JP3284095B2 - 炊飯機能付きコンロ - Google Patents
炊飯機能付きコンロInfo
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Description
ンロに関し、特に、加熱される鍋の温度平衡状態を検出
する炊飯機能付きコンロに関する。
は、通常、炊飯器で専用の釜を用いて行われる。炊飯
は、加熱が進むにつれて温度が上昇し、水分が沸騰した
状態である温度平衡状態を経て、水分が蒸発した状態と
なってさらに温度が上昇し、所定温度まで上昇すると消
火するか若しくは火力が強火から弱火に切り換えられて
むらし工程が行われる。なお、上記温度平衡状態の間に
米の吸水が行われて、ご飯は正常に炊き上がる。
を行うコンロでは火力の調節ができるようになってお
り、このコンロに鍋底センサを設けて炊飯を行える炊飯
機能付きコンロとしたものがある。この炊飯機能付きコ
ンロでは、炊飯器と違ってどのような材質の鍋を用いて
炊飯が行われるかは分からない。このようなコンロにお
いても、従来は、鍋の温度を測定するセンサの測定温度
が所定温度(例えば140℃)に達すると直ちに消火し
て炊飯を終了させていた。ところが、例えば、土鍋等の
熱伝導率の低い鍋が用いられた場合に、熱伝導率の低さ
ゆえ、鍋内が上記温度平衡状態を経ることなく、前記所
定温度に達してご飯が炊けていないのに消火されてしま
うという不具合が生じた。このように、従来では、温度
平衡状態が得られずに前記所定温度まで上昇するという
炊飯不良の状況が発生しているにもかかわらず、このよ
うな状況に合せた制御が行えていなかった。
いられた場合であっても、ご飯を炊きあげることの可能
な炊飯機能付きコンロを提供することを課題とする。
を加熱して炊飯が可能な炊飯機能付きコンロであって、
測定手段と、温度平衡状態検出手段と、制御手段とを備
える。測定手段は、鍋の温度を測定する。温度平衡状態
検出手段は、測定手段の測定結果に応答して、鍋の温度
平衡状態を検出する。制御手段は、温度平衡状態検出手
段が温度平衡状態を所定温度までに検出できない場合に
は、未平衡制御として、所定温度における火力から小さ
くした火力に切換えて吸水・沸騰工程の制御を行い、そ
の後に火力を大きくして炊きあげ工程の制御を行うこと
を特徴としている。このような制御によって、温度平衡
状態が得られない場合であっても、火力を小さくして温
度平衡状態で行われるべき米の吸水を確実に行わせ、そ
の後に火力を大きくして炊きあげて、ご飯を炊くことが
できる。
い鍋を使用したため、米の吸水が行われるべき温度平衡
状態が得られない場合であっても、火力を小さくして確
実に米の吸水を行わせ、その後に火力を大きくして炊き
あげることによって温度平衡状態が得られる場合と同等
においしく食べられるご飯を炊くことができる。
するための前提技術を説明する。 [前提技術] 図1は、本発明の実施の形態を説明する為の前提技術と
なる炊飯機能付きガスコンロの正面図であり、図2は、
図1の操作パネルの拡大図であり、図3は、図1の火力
調節レバー付近の拡大図である。炊飯機能付きガスコン
ロ101は、鍋を加熱して炊飯が可能な標準バーナ10
3と、強火力バーナ105と、図1では図示していない
がグリルバーナ131と(図4を参照)とを含むテーブ
ルコンロである。標準バーナ103によって加熱される
鍋は、五徳に載置されるが、載置された鍋底の温度を測
定するための温度センサ107が設けてある。温度セン
サ107は、例えばサーミスタである。炊飯機能付きガ
スコンロ101の前面には、グリルバーナ131が設け
られた焼成庫内に魚等を入れるための開閉扉109が取
付けられている。又、開閉扉109の左側には図2に示
すような操作パネル111が設けられている。
3、揚げ物キー115、炊飯キー117のような操作キ
ーが設けられており、特に、炊飯キー117は、押され
る毎に標準炊きモード、早炊きモードにモードを選択す
るためのキーである。いずれのモードに選択されている
かは、早炊きランプ117aと標準炊きランプ117b
とのいずれかが点灯しているかで分かる。同様に、湯沸
かしキー113に対応して湯沸かしランプ113aが設
けられており、揚げ物キー115に対応して160℃ラ
ンプ115a,180℃ランプ115b,200℃ラン
プ115cが設けられている。
スコンロ101の前面には、標準バーナ103に対応す
る点火操作ボタン119a、強火力バーナ105に対応
する点火操作ボタン119b、グリルバーナ131に対
応する点火操作ボタン119cが設けられている。点火
操作ボタン119a、119b、119cのそれぞれ
は、押し込まれることによりそれぞれに対応したバーナ
103,105,131を点火するものである。又、そ
れぞれのバーナが点火した後は、火力の調整が点火操作
ボタン119a,119b,119cのそれぞれに対応
して設けられた火力調節レバー121a,121b,1
21cの操作により、図4に示す絞り弁1121a,1
121b,1121cの開度が調整される。
ー121aは、強から弱まで移動可能なレバーであり、
これにより絞り弁1121aの開度が変化して、標準バ
ーナ103の火力は調整される。又、炊飯を行う際の加
熱量は、約1300kcal/hであるため、その火力
に対応するような太線123が描かれており、炊飯と表
示されている。従って、使用者は、炊飯を行う際には太
線123の下の位置に火力調節レバー121aを移動さ
せて炊飯を行うと、おいしいご飯を炊き易い。ゆえに、
太線123に対応した標準バーナ103の火力は、おい
しいご飯を炊くための基準となる火力であり、火力が大
きいか又は小さいかは、太線123に対応した火力が基
準とされる。尚、炊飯機能付きガスコンロ101の全面
には、電池交換サイン125やグリル点火確認ランプ1
27も設けられている。図4は、図1の炊飯機能付きガ
スコンロの内部構成を示した概略ブロック図である。
グリルバーナ131のそれぞれには、ガス管129内を
通るガスが供給される。ガス管129は、標準バーナ1
