JP2002270695A - 電磁波障害解析方法および電磁波障害解析装置およびこれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

電磁波障害解析方法および電磁波障害解析装置およびこれを用いた半導体装置の製造方法

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健二 島崎
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将三 平野
Ritsuko Kurazono
りつ子 倉薗
Masanori Tsutsumi
正範 堤
Kaori Matsui
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSIの大規模化・高速化を維持しつつも電
磁波障害を低減する。 【解決手段】 本発明の半導体集積回路への外部からの
ノイズを解析する方法は、対象となる半導体集積回路内
部および前記半導体集積回路装置外部の電源配線のイン
ピーダンス情報を抽出する工程と、前記インピーダンス
情報から等価回路を作成する等価回路作成工程と、前記
等価回路の入力情報として、外部からノイズ波形を供給
し、前記半導体集積回路へのノイズの影響を解析する解
析工程とを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波障害(EM
S:Electromagnetic susceptibility)解析方法および
電磁波障害解析装置およびこれを用いた半導体装置の製
造方法に係り、特に、大規模でかつ高速駆動のLSI
(大規模半導体集積回路)に対して高速かつ高精度のEM
S解析を行い、電磁放射による直接EMSと電源からの
間接EMSとを解析する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高速化、高集積化に伴
い、半導体集積回路が外部からのノイズにより誤動作を
起こす電磁波障害(EMS)が問題となっている。
【0003】EMSが発生する原因の1つとして、半導
体集積回路外部から電源線に入ったノイズが半導体集積
回路内部へと伝播し、これが信号線や各機能素子に影響
を与え、誤動作を引き起こすことが考えられる。従来、
半導体集積回路が受けるノイズによる誤動作を解析する
ために設計段階において回路シミュレータやより高速な
遅延シミュレータによって半導体集積回路の信号線にノ
イズが発生した場合のシミュレーションを行い、ノイズ
によって誤動作を引き起こすかどうかを調べるという取
り組みはおこなっていた。
【0004】また、EMSノイズ以外のノイズの解析方
法として、LSIの信号配線間のクロストークノイズを
解析する方法がある。その一例として、図32に示すよ
うに、信号配線間のノイズを解析すべく、加害者側の回
路素子が出力した信号変化が並行した信号配線間のカッ
プリング容量により被害者側の回路素子に伝播するノイ
ズを解析する方法が提案されている(特許第20768
58号)。この技術では信号線と電源線の間に発生する
影響を考慮してはおらず、したがって、EMSノイズを
解析することが出来ないという問題があった。
【0005】また、SPICEなどのトランジスタレベ
ルシミュレータにより、図33に示すように電源にノイ
ズを含む信号Sをいれて解析することはできるが、誤動
作の解明には多数のテストパターンを流し、各回路素子
(ゲート)の出力信号をチェックし、期待する出力と異
なる値がでることを確認しなければ、問題発生個所をつ
かむことができない。
【0006】つまり、全てのセルにプローブを配するこ
となしには完全に問題発生個所をつかむことはできず、
大規模LSIの場合はこの作業が究めて困難である。
【0007】また、問題発生個所をつかむことはできて
も、どのゲートを修正すべきかわからないという問題が
あった。
【0008】また、多数のテストベクタを使用しても、
LSIが動いている状態にしないことには100%は問
題発生個所をつかむことはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来技術は、大規模な集積回路に対しては膨大なシミュ
レーション時間が必要となる。また、回路内部の回路素
子が引き起こす信号変化が原因で信号線にノイズが発生
した場合すなわちクロストークノイズについては考慮し
ているが、電源線にノイズが発生した場合すなわち間接
EMSの半導体集積回路内部への影響や、電磁放射によ
り半導体集積回路内部にノイズが発生した場合すなわち
直接EMSについては考慮されていない。また、EMS
の影響の仕方の解析やEMS対策のための回路の修正が
困難である。
【0010】このため、回路の大型化が進むにつれて、
半導体集積回路では外部からの電源ノイズ(間接EM
S)や電磁波による輻射ノイズ(直接EMS)による誤
動作が深刻な問題となっている。従来、外部からのノイ
ズに対する半導体集積回路の耐性を調べるため、半導体
集積回路を製品化した後、実際に半導体集積回路に電源
ノイズを与えたり外部より強い電磁波を与えて外部のノ
イズに対する半導体集積回路の耐性を評価するという方
法がとられている。そして、当該半導体集積回路が、ノ
イズに対する耐性が低い場合は半導体集積回路内にデカ
ップリングコンデンサを挿入したり、回路を修正するこ
とでノイズに対する耐性強化を行なっていた。
【0011】このように従来は、半導体集積回路を製品
化した後に外部からのノイズに対する耐性について検査
を行なっているため、検査時に外部からのノイズに対す
る問題があった場合は半導体集積回路の修正が必要とな
り設計期間が増大すると言う問題があった。
【0012】本発明は前記実情に鑑みてなされたもの
で、LSIの大規模化・高速化を維持しつつも電磁波障
害を低減するための方法に関するものである。
【0013】すなわち、本発明は、外部から電源にノイ
ズが入る間接EMSによる誤動作および、電磁波放射に
よる直接EMSによる誤動作を防止し、容易に信頼性の
高い半導体集積回路装置のレイアウトを提供することを
目的とする。
【0014】また、本発明は、大規模な半導体集積回路
において、電源配線のノイズ波形の伝播を求めることに
より設計段階でノイズの影響で潜在的に回路の誤動作を
引き起こしやすい箇所を容易に特定する方法を提供する
ことを目的とする。
【0015】さらにまた、本発明は、電源ノイズに対す
る回路動作の検証をシミュレーションで行うことによ
り、製品化する前に半導体集積回路のノイズの耐性を強
化することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体集積回路への外部からのノイズを解
析する方法は、対象となる半導体集積回路内部の電源配
線または半導体集積回路内部の電源配線および半導体集
積回路の外部電源配線のインピーダンス情報を抽出する
インピーダンス抽出工程と、前記インピーダンス情報か
ら等価回路を作成する等価回路作成工程と、前記等価回
路の入力情報として、外部からノイズ波形を供給し、前
記半導体集積回路へのノイズの影響を解析する解析工程
とを含むことを特徴とする。
【0017】かかる工程によれば、インピーダンス情報
から等価回路を作成し、この等価回路に、外部からノイ
ズ波形を供給し、前記半導体集積回路へのノイズの影響
を解析するようにしているため、容易に高精度のEMS
対策を行うことが可能となる。
【0018】本発明の第2では、前記解析工程は、前記
等価回路の入力情報として起点電源ノイズ波形を供給す
るノイズ波形供給工程と、前記半導体集積回路の内部節
点および端子の電源ノイズ波形を求める電源ノイズ波形
計算工程と、外部からのノイズの半導体集積回路への影
響を求め、前記半導体集積回路に外部からノイズが入っ
たときの影響を受けやすい箇所を検出するエラー箇所検
出工程を含むことを特徴とする。
【0019】かかる構成によれば、外部からノイズが入
ったときの影響を受けやすい箇所を容易に検出すること
ができ、容易に効率よく高精度のEMS対策を行うこと
が可能となる。
【0020】本発明の第3では、前記等価回路作成工程
は、前記インピーダンス情報から半導体集積回路内の各
機能ブロックの縮退インピーダンス回路を作成する機能
ブロック電源等価回路作成工程と、前記インピーダンス
情報から、半導体集積回路内のブロック間電源配線解析
用回路を作成するブロック間電源等価回路作成工程と含
み、前記解析工程は、前記等価回路として前記縮退イン
ピーダンス回路、前記ブロック間電源配線解析用回路の
少なくとも1つを用いる工程であることを特徴とする。
【0021】本発明の第4によれば、前記等価回路作成
工程は、前記インピーダンス情報から半導体集積回路内
の各機能ブロックの縮退インピーダンス回路を作成する
機能ブロック電源等価回路作成工程と、前記インピーダ
ンス情報から、半導体集積回路内のブロック間電源配線
解析用回路を作成するブロック間電源等価回路作成工程
と、前記インピーダンス情報から、半導体集積回路の外
部電源配線解析用回路を作成する外部電源等価回路作成
工程とを含み、前記解析工程は、前記等価回路として前
記縮退インピーダンス回路、前記ブロック間電源配線解
析用回路、前記外部電源配線解析用回路の少なくとも1
つを用いる工程であることを特徴とする。
【0022】上記第3および第4によれば、電源ノイズ波
形を半導体集積回路外部の電源線に入力し、その電源ノ
イズ波形の伝播の様子をシミュレーションにより解析
し、半導体集積回路内の各地点での電源波形を求めるこ
とで、EMSの影響を受けやすい箇所の特定を行うこと
が容易に可能となる。
【0023】本発明の第5によれば、前記ブロック間電
源等価回路作成工程は、前記機能ブロック電源等価回路
作成工程により作成された前記縮退インピーダンス回路
に、前記ブロック間電源配線のインピーダンス情報を付
加することにより、前記ブロック間電源配線解析用回路
を作成する工程であり、前記解析工程は、前記等価回路
として前記縮退インピーダンス回路、前記ブロック間電
源配線解析用回路の少なくとも1つを用いる工程である
ことを特徴とする。
【0024】本発明の第6によれば、前記ブロック間電
源等価回路作成工程は、前記機能ブロック電源等価回路
作成工程により作成された前記縮退インピーダンス回路
に、前記ブロック間電源配線のインピーダンス情報を付
加することにより、前記ブロック間電源配線解析用回路
を作成する工程であり、前記外部電源等価回路作成工程
は、前記ブロック間電源配線解析用回路の縮退インピー
ダンス回路を作成し、前記縮退インピーダンス回路に半
導体集積回路外部のインピーダンス情報を付加すること
により半導体集積回路外部電源配線解析用回路を構成す
る工程であり、前記解析工程は、前記等価回路として前
記縮退インピーダンス回路、前記ブロック間電源配線解
析用回路、前記半導体集積回路外部電源配線解析用回路
の少なくとも1つを用いる工程であることを特徴とす
る。
【0025】上記第5乃至第6によれば、上記第3およ
び4による効果に加え、縮退インピーダンス回路を用い
ているため、演算が簡略化され、容易に信頼性の高い解
析を行なうことが可能となる。本発明の第7では、前記
ノイズ波形供給工程は、前記インピーダンス情報より作
成したブロック間電源配線解析用回路の電源端子に起点
電源ノイズ波形を与える工程であり、前記電源ノイズ波
形計算工程は、前記ブロック間電源配線解析用回路の各
内部節点におけるブロック間電源ノイズ波形を求めると
共に各機能ブロックの端子部でのブロック端子部電源ノ
イズ波形を求めるブロック間電源ノイズ波形計算工程
と、前記インピーダンス情報より作成された機能ブロッ
クのインピーダンス回路に入力として前記ブロック端子
部電源ノイズ波形を与えることにより、前記機能ブロッ
ク内の各内部節点における機能ブロック電源ノイズ波形
を求めると共に各素子の電源端子での素子端子部電源ノ
イズ波形を求める機能ブロック内電源ノイズ波形計算工
程からなり、前記ブロック端子部電源ノイズ波形、前記
ブロック間電源ノイズ波形、前記機能ブロック電源ノイ
ズ波形および前記素子端子部電源ノイズ波形の少なくと
も一つを用いて外部からのノイズの影響が大きくなると
予想される回路部分の特定を行うことを特徴とする。
【0026】本発明の第8では、前記ノイズ波形供給工
程は、前記インピーダンス情報より作成した半導体集積
回路外部電源配線解析用回路の電源端子に起点電源ノイ
ズ波形を与える工程であり、前記電源ノイズ波形計算工
程は、前記半導体集積回路外部電源配線解析用回路によ
り、前記インピーダンス情報より作成したブロック間電
源配線解析用回路の電源端子の端子部電源ノイズ波形を
求める外部電源ノイズ波形計算工程と、ブロック間電源
配線の各内部節点におけるブロック間電源ノイズ波形を
求めると共に各機能ブロックの端子部のブロック端子部
電源ノイズ波形を求めるブロック間電源ノイズ波形計算
工程と、機能ブロックのインピーダンス回路に入力とし
て前記ブロック端子部電源ノイズ波形を与えることによ
り、ブロック内の各内部節点における機能ブロック電源
ノイズ波形を求めると共に各素子の電源端子の素子端子
部電源ノイズ波形を求める機能ブロック内電源ノイズ波
形計算工程からなり、前記端子部電源ノイズ波形、前記
ブロック端子部電源ノイズ波形、前記ブロック間電源ノ
イズ波形、前記機能ブロック電源ノイズ波形および前記
素子端子部電源ノイズ波形の少なくとも一つを用いて外
部からのノイズの影響が大きくなると予想される回路部
分の特定を行うことを特徴とする。
【0027】かかる構成によれば、、電源配線のインピ
ーダンスモデルを半導体集積回路外部と半導体集積回路
内部のブロック間配線と半導体集積回路内部のブロック
内部の配線に分け階層的に電源ノイズ波形を求めること
で、大規模な半導体集積回路の解析も可能となる。
【0028】本発明の第9によれば、前記エラー箇所検
出工程は、前記電源ノイズ波形に対して電源ノイズのピ
ーク値の閾値を設け、前記閾値を超えたところをエラー
とするエラーチェックを行うことで外部からのノイズに
よりエラーを起こすと予想される回路箇所の特定を行う
エラーチェック工程を含むことを特徴とする。
【0029】かかる構成によれば、あらかじめ決定され
た閾値に従ってエラーチェックを行なうようにしている
ため、容易に、効率良くエラーを起こすと予想される回
路箇所の特定を行なうことが可能となる。
【0030】本発明の第10によれば、前記エラー箇所
検出工程は、前記ブロック間電源配線解析用回路の電源
端子における閾値を設け、前記閾値を超えたところをエ
ラーとするノイズチェックを行うノイズチェック工程
と、エラーと判定された場合のみ、前記ブロック間電源
ノイズ波形計算工程を行うことを特徴とする。
【0031】かかる構成によれば、ブロック間電源配線
解析用回路の電源端子における閾値を越えているとして
エラーと判定された場合のみ、ブロック間電源ノイズ波
形計算工程を実行するようにしているため、無駄な工程
がなく、効率良いチェックが可能となる。
【0032】本発明の第11では、前記ブロック間電源
配線解析用回路の電源端子における閾値は、前記半導体
集積回路内の機能ブロックの端子、ブロック間電源配線
の閾値の中で最大のものとすることを特徴とする。
【0033】かかる構成によれば、ブロック間電源配線
解析用回路の電源端子における閾値を半導体集積回路内
の機能ブロックの端子、ブロック間電源配線の閾値の中
で最大のものに設定しているため、無駄な計算が実行さ
れるのを防止し、効率良いチェックを行なうことが可能
となる。
【0034】本発明の第12では、前記エラー箇所検出
工程は、半導体集積回路内の各機能ブロックについて電
源ノイズのピークに閾値を設け、前記機能ブロックの電
源端子において電源ノイズのピーク値が前記閾値を超え
たところをエラーとするノイズチェックを行う、ノイズ
チェック工程と、エラーと判定された場合のみ、前記機
能ブロック内電源ノイズ波形計算工程を行うことを含む
ことを特徴とする。
【0035】かかる構成によれば、各機能ブロックにつ
いての電源ノイズのピークに設けた閾値を越えていると
してエラーと判定された場合のみ、ブロック内電源ノイ
ズ波形計算工程を実行するようにしているため、無駄な
工程がなく、効率良いチェックが可能となる。
【0036】本発明の第13では、前記半導体集積回路
内の各機能ブロックの電源端子の電源ノイズの閾値は、
各機能ブロック内部の機能素子、電源配線の閾値の中で
最大のものとすることを特徴とする。
【0037】かかる構成によれば、ブロック内電源配線
解析用回路の電源端子における閾値を半導体集積回路内
の機能素子、機能ブロック内部の機能素子、電源配線の
閾値の中で最大のものに設定しているため、無駄な計算
が実行されるのを防止し、効率良いチェックを行なうこ
とが可能となる。
【0038】本発明の第14は、前記エラーチェック工
程は、半導体集積回路内の各機能素子について電源ノイ
ズのピークの閾値を設け、前記機能素子の電源端子にお
いて電源ノイズのピーク値が前記閾値を超えたところを
エラーとするノイズチェックを行うノイズチェック工程
を含むことを特徴とする。
【0039】かかる構成によれば、あらかじめ決定され
た閾値に従ってエラーチェックを行なうようにしている
ため、容易に、効率良くエラーを起こすと予想される回
路箇所の特定を行なうことが可能となる。
【0040】本発明の第15によれば、前記エラーチェ
ック工程は、前記半導体集積回路内の各機能ブロック内
の電源配線またはブロック間の電源配線について隣接す
る信号線との距離、並行配線長により決まる電源ノイズ
のピークの閾値を設け、前記電源配線の各内部節点にお
いて電源ノイズのピーク値が前記閾値を超えたところを
エラーとするチェックを行うノイズチェック工程を含む
ことを特徴とする。
【0041】かかる構成によれば、各機能ブロック内の
電源配線又はブロック間の電源配線についての電源ノイ
ズのピークに設けた閾値を越えているとしてエラーと判
定された場合のみ、ブロック内電源ノイズ波形計算工程
を実行するようにしているため、無駄な工程がなく、効
率良いチェックが可能となる。
【0042】本発明の第16によれば、半導体集積回路
への外部からのノイズを解析する解析装置であって、対
象となる半導体集積回路内部の電源配線または半導体集
積回路内部の電源配線および半導体集積回路の外部電源
配線のインピーダンス情報を抽出する抽出手段と、前記
インピーダンス情報から等価回路を作成する等価回路作
成手段と、前記等価回路の入力情報として、外部からノ
イズ波形を供給し、前記半導体集積回路へのノイズの影
響を解析する解析手段と含むことを特徴とする。
【0043】かかる構成によれば、インピーダンス情報
から等価回路を作成し、この等価回路に、外部からノイ
ズ波形を供給し、前記半導体集積回路へのノイズの影響
を解析するようにしているため、容易に高精度のEMS
対策を行うことが可能となる。
【0044】本発明の第17によれば、前記解析工程
は、前記半導体集積回路の各回路素子の電源端子での電
源波形を求める工程と、前記各回路素子の電源端子での
電源波形に基づいて、前記回路素子の遅延時間を計算す
る計算工程と、前記回路素子の遅延時間が、許容範囲内
であるか否かを判定するタイミング検証工程とを含むこ
とを特徴とする。
【0045】かかる構成によれば、各回路素子の電源端
子での電源波形に基づいて、算出された遅延時間に基づ
いて、タイミング検証をしているため、容易に高精度の
検証が可能となる。
【0046】本発明の第18によれば、前記解析工程
は、前記半導体集積回路の各回路素子の電源端子での電
源波形を求める工程と、前記各回路素子の電源端子での
電源波形に基づいて、前記回路素子の遅延時間を計算す
る計算工程と、連続する前記回路素子列の遅延時間の和
が、許容範囲内であるか否かを判定するタイミング検証
工程とを含むことを特徴とする。
【0047】かかる構成によれば、請求項17の効果に
加えて、さらに高精度の検証を行なうことが可能とな
る。
【0048】本発明の第19によれば、前記解析工程
は、前記電源端子のノイズ波形の入力タイミングとピー
ク値の少なくとも一方を変化させた時の回路素子の遅延
時間の変化量を算出し、その算出結果に基づいて遅延変
化量データベースを作成するデータベース作成工程を含
み、前記計算工程は、前記遅延変化量データベースか
ら、所望のノイズ波形に対する前記回路素子の遅延時間
の変化量を求める工程を含むことを特徴とする。
【0049】本発明の第20によれば、前記解析工程
は、前記電源端子のノイズ波形の入力タイミングとピー
ク値の少なくとも一方を変化させた時の回路素子の遅延
時間の変化量を算出し、この算出結果を、電源ノイズが
ない場合の回路素子の遅延時間に対する割合として求め
て遅延変化割合データベースを作成するデータベース作
成工程を含み、前記計算工程は、電源ノイズがない場合
の回路素子の遅延時間に、前記遅延変化割合データベー
スから読み出された前記割合を掛け合わせることで所望
のノイズに対する回路素子の遅延変化量を求める工程を
含むことを特徴とする。
【0050】本発明の第21によれば、前記解析工程
は、連続した回路素子列に対し、各回路素子の遅延時間
の変化量が最大となる電源ノイズの入力タイミングでの
前記連続した回路素子列の遅延変化量を、前記連続した
回路素子列の最大の遅延変化量として求める工程を含む
ことを特徴とする。
【0051】本発明の第22によれば、前記解析工程
は、電源ノイズにより回路素子の遅延時間が変化するこ
とにより、回路の動作に必要な時間内に信号が到達せ
ず、回路動作が想定した動作とは異なる結果となってし
まう回路部分を検出する工程を含むことを特徴とする。
【0052】本発明の第23によれば、さらに、検出さ
れた前記回路部分から、電源ノイズによりもっとも遅延
時間に影響する回路素子を探索し、エラー素子として検
出するエラー素子検出工程を含むことを特徴とする。
【0053】本発明の第24によれば、さらに前記エラ
ー素子に対して電源ノイズ耐性強化対策を実行する強化
工程を含むことを特徴とする。
【0054】本発明の第25によれば、さらに、前記エ
ラー素子検出工程でエラー素子とされた回路素子を、電
源ノイズに対して遅延変化量が小さい回路素子に置換す
る置換工程を含むことを特徴とする。
【0055】本発明の第26によれば、さらに、前記エ
ラー素子検出工程でエラー素子とされた回路素子を、制
約時間を満たす回路素子に置換する置換工程を含むこと
を特徴とする。
【0056】本発明の第27によれば、前記請求項1乃
至26のいずれかに記載の電磁波障害解析方法を用いた
解析結果にもとづき、エラーを回避したレイアウト設計
を行い、半導体装置を製造する工程を含むことを特徴と
する。
【0057】かかる構成によれば、半導体集積回路の各
回路素子の電源端子の信号波形を求め、前記半導体集積
回路の各回路素子の電源端子での電源ノイズの入力タイ
ミング、ピーク値を求めている。また、電源ノイズの入
力タイミングやピーク値を変化させた場合の回路素子の
遅延時間の変化量をシミュレーションにより求めてデー
タベースを作成し、回路素子の電源端子でのノイズ波形
と前記遅延時間変化量のデータベースから回路素子の遅
延時間の変化量の計算を行うようにしてもよい。さらに
また任意の電源ノイズを与えた場合に回路素子の遅延時
間が変化することにより、回路の動作に必要な時間内に
信号が到達せず、回路動作が想定した動作とは異なる結
果となってしまう回路部分を検出するようにしてもよ
い。また、任意の電源ノイズを与えた場合に回路動作が
想定した動作とは異なる結果となってしまう回路部分に
対し、制約時間を満たすように回路素子を変更すること
によりノイズの耐性を強化することも可能となる。
【0058】本発明の第28によれば、LSIの電磁波
障害を解析する方法であって、電源ノイズの伝播経路に
おいて、電源ノイズにより出力結果あるいは内部状態を
変えるノイズの閾値を算出しこれをライブラリに格納す
るライブラリ化工程と、前記ライブラリを参照しつつ、
前記LSIの全回路素子について、電源ノイズの影響を
受けるか否かを解析する解析工程とを含むことを特徴と
する。
【0059】かかる構成によれば、閾値をライブラリ化
することにより、容易に効率良く解析を行なうことが可
能となる。
【0060】本発明の第29は、前記ライブラリ化工程
が、回路素子の通過可能な最小の電源ノイズの電圧ある
いは電流波形のピーク、幅、形状のいずれかの関数ある
いは値をライブラリに格納する工程を含むことを特徴と
する。
【0061】本発明の第30は、前記ライブラリ化工程
が、回路素子の端子に入力し、回路素子の端子を出力す
るあるいは内部状態を変更する経路のノイズの閾値を前
記ライブラリに格納する工程を含むことを特徴とする。
【0062】上記第29および30の構成によれば、よ
り高効率の解析を行なうことが可能となる。
【0063】本発明の第31は、前記解析工程が、回路
素子の端子に入力し、回路素子の端子を出力するあるい
は内部状態を変更する経路を解析する工程を含むことを
特徴とする。
【0064】本発明の第32は、前記解析工程が、経路
の情報を記録する記録工程を含むことを特徴とする。
【0065】本発明の第33は、前記記録工程が、ノイ
ズの伝播する回路素子を記録する工程を含むことを特徴
とする。
【0066】本発明の第34は、前記記録工程が、ノイ
ズの伝播するレジスタ素子を記録する工程を含むことを
特徴とする。
【0067】本発明の第35は、前記記録工程が、ノイ
ズの伝播する回路素子を仮想的に異なるドライブ能力の
回路素子に変更した際のダメージを記録する工程を含む
ことを特徴とする。
【0068】本発明の第36は、前記記録工程が、経路
上のノイズに弱い回路素子を記録する工程を含むことを
特徴とする。
【0069】本発明の第37は、前記解析工程が、電磁
波解析を行う電磁波解析工程により、前記電源ノイズを
算出する工程を含むことを特徴とする。
【0070】本発明の第38は、前記解析工程が、指定
された回路素子への経路上のノイズに弱い回路素子を記
録する工程を含むことを特徴とする。
【0071】本発明の第39は、前記解析工程が、レジ
スタ素子への経路上のノイズに弱い回路素子を記録する
ことを特徴とする。
【0072】上記第31乃至39の構成によれば、電磁
波障害を生じやすい個所をより容易に検出し記録するこ
とにより、対策処理を行なう際の効率が大幅に向上す
る。
【0073】本発明の第40によれば、LSIの電磁波
障害を解析する解析装置であって、電源ノイズの伝播経
路において、電源ノイズにより出力結果あるいは内部状
態を変えるノイズの閾値を格納するライブラリと、前記
ライブラリを参照しつつ、前記LSIの全回路素子につ
いて、電源ノイズの影響を受けるか否かを解析する解析
手段とを含むことを特徴とする。
【0074】かかる構成によれば、閾値をライブラリ化
することにより、容易に効率良く解析を行なうことが可
能となる。
【0075】本発明の第41によれば、LSIの電磁波
障害を解析する工程と、前記解析結果に基づいて対策を
必要とするブロック又はインスタンスをソートするソー
ト工程と、前記ソート工程で配列された順序に従って、
各ブロック又はインスタンスに電源ノイズを消去するた
めの対策処理を施す処理工程とを含むことを特徴とす
る。
【0076】かかる構成によれば、対策を必要とするブ
ロック又はインスタンスがソートされるため、この順序
にしたがって効率良く対策処理を施すことが可能とな
る。
【0077】本発明の第42によれば、さらに前記処理
工程後の当該ブロック又はインスタンスのEMS解析を
行う解析工程と、前記解析工程で電源ノイズの影響が所
定の値以下で有ると判断されるまで、前記処理工程およ
び解析工程を繰り返すようにしたことを特徴とする。
【0078】かかる構成によれば、解析工程で電源ノイ
ズの影響が所定の値以下で有ると判断されるまで、処理
工程および解析工程を繰り返すようにしているため、効
率良く信頼性の高い処理を行なうことが可能となる。
【0079】本発明の第43によれば、前記処理工程
は、ノイズを含む電流がスイッチ素子に入るタイミング
で前記スイッチ素子が高抵抗となるように遅延調整を行
う遅延調整素子と、前記スイッチ素子と容量素子とで形
成されるRCフィルタ回路を挿入する工程であることを
特徴とする。
【0080】かかる構成によれば、挿入するスイッチ素
子と容量素子の調整のみで効率よくノイズ除去を行なう
ことが可能となる。
【0081】本発明の第44によれば、前記処理工程
は、インダクタを挿入する工程であることを特徴とす
る。
【0082】本発明の第45によれば、前記処理工程
は、電源配線長距離を調整する工程であることを特徴と
する。
【0083】本発明の第46によれば、前記処理工程
は、タイミングに余裕のあるセルの駆動能力を下げるよ
うにセルランクを変更する工程であることを特徴とす
る。
【0084】上記構成によれば、効率よくノイズ除去を
行なうことが可能となる。
【0085】本発明の第47によれば、LSIの電磁波
障害を解析する解析手段と、前記解析手段の解析結果に
基づいて対策を必要とするブロック又はインスタンスを
ソートするソーティング手段と、前記ソーティング手段
で配列された順序に従って、各ブロック又はインスタン
スに電源ノイズを消去するための対策処理を施す処理手
段とを含むことを特徴とする。
【0086】かかる構成によれば、対策を必要とするブ
ロック又はインスタンスがソートされるため、この順序
にしたがって効率良く対策処理を施すことが可能とな
る。
【0087】本発明の第48によれば、さらに前記処理
装置で処理のなされた当該ブロック又はインスタンスの
EMS解析を行う解析手段とを含み、前記解析手段で電
源ノイズの影響が所定の値以下で有ると判断されるま
で、前記処理および解析を繰り返すようにしたことを特
徴とする。
【0088】かかる構成によれば、解析手段で電源ノイ
ズの影響が所定の値以下で有ると判断されるまで、処理
および解析を繰り返すように構成されているため、効率
良く信頼性の高い処理を行なうことが可能となる。ま
た、かかる構成によれば、ノイズが伝播しないように例
えばバッファを駆動能力の大きいものに置き換えた際の
消費電力などの増加を検出するようにすることも可能で
ある。
【0089】本発明の第49によれば、前記解析工程で
解析されたノイズに対して弱いセルとそれらの間の経路
をハイライト表示する表示工程を含むことを特徴とす
る。
【0090】本発明の第50によれば、メモリセルなど
のレジスタセルをハイライト表示する表示工程を含むこ
とを特徴とする。
【0091】本発明の第51によれば、前記解析工程で
ノイズに弱く交換すべきであると解析されたセル情報を
表示する表示工程を含むことを特徴とする。
【0092】本発明の第52によれば、前記解析工程で
交換すべきであると解析されたセル情報に基づき、仮想
的に変更して各セルに対してパラメータを書きなおして
表示する仮想表示工程を含むことを特徴とする。
【0093】本発明の第53によれば、前記解析工程で
対策が必要であると判断されたブロックまたはインスタ
ンスをソートするソーティング工程を含むことを特徴と
する。
【0094】本発明の第54によれば、前記解析工程で
対策が必要であると判断されたブロックまたはインスタ
ンスに対して行う対策をソートする対策ソート工程を含
むことを特徴とする。
【0095】上記第49乃至54の構成によれば、EM
S解析およびその対策処理がなされるが、前述のプロセ
スを逐次表示し、どの対象に対してどの対策を行うか、
またそれによりどのような変化が行われるかについて表
示を行うようにすることが可能である。これにより、よ
り効率よく対策を実行することが可能となる。
【0096】このようにして、良好なEMS対策がなさ
れ信頼性の高い半導体集積回路のレイアウト構造を自動
的に高速で提供することが可能となる。なお、このよう
にして得られたレイアウトに従って半導体集積回路装置
が製造され、EMSのない極めて信頼性の高いものを得
ることが可能となる。
【0097】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る不要輻射解析
方法の実施形態について説明する。 実施形態1 図1は、本実施形態におけるノイズシミュレーション方
法の原理図を示したブロック図、図37は図1の解析部
の詳細を示すブロック図、図2は等価回路作成手順を説
明するブロック図、図3は実施の形態の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0098】図1に示すように、本発明の実施形態のノ
イズシミュレーションを用いた解析装置は、レイアウト
情報11と、インピーダンス情報抽出部12と、等価回
路作成部13と、解析部14と、電源ノイズ波形データ
ベース15により構成される。さらに、解析部14は図
37に示すノイズ波形供給部371と、電源ノイズ波形
計算部372と、電源ノイズ閾値ライブラリ373と、
エラー箇所検出部374により構成される。
【0099】かかる解析装置では、レイアウト情報11
から、インピーダンス情報抽出部12において、半導体
集積回路の外部端子につながる電源配線と、半導体集積
回路内部のブロック間電源配線と半導体集積回路内部の
各機能ブロック内電源配線のインピーダンス情報をそれ
ぞれ抽出する。そして半導体集積回路外部の電源配線に
ついては電源配線の抵抗成分、容量成分、インダクタン
ス成分を抽出し、半導体集積回路内部のブロック間電源
配線と各機能ブロック内部の電源配線については、電源
配線の抵抗成分、容量成分を抽出する。
【0100】等価回路作成部13は、インピーダンス情報
抽出部12において抽出されたインピーダンス情報より、
各機能ブロック内電源配線解析用回路、ブロック間電源
配線解析用回路、半導体集積回路外部電源配線解析用回
路を作成する。
【0101】等価回路作成手順を図2に示す。図2
(a)は、対象となる半導体集積回路のインピーダンス
回路である。21は半導体集積回路、22は機能ブロッ
クである。まず、各機能ブロックの抵抗成分、容量成分
の接続情報を表したインピーダンス回路を機能ブロック
内電源配線解析用回路とする(図2(b))。
【0102】次に、各機能ブロックのインピーダンス情
報を圧縮した各機能ブロックの縮退インピーダンス回路
を複数の機能ブロック全てについて作成する。これにブ
ロック間電源配線のインピーダンス情報を付加したもの
をブロック間電源配線解析用回路とする(図2(c))。
【0103】さらに、ブロック間電源配線解析用回路を
圧縮した縮退インピーダンス回路に半導体集積回路外部
の電源配線のインピーダンス情報を付加したものを半導
体集積回路外部電源配線解析用回路とする(図2
(d))。圧縮法としては例えばAWE(Asymptotic Waveform
Evaluation)等の圧縮方法を用いる。なお、このように
RCを縮退させることで、それを用いた上位の階層の計算
時間を短縮することが可能となる。
【0104】解析部14は、前記各等価回路を用いて、
半導体集積回路へのノイズの影響を解析する。解析部の
詳細を図37を用いて説明する。ノイズ波形供給部37
1は、前記等価回路の電源線に入力情報として、起点ノ
イズ波形を供給する。次に、電源ノイズ波形計算部37
2で、半導体集積回路の各地点での電源波形を計算す
る。この計算は、半導体集積回路の外部電源配線、ブロ
ック間電源配線、ブロック内電源配線の3段階に分けて
行う。電源ノイズ閾値ライブラリ373は半導体集積回
路の各地点における電源ノイズのピーク値を記憶してお
く。閾値は、半導体集積回路、各機能ブロック、各機能
素子、電源配線に対して定める。電源配線の閾値は隣接
する信号線との距離と、並行配線長により決定する。各
機能素子についてはシミュレーションによりエラー出力
を引き起こす電源ノイズレベルの最小値を求め、これを
閾値とする。
【0105】また、各機能ブロックの閾値は、ブロック
内の電源配線、各機能素子の閾値の中で最大のものとす
る。半導体集積回路の閾値は、半導体集積回路内の各機
能ブロックの閾値、ブロック間電源配線の閾値の中で最
大のものとする。エラー箇所検出部374は電源ノイズ
閾値ライブラリ373の各地点における電源ノイズのピ
ーク値の閾値と電源ノイズ波形を比較し、閾値を超えた
ところをエラーとするチェックを行う。
【0106】電源配線の閾値と電源配線の各内部節点に
おける波形の比較を行う際には、電源配線のモデルをT
型モデルとし、その電源配線の中間の内部節点において
比較を行う。ここで、エラーと判定された箇所の電源波
形は電源ノイズ波形データベース15に記憶しておく。
【0107】次に、図3を参照して、本発明の実施の形
態の動作について説明する。ここで、半導体集積回路外
部電源配線に入力するノイズののった電源波形を起点電
源ノイズ波形、半導体集積回路の電源端子でのノイズの
のった電源波形を半導体集積回路端子部電源ノイズ波
形、各機能ブロックの電源端子での電源波形をブロック
端子部電源ノイズ波形とする。
【0108】まず、ステップ31で半導体集積回路外部
電源配線解析用回路の電源線に入力として起点電源ノイ
ズ波形を与え、半導体集積回路外部電源配線の電源ノイ
ズ解析を行い、半導体集積回路端子部電源ノイズ波形を
求める。
【0109】そして、ステップ32で前記端子部電源ノ
イズ波形と半導体集積回路に対して設けた電源ノイズの
ピークの閾値との比較を行う。前記判断ステップ32
で、端子部電源ノイズ波形が閾値を超えると判断された
場合は、ステップ33に進み半導体集積回路内ブロック
間電源配線の解析を行う。
【0110】前記解析ステップ33では、ブロック間電
源配線解析用回路に前記端子部電源ノイズ波形を入力
し、ブロック間電源配線の各内部節点での電源ノイズ波
形および各機能ブロック端子部電源ノイズ波形を求め
る。
【0111】そしてステップ34で求められた電源ノイ
ズ波形をブロック間電源配線の各ノードに対して設けた
電源ノイズのピークの閾値と比較する。
【0112】前記ステップ34で閾値を超えると判断さ
れた場合はエラーとする。そして必要に応じて、当該個
所はノイズ伝播個所であるとして表示を行う。また、ス
テップ35で各機能ブロックに対して設けた電源ノイズ
のピークの閾値と各機能ブロックの端子部電源ノイズ波
形との比較を行う。
【0113】この判断ステップ35で、ブロック端子部
電源ノイズ波形が閾値を超える場合は、ステップ36に
進み、機能ブロック内電源配線解析用回路にブロック端
子部電源ノイズ波形を入力し、ブロック内電源配線の各
接点での電源ノイズ波形および各機能素子の電源供給口
の電源ノイズ波形を求める。
【0114】ステップ37でブロック内電源配線に対し
て設けた電源ノイズのピークの閾値と電源ノイズ波形を
比較し、閾値を超える場合はエラーとする。そして必要
に応じて当該個所はノイズ伝播個所であるとして表示を
行う。
【0115】また、ステップ38で各機能素子に対して
設けた電源ノイズのピークの閾値と各機能素子の電源供
給口の電源ノイズ波形を比較し、閾値を超える場合はエ
ラーとする。そして必要に応じて当該個所はノイズ伝播
個所であるとして表示を行う。
【0116】以上の解析によりエラーと判定された地点
が、外部から電源線に入ったノイズが減衰せずに伝播す
るところであり、EMSに対して弱い箇所である。
【0117】なお、半導体集積回路への電源端子が複数
ある場合はワーストケースとして、各電源供給口から入
った電源ノイズが同じタイミングで半導体集積回路の各
地点に伝播した場合を考える。つまり、電源毎に前記手
法で半導体集積回路の各地点でのノイズ波形を求め、そ
れを合計する。
【0118】また、半導体集積回路内が階層化されてお
らず、フラットな設計の場合は、半導体集積回路内部の
電源配線シミュレーションモデルと半導体集積回路外部
の電源配線シミュレーションモデルの2つのモデルを構
成し、半導体集積回路外部と内部にわけて階層的にシミ
ュレーションを行い、同様にエラー箇所の特定を行う。
【0119】本実施形態によれば、半導体集積回路の電
源配線に外部からノイズが入ったときに影響を受けやす
い箇所を設計段階で特定することができるため、半導体
集積回路製造前に対策を行い、ノイズ耐性を上げること
ができる。対策についてはスイッチ回路の挿入、インダ
クタの挿入、電源配線長の短縮、セルランクの変更など
種々の対策があるがこれらについては後述する。
【0120】また、エラー表示についても適宜選択可能
であるが、詳細は後述する。
【0121】実施形態2 以下、本発明の第2の実施の形態について、図を参照し
つつ説明する。本発明の第2の実施形態の回路動作検証
方法は、図4に原理図を示すように、レイアウト情報か
ら抽出されたインピーダンス情報41と、前記インピー
ダンス情報に入力される電源ノイズ波形から半導体集積
回路の各地点での電源ノイズ波形を計算する電源波形計
算部42と、電源ノイズの入力タイミングやピーク値を
変化させた場合の回路素子の遅延時間の変化量をシミュ
レーションにより求めてデータベースを作成する遅延変
化量データベース作成部46と、前記電源波形計算部で
作成された回路素子の電源端子でのノイズ波形と前記遅
延時間変化量のデータベース47から回路動作を検証す
る回路動作検証部48とから構成されている。この回路
動作検証部48は回路素子の電源端子でのノイズ波形か
ら遅延時間を計算する遅延計算部43と、この計算され
た遅延時間と、前記遅延時間変化量のデータベース47
とから、任意の電源ノイズを与えた場合に回路素子の遅
延時間が変化することにより、回路の動作に必要な時間
内に信号が到達せず、回路動作が想定した動作とは異な
る結果となってしまう回路部分を検出するエラー検出部
44と、任意の電源ノイズを与えた場合に回路動作が想
定した動作とは異なる結果となってしまう回路部分に対
し、制約時間を満たすように回路素子を変更する回路修
正部45とから構成されており、この修正によりノイズ
耐性を強化された半導体集積回路を提供するものであ
る。
【0122】すなわち、電源配線のインピーダンス情報
41と電源端子に入力された電源ノイズ波形から各回路
素子での電源波形を求める電源波形計算部42と各回路
素子の遅延時間が変化することにより、回路の動作に必
要な時間内に信号が到達せず、回路動作が想定した動作
とは異なる結果となってしまう回路部分を検出する回路
動作検証部48と電源ノイズによる回路素子の遅延の変
化量を記述した遅延変化量データベース47を作成する
遅延変化量データベース作成部46とを備えた構造をと
ることを特徴とする。
【0123】そして、前記回路動作検証部48は回路素
子の電源端子でのノイズ波形と遅延時間変化量のデータ
ベース47から回路素子の遅延の変化量の計算を行ない
ノイズを考慮した遅延値を計算する遅延計算部43と回
路素子の遅延時間が変化することにより、回路の動作に
必要な時間内に信号が到達せず、回路動作が想定した動
作とは異なる結果となってしまう回路部分を検出するエ
ラー箇所検出部44とエラー箇所に対し電源ノイズ強化
を行う回路修正部45から構成される。
【0124】図5は本発明の実施の形態における回路動
作検証方法のフロー図である。今後、ある特定の機能を
持った回路素子をセル、連続した回路素子列をパスとし
て説明する。図5においてまず、半導体集積回路の電源
配線に入力する電源ノイズ波形を設定し(step1:
ステップ1)、次に電源波形計算部42にてインピーダ
ンス情報41および入力された電源ノイズ波形から各回
路素子での電源波形を求める(step2:ステップ
2)。また遅延変化量データベース作成部46にてセル
毎にピーク値および入力信号の変化時間に対する電源ノ
イズの入力タイミングを変えた場合の遅延値を計算して
遅延変化量データベース47を作成しておく(step
6:ステップ6)。
【0125】次に電源ノイズによる遅延変化量を求める
パスを選択する(step3:ステップ3)。パスの選択
は電源ノイズがない場合のパスの遅延値に電源ノイズに
よる各セルでの最大の遅延変化量を合計した遅延値が制
約時間を越えるパスに対して遅延変化量を計算すること
でパスを絞り込むことができる。
【0126】そして選択したパスに対し電源ノイズの入
力タイミングを変化させた場合のパスの遅延時間を遅延
計算部43にて計算を行う。遅延計算部43ではまず電
源ノイズがない場合のパスの遅延値T1を計算し(ste
p4:ステップ4)、電源ノイズの初期の入力タイミン
グTnを設定し(step5:ステップ5)、そのパスの電
源ノイズによる遅延変化量T2を計算し(step7:ス
テップ7)、T1とT2を合計することで電源ノイズを考慮
したパスの遅延値T3を求める(step8:ステップ
8)。
【0127】次にそのパス遅延が制約時間を満たしてい
るか否かの判定を行ない(step9:ステップ9)、そ
のパス遅延が制約時間を越えていた場合は、エラー箇所
検出部44にてそのパスで電源ノイズによる遅延の変化
量がもっとも大きいセルを検出する(step10:ス
テップ10)。パス遅延が制約時間内であった場合は電
源ノイズの入力タイミングをあるステップ幅で変化させ
て、ステップ5からステップ11を繰り返し、与えた電
源ノイズの入力タイミングにおいてパスの遅延値が制約
時間を満たす場合はそのパスは電源ノイズに対して問題
なしとする。
【0128】そしてすべてのパスに対し:ステップ3か
ら:ステップ12を繰り返す。
【0129】電源ノイズによるパスの最大変化量を求め
る方法として、遅延変化量のデータベースから各セルの
最大変化量を求め、その中でもっとも変化量が大きい電
源ノイズの入力タイミングを求め、その入力タイミング
でのパスの遅延変化量を最大の遅延変化量とすることで
パスの遅延変化量の計算を一回で行うことができる。
【0130】図6は遅延変化量計算部43のフロー図で
あり、図6においてまず選択されたパスからセルを選択
し(step13:ステップ13)、そのセルの入力信号
変化に対する電源ノイズの入力タイミングを計算し(s
tep14:ステップ14)、そのセルでの電源ノイズ
のピーク値および電源ノイズの入力タイミングより遅延
変化量データベース47を用いて遅延の変化量を計算す
る(step15:ステップ15)。
【0131】そしてそのパスでのすべてのセルの遅延変
化量が計算されるまでステップ13からステップ16を
繰り返す。
【0132】次に電源ノイズによる遅延変化量の計算方
法について説明する。まず遅延変化量データベース作成
部46にてセル毎にピーク値および入力信号の変化時間
に対する電源ノイズの入力タイミングを変えた場合の遅
延時間を求め、遅延変化量データベースを作成する。図
8は遅延変化量データベースの内容について示したもの
であり、セル名、ピーク値、電源ノイズの入力タイミン
グ毎の遅延変化量の3つの要素からなっている。セル遅
延の変化量を計算する際にはセル名、ピーク値、電源ノ
イズの入力タイミングから遅延変化量データベースを参
照して遅延時間の変化量を求める。また遅延変化量を、
電源ノイズを入力しない場合の遅延時間に対する変化の
割合として遅延時間の変化量を100分率で求めて遅延
変化割合データベースを作成し、電源ノイズを考慮しな
い場合の遅延値にその割合を掛け合わせた値を遅延変化
量として求めてもよい。またデータベースではピーク値
および電源ノイズの入力タイミングはあるstep幅で
データとして持つが、遅延変化量を計算する際にピーク
値、入力タイミングがデータにない場合はデータを近似
して遅延変化量の計算を行う。
【0133】図7はエラー箇所検出部44のフロー図で
あり、図7においてまずパスから電源ノイズによるセル
遅延値の変化量がもっとも大きいセルを選択し(ste
p17:ステップ17)、そのセルが同じ種類のセルで
ノイズによる遅延変化量の小さいセルに置き換えが可能
か否かの判定を行う(step18:ステップ18)。
【0134】そして、置き換えが可能ならば遅延変化量
の小さいセルに置き換えを行う(step20:ステッ
プ20)。一方、置き換えができない場合は、セルタイ
プの変更により制約時間を満たすことができるかどうか
判定を行ない(step19:ステップ19)、変更によ
り制約時間を満たせるならばセルタイプを変更する(s
tep21:ステップ21)。
【0135】このように本実施形態によれば、電源ノイ
ズが半導体集積装置に入力された場合の各回路素子での
遅延時間の変化を求めることができ、それにより遅延時
間が変化したことにより回路動作が想定した動作とは異
なる結果となる回路素子を検出することができる。そし
てさらに、その回路素子にノイズに対する耐性強化を行
うことで、電源ノイズに対する耐性を強化することがで
きる。
【0136】このようにして半導体集積回路を製品化す
る前に電源ノイズに対する耐性をシミュレーションで評
価し、対策を行うことができるため、設計期間の短縮や
開発費の削減、設計完成度の向上を行うことが出来る。
【0137】実施形態3 本発明の第3の実施形態として、LSI901の電磁波
障害を解析するに際し、図9(a)に示すような電磁放
射(radiation)902による直接EMSと電源903か
らの間接EMSとを考慮し、ノイズの侵入に対してLS
I901のどの部分が弱く修正すべき点がどこにあるか
を解析し、LSIの耐ノイズ性を向上する方法について
説明する。
【0138】この方法では図10に示すように、電源ノ
イズの伝播経路において、電源ノイズによりLSIの出
力結果あるいは内部状態を変えるノイズの閾値を算出し
これをライブラリ化することにより電源ノイズ閾値ライ
ブラリ1001を形成しておき、この電源ノイズ閾値ラ
イブラリ1001を参照しつつ静的電源ノイズ解析手段
1002で、前記LSIの全回路素子について、電源ノ
イズの影響を受けるか否かを解析し、電源ノイズ解析結
果1003として出力するものである。かかる構成によ
れば静的かつ網羅的にLSI中の全回路素子について回
路を解析することができ、テストベクタを不要とし、全
ての回路チェックが可能となる。そしてさらに、解析時
間の短縮も可能となる。
【0139】次に、電源ノイズ閾値ライブラリについて
説明する。電源ノイズ閾値ライブラリとしては、通過す
るか否かの閾値を関数としてあるいは値そのものとして
もつようにする。そして更に、望ましくは通過するか否
か以外に静電破壊されるかどうかという情報を持たせる
ようにする。
【0140】この電源ノイズ閾値ライブラリの詳細を図
11(a)乃至(c)に示す。図11(a)又は(b)
に示すように、この通過するか否かの閾値は、各回路素
子(容量素子や論理ゲートおよびレジスタ素子を含む)
に入り込むノイズの電流あるいは電圧のピーク値、ノイ
ズの幅、ノイズの形状のいずれかもしくは2つ以上の組
み合わせとする。
【0141】そして種々のデータに対するライブラリを
作成する。このライブラリはまた、各回路素子における
入力側の電源の抵抗、入力側の抵抗容量、出力側の抵
抗、出力側の容量、および入力側に回路素子がある場合
は入力側の駆動能力のうち、1つ以上のパラメータの関
数であってもよい。
【0142】また、通過する経路は図11(c)に示す
ように、電源線(VDD,VSS)から回路素子の電源
端子を経由して回路素子の出力端子への経路(R1、R
6)、電源(VDD,VSS)からレジスタ素子(F
F,メモリなど)の電源端子を経由してレジスタ素子の
内部状態への経路(R2)、回路素子の入力端子から出
力端子への経路(R3)、レジスタ素子の入力端子から
レジスタ素子の内部状態への経路(R4)、電源線から
容量素子などを経由して信号線への経路(R5,R
7)、以上5つの経路の少なくとも一つ以上の情報とし
て持たせるようにする。
【0143】次に実際の解析処理について説明する。図
12は解析処理の基本のフローチャートである。まず図
12に示すように、使用者指定の電源ネット上のノイズ
波形の読み込みを行う(ステップ1201)。
【0144】次に電源ネットを起点とし(ステップ12
02)、各経路について処理が終わったか否かを判断
し、全ての経路について処理が終わるまで繰り返し実行
する(ステップ1203)。
【0145】また、前記経路上の全ての回路素子につい
て処理するまで繰り返し(ステップ1204)、次の伝
播先側の回路素子でのノイズ通過可能性をライブラリに
基づき計算する(ステップ1205)。
【0146】そして、伝播先側の回路素子でのノイズ通
過可能性を判断し(ステップ1206)、ノイズが通過
して伝播すると判断された場合は前記伝播先側の回路素
子の出力でのノイズ波形をライブラリの通過波形に基づ
き計算する(ステップ1207)。
【0147】前記判断ステップ1204で前記経路上の
全ての回路素子について処理が終了していないと判断さ
れた場合は、再度ステップ1205に戻り、前記経路上
の全ての回路素子について処理を行うまで繰り返す。
【0148】判断ステップ1206で伝播しないと判断
された場合、もしくは判断ステップ1204で前記経路
上の全ての回路素子について処理が終了したと判断され
た場合には、ステップ1203に戻り全ての経路につい
て処理するまで繰り返す。
【0149】このようにして、電源ノイズの全ての伝播
経路において、電源ノイズにより出力結果あるいは内部
状態を変えるノイズの閾値を格納するライブラリを参照
しつつ、LSIの全回路素子について、電源ノイズの影
響を受けるか否かを解析するようにしているため、確実
で信頼性の高いEMS解析を行うことが可能となる。
【0150】なお、この図12に示したフローチャート
を基本フローチャートとして、種々の変形が可能であ
る。
【0151】変形例1 図13は、この図12の基本フローチャートの変形例で
ある。図12に示した基本フローチャートの判断ステッ
プ1206と、伝播先でのノイズ波形を計算する計算ス
テップ1207との間に、記録ステップ1301を挿入
することで、判断ステップ1206に基づき、伝播する
と判断されたときには、伝播経路の情報を記録するよう
にしている。
【0152】図14は、記録ステップ1301の第1の
例である。ステップ13011において、伝播経路の情
報として伝播先側の回路素子の情報を記録する(あるい
はフラグを立てる)ようにしている。図15は、記録ス
テップ1301の第2の例である。ステップ13012
において、伝播先側の回路素子がレジスタ素子や非同期
回路であれば、伝播経路の情報として伝播先側の回路素
子の情報を記録する(あるいはフラグを立てる)ように
している。すなわち、LSIの出力結果が期待値と異な
るようになる致命的な部分であるか否かを判断し、その
ような回路素子のみを記録する(あるいはフラグを立て
る)ようにしている。
【0153】図16は、記録ステップ1301の第3の
例である。まず、伝播先側の回路素子を、置換前よりも
ドライブ能力の高い回路素子のうち、仮想置換処理を行
っていない最小のドライブ能力の回路素子と仮想的に置
き換える(ステップ130131)。次に仮想的に置き
換えた回路素子でのノイズ通過可能性をライブラリに基
づき計算する(ステップ130132)。仮想的に置き
換えたセルでノイズが伝播するかどうかを判断し(ステ
ップ130133)、ノイズが伝播しないようであれ
ば、当初の回路素子に対する仮想的に置き換えた回路素
子によるダメージ(消費電力もしくはタイミングの差
分)を記録する(ステップ130134)。判断ステッ
プ130133でノイズが伝播すると判断された場合に
は、ステップ130131に戻り、置換する回路素子が
無くなるまで繰り返す。
【0154】かかる構成によれば、ノイズが伝播しない
ように例えばバッファを駆動能力の大きいものに置き換
えた際の消費電力などの増加を検出することも可能であ
る。
【0155】変形例2 図17は、この図12の基本フローチャートの第2の変
形例である。図12に示した基本フローチャートの判断
ステップ1206と、伝播先でのノイズ波形を計算する
計算ステップ1207との間に、条件付き記録ステップ
1701を挿入し、判断ステップ1206でノイズが伝
播されると判断された場合には、ライブラリに基づき通
過可能な最小のノイズ波形を計算し、前記回路素子の入
力でのノイズ波形との差分を記録する。
【0156】また、図12に示した基本フローチャート
の判断ステップ1204および1206と、判断ステッ
プ1203との間に、記録ステップ1702を挿入し、
記録ステップ1701で記録された差分情報に基づき、
経路上の最小の差分を持つ回路素子を記録することで、
伝播したノイズ波形と通過可否の閾値のノイズ波形の差
分を記録し、交換セルを特定するようにしている。
【0157】かかる構成によれば、ノイズの大きなセル
をノイズの小さなセルに置き換えるようにしているた
め、確実で信頼性の高い製品を得ることが可能となる。
【0158】変形例3 図18は、この図12の基本フローチャートの第3の変
形例である。図12に示した基本フローチャートの使用
者指定の電源ネット上のノイズ波形読みこみを行うステ
ップ1201の直前に、電磁波の強度と電源のインピー
ダンス(抵抗・容量・インダクタンス)から電磁界解析
を行い電源ネットに発生するノイズ波形を計算する計算
ステップ1801を加えたことを特徴とする。
【0159】実施形態4 本発明の第4の実施形態として、第3の実施形態とは逆
に、伝播先の回路素子から逆にたどり、伝播先に到達す
る最小のノイズ量とその伝播を押さえるのに最も有効な
回路素子を検出する方法について説明する。
【0160】図19は解析処理のフローチャートであ
る。まず図19に示すように、使用者指定の部分を起点
とする(ステップ1901)。
【0161】次に、電源までの全ての逆方向の各経路に
ついて処理が終わったか否かを判断し、全ての経路につ
いて処理が終わるまで繰り返し実行する(ステップ19
02)。
【0162】次に、経路上の一番伝播先側の回路素子の
ライブラリの情報から起点に伝播しうる前記回路素子の
入力における最小のノイズ波形を計算する(ステップ1
903)。
【0163】さらに、前記起点の回路素子を除く経路上
の全ての各回路素子について処理が終わったか否かを判
断し、全ての経路について処理が終わるまで繰り返し実
行する(ステップ1904)。
【0164】次に、伝播先から計算されたノイズ波形の
前記伝播先側の回路素子でのノイズ通過可能性をライブ
ラリに基づき計算する(ステップ1905)。
【0165】伝播先での通過可能性を判断し(ステップ
1906)、通過して伝播すると判断された場合は、伝
播先から計算されたノイズ波形が前記伝播元側の回路素
子を経て伝播される際の入力がわのノイズ波形をライブ
ラリから逆算し(ステップ1907)、ステップ190
4に戻り全ての伝播元について処理するまで繰り返す。
【0166】一方ステップ1904で全ての経路につい
て処理がされた場合あるいはステップ1906で伝播し
ないと判断された場合は再度ステップ1902に戻り、
電源までの全ての経路について処理するまで繰り返し処
理を行う。
【0167】このようにして、最大通過ノイズを計算す
ることができる。
【0168】実施形態5 図20は、この図19のフローチャートの変形例であ
る。図19に示したフローチャートの起点指定ステップ
1901の代わりに、繰り返しステップ2001を用い
ることで、全てのレジスタ素子を起点として図19のフ
ローチャートを繰り返し処理するようにしている。
【0169】実施形態6 次に、上記解析方法を用いて解析を行なった後の処理に
ついて説明する。図21は処理フローを示す図である。
この処理では、LSIの電磁波障害を解析するステップ
2101と、この解析結果2102に基づいて対策を必
要とするブロック又はインスタンスをソートするソート
ステップ2103と、順次伝搬経路を検出し対策対象ブ
ロックを取り出す(ステップ2104)、前記ソート工
程で配列された順序に従って、各ブロック又はインスタ
ンスに電源ノイズを消去するための対策処理を施す第1
乃至第4の対策ステップ2105から2108と、この
対策処理のなされたブロック又はインダクタンスに対し
てEMS解析を行ない、ノイズ対策が実行されたかどう
かを解析する解析ステップ2109と、前記解析ステッ
プで電源ノイズの影響が所定の値以下で有ると判断され
るまで、処理ステップおよび解析ステップを繰り返すよ
うにしたことを特徴とする。
【0170】ここで問題とするノイズは図22にその伝
搬経路の説明図を示すように、電源パッドPを介してさ
らに外部電源から内部電源に入り込むノイズAおよびB
と、電源と信号線によるクロストークによるノイズC
と、電源変動がセルを通して信号線に乗るノイズDとで
ある。
【0171】このような各伝搬経路をとるノイズそれぞ
れに対して順次第1乃至第4の対策ステップ2105〜
2109を実行する。
【0172】まず、図21に示した、解析結果2102
に基いて、ステップ2103において、対策が必要なブ
ロックをソートし、順次伝搬経路が前述の内のいずれで
あるか否かを判断し、外部電源から内部電源に入り込む
ノイズAおよびB(図22参照)である場合は夫々第1
の対策としてスイッチング素子を挿入する第1の対策ス
テップ(2105)およびインダクタを挿入する第2の
対策ステップ(2106)が実行される。
【0173】まず、第1の対策ステップでは図23にフ
ローチャート、図24にスイッチ回路を示すようにノイ
ズ電流がスイッチ素子に入るタイミングでスイッチがO
FF(高抵抗)になるように、遅延調整素子で制御する
ものである。ここではスイッチ素子と容量素子でRCフ
ィルタが形成されノイズ成分をフィルタリングすること
ができるようになっている。
【0174】このスイッチ回路は図24に等価回路を示
すように外部電源241から、ノイズ電流242が内部
電源247に入力されるに際し、この間にカット信号生
成素子244と入力信号の遅延時間を調整する遅延調整
素子243とこの遅延信号調整素子で遅延されたノイズ
電流をカット信号生成素子244で生成されたカット信
号でスイッチ素子245が高抵抗となるようにし、この
高抵抗と容量246とでRCフィルタを形成し、所定の
周波数のノイズをカットするようにしたものである。
【0175】なお、このスイッチ回路の変形例として図
25に等価回路を示すように、カット信号生成素子24
4と入力信号の遅延時間を調整する遅延調整素子243
とについては、省略してもよく、この場合もタイミング
は少しずれるが基本的にはノイズ信号をカットすること
が可能となる。
【0176】第1の対策ステップは図23に示すように
ステップ2104で対象ブロックを抽出し、得られた対
象ブロックの解析結果2301からスイッチを挿入する
個所を決定する(ステップ2302)。
【0177】この後前記ステップ2302の決定に従い
電源ラインにスイッチを挿入し(ステップ2303)、
再度EMS解析処理2304を行う。そしてこのEMS
解析処理ステップ2304で、ノイズ対策が達成された
か否かを解析する(ステップ2305)。
【0178】このようにして第1の対策が施されてもノ
イズ除去がなされていない場合、再度ステップ2302
に戻り第1の対策を繰り返すようにしてもよいが、第2
の対策処理に移行してもよい。
【0179】次に第2の対策としてLCフィルタの挿入
について説明する。まず、前記第1の対策処理における
EMS解析ステップでノイズがまだ存在すると判断さ
れ、かつ第2の対策処理に移行すると判断されたとき、
図26に示すようにLCフィルタ挿入処理に入る。
【0180】まず、EMS解析ステップ2305で得ら
れた解析結果2601に基いて、図27に示すような、
電源パッド271と内部電源との間で、電源配線を変更
し、電源分離を行う工程および、図28に示すように電
源パッド271と内部電源との間にLCフィルタを挿入
する工程とを順次実行する。どのように電源分離するか
は、EMS解析結果から判断し、外部ノイズに弱い箇
所、すなわちEMS対策が必要な箇所と、外部ノイズに
強い箇所、すなわちEMS対策の必要がない箇所に分け
る。本実施例では、図27に示すようにクロック系ある
いはデータパス系の電源ラインを切り分けることで大き
な面積を必要とするLCフィルタを必要個所に限定配置
するもので、かかる構成によればEMS対策による面積
の過剰な増大を抑制しつつ、LCフィルタを必要個所に
限定配置することが可能となる。
【0181】また図28に示すようにこのようにして切
り分けられた電源ラインにインダクタ272と容量27
3とからなるLCフィルタを挿入するものである。
【0182】次にこの第2の対策を行う場合の実際の処
理工程について説明する。第2の対策ステップは図26
に示すように第1の対策ステップのEMS解析ステップ
2304の解析結果から対象ブロックを抽出し、得られ
た対象ブロックの解析結果2601から電源配線を変更
する個所を決定する(ステップ2602)。
【0183】この後前記ステップ2602の決定に従い
当該個所の電源配線を変更し、電源分離をする(260
3)。そして電源分離した個所にインダクタおよび容量
を挿入しLCフィルタを構成する(ステップ260
4)。
【0184】そして、再度EMS解析処理ステップ26
05を行う。そしてこのEMS解析処理ステップ260
5で、ノイズ対策が達成されたか否かを解析する(ステ
ップ2606)。ノイズ対策が達成されていると判断さ
れた場合は終了である。
【0185】一方達成されていない場合はステップ26
02に戻り再度電源配線を変更する個所を決定する工程
から、一連の処理工程を繰り返し続行する。
【0186】あるいはまた、第3の対策として電源配線
長を短縮する工程を実行する。
【0187】この工程は図29にフローチャートを示す
ように、第2の対策ステップのEMS解析ステップ26
05の解析結果から対象セルおよび対象ブロックを抽出
し、得られた対象ブロックの解析結果2901および2
902として対象セルの解析結果としての瞬時電流量情
報および対象ブロックの解析結果としての瞬時電流量情
報を得、この結果に基づいて、電源配線長を変更する個
所を決定する(ステップ2903)。
【0188】この後前記ステップ2903の決定に従い
当該個所の電源配線長を短く変更する(2904)。そ
して、再度EMS解析処理2905を行う。
【0189】そしてこのEMS解析処理ステップ290
5で、ノイズ対策が達成されたか否かを解析する。
【0190】この解析処理ステップでノイズ対策が達成
されていると判断された場合は終了である。
【0191】一方達成されていない場合はステップ29
03に戻り再度電源配線長を変更する個所を決定する工
程から、一連の処理工程を繰り返し続行する。
【0192】あるいはまた、第4の対策として図30に
示すようにセルランクの変更処理を行う工程を実行す
る。
【0193】この工程は図30にフローチャートを示す
ように、第3の対策ステップのEMS解析ステップ29
05の解析結果から対象インスタンスを抽出し、得られ
た対象インスタンスの解析結果3001に基いて、タイ
ミングに余裕があるセルの駆動能力を下げるべくセルラ
ンクの変更を行う(ステップ3002)。そしてこの変
更後の対象インスタンスについて、再度EMS解析処理
3003を行う。
【0194】そしてこのEMS解析処理ステップ300
3で、ノイズ対策が達成されたか否かを解析する。
【0195】このEMS解析処理ステップでノイズ対策
が達成されていると判断された場合は終了である。
【0196】一方達成されていない場合はステップ30
02に戻り再度セルランクの変更処理をから、一連の処
理工程を繰り返し続行する。
【0197】このようにして、良好なEMS対策がなさ
れ信頼性の高い半導体集積回路のレイアウト構造が自動
的に高速で提供される。
【0198】なお、このようにして得られたレイアウト
に従って半導体集積回路装置が製造され、EMSのない
極めて信頼性の高いものを得ることが可能となる。
【0199】このようにして、EMS解析およびその対
策処理がなされるが、前述のプロセスを逐次表示し、ど
の対象に対してどの対策を行うか、またそれによりどの
ような変化が行われるかについて表示を行うようにする
ことも可能である。これにより、より効率よく対策を実
行することが可能となる。
【0200】表示方法としては図31にハッチングで示
すように、ノイズの問題が発生する部分をハイライト表
示するとともに、その伝搬経路を太線で表示するように
すれば、表示も対策も良好に行うことが可能である。
【0201】また、図32に示すように、セルCをクリ
ックするとそのセルに伝搬する経路上のノイズに対して
最も弱いセルのセル名を表示するとともに、セルをハイ
ライト表示するようにしてもよい。
【0202】さらにまた、図33に示すように経路をク
リックするとその経路上のノイズに対して最も弱いセル
のセルのセル名を表示するとともに、セルをハイライト
表示するようにすることも可能である。
【0203】また、図34に示すように、ノイズに弱い
セルに対してバッファの交換などを仮想的に行う場合、
単に強い大きなバッファに交換すると消費電力があがっ
てしまうという問題がある。そこで最小限の変更で論理
上矛盾の生じない変更を図31にパラメータ表示および
セル名表示として提案するようにすることも可能であ
る。
【0204】そしてこのようにして仮想的に変更した
後、再度各トランジスタ、またはセルに対してノイズ推
定を行う。その結果の消費電力情報などをレポートす
る。これにより、何度かのプロセスを経て容易に最良の
レイアウトを得ることが可能となる。この方法はクロッ
クツリーやレジスタセルが多く存在する回路に対して特
に効果が大きい。
【0205】
【発明の効果】以上説明したように、第1に、本発明に
よれば、半導体集積回路の電源配線に外部からノイズが
入ったときに影響を受けやすい箇所を設計段階で特定す
ることができるため、半導体集積回路製造前に対策を行
い、ノイズ耐性を向上することができる。
【0206】また、第2に、本発明によれば、電源ノイ
ズが半導体集積装置に入力された場合の各回路素子での
遅延時間の変化を求めることができ、それにより遅延時
間が変化したことにより回路動作が想定した動作とは異
なる結果となる回路素子を検出することができ、その回
路素子にノイズに対する耐性強化を行うことで、電源ノ
イズに対する耐性を強化することができる。このため半
導体集積回路を製品化する前に電源ノイズに対する耐性
をシミュレーションで評価し、対策を行うことができる
ため、設計期間の短縮や開発費の削減、設計完成度の向
上を行うことが出来る。
【0207】また第3に、本発明によれば、対策の必要
なブロック又はインスタンスをソートし、対策の対象を
選定した上で、順次種々の対策を実行し、解析を行うよ
うにしているため、短時間に的確で信頼性の高いノイズ
対策処理を行うことが可能となる。
【0208】また第4に、本発明によれば、電源にかか
わるノイズ伝搬の閾値ライブラリを持たせることによ
り、高速にノイズの影響個所を判断することが可能とな
る。またレジスタ素子のようなEMSノイズによる回路誤
動作に通じる部品に着目し、解析を行うことにより、対
策すべき部品を限定することができる。さらにまた伝搬
するノイズ量と閾値の差を分析したり、仮想的な部品交
換による影響を判断することで、EMSノイズ対策を行っ
た際の消費電力やタイミングに与えるダメージを抑える
ことができる。
【0209】またノイズに対して弱いセルとそれらの間
の経路をハイライト表示するなど、適宜表示しつつ処理
を続行するようにしているため、容易に効率よくノイズ
対策を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】シミュレーションモデル作成手順を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】原理図
【図5】本発明の実施の形態における回路動作検証方法
のフロー図
【図6】遅延変化量計算部43のフロー図
【図7】エラー箇所検出部44のフロー図
【図8】遅延データベースの内容を示す図
【図9】本発明の実施形態を示す図
【図10】本発明の実施形態を示す図
【図11】本発明の実施形態を示す図
【図12】本発明の実施形態を示す図
【図13】本発明の実施形態を示す図
【図14】本発明の実施形態を示す図
【図15】本発明の実施形態を示す図
【図16】本発明の実施形態を示す図
【図17】本発明の実施形態を示す図
【図18】本発明の実施形態を示す図
【図19】本発明の実施形態を示す図
【図20】本発明の実施形態を示す図
【図21】本発明の実施形態を示す図
【図22】本発明の実施形態を示す図
【図23】本発明の実施形態を示す図
【図24】本発明の実施形態を示す図
【図25】本発明の実施形態を示す図
【図26】本発明の実施形態を示す図
【図27】本発明の実施形態を示す図
【図28】本発明の実施形態を示す図
【図29】本発明の実施形態を示す図
【図30】本発明の実施形態を示す図
【図31】本発明の実施形態を示す図
【図32】本発明の実施形態を示す図
【図33】本発明の実施形態を示す図
【図34】本発明の実施形態を示す図
【図35】従来例のEMS解析方法を示す図
【図36】従来例のEMS解析方法を示す図
【図37】本発明の実施形態を示す図
【符号の簡単な説明】 11 レイアウト情報 12 インピーダンス情報抽出部 13 等価回路作成部 14 解析部 15 電源ノイズ波形データベース 21 半導体集積回路 22 機能ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉薗 りつ子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社 (72)発明者 堤 正範 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社 (72)発明者 松井 かおり 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA05 CA04 DA05 GA01 HA09 JA10 5F038 AV13 AZ03 BH11 BH19 CD02 CD03 CD08 CD09 CD12 CD13 DT20 EZ08 EZ10 EZ20 5F064 BB12 BB19 BB26 CC22 CC23 DD50 EE08 EE19 EE42 EE43 EE45 EE46 EE47 EE52 HH09 HH10 HH12

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路への外部からのノイズを
    解析する方法であって、 対象となる半導体集積回路内部の電源配線または半導体
    集積回路内部の電源配線および半導体集積回路の外部電
    源配線のインピーダンス情報を抽出するインピーダンス
    抽出工程と、 前記インピーダンス情報から等価回路を作成する等価回
    路作成工程と、 前記等価回路の入力情報として、外部からノイズ波形を
    供給し、前記半導体集積回路へのノイズの影響を解析す
    る解析工程とを含むことを特徴とする電磁波障害解析方
    法。
  2. 【請求項2】 前記解析工程は、前記等価回路の入力情
    報として起点電源ノイズ波形を供給するノイズ波形供給
    工程と、 前記半導体集積回路の内部節点および端子の電源ノイズ
    波形を求める電源ノイズ波形計算工程と、外部からのノ
    イズの半導体集積回路への影響を求め、前記半導体集積
    回路に外部からノイズが入ったときの影響を受けやすい
    箇所を検出するエラー箇所検出工程を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の電磁波障害解析方法。
  3. 【請求項3】 前記等価回路作成工程は、 前記インピーダンス情報から半導体集積回路内の各機能
    ブロックの縮退インピーダンス回路を作成する機能ブロ
    ック電源等価回路作成工程と、 前記インピーダンス情報から、半導体集積回路内のブロ
    ック間電源配線解析用回路を作成するブロック間電源等
    価回路作成工程とを含み、 前記解析工程は、前記等価回路として前記縮退インピー
    ダンス回路、前記ブロック間電源配線解析用回路の少な
    くとも1つを用いる工程であることを特徴とした請求項
    1記載の電磁波障害解析方法。
  4. 【請求項4】 前記等価回路作成工程は、 前記インピーダンス情報から半導体集積回路内の各機能
    ブロックの縮退インピーダンス回路を作成する機能ブロ
    ック電源等価回路作成工程と、 前記インピーダンス情報から、半導体集積回路内のブロ
    ック間電源配線解析用回路を作成するブロック間電源等
    価回路作成工程と、 前記インピーダンス情報から、半導体集積回路の外部電
    源配線解析用回路を作成する外部電源等価回路作成工程
    とを含み、 前記解析工程は、前記等価回路として前記縮退インピー
    ダンス回路、前記ブロック間電源配線解析用回路、前記
    外部電源配線解析用回路の少なくとも1つを用いる工程
    であることを特徴とした請求項1記載の電磁波障害解析
    方法。
  5. 【請求項5】 前記ブロック間電源等価回路作成工程
    は、 前記機能ブロック電源等価回路作成工程により作成され
    た前記縮退インピーダンス回路に、前記ブロック間電源
    配線のインピーダンス情報を付加することにより、前記
    ブロック間電源配線解析用回路を作成する工程であり、 前記解析工程は、前記等価回路として前記縮退インピー
    ダンス回路、前記ブロック間電源配線解析用回路の少な
    くとも1つを用いる工程であることを特徴とした請求項
    3記載の電磁波障害解析方法。
  6. 【請求項6】 前記ブロック間電源等価回路作成工程
    は、 前記機能ブロック電源等価回路作成工程により作成され
    た前記縮退インピーダンス回路に、前記ブロック間電源
    配線のインピーダンス情報を付加することにより、前記
    ブロック間電源配線解析用回路を作成する工程であり、 前記外部電源等価回路作成工程は、 前記ブロック間電源配線解析用回路の縮退インピーダン
    ス回路を作成し、前記縮退インピーダンス回路に半導体
    集積回路外部のインピーダンス情報を付加することによ
    り半導体集積回路外部電源配線解析用回路を構成する工
    程であり、 前記解析工程は、前記等価回路として前記縮退インピー
    ダンス回路、前記ブロック間電源配線解析用回路、前記
    半導体集積回路外部電源配線解析用回路の少なくとも1
    つを用いる工程であることを特徴とした請求項4記載の
    電磁波障害解析方法。
  7. 【請求項7】 前記ノイズ波形供給工程は、前記インピ
    ーダンス情報より作成したブロック間電源配線解析用回
    路の電源端子に起点電源ノイズ波形を与える工程であ
    り、 前記電源ノイズ波形計算工程は、前記ブロック間電源配
    線解析用回路の各内部節点におけるブロック間電源ノイ
    ズ波形を求めると共に各機能ブロックの端子部でのブロ
    ック端子部電源ノイズ波形を求めるブロック間電源ノイ
    ズ波形計算工程と、 前記インピーダンス情報より作成された機能ブロックの
    インピーダンス回路に入力として前記ブロック端子部電
    源ノイズ波形を与えることにより、 前記機能ブロック内の各内部節点における機能ブロック
    電源ノイズ波形を求めると共に各素子の電源端子での素
    子端子部電源ノイズ波形を求める機能ブロック内電源ノ
    イズ波形計算工程とからなり、 前記ブロック端子部電源ノイズ波形、前記ブロック間電
    源ノイズ波形、前記機能ブロック電源ノイズ波形および
    前記素子端子部電源ノイズ波形の少なくとも一つを用い
    て外部からのノイズの影響が大きくなると予想される回
    路部分の特定を行うことを特徴とする請求項2記載の電
    磁波障害解析方法。
  8. 【請求項8】 前記ノイズ波形供給工程は、前記インピ
    ーダンス情報より作成した半導体集積回路外部電源配線
    解析用回路の電源端子に起点電源ノイズ波形を与える工
    程であり、 前記電源ノイズ波形計算工程は、前記半導体集積回路外
    部電源配線解析用回路により、前記インピーダンス情報
    より作成したブロック間電源配線解析用回路の電源端子
    の端子部電源ノイズ波形を求める外部電源ノイズ波形計
    算工程と、 ブロック間電源配線の各内部節点におけるブロック間電
    源ノイズ波形を求めると共に各機能ブロックの端子部の
    ブロック端子部電源ノイズ波形を求めるブロック間電源
    ノイズ波形計算工程と、 機能ブロックのインピーダンス回路に入力として前記ブ
    ロック端子部電源ノイズ波形を与えることにより、ブロ
    ック内の各内部節点における機能ブロック電源ノイズ波
    形を求めると共に各素子の電源端子の素子端子部電源ノ
    イズ波形を求める機能ブロック内電源ノイズ波形計算工
    程とからなり、 前記端子部電源ノイズ波形、前記ブロック端子部電源ノ
    イズ波形、前記ブロック間電源ノイズ波形、前記機能ブ
    ロック電源ノイズ波形および前記素子端子部電源ノイズ
    波形の少なくとも一つを用いて外部からのノイズの影響
    が大きくなると予想される回路部分の特定を行うことを
    特徴とする請求項2記載の電磁波障害解析方法。
  9. 【請求項9】 前記エラー箇所検出工程は、前記電源ノ
    イズ波形に対して電源ノイズのピーク値の閾値を設け、
    前記閾値を超えたところをエラーとするエラーチェック
    を行うことで外部からのノイズによりエラーを起こすと
    予想される回路箇所の特定を行うエラーチェック工程を
    含むことを特徴とする請求項2記載の電磁波障害解析方
    法。
  10. 【請求項10】 前記エラー箇所検出工程は、前記ブロ
    ック間電源配線解析用回路の電源端子における閾値を設
    け、前記閾値を超えたところをエラーとするノイズチェ
    ックを行うノイズチェック工程と、エラーと判定された
    場合のみ、前記ブロック間電源ノイズ波形計算工程を行
    うことを特徴とする請求項8記載の電磁波障害解析方
    法。
  11. 【請求項11】 前記ブロック間電源配線解析用回路の
    電源端子における閾値は、前記半導体集積回路内の機能
    ブロックの端子、ブロック間電源配線の閾値の中で最大
    のものとすることを特徴とする請求項10記載の電磁波
    障害解析方法。
  12. 【請求項12】 前記エラー箇所検出工程は、半導体集
    積回路内の各機能ブロックについて電源ノイズのピーク
    に閾値を設け、前記機能ブロックの電源端子において電
    源ノイズのピーク値が前記閾値を超えたところをエラー
    とするノイズチェックを行う、ノイズチェック工程と、
    エラーと判定された場合のみ、前記機能ブロック内電源
    ノイズ波形計算工程を行うことを含むことを特徴とする
    請求項7または8記載の電磁波障害解析方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体集積回路内の各機能ブロッ
    クの電源端子の電源ノイズの閾値は、各機能ブロック内
    部の機能素子、電源配線の閾値の中で最大のものとする
    ことを特徴とする請求項12記載の電磁波障害解析方
    法。
  14. 【請求項14】 前記エラーチェック工程は、半導体集
    積回路内の各機能素子について電源ノイズのピークの閾
    値を設け、前記機能素子の電源端子において電源ノイズ
    のピーク値が前記閾値を超えたところをエラーとするノ
    イズチェックを行うノイズチェック工程を含むことを特
    徴とする請求項9記載の電磁波障害解析方法。
  15. 【請求項15】 前記エラーチェック工程は、前記半導
    体集積回路内の各機能ブロック内の電源配線またはブロ
    ック間の電源配線について隣接する信号線との距離、並
    行配線長により決まる電源ノイズのピークの閾値を設
    け、前記電源配線の各内部節点において電源ノイズのピ
    ーク値が前記閾値を超えたところをエラーとするチェッ
    クを行うノイズチェック工程を含むことを特徴とする請
    求項9記載の電磁波障害解析方法。
  16. 【請求項16】 半導体集積回路への外部からのノイズ
    を解析する解析装置であって、 対象となる半導体集積回路内部の電源配線または半導体
    集積回路内部の電源配線および半導体集積回路の外部電
    源配線のインピーダンス情報を抽出する抽出手段と、 前記インピーダンス情報から等価回路を作成する等価回
    路作成手段と、 前記等価回路の入力情報として、外部からノイズ波形を
    供給し、前記半導体集積回路へのノイズの影響を解析す
    る解析手段と含むことを特徴とする電磁波障害解析装
    置。
  17. 【請求項17】 前記解析工程は、前記半導体集積回路
    の各回路素子の電源端子での電源波形を求める工程と、 前記各回路素子の電源端子での電源波形に基づいて、前
