JPH02132141A - ゲル組成物並びにこれを含有する化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定のオルガノシロキサンを側鎖として有す
るアクリル−シリコーン系グラ７ト共重合体と低粘度シ
リコーン油とからなる固形状のゲル組成物並びにこれを
含有する化粧料に関するもので、更に詳しくはソフトで
、安定性に優れた、特Ｋ化粧品用素材として有用な固形
状のグル組成物並びにこれを含有せしめることにより、
なめらかでさっぱりした感触を有する、使用感、使用性
、経時安定性に優れた化粧料の提供を目的とするもので
ある。 〔従来の技術〕 従来より、化粧料は、ワックスなどの固形状油剤、半固
形状油剤、液状油剤、ゲル化剤などを基材として用い、
固形状、軟膏状、グル状として調製している。 そうした基材の構成成分としてシリコーン油は、その優
れた特性から様々な製品に応用されており、特に化粧料
関係においても有用な油剤成分として汎用されている。 このことはシリコーン油がべたつきが少なくなめらかで
伸びがよく、さっぱりした感触を持ち、また潤滑性、撥
水性に富むと共に無味・無臭で皮膚安全性が高い等の好
適な特徴乃至条件を具備しているためである。従ってシ
リコーン油を配合、活用することで良好な使用感を有し
、皮膚・毛髪をトリートメントし保護する基礎化粧料や
頭髪化粧料、或いは化粧持続性の良好なメーキャツゾ化
粧料の製品化検討がなされてきた。 通常、斯かる化粧品用シリコーン油とじ【は分子量、粘
度の相違する鎖状のジメチルポリシロキサンを代表に、
環状のオクタメテルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルンクロペンタシロキサン、またメチルフエニル？リシ
ロキサン、メチルノ１イドロゾエン？リシロキサンが挙
げられ、その他各種の重合・共重合体物、変性物が市販
されている。 これら各穐シリコーン油は化粧目的、期待すべき効果を
考慮して使いわけや併用が行なわれている。例えば低粘
度シメチル，ｊ５　＋７シロキサンはべたつきが少なく
さっぱりした感触が求められる製品に、また一層高粘度
のものは水を効果的にはじく撥水性を有する製品に適用
され、さらに鎖状、環状の揮発性シリコーン油は塗布後
揮散してしまう性質があるので清涼感を必要とする製品
等に用いられることが多い。そしてまたゾメチルハイド
ロゾエン？リシロキサンは、化粧品用粉体の疎水化処理
に利用することでメーキャップ化粧料の化粧もちの向上
が図られてきた。 一般にこうしたシリコーン油の特性を有効に活用した技
術が知られると共に化粧料への用途開発研究の努力も行
われてきた。 〔発明が解決しようとする課題〕 前記した如《、シリコーン油は、化粧品用油剤として重
要であるものの、一層機能性を高めた、期待する製品を
得る上で以下に述べるような不都合とする点がしばしば
見受けられた。 すなわち、シリコーン油は、概して他の化粧品用油剤と
の相沼性が悪く、均一に溶解し安定したシリコーン油を
ペースとする製品の調製が困難であった。シリコーン油
を配合する場合、乳化エマルションにして、またワック
スその他の化粧品用油剤と混合して行っても安定に維持
し難く、特にシリコーン油の特性を効果的に発揮させる
べく多量に含有せしめると経時的Ｋ分離・排出等の現象
を招くことがあった。 このことは、特にさっぱりした感触を付与することや、
メーキャッノ化粧料の化粧もちを高めるために低粘度も
し《は揮発性シリコーン油を多量に用いた時Ｋ顕著に認
められることであった。そして高粘度シリコーン油を使
用した場合には、撥水性は向上するが、べとつき感や重
い油感も同時に感じられる結果になる。 このようにシリコーン油の含有量を増加させ、充分に効
果を期待し、しかも安定性の良い製品を得る上で苦心を
強いられた。 また、シリコーン油は、流動特性として降伏値を持たな
いため、化粧料の主骨格として使用する場合、例えば顔
料などの比重差のある物質を経時的に安定に分散した状
