JP2002300963A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2002300963A JP2001108167A JP2001108167A JP2002300963A JP 2002300963 A JP2002300963 A JP 2002300963A JP 2001108167 A JP2001108167 A JP 2001108167A JP 2001108167 A JP2001108167 A JP 2001108167A JP 2002300963 A JP2002300963 A JP 2002300963A
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Saori Kako
さおり 加古
Nobuko Ichiki
暢子 市来
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雅章 柴田
Toshiyuki Kosaka
俊幸 小坂
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    • A47J27/002Construction of cooking-vessels; Methods or processes of manufacturing specially adapted for cooking-vessels
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
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    • A47J27/08Pressure-cookers; Lids or locking devices specially adapted therefor
    • A47J27/0802Control mechanisms for pressure-cookers

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  • Food Science & Technology (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯前に銘柄選択手段によって米の銘柄を選
択すると、米の銘柄にかかわらずその性質に応じた最適
の炊飯シーケンスで炊飯して、米本来のおいしさが引き
出されたご飯を炊くことができる炊飯器を提供するこ
と。 【解決手段】 鍋21を加熱する加熱手段22と、鍋2
1の温度を検知する鍋センサ26と、沸騰を検知する沸
騰検知手段25と、加熱手段22を駆動制御する炊飯制
御手段31と、複数の炊飯シーケンスを記憶する工程記
憶手段32と、炊飯開始前に米の銘柄を選択する銘柄選
択手段29と、ご飯の炊き上がりの硬さを選択する硬さ
選択手段30と、銘柄選択手段29と硬さ選択手段30
の選択の組み合わせに基づいて炊飯シーケンスを設定す
る工程設定手段33によって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に家庭用に使用
する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器は、例えば、図1
2に示されるような構成であった。図12において1は
上面が開口する炊飯器本体で、この本体1内に米と水を
入れる鍋2が着脱自在に収納されている。この炊飯器1
内部において,鍋2の底部を加熱する加熱手段である加
熱コイル3が鍋底付近に配設されている。また、この加
熱コイル3の中央部には、鍋2の温度を検出するための
鍋センサ4が配設されている。5は炊飯器本体の上面開
口部を開閉自在に覆う蓋で、この蓋5には放熱板7が固
定されており、この放熱板7には鍋2内の温度を検知す
る蓋センサ8がアルミテープにより貼りつけられてい
る。
【0003】9は制御手段で、加熱コイルに高周波電流
を供給し鍋2を加熱する際には、マイクロコンピュータ
に記憶された炊飯のシーケンスに基づいて、加熱コイル
3への通電状態や鍋センサ4と蓋センサ8からの信号お
よび操作部10の信号を入出力制御する。炊飯のシーケ
ンスは、多数の品種の米に対応できるように、もっとも
平均的な状態にあらかじめ合わせ込んである。
【0004】このような従来の炊飯器において炊飯する
ときの炊飯工程について以下に説明する。
【0005】図13は従来の電気炊飯器における炊飯工
程中の温度と時間と電力の関係を示すグラフである。ま
た、米飯の炊き上がりの硬さを炊飯メニューの中から選
択する硬さ選択手段を有する電気炊飯器の場合には、複
数の炊飯シーケンスを持っており、硬さ選択が「かた
