JP2000333508A - 水田作業機の操作装置 - Google Patents

水田作業機の操作装置

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JP2000333508A
JP2000333508A JP14486699A JP14486699A JP2000333508A JP 2000333508 A JP2000333508 A JP 2000333508A JP 14486699 A JP14486699 A JP 14486699A JP 14486699 A JP14486699 A JP 14486699A JP 2000333508 A JP2000333508 A JP 2000333508A
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clutch
state
transmission
traveling
differential
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Masaichi Tanaka
政一 田中
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小回り旋回の操作性を向上する。 【解決手段】 走行部への走行伝動系に静油圧式無段変
速装置41を介装し、前記走行伝動系のうち左右の駆動
後輪2への伝動系のそれぞれに、伝動を断続するクラッ
チ96を介装し、操向用の前輪1の直進状態から設定角
度以上の操向作動に伴い旋回内側のクラッチ96を可逆
的に切り作動させるように前輪操向機構STにクラッチ
96を連動させるクラッチ操作用連動機構Zを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行部への走行伝
動系に静油圧式無段変速装置を介装してある田植機など
の水田作業機の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走行変速装置として静油圧式無段変速装
置を備えた水田作業機は、変速する際、静油圧式無段変
速装置のみを操作すれば良いから、例えば、変速の際に
はクラッチ操作が必要なギヤ式の複数段変速装置を設け
る場合に比較して、変速操作性に優れる。
【0003】そのような利点を有する静油圧式無段変速
装置を備えた水田作業機として従来では、走行伝動系の
うち左右の駆動後輪への伝動系のそれぞれに、伝動を断
続するクラッチと駆動後輪を制動するブレーキとをクラ
ッチがブレーキよりも伝動上手側に位置する状態に介装
し、運転部の足元部に左右一対の操向ペダルを設け、左
側の操向ペダルを作動範囲の途中まで踏み込み操作する
ことにより左側のクラッチを切り作動させるとともに、
作動範囲の終端にまで踏み込み操作することにより左側
のブレーキを制動作動させ、右側の操向ペダルを作動範
囲の途中まで踏み込み操作することにより右側のクラッ
チを切り作動させるとともに、作動範囲の終端にまで踏
み込み操作することにより右側のブレーキを制動作動さ
せるようにしたものが知られている。この水田作業機で
は、ステアリングハンドルを切って前輪を操向作動させ
ると同時に、旋回内側の操向ペダルを踏み込み操作して
旋回内側のクラッチを切り作動させる、或いは、クラッ
チを切り作動させるとともにブレーキを制動作動させる
ことにより、枕地での小回り旋回を行うのである。
【0004】また、静油圧式無段変速装置の操作装置を
構成するに、従来では、静油圧式無段変速装置を操作す
るための変速レバーを操作範囲全域の任意の位置で摩擦
力により保持する摩擦式のレバー位置保持手段を設けて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術のうち前者技術によるときは、小回り旋回時、ステア
リングハンドル操作と操向ペダル操作との二種の操作が
同時に必要なため、小回り旋回の操作性が悪いという欠
点があった。
【0006】また、水田作業機では、通常作業を行う走
行速度よりも低速で畦越えやトラックの荷台に対する積
み卸しを行う。そのような場合、通常作業用の走行速度
範囲よりも低速の畦越え作業用の超低速位置に変速レバ
ーを操作するのであるが、上記後者の従来の技術による
ときは、変速レバーを操作範囲全域の任意の位置で摩擦
力により保持するようにしていて、変速レバーを操作す
る際の操作抵抗が操作範囲の全域で等しいから、変速レ
バーを超低速位置に操作する際、変速レバーが超低速位
置に位置したか否かを操作抵抗で感覚的に判断すること
が不可能に近く、その結果、変速レバーを超低速位置に
操作することが難しいという欠点があった。
【0007】本発明の目的は、上記欠点を解消する点に
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
特徴・作用・効果は次の通りである。
【0009】〔特徴〕走行部への走行伝動系に静油圧式
無段変速装置を介装し、前記走行伝動系のうち左右の駆
動後輪への伝動系のそれぞれに、伝動を断続するクラッ
チを介装し、操向用の前輪の直進状態から設定角度以上
の操向作動に伴い旋回内側のクラッチを可逆的に切り作
動させるように前輪操向機構にクラッチを連動させるク
ラッチ操作用連動機構を設けてある点にある。
【0010】〔作用〕左右の駆動後輪への伝動系のそれ
ぞれに介装したクラッチを前輪操向機構に連動させるク
ラッチ操作用連動機構を設けて、前輪の直進状態から設
定角度以上の操向作動に伴い旋回内側のクラッチを可逆
的に切り作動させるようにしてあるから、前輪を設定角
度以上に操向作動させての旋回時、ステアリングハンド
ルを切るという前輪に対する操向操作を行うだけで、他
の特別な操作を要することなく旋回内側のクラッチを切
り作動させて、前輪を操向作動させると同時に旋回内側
の駆動後輪への伝動を断つことによる圃場荒れの少ない
良好な小回り旋回を行える。
【0011】〔効果〕従って、前輪を操向作動させると
同時に旋回内側の駆動後輪への伝動を断つことによる小
回り旋回のための操作が前輪を操向作動させる操作の一
つで済んで、小回り旋回の操作性を向上できるようにな
った。
【0012】請求項2に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0013】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明におい
て、アクセル操作手段として、ハンドアクセルレバーの
みを備えた手段を設けてある点にある。
【0014】〔作用〕ハンドアクセルレバーのみを設け
てフートアクセルペダルを設けない構成としてあるか
ら、フートアクセルペダルを設けない分、運転部の足元
部をすっきりしたものにすることができる。
【0015】〔効果〕従って、アクセル操作を行えなが
らも、運転部の足元部をすっきりしたものにできること
で運転部でのペダル操作性や歩行作業性などを良好化で
きるようになった。
【0016】請求項3に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0017】〔特徴〕上記請求項1や2に係る本発明に
おいて、走行伝動系に介装した主クラッチを踏み込まれ
ることで切り操作する主クラッチペダルとして、踏み込
み状態で固定不能なものを設けてある点にある。
【0018】〔作用〕水田作業機では、苗補給時など、
エンジンをかけたままの停止時、不測に移動しないよう
に走行伝動系を非伝動状態に保持しておく必要がある。
そのような場合、従来では、主クラッチペダルを踏み込
み状態に固定並びに解除自在なクラッチロック機構を設
けて、このクラッチロック機構で主クラッチペダルを踏
み込み状態に保持することにより、主クラッチペダルに
対する踏み込み操作を解除しても走行伝動系を非伝動状
態に保持できるようにしていた。しかし、この従来技術
によるときは、走行伝動系を非伝動状態に保持する際、
主クラッチペダルの踏み込み操作と、その踏み込み状態
でクラッチロック機構を固定状態に切り換える操作とが
必要であるから、操作性が悪い。しかも、クラッチロッ
ク機構が必要であるから、走行伝動系を非伝動状態に保
持することで構造の複雑化及びコストアップを招来して
いた。ところで、静油圧式無段変速装置を備えた水田作
業機では、主クラッチを切り作動させることで走行伝動
系を非伝動状態にすることができる他、静油圧式無段変
速装置を変速中立状態にすることによっても走行伝動系
を非伝動状態に保持することができる。上記の点に着目
して、主クラッチではなく静油圧式無段変速装置で走行
伝動系を非伝動状態に保持する考えを基礎として、本発
明では、主クラッチペダルを踏み込み状態で固定不能な
ものにしてある、つまり、クラッチロック機構を設けな
くても良いようにしてあるから、主クラッチペダルに対
する踏み込み操作を行わない、或いは、解除した状態で
走行伝動系を非伝動状態に保持できながらも、クラッチ
ロック機構が不要である。
【0019】〔効果〕従って、クラッチロック機構の操
作はもとよりクラッチロック機構自体も不要で、静油圧
式無段変速装置を変速中立状態に操作するといった一つ
の操作で操作性良く走行伝動系を非伝動状態に保持する
ことができ、しかも、構造簡単・安価に実施できるよう
になった。
【0020】請求項4に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0021】〔特徴〕上記請求項1や2、3に係る本発
明において、左右の前輪に対するデフ機構として、差動
状態と非差動状態とに切り換え自在な機構を設け、この
デフ機構を状態切り換えするデフ操作手段として、前輪
の直進状態から設定角度以上の操向作動に伴いデフ機構
を差動状態から非差動状態に可逆的に切り換える手段を
設けてある点にある。
【0022】〔作用〕旋回内側のクラッチを切り作動さ
せることで旋回内側の駆動後輪への伝動を断って小回り
旋回を行う水田作業機では、小回り旋回時、旋回内側の
駆動後輪への伝動が断たれることでその駆動後輪による
推力が消失するが、それにかかわらず左右の両前輪によ
る推力を保持して走行機能を維持する上で、左右の前輪
に対するデフ機構として、差動状態と非差動状態とに切
り換え自在な機構を設けることが望ましい。そして、デ
フ機構を状態切り換えするデフ操作手段として従来で
は、踏み込み操作されることによりデフ機構を差動状態
から非差動状態に可逆的に切り換えるデフロックペダル
を運転部の足元部に配置していた。しかし、上記従来の
技術によるときは、小回り旋回時、ステアリングハンド
ルを切るといった前輪の操向操作に加え、デフロックペ
ダルの踏み込み操作も必要であるから、小回り旋回の操
作性が悪い。しかも、デフロックペダルが運転部の足元
部に存在するから、運転部でのペダル操作性や歩行作業
性などを悪化させていた。ところで、デフ機構を非差動
状態に切り換えることが必要なのは小回り旋回時であ
り、直進しての植付などの作業走行時には必要でない。
上記の点に着目して、本発明では、小回り旋回のための
前輪の直進状態から設定角度以上の操向作動に伴いデフ
機構を差動状態から非差動状態に自動的に切り換えるよ
うにしてあるから、小回り旋回時にはデフ機構を非差動
状態に切り換えながらも、その切り換えのための専用の
操作が不要で前輪の操向操作のみで済み、また、運転部
の足元部にデフロックペダルを配置する必要もない。
【0023】〔効果〕従って、小回り旋回時には操作性
良く確実にデフ機構を非差動状態に切り換えてその小回
り旋回を十分な推力の下で確実に行え、しかも、そのよ
うにデフ機構を状態切り換え式のものとしながらも、そ
れに伴う運転部の足元部の複雑化を防止して、運転部で
のペダル操作性や歩行作業性などを良好に維持できるよ
うになった。
【0024】請求項5に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0025】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4に係る
本発明において、水田作業装置を駆動昇降する昇降手段
を設け、この昇降手段の操作手段として、中立付勢され
た操作具が一時的にも上昇位置に操作されると昇降手段
を上昇状態に切り換えるとともに操作具が一時的にも下
降位置に操作されると昇降手段を下降状態に切り換える
手段を設けてある点にある。
【0026】〔作用〕水田作業機では、枕地での旋回
(小回り旋回)前に水田作業装置を上昇させ、旋回後に
下降させる。つまり、枕地での旋回では、操向操作の他
に、水田作業装置の昇降操作が必要である。上記の点に
着目して、操作具が一時的にも上昇位置に操作されると
昇降手段を上昇状態に切り換えるとともに、操作具が一
時的にも下降位置に操作されると昇降手段を下降状態に
切り換えるようにしてあるから、操作具の一時的な操
作、つまり、操作具の瞬間的な操作で水田作業装置を昇
降させることができて、この水田作業装置の昇降操作で
所期の操向操作を遅らせたりまごつかせたりすることが
ない。
【0027】〔効果〕従って、水田作業装置の昇降を伴
う旋回を操向操作性良く行うことができるようになっ
た。
【0028】請求項6に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0029】〔特徴〕走行部への走行伝動系に介装した
静油圧式無段変速装置を操作するための変速レバーを設
け、この変速レバーを、通常作業用の走行速度範囲の複
数位置及びこの通常作業用の走行速度範囲よりも低速の
畦越え作業用の超低速位置で位置保持するデテント手段
を設け、このデテント手段の複数位置での位置保持力と
超低速位置での位置保持力とを相違するように設定して
ある点にある。
【0030】〔作用〕デテント手段を設けることによ
り、通常作業用の走行速度範囲の複数位置及び畦越え作
業用の超低速位置で変速レバーを保持するようにしてあ
るから、各位置に変速レバーが操作されたとき、クリッ
ク感でそのことを知ることができ、各位置への変速レバ
ー操作を容易、正確に行うことができる。しかも、複数
位置でのレバー保持力と超低速位置でのレバー保持力と
を相違させて、変速レバーが複数位置に位置したときの
クリック感と変速レバーが超低速位置に位置したときの
クリック感とを相違させてあるから、複数位置と超低速
位置とでデテント手段により変速レバーを位置保持しな
がらも、操作感により、変速レバーが複数位置に位置し
たのか超低速位置に位置したのかを容易、正確に判断す
ることができる。
【0031】〔効果〕従って、複数位置及び超低速位置
の各位置への変速レバーの操作を容易、正確に行え、し
かも、複数位置と超低速位置とを容易、正確に判別でき
て、例えば、超低速とする際に変速レバーを複数位置に
操作してしまうことなどの防止機能を高いものにできる
ようになった。
【0032】
【発明の実施の形態】水田作業機の一例である田植機
は、図1、図2に示すように、左右一対の操向用の駆動
前輪1と左右一対の駆動後輪2とを備えた乗用型の自走
機体3の後部に、水田作業装置の一例である複数条植え
式の苗植付装置4を四連リンク機構5を介して昇降自在
に連結し、この苗植付装置4を昇降駆動する油圧シリン
ダ利用の昇降シリンダ6を設け、施肥装置7を設けて構
成されている。
【0033】前記自走機体3は、図3、図4にも示すよ
うに、前記駆動前輪1を前車軸ケース8を介して軸支す
るミッションケース9と前記駆動後輪2を軸支する後車
軸ケース10とを備えた機体フレームのうち前記ミッシ
ョンケース9の前方近傍位置にエンジン11を、防振ゴ
ム12(防振材の一例)を介してその出力軸11aが横
向きに位置する状態に搭載し、前記エンジン11の後方
に位置する状態で搭乗運転部13を搭載して構成されて
いる。
【0034】前記搭乗運転部13は、前記駆動前輪1を
操向操作するためのステアリングハンドル14や、これ
の後方に位置する座席15、運転ステップSなどを備え
ている。運転ステップSは前記ミッションケース9の上
方に配置されている。
【0035】前記エンジン11の調速手段、つまり、ア
クセル操作手段は、操作具としてのハンドアクセルレバ
ーHALのみを前記ステアリングハンドル14の右側に
座席位置から操作可能に配置した手段である。
【0036】前記苗植付装置4は、左右方向に設定スト
ロークで往復移動駆動される苗のせ台16を設け、この
苗のせ台16の移動に連動して苗取出し口と圃場との間
で上下に循環作動することにより苗のせ台16上の苗を
植付単位量づつ取り出して圃場に植え付ける複数の植付
機構17を左右に植付条間隔を隔てて配設し、走行に伴
い圃場面を滑走することにより植付予定圃場面を整地す
る複数の接地フロート18を左右の間隔を隔てて配設し
た周知の基本構造を有するものである。そして、苗植付
装置4は、圃場面に突入して次回走行指標となる溝を圃
場面に走行に伴って形成する倒伏作用姿勢と、圃場面か
ら離脱して溝を形成しない起立非作用姿勢とに揺動切り
換え自在な左右一対の線引きマーカMを備えている。
【0037】前記施肥装置7は、肥料ホッパー19を自
走機体3に搭載し、この肥料ホッパー19内の肥料を植
付作動に連動して設定量づつ繰り出す繰り出し装置20
を設け、走行に伴い圃場に施肥用の溝を形成するととも
に送られてくる肥料を溝内に供給する作溝器21を設
け、繰り出された肥料を作溝器21にホース22を介し
て圧送するための気流を発生させる電動ファン23を設
けて構成されている。
【0038】前記ミッションケース9の左右横一側面に
は、図3、図4に示すように、前記エンジン11の出力
軸11aに巻き掛け伝動装置40を介して連動する横向
きの入力軸41aを備えた前後進切り換え自在な静油圧
式無段変速装置41が、その出力をミッションケース9
内に横向き軸で伝達する状態に、かつ、その入力軸41
aと横向きの出力軸41bとを前後に配設する状態に連
結されている。
【0039】前記巻き掛け伝動装置40は、エンジン1
1の出力軸11aに装着した出力プーリ40aと静油圧
式無段変速装置41の入力軸41aに装着した入力プー
リ40bとにわたって伝動ベルト40cを巻回し、この
伝動ベルト40bにテンションを付与するテンションプ
ーリ40dを設けて構成されている。
【0040】前記静油圧式無段変速装置41の入力軸4
1aは、ミッションケース9の前部を通して横他側に延
出されている。
【0041】そして、田植機の操作装置のうち前記静油
圧式無段変速装置41に対する操作部は、図1〜図3、
図5〜図8に示すように、前記ステアリングハンドル1
4の左右一側(左側)に変速レバー130を配置し、こ
の変速レバー130の作動に伴って静油圧式無段変速装
置41の変速操作軸41A(トラニオン軸)を回動させ
るように両者を連動連結するリンク機構131を設けて
構成されている。
【0042】前記変速レバー130は、前記ステアリン
グハンドル14を支持するハンドルポスト14Aに固定
連設の固定ブラケット132に左右向きの第1軸芯p1
周りに前後揺動自在に取り付けた可動ブラケット133
に第2軸芯p2周りに左右揺動自在に取り付けられてお
り、変速中立位置Nでの第2軸芯p2周りでの可動ブラ
ケット133に対する左右揺動が前後進の選択動作であ
り、前進選択状態での第1軸芯p1周りでの可動ブラケ
ット133と一体の前方への揺動が前進増速動作であ
り、後進選択状態での第1軸芯p1周りでの可動ブラケ
ット133と一体の後方への揺動が後進増速動作であ
る。134は、前記変速レバー130に固着のガイド棒
130aに作用して、変速レバー130の前進操作域F
での前後(増減速)揺動及び後進操作域Rでの前後(増
減速)揺動、変速中立位置Nでの左右(前後進選択)揺
動を案内するガイド溝135が形成された変速案内板で
ある。
【0043】前記固定ブラケット132と可動ブラケッ
ト133との間には、前記前進操作域Fのうち通常植付
作業用の走行速度範囲Aの最高速度位置・最低速度位置
・中間速度の複数位置と、この通常植付作業用の走行速
度範囲Aよりも低速の畦越え作業用の超低速位置Uと、
変速中立位置Nと、後進操作域Rの最高速度位置・中間
速度位置の複数位置とで変速レバー130を位置保持す
るとともに、クリック感で変速レバー130がそれらの
位置に操作されたことを知らすデテント手段が構成され
ている。
【0044】前記デテント手段は、図5、図6に示すよ
うに、前記固定ブラケット132に、可動ブラケット1
33側にバネ136で移動付勢されたデテントボール1
37を第1軸芯p1周りに位置固定状態に取り付け、可
動ブラケット133のうち、変速レバー130が各位置
に位置したときに前記デテントボール137に対応する
位置それぞれにデテントボール137を係合させる凹部
を形成して構成されている。つまり、デテントボール1
37の凹部への弾性係合により、変速レバー130が各
位置に操作されたときにクリック感を出すための抵抗増
大変化を変速レバー130に付与するとともに、この増
大した抵抗で変速レバー130をその操作された位置に
弾性保持するようになっている。そして、図9に詳しく
示すように、前記凹部のうち、走行速度範囲Aの複数位
置・変速中立位置N・後進操作域Rの複数位置に変速レ
バー130が位置したときにデテントボール137を係
合させる凹部138aよりも、変速レバー130が超低
速位置Uに位置したときにデテントボール137を係合
させる凹部138bを、デテントボール137を深く係
合させる大きな凹部に形成して、デテント手段による走
行速度範囲Aの複数位置・変速中立位置N・後進操作域
Rの複数位置でのレバー保持力よりも超低速位置Uでの
レバー保持力を大きく設定してある。もちろん、デテン
トボール137の凹部138aへの弾性係合による位置
保持は、設定値以上の操作力が変速レバー130に作用
したときデテントボール137がバネ136による付勢
力に抗して凹部138aから自動離脱することで解除さ
れるようになっており、デテントボール137の凹部1
38bへの弾性係合による位置保持は、前記よりも大な
る設定値以上の操作力が変速レバー130に作用したと
きデテントボール137がバネ136による付勢力に抗
して凹部138bから自動離脱することで解除されるよ
うになっている。なお、走行速度範囲Aの複数位置・変
速中立位置N・後進操作域Rの複数位置に変速レバー1
30が位置したときにデテントボール137を係合させ
る凹部138aよりも、変速レバー130が超低速位置
Uに位置したときにデテントボール137を係合させる
凹部138bを、デテントボール137を浅く係合させ
る小さな凹部に形成して、デテント手段による走行速度
範囲Aの複数位置・変速中立位置N・後進操作域Rの複
数位置でのレバー保持力よりも超低速位置Uでのレバー
保持力を小さく設定して実施しても良い。
【0045】前記リンク機構131は、図5〜図7に示
すように、可動ブラケット133(リンクの一例)の下
方で変速操作軸41Aの近くに、左右向きの第3軸芯p
3周りに揺動自在なベルクランク状の中継リンク140
を設け、前記可動ブラケット133の第1軸芯p1周り
の揺動に伴い中継リンク140が第3軸芯p3周りに揺
動するように両者を連動連結する連動ロッド141(リ
ンクの一形態)を設け、前記変速操作軸41Aにこれと
一体回転する状態に装着した変速作動レバー142が前
記中継リンク140の揺動に伴い変速操作軸41Aの軸
芯周りに揺動するように両者を連動連結する最終連動ロ
ッド143を設けて構成されている。なお、300は、
バネ302で一方向に揺動付勢されていて、変速作動レ
バー142のV字形配置の側面をローラ301により押
すことで変速作動レバー142を変速中立姿勢に揺動付
勢する中立レバーである。
【0046】また、前記ミッションケース9の左右横他
側面には、図4に示すように、前記静油圧式無段変速装
置41の入力軸41aの延出端部で駆動される油圧ポン
プ42が連結されており、ミッションケース9の上面に
は、図3、図4に示すように、前記ステアリングハンド
ル14のハンドル軸14aに連動する油圧パワーステア
リング用のトルクジェネレータ43と、前記昇降シリン
ダ6を制御する作業装置昇降操作用の電磁式の油圧制御
バルブ44とが取り付けられている。そして、前記昇降
シリンダ6、油圧ポンプ42、油圧制御バルブ44など
から、前記苗植付装置4を駆動昇降する昇降手段が構成
されている。
【0047】油圧系について詳述すると、前記ミッショ
ンケース9を作動油タンクとするのであって、ミッショ
ンケース9の左右横他側面に取り付けたオイルフィルタ
ー45を通してミッションケース9内の潤滑油(作動
油)を静油圧式無段変速装置41及び油圧ポンプ42に
供給し、油圧ポンプ42からの圧油は、トルクジェネレ
ータ43に供給され、その後、油圧制御バルブ44を通
して昇降シリンダ6に供給されるようになっている。そ
して、静油圧式無段変速装置41のドレンは、ミッショ
ンケース9に連通する前車軸ケース8に戻され、昇降シ
リンダ6を作動停止させたとき、つまり、昇降停止状態
にあるときの油圧制御バルブ44のドレンはミッション
ケース9に戻されるようになっている。
【0048】田植機の操作装置のうち前記昇降手段の操
作手段、つまり、油圧制御バルブ44に対する操作手段
は、図13に示すように、前記接地フロート18の接地
圧を検出するポテンショメータ利用のセンサ150と、
昇降レバー200の操作位置を検出するポテンショメー
タ利用の位置センサ201と、上昇スイッチ152と、
前記苗植付装置4が上限まで上昇したことを検出する上
限センサ153と、下降スイッチ154とを設け、これ
らの作動に基づいて油圧制御バルブ44と植付クラッチ
55(後述する)を操作するアクチュエータ202とを
制御するマイクロプロセッサー利用の昇降制御装置15
1を設け、横軸芯X0周りで中立位置Nから上昇位置U
に揺動することで上昇スイッチ152を可逆的にオンさ
せるとともに横軸芯X0周りで中立位置Nから下降位置
Dに揺動することで下降スイッチ154を可逆的にオン
させる中立復帰型の昇降操作レバー155(昇降操作具
の一例)を設けて構成されている。
【0049】前記昇降制御装置151の制御内容は次の
〔1〕〜〔8〕の通りである。 〔1〕昇降レバー200が中立位置に位置することが位
置センサ201で検出されたとき、苗植付装置4を昇降
停止するように油圧制御バルブ44を昇降停止の中立状
態に切り換えるとともに、アクチュエータ202をクラ
ッチ切り作動状態に切り換える。 〔2〕昇降レバー200が下降位置に位置することが位
置センサ201で検出されたとき、前記センサ150の
検出値を設定値とさせる高さ位置に苗植付装置4が自動
昇降するように油圧制御バルブ44を作動制御するとと
もに、アクチュエータ202をクラッチ切り作動状態に
切り換える。 〔3〕昇降レバー200が植付位置に位置することが位
置センサ201で検出されたとき、前記センサ150の
検出値を設定値とさせる高さ位置に苗植付装置4が自動
昇降するように油圧制御バルブ44を作動制御するとと
もに、アクチュエータ202をクラッチ入り作動状態に
切り換える。 〔4〕昇降レバー200が上昇位置に位置することが位
置センサ201で検出されたとき、苗植付装置4を上昇
させるように油圧制御バルブ44を上昇状態に切り換え
るとともに、アクチュエータ202をクラッチ切り作動
状態に切り換える。 〔5〕昇降レバー200が自動位置に位置することが位
置センサ201で検出されている状態で昇降操作レバー
155が上昇位置Uに操作されて上昇スイッチ152が
一時的にでもオンしたとき、苗植付装置4を上昇させる
ように油圧制御バルブ44を上昇状態に切り換えるとと
もに、アクチュエータ202をクラッチ切り作動状態に
切り換える。 〔6〕前記〔5〕の制御で苗植付装置4が上限まで上昇
したことが上限センサ153で検出されたとき、油圧制
御バルブ44を昇降停止の中立状態に切り換えるととも
に、アクチュエータ202をクラッチ切り作動状態に維
持する。 〔7〕昇降レバー200が自動位置に位置することが位
置センサ201で検出されている状態で昇降操作レバー
155が下降位置Dに操作されて下降スイッチ154が
一時的にでもオンしたとき、前記センサ150の検出値
を設定値とさせる高さ位置に苗植付装置4が自動昇降す
るように油圧制御バルブ44を作動制御するとともに、
アクチュエータ202をクラッチ切り作動状態に切り換
える。 〔8〕前記〔7〕の制御状態で昇降操作レバー155が
下降位置Dに操作されて下降スイッチ154が一時的に
でもオンしたとき、前記センサ150の検出値を設定値
とさせる高さ位置に苗植付装置4が自動昇降するように
油圧制御バルブ44を作動制御するとともに、アクチュ
エータ202をクラッチ切り作動状態に切り換える。 すなわち、昇降レバー200が自動位置に位置している
状態において、昇降操作レバー155を一時的にでも上
昇位置Uに操作すると、上昇スイッチ152のオンで油
圧制御バルブ44が上昇状態に切り換わることにより昇
降シリンダ6が短縮作動して苗植付装置4が上昇すると
ともに、植付クラッチ55が切り作動して苗植付装置4
が停止し、その上昇に伴い苗植付装置4が上限に位置す
ると、それが上限センサ153で検出されて油圧制御バ
ルブ44が中立状態に切り換わることにより昇降シリン
ダ6の作動が停止して苗植付装置4が作動停止状態で上
限に保持され、昇降操作レバー155を一時的にでも下
降位置Dに操作すると、下降スイッチ154のオンで昇
降シリンダ6が伸長作動して苗植付装置4を作業位置ま
で下降させるとともに作業位置において接地圧を設定値
に維持するための自動昇降が行われ、その状態で再度、
昇降操作レバー155を一時的にでも下降位置Dに操作
すると、下降スイッチ154の再オンで植付クラッチ5
5が入り作動して苗植付装置4が植付作動を行うように
構成されている。なお、苗植付装置4を上昇させた状態
では接地圧が零であるから、その状態で昇降レバー20
0を下降位置に位置させたり、昇降レバー200が自動
位置にある状態で昇降操作レバー155を下降位置Dに
操作したりすると、接地圧が設定値になるまで油圧制御
バルブ44は下降状態に維持され、接地圧が設定値にな
った後は、接地圧を設定値に維持するための自動昇降が
行われる。
【0050】前記昇降レバー200は、図2に示すよう
に、前記座席15の横に配置されている。
【0051】前記昇降操作レバー155は、図2に示す
ように、ステアリングハンドル14の左右他側、つま
り、前記変速レバー130とでステアリングハンドル1
4を左右から挟む右側位置に配置されている。詳述する
と、前記昇降操作レバー155を取り付ける手段は、図
10〜図12に示すように、前記ハンドルポスト14A
にブラケット156を固着し、このブラケット156に
縦向き支軸157を装着し、この縦向き支軸157に、
昇降操作レバー155を固着した基端ブラケット158
を横向き軸芯X0周りに上下揺動自在に装着する手段で
あって、前記縦向き支軸157に固着の固定板159と
基端ブラケット158に固着の固定板160との間に
は、昇降操作レバー155を中立位置Nに揺動付勢する
一対のバネ161が介装されており、縦向き支軸157
と基端ブラケット158との間には、設定値以上の操作
力による昇降操作レバー155の上昇位置U及び下降位
置Dへの揺動を許容する状態で昇降操作レバー155を
中立位置Nに位置保持するデテント機構が構成されてい
る。
【0052】前記デテント機構は、縦向き支軸157
に、バネ162で突出付勢されたデテントボール163
を保持させ、基端ブラケット158のうち昇降操作レバ
ー155が中立位置Nに位置するときにデテントボール
163に対応する箇所に、デテントボール163を係合
させる凹部164を形成して、デテントボール163の
凹部164への係合で昇降操作レバー155を中立位置
Nに位置保持するように構成されており、昇降操作レバ
ー155が上昇位置U及び下降位置Dへの設定値以上の
操作力を受けたときにバネ162による付勢力に抗して
デテントボール163が凹部164から離脱するように
構成されている。なお、昇降操作レバー155が上昇位
置U及び下降位置Dに操作されたとき、昇降操作レバー
155が上昇位置U及び下降位置Dに位置したことを前
記デテントボール163の係合によるクリック感で知ら
せるように、基端ブラケット158のうち昇降操作レバ
ー155が上昇位置U及び下降位置Dに位置したときに
デテントボール163に対応する箇所のそれぞれにはデ
テントボール163を係合させる凹部165が形成され
ている。なお、前記上昇スイッチ152は上昇位置Uに
揺動した昇降操作レバー155でオン操作されるよう
に、かつ、下降スイッチ154は下降位置Dに揺動した
昇降操作レバー155でオン操作されるようにそれぞ
れ、ブラケット156に取り付けられている。
【0053】また、前記線引きマーカMは、倒伏作用姿
勢にバネで揺動付勢されており、苗植付装置4の上昇に
伴い倒伏作用姿勢から起立非作用姿勢に付勢力に抗して
引き上げられてロック機構によりそれぞれ独立して固定
されるものであって、ロック解除された側のものが、苗
植付装置4の下降に伴い起立非作用姿勢から倒伏作用姿
勢に付勢力で切り換わるのである。
【0054】そして、田植機の操作装置のうち、左右の
線引きマーカMのロック機構を解除作動させるための操
作部は、図10、図11に示すように、前記縦向き支軸
157を、昇降操作レバー155を操作レバーとしてそ
の軸芯、つまり、縦向き軸芯Y0周りに回動操作される
操作軸とし、前記縦向き軸芯Y0に直交する軸芯X1周
りに揺動自在で、前記縦向き支軸157の中立回動位置
から一方向への回動に伴いその縦向き支軸157に形成
の折り曲げレバー部166に押圧されて中立位置から一
方向に揺動するとともに、前記縦向き支軸157の中立
回動位置から反対方向への回動に伴い前記折り曲げレバ
ー部166に押圧されて中立位置から反対方向に揺動す
るように折り曲げレバー部166に係合連動する揺動体
167をブラケット156に枢支し、この揺動体167
を中立位置に揺動付勢する付勢バネ168を設け、前記
揺動体167の一方向への揺動に伴い引っ張り操作され
ることにより左側の線引きマーカMに対するロック機構
を解除作動させる左解除ワイヤWLと、前記揺動体16
7の反対方向への揺動に伴い引っ張り操作されることに
より右側の線引きマーカMに対するロック機構を解除作
動させる右解除ワイヤWRとを設けて構成されている。
つまり、昇降操作レバー155がロック機構を解除作動
させる解除レバーを兼用している。従って、昇降操作レ
バー155に対する操作を解除すると、付勢バネ168
による付勢力で揺動体167が中立位置に復帰揺動し、
この揺動体167の復帰揺動で縦向き支軸157が中立
回動位置に復帰回動する。
【0055】そして、前記ミッションケース9内には、
図14、図15に示すように、前記静油圧式無段変速装
置41からの出力を断続する主クラッチ50と、この主
クラッチ50からの出力を高低二段に変速する副変速装
置51と、この副変速装置51からの出力を前記左右の
駆動前輪1に伝達するデフ機構52とが走行伝動系の構
成要素として設置されているとともに、一方向クラッチ
53とこれからの動力を変速する株間変更用の植付変速
機構54とこれからの動力を断続する植付クラッチ55
とが走行伝動系から分岐させた苗植付装置4への伝動系
(植付伝動系)の構成要素として設置されている。
【0056】前記主クラッチ50は、湿式多板式のクラ
ッチであって、前記静油圧式無段変速装置41の出力軸
41bにスプライン式のカップリング56を介して連動
する入力軸57に駆動ハウジング58を一体に回転する
状態でかつ軸芯方向位置決め状態に装着し、前記入力軸
57に相対回転自在な状態でかつ軸芯方向にシフト自在
な状態に装着した筒状のクラッチ出力軸59に従動ハウ
ジング60を一体に回転する状態でかつ軸芯方向位置決
め状態に装着し、クラッチ出力軸59のシフトに伴う従
動ハウジング60の駆動ハウジング58に対する軸芯方
向移動により両者を連動させる連動状態と連動を解除し
た解除状態とに切り換え自在な摩擦板61を従動ハウジ
ング60と駆動ハウジング58とに振り分け装着し、従
動ハウジング60を連動状態に移動付勢するスプリング
62を設けて構成されている。つまり、摩擦板61を連
動状態にすることによりクラッチ入り状態(入続状態)
を現出し、摩擦板61を解除状態にすることによりクラ
ッチ切り状態(切断状態)を現出するように構成されて
いる。そして、この主クラッチ50を入り切りする操作
手段は、前記搭乗運転部13の足元部のうち左側箇所
に、踏み込み操作自在な主クラッチペダルCPを設け、
この主クラッチペダルCPの踏み込み操作動に伴って入
力軸57に対して直交する軸芯P周りで一方向に回動す
ることにより、クラッチ出力軸59の端面を押圧してス
プリング62による付勢に抗してクラッチ出力軸59を
一方向に移動させ、かつ、主クラッチペダルCPの踏み
込み操作解除による付勢力による復帰作動に伴って反対
方向に回動することにより、クラッチ出力軸59を付勢
力で反対方向に移動させるシフト操作カム63設けて構
成されている。つまり、シフト操作カム63でクラッチ
出力軸59を押圧移動させることにより、クラッチ切り
状態を現出し、シフト操作カム63によるクラッチ出力
軸59に対する押圧を解除することにより、クラッチ出
力軸59をスプリング62の力で移動させてクラッチ入
り状態を現出するようになっており、シフト操作カム6
3とクラッチ出力軸59との間の摩擦により、クラッチ
切り時においてクラッチ出力軸59が入力軸57ととも
に回る所謂、クラッチ出力軸59の共回りを防止するよ
うになっている。そして、主クラッチペダルCPは、踏
み込み状態で固定不能なものである。
【0057】前記副変速装置51は、ギヤシフト式のも
のであって、変速入力軸64に、高速用の大径変速ギヤ
65と低速用の小径変速ギヤ66とをともに一体回転す
る状態でかつ軸芯方向位置決め状態に装着し、変速出力
軸67に、大径変速ギヤ65に小径ギヤ部68を噛み合
い連動させる高速位置と小径変速ギヤ66に大径ギヤ部
69を噛み合い連動させる低速位置と連動させない中立
位置とに軸芯方向でシフト自在なシフトギヤ70を一体
回転する状態に装着して構成されている。そして、前記
クラッチ出力軸59に、前記大径変速ギヤ65に噛み合
い連動して動力を減速伝達する小径出力ギヤ71を一体
回転する状態に装着して、クラッチ出力軸59に変速入
力軸64を減速連動させてある。
【0058】そして、田植機の操作装置のうち副変速装
置51に対する操作部は、図1、図2、図4、図15、
図16に示すように、前記座席15の左右横一側(左
側)に、横向き軸芯x周りでの前後揺動により高速位置
Hと中立位置Nと低速位置Lとに変更自在な副変速レバ
ー180を配置し、前記シフトギヤ70にシフトフォー
ク181で係合連動していて軸芯方向で高速位置H・中
立位置N・低速位置Lに位置変更することによりシフト
ギヤ70をそれぞれ高速位置・中立位置・低速位置にシ
フトさせるシフト軸182を設け、このシフト軸182
に連動していて縦向き軸芯y周りで揺動することにより
シフト軸182を高速位置H・中立位置N・低速位置L
に位置変更させる変速アーム183を設け、副変速レバ
ー180が高速位置Hに位置したときに変速アーム18
3がシフト軸182を高速位置Hに位置させる揺動姿勢
に揺動位置するとともに副変速レバー180が中立位置
Nに位置したときに変速アーム183がシフト軸182
を中立位置Nに位置させる揺動姿勢に揺動位置しかつ副
変速レバー180が低速位置Lに位置したときに変速ア
ーム183がシフト軸182を低速位置Lに位置させる
揺動姿勢に揺動位置するように副変速レバー180と変
速アーム183とを連動連結する連動ロッド184を設
けて構成されている。
【0059】前記ミッションケース9とシフト軸182
との間には、図15に示すように、シフト軸182を高
速位置H・中立位置N・低速位置Lに弾性的に保持する
ボールデテント機構が構成されている。このボールデテ
ント機構は、スプリングd1でシフト軸182側に移動
付勢されたボールd2をミッションケース9に保持さ
せ、シフト軸182のうち前記高速位置H・中立位置N
・低速位置Lにシフト位置するときにボールd2に対応
する箇所それぞれにボールd2を係合させる周溝d3を
形成して構成されている。
【0060】前記デフ機構52は、差動を行う差動状態
と、左右の駆動前輪1への横伝動軸72同士を直結して
差動を行わない非差動状態とに切り換え自在なものであ
る。つまり、一方の横伝動軸72に、デフケース73に
噛み合い連動する非差動位置と噛み合い連動を解除する
動動位置とに軸芯方向でシフト自在なシフト部材74を
一体回転する状態に装着して、このシフト部材74を非
差動位置にシフトすることにより、横伝動軸72とデフ
ケース73とを一体化して非差動状態を現出する一方、
シフト部材74を差動位置にシフトすることにより、横
伝動軸72とデフケース73との相対回転を許容して差
動状態を現出するように構成されている。そして、この
デフ機構52のデフケース73には、前記変速出力軸6
7に一体回転する状態で装着した変速出力ギヤ75に噛
み合い連動する入力ギヤ76と、前記駆動後輪2への伝
動軸77に装着のギヤ78に噛み合い連動する出力ギヤ
79が装着されている。
【0061】前記一方向クラッチ53は、前記変速入力
軸64を走行伝動系から植付伝動系への分岐点として、
変速入力軸64の回転のうち前進回転のみを植付伝動系
に伝達するように設けられている。
【0062】前記植付変速機構54は、前記変速出力軸
67に相対回転のみ自在に装着されるとともに前記一方
向クラッチ53の出力ギヤ80にギヤ81を介して連動
する筒状の植付変速入力軸82に、互いに径が異なる複
数の駆動ギヤ83を一体回転する状態に装着し、植付ク
ラッチ55にベベルギヤ84,85を介して連動する植
付変速出力軸86に、前記駆動ギヤ83のそれぞれに常
時噛み合い連動する従動ギヤ87を相対回転自在に装着
し、従動ギヤ87のそれぞれに形成の係合凹部88に係
合することにより従動ギヤ87を植付変速出力軸86に
可逆的に連動させるボール89を植付変速出力軸86に
一体回転する状態に装備させ、ボール89を択一的に係
合凹部88に係合させる操作軸90を設けて構成されて
いる。つまり、従動ギヤ87を択一的に植付変速出力軸
86に連動させることにより、伝動に使用する従動ギヤ
87を変更して変速するように構成されている。
【0063】前記前車軸ケース8には、前記横伝動軸7
2とこれからの動力を前車軸に伝達する伝動軸とが内装
されており、後車軸ケース10には、ミッションケース
9から伝動軸77を介して伝達されてくる動力を駆動後
輪2に伝達する伝動機構が内装されている。
【0064】前記後車軸ケース10は、図17、図18
に示すように、前記伝動軸77にベベルギヤ90,91
を介して連動する横向き伝動軸92を内装する横向き伝
