JP3149008B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP3149008B2
JP3149008B2 JP04068695A JP4068695A JP3149008B2 JP 3149008 B2 JP3149008 B2 JP 3149008B2 JP 04068695 A JP04068695 A JP 04068695A JP 4068695 A JP4068695 A JP 4068695A JP 3149008 B2 JP3149008 B2 JP 3149008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炊飯器、特に、高品質の
米飯を高速で炊き上げられるようにした炊飯器に関する
ものである。
【0002】
【従来技術及び課題】加熱方法を工夫して高品質の米飯
が炊けるようにした炊飯器としては図6の如く加熱制御
されるようになったものがあり、このものでは、時系列
的に配列された予備炊き工程(A) ,本炊き工程(B) ,及
び蒸らし工程(C) の各工程を順次実行する。
【0003】予備炊き工程(A) は米粒に適正量の水分を
含浸させる工程で、釜内温度を30℃に3分間だけ維持
する補助予備炊き工程(A1)と、釜内温度を36℃に17
分間維持するメイン予備炊き工程(A2)から成る。尚、予
備炊き工程(A) を補助予備炊き工程(A1)とメイン予備炊
き工程(A2)に分けている理由は、釜内温度を段階的に昇
温させることによって正確な加熱制御を行う為である。
【0004】本炊き工程(B) は釜内の水分を蒸発させる
工程で、該工程は釜内が沸騰温度になるまでこれを加熱
昇温させる第1,第2本炊き工程(B1) (B2)と、釜内の
水分を蒸発させると共にその後更に所定温度に昇温する
まで該釜を加熱する第3,第4本炊き工程(B3) (B4)か
ら構成されている。そして、第4本炊き工程(B4)での加
熱動作時に釜内温度が145℃まで昇温すると、最後に
蒸らし工程(C) が実行される。
【0005】このものでは、予備炊き工程(A) を実行す
ることにより米粒の中心部まで適正量の水分を含浸させ
た後に本炊き工程(B) を実行するから、炊き上がった米
はその中心部まで糊化されて品質の良好な米飯が炊き上
げられる。しかしながら、上記従来のものでは、予備炊
き工程(A) に於ける加熱制御の態様が画一的であること
から、該予備炊き工程(A) の実行時間が常に一定になっ
て高速で炊飯させたい場合でも該要望に応えることがで
きない。一方、上記した態様の炊飯と前記高速炊飯を選
択的に実行させ得るようにし、高速炊飯時には予備炊き
工程(A) を省略することも考えられるが、かかる場合は
米粒への適正含水量が確保されない状態で本炊き工程
(B) 等が実行されるから、高品質の米飯が炊き上げられ
ない。
【0006】本発明は上記の点に鑑みて成されたもの
で、『通常炊飯スイッチが操作されたときには、釜内を
所定温度に所定時間だけ加熱維持して米粒に所定の含水
量を確保する予備炊き工程(A) と、釜内の水分を蒸発さ
せる本炊き工程(B) と、更に、蒸らし工程(C) をこの順
序で順次実行する炊飯器』に於いて、米粒への含水現象
が予備炊き工程(A) で速やかに進行するようにし、これ
により、通常炊飯スイッチの操作によって実行される炊
飯動作より高速の炊飯を行わせても高品質の米飯が炊き
上げられるようにすることをその課題とする。
【0007】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『高速炊飯スイッチ(534)と、予備炊き工程
(A) の実行時間を短縮するように補正する予備炊き時間
補正手段と、予備炊き工程(A) の実行時に維持すべき釜
内温度を高温側に補正する予備炊き温度補正手段を設
け、高速炊飯スイッチ(534) を操作したときは上記補正
した予備炊き時間及び予備炊き温度を用いて予備炊き工
程(A) を実行するようにした』ことである。
【0008】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。通常炊
飯スイッチが操作された場合は、予備炊き温度補正手段
や予備炊き時間補正手段が働かないから、かかる場合は
既述従来のものと同様の予備炊き工程(A) が実行されて