め」「柔らかめ」のときには炊飯工程中の温度と時間と
加熱出力と通電率の関係はそれぞれ図14、図15に示
すようになる。
【0006】図13、図14、図15に示すように、こ
の炊飯工程は、米でんぷんの糊化開始温度より少し低い
温度に水温を保ちながら米に水を吸わせる吸水工程、鍋
内を沸騰させる炊き上げ工程、ふきこぼれの防止のため
に一定時間弱火加熱を行ない鍋内の沸騰状態を鎮めるパ
ワーダウン工程、鍋内の水がなくなるまで沸騰を維持し
米を吸水糊化させる沸騰維持工程、飯粒表面に残存する
遊離水を飯粒に吸収させ糊化を促進させる蒸らし工程か
らなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の炊飯器では、どの米に対しても同一の炊飯シ
ーケンスで制御し炊飯するので、さまざまな銘柄の米に
対してその性質に応じて最適の炊飯シーケンスで炊飯す
ることによって米本来のおいしさを最大限に引き出すこ
とまでは不可能であった。すなわち、たとえば魚沼産コ
シヒカリなどに代表される非常に組織の柔らかい性質の
米を炊くと、炊飯中に粒の組織が崩れてべちゃつきの多
い食感の悪いご飯になってしまったり、反対に北海道産
米などに代表される組織の硬い性質の米を炊くと、粒の
芯が硬く粘りのないご飯になってしまい、好ましい食味
が得られないという課題があった。その理由としては、
吸水工程では、吸水を促進するためおよび吸水中の糖化
酵素作用を促進させるために米の中の澱粉の糊化が開始
する温度より少し低い程度の高温に米と水を一定時間保
っているが、広く知られているように、米の吸水速度
(米が吸水時間の経過とともにどれだけの水を吸収する
かを示したもの)は米の銘柄によって異なるので、吸水
の速い、組織の柔らかい性質の米は過剰吸水となって次
第に澱粉が溶け出しその後の炊飯工程で粒の崩れやべた
つきを生じてしまう一方、吸水の遅い、組織の硬い性質
の米は粒の中心まで充分に吸水しきれないまま炊き上げ
工程に進んでしまいその後の炊飯工程でもなかなか澱粉
のα化(アルファ化)が進まないからである。
【0008】また、そもそも炊飯とは米を充分量の水と
一緒に加熱して細胞壁の中に存在する米澱粉を糊化させ
ることであるが、細胞壁の成分、細胞内の顆粒状たん白
質の量、澱粉のアミロース含量は米の銘柄により異なる
との報告があるように、このため炊飯時の糊化のしやす
さや米粒の崩れやすさが銘柄により異なり、組織の柔ら
かい性質の米は炊飯時に強すぎる対流が起こると崩れて
しまう一方、組織の硬い性質の米は充分な熱量を与えて
沸騰維持時間を長めに保ってやらないとなかなか澱粉の
α化が進まないからである。
【0009】また、利用者は、自分の望むご飯を炊くた
めには、水加減を増減させて硬さを調節したり、炊飯を
開始する前に予め米を長時間水に浸漬させることで吸水
を補い、硬い米を柔らかめに炊くなどの対応をする必要
があり、しかしそれでも炊飯の火力に関しては調整がで
きないため、米に合った最適の炊き方で米本来のおいし
さを最大限に引きだしたご飯を炊くことは不可能である
という課題もあった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、吸水しやすさや糊化しやすさ、組織の崩れ
やすさなどの性質が異なる様々な銘柄の米に対して、炊
飯をおこなう前に、銘柄選択手段(米の銘柄を硬質、軟
質などの米の性質により「標準」群、「標準よりも硬
質」群、「標準よりも軟質」群の少なくとも3段階の銘
柄群に分類した中から1種類を選択する)によって米の
銘柄を選択し、この銘柄選択手段の選択に基づいて各銘
柄群に適した炊飯シーケンスを設定し、炊飯工程の制御
を行なうことで、利用者が加水量の増減や炊飯前の予備
浸漬をしなくても銘柄選択手段に入力するだけで、米の
銘柄に関わらず、その性質に応じて最適の炊飯シーケン
スで炊飯して米本来のおいしさを最大限に引き出し、よ
り良好な食味のご飯の得られる炊飯器を提供することを
第一の目的としている。
【0011】第二の目的は、利用者が硬さのパラメータ
ーに関しても選択できるようにして、様々な米に対して
炊き上がりのご飯の選択の幅を広げることのできる炊飯
器を提供することである。
【0012】第三の目的は、炊飯する米が「標準よりも
硬質」群に属する銘柄のときに、浸漬中の吸水率を向上
させ糖化酵素の作用を活発にし沸騰維持中のα化を促進
することで、粒の中心まで柔らかく甘味が強く粘りが強
い良好な食味のご飯を炊くことができる炊飯器を提供す
ることである。
【0013】第四の目的は、炊飯する米が「標準よりも
軟質」群に属する銘柄の場合に、浸漬時の過剰吸水を抑
え、粒の表面が崩れていない良好な食味のご飯を炊くこ
とができる炊飯器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を解決す