    記回路素子の遅延時間を計算する計算工程と、 前記回路素子の遅延時間が、許容範囲内であるか否かを
    判定するタイミング検証工程とを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の電磁波障害解析方法。
  18. 【請求項18】 前記解析工程は、前記半導体集積回路
    の各回路素子の電源端子での電源波形を求める工程と、 前記各回路素子の電源端子での電源波形に基づいて、前
    記回路素子の遅延時間を計算する計算工程と、 連続する前記回路素子列の遅延時間の和が、許容範囲内
    であるか否かを判定するタイミング検証工程とを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電磁波障害解析方法。
  19. 【請求項19】 前記解析工程は、前記電源端子のノイ
    ズ波形の入力タイミングとピーク値の少なくとも一方を
    変化させた時の回路素子の遅延時間の変化量を算出し、
    その算出結果に基づいて遅延変化量データベースを作成
    するデータベース作成工程を含み、前記計算工程は、前
    記遅延変化量データベースから、所望のノイズ波形に対
    する前記回路素子の遅延時間の変化量を求める工程を含
    むことを特徴とする請求項17または18に記載の電磁
    波障害解析方法。
  20. 【請求項20】 前記解析工程は、前記電源端子のノイ
    ズ波形の入力タイミングとピーク値の少なくとも一方を
    変化させた時の回路素子の遅延時間の変化量を算出し、
    この算出結果を、電源ノイズがない場合の回路素子の遅
    延時間に対する割合として求めて遅延変化割合データベ
    ースを作成するデータベース作成工程を含み、 前記計算工程は、電源ノイズがない場合の回路素子の遅
    延時間に、前記遅延変化割合データベースから読み出さ
    れた前記割合を掛け合わせることで所望のノイズに対す
    る回路素子の遅延変化量を求める工程を含むことを特徴
    とする請求項17または18に記載の電磁波障害解析方
    法。
  21. 【請求項21】 前記解析工程は、連続した回路素子列
    に対し、各回路素子の遅延時間の変化量が最大となる電
    源ノイズの入力タイミングでの前記連続した回路素子列
    の遅延変化量を、前記連続した回路素子列の最大の遅延
    変化量として求める工程を含むことを特徴とする請求項
    18に記載の電磁波障害解析方法。
  22. 【請求項22】 前記解析工程は、電源ノイズにより回
    路素子の遅延時間が変化することにより、回路の動作に
    必要な時間内に信号が到達せず、回路動作が想定した動
    作とは異なる結果となってしまう回路部分を検出する工
    程を含むことを特徴とする請求項1記載の電磁波障害解
    析方法。
  23. 【請求項23】 さらに、検出された前記回路部分か
    ら、電源ノイズによりもっとも遅延時間に影響する回路
    素子を探索し、エラー素子として検出するエラー素子検
    出工程を含むことを特徴とする請求項22に記載の電磁
    波障害解析方法。
  24. 【請求項24】 さらに前記エラー素子に対して電源ノ
    イズ耐性強化対策を実行する強化工程を含むことを特徴
    とする請求項23に記載の電磁波障害解析方法。
  25. 【請求項25】 さらに、前記エラー素子検出工程でエ
    ラー素子とされた回路素子を、電源ノイズに対して遅延
    変化量が小さい回路素子に置換する置換工程を含むこと
    を特徴とする請求項23に記載の電磁波障害解析方法。
  26. 【請求項26】 さらに、前記エラー素子検出工程でエ
    ラー素子とされた回路素子を、制約時間を満たす回路素
    子に置換する置換工程を含むことを特徴とする請求項2
    3に記載の電磁波障害解析方法。
  27. 【請求項27】 前記請求項1乃至26のいずれかに記
    載の電磁波障害解析方法を用いた解析結果にもとづき、
    エラーを回避したレイアウト設計を行い、半導体装置を
    製造する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  28. 【請求項28】 LSIの電磁波障害を解析する方法で
    あって、 電源ノイズの伝播経路において、電源ノイズにより出力
    結果あるいは内部状態を変えるノイズの閾値を算出しこ
    れをライブラリに格納するライブラリ化工程と、 前記ライブラリを参照しつつ、前記LSIの全回路素子
    について、電源ノイズの影響を受けるか否かを解析する
    解析工程とを含むことを特徴とする電磁波障害解析方
    法。
  29. 【請求項29】 前記ライブラリ化工程は、回路素子の
    通過可能な最小の電源ノイズの電圧あるいは電流波形の
    ピーク、幅、形状のいずれかの関数あるいは値をライブ
    ラリに格納する工程を含むことを特徴とする請求項28
    記載の電磁波障害解析方法。
  30. 【請求項30】 前記ライブラリ化工程は、回路素子の
    端子に入力し、回路素子の端子を出力するあるいは内部
    状態を変更する経路のノイズの閾値をライブラリに格納
    する工程を含むことを特徴とする請求項28記載の電磁
    波障害解析方法。
  31. 【請求項31】 前記解析工程は、回路素子の端子に入
    力し、回路素子の端子を出力するあるいは内部状態を変
    更する経路を解析する工程を含むことを特徴とする請求
    項28記載の電磁波障害解析方法。
  32. 【請求項32】 前記解析工程は、経路の情報を記録す
    る記録工程を含むことを特徴とする請求項28記載の電
    磁波障害解析方法。
  33. 【請求項33】 前記記録工程は、ノイズの伝播する回
    路素子を記録する工程を含むことを特徴とする請求項3
    2記載の電磁波障害解析方法。
  34. 【請求項34】 前記記録工程は、ノイズの伝播するレ
    ジスタ素子を記録する工程を含むことを特徴とする請求
    項32記載の電磁波障害解析方法。
  35. 【請求項35】 前記記録工程は、ノイズの伝播する回
    路素子を仮想的に異なるドライブ能力の回路素子に変更
    した際のダメージを記録する工程を含むことを特徴とす
    る請求項32記載の電磁波障害解析方法。
  36. 【請求項36】 前記記録工程は、経路上のノイズに弱
    い回路素子を記録する工程を含むことを特徴とする請求
    項32記載の電磁波障害解析方法。
  37. 【請求項37】 前記解析工程は、電磁波解析を行う電
    磁波解析工程により、前記電源ノイズを算出する工程を
    含むことを特徴とする請求項28記載の電磁波障害解析
    方法。
  38. 【請求項38】 前記解析工程は、指定された回路素子
    への経路上のノイズに弱い回路素子を記録する工程を含
    むことを特徴とする請求項28記載の電磁波障害解析方
    法。
  39. 【請求項39】 前記解析工程は、レジスタ素子への経
    路上のノイズに弱い回路素子を記録する工程を含むこと
    を特徴とする請求項28記載の電磁波障害解析方法。
  40. 【請求項40】 LSIの電磁波障害を解析する解析装
    置であって、 電源ノイズの伝播経路において、電源ノイズにより出力
    結果あるいは内部状態を変えるノイズの閾値を格納する
    ライブラリと、 前記ライブラリを参照しつつ、前記LSIの全回路素子
    について、電源ノイズの影響を受けるか否かを解析する
    解析手段とを含むことを特徴とする電磁波障害解析装
    置。
  41. 【請求項41】 LSIの電磁波障害を解析する工程
    と、 前記解析結果に基づいて対策を必要とするブロック又は
    インスタンスをソートするソート工程と、 前記ソート工程で配列された順序に従って、各ブロック
    又はインスタンスに電源ノイズを消去するための対策処
    理を施す処理工程とを含むことを特徴とする電磁波障害
    処理方法。
  42. 【請求項42】 さらに前記処理工程後の当該ブロック
    又はインスタンスのEMS解析を行う解析工程と、 前記解析工程で電源ノイズの影響が所定の値以下で有る
    と判断されるまで、前記処理工程および解析工程を繰り
    返すようにしたことを特徴とする請求項41に記載の電
    磁波障害処理方法。
  43. 【請求項43】 前記処理工程は、ノイズを含む電流が
    スイッチ素子に入るタイミングで前記スイッチ素子が高
    抵抗となるように遅延調整を行う遅延調整素子と、前記
    スイッチ素子と容量素子とで形成されるRCフィルタ回
    路を挿入する工程であることを特徴とする請求項42に
    記載の電磁波障害処理方法。
  44. 【請求項44】 前記処理工程は、インダクタを挿入す
    る工程であることを特徴とする請求項42に記載の電磁
    波障害処理方法。
  45. 【請求項45】 前記処理工程は、電源配線長距離を調
    整する工程であることを特徴とする請求項42に記載の
    電磁波障害処理方法。
  46. 【請求項46】 前記処理工程は、タイミングに余裕の
    あるセルの駆動能力を下げるようにセルランクを変更す
    る工程であることを特徴とする請求項42に記載の電磁
    波障害処理方法。
  47. 【請求項47】 LSIの電磁波障害を解析する解析手
    段と、 前記解析手段の解析結果に基づいて対策を必要とするブ
    ロック又はインスタンスをソートするソーティング手段
    と、 前記ソーティング手段で配列された順序に従って、各ブ
    ロック又はインスタンスに電源ノイズを消去するための
    対策処理を施す処理手段とを含むことを特徴とする電磁
    波障害処理装置。
  48. 【請求項48】 さらに前記処理装置で処理のなされた
    当該ブロック又はインスタンスのEMS解析を行う解析
    手段とを含み、 前記解析手段で電源ノイズの影響が所定の値以下で有る
    と判断されるまで、前記処理および解析を繰り返すよう
    にしたことを特徴とする請求項47に記載の電磁波障害
    処理装置。
  49. 【請求項49】 前記解析工程で解析されたノイズに対
    して弱いセルとそれらの間の経路をハイライト表示する
    表示工程を含むことを特徴とする請求項1乃至39、4
    1乃至46のいずれかに記載の電磁波障害解析方法。
  50. 【請求項50】 メモリセルなどのレジスタセルをハイ
    ライト表示する表示工程を含むことを特徴とする請求項
    1乃至39、41乃至46のいずれかに記載の電磁波障
    害解析方法。
  51. 【請求項51】 前記解析工程でノイズに弱く交換すべ
    きであると解析されたセル情報を表示する表示工程を含
    むことを特徴とする請求項1乃至39、41乃至46の
    いずれかに記載の電磁波障害解析方法。
  52. 【請求項52】 前記解析工程で交換すべきであると解
    析されたセル情報に基づき、仮想的に変更して各セルに
    対してパラメータを書きなおして表示する仮想表示工程
    を含むことを特徴とする請求項1乃至39、41乃至4
    6のいずれかに記載の電磁波障害解析方法。
  53. 【請求項53】 前記解析工程で対策が必要であると判
    断されたブロックまたはインスタンスをソートするソー
    ティング工程を含むことを特徴とする請求項1乃至3
    9、41乃至46のいずれかに記載の電磁波障害解析方
    法。
  54. 【請求項54】 前記解析工程で対策が必要であると判
    断されたブロックまたはインスタンスに対して行う対策
    をソートする対策ソート工程を含むことを特徴とする請
    求項41に記載の電磁波障害解析方法。
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