態に保つことが難しいものであった。係る点から分子量
の大きい高粘度のものを使用したとしても、見掛け上の
粘贋は有するものの、やはり降伏値をもたない流動特性
を示すので、比重差の大きいものを保持できず、沈降等
の現象が見られると共に上述した如《、べとつき感、重
い油感等が生じ、感触上好ましくない。 また、ワックス類と併用した場合Ｋは、相溶性も悪く、
ワックスの析出が起こりやすくなると共に、ワックス自
身の性質が現われ、化粧料ベースとしてシリコーン油の
特長であるなめらかで、さつばリした感触を損う事とな
りシリコーン油の特注を充分に活かした安定性の良い製
品を得ることは、困難であった。 さらに為シリコーン油は、従来液状油斉ｊとしての使用
が一般的であり、構造保持性のある、つまり降伏値を有
する軟グル秋物や、構造強度を有するワックスＫ代るよ
うな硬グル状物としての利用はあまり知られていなかっ
た。このため、シリコーン油を化粧料用基材として使用
できる軟グル状物や、ワックスのように固形状の骨格と
して使用できる構造強度を有する硬グル状物などの開発
が望まれていた。 〔課題を解決するだめの手段〕 本発明者等は、前記実情に鑑み、鋭意研究した結果、オ
ルガノシロキサンを側鎖として有するアクリル−シリコ
ーン系グラフト共重合体と、低粘度シリコーン油とを混
和することＫより、ソフトでしかも形状保持性、安定性
の優れた固形状のグル組成物が得られることを見い出し
、さらには前記ゲル組成物を含有せしめることにより、
安定性がよ《なめらかでさっぱりした感触を有する使用
感、使用性、経時安定性に優れた化粧料が得られること
を見い出し、これら知見をもって本発明を完成させたの
である。 すなわち本発明は、分子鎖の片末端Ｋラジカル重合性基
を有するジメチルポリシロキサン化合物とアクリレート
及び／又はメタクリレートを主体トスルラジカル重合性
モノマーとをラジカル共重合して得たアクリル−シリコ
ーン系グラフト共重合体と、低粘度シリコーン油とから
なるゲル組成物並びにそれを含有する化粧料を提供する
ものである。 以下、本発明の構成について説明する。 本発明のゲル組成物は、イ）アクリルーシリコン系グラ
フト共重合体と、口）低粘度シリコーン油と混和され、
固形状態を保持するものである。 イ）のアクリル−シリコーン系グラ７ト共東合体は、分
子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリ
シロキサン化合物（Ａ）と、アクリレート及び／又はメ
タクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー（Ｂ
）とをラジカル共重合させることＫより合成されるもの
である。 （Ａ）の分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジ
メチルポリシロキサン化合物は、下記の一般式（１）で
示されるものである。 Ｍｅ：メチル基 Ｒ１：メチル基又は水素原子 Ｒ２：場合によりエーテル結合１個又は２個で遮断され
ている、直鎖状又は分岐鎖状の炭素鎖を有する炭素原子
１〜１０個の２価の飽和炭化水素基 ｔ：３〜３００ Ｒ２は場合によりエーテル結合１個又は２個で遮断され
ている直鎖状又は分岐鎖状の炭素鎖を有する炭素原子１
〜１０個の飽和炭化水素基を表されるものであるが、こ
れには具体的にーＣＨ．　−＋　ＣＨ２　＋ｓ、｛−Ｃ
Ｈ２−｝，、＋ＣＨｚ＋ａ、＋ＣＨ２−）−，。、−Ｃ
Ｈ２−ＣＨ（ＣＨｓ）−ＣＨｔ−　　　−ＣＨ２ＣＨｚ
ＯＣＨｘＣＨｚＣＨｓ−、−　ＣＨ２ＣＨ２０ＣＨ２Ｃ
Ｈ（ＣＨｓ　）ＣＨｚ−、−　ＣＨ２　ＣＨｔ　ＱＣＨ
ｚ　ＣＨｚ　ＯＣＨｈ　ＣＨｔ　ＣＨ！−　などが例示
される。 ｔは３〜３００好ましくは５〜１００の範囲であり、こ
れは３未満であると、得られるアクリル−シリコーン系
グラフト共重合体と後述の低粘度シリコーン油との相溶
性が低下するためにグル組成物を形成することが不可能
となり、また３００を超えると、得られるアクリル−シ
リコーン系グラフト共重合体のガラス転移点が低下しす
ぎるために、良好な固形状のグル組成物を得ることがで
きなくなることによる。 この分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有する一般式
（１）で表わされるゾメテル一リシロキサン化合物は、
代表的には下記の一般式（２）で表わされる（メタ）ア
クリレート置換クロロシラン化合物と一般式（３）で表
わされる末端水酸基置換ジメチルポリシロキサンとを常
法Ｋ従い、脱塩酸反応させることにより得ることができ
るが、合成方法は、これに限定されるものではない。 Ｍｅ：メテル基 Ｒ，：メチル基又は水素原子 Ｒ２一場合によりエーテル結合１個又は２個で遮断され
ている、直鎖状又は分岐鎖状の炭素鎖を有する炭素原子
１〜１０個の２価の飽和炭化水素基 Ｍｅ：メチル基 ｔ：３〜３００ しかして分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジ
メチルポリシロキサン化合物として好適に用いられるも
のの具体例としては以下に示すものが挙げられる。 ＣＨ！　＝　ＣＣＯＯＣＨ２　ＣＨ２　０ＣＨ２　ＣＨ
２０ＣＨｚ　ＣＨ！　ＣＨ２　Ｓ　ｉ　Ｏ　−Ｍｅ 一方（Ｂ）のアクリレート及び／又はメタクリレートを
主体とするラジカル重合性モノマーは、ラジカル重合性
不飽和結合を分子中に１個有する化合物を意味し、使用
されるアクリレート及び／又はメタクリレートとしては
、メチル（メタ）アクリレート、エチル（メタ）アクリ
レート、ｎ−プチル（メタ）アクリレート、２−エチル
ヘキシル（メタ）アクリレート等のアルキル（メタ）ア
クリレート、２−ヒドロキシエチル（メタ）アクリレー
ト、２−ヒドロキシゾロビル（メタ）アクリレート等の
ヒドロキシアルキル（メタ）アクリレート、フルオロ炭
素ＩＡｘ〜１０のパーフロロアルキル（メタ）アクリレ
ート等を例示することができる。本発明においてアクリ
レート及び／又はメタクリレートを主体とするというこ
とは、上記ラシカル重合性モノマーにおいてアクリレー
ト及び／又はメタクリレートの１種又は２種以上の合計
量が、ラジカル重合性モノマー全体の５０重量チ以上を
占めることを意味する。これはアクリレート及び／又は
メタクリレートの合計量が５０重量チ未満であると、良
好な固形状のグル組成物を得ることができないことを１
里由とするものである。 本発明におけるラジカル重合性モノマーにおいて、上記
したアクリレート及び／又はメタクリレ−４以外に必要
に応じて種々の化合物を使用することができる。これら
の重合性モノマーとしては、スチレン、置換スチレン、
酢酸ビニル、（メタ）アクリル酸、無水マレイン酸、マ
レイン酸エステル、フマル酸エステル、塩化ビニル、塩
化ピニリデン、エチレン、ゾロピレン、プタゾエン、ア
クリロニトリル、フツ化オレフィン等を例示することが
できる。 本発明において（Ａ）の分子鎖の片末端にラジカル重合
性基を有するジメチルポリシロキサン化合物と（Ｂ）の
アクリレート及び／又はメタクリレートを主体とするラ
ジカル重合性モノマーとの重合比率（　（Ａ）　／　（
Ｂ）　）は１／１９〜２／１の範囲内にあることが必要
である。これは１／１９未満であるとアクリル−シリコ
ーン系グラフト共重合体と後述の低粘度シリコーン油と
の相溶性が低下するためにゲル組成物を形成することが
不可能となり、又２　／　１を超えるとアクリル−シリ
コーン系グラ７ト共重合体の強度が低下するために良好
な固形状のグル組成物を得ることができなくなることに
よるものである。 （Ａ）の分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するゾ
メチルボリシロキサン化合物と（Ｂ）のアクリレート及
び／又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モ
ノマーとの共重合はペンゾイルノＱ−オキサイド、ラウ
ロイルノＱ−オキサイド、アゾビスイソブチロニトリル
等の通常のラジカル重合開始剤の存在下に行われ、溶液
重合法、乳化重合法、懸濁重合法、バルク重合法のいず
れの方法の適用も可能である。これらの中でも溶液重合
法は、得られるグラフト共重合体の分子量を最適範囲に
調整することが容易であることより好ましい方法である
。用いられる溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸イ
ソプチルなどのエステル類、イソゾロ）Ｑノール、プタ
ノールなどのアルコール類の１種又は２種以上の混合物
が挙げられる。 重合反応は５０−１８０℃、好ましくは６０〜１２０℃
の温度範囲内において行なうことができ、この条件下に
５〜１０時間程度で完結させることができる。このよう
にして製造されるアクリル−シリコーン系グラフト共重
合体は、ＧＰＣにおける？リスチレ／換算の重量平均分
子景において、約４０００〜約２０ＱＯＯＯ、より好ま
しくは約５ｏｏｏ〜約１０ＱＯＯＯの範囲にあることが
必要であり、また−３０〜＋６０℃の範囲のガラス転移
温度を持つことが好ましい。 一方本発明に用いられる口）の低粘度シリコーン油は、
特に限定されるものではないが、粘度５０ｃｓ程度以下
のものであれば好適に使用し得る。 これは高粘度になるにつれ、それを多量に用いた結果と
してイ）の共重合体との相Ｆｊ性が悪化したり、感触的
に油つぼさが生じ、使用感上好ましくない方向となるか
らである。そして低粘度シリコーン油としては低重合度
鎖状のジメチルポリシロキサン、メチルフエニル？リシ
ロキサン、環状のオクタメチルシクロテト２シロキサン
、デカメチルシクロペンタシロキサン等が例示され、必
要に応じてこれらの１種または２種以上を適宜選択して
用いることができる。 本発明のゲル組成物は、前記イ）の共重合体と口）の低
粘度シリコーン油を混合し、加熱溶解するか、或いはイ
）の共重合体を揮発性有機溶剤に溶解せしめ、これに口
）の低粘度シリコーン油を添加、混合した後、揮発性有
機溶剤を除去することで容易に製造できる。この場合、
イ）の共重合体と口）の低粘度シリコーン油との混合割
合は、イ）の共重合体の種類によっても変わり、限定的
でないが、一般には重量比で５：９５〜７０：３０、好
ましくは１５：８５〜４０：６０である。 イ）の共亜合体の量が少なくなると、口）の低粘度シリ
コーン油が過剰となって流動粘性を帯び、良好な固形状
のグル組成物が得られなくなり、逆に多くなると、ソフ
トな感触また弾力性のある固形状のグル組成物が得難く
なつ【しまうからである。 また、本発明においては、前記共重合体と、低粘度シリ
コーン油の配合比や共重合体のアクリル鎖の組成、シリ
コーン鎖長、置換量などを変化させることにより、比較
的硬さを有したものから軟らかさのあるものなど、物性
を変化させた固形状のゲル組成物を得ることができる。 すなわち、適度な硬さの感触を持つ固形状のゲル組成物
を得ようとするならば、共重合体の配合比を増したり、
または共重合体のアクリル部分にメチルメタクリレート
を多く導入すれば良《、また柔軟性に富んだ固形状のグ
ル組成物を得ようとするならば、共重合体のアクリル部
分Ｋブチルアクリレートや２−エチルへキシルアクリレ
ート等を多く導入すれば良い。 前記の本発明によって得られた固形状のグル組成物は、
ソフトで安定性が良く、なめらかでさっぱりした感触を
有する使用感、使用性に優れたものである。この固形状
のグル組成物を化粧品用素材として利用することで、そ
の特性が発揮された、極めて有用な化粧料が得られる。 本発明での化粧料としては、クリーム、乳液等の顔、手
足用の基礎化粧料、整髪料、ヘアトｖ−トメント等の頭
髪化粧料、ファンデーション、白粉、頬紅、アイシャド
ウ、口紅、アイライナーマスカラ等のメーキャップ化粧
料であり、これは、本発明の固形状のグル組成物が適用
しうるものであれば、何れを問うものではない。 この際、配合量は１〜１００重量チの範囲であり、その
まま用いてもよく使用目的に応じて決定すればよい。 尚、本発明における化粧料は前記固形状のグル組成物と
従来の化粧料基材となる成分とから構成される。従来の
