JP3702156B2 - 遊技媒体収容器用転倒防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に設けられた遊技媒体収容器用転倒防止装置に関し、より詳細には遊技機に使用する遊技媒体を収容する遊技媒体収容器の転倒防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から遊技機は、一般的に、娯楽や趣味として多くの人々に親しまれている。この遊技機として、遊技者が遊技媒体である弾球を使用して遊技を楽しむパチンコ機を例に挙げることができる。図11に示すように、このパチンコ機は、「777」等の複数の図柄を表示する画像表示装置160と、この画像表示装置160に表示された図柄を可変表示せしめる為のトリガーとなる弾球を受け入れる始動入賞口(スタートチャッカー)115と、弾球が入ることにより賞球が排出される入賞口115aと、これら画像表示装置160及び入賞口115aの近傍に設けられる複数の障害物152等を表面に有する遊技盤105と、弾球を払い出す賞球払出口116と、この賞球払出口116から払い出された弾球を受ける遊技媒体上受皿140と、弾球が遊技媒体上受皿140に入りきらなくなったときに弾球を移し替える遊技媒体下受皿141と、弾球を打ち出すための弾球打出装置109と、弾球の方向・速度等を変化させ遊技を行うための操作を行う操作ハンドル108とを備えている。
【0003】
そして、遊技機101に設けられた操作ハンドル108を遊技者が操作して、この遊技盤105の上部に弾球を打ち出すと共にその弾球を重力により落下させて遊技が行われている。すなわち、遊技盤105の表面が遊技領域とされ、遊技者によって遊技盤105に打ち出された弾球は、これら遊技盤105に設けられた各種障害物152に衝突しながら進行方向及び速度をランダムに変化させて落下する。
【0004】
そして、落下した弾球が所定の入賞口115aに入ると、賞球払出口116から所定数の賞球が払い出され、遊技媒体上受皿140に蓄積される。この遊技媒体上受皿140が賞球で満たされてしまったときは、遊技媒体上受皿140に設けられた球抜き操作レバー119を操作し賞球を遊技媒体下受皿141へ誘導する球抜き通路(図示せず)へ流下させて、賞球を遊技媒体下受皿141へ移す。
【0005】
その遊技媒体下受皿141も弾球で満たされてしまった時は、遊技機を載置している台190の突出部191上に賞球を移し替える遊技媒体収容器(通称ドル箱)を載せ、遊技媒体下受皿141に設けられている球抜き操作レバー(図示せず)を操作し球抜き穴(図示せず)を開いて、遊技媒体収容器へ遊技媒体下受皿141に貯留した賞球を移し替える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、遊技機101を設置するホールによって、遊技媒体収容器を載置する台190の大きさや、遊技媒体収容器の大きさ及び形状が異なるため、遊技媒体収容器を台190の突出部191に安定させて載置することは難しい。それに伴い、不安定な状況の中で賞球の移し替えを行うと、遊技媒体収容器内に収容された賞球が移動することにより遊技媒体収容器の重心が変化し、遊技媒体収容器が転倒してしまい遊技者が利益を損出してしまうという問題もあった。
【0007】
そこで、本発明は前記事項を考慮しなされたもので、遊技中に排出された賞球を収容する遊技媒体収容器の転倒を防ぐ遊技媒体収容器用転倒防止装置を提供することを課題とする。
【0008】
また、遊技媒体収容器への賞球の移し替えを容易に、且つ円滑に行うことを可能とする遊技媒体収容器用転倒防止装置を、簡易な構成で、且つ安価に提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために本発明の遊技媒体収容器用転倒防止装置は、次の手段を採用した。
本発明は、遊技媒体収容器用転倒防止装置であり、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明の遊技媒体収容器用転倒防止装置は、所定の条件を満たしたとき払い出される遊技媒体を受ける遊技媒体受皿を有する遊技機に設けられる装置であって、前記遊技媒体受皿の下方に設けられた台上に載置される、遊技媒体を収容する遊技媒体収容器の上縁と係止可能な係止部を有する転倒防止手段を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の遊技媒体収容器用転倒防止装置は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前記転倒防止手段は、前記遊技媒体受皿の下方に設けられ、前記台に載置される前記遊技媒体収容器の上方に突出可能な上梃部と、前記上梃部の下方に設けられ、前記遊技機台前面から突出する下梃部と、前記上梃部と前記下梃部とを連結させる連結杆と、を有し、前記遊技媒体収容器が前記台の所定の位置に載置され、該遊技媒体収容器により前記下梃部が突出方向から押圧されると、前記連結杆の所定の位置に設けられた支点を中心として該連結杆が回動すると共に、前記上梃部が突出することを特徴とする。
【0011】
このことにより、台上に遊技媒体収容器を充分に載せることができず、遊技媒体収容器が転倒しそうになったとしても、前記上梃部が突出しているため、この上梃部と遊技媒体収容器の上縁とが接触し、転倒を防ぐことが可能となる。
【0012】
また、本発明の遊技媒体収容器用転倒防止装置によれば、前記上梃部は、前記遊技媒体収容器の上縁から所定の間隔を空けて設けられていることを特徴とする。さらに、前記上梃部は、前記遊技媒体受皿の下方に、複数設けられていることを特徴とする。
【0013】
このことにより、遊技媒体受皿の形状に左右されることなく、遊技媒体収容器の転倒を確実に阻止することが可能となる。
【0014】
さらにまた、前記転倒防止手段は、前記下梃部を突出方向に付勢すると共に前記上梃部を引き込み方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
【0015】
つまり、遊技媒体収容器を台上に載せ下梃部を引き込み方向に押圧すると、下梃部と連結している上梃部が突出方向に付勢される。そして、遊技媒体収容器を台上から取り除くと上梃部は引き込み方向に移動し、且つ下梃部は突出方向に付勢される。このことにより、操作性を向上させることが可能となる。
【0016】
また、本発明における転倒防止手段は、前記遊技媒体収容器を前記台上の所定の位置に載置したことを検出する位置検出部を有し、前記係止部は、前記位置検出部からの検出結果を受け、前記台に載置された前記遊技媒体収容器の上方に位置することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技媒体収容器用転倒防止装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。なお、本説明中では、遊技媒体上受皿と遊技媒体下受皿が一体型になった遊技機を用いて説明を行う。
【0018】
〈第1の実施形態〉
図1及び図2に示すように、本実施の形態における遊技機1は、縦長な方形状の枠組みにて構成され遊技機1の設置場所に強固に固定される外枠2と、その外枠2に一足を保持され且つその外枠2に対して開閉自在に設けられた表枠3と、その表枠3の前面上部に開閉自在に設けられた窓枠4とを備え、その表枠3に遊技機1を構成する主要構成部品のほぼ全てが集約して設けられている。
【0019】
表枠3に設けられる主要構成部品としては、盤面上が遊技領域とされる遊技盤5と、弾球を遊技盤5の上部に打ち出す弾球打出装置9と、この弾球打出装置9を操作するための操作ハンドル8と、必要に応じて所定個数の弾球を遊技媒体受皿6に排出する弾球払い出しユニットと、各種装置の制御を行う制御基盤と、遊技機1に供給すべく弾球、及び遊技機1より賞球として排出された弾球の一部を貯留する遊技媒体受皿6と遊技媒体収容器7の転倒を防止する転倒防止手段71とが挙げられる。
【0020】
また、本実施の形態では遊技機1の側方にカードユニット装置10が付設されている。このカードユニット装置10は、遊技者に弾球を貸し出すための装置でありカードリーダ(図示せず)等を備えている。なお、本実施の形態においては、遊技者に弾球を貸し出すための装置としてカードユニット装置10を例示したが、例えば、紙幣等を挿入して弾球の借り入れが可能な装置であっても良い。
【0021】
また、本実施の形態における遊技機は、遊技機1の設置場所に設置された台90の上に設置される。この台90は、遊技機1側に台90の設置面と平行に設けられた突出部91を有する。この突出部91の上には、遊技媒体受皿6に貯留された賞球を移し替える際に遊技媒体収容器7が載置される。この遊技媒体収容器7は、上部が開口した容器であり内部に遊技媒体を収容する。以下、この遊技機1の構成を図面に基づき詳細に説明していく。
【0022】
遊技機1には、表枠3に対して開閉自在な窓枠4が設けられている。この窓枠4は、遊技盤5の遊技領域全体をその枠内にほぼ覗き見ることができる透視窓11を備える。また、この透視窓11にはガラス板が取り付けられている。さらに、透視窓11の外周に沿って装飾LED12、装飾ランプ13、スピーカー14などが設けられている。この装飾LED12や装飾ランプ13は、遊技の状態に応じて点灯又は点滅される。例えば、特別遊技状態(大当たり状態)時に点滅を繰り返し、遊技の雰囲気を盛り上げる。また、スピーカー14は遊技の進行状況に応じて各種効果音を発する。
【0023】
また遊技盤5は、前記表枠3の裏面側に一体的に形成される遊技盤5の収納枠(図示せず)に収納固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成されている。また、その前面には、円形渦巻き状に形成された誘導壁51と、その誘導壁51によって囲まれた領域に障害釘、風車等の障害物52が複数設けられている。またさらに、遊技盤5の最下方には、いずれの入賞口15aにも入賞しない弾球が取り込まれるアウト口53が設けられている。
【0024】
また、遊技盤5の中央には種々の図柄及び情報を遊技の進行状況に合わせて表示する画像表示装置60が設けられ、この画像表示装置60の直下に画像表示装置60の表示内容を可変せしめる為のトリガーとなる弾球を受け入れる始動入賞口15(スタートチャッカー)が設けられている。
上記した入賞口15a及び始動入賞口15に弾球が入ると、所定数の弾球が賞球として払い出される。
【0025】
また、遊技媒体受皿6の右側方には、操作ハンドル8が設けられている。操作ハンドル8は、弾球打出装置9を稼働させるメインスイッチ及びタッチアンテナ(共に図示せず)を内蔵しており、この操作ハンドル8の操作具合で遊技盤5に打ち出される弾球の勢いを任意に調節することができる。なお、弾球打出装置9は、表枠3の裏面側に設けられており、弾球を打ち出す打出杆を連続的に作動させる電動モータ(図示せず)などから構成されている。
【0026】
さらに、入賞した際に所定の弾球を払い出す、弾球払出ユニット23は表側の裏面に設けられ、弾球を貯留する弾球タンク24と、賞球として排出される弾球の数を数える賞球処理装置25と、弾球タンク24内の弾球を賞球処理装置25に送る賞球整列レール26と、を備え、入賞時などには、その入賞に応じた個数の弾球が賞球処理装置25で計量されて所定個数の弾球が賞球として上皿に払い出される。なお、弾球払出ユニット23はカードユニット制御基盤を介してカードユニット装置10に接続されており、カードユニット装置10からの指令を受けて遊技球となるべく弾球を遊技媒体受皿6に排出することもある。
【0027】
さらにまた、表枠3に設けられる遊技媒体受皿6は、複数の合成樹脂製部材を組み合わせて形成されており前記窓枠4の下方に設けられている。また、遊技媒体受皿6の内部は若干傾斜面に形成されており、その上流側に、賞球が払い出される賞球払出口16が設けられている。また、その下流側には、遊技球供給口17が設けられている。そして、賞球払出口16と遊技球供給口17とを連結して貯留球整列路18が形成されており、弾球はこの貯留球整列路18にて一列に整列され遊技球供給口17に供給される。
【0028】
また、遊技媒体受皿6の底部には、開閉自在な覆いを有する球抜き穴92と、球抜き操作レバー19が設けられている。球抜き操作レバー19は、左右方向に操作可能に設けられ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移動させることにより球抜き穴92の覆いが外れ、貯留されていた賞球を球抜き穴92から抜き出し遊技媒体収容器7に移し替えることができる。
【0029】
そして、この遊技媒体受皿6の下方には、弾球を遊技媒体収容器7に移し替える際に遊技媒体収容器7の転倒を防止する転倒防止手段である転倒防止装置71が設けられている。以下、この転倒防止装置71について詳細に説明を行う。
【0030】
転倒防止装置71は、遊技媒体収容器7の上縁と係止する係止部72を備えている。この係止部72は、図3、図4に示すように、遊技媒体受皿6の下方に設けられ、台90に載置される前記遊技媒体収容器7の上方を覆うように突出して設けられている(以下、本実施の形態中において係止部72を上梃部72と称す)。さらに転倒防止装置71は、この上梃部72の下方に設けられ遊技機1前面から突出する下梃部73と、上梃部72と下梃部73とを連結させる連結杆74とから構成されている。
【0031】
上梃部72は、矩形状の板の一端の中央部においてコ字状に切り欠かれた凹部75と、他端の中央部において凹部75よりも径大に切り欠かれた切り欠き部77と、その切り欠き部77の両側方にそれぞれ形成された(切り欠き部77を挟むように形成された)押さえ部78、78と、により構成されている。凹部75には、互いに向かい合う側面をつなぐように第1支持ピン79aが設けられている。
【0032】
下梃部73は、上梃部72より小さい矩形状の板の一端の中央からコ字状に切り欠かれた凹部76を有する。この凹部76には、上梃部72の凹部75に設けられた支持ピン79と同様の第2支持ピン79bが設けられている。
【0033】
さらに、上梃部72に設けられた第1支持ピン79aと、下梃部73に設けられた第2支持ピン79bとを繋ぎ、転倒防止装置71全体が略コ字状になるように、連結杆74が設けられている。この連結杆74は、横幅に比べて縦幅が大きい板状(本実施の形態では、トラック形状)であり、この長手方向の両端に第1支持ピン79aと第2支持ピン79b各々を取り付ける第1取り付け部80aと、第2取り付け部80bと、両取り付け部間に設けられた軸孔81とにより構成されている。さらに両取り付け部は、第1及び第2支持ピン79a、79bの径より大きく、連結杆74の長手方向に延びた楕円形の孔である。軸孔81は、回動ピン82が挿通可能な径を有する孔である。
【0034】
上述した転倒防止装置71は、遊技機1の前面下方(遊技媒体受皿7よりも下方)に設けられてる。この遊技機1前面下方には、遊技機1内部に挿通した挿通口85が設けられている。
【0035】
この挿通口85は、転倒防止装置71の上梃部72に対応する位置に設けられた第1挿通口85aと、下梃部73に対応する位置に設けられた第2挿通口85bとを有しており、上梃部72と下梃部73は、各々この挿通口85にガイドされるように取り付けられる。
【0036】
さらに、連結杆74は、遊技機1内部に内蔵される。この連結杆74に設けられた回動ピン82は遊技機1の内部に固定する。
【0037】
そしてこの転倒防止装置71は以下のように動作する。まず、突出部91の所定の位置に遊技媒体収容器7を載置すると下梃部73が突出方向から押圧される。すると、下梃部73は、第2挿通口85bにガイドされ引き込み方向へ水平に移動する。その動作が連結杆74に伝達され、連結杆74の軸孔81に挿通された回動ピン82は自身を回動中心として連結杆74を回動させる。すると、連結杆74の回動に伴う動作が上梃部72に伝達され、上梃部72は第1挿通口85aにガイドされて突出方向へ水平に移動する。
【0038】
すると、遊技媒体収容器7が台90の突出部91から転倒しそうになったとしても、遊技媒体収容器7の上縁部30と上梃部72が接触しその転倒を阻止することが可能となる。ここで、上梃部72の位置は、遊技媒体収容器7の上縁部30に近い位置に設けることが好ましい。なぜなら、図5に示すように、遊技媒体収容器7の上縁部30から離れた位置に上梃部72が設けられていると、遊技媒体収容器7が転倒しそうになる時、突出部91上面から遊技媒体収容器7の下面までの振れ角θが大きくなり、遊技媒体収容器7に収容された賞球70が遊技媒体収容器7の外にこぼれ落ちてしまうため、転倒防止装置71の効果が半減してしまうからである。
【0039】
また、上梃部72には、切り欠き部77が設けられている。この切り欠き部77は、少なくとも、遊技媒体受皿6に設けられてる球抜き穴92の直下に対応する位置に設けられているため、遊技媒体収容器7に弾球を移し替えるときにも不具合なく作業を行うことができる。
【0040】
さらに、この切り欠き部77が設けられていることにより、遊技媒体収容器7の上縁部30と複数の箇所で接触することができる。このことにより、上梃部72の一部が切り欠かれているにも関わらず、上縁部30との接触面積を最大限に確保することが可能となる。
【0041】
また、この転倒防止装置71には、下梃部73或いは上梃部72のいずれか一方に、突出方向に付勢する付勢手段を設けても良い。例えば、図7に示すように、下梃部73と連結杆74とを弾性部材93により連結する。すると、下梃部73を押圧することにより弾性部材93が変形する。変形した弾性部材93は、下梃部73に負荷されている押圧力を取り除くと弾性力により元に戻る。なお、下梃部73同様、上梃部72に弾性部材93を設けても良い。
【0042】
このように、付勢手段を設けることにより、遊技媒体収容器7を突出部91の所定の位置に載置し、下梃部73を押圧すると上梃部72が突出すると共に、下梃部73に負荷していた押圧力を取り除く(つまり、遊技媒体収容器7を取り除く)と上梃部72が元の位置に戻ることが可能となる。
【0043】
また、図6に示すように、下梃部73を上梃部72より大きくし、この下梃部73を台90の突出部91の上面と空隙を設けて取り付けても良い。このように取り付けた場合は、遊技媒体収容器7を下梃部73上に載せて使用する。すると、遊技媒体収容器7を設置するスペースが少ない台90において、遊技媒体収容器7を台90上に載置するときのみ、そのスペースを拡張することができるため遊技媒体収容器7は、より転倒し難くなる。
【0044】
さらに、遊技媒体受皿6から突出部91までの距離は遊技機1を取り扱うホールによって区々であり、且つ、遊技媒体収容器7の形状や大きさも様々である。そこで、本発明における転倒防止装置71の位置を、遊技媒体受皿6から突出部91までの距離、並びに遊技媒体収容器7の形状や大きさに合わせて調節することができるような構成とすると、より実用的である。
【0045】
さらに、図8に示すように、転倒防止装置71は、上述した上梃部72が遊技媒体受皿6の底部より垂下するように設けられていてもよい。この垂下した部分が遊技媒体収容器7の上縁部30と係合して、その結果遊技媒体収容器7の転倒を防止する。
【0046】
さらにまた、図9に示すような、上述した上梃部72の先端から垂下した係合部86を設けた転倒防止装置71でもよい。この転倒防止装置71は、遊技媒体収容器7に弾球を移し替えるときのみ上梃部72が遊技機1前方に突出し、且つ係合部86が遊技媒体収容器7の上縁部30と係合し確実に遊技媒体収容器7の転倒を防止することができる。
【0047】
〈第2の実施形態〉
次に、転倒防止装置71が電気的に制御されている場合について説明を行う。なお、遊技機1全体については、上述した第1の実施形態の説明と同様とするためその説明を省略する。
本実施形態における転倒防止装置71は、図10に示すように、遊技媒体収容器7を台90上の所定の位置に載置したことを検出する位置検出部83と、位置検出部83からの検出結果を受け、台90に載置された遊技媒体収容器7の上方に位置する係止部72と、を有することを特徴とする。
【0048】
位置検出部83により検出された結果は、係止部72を遊技媒体の上方に位置させる駆動装置84に伝達される。そして、この駆動装置84により係止部72が操作される。
【0049】
この駆動装置84は、位置検出部83からの検出結果の信号を電流に変換する変換器と、変換された電流を増幅させる増幅器と、その増幅器により増幅された電流を動力源として作動するモータ(共に図示せず)とを有する。
【0050】
そして、このモータにより係止部72が移動させられる。そしてこの係止部72の動作機構には、例えばラックとピニオンギア(共に図示せず)を利用した機構を挙げることができる。係止部72の突出しない側の一端にラックを設け、そのラックと噛み合うピニオンギアをモータの動力により回転させる。するとピニオンギアの回転に伴い、ピニオンギアの歯と係止部72の端部に設けられたラックとが噛み合い、係止部72を移動させる。
【0051】
また、位置検出部83には、様々な種類のセンサを利用できるが、その中でも、磁界に関連した物理現象を動作原理とする磁気センサ(例えば、ホール素子、ホールIC、磁気トランジスタ等)や、接触により電気が流れる近接スイッチ等を用いると良い。以下に近接スイッチの一種である、接触スイッチを用いた場合についての説明を行う。
【0052】
まず、接触スイッチとは、金属板と金属板を接触させることにより駆動装置84に電源を供給し係止部72を移動させるものである。電源が供給されると、上記した転倒防止装置71が電気的に制御されている場合と同様、モータの動力により、係止部72に設けられたラックに係合するピニオンギアを回転させ、係止部72を移動させる。移動後、所定の位置を検出しモータを停止する。
上記に説明したようなセンサを用いることにより、遊技媒体収容器7が所定の位置に配置されたとき係止部72が遊技機1の前面より突出し、遊技媒体収容器7が所定外の位置に配置された時は、係止部72が元の位置へと戻るといった機能を持たせることが可能となる。
【0053】
以上説明した本発明における遊技媒体収容器用転倒防止装置は、パチンコ機に限らず、遊技媒体が払い出される類の遊技機、又はその他の遊技機全般において好適に用いることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、遊技中に排出された賞球を収容する遊技媒体収容器の転倒を防ぐ遊技媒体収容器用転倒防止装置を提供することが可能となる。
【0055】
さらに、遊技媒体収容器への賞球の移し替えを容易に、且つ円滑に行うことを可能とする遊技媒体収容器用転倒防止装置を、簡易な構成で、且つ安価に提供することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る遊技媒体収容器用転倒防止装置を備えた遊技機の斜視図を示す。
【図2】 本発明の実施の形態に係る遊技媒体収容器用転倒防止装置を備えた遊技機の縦断側面図を示す。
【図3】 本発明の実施の形態に係る遊技媒体収容器用転倒防止装置を備えた遊技機の側面一部断面図を示す。
【図4】 本発明の実施の形態に係る転倒防止装置の斜視図を示す。
【図5】 本発明の実施の形態に係る転倒防止装置の変形を示した側面一部断面図。
【図6】 本発明の実施の形態に係る転倒防止装置の他の実施例を示した側面一部断面図。
【図7】 本発明の実施の形態に係る転倒防止装置の他の実施例を示した側面一部断面図。
【図8】 本発明の実施の形態に係る転倒防止装置の他の実施例を示した側面一部断面図。
【図9】 本発明の実施の形態に係る転倒防止装置の他の実施例を示した側面一部断面図。
【図10】 本発明の実施の形態に係る転倒防止装置の他の実施例を示した側面一部断面図。
【図11】 従来の遊技機の斜視図。
【符号の説明】
1、101 遊技機
2 外枠
3 表枠
4 窓枠
5 遊技盤
6 遊技媒体受皿
7 遊技媒体収容器
8 操作ハンドル
9 弾球打出装置
10 カードユニット装置
11 透視窓
12 装飾LED
13 装飾ランプ
14 スピーカー
15、115 始動入賞口(スタートチャッカー)
15a、115a 入賞口
16、116 賞球払出口
17 遊技球供給口
18 貯留球整列路
19、119 球抜き操作レバー
23 弾球払出ユニット
24 弾球タンク
25 賞球処理装置
26 賞球整列レール
30 上縁部
51 誘導壁
52、152 障害物
53 アウト口
60、160 画像表示装置
70 遊技媒体(賞球)
71 転倒防止装置(手段)
72 上梃部(係止部)
73 下梃部
74 連結杆
75、76 凹部
77 切り欠き部
78 押さえ部
79 支持ピン
79a 第1支持ピン
79b 第2支持ピン
80 取り付け部
81 軸孔
82 回動ピン
83 位置検出部
84 駆動装置
85 挿通口
85a 第1挿通口
85b 第2挿通口
86 係合部
90、190 台
91、191 突出部
92 球抜き穴
93 弾性部材
140 遊技媒体上受皿
141 遊技媒体下受皿
Claims (5)
- 所定の条件が満たされると受皿に遊技媒体を払い出し、当該受皿の底部に設けられた開閉自在な穴を開くことで、前記払い出された遊技媒体を、前記受皿の下方の台に置かれる遊技媒体収容器に移し替えるようになっている遊技機に設置される装置であって、
前記遊技媒体収容器が前記台へ置かれると、遊技機の前面から遊技媒体収容器の上方を覆うように突出する側に移動される移動部材を有し、
前記台上の遊技媒体収容器が転倒しそうになった場合には、当該遊技媒体収容器が前記移動された移動部材と接触することで前記台上からの転倒を阻止する遊技媒体収容器用転倒防止装置。 - 前記移動部材は、前記台上の遊技媒体収容器の上縁にまで移動可能な上梃部であり、この上梃部の下方には、前記遊技媒体収容器を載置することで押圧される下梃部が設けられ、この下梃部及び前記上梃部は、特定の支点を中心に回動する連結杆を介して連結され、前記遊技媒体収容器により前記下梃部が押圧されると、
前記支点を中心に前記連結杆が回動され、これにより前記上梃部が遊技機の前面側に突出することを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収容器用転倒防止装置。 - 前記下梃部を遊技機前面から突出する方向に付勢すると共に前記上梃部を遊技機側に引き込む方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の遊技媒体収容器用転倒防止装置。
- 前記遊技媒体収容器が前記台上に載置されたことを検出する位置検出部を有し、
この位置検出部により前記遊技媒体収容器の前記台への載置が検出されると、前記移動部材は、当該遊技媒体収容器の上方を覆うように突出する側に移動し、前記遊技媒体収容器が前記台上で転倒しそうになった場合には、この移動部材が前記遊技媒体収容器の上縁と接触して当該遊技媒体収容器の転倒を阻止することを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収容器用転倒防止装置。 - 所定の条件を満たしたとき払い出される遊技媒体を受けるとともに、底部には、開閉自在な覆いを有する球抜き穴が形成され、前記覆いを移動させることにより前記球抜き穴から、前記遊技媒体を抜き出して、遊技媒体収容器に移し替えることができる遊技媒体受皿
を有する遊技機に設けられ、 前記遊技媒体受皿の下方に設けられた台上に載置される遊技媒体収容器の転倒を防止する装置であって、
この装置は、前記遊技媒体受皿の下方に設けられ前記台に載置される前記遊技媒体収容器の上方で突出可能な上梃部と、
この上梃部の下方に設けられ前記遊技機前面から突出し、前記遊技媒体受皿を裁置する下梃部と、前記上梃部及び前記下梃部を連結させる連結杆とを有し、
前記遊技媒体収容器により前記上梃部が突出方向から押圧されると、前記連結杆の所定の位置に設けられた支点を中心として該連結杆が回動すると共に、前記下梃部が遊技機前面側に突出することを特徴とする遊技媒体収容器用転倒防止装置。
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