JP4129857B2 - 自動販売機 - Google Patents
自動販売機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4129857B2 JP4129857B2 JP2002039072A JP2002039072A JP4129857B2 JP 4129857 B2 JP4129857 B2 JP 4129857B2 JP 2002039072 A JP2002039072 A JP 2002039072A JP 2002039072 A JP2002039072 A JP 2002039072A JP 4129857 B2 JP4129857 B2 JP 4129857B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- product
- link
- support member
- dispensing device
- vending machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機に関するものであり、特に、停電の際に、内部の商品を取り出すことのできる自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビールやジュース等の飲料を無人販売する装置として、自動販売機が多用される。これらの飲料を販売する自動販売機では、図15に示す様に、箱体9が設けられている。
箱体9は、扉部9aと箱本体9bからなり、扉部9aで開閉可能である。そして、箱体9内部に、商品収納部14が設けられている。さらに、商品収納部14の内部には商品通路2を有し、さらに、商品通路2の最下部に、商品投出装置7が取り付けられている。
ここで商品投出装置7は、商品通路2内の商品を一個づつ排出するものであり、各商品通路2ごとに設けられている。
【0003】
そして硬貨の投入及び商品の選択により、所定の信号が発せられると、ソレノイド等が機能して商品3を排出し、購買者に供給される。そして、これらの作動や排出信号を行う制御等は電気で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動販売機の商品の排出は、上記に説明したように、電気によって行われている。すなわち、商品投出装置7の作動するために用いられるソレノイドの起動や、作動のための信号の伝達などの制御には電気を使用している。したがって、電気が無い場合には、商品の排出ができなくなくなる。
【0005】
しかしながら、停電などにより、電気がない場合にでも商品の排出したいという要請があった。すなわち、自動販売機を移動させるために、商品を排出して軽くしたい場合や、内部の商品を取り出して商品を飲用等する場合などである。特に、災害などにより、停電した場合には、上記の要請は重要なものである。また、この排出のための構造は、災害時の破損等により機能しなくなるおそれがあるため複雑な構造ではなく、簡便な構造が望ましい。
特に、学校や集会所などでは自動販売機は、災害の際に避難場所として使用される。したがって、学校や集会所などの自動販売機は飲料水などを確保する必要がある。しかし、災害の場合には停電することが多いため、停電しても内部の商品を容易に取り出すことができる自動販売機が求められていた。
【0006】
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、電気がない場合にでも商品の排出ができる簡便な構造の自動販売機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、商品収納部が設けられた自動販売機であって、前記商品収納部の内部には商品通路が設けられ、前記商品通路の下側には商品投出装置を有し、さらに前記商品投出装置は商品の保持・排出を電気で作動するものであり、前記商品収納部には貫通孔が設けられた壁面を有し、別途用意の解除部材を前記貫通孔に挿入して前記商品投出装置の保持を解除して前記商品の排出をすることができることを特徴とする自動販売機である。
ここで、解除部材は、例えば、貫通孔に挿入可能である棒状体等の長尺体である。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、商品収納部が設けられた自動販売機であって、前記商品収納部の内部には手前側と奥側に商品通路が設けられ、前記商品通路の下側には前記手前側の商品通路の商品投出装置と前記奥側の商品通路の商品投出装置とを背中合わせの状態で有し、さらに前記商品投出装置は商品の保持・排出を電気で作動するものであり、
前記商品収納部には2つの貫通孔が設けられた壁面を有し、別途用意の解除部材を一方の前記貫通孔に挿入して前記手前側の商品投出装置の保持を解除し、他方の前記貫通孔に挿入して前記奥側の商品投出装置の保持を解除して、前記商品の排出をすることができるので、電気が無くても商品の排出が可能である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、箱体と、前記箱体の内部に設けられた商品収納部を有する自動販売機であって、前記箱体は扉を有して開閉でき、前記商品収納部の内部には手前側と奥側に商品通路が設けられ、前記商品通路の下側には前記手前側の商品通路の商品投出装置と前記奥側の商品通路の商品投出装置とを背中合わせの状態で有し、さらに前記商品投出装置は商品の保持・排出を電気で作動するものであり、前記商品収納部は、前記箱体の開閉面側に2つの貫通孔が設けられた壁面を有し、前記商品投出装置は前記壁面と前記商品通路を挟んだ反対側に位置しており、別途用意の解除部材を一方の前記貫通孔から挿入し、前記商品通路を越えて前記手前側の商品投出装置に接触して保持を解除し、他方の前記貫通孔に挿入して前記奥側の商品投出装置の保持を解除して、商品の排出をすることができることを特徴とする自動販売機である。