JP3182305B2 - 自動販売機の商品払出装置 - Google Patents

自動販売機の商品払出装置

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JP3182305B2
JP3182305B2 JP31766894A JP31766894A JP3182305B2 JP 3182305 B2 JP3182305 B2 JP 3182305B2 JP 31766894 A JP31766894 A JP 31766894A JP 31766894 A JP31766894 A JP 31766894A JP 3182305 B2 JP3182305 B2 JP 3182305B2
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廣明 豊島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、販売時に商品を1個ず
つ払い出す自動販売機の商品払出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の商品払出装置として、例
えば図8に示すものが知られている。この商品払出装置
は、商品通路4の一方の通路壁を構成するシャーシ11
に、上堰板および下堰板12,13と、これら上下の堰
板12,13を作動させる作動機構14と、駆動源を構
成するソレノイド15と、コイルばね16とを組み込ん
で、構成されている。
【0003】上下の堰板12,13は、シャーシ11に
水平に渡した各々の支軸31,41に回動自在に取り付
けられている。上堰板12の外周には、ガイド面35を
挟んで第1および第2の係合溝34a,34bが形成さ
れ、下堰板13の外周には、係合溝44と、その一端に
連なる平坦なガイド面45とが形成されている。ソレノ
イド15は、消磁時に自由状態で垂下し且つ励磁時に上
昇するプランジャ51を有している。プランジャ51は
先端部が二股に分岐しており、この分岐した先端部間に
駆動板71がピン52によって取り付けられている。
【0004】作動機構14は、上端部がプランジャ51
の先端部間に連結された板状の本体61と、駆動板71
の両側部に形成されたピン受け部71aを貫通する作動
ピン72と、本体61を遊びなく貫通すると共に、貫通
した両端部が、シャーシ11に固定されたガイド部材6
3aのガイド孔66に挿入された作動ロッド62とを備
えている。上記構成要素のうち、本体61は、上下方向
に長いピン孔61aを有し、このピン孔61aに上記ピ
ン52を通してプランジャ51に連結されている。ま
た、コイルばね16は、シャーシ11と本体61の間に
連結され、本体61を下方に付勢している。
【0005】販売待機状態では、ソレノイド15が消磁
され、プランジャ51はコイルばね16のばね力により
下降しており、その下限位置は、ピン52の下面がピン
孔61aの下縁に当接することによって定められる。ま
た、作動ピン72は、上堰板12の第2係合溝34b内
に若干の隙間をもって収容され、作動ロッド62は、上
堰板12のガイド面35に当接すると共に下堰板13の
係合溝44に係合していて、上堰板12は退避位置に、
下堰板13は制止位置に、それぞれ位置している。
【0006】この販売待機状態から、ソレノイド15が
励磁されると、プランジャ51と一緒に駆動板71が上
昇し、作動ピン72が上堰板12の第2係合溝34bの
壁を押すことによって、上堰板12が回動し、そのガイ
ド面35が作動ロッド62から外れる。その後、プラン
ジャ51の上昇ストロークが大きくなり、ピン52の上
面がピン孔61aの上縁に当接してこれを押すことによ
って、本体61が上昇し、作動ロッド62が下堰板13
の係合溝44から外れて下堰板13が退避位置に回動す
ると共に、作動ロッド62が上堰板12の第1係合溝3
4aに係合して上堰板12が制止位置に回動する。
【0007】続いて、ソレノイド15が消磁されると、
コイルばね16のばね力により、上記と逆の動作で、上
堰板12が退避位置に回動すると共に、下堰板13が制
止位置に回動する。このように、ソレノイド15の駆動
により、下堰板13が退避位置に回動したときに上堰板
12が制止位置に回動すると共に、下堰板13が制止位