通常速度の炊飯動作が進行する。
【0009】次に、高速炊飯動作について説明する。高
速炊飯スイッチ(534) が操作されると、予備炊き時間補
正手段によって予備炊き工程(A) の実行時間が補正され
て該時間が短目に設定される。又、予備炊き温度補正手
段によって予備炊き工程(A) の実行時に維持すべき釜内
温度が高温側に補正される。従って、上記高速炊飯時の
予備炊き工程(A) に於いては、上記短縮された予備炊き
時間だけ釜内が加熱されると共に、該予備炊き時には上
記高温側に補正された予備炊き温度に釜内が加熱維持さ
れる。これにより、予備炊き工程(A) での米粒の含水速
度が速くなり、予備炊き工程(A) の実行時間を短くした
場合でも米粒の含水量不足を緩和することができる。
【0010】このように、上記技術的手段によれば、高
速炊飯スイッチ(534) を操作した高速炊飯時には、米粒
への含水速度を高めながら予備炊き工程(A) を早期に終
了させることができる。
【0011】
【効果】本発明は次の特有の効果を有する。高速炊飯ス
イッチ(534) を操作した高速炊飯時には、米粒への含水
速度を高めながら予備炊き工程(A) を早期に終了させ得
るから、該高速炊飯時においても高品質の米飯が炊き上
げられる。
【0012】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を説明する。
本発明実施例の炊飯器は図1に示す如き外観構成を有
し、器具本体(5) の頂部を被蓋する蓋(51)の近傍には炊
飯動作の進行状況等を表示する表示器(54)が設けられて
いる。又、該表示器(54)の近傍に形成された操作部(53)
には保温スイッチ(531) ,普通米や新米のように比較的
吸水性の良好な米粒を炊飯する際に操作する第1通常炊
飯スイッチ(532) ,米粒の細長い外国米や古米のように
吸水性の悪い米粒を炊飯する際に操作する第2通常炊飯
スイッチ(533) ,高速で炊飯させる場合に操作する高速
炊飯スイッチ(534) ,炊き込みや赤飯を炊く場合に操作
する炊き込み・おこわスイッチ(535) ,粥炊きスイッチ
(536) ,玄米を炊く場合に操作する玄米スイッチ(537)
,及び、漬け置きにより適正含水量が既に確保された
米粒を炊く場合に操作する洗米置きスイッチ(538) が設
けられている。尚、この実施例では上記第1,第2通常
炊飯スイッチ(532) (533) が既述した通常炊飯スイッチ
に対応している。
【0013】上記各スイッチ等は図2に示すように、マ
イクロコンピュータが組み込まれた制御装置(6) に接続
されていると共に、該制御装置(6) によって、ガスバー
ナ(11)へのガス回路に挿入されたガス弁(12)が開度調整
されるようになっている。又、ガスバーナ(11)の近傍に
はこれに点火する点火装置(13)が設けられていると共
に、ガスバーナ(11)で加熱する釜(1) の周囲には、これ
を保温する為の保温ヒータ(15)が捲回配設されており、
これら点火装置(13)や保温ヒータ(15)は上記制御装置
(6) の出力で制御されるようになっている。更に、釜
(1) に添設された温度センサ(17)の出力は制御装置(6)
で監視されている。
【0014】上記制御装置(6) に組み込まれたマイクロ
コンピュータ内には、図3〜図5のフローチャートで示
す内容の制御プログラムが格納されており、以下、上記
実施例の炊飯器の動作を同図に基づいて説明する。図示
しない電源プラグが接続されると、図3のステップ(10
1) で制御装置(6)のマイクロコンピュータ内の各メモリ
ーをクリアーする。次に、ステップ(102)〜(108) を実
行し、第1通常炊飯スイッチ(532) 〜玄米スイッチ(53
7) 及び保温スイッチ(531) の投入を監視して夫々が操
作されると、これら各スイッチに対応する炊飯モード
(図4,図5)が実行される。以下、上記各炊飯モード
毎に場合分けして記載する。 [第1通常炊飯モード(第1通常炊飯スイッチ(532) を
操作した場合)について]第1通常炊飯スイッチ(532)
が操作された場合は図6の態様で釜(1) を経時的に加熱
制御する。即ち、米粒に適正量の水分を含浸させる補助
予備炊き工程(A1)及びメイン予備炊き工程(A2)から成る
予備炊き工程(A) と、その後に実行され且つ第1本炊き
工程(B1)〜第4本炊き工程(B4)から成る本炊き工程(B)
