JPH03162442A - ゲル組成物及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

ゲル組成物及びこれを含有する化粧料

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JPH03162442A
JPH03162442A JP30236389A JP30236389A JPH03162442A JP H03162442 A JPH03162442 A JP H03162442A JP 30236389 A JP30236389 A JP 30236389A JP 30236389 A JP30236389 A JP 30236389A JP H03162442 A JPH03162442 A JP H03162442A
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徹 清水
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定のアクリル−シリコーン系グラフト共重
合物と、低粘度シリコーン油とからなる半固形状〜固形
状のゲル組成物、及びこれを含有し、優れた感触、安定
性を有する化粧料に関する。
〔従来の技術〕
1. 従来、潤滑性、撥水性等を期待する化粧料は、固形状油
剤、半固形状抽剤、液状油剤、ゲル化剤などを基材とし
て用い、固形状、ゲル状、乳液状として調製している。
このような基材のうち、シリコーン油は、その優れた特
性から様々な製品に応用されており、特に化粧料関係に
おいても有用な油剤成分として汎用されている。これは
シリコーン油がべたつきが少なくなめらかで伸びがよく
、さっぱりした感触を持ち、また潤滑性、撥水性に富む
と共に無味・無臭で皮膚安全性が高い等の好適な特徴を
具備しているためである。そしてシリコーン油を配合す
ることによって、良好な使用感を有し、皮膚・毛髪をト
リートメントして保護できる基礎化粧料や頭髪化粧料、
或いは化粧持続性の良好なメーキャップ化粧料を得るた
めの検討がなされてきた。
斯かる化粧品用シリコーン抽としては、分子量、粘度の
異なる鎮状のジメチルポリシロキサンを初めとし、環状
の才クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシ
クロペンタシロキサン、またメチルフェニルポリシロキ
サン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等が一般的
なものとして挙げられるが、その他にも各種の重合・共
重合物、変性物が市販されている。
これらの各種シリコーン油は化粧目的、期待すべき効果
によって適宜単独又は併用して使いわけられており、例
えば低粘度ジメチルポリシロキサンはべたつきが少なく
さっぱりした感触が求められる製品に、また高粘度ジメ
チルポリシロキサンは水を効果的にはじ< ta水性が
要求される製品に、さらに鎖状、環状の揮発性シリコー
ン抽は塗布後揮敗してしまう性質があるのでさっぱり感
が要求される製品等に用いられることが多い。そしてま
た、ジメチルハイドロジエンポリシロキサンは、化粧用
粉体の表面を処理して醗水化することによってメーキャ
ップ化粧料の化粧もちを向上させるのに使用されている
このように、シリコーン抽の特性を有効に活用した技術
が知られると共に、化粧料への新しい用途開発の研究も
行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記した如く、シリコーン油は、化粧品用油剤として有
用であるが、更に一層機能性を高めた優れた製品を得る
上においては、以下に述べるような欠点があった。
シリコーン油は、概して他の化粧品用油剤との相溶性が
悪く、シリコーン油を均一に溶解し安定に基材中に配合
するのが困難であった。すなわち、シリコーン油を配合
する場合、乳化エマルションにして、またワックスその
他の化粧品用油剤と混合して行っても安定に維持し難<
、特にシリコーン油の特性を効果的に発揮させるべく多
量に含有せしめると、経時的に分離・排出等の現象を招
くことがあった。このことは、特にさっぱりした感触を
付与することや、メーキャップ化粧料の化粧もちを高め
るために低粘度もしくはI軍発性シリコーン油を多量に
用いた時に顕著に認められることであった。そして高粘
度シリコーン抽を使用した場合には、撥水性は向上する
が、べたつき感や重い油感も同時に感じられる結果にな
る。このようにシリコーン油の含有量を増加させ、充分
に効果を期待し、しかも安定性の良い製品を得る上で困
難な問題点があった。
また、シリコーン油は、流動特性として降伏値を持たな