るため本発明は、鍋と、鍋加熱手段と、鍋温度検知手段
と、加熱手段を駆動制御する炊飯制御手段と、複数の炊
飯のシーケンスを記憶する工程記憶手段と、炊飯をおこ
なう前に被炊飯物である米の銘柄を選択する銘柄選択手
段と、この銘柄選択手段の選択に基づいて炊飯シーケン
スを設定する工程設定手段とを備え、炊飯制御手段は、
工程記憶手段の記憶している炊飯シーケンスの中から工
程設定手段が設定した炊飯工程と前記鍋温度検知手段の
検知温度に従い加熱手段を制御して炊飯を行うようにし
たものである。
【0015】上記第二の目的を解決するため本発明は、
米飯の炊き上がりの硬さを炊飯メニューの中から選択す
る硬さ選択手段を備え、炊飯制御手段は、銘柄選択手段
と硬さ選択手段の選択の組み合わせに基づいて設定され
た炊飯工程に従い前記加熱手段を制御して炊飯を行うよ
うにしたものである。
【0016】上記第三の目的を解決するため本発明は、
工程設定手段が、銘柄選択手段の選択内容が「標準より
も硬質」群に属する銘柄の場合には「標準」群に属する
銘柄に比べて、浸漬工程の時間を延長するか、または浸
漬温度設定を浸漬工程の後半または全般において2℃か
ら5℃以下の範囲で高くするシーケンス、あるいは沸騰
状態を維持する加熱工程において単位時間当たりの加熱
量を低減させ沸騰状態を長時間継続させるシーケンス、
あるいは浸漬工程終了後沸騰までの単位時間当たりの加
熱量を低減させ被炊飯物が沸騰するまでの所要時間を延
長させるシーケンスを任意に組み合わせて設定するもの
である。
【0017】上記第四の目的を解決するため本発明は、
浸漬工程の時間を短縮するか、または浸漬温度設定を浸
漬工程の全般または前半において10℃以下の範囲で低
くするシーケンス、あるいは浸漬工程の70%以上を加
熱停止状態としその間に常温で米に自然吸水させた後に
短時間の高温浸漬を行なうシーケンス、あるいは一種類
の加熱出力のみによって炊飯を完了するシーケンス、あ
るいは沸騰検知後に、「標準」群に属する銘柄の場合よ
りも長い時間のパワーダウン工程を有し、その後「標
準」群と同等の通電率で加熱続行し炊飯を完了するシー
ケンスを任意に組み合わせて設定するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、炊飯器本
体内に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を加熱する鍋
加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段
と、前記加熱手段を駆動制御する炊飯制御手段と、複数
の炊飯のシーケンスを記憶する工程記憶手段と、炊飯を
おこなう前に被炊飯物である米の銘柄を選択する銘柄選
択手段(米の銘柄を硬質、軟質などの米の性質により
「標準」群、「標準よりも硬質」群、「標準よりも軟
質」群の少なくとも3段階の銘柄群に分類した中から1
種類を選択する)と、この銘柄選択手段の選択に基づい
て炊飯シーケンスを設定する工程設定手段とを備え、前
記炊飯制御手段は、前記工程記憶手段の記憶している炊
飯シーケンスの中から前記工程設定手段が設定した炊飯
工程と前記鍋温度検知手段の検知温度に従い前記加熱手
段を制御して炊飯を行うようにしたものであり、利用者
は炊飯を行なう前に銘柄選択手段により銘柄群を選択す
ることで、米の銘柄に応じた炊飯シーケンスを設定し炊
飯することになるので、様々な米に対してより適切な炊
きかたを選択することができる。
【0019】請求項2記載の発明は、米飯の炊き上がり
の硬さを炊飯メニューの中から選択する硬さ選択手段を
備え、炊飯制御手段は、銘柄選択手段と硬さ選択手段の
選択の組み合わせに基づいて設定された炊飯工程に従い
前記加熱手段を制御して炊飯を行うようにしたもので、
利用者は硬さというパラメーターについても選択できる
ので、様々な米に対して炊き上がりのご飯の選択の幅を
広げることができる。
【0020】請求項3記載の発明は、工程設定手段は、
銘柄選択手段の選択内容が前記銘柄選択手段で「標準よ
りも硬質」群に属する銘柄の場合には、「標準」群に属
する銘柄に比べて、浸漬工程の時間を延長するか、また
は浸漬温度設定を浸漬工程の後半または全般において2
℃から5℃以下の範囲で高くするシーケンスに設定する
ようにしたものであり、浸漬工程での吸水率が向上し糖
化酵素の作用も活発になり沸騰維持中のα化も促進され
るため、粒の中心まで柔らかく甘味が強く粘りがあるご
飯を炊くことができる。特に浸漬温度に関しては、温度
が高すぎると著しい粒のべたつきが発生してうまく炊け
なくなるが、2℃から5℃の範囲で温度を上げるのであ
れば、べたつきの発生を抑えつつ吸水率を向上させる効
果がある。
【0021】請求項4記載の発明は、工程設定手段は、