動ケース部93と、この横向き伝動ケース部93の左右
両端それぞれに連設されてその下端で駆動後輪2を軸支
するとともに前記横向き伝動軸92の動力を駆動後輪2
の車軸2Aに伝達するギヤトレイン94を内装する左右
一対の縦向き伝動ケース部95とからなる。前記駆動後
輪2への伝動系、具体的には、横向き伝動軸92の両端
と各ギヤトレイン94との間それぞれには、多板式のク
ラッチ96が介装されている。これらクラッチ96は、
横向き伝動軸92と一体回転するとともに軸芯方向に移
動自在な可動クラッチハウジング96Aと、ギヤトレイ
ン94に連動する固定クラッチハウジング96Bとを設
け、可動クラッチハウジング96Aの特定方向への軸芯
方向移動により互いに圧接して摩擦連動するとともに反
対方向への軸芯方向移動により摩擦連動を解除する複数
の摩擦板96Cを振り分け装着し、可動クラッチハウジ
ング96Aを特定方向側に移動付勢するクラッチバネ9
6Dを設けて構成されている。つまり、可動クラッチハ
ウジング96Aを特定方向にクラッチバネ96Dによる
付勢力で軸芯方向移動させて摩擦板96Cを摩擦連動さ
せることにより可動クラッチハウジング96Aに固定ク
ラッチハウジング96Bを連動させてクラッチ入り状態
を現出し、付勢力に抗して可動クラッチハウジング96
Aを反対方向に軸芯方向移動させて摩擦連動を解除する
ことにより可動クラッチハウジング96Aに対する固定
クラッチハウジング96Bの連動を断ってクラッチ切り
状態を現出するように構成されている。
【0065】また、前記駆動後輪2への伝動系のうち前
記クラッチ96よりも伝動下手側、具体的には、縦向き
伝動ケース部95と固定クラッチハウジング96Bとの
間それぞれには、図18に示すように、可動クラッチハ
ウジング96Aをベアリング97を介して反対方向に押
圧する操作椀98のクラッチ切り位置を越えての反対方
向への移動に伴いこの操作椀98に押圧されて縦向き伝
動ケース部95に固定クラッチハウジング96Bを連動
連結させることにより固定クラッチハウジング96B、
つまり、伝動が断たれた状態にある駆動後輪2を制動す
るブレーキ99が介装されている。
【0066】100は、第1縦軸芯P1周り特定方向に
回動することにより、前記操作椀98をクラッチ入り位
置からブレーキ作動位置にまでクラッチフォーク101
を介して可逆的に押圧移動させるクラッチ・ブレーキ操
作軸であり、102は、反対方向に軸芯方向移動するこ
とにより、前記可動クラッチハウジング96Aをスラス
トカラー103を介してクラッチ切り位置からクラッチ
入り位置にまで可逆的に押圧するように横向き伝動軸9
2にスライド並びに回転自在に嵌合させたクラッチスリ
ーブであり、104は、第2縦軸芯P2周り特定方向に
回動することにより、クラッチスリーブ102をクラッ
チ入り位置からクラッチ切り位置にカム105を介して
可逆的に押圧移動させるクラッチ操作軸である。
【0067】そして、図17に示すように、前記クラッ
チ・ブレーキ操作軸100のうち左側のものは、前記搭
乗運転部13の足元部の右側箇所に配置した左右一対の
操向ペダルPL,PRのうち左側の操向ペダルPLの作
動範囲途中までの第1段踏み込み操作に伴いクラッチ入
り位相からクラッチ切り位相にまで回動し、引き続く作
動範囲終端までの第2段踏み操作に伴いクラッチ切り位
相からブレーキ作動位相にまで回動するように左側の操
向ペダルPLにロッド110を介して連動連結されてお
り、右側のクラッチ・ブレーキ操作軸100は、右側の
操向ペダルPRの作動範囲途中までの第1段踏み込み操
作に伴いクラッチ入り位相からクラッチ切り位相にまで
回動し、引き続く作動範囲終端めでの第2段踏み込み操
作に伴いクラッチ切り位相からブレーキ作動位相にまで
回動するように右側の操向ペダルPRにロッド110を
介して連動連結されている。
【0068】他方、前記駆動前輪1の直進状態から設定
角度以上の操向作動に伴い旋回内側のクラッチ96を可
逆的に切り作動させるように前輪操向機構STに左右の
クラッチ96を連動させるクラッチ操作用連動機構Zを
設けてある。
【0069】前記前輪操向機構STは、図1〜図4、図
16、図17に示すように、前記ステアリングハンドル
14と、ハンドル軸14aと、トルクジェネレータ43
と、このトルクジェネレータ43で左右に揺動駆動され
るピットマンアーム111と、このピットマンアーム1
11の左右揺動に伴い駆動前輪1を操向作動させるよう
にピットマンアーム111に駆動前輪1それぞれのナッ
クルアーム118を連動連結させる左右のドラグリンク
119とからなる。前記ピットマンアーム111は、ミ
ッションケース9に下方に突出する状態で支持されてい
る。
【0070】前記クラッチ操作用連動機構Zは、図16
〜図19に示すように、ピットマンアーム111の操向
作動(左右揺動)に伴い縦向き軸芯Y周りに揺動するよ
うにピットマンアーム111に押し引きロッド112を
介して連動連結する中継リンク113を設け、前記ピッ
トマンアーム111の左側への操向に伴う中継リンク1
13の一方向への揺動に伴って前記縦向き軸芯Y周り一
方向に揺動することにより左側のクラッチ操作軸104
をロッド127を介してクラッチ入り位相からクラッチ
切り位相にまで引っ張り回動させるとともに、ピットマ
ンアーム111の右側への操向に伴う中継リンク113
の反対方向への揺動に伴って前記縦向き軸芯Y周り反対
方向に揺動することにより右側のクラッチ操作軸104
をロッド127を介してクラッチ入り位相からクラッチ
切り位相にまで回動させるように前記中継リンク113
に連動する連動状態と連動を解除した解除状態とに切り
換え自在な振り分けリンク114を設け、前記ピットマ
ンアーム111の押し引きロッド112とのピン枢支連
結孔115を、前記ピットマンアーム111が直進姿勢
から設定角以上に揺動したときのみにピットマンアーム
111の揺動を押し引きロッド112に伝達するが設定
角未満の揺動は伝達しない長孔に形成して構成されてい
る。
【0071】前記振り分けリンク114は、図20、図
21にも示すように、前記中継リンク113を支持する
軸125を介してその中継リンク113と一体揺動する
連動レバー126に対して軸芯方向で遠近移動自在なも
のであって、接近位置することにより連動レバー126
に係合連動して連動状態となり、離隔位置することによ
り連動レバー126から離脱して解除状態となるもので
ある。
【0072】田植機の操作装置のうち、振り分けリンク
114を接近連動位置a1と離隔解除位置a2とに変更
操作するための操作部は、図16、図17、図19〜図
21に示すように、横向き第1軸芯x1周りでの上下揺
動により連動位置A1と解除位置A2とに変更するレバ
ー状の状態切り換え操作具117を前記座席15の下方
に配置し、前記振り分けリンク114を接近連動位置a
1に移動付勢するバネ120を設け、横向き第2軸芯x
2周りでの一方向への揺動により振り分けリンク114
を付勢力に抗して接近連動位置a1から離隔解除位置a
2に可逆的に押圧移動させるカム121を設け、状態切
り換え操作具117を解除位置A2に操作したときにカ
ム121が振り分けリンク114を離隔解除位置a2に
位置させる解除姿勢に揺動位置するとともに、状態切り
換え操作具117を作用位置A1に操作したときカム1
21が振り分けリンク114を接近連動位置a1に位置
させる連動姿勢に揺動位置するように状態切り換え操作
具117とカム121とを連動連結させる押し引きロッ
ド122を設けて構成されている。
【0073】前記カム121は、振り分けリンク114
に対する押圧点を含む押圧方向に沿った直線上に横向き
第2軸芯x2を配置することで、振り分けリンク114
を押圧する状態で解除姿勢に自己保持できるように構成
されている。
【0074】前記状態切り換え操作具117は、機体フ
レームのうち上方に突出する座席支持部F1に、この座
席支持部F1の前面を覆う立上り部S1を貫通して前方
に突出する状態で取り付けられている。
【0075】前記デフ機構52を状態切り換えするデフ
操作手段は、前記駆動前輪1の直進状態から前記設定角
度以上の操向作動に伴いデフ機構52を差動状態から非
差動状態に可逆的に切り換える手段である。具体的に
は、図14、図17、図19に示すように、軸芯Q周り
に特定位相から一方向及び反対方向に回転することで前
記シフト部材74を差動位置から非差動位置に可逆的に
シフト移動させるカムシフト軸350を設け、このカム
シフト軸350に固着のレバー351を押し引きにより
一方向及び反対方向に回転させるロッド352を設け、
シフト部材74を差動位置にシフト付勢するバネ(図示
せず)を設け、前記ピットマンアーム111の揺動によ
りロッド352が押し引きされるようにピットマンアー
ム111にロッド352をピン353を介して枢支連結
し、ピットマンアーム111のピン挿通孔354を、設
定角度未満のピットマンアーム111の揺動ではロッド
352を押し引きしないが、設定角度以上のピットマン
アーム111の揺動ではロッド352を押し引きさせる
長孔に形成してある。
【0076】従って、この田植機では、搭乗運転部13
の足元部に設置されるペダルが操向ペダルPL,PRと
主クラッチペダルCPとになって、足元部がすっきりし
たものとなり、ペダル操作性及び歩行作業性などを向上
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】平面図
【図3】要部の側面図
【図4】要部の平面図
【図5】変速操作装置の側面図
【図6】変速操作装置要部の正面図
【図7】変速操作装置要部の平面図
【図8】変速操作装置要部の底面図
【図9】デテント機構の側面図
【図10】昇降操作装置の切り欠き背面図
【図11】昇降操作装置の切り欠き側面図
【図12】昇降操作装置要部の側面図
【図13】昇降制御ブロック図
【図14】ミッションケース内伝動機構の断面図
【図15】ミッションケース内伝動機構の断面図
【図16】要部の側面図
【図17】操作系統図
【図18】後車軸ケース要部の縦断背面図
【図19】クラッチ操作用連動機構要部の平面図
【図20】クラッチ操作用連動機構要部の正面図
【図21】クラッチ操作用連動機構の各状態を示す要部
の側面図
【符号の説明】
1 前輪 2 駆動後輪 4 水田作業装置 41 静油圧式無段変速装置 50 主クラッチ 52 デフ機構 96 クラッチ 130 変速レバー 155 操作具 ST 前輪操向機構 Z クラッチ操作用連動機構 HAL ハンドアクセルレバー CP 主クラッチペダル A 走行速度範囲 U 超低速位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 20/02 B60K 20/02 H 3D052 23/02 23/02 R B62D 11/08 B62D 11/08 X // B62D 49/00 49/00 E J Fターム(参考) 2B043 AA03 AB08 AB17 BA02 BB06 DB04 DB05 2B062 AA04 AA08 AB01 BA07 BA11 BA18 BA41 3D036 EA00 EB00 EB02 EB08 EB09 EB14 EC07 GJ12 3D040 AA01 AA22 AB04 AC17 AC22 AC24 AC28 AC30 AC42 AC50 AC58 AC59 AD14 AD15 AE19 AF07 3D042 AA03 AA05 AB11 BA02 BA13 BA20 CA04 CA13 CA17 CB02 CB17 CB20 3D052 AA05 BB08 DD03 EE03 FF02 GG03 HH01 JJ09 JJ14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行部への走行伝動系に静油圧式無段変
    速装置を介装し、前記走行伝動系のうち左右の駆動後輪
    への伝動系のそれぞれに、伝動を断続するクラッチを介
    装し、操向用の前輪の直進状態から設定角度以上の操向
    作動に伴い旋回内側のクラッチを可逆的に切り作動させ
    るように前輪操向機構にクラッチを連動させるクラッチ
    操作用連動機構を設けてある水田作業機の操作装置。
  2. 【請求項2】 アクセル操作手段として、ハンドアクセ
    ルレバーのみを備えた手段を設けてある請求項1記載の
    水田作業機の操作装置。
  3. 【請求項3】 走行伝動系に介装した主クラッチを踏み
    込まれることで切り操作する主クラッチペダルとして、
    踏み込み状態で固定不能なものを設けてある請求項1又
    は2記載の水田作業機の操作装置。
  4. 【請求項4】 左右の前輪に対するデフ機構として、差
    動状態と非差動状態とに切り換え自在な機構を設け、こ
    のデフ機構を状態切り換えするデフ操作手段として、前
    輪の直進状態から設定角度以上の操向作動に伴いデフ機
    構を差動状態から非差動状態に可逆的に切り換える手段
    を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の水田
    作業機の操作装置。
  5. 【請求項5】 水田作業装置を駆動昇降する昇降手段を
    設け、この昇降手段の操作手段として、中立付勢された
    操作具が一時的にも上昇位置に操作されると昇降手段を
    上昇状態に切り換えるとともに操作具が一時的にも下降
    位置に操作されると昇降手段を下降状態に切り換える手
    段を設けてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の水
    田作業機の操作装置。
  6. 【請求項6】 走行部への走行伝動系に介装した静油圧
    式無段変速装置を操作するための変速レバーを設け、こ
    の変速レバーを、通常作業用の走行速度範囲の複数位置
    及びこの通常作業用の走行速度範囲よりも低速の畦越え
    作業用の超低速位置で位置保持するデテント手段を設
    け、このデテント手段の複数位置での位置保持力と超低
    速位置での位置保持力とを相違するように設定してある
    水田作業機の操作装置。
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