JP2001010362A - 作業車両 - Google Patents

作業車両

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JP2001010362A
JP2001010362A JP11183863A JP18386399A JP2001010362A JP 2001010362 A JP2001010362 A JP 2001010362A JP 11183863 A JP11183863 A JP 11183863A JP 18386399 A JP18386399 A JP 18386399A JP 2001010362 A JP2001010362 A JP 2001010362A
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尚彦 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタの作業部を取り替えたり、洗浄する
場合は、作業部の高さを変更すると同時に、取付位置や
洗浄位置を変えるべく車両の前後位置を移動する必要が
生じる。この時、作業者は何度も操縦席側と作業部側と
を往復する煩わしさが有った。また、車外に作業部の昇
降と、車両の前後進を操作する操作具を設ける際には部
品点数を極力抑え安価に構成することが望ましい。 【解決手段】 トラクタ10には、前後進切替装置3を
切り替え操作する前後進切替用クラッチと、作業部5を
昇降操作する作業機昇降用油圧シリンダ6とを備えると
共に、フェンダー後部には第一スイッチ7Aと第二スイ
ッチ7Bを設ける。そしてスイッチ7A,7Bの同時押
し込み操作により前記前後進切替用クラッチ若しくは作
業機昇降用油圧シリンダ6を適宜切り替えて駆動する構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタやコン
バインといった農業用作業車両や建築、運搬用の作業車
両の構成に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、トラクタ等では、車体に設けた作業機と、この作業
機を昇降操作する作業機昇降用油圧シリンダとを備える
と共に、作業機近傍のフェンダー部にはスイッチ式の操
作具を設け、この操作具により前記作業機昇降用油圧シ
リンダを駆動し作業機を昇降するするものが知られてい
る。
【0003】しかしながら、前記車両の作業部を各種作
業に応じて取り替えたり、ホース等を使って洗浄する場
合は、作業部の高さ、または姿勢を変更すると同時に、
取付位置や洗浄位置を変えるべく車両の前後位置を移動
する必要が生じる為、作業者は何度も操縦席側(車内)
と作業部側(車外)とを往復する煩わしさが有った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を鑑
みて、作業車両を以下のように構成した。即ち、請求項
1の発明では、エンジン1の回転動力を正転若しくは逆
転に切り替えて走行装置2へ伝達する前後進切替装置3
と、この前後進切替装置3を切り替える前後進切替用ア
クチュエータ4F,4Rと、車体に設けた作業部5と、
この作業部5を昇降操作する作業機昇降用アクチュエー
タ6とを備えると共に、車両外部の作業部近傍には操作
具7A,7Bを設け、この操作具7A,7Bにより前記
前後進切替用アクチュエータ4F,4Rを作動して車両
を前進若しくは後進させる制御手段8を備えたことを特
徴とする作業車両とした。
【0005】また、請求項2の発明では、エンジン1の
回転動力を正転若しくは逆転に切替えて走行装置2へ伝
達する前後進切替装置3と、この前後進切替装置3を切
替え操作する前後進切替用アクチュエータ4F,4R
と、車体に設けた作業部5と、この作業部5を昇降操作
する作業機昇降用アクチュエータ6とを備えると共に、
車両外部の作業部近傍には操作具7A,7Bを設け、こ
の操作具7A,7Bにより同操作具7A,7Bの操作対
象を、前記前後進切替用アクチュエータ4F,4R若し
くは作業機昇降用アクチュエータ6を適宜切り替えて作
動させる切替手段を設けたことを特徴とする作業車両と
した。
【0006】また、請求項3の発明では、請求項2に記
載の操作具7A,7Bは、上下または左右一対に配置し
たスイッチにより構成し、前記制御手段8は、前記両ス
イッチが同時に押込み操作されたことを検出すること
で、前記操作具7A,7Bの操作対象を、少なくとも前
後進切替用アクチュエータ4F,4Rと作業機昇降用ア
クチュエータ5を含む車両のアクチュエータを順に切り
替えることを特徴とする作業車両とした。
【0007】また更に、請求項4の発明では、前記操作
具7A,7Bにより前後進切替用アクチュエータ4F,
4Rを作動させる時には、車両の高速走行を牽制する牽
制手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項
2または請求項3に記載の作業車両とした。
【0008】
【発明の効果】以上のように構成した請求項1乃至請求
項4の作業車両では、車両外部の作業部近傍に設けた操
作具7A,7Bにより、車両の前後進操作を行えること
ができるので、作業部5の着脱作業や洗浄を行う時に、
車上とこの作業部5との間を往復する煩わしさがなくな
る。
【0009】また、請求項2の作業車両では、共通の操
作具7A,7Bによって車両の前後進操作と作業部5の
昇降操作を行えるので、夫れ夫れのアクチュエータ4
F,4R,6を操作する操作具を設ける構成と比較し
て、部品点数が削減され、安価な構成とすることができ
る。また、請求項3の作業車両では、前記操作具7A,
7Bを上下若しくは左右に配置したスイッチにより構成
し、両スイッチを同時に押込み操作したときに、このス
イッチの操作対象を前後進切替用アクチュエータ4F,
4R、作業機昇降用アクチュエータ6、または車両に搭
載した他のアクチュエータに切り替える構成としたの
で、別途アクチュエータ切替用の操作具を設ける構成と
比較して、部品点数が削減され、安価な構成とすること
ができる。
【0010】また更に、請求項4の作業車両では、車両
を前進若しくは後進させる時には、高速走行を牽制する
ので、前述のような作業部の着脱作業や洗浄時の安全性
を損なうことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を作
業車両である農業用トラクタ(以下、トラクタ10)に
ついて説明する。トラクタ10は、図1に示すように、
車体前部のボンネット11内にエンジン1を設け、この
エンジン1の後部に主クラッチ12を内装するクラッチ
ハウジング、前後進切替装置3及びギヤ式変速装置1
3,14を内装するミッションケース15を一体的に連
結して設けている。そして、エンジン1の回転動力を、
前記主クラッチ12や前後進切替装置3及びギヤ式変速
装置13,14等を介して、トラクタ10の走行装置で
ある前輪2F、または前後輪2F,2Rへ伝達して走行
する構成となっている。
【0012】トラクタ10の操縦席12周辺に付いて説
明する。前記エンジン1の後方には、各種計器を備えた
ハンドルポスト18を設け、このメータパネル後方に前
記前輪2Fを操向するステアリングハンドル16を突出
して設けている。そしてこのステアリング16を支持す
るシャフトには、車体の旋回操作を検出する手段である
ハンドル切角センサ17を設けている。また、ハンドル
ポスト18の側方には、作業機昇降用ワンタッチレバー
20を設け、このレバー20の回動基部に上下操作を検
出するリミットスイッチ21を設け、同スイッチ21を
ONする毎に、後述する作業部となるロータリ作業機5
を作業位置から非作業位置まで、若しくは非作業位置か
ら作業位置まで連続的に昇降する構成となっている。
【0013】また更に、前記ハンドルポスト18の上面
からは、車体の進行方向を前後進切り替える前後進切替
レバー22を突出して設け、このレバー22回動基部に
前進用リミットスイッチ23F、及び後進用リミットス
イッチ23Rを設けている。これにより、前後進切替レ
バー22が前方へ操作されると前進用リミットスイッチ
23FがONされ、コントローラ8の通電指令を介して
前進用クラッチ4Fが入となり車両が前進可能な状態と
なる。一方、前後進切替レバー22が後方へ操作される
と後進用リミットスイッチ23RがONされ、コントロ
ーラ8の通電指令を介して後進用クラッチ4Rが入とな
り車両が後進可能な状態となる。
【0014】操縦席25の側方には、作業機昇降用レバ
ー26や前記変速装置13,14を切り替える変速レバ
ー27等を突出して設け、前記作業機昇降用レバー26
の回動基部には、この操作位置を検出するポテンショメ
ータ28を設けている。また、変速レバー27は、この
回動操作をリンク機構を介して前記副変速装置14のシ
フタへ伝達して変速位置を切替えると共に、レバー把持
部には、前記主変速装置13の変速位置を1ずつアップ
若しくはダウン操作する上下一対の変速スイッチ(変速
アップスイッチ29A,変速ダウンスイッチ29B)を
設け、これらスイッチ29A(29B)の押し操作によ
りコントローラ8の通電指令を介して前記主変速装置1
3の変速位置を切り替える構成となっている。
【0015】そして、これらレバーガイド近傍には、旋
回制御スイッチ30やローリング制御入切スイッチ31
等の各種設定器を設け、これらの設定信号を前記操縦席
17下方の制御手段であるコントローラ8へ送信する構
成となっている。前記ミッションケース35の上部に
は、作業機昇降用アクチュエータである作業機昇降用油
圧シリンダ6を内装したシリンダーケース15を設け、
前記シリンダ6のピストンを伸縮することにより同ケー
ス15の左右に支持したリフトアーム37を上下回動
し、これに連結した各種作業機(図中、ロータリ作業機
5)を昇降する構成となっている。また、前記リフトア
ーム37の一方には、ロータリ作業機5の高さを検出す
るリフトアーム角センサ38を設け、前記作業機昇降用
レバー26のポテンショメータ28の検出位置と、リフ
トアーム37の設定角度とが一致するように、前記コン
トローラ8により油圧回路内の作業機上昇用、若しくは
下降用の比例圧力制御弁が開放される構成となってい
る。
【0016】また、車体後部には、作業部の高さ及び左
右傾斜姿勢を変更可能な連結機構として、トップリンク
40と左右ロワーリンク41からなる三点リンク機構を
設け、前記左側のリフトアーム37先端部とロワーリン
ク41をロッド42にて連結し、右側のリフトアーム3
7先端部とロアーリンク41とを作業機の左右傾斜姿勢
を変更する手段であるローリング用油圧シリンダ43を
介して連結し、ロータリ作業機5の右側を上下すること
で全体の左右傾斜姿勢を変更する構成となっている。
【0017】そして、前記ローリング用油圧シリンダ4
3にはこのピストン伸縮量を検出するストロークセンサ
44を併設して設け、前記ローリング制御入切スイッチ
31が「入」のときに、車体に設けた水平センサ45の
検出値に応じて作業機5が水平に、または任意の角度を
維持するように前記コントローラ8の通電指令を介し油
圧回路内の切替制御弁を切り替える構成となっている。
【0018】次にトラクタ10の車外から操作する操作
具について説明する。操作具は、左右一対のスイッチ式
操作具(第一スイッチ7Aと第二スイッチ7B)から成
り、前記作業機5の近傍、凡そ作業機5の昇降状態を確
認できるような左右後輪フェンダー46後部に設けてい
る。またこの両スイッチ7A,7Bの側方には、これら
スイッチ7A,7Bの操作対象が、現在作業機昇降用油
圧シリンダ6である場合に点灯する「(作業機)昇降モ
ード」用ランプ47、前記ローリング用油圧シリンダ4
3であることを示す「(作業機)ローリングモード」用
ランプ48、前記前後進切替装置の各クラッチ4F,4
Rであることを示す「前後進モード」用ランプ49を設
けている。
【0019】トラクタ10の動力伝達構成について図3
に基づき説明する。前記エンジン1の回転動力は、主ク
ラッチ12にて断続操作され、動力上手側から順に、前
後進切替装置3、主変速装置13、副変速装置14と伝
達されて後輪デフ機構50を介して後輪2Rへ伝達する
構成となっている。前後進切替装置3は、前後進切替用
アクチュエータである前進用クラッチ4Fと後進用クラ
ッチ4Rを有するパワーシフト式切替装置であり、主ク
ラッチ12から伝達された回転駆動力を、入力軸51か
ら出力軸52へ主変速装置13へ正転、若しくは逆回転
で伝達する切替装置である。そして、前記前後進切替レ
バー22が前方へ操作され前記前進用リミットスイッチ
23FがONすると、コントローラ8を介して切替制御
弁が切り替えられ、前進用クラッチ4Fのピストン部に
圧油が入り、ディスクが圧着する。また、前後進切替レ
バー22が後方へ操作され、後進用リミットスイッチ2
3RがONすると、前記切替制御弁が切替えられ、後進
用クラッチ4Rのピストン部に圧油が入り、ディスクが
圧着する。尚、前記両スイッチ23F,23R共にOF
F時には、両クラッチ4F,4Rが「切」となり回転動
力は伝達されない状態となる。
【0020】主変速装置13は、変速用アクチュエータ
となる2つの複動式油圧シリンダー(以下、「3−4
速」変速用油圧シリンダ53,「1−2速」変速用油圧
シリンダ54を有するシンクロメッシュギア式の変速装
置である。そして、前記変速レバー27の変速アップス
イッチ29A、変速ダウンスイッチ29Bを押込むと、
この操作をコントローラ8が検出し、現変速位置から1
段ずつアップ、若しくはダウンするよう切替制御弁を切
り替えて、2つの油圧シリンダ53,54のいずれか一
方のピストンを伸長、若しくは短縮する。これにより入
力された回転動力を1速から4速までの噛合いギヤを通
じ副変速装置14へ動力を伝達する構成となっている。
【0021】副変速装置14は、前記変速レバー27を
H型ガイドに沿って操作する「H速」から「M速」「L
速」「LL速」までの4段変速可能な変速装置であり、
リンク機構を介してシフタを動かすスライディングメッ
シュギヤ式の変速装置となっている。そして、前記主変
速装置13から伝達された回転動力を後輪デフ機構50
へ伝達する構成となっている。また、前記変速レバー2
7の回動基部には、トラクタの車速を検出する手段であ
る変速位置センサを設け、ここでは「LL速」を検出す
る構成となっている。
【0022】これによりトラクタ10は、第1速(主変
速「1速」、副変速「LL速」)から第16速(主変速
「4速」、副変速「H速」)までの変速位置を得ること
ができる構成となっている。そして、後輪デフ機構50
から出力された駆動軸の左右夫れ夫れにはブレーキディ
スク55を設け、ブレーキペダルの踏込み操作により圧
着して後輪ブレーキを制動すると共に、別途設けたブレ
ーキ用油圧シリンダ56のピストン伸縮によっても後輪
ブレーキを制動する構成となっている。
【0023】また、前記前後切替装置3からは、コント
ローラ8の通電指令によって圧着するPTO入切クラッ
チ57を設けている。前記トラクタ10のコントローラ
8は、詳しくは図4のように、作業機昇降用コントロー
ラ8aと走行用コントローラ8bとからなり、夫れ夫れ
内部に各種信号を処理するCPU、各種制御プログラム
を格納するEEPROM、前記信号や設定値を検出する
RAM等を備え、通信ラインを介して必要な情報を互い
に送受信する構成となっている。
【0024】そして、作業機昇降用コントローラ8aの
入力部には、作業機昇降用レバー26のポテンショメー
タ28、作業機昇降用ワンタッチレバー20のリミット
スイッチ21、リフトアーム角センサ38、ローリング
制御入切スイッチ31、車体水平センサ45、ローリン
グ用油圧シリンダ43のストロークセンサ44、そして
後輪フェンダー46後端部の第一スイッチ7A、第二ス
イッチ7B等を接続して設けている。
【0025】また、作業機昇降用コントローラ8aの出
力部には、前記作業機昇降用油圧シリンダ6へ圧油を送
油する作業機上昇用、及び下降用の比例圧力制御弁のソ
レノイド60a,60bと、ローリング用油圧シリンダ
43へ圧油を送油する作業機右上げ用、及び右下げ用の
切替制御弁のソレノイド61a,61bと、PTO入切
用の切替制御弁のソレノイド62a,62b、そして前
記フェンダー46部のモード表示ランプ47,48,4
9を接続して設けている。
【0026】走行用コントローラ8bの入力部には、前
後進切替レバー22のリミットスイッチ23F,23R
と、変速アップ及びダウンスイッチ29A,29B、変
速位置センサ32、旋回制御スイッチ30、ステアリン
グ切角センサ17等を接続して設けている。また、走行
用コントローラ8bの出力部には、前進用及び後進用ク
ラッチ4F,4Rを圧着操作する切替制御弁のソレノイ
ド63F,63Rと、主変速装置13の2つのシリンダ
53,54を伸縮操作する切替制御弁のソレノイド64
a,64b,64c,64dと、左右夫れ夫れの後輪2
Rのブレーキ用油圧シリンダ56(56)へ圧油を送る
比例圧力制御弁のソレノイド65(65)を接続して設
けている。
【0027】以上のように構成したトラクタ10では、
前記フェンダー46部に設けた第一スイッチ7A及び第
二スイッチ7Bによりトラクタ10、若しくは作業機5
を以下のように駆動する。最初に、トラクタ10のエン
ジンキースイッチをONして電源を「入」とすると、前
記作業機昇降用コントローラ8aでは、前記各種セン
サ、設定器の接続状態や設定状態を読み込む。そして、
順に車外スイッチ制御、ポジション制御、耕深制御、ロ
ーリング制御等を実行してリターンとなる。
【0028】この発明の車外スイッチ制御では、図6か
ら図9に示すように、最初にSTEP1にて、第一スイ
ッチ7Aと第二スイッチ7Bが同時に押されているかど
うか、即ち、操作対象を作業機昇降用油圧シリンダ6か
ローリング用油圧シリンダ43か、或いは前後進切替用
クラッチ4F,4Rかの選択操作があるかどうかを判定
し、これがNOであればまず初期モードとして「作業機
昇降モード」に設定し、STEP4へ進む。
【0029】またこの判定がYESであれば、現在の設
定モードから次の設定モード、「作業機昇降モード」
「作業機ローリングモード」「前後進モード」を順に繰
り返して切り替える。そして、STEP4では設定モー
ドを判定して、各モードに応じた第一スイッチ7A及び
第二スイッチ7BのON操作を、各アクチュエータへ反
映させる。
【0030】即ち、「作業機昇降モード」では、第一ス
イッチ7AがONされている間、前記作業機上昇用の比
例圧力制御弁のソレノイド60aへ通電を行って作業機
5を上昇させ、第二スイッチ7BがONされている間、
前記作業機下降用の比例圧力制御弁のソレノイド60b
へ通電を行う。また、両スイッチ7A,7BがOFFの
場合はENDとなる。
【0031】また、「作業機ローリングモード」では、
第一スイッチ7AがONされている間、前記作業機右上
げ用の切替制御弁のソレノイド61aへ通電を行って、
ローリング用油圧シリンダ43のピストンを短縮し、作
業機5の右側を上昇させ、第二スイッチ7BがONされ
ている間、前記作業機右下げ用の切替制御弁のソレノイ
ド61bへ通電を行って、ローリング用油圧シリンダ4
3のピストンを伸長し、作業機5の右側を下降させる。
また、両スイッチ7A,7AがOFFの場合はENDと
なる。
【0032】また更に、「前後進モード」では、最初に
前記変速位置センサ32と変速スイッチ29A,29B
の設定により変速位置が最低速位置(第1速)で有るか
どうかを判定し、これがYESであれば、第一スイッチ
7AがONされている間、前記前進用油圧クラッチ4F
を圧着する切替制御弁のソレノイド63Fへ通電を行っ
て、トラクタ10を微速で前進させ、第二スイッチ7B
がONされている間、前記後進用油圧クラッチ4Rを圧
着する切替制御弁のソレノイド63Rへ通電を行って、
トラクタ10を微速で後進させる。また、両スイッチ7
A,7AがOFFの場合はENDとなる。
【0033】以上のように構成したトラクタ10では、
第一スイッチ7Aと第二スイッチ7Bを各種アクチュエ
ータの切替手段としても兼用し、両スイッチの押込操作
によりこの操作対象を、作業機昇降用油圧シリンダ6、
作業機ローリング用油圧シリンダ43、前後進切替クラ
ッチ4F,4Rを適宜切替えるので、作業機5の着脱作
業や洗浄を行う時に、ロータリ作業機5と車上、即ち操
縦席25側の間を何度も往復する煩わしさがなくなり、
且つ別途アクチュエータの切替用操作具を設ける構成と
比較して、部品点数が削減され、安価な構成とすること
ができる。
【0034】また、図9のように、トラクタ10を前進
若しくは後進させる時には、高速走行を牽制する手段と
して、プログラムを変速位置センサ32の検出により予
め設定した低速位置以外では、前記クラッチ4F,4R
を操作できない構成としたので前記着脱作業や洗浄作業
時の安全性を損なうことがない。尚、この発明の別形態
としては、走行装置がクローラやキャタピラを備えたコ
ンバインやブルトーザ等の作業車両でも良いし、作業部
は車両の前部または中央部に備えるものでも良い。ま
た、前記変速装置は、HSTやベルトを利用した無段式
変速装置の構成としても良い。また操作具は、前記第一
スイッチ7Aと第二スイッチ7Bとを上下に配置しても
良い。この時には、上側のスイッチを作業機上昇用、作
業機右上げ用、前進用とし、下側のスイッチを作業機下
降用、右下げ用、後進用に割り当てると作業者の理解し
易いスイッチ構成となる。また更に高速走行を牽制する
手段としては、前述のように走行を不能とする構成に替
えて、前記変速用アクチュエータ53,54を駆動し強
制的に低車速位置へ変更する構成としても良い。
【0035】次に、前記図5に示すSTEP3のポジシ
ョン制御について説明する。従来トラクタでは、作業開
始や作業終了時に畦畔や傾斜地を走行する状況が生じ、
車体の水平検出値が予め設定した転倒角に近づくと変速
位置を減速させたり、作業機を着地させて対処するもの
が有った。しかしながら、前述のような複数のコントロ
ーラ8a,8bで、夫れ夫れのセンサやアクチュエータ
を割り当てて処理するものは、情報の通信や個別のプロ
グラム処理為、前記変速位置の減速や作業機の着地を実
行するのに時間が係るという課題が有った。
【0036】よってここでは、車体水平センサ45を接
続した前記業機昇降用コントローラ8aは、前記トラク
タ10が転倒する恐れのある角度、所謂転倒角に近づく
と、まず最初に前記走行用コントローラ8bへ通信を行
って、主変速位置13を最低速(第一速)に切り替え
(STEP4)、旋回時の後輪片ブレーキの出力を停止
(STEP5,6)する。これにより前記トラクタ10
の傾斜状態が更に大きくなることを迅速に防止すること
ができる。そしてその次に、車両のダッシングを防止す
べく前記切替制御弁のソレノイド62bへ通電してPT
O軸33の回転を停止し(STEP7)、更に作業機ロ
ーリング状態を水平状態に変更(STEP8)して後、
作業機5を下降着地させる(STEP9)。
【0037】これにより、トラクタ10に複数のコント
ローラ8a,8bを搭載し、各センサの検出値を夫れ夫
れに入力し、アクチュエータを夫れ夫れで駆動している
状態ても、傾斜地における転倒の危険性に対して迅速に
対処しトラクタ10の安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの全体側面図。
【図2】トラクタの全体背面図。
【図3】トラクタの動力伝達機構を示す図
【図4】コントローラの接続状態を示すブロック図。
【図5】制御の概要を示すフローチャート。
【図6】車外スイッチ制御の概要を示すフローチャー
ト。
【図7】図6に続くフローチャート(1)。
【図8】図6に続くフローチャート(2)。
【図9】図6に続くフローチャート(3)。
【図10】ポジション制御の一部を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 エンジン 2F 前輪 2R 後輪 3 前後進切替装置 4F 前進用クラッチ 4R 後進用クラッチ 5 ロータリ作業機 6 作業機昇降用油圧シリンダ 7A 第一スイッチ 7B 第二スイッチ 8a 作業機昇降用コントローラ 8b 走行用コントローラ 32 変速位置スイッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 2B304 KA08 KA16 LA02 LA06 LB05 LB15 MA03 MA08 PA08 PA15 RB01 3D039 AB12 AC45 AD00 3D040 AA03 AA12 AA22 AB04 AD18 AE19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン1の回転動力を正転若しくは逆
    転に切り替えて走行装置2へ伝達する前後進切替装置3
    と、この前後進切替装置3を切り替える前後進切替用ア
    クチュエータ4F,4Rと、車体に設けた作業部5と、
    この作業部5を昇降操作する作業機昇降用アクチュエー
    タ6とを備えると共に、車両外部の作業部近傍には操作
    具7A,7Bを設け、この操作具7A,7Bにより前記
    前後進切替用アクチュエータ4F,4Rを作動して車両
    を前進若しくは後進させる制御手段8を備えたことを特
    徴とする作業車両。
  2. 【請求項2】 エンジン1の回転動力を正転若しくは逆
    転に切替えて走行装置2へ伝達する前後進切替装置3
    と、この前後進切替装置3を切替え操作する前後進切替
    用アクチュエータ4F,4Rと、車体に設けた作業部5
    と、この作業部5を昇降操作する作業機昇降用アクチュ
    エータ6とを備えると共に、車両外部の作業部近傍には
    操作具7A,7Bを設け、この操作具7A,7Bにより
    同操作具7A,7Bの操作対象を、前記前後進切替用ア
    クチュエータ4F,4R若しくは作業機昇降用アクチュ
    エータ6を適宜切り替えて作動させる切替手段を設けた
    ことを特徴とする作業車両。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の操作具7A,7Bは、
    上下または左右一対に配置したスイッチにより構成し、
    前記制御手段8は、前記両スイッチが同時に押込み操作
    されたことを検出することで、前記操作具7A,7Bの
    操作対象を、少なくとも前後進切替用アクチュエータ4
    F,4Rと作業機昇降用アクチュエータ5を含む車両の
    アクチュエータを順に切り替えることを特徴とする作業
    車両。
  4. 【請求項4】 前記操作具7A,7Bにより前後進切替
    用アクチュエータ4F,4Rを作動させる時には、車両
    の高速走行を牽制する牽制手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2または請求項3に記載の作業
    車両。
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