銘柄選択手段の選択内容が前記銘柄選択手段で「標準よ
りも硬質」群に属する銘柄の場合には、被炊飯物の沸騰
後に沸騰状態を維持する加熱工程において、「標準」群
に属する銘柄に比べて、単位時間当たりの加熱量を低減
させ沸騰状態を長時間継続させるシーケンスに設定する
ようにしたものであり、沸騰維持中のα化が促進される
ため、粒の中心まで柔らかく粘りがあるご飯を炊くこと
ができる。
【0022】請求項5記載の発明は、工程設定手段は、
銘柄選択手段の選択内容が前記銘柄選択手段で「標準よ
りも硬質」群に属する銘柄で且つ硬さ選択が柔らかめの
場合には、「標準」群に属する銘柄で且つ硬さ選択が柔
らかめの場合よりも、浸漬工程終了後沸騰までの単位時
間当たりの加熱量を低減させ被炊飯物が沸騰するまでの
所要時間を延長させるシーケンスに設定するようにした
ものであり、粒がより一層ふくらんで組織の軟化がすす
んだご飯を炊くことができる。
【0023】請求項6記載の発明は、工程設定手段は、
銘柄選択手段の選択内容が前記銘柄選択手段で「標準よ
りも軟質」群に属する銘柄の場合には「標準」群に属す
る銘柄よりも、浸漬工程の時間を短縮するか、または浸
漬温度設定を浸漬工程の全般または前半において10℃
以下の範囲で低くするシーケンスに設定するようにした
ものであり、浸漬工程中に過剰吸水となり米から澱粉が
流出するのを抑え、粒の表面のべたつきや崩れの少ない
ご飯を炊くことができる。
【0024】請求項7記載の発明は、工程設定手段は、
銘柄選択手段の選択内容が前記銘柄選択手段で「標準よ
りも軟質」群に属する銘柄で且つ硬さ選択が普通の場合
には、浸漬工程の70%以上を加熱停止状態としその間
に常温で米に自然吸水させた後に短時間の高温浸漬を行
なうシーケンスに設定するようにしたものであり、浸漬
工程において加熱手段を作動させない常温浸漬による吸
水を主とし、その後、短時間の高温浸漬を行なうことに
より浸漬中に米にかかる負荷が少なくなり過剰吸水によ
る澱粉の溶出を抑えしかも吸水率は確保し、さらに鍋温
度を短時間高温に保つ間に鍋内の温度を上げてなじませ
るので、その後の炊き上げ工程で鍋内の温度がすばやく
均一に上昇する。このため、粒の中心まで充分に吸水し
て柔らかいが粒のべたつきは少ないご飯を得ることがで
きる。
【0025】請求項8記載の発明は、炊飯工程において
第一の加熱出力とそれより高い第二の加熱出力を有し、
通常は炊飯において前記第一の加熱出力と前記第二の加
熱出力の両方を使用するが、銘柄選択手段の選択内容が
前記銘柄選択手段で「標準よりも軟質」群に属する銘柄
の場合には、前記第一の加熱出力のみによって炊飯を完
了するようにしたものであり、炊き上げ工程を第一の加
熱出力W1のみで加熱を行なうことで対流の勢いを少し
だけ弱めることにより、米粒同士が擦れ合って粒表面が
崩れるのを防ぐため、粒のべたつきの少ないふっくらし
たご飯が得られる。
【0026】請求項9記載の発明は、沸騰を検知する沸
騰検知手段を設け、工程設定手段は、銘柄選択手段の選
択内容が前記銘柄選択手段で「標準よりも軟質」群に属
する銘柄の場合には、前記沸騰検知手段による沸騰検知
後に、「標準」群に属する銘柄の場合よりも長い時間の
パワーダウン工程を有し、その後「標準」群と同等の通
電率で加熱続行し炊飯を完了するシーケンスに設定する
ようにしたものであり、沸騰後の対流の勢いを少しだけ
弱めることにより、米粒同士が擦れ合って粒表面が崩れ
るのを防ぐため、粒のべたつきの少ないふっくらしたご
飯が得られる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例の一つを図面を参照し
ながら説明する。
【0028】(実施例1)図1のブロック図に示すよう
に、鍋21は米と水を入れ、鍋加熱コイルからなる加熱
手段22により加熱される。また、23は鍋21の上部
を覆う放熱板であり、この放熱板23には、蓋部の温度
を検知する蓋センサ24が取り付けられている。この蓋
センサ24が、鍋21内の水が沸騰しその蒸気により一
定温度(本実施例では80度)を検知すると、沸騰検知
手段25がその信号を受け沸騰を検知する。26は鍋2
1の底の温度を検知する鍋センサである。炊飯量判定手
段27は、鍋センサ26の出力と沸騰検知手段25の出
力とを入力し、鍋21内の米と水の量すなわち炊飯量を
判定する。
【0029】操作手段28は銘柄選択手段29、硬さ選
択手段30を設定し、炊飯制御手段31は、工程記憶手
段32の記憶している炊飯シーケンスの中から、銘柄選
択手段29と硬さ選択手段30の組み合わせに基づいて
工程設定手段33が設定した炊飯工程にしたがい、炊飯
量判定手段27の出力と鍋センサ26の出力と蓋センサ
24の出力を入力して、加熱手段22の加熱出力を制御
するものである。本実施例では銘柄選択手段は米の銘柄
