JPH10248716A - 炊飯方法及び炊飯調理器 - Google Patents

炊飯方法及び炊飯調理器

Info

Publication number
JPH10248716A
JPH10248716A JP9054860A JP5486097A JPH10248716A JP H10248716 A JPH10248716 A JP H10248716A JP 9054860 A JP9054860 A JP 9054860A JP 5486097 A JP5486097 A JP 5486097A JP H10248716 A JPH10248716 A JP H10248716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
rice
temperature
pot
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9054860A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Tatematsu
徹雄 立松
Akira Hanabusa
明 花房
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP9054860A priority Critical patent/JPH10248716A/ja
Publication of JPH10248716A publication Critical patent/JPH10248716A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱吸水工程での吸水効果を向上させて、非
加熱吸水工程を除くことの可能な炊飯方法及び炊飯調理
器を提供する。 【解決手段】 炊飯火力で炊飯を行って平衡温度を検知
すると、その60秒後に弱火に切換え、弱火の時間を
2.5分確保して、鍋の温度が平衡温度から立ち上がる
前の鍋内温度が沸騰維持状態を継続させ、145℃まで
達するまで強火にして、むらし工程に移行する。その結
果、単に炊飯火力で145℃に達するまで火力を行った
場合に比べて、加熱吸水工程での吸水効果が向上し、前
処理としての非加熱吸水工程が必要となくなり、1合の
場合には例えば20分での炊飯が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炊飯方法及び炊
飯調理器に関し、特に、洗米後すぐに炊飯を行う場合で
あっても米の吸水を十分に行えるような炊飯方法及び炊
飯調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】炊飯は、通常、炊飯調理器としての炊飯
器で行われるが、他にも、鍋を用いて炊飯を行うことの
可能な炊飯機能付きガスコンロもある。図7は、従来の
炊飯機能付きガスコンロで炊飯を行った場合の炊飯開始
からの経過時間に対する鍋の温度変化を示したグラフで
ある。
【0003】図7を参照して、従来の炊飯機能付きガス
コンロでの炊飯は、まず、洗米後30分以上の非加熱吸
水工程が必要とされた。そして、非加熱吸水工程後、火
力を炊飯火力(約1,300kcal/h)である強火
で鍋を加熱し、鍋が平衡温度を示す平衡温度状態(A)
(鍋内の温度である米の温度が沸騰維持状態)を経て、
さらに温度は立ち上がり、水分が蒸発したことを示す温
度(約145℃)で消火されていた。
【0004】なお、含水率の悪い玄米などに対しては、
通常よりも水量比を大きくして吸水を向上させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鍋を用いて炊飯を行う炊飯機能付きガスコンロでは、消
火時点で米のα化時間(98℃以上で20分以上必要)
が不十分でおいしくご飯を炊けないばかりか、吸水工程
が非加熱吸水工程と加熱吸水工程の両者が必要であっ
た。即ち、加熱吸水工程のみでは吸水が十分に行われて
おらず、非加熱吸水工程が必要とされ、しかも、非加熱
吸水工程は30分以上の時間が必要とされていた。その
ため、炊飯時間が全体で、例えば20分で炊くような高
速での炊き方が不可能であった。
【0006】尚、このような非加熱吸水工程と加熱吸水
工程の両者が必要なことは、炊飯機能付きガスコンロに
限らず、電気コンロの場合、単なるレバー式の炊飯器の
