JP3284077B2 - 炊飯機能付きガスコンロ - Google Patents

炊飯機能付きガスコンロ

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JP3284077B2
JP3284077B2 JP08820297A JP8820297A JP3284077B2 JP 3284077 B2 JP3284077 B2 JP 3284077B2 JP 08820297 A JP08820297 A JP 08820297A JP 8820297 A JP8820297 A JP 8820297A JP 3284077 B2 JP3284077 B2 JP 3284077B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炊飯機能付きガ
スコンロに関し、特に、推定される火力及び炊飯量を判
別し、その後、正確な炊飯量を判別する炊飯機能付きガ
スコンロに関する。
【0002】
【従来の技術】炊飯は、通常、炊飯調理器としての炊飯
器で行われる。一方、コンロとしてのガスコンロは、通
常、油料理や煮込み料理などを行う為の調理器である
が、炊飯調理器として鍋を用いて炊飯を行う炊飯機能付
きガスコンロがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鍋を用いて炊飯を行う炊飯器機能付きガスコンロでは、
水分が蒸発したことを示す温度で直ちに消火され、米の
α化の時間(98℃以上で20分以上必要)が不十分で
おいしくご飯を炊けないばかりか、火力の大小、炊飯量
の大小にかかわらず、一律の炊飯制御が行われていた。
従って、火力の大小の判別、炊飯量の大小の判別がおこ
なわれていなかったため、おいしいご飯を炊くことがで
きなかった。
【0004】さらに、本願出願の発明者により、特願平
9−49394号で炊飯量の判別を判別する炊飯調理器
についての発明が提案されているが、火力が手動で設定
された炊飯火力の段階で炊飯量を正確に判別できるもの
ではなく、炊飯火力の段階では火力の大きさと炊飯量の
多さの2種類の変数があるため完全には特定できないと
いう問題がある。特に、炊飯量に応じて時間と味のいず
れを優先させるかを変更するような炊飯を行うために、
鍋が平衡温度に達するまでの炊飯火力の段階のように炊
飯のできるだけ早い段階から炊飯量を判別し、その判別
結果に応じた異なる制御を行いたい場合に顕著な問題と
なる。
【0005】ゆえに、請求項1、2、3の発明は、炊飯
の早い段階で鍋を炊飯火力で加熱する加熱手段の設定さ
れたと推定される火力及び鍋で炊飯されると推定される
炊飯量を判別して、可能な限り早い段階から炊飯量に応
じた炊飯制御を行うと共に、水分の蒸発を示す所定温度
で火力が炊飯火力から切り換えられた後に正確な炊飯量
を判別し、炊飯量の正誤から補正し得る炊飯制御を行
い、例えば炊飯量に応じて時間と味のいずれか一方を優
先させるような炊飯を行っても、可能な限り味を保証し
得る炊飯機能付きガスコンロを提供することを課題とす
る。
【0006】請求項4の発明は、火力の大きさの関係で
炊飯の早い段階で推定された炊飯量の判別が実際の炊飯
量と異なる場合でも、後に実際の正確な炊飯量を判別し
て、実際の炊飯量に応じた本来の炊飯制御に戻し得る炊
飯機能付きガスコンロを提供することを課題とする。請
求項5の発明は、早い段階では、火力が小さく、最小単
位の炊飯量よりも推定された炊飯量が多いと判断された
場合でも、実際の炊飯量が少ないので最小単位の炊飯量
と判別して、本来の炊飯開始から完了までの時間を優先
させた炊飯制御に戻し得る炊飯機能付きガスコンロを提
供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、手動
で火力を炊飯火力に設定可能な加熱手段を備え、加熱手
段で鍋を加熱して炊飯が可能な炊飯機能付きガスコンロ
であって、火力及び炊飯量判別手段と、第1の制御手段
と、炊飯量判別手段と、第2の制御手段とを備える。火
力及び炊飯量判別手段は、鍋の加熱を炊飯火力で開始し
た以後の所定時点以降の温度上昇勾配に基づいて、加熱
手段の設定されたと推定される炊飯火力及び鍋で炊飯さ
れると推定される炊飯量を判別する。第1の制御手段
は、火力及び炊飯量判別手段の判別結果に応じた炊飯制
御を行うと共に、鍋の水分が蒸発したことを示す所定温
度で加熱手段の火力を炊飯火力から炊飯量に応じた温度
降下が生じるような火力に切り換える炊飯制御を行う。
炊飯量判別手段は、第1の制御手段によって火力が切り
換えられた所定時点以降の温度降下勾配に基づいて、鍋
で炊飯される炊飯量を判別する。第2の制御手段は、炊
飯量判別手段の判別結果に応じて炊飯制御を行う。
【0008】このような発明によって、鍋の温度が水分
の蒸発を示す所定温度に達する前、例えば、平衡温度に
達する段階のような炊飯の早い段階で推定される炊飯量
を判別しておき、その判別結果に応じた炊飯制御を行
い、鍋の温度が水分の蒸発を示す所定温度に達した後、
正確な炊飯量を判別して、正誤によって補正したその後