03、強火力バーナ105、グリルバーナ131のため
に分岐しており、それぞれの分岐に対して安全弁133
a、133b、133cが設けられている。火力調節レ
バー121a、121b、121cに対応する絞り弁1
121a,1121b,1121cは、それぞれ、安全
弁133aと標準バーナ103との間、安全弁133b
と強火力バーナ105との間、安全弁133cとグリル
バーナ131との間に設けられている。この火力調節レ
バー121a、121b、121cは、前述したように
使用者によって調節されるものであり、後述の制御部1
43とは無関係である。又、安全弁133aと火力調節
レバー121aに対応する絞り弁1121aとの間は、
ガス管129がさらに分岐しており、一方の分岐に対し
て電磁弁135が設けられている。電磁弁135が閉ま
ると、弱火である約350kcal/hの火力となり、
電磁弁135が開いているときには、火力調節レバー1
21aに対応する絞り弁1121aによって調節された
火力となる。
グリルバーナ131は、それぞれイグナイター137に
接続された電極139a、139b、139c、139
dがスパークすることで点火する。点火したか否かは、
標準バーナ103に対応する点火確認器141a、強火
力バーナ105に対応する点火確認器141b、グリル
バーナ131に対応する点火確認器141cによって検
出される。点火確認器141a,b,cは、例えばサー
モカップルである。安全弁133a,b,c、電磁弁1
35、温度センサ107、点火確認器141a,b,
c、イグナイター137は、制御部143に接続されて
おり、操作パネル111、点火操作ボタン119a〜c
の操作を受ける操作基板145からの信号によって制御
される。又、制御部143には、炊飯のためのデータも
格納されており、このデータによっても安全弁133a
等は制御される。
成を明らかにしたブロック図である。鍋種判別部147
は、温度センサ107と、判別部149と、タイマー1
51と、温度平衡状態決定部(本発明の温度平衡状態検
出手段)153とを含む。判別部149内にはメモリ1
55が設けられている。動作については、後述するが、
簡単には、判別部149は、温度センサ107から得ら
れる温度情報とタイマー151から得られる時間情報に
基づいて、標準バーナ103によって加熱される鍋の種
類を判別する。図6は、図4の制御部内の火力及び炊飯
量判別部の構成を明らかにしたブロック図である。
サ107と、判別部149と、タイマー151と、温度
平衡状態決定部153とを含む。判別部149には、メ
モリ155が設けられている。同様に、動作を簡単に説
明すると、判別部149が、温度センサ107によって
得られる温度情報とタイマー151によって得られる時
間情報とに基づいて、標準バーナ103の火力及び鍋に
よって炊飯されるべき炊飯量を判別する。図7は、図4
の制御部内の鍋厚判別部の構成を明らかにしたブロック
図である。
と、判別部149と、温度平衡状態決定部153とを含
み、温度平衡状態決定部153には、平衡温度検出部1
61が設けられている。平衡温度検出部161は、後述
するように一定時間に対しての温度のサンプリングデー
タをとることで、加熱される鍋が温度平衡状態とみなし
た時の温度を平衡温度と決定して検出しており、時間情
報に基づいて温度情報を決定している。従って、判別部
149は、温度センサ107によって得られる温度情報
と平衡温度を決定する際に使用する時間情報とに基づい
て、加熱される鍋の鍋厚を判別している。詳しい動作に
ついては後述する。図8は、図4の制御部内のチョイ炊
き有無判別部の構成を明らかにしたブロック図である。
サ107と、判別部149と、タイマー151と、温度
低下ポイント検出部165とを含む。判別部149は、
温度センサ107によって得られる温度情報とタイマー
151によって得られる時間情報とに基づいてチョイ炊
きの有無を判別する。ここで、チョイ炊きとは、炊飯完
了前に標準バーナ103の火力を弱火から強火に微少時
間切換えて水分を飛ばして炊きしめ動作を行うことであ
る。図9は、図4の制御部内の他の構成である選択モー
ド切換部を明らかにしたブロック図である。
ンサ107で得られる温度情報によって標準バーナ10
3で加熱される鍋の温度平衡状態を決定する温度平衡状
態決定部153の他、選択モード切換部167が含まれ
る。選択モード切換部167は、炊飯キー117の操作
によって標準炊きから早炊きへ、早炊きから標準炊きへ
モード選択を切換えるためのものである。又、選択モー
ド切換部167は、炊飯キー117の操作がされた場合
であっても、温度平衡状態決定部153の出力を受け
て、モード選択の切換えを行わない場合がある。この点
については後述する。
されていることを説明するためのブロック図である。制
御部143内には、データ格納部169が設けられてお
り、標準炊きと早炊きとのモードのそれぞれに対応し
て、炊飯時間データ、炊飯時間MAXデータ、炊飯時間
MINデータが格納されている。又、データ格納部16
9には、標準炊き及び早炊きモードの共通のデータであ
る、炊飯時間が延長された場合の最大限の炊飯時間延長
MAXデータが格納されている。制御部143には報知
部171が接続されており、制御部143が炊飯制御に
対してエラー制御を行った場合に、報知部171が動作
する。尚、報知部171は、図4では図示を省略してい
る。
飯機能付きガスコンロの炊飯制御を示した第1のフロー
図であり、図12は第2のフロー図であり、図13は第
3のフロー図であり、図14は第4のフロー図であり、
図15は第5のフロー図であり、図16は第6のフロー
図であり、図17は第7のフロー図である。以下、図1
1から図17のフロー図に従って説明すると共に、適宜
図18のブロック図、図19から図25のグラフを用い
て詳しく説明する。図11を参照して、炊飯制御がスタ
ートすると、ステップ201に示すように、標準バーナ
103の火力は強火で制御される。ここでの強火は、電
磁弁135が開状態において火力調節レバー121aに
対応した絞り弁1121aによって調節された火力であ
