JP2002288731A - 自動販売機の商品払出装置 - Google Patents

自動販売機の商品払出装置

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JP2002288731A
JP2002288731A JP2001093320A JP2001093320A JP2002288731A JP 2002288731 A JP2002288731 A JP 2002288731A JP 2001093320 A JP2001093320 A JP 2001093320A JP 2001093320 A JP2001093320 A JP 2001093320A JP 2002288731 A JP2002288731 A JP 2002288731A
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stopper
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drive
drive rod
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JP2001093320A
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Takashi Kihara
敬 木原
Hiroaki Usuki
博昭 臼杵
Yasushi Otani
泰史 大谷
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品のサイズが大きい場合でも、ジャミング
を生じさせることなく、商品を確実に払い出すことがで
きる自動販売機の商品払出装置を提供する。 【解決手段】 商品通路4の下部に設けられ、商品Aを
係止する突出位置と、商品Aの通過を許容する退避位置
との間で回動可能な上下のストッパ12、13と、駆動
体23と、駆動体23に設けられ、上ストッパ12に係
合する上駆動ロッド24と、駆動体23に上下方向の遊
びをもって取り付けられた下駆動ロッド25と、下駆動
ロッド25を下方に付勢し、販売待機時に、ロック部材
26により下ストッパ13を突出位置にロックさせ、上
駆動ロッド24により上ストッパ12を退避位置に保持
する復帰ばね16と、販売時に、上駆動ロッド24によ
り上ストッパ12を突出位置に駆動し、ロック部材26
によるロックを解除して下ストッパ13を退避位置へ移
動可能とする駆動源15と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の商品を積み
重なった状態で収納し、販売時に商品を1個ずつ払い出
す自動販売機の商品払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の商品払出装置として、例
えば図12に示すものが知られている。同図に示すよう
に、この商品払出装置は、商品通路4の下部の一方の通
路壁を構成する板状のシャーシ11と、シャーシ11に
回動自在に取り付けられた上下のストッパ12、13
と、両ストッパ12、13を駆動する駆動機構14と、
駆動源としてのソレノイド15と、両ストッパ12、1
3を復帰させる復帰ばね16などを備えている。
【0003】上下のストッパ12、13は、シャーシ1
1に水平に渡した支軸21、22に、それぞれ下端部お
よび上端部が回動自在に支持されていて、商品通路4に
突出し、商品を係止する突出位置と、商品通路4から退
避し、商品Aの通過を許容する退避位置との間でそれぞ
れ回動可能である。上ストッパ12の背面には、斜め後
ろ上がりに延びる係合溝12aが形成されている。
【0004】駆動機構14は、上下方向に延びる駆動板
23と、駆動板23を遊びなく貫通して両側に突出する
ように取り付けられた水平な上下の駆動ロッド24、2
5と、両駆動ロッド24、25を上下方向の移動を案内
するガイド(図示せず)と、下ストッパ13および下駆
動ロッド25にそれぞれ回動自在に連結されたロック部
材26などで構成されている。上駆動ロッド24は、上
ストッパ12の係合溝12にその幅方向にほぼぴったり
と係合している。ソレノイド15は、駆動板23に連結
され、励磁時に上昇するプランジャ15aを有してい
る。また、復帰ばね16は、コイルばねで構成され、シ
ャーシ11と下駆動ロッド25の間に連結され、駆動板
