JP4065229B2 - 半導体集積回路の電源ノイズ解析方法 - Google Patents

半導体集積回路の電源ノイズ解析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4065229B2
JP4065229B2 JP2003396214A JP2003396214A JP4065229B2 JP 4065229 B2 JP4065229 B2 JP 4065229B2 JP 2003396214 A JP2003396214 A JP 2003396214A JP 2003396214 A JP2003396214 A JP 2003396214A JP 4065229 B2 JP4065229 B2 JP 4065229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
impedance
wiring
semiconductor integrated
integrated circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003396214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005157801A (ja
Inventor
健二 島崎
洋行 辻川
将三 平野
和弘 佐藤
敬弘 一宮
正郎 高橋
清次郎 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003396214A priority Critical patent/JP4065229B2/ja
Priority to US10/988,833 priority patent/US20050114054A1/en
Priority to CNB2004100958888A priority patent/CN100367286C/zh
Publication of JP2005157801A publication Critical patent/JP2005157801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4065229B2 publication Critical patent/JP4065229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/26Measuring noise figure; Measuring signal-to-noise ratio

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、半導体集積回路の電源ノイズ解析方法に関し、より特定的には、別電源を用いて回路基板の電圧を制御する半導体集積回路にも適用できる、半導体集積回路の電源ノイズ解析方法に関する。
半導体集積回路を高速動作させるために、電源およびグランドを供給する電源とは別の電源を用いて、回路基板の電圧を制御する方法が知られている。図17は、別電源を用いて回路基板の電圧が制御されるCMOSインバータの構成を示す図である。このCMOSインバータは、図17(a)に示すように、Pチャンネルトランジスタ91およびNチャンネルトランジスタ92によって構成される。これら2個のトランジスタは、ソース、ドレインおよびゲートの3個の端子に加えて、第4の端子である基板端子を有している。2個のトランジスタのドレイン端子は相互に接続され、Pチャンネルトランジスタ91のソース端子は電源VDDに、Nチャンネルトランジスタ92のソース端子はグランドVSSにそれぞれ接続される。また、Pチャンネルトランジスタ91の基板端子はNウエル電源VSUBNに接続され、Nチャンネルトランジスタ92の基板端子はP基板電源VSUBPに接続される。
図17(b)は、CMOSインバータの断面構造を示す図である。図17(b)に示すように、基板93の一方の面にはNウエル94が設けられ、Pチャンネルトランジスタ91はNウエル94内に、Nチャンネルトランジスタ92は基板93上に設けられる。また、Nウエル94内には、Pチャンネルトランジスタ91の基板端子としてウエルコンタクト95が設けられ、基板93上には、Nチャンネルトランジスタ92の基板端子として基板コンタクト96が設けられる。従来の多くの半導体集積回路では、電源VDDおよびNウエル電源VSUBNには、共通の電源が使用されてきた。しかし、近年の半導体集積回路では、高速動作を可能とする等の理由により、電源VDDおよびNウエル電源VSUBNに、ほぼ同電位となる独立した電源が使用される場合が多くなっている。
図18は、別電源を用いて回路基板の電圧が制御される半導体集積回路について、電源電圧を測定した結果を示す図である。図18(a)、(b)および(c)には、それぞれ、クロック信号の周波数が50MHz、100MHzおよび200MHzである場合について、電源VDD(実線)およびNウエル電源VSUBN(破線)が変動する様子が示されている。図18に示す測定結果から、電源VDDおよびNウエル電源VSUBNの電源ノイズ(電位変動)の相対値は、周波数ごとに非線形に変化することが分かる。例えば、クロック信号の周波数が100MHzであるときのNウエル電源VSUBNは、クロック信号の周波数が50MHzあるいは200MHzである場合からは予測できないほど大きく変動している。
このようにクロック信号の周波数の変化に伴って電源ノイズが非線形に変化すると、半導体集積回路の動作周波数と電源ノイズが増大する周波数とが重なることがある。このような周波数で半導体集積回路を動作させると、電源ノイズが増大し、トランジスタのしきい値や動作電流が変化して、トランジスタの遅延値や出力電位が変動し、トランジスタが誤動作することがある。また、近年の半導体集積回路では、プロセスの微細化に伴い電源電圧を低下させる必要が生じており、これに加えて、トランジスタ数の増加に伴い、回路を流れる電流が増加している。このような理由から、近年の半導体集積回路では、電源変動に対する設計マージンが不足する事態が生じている。
半導体集積回路の電源ノイズを解析する方法としては、従来から、IR−DROP解析ツールや基板ノイズ解析ツールを用いる方法が知られている。IR−DROP解析ツールは、回路シミュレーションによって電源配線の電圧降下を求めるツールである。IR−DROP解析ツールは、まず、LPE(Layout Parastic Extraction:寄生素子抽出)ツールを用いて、電源抵抗Rs、電源−グランド間のデカップリング容量Cd、およびパッケージのインダクタンスLp(図19を参照)を抽出し、次に、SPICEシミュレータ等で使用されるトランジスタを含むRLC回路の過渡解析方法を用いて、回路中の電流および電圧を求め、さらに、求めた電流および電圧に基づき、電源およびグランドの電位変動(ノイズ)波形を求める。
LPEツールは、以下の方法を用いて、半導体集積回路に含まれる配線抵抗、配線間容量、およびインダクタンスを抽出する。LPEツールは、半導体集積回路のレイアウト情報から、例えば、図20に示すような3次元構造の配線を取り出し、配線の材質を求める。各配線の電位は、半導体集積回路の外部から印加される電圧と、各配線の材質の電気伝導性とに基づき計算される。配線抵抗は、配線の材質の抵抗密度と配線のサイズとに基づき計算される。また、配線間容量は、2つの配線の電位が異なる場合にのみ、並走している配線が対向する部分の面積Sと配線の間隔d(図20を参照)と配線間を満たす材質の誘電率とに基づき計算される。2つの配線の電位が異なることを条件とするのは、トランジスタの遅延時間を計算するときに影響を与える寄生素子と区別するためである。さらに、上記と同様の方法で、回路情報からインダクタンスを抽出することもできる。
基板ノイズ解析ツールは、理想状態における電源−グランド間の電流と基板抵抗とに基づき、基板のノイズを解析するツールである。基板ノイズ解析ツールでは、例えば、図21に示す回路モデルが使用される。基板抵抗およびウエル抵抗は、抵抗密度に基づき計算され、接合容量は、単位面積あたりの接合容量と接合部分の面積とを乗算することにより計算される。
さらに、上述した半導体集積回路の電源ノイズ解析方法とは別に、プリント基板の電源ノイズを解析する方法も知られている。例えば、特許文献1には、プリント基板に設けるデカップリング容量を調整するためにAC解析を用いる方法(図22を参照)が開示されている。
特開2001−175702号公報
しかしながら、上述した各電源ノイズ解析方法には、以下のような問題がある。IR−DROP解析ツールを用いる方法には、(1)レイアウト工程を完了し、トランジスタを含めたすべての設計を完了した後でなければ実行できない、(2)トランジスタを含め、回路に含まれるすべての素子を対象として計算を行うので、膨大な計算時間がかかる、(3)異なる電位間の寄生素子のみを解析するので、同電位間の寄生素子がノイズに与える影響を解析できない、(4)基板抵抗を理想値であるゼロとするので、基板抵抗がノイズに与える影響を解析できない、という問題がある。また、後述するように、本発明では同電位の配線でも電位変動の大きさが異なる回路モデルを使用するので、従来のLPEツールで抽出された情報をそのまま使用することはできない。
