JP2002265328A - 固形状化粧料 - Google Patents

固形状化粧料

Info

Publication number
JP2002265328A
JP2002265328A JP2001069258A JP2001069258A JP2002265328A JP 2002265328 A JP2002265328 A JP 2002265328A JP 2001069258 A JP2001069258 A JP 2001069258A JP 2001069258 A JP2001069258 A JP 2001069258A JP 2002265328 A JP2002265328 A JP 2002265328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
component
inulin
ester
fatty acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001069258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4669618B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
Satsuki Miyagawa
さつき 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2001069258A priority Critical patent/JP4669618B2/ja
Publication of JP2002265328A publication Critical patent/JP2002265328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4669618B2 publication Critical patent/JP4669618B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い化粧持続性を有し、使用感が良好で、高温
領域での形状安定性に優れた固形状化粧料を提供する。 【解決手段】(A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル
化度が2.2以上の、イヌリン及び/又は加水分解イヌ
リン糖脂肪酸エステルであり、該エステルのアシル基に
おいて、総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノ
イル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基、ドコ
サノイル基から選ばれる一種又は二種以上であるイヌリ
ン及び/又は加水分解イヌリン糖脂肪酸エステル、
(B)分子中にラジカル重合性基を有するオルガノポリ
シロキサン化合物と炭素数14以上の高級アルコールま
たはアミンと(メタ)アクリル酸とのエステルまたは酸
アミドを共重合して得られるアクリル−シリコーン系グ
ラフト共重合体、(C)揮発性環状シリコーンを含有す
ることを特徴とする固形状化粧料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固形状化粧料に関
し、更に詳細には揮発性環状シリコーンを含有すること
で高い化粧持続性を有する固形状化粧料において、更に
使用感が良好で、高温領域での形状安定性を付与した固
形状化粧料の提供を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧料において化粧効果の持
続性を向上させるために、固形油や皮膜形成性を有する
樹脂を揮発性の油剤に溶解して化粧料に配合することが
行われている。すなわち化粧料の塗布後、揮発性油剤の
揮散に伴い、固形油膜や皮膜形成性樹脂が造膜して連続
的な皮膜が形成され、持続性の向上を図るものである。
固形油は、一般的に化粧料に使用されるものが充当で
き、皮膜形成性を有する樹脂は、ビニル系樹脂、アクリ
ル系樹脂や変性セルロース系樹脂に代表されるものであ
り、硬さ、柔軟性、耐水耐油性等の観点から、適宜選択
して使用されている。 また、近年では有機ケイ素系の
樹脂も多用されており、シリコーン系樹脂や特開平2−
25411号に示されるようなアクリルシリコーン系樹
脂の配合が行われている。
【0003】一方、揮発性の油剤として近年では、オク
タメチルシクロテトラシロキサンやデカメチルシクロペ
ンタシロキサン等の揮発性環状シリコーンが多用されて
いる。これは、低分子量の揮発性炭化水素に比べ、皮
膚、毛髪、爪への安全性に優れていることが理由として
挙げられる。
【0004】固形状化粧料は、固形油や油溶性ゲル化剤
で液状油を固形化して製造するのが一般的であり、固形
状に固めた油系中に粉体や顔料、内水相等を均一分散さ
せ、様々な化粧効果に対応するように処方されている。
近年多用されるオクタメチルシクロテトラシロキサンや
デカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性環状シリ
コーンに対しては、特許第2767633号に開示され
るような特殊なアクリル−シリコーン系グラフト共重合
体を用いて、半固形状〜固形状のゲル組成物を得る技術
や、特許第2811487号に開示されるようなフラク
トオリゴ糖の脂肪酸エステルを用いて、揮発性環状シリ
コーン油を固形化する技術が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術は、各々単独では、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサンやデカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発
性環状シリコーンと組み合わせることにより、化粧持続
性の高い固形化粧料を得ることができるが、高温領域で
の化粧料自体の形状安定性が不充分なものであった。高
温領域での形状安定性を確保するため、高融点の固形油
を併用する技術も知られているが、使用感、特に展延時
の滑らかさが悪化することは避けられないものであっ
た。よって、揮発性環状シリコーンを配合することによ
る化粧持続性を具備した固形状化粧料において、滑らか
な使用感を具備し、高温領域での流動化、変形、折れ等
がない、形状安定性に優れるものが望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、係る実情
に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定のイヌリン及び/
又は加水分解イヌリン糖脂肪酸エステルと特定のアクリ
ル−シリコーン系グラフト共重合体を組み合わせて用い
ることにより、使用感、特に展延時の滑らかさに優れ、
高温領域での形状安定性が良好な揮発性環状シリコーン
含有の固形状化粧料が得られることを見出し、本発明を
完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、次の成分(A)〜
(C); (A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2
以上の、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン糖脂肪酸
エステルであり、該エステルのアシル基において、総ア
シル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オク
タデカノイル基、エイコサノイル基、ドコサノイル基か
ら選ばれる一種又は二種以上であるイヌリン及び/又は
加水分解イヌリン糖脂肪酸エステル (B)下記の成分(a)及び(b)を必須成分として共
重合して得られる、アクリル−シリコーン系グラフト共
重合体 成分(a):分子中にラジカル重合性基を有するオルガ
ノポリシロキサン化合物 成分(b):炭素数14以上の高級アルコールまたはア
ミンと(メタ)アクリル酸とのエステルまたは酸アミド (C)揮発性環状シリコーン を含有することを特徴とする固形状化粧料である。さら
に、成分(B)を構成する成分(b)が、炭素数18以
上の高級アルコールまたはアミンと(メタ)アクリル酸
とのエステルまたは酸アミドであることを特徴とする固
形状化粧料である。さらには、成分(C)が、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン及び/又はデカメチルシク
ロペンタシロキサンであることを特徴とする固形状化粧
料である。以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の固形状化粧料に使用され
る、成分(A)の一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化
度が2.2以上である、イヌリン及び/又は加水分解イ
ヌリン脂肪酸エステルは、揮発性環状シリコーンのゲル
構造付与剤として機能する。成分(A)に用いられるイ
ヌリン及び/又は加水分解イヌリンは、多糖類の一種で
あり、D−フルクトースを主要構成糖とするオリゴ糖及
びその加水分解物である。イヌリンは、β−1、2結合
したフラノイドフルクトース単位の鎖から成り、還元末
端において蔗糖結合したα−D−グルコースを有する構
造のものである。イヌリンは、キク科植物、例えばチコ
リ、ダリヤ等の植物から得られる。本発明に使用するイ
ヌリン及び加水分解イヌリンはフラノイドフルクトース
単位が2〜60程度のものが使用できる。成分(A)に
用いられる脂肪酸は、炭素数16、18、20、22の
直鎖脂肪酸が好ましい。成分(A)における、イヌリン
及び/又は加水分解イヌリンのフルクトース単位当りの
脂肪酸の置換度は、2.2以上が好ましい。置換度が
2.2より低いと、揮発性環状シリコーンへの溶解性及
びゲル構造性の付与が充分でなく、本発明の目的である
高温領域での形状安定性の確保が困難である。
【0009】本発明の固形状化粧料に使用される、成分
(A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2
以上である、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪
酸エステルにおいては、該エステルのアシル基におい
て、総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル
基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基、ドコサノ
イル基から選ばれる一種又は二種以上であることが必要
である。これらのアシル基総量が60モル%未満である
と、化粧料の安定性確保が困難である。アシル基の炭素
鎖長においては、ヘキサデカノイル基より炭素数の少な
いアシル基では、ゲル構造性の付与が充分でなく、高温
領域での形状安定性に優れた固形状化粧料が得られな
い、反対にドコサノイル基より炭素数の多いアシル基で
は、高温領域での形状安定性に優れた固形状化粧料が得
られるものの、使用時に重い感触を伴ったり、経時でゲ
ル化剤の析出が発生する。
【0010】本発明に使用される成分(A)において
は、総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル
基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基、ドコサノ
イル基から選ばれる一種又は二種以上であり、一単糖単
位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上であれば、
他のアシル基で置換されていても構わない。他のアシル
基を例示するならば、アセチル基、プロピオニル基、ブ
チリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル
基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、
デカノイル基、ドデカノイル基、テトラデカノイル基、
テトラコサノイル基、ヘキサコサノイル基、オクタコサ
ノイル基、トリアコンタノイル基、オレオイル基、ベン
ゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。
【0011】本発明に使用される成分(A)のアシル基
置換度2.2以上のイヌリン及び/又は加水分解イヌリ
ンの脂肪酸エステルは、当該するイヌリン及び/又は加
水分解イヌリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体を反応さ
せることにより製造される。脂肪酸誘導体は、酸ハライ
ド、酸無水物等が例示できる。イヌリン及び加水分解イ
ヌリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体との反応は、従来
公知の方法により容易に行なうことができる。例えば、
イヌリン及び加水分解イヌリンをジメチルホルムアミド
及びピリジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライド又は
脂肪酸無水物を加え、60℃前後で約2時間反応させる
ことにより得ることができる。
【0012】本発明における成分(A)の配合目的は、
成分(C)の揮発性環状シリコーン油の固形化である
が、成分(B)の特定のアクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体と組み合わせて使用することにより、当該固
形状化粧料の高温領域での形状安定性が確保できる。本
発明の化粧料における成分(A)の配合量は、化粧料の
剤型種、用途種等により限定はできないが、総油量の5
〜25質量%である。
【0013】本発明の固形状化粧料に配合される成分
(B)は、(a)分子中にラジカル重合性基を有するオ
ルガノポリシロキサン化合物、(b)炭素数14以上の
高級アルコールまたはアミンと(メタ)アクリル酸との
エステルまたは酸アミドを必須成分として共重合して得
られるアクリル−シリコーン系グラフト共重合体であ
る。本発明における成分(B)の配合目的は、成分
(C)の固形化及び成分(A)との相乗作用による、高
温領域での当該固形状化粧料の形状安定化である。
【0014】(a)の分子内にラジカル重合性基を有す
るオルガノポリシロキサン化合物は、下記一般式で示さ
れるものである。
【0015】
【化2】
【0016】式中、Rは、水素原子又はメチル基を表
す。Rは、場合によりエーテル結合1個又は2個で遮
断されている直鎖状又は分岐鎖状の炭素鎖を有する炭素
原子1〜10個の2価の飽和炭化水素基を表すものであ
るが、これは具体的には、−CH−、−(CH
−、−(CH−、−(CH−、−(C
10−、−CHCH(CH)CH−、−C
CHOCHCHCH−、−CHCH
CHCH(CH)CH−、−CHCHOCH
CHOCHCHCH−等が例示される。R
は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲ
ン置換アルキル基、オルガノポリシロキシ基、2価アル
キル基で連結されるオルガノポリシロキシ基から選ばれ
る、互いに異なっていても良い、一種又は二種以上の置
換基である。nは1.5〜2.5であり、mは1〜30
0、好ましくは5〜100である。mが1より小さいと
成分(C)の揮発性環状シリコーンへの溶解性が劣るも
のとなってしまう。また、300を超えると、成分
(C)の固形化能力が不充分である。
【0017】本発明の成分(B)を構成する(a)とし
て好適に使用できる、分子中にラジカル重合性基を有す
るオルガノポリシロキサン化合物としては、以下の構造
のものが例示できる。
【0018】
【化3】
【0019】(b)の、炭素数14以上の高級アルコー
ルまたはアミンと(メタ)アクリル酸とのエステルまた
は酸アミドは、例えば炭素数14以上の高級アルコール
またはアミンと、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸ハロゲン化物等を
反応させてエステルまたは酸アミドとすることにより容
易に得ることができる。これらのうち、特に好適に用い
られるものを具体的に例示すれば、以下のものが挙げら
れる。
【0020】
【化4】
【0021】本発明における成分(B)は、成分(a)
及び成分(b)を必須成分として共重合して得られる
が、発明の目的を逸しない範囲で、成分(a)、(b)
以外のラジカル重合性モノマーを適宜選択して、共重合
しても構わない。成分(a)、(b)以外のラジカル重
合性モノマーとは、ラジカル重合性不飽和結合を分子内
に1個有する化合物を意味し、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)
アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、
アルキル(メタ)アクリレートのアルキル部分の水素原
子が一部若しくは総てハロゲン原子で置換されたハロゲ
ン置換アルキル(メタ)アクリレート、スチレン、置換
スチレン、酢酸ビニル、マレイン酸エステル、フマル酸
エステル、クロトン酸エステル、アクリロニトリル、N
−ビニルアセトアミド等が挙げられる。
【0022】本発明に使用される成分(B)は、上記の
必須成分(a)、(b)を共重合することで得られる。
成分(B)中に占める成分(a)の割合は、ポリシロキ
サン鎖長の長さにより限定は出来ないが、一般に共重合
時のモノマー組成において2〜40モル%、成分(b)
の割合は30〜95モル%である。成分(a)が2モル
%未満では、成分(C)との相溶性に劣る成分(B)と
なり、反対に40モル%を超えると、成分(C)に対す
る固形化能が発揮されない。成分(b)は、30モル%
未満だと高温領域での形状安定性に優れる固形状化粧料
が得難く、反対に95モル%を超えると、成分(C)と
相溶しなくなる。
【0023】成分(B)の調製は、従来公知の方法で行
われる。すなわち、パーオキサイド化合物、アゾ化合物
等のラジカル重合開始剤の存在下の溶液重合、乳化重
合、懸濁重合、塊重合を行なうことができる。これらの
中でも溶液重合法は、得られる成分(B)の分子量を最
適範囲に調整することが容易であるため、好ましい方法
である。用いられる溶媒は、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸ブチル、酢酸イ
ソブチル等のエステル類、イソプロパノール、ブタノー
ル等のアルコール類の一種又は二種以上の混合物が挙げ
られる。重合反応温度は、成分(b)の融点以上の温
度、一般には50〜180℃、好ましくは60〜120
℃の範囲内で行なうことができ、この条件下に5〜10
時間程度で完結させることができる。
【0024】本発明の固形状化粧料における成分(B)
の配合量は、化粧料の剤型種、用途種、総油量中の成分
(C)が占める割合等により限定はできないが、総油量
の5〜25質量%である。
【0025】本発明の固形状化粧料に配合される成分
(C)の揮発性環状シリコーンは、成分(A)と成分
(B)の相乗作用によりゲル化され、目的である高温領
域での形状安定性を発現させるものである。揮発性環状
シリコーンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキ
サン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチ
ルシクロヘキサシロキサン等が例示され、これらの一種
又は二種以上を適宜選択して用いることができる。これ
らの中でも、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサンがより好ましい。
【0026】本発明における成分(C)の配合量は、化
粧料の剤型種、用途種等により限定はできないが、総油
量の20〜100質量%である。
【0027】本発明の固形状化粧料においては、成分
(C)の揮発性環状シリコーン以外にも、発明の効果を
妨げない範囲で、化粧料に配合が許される油剤の配合が
可能である。成分(C)以外の油剤は、固形、半固形、
液体のいずれの性状であっても良いが、固形油の配合に
関しては、本発明の効果である滑らかな使用感を損なう
ことが多いので、あくまで発明の効果を妨げない範囲内
での配合量調整が望まれる。油剤の種類は、動物油、植
物油、鉱物油、合成油を問わず、炭化水素類、油脂類、
ロウ類、エステル類、脂肪酸類、高級アルコール類、シ
リコーン油類、フッ素系油、親油性界面活性剤等が使用
可能である。例示すれば、流動パラフィン、スクワラ
ン、ポリブテン、ワセリン、パラフィンワックス、セレ
シンワックス、マイクロクリスタリンワックス、オリー
ブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、モ
クロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロ
ウ、ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン
酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリス
チン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリスリトー
ル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸
ジグリセリル、ステアリン酸、ラウリン酸、オレイン
酸、ベヘニン酸、セタノール、ステアリルアルコール、
オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチル
ハイドロジェンポリシロキサン、三次元架橋構造を有す
るジメチルポリシロキサン重合物、パーフルオロオクタ
ン、パーフルオロデカン、パーフルオロポリエーテル等
が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることがで
きる。
【0028】本発明の固形状化粧料においては、発明の
効果を妨げない範囲で、前述の成分(A)、(B)、
(C)以外に、化粧料の着色、メイクアップ効果、紫外
線防止効果、化粧料の感触改良等を目的として、化粧料
用粉体を配合することが可能である。本発明に配合可能
な粉体は、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒
子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造、
等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、
有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられ
る。具体的には、着色剤として、酸化チタン、黒酸化チ
タン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化
鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボ
ンブラック、タール系色素等、感触調整剤として、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイ
ト、セリサイト、タルク、炭化珪素、窒化硼素、ナイロ
ンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニト
リル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン
−メタクリル酸共重合体パウダー、ウールパウダー、シ
ルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等、
光輝性粉体として、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、
酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料
処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等、紫外線遮断
剤として、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子
酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チ
タン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体等が挙
げられ、これらの一種又は二種以上を配合することがで
きる。尚、これら粉体は、分散性や付着性を改良するた
めに、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油
剤類等の通常公知の方法により、表面処理して用いても
良い。
【0029】本発明の固形状化粧料の剤型は、油中水型
乳化物、油性物、含水油性物等とすることができ、形状
はスティック状化粧料や溶融充填固化の型流し込み化粧
料等とすることができる。用途別の化粧料としては、日
焼け止め料、化粧下地料、コントロールカラー料、ファ
ンデーション料、頬紅料、アイカラー料、マスカラ料、
アイライナー料、口唇化粧料、口紅オーバーコート料、
美爪料等が挙げられる。剤型別、用途別化粧料の調製に
あたっては、前述の成分の他、ゲル化剤、界面活性剤、
多価アルコール、水溶性高分子、油溶性高分子、水性成
分、水、防腐防黴剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美肌
成分等を配合することが可能である。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものでは
ない。
【0031】参考例1:加水分解イヌリンステアリン酸
エステルの合成 加水分解イヌリン(商品名「ラフティローズP95」O
RAFTi社製、糖重合度2〜7)10.8gにジメチ
ルホルムアミド500gを加え、60℃で攪拌して溶解
した。これにピリジン16gを加えて攪拌しながらステ
アリン酸クロライド60.5g滴下し、2時間反応後ピ
リジン塩を濾別し、ジメチルホルムアミドを留去した。
残渣にトルエンを加えて抽出し、ボウ硝にて乾燥後溶媒
を留去した。残渣をメタノールで洗浄し、加水分解イヌ
リンステアリン酸エステル40gを得た。この加水分解
イヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度(一
単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分子数を示す)
は、そのケン化価より2.8であった。
【0032】参考例2:イヌリンステアリン酸エステル
の合成 イヌリン(商品名「ラフティリンLS」ORAFTi社
製、糖重合度8〜12)10.8gにジメチルホルムア
ミド500gを加え、60℃で攪拌して溶解した。これ
にピリジン16gを加えて攪拌しながらステアリン酸ク
ロライド60.5g滴下し、2時間反応後ピリジン塩を
濾別し、ジメチルホルムアミドを留去した。残渣にトル
エンを加えて抽出し、ボウ硝にて乾燥後溶媒を留去し
た。残渣をメタノールで洗浄し、イヌリンステアリン酸
エステル45gを得た。このイヌリンステアリン酸エス
テルの脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化
した脂肪酸の分子数を示す)は、そのケン化価より2.
7であった。
【0033】参考例3:イヌリンステアリン酸エステル
の合成 イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTi社
製、糖重合度20〜25)16.2gにジメチルホルム
アミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌
しながら溶解した。これに、攪拌しながらステアリン酸
クロライド91gを滴下し、5時間反応後、精製水1L
中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣
をメタノールで洗浄し、イヌリンステアリン酸エステル
57gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂
肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪
酸の分子数を示す)は、そのケン化価より2.8であっ
た。
【0034】参考例4:イヌリンベヘン酸エステルの合
成 イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTi社
製、糖重合度20〜25)16.2gにジメチルホルム
アミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌
しながら溶解した。これに、攪拌しながらベヘン酸クロ
ライド108gを滴下し、5時間反応後、精製水1.5
L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残
渣をメタノールで洗浄し、イヌリンベヘン酸エステル6
7gを得た。このイヌリンベヘン酸エステルの脂肪酸平
均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分
子数を示す)は、そのケン化価より2.7であった。
【0035】参考例5:イヌリンステアリン酸エステル
(低置換度)の合成 ステアリン酸クロライド60gを用いる以外は、参考例
3と同様の操作を行い、イヌリンステアリン酸エステル
45gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂
肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪
酸の分子数を示す)は、そのケン化価より1.9であっ
た。
【0036】参考例6:アクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体の合成1 下記化学式で表される分子内にラジカル重合性基を有す
るオルガノポリシロキサン化合物15.9g、
【0037】
【化5】
【0038】メタクリル酸ステアリル25.3g、トル
エン50g、アゾビスイソブチロニトリル0.7gを添
加、溶解させた後、攪拌下に105〜110℃の温度範
囲内で5時間共重合反応を行い、粘稠な溶液を得た。こ
の溶液に1Lのメタノールを注入し、アクリル−シリコ
ーン系グラフト共重合体をを沈殿析出させ、沈殿物を濾
別、精製し、乾燥させて無色の樹脂状物37gを得た。
このものは、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシ
ロキサンがグラフト化されたアクリル系ポリマーである
ことが確認された。
【0039】参考例7:アクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体の合成2 下記化学式で表される分子内にラジカル重合性基を有す
るオルガノポリシロキサン化合物35g、
【0040】
【化6】
【0041】メタクリル酸クロライドとベヘニルアルコ
ールより常法に従い調製したメタクリル酸ベヘニル2
4.7g、メタクリル酸メチル0.9g、アクリル酸2
−エチルヘキシル1.7g、トルエン80gから、参考
例5と同様の条件において、白色ロウ状のアクリル−シ
リコーン系グラフト共重合体51gを得た。
【0042】参考例8:アクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体の合成3 下記化学式で表される分子内にラジカル重合性基を有す
るオルガノポリシロキサン化合物40g、
【0043】
【化7】
【0044】メタクリル酸クロライドとβ−シトステロ
ールより常法に従い調製したメタクリル酸β−シトステ
ロール38.6g、トルエン120g、アゾビスイソブ
チロニトリル1gを均一溶解させた後、攪拌下に105
〜110℃の温度範囲内で6時間共重合反応を行い、後
は参考例5と同様に操作して白色固体のアクリル−シリ
コーン系グラフト共重合体65gを得た。
【0045】参考例9:アクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体の合成4 下記化学式で表される分子内にラジカル重合性基を有す
るオルガノポリシロキサン化合物40g、
【0046】
【化8】
【0047】メタクリル酸クロライドとラウリルアルコ
ールより常法に従い調製したメタクリル酸ラウリル35
g、トルエン120g、アゾビスイソブチロニトリル1
gを均一溶解させた後、攪拌下に105〜110℃の温
度範囲内で6時間共重合反応を行い、後は参考例5と同
様に操作して無色液状のアクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体62gを得た。
【0048】実施例1〜4及び比較例1〜5:スティッ
クファンデーション 表1に示す組成のスティックファンデーションを以下の
製造方法にて調製し、「滑らかな使用感」、「高温領域
での形状安定性」の各項目について、以下の評価方法に
より評価を行い、結果を併せて表1に示した。
【0049】
【表1】
【0050】(注1):KP−561(信越化学工業社
製) (注2):コスモール168AR(日清製油社製) (注3):PI−チタンCR−50(80%)(三好化
成社製) (注4):PI−ベンガラ七宝(80%)(三好化成社
製) (注5):PI−イエローLLXLO(80%)(三好
化成社製) (注6):PI−ブラックBL−100(80%)(三
好化成社製) (注7):PI−タルク(三好化成社製) (注8):NFI−セリサイト(三好化成社製)(注
9):KSP−100(信越化学工業社製)
【0051】(製造方法) A.成分1〜8、10〜13を加熱溶解して均一に混合
する。 B.Aに成分14〜19を加え、ロールミルにて均一に
混合する。 C.Bを80℃に加温し、熱時、成分9、20を加え、
均一に混合後、脱泡する。 D.Cを85℃に加温し、溶融充填してスティック状に
成型し、冷却してスティックファンデーションを得た。
【0052】(評価方法:滑らかな使用感)女性専門パ
ネル30名に、実施例及び比較例のスティックファンデ
ーションを使用してもらい、使用時に滑らかさを感じた
人数により、下記判定基準によって評価を行なった。
【0053】(評価方法:高温領域での形状安定性)前
記スティックファンデーションを直径10mm、長さ6
0mmの円柱状に溶融充填成型し、片端から10mmの
部分を治具で保持した。揮発性物質の揮散による影響を
無くす為、保持状態のまま、内径が30mm、長さ10
0mmの円筒気密容器に入れ、スティックが水平の状態
で、55℃の恒温槽に放置した。2時間後、スティック
の曲がり具合を先端の変位量で測定し、高温領域での形
状安定性を下記基準により評価した。
【0054】表1の結果からあきらかなように、本発明
に係わる実施例1〜4のスティックファンデーション
は、比較例に対して、滑らかな使用感を有し、高温領域
での形状安定性に優れたものであった。
【0055】 実施例5:ファンデーション (成分) (質量%) 1.加水分解イヌリンステアリン酸エステル(参考例1) 10.0 2.モノステアリン酸硬化ヒマシ油 2.5 3.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 8.0 4.ジカプリン酸プロピレングリコール 8.0 5.ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 8.0 6.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(参考例7) 5.0 7.ショ糖脂肪酸エステル 1.0 (サーフホープSE COSME C−2102:三菱化学フーズ社製) 8.デカメチルシクロペンタシロキサン 25.0 9.有機変性ベントナイト 0.5 (ベントン38:NLインダストリー社製) 10.酸化チタン 11.0 11.ベンガラ 0.15 12.黄色酸化鉄 2.1 13.アンバー 0.5 14.黒酸化鉄 0.1 15.タルク 1.15 16.球状PMMA粉体 1.0 17.ヘプタオレイン酸デカグリセリル 1.5 18.セスキオレイン酸ソルビタン 1.5 19.ポリオキシエチレン変性シリコーン 1.5 (KF6017:信越化学工業社製) 20.ポリオキシエチレン・アルキル共変性シリコーン 1.5 (KF6026:信越化学工業社製) 21.ナトリウム・マグネシウム・リチウム珪酸塩 0.1 (ラポナイトXLS:ラポルテ社製) 22.ショ糖脂肪酸エステル 0.5 (サーフホープSE COSME C−1601:三菱化学フーズ社製) 23.ソルビトール 0.2 24.グリセリン 1.0 25.プロピレングリコール 2.0 26.防腐剤 適量 27.精製水 残量
【0056】(製造方法) A.成分1〜8を加熱して混合溶解し、放冷する。 B.Aに成分9〜20を加え、ロールミルにて均一混合
する。 C.成分21〜27を均一に溶解混合する。 D.BにCを攪拌しながら加え、乳化し、脱泡する。 E.Dを85℃で皿に溶融充填し、ファンデーションと
した。
【0057】実施例5のファンデーションは、滑らかな
使用感を有し、形状安定性に優れるものであった。
【0058】 実施例6:スティックコンシーラー (成分) (質量%) 1.イヌリンベヘン酸エステル(参考例4) 10.0 2.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(参考例8) 3.5 3.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(参考例6) 3.5 4.ポリエチレンワックス 2.0 (ポリワックス2000:バリコ社製) 5.イソオクタン酸セチル 10.0 6.ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル 4.0 (コスモール168AR:日清製油社製) 7.ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 10.0 8.オクタメチルシクロテトラシロキサン 15.0 9.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量 10.酸化チタン 15.0 11.ベンガラ 0.5 12.黄酸化鉄 4.0 13.アンバー 1.5 14.黒酸化鉄 0.1 15.タルク 4.4 16.シリカ 2.0 17.硫酸バリウム 2.0 18.赤色226号 適量 19.疎水性無水ケイ酸 0.5 (AEROSIL R974:日本アエロジル社製)
【0059】(製造方法) A.成分1〜9を加熱溶解して均一に混合する。 B.Aに成分10〜19を加え、ロールミルにて均一に
混合する。 C.Bを88℃に加温し、脱泡後、スティック状に溶融
充填成型し、スティックコンシーラーとした。
【0060】実施例6のスティックコンシーラーは、滑
らかな使用感であり、安定性にも優れるものであった。
【0061】 実施例7:スティック状日焼け止め (成分) (質量%) 1.加水分解イヌリンステアリン酸エステル(参考例1) 5.0 2.イヌリンステアリン酸エステル(参考例2) 6.0 3.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体 6.0 (KF561:信越化学工業社製) 4.デキストリン脂肪酸エステル 1.5 (レオパールTL:千葉製粉社製) 5.マイクロクリスタリンワックス 2.0 (WEISSEN 0252C:日本精蝋社製) 6.メチルフェニルポリシロキサン 14.0 (FZ209:日本ユニカー社製) 7.トリイソオクタン酸グリセリル 20.0 8.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量 9.ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 4.0 10.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 2.0 11.4−t−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン 0.05 12.微粒子酸化チタン 7.0 (TIPAQUE TTO−51(A):石原産業社製) 13.微粒子酸化亜鉛 7.0 (ZnO−350:住友大阪セメント社製) 14.モノステアリン酸ソルビトール 1.8 15.ポリオキシエチレン変性シリコーン 2.5 (KF6015:信越化学工業社製) 16.リシノレイン酸ポリグリセリンエステル 1.5 (PR−100:理研ビタミン社製) 17.ショ糖エルカ酸エステル 1.0 (サーフホープSE COSME C−2102:三菱化学フーズ社製) 18.防腐剤 適量
【0062】(製造方法) A.成分6〜17をビーズミルにて均一に混合する。 B.Aに成分1〜5を加え、加熱して均一に混合する。 C.Bに成分18を加え、脱泡する。 D.Cをスティック状に加熱溶融充填成型し、スティッ
ク状日焼け止めとした。
【0063】実施例7のスティック状日焼け止めは、サ
ンカット効果が長時間持続するものであり、安定性が良
好で、使用感の滑らかなものであった。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の固形状化
粧料は高い化粧持続性を有し、使用感が良好で、高温領
域での形状安定性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB172 AB212 AB232 AB242 AB362 AB432 AB442 AC012 AC022 AC122 AC132 AC212 AC342 AC352 AC392 AC422 AC432 AC442 AC862 AD092 AD152 AD161 AD162 AD171 AD172 AD211 AD212 CC12 CC19 DD21 EE01 EE06 EE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)〜(C); (A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2
    以上の、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン糖脂肪酸
    エステルであり、該エステルのアシル基において、総ア
    シル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オク
    タデカノイル基、エイコサノイル基、ドコサノイル基か
    ら選ばれる一種又は二種以上であるイヌリン及び/又は
    加水分解イヌリン糖脂肪酸エステル (B)下記の成分(a)及び(b)を必須成分として共
    重合して得られる、アクリル−シリコーン系グラフト共
    重合体 成分(a):下記一般式で表される、分子中にラジカル
    重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を表す。Rは場
    合によりエーテル結合1個又は2個で遮断されている直
    鎖状又は分岐鎖状の炭素鎖を有する炭素原子1〜10個
    の2価の飽和炭化水素基である。Rは、炭素数1〜6
    のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲン置換アルキル
    基、オルガノポリシロキシ基、2価アルキル基で連結さ
    れるオルガノポリシロキシ基から選ばれる、互いに異な
    っていても良い、1種又は2種以上の置換基である。n
    は1.5〜2.5、mは1〜300。) 成分(b):炭素数14以上の高級アルコールまたはア
    ミンと(メタ)アクリル酸とのエステルまたは酸アミド (C)揮発性環状シリコーン を含有することを特徴とする固形状化粧料。
  2. 【請求項2】成分(B)を構成する成分(b)が、炭素
    数18以上の高級アルコールまたはアミンと(メタ)ア
    クリル酸とのエステルまたは酸アミドであることを特徴
    とする請求項1記載の固形状化粧料。
  3. 【請求項3】成分(C)が、オクタメチルシクロテトラ
    シロキサン及び/又はデカメチルシクロペンタシロキサ
    ンであることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに
    記載の固形状化粧料。
JP2001069258A 2001-03-12 2001-03-12 固形状化粧料 Expired - Lifetime JP4669618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001069258A JP4669618B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 固形状化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001069258A JP4669618B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 固形状化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002265328A true JP2002265328A (ja) 2002-09-18
JP4669618B2 JP4669618B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=18927317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001069258A Expired - Lifetime JP4669618B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 固形状化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4669618B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6092625A (ja) * 1983-10-27 1985-05-24 Toshiba Corp 樹脂封止型半導体装置の樹脂バリ除去方法
JP2003104825A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Kose Corp 化粧料並びに化粧料用組成物
JP2005306845A (ja) * 2004-03-24 2005-11-04 Kose Corp 固形粉末化粧料
JP2006052155A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Kose Corp 油性固形化粧料
WO2006022395A1 (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Shiseido Company, Ltd. 油性化粧料
JP2006256978A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Kose Corp ゲル組成物及びそれを含有する化粧料
JP2007269691A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Kose Corp 油性化粧料
JP2008247762A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp 油性化粧料
JP2008247759A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp 油性化粧料
JP2008247758A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp 油性固形化粧料
JP2008247760A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp 油性化粧料
JP2008247761A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp アイメイクアップ化粧料
FR2968979A1 (fr) * 2010-12-21 2012-06-22 Oreal Composition cosmetique sous forme de produit coule
JP2014196259A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社コーセー 油性固形化粧料
JP2015024962A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 日本メナード化粧品株式会社 油性棒状化粧料
CN113015515A (zh) * 2018-11-09 2021-06-22 日本精化株式会社 化妆品

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02132141A (ja) * 1988-07-12 1990-05-21 Kobayashi Kose Co Ltd ゲル組成物並びにこれを含有する化粧料
JPH03162442A (ja) * 1989-11-21 1991-07-12 Kobayashi Kose Co Ltd ゲル組成物及びこれを含有する化粧料
JPH03197409A (ja) * 1989-12-27 1991-08-28 Kobayashi Kose Co Ltd 油ゲル化剤及びこれを含有する化粧料
JPH04342513A (ja) * 1991-05-20 1992-11-30 Kose Corp 固形状組成物及びこれを含有する化粧料
JPH07196437A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Kose Corp 油性固型化粧料
JPH08157324A (ja) * 1994-11-30 1996-06-18 Kose Corp 油性固形化粧料
JP2000086429A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Kose Corp 化粧料

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02132141A (ja) * 1988-07-12 1990-05-21 Kobayashi Kose Co Ltd ゲル組成物並びにこれを含有する化粧料
JPH03162442A (ja) * 1989-11-21 1991-07-12 Kobayashi Kose Co Ltd ゲル組成物及びこれを含有する化粧料
JPH03197409A (ja) * 1989-12-27 1991-08-28 Kobayashi Kose Co Ltd 油ゲル化剤及びこれを含有する化粧料
JPH04342513A (ja) * 1991-05-20 1992-11-30 Kose Corp 固形状組成物及びこれを含有する化粧料
JPH07196437A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Kose Corp 油性固型化粧料
JPH08157324A (ja) * 1994-11-30 1996-06-18 Kose Corp 油性固形化粧料
JP2000086429A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Kose Corp 化粧料

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6092625A (ja) * 1983-10-27 1985-05-24 Toshiba Corp 樹脂封止型半導体装置の樹脂バリ除去方法
JP2003104825A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Kose Corp 化粧料並びに化粧料用組成物
JP2005306845A (ja) * 2004-03-24 2005-11-04 Kose Corp 固形粉末化粧料
JP2006052155A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Kose Corp 油性固形化粧料
US8080238B2 (en) 2004-08-24 2011-12-20 Shiseido Company, Ltd. Oil-based cosmetic composition
WO2006022395A1 (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Shiseido Company, Ltd. 油性化粧料
JP2006306829A (ja) * 2004-08-24 2006-11-09 Shiseido Co Ltd 油性化粧料
EP1787628A1 (en) * 2004-08-24 2007-05-23 Shiseido Company, Ltd. Oily cosmetic preparation
EP1787628A4 (en) * 2004-08-24 2014-12-03 Shiseido Co Ltd OILY COSMETIC PREPARATION
JP2006256978A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Kose Corp ゲル組成物及びそれを含有する化粧料
JP2007269691A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Kose Corp 油性化粧料
JP2008247759A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp 油性化粧料
JP2008247760A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp 油性化粧料
JP2008247761A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp アイメイクアップ化粧料
JP2008247758A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp 油性固形化粧料
JP2008247762A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kose Corp 油性化粧料
FR2968979A1 (fr) * 2010-12-21 2012-06-22 Oreal Composition cosmetique sous forme de produit coule
JP2014196259A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社コーセー 油性固形化粧料
JP2015024962A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 日本メナード化粧品株式会社 油性棒状化粧料
CN113015515A (zh) * 2018-11-09 2021-06-22 日本精化株式会社 化妆品

Also Published As

Publication number Publication date
JP4669618B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6342209B1 (en) Cosmetic compositions containing film forming polymers plasticized with esters and malic acid
JP3736848B2 (ja) 表面処理粉体及び化粧料
EP1604632B1 (en) Cosmetic comprising a specific terpolymer
JP4669618B2 (ja) 固形状化粧料
JP2003104825A (ja) 化粧料並びに化粧料用組成物
JP5043304B2 (ja) ゲル組成物及びそれを含有する化粧料
JP2002179798A (ja) 多価アルコール変性シリコーン及びそれを含有する化粧料
JP2004169015A (ja) 粉体組成物及び油中粉体分散物.並びにそれらを有する化粧料
EP0958805A2 (en) Makeup cosmetic composition
JP2002038013A (ja) 粉体組成物、その油中粉体分散物及びそれらを含有する化粧料
JP4509372B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JPH06298623A (ja) シリコーン含有リップケア化粧組成物
JP2007269689A (ja) 油中粉体分散物及びそれを配合した化粧料
JP7360541B2 (ja) 化粧品組成物
JPH10251123A (ja) 表面処理酸化チタン粉末及びそれを含有する化粧料
JP2002316912A (ja) 油性固形化粧料
JP3672003B2 (ja) 化粧料
JP2003146832A (ja) 化粧料
JP2000086429A (ja) 化粧料
JP2009132638A (ja) 化粧料
JP4688291B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP4669617B2 (ja) 化粧料
JP2006282517A (ja) ゲル組成物及びそれを含有する化粧料
JP3671327B2 (ja) 油中水型化粧料
JP5345309B2 (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080304

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4669618

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term