を「標準」群、「標準よりも硬質」群、「標準よりも軟
質」群に分けた中から1種類を選択するようになってお
り、硬さ選択手段はご飯の出来上がりの硬さを「普通」
「硬め」「柔らかめ」の中から選択するようになってい
る。電力調整手段34は炊飯制御手段31により制御さ
れ、加熱手段22に少なくとも2つの異なる電力を出力
できる。制御手段35は、炊飯量判定手段27、銘柄選
択手段29、硬さ選択手段30、工程設定手段33、炊
飯制御手段31、電力調整手段34からなり、通常はマ
イクロコンピュータに内蔵されている。
【0030】次に、以上のように構成された炊飯器にお
いて、炊飯をおこなう動作について図2から図10を用
いて説明する。図2から図10はいずれも炊飯時の温度
と時間と加熱出力と通電率の関係を示すものである。は
じめに、銘柄選択「標準」、硬さ選択「普通」の場合に
ついて図2を用いて説明する。
【0031】まず、鍋21に米と水を入れた状態で、鍋
21を本体内に載置する。操作手段28により銘柄選択
手段29を「標準」に、硬さと選択手段30を「普通」
に設定し、炊飯を開始すると、図2に示すような加熱パ
ターンに従い第一の加熱出力W1により浸漬工程を行な
う。浸漬工程は、鍋センサの出力による鍋温度が所定の
温度θ4より低い場合は加熱手段22を作動し、所定の
温度θ4以上の場合は加熱手段の作動を停止するように
しながら鍋内の温度をθ4に保つ。一定時間t1経過後
に浸漬工程を終了しW2>W1である第二の加熱出力W
2による炊き上げ工程を開始し、フルパワーで加熱を続
行し一定時間T1経過後に鍋内の温度が均一になったと
みなして再び第一の加熱出力W1に戻して加熱をフルパ
ワーで続行し、この間に炊飯量判定手段27は、鍋セン
サ26が一定温度(本実施例では80℃)に達した時点
から沸騰検知手段25が沸騰を検知した時点までの判定
時間TGにより炊飯量を判定する。沸騰検知手段25が
鍋内の沸騰を検知すると炊き上げ工程を終了してパワー
ダウン工程にすすみ、一定時間t(1)の間、炊飯量に応
じた火力よりも弱い火力で加熱して沸騰の勢いをしずめ
る。
【0032】その後沸騰維持工程にすすみ、鍋内の水が
なくなって鍋温度が所定の温度θ10まで上昇し炊飯を
終了するまで、炊飯量に応じた火力PG1で加熱する。
パワーダウン工程および沸騰維持工程では一定時間周期
(本実施例では16秒周期)における通電率を変えるこ
とで火力を調整することとし、このときの加熱出力は第
一の加熱出力W1による。沸騰維持工程終了後は、蒸ら
し工程に入り、一定時間の間に複数回の炊飯量に応じた
加熱を行なう。
【0033】ここで、本実施例ではW1,W2、θ4、
θ10、t1、t(1)、T1はそれぞれ1200W、1
400W、56℃、132℃、21分、1分40秒、3
分であるが、この値は実施の一例であり、状況に応じて
数値を設定できることは言うまでもない。
【0034】次に、銘柄選択「標準」、硬さ選択「硬
め」の場合について図3を用いて同様に説明する。炊飯
の動作は図2に示す銘柄選択「標準」、硬さ選択「普
通」の場合と同様であるが、浸漬工程の温度は図2のθ
4よりも高いθ6であり、沸騰維持工程における炊飯量
に応じた火力は、図2の火力PG1よりも通電率を高く
したPG2であるため、より高温で浸漬し沸騰までの昇
温速度が速く沸騰維持時間が短くなる。ここで、本実施
例ではθ6は62℃であるが、この値は実施の一例であ
って状況に応じて数値を設定できる。
【0035】次に、銘柄選択「標準」、硬さ選択「柔ら
かめ」の場合について図4を用いて同様に説明する。炊
飯の動作は図2に示す銘柄選択「標準」、硬さ選択「普
通」の場合と同様であるが浸漬工程の温度は図2のθ4
よりも低いθ1であり、浸漬工程の時間は図2よりも長
いt2であり、炊き上げ工程を第一の加熱出力W1だけ
で加熱しかつ通電率をフルパワーより10%程度低い所
定の値P1(本事例では16秒周期のうち14秒間加熱
手段が作動する)とし、パワーダウン工程時間はt(2)
と長く(t(2)>t(1))、沸騰維持工程における炊飯
量に応じた火力は、図2の場合の火力PG1よりも通電
率を低くしたPG3であるため、浸漬温度が低めで沸騰
までの昇温速度が遅くまた蒸発量が抑えられるため沸騰
維持時間が長くなる。本実施例では、θ1は50℃であ
るが、この値は実施の一例であって状況に応じて数値を
設定できる。
【0036】次に、銘柄選択「標準よりも硬質」、硬さ
選択「普通」の場合について図5を用いて同様に説明す
る。炊飯の動作は図2に示す銘柄選択「標準」、硬さ選
択「普通」の場合と同様であるが浸漬工程の温度は図2
のθ4よりも2℃から5℃の範囲で高くθ6よりは低い
θ5であり、沸騰維持工程における炊飯量に応じた火力
は、図2の火力PG1よりも通電率が10%以内の範囲