23を常時、下方に付勢している。
【0005】販売待機時には、ソレノイ15は消磁され
ており、駆動板23は復帰ばね16の付勢力によって、
下方に位置している。これにより、上駆動ロッド24
は、上ストッパ12の係合溝12aの底面に当接した状
態で、上ストッパ12を退避位置に保持している。ま
た、下ストッパ13は、ロック部材26の死点の手前の
角度で商品通路4内に突出しており、これにより、ロッ
ク部材26によってロックされた状態で、斜め前下がり
姿勢で突出位置に保持されている。そして、複数の商品
(同図には1つのみ図示)は、その最下位の販売商品A
1が下ストッパ13に係止されることによって、商品通
路4内に保持されている。
【0006】販売時には、販売待機状態からソレノイド
15が励磁されることによって、駆動板23がプランジ
ャ15aにより復帰ばね16の付勢力に抗して引き上げ
られる。これにより、上駆動ロッド24が上ストッパ1
2の係合溝12aの商品通路4側の壁を押圧することに
よって、上ストッパ12が突出位置に駆動され、販売商
品A1の次の次販商品(図示せず)を係止する。また、
ロック部材26が下駆動ロッド24によって引き上げら
れることで死点を越えて回動し、ロック部材26による
下ストッパ13のロックが外れることによって、下スト
ッパ13が販売商品A1の重さで退避位置まで回動する
ことで、販売商品A1が下ストッパ13を通過し、払い
出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の商
品払出装置では、商品Aが商品通路4の幅に近い大きな
サイズの場合には、図13に示すように、払出時、下ス
トッパ13がそのロックの解除後、退避位置に達する前
に、販売商品A1に上ストッパ12が当接した状態にな
ることがある。前述したように、この商品払出装置で
は、上ストッパ12、上駆動ロッド24、駆動板23お
よび下駆動ロッド25が順に直結されているので、上記
のような状態が生じると、販売商品A1が邪魔になって
上ストッパ12が突出位置側へ回動できず、駆動板23
および下駆動ロッド25も上昇できないため、販売商品
A1の重さが下ストッパ13に作用しても、下ストッパ
13はそれ以上、回動できなくなる。その結果、上スト
ッパ12、下ストッパ13および向かい側の通路壁4a
の3点で販売商品A1が支持されたジャミング状態にな
り、販売商品A1が払い出せなくなってしまう。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、商品のサイズが大きい場合で
も、ジャミングを生じさせることなく、商品を確実に払
い出すことができる自動販売機の商品払出装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、第1の発明は、販売待機時に、商品通路内に積み重
なった状態で収納された複数の商品を保持するととも
に、販売時に、複数の商品のうちの最下位の販売商品を
払い出す自動販売機の商品払出装置であって、商品通路
の下部に設けられ、商品通路に突出し、商品を係止する
突出位置と、商品通路から退避し、商品の通過を許容す
る退避位置との間でそれぞれ回動可能な上下のストッパ
と、上下方向に移動自在の駆動体と、この駆動体に水平
に設けられ、上ストッパに係合する上駆動ロッドと、駆
動体に上下方向の遊びをもって水平に取り付けられた下
駆動ロッドと、下ストッパと下駆動ロッドにそれぞれ回
動自在に連結されたロック部材と、下駆動ロッドを常
時、下方に付勢し、販売待機時に、下駆動ロッドを介し
て駆動体を下方の位置に位置させることによって、ロッ
ク部材により下ストッパを突出位置にロックさせるとと
もに、上駆動ロッドにより上ストッパを退避位置に保持
する復帰ばねと、駆動体に連結され、販売時に、駆動体
を上方に駆動することによって、上駆動ロッドにより上
ストッパを突出位置に駆動するとともに、ロック部材に
よる下ストッパのロックを解除し、下ストッパの退避位
置への移動を可能にする駆動源と、を備えていることを
特徴とする。
【0010】本発明の自動販売機の商品払出装置によれ
ば、販売待機時には、復帰ばねの付勢力で駆動体が下方
の位置に位置していることにより、下ストッパはロック
部材にロックされた状態で突出位置に保持されるととも
に、上ストッパは、上駆動ロッドで退避位置に保持され
ている。これにより、最下位の販売商品が突出位置にあ
る下ストッパに係止されることによって、積み重なった
状態の複数の商品が下ストッパに支持され、商品通路内
に保持される。一方、販売時には、駆動源が作動し、駆
動体が復帰ばねの付勢力に抗して上方に駆動することに
よって、上ストッパが上駆動ロッドにより突出位置に駆
動され、販売商品の次の次販商品を係止する。また、下
駆動ロッドの上昇により、ロック部材による下ストッパ
のロックが解除されることで、下ストッパが販売商品の
重さで退避位置まで移動する。以上により、商品が1個
ずつ払い出される。
【0011】本発明では、下駆動ロッドが、駆動体に上
下方向の遊びをもって取り付けられている。このため、
商品のサイズが大きいために、払出の途中、下ストッパ
がそのロック解除後、退避位置に達する前に、販売商品
に上ストッパが当接することにより、駆動体が上昇でき
なくなったとしても、下駆動ロッドが駆動体に対して遊
びを有することで、この遊びの分、下駆動ロッドは駆動
体に対して上方に移動できる。そして、この下駆動ロッ
ドの移動分、下ストッパが退避位置側へ回動し、上スト
ッパとの間の開き角度が大きくなることで、商品のジャ
ミングを防止でき、商品を確実に払い出すことができ
る。
【0012】また、前記目的を達成するため、第2の発
明は、販売待機時に、商品通路内に積み重なった状態で
収納された複数の商品を保持するとともに、販売時に、
複数の商品のうちの最下位の販売商品を払い出す自動販
売機の商品払出装置であって、商品通路の下部に設けら
れ、商品通路に突出し、商品を係止する突出位置と、商
品通路から退避し、商品の通過を許容する退避位置との
間でそれぞれ回動可能な上下のストッパと、上下方向に
移動自在の駆動体と、この駆動体に水平に設けられ、上
ストッパに遊びをもって係合する上駆動ロッドと、駆動
体に水平に設けられた下駆動ロッドと、下ストッパと下
駆動ロッドにそれぞれ回動自在に連結されたロック部材
と、下駆動ロッドを常時、下方に付勢し、販売待機時
に、下駆動ロッドを介して前記駆動体を下方の位置に位
置させることによって、ロック部材により下ストッパを
突出位置にロックさせるとともに、上駆動ロッドにより
上ストッパを退避位置に保持する復帰ばねと、駆動体に
連結され、販売時に、駆動体を上方に駆動することによ
って、上駆動ロッドにより上ストッパを突出位置に駆動
するとともに、ロック部材による下ストッパのロックを
解除し、下ストッパの退避位置への移動を可能にする駆
動源と、を備えていることを特徴とする。
【0013】本発明による商品払出装置の基本的な動作
は、前述した第1の発明のそれと同じである。本発明で
は、上駆動ロッドが上ストッパに遊びをもって係合して
いる。この遊びにより、販売時、ソレノイドの励磁によ
る駆動体の上昇に対する上ストッパの突出位置側への回
動タイミングを全体として遅らせることができる。その
結果、両ストッパ間の開き角度が大きくなることによっ
て、商品のサイズが大きい場合でも、商品のジャミング
を防止でき、商品を確実に払い出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を適用した自動販売機の商品払出装置について説明す
る。この商品払出装置は、缶飲料やペットボトル飲料を
販売する自動販売機の商品ラックの下部に設けられてい
る。図1に示すように、商品ラック1は、ケース2内
に、2種の商品A、Aをそれぞれ収納する2連の商品収
納コラム3、3を、前後(同図の左右)に並設したもの
である。各商品収納コラム3には、上下方向に延びる商
品通路4が形成され、その内部に、同一品目の多数の商
品Aが積み重なった状態で収納されている。商品ラック
1の下部の中央には、一対の商品通路4、4の各一方の
通路壁を構成するように、一対の商品払出装置5、5が
前後に背中合わせに設けられていて、各商品払出装置5
によって、対応する商品通路4内の商品Aが外部に1個
ずつ払い出される。
【0015】なお、商品払出装置5、5は互いに対称に
構成されているので、以下の商品払出装置5の説明で
は、図示の左側のものを例にとり、図面の左側を
「前」、右側を「後」、奥行側を「左」、手前側を
「右」として、説明するものとする。また、前述した従
来の商品払出装置と共通の構成要素については、共通の
符号を用いて説明する。
【0016】図2〜図6は、本発明の第1実施形態によ
る商品払出装置5を示している。これらの図に示すよう