化粧料基材成分をより具体的に例示すれば、油脂類・ロ
ウ類・炭化水素類・脂肪酸類・高級アルコール・エステ
ル類、一シリコーン油等の油剤原料、白色顔料・着色顔
料・体質顔料等の粉体原料、金属石ケン、界面活性剤、
多価アルコール類、高分子化合物、水、その他醒化防止
剤、アルカリ剤、紫外線吸収剤、防腐剤、タール色素、
美肌用成分等であり、これらは製品種や化粧目的に応じ
て適宜選択される。 〔実施例〕 以下、本発明Ｋついて実施例及び比較例を挙げてさらに
説明する。尚、これらは本発明を伺ら限定するものでな
い。 実施例〔１〕ゲル組成物 下記化学式で表わされる片末端メタクリレート置換ジメ
チルポリシロキサン３０２、 メチルメタクリレート３０２、ｎ−プチルメタクリレー
ト４０ｆ、トルエン１００２を混合し、続いてアゾビス
イソプチロニトリル１．５２を添加、溶解させた後、攪
拌下に８０〜９０℃の温度範囲内で５時間反応させ粘稠
な溶液を得た。この溶液を２１のメタノール中に注ぎ込
み、グラフト？リマーを沈殿析出せしめた。沈殿物を戸
別し、乾燥させて白色状物９３？を得た。このものは、
赤外吸収スペクトルによりゾメチルボリシロキサンがグ
ラフト化されたメタクリレート？リマーであることが確
認され、ＧＰＣによるボリスチレン換算重量平均分子量
は約１ｆｌｊ０００であり、ガラス転移温度は１８℃で
あった。つづいて、このグラフト共重合体３５Ｆと粘度
６センチストークス（２５℃）のジメチルポリシロキサ
ン（信越化学工業製ＫＦ９６Ａ　（６ｃｓ　）　）　　
６　５　？とをイソデロノ９ノール１５０２に溶解させ
た後、５０ｙＨｙ、６０℃の条件下に攪拌しながらイソ
プロ，Ｑノールを留去させることにより、均一な固形状
のゲル組成物を得た。 実施例〔２〕　　ゲル組成物 下記化学式で表わされる片末端メタクリレート置換ジメ
チルポリシロキサン４０２、 実施例〔３〕　　グル組成物 下記化学式で宍わされる片末端メタクリレート置換ゾメ
チル？リ７ロキサン４５Ｆ、 メチルメタクリレート４０Ｆ、２−エチルーヘキシルア
クリレート２０２から実施例〔ｌ〕と同様な条件下にお
いてグラフト共重合体を得た。このもののＧＰＣによる
？リスチレン換算重量平均分子量は約１５，０００であ
り、又ガラス転移温度は２５℃であった。つづいて、こ
のグラ７ト共重合体４０２とデカメチルシクロペンタシ
ロシサン（信越化学工業製ＫＦ−９９５　）６　０　ｔ
とから実施例〔１〕と同様な方法により、均一な固形状
のグル組成物を得た。 メチルメタクリレート３０ｒ、ｎ−プチルメタクリレー
トＩＯ？、２−エチルへキシルアクリレート１５２から
実施例〔１〕と同様な条件下においてグラフト共重合体
を得た。このもののＧＰＣによるホリスチレン換算重量
平均分子量は約１７；０００であり、又ガラス転移温度
は２０℃であった。つづいて、このグラフト共重合体３
０２とゾメチル，３５　１Ｊシロキサン（５ｃｓ）（信
越化学工業！ｌＦ−９６．）７０Ｆとから実施例〔１〕
と同様な方法により、均一な固形ゼリー状のグル組成物
を得た。 実施例〔４〕　　固形状ファンデーション（処方） （重量部） （１）　　酸化チタン　　　　　　　　　　　　１２．
０（２）　　ベンガラ　　　　　　　　　　　　　　Ｏ
．Ｓ（３）黄酸化鉄　　　　　　　　　　　　　１．８
（４）黒酸化鉄　　　　　　　　　　　　　０．６（５
）流動ノ９ラフイン　　　　　　　　　　５．０（６）
グル組成物（実施例〔１〕で得ら　　７９．８れたもの
） （製法） 成分（１）〜（５）を混合、均一にしたのち、成分（６
）を加え、三本ロールにて均一に分散し、容器に溶融充
填し、冷却固化させて固形状ファンデーションを得た。 比較例〔１〕　　固形状ファンデーション実施例〔４〕
の（６）の成分である固形状ゲル組成物の代わりに、デ
ンゾンステアリン酸エステル１２部と流動ノ９ラフィン
６７．８部とを加熱溶解したものを用いた以外は実施例
〔４〕と同様にして固形状ファンデーションを得た。 以上の如くして得た実施例〔４〕と比較例〔１〕の固形
状ファンデーションＫついて、女性，Ｑネル２０名Ｋよ
る使用テストを行い評価した。また、評価は＼下記の如
《各項目に評価点をつけることで行い１判定した。その
結果を表１に示す。 評価点 非常に良い　　　　　　　３点 良い又は普通　　　　　　２点 悪い　　　　　　　　　、点 判定 平均点２．５以上　　　　　　◎ １．５以上２．５未満　　０ １．５未満　　　　　　× 表　　１ 表１の結果より、本発明品である固形状ゲル組成物を配
合した固形状ファンデーションは、比較品に比べて、使
用感及び使用性Ｋ優れたものであることが実証された。 実施例〔５〕　　スティック状アイシャドウ（処方）　
　　　　　　　　　　　　　　　　　（重量部）（１）
ゲル組成物（実施例〔２〕で得ら　　７５，０れたもの （２）　　デカメチルシクロペンタシロキ　　１０，０
サン （３）有色顔料　　　　　　　　　　　　　４．５（４
）　　雲母チタン　　　　　　　　　　　　　８．５（
５）マイカ　　　　　　　　　　　　　　２，０（製法
） 成分（１）〜（５）を混合後、三本ロールにて混練し、
均一にしたのち、容器に溶解充填して製品を得た。 以上の如《して得た実施例〔５〕のスティック状アイシ
ャドウは、肌当たりがなめらかで、延び拡がりがよく、
べとつきや油つぼさがな《、さっぱりとした使用感を持
ち、また化粧もちがよい、耐水性があるなどの優れた使
用感、使用性を持つものであった。 また、実施例〔５〕の成分（１）の代りにマイクロクリ
スタリンワックス１５部とジメチルポリシロキサン（　
５　ｃｓ　）　６　０部を用いた以外は実施例〔５〕と
同様に表したものは、肌への延び拡がりやべたつきの無
さなどで実施例〔５〕に劣っており、経時的にも油性成
分の分離が見られ、安定性が悪いものであった。 すなわち、本発明によってワックスなどの骨格成分を用
いずに品質の高い、極めて有用な製品が得られたもので
あった。 実施例〔６〕　　ハンドクリーム（０／Ｗ型）（処方）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（重量部）（１
）ステアリン酸　　　　　　　　　　　２・５（２）セ
チルアルコール　　　　　　　　１．７（３）ゲル組成
物（実施例〔ｌ〕で得ら　　１０．０れたもの） （４）オクタメチルシクロテトラシロ　　１０．０キサ
ン （５）　　セスキオレイン酸ソルピタン　　　　１．０
（６）　　モノオレイン＃！献リオキシエチ　　　ｚ０
ソルピタン （７）トリエタノールアミン　　　　　　　０．７（８
）１．３−プテレングリコール　　　　５．０（９）　
　カルボキシビニルホリマー　　　　　０．５叫・精製
水　　　　　　　　　　　　　残量（製法） 成分（１）〜（６）を混合し、８０℃に加熱溶解し、油
相成分とする。また成分（７）〜α０を混合し、８０℃
に加熱鋼解し、水相成分とする。この油相成分に水相成
分を攪拌しながら添加し、乳化を行い冷却した後、容器
に充填してノ・ンドクリームを得た。 以上の如くして得た実施例〔６〕の／％ンドクリームは
、感触的に油つぼさを感じず、さっぱりしており、良好
な使用感及び使用性を有し、優れたものであった。 実施例〔７〕　　フエイスクリーム（Ｗ／０型）（処方
）（ＩＬ量部） （１）　　グル組成物（実施例〔２〕で得ら　　　６．
０れたもの） （２）流動ノ９ラフイン　　　　　　　　　２０．０（
３）軽質流動イソノＱラフイン　　　　　　６．０（４
）ゾベンタエリトリット脂肪酸工　　　２．０ステル （５）　　ワセリン　　　　　　　　　　　　　　　４
．０（６）　　ゾグリセリンゾインステアレ−　　　２
．０ト （７）　　クエン酸　　　　　　　　　　　　　０．３
（８）　　クエン酸ナトリウム　　　　　　　　　１．
２（９）１．３−プチレングリコール　　　　８．０（
１０）　　ノＱラオキシ安息香酸メチル　　　　　０．
１ω）精製水　　　　　　　　　　　　残量（製法） 成分（１）〜（５）を混合し、加熱溶解する。これに予
め成分（６）に成分（７）、（８）及び（１１）の一部
を加えて調製したゲル状乳化物を添加し、７０℃とする
。次いでこれに成分（９Ｌ　　（１の及び（１１）の残
部を混合、加熱浴解して７０℃としたものを攪拌しなが
ら添加し、乳化を行い、冷却した後、容器に充填してフ
エイスクリームを得た。 以上の如くして得た夾施例〔７〕のフエイスクリームは
、使用感触がよく、また経時安定性が良好であり、顔の
保護に好適なものであった。 実施例〔８〕　　ネイルトリートメント（処方）　　　
　　　　　　　　　　　　　　　（重量部）（１）グル
組成物（実施例〔１〕で得ら　　５０．０れたもの） （２）疎水化無水ケイ酸　　　　　　　　　ｚＯ（３）
　　オクタメチルシクロテトラシロ　　３＆０キサン （４）ゾメテル？リシロキサン（２０ｃｓ）　　　８．
０（５）紫外線吸収剤　　　　　　　　　　　１．０（
６）香料　　　　　　　　　適量 （７）着色料　　　　　　　　　　　　　適量（製法） 成分（１）〜（７）を混合後、三本ロールにて十分に混
練してネイルトリートメントを得た。 以上の如《して得た実施例〔８〕のネイルトリートメン
トは、クリーム状態であり、使用時にぺとつかずさっぱ
りした感触を有し、また爪に適度なツヤを与えることが
でき、非常に有用なものであった。 実施例

〔９〕　　ゼリー状固形アイシャドウ（処方）　
　　　　　　　　　　　　　（京量部）（１）　　ゲル
組成物（実施例〔３〕で得も　　６５．０れたもの） （２）テカメチルシクロペンタシロキ　　１００サン （３）　　疎水化無水ケイ酸　　　　　　　　　　１．
０（４）　　有色顔料　　　　　　　　　　　　　３．
０（５）酸化鉄雲母チタン　　　　　　　　　５．５（
６）マイカ　　　　　　　　　　　　　２．０（７）　
　ゾメチルボリシロキサン（１０ｃｓ）　　　１３．５
（８）香料　　　　　　　　　　　　　　適量（製法） 成分（１）〜（８）を混合後、三本ロールにて十分混練
して均一にし、容器に渚融充填してゼリー状固形アイシ
ャドウを得た。 以上の如くして得た実施例

〔９〕のゼリー状固形アイシ
ャドウは、弾力性を持ち、外見上の新しさがあり、また
使用時の延び拡がりがよく、べたつきがなくさっぱりし
た感触を有し、化粧もちなどでも優れたものであった。 〔発明の効果〕 以上、詳述した如く、本発明によって得られたゲル組成
物は、油つぼさやべたつきがな《、ソフトでなめらかで
あり、使用感、使用性Ｋ優れたものであり、また、構造
保持性のある固形状物であり、さらには、潤滑性、撥水
性に優れ、皮膚安全性が高い等、極めて有用な性質を具
備したものである。 従って、本発明のグル組成物を化粧品用素材として用い
たならば、従来のシリコーン油と同様に各橿の化粧料に
適用でき、その特有の性能が発揮された新規な化粧料が
得られる。 そして、たとえ多量に用いてもべたつきが感じられず、
油つぼさがなく、さっぱりとした使用感があり、化粧膜
に撥水性がある製品とすることができ、また皮膚や毛髪
に適度な潤い、ツヤ、保謹効果を与えることができ、さ
らにメーキャップ化粧料の化粧もちの向上も図れること
になる。 また、従来のワックスなどを主体とする固形油性化粧料
においては、本発明のグル組成物を用いることで、固体
油を用いずとも固形化粧料となすことができ、従来の固
形油性化粧料に増して、使用感、使用性の向上した製品
が得られるばかりでなく、外見的に賀感の変わった新し
味のある化粧料の調製ができる。 このように、本発明によって、特に化粧品用素材として
極めて有用度の高いゲル組成物が得られ、このグル組成
物を配合することで、従来になく優れた特徴を有する化
粧料の提供が可能となったのである。 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチ
   ルポリシロキサン化合物とアクリレート及び／又はメタ
   クリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとをラ
   ジカル共重合して得たアクリル−シリコーン系グラフト
   共重合体と、低粘度シリコーン油とからなるグル組成物
   。 ２、請求項１のゲル組成物を含有する化粧料。