いため、化粧料の主骨格として使用する場合、例えば顔
料などの比重差のある物質を経時的に安定に分散した状
態に保つことが難しいものであった。斯かる点から分子
量の大きい高粘度のものを使用したとしても、見掛け上
の粘度は有するものの、やはり降伏値をもたない流動特
性を示すので、比重差の大きいものを保持できず、沈降
等の現象が見られると共に、上述した如く、べたつき感
、重い油感等が生じ、感触上好ましくない。
また、ワックス類と併用した場合には、相溶性も悪く、
ワックスの析出が起こりやすくなると共に、ワックス自
身の性質が現われ、化粧料ベースとしてシリコーン油の
特長であるなめらかで、さっぱりした感触を損う事とな
り、シリコーン抽の特性を充分に活かした安定性の良い
製品を得ることは困難であった。
このため、降伏値を有する軟ゲル状物或いはワックスの
ように固形状の骨格として使用でき構造強度を有する硬
ゲル状物で、シリコーン抽のようななめらかでさっぱり
した感触を有するものの開発が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実情において、本発明者は鋭意研究を行った結果
、特定のアクリル−シリコーン系グラフト共重合物と低
粘度シリコーン抽とを混和すれば、なめらかで、さっぱ
りした感触を有し、形状保持性、安定性に優れた半固形
状〜固形状のゲル組成物が得られること、さらにこのゲ
ル組成物を用いることにより、安定性が良好で優れた感
触を有する化粧料が得られることを見出し、本発明を完
成した。
すなわち、本発明は(イ)及び(ロ) (イ)常温で固体状態を呈する(メタ)アクIJ JL
/系化合物、及び分子鎖の片末端にラジカノレ重合性基
を有するジメチルポリシロキサン化合物を主体とするラ
ジカル重合性モノマーを共重合して得られるアクリル−
シリコーン系グラフト共重合物(ロ)低粘度シリコーン
油 からなるゲル組或物、及びこれを含有する化粧料を提供
するものである。
本発明で用いられる(イ)のアクリル−シリコーン系グ
ラフト共重合物は、(A)常温で固体状態を呈する(メ
タ)アクリル系化合物と、(B)分子鎖の片末端にラジ
カル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物と
を主体とするラジカル重合性モノマーをラジカル共重合
することにより合戊される。
(A)の常温で固体状態を呈する(メタ)アクリル系化
合物は、例えば炭素数12以上の高級アルコール、アミ
ン等と、 (メタ)アクリル酸(メタ)アクリル酸グリ
シジル、(メタ)アクリル酸ハロゲン化物等を反応させ
てエステル、酸アミド等とすることにより容易に製造す
ることができる。
これらのうち、特に好適に用いられるものの具体例とし
ては、以下のものが挙げられる。
CH.=CHCロロ(CH2) ltcflaCHz”
C(Cf{3)COO(CI{*)i+cH*CH2=
CHCOOCH.C}l (OH) C}120 (C
I1.) . ,C}l3Cll2=C(CI COO
CLCI{ (011) CH20 (Cl{2) 2
aCll3CH2=C (CH 3) CDOCH2C
H (Cllz) IsCL日 (CHa) 13cH3 lJl.=cHcOOcHacH (ロH)CH2−0
−C}l (CL)t tcLへ (CHI)+sCHs H CH.=C(CII3)CONH(CH2) .,CH
.Cll.=C(CH3)COO(CH2) . IC
I+.(’H.=CHCONH(CHa).,[”H.
Cll,=C(CH.)COD(CH2) .SCH.
以下余白 また、(B)の分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有
するジメチルポリシロキサン化合物は、例えば次の一般
式(1)で表わされる。
(式中、Lは水素原子又はメチル基を示し、R2はエー
テル結合1個又は2個で遮断されていてもよい直鎮状又
は分岐鎖状の炭素数1−10の飽和炭化水素基を示し、
nは0〜200の数を示し、mは0、1又は2を示す) このジメチルポリシロキサン化合物は、例えば下記一般
式(n) (式中、R., R2及びmは前記と同じ意味を有する
) で表わされる(メタ)アクリレート置換クロロシラン化
合物と、一般式(III) (式中、nは前記と同じ意味を有する〉で表わされる末
端水酸基置換ジメチルポリシロキサンとを、常法に従い
、脱塩酸反応させることにより得ることができる。これ
らジメチルポリシロキサン化合物のうち、特に好適に用
いられるもの具体例としては、以下のものが挙げられる
以下余白 CH2二C(CH.)COOCH.CH2CH.Si 
(CI+.)20CH. C11.=CHC00C11.CH.ロCII.CH.