と、更にその後に実行される蒸らし工程(C) 等がこの順
序で順次実行させる。
【0015】さて、ステップ(102) で第1通常炊飯スイ
ッチ(532) の操作が確認されると、図4の(イ)に示す
動作が始まり、先ず、ステップ(110) で補助予備炊き温
度HY1 を30℃に,補助予備炊き時間TY1 を3分に,メ
イン予備炊き温度HY2 を48℃に,メイン予備炊き時間
TY2 を12分に,第1本炊き温度HH1 を80℃に,第1
本炊き時間TH1 を3分に,第2本炊き温度HH2 を95℃
に,第2本炊き時間TH2 を2分に,第4本炊き温度HH4
を145℃に,更に、蒸らし時間TMを19分に夫々設定
する。
【0016】次に、ステップ(111) で洗米置きスイッチ
(538) が操作されているか否かを判断し、該洗米置きス
イッチ(538) が操作されている場合は、該操作された事
実を記憶する為に洗米置きフラグ(F1)を「1」にセット
する。次に、ステップ(114) を実行し、補助予備炊き温
度HY1 で補助予備炊き時間TY1 の間だけ釜(1) 内を加熱
制御する。即ち、温度センサ(17)の検知する釜(1) 内温
度を判断しながらガスバーナ(11)の燃焼量を制御し、こ
れにより、釜(1) 内を上記補助予備炊き温度HY1 に維持
する補助予備炊き工程(A1)を実行する。
【0017】次に、ステップ(115) でフラグ(F1)の内容
を調べて該フラグ(F1)が「1」になっていて既に洗米置
きスイッチ(538) が操作されていると判断される場合
は、ステップ(116) のメイン予備炊き工程(A2)を実行す
ることなくステップ(117) の第1本炊き工程(B1)に制御
動作を移行させる。洗米置きスイッチ(538) が操作され
ている場合にメイン予備炊き工程(A2)を実行しないの
は、炊飯前の米粒の漬け置き時に既に米粒に適正量の水
分が含浸されており、メイン予備炊き工程(A2)で更に米
粒に水分を含浸させる必要がないからである。従って、
かかる場合は釜内を比較的低温の30℃に3分間だけ短
時間加熱する補助予備炊き工程(A1)のみが実行され、比
較的高い温度(48℃)で長時間(12分)加熱するメ
イン予備炊き工程(A2)は実行されず、実質的には予備加
熱工程(A) が実行されない。そして、この実施例では、
洗米置きスイッチ(538) が操作されている場合にメイン
予備炊き工程(A2)の実行を禁止する制御(ステップ(11
1) (112) (115) )を行うマイクロコンピュータ内の機
能部が請求項2に記載の第1制御手段に対応する。
【0018】他方、洗米置きスイッチ(538) が操作され
ておらずフラグ(F1)が「1」になっていない場合は、ス
テップ(116) でメイン予備炊き工程(A2)を実行させる。
即ち、メイン予備炊き時間TY2 だけ釜(1) をメイン予備
炊き温度HY2 に加熱し、これにより、米粒に適正量の水
分を含浸させる。次にステップ(117) で第1本炊き工程
(B1)を実行させる。即ち、上記メイン予備炊き温度HY2
から第1本炊き温度HH1 まで釜(1) 内を加熱昇温させる
と共に、該加熱昇温の所要時間が第1本炊き時間TH1 と
なるように制御する。尚、メイン予備炊き温度HY2 から
第1本炊き温度HH1 まで昇温させる時間を上記第1本炊
き時間TH1 にする手法としては、釜(1) 内が単位温度だ
け昇温するのに必要な時間を監視しながらガスバーナ(1
1)の燃焼量を増減させる方法が採用できる。
【0019】次に、制御動作がステップ(118) に移行
し、第2本炊き時間TH2 で釜(1) 内温度を第2本炊き温
度HH2 まで昇温させる第2本炊き工程(B2)が実行され
る。第1本炊き工程(B1)や第2本炊き工程(B2)を時間管
理しながら上記各温度まで昇温させるのは、かかる制御
を行うことによって高品質の米飯が炊けることが経験的
に知られているからである。
【0020】次に、ステップ(119) でガス弁(12)の開度
を増加させてガスバーナ(11)を大火力に設定すると共に
後述する蒸らし工程(C) の終了時点を判断する為に使用
する蒸らしタイマー(T1)をリセットし、その後、ステッ
プ(120) (121) で粥炊きスイッチ(536) や玄米スイッチ
(537) が操作されているか否かを判断する為に使用する
後述の粥フラグ(F3)の内容を調べる。そして、粥炊きス
イッチ(536) や玄米スイッチ(537) が操作されておらず
上記粥フラグ(F3)の内容が「1」及び「2」になってい
ない場合には、ステップ(123) で温度センサ(17)の検知
温度を判断しながら釜(1) 内温度が125℃になるまで
ガスバーナ(11)の燃焼を継続させ、これにより、釜(1)
内の水分を蒸発させる。
【0021】釜(1) 内の水分の蒸発が完了して該釜(1)
内温度が125℃まで昇温すると、これにより第3本炊
き工程(B3)が終了し、次いでステップ(124) でガスバー
ナ(11)を小火力状態に維持し、該小火力を維持しながら
釜(1) 内温度を第4本炊き温度HH4 まで加熱昇温させる
(ステップ(125) 参照)。これにより、米飯に若干の焦
目が形成されるようにしてこれに香ばしい臭いを付与
し、これにより第4本炊き工程(B4)を終了させる。
【0022】次に、ステップ(126) (127) に制御動作が
移行し、既述ステップ(119) でリセットした蒸らしタイ
マー(T1)の計測時間が蒸らし時間TMになるまで釜(1) 内
を98℃に維持する蒸らし工程(C) を実行する。次に、
ステップ(128) で保温の要否を判断する為の保温フラグ
(F2)の内容を調べ、該保温フラグ(F2)が「1」になって
おらず、自動的に保温する必要があると判断される場合
は、ステップ(129) (130) で停止スイッチ(539) が操作
されるまで保温ヒータ(15)を発熱させて保温動作を継続
させる。 [第2通常炊飯モード(第2通常炊飯スイッチ(533) を
操作した場合)について]第2通常炊飯スイッチ(533)
は既述したように米粒の細長い外国米や古米のように吸
水性のに劣る米粒を炊飯する際に操するものである。
【0023】上記第2通常炊飯スイッチ(533) が操作さ
れると、図3のステップ(103) から図4のステップ(13
5) に制御動作が移行し、メイン予備炊き温度HY2 が3
6℃に,メイン予備炊き時間TY2 が17分に,第1本炊
き温度HH1 が70℃に,第1本炊き時間TH1 が4分に,
第2本炊き温度HH2 が98℃に,第2本炊き時間TH2 が
3分に,更に、蒸らし時間TMが23分に夫々設定され、
これにより、上記古米等の炊飯に適した加熱温度及び加
熱時間が設定される。又、上記以外の加熱温度や加熱時
間は既述第1通常炊飯スイッチ(532) が操作された場合
と同一の値に設定され、この状態で図4(イ)のステッ
プ(111) に制御動作が移される。
【0024】上記の如く設定された加熱温度等を用いて
炊飯動作が進行すると、第1通常炊飯スイッチ(532) を
操作した普通米等の炊飯時に比べて、メイン予備炊き工
程(A 2)及び第1本炊き工程(B1)が若干低い温度で長時間
に加熱されることとなり、これにより、吸水性の劣る米
粒への含水量が適正値に調整される。又、第2本炊き工
程(B2)に於いては既述普通米の炊飯時に比べて高い温度
(98℃)まで釜(1)内を昇温させると共に、該釜(1)
内が上記98℃に昇温してから蒸らし工程(C)を終了さ
せるまでの蒸らし時間TMを上記普通米炊飯時より若干長
目に設定することにより、古米等の糊化が確実に進行す
るようにしている。 [高速炊飯モード(高速炊飯スイッチ(534) を操作した
場合)について]高速炊飯スイッチ(534) は既述したよ
うに、第1,第2通常炊飯スイッチ(532) (533) 等を操
作した場合に比べて高速で炊飯させる場合に操作するも
のである。
【0025】上記高速炊飯スイッチ(534) が操作される
と、図3のステップ(104) から図4のステップ(136) に
制御動作が移行し、補助予備炊き温度HY1 が60℃に,
補助予備炊き時間TY1 が7分に,第1本炊き温度HH1 が
95℃に,第1本炊き時間TH1 が3分に,第2本炊き温
度HH2 が98℃に,第2本炊き時間TH2 が1分に,第4
本炊き温度HH4 が145℃に,更に、蒸らし時間TMが1
7分に夫々設定される。又、ステップ(137) でフラグ(F
1)が「1」にセットされ、その後、図4(イ)のステッ
プ(114) の補助予備炊き工程(A1)に制御動作が移され
る。
【0026】上記補助予備炊き工程(A1)に於ける補助予
備炊き温度HY1 は、第1,第2通常炊飯スイッチ(532)
(533) の操作に対応する通常炊飯時の補助予備炊き温度
HY1及びメイン予備炊き温度HY2 の何れの温度よりも高
温の60℃に設定されており、更に、該補助予備炊き工
程(A1)の実行時間たる補助予備炊き時間TY1 は上記通常
炊飯時に於ける予備炊き工程(A) の実行時間(補助予備
炊き工程(A1)及びメイン予備炊き工程(A2)の実行時間の
和)よりも短い7分に設定されている。又、高速炊飯ス
イッチ(534) を操作した時にはフラグ(F1)が「1」にセ
ットされるからステップ(116) のメイン予備炊き工程(A
2)が実行されないこととなる。従って、上記高速炊飯時
に於ける予備炊き工程(A) の実行時間は上記通常炊飯時
(第1,第2通常炊飯スイッチ(532) (533) に対応する
炊飯時)のそれに比べて短縮され、又、該予備炊き工程
(A) の実行時に維持すべき釜(1) 内温度は通常炊飯時に
於ける補助予備炊き工程(A1)メイン予備炊き工程(A2)の
何れの場合の釜内温度よりも高くなる。即ち、高速炊飯
時に於ける予備炊き温度は通常炊飯時の予備炊き工程
(A) よりも高温状態に維持され、この高温条件下で予備
炊き工程(A) が短時間だけ実行されるのである。従っ
て、予備炊き工程(A) を早期に終了させても米粒には適
正含水量が確保されて高品質の米飯が炊き上げられる。
そして、この実施例では高速炊飯時に於ける補助予備炊
き温度HY1 を設定するマイクロコンピュータ内の機能部
が既述技術的手段の項に記載の予備炊き温度補正手段に
対応すると共に、高速炊飯時に於ける補助予備炊き時間
TY1 を設定するマイクロコンピュータ内の機能部が既述
技術的手段の項に記載の予備炊き時間補正手段に対応し
ている。
【0027】又、この実施例では、既述通常炊飯時に比
べて第1本炊き温度HH1 を高温に設定すると共に第2本
炊き時間TH2 及び蒸らし時間TMを短くして炊飯時間が一
層短縮できるようにしている。尚、上記高速炊飯時に
は、ステップ(137) からステップ(114) に制御動作が強
制的に移され、洗米置きスイッチ(538) の操作を判断す
るステップ(111) が実行されることはない。従って、か
かる高速炊飯時には洗米置きスイッチ(538) が使用でき
ないこととなる。高速炊飯時に洗米置き炊飯を可能にす
ると、ステップ(116) でメイン予備炊き工程(A2)が実行
される結果、高速炊飯の趣旨に反するからである。 [炊きこみ・おこわモード(炊き込み・おこわスイッチ
(535) を操作した場合)について]炊き込み・おこわス
イッチ(535) は既述したように炊き込みや赤飯を炊く場
合に操作するものである。
【0028】上記炊き込み・おこわスイッチ(535) が操
作されると、図3のステップ(105)から図5のステップ
(138) が実行され、赤飯や炊き込みに適した加熱温度や
加熱時間が設定される。即ち、補助予備炊き温度HY1 が
30℃に,補助予備炊き時間TY1 が3分に,第1本炊き
温度HH1 が70℃に,第1本炊き時間TH1 が7分に,第
2本炊き温度HH2 が98℃に,第2本炊き時間TH2 が3
分に,第4本炊き温度HH4 が140℃に,更に、蒸らし
時間TMが17分に夫々設定される。次に、ステップ(13
9) でフラグ(F1)及び保温フラグ(F2)が共に「1」にセ
ットされ、その後、図4のステップ(114) に制御動作が
移される。従って、この炊飯モードではフラグ(F1)が
「1」にセットされていることから、ステップ(116) の
メイン予備炊き工程(A2)が実行されず、実質的には予備
炊き工程(A) が実行されないこととなる。赤飯や炊き込
みの場合に予備炊き工程(A) を実質的に実行しない理由
は、粳米に比べて餅米が良好な吸水性を有すること等を
考慮したものである。又、保温フラグ(F2)が「1」にセ
ットされていることからステップ(129) の自動保温動作
も実行されない。赤飯や炊き込みの場合に保温工程(D)
を実行しない理由は、炊き込みの場合は、釜底部分で米
飯が変色し、又、具が変質するから、これを防止する為
である。 [粥炊きモード(粥炊きスイッチ(536) を操作した場
合)について]上記粥炊きスイッチ(536) が操作される
と、図3のステップ(106) から図5のステップ(140) が
実行され、粥炊きに適した加熱温度や加熱時間が設定さ
れる。即ち、補助予備炊き温度HY1 が30℃に,補助予
備炊き時間TY1 が3分に,メイン予備炊き温度HY2 が3