で低いPG1'である。このため浸漬時の吸水率が向上
し、沸騰維持時間が延びてトータルの供給熱量はPG1
の時よりも多くなる。本実施例では、θ5は60℃であ
るが、この値は実施の一例であって状況に応じて数値を
設定できる。
【0037】次に、銘柄選択「標準よりも硬質」、硬さ
選択「硬め」の場合について図6を用いて同様に説明す
る。炊飯の動作は図3に示す銘柄選択「標準」、硬さ選
択「硬め」の場合と同様であるが浸漬工程の時間は図3
のt1よりも長いt3であり、沸騰維持工程における炊
飯量に応じた火力は、図3の火力PG2よりも通電率が
10%以内の範囲で低いPG2'であるため、浸漬時の
吸水率が向上し沸騰維持時間が長めになる。本実施例で
は、t3は23分であるが、この値は実施の一例であっ
て状況に応じて数値を設定できる。
【0038】次に、銘柄選択「標準よりも硬質」、硬さ
選択「柔らかめ」の場合について図7を用いて同様に説
明する。炊飯の動作は図4に示す銘柄選択「標準」、硬
さ選択「柔らかめ」の場合と同様であるが、浸漬工程を
2つの工程に分割し、浸漬工程前半の温度はθ1だが浸
漬工程後半の温度は図4のθ1よりも2℃から5℃の範
囲で高いθ2であり、炊き上げ工程の通電率を図4のP
1よりもさらに低い所定の値P2(本事例では16秒周
期のうち12秒間加熱手段が作動する)とし、沸騰維持
工程における炊飯量に応じた火力は、図4の火力PG3
よりも通電率が10%以内の範囲で低いPG3'であ
る。このため浸漬時の吸水率が向上しさらに沸騰までの
昇温速度がより遅くなり米が充分に水分を含み、沸騰維
持時間も長くなる。本実施例では、θ2は54℃である
が、この値は実施の一例であって状況に応じて数値を設
定できる。
【0039】次に、銘柄選択「標準より軟質」、硬さ選
択「普通」の場合について図8を用いて説明する。炊飯
の動作は図2に示す銘柄選択「標準」、硬さ選択「普
通」の場合と同様であるが浸漬工程の温度は図2のθ4
よりも10℃以下の範囲で低いθ3であり、浸漬工程終
了後の炊き上げ工程では第一の加熱出力W1のみで加熱
を行ない、パワーダウン工程は図2より長い一定時間t
(3)の間、弱火加熱を続ける。このため、浸漬工程にお
ける過剰吸水はなく、炊き上げ工程やパワーダウン工程
における対流の勢いは少しだけ弱められる。本実施例で
は、θ2は54℃、t(3)は2分30秒であるが、この
値は実施の一例であって状況に応じて数値を設定でき
る。
【0040】次に、銘柄選択「標準より軟質」、硬さ選
択「硬め」の場合について図9を用いて説明する。炊飯
の動作は図8に示す銘柄選択「標準より軟質」、硬さ選
択「普通」の場合と同様であるが浸漬工程の温度は図8
のθ3よりも高く図3のθ6よりは10℃以下の範囲で
低いθ4であり、沸騰維持工程における炊飯量に応じた
火力は、通電率が図8のPG1と図3のPG2のほぼ中
間に相当するPG2"であるため、やや高温で浸漬し沸
騰までの昇温速度がやや速く沸騰維持時間はやや短くな
る。本実施例では、θ4は56℃であるが、この値は実
施の一例であって状況に応じて数値を設定できる。
【0041】次に、銘柄選択「標準より軟質」、硬さ選
択「柔らかめ」の場合について図10を用いて説明す
る。炊飯の動作は図4に示す銘柄選択「標準」、硬さ選
択「柔らかめ」の場合と同様であるが浸漬工程の時間は
図4のt2よりも短いt4である。本実施例では、t4
は20分であるが、この値は実施の一例であって状況に
応じて数値を設定できる。
【0042】続いて、本発明の別の実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0043】(実施例2)実施例2の炊飯器の構成は実
施例1と同じである。
【0044】銘柄選択「標準より軟質」、硬さ選択「普
通」の場合について図11を用いて説明する。炊飯の動
作は図2に示す銘柄選択「標準」、硬さ選択「普通」の
場合と同様であるが、炊飯を開始すると、図11に示す
ような加熱パターンに従い浸漬工程の全体の時間t6の
70%以上である一定時間t5の間、加熱手段を作動さ
せずに常温での自然吸水状態を保つ。その後、第一の加
熱出力W1により、鍋センサの出力による鍋温度が所定
の温度θ1より低い場合は加熱手段22を作動し、所定
の温度θ1以上の場合は加熱手段の作動を停止するよう
にしながら鍋内の温度をθ1に保つ。(t6−t5)に
相当する一定時間が経過した後に浸漬工程を終了し、第
一の加熱出力W1による炊き上げ工程を開始しフルパワ
ーで加熱を行ない、この間に炊飯量判定手段27は、鍋
センサ26が一定温度(本実施例では80℃)に達した
時点から沸騰検知手段25が沸騰を検知した時点までの
判定時間TGにより炊飯量を判定する。沸騰検知手段2
5が鍋内の沸騰を検知すると炊き上げ工程を終了してパ
ワーダウン工程にすすみ、以後は図2と同様のを経て炊
