JP3952820B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無洗化処理米に適した炊飯ができる炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、家事のスピード化に伴い、外食産業においても同様の傾向がみられ、速くておいしく炊けるニーズが高まり、それに対応するためにいろいろな種類の米が開発されるようになってきている。また、消費者の環境に対する意識が高まり、無洗化処理米も市販されるようになってきており、業務用としてもかなりの頻度で使用されている。
【0003】
ここで、無洗化処理米とは、精白米の表面に残存、付着している糠分を特殊な処理により取り去った米をいい、簡単にいえば、米をとがず、水を加えただけで炊飯できる白米のことである。
【0004】
従来、この種の無洗化処理米を炊飯する炊飯器は、通常の精白米を炊飯する炊飯器と同じものであった。ここで、図5を参照しながら通常の精白米を炊飯する炊飯器の動作を説明する。なお、第1の温度検知手段は沸騰を検知するものであり、第2の温度検知手段は被調理物を入れる鍋の温度を検知するものである。
【0005】
図5に示すように、炊飯を開始すると、第1の電力W1で加熱する前炊き工程に入る。前炊き工程は、第2の温度検知手段により検知した鍋の温度が所定の温度θ1より低い場合は、鍋を加熱する加熱手段を作動し、所定の温度θ1以上の場合は加熱手段の作動を停止するようにしながら鍋内の温度をθ1に保つ。
【0006】
一定時間T1経過後に前炊き工程を終了し、W2>W1である第2の電力W2による炊き上げ工程に入る。炊き上げ工程開始からパワーダウン工程にかけて一定時間T2が経過するか、あるいは第1の温度検知手段により所定の温度φ1を検知した時点で、W2>W1である第1の電力W1とし、以降の工程を続行させる。
【0007】
炊き上げ工程では、第2の温度検知手段により所定の温度θ2を検知してから第1の温度検知手段により所定の温度φ1を検知するまで第2の電力W2、炊飯量によっては第1の電力W1で加熱し、その際の温度上昇率から炊飯量を判定し、炊飯量に応じた火力で次のパワーダウン工程を行う。
【0008】
パワーダウン工程を一定時間T3行った後、沸騰維持工程を行う。パワーダウン・沸騰維持工程の電力はW1とし、任意の時間周期における通電率を変えることで火力を調整する。第2の温度検知手段により所定の温度θ3を検知すると、沸騰維持工程を終了する。その後、蒸らし工程に入り、一定時間の間に複数回の炊飯量に応じた加熱(追い炊き)を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
現在、市販されている無洗化処理米は、水洗工程はなく、特殊な加工で粘着性を高めた米糠を使用し、糠粒で米糠を吸着させて米表面から取り除くもの(以下、無洗米1という)と、ごく短い時間で水洗いし、脱水、乾燥させて表面の水を取り除くもの(以下、無洗米2という)が主である。
【0010】
これら無洗化処理米は、通常の精白米に比べて、吸水が遅く、また、沸騰検知するまでの時間が長くなるため、通常の精白米を炊飯する炊飯器で炊飯すると、無洗化処理米をうまく炊けないという問題を有し、さらに、無洗米1は、ご飯の表面がべたつきやすく、ご飯粒の内部は火通りが悪いために硬いという問題を有し、無洗米2は、ご飯が焦げやすいという問題を有していた。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスで炊飯し、無洗化処理米をおいしく炊飯できるようにすることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、被調理物を入れる鍋を加熱手段により加熱し、鍋で炊飯する無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスを記憶手段に複数記憶し、沸騰を検知する第1温度検知手段の出力と鍋の温度を検知する第2の温度検知手段の出力を制御手段に入力して加熱手段を制御するよう構成し、制御手段は、無洗化処理米の種類を選択する選択手段による選択に基づいて、記憶手段に複数記憶した炊飯シーケンスにより炊飯するようにしたものである。
【0013】