に、商品払出装置5は、商品ラック1のケース2に着脱
自在に取り付けられたシャーシ11と、シャーシ11に
回動自在に取り付けられた上ストッパ12および下スト
ッパ13と、これら上下のストッパ12、13を駆動す
る駆動機構14と、駆動源としてのソレノイド15と、
ストッパ12、13を復帰させる復帰ばね16などで構
成されている。これらの構成要素のうち、駆動機構14
およびソレノイド15は、他方の商品払出装置5の駆動
機構およびソレノイドと互いに干渉しないように、シャ
ーシ11の右側に寄せて取り付けられている。
【0017】シャーシ11は、鋼板などの板材の両側部
を後方に折り曲げることによって、形成されており、商
品ラック1のケース2に、取付ロッド2aなどを介して
取り付けられている(図1参照)。シャーシ11の前面
は平坦に形成され、商品通路4の下部の一方の通路壁を
構成していて、対向する他方の通路壁4aとの間に、商
品通路4の下部が構成される。シャーシ11には、その
中央部から下端部にわたり、シャーシ11の幅方向(左
右方向)の両端部のみを残して、矩形の開口27が形成
されている。この開口27の両側縁部には、後方に切り
起こした支軸取付部28、28が形成されていて、両支
軸取付部28、28の間に、上下のストッパ12、13
をそれぞれ支持する支軸21、22が水平に取り付けら
れている。また、シャーシ11の中央上部には、レバー
取付開口11aが形成され、下端部には、後方に折り曲
げたばね取付部11bが形成されている。
【0018】上ストッパ12は、プラスチックなどから
矩形に形成され、シャーシ11の開口27にその幅いっ
ぱいに配置されており、下端部で支軸21に回動自在に
支持されている。この構成により、上ストッパ12は、
開口27を介して、商品通路4内に斜め前上がりの姿勢
で突出する突出位置(図5の位置)と、商品通路4から
退避する退避位置(図3および図4の位置)との間で回
動可能である。上ストッパ12の背面には、左右一対の
係合溝12a、12aが形成されており、各係合溝12
aは、所定の幅を有し、斜め後ろ上がりに延びている。
【0019】下ストッパ13は、鋼板などの板材を折り
曲げることによって形成されており、上ストッパ12と
同様にシャーシ11の開口27に幅いっぱいに配置さ
れ、上端部で支軸22に回動自在に支持されている。こ
の構成により、下ストッパ13は、開口27を介して、
商品通路4内に斜め前下がりの姿勢で突出する突出位置
(図3および図4の位置)と、商品通路4から退避する
退避位置(図5の位置)との間で回動可能である。ま
た、下ストッパ13の下端部には、その剛性を高めるた
めに、後方に折り曲げた折曲部13aが形成されている
とともに、図3に示すように、その左端部、すなわち駆
動機構14およびソレノイド15を配置した側と反対側
の端部は、下方に突出した突出部13bになっていて、
その分、他の部分よりも高さが大きく形成されている。
【0020】ソレノイド15は、偏平薄型に形成され、
上ストッパ12の上方に配置されており、シャーシ11
にねじ止めされたソレノイド本体15bと、ソレノイド
本体15bから下方に延びるプランジャ15aを備えて
いる。プランジャ15aは、ソレノイド15の消磁時に
は、ソレノイド本体15bから自由状態で垂下し、励磁
時には、ソレノイド本体15bにより吸引され、上昇す
るように構成されている。ソレノイド本体15bは、電
子コントロールユニット(ECU)29に接続されてお
り、ECU29からの駆動信号によってソレノイド15
の励磁および消磁が制御される。また、プランジャ15
aの先端部には、係合孔15cが形成されており、この
係合孔15cに、駆動機構14の後述する駆動板23が
係合している。
【0021】駆動機構14は、駆動板23(駆動体)
と、上下の駆動ロッド24、25と、下ストッパ13を
突出位置にロックするためのロック部材26などを備え
ている。駆動板23は、鋼板などの板材を部分的に屈曲
したものであり、その上端部に形成した折曲部23a
が、ソレノイド15のプランジャ15aの係合孔15c
に後方から係合している。また、駆動板23の上側両側
部は、前方に折り曲げられ、ロッド挿通孔23b、23
bが形成されていて、上駆動ロッド24は駆動板23に
ロッド挿通孔23b、23bを介して貫通し、その左右
両側に突出した状態で、水平に取り付けられている。図
4に示すように、この上駆動ロッド24は、上ストッパ