飯を行なう。このように、浸漬工程において加熱手段を
作動させない常温浸漬による吸水を主とし、その後、短
時間の高温浸漬を行ない、炊き上げ工程を第一の加熱出
力W1のみで加熱を行なう。本実施例では、θ1は50
℃、t5は25分、t6は28分であるが、この値は実
施の一例であって状況に応じて数値を設定できる。
【0045】また、当然のことながら、さらに別の実施
例として、これらの実施例のなかの一部の炊飯シーケン
スのみを組み合わせて採用してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、利用者は炊飯を行なう前に銘柄選択手段により銘
柄群を選択することで、米の銘柄に応じた炊飯シーケン
スを設定し炊飯することになるので、様々な米に対して
より適切な炊きかたを選択することができる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、利用
者は硬さというパラメーターについても選択できるの
で、様々な米に対して炊き上がりのご飯の選択の幅を広
げることができる。
【0048】また、請求項3、4、5記載の発明によれ
ば、米が「標準よりも硬質」群に属する銘柄の場合に、
浸漬工程での吸水率が向上し糖化酵素の作用も活発にな
り沸騰維持中のα化も促進されるため、粒の中心まで柔
らかく甘味が強く粘りがあるご飯を炊くことができる。
特に浸漬温度に関しては、2℃から5℃の範囲で温度を
上げるので、べたつきの発生を抑えつつ吸水率を向上さ
せる効果がある。さらに、硬さ選択が柔らかめの場合
に、粒がより一層ふくらんで組織の軟化がすすんだご飯
を炊くことができる。
【0049】また、請求項6、7、8、9記載の発明に
よれば、米が「標準よりも軟質」群に属する銘柄の場合
に、浸漬工程中に過剰吸水となり米から澱粉が流出する
のを抑え、鍋内に強い対流が起こることで米同士が擦れ
て粒の表面の組織が崩れるということがないため、粒の
表面のべたつきや崩れの少ないご飯を炊くことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による炊飯器のブロック図
【図2】同、炊飯器の炊飯工程の温度と時間と加熱出力
と通電率の関係(銘柄選択「標準」硬さ選択「普通」)
を示した図
【図3】同、(銘柄選択「標準」硬さ選択「硬め」)を
示した図
【図4】同、(銘柄選択「標準」硬さ選択「柔らか
め」)を示した図
【図5】同、(銘柄選択「標準よりも硬質」硬さ選択
「普通」)を示した図
【図6】同、(銘柄選択「標準よりも硬質」硬さ選択
「硬め」)を示した図
【図7】同、(銘柄選択「標準よりも硬質」硬さ選択
「柔らかめ」)を示した図
【図8】同、(銘柄選択「標準よりも軟質」硬さ選択
「普通」)を示した図
【図9】同、(銘柄選択「標準よりも軟質」硬さ選択
「硬め」)を示した図
【図10】同、(銘柄選択「標準よりも軟質」硬さ選択
「柔らかめ」)を示した図
【図11】同、実施例2の同(銘柄選択「標準よりも軟
質」硬さ選択「普通」)を示した図
【図12】従来例の炊飯器の断面図
【図13】同、炊飯器の炊飯工程の温度と時間と加熱出
力と通電率の関係を示した図
【図14】同、(硬さ選択「かため」)を示した図
【図15】同、(硬さ選択「柔らかめ」)を示した図
【符号の説明】
21 鍋 22 加熱手段 23 放熱板 24 蓋センサ 25 沸騰検知手段 26 鍋センサ 27 炊飯量判定手段 28 操作手段 29 銘柄選択手段 30 硬さ選択手段 31 炊飯制御手段 32 工程記憶手段 33 工程設定手段 34 電力調整手段 35 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A47J 27/00 A47J 27/00 109Q (72)発明者 市来 暢子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 柴田 雅章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小坂 俊幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA03 BA62 BA66 BA68 GA03 GA07 GB08 GB50 GC02 GC03 GC12 GC23 GC24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋
    と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検
    知する鍋温度検知手段と、前記加熱手段を駆動制御する
    炊飯制御手段と、複数の炊飯のシーケンスを記憶する工
    程記憶手段と、炊飯をおこなう前に被炊飯物である米の