また、基板ノイズ解析ツールを用いる方法には、(1)パッケージのインピーダンスは考慮するが、半導体基板上の電源のインピーダンスを考慮しない(すなわち、パッケージのインピーダンスは半導体基板上の電源のインピーダンスよりも十分に大きいことを理由として、半導体基板上の電源のインピーダンスを無視する)、(2)トランジスタのソース端子に接続される電源およびグランドの電流を考慮しないので、電源およびグランドに接続されるソース端子を介して、ノイズが増幅される点を解析できない(すなわち、電流は基板コンタクトをそのまま流れるが、ソース端子とドレイン端子とは接合容量を介して電流に影響を与えるので、その影響は小さいとして無視する)、という問題がある。
また、特許文献1に記載された方法には、(1)半導体集積回路の内部の電源配線を考慮しないので、半導体集積回路の電源ノイズ解析には使用できない、(2)チップ外にパスコンデンサを設けるというノイズ対策では、半導体集積回路の誤動作を防止するには不十分である、という問題がある。
それ故に、本発明は、設計の早い段階で少ない計算量で実行でき、別電源を用いて回路基板の電圧を制御する半導体集積回路にも適用できる、半導体集積回路の電源ノイズ解析方法を提供することを目的とする。
本発明のインピーダンス算出部と解析部とを有する解析装置を用いた、半導体集積回路の電源ノイズ解析方法は、インピーダンス算出部が、半導体集積回路の設計データに基づき、少なくとも基板高電位配線を含む2つ以上の電源配線に関するインピーダンスを算出するインピーダンス算出ステップと、解析部が、算出されたインピーダンスに基づき、電源ノイズの周波数特性を解析する解析ステップとを備える。半導体集積回路が、相対的に高電位となる第1の電源配線と、第1の電源配線とほぼ同電位となる第2の電源配線として基盤高電位配線とを有している場合には、インピーダンス算出ステップは、第1および第2の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出してもよい。
また、インピーダンス算出ステップは、2つ以上の電源配線を含む経路上に存在する配線間容量や基板抵抗を含むインピーダンスを算出してもよく、2つ以上の電源配線に接続されるパッケージやプリント基板のインピーダンスを含むインピーダンスを算出してもよい。また、インピーダンス算出ステップは、抵抗素子、基板抵抗、容量素子およびウエル容量のいずれかによって分離された2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出してもよい。
また、インピーダンス算出ステップは、電源配線の構造情報に基づき、2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを抽出してもよい。半導体集積回路が、上記第1および第2の電源配線と、第1の電源配線とほぼ同電位となる第3の電源配線として基板高電位配線とを有している場合には、インピーダンス算出ステップは、電源配線の構造情報に基づき、第1および第3の電源配線を含む経路のインピーダンスを抽出してもよい。あるいは、半導体集積回路が、上記第1および第2の電源配線と、第2の電源配線とほぼ同電位となる第3の電源配線と、第1の電源配線とほぼ同電位となる第4の電源配線として基板高電位配線とを有している場合には、インピーダンス算出ステップは、電源配線の構造情報に基づき、第2および第3の電源配線を含む経路のインピーダンスを抽出してもよい。

また、インピーダンス算出ステップは、各部分回路について算出したインピーダンスを予め定めた回路モデルに従って合成することにより、2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出してもよい。
また、解析ステップは、算出されたインピーダンスに基づき、半導体集積回路の共振周波数を求めてもよい。また、解析ステップは、算出されたインピーダンスに基づき、半導体集積回路の共振周波数が予め設定された禁止範囲外となる容量値および/またはインダクタンス値の範囲を求めてもよい。この場合、禁止範囲は、半導体集積回路の動作周波数および/または高調波周波数を含むように設定される。
また、解析ステップは、算出されインピーダンスに基づき、電源ノイズが所定レベル範囲内となる周波数の範囲を求め、求めた範囲の中から半導体集積回路の動作周波数を決定してもよく、あるいは、容量値、インダクタンス値および抵抗値の中から選択した1以上の要素について、予め設定された周波数の範囲内で電源ノイズが所定レベル範囲内となる範囲を求めてもよい。これらの場合、解析ステップにおける上記所定レベルは、回路設計における遅延制約に基づき変化してもよい。
本発明の電源ノイズ解析方法によれば、電源配線に関するインピーダンスに基づき、電源ノイズの周波数特性を解析するので、レイアウト工程が完了していなくても、フロアプラン工程が完了し、電源配線の構造が得られていれば、処理を行うことができる。また、電源配線のみを解析の対象とするので、少ない計算量で処理を行うことができる。
また、異なる電位の電源配線間のインピーダンスを算出することにより、例えば、電源−グランド間に発生する電源ノイズを解析することができる。また、ほぼ同電位の電源配線間のインピーダンスを算出することにより、例えば、別電源を用いて回路基板の電圧を制御する半導体集積回路における電源−基板電源間あるいはグランド−基板グランド間に発生する電源ノイズを解析することができる。
また、配線間容量や基板抵抗を含むインピーダンスを算出することにより、従来の回路モデルでは解析できない、ほぼ同電位の電源間の電源ノイズを解析することができる。また、パッケージやプリント基板のインピーダンスを含むインピーダンスを算出することにより、実動作環境下における半導体集積回路の電源ノイズを解析することができる。また、抵抗素子、基板抵抗、容量素子およびウエル容量のいずれかによって分離された電源配線間のインピーダンスを算出することにより、アナログ回路を含め各種の半導体集積回路の電源ノイズを解析することができる。
また、電源配線の構造情報に基づき、電源配線間のインピーダンスを抽出することにより、インピーダンスを自動的に算出することができる。ほぼ同電位の電源配線間のインピーダンスを抽出することによる効果も、これと同じである。また、各部分回路のインピーダンスを合成して、電源配線間のインピーダンスを算出することにより、複数の構成要素からなる半導体集積回路について、インピーダンスを容易に算出することができる。
また、算出されたインピーダンスに基づき共振周波数を求めることにより、解析対象となる全範囲の周波数にわたって電源ノイズ解析を行わなくても、電源ノイズが最大となるクロック信号の周波数を得ることができる。また、算出されたインピーダンスに基づき共振周波数が禁止範囲外となる容量値等を求めることにより、求めた値に合わせて回路設計やパッケージの選択やプリント基板の設計等を行うことができる。
また、算出されたインピーダンスに基づき半導体集積回路の動作周波数を決定することにより、半導体集積回路の電源ノイズが所定レベル範囲内となることを保証することができる。また、算出されたインピーダンスに基づき、電源ノイズが所定の周波数範囲内で所定レベル範囲内となる容量値等を求めることにより、求めた値に合わせて回路設計やパッケージの選択やプリント基板の設計等を行うことができる。また、上記所定レベルを回路設計における遅延制約に基づき変化させることにより、遅延制約の厳しさに応じて電源ノイズ解析の厳しさを切り替えることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体集積回路の電源ノイズ解析方法を実行する、電源ノイズ解析装置の構成を示すブロック図である。図1に示す電源ノイズ解析装置は、インピーダンス算出部11と解析部12とを備えている。この電源ノイズ解析装置には、解析対象となる半導体集積回路の設計データ20が入力される。インピーダンス算出部11は、入力された設計データ20に基づき、電源配線に関するインピーダンスを算出し、その結果を電源配線インピーダンス情報21として出力する。解析部12は、電源配線インピーダンス情報21に基づき、電源ノイズの周波数特性を解析し、その結果を解析結果22として出力する。
インピーダンス算出部11は、半導体集積回路が有する2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出する。例えば、半導体集積回路が、相対的に高電位となる第1の電源配線(以下、高電位配線という)と、相対的に低電位となる第2の電源配線(以下、グランド配線という)とを有している場合には、インピーダンス算出部11は、高電位配線とグランド配線とを含む経路のインピーダンスを算出してもよい。あるいは、半導体集積回路が、高電位配線およびグランド配線に加えて、回路基板に接続され、高電位配線とほぼ同電位となる電源配線(以下、基板高電位配線という)を有している場合には、インピーダンス算出部11は、ほぼ同電位の高電位配線および基板高電位配線を含む経路のインピーダンスを算出してもよい。あるいは、半導体集積回路が、高電位配線およびグランド配線に加えて、回路基板に接続され、グランド配線とほぼ同電位となる電源配線(以下、基板グランド配線という)を有している場合には、インピーダンス算出部11は、ほぼ同電位となるグランド配線および基板グランド配線を含む経路のインピーダンスを算出してもよい。