る。尚、前述したように、制御部143は、火力調節レ
バー121aに対応した絞り弁1121aの調節具合は
認識しておらず、制御部143が認識可能なのは、電磁
弁135が開か又は閉かのみであり、このため以下の鍋
種判別等が必要とされる。
において、初期の温度判定が行われる。ここでの判定
は、60℃未満か否かによって行われる。60℃以上の
場合にはステップ204に進むが、60℃未満の場合に
はステップ203でホットスタートエラーとなる。即
ち、制御部143が安全弁133aを開状態から閉状態
にして、標準バーナ103を消火する。
ーナ103で加熱される鍋の種類を判別するためのデー
タΔt1 の測定と記憶が行われる。データΔt1 は、標
準バーナ103で加熱される鍋の温度が60℃から75
℃まで上昇するのに要する上昇時間である。このステッ
プ204は、温度センサ107が60℃から75℃を測
定する間にタイマー151がどれだけの時間を計測する
かを判別部149が認識してメモリ155に記憶するこ
とで行われる。
の判定が行われる。90℃以上になると加熱される鍋が
温度平衡状態になる可能性が出てくるからである。従っ
て、90℃以上に達すると、ステップ206で温度平衡
状態を測定するための処理が開始される。温度平衡状態
は、図18に示す制御部143内の温度平衡状態決定部
153が動作することで測定される。温度平衡状態決定
部153には、平衡温度検出部161が設けられてお
り、平衡温度検出部161がステップ207の処理を行
う。
するためのグラフである。図19を参照して、平衡温度
決定の処理は、15秒毎に温度センサ107のデータを
サンプリングすることで行われる。そして、以下の条件
1及び2を満たした場合に平衡温度が決定される。
が−2℃≦TE3−TS≦+2℃
N-2 はTN の2回前のデータ、TE3は3回目に条件1を
満足したときのTN 、TS は最初に条件1を満足したと
きのTN-2 である。
と決定される。尚、平衡温度が既に決定された場合に
は、TE3がすでに決定されている平衡温度よりも低い場
合のみ、平衡温度をTE3に変更する。次に、ステップ2
07で平衡温度が決定された場合には、通常の炊飯制御
の処理のステップであるステップ208に進み、平衡温
度が決定されない場合にはステップ209に進む。
定温度が140℃以上か否かの判定のステップであり、
140℃以上でない場合にはステップ207に戻り、1
40℃以上の場合にはステップ210に進んで未平衡エ
ラーとなる。通常、140℃までには平衡温度が決定さ
れるが、土鍋等の熱伝導率の低い鍋を用いた時のように
平衡状態が140℃以上の温度で生じてしまう場合や、
平衡状態が得られない場合がある。ここで、未平衡エラ
ーの基準として、約140℃が用いられた理由を説明す
る。通常のアルミ等のような金属鍋の場合でも、鍋厚が
厚いと約130℃付近で温度平衡状態が見られることも
あり、この場合と土鍋等の熱伝導率の低い鍋が用いられ
た場合とを区別し、鍋厚の厚い金属鍋の場合に未平衡エ
ラーにさせないためである。図20では、140℃まで
に平衡状態が得られる場合と、平衡状態が得られない場
合とが示されている。アルミ、ホーロ等の鍋のようにH
1の時点で温度平衡状態が検出されれば良いが、たとえ
ば土鍋等のような熱伝導率の低い鍋のように、通常の鍋
ならば温度平衡状態を検出できる140℃(測定温度)
になっても温度平衡状態が生じない場合には、140℃
(H2)の時点で消火する。消火は、図18に示す制御
部143からの制御信号を受けた安全弁133aが開状
態から閉状態になることで行われる。このように、制御
部143によって未平衡制御として加熱を停止するエラ
ー制御が行われる。そして、制御部143がエラー制御
を行う場合には、制御部143からの信号を受けた報知
部171は、エラー制御を行ったことを使用者に報知す
る。報知は、ランプで表示したり、ブザーが鳴ることで
行われる。その結果、使用者はご飯が炊けなかったこと
を知ることができて、例えば、再点火した後、使用者が
手動で火力調節を行う等、ご飯を炊きあげるための何ら
かの対処ができる。また、油料理であるのに誤って炊飯
キー117を操作した場合も、温度平衡状態が検出され
ず、140℃の時点で消火されてブザーにより報知され
る。これにより、使用者は、例えば揚げ物キー115を
操作し直すことにより、正しい調理モードに切換えて調
理を継続することができる。
合の鍋種判別データΔt2 の測定と記憶又は早炊きの場
合の火力及び炊飯量判別データΔt2 の測定と記憶の処
理が行われる。Δt2 は、平衡温度が検出されてから平
衡温度+6℃までの経過時間であり、鍋の温度平衡状態
とみなせる期間である。標準炊きの場合には、図6の温
度平衡状態決定部153が、平衡温度を検出したことを
示す信号を判別部149が受けることで、タイマー15
1を作動させ、温度センサ107が平衡温度+6℃を測
定した場合にタイマー151の計測時間を認識してメモ
リ155に記憶することで行われる。早炊きの場合に
は、図6の判別部149が同様の動作を行う。
が切換え不可能な状態となる。逆に、炊飯制御がスター
トしてからステップ208が終了するまでは、炊飯キー
117が押される毎に早炊きから標準炊きへ又は標準炊
きから早炊きへの選択の切換えが可能である。即ち、図
9に示すように、選択モード切換部167は、ステップ
211までは炊飯キー117の操作によって選択モード
を切換えるが、ステップ208の処理を行った温度平衡
状態決定部153が平衡状態の終了を示す信号を選択モ
ード切換部167に出力することで、選択モード切換部
167は、ステップ211以降炊飯キー117が操作さ
れてもモードを切換えないようにしている。
と早炊きモードとによって異なり、異なる制御処理での
モードの切換えは誤動作を生じさせるからであり、信頼
性を確保するためである。又、ステップ211までのモ
ードの切換えを認めたのは、最初に選択したモードのま
まで常にご飯を炊く場合ばかりでなく、可能な限りモー
ドの切換えを認めて装置の柔軟性を認めることで、装置