    銘柄を選択する銘柄選択手段(米の銘柄を硬質、軟質な
    どの米の性質により「標準」群、「標準よりも硬質」
    群、「標準よりも軟質」群の少なくとも3段階の銘柄群
    に分類した中から1種類を選択する)と、この銘柄選択
    手段の選択に基づいて炊飯シーケンスを設定する工程設
    定手段とを備え、前記炊飯制御手段は、前記工程記憶手
    段の記憶している炊飯シーケンスの中から前記工程設定
    手段が設定した炊飯工程と前記鍋温度検知手段の検知温
    度に従い前記加熱手段を制御して炊飯を行ってなる炊飯
    器。
  2. 【請求項2】 米飯の炊き上がりの硬さを炊飯メニュー
    の中から選択する硬さ選択手段を備え、炊飯制御手段
    は、銘柄選択手段と硬さ選択手段の選択の組み合わせに
    基づいて設定された炊飯工程に従い前記加熱手段を制御
    して炊飯を行ってなる請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 工程設定手段は、銘柄選択手段の選択内
    容が前記銘柄選択手段で「標準よりも硬質」群に属する
    銘柄の場合には、「標準」群に属する銘柄に比べて、浸
    漬工程の時間を延長するか、または浸漬温度設定を浸漬
    工程の後半または全般において2℃から5℃以下の範囲
    で高くするシーケンスに設定することを特徴とする請求
    項1または2記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 工程設定手段は、銘柄選択手段の選択内
    容が前記銘柄選択手段で「標準よりも硬質」群に属する
    銘柄の場合には、被炊飯物の沸騰後に沸騰状態を維持す
    る加熱工程において、「標準」群に属する銘柄に比べ
    て、単位時間当たりの加熱量を低減させ沸騰状態を長時
    間継続させるシーケンスに設定することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 工程設定手段は、銘柄選択手段の選択内
    容が前記銘柄選択手段で「標準よりも硬質」群に属する
    銘柄で且つ硬さ選択が柔らかめの場合には、「標準」群
    に属する銘柄で且つ硬さ選択が柔らかめの場合よりも、
    浸漬工程終了後沸騰までの単位時間当たりの加熱量を低
    減させ被炊飯物が沸騰するまでの所要時間を延長させる
    シーケンスに設定することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 工程設定手段は、銘柄選択手段の選択内
    容が前記銘柄選択手段で「標準よりも軟質」群に属する
    銘柄の場合には「標準」群に属する銘柄よりも、浸漬工
    程の時間を短縮するか、または浸漬温度設定を浸漬工程
    の全般または前半において10℃以下の範囲で低くする
    シーケンスに設定することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 工程設定手段は、銘柄選択手段の選択内
    容が前記銘柄選択手段で「標準よりも軟質」群に属する
    銘柄で且つ硬さ選択が普通の場合には、浸漬工程の70
    %以上を加熱停止状態としその間に常温で米に自然吸水
    させた後に短時間の高温浸漬を行なうシーケンスに設定
    することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の炊飯器。
  8. 【請求項8】 炊飯工程において第一の加熱出力とそれ
    より高い第二の加熱出力を有し、通常は炊飯において前
    記第一の加熱出力と前記第二の加熱出力の両方を使用す
    るが、銘柄選択手段の選択内容が前記銘柄選択手段で
    「標準よりも軟質」群に属する銘柄の場合には、前記第
    一の加熱出力のみによって炊飯を完了することを特徴と
    する請求項1〜7のいずれか1項に記載の炊飯器。
  9. 【請求項9】 沸騰を検知する沸騰検知手段を設け、工
    程設定手段は、銘柄選択手段の選択内容が前記銘柄選択
    手段で「標準よりも軟質」群に属する銘柄の場合には、
    前記沸騰検知手段による沸騰検知後に、「標準」群に属
    する銘柄の場合よりも長い時間のパワーダウン工程を有
    し、その後「標準」群と同等の通電率で加熱続行し炊飯
    を完了するシーケンスに設定することを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか1項に記載の炊飯器。
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