JP3305978B2 - 炊飯機能付きガスコンロ - Google Patents
炊飯機能付きガスコンロInfo
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Description
スコンロに関し、特に、目標炊飯時間が設定された炊飯
機能付きガスコンロに関する。
器で行われるが、他にも、鍋を用いて炊飯を行うことの
可能な炊飯機能付きガスコンロもある。図10は、従来
の炊飯機能付きガスコンロで炊飯を行った場合の炊飯開
始からの経過時間に対する鍋の温度変化を示したグラフ
である。
スコンロでの炊飯は、洗米置き炊きのために洗米後30
分以上の非加熱吸水工程が必要とされた。そして、非加
熱吸水工程後、火力を炊飯火力(約1,300kcal
/h)である強火で鍋の加熱を開始する。鍋の温度は、
温度平衡状態を示す平衡温度を経て、水分が蒸発したこ
とを示す温度(約145℃)にまで達する。そして、そ
の温度(145℃)で消火されて炊飯が完了とされてい
た。
か否かは、炊飯調理を行う者の意志にまかされており、
任意であった。そして、炊飯調理時間としてある目標炊
飯時間を定めた場合(加熱、むらし時間を含めた食べら
れるまでの時間)、一定の火力条件で加熱調理すれば、
目標炊飯時間での炊飯は行える。
能付きガスコンロの火力は手動で設定されるため、火力
設定が適した炊飯火力に設定されるとは限らず、場合に
よっては炊飯火力よりも大きな火力に設定される場合も
あり、その場合には、図11に示すような状態になる。
即ち、図11に示すように、例えば約1,300kca
l/hの炊飯火力の場合には目標炊飯時間として約60
0秒の時間が必要であるにもかかわらず、例えば1,6
00kcal/hの火力に設定されてしまった場合に
は、火力が大きい分だけ消火温度に達する時間も早くな
ってしまい、加熱・水分蒸発時間は、約400秒弱の時
間に短縮されてしまう場合があった。その結果、特に平
衡温度に達してから消火までの時間が短くなったことに
伴って、米のα化(米の温度は98℃以上で20分必
要)の時間が短縮され、炊き上がりの味は不十分なもの
となってしまう場合があった。
は、蒸らし時間が常に確保されておらず、最適な炊飯火
力で炊飯を行った場合であっても、α化の時間が不十分
な傾向であるにもかかわらず、火力が大きく設定された
場合には、α化がさらに不十分になり、余分な水分の蒸
発も不十分になってしまうものであった。一方、消火後
のむらしを行う炊飯調理器でも、加熱を開始してから炊
飯完了までの時間は、味の保証があれば短いにこしたこ
とはなく、味を保証しつつ時間を優先させた場合にも、
火力が大きいと、目標炊飯時間よりも短い時間で炊飯が
完了してしまい、目標炊飯時間で炊飯が終了せず、時間
の面で食べる側の期待にこたえられないばかりか、α化
が不十分で味の保証ができなくなってしまう恐れがあ
る。
うと共に、α化の時間も可能な限り確保して炊飯を完了
できる炊飯調理器を提供することを課題とする。
の加熱を開始してから炊飯完了時たるブザーを鳴らすま
での目標炊飯時間を設定する手段と、前記鍋の温度を検
知する温度センサと、前記鍋内の水分が蒸発したことを
示す水分蒸発温度を前記温度センサが検知するまで前記
鍋を加熱しその後消火する加熱手段と、前記加熱手段の
火力を手動で設定する火力設定手段とを備え、前記加熱
手段の消火後の所定の蒸らし時間が経過し、且つ、目標
炊飯時間が経過するか目標炊飯時間が経過しなくても追
加タイマーの設定時間が経過することを条件にブザーを
鳴らす』ことを特徴とするものである。
時間に対応する火力を越える火力の分だけ加熱・水分蒸
発時間が短縮され、これにより、α化の時間が不十分と
なる可能性がある場合でも、「消火後の所定の蒸らし時
間が経過し、且つ、目標炊飯時間が経過するか目標炊飯
時間が経過しなくても追加タイマーの設定時間が経過す
るまで」は炊飯完了を報知するブザーが鳴ることはな