場合もありえる。ゆえに、請求項1の発明は、加熱吸水
工程での吸水を十分にしつつ、非加熱吸水工程を除いて
炊飯を高速に行わせることの可能な炊飯方法を提供する
ことを課題とする。
【0007】請求項2、3及び4の発明は、加熱吸水工
程での吸水効果を向上させた炊飯調理器を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、米を
鍋で炊飯する炊飯方法であって、鍋に水を入れ、鍋が平
衡温度に達するまで炊飯火力で加熱する工程と、鍋の温
度が平衡温度から立ち上がる前に、鍋を加熱する火力を
炊飯火力から所定の弱い火力に落とし、鍋内の温度が沸
騰維持状態を継続するように、所定時間、弱い火力で加
熱する工程とを含んでいる。
【0009】ここで、弱い火力とは、例えば、炊飯火力
の約30%〜40%ぐらいの火力である。このような発
明によって、鍋の温度が平衡温度から立ち上がる前に、
鍋内温度が沸騰維持状態を継続するような、所定時間、
所定の弱い火力の加熱を行い、加熱吸水工程のみで十分
な吸水工程が得られて、非加熱吸水工程が不要になる。
【0010】請求項2の発明は、鍋を加熱して炊飯が可
能な炊飯調理器であって、鍋を加熱する加熱手段と、鍋
の温度が平衡温度から立ち上がる前に、鍋内の温度が沸
騰維持状態を継続するように、加熱手段の火力を制御す
る火力制御手段とを備えている。このような発明によっ
て、鍋の温度が平衡温度から立ち上がる前に、鍋内の温
度が沸騰維持状態を継続するような火力制御が行われ
て、加熱吸水工程の吸水効果を向上させることができ
る。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の発明特定事
項に加えて、測定手段と、平衡温度検出手段とを備えて
いる。測定手段は、加熱手段で加熱される鍋の温度を測
定する。平衡温度検出手段は、測定手段の測定結果に基
づいて鍋の平衡温度を検出する。そして、火力制御手段
は、平衡温度検出手段が平衡温度を検出した以降に加熱
手段の火力を炊飯火力から所定の弱火に切換えて所定時
間の弱火炊飯を行うように制御する。
【0012】このような発明によって、平衡温度が検出
された以降に所定時間の弱火炊飯が行われて、鍋内の温
度は沸騰維持状態で継続され、加熱吸水工程での吸水効
果が向上する。請求項4の発明は、請求項3の火力制御
手段が、切換手段と、切換制御手段とを含んでいる。切
換手段は、加熱手段の火力を炊飯火力から弱火に又は弱
火から炊飯火力に切換え可能なものである。切換制御手
段は、切換手段を制御する。そして、切換制御手段が、
平衡温度検出手段が平衡温度を検出して所定時間経過後
に切換手段を動作させて加熱手段の火力を弱火に切換
え、所定時間の弱火炊飯後に切換手段を動作させて加熱
手段の火力を炊飯火力に切換えて加熱手段に炊飯火力で
の炊飯を行わせる。
【0013】このような発明によって、平衡温度を検出
してから所定時間経過後から所定時間の弱火炊飯が行わ
れて吸水効果を向上させつつ、さらに炊飯火力で炊飯が
行われた結果、鍋の温度は立ち上がり、水分を飛ばした
炊き上げ状態にすることができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明は、鍋の温度が平衡温度
から立ち上がる前に、鍋内の温度が沸騰維持状態を継続
するように火力を炊飯火力から所定の弱い火力に落と
し、所定時間、弱い火力での加熱を行って、加熱吸水工
程での吸水を向上させる。その結果、非加熱吸水工程が
必要とされないので、非加熱吸水工程で必要とされる時
間から継続された沸騰維持状態の時間の分だけ差し引い
た時間、炊飯時間を短縮することができる。さらに、水
量は通常の水量比であるため吸水効果を向上させる為の
水量調整は不要で、非加熱吸水工程を経る置き炊きの場
合と同一の水量条件で洗米直後から炊いた加熱吸水工程
のみの場合であっても、良好な炊き上がり結果を得るこ
とができる。
【0015】請求項2の発明は、鍋の温度が平衡温度か
ら立ち上がる前に、鍋内の温度が沸騰状態を継続させる
ような火力制御を行って、加熱吸水工程での吸水を向上
させることができる。その結果、例えば加熱吸水工程の
吸水効果が十分であれば、非加熱吸水工程を排除するこ
とができ、吸水時間を短縮することができる。さらに、
水量は通常の水量比であるため吸水効果を向上させる為