これにより、無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスで炊飯することができて、無洗化処理米をおいしく炊飯することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、沸騰を検知する第1の温度検知手段と、前記鍋の温度を検知する第2の温度検知手段と、無洗化処理米の種類を選択する選択手段と、前記鍋で炊飯する無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスを複数記憶している記憶手段と、前記第1温度検知手段および第2の温度検知手段の出力を入力とし前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記選択手段による選択に基づいて、前記記憶手段に記憶した炊飯シーケンスにより炊飯するようにしたものであり、無洗化処理米を炊飯するとき、選択手段により無洗化処理米の種類を選択することで、無洗米1では、ご飯粒の表面を崩さないようにしてでんぷんの過溶出を防ぐとともに、火通りをよくしてご飯粒の中を柔らかくアルファ化させて、無洗米1をおいしく炊飯することができ、無洗米2は、表面が張りのあるご飯に仕上げるとともに、焦げを作らないようにして、無洗米2をおいしく炊飯することができる。
【0015】
すなわち、制御手段は、選択手段により選択した無洗化処理米の種類に応じて、前炊き工程の時間を延長あるいは温度を下げるようにしたものであり、無洗化処理米は通常の精白米に比べて吸水が遅いため、前炊き工程の時間を延長することで、前炊き工程で米の吸水を促進することができ、粒表面の崩れがなく、粒の中までふっくらとした粒のバランスのよいご飯を炊くことができる。
【0016】
また、無洗米1は前炊き工程の温度が高いと、粒表面が崩れる場合があるため、前炊き工程の温度を下げることで、粒表面の崩れの少ないご飯を炊くことができる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、制御手段は、選択手段により選択した無洗化処理米の種類に応じて、パワーダウン工程の火力をふきこぼれない程度まで強くするようにしたものであり、パワーダウン工程での火力が低いと粒の中が硬くなり、火通りの悪いご飯となるため、パワーダウン工程の火力を強くし、無洗米2は無洗米1よりさらに火力を強くすることで、パワーダウン工程で火通りを向上しつつ、ふきこぼれを抑えて、火通りがよくバランスのよいご飯に炊き上げることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、制御手段は、選択手段により選択した無洗化処理米の種類に応じて、沸騰維持工程の火力を強くするようにしたものであり、沸騰維持工程の火力が弱すぎると、粒の中が硬く、味のない、火通り不足のご飯になるため、沸騰維持工程の火力を強くし、無洗米2は無洗米1よりさらに火力を強くすることにより、沸騰維持工程でご飯の火通りを向上し、粒のバランスのよいご飯に炊き上げることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、制御手段は、選択手段により選択した無洗化処理米の種類に応じて、蒸らし工程での追い炊き時の火力を強くし、一定温度を超えると加熱を停止するようにしたものであり、蒸らし工程での追い炊き時の火力を強くすることで、粒表面の崩れが少ないしっかりしたご飯を炊き上げることができ、また、一定温度に達すると加熱を停止し、無洗米1では無洗米2より一定温度を高くすることで、焦げを防止することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
図1および図2に示すように、鍋1は被調理物を入れ、この鍋1を加熱手段2を構成する誘導加熱コイルの上部に載置し、加熱手段2により加熱して調理するようにしている。第1の温度検知手段3は、鍋1内の被調理物の沸騰を検知するもので、蓋体4の被炊飯物に対向した面に配置し、第2の温度検知手段5は、鍋1の温度を検知するもので、鍋1の底面に接して配置している。
【0022】