い。よって、前記消火後の所定の蒸らし時間等の蒸らし
は強制的に確保される。従って、加熱・水分蒸発時間が
短縮された場合でも、前記消火後の蒸らし時間等で、α
化の時間も可能な限り確保できる共に、余分な水分を蒸
発させることができる。
定温度までの加熱時間が短縮された場合であっても、既
述消火後の所定の蒸らし時間等の蒸らしは強制的に確保
されるから、可能な限りα化の時間が確保され、食味の
良好な米飯を炊き上げることができる。
する為に必要な前提技術を記載する。 [前提技術] 図1は、本発明の実施の形態を説明する為に必要な前提
技術たる炊飯機能付きガスコンロの正面図であり、図2
は、図1の火力調節レバー付近の拡大図である。炊飯調
理器としての炊飯機能付きコンロが示されており、この
ガスコンロ101は、鍋を加熱して炊飯が可能な加熱手
段としての標準バーナ103と、強火力バーナ105
と、図1では図示しないがグリルバーナ131と(図5
を参照)を含むテーブルコンロである。標準バーナ10
3によって加熱される鍋は、五徳に載置されるが、載置
される鍋底の温度を測定するための測定手段としての温
度センサ107が設けてある。温度センサ107は、例
えばサーミスタである。炊飯機能付きガスコンロ101
の前面にはグリルバーナ131が設けられた焼成庫内に
魚等を入れるための開閉扉109が取付けられている。
は、他にも、標準バーナ103に対応する点火操作ボタ
ン119a、強火力バーナ105に対応する点火操作ボ
タン119b、グリルバーナ131に対応する点火操作
ボタン119cが設けられている。点火操作ボタン11
9a、119b、119cのそれぞれは、押し込まれる
ことによりそれぞれに対応したバーナ103、105、
131を点火するものである。又、それぞれのバーナが
点火した後は、火力の調整が点火操作ボタン119a、
119b、119cのそれぞれに対応して設けられた火
力調節レバー121a、121b、121cによって行
われる。
ー121aは、強から弱まで移動可能なレバーであり、
これにより、標準バーナ103の火力が調整される。
又、炊飯を行う際の加熱量は、炊飯火力としての約13
00kcal/hであるため、その火力に対応するよう
な太線123が描かれており、炊飯と表示されている。
従って、使用者は、炊飯を行う際には太線123の下の
位置に火力調節レバー121aを移動させて、炊飯を行
うとおいしいご飯を炊きやすい。
には、電池交換サイン125やグリル点火確認ランプ1
27も設けられている。図3は、本前提技術に係る炊飯
機能付きガスコンロを制御した炊飯方法を示したフロー
図であり、図4は、本前提技術に係る炊飯機能付きガス
コンロで炊飯を行った場合の炊飯開始からの経過時間に
対する鍋の温度変化を示したグラフである。
た後に炊飯制御はスタートし、まず、ステップ(図面で
はSで表す)201で炊飯火力である強火で鍋の加熱が
開始される。ここでの炊飯火力は、通常は約1,300
kcal/hであるが、手動で設定された火力調節レバ
ー121aの位置によって決定される値であり、約1,
300kcal/hよりも大きい場合もある。
7の測定温度が約145℃になるまで、炊飯火力である
強火で鍋の加熱が継続される。この間、鍋の温度は、温
度平衡状態である平衡温度を経て、さらに上昇し、約1
45℃に達している。約145℃は、水分が蒸発したこ
とを示す温度であり、ステップ203で、温度センサ1
07の測定温度が145℃に達すると、消火される。こ
こまでの工程が、水分を蒸発させるために加熱を行った
工程であり、加熱・水分蒸発工程である。
してから即ち点火してからの経過時間が10分以上経過
しているかが判断される。経過している場合には炊飯が
完了し、経過していない場合にはステップ205に進
む。ステップ205は、消火後のむらしを行わせるため
に、270秒のループ処理を行わせるためのステップで
ある。ステップ204によって点火してから10分以上
になるまでループ処理が行われると、又は、ステップ2
05によって点火してからの経過時間が10分以上でな
く、かつ、消火から270秒が経過してしまうと、炊飯
が完了する。
205が加わったことで、鍋の加熱を開始してから炊飯
完了までの目標炊飯時間(点火してからの経過時間が1
0分)よりも270秒以内の短縮であれば、炊飯が完了
すべき時点である消火時点であっても炊飯が完了せず、
蒸らし時間が確保される。この消火後の蒸らし時間は、
加熱時間の短縮時間と同じであり、鍋を加熱する火力が
目標炊飯時間(図4の場合は10分)に対応した炊飯火
力よりも大きな場合であっても、同じ炊飯完了時点で炊
飯完了とできる。
の蒸発時間が短くなるが、短縮された時間と同じ蒸らし
時間が確保されて、水分蒸発時間は、図10の場合と同
じ時間となる。ただし、蒸発時間が同じであっても、図
10の場合は水分蒸発時間の全てで加熱が行われている
ので十分な蒸発といえるが、図4の場合は一部が消火後
の蒸らし時間であるので、図10の場合の方が水分蒸発
の状態はよい。ただし、米のα化が鍋の平衡温度に達す
る状態から開始したとすると、図10の場合に比べて図
4の場合の方がα化の時間が確保されている。従って、
トータルで見ると、図10の場合に劣らない程度の味が
保証されている。
理を行うのであれば、ステップ205を取り除き、ステ
ップ204のループ処理を行ってやれば良い。また、図
3のステップ205の秒数によってカバーできる短縮時
間が変動し、例えば味を保証し得ない短縮時間について
は、炊飯完了時点を一致させないようにしてもよい。こ
れは、例えばステップ205の時間を30秒にすれば、
30秒以下の短縮であれば炊飯完了時点が一致し、30
秒よりも大きな短縮であれば30秒間の消火後の蒸らし
時間が行われて炊飯が完了することになる。
であっても、火力が大きいため炊飯を完了せず、消火後
の蒸らし時間を確保する観点からは、消火後の蒸らし時
間が短縮された加熱時間と全く同じである必要はなく、
短い蒸らし時間であっても、蒸らし時間を確保しない場
合にくらべれば味を保証し得る。ただし、同じ炊飯完了
時点で炊飯が完了すれば、ご飯を食べる側も予定した炊
飯時間で炊飯が完了するため、時間的な期待に応えるこ
とになる。
を図4の場合に適用すると、水分蒸発時間が短くなり、
その結果、消火後の蒸らし時間が短くなる。即ち、鍋の
温度が平衡温度に達してからの短縮時間分だけ消火後の
蒸らし時間を確保して、炊飯完了時点を早めてもよい。
ただし、同じ時間では、加熱段階での水分蒸発量と消火
後のむらし段階での水分蒸発量が異なるため、蒸らし時
間は、鍋の平衡温度に達してから消火までの短縮時間で
なく、全体の加熱時間での短縮時間分だけ確保してい
る。
5の処理は、点火してからの経過時間を計測するタイマ
ーを設けて置き、10分未満で消火が行われた場合に
は、270秒分の追加タイマーを動作させることで実現
できる。 [実施の形態] 次に、上記前提技術を改良した本発明の実施の形態を説
明する。図5は、本発明の実施の形態に係る炊飯機能付
きガスコンロの内部構成を示した概略ブロック図であ
る。
のと外観は同様であり、標準バーナ103、強火力バー
ナ105、グリルバーナ131のそれぞれには、ガス管
129内を通るガスが供給される。ガス管129は、標
準バーナ103、強火力バーナ105、グリルバーナ1
31のために分岐しており、それぞれの分岐に対して安
全弁133a、安全弁133b、安全弁133cが設け
られている。火力調節レバー121a、火力調節レバー
121b、火力調節レバー121cは、それぞれ、安全
弁133aと標準バーナ103との間、安全弁133b
と強火力バーナ105との間、安全弁133cとグリル
バーナ131との間に設けられている。この火力調節レ
バー121a、121b、121cは、前述したように
使用者によって調節されるものである。又、安全弁13
3aと火力調節レバー121aとの間は、ガス管129
がさらに分岐しており、一方の分岐に対して電磁弁13
5が設けられている。電磁弁135が閉まると、炊飯火
力の約30%〜40%ほどの弱火である約350kca
l/hの火力となり、電磁弁135が開いているときに
は、火力調節レバー121aによって調節された炊飯火
力となる。
グリルバーナ131は、それぞれイグナイター137に
接続された電極139a、139b、139c、139
dがスパークすることで点火する。点火したか否かは、
標準バーナ103に対応する点火確認器141a、強火
力バーナ105に対応する点火確認器141b、グリル
バーナ131に対応する点火確認器141cによって検
出される。点火確認手段としての点火確認器141a、
b、cは、例えばサーモカップルである。
温度センサ107、点火確認器141a,b,c、イグ
ナイター137は、制御部143に接続されており、点
火操作ボタン119a〜cの操作を受ける操作基板14
5からの信号によって制御される。又、制御部143に
は、炊飯のためのデータも格納されており、このデータ
によっても安全弁133a等は制御される。
したブロック図である。制御部143には、タイマー1
45と、目標炊飯時間データ記憶部147と、ブザー1
49と、判別部151と、追加タイマー153とが含ま
れており、タイマー145と、判別部151と、追加タ
イマー153とで消火後蒸らし時間確保部155が構成
されている。
確認器141aが確認すると、確認された旨の信号がタ
イマー145に出力されてタイマー145は点火してか
らの経過時間、即ち鍋の加熱を開始してからの経過時間
を計測する。計測状態は判別部151に伝えられてい
る。そして、判別部151は、目標炊飯時間データ記憶
部147から与えられる目標炊飯時間とタイマーー14
5から与えられる点火してからの経過時間と比較し、炊
飯を完了すべき時点での経過時間が目標炊飯時間に満た
ない場合には、追加タイマー153を作動させ、追加タ
イマーの動作終了または目標炊飯時間に達するかいずれ
かの条件によって炊飯完了を示す信号をブザー149に
出力する。その結果、ブザー149が鳴って炊飯が完了
する。
制御した炊飯方法を示したフロー図であり、図8は、炊
飯量が1合の場合の炊飯制御開始から炊飯完了までの経
過時間に対する温度変化を示したグラフである。図7を
参照して、非加熱吸水工程がなく、炊飯制御がスタート
すると、ステップ301において、炊飯火力(強火)で
の炊飯が行われる。炊飯火力は、電磁弁135が開状態
で、標準バーナ103が約1,300kcal/hで行
う火力であり、手動で設定されるため、大きく設定され
る場合もある。
図8に示すように、鍋の平衡温度検知から60秒後に弱
火(炊飯火力の30%〜40%ほどの約350kcal
/h)に切り換えられ、弱火炊飯が150秒(270
秒)行われて炊飯火力に切り換えられている。そして、
ステップ302で、温度センサ107の測定温度THが
水分蒸発を示す温度である約145℃に達するまで炊飯
火力での炊飯が行われる。これにより、水分を蒸発させ
るような炊き上げが行われる。
7の測定温度THが145℃以上になると、標準バーナ
103の火力は弱火に切換えられる。ここまでの工程
が、加熱・水分蒸発工程である。弱火に切換えられた
後、ステップ304以降でむらし工程が行われる。ま
ず、ステップ304で90秒経過するまでのループ処理
が行われて、90秒間の弱火炊飯が行われる。その後、
ステップ305で弱火から強火に切換えられてステップ
306で10秒間の炊飯火力である強火での炊飯が行わ
れる。この10秒間の炊飯火力での炊飯は余分な水分を
最終的に飛ばすためである。そして、ステップ307で
消火されて、以降、完全な消火後の蒸らし工程が行われ
る。
ているか否かが判断され、180秒が経過するまでルー
プ処理が行われる。消火後180秒が経過すると、ステ
ップ309で点火からの経過時間Tが20分以上である
か否かが判断される。ここでの判断は、図6の判別部1
51がタイマー145から与えられる計測データを用い
ることで行う。そして、この20分という値は、目標炊
飯時間であり、目標炊飯時間データ記憶部147から与
えられる。
上の場合は炊飯が完了し、判別部151からの出力を受
けたブザー149がブザー音を発する。経過時間Tが2
0分よりも小さな値の場合には、ステップ310に進
む。ステップ310に進んだ後は、判別部151が追加
タイマー153を作動させて、タイマー145が点火か
らの経過時間Tが20分以上になったことを計測する
か、または、追加タイマー153が90秒に達したこと
を計測するか、いずれか一方が満たされた場合にブザー
149が鳴らされる。
プ310についてもう少し具体的に説明する。例えば、
ステップ309の判断時点で、経過時間Tが20分を越
えている場合(図9の破線の場合)では、炊飯がそのま
ま完了する。この場合、目標とされる炊飯時間20分を
越えた状態で炊飯が完了するが、消火後の180秒間の
蒸らし時間は確保されている。
が19分45秒の場合(図9の実線の場合)には、ステ
ップ310に進み、ステップ309、ステップ310の
間で15秒間のループ処理が行われて、経過時間Tが2
0分に達した状態で炊飯が完了する。即ち、消火後の蒸
らし時間が195秒となり、15秒間追加されたことに
なる。この15秒間の追加は、図7に示したフローから
分かるように、ステップ303までの処理の間に加熱・
水分蒸発工程で短縮された時間である。即ち、水分蒸発
を示す約145℃に達するまでの加熱・水分蒸発工程で
短縮された時間と同じ時間の消火後のむらし時間を確保
して、消火後のむらし工程を延長させている。このよう
な延長を行うことで、炊飯完了時点が短縮されない場合
と同じになり、目標炊飯時間で炊飯を完了させて、時間
的な期待に応えることができるだけでなく、加熱・水分
蒸発工程が短くなった分だけ不足しているα化時間と水
分蒸発を消火後の蒸らし時間で補っている。
からの経過時間Tがステップ310で延長可能な90秒
を越えた1,080秒(18分)の場合(図9の一点鎖
線の場合)には、ステップ310で90秒が経過して炊
飯が完了する。この場合は、点火してからの経過時間が
20分に達していないが、炊飯は完了する。このような
結果から分かるように、ステップ309での判断時点が
経過時間T=18.5分〜20分の範囲内であれば、炊
飯は目標炊飯時間である経過時間T=20分の時点で完
了する。これは、火力が大きい場合に早めに炊飯が完了
してしまう傾向を、水分蒸発、α化、目標炊飯時間とい
う観点から補ったためである。
理を図3のステップ205のようにしてもよいが、ステ
ップ308、ステップ310のように分けることで、必
ず消火後に蒸らし時間が確保される。
に、鍋の平衡温度後の弱火炊飯時間が火力の大きさで決
定されるような制御であれば、ステップ302までにあ
る程度時間の調整がされる。そのため、最終的な短縮時
間の差も小さくでき、ステップ310のような90秒と
いう比較的小さな値を用いることができる。ただし、逆
に、90秒以上の加熱・水分蒸発工程での短縮があった
場合には、目標炊飯時間よりも早めに炊飯が炊き上がっ
てしまう面はあるが、例えば火力が余りにも大き過ぎる
ため、目標炊飯時間である20分まで消火後の蒸らしを
行ったとしても味を保証し得ない炊飯だとして、区別し
ていると捉えることもできる。即ち、ステップ310を
入れず、ステップ309のループ処理を行えば、短縮さ
れた場合の全てが目標炊飯時間である20分で炊飯が完
了し、加熱で短縮された時間分消火後に蒸らし時間が確
保されるが、確保された消火後のむらし時間分だけ水分
の蒸発は進み、α化も進む効果はあるものの、ご飯とし
て味を保証し得ない場合も同じ炊飯完了時点で炊飯は完
了してしまう。その場合、ご飯を食べる人は、おいしく
炊き上がったと誤解してしまう恐れもあり、その弊害を
除くべく、味を保証し得る時間分だけステップ310で
短縮時間をカバーしていると捉えることもできる。その
結果、目標炊飯時間で炊飯が完了しなければ、火力が大
きすぎて炊飯が完了してしまい、ご飯はおいしく炊けな
かったと使用者にその原因を理解させることもできる。
炊飯時間である20分と比較されているが、例えば目標
炊飯時間が20分で、点火してからの経過時間Tと比較
する値が19分45秒で設定したとすると、短縮された
時間よりも15秒間短めの蒸らし時間だけが確保される
ような炊飯方法となる。この場合であっても、消火後の
蒸らし時間が追加されることに変わりなく、追加された
蒸らし時間によって水分の蒸発とα化も進む。ただし、
味は目標炊飯時間である20分の場合に比べて落ちる可
能性はある。即ち、目標炊飯時間をいかにとり、炊飯完
了すべき時点をいかなる時点とするかは、味と時間とい
う両方の面から決定すれば良い。
点火操作ボタン及び火力レバーによるプッシュ式のテー
ブルコンロを示したが、回転式のテーブルコンロでもよ
い。さらに、炊飯機能付きガスコンロは、テーブルコン
ロに限られず、ドロップインコンロでもよい。その他い
かなるコンロでもよい。さらに、炊飯機能付きコンロ
は、ガスコンロに限られず、電気コンロでも良く、その
場合の加熱手段はヒータでよい。
ものでなく、1口でも3口でもよい。さらに、炊飯調理
器は、コンロに限られず、火力を目標炊飯時間に対応し
た火力よりも大きな火力にできるものであれば、他の炊
飯調理器でもよい。さらに、温度の設定、時間の設定等
は変更されてもよく、限定されるものではない。
きガスコンロの正面図である。
拡大図である。
きガスコンロを制御した炊飯方法のフロー図である。
きガスコンロでの1合の炊飯量の場合の時間に対する温
度変化を示したグラフである。
コンロの内部構成を示した概略ブロック図である。
ック図である。
ンロを制御した炊飯方法の全体フロー図である。
時間に対する温度変化を示したグラフである。
があり得ることを示したグラフである。
量を炊飯した場合の時間に対する温度変化を示したグラ
フである。
量の炊飯をした場合の問題点を説明するための時間に対
する温度変化を示したグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 鍋の加熱を開始してから炊飯完了時たる
ブザーを鳴らすまでの目標炊飯時間を設定する手段と、 前記鍋の温度を検知する温度センサと、 前記鍋内の水分が蒸発したことを示す水分蒸発温度を前
記温度センサが検知するまで前記鍋を加熱しその後消火
する加熱手段と、 前記加熱手段の火力を手動で設定する火力設定手段とを
備え、 前記加熱手段の消火後の所定の蒸らし時間が経過し、且
つ、目標炊飯時間が経過するか目標炊飯時間が経過しな
くても追加タイマーの設定時間が経過することを条件に
ブザーを鳴らす、炊飯機能付きガスコンロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08369397A JP3305978B2 (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 炊飯機能付きガスコンロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JPH10276901A JPH10276901A (ja) | 1998-10-20 |
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1997
- 1997-04-02 JP JP08369397A patent/JP3305978B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10276901A (ja) | 1998-10-20 |
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