インピーダンス算出部11は、各部分回路について算出したインピーダンスを予め定めた回路モデルに従って合成することにより、2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出する。以下、インピーダンス算出部11で使用される回路モデルについて説明する。
電源ノイズの周波数特性を解析するためには、解析対象となる回路にインダクタンスと容量とが含まれており、容量インピーダンスがこれと並列に接続される抵抗インピーダンスよりも小さいことを認識できる情報が、最低限必要とされる。また、回路設計の途中で電源ノイズ解析を行い、解析結果を回路設計に反映するためには、半導体集積回路のフロアプラン段階で電源ノイズ解析を行えることが望ましい。
ところが、従来の回路モデルには、(1)同電位の配線間の寄生素子を抽出しない、(2)基板のインピーダンスと電源のインピーダンスとが結合されたネットリストを抽出しない(すなわち、電源の解析では基板端子は短絡され、基板の解析では電源インピーダンスは理想値であるゼロとされる)、(3)トランジスタを用いて解析するので、レイアウト後にしか実行できず、処理時間がかかる、という問題がある。そこで、本実施形態では、設計の早い段階で少ない計算量で電源ノイズの周波数特性を解析するために、電源配線のインピーダンスを算出するための新たな回路モデルを使用する。
図2は、インピーダンス算出部11で使用される第1の回路モデルを示す図である。図2に示す回路モデルは、電源VDDを供給するための高電位配線と、Nウエル電源VSUBNを供給するための基板高電位配線とを含む経路のインピーダンスを算出するために使用される。この回路モデルは、2つの電源配線に接続されるパッケージのインダクタンスLpと、2つの電源配線間の配線容量(電源−Nウエル電源間の配線容量)Ciと、2つの電源配線間のウエル抵抗(電源−Nウエル電源間のウエル抵抗)Rwとを含むことを特徴とする。少なくともこれら3つの要素を含む回路モデルを使用すれば、従来の回路モデルでは解析できない、ほぼ同電位の電源間の電源ノイズを解析することができる。
なお、パッケージのインダクタンスLpに代えて、あるいは、これに加えて、半導体集積回路が実装されるプリント基板のインピーダンスを使用してもよい。また、プリント基板上でチップ近傍に配置される部品のインピーダンスを考慮してもよい。このように、パッケージやプリント基板等のインピーダンスを含むインピーダンスを算出することにより、実動作環境下における半導体集積回路の電源ノイズを解析することができる。また、解析結果の精度が悪くてもよければ、ウエル抵抗Rwを無限大の抵抗として扱ってもよい。
インピーダンス算出部11は、図2に示す回路モデルに従って、高電位配線と基板高電位配線とを含む経路のインピーダンスを算出する。解析部12は、SPICEシミュレータのAC解析機能等を用いて、クロック信号の周波数変化させながら、図2に示す点Pに対する点Qの電圧増幅率を計算する。クロック信号の周波数がある周波数(共振周波数)になると、電源−Nウエル電源間の配線容量CiとパッケージのインダクタンスLpとが共振し、電源ノイズが増大する。

なお、インピーダンス算出部11は、グランド配線と基板グランド配線とを含む経路のインピーダンスを算出する場合には、2つの電源配線に接続されるパッケージのインダクタンスと、2つの電源配線間の配線容量(グランド−基板グランド間の配線容量)と、2つの電源配線間の基板抵抗(グランド−基板グランド間の基板抵抗)とを含む、図2と同様の回路モデルを使用すればよい。
図3は、インピーダンス算出部11で使用される第2の回路モデルを示す図である。図3に示す回路モデルは、電源VDDを供給するための高電位配線とグランドVSSを供給するためのグランド配線とを含む経路のインピーダンスを算出するために使用される。このモデルは、2つの電源配線に接続されるパッケージのインダクタンスLpと、2つの電源配線間のデカップリング容量(電源−グランド間のデカップリング容量)Cdと、基板81およびNウエル82のインピーダンス(これには、拡散抵抗と接合容量とNウエル抵抗と基板抵抗とが含まれる)を含むことを特徴とする。なお、解析結果の精度が悪くてもよければ、基板81およびNウエル82のインピーダンスを無限大の抵抗として扱ってもよい。
インピーダンス算出部11は、図3に示す回路モデルに従って、高電位配線とグランド配線とを含む経路のインピーダンスを算出する。解析部12は、図2に示す回路モデルを使用したときと同様の方法で、電源ノイズの周波数特性を解析する。クロック信号の周波数がある周波数(共振周波数)になると、電源−グランド間のデカップリング容量CdとパッケージのインダクタンスLpとが共振し、電源ノイズが増大する。
ここまでの説明をまとめると、インピーダンス算出部11は、2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出するが、このときの2つ以上の電源配線は、高電位配線およびグランド配線であってもよく、ほぼ同電位となる高電位配線および基板高電位配線であってもよく、ほぼ同電位となるグランド配線および基板グランド配線であってもよい。また、インピーダンス算出部11は、2つ以上の電源配線を含む経路上に存在する配線間容量(具体的には、電源−Nウエル電源間の配線容量Ci(図2)、グランド−基板グランド間の配線容量、あるいは、電源−グランド間のデカップリング容量Cd(図3))を算出してもよい。また、インピーダンス算出部11は、2つ以上の電源配線を含む経路上に存在する基板抵抗(具体的には、ウエル抵抗Rw(図2)、グランド−基板グランド間の基板抵抗、あるいは基板81およびNウエル82のインピーダンス(図3))を含むインピーダンスを算出してもよい。また、インピーダンス算出部11は、2つ以上の電源配線に接続されるパッケージのインピーダンスLp(および/またはプリント基板のインピーダンス)を含むインピーダンスを算出してもよい。
また、インピーダンス算出部11は、基板抵抗やウエル容量によって分離された2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出することに代えて、抵抗素子あるいは容量素子によって分離された2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出してもよい。アナログの半導体集積回路は、抵抗素子によって分離された2つ以上の電源配線を含む場合があり、半導体集積回路は、カップリング容量等の容量素子によって分離された2つ以上の電源配線を含む場合がある。インピーダンス算出部11は、これらの場合についても、図2および図3と同様の特徴を有する回路モデルを使用して、2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出してもよい。このように抵抗素子、基板抵抗、容量素子およびウエル容量のいずれかによって分離された電源配線間のインピーダンスを算出することにより、アナログ回路を含め各種の半導体集積回路の電源ノイズを解析することができる。
以下、図4から図9を参照して、インピーダンス算出部11の詳細を説明する。図4は、図1に示す電源ノイズ解析装置の詳細な構成(第1の構成)を示すブロック図である。図4において、電源配線構造データ41および基板構造データ42は、図1に示す設計データ20に相当し、電源配線寄生素子抽出部31、基板寄生素子抽出部32、およびインピーダンス合成部33は、図1に示すインピーダンス算出部11に相当する。
電源配線構造データ41は、フロアプラン後あるいはレイアウト後の半導体集積回路の電源配線の構造に関するデータである。電源配線構造データ41には、2次元上の配線を積み重ねた構造で、あるいは3次元構造で表現された、電源配線の座標データが含まれている(図5を参照)。図5には、例として、電源VDDを供給するための高電位配線と、Nウエル電源VSUBNを供給するための基板高電位配線とが並走している様子が示されている。これら2つの電源配線は、接合点85において、それぞれ基板83およびNウエル84と接続される。このような電源配線構造データ41を用いれば、2つの電源配線(高電位配線とグランド配線と基板高電位配線と基板グランド配線の中から選択された2つの電源配線)について、その並走距離(並走距離を求めるときには、配線層間を結ぶビアを含めて1本の配線として扱われる)と、電源配線が基板、Nウエルまたはソース端子に接続する点の座標を求めることができる。
基板構造データ42は、フロアプラン後あるいはレイアウト後の半導体集積回路の基板の構造に関するデータである。基板構造データ42には、基板コンタクトおよびウエルコンタクトの座標、ウエルの大きさおよび座標、ソース端子の拡散層の大きさおよび座標等が含まれている(図6を参照)。図6には、例として、基板83上に設けられたNウエル84と、Nウエル84内に設けられた2個のコンタクト86とが示されている。なお、図4に示す電源ノイズ解析装置では、電源配線構造データ41と基板構造データ42とは別々のデータであることとしたが、両者を1つのデータとして扱ってもよい。