6℃に,メイン予備炊き時間TY2 が17分に,第1本炊
き温度HH1 が70℃に,第1本炊き時間TH1 が4分に,
第2本炊き温度HH2 が98℃に,第2本炊き時間TH2 が
3分に,更に、蒸らし時間TMが23分に夫々設定され
る。次に、ステップ(141) で保温フラグ(F2)及び粥フラ
グ(F3)が共に「1」にセットされ、その後、図4のステ
ップ(111) に制御動作が移される。従って、この粥炊き
モードではステップ(111) が実行されることから、洗米
置きスイッチ(538) の操作の有無が判断される。よっ
て、粥炊きモードでは洗米置きスイッチ(538) を有効に
操作することができることとなる。又、粥フラグ(F3)が
「1」にセットされていることから、ステップ(118) で
第1本炊き工程(B1)を実行した後にはステップ(119)
(120)から図5(ニ)のステップ(142) に制御動作が移
される。即ち、ステップ(142) を実行し、釜(1) 内が沸
騰して温度センサ(17)の検知温度が沸騰温度に昇温する
まで該釜(1) を加熱し、その後、ステップ(143)(144)で
蒸らし時間TMが経過するまで該釜(1) 内を沸騰状態に維
持する蒸らし工程(C)を実行し、更に、制御動作をステ
ップ(101) の初期の工程に復帰させる。従って、粥炊き
モードの場合は、蒸らし工程(C) の実行後に保温工程
(D) が自動的に実行されることはない。 [玄米炊きモード(玄米スイッチ(537) を操作した場
合)について]上記玄米スイッチ(537) が操作される
と、図3のステップ(107) から図5のステップ(145) が
実行され、玄米炊きに適した加熱温度や加熱時間が設定
される。即ち、補助予備炊き温度HY1 が30℃に,補助
予備炊き時間TY1 が3分に,メイン予備炊き温度HY2 が
36℃に,メイン予備炊き時間TY2 が25分に,第1本
炊き温度HH1 が70℃に,第1本炊き時間TH1 が4分
に,第2本炊き温度HH2 が98℃に,第2本炊き時間TH
2 が3分に,第4本炊き温度HH4 が135℃に,更に、
蒸らし時間TMが13分に夫々設定される。次に、ステッ
プ(146) でフラグ(F1)が「0」にセットされ、更に粥フ
ラグ(F3)が「2」にセットされ、その後、図4のステッ
プ(114) に制御動作が移される。従って、この玄米炊き
モードでは、洗米置きスイッチ(538) の操作を受け付け
る為のステップ(111) が実行されず、又、フラグ(F1)が
「0」に設定されているからステップ(116) のメイン予
備炊き工程(A2)が自動的に実行される。更に、粥フラグ
(F3)が「2」に設定されているからステップ(123) が実
行されず、これに代えてステップ(122) が実行される。
即ち、釜(1) 内温度が沸騰温度より3deg 高温になった
ときに第3本炊き工程(B3)を終了させる。 [保温モード(保温スイッチ(531) を操作した場合)に
ついて]保温スイッチ(531) が操作されると、図3のス
テップ(108) から図4のステップ(129) に制御動作が移
行して、停止スイッチ(539) が操作されるまで保温動作
を継続させる。
【0029】尚、上記実施例では、ステップ(104) で高
速炊飯スイッチ(534) の操作が確認された場合、ステッ
プ(105) で炊き込み・おこわスイッチ(535) の操作が確
認された場合、及び、ステップ(107) で玄米スイッチ(5
37) の操作が確認された場合には、洗米置きスイッチ(5
38) の操作を判断するステップ(111) を実行することな
くステップ(114) の補助予備炊き工程を実行するマイク
ロコンピュータ内の機能部が請求項2の第2制御手段に
対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の炊飯器の外観図
【図2】本発明実施例の要部の回路図
【図3】本発明実施例の制御動作のフローチャート
【図4】本発明実施例の制御動作のフローチャート
【図5】本発明実施例の制御動作のフローチャート
【図6】加熱工程の説明図
【符号の説明】