12の各係合溝12aにほぼぴったりと係合している。
【0022】さらに、駆動板23の下端部にはカール部
23cが形成されており、このカール部23cに下駆動
ロッド25が係合し、駆動板23の左右両側に突出した
状態で、水平に取り付けられている。図4に示すよう
に、下駆動ロッド25は、下カール部23cに上下方向
に所定の遊びP1をもって係合している。また、上下の
駆動ロッド24、25は、それらの右端部が、支軸取付
部28に形成した上下方向に延びる上下のガイド溝(図
示せず)にそれぞれ係合し、左端部が、シャーシ11に
取り付けた上下のガイド30、31にそれぞれ係合して
いて、これらによって上下方向に案内される。また、復
帰ばね16は、コイルばねで構成され、シャーシ11と
下駆動ロッド25の間に連結され、駆動板23を常時、
下方に付勢している。
【0023】以上の構成により、駆動板23は、上下の
駆動ロッド24、25が支軸取付部28の上下のガイド
溝およびガイド30、31で案内された状態で、上下の
駆動ロッド24、25と一緒に上下方向に移動する。ま
た、駆動板23および上下の駆動ロッド24、25は、
ソレノイド15が消磁されているときには、復帰ばね1
6の付勢力によって下方の所定位置に位置する一方、ソ
レノイド15が励磁されているときには、復帰ばね16
の付勢力に抗してプランジャ15aで引き上げられるこ
とによって、上方に駆動される。
【0024】また、ロック部材26は、プラスチックな
どで形成され、その後端部の左右の後連結部26a、2
6aが、下駆動ロッド25に回動自在に連結されるとと
もに、前端部の左右の前連結部26b、26b(図4に
1つのみ図示)が、下ストッパ13の下端部に固定した
連結部材13cに回動自在に連結されている。
【0025】さらに、シャーシ11のレバー取付開口1
1aには、売切検出レバー32が回動自在に取り付けら
れている。この売切検出レバー32は、ねじりコイルば
ね33で商品通路4側に常時、付勢されている。そし
て、商品通路4内に商品Aが2つ以上存在するときに
は、売切検出レバー32が、次販商品A2で押圧され、
商品通路4から退避することで、スイッチ34をOFF
する一方、商品Aが残り1つすなわち販売商品A1だけ
になったとき、または無くなったときには、売切検出レ
バー32が、ねじりコイルばね33の付勢力で商品通路
4に突出し、スイッチ34をONさせることで、その状
態を検出するようになっている。
【0026】次に、図4〜図6を参照して、上述した構
成の商品払出装置5の払出し動作を説明する。この商品
払出装置5の基本的な払出し動作は、すでに説明した図
12の従来の商品払出装置と同じである。すなわち、図
4および図5に示す販売待機状態では、ソレノイド15
は消磁されており、プランジャ15aおよび駆動板23
は、復帰ばね16の付勢力によって下方の所定位置に位
置している。これにより、上駆動ロッド24は、上スト
ッパ12の係合溝12aの底面に当接した状態で、上ス
トッパ12を退避位置に保持している。また、下ストッ
パ13は、ロック部材26の死点の手前の角度で商品通
路4内に突出しており、それにより、ロック部材26に
よってロックされた状態で、斜め前下がり姿勢で突出位
置に保持されている。そして、商品通路4内に積み重な
った状態で収納された複数の商品Aは、この下ストッパ
13に最下位の販売商品A1が係止されることによっ
て、商品通路4内に保持されている。
【0027】前述したように、下ストッパ13は、その
左端部、すなわち駆動機構14およびソレノイド15を
配置した側と反対側の端部に、突出部13bが形成され
ていて、この部分が他の部分よりも高くなっている。こ
のため、販売待機状態において、下ストッパ13の突出
部13aを含む反対側部分が、ロック部材26などで支
持されていないために商品Aの重さで撓んだとしても、
販売商品A1を係止するのに十分な、商品通路4内への
突出長さを確保できる。したがって、販売待機状態にお
ける販売商品A1のすり抜けを確実に防止することがで
きる。また、下ストッパ13の高さを必要な部分のみ部
分的に大きくしているので、下ストッパ13全体の重量
の増加、およびそれに起因する自動販売機の重量増加
や、下ストッパ13の応答性の低下を最小限に抑制しな
がら、上記の利点を効果的に得ることができる。
【0028】一方、販売時には、上記の販売待機状態か