電源配線テクノロジ情報43には、電源配線(高電位配線とグランド配線と基板高電位配線と基板グランド配線とを含む)の抵抗密度と、配線間の材質の誘電率とが含まれている。また、基板テクノロジ情報44には、基板およびウエルの抵抗密度と、PN接合容量とが含まれている。
電源配線寄生素子抽出部31は、電源配線構造データ41と電源配線テクノロジ情報43とに基づき、電源配線寄生インピーダンス情報45を抽出する。より詳細には、電源配線寄生素子抽出部31は、異なる電位の2つの電源配線間(例えば、高電位配線とグランド配線)については、LPEツールと同じ手法を用いて、2つの電源配線間の寄生容量を抽出する。また、電源配線寄生素子抽出部31は、ほぼ同電位の2つの電源配線間(例えば、高電位配線と基板高電位配線)については、2つの電源配線の電位は異なると誤認させるデータを与えてLPEツールを使用することにより、2つの電源配線間の寄生容量を抽出する。これに加えて、電源配線寄生素子抽出部31は、各電源配線の長さに基づき、電源配線の抵抗(電源インピーダンス)を求め、基板への接続座標も求める。このようにして電源配線寄生素子抽出部31は、例えば図7に示すように、電源VDDを供給する高電位配線とNウエル電源VSUBNを供給する基板高電位配線とを含む経路の電源インピーダンスを抽出する。
基板寄生素子抽出部32は、基板構造データ42と基板テクノロジ情報44とに基づき、基板インピーダンス情報46を求める。より詳細には、基板寄生素子抽出部32は、基板およびウエルの抵抗密度とコンタクト間の距離とに基づき抵抗値を求め、PN接合容量とコンタクト間に存在する接合面の容量とに基づき容量値を求める。このようにして求めた抵抗値および容量値は、基板インピーダンス情報46に含められる。これに加えて、基板寄生素子抽出部32は、基板構造データ42から、コンタクトの座標も取り出す。このようにして基板寄生素子抽出部32は、例えば図8に示すように、ウエル抵抗Rw、ソース−ドレイン間容量Csd、およびウエル容量Cwを含んだ基板インピーダンスを抽出する。このように、電源配線の構造情報に基づき、電源配線間のインピーダンスを抽出することにより、電源配線に関するインピーダンスを自動的に算出することができる。
パッケージインピーダンス情報47には、パッケージの構造に基づき電磁界シミュレータ等を用いて解析された、パッケージの抵抗値、容量値およびインダクタンス値が含まれる。パッケージインピーダンス情報47には、抵抗Rp、容量CpおよびインダクタンスLpを、図9に示すように接続した回路のインピーダンスが含まれる。
インピーダンス合成部33は、電源配線寄生インピーダンス情報45、基板インピーダンス情報46、およびパッケージインピーダンス情報47に基づき、電源配線インピーダンス情報21を求める。例えば図2に示す回路モデルを使用する場合、インピーダンス合成部33は、図2に示す回路モデルに従って、図7、図8および図9に示す回路を合成し、合成回路のインピーダンスを求める。このとき、インピーダンス合成部33では、コンタクトの座標、基板への接続座標、および電源配線の名称を用いて、インピーダンス情報間のマッチングを求める処理が行われる。このように、各部分回路のインピーダンスを合成して、電源配線間のインピーダンスを算出することにより、複数の構成要素からなる半導体集積回路について電源配線のインピーダンスを容易に算出することができる。
以下、図10から図16を参照して、解析部12の詳細を説明する。解析部12は、上述したように、SPICEシミュレータのAC解析機能等を用いて、クロック信号の周波数を変化させながら、回路モデル中に設定した2点間の電圧増幅率を計算する。このような解析部12を使用することにより、解析結果22として、クロック信号の周波数と電源ノイズとの関係を求めることができる。
図10は、解析部12から出力された解析結果22を示す図である。図10において、横軸は周波数、縦軸は電源ノイズを表す。図10には、電源間の配線容量を考慮した場合の電源ノイズ(実線)と、電源間の配線容量を考慮しない場合の電源ノイズ(破線)とが示されている。本実施形態に係る電源ノイズ解析装置は、図2および図3に例示したように、電源間の配線容量を考慮した回路モデルを使用している。このため、クロック信号の周波数を変化させながら電源ノイズを求めると、図10に実線で示すように、クロック信号の周波数が共振周波数fmとなったときに、電源ノイズが最大となる。これに対して、従来の手法では、電源間の配線容量は考慮されていないので、クロック信号の周波数を変化させながら電源ノイズを求めても、図10に破線で示すように、電源ノイズが最大となるクロック信号の周波数を求めることはできない。このように、本実施形態に係る電源ノイズ解析方法によれば、電源間の配線容量を考慮することにより、回路の共振現象を確認し、回路が誤動作する可能性が高い周波数を容易に求めることができる。
また、電源間の配線容量を変化させて図10と同様のグラフを描くと、図11に示す結果が得られる。図11には、電源間の配線容量をC1、C2およびC3(ただし、C1<C2<C3)の3とおりに変化させたときの電源ノイズが示されている。図11に示す解析結果によれば、電源間の配線容量がC1、C2およびC3のように変化したときに、共振周波数はfm1、fm2およびfm3のように変化することを確認することができる。
本実施形態に係る電源ノイズ解析装置は、上記以外の機能を有する解析部12を備えていてもよい。図12は、図1に示す電源ノイズ解析装置の詳細な構成(第2の構成)を示すブロック図である。図12において、共振周波数計算部51は、図1に示す解析部12に相当する。共振周波数計算部51は、インピーダンス算出部11で算出された電源配線インピーダンス情報21に基づき、以下の計算式を用いて、半導体集積回路の共振周波数71を求める。すなわち、インピーダンス算出部11で算出された電源配線のインピーダンスを|Z|=jωL+1/jωC(ただし、Lはインダクタンス値、Cは容量値)としたとき、|Z|が最小になるのはωL=1/ωCのときであるから、共振周波数fmはfm=1/(2π(LC)1/2 )となる。クロック信号の周波数が上記共振周波数fmと一致するとき、半導体集積回路の電源ノイズは最大となる。
プリント基板等に適用される従来のAC解析では、解析対象となる全範囲の周波数にわたって、ノイズ特性が解析される。この理由は、プリント基板等の設計では、複数の部品のインピーダンスがノイズ特性に影響を与えるためである。これに対して、半導体集積回路内部の電源ノイズを解析するときには、チップ外の離れた位置に配置される部品のインピーダンスが電源ノイズに与える影響は小さい。したがって、インピーダンス算出部11で算出されたインピーダンスに含まれる、インダクタンス値Lおよび容量値Cに基づき、半導体集積回路の共振周波数fmを一意に求めることができる。このように、解析対象となる全範囲の周波数にわたって電源ノイズ解析を行わなくても、電源ノイズが最大となるクロック信号の周波数を得ることができる。
図13は、図1に示す電源ノイズ解析装置の詳細な構成(第3の構成)を示すブロック図である。図13において、インダクタンス範囲計算部52は、図1に示す解析部12に相当する。インダクタンス範囲計算部52は、インピーダンス算出部11で算出された電源配線インピーダンス情報21と与えられた周波数禁止範囲61とに基づき、以下の計算式を用いて、共振周波数が周波数禁止範囲61に入らないインダクタンス値の範囲(以下、インダクタンス値範囲72という)を求める。すなわち、インピーダンス算出部11で算出された電源配線のインピーダンスを|Z|=jωL+1/jωC(ただし、Lはインダクタンス値、Cは容量値)、周波数禁止範囲61の下限値および上限値をそれぞれf1およびf2としたとき、インダクタンス値範囲72の境界値L1およびL2は、f1=1/(2π(L1C)1/2 )およびf2=1/(2π(L2C)1/2 )より、L1=1/(C(2πf1)2 )、L2=1/(C(2πf2)2 )となる。そこで、インダクタンス範囲計算部52は、インダクタンス値範囲72として、上記L1より大きいか、または上記L2より小さい範囲を出力する。したがって、電源配線に関するインピーダンスのインダクタンス成分が求めたインダクタンス値範囲に入るように、回路設計やパッケージの選択やプリント基板の設計等を行えば、共振周波数がその禁止範囲f1〜f2に入らないことを保証することができる。
図14は、図1に示す電源ノイズ解析装置の詳細な構成(第4の構成)を示すブロック図である。図14において、容量範囲計算部53は、図1に示す解析部12に相当する。容量範囲計算部53は、インピーダンス算出部11で算出された電源配線インピーダンス情報21と与えられた周波数禁止範囲61とに基づき、以下の計算式を用いて、共振周波数が周波数禁止範囲61に入らない容量値の範囲(以下、容量値範囲73という)を求める。すなわち、インピーダンス算出部11で算出された電源配線のインピーダンスを|Z|=jωL+1/jωC(ただし、Lはインダクタンス値、Cは容量値)、周波数禁止範囲61の下限値および上限値をそれぞれf1およびf2としたとき、容量値範囲73の境界値C1およびC2は、f1=1/(2π(LC1)1/2 )およびf2=1/(2π(LC2)1/2 )より、C1=1/(L(2πf1)2 )、C2=1/(L(2πf2)2 )となる。そこで、容量範囲計算部53は、容量値範囲73として、上記C1より大きいか、または上記C2より小さい範囲を出力する。したがって、電源配線に関するインピーダンスの容量成分が求めた容量値範囲73に入るように、回路設計やパッケージの選択やプリント基板の設計等を行えば、共振周波数がその禁止範囲f1〜f2に入らないことを保証することができる。なお、図13および図14に示す構成では、周波数禁止範囲61は、典型的には、半導体集積回路の動作周波数および/または高調波周波数を含むように設定される。