記憶手段6は、鍋1で炊飯する無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスを複数記憶しており、選択手段7は無洗化処理米の種類を選択、すなわち米の精製方法により、無線米1、無線米2に分類した中から1種類を選択するものである。制御手段8は、マイクロコンピュータなどで構成し、第1の温度検知手段3の出力と第2の温度検知手段5の出力を入力し、インバータ回路などで構成した駆動手段9を介して加熱手段2を制御する。ここで、選択手段7により無洗化処理米の種類を選択したとき、記憶手段6に記憶した無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスにより炊飯するように構成している。
【0023】
なお、制御装置10は、記憶手段6、選択手段7、制御手段8、駆動手段9などで構成し、駆動手段9は、加熱手段2を誘導加熱コイルで構成している場合はインバータ回路などで構成し、加熱手段2をヒータで構成している場合は双方向性サイリスタやリレーで構成している。
【0024】
ここで、記憶手段6に複数記憶した無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスについて説明する。無洗化処理米をおいしく炊くためには、無洗化処理米は通常の精白米に比べ、吸水が遅いため、米に吸水させるための前炊き工程の時間を長めに設定し、無洗米1では、前炊き工程の時間を精白米の時間より4分前後長くし、無洗米2は0〜4分前後長くして、ご飯粒の表面を崩さないようにし、さらに、無洗米1では前炊き工程の温度を0〜3℃下げることで、ご飯粒の表面を崩さないようにしてでんぷんの過溶出を防ぐようにしている。
【0025】
また、パワーダウン工程の通電率(火力)が低い場合には火通りの悪いご飯となるので、無洗米1では、パワーダウン工程の通電率(火力)をふきこぼれない程度まで強めに設定し、無洗米2では、さらに強めに設定して火通りを向上させて、ご飯粒の中を柔らかくアルファ化させておいしく炊飯できるようにしている。
【0026】
また、沸騰維持工程の通電率(火力)が低いと、粒の中が硬くなり、火通りの悪いご飯となる傾向があるので、無洗米1では、沸騰維持工程の通電率(火力)を強めに設定し、無洗米2では、さらに強めに設定し、アルファ化のために必要な熱量を充分に供給しながら炊飯するようにしている。
【0027】
また、粒表面のベタベタを少なくして火通りを向上させるため、無洗米1、無洗米2ともに、蒸らし工程での追い炊き時の通電率(火力)を高めに設定している。さらに、無洗化処理米の種類によっては焦げやすいので、焦げを防止するために一定温度(無洗米1では120℃前後、無洗米2では110℃前後)に達すると加熱を停止するようにしている。
【0028】
上記構成において、選択手段7により無洗米1を選択して炊飯する場合の動作を図3を参照しながら説明する。
【0029】
炊飯を開始すると、第1の電力W1で加熱する前炊き工程に入る。前炊き工程は、第2の温度検知手段5により検知した鍋1の温度が所定の温度θ1より低い場合は、加熱手段2を作動し、所定の温度θ1以上の場合は加熱手段2の作動を停止するように、加熱手段2をオンオフ制御しながら鍋1内の温度をθ1に保つ。
【0030】
無洗米1は、通常精白米に比べ、吸水が遅いので吸水不足を補うため、前炊き工程の時間を4分前後長くする。また、前炊き工程の温度が高いと、粒表面が崩れてベタベタする場合があるため、前炊き工程の温度を0〜3℃前後低めに設定する。一定時間T1経過後に前炊き工程を終了し、W2>W1である第2の電力W2による炊き上げ工程に入る。
【0031】
炊き上げ工程開始からパワーダウン工程にかけて一定時間T2が経過するか、あるいは第1の温度検知手段3により所定の温度φ1を検知した時点で、W2>W1である第1の電力W1で以降の工程を続行させる。ここでは、W1は1000W、W2は1100W、T1は21分36秒、T2は5分4秒、φ1は90℃、θ1は60℃および64℃とする。
【0032】
炊き上げ工程では、第2の温度検知手段5により所定の温度θ2を検知してから第1の温度検知手段3により所定の温度φ1を検知するまで、第2の電力W2、炊飯量によっては第1の電力W1で加熱し、その際の温度上昇率から炊飯量を判定し、炊飯量に応じた火力で次のパワーダウン工程を行う。ここでは、パワーダウン工程の通電率(火力)をふきこぼれない程度まで強めに設定し、θ2は80℃とする。
【0033】