らソレノイド15が励磁されることによって、駆動板2
3がプランジャ15aにより復帰ばね16の付勢力に抗
して引き上げられる。これにより、図5に示すように、
上駆動ロッド24が上ストッパ12の斜めに延びる係合
溝12aの商品通路4側の壁を押圧することによって、
上ストッパ12が突出位置に駆動される。また、下駆動
ロッド24によってロック部材26の後連結部26aが
引き上げられ、ロック部材26が死点を越えて回動する
ことで、ロック部材26による下ストッパ13のロック
が外れる。これにより、下ストッパ13が販売商品A1
の重さで退避位置まで回動することで、販売商品A1が
下ストッパ13を通過し、払い出される。
【0029】前述したように、本実施形態では、下駆動
ロッド25は、駆動板23のカール部23cに上下方向
の遊びP1をもって取り付けられている。このため、図
6に示すように、商品Aのサイズが大きいために、払出
の途中において、下ストッパ13のロックが外れた後、
下ストッパ13が退避位置に達する前に、販売商品A1
に上ストッパ12が当接することにより、駆動板23が
上昇できなくなったとしても、下駆動ロッド25が駆動
板23に対して遊びP1を有することで、この遊びP1
の分、下駆動ロッド25は駆動板23に対して上方に移
動できる。そして、この下駆動ロッド25の移動分、下
ストッパ13が退避位置側へ回動し、上ストッパ12と
の間の開き角度が大きくなることで、商品のジャミング
を防止でき、商品を確実に払い出すことができる。
【0030】続いて、ソレノイド15が消磁されると、
復帰ばね16の付勢力によって、上記と逆の動作で、下
ストッパ13が突出位置に、上ストッパ12が退避位置
にそれぞれ復帰し、保持される。これにより、複数の商
品Aが全体的に下降し、下ストッパ13に係止、保持さ
れるようになり、次の販売待機状態となる。
【0031】図7は、第1実施形態の変形例を示してい
る。この変形例は、上述した実施形態に対し、上ストッ
パ12の前面(商品通路4側の面)の形状を異ならせた
ものである。すなわち、図6と図7の比較から明らかな
ように、上述した実施形態では、上ストッパ12の前面
が、平面部12bと、その上端部から前方に突出する上
端部の突起12cで構成されており、このため、販売商
品Aとの間に隙間Cが生じる。これに対して、変形例で
は、上ストッパ12の前面が、想定される商品Aの径に
合致した曲率を有する緩やかな曲面部12dと、その上
端部に凹部12eを経て曲面部12dの延長線上に突出
するように形成された突起12fで構成されている。そ
の結果、図7に示すように、上ストッパ12と販売商品
A1の間の図6の隙間Cが解消され、その分、商品Aの
払出の途中における上下のストッパ12、13の開き角
度がより大きくなるので、より大きな径の商品Aのジャ
ミングを防止でき、その払出を確実に行うことができ
る。
【0032】図8および図9は、本発明の第2実施形態
による商品払出装置を示している。この実施形態は、第
1実施形態と比較し、上ストッパ12の係合溝12aの
幅をより大きくすることによって、販売待機状態におい
て、上駆動ロッド24が係合溝12aに上下方向の所定
の遊びP2をもって係合するようにした点が異なるもの
である。
【0033】したがって、本実施形態では、この遊びP
2により、販売時、ソレノイド15の励磁による駆動板
23の上昇に対する上ストッパ13の突出位置側への回
動タイミングを、全体として遅らせることができる。そ
の結果、図9に示すように、商品Aの払出の途中におけ
る両ストッパ12、13間の開き角度がさらに大きくな
るので、駆動板23と下駆動ロッド25との間の遊びP
1による作用と相まって、商品Aのジャミングをより確
実に防止でき、商品Aをさらに確実に払い出すことがで
きる。
【0034】図10は、第2実施形態の変形例を示して
いる。この変形例は、第2実施形態において、上ストッ
パ13として、図7に示した前面形状が異なるものを用
いたものである。したがって、この変形例では、図8の
場合よりも大きな径の商品Aを払い出すことができる。
【0035】図11は、ECU29により実行されるソ
レノイド15などの制御処理を示すフローチャートであ
る。この制御処理は、商品Aの残り状況に応じて、ソレ
ノイド15の励磁時間を設定するものである。まず、ス
テップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、商品
Aの販売条件が成立したか否か、すなわち所要の額の金
銭が投入され且つ商品が選択されたか否かなどを判別
し、販売条件が成立していないときには、本プログラム
を終了する。
【0036】販売条件が成立しているときには、売切検
出レバー32がON状態であるか否かを判別する(ステ
ップ2)。売切検出レバー32がOFFのとき、すなわ
ち商品Aの残り数が2つ以上であるときには、ソレノイ
ド15の励磁時間tsolを所定時間TSOLS(例え
ば0.09秒)に設定する(ステップ3)。一方、ステ
ップ2の判別により、売切検出レバー32がONのと
き、すなわち商品Aの残り数が1つであるときには、フ
ラグFLEVを「1」にセットした(ステップ4)後、
ソレノイド15の励磁時間tsolを、上記所定時間T
SOLSよりも長い所定時間TSOLL(例えば0.1
8秒)に設定する(ステップ5)。
【0037】次いで、ステップ3またはステップ5で設
定した励磁時間tsolに基づいて、ソレノイド15に
駆動信号を出力する(ステップ6)ことによって、励磁
時間tsolにわたりソレノイド15を励磁する。次い
で、フラグFLEVが「1」であるか否かを判別し(ス
テップ7)、その答がNOのときには、本プログラムを
終了する。一方、フラグFLEV=1のときには、今回
の販売で最後の1つの商品Aを販売し終えたとして、売
切ランプ(図示せず)を点灯させ(ステップ8)、本プ
ログラムを終了する。
【0038】以上のように、この制御処理によれば、売
切検出レバー32によって、商品Aの残り数が1つであ
ると検出された場合には、ソレノイド15の励磁時間t
solをより長い所定時間TSOLLに設定することに
よって、下ストッパ13が退避位置に位置する時間が、
商品Aの残り数が2つ以上の場合よりも、より長くなる
ように制御される。商品Aの残り数が1つの場合には、
販売商品A1にその上位の商品Aの重さによる押圧力が
まったく作用しないことで、下ストッパ13の退避位置
への移動に対する販売商品A1の落下の応答性が特に低
い。また、この場合、商品Aの2本出しのおそれはまっ
たくない。したがって、上記の制御によって、最後の商
品Aを確実に払い出すことができる。また、売切検出レ
バー32は、自動販売機に通常、設けられているので、
その検出結果を利用し、制御を変えるだけで、上記の効
果を容易に得ることができる。
【0039】なお、第2実施形態では、上ストッパ12
の係合溝12aと上駆動ロッド24との間の遊びP2
を、駆動板23と下駆動ロッド25との間の遊びP1と
併用しているが、前者のみを適用してもよいことはもち
ろんである。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動販売機の商
品払出装置は、商品のサイズが大きい場合でも、商品の
払出の途中における上下のストッパ12、13間の開き
角度を大きな角度に維持できることで、ジャミングを生
じさせることなく、商品を確実に払い出すことができる
などの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品払出装置を搭載した商品ラックの
側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による商品払出装置の背
面図である。
【図3】同商品払出装置の販売待機状態における斜視図
である。
【図4】同商品払出装置の販売待機状態を示す部分拡大
側面図である。
【図5】同商品払出装置の払出動作を示す部分拡大側面
図である。
【図6】同商品払出装置による大サイズの商品の払出途
中の状況を示す側面図である。
【図7】第1実施形態の変形例を示す、図6と同様の側
面図である。
【図8】第2実施形態による商品払出装置を示す、図4
と同様の部分拡大側面図である。
【図9】同商品払出装置による大サイズの商品の払出途
中の状況を示す側面図である。
【図10】第2実施形態の変形例を示す、図9と同様の
側面図である。
【図11】ソレノイドの励磁時間などの制御処理を示す
フローチャートである。
【図12】従来の商品払出装置を示す、図4と同様の部
分拡大側面図である。
【図13】図12の商品払出装置の、図6と同様の側面
図である。
【符号の説明】
4 商品通路 5 商品払出装置 12 上ストッパ 12a 係合溝 13 下ストッパ 14 駆動機構 15 ソレノイド(駆動源) 15a プランジャ 16 復帰ばね 23 駆動板(駆動体) 24 上駆動ロッド 25 下駆動ロッド 26 ロック部材 A 商品 A1 販売商品 P1 駆動板と下駆動ロッドとの遊び P2 上ストッパの係合溝と上駆動ロッドとの遊び
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 泰史 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3E046 BA03 BB03 BB04 CA02 DA01 EA08 EA20 EB02 GA01 3F030 AA01 AB01 CA02 CC02 EA02 EB03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売待機時に、商品通路内に積み重なっ
    た状態で収納された複数の商品を保持するとともに、販
    売時に、前記複数の商品のうちの最下位の販売商品を払
    い出す自動販売機の商品払出装置であって、 前記商品通路の下部に設けられ、当該商品通路に突出
    し、商品を係止する突出位置と、前記商品通路から退避
    し、商品の通過を許容する退避位置との間でそれぞれ回
    動可能な上下のストッパと、 上下方向に移動自在の駆動体と、 この駆動体に水平に設けられ、前記上ストッパに係合す
    る上駆動ロッドと、 前記駆動体に上下方向の遊びをもって水平に取り付けら
    れた下駆動ロッドと、 前記下ストッパと前記下駆動ロッドにそれぞれ回動自在
    に連結されたロック部材と、 前記下駆動ロッドを常時、下方に付勢し、販売待機時
    に、前記下駆動ロッドを介して前記駆動体を下方の位置
    に位置させることによって、前記ロック部材により前記
    下ストッパを前記突出位置にロックさせるとともに、前
    記上駆動ロッドにより前記上ストッパを退避位置に保持
    する復帰ばねと、 前記駆動体に連結され、販売時に、前記駆動体を上方に
    駆動することによって、前記上駆動ロッドにより前記上
    ストッパを前記突出位置に駆動するとともに、前記ロッ
    ク部材による前記下ストッパのロックを解除し、当該下
    ストッパの前記退避位置への移動を可能にする駆動源
    と、 を備えていることを特徴とする自動販売機の商品払出装
    置。
  2. 【請求項2】 販売待機時に、商品通路内に積み重なっ
    た状態で収納された複数の商品を保持するとともに、販
    売時に、前記複数の商品のうちの最下位の販売商品を払
    い出す自動販売機の商品払出装置であって、 前記商品通路の下部に設けられ、当該商品通路に突出
    し、商品を係止する突出位置と、前記商品通路から退避
    し、商品の通過を許容する退避位置との間でそれぞれ回
    動可能な上下のストッパと、 上下方向に移動自在の駆動体と、 この駆動体に水平に設けられ、前記上ストッパに遊びを
    もって係合する上駆動ロッドと、 前記駆動体に水平に設けられた下駆動ロッドと、 前記下ストッパと前記下駆動ロッドにそれぞれ回動自在
    に連結されたロック部材と、 前記下駆動ロッドを常時、下方に付勢し、販売待機時
    に、前記下駆動ロッドを介して前記駆動体を下方の位置
    に位置させることによって、前記ロック部材により前記
    下ストッパを前記突出位置にロックさせるとともに、前
    記上駆動ロッドにより前記上ストッパを退避位置に保持
    する復帰ばねと、 前記駆動体に連結され、販売時に、前記駆動体を上方に
    駆動することによって、前記上駆動ロッドにより前記上
    ストッパを前記突出位置に駆動するとともに、前記ロッ
    ク部材による前記下ストッパのロックを解除し、当該下
    ストッパの前記退避位置への移動を可能にする駆動源
    と、 を備えていることを特徴とする自動販売機の商品払出装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102930651A (zh) * 2012-10-31 2013-02-13 广东金赋信息科技有限公司 一种自动售货机出货装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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