置に回動したときに上堰板12が退避位置に回動するこ
とによって、商品通路4内の商品が1個ずつ払い出され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の商
品払出装置では、商品の売切れ後に商品を商品通路に投
入する際などにおいて、制止位置にある下堰板13に落
下してくる商品が勢い良く当たった場合に、両堰板1
2,13が誤って作動し、商品が払い出されてしまうと
いう問題がある。すなわち、この商品払出装置の消磁状
態では、下堰板13は係合溝44を介して作動ロッド6
2に当接し、作動ロッド62は本体61に遊びなく貫通
していると共に、本体61は、ピン孔61aおよびピン
52を介して、ソレノイド15のプランジャ51を下側
から支持している。このため、商品が衝突した時に下堰
板13に加わる衝撃力が、作動ロッド62、本体61お
よびピン52を介して、プランジャ51に上向きの力と
して直接、伝達されることにより、プランジャ51が持
ち上げられる場合がある。この状況は、ソレノイド15
が励磁された場合と同じであり、その結果、下堰板13
が制止位置に回動すると共に、上堰板12が退避位置に
回動することによって、商品が下方に払い出されてしま
う。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、商品投入の際の誤作動による
商品の払出しを確実に防止することができる自動販売機
の商品払出装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、各々が、商品通路に突出する制止位置と
商品通路から退避する退避位置との間で回動自在に構成
された上堰板および下堰板と、消磁時に自由状態で垂下
し且つ励磁時に上昇するプランジャを有するソレノイド
と、このソレノイドのプランジャに上下方向に遊びをも
って連結され、プランジャの昇降に伴って昇降し、上昇
時には上堰板を制止位置に回動させると共に下堰板を退
避位置に回動させ、下降時には上堰板を退避位置に回動
させると共に下堰板に係合することにより下堰板を制止
位置に回動させる作動部材と、下堰板が制止位置にある
ときにプランジャを作動部材から浮かせた状態で支持す
る支持手段と、を備えていることを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の自動販売機の商品払出装置によれば、
ソレノイドが消磁されているとき、そのプランジャは、
自由状態で垂下し、支持手段によって、作動部材から浮
いた状態で支持されている。作動部材は、プランジャに
伴って下降し、上堰板を商品通路から退避した退避位置
に回動させると共に、下堰板に係合することにより下堰
板を商品通路に突出した制止位置に回動させている。一
方、ソレノイドが励磁されると、プランジャが上昇し、
これに伴って作動部材が上昇することにより、上堰板を
制止位置に回動させると共に下堰板を退避位置に回動さ
せる。これにより、最下位の商品を落下させて払い出す
と共に、次販商品の落下を阻止して、商品を1個ずつ販
売する。
【0012】ソレノイドの消磁状態において、商品が投
入され、落下してきて下堰板に衝突した場合には、その
衝撃力が、下堰板に係合している作動部材に伝わるが、
支持手段によって作動部材から浮いた状態で支持されて
いるプランジャには伝達されない。このように、商品投
入の際、下堰板に加わる衝撃力を、プランジャに伝わら
ないように遮断するので、プランジャが誤作動で上昇す
ることはなく、商品の誤った払出しが確実に阻止され
る。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明を適
用した自動販売機の商品払出装置について説明する。こ
の商品払出装置は、缶飲料用の自動販売機の商品ラック
の下部に設けられるものである。図1に示すように、商
品ラック1は、ケース2内に、2種の商品A,Aをそれ
ぞれ収納する2連の商品収納コラム3,3を、前後に並
設したものであり、各商品収納コラム3には、同一の商
品Aを上下方向に多数収納する商品通路4が形成されて
いる。商品ラック1の下部の中央には、一対の商品通路
4,4の各一方の通路壁を構成するように、一対の商品
払出装置5,5が前後に背合わせに設けられ、各商品払
出装置5により、対応する商品通路4内の商品Aが外部
に1個ずつ払い出されるようになっている。
【0014】なお、商品払出装置5、5は互いに対称に
構成されているので、以下の商品払出装置5の説明で
は、図示の左側のものを例にとり、商品払出装置5を商
品通路4側(正面)から見て右側を「右」、左側を
「左」、また手前側を「前」、背面側を「後」として説
明するものとする。また、前述した従来の商品払出装置
と共通の構成要素については、共通の符号を用いて説明
する。
【0015】図2〜図4はそれぞれ、商品払出装置5の
側面図、背面図および分解斜視図を示している。これら
の図に示すように、商品払出装置5は、商品ラック1の
ケース2に着脱自在に取り付けられるシャーシ11と、
シャーシ11に回動自在に取り付けられた上堰板12お
よび下堰板13と、これら上下の堰板12,13を回動
させる作動機構14と、作動機構14の駆動源であるソ
レノイド15と、堰板12,13を復帰回動させるコイ
ルばね16とで構成されている。そして、図示しない制
御装置からの販売指令に基づいてソレノイド15が励磁
および消磁されると、上堰板12および下堰板13が、
作動機構14を介して、それぞれ所定のタイミングで回
動し、商品通路4内の商品Aを、最下位のものから順次
1個ずつ落下させ、払い出すようになっている。この場
合、作動機構14およびソレノイド15は、他方の商品
払出装置5の作動機構およびソレノイドと互いに干渉し
ないように、シャーシ11の右側に寄せて取り付けられ
ている。
【0016】シャーシ11は、板材の両側部を後方に折
り曲げることにより形成され、この折曲部21,21の
各上下端部に形成されたU溝により、商品ラック1のケ
ース2に渡した上下の支持ロッド6,6に取り付けられ
ている(図2参照)。シャーシ11の前面は平坦に形成
され、これにより商品通路4の一方の通路壁が構成され
ている。シャーシ11の中間部には、上下の堰板12,
13を商品通路4に臨ませるための開口22が形成され
ると共に、開口22の両側縁部は後方に切り起こされて
おり、この切起し部23,23に、上下の堰板12,1
3をそれぞれ支持する支軸31,41の両端部が支持さ
れている。シャーシ11の上端部には、後方に折り曲げ
たソレノイド取付部24が形成され、同様に下端部に
は、後方に折り曲げたばね取付部25が形成されてい
る。さらに、開口22の上側縁部中央には、上堰板12
の退避位置を規制するストッパ片26が、後方に折り曲
げられて形成されている。
【0017】上堰板12は、方形に形成され、シャーシ
11の開口22に幅いっぱいに配置されており、基部の
部分で、切起し部23,23間に水平に渡した前記支軸
31に回動自在に支持されている。上堰板12は、支軸
31の左端部に巻き回されたねじりコイルばね73によ
って、退避位置側に常時、付勢されている。上堰板12
は、シャーシ11の開口22を介して、商品通路4内に
斜め上方に突出する制止位置と、商品通路4から退避す
る退避位置との間で回動自在に構成されている。上堰板
12は、ソレノイド15が励磁されると、制止位置に回
動し、上堰板12の先端が下から2番目の商品すなわち
次販商品Aに斜め下方から当接して、次販商品Aが落下
しないようにこれを支持する。この状態からソレノイド
15が消磁されると、上堰板12は、ねじりコイルばね
73のばね力により回動し、ストッパ片26に当接し
て、退避位置に自動復帰する。
【0018】上堰板12の右部には、基部を深く切り欠
くことにより切欠き部32が形成され、この切欠き部3
2の左右両側に係合部33a,33bが形成されてい
る。右係合部33aには、図5に示すように、下方に開
口する逆「U」字状の第1係合溝34aと、第1係合溝
34aから後方に延びるガイド面35と、ガイド面35
に隣接し後方に開口する第2係合溝34bとが形成され
ている。一方、左係合部33bでは、同様の第1係合溝
34aおよびガイド面35のみが形成され、第2係合溝
34bは省略されている。これらの第1係合溝34aお
よびガイド面35には、作動機構14の後述する作動ロ
ッド62が下側から係合し、第2係合溝34bには、作
動機構14の後述する作動ピン72が後方から係合する
ようになっている。
【0019】下堰板13は、上堰板12と同様に、方形
に形成され、シャーシ11の開口22に幅いっぱいに配
置され、基部の部分で支軸41に回動自在に支持されて
いる。下堰板13は、シャーシ11の開口22を介し
て、商品通路4内に斜め下方に突出する制止位置と、商
品通路4から退避する退避位置との間で回動自在に構成
されている。制止位置では、下堰板13が最下位の商品
Aすなわち販売商品Aに斜め下方から当接し、商品Aが
落下しないようにこれを支持する。この状態からソレノ
イド15が励磁されると、下堰板13は、商品Aの重さ
で制止位置から退避位置に押し退けられるように回動す
る。
【0020】下堰板13の右部には、上堰板12と同様
に、基部を切り欠くことにより切欠き部42が形成され
ており、この切欠き部42の左右両側に係合部43,4
3が形成されている。各係合部43には、図5に示すよ
うに、上方に開口する弧状の係合溝44と、係合溝44
から後方に延びるガイド面45とが形成されている。こ
の係合溝44およびガイド面45には、作動機構14の
作動ロッド62が、上側から係合するようになってい
る。
【0021】ソレノイド15は、偏平薄型に形成され、
シャーシ11のソレノイド取付部24にビス止めされて
いる。ソレノイド15は、プランジャ51と、プランジ
ャ51の先端部に一体に取り付けられた駆動板(プラン
ジャ)71とを備えている。プランジャ51は、消磁時
には本体部から自由状態で垂下し、励磁時には上昇する
ように構成されている。また、プランジャ51の先端部
は二股に分岐しており、駆動板71は、上端部がこの分
岐した先端部間に挿入された状態で、これらを貫通する
ピン52によってプランジャ51に一体に連結されてい
る。駆動板71には、両側部を前方に折り曲げることに
より形成されたピン受け部71a,71aを有し、各ピ
ン受け部71aにはピン孔71bが形成されている。
【0022】作動機構14は、本体(作動部材)61
と、本体61に取り付けられた作動ロッド(作動部材)
62と、作動ロッド62の動きを案内する左右一対のガ
イド部材63a,63bと、駆動板71のピン孔71b
を貫通する作動ピン72(作動部材)とによって構成さ
れている。
【0023】本体61は、内部が方形にくり貫かれた家
形に形成されており、このくり貫き開口65に、上下の
堰板12,13の右係合部33a,43、およびソレノ
イド15の駆動板71が臨んでいる。本体61は、上端
部が、プランジャ51の前側の先端部と駆動板71との
間に挟持され、前記ピン52で連結されると共に、下端
部とシャーシ11のばね取付部25との間には、本体6
1を下方に付勢するコイルばね16が取り付けられてい
る。これにより、本体61は、ソレノイド15が励磁さ
れたときにコイルばね16のばね力に抗して上昇し、消
磁されたときにコイルばね16のばね力により下降す
る。なお、図5に示すように、ピン52が通される本体
61のピン孔61aは、上下方向に長い長孔になってお
り、これにより、本体61はプランジャ51に対して、
ピン孔61aの範囲内で上下方向に遊びを有し、この遊
びにより、ソレノイド15の急激な進退動を緩衝して、
本体61を円滑に作動させるようになっている。
【0024】作動ロッド62は、本体61の上下方向の
中間部に、遊びなく貫通して水平に取り付けられてい
る。作動ロッド62の右端部は、右側のガイド部材63
aに係合し、くり貫き開口65に臨む中間部は、上下の
堰板12,13の右係合部33a,43に臨み、左端部
は、左側のガイド部材63bに係合すると共に、上下の
堰板12,13の左係合部33b,43に臨んでいる。
【0025】右側のガイド部材63aは、シャーシ11
の切起し部23の外側にこれに沿って設けられ、この切
起し部23に支持された支軸31,41の端部が貫通す
ることによって、固定されている。また、左側のガイド
部材63bは、上下の堰板12,13の各切欠き部3
2,42に挿入された状態で、支軸31,41が貫通す
ることによって、固定されている。また、各ガイド部材
63a,63bは、左半部が後方に張り出しており、こ
の部分に作動ロッド62の上下動を案内するガイド孔6
6が形成されている。各ガイド孔66は、図5に示すよ
うに、中間部が後方に幾分湾曲した長孔となっており、
したがって、作動ロッド62は、両ガイド孔66,66
の案内により、本体61と一緒に緩やかな円弧軌跡を描
いて上下動すると共に、それらの上限位置および下限位
置は、ガイド孔66の上縁および下縁にそれぞれ当接す
ることによって規制される。
【0026】作動ピン72は、駆動板71のピン孔71
bを貫通し、駆動板71に一体に取り付けられている。
作動ピン72の貫通した両端部は、本体61の両側部に
形成された上下方向に長い長溝に係合している。この構
成により、作動ピン72および駆動板71は、この長溝
によって案内されると共に、本体61に対して所定範囲
で上下動可能である。
【0027】次に、図2、図5および図6を参照して、
商品払出装置5の払出し動作を説明する。図2および図
5に示す販売待機状態すなわちソレノイド15の消磁状
態では、プランジャ51および作動機構14は、コイル
ばね16のばね力により下限位置まで下降していて、上
堰板12は退避位置に、下堰板13は制止位置にそれぞ
れ位置している。すなわち、作動機構14の本体61
は、コイルばね16のばね力により下降しており、作動
ロッド62がガイド孔66の下縁に当接することによっ
て、下限位置に位置している。作動ロッド62は下堰板
13の係合溝44に係合しており、下堰板13は、本体
61の下降に伴って作動ロッド62で駆動されることに
より、制止位置に回動し、保持されている。
【0028】一方、上堰板12は、ねじりコイルばね7
3のばね力により回動し、ストッパ片26に当接した退
避位置に位置しており、そのガイド面35が作動ロッド
62に当接している。また、作動ピン72は、ストッパ
片26に当接している上堰板12の第2係合溝34bに
係合していると共に、この状態において、作動ピン72
を取り付けた本体61のピン孔61の下縁とピン52の
下面との間には、間隙Gが形成されるようになってい
る。すなわち、駆動板71は、作動ピン72および上堰
板12を介して、ストッパ片26に支持され、プランジ
ャ51は本体61から間隙Gの分だけ浮いた状態になっ
ており、上堰板12とストッパ片26が本体61の支持
手段を構成している。さらに、この状態では、本体61
のピン孔61の上縁とピン52の上面との間に、プラン
ジャ51の急激な進退動を緩衝して本体61を円滑に作
動させるために、間隙Gより大きな間隙が形成されてい
る。
【0029】この販売待機状態から、ソレノイド15が
励磁されると、プランジャ51と一緒に駆動板71およ
び作動ピン72がまず上昇し、作動ピン72が第2係合
溝34bの壁を押すことによって、上堰板12を回動さ
せ、そのガイド面35が作動ロッド62から外れる(図
6(a)参照)。これとほぼ同時に、ピン52の上面が
ピン孔61aの上縁に当接することにより、本体61お
よび作動ロッド62がコイルばね16のばね力に抗して
上昇し、作動ロッド62が下堰板13の係合溝44から
外れ、下堰板13は最下位商品Aの重さで制止位置から
退避位置に回動し、最下位商品Aを払い出す。一方、下
堰板13の係合溝44から外れるのと同時に、作動ロッ
ド62は、上堰板12の第1係合溝34aに係合するよ
うになり、ねじりコイルばね73のばね力に抗して、上
堰板12を退避位置から制止位置に回動させて(図6
(b)参照)、次販商品Aの落下を阻止する。
【0030】続いて、ソレノイド15が消磁されると、
コイルばね16およびねじりコイルばね73のばね力に
より、上記と逆の動作で、上堰板12が退避位置に回動
すると共に、下堰板13が制止位置に回動する。このよ
うに、ソレノイド15の駆動により、所定のタイミング
で、下堰板13が退避位置に回動したときに上堰板12
が制止位置に回動すると共に、下堰板13が制止位置に
回動したときに上堰板12が退避位置に回動することに
よって、商品通路4内の商品が1個ずつ払い出される。
【0031】上記ソレノイド15の消磁状態において商
品Aが投入されると、商品Aは落下して、制止位置にあ
る下堰板13に衝突する。その衝撃力は、下堰板13に
係合している作動ロッド62を介して、本体61に上向
きの力として作用する。一方、ソレノイド15の消磁状
態では、前述したように、本体61のピン孔61aの下
縁とピン52の下面との間に間隙Gが確保され、プラン
ジャ51が本体61から浮いた状態で支持されているの
で、商品Aの衝撃力はプランジャ51には伝達されな
い。このように、商品Aの投入の際に下堰板13に加わ
る衝撃力を、プランジャ51に伝わらないように遮断す
ることができるので、プランジャ51が誤作動で上昇す
ることはなく、商品Aの誤った払出しを確実に防止する
ことができる。
【0032】図7は、本発明の第2実施例による商品払
出装置を示している。この商品払出装置75は、第1実
施例と比較し、駆動板71のピン受け部71aのピン孔
71bの径を、作動ピン72のそれよりもかなり大きく
すると共に、消磁時に作動ピン72が上堰板12に係合
・支持されている状態で、作動ピン72の下面とピン孔
71bの下縁との間に、間隙G2 が形成されるように構
成したものである。また、プランジャ51と本体61を
連結するピン52の下面と、本体61のピン孔61aの
下縁との間は、隙間がほとんどないように構成されてい
る。他の構成は、第1実施例と同様である。
【0033】したがって、本実施例の商品払出装置75
では、商品Aの投入時に下堰板13に加わる衝撃力は、
作動ロッド62および本体61を介して、プランジャ5
1に伝えられるが、上記間隙G2 により、駆動板71と
作動ピン72の間で遮断される。したがって、作動ピン
72の上昇が阻止されることにより、上堰板12は回動
せず、その結果、下堰板13の回動を阻止できるので、
第1実施例と同様に、商品Aの誤った払出しを確実に防
止することができる。
【0034】なお、説明した実施例では、プランジャ5
1または駆動板71を浮かせた状態で支持する支持手段
を、ストッパ片26に当接した上堰板12で構成してい
るが、この構成は任意であり、そのための専用のストッ
パを別個に設けてもよい。あるいは、第1および第2実
施例を組み合わせ、プランジャ51および駆動板71の
両方を浮かせた状態で支持することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の自動販売機の商品
払出装置は、商品投入の際の誤作動による商品の払出し
を確実に防止することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品払出装置を搭載した商品ラックの
側断面図である。
【図2】本発明の実施例による商品払出装置の側面図で
ある。
【図3】図2の商品払出装置の背面図である。
【図4】図2の商品払出装置の分解斜視図である。
【図5】図2の商品払出装置の要部を示す拡大側面図で
ある。
【図6】図2の商品払出装置による商品の払出し動作を
示す側面図である。
【図7】本発明の第2実施例による商品払出装置の要部
を示す拡大側面図である。
【図8】従来の商品払出装置の拡大側面図である。
【符号の説明】
4 商品通路 5 商品払出装置 12 上堰板 13 下堰板 14 作動機構 15 ソレノイド 26 ストッパ片 51 プランジャ 62 作動ロッド 71 駆動板 72 作動ピン 75 商品払出装置 G 間隙 G2 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植木 正司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−197877(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 5/00 - 11/72 B65G 59/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が、商品通路に突出する制止位置と
    当該商品通路から退避する退避位置との間で回動自在に
    構成された上堰板および下堰板と、 消磁時に自由状態で垂下し且つ励磁時に上昇するプラン
    ジャを有するソレノイドと、 このソレノイドのプランジャに上下方向に遊びをもって
    連結され、当該プランジャの昇降に伴って昇降し、上昇
    時には前記上堰板を前記制止位置に回動させると共に前
    記下堰板を前記退避位置に回動させ、下降時には前記上
    堰板を前記退避位置に回動させると共に前記下堰板に係
    合することにより当該下堰板を前記制止位置に回動させ
    る作動部材と、 前記下堰板が前記制止位置にあるときに前記プランジャ
    を前記作動部材から浮かせた状態で支持する支持手段
    と、 を備えていることを特徴とする自動販売機の商品払出装
    置。
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