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記商品収納部に壁面が有る場合でも、解除部材を貫通孔に挿入して商品投出装置の保持を解除して商品の排出することができるので、電気が無くても商品の排出が可能である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記商品投出装置は、前記商品通路の壁面側から中央側に向かって突出・後退して最下流側に位置する商品を保持する主商品支持部材と、前記主商品支持部材の上流側に位置して下流側から二番目の商品を保持する次期商品支持部材と、前記主商品支持部材を商品通路側に突出する方向に付勢する付勢手段と、前記主商品支持部材の後退を阻止する後退阻止部材と、前記次期商品支持部材を動力によって突出させる突出手段を有し、所定の信号に応じて前記後退阻止部材による前記主商品支持部材の後退阻止を解除し、これと前後して前記突出手段によって前記次期商品支持部材を突出させるものであり、別途用意の解除部材を前記貫通孔に挿入し、前記後退阻止部材に接触することによって前記商品投出装置の保持を解除して商品の排出することができることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機である。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、本発明の自動販売機を通常に使用する場合には、商品の大きさや形状に応じて主商品支持部材と次期商品支持部材の動作を切り離して行わしめることができる。すなわち、本発明の自動販売機の商品投出装置では、主商品支持部材が付勢手段によって商品通路側に突出し、さらに後退阻止部材によって後退が阻止される。そのため主商品支持部材は、突出したままの状態を維持し、商品の移動を阻止することができる。一方、所定の信号によって後退阻止部材による主商品支持部材の後退阻止が解除されると、商品の重量によって主商品支持部材が後退し、最も下流にある商品が排出される。またこれと前後して突出手段によって次期商品支持部材が突出し、下流側から二番目の商品が保持される。そのため一度に二個の商品が排出されることはない。
また、停電の際には、解除部材を貫通孔に挿入し、前記後退阻止部材に接触することによって商品投出装置の保持を解除して、自動販売機の商品の排出することができるので、電気が無くても商品の排出が可能である。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記主商品支持部材及び前記次期商品支持部材は、互いに独立して突出・後退できることを特徴とする請求項3に記載の自動販売機の商品投出装置である。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記主商品支持部材及び前記次期商品支持部材は、互いに独立して突出・後退できるので、後退阻止部材を解除すると主商品支持部材のみの後退阻止ができるため簡便な構造とすることができる。さらに、解除部材を後退阻止部材に接触させて主商品支持部材の解除する際に、次期商品支持部材の下流側から二番目の商品の保持を行わない構造とすることにより、解除部材によって商品を排出する際には、連続的に排出することが可能となる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、前記後退阻止部材は二以上のリンクA,Bを有する連鎖構造によって構成され、一つのリンクAは主商品支持部材と係合して主商品支持部材の移動を阻止し、他のリンクBは前記リンクAの移動を阻止することを特徴とする請求項3又は4に記載の自動販売機の商品投出装置である。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、後退阻止部材は二以上のリンクA,Bを有する連鎖構造によって構成され、一つのリンクAは主商品支持部材と係合して主商品支持部材の移動を阻止し、他のリンクBは前記リンクAの移動を阻止しているので、保持や解除が容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における自動販売機の扉部を開いた状態での斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品収納部を示した図である。図3は、本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置の正面図である。図4は、本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置のフレームの正面図である。図5は、本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置の下部フラッパとフレームを示した分解斜視図である。図6は、本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置の裏側から見た斜視図である。図7は、本実施形態の自動販売機の商品投出装置によって細缶を投出する場合の様子を示す側面図である。図8は、本実施形態の自動販売機の商品投出装置の側面図であり、解除部材で解除する際の図である。図9〜12は、下部フラッパ、リンクA,Bの位置関係を示した模式図である。図13は、本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置付近を拡大した斜視図である。図14は、本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置付近を下側から見て拡大した斜視図である。
【0018】
第1の実施形態における自動販売機1は、図1に示されるものであり、従来技術と同様に略直方体の箱体9を有している。そして、箱体9は、扉部9aと箱本体9bからなる。