OC}lzcH2cH.si0本発明のゲル組或物に用
いられる(イ)のアクリル−シリコーン系グラフト共重
合物は、前記(A)の(メタ〉アクリル系化合物の一種
又は二種以上と、(B)のジメチルポリシロキサン化合
物の混合物を主体とするラジカル重合性モノマーを共重
合することにより得られる。ここで、(A)と(B)を
主体とするということは、分子鎖の長さ、分岐状態等に
よって異なり、限定的ではないが、一般にモノマー組或
において(A)の(メタ)アクリル系化合物が30〜9
5モル%、(B)のジメチルポリシロキサン化合物が2
〜40モル%を占めることを意味する。(A)の(メタ
)アクリル系化合物が30モル%未満では後述の低粘度
シリコーン油と混和しても半固形状〜固形状のゲルとな
らず、95モル%を超えると低粘度シリコーン油との相
溶性が悪くなる。また、(B)のジメチルポリシロキサ
ン化合物が2モル%未満では、低粘度シリコーン油との
相溶性が悪くなり、40モル%を超えると期待されたゲ
ル化能が発揮されず、好ましくない。
さらに、(イ)のアクリル−シリコーン系グラフト共重
合物には、前記二或分の他、必要に応じて種々のラジカ
ル重合性モノマー、例えばスチレン、置換スチレン、酢
酸ビニル、(メタ)アクリル酸、前記以外の(メタ)ア
クリル酸エステル、無水マレイン酸、マレイン酸エステ
ル、フマル酸エステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
エチレン、プロピレン、ブタジェン、アクリロニトリル
、フッ化オレフィン等を共重合させることができる。
前記ラジカル重合性モノマーの共重合は、ペンゾイルパ
ー才キサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビスイ
ソブチロニトリル等の通常のラジカル重合開始剤の存在
下に行えばよく、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法
、バルク重合法のいずれの方法でもよい。これらのうち
、特に溶液重合法は、得られるグラフト共重合物の分子
量を最適範囲に調整することが容易であるため好ましい
用いる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素;メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸
イソブチルなどのエステル類;イソプロバノール、ブタ
ノールなどのアルコール類等が挙げられ、これらの一種
又は二種以上を組合わせて用いることができる。重合反
応は、(A)の(メタ)アクリル化合物の融点以上の温
度、一般には50〜l8o℃、特に60〜130℃の範
囲内で行うのが好ましく、この条件下において5〜10
時間程度で完結させることができる。
一方、本発明で用いられる(ロ)の低粘度シリコーン油
としては、特に限定されるものではなく、粘度50cs
程度以下のものであれば好適に使用することができる。
斯かる低粘度シリコーン油としては、例えば低重合度鎖
状のジメチルポリシロキサン、メチルフエニルボリシロ
キサン、環状の才クタメチルシクロテトラシロキサン、
デカメチルシクロベンタシロキサン等が挙げられ、これ
らの一種又は二種以上を、組合わせて用いることができ
る。粘度が50cs程度より高いと、(イ)のアクリル
−シリコーン系グラフト共重合物との相溶性が低下した
り、感触的に油感が生じ、使用感上好ましくない。
本発明のゲル組戒物は、例えば(イ)のアクリル−シリ
コーン系グラフト共重合物と(ロ)の低粘度シリコーン
油を混合し、加熱溶解したのち、冷却することにより容
易に製造することができる。
(イ〉と(口)の混合割合は、これらの種類により異な
るが、一般に重量比で10:90〜80:2゛0、好ま
しくは20:80〜60:40である。
(イ)のアクリル−シリコーン系グラフト共重合物がこ
の範囲より少ないと、良好な半固形状〜固形状のゲル組
成物が得られず、また多すぎると、なめらかな感触を有
するゲル組成物が得難くなるので好ましくない。
本発明のゲル組或物は、半固形状〜固形状として得られ
るが、(A)の常温で固体状態を呈する(メタ〉アクリ
レート化合物として融点の比較的低い化合物を選択した
場合や、分岐の多いアルキル領を有する化合物を選択し
た場合、もしくは共重合時の濃度を低めにした場合、ゲ
ル組或物中の低粘度シリコーン抽の配合量を多くした場
合等には半固形状となり、これらと逆の場合には固形状
として得られる。
本発明の化粧料は、本発明のゲル組或物を1〜100重
量%含有するものであり、ゲル組成物をそのまま用いて
もよく、使用目的に応じて決定すればよい。また、ゲル
組或物以外には、通常の化粧料に用いられる成分、例え
ば油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール
類、エステル類、ラノリン類、前記以外のシリコーン油
類等の油剤原料;白色顔料、着色顔料、体質顔料等の粉