(534) ・・・高速炊飯スイッチ (535) ・・・炊き込み・おこわスイッチ (536) ・・・粥炊きスイッチ (537) ・・・玄米スイッチ (538) ・・・洗米置きスイッチ (A) ・・・予備炊き工程 (B) ・・・本炊き工程 (C) ・・・蒸らし工程 (D) ・・・保温工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大宅 崇史 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナ イ株式会社内 (72)発明者 古田 直博 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナ イ株式会社内 (72)発明者 北本 朋宏 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 北野 真千子 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−120816(JP,A) 特開 平4−99518(JP,A) 特開 昭63−71216(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常炊飯スイッチが操作されたときに
    は、釜内を所定温度に所定時間だけ加熱維持して米粒に
    所定の含水量を確保する予備炊き工程(A) と、釜内の水
    分を蒸発させる本炊き工程(B) と、更に、蒸らし工程
    (C) をこの順序で順次実行する炊飯器に於いて、高速炊
    飯スイッチ(534) と、予備炊き工程(A) の実行時間を短
    縮するように補正する予備炊き時間補正手段と、予備炊
    き工程(A)の実行時に維持すべき釜内温度を高温側に補
    正する予備炊き温度補正手段を設け、高速炊飯スイッチ
    (534) を操作したときは上記補正した予備炊き時間及び
    予備炊き温度を用いて予備炊き工程(A) を実行するよう
    にした炊飯器。
  2. 【請求項2】 通常炊飯スイッチと、高速炊飯スイッチ
    (534) と、赤飯等を炊く場合に操作する炊き込み・おこ
    わスイッチ(535) と、粥炊きスイッチ(536)と、玄米を
    炊飯する場合に操作する玄米スイッチ(537) を具備し、
    これら各スイッチが操作されたときは該スイッチに対応
    して定められた加熱温度条件等を用いて、米粒に所定の
    含水量を確保する予備炊き工程(A) と、釜内の水分を蒸
    発させる本炊き工程(B) と、更に、蒸らし工程(C) をこ
    の順序で順次実行する炊飯器であって、更に、炊飯動作
    時に上記予備炊き工程(A) の実行を省略させる為の洗米
    置きスイッチ(538) を具備する炊飯器に於いて、通常炊
    飯スイッチ又は粥炊きスイッチ(536) が操作された場合
    は洗米置きスイッチ(538) の操作の有無を判断して該洗
    米置きスイッチ(538) が操作されたときは予備炊き工程
    (A) を実質的に実行することなく本炊き工程(B) 以下の
    工程を実行させる第1制御手段と、上記通常炊飯スイッ
    チ及び粥炊きスイッチ(536) 以外の各炊飯スイッチが操
    作された場合は上記洗米置きスイッチ(538) の操作の有
    無を判断することなく炊飯動作を実行させる第2制御手
    段を具備させた炊飯器。
  3. 【請求項3】 高速炊飯スイッチ(534) と玄米スイッチ
    (537) が操作されたときは予備炊き工程(A) を強制的に
    実行すると共に炊き込み・おこわスイッチ(535) が操作
    されたときは予備炊き工程(A) の実行を強制的に省略す
    る第3制御手段を設けた請求項2の炊飯器。
  4. 【請求項4】 釜内を予備炊き時間だけ予備炊き温度に
    加熱維持して米粒に所定の含水量を確保する予備炊き工
    程(A) と、釜内の水分を蒸発させる本炊き工程(B) と、
    更に蒸らし工程(C) をこの順序で順次実行し、更に、蒸
    らし工程(C)の終了後には必要に応じて保温工程(D) を
    実行する炊飯器に於いて、赤飯等を炊く場合に操作する
    炊き込み・おこわスイッチ(535) 又は粥炊きスイッチ(5
    36) が操作された炊飯動作時には蒸らし工程(C) 後の保
    温工程(D) の実行を禁止する制御手段を設けた炊飯器。
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