の利便性を向上させることができるからである。特に、
標準バーナが炊飯に使用されているため、使用できるコ
ンロバーナの数が減って、他の調理に支障があるときに
は、使用者は標準炊きから早炊きへモードを切換えて早
く炊飯を完了させたいと気持ちを変化させる場合がある
からである。
種類のモード選択しか行っていないが、例えば、炊き込
みご飯を炊飯するモード等種々のモードを考えることが
でき、その場合であっても、共通制御までは炊飯設定を
切換えるようにして、異なる制御からはモードの切換え
を行うことができないようにしても良い。又、モードの
切換えは、例えば3種類のモードがあった場合に全ての
共通の制御までで切換え可又は不可を決定する必要はな
く、1つのモードと残りの2つのモードの切換え可又は
不可を決めておき、その後残りの2つのモードについて
の切換えの可又は不可を決めるようにしておいても良
い。
ドの選択が標準炊きモードか又は早炊きモードかが判定
される。標準炊きモードの場合にはステップ213に進
み、早炊きモードの場合には219に進む。ステップ2
13は、鍋種判別1のステップであり、図5のメモリ1
55に記憶されたΔt1 の値が75秒以上又は75秒未
満かによって加熱されている鍋の材質を種別する。即
ち、判別部149は、メモリ155に記憶されたデータ
Δt1 の値によって、ホーロ、ステンレスのような熱伝
導率の低い材質の鍋であるか、アルミ、文化鍋のような
熱伝導率の高い材質の鍋であるかを判断する。75秒以
上の場合にはステップ214に進み、鍋種は熱伝導率の
低い材質であると判別される。75秒未満の場合にはス
テップ215に進み、鍋種は熱伝導率の高い材質の鍋で
あると判別される。
導率の高い材質のものであると判別された場合には、ス
テップ216に進み、鍋種判別が行われる。その結果、
データΔt2 が230秒未満の場合にはステップ217
に進み、鍋種判別1は誤りであると判断される。一方、
データΔt2 が230秒以上の場合には、ステップ21
8に進み、鍋種判別1は正しいと判断される。即ち、図
5の判別部149がメモリ155に記憶されたデータΔ
t2 に基づき鍋種を再度判別する。このように再度の判
別を行うのはステップ213での鍋種判別1が必ずしも
正しいとは限らないからである。そのため、再度判別を
行うことで、ステップ213の判別の正当性を確認で
き、仮に誤ったとしても修正を行って、制御をより正確
なものとすることができる。尚、ステップ217で鍋種
判別1が誤りであると判断された場合には、加熱されて
いる鍋は、熱伝導率の低い材質であると判断されるステ
ップ214に進む。
質であると判別された場合には、ステップ236に進
み、標準バーナ103の火力が強火から弱火に切換えら
れる。この切換えは、図5の判別部149が判別結果に
基づき電磁弁135に制御信号を与えることで、電磁弁
135が開状態から閉状態になることによって行われ
る。電磁弁135が閉状態になっても、図4に示してい
るとおり、標準バーナ103に接続されるガス管129
は分岐されており、ガスが供給されるからである。ここ
での火力は約350kcal/hである。
対応したグラフが描かれている。上、中下の内、上に位
置するグラフは、ステップ213、ステップ215、ス
テップ216、ステップ217、ステップ214、ステ
ップ236と進んだ場合(熱伝導率の低い鍋)に対応し
たグラフであり、真中に位置するグラフは、ステップ2
13、ステップ215、ステップ216、ステップ21
8と進んだ場合(熱伝導率の高い鍋)に対応したグラフ
であり、下に位置するグラフは、ステップ213、ステ
ップ214、ステップ236と進んだ場合(熱伝導率の
低い鍋)に対応したグラフである。ここで、H4、H5
は、平衡温度が決定された時点であり、H6、H7、H
8は、温度平衡状態終了時点であり、かつ、H6及びH
8は、火力が強火から弱火に切換えられた時点である。
プ219では、標準バーナ103の火力及び鍋で炊飯さ
れる炊飯量の判別処理が行われる。この判別は、図6の
判別部149が、メモリ155に記録されたデータΔt
2 が230秒以上又は未満かを判別することで行われ
る。230秒以上の場合には、ステップ220に進み、
火力及び炊飯量の評価値が小さいとされて、ステップ2
21で強火から弱火の切換え温度Tk が145℃と設定
され、弱火の炊飯時間tj が2分と設定され、チョイ炊
きはなしと設定される。230秒未満の場合にはステッ
プ222に進み、火力及び炊飯量の評価値が大きいと判
断されて、ステップ223で、強火から弱火の切換え温
度TK が135℃と設定され、弱火の時間tj が3分間
と設定され、チョイ炊きはなしと設定される。
の後は、図15のステップ224で温度センサ107の
測定温度が切換え温度Tk 以上か否かが判断される。T
k 未満の場合にはステップ232の処理に進み、Tk 以
上の場合にはステップ225に進んで標準バーナ103
の火力が強火から弱火に切換えられる。ここでの切換え
も、電磁弁135が開から閉に制御されることにより行
われる。従って、火力は、約350kcal/hであ
る。そして、ステップ226で弱火の炊飯時間t j がス
タートする。
れ、チョイ炊きが有りで、かつ、鍋種が熱効率の高い材
質か否かが判断される。ステップ221及びステップ2
23の両者ともチョイ炊きはなしであるため、ステップ
228に進み、スタートよりMAX時間が経過している
かが判断される。ここでのMAX時間とは、図10のデ
ータ格納部169に格納された早炊きの炊飯時間MAX
データの20分であり、20分を経過している場合には
図17のステップ231に進み、経過していない場合に
はステップ229に進む。ステップ229では、設定さ
れたtj の時間を経過したかどうかが判断される。ここ
でのtj は、ステップ221又はステップ223で設定
された2分又は3分である。tj が終了していない場合
にはステップ228に戻り、tj が終了している場合に
は、ステップ230に進む。尚、t j は、図10のデー
タ格納部169に格納された早炊きの炊飯時間データで