一旦、パワーを引いてふきこぼれを防ぐパワーダウン工程を一定時間T3行った後、沸騰維持工程を行う。パワーダウン・沸騰維持工程の電力はW1とし、パワーダウン工程の通電率が低い場合には火通りの悪いご飯となるので、火通りを向上させるために、パワーダウン工程の通電率(加熱手段2のオフ時間に対するオン時間の比)をふきこぼれない程度まで高めに設定することで、無洗米1を火通りよく炊飯することができる。
【0034】
また、沸騰維持工程の通電率が低い場合には火通りが悪く、バランスの悪いご飯となるので、沸騰維持工程の通電率を高めに設定することにより、火通りおよびバランスのよいご飯を得ることができる。
【0035】
第2の温度検知手段5により所定の温度θ3を検知すると、沸騰維持工程を終了する。ここでは、T3は1分40秒、θ3は130℃とする。その後は蒸らし工程に入り、一定時間の間に複数回の炊飯量に応じた加熱(追い炊き)を行う。この蒸らし工程での追い炊き時の通電率を高めに設定することにより、ご飯の粒表面の崩れを改善し、しっかりとしたご飯を炊き上げることができる。
【0036】
また、この蒸らし工程での追い炊き時に、一定温度θ4(120℃前後)を超えると加熱を停止するようにし、焦げを防止することができる。ただし、無線米1は後述する無先米2より焦げにくく、一定温度θ4(120℃前後)に達することは少ないので、実質的に加熱停止なしに近い。
【0037】
以上の炊飯工程を通して、炊飯量に関係なく、無洗米1をおいしく炊くことができる。なお、本実施例におけるT1、T2、T3、θ1、θ2、θ3、φ1、W1、W2の値は実施の一例であり、状況に応じて数値を設定することができる。
【0038】
また、鍋1を加熱する加熱手段2として誘導加熱方式を用いた炊飯器では、特に高い電力を使用することができるとともに、熱応答性がよく、細かな制御が可能なため、無洗化処理米をおいしく炊く炊飯器を提供するのに適している。また、ヒータ式およびガス炊飯器等においても、電力と熱応答性に劣るため誘導加熱式より効果は劣るが、支障はないものである。
【0039】
つぎに、選択手段7により無洗米2を選択して炊飯する場合の動作を図4を参照しながら説明する。
【0040】
炊飯を開始すると、第1の電力W1で加熱する前炊き工程に入る。前炊き工程は、第2の温度検知手段5により検知した鍋1の温度が所定の温度θ1より低い場合は、加熱手段2を作動し、所定の温度θ1以上の場合は加熱手段2の作動を停止するように、加熱手段2をオンオフ制御しながら鍋1内の温度をθ1に保つ。
【0041】
無洗米2は、通常精白米に比べ、吸水が遅いので吸水不足を補うため、前炊き工程の時間を0〜4分前後長くする。一定時間T1経過後に前炊き工程を終了し、W2>W1である第2の電力W2による炊き上げ工程に入る。
【0042】
炊き上げ工程開始からパワーダウン工程にかけて一定時間T2が経過するか、あるいは第1の温度検知手段3により所定の温度φ1を検知した時点で、W2>W1である第1の電力W1で以降の工程を続行させる。ここでは、W1は1000W、W2は1100W、T1は23分36秒、T2は5分4秒、φ1は90℃、θ1は62℃および66℃とする。
【0043】
炊き上げ工程では、第2の温度検知手段5により所定の温度θ2を検知してから第1の温度検知手段3により所定の温度φ1を検知するまで、第2の電力W2、炊飯量によっては第1の電力W1で加熱し、その際の温度上昇率から炊飯量を判定し、炊飯量に応じた火力で次のパワーダウン工程を行う。ここでは、パワーダウン工程の通電率(火力)を無洗米1より、さらに強めに設定して火通りを向上させて、ご飯粒の中を柔らかくアルファ化させておいしく炊飯する。θ2は80℃とする。
【0044】
一旦、パワーを引いてふきこぼれを防ぐパワーダウン工程を一定時間T3行った後、沸騰維持工程を行う。パワーダウン・沸騰維持工程の電力はW1とし、パワーダウン工程の通電率が低い場合には火通りの悪いご飯となるので、火通りを向上させるために、パワーダウン工程の通電率(加熱手段2のオフ時間に対するオン時間の比)を上記無線米1の場合よりやや高めで、ふきこぼれない程度まで高めに設定することで、無洗米2を火通りよく炊飯することができる。
【0045】
第2の温度検知手段5により所定の温度θ3を検知すると、沸騰維持工程を終了する。ここでは、T3は1分40秒、θ3は130℃とする。その後は蒸らし工程に入り、一定時間の間に複数回の炊飯量に応じた加熱(追い炊き)を行う。この蒸らし工程での追い炊き時の通電率を高めに設定することにより、ご飯の粒表面の崩れを改善し、しっかりとしたご飯を炊き上げることができる。