図15は、図1に示す電源ノイズ解析装置の詳細な構成(第5の構成)を示すブロック図である。図15において、動作周波数決定部54は、図1に示す解析部12に相当する。動作周波数決定部54は、インピーダンス算出部11で算出された電源配線インピーダンス情報21、並びに、与えられた周波数許容範囲62および周波数特性許容範囲63に基づき、周波数許容範囲62に含まれ、かつ、電源ノイズが周波数特性許容範囲63内となる周波数を、半導体集積回路の動作周波数74として決定する。決定された動作周波数を使用すれば、半導体集積回路の電源ノイズが所定レベル範囲内となることを保証することができる。
図16は、図1に示す電源ノイズ解析装置の詳細な構成(第6の構成)を示すブロック図である。図16において、インダクタンス範囲計算部55は、図1に示す解析部12に相当する。インダクタンス範囲計算部55は、インピーダンス算出部11で算出された電源配線インピーダンス情報21、並びに、与えられた周波数確認範囲64および周波数特性許容範囲63に基づき、電源ノイズが周波数確認範囲64内では周波数特性許容範囲63内となるインダクタンス値の範囲(以下、インダクタンス値範囲75という)を求める。
また、電源ノイズ解析装置は、インダクタンス範囲計算部55に代えて、容量値、インダクタンス値および抵抗値の中から選択した1以上の要素について、電源ノイズが周波数確認範囲64内では周波数特性許容範囲63内となる範囲を求める範囲計算部を備えていてよい。このようにインダクタンス範囲計算部55で求めたインダクタンス値等に合わせて回路設計やパッケージの選択やプリント基板の設計等を行えば、与えられた周波数範囲内で電源ノイズが与えられた許容範囲を超えないようにすることができる。
なお、図15および図16に示す構成では、解析部12に与えられる周波数特性許容範囲63は、回路設計における遅延制約に基づき変化することとしてもよい。これにより、遅延制約の厳しさに応じて、電源ノイズ解析の厳しさを切り替えることができる。
以上に示すように、本実施形態に係る電源ノイズ解析方法によれば、電源配線に関するインピーダンスに基づき、電源ノイズの周波数特性を解析するので、レイアウト工程が完了していなくても、フロアプラン工程が完了し、電源配線の構造が得られていれば、処理を行うことができる。また、電源配線のみを解析の対象とするので、少ない計算量で処理を行うことができる。
また、ほぼ同電位の電源配線間のインピーダンスを算出することにより、従来の回路モデルでは解析できない、別電源を用いて回路基板の電圧を制御する半導体集積回路における電源−基板電源間あるいはグランド−基板グランド間に発生する電源ノイズを解析することができる。
本発明の電源ノイズ解析方法は、設計の早い段階で少ない計算量で実行できるので、各種の半導体集積回路の電源ノイズ解析を行うときに利用することができ、特に、別電源を用いて回路基板の電圧を制御する半導体集積回路の電源ノイズ解析を行うときにも利用することができる。
本発明の実施形態に係る電源ノイズ解析方法を実行する、電源ノイズ解析装置の構成を示すブロック図 図1に示す装置で使用される第1の回路モデルを示す図 図1に示す装置で使用される第2の回路モデルを示す図 図1に示す装置の第1の詳細な構成を示すブロック図 図1に示す装置における電源配線構造データを説明するための図 図1に示す装置における基板構造データを説明するための図 図1に示す装置で算出される電源インピーダンスを示す図 図1に示す装置で算出される基板インピーダンスを示す図 図1に示す装置で算出されるパッケージインピーダンスを示す図 図1に示す装置による解析結果を示す図 図1に示す装置による他の解析結果を示す図 図1に示す装置の第2の詳細な構成を示すブロック図 図1に示す装置の第3の詳細な構成を示すブロック図 図1に示す装置の第4の詳細な構成を示すブロック図 図1に示す装置の第5の詳細な構成を示すブロック図 図1に示す装置の第6の詳細な構成を示すブロック図 基板電圧が別電源で制御されるCMOSインバータの構成を示す図 基板電圧が別電源で制御される半導体集積回路の電源ノイズを示す図 IR−DROP解析ツールで使用される回路モデルを示す図 LPEツールで使用される配線モデルを示す図 基板ノイズ解析ツールで使用される回路モデルを示す図 従来のプリント基板の電源ノイズ解析方法を示す図
符号の説明
11…インピーダンス算出部
12…解析部
20…設計データ
21…電源配線インピーダンス情報
22…解析結果
31…電源配線寄生素子抽出部
32…基板寄生素子抽出部
33…インピーダンス合成部
41…電源配線構造データ
42…基板構造データ
43…電源配線テクノロジ情報
44…基板テクノロジ情報
45…電源配線寄生インピーダンス情報
46…基板インピーダンス情報
47…パッケージインピーダンス情報
51…共振周波数計算部
52、55…インダクタンス範囲計算部
53…容量範囲計算部
54…動作周波数決定部
61…周波数禁止範囲
62…周波数許容範囲
63…周波数特性許容範囲
64…周波数確認範囲
71…共振周波数
72、75…インダクタンス値範囲
73…容量値範囲
74…動作周波数
81、83…基板
82、84…Nウエル
85…接合点
86…コンタクト

Claims (16)

  1. インピーダンス算出部と解析部とを有する解析装置を用いた、半導体集積回路の電源ノイズ解析方法であって、
    前記インピーダンス算出部が、半導体集積回路の設計データに基づき、少なくとも基板高電位配線を含む2つ以上の電源配線に関するインピーダンスを算出するインピーダンス算出ステップと、
    前記解析部が、算出されたインピーダンスに基づき、電源ノイズの周波数特性を解析する解析ステップとを備え、
    半導体集積回路が、相対的に高電位となる第1の電源配線と、前記第1の電源配線とほぼ同電位となる第2の電源配線として前記基板高電位配線とを有し、
    前記インピーダンス算出ステップは、前記第1および第2の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出することを特徴とする、電源ノイズ解析方法。
  2. 前記インピーダンス算出ステップは、2つ以上の電源配線を含む経路上に存在する配線間容量を含むインピーダンスを算出することを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  3. 前記インピーダンス算出ステップは、2つ以上の電源配線を含む経路上に存在する基板抵抗を含むインピーダンスを算出することを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  4. 前記インピーダンス算出ステップは、2つ以上の電源配線に接続されるパッケージのインピーダンスを含むインピーダンスを算出することを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  5. 前記インピーダンス算出ステップは、2つ以上の電源配線に接続されるプリント基板のインピーダンスを含むインピーダンスを算出することを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  6. 前記インピーダンス算出ステップは、抵抗素子、基板抵抗、容量素子およびウエル容量のいずれかによって分離された2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出することを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  7. 前記インピーダンス算出ステップは、電源配線の構造情報に基づき、2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを抽出することを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  8. 前記インピーダンス算出ステップは、各部分回路について算出したインピーダンスを予め定めた回路モデルに従って合成することにより、2つ以上の電源配線を含む経路のインピーダンスを算出することを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  9. 前記解析ステップは、算出されたインピーダンスに基づき、半導体集積回路の共振周波数を求めることを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  10. 前記解析ステップは、算出されたインピーダンスに基づき、半導体集積回路の共振周波数が予め設定された禁止範囲外となる容量値および/またはインダクタンス値の範囲を求めることを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  11. 前記禁止範囲は、半導体集積回路の動作周波数および/または高調波周波数を含むように設定されていることを特徴とする、請求項10に記載の電源ノイズ解析方法。
  12. 前記解析ステップは、算出されインピーダンスに基づき、電源ノイズが所定レベル範囲内となる周波数の範囲を求め、求めた範囲の中から半導体集積回路の動作周波数を決定することを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  13. 前記解析ステップは、算出されたインピーダンスに基づき、容量値、インダクタンス値および抵抗値の中から選択した1以上の要素について、予め設定された周波数の範囲内で電源ノイズが所定レベル範囲内となる範囲を求めることを特徴とする、請求項1に記載の電源ノイズ解析方法。
  14. 前記解析ステップにおける前記所定レベルは、回路設計における遅延制約に基づき変化することを特徴とする、請求項12または13に記載の電源ノイズ解析方法。
  15. インピーダンス算出部と解析部とを有する解析装置を用いた、半導体集積回路の電源ノイズ解析方法であって、
    前記インピーダンス算出部が、半導体集積回路の設計データに基づき、少なくとも基板高電位配線を含む2つ以上の電源配線に関するインピーダンスを算出するインピーダンス算出ステップと、
    前記解析部が、算出されたインピーダンスに基づき、電源ノイズの周波数特性を解析する解析ステップとを備え、
    前記半導体集積回路が、相対的に高電位となる第1の電源配線と、相対的に低電位となる第2の電源配線と、前記第1の電源配線とほぼ同電位となる第3の電源配線として前記基板高電位配線とを有し、
    前記インピーダンス算出ステップは、電源配線の構造情報に基づき、前記第1および第3の電源配線を含む経路のインピーダンスを抽出することを特徴とする、電源ノイズ解析方法。
  16. インピーダンス算出部と解析部とを有する解析装置を用いた、半導体集積回路の電源ノイズ解析方法であって、
    前記インピーダンス算出部が、半導体集積回路の設計データに基づき、少なくとも基板高電位配線を含む2つ以上の電源配線に関するインピーダンスを算出するインピーダンス算出ステップと、
    前記解析部が、算出されたインピーダンスに基づき、電源ノイズの周波数特性を解析する解析ステップとを備え、
    前記半導体集積回路が、相対的に高電位となる第1の電源配線と、相対的に低電位となる第2の電源配線と、前記第2の電源配線とほぼ同電位となる第3の電源配線と、前記第1の電源配線とほぼ同電位となる第4の電源配線として前記基板高電位配線とを有し、
    前記インピーダンス算出ステップは、電源配線の構造情報に基づき、前記第2および第3の電源配線を含む経路のインピーダンスを抽出することを特徴とする、電源ノイズ解析方法。
JP2003396214A 2003-11-26 2003-11-26 半導体集積回路の電源ノイズ解析方法 Expired - Fee Related JP4065229B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003396214A JP4065229B2 (ja) 2003-11-26 2003-11-26 半導体集積回路の電源ノイズ解析方法
US10/988,833 US20050114054A1 (en) 2003-11-26 2004-11-16 Method for analyzing power supply noise of semiconductor integrated circuit
CNB2004100958888A CN100367286C (zh) 2003-11-26 2004-11-26 半导体集成电路电源噪声的分析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003396214A JP4065229B2 (ja) 2003-11-26 2003-11-26 半導体集積回路の電源ノイズ解析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005157801A JP2005157801A (ja) 2005-06-16
JP4065229B2 true JP4065229B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=34587630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003396214A Expired - Fee Related JP4065229B2 (ja) 2003-11-26 2003-11-26 半導体集積回路の電源ノイズ解析方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20050114054A1 (ja)
JP (1) JP4065229B2 (ja)
CN (1) CN100367286C (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7355429B2 (en) * 2005-03-24 2008-04-08 International Business Machines Corporation On-chip power supply noise detector
JP4682873B2 (ja) * 2006-03-01 2011-05-11 パナソニック株式会社 バイパスコンデンサのチェック方法およびそのチェック装置
KR100776751B1 (ko) 2006-06-09 2007-11-19 주식회사 하이닉스반도체 전압 공급 장치 및 방법
JP4769675B2 (ja) * 2006-09-25 2011-09-07 富士通株式会社 電源ノイズ測定装置,集積回路,および半導体装置
CN101394453B (zh) * 2007-09-19 2011-06-22 华为技术有限公司 电源噪声模型建立方法及其装置
JP5035039B2 (ja) * 2008-03-11 2012-09-26 日本電気株式会社 電子回路基板の電源雑音解析方法とシステム並びにプログラム
JP2010092370A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Elpida Memory Inc 半導体パッケージの電磁界解析方法、電磁界解析装置及び電磁界解析プログラム
JP5347839B2 (ja) * 2009-03-25 2013-11-20 富士ゼロックス株式会社 電源ノイズ解析装置
WO2010125752A1 (ja) * 2009-05-01 2010-11-04 日本電気株式会社 電源設計システム、電源設計方法、及び電源設計用プログラム
JP5332972B2 (ja) * 2009-07-03 2013-11-06 富士通セミコンダクター株式会社 デカップリング容量決定方法、デカップリング容量決定装置およびプログラム
JP4789272B2 (ja) 2009-07-16 2011-10-12 株式会社Nec情報システムズ パワーインテグリティ解析装置、パワーインテグリティ解析方法及びプログラム
JP5672068B2 (ja) * 2011-02-28 2015-02-18 富士通株式会社 ノイズ見積り方法及びノイズ見積り装置
JP5679046B2 (ja) * 2011-03-29 2015-03-04 日本電気株式会社 デカップリング方法と給電線路設計装置並びに回路基板
CN104182554B (zh) * 2013-05-20 2018-08-03 深圳市共进电子股份有限公司 功率放大器的电源管脚的布线结构及布线方法
JP6079436B2 (ja) * 2013-05-27 2017-02-15 富士通株式会社 半導体装置
CN104217046B (zh) * 2013-06-03 2019-06-07 海隆网讯科技(北京)有限公司 布线方法和装置
CN105445569B (zh) * 2015-11-11 2018-04-03 北京航空航天大学 一种适用于高速集成电路的片上纳秒级电源噪声瞬态波形测量系统及其测量方法
US9886541B2 (en) * 2015-12-08 2018-02-06 International Business Machines Corporation Process for improving capacitance extraction performance
CN112379185B (zh) * 2020-11-06 2023-03-21 海光信息技术股份有限公司 一种裸片的电源噪声测试结构
JP7506115B2 (ja) 2022-07-05 2024-06-25 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 回路基板の解析装置および解析方法

Family Cites Families (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3729261A (en) * 1971-06-21 1973-04-24 Rca Corp Stabilized multipass interferometer
US3924201A (en) * 1972-10-02 1975-12-02 Int Laser Systems Inc Laser apparatus employing mechanical stabilization means
US4014814A (en) * 1975-07-30 1977-03-29 Hercules Incorporated Corrosion inhibitor composition
US4225236A (en) * 1977-11-11 1980-09-30 Rca Corporation Fabry-perot interferometer
US4558314A (en) * 1982-12-28 1985-12-10 Robert Fooshee Conductive fluid optical display panel and method of manufacture
CA1195138A (en) * 1983-06-06 1985-10-15 Paul J. Vella Measuring chromatic dispersion of fibers
JPS60115818A (ja) * 1983-10-31 1985-06-22 Fujitsu Ltd 波長分散係数測定装置
JPH079386B2 (ja) * 1988-05-18 1995-02-01 国際電信電話株式会社 光ファイバ分散特性測定方式
US5199042A (en) * 1992-01-10 1993-03-30 Litton Systems, Inc. Unstable laser apparatus
JP3222562B2 (ja) * 1992-08-25 2001-10-29 株式会社東芝 光ネットワークアナライザ
JP2994531B2 (ja) * 1993-07-06 1999-12-27 ケイディディ株式会社 光波長分散測定方法及び装置
US6751482B1 (en) * 1997-06-19 2004-06-15 Byard G. Nilsson Wireless mobile telephone system with alternative power instruments and DTMF Capability
US5969806A (en) * 1997-06-30 1999-10-19 Tyco Submarine Systems Ltd. Chromatic dispersion measurement in a fiber optic cable
US6075647A (en) * 1998-01-30 2000-06-13 Hewlett-Packard Company Optical spectrum analyzer having tunable interference filter
US6385565B1 (en) * 1998-06-18 2002-05-07 Sun Microsystems, Inc. System and method for determining the desired decoupling components for power distribution systems using a computer system
US6532439B2 (en) * 1998-06-18 2003-03-11 Sun Microsystems, Inc. Method for determining the desired decoupling components for power distribution systems
JP2000181943A (ja) * 1998-12-14 2000-06-30 Oki Electric Ind Co Ltd 基板設計方法
US6732065B1 (en) * 1999-04-29 2004-05-04 Silicon Graphics, Incorporated Noise estimation for coupled RC interconnects in deep submicron integrated circuits
JP3821612B2 (ja) * 1999-07-09 2006-09-13 松下電器産業株式会社 不要輻射解析方法
US6937971B1 (en) * 1999-07-30 2005-08-30 Sun Microsystems, Inc. System and method for determining the desired decoupling components for a power distribution system having a voltage regulator module
EP1214785B1 (en) * 1999-08-31 2003-05-21 Sun Microsystems, Inc. A system and method for analyzing simultaneous switching noise
JP3348709B2 (ja) * 1999-11-24 2002-11-20 日本電気株式会社 プリント回路基板設計支援装置及び制御プログラム記録媒体
TW525070B (en) * 1999-11-30 2003-03-21 Nec Corp Power model for EMI simulation to semiconductor integrated circuit, method of designing the power model, EMI simulator, power model preparation computer program, and storage medium storing the same as
JP2001175702A (ja) * 1999-12-22 2001-06-29 Sanyo Electric Co Ltd 回路設計方法
JP2001202400A (ja) * 2000-01-21 2001-07-27 Nec Corp 電源デカップリング回路生成システム及び電源デカップリング回路生成方法
TW530229B (en) * 2000-01-27 2003-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd A computer aided design apparatus for aiding design of a printed wiring board to effectively reduce noise
US6941258B2 (en) * 2000-03-17 2005-09-06 Interuniversitair Microelektronica Centrum Method, apparatus and computer program product for determination of noise in mixed signal systems
US6665843B2 (en) * 2001-01-20 2003-12-16 International Business Machines Corporation Method and system for quantifying the integrity of an on-chip power supply network
JP3569681B2 (ja) * 2001-02-02 2004-09-22 株式会社半導体理工学研究センター 半導体集積回路における電源電流波形の解析方法及び解析装置
JP2002259478A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Nec Corp 統合デジタル回路設計システム及び設計方法
JP4124974B2 (ja) * 2001-03-08 2008-07-23 松下電器産業株式会社 電磁波障害解析方法および電磁波障害解析装置およびこれを用いた半導体装置の製造方法
US6539527B2 (en) * 2001-03-19 2003-03-25 Hewlett-Packard Company System and method of determining the noise sensitivity of an integrated circuit
US6675118B2 (en) * 2001-03-19 2004-01-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. System and method of determining the noise sensitivity characterization for an unknown circuit
US6850878B2 (en) * 2001-04-24 2005-02-01 Sun Microsystems, Inc. System and method for determining the required decoupling capacitors for a power distribution system using an improved capacitor model
JP3894535B2 (ja) * 2001-07-13 2007-03-22 松下電器産業株式会社 不要輻射解析方法および不要輻射解析装置
US7233889B2 (en) * 2001-10-25 2007-06-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method, apparatus, and computer program for evaluating noise immunity of a semiconductor device
US6701488B2 (en) * 2001-11-14 2004-03-02 Sun Microsystems, Inc. Reducing I/O supply noise with digital control
JP3983090B2 (ja) * 2002-04-24 2007-09-26 Necエレクトロニクス株式会社 電源電圧変動解析装置及びそれに用いる電源電圧変動解析方法並びにそのプログラム
US20030212538A1 (en) * 2002-05-13 2003-11-13 Shen Lin Method for full-chip vectorless dynamic IR and timing impact analysis in IC designs
JP2004139181A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Renesas Technology Corp レイアウト装置及びプログラム
US6789241B2 (en) * 2002-10-31 2004-09-07 Sun Microsystems, Inc. Methodology for determining the placement of decoupling capacitors in a power distribution system
US7117459B2 (en) * 2002-11-26 2006-10-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Layout check system
US7047515B1 (en) * 2003-04-04 2006-05-16 Extreme Networks Method for selecting and placing bypass capacitors on multi-layer printed circuit boards
EP1467294A3 (en) * 2003-04-04 2005-06-01 Interuniversitair Microelektronica Centrum Vzw Design method for electronic systems using library of hardware components with performance parameters and cost functions
US7000214B2 (en) * 2003-11-19 2006-02-14 International Business Machines Corporation Method for designing an integrated circuit having multiple voltage domains
US6963204B2 (en) * 2004-04-06 2005-11-08 International Business Machines Corporation Method to include delta-I noise on chip using lossy transmission line representation for the power mesh

Also Published As

Publication number Publication date
CN1622097A (zh) 2005-06-01
CN100367286C (zh) 2008-02-06
JP2005157801A (ja) 2005-06-16
US20050114054A1 (en) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4065229B2 (ja) 半導体集積回路の電源ノイズ解析方法
JP4065242B2 (ja) 電源ノイズを抑えた半導体集積回路の設計方法
US9021412B2 (en) RC extraction methodology for floating silicon substrate with TSV
US7643980B2 (en) Electromagnetic field analysis apparatus, method and computer program
US7120551B2 (en) Method for estimating EMI in a semiconductor device
US9633149B2 (en) System and method for modeling through silicon via
US8452582B1 (en) System and method for adapting behavioral models to fluctuations in parametrically integrated environment
US7698670B2 (en) Method and apparatus for designing semiconductor integrated device using noise current and impedance characteristics of input/output buffers between power supply lines
US20060091550A1 (en) Method of analyzing operation of semiconductor integrated circuit device, analyzing apparatus used in the same, and optimization designing method using the same
CN103294842A (zh) 半导体器件设计方法、系统和计算机可读介质
US8302051B2 (en) System and method for extracting parasitic elements
JP5151571B2 (ja) 電子回路基板の電源雑音解析装置とプログラム
US8200445B2 (en) Power supply noise analysis method, system and program for electronic circuit board
US20070040535A1 (en) Method for Analyzing Power Distribution System and Related Techniques
US8954911B2 (en) Circuit analysis device and circuit analysis method
JP2006253187A (ja) 電源解析方法および電源解析を実行するプログラム
US20030083857A1 (en) Method, apparatus, and computer program for evaluating noise immunity of a semiconductor device
JP5304460B2 (ja) プリント配線基板電源回路設計装置、プリント配線基板電源回路設計方法及びプログラム
US8640069B2 (en) Noise analysis model and noise analysis method including disposing resistors and setting points in a semiconductor
Birrer et al. Silencer!: A tool for substrate noise coupling analysis
JP4283647B2 (ja) レイアウトチェックシステム
Chuang et al. Power integrity chip-package-PCB co-simulation for I/O interface of DDR3 high-speed memory
Ichimura et al. Q factor damping of anti-resonance peak by variable on-die capacitance
US20090112558A1 (en) Method for simultaneous circuit board and integrated circuit switching noise analysis and mitigation
JP2012089107A (ja) 半導体集積回路のノイズ耐性評価方法およびノイズ耐性評価装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees