JP2003276468A - 走行車体 - Google Patents

走行車体

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JP2003276468A
JP2003276468A JP2002081544A JP2002081544A JP2003276468A JP 2003276468 A JP2003276468 A JP 2003276468A JP 2002081544 A JP2002081544 A JP 2002081544A JP 2002081544 A JP2002081544 A JP 2002081544A JP 2003276468 A JP2003276468 A JP 2003276468A
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transmission
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光 小佐野
Hirokazu Naka
弘和 仲
Kazuhiro Takegawa
和弘 竹川
Masaru Nomura
野村  勝
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速レバーの操作により変速装置を中立位置
に操作した時に、主クラッチやブレーキ装置と適切に連
繋させて、作業性が良くて安全な走行車体を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 駆動輪7・8への駆動を入り切りする主
クラッチ42dと駆動輪7・8を制動するブレーキ装置
75と駆動輪7・8への駆動を変速すると共に駆動を停
止する変速装置41を変速操作する変速レバー30とを
設けた走行車体において、変速レバー30を駆動を停止
する中立位置Nに操作した時に、主クラッチ42dを切
りブレーキ装置75を制動作動する連繋機構Bを設ける
と共に、主クラッチ42dを入り操作した時に、ブレー
キ装置75の制動作動を強制的に解除する機械式連繋機
構Cを設けた走行車体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタや苗植機
や収穫機等の農用走行車体及び土木建設機械等のその他
各種の走行車体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動輪への駆動を入り切りする主
クラッチと駆動輪を制動するブレーキ装置と駆動輪への
駆動を変速すると共に駆動を停止する変速装置を変速操
作する変速レバーとを設けた走行車体において、変速レ
バーの操作によりアクチュエータを作動させて変速装置
を変速操作するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の走行車
体は、変速レバーの操作によりアクチュエータを作動さ
せて変速装置を変速操作することができるので、操作が
楽で作業性が良いが、変速レバーの操作により変速装置
を中立位置に操作した時に、主クラッチやブレーキ装置
との連繋を適切に考慮したものではなく、坂道で中立操
作した時に機体が傾斜方向に進んでしまったり、中立操
作から前進操作(または、後進操作)した時に急発進し
たり、逆に、ブレーキ装置が制動状態のまま発進してブ
レーキ装置を摩耗させたりする問題点があった。
【0004】そこで、本発明は上記問題点の解決を課題
とし、特に、変速レバーの操作により変速装置を中立位
置に操作した時に、主クラッチやブレーキ装置と適切に
連繋させて、作業性が良くて安全な走行車体を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決すべ
く、請求項1記載の発明は、駆動輪7・8への駆動を入
り切りする主クラッチ42dと駆動輪7・8を制動する
ブレーキ装置75と駆動輪7・8への駆動を変速すると
共に駆動を停止する変速装置41を変速操作する変速レ
バー30とを設けた走行車体において、変速レバー30
を駆動を停止する中立位置Nに操作した時に、主クラッ
チ42dを切りブレーキ装置75を制動作動する連繋機
構Bを設けると共に、主クラッチ42dを入り操作した
時に、ブレーキ装置75の制動作動を強制的に解除する
機械式連繋機構Cを設けた走行車体としたものである。
従って、変速レバー30を駆動を停止する中立位置Nに
操作すると、主クラッチ42dが切れてブレーキ装置7
5が制動作動するので、操縦者が変速レバー30を中立
位置Nに操作すると、操縦者が主クラッチやブレーキ装
置を操作することなく機体は適切に停止し、操縦作業性
がとても良い。
【0006】また、変速レバー30を中立位置Nから主
クラッチ42dが入る変速域に操作した時には、機械式
連繋機構Cによりブレーキ装置75の制動作動を強制的
に解除するので、機体発進時にブレーキ装置75が制動
作動したまま走行してブレーキ装置75を摩耗させるよ
うな事態が回避できる。
【0007】請求項2記載の発明は、連繋機構Bのブレ
ーキ装置75を制動作動する連繋部にスプリング105
wを介在させて連繋した請求項1記載の走行車体とした
ものである。従って、請求項1記載の作用に加えて、変
速レバー30を中立位置Nに操作して連繋機構Bにてブ
レーキ装置75が制動作動する際に、ブレーキ装置75
はスプリング105wの存在により徐々に制動作動する
ので、急激な制動が防止できて安全である。
【0008】請求項3記載の発明は、駆動輪7・8への
駆動を入り切りする主クラッチ42dと駆動輪7・8を
制動するブレーキ装置75と駆動輪7・8への駆動を変
速すると共に駆動を停止する変速装置41を変速操作す
る変速レバー30とを設けた走行車体において、変速レ
バー30の操作によりアクチュエータ312を作動させ
て変速装置41を変速操作すると共に、変速レバー30
を駆動を停止する中立位置Nに操作した時に、該アクチ
ュエータ312の作動により主クラッチ42dを切りブ
レーキ装置75を制動作動する連繋機構Bを設けた走行
車体としたものである。従って、変速レバー30の操作
によりアクチュエータ312を作動させて変速装置41
が変速操作されるので、変速レバー30の操作が軽くて
操作性がとても良い。
【0009】また、変速レバー30を中立位置Nに操作
すると、変速操作する同じアクチュエータ312の作動
により主クラッチ42dが切れてブレーキ装置75が制
動作動するので、変速装置41とブレーキ装置75との
連繋が適確になり、操縦者が変速レバー30を中立位置
Nに操作すると、操縦者が主クラッチやブレーキ装置を
操作することなく機体は適切に停止し、適切な走行及び
停止が行える。
【0010】請求項4記載の発明は、駆動輪7・8への
駆動を入り切りする主クラッチ42dと駆動輪7・8を
制動するブレーキ装置75と駆動輪7・8への駆動を変
速すると共に駆動を停止する変速装置41を変速操作す
る変速レバー30とを設けた走行車体において、変速レ
バー30の操作によりアクチュエータ312を作動させ
て変速装置41を変速操作し、変速レバー30を駆動を
停止する中立位置Nに操作した時に、該アクチュエータ
312の作動により主クラッチ42dを切りブレーキ装
置75を制動作動する連繋機構Bを設けると共に、変速
レバー30の操作位置とアクチュエータ312による変
速装置41の変速操作位置との差を所定量に規制する規
制機構Dを設けた走行車体としたものである。従って、
変速レバー30の操作によりアクチュエータ312を作
動させて変速装置41が変速操作されるので、変速レバ
ー30の操作が軽くて操作性がとても良い。
【0011】また、変速レバー30を中立位置Nに操作
すると、変速操作する同じアクチュエータ312の作動