【0046】
無洗米2は精白米に比べ、焦げやすい傾向があるため、この蒸らし工程での追い炊き時に、一定温度θ4(110℃前後)を超えると加熱を停止するように設定することにより、焦げをなくすことができる。ここでは、θ4は110℃とするが、この値は実施の一例であって状況に応じて数値を設定できる。
【0047】
また、当然のことながら、さらに別の実施例として、これらの実施例の中の一部の炊飯シーケンスのみを組み合わせて採用してもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、沸騰を検知する第1の温度検知手段と、前記鍋の温度を検知する第2の温度検知手段と、無洗化処理米の種類を選択する選択手段と、前記鍋で炊飯する無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスを複数記憶している記憶手段と、前記第1温度検知手段および第2の温度検知手段の出力を入力とし前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記選択手段による選択に基づいて、前記記憶手段に記憶した炊飯シーケンスにより炊飯するようにしたから、無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスで炊飯することができて、無洗化処理米をおいしく炊飯することができる。また、炊飯量によって加熱手段を制御できるため、炊飯量に関わらず安定した炊飯性能を得ることができる。
【0049】
すなわち、制御手段は、選択手段により選択した無洗化処理米の種類に応じて、前炊き工程の時間を延長あるいは温度を下げるようにしたから、前炊き工程で米の吸水を促進することができ、粒表面の崩れがなく、粒の中までふっくらとした粒のバランスのよいご飯を炊くことができる。また、前炊き工程の温度を下げることで、粒表面の崩れの少ないご飯を炊くことができる。
【0050】
また、請求項2に記載の発明によれば、制御手段は、選択手段により選択した無洗化処理米の種類に応じて、パワーダウン工程の火力をふきこぼれない程度まで強くするようにしたから、パワーダウン工程で火通りを向上しつつ、ふきこぼれを抑えて、火通りがよくバランスのよいご飯に炊き上げることができる。
【0051】
また、請求項3に記載の発明によれば、制御手段は、選択手段により選択した無洗化処理米の種類に応じて、沸騰維持工程の火力を強くするようにしたから、沸騰維持工程の火力が弱すぎると、粒の中が硬く、味のない、火通り不足のご飯になるため、沸騰維持工程の火力を強くし、無洗米2は無洗米1よりさらに火力を強くすることにより、沸騰維持工程でご飯の火通りを向上し、粒のバランスのよいご飯に炊き上げることができる。
【0052】
また、請求項4に記載の発明によれば、制御手段は、選択手段により選択した無洗化処理米の種類に応じて、蒸らし工程での追い炊き時の火力を強くし、一定温度を超えると加熱を停止するようにしたから、蒸らし工程での追い炊き時の火力を強くすることで、粒表面の崩れが少ないしっかりしたご飯を炊き上げることができ、また、一定温度に達すると加熱を停止し、無洗米1では無洗米2より一定温度を高くすることで、焦げを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の炊飯器のブロック図
【図2】 同炊飯器の断面図
【図3】 同炊飯器の無線米1を炊飯する場合の動作タイムチャート
【図4】 同炊飯器の無線米2を炊飯する場合の動作タイムチャート
【図5】 従来の炊飯器の動作タイムチャート
【符号の説明】
1 鍋
2 加熱手段
3 第1の温度検知手段
5 第2の温度検知手段
6 記憶手段
7 選択手段
8 制御手段
Claims (4)