の好ましい炊飯制御を行える。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の火力及び炊
飯量判別手段が、測定手段と、平衡温度検出手段と、第
1の計測手段と、第1の判別手段とを含むことを特徴と
している。測定手段は、加熱手段で加熱される鍋の温度
を測定する。平衡温度検出手段は、測定手段の測定温度
に基づいて鍋の平衡温度を検出する。第1の計測手段
は、鍋の加熱を開始してから平衡温度検出手段が平衡温
度を検出するまでの経過時間を計測する。第1の判別手
段は、第1の計測手段の計測時間に基づいて加熱手段の
設定されたと推定された炊飯火力及び鍋で炊飯されると
推定される炊飯量を判別する。
【0010】このような発明によって、鍋の温度が平衡
温度に達した段階という早い段階から、完全に正確でな
いにしろ推定される炊飯量に応じた炊飯制御を行うこと
ができる。請求項3の発明は、請求項2又は3の炊飯量
判別手段が、測定手段と、切換手段と、第2の計測手段
と、第2の判別手段とを含むことを特徴としている。測
定手段は、加熱手段で加熱される鍋の温度を測定する。
切換手段は、測定手段が水分の蒸発を示す所定温度を測
定したことに応答して加熱手段の火力を炊飯火力から所
定の弱火に切り換える。第2の計測手段は、切換手段が
動作してからの経過時間を計測する。第2の判別手段
は、第2の計測手段が所定の時間経過したことを計測し
た際の測定手段の測定温度に基づいて鍋で炊飯される炊
飯量を判別する。
【0011】このような発明によって、正確な炊飯量の
判別ができる。請求項4の発明は、請求項1、2又は3
の炊飯量判別手段が火力及び炊飯量判別手段により得ら
れた推定される炊飯量と異なる実際の炊飯量を判別でき
ることを特徴としている。このような発明によって、正
確な実際の炊飯量が判別された後、本来の炊飯制御に戻
した炊飯制御を行える。
【0012】請求項5の発明は、請求項4記載の炊飯機
能付きガスコンロにおいて、前記火力及び炊飯量判別手
段は、前記最小単位の炊飯量及び基準とすべき炊飯火力
で規定される基準の温度上昇勾配パターンとの差異から
前記鍋で炊飯されると推定される炊飯量を判別し、前記
炊飯量判別手段は、前記火力及び炊飯量判別手段により
得られた推定される炊飯量が前記最小単位の炊飯量でな
いと判別された場合でも前記最小単位の実際の炊飯量と
判別でき、前記第1の制御手段は、前記火力及び炊飯量
判別手段の判別結果が最小単位の炊飯量である場合は炊
飯開始から完了までの時間を優先させた炊飯制御を行
い、前記第2の制御手段は、前記炊飯量判別手段の判別
結果が最小単位の炊飯量である場合は炊飯開始から完了
までの時間を優先させた炊飯制御を行うことを特徴とし
ている。
【0013】このような発明によって、正確に実際の炊
飯量が判別されて最小単位の炊飯量と判別された場合に
は、本来の炊飯開始から完了までの時間を優先させた炊
飯制御に戻すことができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明は、火力との関係で常に
は正確でないが推定される炊飯量を早い段階で判別して
炊飯制御を行い、その後、正確な炊飯量を判別して、正
誤が分かることで、それまでの炊飯制御を補正し得る炊
飯制御を行える。その結果、例えば、炊飯量に応じて時
間と味の何れかを優先させつつ、可能な限り味を保証す
るような炊飯を行える炊飯機能付きガスコンロを提供で
きる。
【0015】請求項2の発明は、鍋の温度が平衡温度に
達する段階で常に正確でないにしろ推定される炊飯量を
判別するので、推定される炊飯量に応じた炊飯制御を早
い段階から始めることができる。その結果、炊飯量によ
って制御を大きく変更できる炊飯機能付きガスコンロを
提供できる。請求項3の発明は、水分の蒸発を示す所定
温度で火力を切り換えた後に正確な炊飯量を判別して、
一連の炊飯動作のうちで水分を蒸発させるまでの炊き上
げの炊飯工程を中断せずにむらし工程で補正した炊飯制
御を行って、味を保証することができる炊飯機能付きガ
スコンロを提供できる。
【0016】請求項4の発明は、正確な実際の炊飯量を
判別した後、本来の炊飯制御に戻して、食べる側の期待
に一致させた炊飯を可能な限り行える炊飯機能付きガス
コンロを提供できる。請求項5の発明は、正確な実際の
炊飯量が最小単位の炊飯量と判別された後、本来の炊飯
開始から完了までの時間を優先すべき炊飯制御に戻し
て、食べる側の早く食べたいというニーズに応えるよう
な炊飯を行える炊飯機能付きガスコンロを提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る炊飯機能付きガスコンロの正面図であり、図2は、図
1の火力調節レバー付近の拡大図である。炊飯調理器と
しての炊飯機能付きコンロが示されており、このガスコ
ンロ101は、鍋を加熱して炊飯が可能な加熱手段とし
ての標準バーナ103と、強火力バーナ105と、図1
では図示しないがグリルバーナ131と(図3を参照)
を含むテーブルコンロである。標準バーナ103によっ
て加熱される鍋は、五徳に載置されるが、載置される鍋
底の温度を測定するための測定手段としての温度センサ
107が設けてある。温度センサ107は、例えばサー
ミスタである。炊飯機能付きガスコンロ101の前面に
はグリルバーナ131が設けられた焼成庫内に魚等を入
れるための開閉扉109が取付けられている。
【0018】炊飯機能付きガスコンロ101の前面に
は、他にも、標準バーナ103に対応する点火操作ボタ
ン119a、強火力バーナ105に対応する点火操作ボ
タン119b、グリルバーナ131に対応する点火操作
ボタン119cが設けられている。点火操作ボタン11
9a、119b、119cのそれぞれは、押し込まれる
ことによりそれぞれに対応したバーナ103、105、
131を点火するものである。又、それぞれのバーナが
点火した後は、火力の調整が点火操作ボタン119a、
119b、119cのそれぞれに対応して設けられた火
力調節レバー121a、121b、121cによって行
われる。
【0019】図2に示すように、例えば、火力調節レバ
ー121aは、強から弱まで移動可能なレバーであり、
これにより、標準バーナ103の火力が調整される。
又、炊飯を行う際の加熱量は、炊飯火力としての約13
00kcal/hであるため、その火力に対応するよう
な太線123が描かれており、炊飯と表示されている。
従って、使用者は、炊飯を行う際には太線123の下の
位置に火力調節レバー121aを移動させて、炊飯を行
うとおいしいご飯を炊きやすい。
【0020】尚、炊飯機能付きガスコンロ101の前面
には、電池交換サイン125やグリル点火確認ランプ1
27も設けられている。図3は、図1の炊飯機能付きガ
スコンロの内部構成を示した概略ブロック図である。標
準バーナ103、強火力バーナ105、グリルバーナ1
31のそれぞれには、ガス管129内を通るガスが供給
される。ガス管129は、標準バーナ103、強火力バ
ーナ105、グリルバーナ131のために分岐してお
り、それぞれの分岐に対して安全弁133a、安全弁1
33b、安全弁133cが設けられている。火力調節レ
バー121a、火力調節レバー121b、火力調節レバ
ー121cは、それぞれ、安全弁133aと標準バーナ
103との間、安全弁133bと強火力バーナ105と
の間、安全弁133cとグリルバーナ131との間に設
けられている。この火力調節レバー121a、121
b、121cは、前述したように使用者によって調節さ
れるものである。又、安全弁133aと火力調節レバー
121aとの間は、ガス管129がさらに分岐してお
り、一方の分岐に対して電磁弁135が設けられてい
る。電磁弁135が閉まると、炊飯火力の約30%〜4
0%ほどの弱火である約350kcal/hの火力とな
り、電磁弁135が開いているときには、火力調節レバ
ー121aによって調節された炊飯火力となる。
【0021】標準バーナ103、強火力バーナ105、
グリルバーナ131は、それぞれイグナイター137に
接続された電極139a、139b、139c、139
dがスパークすることで点火する。点火したか否かは、
標準バーナ103に対応する点火確認器141a、強火
力バーナ105に対応する点火確認器141b、グリル
バーナ131に対応する点火確認器141cによって検
出される。点火確認器141a、b、cは、例えばサー
モカップルである。
【0022】安全弁133a、b、c、電磁弁135、
温度センサ107、点火確認器141a,b,c、イグ
ナイター137は、制御部143に接続されており、点
火操作ボタン119a〜cの操作を受ける操作基板14
5からの信号によって制御される。又、制御部143に
は、炊飯のためのデータも格納されており、このデータ
によっても安全弁133a等は制御される。
【0023】図4は、図3の制御部内の構成のうち火力
及び炊飯量判別部の構成をを明らかにしたブロック図で
ある。火力及び炊飯量判別部175は、測定手段として
の温度センサ107と、第1の計測手段としてのタイマ
ー151と、温度平衡状態決定部153の平衡温度検出
手段としての平衡温度検出部161と、第1の判別手段
としての判別部149とを含んでいる。動作について簡
単に説明すると、火力及び炊飯量判別部175は、鍋の
加熱を開始した以後の所定時点以降の温度上昇勾配に基
づいて、標準バーナの設定されたと推定される炊飯火力
及び鍋で炊飯されると推定される炊飯量を判別する。こ
こで、炊飯火力は、手動で設定されるため、基準となる
火力(太線123に対応した火力)より大きな場合の他
小さな場合もある。
【0024】なお、制御部143は、第1の制御手段と
して、火力及び炊飯量判別部175の判別結果に応じた
炊飯制御を行うと共に、水分の蒸発を示す所定温度で炊
飯火力から炊飯量に応じた温度降下が生じるような火力
である弱火に切り換える炊飯制御を行う。図5は、図3
の制御部内の構成のうち炊飯量判別部の構成を明らかに
したブロック図である。
【0025】炊飯量判別部147は、測定手段としての
温度センサ107と、第2の計測手段としてのタイマー
151と、切換手段としての電磁弁135と、第2の判
別手段としての判別部149とを含んでいる。動作につ
いて簡単に説明すると、炊飯量判別部147は、鍋の温
度が水分の蒸発を示す約145℃に達したことで制御部
143によって火力が炊飯火力から炊飯量に応じた温度
降下が生じるような火力である弱火に切り換えられた所
定時点以降の温度降下勾配に基づいて、鍋で炊飯される
炊飯量を判別する。
【0026】なお、制御部143は、第2の制御手段と
して、炊飯量判別部147の判別結果に応じた炊飯制御
も行う。図6は、本発明の実施の形態にかかる炊飯機能
付きガスコンロの制御方法を示した第1のフロー図であ
り、図7は第2のフロー図であり、図8は第3のフロー
図であり、図9は第4のフロー図である。
【0027】図6を参照して、まず、炊飯制御がスター
トすると、ステップ701で平衡温度TH0 が検知され
るか否かが判断される。検知されるまではループ処理が
行われる。次に、ステップ702では、鍋種判別が行わ
れる。鍋種判別は、平衡温度TH 0 が109℃以上か否
かによって行われる。109℃の場合にはステップ70
3に進み、109℃未満の場合にはステップ704に進
む。ステップ703に進んだ場合には、鍋種は熱伝導率
の高い材質の鍋(例えばアルミ)であると判断され、ス
テップ704に進んだ場合には鍋種は熱伝導率の低い材
質の鍋(ホーロ、ステンレス)であると判断される。
【0028】以下、ステップ703に進んだ場合につい
て説明するが、ステップ704に進んだ場合は、ステッ
プ703以降の制御における数値が変更される。ステッ
プ705では、火力・炊飯量判別が行われる。この火力
・炊飯量判別は、図4の火力及び炊飯量判別部175が
行う。判別の仕方は、簡単に説明すると、点火してから
即ち鍋の加熱を開始してから平衡温度TH0 を検知する
までの時間ΔT0 の時間が320秒よりも小さいか否か
によって行われる。
【0029】即ち、温度センサ107は、標準バーナ1
03で加熱される鍋の温度を測定しており、測定された
データから温度平衡状態決定部153の平衡温度検出部
161が鍋の平衡温度を検出して検知している。そし
て、タイマー151は、点火確認器141aが点火を確
認した時点からの経過時間を計測し、その計測データを
判別部149に送っている。その結果、判別部149
は、鍋の平衡温度までの経過時間のデータを得ることが
でき、そのデータが320秒よりも小さいか否かを判断
することで、火力の大小及び炊飯量の大小を判別してい
る。ここで、基準となる火力は、前述したように太線1
23に対応した炊飯火力であり、約1,300kcal
/hである。また、基準となる炊飯量は最小単位の炊飯
量としての1合である。
【0030】そして、判別が行われ、点火してから平衡
温度検知までの時間ΔT0 が320秒よりも小さい場合
は、ステップ706に進み、推定される火力は大きく、
推定される炊飯量は1合と判断される。これは、炊飯量
はこれよりも小さいと判断されることはないため、立ち
上がり時間が短いことは火力が大きいことをしめすこと
になるからである。これに対し、点火から平衡温度検知
までの時間ΔT0 が320秒以上の場合はステップ70
7に進み、推定される火力が小さく、推定される炊飯量
は2合又は3合であると判断される。
【0031】このように点火してから(鍋の加熱を開始
してから)平衡温度検知までの時間ΔT0 の値によって
推定される火力及び炊飯量を判別し、以下のような、炊
飯量が1合と判断された場合は目標炊飯時間である20
分で炊き上がるような時間を優先させた炊飯制御を行
い、炊飯量が2合又は3合と判断された場合は味を優先
させた炊飯制御を行わせるような異なる制御を行う。
【0032】尚、点火から平衡温度検知までの時間ΔT
0 の値によって火力及び炊飯量の判別を行っているが、
平衡温度検知前の第1の温度から第2の温度までの温度
上昇に対して必要な時間の大小によって火力及び炊飯量
を判別してもよい。即ち、第1の温度を点火時点の水の
温度と捉え、第2の温度を平衡温度と捉えれば、点火か
ら平衡温度検知までの時間を計測することは本質的な差
違はない。
【0033】次に、ステップ706からステップ708
に進んだ場合には、平衡温度TH0検知後60秒を経過
するまでのループ処理が行われる。そして、図7のステ
ップ709に進み、60秒経過後弱火に切換えられる。
ここでの弱火は、約350kcal/hである。これに
対し、ステップ707からステップ718に進んだ場合
には平衡温度検知後90秒間のループ処理が行われ、図
8のステップ719に示すように、90秒後に弱火に切
換えられる。
【0034】このように、ステップ708では60秒間
のループ処理が行われ、ステップ718では90秒間の
ループ処理が行われて、火力が大きいほど平衡温度検知
後の経過時間が短い状態で弱火に切換えられている。こ
れは、火力が大きい場合は吹きこぼれが生じ易いため、
バーナが消火してしまうような安全性が損なわれること
がないように、早めに弱火に切換えて吹きこぼれを防止
するためである。
【0035】また、炊飯量が1合の場合は20分という
目標炊飯時間で炊飯を終わらせる必要があり、食べれる
範囲で米の吸水を行わせるため鍋内が沸騰状態になれば
可能な限り早く弱火に切り換えた方が、後の制御の時間
的制約がなくなるため、炊飯量が2合又は3合の場合に
比べて早く切り換えている。さらに、炊飯量が多いほど
平衡温度検知後遅い時間で弱火に切換えているのは、炊
飯量が多いほど温度センサ107が平衡温度を検知して
から鍋内の米の温度が沸騰温度に達するまでの時間の遅
れ幅が広がってしまう傾向があるからである。このよう
な傾向を考慮して炊飯量が多い場合は平衡温度を検知し
てから弱火に切換えるまでの時間を長くして、確実に米
の温度が沸騰状態になった段階で弱火に切換えるように
している。確実に沸騰状態になって切り換えるのは、α
化の時間に影響が出てくるため、制御を予定する側の沸
騰時間と実際の沸騰時間とを一致させるためである。
【0036】以上のように、ステップ705の火力及び
炊飯量判別の結果によって推定された火力が大きい場合
には平衡温度検知後早く弱火に切換え、推定された炊飯
量が多い場合には平衡温度検知後遅く弱火に切換えてそ
れぞれの弊害を生じないようにしている。特に、火力は
調理を行う者が完全に過って火力を設定しない限り、太
線123に対応した火力に近い火力になるものの、炊飯
量は、1合と2合(3合)とでは2倍(3倍)と大きく
相違するため、炊飯の早い段階から炊飯量に応じた制御
を行う必要がある。
【0037】次に、ステップ709からステップ710
に進み、火力のばらつき度合が判別される。この判別さ
れる基準となるデータもΔT0 であり、この点火から平
衡温度TH0 検知までの時間ΔT0 が270秒よりも大
きいか否かによって火力のばらつき度合を判別する。火
力のばらつき度合は、炊飯と書かれた太線123からの
外れ度合を意味する面もあるが、製造上の組み付け構造
によって生じるばらつき度合の意味も含まれる。即ち、
たとえ太線123に完全に設定されたとしても、組み付
け構造の多少のばらつきが生じる場合もあるため、それ
を補正する意味も含まれている。このようなばらつきを
補正すべく、点火から平衡温度検知までの経過時間ΔT
0 が270秒よりも小さい場合はステップ711に進
み、火力はより大きいと判断され、270秒以上の場合
はステップ713に進み、火力は多少大きいと判断され
る。その結果、ステップ711に進んだ場合にはステッ
プ712に進み、270秒間のループ処理が行われ、ス
テップ713に進んだ場合にはステップ714に進み、
150秒間のループ処理が行われて、ステップ715で
炊飯火力である強火に切換えられるまで弱火炊飯が行わ
れる。
【0038】一方、図8のステップ719からステップ
720に進むと、200秒間のループ処理が行われ、ス
テップ721で炊飯火力である強火に切換えられるまで
弱火炊飯が行われる。このように、火力が小さく炊飯量
が多い(2合又は3合)の場合には200秒間の弱火炊
飯が行われ、火力が大きく炊飯量が少ない場合には15
0秒(270秒)の弱火炊飯が行われている。特に、基
準となる炊飯火力で火力が設定されている場合には、炊
飯量が最小単位の1合の場合に短い弱火炊飯で炊飯が制
御されており、これは、洗米直後から点火を開始して炊
飯完了までが20分という目標炊飯時間で炊飯を終わら
せる必要もあるからである。
【0039】以下、ステップ712、ステップ714及
びステップ720から分かることについてさらに説明す
る。ステップ712及びステップ714からは、同じ炊
飯量であれば火力が大きいほど弱火炊飯時間が長い時間
確保されていることがわかる。これは、火力が大きいと
いうことは平衡温度までの立ち上がり時間が早いため、
それまでの吸水時間が短いことを意味しており、鍋の温
度が平衡温度から立ち上がってしまうこと防ぎ、弱火炊
飯時間を長い時間とって吸水を十分に行わせるようにす
るためである。これに対し、ステップ714及びステッ
プ720から分かることは、火力が同じ状態と仮定すれ
ば、炊飯量が多いほど長い時間の弱火炊飯時間を確保し
ていることである。これは、炊飯量が多いということは
それだけ吸水させるべき炊飯量が多いため、鍋の温度が
平衡温度から立ち上がってしまうこと防ぎ、長い時間の
弱火炊飯時間を確保する必要があるからである。結果的
には、火力が大きければ大きいほど、炊飯量が多ければ
多いほど、弱火炊飯時間は長い時間確保しているといえ
る。このような制御によって、米の吸水を十分に行わ
せ、芯のないようなおいしいご飯を炊くようにしてい
る。
【0040】尚、弱火炊飯時間を平衡温度に達した後に
確保するのは、単に炊飯火力で炊飯を行った場合に比べ
て鍋内の温度が立ち上がりにくく、沸騰状態を長期間継
続させることができ、これにより吸水効果を向上させる
ことができるからである。次に、図7のステップ716
に進んだ場合には、温度センサ107のセンサ温度TH
が145℃以上か否かが判断され、145℃以上までは
ループ処理が行われる。その結果、炊飯火力での炊飯が
145℃に達するまで行われる。この温度は、水分が蒸
発したことを示す温度であり、約145℃まで鍋の温度
を加熱することでおいしいご飯を炊くためである。そし
て、145℃に達した後は、ステップ717に進み、弱
火に切換えられる。
【0041】なお、ステップ721側の処理のステップ
722及びステップ723については、ステップ722
はステップ716と同じ処理であり、ステップ723は
ステップ717の処理と同じであるため説明を省略す
る。次に、ステップ717から図9のステップ724に
進み、弱火に切換えてから90秒経過するまでループ処
理が行われる。この結果、90秒間の弱火炊飯が行われ
る。そして、ステップ725で炊飯量判別1が行われ
る。この炊飯量判別1は、温度センサ107の測定温度
THが138℃より大きいか否かによって行われる。即
ち、弱火に切換えてから90秒経過後の温度センサ10
7の測定温度の値によって炊飯量を判別する。温度セン
サ107の測定温度THが138℃よりも小さい場合に
はステップ726に進み、138℃以上の場合にはステ
ップ727に進む。ステップ726に進んだ場合は、ス
テップ705の炊飯量の判断に誤りがあったことが示さ
れ、ステップ727に進んだ場合は、ステップ705の
炊飯量の判断が正しかったことが示されることになる。
そして、その正誤判断によってそれまでの炊飯制御を修
正すべく、以下のような異なる制御が行われている。
【0042】ステップ727は、炊飯火力(強火)に切
換えるステップであり、ステップ728で10秒間のル
ープ処理が行われて、炊飯火力での炊飯が10秒間行わ
れる。ここで10秒間炊飯火力で炊飯を行うのは、最終
的に余分な水分を飛ばしてしまうためである。そして、
ステップ729では消火されて、以後消火後の蒸らしが
行われる。
【0043】ステップ730に示されるように、消火後
の蒸らしは、少なくとも180秒間が確保されている。
消火後180秒が経過すると、ステップ731で点火し
てからの経過時間が20分か否かが判断され、20分を
経過している場合には炊飯が完了してブザーが鳴る。2
0分を経過していない場合にはステップ732に進み、
90秒間が経過するまでループ処理が行われる。ステッ
プ731、ステップ732によって、点火してからの経
過時間が20分に達した場合、または、20分には達し
ていないが消火後270秒が経過した場合には炊飯が完
了する。即ち、消火後の蒸らし時間は、ステップ730
によって180秒間が常に確保され、90秒の延長を最
大限に点火してからの経過時間が20分まで消火後の蒸
らし時間が追加されるよう制御が行われている。このよ
うな制御が行われるのは、目標とされる目標炊飯時間
(20分)で炊飯を完了させつつ、ステップ716まで
の処理の間に炊飯時間が短縮された場合には、加熱時間
が短くなったことに伴って、水分の蒸発とα化の時間が
短くなるため、それを消火後の蒸らし時間で調整して、
おいしさを保証するためである。即ち、α化には米の温
度が98℃以上20分が必要とされており、早めに炊飯
が終わりそうな場合にも、できるだけα化の時間を確保
してご飯を食べることができるようにするためである。
【0044】一方、ステップ723から図9のステップ
733に進んだ場合は、ステップ724と同じであるた
め説明を省略する。同様に、ステップ734は、ステッ
プ725と同じ処理であり、説明を省略する。ただし、
ステップ734までの処理は、炊飯量が多い(2合又は
3合)と判断された処理であり、ステップ727に進ん
だ場合は、炊飯量の判別が修正されたことを意味してい
る。即ち、ステップ705の判断結果は、推定される火
力が小さい傾向を意味し、推定される炊飯量が多い傾向
を意味しているが、火力が小さくかつ炊飯量が多いとい
う両者の条件を必ずしも満たしていない場合、例えば火
力が極端に小さく、炊飯量が1合の場合も含まれる可能
性があり、この場合を想定して、修正するための処理で
ある。ステップ727に進んだ後は、ステップ705で
推定された炊飯量の判別結果に誤りがあり、正確には実
際の炊飯量が1合であると判別され、本来の目標炊飯時
間(20分)で炊飯を完了させるような時間を優先した
炊飯制御が行われる。
【0045】次に、ステップ734で温度センサ107
の測定温度THが138℃より小さい場合には、ステッ
プ735に進み、炊飯量判別2が行われる。この炊飯量
判別2は、2合又は3合を判別する処理であり、判別に
用いられるデータは、ステップ734と同じように弱火
に切換えてから90秒後の温度センサ107のセンサ温
度である。基準となる値は130℃であり、センサ温度
THが130℃より小さい場合にはステップ736に進
み、130℃以上の場合にはステップ737に進む。ス
テップ736は30秒間のループ処理を行うステップで
あり、ステップ737は60秒間のループ処理のステッ
プである。ここで、ステップ736は、炊飯量が2合の
場合に対応し、ステップ737は炊飯量が3合の場合に
対応している。
【0046】これまでの処理から分かるように、炊飯量
が1合の場合は弱火に切換えてからの弱火炊飯の時間が
90秒であり、2合の場合には120秒であり、3合の
場合は150秒である。このように、炊飯量が少ないほ
ど弱火での炊飯時間を短くしているのは、炊飯量が1合
の場合は目標炊飯時間(20分)で炊飯を完了させる必
要がある上に、炊飯量が少ないほど焦げ付き易いからで
ある。そして、炊飯量に合わせて弱火炊飯時間を確保し
てふっくらとおいしいご飯を炊き上げるようにしてい
る。
【0047】次に、ステップ726に戻って、ステップ
726に進んだ場合は、炊飯量判別1で温度センサ10
7のセンサ温度THが138℃より小さいと判断された
場合であり、この場合は、前述したように、炊飯量が2
合又は3合と判断され、それまでの1合と判断された処
理から修正を加えるために、さらに弱火での炊飯時間を
90秒間確保している。ステップ736とステップ73
7と比較すると、弱火での炊飯時間が長くなる傾向がみ
られるが、これは、1合と判断された制御のためにそれ
までの加熱量が少なく、水分の蒸発が十分でない可能性
もあるからである。
【0048】なお、本来の炊飯量に戻す制御は、ステッ
プ726のようにせず、ステップ735、736、73
7のように、2合又は3合によって弱火炊飯時間を変更
してもよい。以上のような弱火炊飯で蒸らしが行われ、
それの終了を示すべく、ステップ738では、再度炊飯
火力である強火に切換えられて、ステップ739で10
秒間の強火炊飯が行われ、ステップ740で消火され
る。ステップ738からステップ740は、ステップ7
27からステップ729と同じ処理である。
【0049】ステップ740で消火された後は、ステッ
プ741で270秒間のループ処理が行われて、消火後
の270秒間の蒸らし時間が確保されて、炊飯が完了す
る。ここで、ステップ741では270秒間の蒸らし時
間が常に確保され、ステップ730、ステップ731及
びステップ732の処理とは相違させている。これは、
2合又は3合の場合は、炊飯時間を優先させるより味を
優先させるため、消火後の蒸らし時間も十分な時間を確
保するのに対し、1合の炊飯の場合には、時間を優先さ
せて、食べる側の早く食べたいという時間的期待に応え
るべく、点火から20分で炊飯を行わせることを優先さ
せた結果である。
【0050】図10に示されるグラフは、ステップ70
1、702、703、705、706、708、70
9、710、713、714、715、716、71
7、724、725、727、728、729、73
1、732に対応したグラフである。なお、ステップ7
36では30秒とし、ステップ737では60秒として
いるが、ステップ726のように共通の弱火時間として
も良く。消火後のむら時間についても、共通の時間とし
てもよく、異なるようにしてもよい。
【0051】また、約145℃で弱火に切り換えて、切
り換えてから90秒後の鍋の温度で炊飯量を判別してい
るが、弱火は炊飯量に応じて温度降下が生じるような火
力の例であり、火力がない場合、即ち、消火された場合
も含まれる。さらに、火力及び炊飯量の判別では、点火
から平衡温度までの経過時間(所定温度間の上昇時間も
含める)によって、完全に正確でないにしろ炊飯量を判
別しているが、温度上昇勾配の観点からは、所定時間経
過後の測定温度で判別してもよい。
【0052】さらに、炊飯量の判別は、逆に、温度降下
勾配の観点からは、145℃から所定の温度降下が起き
るまでの経過時間によっておこなってもよい。さらに、
炊飯量の判別のための温度は、弱火に切り換えられた時
点を基準に経過時間が計測されているが、基準とすべき
時点は、切り換えられた時点に限る必要がなく、弱火に
切り換えられた以降のいずれの時点でもよいが、温度降
下勾配の平均が炊飯量に応じて異なるような場合である
ことが必要である。これらのことは、火力・炊飯量の判
別での温度上昇勾配での基準とすべき時点についても同
様である。
【0053】さらに、切り換え温度、弱火炊飯時間など
は、設定条件によって変更されるべきであり、限定され
るものでない。さらに、本発明の実施の形態にかかる炊
飯機能付きガスコンロとして、点火操作ボタン119a
〜c及び火力調節レバー121a〜cによるプッシュ式
のテーブルコンロを示したが、回転式のテーブルコンロ
でも良い。
【0054】さらに、炊飯機能付きガスコンロは、テー
ブルコンロに限らず、ドロップインコンロでも良い。そ
の他いかなるコンロでも良い。
【0055】さらに、コンロの口数は2口に限定される
ものでなく、1口でも3口でも良い。さらに、温度の設
定、時間の設定等は変更されてもよく、限定されるもの
でない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる炊飯機能付きガス
コンロの正面図である。
【図2】図1の炊飯にも用いられる火力調節レバー付近
の拡大図である。
【図3】図1の内部構成を示した概略ブロック図であ
る。
【図4】図3の制御部内の火力及び炊飯量判別のための
構成を明らかにした概略ブロック図である。
【図5】図3の制御部内の炊飯量判別のための構成を明
らかにした概略ブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態にかかる炊飯機能付きガ
スコンロの制御方法を示した第1のフロー図である。
【図7】この発明の実施の形態にかかる炊飯機能付き機
能付きガスコンロの制御方法を示した第2のフロー図で
ある。
【図8】この発明の実施の形態にかかる炊飯機能付きガ
スコンロの制御方法を示した第3のフロー図である。
【図9】この発明の実施の形態にかかる炊飯機能付きガ
スコンロの制御方法を示した第4のフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかる炊飯機能付きガ
スコンロを制御して1合の炊飯を行った場合の炊飯開始
から炊飯完了までの鍋の温度変化を示したグラフであ
る。
【符号の説明】
101・・・炊飯機能付きガスコンロ 103・・・標準バーナ 107・・・温度センサ 135・・・電磁弁 149・・・判別部 153・・・タイマー 161・・・平衡温度検出部 175・・・火力及び炊飯量判別部 147・・・炊飯量判別部 143・・・制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−164064(JP,A) 特開 平4−197319(JP,A) 特開 平3−16525(JP,A) 特開 昭61−232815(JP,A) 特開 昭61−149729(JP,A) 特開 昭61−37124(JP,A) 特開 昭61−16715(JP,A) 実開 平4−25620(JP,U) 特公 平6−2091(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動で火力を炊飯火力に設定可能な加熱
    手段を備え、前記加熱手段で鍋を加熱して炊飯が可能な
    炊飯機能付きガスコンロであって、 前記鍋の加熱を炊飯火力で開始した以後の所定時点以降
    の温度上昇勾配に基づいて、前記加熱手段の設定された
    と推定される炊飯火力及び前記鍋で炊飯されると推定さ
    れる炊飯量を判別する火力及び炊飯量判別手段と、 前記火力及び炊飯量判別手段の判別結果に応じた炊飯制
    御を行うと共に、鍋の水分が蒸発したことを示す所定温
    度で前記加熱手段の火力を炊飯火力から炊飯量に応じた
    温度降下が生じるような火力に切り換える炊飯制御を行
    う第1の制御手段と、 前記第1の制御手段によって火力が切り換えられた所定
    時点以降の温度降下勾配に基づいて、前記鍋で炊飯され
    る炊飯量を判別する炊飯量判別手段と、 前記炊飯量判別手段の判別結果に応じて炊飯制御を行う
    第2の制御手段とを備えた、炊飯機能付きガスコンロ。
  2. 【請求項2】 前記火力及び炊飯量判別手段は、 前記加熱手段で加熱される鍋の温度を測定する測定手段
    と、 前記測定手段の測定温度に基づいて前記鍋の平衡温度を
    検出する平衡温度検出手段と、 前記鍋の加熱を開始してから前記平衡温度検出手段が平
    衡温度を検出するまでの経過時間を計測する第1の計測
    手段と、 前記第1の計測手段の計測時間に基づいて前記加熱手段
    の設定されたと推定される炊飯火力及び前記鍋で炊飯さ
    れると推定される炊飯量を判別する第1の判別手段とを
    含む、請求項1記載の炊飯機能付きガスコンロ。
  3. 【請求項3】 前記炊飯量判別手段は、 前記加熱手段で加熱される鍋の温度を測定する測定手段
    と、 前記測定手段が前記鍋の水分が蒸発したことを示す所定
    温度を測定したことに応答して前記加熱手段の火力を炊
    飯火力から所定の弱火に切り換える切換手段と、 前記切換手段が動作してからの経過時間を計測する第2
    の計測手段と、 前記第2の計測手段が所定の時間経過したことを計測し
    た際の前記測定手段の測定温度に基づいて前記鍋で炊飯
    される炊飯量を判別する第2の判別手段とを含む、請求
    項1又は2記載の炊飯機能付きガスコンロ。
  4. 【請求項4】 前記炊飯量判別手段は、前記火力及び炊
    飯量判別手段により得られた推定される炊飯量と異なる
    実際の炊飯量を判別できる、請求項1、2又は3記載の
    炊飯機能付きガスコンロ。
  5. 【請求項5】 前記火力及び炊飯量判別手段は、前記最
    小単位の炊飯量及び基準とすべき炊飯火力で規定される
    基準の温度上昇勾配パターンとの差異から前記鍋で炊飯
    されると推定される炊飯量を判別し、 前記炊飯量判別手段は、前記火力及び炊飯量判別手段に
    より得られた推定される炊飯量が前記最小単位の炊飯量
    でないと判別された場合でも前記最小単位の実際の炊飯
    量と判別でき、 前記第1の制御手段は、前記火力及び炊飯量判別手段の
    判別結果が最小単位の炊飯量である場合は炊飯開始から
    完了までの時間を優先させた炊飯制御を行い、 前記第2の制御手段は、前記炊飯量判別手段の判別結果
    が最小単位の炊飯量である場合は炊飯開始から完了まで
    の時間を優先させた炊飯制御を行う、請求項4記載の炊
    飯機能付きガスコンロ。
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