扉部9aは、箱体9の前面を開閉する扉である。また、商品を出し入れする場合には、扉部9aを開いて行い、無人販売を行うときには、扉部9aを閉める。また、扉部9aを閉めた状態で他人に開けられることの無いように、扉部9aには鍵部(図示せず)が設けられている。
そして、箱体9の内部には、商品収納部14を有している。商品収納部14は、図2に示されるように略直方体であり、本実施形態の自動販売機1においては、4つの商品収納部14を有している。そして商品収納部14の前面の上側には商品投入口4が設けられ、商品通路2の入り口となる。また、商品収納部14の下側には商品排出口10が設けられ、商品通路2の出口となる
【0019】
また、商品収納部14には、複数の商品通路2を有している。それぞれの商品通路2の下側には、商品投出装置120が設けられ、所定の信号により、商品3を排出する。具体的には、1つの商品収納部14に5つの商品通路2を有し、各商品通路2には商品投出装置120が1つ設けられている。そして、商品収納部14における5つの商品投出装置120の配置は、図1のように、前後方向であり、手前から奥に向かって並んでいる。
【0020】
そして、図2に示されるように、商品収納部14の、箱体9の手前下側付近には壁部15を有し、壁部15には、内外部を貫通する商品収納部貫通孔11が設けられている。商品収納部貫通孔11は、それぞれの商品収納部14に各2つ有し、一番手前側の商品投出装置120aのフレーム貫通孔201に対応する位置に有する商品収納部貫通孔11aと、隠し板貫通孔202に対応する位置に有する商品収納部貫通孔11bからなる。さらに、商品収納部貫通孔11の上側には確認用貫通孔12を有している。
【0021】
商品投出装置120は、図3のように、枠状のフレーム21を持ち、その上下にフラッパ(商品支持部材)22,23が設けられたものである。
フレーム21は、図4に示されるような形状で、鋼板を曲げ加工して作られたものであり、上下のフラッパ22,23が取り付けられる部位に、開口101が設けられている。さらに、板状部材103には、フレーム貫通孔201が設けられている。板状部材103は、商品排出口10から手を入れた際に、指を詰めないように、安全のために設けられているものである。そして、フレーム貫通孔201は、後述する解除部材207を挿入するためのものである。
【0022】
またフレーム21の正面側であって、上部フラッパ22が取り付けられる部位の開口101の上部には、突起71a,71bが設けられている。突起71a,71bは、同一の高さであり、断面形状も同一である。
【0023】
また本実施形態では、フレーム21の裏面側に図6の様に二本の支持棒117,118が設けられている。
支持棒117,118には、図6の様に3個の長穴124,121,122と、一つの丸穴123が設けられている。この内、最も上部に設けられた長穴124は、直線状であり、連接部材28の軸48をガイドするものである。
また中間部の長穴121は、リンクBの後端側を軸66を介して支持するものであり、図6に示すように弓形をしている。より詳細には、長穴121は、両端部が直線状であって支持棒117,118の軸方向にのび、中間部が円弧状をしている。すなわち長穴121は、両端に直線部121a,bを持ち、その中間部に円弧部121cを持つ。
支持棒117,118の長穴121は、リンクBの後端側をガイドするものである。最も下部に設けられた長孔122は、リンクAの後端側を支持する軸132が挿通される。
また丸孔123には、下部フラッパ23の揺動軸58が挿通される。
【0024】
上部フラッパ22は、下から2個目の商品を保持するものであり、次期商品支持部材として機能する。
【0025】
次に主商品支持部材たる下部フラッパ23について説明する。主商品支持部材たる下部フラッパ23は、図5に示されており、金属製のフラッパ部材37と、樹脂製の接合部材38が一体化されたものである。すなわちフラッパ部材37は、金属製であり、長方形の板状をしている。またその一辺の両端に軸孔40が設けられている。
【0026】
一方、接合部材38は、板状部43の一辺側の両端及び中央に軸孔41a,41b,41cが設けられ、さらに下面側にガイド部44が設けられたものである。
ガイド部44は、板状部43の平面に対して垂直の面にあり、ガイド溝45が形成されている。ガイド溝45は、図5の様に直線状をしている。
金属製のフラッパ部材37と、樹脂製の接合部材38は、図示しない嵌合構造によって一体化されており、フラッパ部材37の軸孔40と接合部材38の軸孔41a,b,cは連通する。
【0027】
後退阻止部材25は、本実施形態では、二つのリンクA,Bによって構成されている。
図5に示されるように、リンクAは、一枚の板体を曲げ加工して略「コ」の字状に構成されたものであり、二本の平行な帯状部材61a,61bを持ち、その一面側(商品通路側)に隠し板62が形成されたものである。帯状部材61a,61bの一方には丸孔130が設けられている。また帯状部材61a,61bの他方には長孔131が設けられている。
【0028】
またリンクAの隠し板62の中央部分は、二箇所の部分で半円状に切り返されている。当該切り返し部135は、帯状部材61a,61bと平行に折り立てられている。そして切り返し部135には、孔136が設けられている。
さらに、隠し板62の切り返し部135の間には、隠し板貫通孔202を有している。隠し板貫通孔202の位置は、図3の様に、前記したフレーム貫通孔201の位置と、商品投出装置120の垂直方向の中心線に対して略対称の位置となっている。
リンクBは2個の樹脂で作られたリンク片によって構成されている。各リンク片の全体形状は板状であり、一方の辺部側の部位には側面同士を貫通する貫通孔126が設けられている。また他辺側には切欠部が設けられ、前記した貫通孔126と平行にピン127が設けられている。
【0029】
連動部材28は、下部にフック47が設けられ、中間部に軸48が挿通されている。また連動部材28は、フレーム21に設けられたソレノイド27に接続されており、フレーム21に対して上下に昇降する。
【0030】
次に各部材の組み立て構造について説明する。
上記した下部フラッパ23の各部材は、いずれもフレーム21に取り付けられている。すなわち下部フラッパ23は、本体部分に設けられた軸孔40と、接合部材38に設けられた軸孔41の双方に軸58が挿通され、フレーム21に対して揺動自在に取り付けられている。
【0031】
そして、下部フラッパ23は、その上部に軸58が挿通されており、下部側が自由端となる。また図示しないストッパが設けられており、下部フラッパ23の揺動範囲が規制されている。
また本実施形態においては、下部フラッパ23は、常時開き姿勢となる様にバネ59(図3)からなる付勢手段によって付勢されている。すなわち下部フラッパ23は、バネ59によって常時突出方向に付勢されている。
【0032】
そして下部フラッパ23のガイド溝45にリンクAの先端が軸60を介して係合している。すなわちリンクAの帯状部材61a,61bの丸孔130に軸60が挿通され、さらにその軸60の両端が下部フラッパ23のガイド溝45と係合している。従ってリンクAの先端は、ガイド溝45に沿って摺動自在であり、かつ軸60を介して回動することもできる。
またリンクAの他端側に設けられた長孔131には、軸132が挿通され、さらに軸132は、支持棒117,118の端部(図面下部)の長穴122及びフレームの一部21に設けられた長孔133に挿通されている。
リンクAの他端側は、前記した様に軸132を介して支持棒117,118に取り付けられているので、当該軸132を中心として揺動可能である。またさらに軸132が支持される支持棒117,118及びフレーム21には、長孔122,133が設けられているので、リンクAは長孔122,133の範囲に限って直線移動することができる。
【0033】
リンクBの先端は、リンクAの隠し板62に設けられた切り返し部135に回動可能に取り付けられている。すなわちリンクBの先端に設けられたピン127が、切り返し部135に設けられた孔136と係合している。
一方、リンクBの後端側には軸128が挿通され、支持棒117,118の中間部の長穴121と係合している。
長穴121は、弓状であって僅かに湾曲し、略垂直方向にのびる。従ってリンクBの後端側は、長穴121にそって略垂直方向に移動する。
【0034】
またリンクBに挿通された軸128には、連動部材28のフック47の下端が係合可能である。フック47を上昇させると、軸128はフックに引っかけられて上に移動するが、軸128は単独で上昇することもできる。
【0035】
図9〜12は、下部フラッパ23、リンクA,Bなどの位置関係を示した図である。そして、下部フラッパ23が突出した状態でのリンクA,Bの位置関係は、図9の通りである。
図9の状態では、下部フラッパ23が水平よりも僅かに自由端側が下にあり、下部フラッパ23の揺動中心軸58を中心として、下部フラッパ23の揺動軌跡の略接線方向にリンクAが位置する。より正確には、リンクAは、下部フラッパ23の揺動軌跡の接線方向から僅かに外れており、揺動中心となる軸132を中心として、他端が下側に回る方向(図の反時計回り)に回転力を得る位置にある。ただし、リンクAの下部フラッパ23の揺動軌跡の接線方向に対するずれは僅かであり、リンクAに掛かる回転力はごく小さいものである。
【0036】
また図9の状態では、ガイド溝45の端部であって、リンクAの先端部はガイド溝45の端部をストッパーとして停止する。一方、リンクAの他端は軸132を介してフレーム21に結合されている。そして、揺動中心軸58はフレーム21に取り付けられているので、軸132と揺動中心軸58との位置関係は変化することはない。したがって、下部フラッパ23、リンクA、フレーム21によって閉塞された三角形を構成し、下部フラッパ23から受ける力は、主にリンクAに対して軸方向力として作用する。そのため下部フラッパ23が商品から受ける力は、その大部分がリンクAの軸方向に作用し、下部フラッパ23が商品から受ける力は、リンクAによって支持される。
またリンクAに僅かに生じる回転力は、リンクBによって支持される。
【0037】
すなわち、このとき、リンクBは下端が長穴121の下端側の直線部121bに位置する。この時のリンクBの姿勢は、リンクAの揺動軌跡の接線からわずかに外れており、リンクBは、リンクAの揺動中心軸132を中心としてリンクAが閉塞方向(反時計回り)に回転したとき、リンクBの下端が下方向に力を受ける位置にある。
本実施形態においては、下部フラッパ23が略水平姿勢にあるとき、下部フラッパ23の荷重は主にリンクAのみによって支持され、僅かに生じるリンクAの回転方向分力をリンクBが負担する。そのため下部フラッパ23上の商品の重量によってはリンクAは揺動せず、下部フラッパ23を略水平姿勢に保持する。
【0038】
またリンクAを強制的に閉塞方向に移動させると、リンクBの下端が下方向に移動し、長穴121の下端側の直線部121bの末端に突き当たり、リンクAから受ける力をリンクBが負担する。したがって本実施形態においても、リンクAを操作して下部フラッパ23を下げることはできない。
【0039】
一方、図10(a)のように、リンクBの後端側が上昇すると、リンクBはリンクAの揺動軌跡の接線方向を越える。そのためリンクAから閉塞方向に力を受けるとリンクBの後端部が長孔121の直線部121bを離れて中間の円弧部121cに移動する。そのためリンクBの後端側が上昇すると、リンクBはリンクAの揺動を阻止することができない。
またリンクBの後端側が上昇すると、前記したリンクAの回転方向分力によってリンクAが自然に閉塞方向に移動し、リンクAは、先端がガイド溝45の末端部を離れ、さらに下部フラッパ23の揺動軌跡の接線方向を越える。すなわち本実施形態では、リンクBがリンクAの回動を阻止するストッパとしての機能を果たしているが、リンクBの後端側が上昇すると、あたかもストッパが外れた状態となる。したがって下部フラッパ23を下げる力(下部フラッパ23を時計方向に回転させる力)によってリンクAが閉塞方向に力を受け、リンクAの先端がガイド溝45に沿って移動し、下部フラッパ23が傾斜し収納方向に移動する。すなわちリンクAの移動によってリンクAは下部フラッパ23の揺動を阻止することができない状態となる。そのため結果的に、リンクBの後端側を上昇させると、下部フラッパ23の揺動阻止が解除され、図11の状態を経て図12の状態となる。
【0040】
上記した自動販売機の商品投出装置120は、図1の様に、自動販売機の商品通路2の下部に取り付けられる。また商品通路2の対向壁106には、上部フラッパ22が飛び出した状態の時の、上部フラッパ22の最高高さに相当する位置に、壁側突起70が設けられている。
【0041】
また、商品投出装置120の設置状態は以下の通りである。
上記したように、商品収納部14における5つの商品投出装置120の配置は、前後方向であり、また、各商品投出装置120のフレーム21は壁部15と略平行であり、手前から奥に向かって並んでいる。
さらに詳しく説明すると、商品投出装置120は、交互に向きを変えて並んでいる。すなわち、図8に示されるように、一番手前側の商品投出装置120aは、壁部15に対して略平行であり、商品通路2となる空間を有して配置されている。また、商品投出装置120aのフラッパ(商品支持部材)22,23の突出方向は手前に向かう方向であり、壁部15側に向かう方向である。
【0042】
また、一番手前側の商品投出装置120aの奥側に位置する、2番目の商品投出装置120bは、商品投出装置120aと背中合わせの状態に配置されている。すなわち、一番手前側の商品投出装置120aと2番目の商品投出装置120bは接近しており、2番目の商品投出装置120bのフラッパ(商品支持部材)22,23の突出方向は、奥に向かう方向であり、商品投出装置120aと反対である。そして、2番目の商品投出装置120bの奥には、内部壁16が設けられ、内部壁16と2番目の商品投出装置120bとの間には商品通路2となる空間を有している。
【0043】
そして、2番目の商品投出装置120bの奥に、3番目の商品投出装置120が、一番手前側の商品投出装置120aと同じ向きに設けられている。さらに、3番目の商品投出装置120の奥に、4番目の商品投出装置120が2番目の商品投出装置120bと同じ向きに、さらに、4番目の商品投出装置120の奥に、5番目の商品投出装置120が一番手前側の商品投出装置120aと同じ向きに、設けられている。
【0044】
次に本実施形態の自動販売機の商品投出装置120の全体的な作用について説明する。図7は、本実施形態の自動販売機の商品投出装置120によって細缶(商品)を投出する場合の様子を示す。
【0045】
また、図7の下部に設けられた長孔の図は、支持棒117,118及びフレーム21に設けられた長孔122,133と、リンクAの後端側を支持する軸132との位置関係を示すものである。さらにその下部に描かれた図は、下部フラッパ23側に設けられた駆動側部材116と、支持棒118に設けられた固定側部材125の関係を図示するものである。
【0046】
本実施形態の商品投出装置120によって缶の排出に使用する場合は、図7(a)の様に最も下端の缶76は、下部フラッパ23によって支持される。このとき、下部フラッパ23は揺動可能範囲の上限よりもやや下側の位置にある。この時の下部フラッパ23とリンクAの関係は、下部フラッパ23の揺動中心軸58を中心として、下部フラッパ23の揺動軌跡の略接線方向にリンクAが位置するものとなっている。より正確には、リンクAは、下部フラッパ23の揺動軌跡の接線方向から僅かに外れており、揺動中心となる軸132を中心として、他端が近接する方向(図の反時計回り)に回転力を得る位置にある。また当該位置は、ガイド溝45の端部であって、リンクAの先端部は ガイド溝45の端部をストッパーとして停止する。一方、リンクAの他端は軸132を介してフレーム21に結合される。したがって、図9の仮想線で示されるような、下部フラッパ23、リンクA、フレーム21によって閉塞された三角形を構成し、下部フラッパ23の荷重は、その大部分がリンクAの軸方向力によって抗され、さらに僅かに生じるリンクAの回転力がリンクBに抗され、リンクAは揺動せず、下部フラッパ23を略水平姿勢に保持する。
【0047】
なおこの時のリンクAの軸方向荷重は、図7(a)の上部の図の様にリンクAの長孔131の上端縁が軸132を押し、さらに当該軸132が、支持棒117,118及びフレーム21の長孔122,133の下端縁を押圧してフレーム21に支持される。
リンクBは下端が長穴121の下端部に位置し、またこの時、上部フラッパ22は、垂直姿勢にあり、後退している。
【0048】
続いて硬貨の投入及び商品の選択により、所定の信号が発せられると、ソレノイド27が機能して連動部材28を引き上げる。このとき連動部材28の下端に設けられたフック47が、リンクBの揺動中心たる軸128を引き上げる。そうすると、図10(a)のように、リンクBの端部が上昇してリンクAを閉塞側に引き込む。するとリンクAの先端部は、ガイド溝45の末端を離れ、さらに下部フラッパ23の揺動軌跡の接線方向からも外れる。そのため缶76の重量によって下部フラッパ23が傾斜し、さらにリンクAの先端部は、ガイド溝45に沿って摺動して下部フラッパ23の傾斜が進行し、下部フラッパ23が傾斜し収納方向に移動する。
【0049】
一方、リンクAから受ける力によってリンクBに揺動方向の力が作用し、リンクBの後端側はその力によって更に上昇する。すなわち本実施形態においても、連動部材28のフック47は、軸128を引っかけているのに過ぎず、軸128は、フック47を離れて上部に移動することができるから、リンクBの後端側は、連動部材28の上昇よりも早く上昇する。そしてリンクBに連れてリンクAが揺動し、リンクAの先端側のピン60が下部フラッパ23のガイド溝45に沿って移動し、下部フラッパ23に対する傾斜角度が変わる。そのため細缶76の荷重によって、下部フラッパ23は、押し開かれる。すなわち、図11の状態を経て図12の状態となる。
そのため最下部に位置する細缶76が落下し図7(b)の様に商品が排出される。
【0050】
そしてソレノイド27によって引き続き連動部材28が引き上げられ、連動部材28と連動する軸48と、上部フラッパ22のガイド溝部31との位置関係が変化し、上部フラッパ22が軸50を中心として揺動する。すなわち図12(b)の様に上部フラッパ22が突出する。
【0051】
そして、上部フラッパ22の最先端は、図7(b)の様に2個目の細缶77と接し、細缶77の落下を防ぐ。
【0052】
そのため下部フラッパ23は無荷重となり、バネ59の力によって水平姿勢に戻る。また下部フラッパ23の揺動軌跡の接線方向にリンクAが位置し、さらにリンクBは、リンクAの揺動中心64を中心として、リンクAの揺動軌跡の接線方向に位置して安定する。
そして最下部の商品の排出が確認されると、ソレノイド27が復帰し、上部フラッパ22が戻る。
そうすると、2個目の細缶77をおさえていた上部フラッパ22は、つっかえとなる部材を失い、細缶77の重量におされて傾斜する。そして細缶77は、下部フラッパ23に落下し、下部フラッパ23に支持される。
【0053】
この様に缶77が上部フラッパ22によって保持され、下部フラッパ23は無荷重となるので、下部フラッパ23は、バネ59の力によって上端まで戻る。すなわち本実施形態の本実施形態の商品投出装置120では、下部フラッパ23は、バネ59の力によって自由端側が揺動軸58よりも上になるまで揺動する。
この時、本実施形態の商品投出装置120では、リンクAと支持棒117,118等に長孔131,122,133が設けられており、この長孔131,122,133に挿通された軸132を介してリンクAとフレーム21が接続されているので、下部フラッパ23は跳ね上がるが如く動作して上端部に至る。
具体的に説明すると、下部フラッパ23が最も上昇した位置にあるとき、リンクAに生じる引っ張り力は、リンクAの長孔131の下端縁が軸132を引き、さらに当該軸132が、支持棒117,118及びフレーム21の長孔122,133の上端縁を引いてフレーム21に支持される。従って、実質的にリンクAが軸方向に移動し、伸び上がる様に移動して迅速に下部フラッパ23を上端部に至らしめる。
【0054】
そして最下部の商品の排出が確認されると、ソレノイド27が復帰し、上部フラッパ22が戻る。
その結果、缶76が下部フラッパ23の上に落下して缶76を保持する。
【0055】
以上、細缶を販売する場合を例に動作を説明したが、他の太さの缶を販売する場合もについても同様に一連の動作が行なわれる。さらに角ペットボトルを販売する場合も同様の動作をする。
【0056】
次に、本願発明の特徴である停電の場合における商品の排出について説明する。
【0057】
停電状態においても、商品投出装置120と細缶76,77の位置関係は、通電されているときと同じであり、下部フラッパ23は突出し、図7(a)の状態である。すなわち、下部フラッパ23は突出し、略水平状態となっており、商品通路2側から見ると、隠し板62は正面側からは下部フラッパ23に隠れていない状態となっている。
【0058】
また、図13のように、本発明の自動販売機1の商品投出装置120を使用している自動販売機の手前側には、隠し板貫通孔202及びフレーム貫通孔201に対応する位置に商品収納部貫通孔11a,11bが設けられており、商品収納部貫通孔11a,11bの上側には確認用貫通孔12が設けられている。そして、本発明の商品投出装置120には解除には、解除部材207を使用する。
解除部材207は、箱体9とは別体で丸棒状であり、外径は、隠し板貫通孔202、フレーム貫通孔201及び商品収納部貫通孔11の内径よりも小さいものである。なお、解除部材207は自動販売機1に設けられても良く、また、適当な棒状物(ドライバーなど)を用いることにより、自動販売機1に設けられていなくてもよい。
【0059】
そして、解除部材207を、隠し板貫通孔202に対応する位置に有する商品収納部貫通孔11aから挿入する(図13において、左手前側)。そして、解除部材207をさらに奥へと挿入し、商品投出装置120aの隠し板貫通孔202にも挿入させる。このときの挿入は、確認用貫通孔12から内部を見ながらできるので容易に挿入することができる。すなわち、解除部材207は、図8のような状態で挿入され、解除部材207の先端は、図14に示される仮想線L1上を通って進む。
【0060】
さらに挿入すると、解除部材207の先端は、リンクBの軸128付近に到達する。そして、図10(b)のように、解除部材207の先端を軸128の下に移動して接触させて、てこの原理により軸128を少しだけ上に移動させる。このとき、解除部材207の先端を挿入方向は、解除部材207の解除の際の移動方向との関係で略垂直方向である。
【0061】
そうすると、リンクA,Bの状態は、図10(b)の状態となる。そして、このときのリンクA,Bの状態は、通電しているときのソレノイド27が上昇し始めた状態である図10(a)の状態とほぼ同じである。その後は解除部材207を引き上げなくても細缶76の重みで下部フラッパ23は押し開かれて保持が解除され、細缶76は落下する。
【0062】
一方、軸128を上に移動させると、それに連結している連結部材28も上昇する。しかしながら、軸128の上昇量はわずかであるので、連結部材28も上昇も小さく、上部フラッパ22の突出はほとんど無い。そのため、上部フラッパ22によって、細缶77は保持されない。そのため、細缶77は、細缶76が落下すると共に落下していく。
また、解除部材207で軸128を一度上げると、細缶が連続的に落下していくので、下部フラッパ23が突出することができない。したがって、全ての細缶が排出されていく。本発明の実施形態では、商品通路2側から解除部材207を挿入している関係上、解除部材207が細缶との接触することになるので、軸128を移動させた後、解除部材207を引き抜くなどして細缶を排出する。
【0063】
上記の説明は、一番手前側の商品排出装置120aの商品3の排出について説明であったが、本発明の実施形態では、さらに、2番目の商品排出装置120bについても商品の排出が可能である。
すなわち、図13の様に、解除部材207をフレーム貫通孔201に対応する位置に有する商品収納部貫通孔11bから挿入する(図13において、左奥側)。そして、フレーム貫通孔201にも挿入する。さらに奥へ挿入すると、2番目の商品排出装置120bに至る。2番目の商品排出装置120bは、一番手前側の商品排出装置120aと、手前と奥を反対にして取り付けられている。
そして、解除部材207の先端は図14における仮想線L2上を通り、2番目の商品排出装置120bの軸128付近に到達し、商品排出装置120bの隠し板貫通孔202手前に位置する。そして、一番手前側の商品排出装置120aを排出する方法と同じように、軸128を上げて細缶77を排出する。
【0064】
また、さらに奥の商品排出装置120については、商品収納部貫通孔11の位置と、それぞれの商品排出装置120のフレーム貫通孔201の位置、隠し板貫通孔202の位置関係を合わせて、解除部材207を挿通可能にすることにより、上記した商品排出装置120aや商品排出装置120bのように商品(細缶)の排出が可能となる。
また、本発明の実施形態におけるフレーム貫通孔201の位置、隠し板貫通孔202の位置は対称であったが、解除部材207が挿通でき、軸128を移動させることができれば、どのような位置でも良い。さらに、解除部材207は、曲がっていても良い。
【0065】
【発明の効果】
本発明は、上述の通り構成されているので、停電の場合でも商品の排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における自動販売機の扉部を開いた状態であり、内部を示した斜視図
【図2】本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品収納部を示した図
【図3】本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置の正面図
【図4】本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置のフレームの正面図
【図5】本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置の下部フラッパとフレームを示した分解斜視図。
【図6】本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置の裏側から見た斜視図
【図7】本実施形態の自動販売機の商品投出装置によって細缶を投出する場合の様子を示す側面図
【図8】本実施形態の自動販売機の商品投出装置の側面図であり、解除部材で解除する際の図
【図9】下部フラッパが突出した状態での、下部フラッパ、リンクA,Bの位置関係を示した模式図
【図10】下部フラッパ、リンクA,Bの位置関係を示した模式図であり、(a)は、ソレノイドが作動し始めた状態の図であり、(b)は、解除部材によって解除する際の図
【図11】さらに、ソレノイドが作動した際の、下部フラッパ、リンクA,Bの位置関係を示した模式図
【図12】ソレノイドが作動し終わったときの、下部フラッパ、リンクA,Bの位置関係を示した模式図
【図13】本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置付近を拡大した斜視図
【図14】本発明の第1の実施形態における自動販売機の商品投出装置付近を下側から見て拡大した斜視図
【図15】従来技術における自動販売機の内部を示した側面図
【符号の説明】
1 自動販売機
2 商品通路
3 商品
9 箱体
9a 扉部
11a,11b 商品収納部貫通孔
14 商品収納部
15 壁面
120 商品投出装置
207 解除部材
Claims (5)
- 商品収納部が設けられた自動販売機であって、前記商品収納部の内部には手前側と奥側に商品通路が設けられ、前記商品通路の下側には前記手前側の商品通路の商品投出装置と前記奥側の商品通路の商品投出装置とを背中合わせの状態で有し、さらに前記商品投出装置は商品の保持・排出を電気で作動するものであり、
前記商品収納部には2つの貫通孔が設けられた壁面を有し、別途用意の解除部材を一方の前記貫通孔に挿入して前記手前側の商品投出装置の保持を解除し、他方の前記貫通孔に挿入して前記奥側の商品投出装置の保持を解除して、前記商品の排出をすることができることを特徴とする自動販売機。 - 箱体と、前記箱体の内部に設けられた商品収納部を有する自動販売機であって、前記箱体は扉を有して開閉でき、前記商品収納部の内部には手前側と奥側に商品通路が設けられ、前記商品通路の下側には前記手前側の商品通路の商品投出装置と前記奥側の商品通路の商品投出装置とを背中合わせの状態で有し、さらに前記商品投出装置は商品の保持・排出を電気で作動するものであり、前記商品収納部は、前記箱体の開閉面側に2つの貫通孔が設けられた壁面を有し、前記商品投出装置は前記壁面と前記商品通路を挟んだ反対側に位置しており、別途用意の解除部材を一方の前記貫通孔から挿入し、前記商品通路を越えて前記手前側の商品投出装置に接触して保持を解除し、他方の前記貫通孔に挿入して前記奥側の商品投出装置の保持を解除して、商品の排出をすることができることを特徴とする自動販売機。
- 前記商品投出装置は、前記商品通路の壁面側から中央側に向かって突出・後退して最下流側に位置する商品を保持する主商品支持部材と、前記主商品支持部材の上流側に位置して下流側から二番目の商品を保持する次期商品支持部材と、前記主商品支持部材を商品通路側に突出する方向に付勢する付勢手段と、前記主商品支持部材の後退を阻止する後退阻止部材と、前記次期商品支持部材を動力によって突出させる突出手段を有し、所定の信号に応じて前記後退阻止部材による前記主商品支持部材の後退阻止を解除し、これと前後して前記突出手段によって前記次期商品支持部材を突出させるものであり、別途用意の解除部材を前記貫通孔に挿入し、前記後退阻止部材に接触することによって前記商品投出装置の保持を解除して商品の排出することができることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機。
- 前記主商品支持部材及び前記次期商品支持部材は、互いに独立して突出・後退できることを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
- 前記後退阻止部材は二以上のリンクA,Bを有する連鎖構造によって構成され、一つのリンクAは前記主商品支持部材と係合して前記主商品支持部材の移動を阻止し、他のリンクBは前記リンクAの移動を阻止することを特徴とする請求項3又は4に記載の自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039072A JP4129857B2 (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039072A JP4129857B2 (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 自動販売機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003242555A JP2003242555A (ja) | 2003-08-29 |
JP4129857B2 true JP4129857B2 (ja) | 2008-08-06 |
Family
ID=27780215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002039072A Expired - Fee Related JP4129857B2 (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4129857B2 (ja) |
-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002039072A patent/JP4129857B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003242555A (ja) | 2003-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5659745B2 (ja) | 自動販売機 | |
JP2002288732A (ja) | 自動販売機の商品払出装置 | |
JP4129857B2 (ja) | 自動販売機 | |
JP3508902B2 (ja) | 自動販売機の商品払出装置 | |
JP3422778B2 (ja) | 自動販売機の商品投出装置 | |
JP3793025B2 (ja) | 自動販売機の商品投出装置 | |
JPH11283104A (ja) | 自動販売機の商品払出装置 | |
JP3942891B2 (ja) | 自動販売機の商品投出装置 | |
JP3422789B2 (ja) | 自動販売機の商品投出装置 | |
JP3711783B2 (ja) | 自動販売機の商品払出装置 | |
JP3422777B2 (ja) | 自動販売機の商品投出装置 | |
JP3471554B2 (ja) | 自動販売機の商品収納装置 | |
JP4187515B2 (ja) | 自動販売機の扉閉鎖装置 | |
JP3422790B2 (ja) | 自動販売機の商品投出装置 | |
JP3815309B2 (ja) | 自動販売機の商品払出し装置 | |
JPH10162207A (ja) | 自動販売機 | |
JP2003217022A (ja) | 自動販売機の商品投出部の構造 | |
JP3430219B2 (ja) | 自動販売機 | |
JP2591168Y2 (ja) | 円柱状物品投出装置 | |
KR100290997B1 (ko) | 자동 판매기의 상품 불출 장치 | |
JP3726099B1 (ja) | 媒体販売装置 | |
JP3182305B2 (ja) | 自動販売機の商品払出装置 | |
JPH09282550A (ja) | 自動販売機における商品払出装置 | |
JP2015095139A (ja) | 自動販売機の商品搬出装置 | |
JP2003168157A (ja) | 自動販売機の商品払出し装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050112 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050401 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050404 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071204 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080415 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080425 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080514 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140530 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |