JP2002272216A - 移動農機の走行装置 - Google Patents

移動農機の走行装置

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JP2002272216A
JP2002272216A JP2001085417A JP2001085417A JP2002272216A JP 2002272216 A JP2002272216 A JP 2002272216A JP 2001085417 A JP2001085417 A JP 2001085417A JP 2001085417 A JP2001085417 A JP 2001085417A JP 2002272216 A JP2002272216 A JP 2002272216A
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英之 草本
Yoshihiro Fukumura
善宏 福村
Shinichi Murai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動農機の畦越え走行の容易化。 【解決手段】移動農機の後部に田植機を昇降自在に連結
し、移動農機の前部には畦越えアーム63を設け、この
畦越えアーム63を前下方に回動した前方突出状態と上
方に後上方に回動した後方収納状態とに切り替え可能に
構成している。この畦越えアーム63には、車体後部の
田植機を昇降させる第2昇降レバー64を取り付ける。
移動農機を低速で前進走行しながら畦越え走行をする際
に、畦越えアーム63を押し下げて車体前部の浮き上が
りを防止しながら、第2昇降レバー64を操作すること
により、車体後部の田植機を昇降させることができる。
従って、田植機の上昇忘れた際にも、畦越えアーム63
の操作位置にいながら迅速に田植機を上昇させることが
でき、また、車体の前後バランスを調整して車体前部の
浮き上がりを防止しながら楽に畦越え走行をすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動農機の操作
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】走行車体の後部に例えば田植機を設け、走
行車体の前部には畦越えアームを上下回動自在に設け
て、畦越えアームを下方に回動して前方に突出した状態
として押し下げることにより、畦越え時の車体前部の浮
き上がりを防止し、また、通常作業時には、畦越えアー
ムを上方に回動した後方収納状態にするものは公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、従来装置に
あっては、走行車体を畦越えして隣の圃場に移動させる
場合には、前方突出状態の畦越えアームを押し下げるこ
とにより、車体前部の浮き上がりは防止できるものの、
機体後部の農作業手段の昇降操作等がしにくいという不
具合があった。そこで、この発明は畦越えの際の操作の
容易化を図り、このような不具合を解決しようとするも
のである。
【0004】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を
解決するための請求項1の発明は、走行車体の後部に農
作業手段を設け、走行車体の前部には回動自在に設けら
れていて、下方に回動した前方突出状態と上方に回動し
た後方収納状態とに切り替え可能な畦越えアーム63を
設け、前記畦越えアーム63には、車体後部の農作業手
段を昇降させる第2昇降レバー64を取り付けたことを
特徴とし、請求項2の発明は、機体後部の農作業手段を
昇降する作業機昇降手段と畦越えアーム63とを連動連
結し、畦越えアーム63の斜め前方への突出回動に関連
して前記農作業手段を上昇させることを特徴とシール、
請求項3の発明は、スロットルレバー70、農作業手段
を昇降させる作業機昇降レバー73及び走行・停止レバ
ー72を走行車体における操縦座席4前方の左右一側に
まとめて配置することを特徴とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明は、移動農機1
を低速で前進走行しながら畦越え走行をする際に、畦越
えアーム63を押し下げて車体前部の浮き上がりを防止
しながら、第2昇降レバー64を操作することにより、
車体後部の農作業手段を昇降させることができる。
【0006】従って、農作業手段の上昇忘れにも操縦座
席4近くの昇降レバーを操作することなく、畦越えアー
ム63の操作位置にいながら迅速に農作業手段を上昇さ
せることができ、また、農作業手段の昇降により前後調
節して車体の前後バランスを調整し、車体前部の浮き上
がりを防止しながら楽に畦越え走行をすることができ
る。
【0007】また、請求項2の発明は、畦越えアーム6
3の斜め前方への突出回動に関連して農作業手段を上昇
させるので、農作業手段の上昇を忘れても畦越えアーム
63の操作に関連して農作業手段を確実に上昇させるこ
とができ、農作業手段の破損を未然に防止することがで
きる。
【0008】また、請求項3の発明は、畦越え時にオペ
レータが車体から降りて畦越えアーム63を操作しなが
ら走行・停止レバー72を操作し車体を走行・停止させ
ると共に、その際に関連して操作するスロットルレバー
70や農作業手段を昇降させる作業機昇降レバー73を
車体一側にまとめて配置しているので、これらのレバー
類の操作を楽に行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、移動農機の実施例の形態に
ついて説明する。まず、図1乃至図3に基づき、移動農
機1の全体構成について説明する。移動農機1は、車体
フレーム2の中央にエンジン3を搭載し、エンジン3の
上側に操縦座席4を設け、車体フレーム2の前側部に操
舵用のハンドル5を配置し、前部左右両側には左・右前
輪6,6を配置し、後部左右両側には左・右後輪7,7
を配置し、後部には田植機8を昇降自在に連結してい
る。
【0010】走行ミッション装置9は、前記エンジン3
から入力された回転動力を左・右前輪6,6及び左・右
後輪7,7に伝動するように、車体フレーム2の前側部
に配置している。主クラッチ装置11は、前記エンジン
3と走行ミッション装置9の中間入力軸12との間に設
けた伝動ベルト11a,該伝動ベルト11aを緊張・弛
緩するベルトテンション式のクラッチ11b,該クラッ
チ11bを断続操作する主クラッチレバー(図示省略)
により構成している。
【0011】副変速装置13は、中間入力軸12とミッ
ションケース18の入力軸19との間に設けた高・低副
変速ベルト13a,13b、高・低副変速ベルト13
a,13bを択一的に緊張・弛緩するベルトテンション
式の副変速クラッチ13c,13d、副変速クラッチ1
3c,13dを断続操作する副変速レバー60により構
成し、入力軸19を高速伝動あるいは低速伝動する構成
である。
【0012】そして、主クラッチレバー(図示省略)及
び副変速変速レバー60は、入り側にテンションスプリ
ング(図示省略)によって押圧し、切り側には手動によ
り操作する通常のテンションクラッチ操作レバーであ
る。そして、主クラッチレバー(図示省略)及び副変速
変速レバー60は、クラッチを切り位置に移動した状態
でロック装置(図示省略)によりロックできる構成であ
る。なお、主クラッチレバー(図示省略)及び副変速変
速レバー60を足踏み式のぺダルに構成してもよい。
【0013】走行ミッション装置9は図3に示すように
構成している。ミッションケース18において、伝動上
手側から、入力軸19、植付杆駆動軸32、入力軸19
の右側方に軸心一致状態に軸架している主変速軸20
(主変速軸20の左側端部は、入力軸19の右側端部の
ニードルベアリングを介して軸受されている。)、クラ
ッチ軸21、前輪ブレーキ軸22、前輪差動装置23、
左・右ホイール伝動軸24の順に軸架している。
【0014】そして、入力軸19の外側には、高・低入
力プーリ25a,25bを軸着して回転動力を入力する
構成とし、入力軸19のミッションケース18内部に
は、入力ギヤ26を設けている。前記植付杆駆動軸32
の左側部には、一体的に構成されている大径の減速第1
ギヤ27及び小径の減速第2ギヤ28をベアリングを介
して遊転自在に設けている。
【0015】主変速軸20の左側端部には、一体的に構
成している小径ギヤ29と大径ギヤ30を軸方向に摺動
自在に軸着し、超減速シフタ装置31により摺動させる
構成としいる。しかして、左側に摺動すると、小径ギヤ
29が前記減速第1ギヤ27に噛み合って、入力軸19
の等速回転動力が主変速軸20に伝動され、また、右側
に摺動すると、大径ギヤ30が前記減速第2ギヤ28に
噛み合って、主変速軸20に減速された回転動力が伝動
されるようにして、減速装置Aを構成している。
【0016】なお、超減速シフタ装置31を右側に摺動
し、大径ギヤ30が減速第2ギヤ28に噛み合って、主
変速軸20に減速された回転動力が伝動される超減速状
態となり、且つ、植付・昇降レバー73を植付位置に操
作し植付状態となったことを、センサが検出すると、例
えば、音声による警報を発する構成としてもよい。この
ように構成すると、オペレータは超低速走行で植付作業
をしていることを知ることができ、オペレータが知らず
に超低速走行での植付作業を防止できる。
【0017】また、主変速軸20の小径ギヤ29及び大
径ギヤ30の右側部には、少し径の異なる株間変速第1
大ギヤ33a,株間変速第1小ギヤ33bを軸着し、そ
の右側部には一体的な小径の低速主変速ギヤ35及び大
径の高速主変速ギヤ34を摺動自在に軸着している。
【0018】植付杆駆動軸32の前記減速第2ギヤ2
8,減速第1ギヤ27の右側部には、少し径の異なる一
体的な株間変速第2大ギヤ36a,株間変速第2小ギヤ
36bを摺動自在に取り付け、該株間変速第2大ギヤ3
6a,株間変速第2小ギヤ36bを左側に移動すると、
株間変速第1大ギヤ33aと株間変速第2小ギヤ36b
とが噛み合い、また、株間変速第2大ギヤ36a,株間
変速第2小ギヤ36bを右側に移動すると、株間変速第
1小ギヤ33bと株間変速第2大ギヤ36aとが噛み合
い、主変速軸20の回転動力が少し変速されて植付杆駆
動軸32に伝達され、田植機8の植付株間が変更される
構成である。
【0019】また、植付杆駆動軸32と主変速軸20の
右側端部には、株間変速第2装置37が設けられてい
て、更に株間変速がされて、ギヤ38を介して植付伝動
軸39に動力が伝達される構成である。クラッチ軸21
の中央部には、大ギヤ40と小ギヤ41とを有するセン
ターギヤ42を軸着し、センターギヤ42の小ギヤ41
は前記高速主変速ギヤ34に噛み合ったり、また、セン
ターギヤ42の大ギヤ40は前記低速主変速ギヤ35に
択一的に噛み合う構成である。
【0020】前記センターギヤ42の両側には、軸方向
に摺動自在の左・右サイドクラッチギヤを係合離脱自在
に設けた左・右サイドクラッチ装置43,43を設けて
いる。そして、左・右サイドクラッチ装置43,43の
外側には、コーン式あるいはディスク式に構成した左・
右サイドブレーキ装置44,44を夫れ夫れ設け、左・
右サイドクラッチを切った後に、更に外側への移動を継
続すればブレーキが作動し、左・右サイドクラッチギヤ
に制動力を与える構成としている。
【0021】前輪ブレーキ軸22は、前記小ギヤ41に
噛み合いする伝動大ギヤ46、及び、前記大ギヤ40に
噛み合い、且つ、伝動下手側にある前輪差動装置23の
伝動差動ギヤ23aに噛み合いする伝動小ギヤ45を軸
着し、前輪ブレーキ軸22の一側部に外部から操作可能
にブレーキ装置47を構成している。
【0022】そして、左・右前輪6,6には、前記前輪
差動装置23から左・右横伝動軸48,48、左・右縦
伝動軸49,49、左・右縦伝動軸49,49のケース
下端側に操舵・旋回可能に嵌合支持した左・右前輪伝動
装置50,50を介して、回転動力と前輪ブレーキ軸2
2からの制動力が伝達できる構成としている。
【0023】前輪差動装置23は、デフロック爪23b
を備えており、デフロック爪23bにより、左・右前輪
6,6が差動しないようにすることができる。このデフ
ロック爪23bは、機体の走行が超低速になるように超
減速シフタ装置31を操作すると、関連的に作動できる
ように構成されている。これにより、畦越え時等に左・
右前輪6,6が差動することによる走行駆動力の低下や
機体前進方向の急激な変化あるいは転倒等の危険を防止
している。
【0024】左・右後輪7,7には、左・右サイドクラ
ッチ装置43,43から左・右ホイールギヤ53,53
を介しで伝達された回転動力が、左・右ホイール伝動軸
24,24に伝達され、更に、左・右後輪伝動軸52,
52を介して伝動する構成としている。しかして、左・
右後輪7,7は、左・右サイドクラッチ装置43,43
による動力の断続と、左・右サイドブレーキ装置44,
44に基づく制動力が伝達される。
【0025】左・右クラッチぺダル55,55は、周知
の構成と同様であり、操縦座席4の前側における右側に
偏位した位置に配置し、前記左・右サイドクラッチ装置
43,43及び左・右サイドブレーキ装置44,44に
操作可能に連結している。そして、左・右クラッチぺダ
ル55,55は、左・右クラッチぺダル55,55は係
合離脱自在の連杆(図示省略)によって連結できる構成
とし、更に、左・右前輪6,6に制動力をかける左・右
サイドブレーキ装置44,44の操作杆57を左クラッ
チぺダル55の側部に係合離脱自在に構成している。
【0026】次ぎに、操作レバー類の構成について説明
する。主変速装置Bを構成する高・低速主変速ギヤ3
4,35を操作する主変速レバー58は、図4に示すよ
うに、ハンドル5の左側部に設けられていて、移動速度
位置、作業速度位置、中立位置、後進位置に夫れ夫れ操
作できる。また、副変速装置13を操作する副変速レバ
ー60はハンドル5の右側部に設けられていて、高速位
置、低速位置に操作できる構成である。
【0027】次ぎに、前記構成の伝動状態について説明
する。まず、主クラッチレバー(図示省略)を入り位置
に操作すると、エンジン3の回転動力は、主クラッチ装
置11,副変速装置13を経て高・低入力プーリ25
a,25bに伝動され、走行ミッション装置9の入力軸
19に伝達される。
【0028】次いで、回転動力は、入力軸19の入力ギ
ヤ26から減速第1ギヤ27、小径ギヤ29、高速主変
速ギヤ34(あるいは低速主変速ギヤ35)、センター
ギヤ42の小ギヤ41(あるいはセンターギヤ42の大
ギヤ40)を経由した、通常回転動力が伝達されて、移
動速度や作業速度の通常走行がなされる。
【0029】次に、一方の左・右後輪7,7への伝動経
路を説明すると、回転動力は、センターギヤ42の両側
に係合している左・右サイドクラッチ装置43,43に
よって、下手側の左・右ホイール伝動軸24,24の左
・右ホイールギヤ53,53に伝達され、次いで、回転
動力は更に後方に延長した左・右後輪伝動軸52,52
を経て左・右後輪7,7に伝動される。
【0030】他方の左・右前輪6,6への回転動力は、
センターギヤ42の小ギヤ41から伝動大ギヤ46(あ
るいは、大ギヤ40から伝動小ギヤ45)、前輪ブレー
キ軸22、伝動小ギヤ45、伝動作動ギヤ23a、前輪
差動装置23、左・右横伝動軸48,48、左・右縦伝
動軸49,49、左・右前輪伝動装置50の順に伝動さ
れて、左・右前輪6,6に伝達される。
【0031】次ぎに、大径の減速第1ギヤ27,小径の
減速第2ギヤ28、及び、小径ギヤ29,大径ギヤ30
から構成されている減速装置Aを減速変速した伝動状態
について説明する。超減速シフタ31により小径ギヤ2
9,大径ギヤ30を右側に摺動し、大径ギヤ30を前記
減速第2ギヤ28に噛み合わせる。すると、小径の減速
第2ギヤ27から大径ギヤ30に減速回転が伝達され
て、主変速軸20は減速回転し、更に、低速主変速ギヤ
35、大ギヤ40を経てセンターギヤ42が減速回転す
る。しかして、以下の伝動経路は前記と同様にして、左
・右後輪7,7、左・右前輪6,6に伝達され、超低速
で走行する。なお、この時には前輪差動装置23のデフ
ロック爪23bが関連的に操作されて、左・右前輪6,
6を差動しないようにロック状態となる。
【0032】次に、図5に基づき畦越えアーム63に取
り付けた田植機8を昇降させる第2昇降レバー64につ
いて説明する。車体の前部に畦越えアーム63を設けて
いる。畦越えアーム63の下端部を軸支し、図1に示す
ように、実線の上後方への回動位置から仮想線に示す斜
め下前方への回動位置まで所定範囲にわたって回動でき
る構成で、バネ(図示省略)により上後方への突出位置
に回動付勢している。
【0033】この畦越えアーム63には、田植機8を昇
降させることのできる第2昇降レバー64を取り付け、
昇降制御弁65aを切り替え作動する切替レバー65と
前記第2昇降レバー64を昇降ワイヤ66を介して連動
連結している。しかして、第2昇降レバー64を操作す
ることにより、切替レバー65を作動して昇降制御弁6
5aを切り替え、油圧昇降シリンダ67に圧油を給排し
て、昇降リンク68,68を上下回動し、田植機8を昇
降させる。
【0034】前記のように構成したので、移動農機1を
低速で前進走行しながら畦越えをする際には、畦越えア
ーム63を押し下げて機体前部の浮き上がりを防止しな
がら、第2昇降レバー64を操作し、機体後部の田植機
8を昇降させることができる。
【0035】従って、田植機8の上昇忘れにも操縦座席
4近くの昇降レバー64a(図1に示す)を操作するこ
となく、畦越えアーム63の操作位置にいながら迅速に
上昇させることができる。また、第2昇降レバー64を
操作して田植機8を昇降させることにより、田植機8の
前後位置を調節して機体の前後バランスを調整し、機体
前部の浮き上がりを楽に防止しながら畦越え走行をする
ことができる。
【0036】また、図6に示すように、畦越えアーム6
3と、操縦座席4の近傍に設けた昇降レバー64a、あ
るいは、昇降制御弁(図示省略)の切替レバー65に連
動ワイヤ69を介して連動連結し、畦越え時における畦
越えアーム63の斜め前下方への回動に関連して、昇降
レバー64aあるいは切替レバー65を上昇位置に切り
替え、機体後部の田植機8を上昇させる構成としてもよ
い。このように構成することにより、田植機8の上昇を
忘れた際にも、畦越えアーム63の操作に関連して田植
機8を確実に上昇させることができる。
【0037】次に、図7に基づき操作レバーの他の実施
例について説明する。スロットルレバー70をエンジン
3におけるガバナ機構の制御アームにスロットルワイヤ
71を介して連係している。走行・停止レバー72は車
体前部に設けられていて、前記主クラッチ装置11にお
ける伝動ベルト11aを緊張・弛緩するクラッチ11b
を作動するアームに、走行・停止ワイヤ(図示省略)を
介して連動連結されていて、走行位置と停止位置とに切
り替えて、主クラッチ装置11を入/切するものであ
り、オペレータが移動農機1から降りた状態で操作する
ものである。
【0038】このスロットルレバー70と走行・停止レ
バー72とを連動ワイヤ69を介して連動連結し、走行
・停止レバー72を走行位置へ切り替えると、スロット
ルレバー70を所定の増速回転位置に関連的に移動して
エンジン3を所定の高速回転状態とし、また、停止位置
に切り替えると、スロットルレバー70をアイドリング
位置に移動させる構成である。そして、連動ワイヤ69
とスロットルレバー70の接続部には、例えば長孔等の
融通機構を介在させて、スロットルレバー70を低速回
転側に移動させても、係止手段で係止されている走行・
停止レバー72はそのままの走行位置を維持するように
構成し、スロットルレバー70の操作が重くならないよ
うに構成している。
【0039】前記のように構成したので、オペレータが
走行・停止レバー72を操作しての畦越え走行中におい
て、走行・停止レバー72を停止位置に移動すると、ス
ロットルレバー70を関連的にアイドリング位置に戻し
エンジン3をアイドリング回転とし低速走行とする。従
って、移動農機の急停止を防止し円滑な畦越え走行をす
ることができる。なお、その後にスロットルレバー70
を停止位置に移動し車体の走行を停止する。
【0040】次に、図8に基づき、操作レバーの他の実
施例について説明する。移動農機1の後部に田植機8を
昇降自在に取り付け、車体の前部に畦越えアーム63を
設けたものにおいて、スロットルレバー70、植付・昇
降レバー73、走行・停止レバー72を操縦座席4前方
の左右一側にまとめて配置することを特徴とする。
【0041】スロットルレバー70はエンジン3のガバ
ナ機構を作動してエンジン3の回転出力を増減速するも
のでり、植付・昇降レバー73は昇降制御弁(図示省
略)を作動して油圧昇降シリンダ67に圧油を給排し、
田植機8の昇降や、田植機8の植付ミッションケース内
に設けられている植付クラッチピン(図示省略)を操作
することにより、田植機8の苗植装置の駆動を入/切す
るものである。
【0042】車体の前部に畦越えアーム63を設けた乗
用田植機にあっては、畦越え時にはオペレータは車体か
ら降りて畦越えアーム63を操作しながら走行・停止レ
バー72を操作し車体を走行・停止するが、その際に、
関連して使用するスロットルレバー70及び植付・昇降
レバー73を機体の一側にまとめて配置しているので、
これら操作を楽に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 移動農機の全体側面図である。
【図2】 移動農機の一部省略した全体平面図である。
【図3】 走行ミッション装置の展開した切断面図であ
る。
【図4】 移動農機の全体平面図である。
【図5】 要部の斜視図である。
【図6】 要部の側面図、斜視図である。
【図7】 要部の斜視図である。
【図8】 全体の正面図である。
【符号の説明】
1…移動農機、2…車体フレーム、3…エンジン、4…
操縦座席、5…ハンドル、6…左・右前輪、7…左・右
後輪、8…田植機、9…走行ミッション装置、11…主
クラッチ装置、11a…伝動ベルト、11b…クラッ
チ、12…中間入力軸、13…副変速装置、15…エン
ジン出力ベルト、18…ミッションケース、19…入力
軸、20…主変速軸、21…クラッチ軸、22…前輪ブ
レーキ軸、23…前輪差動装置、23a…伝動差動ギ
ヤ、23b…デフロック爪、24…左・右ホイール伝動
軸、25…入力プーリ、26…入力ギヤ、27…減速第
1ギヤ、28…減速第2ギヤ、29…小径ギヤ、30…
大径ギヤ、31…超減速シフタ、32…植付杆駆動軸、
33a…株間変速第1大ギヤ、33b…株間変速第1小
ギヤ、34…高速主変速ギヤ、35…低速主変速ギヤ、
36a…株間変速第2大ギヤ、36b…株間変速第2小
ギヤ、37…株間変速第2装置、38…ギヤ、39…植
付伝動軸、40…大ギヤ、41…小ギヤ、42…センタ
ーギヤ、43…左・右サイドクラッチ装置、44…左・
右サイドブレーキ装置、45…伝動小ギヤ、46…伝動
大ギヤ、47…ブレーキ装置、48…左・右横伝動軸、
49…左・右縦伝動軸、50…左・右前輪伝動装置、5
2…左・右後輪伝動装置、53…左・右ホイールギヤ、
55…左・右クラッチぺダル、57…操作杆、58…主
変速レバー、59…ハンドルポスト、60…副変速レバ
ー、61…株間変速レバー、62…減速レバー、63…
畦越えアーム、64…第2昇降レバー、65…切替レバ
ー、66…昇降ワイヤ、67…昇降シリンダ、68…昇
降リンク、69…連動ワイヤ、70…スロットルレバ
ー、71…スロットルワイヤ、72…走行・停止レバ
ー、73…植付昇降レバー(作業機昇降レバー)A…減
速装置、B…主変速装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 49/00 B62D 49/00 E G05G 1/24 G05G 1/24 C Fターム(参考) 2B062 AA02 AB01 BA11 BA22 BA62 2B304 KA08 LA02 LA09 LB05 LB16 MA02 PA01 PA15 RA01 RA27 3D036 GA48 GD01 GD07 GF02 GH16 GJ12 3J070 AA03 BA34 CA22 CC23 DA24 EA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車体の後部に農作業手段を設け、
    走行車体の前部には回動自在に設けられていて、下方に
    回動した前方突出状態と上方に回動した後方収納状態と
    に切り替え可能な畦越えアーム63を設け、前記畦越え
    アーム63には、車体後部の農作業手段を昇降させる第
    2昇降レバー64を取り付けたことを特徴とする移動農
    機の操作装置。
  2. 【請求項2】 機体後部の農作業手段を昇降する作業
    機昇降手段と畦越えアーム63とを連動連結し、畦越え
    アーム63の斜め前方への突出回動に関連して前記農作
    業手段を上昇させることを特徴とする移動農機の操作装
    置。
  3. 【請求項3】 スロットルレバー70、農作業手段を
    昇降させる作業機昇降レバー73及び走行・停止レバー
    72を走行車体における操縦座席4前方の左右一側にま
    とめて配置することを特徴とする移動農機の操作装置。
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