- 被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、鍋内の被調理物の沸騰を検知すべく蓋体の被炊飯物に対向した面に配置される第1の温度検知手段と、前記鍋の温度を検知する第2の温度検知手段と、粘着性を高めた糠粒で米糠を吸着させて取り除く無洗化処理米か、ごく短い時間で水洗いし脱水乾燥させて表面の水を取り除く無洗化処理米かの無洗化処理米の種類を選択する選択手段と、前記鍋で炊飯する無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスを複数記憶している記憶手段と、前記第1温度検知手段および第2の温度検知手段の出力を入力とし前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記選択手段による選択に基づいて、無洗化処理米を選択した場合は通常精白米より前炊き工程の時間を延長するとともに粘着性を高めた糠粒で米糠を吸着させて取り除く無洗化処理米を選択した場合は通常精白米より前炊き工程の温度を下げる前記記憶手段に記憶した炊飯シーケンスにより炊飯するようにした炊飯器。
- 被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、鍋内の被調理物の沸騰を検知すべく蓋体の被炊飯物に対向した面に配置される第1の温度検知手段と、前記鍋の温度を検知する第2の温度検知手段と、粘着性を高めた糠粒で米糠を吸着させて取り除く無洗化処理米か、ごく短い時間で水洗いし脱水乾燥させて表面の水を取り除く無洗化処理米かの無洗化処理米の種類を選択する選択手段と、前記鍋で炊飯する無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスを複数記憶している記憶手段と、前記第1温度検知手段および第2の温度検知手段の出力を入力とし前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記選択手段による選択に基づいて、無洗化処理米を選択した場合は、通常精白米よりパワーダウン工程の火力をふきこぼれない程度まで強くし、ごく短い時間で水洗いし脱水乾燥させて表面の水を取り除く無洗化処理米を選択した場合は、さらに強めに設定するようにした炊飯器。
- 被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、鍋内の被調理物の沸騰を検知すべく蓋体の被炊飯物に対向した面に配置される第1の温度検知手段と、前記鍋の温度を検知する第2の温度検知手段と、粘着性を高めた糠粒で米糠を吸着させて取り除く無洗化処理米か、ごく短い時間で水洗いし脱水乾燥させて表面の水を取り除く無洗化処理米かの無洗化処理米の種類を選択する選択手段と、前記鍋で炊飯する無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスを複数記憶している記憶手段と、前記第1温度検知手段および第2の温度検知手段の出力を入力とし前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記選択手段による選択に基づいて、無洗化処理米を選択した場合は、通常精白米より沸騰維持工程の火力を強くするようにし、ごく短い時間で水洗いし脱水乾燥させて表面の水を取り除く無洗化処理米を選択した場合は、さらに強めに設定するようにした炊飯器。
- 被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、鍋内の被調理物の沸騰を検知すべく蓋体の被炊飯物に対向した面に配置される第1の温度検知手段と、前記鍋の温度を検知する第2の温度検知手段と、粘着性を高めた糠粒で米糠を吸着させて取り除く無洗化処理米か、ごく短い時間で水洗いし脱水乾燥させて表面の水を取り除く無洗化処理米かの無洗化処理米の種類を選択する選択手段と、前記鍋で炊飯する無洗化処理米の種類に応じた炊飯シーケンスを複数記憶している記憶手段と、前記第1温度検知手段および第2の温度検知手段の出力を入力とし前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記選択手段による選択に基づいて、無洗化処理米を選択した場合は、通常精白米より蒸らし工程での追い炊き時の火力を強くし、一定温度を超えると加熱を停止し、粘着性を高めた糠粒で米糠を吸着させて取り除く無洗化処理米を選択した場合は、ごく短い時間で水洗いし脱水乾燥させて表面の水を取り除く無洗化処理米を選択した場合よりも、前記一定温度は高く設定した炊飯器。
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