ある。炊飯時間データは、スタートからの時間として設
定されておらず、火力が切換えられてからの弱火の時間
として設定されている。これは、アルファ化のための時
間である。ステップ230では、スタートよりMIN時
間が経過しているかが判断される。MIN時間は、図1
0のデータ格納部169における早炊きの炊飯時間MI
Nデータであり、12分として設定されている。MIN
時間経過していない場合には、ループ処理が行われ、経
過した場合にステップ231に進む。
プ230による処理によって、炊飯完了は、tj の終了
時点がMAX時間とMIN時間との間であればtj 終了
時となり、tj 終了時点がMAX時間を越えている場合
にはMAX時間となり、tjがMIN時間に満たない場
合にはMIN時間まで行われることになる。このように
することで、早炊きの場合であっても、MIN時間の炊
飯が行われることになり、一定の味が保障される。
き有か否かの判断のステップであり、ステップ221及
びステップ223の何れに於ても、チョイ炊きはなしと
されているので、炊飯完了の最終処理が行われる。図2
2では、ステップ219以降の処理に対応したグラフが
描かれている。上に位置するグラフは、ステップ21
9、ステップ222、ステップ223と進んだ場合(火
力、炊飯量が大きい)に対応したグラフであり、下に位
置するグラフは、ステップ219、ステップ220、ス
テップ221と進んだ場合(火力、炊飯量が小さい)に
対応したグラフである。ここで、H9は、平衡温度が決
定された時点であり、H10、H11は、火力が強火か
ら弱火に切換えられた時点であり、H12及びH13
は、消火された時点である。H10は、135℃に対応
し、H11は、145℃に対応している。このように切
換え温度を変えているのは、火力及び炊飯量の評価値に
よって、焦げ付き易さの度合いが異なるからである。
又、後述する標準炊きのような種々の判別は行われてい
ないが、これは、早炊きでは味よりも時間を優先させた
ためである。
合について説明する。ステップ232では、スタートよ
りMAX時間が経過したか否かが判断される。経過して
いない場合にはステップ224に戻り、ループ処理が行
われる。経過した場合にはステップ233に進み、時間
を延長する。ここで、時間を延長するのは、温度T
kは、火力を強火から弱火に切換える温度であり、この
温度は、水分が蒸発してご飯が炊き上がったことを示す
温度であり、この温度に達しない場合には、MAX時間
を経過した場合であっても、時間を延長して炊き上がる
まで炊飯を行うべきだからである。ただし、ステップ2
34によって、スタートより30分経過したか否かが判
断され、30分経過していない場合にはステップ224
に戻りループ処理が行われるが、30分経過している場
合にはステップ235に進み、炊飯時間エラーとなる。
ステップ233で炊飯時間を延長しても、スタートより
も30分も経過しては、何らかの異常が生じたことを示
すものであり、この場合には、図10の制御部143が
エラー制御を行い、安全弁133aを開状態から閉状態
にして消火する。そして、報知部171は、制御部14
3から異常であることの信号を受けて、使用者に異常を
報知する。ここで、スタートより30分は、図10のデ
ータ格納部169に格納された炊飯時間延長MAXデー
タであり、早炊きの場合には、MAXデータが20分で
あるため、10分の延長が認められることになる。この
ようにして、時間を延長させることで炊き上がりまで炊
飯時間が確保され、延長の上限を越えた場合には異常が
報知されて安全性が確保される。従って、エラー制御さ
れた場合には、使用者はそのエラー制御に応じた対応を
とることができる。
したのと同様に、安全弁133aを閉状態にする場合の
ほか、まず電磁弁135を閉状態にし、一定時間経過後
安全弁133aを閉状態にしてもよい。又、報知部17
1についても、図18で説明した場合と同様である。
のステップ237に進んだ場合について説明する。ステ
ップ237では、火力を強火から弱火に切換えてから9
0秒経過したか否かが判断される。90秒経過するまで
はループ処理が行われ、90秒経過するとステップ23
8に進み、鍋種判別3の処理が行われる。鍋種判別3
は、90秒が経過した際の加熱される鍋の温度が127
℃以上又は未満かによって行う。即ち、図5の判別部1
49が、切換えのための制御信号を電磁弁135に出力
してから90秒経過したか否かをタイマー151によっ
て判断し、90秒経過した際の温度を温度センサ107
の測定によって認識している。そして、判別部149
は、127℃以上の場合には、ステップ239に示すよ
うに鍋種判別1(2)が正しいと判断でき、127℃未
満の場合には、ステップ241に示すように鍋種判別1
(2)は誤りであると判断できる。ステップ238まで
は、鍋種は、鍋の材質が熱伝導率の低い材質であると判
別されていたため、ステップ239では、そのままの判
別が維持され、ステップ241では熱伝導率の高い材質
であると修正されることになる。
されると、ステップ242で、制御をもとに戻すべく、
火力が弱火から強火に切換えられる。そして、ステップ
243で、強火から弱火に切換える温度Tk が135℃
と設定され、弱火の炊飯時間tj が7分と設定され、チ
ョイ炊きはなしと設定される。一方、ステップ239で
鍋種判別が正しいと判断された場合には、ステップ24
0に進み、弱火の炊飯時間tj は5分と設定され、チョ
イ炊きは有りと設定される。ただし、チョイ炊きの時間
tc は30秒である。
13で、1度目の判別(鍋種判別1)が行われ、ステッ
プ216で再度の判別(鍋種判別2)が行われ、この2
つの判別により、ほぼ正しく鍋種判別が行われる。その
結果、ステップ236への処理と、後述するステップ2
44以降との処理を大きく相違させている。ただし、ス
テップ214で、鍋種が熱伝導率の低い材質であると判
断されてステップ236の処理に進んだ場合には、ステ
ップ238でさらに再度の鍋種判別3が行われている。
これは、ホーロ、ステンレス等の熱伝導率の低い材質は
こげ易いためである。このようにして、鍋種判別を数回
にわたり行うことで、判断の誤りを可能な限り減らして
いる。そして、判断結果によって炊飯制御を変化させ
て、焦げ付きがなくじゅうぶんな加熱を行っておいしい
ご飯の炊飯制御を行うことが可能となっている。
が、いずれか1回のみ行っても良い。又は、2種類を組
み合わせても良い。これらについては任意である。さら
に、鍋種判別データΔt1 は、一定の温度間を上昇する
時間として採用しているが、一定の時間間を上昇する温
度によって鍋種判別しても良い。即ち、ここでの鍋種判
別は、時間情報に限られず、時間情報と温度情報との両
者に基づくものであれば良い。さらに、鍋種判別データ
Δt2 は温度平衡状態の継続時間であり、本来は同じ平
衡温度の時間を計測すべきであるが、現実には一定温度
で継続しない為、検出された平衡温度から6℃上昇する
までを温度平衡状態とみなしており、6℃については限
定されるものでない。さらに、ステップ238の鍋種判
別3では、温度しか用いられていないわけでなく、90
秒経過することが前提となっているため、温度情報と時
間情報との両者が用いられている。さらに、図5の鍋種
判別部147には、メモリ155が設けられており、メ
モリ155にデータΔt1 、Δt2 を記憶させたが、こ
れは、ステップ211までは標準炊き又は早炊きに切換
え可能であることから、データの測定時期と判断時期が
異なり、Δt2 が鍋種判別として用いられるか、又は、
火力及び炊飯量判別として用いられるかの両者があるか
らである。この場合、モード切り替えが可能な共通制御
の終了時期までは同一のシーケンスでえ行える。但し、
後述のように、データを記憶せず、鍋種を判別し、その
判別結果に基づいて炊飯制御を行うような場合には、デ
ータの記憶は必要ない。
224に進み、ステップ240の後は図15のステップ
226に進む。以降の処理は前述の説明と重複するた
め、説明を省略する。ただし、標準炊きモードの炊飯時
間MAXデータは24分45秒であり、炊飯時間MIN
データは14分45秒であり、炊飯時間延長MAXデー
タは、早炊きと同じ30分である。そして、ステップ2
40の場合の弱火炊飯時間は、5分であり、ステップ2
43の弱火炊飯時間は7分である。
ステップ237へ向かう処理に対応したグラフが示され
ている。上に位置するグラフは、ステップ236、ステ
ップ237、ステップ238、ステップ239と進んだ
場合(熱伝導率が低い鍋)に対応したグラフであり、下
に位置するグラフはステップ236、ステップ237、
ステップ238、ステップ241と進んだ場合(熱伝導
率が高い鍋)に対応したグラフである。ここで、H14
は、火力が弱火に切換えられた時点であり、H15は、
火力が切換えられてから90秒経過した時点である。下
のグラフはH15の時点で127℃未満のT1であるこ
とから、熱伝導率の高い鍋に判断を変えて強火に切換え
られている。これに対し、上のグラフはH15の時点で
127℃以上のT2であるため5分間の弱火炊飯時間が
とられて、H17の時点でチョイ炊きのための強火に切
換えられ、30秒経過後のH18の時点で消火されてい
る。下のグラフは、135℃に達したH16の時点で弱
火に切換えられ、7分間経過したH19の時点で消火さ
れている。
われる。鍋厚の判別は、図7の判別部149が、温度平
衡状態決定部153の平衡温度決定部161によって決
定された平衡温度が114℃以上又は未満によって行わ
れる。114℃以上の場合には、ステップ245におい
て、鍋の厚さは厚いと判断され、ステップ246に進
み、切換え温度Tk は135℃に設定され、弱火の炊飯
時間tj は8分と設定され、チョイ炊きは有りと設定さ
れる。ただし、チョイ炊き時間tc は15秒である。一
方、114℃未満の場合には、ステップ255で鍋の厚
さは薄いと判断され、ステップ256に進む。
データΔt3 の測定が行われる。この測定は、鍋の温度
を測定する温度センサ107が120℃から130℃ま
で測定する間に、タイマー151が時間を計測すること
で行われる。そして、測定終了後ステップ257で、火
力及び炊飯量の判別が行われる。Δt3 が20秒以上の
場合にはステップ258で火力及び炊飯量の評価値が小
さいと判断されて、ステップ259で強火から弱火への
切換え温度Tk が145℃と設定され、弱火の炊飯時間
tj が8分と設定され、チョイ炊きが有りと設定され
る。ただし、チョイ炊き時間tc は15秒である。一
方、ステップ257で、Δt3 が20秒未満と判断され
た場合には、ステップ260で火力及び炊飯量の評価値
が大きいと判断され、ステップ261で強火から弱火へ
の切換え温度Tk が135℃に設定され、弱火の炊飯時
間tk が8分に設定され、チョイ炊きが有りと設定され
る。この場合のチョイ炊き時間tc も15秒である。
9においても行われるが、ステップ219は早炊きのモ
ードであり、ステップ257は標準炊きのモードであ
る。図6の判別部149は、炊飯キー117によって選
択されたモードに応じて、火力及び炊飯量判別に使用す
るデータΔt2 又はΔt3 を選択している。このよう
に、ステップ244において、鍋厚が判別され、ステッ
プ257で火力及び炊飯量が判別され、その結果に応じ
て、弱火炊飯時間tj 及びチョイ炊き時間tc は同じで
あるが、強火から弱火への切換え温度が135℃又は1
45℃の異なった温度に設定される。即ち、鍋厚判別
と、火力及び炊飯量判別とは、両者とも切換え温度の設
定のためのものである。
プ261の後は、共にステップ224に進み、その後は
前述の処理を経て、ステップ227まで進む。ステップ
246、ステップ259、ステップ261のいずれも、
チョイ炊き有りで、かつ、鍋種が熱効率の高い材質であ
ると判断された場合であるため、ステップ247へ進
む。
のステップであり、火力が強火から弱火に切換えられた
後、MIN値から+7℃以上を検知するか否かによって
判別を行う。即ち、図8の温度低下ポイント検出部16
5が温度のMIN値である温度低下ポイントを検出し、
そのMIN値+7℃以上を温度センサ107が検知した
場合には、ステップ249において判別部149がチョ
イ炊きなしと判別し、検知できない場合にはステップ2
48において判別部149がチョイ炊き有りと判別す
る。尚、MIN値+7℃以上の検知は、以下のステップ
250からステップ230までのステップにより、弱火
の炊飯時間であるtj 終了までであり、この計測は図8
のタイマー151が行っている。従って、チョイ炊きの
有無は、火力が切換えられてから弱火の炊飯時間が終了
と判断されるまでの一定時間における温度変化によって
行われている。
65の処理方法について説明する。強火から弱火に切換
えられた後の温度センサ107のデータが5秒毎にサン
プリングされる。そして、サンプリングデータが4つ揃
うと、DTn-2 =Tn-3 −T n-2 と、DTn-1 =Tn-2
−Tn-1 と、DTn =Tn-1 −Tn との演算を行う。た
だし、Tn は最新の温度センサ107の測定温度であ
り、Tn-1,2,3 はTn の1,2,3回前の温度であり、
DTn は5秒間の温度の変化量である。さらに、MIN
値決定条件である、次の条件3から6を満たしたTn を
Tmin として採用する。
ことに応じて、一番古いデータが捨てられ、同様の処理
が行われる。このようにして、MIN値が図8の温度低
下ポイント検出部165によって検出されることで、判
別部149は、Tmin +7℃を3回連続して満たすよう
な温度センサ107の測定温度が測定されることに応じ
て、チョイ炊きなしを決定できる。このようにして、チ
ョイ炊き有無の判別を行ったのは、ステップ247まで
で判断された鍋種、鍋厚、火力及び炊飯量の判別の結果
が必ずしも正しいとは限らないからであり、チョイ炊き
をなしにすることによって、焦げ付き防止を行えるから
である。
きの有無の判別結果が異なるグラフが示されている。H
20、H21は、Tk で火力が強火から弱火に切換えら
れた時点であり、H22とH23はH20とH21から
弱火の炊飯時間tj が経過した時点であり、H20から
H22までの間にMIN値から+7℃以上を検知してい
るので、H22では消火が行われ、H21〜H23の間
でMIN+7℃を検知していないので、H23ではチョ
イ炊きのための弱火から強火への切換えが行われる。そ
して、H24は、H23から15秒経過した時点であ
り、消火が行われる。
テップ261からの処理の場合のスタートからの炊飯M
AX時間、MIN時間は、ステップ240及びステップ
243の場合と同様に、それぞれ24分45秒、14分
45秒である。即ち、標準炊きモードと早炊きモードの
処理のそれぞれについてモード共通のMAX時間とMI
N時間が設定されている。ただし、炊飯時間延長MAX
時間は、いずれのモードの場合もスタートより30分で
ある。図10のデータ格納部169は、そのことを示し
ている。このようにして、炊飯時間がモード毎に設定さ
れ、モードによって要求される、例えば、時間、味のよ
うなモードの特徴を生かした炊飯時間の設定が可能とな
る。
は、必ずしも全てのモードで共通の時間とする必要はな
く、モード毎の延長時間の最大限を決定してもよい。
又、炊飯MAX時間、炊飯MIN時間は、ステップ25
0、ステップ230、ステップ228の場合にのみ判断
される必要はなく、炊飯制御がスタートしてから終了ま
で、常時判断するようにしてもよい。炊飯時間の延長に
ついても、同様に制御スタートから常時判断しておいて
もよい。
き有りと判断された場合には、ステップ231からステ
ップ252に進み、チョイ炊き時間であるTC がステッ
プ253でスタートし、ステップ254でチョイ炊き時
間tc が終了するまでループ処理が行われて、炊飯が完
了する。ステップ247でチョイ炊きなしと判断された
場合には、弱火炊飯時間tj 終了して炊飯が完了する。
対応したグラフが示されている。平衡温度が最も高いグ
ラフは、ステップ244、ステップ245、ステップ2
46と進んだ場合(鍋厚が厚い)に対応したグラフであ
り、平衡温度が真中のグラフは、ステップ244、ステ
ップ255、ステップ256、ステップ257、ステッ
プ260、ステップ261と進んだ場合(鍋厚が薄く、
火力及び炊飯量が大)に対応したグラフであり、平衡温
度が最も低いグラフは、ステップ244、ステップ25
5、ステップ256、ステップ257、ステップ25
8、ステップ259と進んだ場合(鍋厚が薄く、火力及
び炊飯量が小)に対応したグラフである。ここで、ステ
ップ244の鍋厚判別は、平衡温度が114℃以上か否
かによって行っているが、T3,T4,T5のように、
平衡状態とみなせる温度終了時点としての平衡温度+6
℃が120℃以上か否かで判別を行ってもよい。又、H
25、H26、H27は、火力を強火から弱火に切換え
た時点であり、H25及びH26は135℃に対応し、
H27は、145℃に対応している。さらにH28、H
30、H32はそれぞれH25、H26、H27から弱
火炊飯時間の8分が経過して、チョイ炊きのために弱火
から強火に切換えた時点であり、H29、H31、H3
3は、チョイ炊き時間tc (15秒)が経過して消火し
た時点である。
ことで、炊飯完了を知らせることができる。又、炊飯制
御を開始してから炊飯制御完了までの間に、温度センサ
107の測定温度が180℃以上になった場合には、何
らかの以上が生じたものとみなし、ハイカットエラーと
して、エラー制御を行う。このエラー制御は、安全弁1
33aが開状態から閉状態になることで行われる。
9以下の制御を図27の制御に変更した本発明の実施の
形態を説明する。土鍋等の熱伝導率の低い鍋の場合の炊
飯を継続させる未平衡制御として、図26に示すように
制御部143にタイマー151を具備させ、制御部14
3が図27に示すフローに従った未平衡制御を行って炊
飯を継続し、約140℃までに温度平衡状態が得られな
い場合でも、ご飯を炊き上げるとともに味も確保するよ
うにしてもよい。具体的に説明する。図27のステップ
209からステップ210aに進むことで、炊飯を継続
させる未平衡制御が開始される。ステップ210aで
は、140℃までに平衡温度が検知されず温度平衡状態
が得られないことで火力が強火(約1300Kcal)
から弱火(約350Kcal)に切換えられ、この切換
は制御部143が電磁弁135を閉状態にすることで行
われる。ここで、弱火への切換えを140℃で行うの
は、前述したように土鍋等と鍋厚の厚い金属鍋とを区別
するとともに、土鍋等の鍋内に十分な水分を残した状態
で米の吸水・沸騰工程を開始させるためである。なお、
前述したように、制御部143が電磁弁135を閉状態
にすることで火力は弱火になり、制御部143が電磁弁
135を開状態にすることで火力は強火になり、以下に
おいても同様である。そして、弱火での加熱が、ステッ
プ210bに示すように、5分間、継続される。この5
分間の弱火での加熱は、アルミ等の金属鍋ならば温度平
衡状態で行われるべき米の吸水・沸騰工程を、土鍋等が
用いられた場合でも実質的に行わせるためである。ステ
ップ210cでは、火力が強火に戻され、ステップ21
0dに示されるように、155℃を越えるまでは強火で
炊きあげ工程が行われる。155℃を越えた場合には、
再度、火力を弱火に切換えてむらし工程が行われる。ス
テップ210fでは温度が160℃以上か否かが判別さ
れる。このような判別を必要とするのは、ステップ21
0eでむらし工程を行うべく火力が弱火に切換えられた
ものの、後述する7分間の間に水分が蒸発してしまい、
温度が上昇し、過度のこげつきが生じる場合もあるから
である。温度が160℃以上に上昇する場合は、ステッ
プ210gで火力を強火に切換え、ステップ210hに
示すような20秒間の強火での炊きしめを行った後、消
火して炊飯を完了する。一方、ステップ210fで温度
が160℃以上にならない場合は、ステップ210iに
進み、ループ処理が行われ、160℃以上になることな
く、7分間経過すると、ステップ210jで火力を強火
に切換え、ステップ210kに示すような60秒間の強
火での炊きしめを行った後、消火して炊飯を完了する。
なお、ステップ210hの処理で強火の時間を20秒と
したのは、160℃に達して水分が蒸発していると考え
られるため、ステップ210kの強火時間である60秒
よりも短い時間とし、こげつきを防止するためである。
図28には、図27の処理に対応するグラフが示されて
いる。H2aはステップ210aの弱火への火力の切換
え時点であり、H2bはステップ210cの強火への火
力の切換え時点であり、H2cはステップ210eの弱
火への火力の切換え時点である。H2dはステップ21
0fからステップ210gに進んだ場合の強火への火力
の切換え時点であり、H2eはステップ210gからス
テップ210hに進んだ場合の炊飯完了時点である。H
2fはステップ210fからステップ210i,210
jに進んだ場合の強火への火力の切換え時点であり、H
2gはステップ210jからステップ210kに進んだ
場合の炊飯完了時点である。なお、前述の場合同様に、
炊飯完了の際に、ブザー等の報知部171による報知が
行われる。報知部171は、点灯の仕方、ブザーの音を
相違させることで報知の態様を変えることができる。
の炊飯機能付きガスコンロの正面図である。
力調節レバー付近の拡大図である。
る。
かにした概略ブロック図である。
構成を明らかにした概略ブロック図である。
かにした概略ブロック図である。
構成を明らかにした概略ブロック図である。
れることを説明するための概略ブロック図である。
を説明するための図である。
ガスコンロの制御方法を示した第1のフロー図である。
ガスコンロの制御方法を示した第2のフロー図である。
ガスコンロの制御方法を示した第3のフロー図である。
ガスコンロの制御方法を示した第4のフロー図である。
ガスコンロの制御方法を示した第5のフロー図である。
ガスコンロの制御方法を示した第6のフロー図である。
ガスコンロの制御方法を示した第7のフロー図である。
処理を説明するためのブロック図である。
るデータの状態を示したグラフである。
210を説明するためのグラフである。
の処理を基に、ステップ213、214、215、21
6、217、218、236の処理が行われる場合を説
明するためのグラフである。
るためのグラフである。
るためのグラフである。
るためのグラフである。
ラフである。
の熱伝導率の低い鍋が用いられた場合の制御の構成を示
した図である。
り、土鍋等の熱伝導率の低い鍋が用いられた場合で炊飯
を継続させる未平衡制御を示したフロー図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 用いられる鍋を加熱して炊飯が可能な炊
飯機能付きコンロであって、 前記鍋の温度を測定する測定手段と、 前記測定手段の測定結果に応答して、前記鍋の温度平衡
状態を検出する温度平衡状態検出手段と、 前記温度平衡状態検出手段が温度平衡状態を所定温度ま
でに検出できない場合には、未平衡制御として、前記所
定温度における火力から小さくした火力に切換えて吸水
・沸騰工程の制御を行い、その後に火力を大きくして炊
きあげ工程の制御を行う制御手段とを備えた、炊飯機能
付きコンロ。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5050441B2 (ja) * | 2006-08-02 | 2012-10-17 | タイガー魔法瓶株式会社 | 電気炊飯器 |
JP5203866B2 (ja) * | 2008-09-16 | 2013-06-05 | リンナイ株式会社 | 炊飯調理器 |
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1997
- 1997-12-26 JP JP36124797A patent/JP3284095B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH10272058A (ja) | 1998-10-13 |
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