の水量調整は不要で、非加熱吸水工程を経る置き炊きの
場合と同一の水量条件で洗米直後から炊いた加熱吸水工
程のみの場合であっても、良好な炊き上がり結果を得る
ことが可能である。
【0016】請求項3の発明も、火力を炊飯火力から所
定の弱火に切換えて弱火炊飯を所定時間行うことで、鍋
内の温度が沸騰維持状態で継続し、加熱吸水工程での吸
水効果を向上させることができる。その結果、請求項2
の発明と同様に、非加熱吸水工程を除くことも可能とな
って、吸水工程の時間を短縮化できる。請求項4の発明
は、平衡温度検出後所定時間経過後に火力を弱火に切換
え、弱火炊飯を所定時間行った後、炊飯火力に切換えて
炊飯火力での炊飯を行うので、鍋内の温度は沸騰維持状
態で継続されて加熱吸水工程での吸水が向上すると共
に、弱火炊飯後の炊飯火力での炊飯によって水分を蒸発
させてご飯を炊きあげることができる。その結果、おい
しいご飯が炊き上がる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る炊飯機能付きガスコンロの正面図であり、図2は、図
1の火力調節レバー付近の拡大図である。炊飯調理器と
しての炊飯機能付きコンロが示されており、このガスコ
ンロ101は、鍋を加熱して炊飯が可能な加熱手段とし
ての標準バーナ103と、強火力バーナ105と、図1
では図示しないがグリルバーナ131と(図3を参照)
を含むテーブルコンロである。標準バーナ103によっ
て加熱される鍋は、五徳に載置されるが、載置される鍋
底の温度を測定するための測定手段としての温度センサ
107が設けてある。温度センサ107は、例えばサー
ミスタである。炊飯機能付きガスコンロ101の前面に
はグリルバーナ131が設けられた焼成庫内に魚等を入
れるための開閉扉109が取付けられている。
【0018】炊飯機能付きガスコンロ101の前面に
は、他にも、標準バーナ103に対応する点火操作ボタ
ン119a、強火力バーナ105に対応する点火操作ボ
タン119b、グリルバーナ131に対応する点火操作
ボタン119cが設けられている。点火操作ボタン11
9a、119b、119cのそれぞれは、押し込まれる
ことによりそれぞれに対応したバーナ103、105、
131を点火するものである。又、それぞれのバーナが
点火した後は、火力の調整が点火操作ボタン119a、
119b、119cのそれぞれに対応して設けられた火
力調節レバー121a、121b、121cによって行
われる。
【0019】図2に示すように、例えば、火力調節レバ
ー121aは、強から弱まで移動可能なレバーであり、
これにより、標準バーナ103の火力が調整される。
又、炊飯を行う際の加熱量は、炊飯火力としての約13
00kcal/hであるため、その火力に対応するよう
な太線123が描かれており、炊飯と表示されている。
従って、使用者は、炊飯を行う際には太線123の下の
位置に火力調節レバー121aを移動させて、炊飯を行
うとおいしいご飯を炊きやすい。
【0020】尚、炊飯機能付きガスコンロ101の前面
には、電池交換サイン125やグリル点火確認ランプ1
27も設けられている。図3は、図1の炊飯機能付きガ
スコンロの内部構成を示した概略ブロック図である。標
準バーナ103、強火力バーナ105、グリルバーナ1
31のそれぞれには、ガス管129内を通るガスが供給
される。ガス管129は、標準バーナ103、強火力バ
ーナ105、グリルバーナ131のために分岐してお
り、それぞれの分岐に対して安全弁133a、安全弁1
33b、安全弁133cが設けられている。火力調節レ
バー121a、火力調節レバー121b、火力調節レバ
ー121cは、それぞれ、安全弁133aと標準バーナ
103との間、安全弁133bと強火力バーナ105と
の間、安全弁133cとグリルバーナ131との間に設
けられている。この火力調節レバー121a、121
b、121cは、前述したように使用者によって調節さ
れるものであり、後述の制御部143とは無関係であ
る。又、安全弁133aと火力調節レバー121aとの
間は、ガス管129がさらに分岐しており、一方の分岐
に対して切換手段としての電磁弁135が設けられてい
る。電磁弁135が閉まると、炊飯火力の約30%〜4
0%ほどの弱火である約350kcal/hの火力とな
り、電磁弁135が開いているときには、火力調節レバ
ー121aによって調節された炊飯火力となる。
【0021】標準バーナ103、強火力バーナ105、
グリルバーナ131は、それぞれイグナイター137に
接続された電極139a、139b、139c、139
dがスパークすることで点火する。点火したか否かは、
標準バーナ103に対応する点火確認器141a、強火
力バーナ105に対応する点火確認器141b、グリル
バーナ131に対応する点火確認器141cによって検
出される。点火確認器141a、b、cは、例えばサー
モカップルである。
【0022】安全弁133a、b、c、電磁弁135、
温度センサ107、点火確認器141a,b,c、イグ
ナイター137は、制御部143に接続されており、点
火操作ボタン119a〜cの操作を受ける操作基板14
5からの信号によって制御される。又、制御部143に
は、炊飯のためのデータも格納されており、このデータ
によっても安全弁133a等は制御される。
【0023】図4は、図3の制御部内の構成を明らかに
したブロック図である。制御部143には、平衡温度検
出手段としての平衡温度検出部149と、計測手段とし
てのタイマー151と、切換制御手段としての電磁弁制
御部153とが備えられている。電磁弁制御部153
は、電磁弁135と共に、火力手段である標準バーナ1
03の火力を制御する火力制御部147を構成する。
【0024】図5は、本発明の実施の形態に係る炊飯機
能付きガスコンロを制御した炊飯方法を示したフロー図
であり、図6は、炊飯量が1合の場合の炊飯制御開始か
ら炊飯完了までの経過時間に対する温度変化を示したグ
ラフである。図5を参照して、炊飯制御がスタートする
と、ステップ(図面ではSで表す)201において、炊
飯火力(強火)での炊飯が行われる。炊飯火力は、電磁
弁135が開状態で、標準バーナ103が約1,300
kcal/hで行う火力である。その結果は、図6のグ
ラフで分かるように、温度センサ107の測定温度は、
約10℃から立ち上がって上昇している。
【0025】次に、ステップ202で、平衡温度が検知
されたか否かが判断される。平衡温度の検知は、平衡温
度検出部149が温度センサ107の測定温度に基づい
て行う。具体的には、15秒毎に温度センサ107のデ
ータをサンプリングすることで行われる。そして、以下
の条件1及び2を満たした場合に平衡温度が決定され
る。
【0026】条件1 −2℃≦TN −TN-2 ≦+2℃ 条件2 条件1を3回連続に満足したときのTE3,TS
が−2℃≦TE3−TS≦+2℃ ただし、TN は最新の測定温度データ、TN-2 はTN
2回前のデータ、TE3は3回目に条件1を満足したとき
のTN 、TS は最初に条件1を満足したときのTN-2
ある。
【0027】そして、条件2が成立し、TE3が平衡温度
と決定される。尚、平衡温度が既に決定された場合に
は、TE3がすでに決定されている平衡温度よりも低い場
合のみ、平衡温度をTE3に変更する。次に、平衡温度が
検知されると、ステップ203で、平衡温度検知から6
0秒経過したか否かが判断される。60秒経過していな
い場合にはループ処理が行われ、60秒経過すると、ス
テップ204で、標準バーナ103の火力が炊飯火力で
ある強火から弱火に切換えられる。ここでの弱火は、炊
飯火力の30%から40%ほどの約350kcal/h
である。弱火への切換えについて説明すると、まず、平
衡温度検出部149が平衡温度を検知して、その旨を示
す信号がタイマー151に出力される。タイマー151
は、平衡検知からの経過時間を計測して、経過時間が6
0秒に達した場合に、電磁弁制御部153にその旨の信
号を出力する。その結果、電磁弁制御部153が電磁弁
135を閉状態に制御して切り換えが行われる。
【0028】次に、ステップ205で、弱火に切換えら
れてから150秒(2.5分)が経過したか否かが判断
され、経過するまでループ処理が行われる。その結果、
弱火炊飯が2.5分行われる。ここで、150秒の経過
は、電磁弁制御部153が電磁弁135を閉状態してか
らの経過時間がタイマー151によって計測されている
ので、判断が可能である。このように弱火での炊飯を行
うのは、炊飯火力でそのまま炊飯を行うと、平衡検知後
の温度平衡状態が短くすぐに立ち上がってしまうため、
鍋内の温度が沸騰温度をぎりぎりを保つような火力炊飯
を行って、鍋の温度が平衡温度から立ち上がる前の鍋内
温度が沸騰維持状態を強制的に継続するためである。そ
の結果、加熱吸水工程での吸水効果が向上する。
【0029】次に、ステップ206で、火力が弱火から
炊飯火力である強火に切換えられる。この切換えは、前
述のように、電磁弁制御部153が電磁弁135を制御
して閉状態にしたときからの経過時間をタイマー151
が計測しているので、その経過時間が150秒に達する
と電磁弁制御部153に対して経過した旨の信号が出力
され、その結果、電磁弁制御部153は電磁弁135を
開状態にして行われる。
【0030】その後は、ステップ207で、温度センサ
107の測定温度THが145℃に達するまで炊飯火力
での炊飯が行われる。これにより、水分を蒸発させるよ
うな炊き上げが行われる。尚、水分吸収という観点から
は、弱火での炊飯を行えば十分であるようであるが、弱
火にした後、強火に切換えて炊飯を行うことで、単なる
吸収だけでなく、水分を飛ばしてよりおいしくご飯を炊
くことができる実験結果が得られたため、弱火での炊飯
の後、強火に切換えている。
【0031】そして、ステップ208で、温度センサ1
07の測定温度THが145℃以上になると、標準バー
ナ103の火力は弱火に切換えられる。弱火に切換えら
れた後、ステップ209以降でむらし工程が行われる。
このむらし工程は、図7に示すように、90秒間の弱火
炊飯を行って、10秒間の炊飯火力で水分を最終的に飛
ばすような炊飯を行って、消火させて行われる。炊飯完
了は、炊飯を行うために鍋の加熱を開始してから20分
で完了している。
【0032】このようにして、洗米直後から非加熱吸収
工程を経ず、加熱吸収工程だけで、米に水分を吸収させ
ている。その結果、鍋の温度平衡状態(A)(鍋の温度
が平衡温度から立ち上がる前の鍋内温度が沸騰維持状
態)は、図6(完全な温度平衡状態ではないが、便宜
上、温度平衡状態とする。)の場合の方が図7に比べて
長いが、非加熱吸収工程がない分だけ、吸収工程全体と
しては短い時間となっており、炊飯時間を短縮すること
ができる。これにより、炊飯から20分という通常では
考えられない炊飯が可能となっている。
【0033】さらに、水量は通常の水量比であるため吸
水効果を向上させる為の水量調整は不要で、非加熱吸水
工程を経る置き炊きの場合と同一の水量条件で洗米直後
から炊いた加熱吸水工程のみの場合であっても、良好な
炊き上がり結果を得ることができている。尚、平衡温度
状態での弱火は、鍋内の温度が沸騰維持状態を継続する
ために行った炊飯工程であり、単に炊飯量が相違した場
合に、温度平衡状態で与える加熱量を可変させるために
行ったものでない。即ち、前述したように、吸収工程の
観点からは弱火から強火に切換えたことは重要ではな
く、弱火の炊飯を所定時間行って、鍋の温度が平衡温度
から立ち上がる前の鍋内の温度が沸騰維持状態を強制的
に継続するようにしたことが特徴である。
【0034】又、炊飯機能付きガスコンロとして、点火
操作ボタン及び火力レバーによるプッシュ式のテーブル
コンロを示したが、回転式のテーブルコンロでもよい。
さらに、炊飯機能付きガスコンロは、テーブルコンロに
限られず、ドロップインコンロでもよい。その他いかな
るコンロでもよい。さらに、炊飯機能付きコンロは、ガ
スコンロに限られず、電気コンロでも良く、その場合の
加熱手段はヒータでよい。
【0035】さらに、コンロの口数は2口に限定される
ものでなく、1口でも3口でもよい。さらに、炊飯調理
器は、コンロに限られず、単なる炊飯器でもよい。さら
に、温度の設定、時間の設定等は変更されてもよく、限
定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる炊飯機能付きガス
コンロの正面図である。
【図2】図1の炊飯に用いられる火力調節レバー付近の
拡大図である。
【図3】図1の内部構成を示した概略ブロック図であ
る。
【図4】図3の制御部内の構成を明らかにした概略ブロ
ック図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる炊飯機能付きガス
コンロの制御した炊飯方法の全体フロー図である。
【図6】本発明の実施の形態での1合の炊飯量の場合の
時間に対する温度変化を示したグラフである。
【図7】従来の1合の炊飯量の場合の時間に対する温度
変化を示したグラフである。
【符号の説明】
101・・・炊飯機能付きガスコンロ 103・・・標準バーナ 107・・・温度センサ 143・・・制御部 147・・・火力制御部 149・・・平衡温度検出部 151・・・タイマー 153・・・電磁弁制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米を鍋で炊飯する炊飯方法であって、 前記鍋に水を入れ、前記鍋が平衡温度に達するまで炊飯
    火力で加熱する工程と、 前記鍋の温度が平衡温度から立ち上がる前に、前記鍋の
    加熱する火力を炊飯火力から所定の弱い火力に落とし、
    前記鍋内の温度が沸騰維持状態を継続するように、所定
    時間、弱い火力で加熱する工程とを含む、炊飯方法。
  2. 【請求項2】 鍋を加熱して炊飯が可能な炊飯調理器で
    あって、 前記鍋を加熱する加熱手段と、 前記鍋の温度が平衡温度から立ち上がる前に、前記鍋内
    の温度が沸騰維持状態を継続するように前記加熱手段の
    火力を制御する火力制御手段とを備えた、炊飯調理器。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段で加熱される鍋の温度を測
    定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて
    前記鍋の平衡温度を検出する平衡温度検出手段とを備
    え、 前記火力制御手段は、前記平衡温度検出手段が平衡温度
    を検出した以降に前記加熱手段の火力を炊飯火力から所
    定の弱火に切換えて所定時間の弱火炊飯を行うように制
    御する、請求項2記載の炊飯調理器。
  4. 【請求項4】 前記火力制御手段は、 前記加熱手段の火力を前記炊飯火力から前記弱火に又は
    前記弱火から前記炊飯火力に切換え可能な切換手段と、 前記切換手段を制御する切換制御手段とを含み、 前記切換制御手段は、 前記平衡温度検出手段が平衡温度を検出して所定時間経
    過後に前記切換手段を動作させて前記加熱手段の火力を
    前記弱火に切換え、 前記所定時間の弱火炊飯後に前記切換手段を動作させて
    前記加熱手段の火力を前記炊飯火力に切換えて前記加熱
    手段に前記炊飯火力での炊飯を行わせる、請求項3記載
    の炊飯調理器。
JP9054860A 1997-03-10 1997-03-10 炊飯方法及び炊飯調理器 Pending JPH10248716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9054860A JPH10248716A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 炊飯方法及び炊飯調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9054860A JPH10248716A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 炊飯方法及び炊飯調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10248716A true JPH10248716A (ja) 1998-09-22

Family

ID=12982353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9054860A Pending JPH10248716A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 炊飯方法及び炊飯調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10248716A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105310466A (zh) * 2015-11-13 2016-02-10 九阳股份有限公司 一种烹饪器具制作米饭的方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215870A (en) * 1975-07-26 1977-02-05 Osaka Gas Co Ltd Rice boiling inplement with timer
JPS5386176U (ja) * 1976-12-16 1978-07-15
JPS6116715A (ja) * 1984-07-02 1986-01-24 松下電器産業株式会社 調理器
JPS61149729A (ja) * 1984-12-24 1986-07-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JPH01314513A (ja) * 1988-06-15 1989-12-19 Toshiba Heating Appliances Co 電気炊飯器
JPH03917U (ja) * 1989-05-27 1991-01-08
JPH0316525A (ja) * 1989-06-14 1991-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JPH08243015A (ja) * 1995-03-14 1996-09-24 Hitachi Home Tec Ltd 電磁誘導加熱炊飯器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215870A (en) * 1975-07-26 1977-02-05 Osaka Gas Co Ltd Rice boiling inplement with timer
JPS5386176U (ja) * 1976-12-16 1978-07-15
JPS6116715A (ja) * 1984-07-02 1986-01-24 松下電器産業株式会社 調理器
JPS61149729A (ja) * 1984-12-24 1986-07-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JPH01314513A (ja) * 1988-06-15 1989-12-19 Toshiba Heating Appliances Co 電気炊飯器
JPH03917U (ja) * 1989-05-27 1991-01-08
JPH0316525A (ja) * 1989-06-14 1991-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JPH08243015A (ja) * 1995-03-14 1996-09-24 Hitachi Home Tec Ltd 電磁誘導加熱炊飯器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105310466A (zh) * 2015-11-13 2016-02-10 九阳股份有限公司 一种烹饪器具制作米饭的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100656669B1 (ko) 가열조리기
JP2714707B2 (ja) 自動圧力煮炊機
JP3189040B2 (ja) 炊飯機能付きガスコンロ及びその制御方法
JP3284073B2 (ja) 炊飯機能付きガスコンロ及びその制御方法
JPH10248716A (ja) 炊飯方法及び炊飯調理器
JP3122380B2 (ja) 炊飯機能付きガスコンロ及びその制御方法
JP3284095B2 (ja) 炊飯機能付きコンロ
JP3512639B2 (ja) 炊飯機能部付のコンロ
JP2000088242A (ja) 加熱調理器
JP3305978B2 (ja) 炊飯機能付きガスコンロ
JP7329297B2 (ja) 加熱調理器
KR100327620B1 (ko) 취반기능을 구비한 곤로 및 그 제어방법
JP7281804B2 (ja) ガス炊飯器
JP3284077B2 (ja) 炊飯機能付きガスコンロ
JP3298809B2 (ja) 炊飯機能付きコンロ
JP3284072B2 (ja) 炊飯機能付きガスコンロの制御方法
JP3284083B2 (ja) 炊飯機能付コンロ
JP3327461B2 (ja) 炊飯機能付きコンロ
JP2637035B2 (ja) 調理装置
JPH11287445A (ja) 加熱調理器
JPH05280740A (ja) 調理装置
JP3149376B2 (ja) 炊飯機能付きガスコンロ
JP3101867B2 (ja) 炊飯機能付きガスコンロ
JPH11108363A (ja) ガス調理器
JPH06317327A (ja) 自動調理器