により主クラッチ42dが切れてブレーキ装置75が制
動作動するので、変速装置41とブレーキ装置75との
連繋が適確になり、操縦者が変速レバー30を中立位置
Nに操作すると、操縦者が主クラッチやブレーキ装置を
操作することなく機体は適切に停止し、適切な走行及び
停止が行える。
【0012】更に、変速レバー30の操作位置とアクチ
ュエータ312による変速装置41の変速操作位置との
差を規制機構Dが所定量に規制するので、操縦者の変速
レバー30の操作と機体の変速された走行速度の違和感
が少なくなり、操縦性が良好となる。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、変速レバ
ー30を駆動を停止する中立位置Nに操作すると、主ク
ラッチ42dが切れてブレーキ装置75が制動作動する
ので、操縦者が変速レバー30を中立位置Nに操作する
と、操縦者が主クラッチやブレーキ装置を操作すること
なく機体は適切に停止し、操縦作業性がとても良い。
【0014】また、変速レバー30を中立位置Nから主
クラッチ42dが入る変速域に操作した時には、機械式
連繋機構Cによりブレーキ装置75の制動作動を強制的
に解除するので、機体発進時にブレーキ装置75が制動
作動したまま走行してブレーキ装置75を摩耗させるよ
うな事態が回避できる。
【0015】よって、変速操作性及び安全性において優
れた走行車体を得ることができる。
【0016】請求項2記載の発明によると、請求項1記
載の発明の効果に加えて、変速レバー30を中立位置N
に操作して連繋機構Bにてブレーキ装置75が制動作動
する際に、ブレーキ装置75はスプリング105wの存
在により徐々に制動作動するので、急激な制動が防止で
きて安全である。
【0017】請求項3記載の発明によると、変速レバー
30の操作によりアクチュエータ312を作動させて変
速装置41が変速操作されるので、変速レバー30の操
作が軽くて操作性がとても良い。
【0018】また、変速レバー30を中立位置Nに操作
すると、変速操作する同じアクチュエータ312の作動
により主クラッチ42dが切れてブレーキ装置75が制
動作動するので、変速装置41とブレーキ装置75との
連繋が適確になり、操縦者が変速レバー30を中立位置
Nに操作すると、操縦者が主クラッチやブレーキ装置を
操作することなく機体は適切に停止し、適切な走行及び
停止が行える。
【0019】よって、軽い操作による変速操作でありな
がら安全性においても優れた走行車体を得ることができ
る。
【0020】請求項4記載の発明によると、変速レバー
30の操作によりアクチュエータ312を作動させて変
速装置41が変速操作されるので、変速レバー30の操
作が軽くて操作性がとても良い。
【0021】また、変速レバー30を中立位置Nに操作
すると、変速操作する同じアクチュエータ312の作動
により主クラッチ42dが切れてブレーキ装置75が制
動作動するので、変速装置41とブレーキ装置75との
連繋が適確になり、操縦者が変速レバー30を中立位置
Nに操作すると、操縦者が主クラッチやブレーキ装置を
操作することなく機体は適切に停止し、適切な走行及び
停止が行える。
【0022】更に、変速レバー30の操作位置とアクチ
ュエータ312による変速装置41の変速操作位置との
差を規制機構Dが所定量に規制するので、操縦者の変速
レバー30の操作と機体の変速された走行速度の違和感
が少なくなり、操縦性が良好となる。
【0023】よって、軽い操作による変速操作でありな
がら操作性が良くて、然も、安全性においても優れた走
行車体を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に表された実施の形態
について説明する。図1及び図2は本発明による走行車
体を備えた施肥田植機の全体側面図及び平面図である。
この施肥田植機1は、走行車体2の後方に昇降リンク装
置3を介して5条植の苗植付部4が昇降可能に設けら
れ、さらに、走行車体2の後部上側に肥料タンク220
L,220R、肥料繰出部221,…等からなる施肥装
置5の本体部が設けられている。また、走行車体2の前
部左右両端部には、左右各2段づつ予備苗粋6,…が設
けられている。
【0025】走行車体2は、走行部として駆動輪である
各左右一対の前輪7,7及び後輪8,8を備えた四輪駆
動車両であって、図3に示すように、機体の前部に配設
されたミッションケース10の左右側面部から前輪アク
スルケース11,11が側方に延設され、その先端部に
変向可能に設けた前輪ファイナルケース12,12に前
輪7,7が回転自在に支承され、また、ミッションケー
ス10の背面部に左右一対のメインフレーム13,13
の前端部が固着され、該メインフレーム13,13の後
端部から左右側方に延びるリャフレーム14の先端部に
固定して設けた後輪ファイナルケース15,15に後輪
8,8が回転自在に支承されている。リャフレーム14
には、昇降リンク装置3を支持する左右一対のリンク支
持フレーム16,16が上向きに突設されている。
【0026】メインフレーム13,13の前後中央部の
上方にエンジン20が搭載されており、該エンジンの上
側を覆うエンジンカバー21の上に座席22が設置され
ている。座席22の前方は各種操作機構が内蔵されたボ
ンネット23で、その上方に操向輪である前輪7,7を
操向するための操向ハンドル24が設けられている。エ
ンジンカバー21及びボンネット23の周囲は、人が移
動したり作業を行ったりするためのステップ25になっ
ている。図中符号30は変速レバー、31は副変速レバ
ー、32は植付昇降レバー、33はクラッチ・ブレーキ
ペダル、34はクラッチ・ブレーキレバー、35はデフ
ロックペダル、36はチョークつまみ、37は昇降制御
の感度調節レバーである。
【0027】次に、この走行車体2の動力伝達機構につ
いて説明する。エンジン20の左側面部にエンジン出力
軸40が突出し、そのエンジン出力軸40の回転動力
が、ベルト式変速装置41と主クラッチ機能付きのベル
ト伝動装置42とを介して、ミッションケース10の左
側面部に突出するミッション入力軸43に伝達される。
また、エンジン出力軸40の延長線上でベルト式変速装
置41よりも外側に油圧ポンプ45が設けられ、エンジ
ン出力軸40の回転動力でこの油圧ポンプ45が直接駆
動される。このようにベルト式変速装置41やベルト伝
動装置42よりも伝動上手側から回転動力を取ることに
より、ベルトのスリップや脈動による影響を受けず油圧
ポンプ45の回転を安定させることができる。
【0028】ベルト式変速装置41は、エンジン出力軸
40に一体回転するように嵌合する駆動プーリ50と、
中継軸51に回転自在に嵌合する従動プーリ52とに伝
動ベルト53を掛け、該ベルトにテンションプーリ54
で張力を付与している。駆動プーリ50及び従動プーリ
52は割りプーリになっており、両プーリ50,52の
有効径を互いに大小逆側に変更することにより伝動比を
変更し、駆動プーリ50の有効径が一定以下になると伝
動停止になる。詳しくは、下記のように構成されてい
る。
【0029】割りプーリである駆動プーリ50・従動プ
ーリ52の一方の構成部材50a・52aは各々軸40
・51に固定、他方の構成部材50b・52bは各々軸
40・51に対し軸方向に摺動自在になっている。可動
構成部材50b・52bは各々軸受63・63を介して
相互回転自在な変速操作カム64・64によって位置規
制されている。この変速操作カム64・64の外面側に
は円周上の位置によって突出量が異なる円環状の突条6
4a・64aが形成されており、その各突条64a・6
4aが固定カム55・65に設けた各ローラ55a・6
5aに当接している。
【0030】片方の駆動変速操作カム64のアーム64
bには、前進と後進とを切替え操作できる操作レバーで
ある変速レバー30の操作に連動する変速操作ロッド6
8が連結されている。また、2つの駆動変速操作カム6
4・64は、両者のアーム64b・64b同士を連結ロ
ッド57で連結している。これにより、変速操作ロッド
68を前後に移動させると、変速操作カム64・64が
回動してローラ55a・65aへの突条64a・64a
の接点が変わり、変速操作カム64・64とそれに位置
規制されている可動構成部材50b・52bが伝動ベル
ト52の張力に応じて軸方向へ移動することにより、駆
動プーリ50及び従動プーリ52の有効径が互いに大小
逆側に変化するのである。駆動プーリ50の有効径が大
きく、従動プーリ52の有効径が小さいほど低速伝動と
なる。
【0031】ベルト伝動装置42は、前記ベルト式変速
装置41の従動プーリ52に一体の駆動プーリ42aと
ミッション入力軸43に取り付けた従動プーリ42bと
に伝動ベルト42cを掛け、この伝動ベルト42cにテ
ンションプーリ42dで張力を付加するようにしたもの
で、テンションプーリ42dを伝動ベルト42cから離
すと、エンジン20の回転動力がミッションケース10
へ伝動されない主クラッチ「切」の状態になるようにな
っている。
【0032】図4はミッションケースの内部構造を示す
図である。主クラッチ機能付きのベルト伝動装置42を
介してミッション入力軸43に入力された回転動力は、
「路上走行速」「植付速(作業速)」「超低速」「中
立」の各シフト位置を有する副変速装置70を介して副
変速軸71に伝達される。そして、副変速軸71の回転
動力の一部は、走行用動力として前後進切替装置72を
介して四輪ブレーキ軸73に伝達される。前後進切替装
置72は、副変速軸71から四輪ブレーキ軸73へ逆転
方向に動力を伝達する「前進」と、同方向に動力を伝達
する「後進」と、動力を伝達しない「中立」とに切替え
るようになっている。副変速装置70はギヤミッション
の副変速部、前後進切替装置72はギヤミッションの前
後進変速部である。副変速レバー31の操作により、副
変速装置70と前後進切替装置72とがシフトチェンジ
される。
【0033】ここで、副変速装置70の構成を説明する
と、ミッション入力軸43に形成されたスプライン部4
3aに駆動小ギヤ70−1・駆動中ギヤ70−2・駆動
大ギヤ70−3をミッション入力軸43と一体的に回転
すると共に、副変速レバー31の操作により移動するシ
フタ70aにて左右移動自在に設けている。そして、副
変速軸71には、その駆動小ギヤ70−1・駆動中ギヤ
70−2・駆動大ギヤ70−3にそれぞれ噛合う従動大
ギヤ70−4・従動中ギヤ70−5・従動小ギヤ70−
6を固定して設けている。従って、副変速レバー31を
操作してシフタ70aにて駆動小ギヤ70−1・駆動中
ギヤ70−2・駆動大ギヤ70−3を左右方向に移動さ
せて、駆動小ギヤ70−1と従動大ギヤ70−4とを噛
合わせた時には走行速が最も遅い「超低速」となり、駆
動中ギヤ70−2と従動中ギヤ70−5とを噛合わせた
時には「植付速」となり、駆動大ギヤ70−3と従動小
ギヤ70−6とを噛合わせた時には走行速が最も速い
「路上走行速」となる。
【0034】次に、前後進切替装置72の構成を説明す
ると、ミッション入力軸43上にボールベアリングを介
して後進カウンタギヤ72−1を遊転自在に設けてい
る。そして、副変速軸71に形成されたスプライン部7
1aに前後進切替えギヤ72−2を副変速軸71と一体
的に回転すると共に、変速レバー30または副変速レバ
ー31の操作により左右移動するシフタ31aにて左右
方向に移動自在に設けている。また、四輪ブレーキ軸7
3には、前進ギヤ72−3と後進ギヤ72−4とを固定
して設けている。従って、副変速レバー31を操作して
シフタ31aにて前後進切替えギヤ72−2を左右方向
に移動させて、前後進切替えギヤ72−2と前進ギヤ7
2−3とを噛合わせた時には四輪ブレーキ軸73は正転
し機体は前進する。そして、前後進切替えギヤ72−2
と後進カウンタギヤ72−1の歯部72−1aとを噛合
わせた時には、後進カウンタギヤ72−1の歯部72−
1bが後進ギヤ72−4と常時噛合っているので、四輪
ブレーキ軸73は逆転し機体は後進する。一方、変速レ
バー30又は副変速レバー31を操作してシフタ31a
にて前後進切替えギヤ72−2を左右方向に移動させ
て、前後進切替えギヤ72−2が前進ギヤ72−3と後
進カウンタギヤ72−1との何れにも噛合わない位置に
したときには、四輪ブレーキ軸73には動力が伝達され
ないので、機体が前進も後進もしない「中立」位置とな
る。尚、73−1は四輪ブレーキ軸73に固定された後
記のデフ装置76に動力を伝達するギヤである。
【0035】このように「路上走行速」「植付速」「超
低速」のシフト位置を有する副変速装置70を前後進切
替装置72よりも、動力伝動上手側に設けたので、簡潔
な構成で「路上走行速」「植付速」「超低速」に亘って
幅広い後進速度域が設定でき、前後進の変速範囲が広く
なり、作業性が向上する。また、速度変速と前後進との
切替えを分けたので、両者共に直線的な単純な変速操作
となり、作業者はその変速操作位置が明確に判るように
なり、操作性が良好となる。
【0036】さて、四輪ブレーキ軸73には四輪ブレー
キ装置75が設けられている。75aは四輪ブレーキ装
置の操作アームである。そして、四輪ブレーキ軸73の
回転動力は、デフ装置76によって左右のフロントアク
スル77,77に分配して伝達され、さらに該フロント
アクスルによって前輪ファイナルケース12,12に伝
動されて前輪7,7を駆動する。また、左右のフロント
アクスル77,77には後輪クラッチ・ブレーキ装置7
8,78がそれぞれ設けられ、該装置を経てミッション
ケース10の背面部から取り出される後輪駆動用動力が
後輪伝動軸79,79を介して後輪ファイナルケース1
5,15に伝達されて後輪8,8を駆動する。尚、操向
ハンドル24の操作に連動して、旋回内側の後輪クラッ
チ・ブレーキ装置78が自動的にクラッチが切れてブレ
ーキがきくように作動する構成となっている。
【0037】副変速軸71の回転動力の残りは、作業装
置駆動用の回転動力(PTO)として、一対の株間副変
速ギヤ81,82を経由してPTO出力軸83に伝達さ
れる。上記株間副変速ギヤ81,82はミッションケー
ス10の右側面の内側に配置されており、その外側に着
脱自在に取り付けられたカバー84を外してギヤ比の異
なる株間副変速ギヤに交換することが可能である。PT
O出力軸83の後端にはPTO伝動軸85が接続され、
該軸を介してPTOが植付クラッチケース86へ伝達さ
れる。
【0038】植付クラッチケース86に伝達されたPT
Oは施肥動力と植付動力とに分岐し、施肥動力は安全ク
ラッチ機能を備えた施肥クラッチを経由して植付クラッ
チケース86から取り出され、植付動力は株間調節装置
及び植付クラッチを経由して植付クラッチケース86か
ら取り出される。植付クラッチケース86から取り出さ
れた植付動力は、該ケースの出力部に設けた植付安全ク
ラッチ87を経てから、植付伝動軸88を介して苗植付
部4へを伝達される。
【0039】変速レバー30の操作機構を図6〜図11
に示す。変速レバー30は操向ハンドル24の左下方に
設けられていて、軸90を支点にして左右に回動可能か
つ軸91を支点にして前後に回動可能になっている。変
速レバー30を左右に操作すると、前後進切替アーム9
2を介して前後進切替ロッド93が上下動させられ、前
後進切替装置72のシフタ31aに伝えられるようにな
っている。これにより、変速レバー30を左右に操作す
ると、前後進切替装置72が「前進」から「後進」に切
り替わる。また、変速レバー30を前後に操作すると、
連結ロッド94から電動アシスト機構Aを介してベルト
式変速装置41の変速操作ロッド68が前後移動させら
れ、ベルト式変速装置41が変速操作される。この変速
レバーの操作範囲はレバーガイド95によって規制され
ている。
【0040】ここで、電動アシスト機構Aについて詳し
くその構成を説明する。機体に設けた回動支持軸300
に前感知スイッチ301と後感知スイッチ302とを所
定の間隔をあけて設けたセンサ取付け体303を回動自
在に設け、このセンサ取付け体303に前記変速レバー
30の連結ロッド94を連結している。そして、センサ
取付け体303の上端には連続した円弧状の凹凸部30
4が設けられており、この凹凸部304に機体に回動自
在に支持されて引張バネ305にて付勢されたアーム3
06の先端に回動自在に枢支されたローラ(ベアリン
グ)307が係合している。従って、凹凸部304の各
凹部にローラ307が係合する位置で、変速レバー30
は位置決めされて、止まるような構成となっており、操
縦者が変速レバー30を前後方向に操作する時に、有段
変速をしているような感覚を持たせる構成となってい
る。
【0041】一方、回動支持軸300に前記前感知スイ
ッチ301と後感知スイッチ302との間隔に入るカム
部308をその上端部に設けたカム体309と該カム体
309と一体回動する扇状ギヤ310と変速操作アーム
311とを一体回動するように設け、該変速操作アーム
311にベルト式変速装置41を変速する変速操作ロッ
ド68を連結している。また、扇状ギヤ310のギヤ部
には、電動モータ312の駆動ギヤ313に噛合する大
径従動ギヤ314と一体回動する小径ギヤ315が噛合
しており、電動モータ312の駆動ギヤ313が正逆回
転することにより扇状ギヤ310が正逆回動して変速操
作アーム311を揺動させる。従って、電動モータ31
2の駆動にて変速操作アーム311を揺動させて、変速
操作ロッド68を押し引きしてベルト式変速装置41が
変速操作される構成となっている。
【0042】ここで、前後感知スイッチ301・302
とカム部308との関係によって、変速レバー30を前
後方向に操作すると電動モータ312が作動してベルト
式変速装置41が変速操作される構成を更に詳述する。
今、変速レバー30が中立位置Nにあり、電動モータ3
12が作動していない状態では、カム部308は前後感
知スイッチ301・302の間にあり、前後感知スイッ
チ301・302はONになっていない。そして、操縦
者が変速レバー30を前進域Fの前側に向けて操作する
と、カム部308に後感知スイッチ302の検出部が乗
り上がって後感知スイッチ302がONになる。する
と、電動モータ312は正転して後感知スイッチ302
がONにならない位置まで扇状ギヤ310が回動する為
に、変速操作アーム311が揺動してベルト式変速装置
41を中立から増速側に変速操作する(変速レバー30
が前進域F側にあるときは、前後進切替装置72が「前
進」側になっている)。
【0043】従って、操縦者が変速レバー30を前進域
Fの最高速度まで前側に向けて操作するにつれて電動モ
ータ312も正転を続けてベルト式変速装置41を最高
速度まで増速側に変速し、前進最高速度になる。逆に、
操縦者が変速レバー30を前進域Fの最高速度(最も前
側の位置)から後方に向けて操作すると、カム部308
に前感知スイッチ301の検出部が乗り上がって前感知
スイッチ301がONになる。すると、電動モータ31
2は逆転して前感知スイッチ301がONにならない位
置まで扇状ギヤ310が回動する為に、変速操作アーム
311が揺動してベルト式変速装置41を前進減速側に
変速操作する。従って、操縦者が変速レバー30を前進
域Fの最高速度(最も前側の位置)から中立位置Nまで
後側に向けて操作するにつれて電動モータ312も逆転
を続けてベルト式変速装置41を中立まで減速側に変速
する。
【0044】そして、操縦者が中立位置Nで変速レバー
30を前進域F側から後進域R側に左右方向に操作する
と、前後進切替装置72が「前進」から「後進」に切り
替わり、後進域Rの後進増速側(後側)に操作すると、
カム部308に前感知スイッチ301の検出部が乗り上
がって前感知スイッチ301がONになる。すると、電
動モータ312は逆転して前感知スイッチ301がON
にならない位置まで扇状ギヤ310が回動する為に、変
速操作アーム311が揺動してベルト式変速装置41を
中立から増速側に変速操作する。従って、操縦者が変速
レバー30を後進域Rの最高速度まで後側に向けて操作
するにつれて電動モータ312も逆転を続けてベルト式
変速装置41を最高速度まで増速側に変速し、後進最高
速度になる。
【0045】逆に、操縦者が変速レバー30を後進域R
の最高速度(最も後側の位置)から前方に向けて操作す
ると、カム部308に後感知スイッチ302の検出部が
乗り上がって後感知スイッチ302がONになる。する
と、電動モータ312は正転して後感知スイッチ302
がONにならない位置まで扇状ギヤ310が回動する為
に、変速操作アーム311が揺動してベルト式変速装置
41を後進減速側に変速操作する。従って、操縦者が変
速レバー30を後進域Rの最高速度(最も後側の位置)
から中立位置Nまで前側に向けて操作するにつれて電動
モータ312も正転を続けてベルト式変速装置41を中
立まで減速側に変速する。
【0046】一方、扇状ギヤ310を回動させる小径ギ
ヤ315には、先端にベアリング316を回転自在に装
着したアーム317が一体回転するように設けられてお
り、変速レバー30を中立位置Nにした時、電動モータ
312による小径ギヤ315の回転によりこのアーム3
17のベアリング316が後述の主クラッチの入り切り
及び四輪ブレーキ装置75を作動させる回動軸102に
一体に設けた作動アーム318のカム部319を押し
て、回動軸102を回動させて引っ張りスプリング10
5aの付勢力に抗してテンションアーム105を上動さ
せ、ベルト伝動装置42のテンションプーリ42dを伝
動ベルト42cから離れさせて主クラッチを切ると同時
に、四輪ブレーキ作動ロッド106を引いて四輪ブレー
キ装置75のブレーキをかける。
【0047】この時、テンションアーム105に一体形
成された突起部105tと四輪ブレーキ装置75の操作
アーム75aとがスプリング105wを介在して四輪ブ
レーキ作動ロッド106にて連結されているので、四輪
ブレーキ装置75は徐々に制動が効いて、急激なブレー
キはかからないから機体が急激に停止することが防止で
き作業上安全である。そして、変速レバー30が中立位
置N以外の位置では、ベアリング316は作動アーム3
18のカム部319を押さない位置にあり、主クラッチ
は入りで四輪ブレーキ装置75は作動していない状態で
ある。尚、ベアリング316を回転自在に装着したアー
ム317及び作動アーム318のカム部319により、
連繋機構Bが構成されている。
【0048】また、作動アーム318と機体との間に
は、緩衝装置である油圧式ダンパ320が設けられてお
り、変速レバー30を操作することによりアーム317
のベアリング316が作動アーム318のカム部319
から離れて機体を前進又は後進させる際に、引っ張りス
プリング105aの付勢力にてテンションプーリ42d
が伝動ベルト42cに急激なテンションをかけて機体が
急発進することを防止している。
【0049】更に、作動アーム318にカム部319を
取付ける構成は、作動アーム318に縦長の取付け孔3
18a・318aを設け、カム部319には取付け孔3
18a・318aと直交する方向の長孔319a・31
9aを設けて、ボルト321・321を取付け孔318
aと長孔319aを貫通させて両者を固定している。従
って、カム部319の取付け位置は、変速レバー30を
中立位置Nにした時、適切にアーム317のベアリング
316が接当して主クラッチが切ると同時に四輪ブレー
キ装置75のブレーキがかかるように調節することがで
きる。また、長年使用してカム部319が摩耗した場合
にも、この調節により、変速レバー30を中立位置Nに
した時、適切にアーム317のベアリング316が接当
して主クラッチが切ると同時に四輪ブレーキ装置75の
ブレーキがかかるようにすることができる。尚、322
は、カム部319の位置ずれを防止する係止用のボルト
である。
【0050】一方、前後感知スイッチ301・302
は、各々装着板323・323に固定されており、その
各装着板323・323には上部にボルト324の径と
略同じくらいの取付け孔323aと下部にボルト324
の径よりもかなり大きな取付け孔323bが設けてあ
り、各装着板323・323はこの取付け孔323a・
323bにボルト324を挿通してセンサ取付け体30
3に固定されている。そして、各装着板323・323
には位置調節の為の螺子孔325・325が各々設けら
れており、センサ取付け体303に一体に設けられた起
立壁体326・326に固定したナット327・327
を螺着挿通した調節螺子328・328の先端部が各装
着板323・323の螺子孔325・325に螺着挿通
して設けている。
【0051】従って、各装着板323・323の上下の
ボルト324・324を少し緩めて、調節螺子328・
328を回すと上のボルト324を回動中心として各装
着板323・323は下のボルト324が挿通している
大きな取付け孔323bの遊び分だけ回動調節できる。
即ち、この各装着板323・323の回動調節により、
カム体309のカム部308に接触する前後感知スイッ
チ301・302の接触子301a・302aの位置を
微調節することができ、前後感知スイッチ301・30
2をカム部308に対して適正な位置にした後に、上下
のボルト324・324を締め付ければ、前後感知スイ
ッチ301・302をカム部308に対して適正な位置
に簡単に取付けることができて、操作系の精度が安定し
適切な車速の増減速操作が行える。
【0052】また、センサ取付け体303には、回動支
持軸300と平行にピン体329が固定して設けられて
おり、このピン体329の先端部はカム体309に設け
たピン体329の外径よりも少し大きな孔330(ピン
体329と孔330との遊びで、前後感知スイッチ30
1・302の接触子301a・302aがカム部308
に乗り上げる)に貫通した状態となっている。このよう
にセンサ取付け体303のピン体329をカム体309
の孔330に貫通させておくことにより、変速レバー3
0をあまりにも速く操作して、変速レバー30の操作に
よるセンサ取付け体303の回動速度が電動モータ31
2による扇状ギヤ310の回動速度よりも速くなった場
合に、ピン体329が孔330の端に当って変速レバー
30の速い操作を規制する。
【0053】よって、変速レバー30の操作が常に電動
モータ312による扇状ギヤ310の回動速度内におさ
まり、操作フィーリングが良い。尚、このピン体329
及び孔330が規制機構Dを構成している。
【0054】尚、センサ取付け体303とカム体309
には、対向してアーム部331・332が各々一体に形
成されており、各アーム部331・332には孔331
a・332aが設けられ、片方の孔331aにはナット
333が溶接固定されている。これは、作業中に電動モ
ータ312が故障した場合に、電動モータ312の駆動
ギヤ313と大径従動ギヤ314との噛合を外し(例え
ば、電動モータ312の駆動ギヤ313と反対側に回動
支点を設けておいて、電動モータ312を回動して固定
できる構成とすれば、簡単に駆動ギヤ313と大径従動
ギヤ314との噛合を外すことができる)、ボルト33
4を各アーム部331・332の孔331a・332a
を貫通してアーム部331のナット333に螺合させて
センサ取付け体303とカム体309とを締め付けて固
定すれば、変速レバー30の操作にて直接変速操作アー
ム311を揺動させて、変速操作ロッド68を押し引き
操作してベルト式変速装置41を変速操作することがで
き、然も、扇状ギヤ310のギヤ部と小径ギヤ315は
噛合したままであるから、変速レバー30を中立位置N
にすれば、アーム317のベアリング316が作動アー
ム318のカム部319を押して主クラッチを切ると同
時に、四輪ブレーキ作動ロッド106を引いて四輪ブレ
ーキ装置75のブレーキをかけることができる。このよ
うに、作業中に電動モータ312が故障しても、変速レ
バー30の操作にて変速操作が行えるので、作業を引き
続き行なえる。従って、作業能率が向上する。尚、作業
終了後に、故障した電動モータ312を修理するか新し
いものに取りかえれば良い。
【0055】レバーガイド95は図8に示す形状をして
おり、変速レバー30の前後位置が中立位置Nにあると
きベルト式変速装置41が伝動停止状態になり、これよ
り前方及び後方に操作するとその操作量に応じて上記の
ように速度が速くなる。また、前後進切替装置72は、
変速レバー30が左右中央位置で「PTO」、右側位置
で「前進」、左側位置で「後進」となる。「PTO」及
び「前進」では変速レバー30を中立位置Nよりも前側
の前進域Fにのみ操作することができ、「後進」では変
速レバー30をNよりも後側の後進域Rにのみ操作する
ことができる。
【0056】したがって、変速レバー30をNよりも前
方に操作すると常に前進速になり、Nよりも後方に操作
すると常に後進速になる。変速レバー30の操作方向と
機体の進行方向が一致するので感覚的に分かりやすい。
前進速から後進速に或はその逆に切り替える際、その過
程で必ずベルト式変速装置41が伝動停止状態となるの
で、主クラッチを「切」にすることなく変速レバー30
の操作だけで前後進の切替を行える。また、前進域Fの
レバーストロークに比べ後進域Rのレバーストロークを
小さくして後進の最大速度を規制しているので、安全で
ある。なお、前後進切替装置72が「PTO」で変速レ
バー30を前進域Fに操作した場合は、走行部は駆動さ
れず作業装置だけが駆動される。
【0057】図12及び図13にクラッチ・ブレーキペ
ダル及びクラッチ・ブレーキレバーの操作機構を示す。
クラッチ・ブレーキペダル33は座席22の右側足下部
に設けられ、支持軸100を支点にして前後に回動自在
となっている。また、クラッチ・ブレーキペダル33に
は、これと一体にクラッチ・ブレーキレバー34が上向
きに取り付けられている。
【0058】クラッチ・ブレーキペダル33と一体回動
するアーム101が設けられ、このアーム101とミッ
ションケース10の前方に左右方向に設けた回動軸10
2の右端部に取り付けたアーム103とがロッド104
を介して連結されている。回動軸102の左端部には前
記ベルト伝動装置42のテンションプーリ42dを支持
するテンションアーム105が取り付けられている。テ
ンションアーム105には、テンションプーリ42dが
伝動ベルト42cに張力を付加する方向にテンションア
ーム105を付勢する引っ張りスプリング105aが取
り付けられている。また、このテンションアーム105
に一体形成された突起部105tの上端部に設けた穴1
05uに四輪ブレーキ作動ロッド106を挿通し、四輪
ブレーキ作動ロッド106にはその先端部と突起部10
5tの背面部とにナット105v・105vを螺着し、
先端部のナット105vと突起部105tとの間にスプ
リング105wを設けている。従って、テンションアー
ム105に一体形成された突起部105tと四輪ブレー
キ装置75の操作アーム75aとがスプリング105w
を介在して四輪ブレーキ作動ロッド106にて連結され
ている。
【0059】これにより、クラッチ・ブレーキペダル3
3を前方に踏み込み操作もしくはクラッチ・ブレーキレ
バー34を前方に回動操作すると、ベルト伝動装置42
のテンションプーリ42dが伝動ベルト42cから離れ
て主クラッチ「切」となるとともに、四輪ブレーキ装置
75がブレーキ作動する。
【0060】そして、テンションアーム105のテンシ
ョンプーリ42dを回動自在に枢支する支軸105bに
は、後方に向けて延びた杆体105cの基部が溶接固定
されている。
【0061】一方、機体にはブレーキ解除アーム105
dが支持軸105eに回動自在に枢支されており、そし
て、このブレーキ解除アーム105dは連結板105f
にて四輪ブレーキ装置75の操作アーム75aに連係さ
れており、ブレーキ解除アーム105dの先端は直角に
折れ曲がった形状にしてあり、この折れ曲がった部分は
平面視で杆体105cと重なる位置になっている。この
杆体105c及びブレーキ解除アーム105dが機械式
連繋機構Cを構成している。尚、連結板105fには長
孔105gが設けられており、連係ピン75bをこの長
孔105gに挿通して操作アーム75aの先端部に連結
している。また、連係ピン75bは、前記四輪ブレーキ
作動ロッド106の連結孔にも挿通されており、四輪ブ
レーキ作動ロッド106を操作アーム75aの先端部に
連結している。
【0062】上記杆体105cとブレーキ解除アーム1
05dの作動を説明すると、クラッチ・ブレーキペダル
33を前方に踏み込み操作もしくはクラッチ・ブレーキ
レバー34を前方に回動操作すると(または、変速レバ
ー30を中立位置Nに操作して、電動モータ312によ
る小径ギヤ315の回転によりアーム317のベアリン
グ316が作動アーム318のカム部319を押した
時)、テンションプーリ42dが伝動ベルト42cから
離れて主クラッチ「切」となるとともに、四輪ブレーキ
作動ロッド106が引かれて操作アーム75aが前方に
回動して四輪ブレーキ装置75がブレーキ作動する。こ
の時、操作アーム75aの前方回動により、連結板10
5fが引かれてブレーキ解除アーム105dが仮想線の
状態のように上動する。そして、テンションアーム10
5に設けた杆体105cは、ブレーキ解除アーム105
d先端の折れ曲がった部分よりも上方に位置する。
【0063】次に、クラッチ・ブレーキペダル33の前
方踏み込み操作を止めるかもしくはクラッチ・ブレーキ
レバー34を後方に回動操作すると(または、変速レバ
ー30を中立位置Nから前進域Fもしくは後進域Rで前
後操作すると)、引っ張りスプリング105aの付勢力
によりテンションプーリ42dが下動し伝動ベルト42
cにテンションをかけて主クラッチ「入」となるととも
に、四輪ブレーキ作動ロッド106が戻されて操作アー
ム75aが後方に回動して四輪ブレーキ装置75のブレ
ーキが解除される。然し乍ら、テンションプーリ42d
の下動にて伝動ベルト42cには直ちにテンションがか
かり主クラッチ「入」となるが、四輪ブレーキ装置75
はブレーキの構造上(ディスクブレーキの場合はブレー
キ板の圧着をバネで外すのに多少時間がかかる。ドラム
ブレーキの場合はブレーキシューの圧着をバネで外すの
に多少時間がかかる。
【0064】何れにしろ、バネにて部材を圧接させたブ
レーキ作動を切るものであるので、多少の時間が必要と
なる。)直ちには作動がきれず徐々にブレーキが解除さ
れる場合がある。そこで、この実施例では、テンション
プーリ42dが下動する時に、テンションプーリ42d
と一体の杆体105cが下方に位置するブレーキ解除ア
ーム105d先端の折れ曲がった部分に接当して、強制
的にブレーキ解除アーム105dを上動した仮想線の状
態から下動した実線の状態に回動させる。すると、ブレ
ーキ解除アーム105dの下動にて連結板105fが引
かれて操作アーム75aが強制的に後方回動し、四輪ブ
レーキ装置75は即座にブレーキが解除される。
【0065】従って、主クラッチが「入」となる時に
は、四輪ブレーキ装置75のブレーキが強制的に即座に
解除されるので、ブレーキが利いたまま発進してブレー
キの寿命を短くしてしまうようなことが防止でき、適正
な作業が行える。
【0066】また、クラッチ・ブレーキペダル33に
は、先端部が鍵状に形成されたロックアーム110が回
動自在に設けられ、これがトルクスプリング111によ
って一定方向に付勢されている。これにより、クラッチ
・ブレーキペダル33又はクラッチ・ブレーキレバー3
4を一定以上操作すると、ロックアーム110の鍵状部
がロックピン112に係合し、クラッチ・ブレーキペダ
ル33及びクラッチ・ブレーキレバー34がその操作位
置のままに保持され、機体が停止状態に維持される。ク
ラッチ・ブレーキレバー34の前側に設けられたロック
解除レバー113をクラッチ・ブレーキレバー34側に
引き寄せ操作すると、ロックアーム110がロックピン
112から外れ、引っ張りスプリング105aの付勢力
によりクラッチ・ブレーキペダル33及びクラッチ・ブ
レーキレバー34が通常位置に戻り、主クラッチ「入」
となるとともに、四輪ブレーキ装置75のブレーキ作動
が解除される。
【0067】このように、ミッションケース10の右側
に設けたクラッチ・ブレーキペダル33及びクラッチ・
ブレーキレバー34の操作力は、ミッションケース10
の前側に配置した回動軸112を経由して、ミッション
ケース10の左側に設けたベルト伝動装置42のテンシ
ョンプーリ42dを作動させることにより、操作機構を
簡略な構成とし、ステップ25の下側の限られた空間内
に無理なく配置することができる。
【0068】植付昇降レバー32の操作機構を図6及び
図14に示す。植付昇降レバー32は操向ハンドル24
の右下方に設けられていて、軸130を支点にして前後
に回動可能になっている。植付昇降レバー32の回動は
中継筒軸131を経由して、植付クラッチケース86及
び後述する油圧バルブ176の各操作部へ伝達される。
132は中継筒軸131に一体に取り付けられた操作位
置決め用の植付昇降カムで、このカムにはローラ支持ア
ーム133に回転自在に支持されたカムローラ134が
当接している。ローラ支持アーム133は、スプリング
135によってカムローラ134が植付昇降カム132
に当接する側に付勢されている。これにより、植付昇降
レバー32は、苗植付部を上昇させる「上げ」、苗植付
部を下降させる「下げ」、苗植付部を自動昇降制御する
「自動」、植付クラッチを切る「植付切」の各操作位置
で安定して保持される。
【0069】図6及び図15に示すように、ローラ支持
アーム133とステアリングポスト137との間にリフ
ト部材138が回動自在に設けられている。操向ハンド
ル24が一定角度以上操作されると、ステアリング軸1
39に取り付けられた山形カム140がピン141を押
すことによりリフト部材138が回動する。すると、リ
フト部材の丸棒部138aがローラ支持アーム133を
押し上げて、カムローラ134による植付昇降カム13
2の規制がなくなるので、スプリング142の張力によ
り植付昇降レバー32が「上げ」まで回動する。したが
って、操向ハンドル24を一定角度以上操作すると、苗
植付部4が自動的に上昇する。
【0070】また、図6及び図16に示すように、リフ
ト部材138と前記前後進切替アーム92との闇にバッ
クリフトアーム143が設けられている。変速レバー3
0が「後進」に操作されると、前後進切替アーム92が
バックリフトアーム143のローラ143aを押し上げ
ることにより、バックリフトアーム143を介してリフ
ト部材138を回動させ、上記と同様に植付昇降レバー
32が「上げ」まで回動する。したがって、変速レバー
30を「後進」に操作すると、苗植付部4が自動的に上
昇する。バックリフトアーム143が元に戻ろうとする
復元力は変速レバー30の左右回動支点(軸90)の方
向に作用し、変速レバー30が「後進」に操作された状
態では上記復元力が前後進切替アーム102の外端面で
受けられるので、変速レバー30を「前後進中立(PT
O)」に戻す方向に力がかからず変速レバー30が「後
進」の操作位置で安定する。
【0071】バックリフトアーム143は回動支点軸1
44に摺動自在に支持されており、バックリフト解除レ
バー145を操作して前後にスライドさせられるように
なっている。バックリフトアーム143を後方にスライ
ドさせた状態では、バックリフトアーム143が前後進
切替アーム92及びリフト部材138に対し前後位置が
ずれた状態となり、変速レバー30を「後進」に操作し
ても苗植付部4が上昇しない。
【0072】昇降リンク装置3は、前記リンク支持フレ
ーム16,16に側面視で互いに平行な上リンク170
及び左右一対の下リンク171,171が回動自在に支
持され、これら各リンクの後端部に連結枠172が枢結
されている。連結枠172には苗植付部4から前方に突
出するローリング軸173が挿入され、苗植付部4がロ
ーリング自在に連結されている。下リンク171,17
1と一体回動するスイングアーム174が設けられ、メ
インフレーム13,13に基部側が支持された油圧シリ
ンダ175のピストンロッドが上記スイングアーム17
4に連結されている。油圧シリンダ175を伸縮させる
と、各リンクが上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿
勢のまま昇降する。油圧シリンダ175を制御する油圧
バルブ176は、機体右側部のステップ25下側に設け
られている。
【0073】苗植付部4は、伝動機構が内蔵された苗植
付部フレーム180に、苗を載せて左右往復動すると共
に各条ごとに苗送りベルト181a,…が苗を下方へ搬
送して所定の苗取出口181b,…に一株づつ供給する
苗載台181、前記苗敢出口181b,…に供給される
苗を取り出して表土面に植え付ける5組の苗植付装置1
83,…、植付作業時に次行程における機体進路の左右
中心を表土面に線引きする左右の線引きマーカ184,
184、整地用のセンターフロート185及びサイドフ
ロート186,186等が組み付けられている。
【0074】苗植付部フレーム180は、図17及び図
18に示すように、左右中心よりも右側に偏位して配置
された入力ケース190と、該入力ケース190の右横
に連結したギヤケース191と、該ギヤケース191か
ら右方に延設された右フレームパイプ192Rと、該右
フレームパイプ192Rの先端部に取り付けられた右植
付伝動フレーム193Rと、前記入力ケース190の左
横に連結した中央植付伝動フレーム193cと、核中央
植付伝動フレーム193cから左方に延設された左フレ
ームパイプ192Lと、該左フレームパイプ192Lの
先端部に取り付けられた左植付伝動フレーム193L
と、左フレームパイプ192Lに取り付けた基部枠19
4とで構成され、該基部枠194に設けたローリング軸
173で前記連結枠172に連結されている。苗植付装
置183,…は、左右植付伝動フレーム193L,19
3Rの後端左右両側及び中央植付伝動フレーム193c
の後端左側にそれぞれ設けられている。
【0075】植付伝動フレーム193R,193C,1
93Lの前面部には蓋体193aが取り付けられ、この
蓋体193aで苗載台支持フレーム181cの基部及び
後記植付深さ調節パイプ206を支持している。これに
より、植付伝動フレーム193R,193C,193L
の短縮化が図れるとともに、部品点数の削減と軽量化が
可能となる。
【0076】線引きマーカ184は、図19に示すよう
に、植付深さ調節パイプ206に回動自在に嵌合する基
部184aに起立・転倒可能に取り付けられている。そ
して、基部184aに固着した規制ピン184bを植付
深さ調節パイプ206と一体のストッパプレート184
cで回動規制している。これにより、線引きマーカ18
4は実線位置と二点鎖線位置との間で前後に回動可能で
ある。作業時には実線位置にして、線引きマーカ184
を地面に対して適正な角度に保持する。収納時には、後
輪8,8との干渉を避けるため二点鎖線位置またはその
近くまで回動させてフック184dで固定する。植付深
さの違いによって線引きマーカ184の角度が変化する
が、線引きマーカ184の回動範囲に遊びがあるので、
線引きマーカ184を無理に曲げたりすることなく収納
することができる。また、収納時の線引きマーカ184
の位置が常に一定であるので、苗植付部4を後輪8,8
に近づけてレイアウトすることができる。
【0077】前記植付伝動軸88により走行車体側から
伝達される植付動力は、入力ケース190内の入力軸1
95に入力され、さらに該入力軸からベベルギヤ装置1
96を介して、上記各ケース及びフレームパイプ内に回
転自在に支承された植付駆動軸197に伝動される。そ
して、各植付伝動フレーム193L,193c,193
R内に設けられたチェーン198,…により、各植付伝
動フレームの後端部に回転自在に支承された植付装置軸
199,…に伝動される。
【0078】また、植付駆動軸197から、ギヤケース
191内のギヤ装置201により、左右方向にリードカ
ム軸202に伝動される。リードカム軸202は外周面
に螺旋状の溝が形成された軸で、この溝にリードメタル
203の爪が係合している。リードメタル203が取り
付けられている横移動棒204は、軸方向に摺動自在に
支持されており、その左右端部が苗載台181に連結さ
れている。リードカム軸202が回転すると、リードメ
タル203の爪がリードカム軸202の溝に沿って移動
することにより、横移動棒204及びこれと一体の苗載
台181が左右往復動する。
【0079】前記ギヤ装置201は、植付駆動軸197
の回転を不等速にリードカム軸202に伝達して苗載台
181の左右移動速度を調節する不等速伝動部201a
と、ギヤ比が異なる複数組(図では2組)のギヤの組み
合わせからなり、苗植付装置183が植付ける1株当た
りの苗の量を調節するギヤ列式の苗取り量調節部201
bとからなっている。
【0080】植付駆動軸197の前方斜め少し下方には
左右方向の植付深さ調節パイプ206が回動自在に設け
られ、この軸に一体に取り付けたフロート支持アーム2
07,…の後端部に各フロート185,186,186
が枢支されている。植付深さ調節レバー208を操作し
て植付深さ調節パイプ206を回動させることにより、
各フロートの支持高さが変更し、苗の植付深さが調節さ
れる。センターフロート185は表土面の凹凸を検出す
るための接地体でもあり、植付作業時には、センターフ
ロート185によって検出される表土面の凹凸に基づ
き、前記油圧バルブ176を駆動して苗植付部4を昇降
制御し、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0081】上記昇降制御の感度を調節する感度調節レ
バー37は、座席22の右側に設けられており、前後回
動操作により感度を複数段階に調節するようになってい
る。感度調節レバー37は油圧バルブ176と左右同じ
側に設けられているので、両者を連係させるワイヤの配
索を簡略にできる。
【0082】施肥装置5は、肥料タンク220L,22
0R内の肥料を肥料繰出部221,…によって一定量づ
つ下方に繰り出し、その繰り出された肥料を施肥ホース
223,…を通して施肥ガイド224,…まで移送し、
該施肥ガイド224,…の前側に設けた作溝体225,
…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に
落とし込むようになっている。
【0083】最後に、図20に基いて、変速レバーの操
作機構の他の例を説明する。
【0084】前記例のセンサ取付け体303に円弧状の
凹部350aを形成したカム350を一体的に回動する
ように設けて、変速レバー30の前後操作でカム350
がセンサ取付け体303と一体で回動する構成とする。
一方、機体に揺動アーム351を支持軸352にて回動
自在に設けて、この揺動アーム351に回転ローラ35
3を回転自在に設け、引っ張りスプリング354にて回
転ローラ353がカム350に接当する方向に付勢して
いる。そして、揺動アーム351には、四輪ブレーキ作
動ロッド106を挿通して設けたブレーキ作動片355
の基部が溶接固定されている。尚、四輪ブレーキ作動ロ
ッド106には、四輪ブレーキ装置75の操作アーム7
5aと反対側のブレーキ作動片355の面に接当するよ
うに割りピン356が設けられている。
【0085】従って、変速レバー30が中立位置N以外
の位置では、カム350にて回転ローラ353が押され
て、揺動アーム351は引っ張りスプリング354に抗
して四輪ブレーキ装置75の操作アーム75a側に回動
した状態であり、四輪ブレーキ作動ロッド106は引か
れておらず四輪ブレーキ装置75は作動していない。変
速レバー30が中立位置Nに操作されると、カム350
の凹部350aに回転ローラ353が嵌まり、揺動アー
ム351は引っ張りスプリング354の付勢力にて四輪
ブレーキ装置75の操作アーム75aと反対側に回動
し、ブレーキ作動片355が四輪ブレーキ作動ロッド1
06の割りピン356を介して四輪ブレーキ作動ロッド
106を引き四輪ブレーキ装置75が作動する。
【0086】このように構成すると、変速レバー30の
操作により機械的構成で四輪ブレーキ装置75を作動さ
せることができるので、変速レバー30の操作と四輪ブ
レーキ装置75の作動とがタイムラグの無い状態で連携
し、操作性が良い。
【0087】尚、クラッチ・ブレーキペダル33を前方
に踏み込み操作もしくはクラッチ・ブレーキレバー34
を前方に回動操作すると、四輪ブレーキ作動ロッド10
6はブレーキ作動片355を挿通しているだけなので、
四輪ブレーキ作動ロッド106は引かれて四輪ブレーキ
装置75がブレーキ作動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 施肥田植機の側面図である。
【図2】 施肥田植機の平面図である。
【図3】 走行車体の一部を省略した平面図である。
【図4】 ミッションケースの展開断面図である。
【図5】 ベルト式変速装置の平面断面図である。
【図6】 変速レバー及び植付昇降レバーの操作機構の
正面図である。
【図7】 変速レバーの操作機構の作用説明用斜視図で
ある。
【図8】 変速レバーのレバーガイドの平面図である。
【図9】 変速レバーの操作機構の主要部の拡大側面図
である。
【図10】 電動モータの作動フロー図である。
【図11】 主クラッチ及び四輪ブレーキ装置の操作を
説明する作用説明用の側面図である。
【図12】 クラッチ・ブレーキペダルのクラッチ・ブ
レーキペダル及びクラッチ・ブレーキレバーの操作機構
の平面図である。
【図13】 クラッチ・ブレーキペダルのクラッチ・ブ
レーキペダル及びクラッチ・ブレーキレバーの操作機構
の側面図である。
【図14】 植付昇降レバーの操作機構の側面図であ
る。
【図15】 図6のS1−S1断面図である。
【図16】 図6のS2−S2断面図である。
【図17】 苗植付部の一部を省略した平面図である。
【図18】 苗植付部の要部の側面図である。
【図19】 線引きマーカ等の側面図である。
【図20】 他の例を示す変速レバーの操作機構の作用
説明用斜視図である。
【符号の説明】
1 施肥田植機 2 走行車体 3 昇降リンク装置 4 苗植付部 5 施肥装置 7 駆動輪(前輪) 8 駆動輪(後輪) 10 ミッションケース 20 エンジン 22 座席 30 変速レバー 41 変速装置(ベルト
式変速装置) 42d 主クラッチ(テンションプーリ) 75 ブレーキ装置(四輪ブレーキ装置) 105w スプリング 312 アクチュエータ(電動モータ) B 連繋機構 C 機械式連繋機構 D 規制機構 N 中立位置 F 前進域 R 後進域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 63/12 F16H 63/12 (72)発明者 竹川 和弘 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B062 AA02 AA09 AB01 BA05 BA06 BA07 BA11 BA18 BA24 3D036 EA01 EB15 EB36 EC23 EC24 3D040 AA35 AA37 AB04 AC28 AC30 AC36 AC44 AC49 AC53 AF06 AF14 3J067 AA03 AB23 AC23 AC51 BA13 BB02 BB03 BB14 DA01 DA31 DA43 DB32 EA72 FB16 FB63 GA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪7・8への駆動を入り切りする主
    クラッチ42dと駆動輪7・8を制動するブレーキ装置
    75と駆動輪7・8への駆動を変速すると共に駆動を停
    止する変速装置41を変速操作する変速レバー30とを
    設けた走行車体において、変速レバー30を駆動を停止
    する中立位置Nに操作した時に、主クラッチ42dを切
    りブレーキ装置75を制動作動する連繋機構Bを設ける
    と共に、主クラッチ42dを入り操作した時に、ブレー
    キ装置75の制動作動を強制的に解除する機械式連繋機
    構Cを設けたことを特徴とする走行車体。
  2. 【請求項2】 連繋機構Bのブレーキ装置75を制動作
    動する連繋部にスプリング105wを介在させて連繋し
    たことを特徴とする請求項1記載の走行車体。
  3. 【請求項3】 駆動輪7・8への駆動を入り切りする主
    クラッチ42dと駆動輪7・8を制動するブレーキ装置
    75と駆動輪7・8への駆動を変速すると共に駆動を停
    止する変速装置41を変速操作する変速レバー30とを
    設けた走行車体において、変速レバー30の操作により
    アクチュエータ312を作動させて変速装置41を変速
    操作すると共に、変速レバー30を駆動を停止する中立
    位置Nに操作した時に、該アクチュエータ312の作動
    により主クラッチ42dを切りブレーキ装置75を制動
    作動する連繋機構Bを設けたことを特徴とする走行車
    体。
  4. 【請求項4】 駆動輪7・8への駆動を入り切りする主
    クラッチ42dと駆動輪7・8を制動するブレーキ装置
    75と駆動輪7・8への駆動を変速すると共に駆動を停
    止する変速装置41を変速操作する変速レバー30とを
    設けた走行車体において、変速レバー30の操作により
    アクチュエータ312を作動させて変速装置41を変速
    操作し、変速レバー30を駆動を停止する中立位置Nに
    操作した時に、該アクチュエータ312の作動により主
    クラッチ42dを切りブレーキ装置75を制動作動する
    連繋機構Bを設けると共に、変速レバー30の操作位置
    とアクチュエータ312による変速装置41の変速操作
    位置との差を所定量に規制する規制機構Dを設けたこと
    を特徴とする走行車体。
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