体原料;金属石ケン、界面活性剤、多価アルコール類、
高分子化合物、水、その他酸化防止剤、紫外線吸収剤、
防腐剤、タール色素、美容或分、香料などを製品種や化
粧目的に応じて適宜配合することができる。本発明の化
粧料は通常の方法により製造することができ、例えばク
リーム、乳液等の顔、手足用の基礎化粧料、整髪料、ヘ
アトリートメント等の頭髪化粧料、ファンデーション、
白粉、頬紅、アイシャドウ、口紅、アイライナーマスカ
ラ等のメークアップ化粧料などとして適用することがで
きる。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明を更に説明する
実施例l ゲル組或物 (1)下記化学式で表わされる片末端メタクリレート置
換ジメチルポリシロキサン15.9gCH3 CH2=C (CI13)CoロCl{2CI2CH2
SiO−I CH, メタクリル酸ステアリルエステル25.3g,  }ル
エン50g1アゾビスイソブチロニトリル0.7gを添
加、溶解させた後、攪拌下に105〜110℃の温度範
囲内で5時間共重合反応を行い、粘稠な溶液を得た。こ
の溶液に’I Jのメタノールを注入し、グラフト共重
合体を沈澱析出させ、沈澱物を濾別し、乾燥させてグラ
フト共重合物37gを得た。
このものは、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシ
ロキサンがグラフト化されたメタクリレートボリマーで
あることが?il[された。
(ii)以上のようにして得られたグラフト共重合物3
0gとデカメチルシクロペンタシロキサン20gを混合
加熱溶解し、冷却することで均一な固形状のゲル組成物
を得た。
以上の如くして得られたゲル組戒物は、デカメチルシク
ロペンタシロキサンを安定に配合するものであった。
実施例2 ゲル組或物 (i)下記化学式で表わされる片末端メタクリレート置
換ジメチルポリシロキサン35g1CH3 CH.=C (CH.) COOCI{.CH.CH.
S iO−CH, メタクリル酸クロライドとペヘニルアルコールより常法
に従い調製したメタクリル酸ベヘニルエステル24.7
g,メタクリル酸メチルエステル0. 9g、アクリル
酸2−エチルヘキシルエステル1.7g,  トルエン
80gから実施例lと同様な条件において、白色ロウ状
のグラフト共重合物51gを得た。
(ii)以上のようにして得られたグラフト共重合物3
5gとジメチルポリシロキサン(6cs.25t)40
g,デカメチルシクロペンタシロキサン25gとを混合
加熱溶解し、冷却することで均一な固形状のゲル組成物
を得た。
以上のごとくして得られたゲル組成物は、デカメチルシ
クロペンタシロキサンを安定に配合するものであった。
実施例3 ゲル組成物 下記化学式で表わされる片末端メタクリレート置換ジメ
チルポリシロキサン40g1 以下余白 Cl, C}1a=C(CH3)COOCH.C}I.CLSi
−ロ−CH3 β−シトステロール(シグマ社製)とメタクロイルクロ
ライドより脱塩酸反応で得られた下記化学式で表わされ
る常温で固体状態を呈する(メタ)アクリル系化合物3
8.6g, トルエン120g,アゾビスイソブチロニトリル1gを
均一溶解させた後、攪拌下に105〜110℃の温度範
囲内で6時間共重合反応を行い、後は実施例1と同様に
操作して無色固体のグラフト共重合物65gを得た。
以上のようにして得られたグラフト共重合物35g1と
ジメチルポリシロキサン(6cs)65gとを混合加熱
溶解し、冷却することで均一な固形状のゲル組成物を得
た。
実施例4 ゲル組或物 下記化学式で表わされる片末端メタクリレート置換ジメ
チルポリシロキサン36g1 Cl1−=C(C}13) COOCH2Si−CI1
3 メタクリル酸グリシジルとベヘニルアルコールより常法
に従い調製した下記化学式で表わされる常温で固体状態
を呈する(メタ〉アクリル系化合物37.5g, CH2=C (Cll.) C00CH2CH−CH2
−0−(Cll2) 2 .CI+3ロH トルエン150g,アゾビスイソブチロニトリル1gよ
り実施例1と同様にして白色ロウ状のグラフト共重合物
62gを得た。
以上のようにして得られたグラフト共重合物40gとジ
メチルポリシロキサン(10cs)60gとを混合加熱
溶解し、冷却することで均一な固形状のゲル組成物を得
た。
実施例5 固形状ファンデーション (或分)              (重量部)(1
)  酸化チタン           12.0(2
)  ベンガラ              0.8(
3)黄酸化鉄            1.8(4)黒
酸化鉄            0.6(5)流勤パラ
フィン         5.0(製法) 成分(1)〜(5)を混合、均一にしたのち、或分〔6
)を加え、三本ロールにて均一に分散し、容器に溶融充
填し、冷却固化して固形状ファンデーションを得た。
比較例1 実施例5の(6)の戊分であるゲル組或物の代わりに、
デンブン脂肪酸エステル13重量部と流動バラフィン6
6.8重量部とを加熱溶解したものを用いた以外は、実
施例5と同様にして固形状ファンデーションを得た。
比較例2 固形状ファンデーション (或分)              (重量部)(1
)酸化チタン           l2.0(2) 
 ベンガラ               0.8(3
)黄酸化鉄             1.8(4)黒
酸化鉄             0.6(5)流動パ
ラフィン          5.0製造例 下記化学式で表わされる片末端メタクリレート置換ジメ
チルポリシロキサン30g CHi=C(CHs) COOCsll.S; (CI
+3) zO−E−81(CH,)20→nSi (C
Ha) sメチルメタクリレート30g%n−プチルメ
タクリレー}40g,}ルエン100gを混合し、続い
てアゾビスイソブチロニトリル1. 5gを添加、溶解
させた後、攪拌下に80〜90℃の温度範囲内で5時間
反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を21のメタノ
ール中に注ぎ込み、グラフト共重合物を沈澱析出させた
。沈澱物を濾別し、乾燥させて白色状物93gを得た。
つづいて、このグラフト共重合物35gとジメチルポリ
シロキサン(5cs.25℃)65gとをイソプロパノ
ール150gに溶解させた後、イソブロパノールを留去
させることにより均一な固形状のゲル組或物を得た。
(製法) 実施例3と同様にして固形状ファンデーションを得た。
試験例 実施例5、比較例1及び2で製造した固形状ファンデー
ションについて、女性パネル20名による使用テストを
行い、下記の基準で評価した。結果を第l表に示す。
(評価方法) 評価点 非常に良い 良い又は普通 悪い 判定 平均点2.5以上 平均点2.0以上2.5未満 平均点1.5以上2.0未満 平均点1.5未満 第1表 3点 2点 1点 第l表の結果から明らかなごとく、本発明のゲル組成物
を配合した実施例5の固形状ファンデーションは、比較
例1の従来の油性固形ファンデーションにくらべ、伸び
広がりやべたつきのなさ及び耐水性で特に優れていた。
また、比較例2のラジカル重合性モノマーとして常温で
固体状態を呈する(メタ〉アクリル化合物を選択しない
グラフト共重合物を用いたゲル組成物を配合したファン
デーションにくらべ、取れの良さ、伸び広がり、なめら
かさにおいて優れているものであった。
実施例6 サンカットスティック (或分)              (重量%)(2
)  デカメチルシクロペン9       38. 
0シロキサン (3)  イソプロビルミリステー}      1.
0(4)  エスカロール507         4
.0(VAN DYK社製) (5)微粒子酸化チタン         1.5(6
)  タルク              0.5(7
)香 料             微量(8)酸化防
止剤            微量(製法) 或分(1)〜(8)を混合加熱溶解し、三本ロールミル
にて充分に混練後、スティック状に或型してサンカット
スティックを得た。
以上のごとくして得られたサンカットスティックは、さ
っぱりした使用感を有し、べたつき、ひきつり感、膜厚
感がなく、しかも撥水性に優れたものであり、またステ
ィック化粧料に必要な強度をも合わせ持つものであった
〔発明の効果〕
以上詳述したごとく、本発明のゲル組或物は、安定性が
良好で、油っぽさやべたつきがなく、なめらかでさっぱ
りした感触を有し、使用感、使用性に優れたものである
。また、構造保持性のある半固形状〜固形状物であり、
さらに潤滑性、撥水性に優れ、皮膚安全性が高い等、極
めて有用な性質を具備したものである。
従って、本発明のゲル組或物を化粧品用基材として用い
たならば、従来のシリコーン油と同様に各種の化粧料に
適用でき、特に取れの良さ、伸び広がり、なめらかさと
いった点で優れた特性が発揮された化粧料が得られる。
このように、本発明によって、特に化粧品用素材として
極めて有用度の高いゲル組或物が得られ、このゲル組或
物を配合することで、従来になく優れた特徴を有する化
M*4の提供が可能となったのである。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)及び(ロ) (イ)常温で固体状態を呈する(メタ)アクリル系化合
    物、及び分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジ
    メチルポリシロキサン化合物を主体とするラジカル重合
    性モノマーを共重合して得られるアクリル−シリコーン
    系グラフト共重合物 (ロ)低粘度シリコーン油 からなるゲル組成物。 2、請求項1記載のゲル組成物を含有する化粧料。
JP1302363A 1989-11-21 1989-11-21 ゲル組成物及びこれを含有する化粧料 Expired - Lifetime JP2767633B2 (ja)

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