WO2023013480A1 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

成分(A):(R1)3SiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、R1はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR1は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、成分(C):水、を含有し、成分(C)の含有量が80質量%以下である、毛髪化粧料組成物。

Description

毛髪化粧料組成物
 本発明は、毛髪化粧料組成物に関する。
 近年、化粧料分野において、耐水性、化粧持続性等を付与するために、皮膚、毛髪又は睫毛等のケラチン物質表面に疎水性皮膜を形成する技術が検討されている。
 疎水性皮膜形成用のポリマーとして、各種シリコーン樹脂を用いることが知られている。例えば特開平9-501934号公報(特許文献1)には、ポリシロキサングラフト化粘着性ポリマー、該ポリマー用の揮発性非水溶性溶媒、及び、所定の不揮発性乾燥助剤を含んでなり、前記粘着性ポリマーと乾燥助剤との重量比が所定値以下である、毛髪、皮膚又は爪に適用するパーソナルケア組成物が、乾燥時間を減少させる効果を奏することが開示されている。
 また、染毛技術の一つとして、顔料等を着色剤とし、毛髪上に着色剤を含んだ皮膜を形成して染毛するという一時染毛剤技術が知られている。例えば特開平10-265354号公報(特許文献2)には、揮発性油分と、前記揮発性油分に溶解する撥水性ポリマーと、粉体と、前記揮発性油分と相溶性を有する非揮発性油分と、を含み、前記粉体の少なくとも一部が着色顔料であることを特徴とする染毛剤が、塗布が簡便であり、塗布後の二次付着を生じず、色持ちがよいことが開示されている。
 本発明は、下記[1]~[5]に関する。
[1]成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、
 成分(C):水
を含有し、成分(C)の含有量が80質量%以下である、毛髪化粧料組成物。
[2]上記[1]に記載の毛髪化粧料組成物からなる染毛剤組成物。
[3]上記[1]に記載の毛髪化粧料組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の処理方法。
[4]上記[2]に記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法。
[5]2以上の組成物を備えた毛髪化粧料キットであって、
 前記組成物を混合して得られる毛髪化粧料組成物中に下記成分(A)~(C)が含まれる、毛髪化粧料キット。
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー
 成分(C):水
 皮膜形成性ポリマーを用いた毛髪化粧料組成物で処理した毛髪は、毛髪同士がポリマーで固着され、自然な風合いや感触が損なわれやすいという課題があった。加えて毛髪化粧料組成物は、ヘアケア行動の負担軽減の観点から、広い範囲に塗り延ばしやすいことも重要である。
 特許文献1では、シリコーン樹脂を乾燥助剤として用い、乾燥時間を減少させることで、べたつき、ごわつきを残すことなくヘア保持性能を達成しているが、毛髪同士が固着しやすく、自然な風合いや感触を付与するという点では不十分であった。
 さらに、毛髪は日常的に洗髪行動が行われることから、1回の洗髪で毛髪化粧料組成物による処理効果が失われることがなく、該効果が持続するような製品が望まれている。例えば特許文献2に記載の一時染毛剤では、染毛後に洗髪を行っても色抜けし難いことが要求される。
 しかしながら従来技術では、以上の特性をすべて充足するような毛髪化粧料組成物を達成することが困難であった。
 本発明の課題は、毛髪に適用すると、広い範囲に塗り延ばしやすく、毛髪同士の固着し難さ(ばらけやすさ)、及び指通りのよさを付与することができ、洗浄耐久性にも優れる毛髪化粧料組成物を提供することにある。
 本発明者は、少なくとも2種の所定の皮膜形成性ポリマー、及び所定量以下の水を含有する毛髪化粧料組成物が上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
 本発明によれば、毛髪に適用すると、広い範囲に塗り延ばしやすく、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを付与することができ、洗浄耐久性にも優れる毛髪化粧料組成物を提供できる。また、該毛髪化粧料組成物を染毛剤組成物として用いると、塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを付与できるとともに、洗髪による色落ちが少なく色持続性も良好である。
[定義]
 「ポリマー」は、本明細書で用いる場合、1種又は複数の単位(これらの単位は、モノマーとして知られる化合物から誘導される)の繰返しに相当する化合物を意味する。この又はこれらの単位は、少なくとも2回、好ましくは少なくとも3回繰り返される。
 「毛髪」は、本明細書で用いる場合、主として頭髪を意味する。
 「疎水性」は、本明細書で用いる場合、ある物質の水中溶解度が、25℃で1質量%未満であることを意味する。
 「皮膜形成」は、本明細書で用いる場合、それを適用した基材上に膜を残すことを意味する。
 「揮発性」は、本明細書で用いる場合、常圧で260℃以下の沸点を有するものを意味する。
 「毛髪のばらけやすさ」とは、毛髪表面に形成された皮膜同士が固着しにくく、毛髪間が固着されにくい状態であることを意味する。また「毛髪の指通りのよさ」は、毛髪表面に形成された皮膜の物性及び均一性に由来する性能である。
[毛髪化粧料組成物]
 本発明の毛髪化粧料組成物は、
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、
 成分(C):水
を含有し、成分(C)の含有量が80質量%以下である。以下、「(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位」を「MQ単位」とも称する。
 本発明の毛髪化粧料組成物は上記構成であることにより、毛髪に適用すると、広い範囲に塗り延ばしやすく、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを付与することができ、洗浄耐久性にも優れる毛髪化粧料組成物となる。また、該毛髪化粧料組成物を染毛剤組成物として用いると、塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを付与できるとともに、洗髪による色落ちが少なく色持続性も良好になる。
 以下、本明細書において、毛髪化粧料組成物により処理した毛髪を洗浄した後にも毛髪処理効果が持続し、染毛剤組成物においては洗髪による色落ちが少ないことを適宜「洗浄耐久性」とも称する。
 本発明の毛髪化粧料組成物が上記効果を奏する理由は定かではないが、以下のように推察される。
 疎水性の皮膜形成剤である成分(A)及び成分(B)を含有する本発明の毛髪化粧料組成物は、毛髪表面に適用することにより、疎水性皮膜を形成することができる。
 成分(A)は剛直なMQ単位を含むため、硬い皮膜を形成することができる。一方で成分(A)は靭性が低いため、形成される皮膜は脆く、毛髪のばらけやすさ、処理後の毛髪に対する指通りのよさも付与し難い傾向がある。
 成分(B)は通常、成分(A)よりも靭性が高いことから、本発明の毛髪化粧料組成物では、成分(B)を用いることで、水を含有していても均一な皮膜を形成しやすくなり、且つ、形成される皮膜の柔軟性を高めることができると考えられる。その結果、洗浄耐久性を維持しつつ、処理後の毛髪の指通りのよさ、並びに毛束のばらけやすさが向上すると考えられる。また、毛髪化粧料組成物中に後述する機能性粉体を配合した場合には、該機能性粉体を皮膜中に保持して、各種機能及びその持続性を高めることができる。
 毛髪化粧料組成物に成分(C)を含有させることで、毛髪表面に形成された疎水性皮膜同士の固着を抑制することができるため、毛髪のばらけやすさが向上すると考えられる。また、組成物中の成分(C)の含有量が所定量以下であることで、毛髪に塗り延ばしやすくなるとともに、成分(C)が多すぎることに起因する毛髪同士の固着を抑え、毛髪のばらけやすさを向上させることができたと考えられる。
 なお、本発明の作用メカニズムは上記に限定されるものではない。
 以下、本発明の毛髪化粧料組成物に含まれる各成分について説明する。
<成分(A):皮膜形成性ポリマー>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(A)として(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を含む皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)を含有する。
 本発明の毛髪化粧料組成物は成分(A)を含有することにより、毛髪に適用すると、硬い疎水性皮膜を形成できる。また毛髪化粧料組成物中に後述する機能性粉体を配合した場合には、該機能性粉体を皮膜中に保持して、各種機能及びその持続性を高めることができる。
 前記M単位において、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基である。当該炭化水素基の炭素数は、皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点から、1以上であって、好ましくは9以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは4以下である。
 当該炭化水素基は、脂肪族基、芳香族基のいずれでもよく、例えば、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられる。アルキル基及びアルケニル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよい。
 上記の中でも、入手性及び安定性の観点から、前記炭化水素基としてはアルキル基、アリール基、又はアラルキル基が好ましい。
 前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基、各種ノニル基、各種デシル基、各種ウンデシル基、各種ドデシル基が挙げられる。なお、該「各種」とは直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であることを表し、例えば、「各種ブチル基」とは、「n-ブチル基、sec-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基」を含む。
 前記アリール基としては、フェニル基、トルイル基、ジメチルフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基である。
 前記アラルキル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基等が挙げられ、好ましくはフェニルプロピル基である。
 Rがフッ素置換されている場合、前記炭化水素基における少なくとも1つの水素原子がフッ素原子に置換されていればよい。
 Rは、皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点から、フッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下のアルキル基、炭素数6以上12以下のアリール基、又は炭素数7以上12以下のアラルキル基であることが好ましく、フッ素置換されていてもよい炭素数1以上8以下のアルキル基、又はフェニル基であることがより好ましく、フッ素置換されていてもよい炭素数1以上6以下のアルキル基、又はフェニル基であることが更に好ましい。フッ素置換されたアルキル基は、好ましくは、CF-R-(式中、Rは炭素数2以上7以下、好ましくは2以上5以下のアルキレン基である。)で表される基である。
 Rは、トリフルオロプロピル基、炭素数1以上4以下のアルキル基、又はフェニル基であることがより更に好ましく、トリフルオロプロピル基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、又はn-ブチル基であることがより更に好ましく、トリフルオロプロピル基、メチル基又はn-プロピル基であることがより更に好ましく、メチル基であることがより更に好ましい。
 成分(A)は前記MQ単位を有している皮膜形成性ポリマーであればよく、好ましくはMQ単位を有している疎水性皮膜形成性ポリマーである。
 成分(A)は、皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点から、さらに、(RSiO2/2(Rは前記と同じである。)で表されるD単位を含んでもよい。
 但し、成分(A)と成分(B)とを用いることによる相乗効果を得る観点からは、成分(A)は、RSiO3/2(R1は前記と同じである。)で表されるT単位を実質的に含まないことが好ましい。実質的に含まないとは、シリコーン樹脂中の構成比が、1モル%未満であることを意味する。
 皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点から、成分(A)は、平均式(RSiO(4-m)/2(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。mは平均数であって0超3未満の数である。)で表され、(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を含むシリコーン樹脂であることが好ましい。
 前記平均式で表され、かつQ単位を含むシリコーン樹脂は、分子中に架橋構造を有している。この構造を有することで、より高い洗浄耐久性を有する皮膜を形成することができると考えられる。なお、該シリコーン樹脂には、不融で軟化点がなく、一般に有機溶剤に不溶性のポリオルガノシロキサン硬化物粉末は含まない。
 成分(A)は、皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点から、更に好ましくは[SiO4/2[(RSiO1/2(c、dは平均繰り返し単位数であり、c>0、d>0である。)で表されるシリコーン樹脂である。
 成分(A)としては、トリメチルシロキシケイ酸、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、フッ素変性アルキルジメチルシロキシケイ酸、又はこれらシロキシケイ酸類をジメチコノール等により架橋したクロスポリマー等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。フッ素変性アルキルジメチルシロキシケイ酸としては、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸が挙げられ、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysilicate)」の、トリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸等が挙げられる。また、シロキシケイ酸類をジメチコノール等により架橋したクロスポリマーとしては、INCI名「(トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマー」等が挙げられる。
 中でも、皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点からは、成分(A)としてはトリメチルシロキシケイ酸、トリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸及び(トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマーからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、トリメチルシロキシケイ酸及びトリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸からなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、トリメチルシロキシケイ酸が更に好ましい。
 成分(A)のうちトリメチルシロキシケイ酸の市販品としては、KF-7312J(50質量%-デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF-9021(50質量%-デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、X-21-5249(50質量%-デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、X-21-5595(60質量%-イソドデカン溶液)、X-21-5616(60質量%-イソドデカン溶液)(以上、信越化学工業(株)製)、SS4267(35質量%-ジメチルポリシロキサン溶液)、SR1000、SS4230(45質量%-シクロペンタシロキサン溶液)、SS4267(35質量%-ジメチルポリシロキサン溶液)、Silsoft74(75質量%-イソドデカン溶液)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、BY11-018(30質量%-シクロペンタシロキサン溶液)、MQ-1600 Solid Resin(以上、ダウ・東レ(株)製)、BELSIL TMS 803(旭化成ワッカーシリコーン(株)製)等が挙げられる。
 フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸の市販品としては、SilShine 151(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
 フッ素変性アルキルジメチルシロキシケイ酸の市販品としては、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysilicate)」である、XS66-B8226(50質量%-シクロペンタシロキサン溶液)、XS66-C1191、XS66-B8636(50質量%-ジメチコン溶液)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
 また、トリメチルシロキシケイ酸のクロスポリマーの市販品としては、DOWSIL FC-5002 IDD Resin Gum((トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマーの40質量%イソドデカン溶液)(ダウ・東レ(株)製)等が挙げられる。
<成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(B)として、成分(A)以外の皮膜形成性ポリマーを含有する。成分(B)を用いることにより、処理後の毛髪の指通りのよさ、及び洗浄耐久性を向上させることができると考えられる。
 成分(A)との相溶性の観点、指通りのよさを向上させる観点、及び、形成される皮膜の洗浄耐久性を向上させる観点から、成分(B)は疎水性皮膜形成性ポリマーであることが好ましい。
 疎水性皮膜形成性ポリマーとしては、シリコーン系ポリマー、非シリコーン系ポリマーのいずれも用いることができ、これらを併用してもよい。成分(B)にかかるシリコーン系ポリマーとは、シリコーン構造を含む成分(A)以外の皮膜形成性ポリマーをいい、非シリコーン系ポリマーとは、シリコーン構造を含まない皮膜形成性ポリマーをいう。
 成分(A)との相溶性の観点からは、成分(B)はシリコーン系ポリマーであることが好ましい。
 成分(B)として用いられるシリコーン系皮膜形成性ポリマーとしては、下記成分(B1)~(B5)からなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。
(B1)RSiO3/2で表されるT単位を含み、SiO4/2で表されるQ単位を実質的に含まないシリコーン樹脂(Rは前記と同じである。)
(B2)アクリルシリコーンポリマー
(B3)シリコーン変性脂環構造含有ポリマー
(B4)シリコーン変性プルラン
(B5)ポリウレア/ウレタンシリコーン
(成分(B1):シリコーン樹脂)
 成分(B1)は、RSiO3/2で表されるT単位を含み、SiO4/2で表されるQ単位を実質的に含まないシリコーン樹脂(Rは前記と同じである。)である。
 成分(B1)は、さらに、(RSiO1/2で表されるM単位、及び(RSiO2/2で表されるD単位からなる群から選ばれる1種以上の単位を含むことが好ましい。Rは前記と同じである。
 処理後の毛髪の指通りのよさ、及び洗浄耐久性を向上させる観点から、成分(B1)は、好ましくは[RSiO3/2[(RSiO1/2(a、bは平均繰り返し単位数であり、a>0、b≧0である。)で表される、T単位を含み、且つM単位を含んでいてもよいシリコーン樹脂である。なお、実質的に含まないとは、シリコーン樹脂中の構成比が、1モル%未満であることを意味する。
 Rは前記と同じであり、炭素数1以上4以下のアルキル基、又はフェニル基であることが好ましく、メチル基、エチル基、n-プロピル基、又はイソプロピル基であることがより好ましく、メチル基、n-プロピル基、又はイソプロピル基であることが更に好ましい。
 成分(B1)としては、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、ポリフェニルシルセスキオキサン、ポリメチルフェニルシルセスキオキサン、フッ素変性アルキルジメチルポリシルセスキオキサン等のポリシルセスキオキサン類が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。フッ素変性アルキルジメチルポリシルセスキオキサンとしては、INCI名「(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン(Trifluoropropyldimethylsiloxy/Trimethylsiloxy Silsesquioxane)」等が挙げられる。
 中でも、処理後の毛髪の指通りのよさ、及び洗浄耐久性を向上させる観点から、成分(B1)としてはポリメチルシルセスキオキサン及びポリプロピルシルセスキオキサンからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、ポリプロピルシルセスキオキサンがより好ましい。
 成分(B1)の市販品としては、SilForm Flexible Resin(ポリメチルシルセスキオキサン)、SilForm FR-5((トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサンのポリジメチルシロキサン溶液)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、DOWSIL 680 ID Fluid(ポリプロピルシルセスキオキサンの75質量%-イソドデカン溶液)(以上、ダウ・東レ(株)製)、SR-21(ポリフェニルシルセスキオキサン)、SR-23(ポリフェニルシルセスキオキサン)、SR-33(ポリメチルフェニルシルセスキオキサン)(以上、小西化学工業(株)製)等が挙げられる。
(成分(B2):アクリルシリコーンポリマー)
 成分(B2)としては、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系重合体、アクリル-シリコーン系グラフト共重合体、ポリシロキサン基よりなる構成単位及び不飽和単量体の重合体よりなる構成単位が、スルフィド結合を介して結合された、グラフト型共重合体又は交互ブロック型共重合体等が挙げられる。
 カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系重合体としては、シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体等が挙げられ、例えば、特開平11-1530号公報、特開2000-63225号公報等に記載された製造方法に従って製造できるものである。
 カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系重合体としては、INCI名「(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー(Acrylates/Polytrimethylsiloxymethacrylate Copolymer)」が好ましい。その市販品としては、DOWSIL FA 4001 CM Silicone Acrylate(30質量%-デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、DOWSIL FA 4002 ID Silicone Acrylate(40質量%-イソドデカン溶液)、DOWSIL FA 4003 DM Silicone Acrylate(40質量%-ジメチコン溶液)、DOWSIL FA 4004 ID Silicone Acrylate(40質量%-イソドデカン溶液)(以上、ダウ・東レ(株)製)等が挙げられる。
 アクリル-シリコーン系グラフト共重合体は、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとのラジカル重合体等が挙げられる。
 分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとのラジカル重合体は、例えば、特開平2-25411号公報、特開平2-132141号公報等に記載されているものや、特開平3-162442号公報、特開2003-104825号公報等に記載のアクリル-シリコーン系グラフト共重合体を使用することができる。
 アクリル-シリコーン系グラフト共重合体としては、INCI名「(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー(Acrylates/Dimethicone Copolymer)」が好ましい。その市販品としては、KP-545(30質量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KP-549(40質量%-メチルトリメチコン溶液)、KP-550(40質量%-イソドデカン溶液)(以上、信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
 ポリシロキサン基よりなる構成単位及び不飽和単量体の重合体よりなる構成単位が、スルフィド結合を介して結合された、グラフト型共重合体又は交互ブロック型共重合体としては、特開平6-92825号公報に記載されるグラフト型共重合体又は交互ブロック型共重合体等が挙げられる。
 中でも、処理後の毛髪の指通りのよさ、及び洗浄耐久性を向上させる観点からは、成分(B2)としては、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系重合体及びアクリル-シリコーン系グラフト共重合体からなる群から選ばれる1種以上が好ましく、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーが更に好ましい。
(成分(B3):シリコーン変性脂環構造含有ポリマー)
 成分(B3)であるシリコーン変性脂環構造含有ポリマーとしては、例えば、シリコーン変性された環状ポリオレフィンが挙げられ、下記一般式(B3-1)で表されるシリコーン変性ポリノルボルネンが好ましいものとして挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001

(式中、Rはそれぞれ独立に炭素数1以上12以下のアルキル基であり、Xは下記式(i)で表される基である。a1は1以上3以下の整数である。b1、c1は繰り返し単位数であり、それぞれ独立に1以上の整数である。)
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002

(式中、Rはそれぞれ独立に炭素数1以上12以下の炭化水素基であり、d1は1以上5以下の整数である。)
 前記一般式(B3-1)中、Rはメチル基、エチル基、n-プロピル基、ブチル基、又はペンチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
 Xは前記式(i)で表される基であり、式(i)中、Rはそれぞれ独立に炭素数1以上12以下の炭化水素基である。Rは好ましくは炭素数1以上12以下のアルキル基又はフェニル基であり、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基、更に好ましくはメチル基である。d1は1以上5以下の整数であり、汎用性の観点から、d1=1が好ましい。すなわちXは、好ましくはトリメチルシロキシ基である。
 a1は1以上3以下の整数であり、例えばa1=2の繰り返し単位とa1=3の繰り返し単位が混合して存在する重合体であってよい。汎用性の観点から、a1は3であることが好ましい。
 前記一般式(B3-1)中のb1とc1の割合は、好ましくはb1/c1=20/80以上90/10以下(mol/mol)、より好ましくは30/70以上80/20以下(mol/mol)であり、更に好ましくは50/50以上70/30以下(mol/mol)である。b1とc1の割合は、H-NMR測定により求めることができる。
 シリコーン変性ポリノルボルネンとしては、下記式(B3-2)で表されるシリコーン変性ポリノルボルネンがより好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000003

(式中、b1、c1は前記と同じである。)
 式(B3-2)で表されるシリコーン変性ポリノルボルネンとしては、INCI名「(ノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマー(NORBORNENE/TRIS(TRIMETHYLSILOXY)SILYLNORBORNENE COPOLYMER)」で表記される化合物が挙げられる。
 市販のシリコーン変性ポリノルボルネンとしては、NBN-30-ID((ノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマーのイソドデカン溶液)(信越化学工業(株))等が挙げられる。
(成分(B4):シリコーン変性プルラン)
 成分(B4)としては、側鎖にシリコーン構造を有するプルランが挙げられ、具体的には、プルラン中のOH基の水素原子の少なくとも一部が下記一般式(ii)で表される基で置換されたシリコーン変性プルランが好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000004

 式中、Rは単結合又は2価の有機基である。R、X、a1は前記と同じであり、汎用性の観点から、Xは好ましくはトリメチルシロキシ基、a1は好ましくは3である。
 一般式(ii)において、Rは2価の有機基であることが好ましく、下記一般式(iii)又は(iv)で表される2価の基がより好ましく、下記一般式(iv)で表される2価の基がより好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000005

 式中、Rは炭素数1以上10以下のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が例示される。これらの中でもエチレン基、トリメチレン基、プロピレン基が好ましく、トリメチレン基又はプロピレン基がより好ましい。
 市販のシリコーン変性プルランとしては、TSPL-30-ID(トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランのイソドデカン溶液)、TSPL-30-D5(トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランのシクロペンタシロキサン溶液)(以上、信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
(成分(B5):ポリウレア/ウレタンシリコーン)
 成分(B5)としては、ポリシロキサン/ポリ尿素/ポリウレタンブロックターポリマーが挙げられる。例えば、INCI名「ポリ尿素ジメチコーン」の、ジメチルポリシロキサン/尿素コポリマー等である。
 該ポリマーは、α,ω-アミノシリコーンとジイソシアネートとの共重合により得ることができる。市販のポリウレア/ウレタンシリコーンとしては、例えば、「Wacker-Belsil UD 60」、「Wacker-Belsil UD 80」、「Wacker-Belsil UD 140」及び「Wacker-Belsil UD 200」(以上、Wacker社製)等が挙げられる。
 成分(B)は1種又は2種以上を用いることができる。
 処理後の毛髪の指通りのよさ、及び洗浄耐久性を向上させる観点から、成分(B)としては、前記成分(B1)~(B5)からなる群から選ばれる1種以上が好ましく、成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、成分(B2)が更に好ましい。
 より具体的には、処理後の毛髪の指通りのよさ、及び洗浄耐久性を向上させる観点から、成分(B)としてはポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、ポリプロピルシルセスキオキサン及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上が更に好ましく、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーがより更に好ましい。
<含有量>
 毛髪化粧料組成物中の成分(A)の含有量は、皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点、並びに毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさの観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上、より更に好ましくは2質量%以上であり、また、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは12質量%以下、より更に好ましくは9質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下である。毛髪化粧料組成物中の成分(A)の含有量の具体的範囲は、好ましくは0.5質量%以上30質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上25質量%以下、更に好ましくは1質量%以上20質量%以下、より更に好ましくは1.5質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上12質量%以下であり、より更に好ましくは2質量%以上9質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上5質量%以下である。
 毛髪化粧料組成物中の成分(B)の含有量は、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを付与する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは2質量%以上であり、また、皮膜形成性及び洗浄耐久性、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ及び毛髪のばらけやすさを向上させる観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下である。毛髪化粧料組成物中の成分(B)の含有量の具体的範囲は、好ましくは0.1質量%以上30質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上25質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以上20質量%以下、より更に好ましくは1質量%以上20質量%以下、より更に好ましくは1質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上10質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上5質量%以下である。
 本発明の毛髪化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量は、皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点から、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、より更に好ましくは3質量%以上、より更に好ましくは5質量%以上である。また、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下、更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは25質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下である。毛髪化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量の具体的範囲は、好ましくは0.6質量%以上40質量%以下、より好ましくは1質量%以上40質量%以下、更に好ましくは1質量%以上35質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上30質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上25質量%以下、より更に好ましくは3質量%以上20質量%以下、より更に好ましくは3質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは5質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは5質量%以上10質量%以下である。
 また、本発明の毛髪化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合[(A)/{(A)+(B)}]は、皮膜形成性及び洗浄耐久性向上の観点から、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上、更に好ましくは20%以上、より更に好ましくは30%以上、より更に好ましくは35%以上である。また、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点から、好ましくは90%以下であり、より好ましくは80%以下、更に好ましくは75%以下、より更に好ましくは70%以下、より更に好ましくは65%以下である。毛髪化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合[(A)/{(A)+(B)}]の具体的範囲は、好ましくは10%以上90%以下、より好ましくは10%以上80%以下、更に好ましくは15%以上75%以下、より更に好ましくは20%以上75%以下、より更に好ましくは25%以上70%以下、より更に好ましくは30%以上70%以下、より更に好ましくは35%以上65%以下である。
<成分(C):水>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(C)として水を含有する。水を含有することで、毛髪表面に形成された疎水性皮膜同士の固着を抑制することができるため、毛髪のばらけやすさが向上すると考えられる。
 毛髪化粧料組成物中の成分(C)の含有量は、毛髪のばらけやすさを向上させる観点から、毛髪化粧料組成物中、80質量%以下であり、好ましくは80質量%未満、より好ましくは75質量%以下、更に好ましくは70質量%以下、より更に好ましくは60質量%以下、より更に好ましくは50質量%以下、より更に好ましくは45質量%以下、より更に好ましくは40質量%以下である。また、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ及び毛髪のばらけやすさを向上させる観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、より更に好ましくは15質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは25質量%以上、より更に好ましくは30質量%以上である。毛髪化粧料組成物中の成分(C)の含有量の具体的範囲は、80質量%以下であり、好ましくは1質量%以上80質量%以下、より好ましくは5質量%以上80質量%未満、更に好ましくは10質量%以上80質量%未満、より更に好ましくは10質量%以上75質量%以下、より更に好ましくは10質量%以上70質量%以下、より更に好ましくは15質量%以上60質量%以下、より更に好ましくは20質量%以上50質量%以下、より更に好ましくは25質量%以上45質量%以下、より更に好ましくは30質量%以上40質量%以下である。
<成分(D):揮発性溶媒>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさの観点、並びに成分(A)及び成分(B)を分散又は溶解させる観点で、成分(D)として揮発性溶媒を含有することができる。なお本発明で定義する揮発性溶媒には、水は含まれないものとする。
 成分(D)としては、前記定義の揮発性を有する、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、炭化水素系溶媒、シリコーン系溶媒等が挙げられる。
 アルコール系溶媒としては、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ベンジルアルコール等が挙げられる。
 エーテル系溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等、ケトン系溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
 エステル系溶媒としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等が挙げられる。
 炭化水素系溶媒としては、軽質流動イソパラフィン(炭素数8~16のイソパラフィンを主成分とするもの)、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン等が挙げられる。
 また、シリコーン系溶媒としては、25℃における粘度が10mm/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン等のアルキルトリメチコン、25℃における粘度が20mm/s以下のメチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。成分(D)としては、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。
 毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさの観点、並びに成分(A)及び成分(B)を分散又は溶解させる観点から、成分(D)は、好ましくはアルコール系溶媒、炭化水素系溶媒、及びシリコーン系溶媒からなる群から選ばれる1種以上であり、より好ましくは、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン、軽質流動イソパラフィン、25℃における粘度が10mm/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、及び25℃における粘度が20mm/s以下のメチルフェニルポリシロキサンからなる群から選ばれる1種以上であり、更に好ましくはエタノール、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィン、25℃における粘度が5mm/s以下のジメチルポリシロキサン、及びメチルトリメチコンからなる群から選ばれる1種以上であり、より更に好ましくはエタノール、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上であり、より更に好ましくはイソドデカンである。
 本発明の毛髪化粧料組成物が成分(D)を含有する場合、その含有量は、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさの観点、並びに成分(A)及び成分(B)を分散又は溶解させる観点から、毛髪化粧料組成物中、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、より更に好ましくは15質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上であり、毛髪に適用しやすい粘度に調整する観点から、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下、より更に好ましくは80質量%以下、より更に好ましく70質量%以下である。本発明の毛髪化粧料組成物中の成分(D)の含有量の具体的範囲は、好ましくは1質量%以上98質量%以下、より好ましくは5質量%以上95質量%以下、更に好ましくは10質量%以上90質量%以下、より更に好ましくは15質量%以上80質量%以下、より更に好ましくは20質量%以上70質量%以下である。
<成分(E):機能性粉体>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、製品形態に応じて、さらに成分(E)として機能性粉体を含有することができる。
 本発明において機能性粉体とは、着色性、隠蔽性、光沢、UV散乱、感触調整等の各種特性を付与できる粉体をいう。本発明の毛髪化粧料組成物が染毛剤組成物である場合は、所望の色合いを付与する観点から、成分(E)として顔料を含有することが好ましい。
 UV散乱剤としては、酸化亜鉛、酸化チタン及び酸化セリウムからなる群から選ばれる1種以上の金属酸化物粉体を好ましく用いることができ、微粒子金属酸化物粉末の平均粒子径は、UV防御効果の観点から、好ましくは10~500nm、より好ましくは12~100nmであり、更に好ましくは15~50nmである。なお、平均粒子径は、レーザー回折/散乱法により測定される。
 顔料としては、染毛剤組成物等に通常用いられる顔料であればよく、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料;黄酸化鉄、黒酸化鉄、弁柄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄雲母、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体;赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等のレーキ顔料;微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合顔料;等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。また、これらの表面が各種表面処理剤で処理されたものを顔料として用いてもよい。表面処理としては、特に限定されず、種々の表面処理、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、金属石鹸処理、N-アシル化リジン処理、ポリエチレングリコール処理、PVA処理、ポリアクリル酸処理、ヒアルロン酸処理、アルギン酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理を行うことができる。
 本発明の毛髪化粧料組成物が成分(E)を含有する場合、その含有量は、所望の性能を付与する観点から、毛髪化粧料組成物中、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1.0質量%以上であり、毛髪化粧料組成物中での分散性及び経済性の観点、並びに指通りのよさを維持する観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下である。毛髪化粧料組成物中の成分(E)の含有量の具体的範囲は、好ましくは0.01質量%以上30質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上20質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは1.0質量%以上10質量%以下である。
<固形油>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、皮膜形成性及び洗浄耐久性を向上させる観点、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点から、固形油の含有量が少ないことが好ましい。固形油は25℃で固形の油剤であり、固形パラフィン等のパラフィン系ワックス、ポリエチレンワックス等のポリオレフィン系ワックス、蜜蝋等が挙げられる。毛髪化粧料組成物中の固形油の含有量は、好ましくは50質量%未満、より好ましくは20質量%未満、更に好ましくは10質量%未満、より更に好ましくは5質量%未満、より更に好ましくは1質量%未満である。
<揮発性環状シリコーン>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、乾燥速度向上の観点から、デカメチルシクロペンタシロキサン等の、揮発性環状シリコーンの含有量が少ないことが好ましい。揮発性シリコーン油は揮発性炭化水素油より揮発時間が遅く、皮膚又は毛髪に塗布した後に乾燥するまでの時間が長くなる傾向があるためである。毛髪化粧料組成物中の揮発性環状シリコーンの含有量は、好ましくは5質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満であり、より更に好ましくは0質量%である。
<シリコーン系界面活性剤>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、皮膜形成性及び洗浄耐久性を向上させる観点、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点から、シリコーン系界面活性剤の含有量が少ないことが好ましい。シリコーン系界面活性剤とは、シリコーン構造、典型的にはポリシロキサン構造を有する界面活性剤を意味し、側鎖、末端等に、親水性基、親水性ポリマー鎖等を有していてもよい。毛髪化粧料組成物中のシリコーン系界面活性剤の含有量は、好ましくは5質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である。
<油ゲル化剤>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、皮膜形成性及び洗浄耐久性を向上させる観点、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点から、脂肪酸デキストリン、疎水性シリカ、親油性粘土鉱物等の、油ゲル化剤の含有量が少ないことが好ましい。毛髪化粧料組成物中の油ゲル化剤の含有量は、好ましくは5質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である。
<不揮発性液状油剤>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、皮膜形成性及び洗浄耐久性を向上させる観点、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点から、不揮発性液状油剤の含有量が少ないことが好ましい。毛髪化粧料組成物中の不揮発性液状油剤の含有量は、好ましくは50質量%未満、より好ましくは40質量%未満、更に好ましくは30質量%未満、より更に好ましくは20質量%未満、より更に好ましくは10質量%未満、より更に好ましくは5質量%未満、より更に好ましくは2質量%未満、より更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である。
<多価アルコール>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、皮膜形成性及び洗浄耐久性を向上させる観点、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点から、多価アルコールの含有量が少ないことが好ましい。当該多価アルコールとしては、プロピレングリコール、グリセリン等を例示できる。毛髪化粧料組成物中の多価アルコールの含有量は、好ましくは5質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である。
<その他の成分>
 本発明の毛髪化粧料組成物は、前記成分以外に、通常毛髪化粧料組成物に用いられる成分、例えば、酸化防止剤、香料、色素、染料、防腐剤、増粘剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
 本発明の毛髪化粧料組成物は、常法に従って製造することができる。
<剤型等>
 本発明の毛髪化粧料組成物の剤型は特に限定されず、製品形態に応じて、液体、ペースト、クリーム、ジェル、フォーム、スプレー、ワックス等の剤型にすることができる。
 また本発明の毛髪化粧料組成物は、水中油型、油中水型等の乳化型組成物の形態でもよく、非乳化型組成物の形態でもよいが、毛髪化粧料組成物の塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを向上させる観点からは、非乳化型組成物であることが好ましい。
 本発明の毛髪化粧料組成物としては、シャンプー等の毛髪洗浄剤組成物の他、リンス剤組成物、コンディショニング剤組成物、トリートメント剤組成物(洗い流さないタイプを含む)、スタイリング剤組成物、染毛剤組成物、育毛剤組成物等が挙げられる。これらの中でも、本発明の効果の有効性の観点から、好ましくはコンディショニング剤組成物、トリートメント剤組成物、スタイリング剤組成物、又は染毛剤組成物である。
 上記の中でも、本発明の効果を発揮する観点から、毛髪化粧料組成物は好ましくはリンス剤組成物、コンディショニング剤組成物、トリートメント剤組成物、又は染毛剤組成物であり、より好ましくは染毛剤組成物である。
 上記毛髪化粧料組成物は、毛髪に適用した後、洗い流さずに使用される、いわゆるリーブオン製剤であることが好ましい。
[毛髪化粧料キット]
 本発明は、2以上の組成物を備えた毛髪化粧料キットであって、前記組成物を混合して得られる毛髪化粧料組成物中に下記成分(A)~(C)が含まれる毛髪化粧料キットを提供する。
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー
 成分(C):水
 本発明の毛髪化粧料キットは2以上の組成物を備えたものであり、使用前に該組成物を混合して、毛髪に塗布等して用いることができる。より詳細には、本発明の毛髪化粧料キットは、使用前に該毛髪化粧料が備える2以上の組成物を混合して成分(A)~(C)を含有する毛髪化粧料組成物を調製し、毛髪に塗布等により適用して用いることができるものである。前記成分(A)~(C)は、前記毛髪化粧料キットが備える組成物のうち、前記毛髪化粧料組成物を構成する組成物のいずれかに含まれていればよい。
 前記毛髪化粧料キットにおいて、該毛髪化粧料キットが備える2以上の組成物を混合して得られる毛髪化粧料組成物中の成分(C)の含有量は、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは80質量%未満、更に好ましくは70質量%以下、より更に好ましくは60質量%以下、より更に好ましくは50質量%以下、より更に好ましくは40質量%以下であり、また、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、より更に好ましくは15質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは25質量%以上、より更に好ましくは30質量%以上である。
 毛髪化粧料キットに用いられる成分(A)~(C)及びこれらの好適態様は、前記毛髪化粧料組成物において記載したものと同じである。また、毛髪化粧料キットが備える各組成物は、前記毛髪化粧料組成物において例示した他の成分を必要に応じ含有していてもよい。
 本発明の毛髪化粧料キットは、成分(A)~(C)のいずれも含まない組成物をさらに備えていてもよい。また本発明の毛髪化粧料キットは、前記毛髪化粧料組成物を構成しない組成物をさらに備えたものであってもよい。例えば、組成物1,組成物2,及び組成物3を備えた毛髪化粧料キットであって、前記組成物1と2とを混合して得られる、成分(A)~(C)を含有する毛髪化粧料組成物が第一剤であり、前記組成物3が第二剤である、多剤式の毛髪化粧料キットであってもよい。
[毛髪の処理方法]
 本発明の毛髪化粧料組成物による毛髪の処理方法は、皮膜を速やかに形成する観点から、該組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有することが好ましい。
 本発明の毛髪化粧料組成物は、均一塗布性の観点、形成される皮膜の構造の均一性向上の観点から、毛髪への適用前に一時的に相溶又は分散させてから毛髪表面に適用することが好ましい。一時的に相溶又は分散させる手段としては、加熱などの熱力学的手段、機械的に剪断応力を加えるなどの物理的手段又は相溶性のある溶剤を添加するなどの化学的手段等を任意に利用することができる。使用者の利便性の観点から、好ましくは攪拌、振盪等の物理的手段によって均一に相溶又は分散させておくことが好ましい。
 毛髪化粧料組成物の各種効果を持続させる観点から、該組成物は、好ましくは乾燥状態の毛髪に塗布等により適用し、次いで乾燥させて、洗い流さずにリーブオン製剤として使用されることが好ましい。毛髪化粧料組成物を適用した後の毛髪の乾燥は、自然乾燥でもよく、フード、ヘアドライヤー、ストレートアイロン等のデバイス等を用いて乾燥させてもよい。
 前記デバイスを使用する場合には、ケラチン物質の熱ダメージを抑える観点から、40~220℃の温度をかけて乾燥することが好ましい。より好ましくはフード又はヘアドライヤーによる乾燥であり、その乾燥温度は、好ましくは40~110℃、より好ましくは50~90℃である。
 乾燥時間は、皮膜が毛髪表面に実質的に形成される範囲であれば特に制限されず、毛髪の量及び質により適宜調整されるが、例えば10秒から120分の範囲で行うことができる。
 乾燥後は毛髪をばらけさせるためにブラッシング等を行ってもよい。
 本発明の処理方法において、毛髪に対する毛髪化粧料組成物の適用量は特に制限されないが、通常、毛髪1g当たり、0.005~1gの範囲である。
[毛髪の染色方法]
 本発明はさらに、前記染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法を提供する。
 染毛剤組成物は、毛髪に塗布等により適用し、次いで乾燥させて、好ましくは洗い流さずに使用される。染毛剤組成物を適用した後の毛髪の乾燥は、自然乾燥でもよく、ドライヤー等を用いて乾燥させてもよい。
 本発明によれば、上記のような簡便な操作により、インバス又はアウトバスで、毛髪を一時的又は半永久的に染色することができる。また、毛髪に対して滑らかな感触を付与することができ、且つ洗髪による色落ちが少なく色持続性も良好である。
 上述の実施形態に関し、本発明は下記を開示する。
<1>
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、
 成分(C):水
を含有し、成分(C)の含有量が80質量%以下である、毛髪化粧料組成物。
<2>
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、
 成分(C):水
を含有し、
成分(C)の含有量が5質量%以上80質量%未満であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合[(A)/{(A)+(B)}]が、15%以上75%以下である毛髪化粧料組成物。
<3>
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を含む皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、
 成分(C):水
を含有し、
成分(C)の含有量が20質量%以上50質量%以下であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合[(A)/{(A)+(B)}]が、15%以上75%以下である毛髪化粧料組成物。
<4>
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を含む皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、
 成分(C):水
を含有し、
成分(C)の含有量が5質量%以上80質量%未満であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合[(A)/{(A)+(B)}]が、30%以上70%以下である毛髪化粧料組成物。
<5>
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を含む皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、
 成分(C):水
を含有し、
成分(C)の含有量が20質量%以上50質量%以下であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合[(A)/{(A)+(B)}]が、30%以上70%以下である毛髪化粧料組成物。
<6>
 成分(A)におけるRが、好ましくは、フッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下のアルキル基、炭素数6以上12以下のアリール基、又は炭素数7以上12以下のアラルキル基、より好ましくは、フッ素置換されていてもよい炭素数1以上8以下のアルキル基、又はフェニル基、更に好ましくは、フッ素置換されていてもよい炭素数1以上6以下のアルキル基、又はフェニル基、より更に好ましくはトリフルオロプロピル基、炭素数1以上4以下のアルキル基、又はフェニル基、より更に好ましくはトリフルオロプロピル基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、又はn-ブチル基、より更に好ましくはトリフルオロプロピル基、メチル基又はn-プロピル基、より更に好ましくはメチル基である、<1>~<5>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<7>
 成分(A)が、トリメチルシロキシケイ酸、トリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸及び(トリメチルシロキシケイ酸/ジメチコノール)クロスポリマーからなる群から選ばれる1種以上、好ましくはトリメチルシロキシケイ酸及びトリフルオロプロピルジメチルトリメチルシロキシケイ酸から選ばれる1種以上、より好ましくはトリメチルシロキシケイ酸である、<1>~<6>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<8>
 成分(B)が成分(A)以外の疎水性皮膜形成性ポリマー、好ましくはシリコーン系ポリマーであり、より好ましくは下記成分(B1)~(B5)からなる群から選ばれる1種以上、更に好ましくは成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる1種以上、より更に好ましくは成分(B2)である、<1>~<7>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
(B1)RSiO3/2で表されるT単位を含み、SiO4/2で表されるQ単位を実質的に含まないシリコーン樹脂(Rは前記と同じである。)
(B2)アクリルシリコーンポリマー
(B3)シリコーン変性脂環構造含有ポリマー
(B4)シリコーン変性プルラン
(B5)ポリウレア/ウレタンシリコーン
<9>
 成分(B1)が、好ましくは[RSiO3/2[(RSiO1/2(a、bは平均繰り返し単位数であり、a>0、b≧0である。)で表される、T単位を含み、且つM単位を含んでいてもよいシリコーン樹脂である、<8>に記載の毛髪化粧料組成物。
<10>
 成分(B1)におけるRが、好ましくは炭素数1以上4以下のアルキル基、又はフェニル基、より好ましくは、メチル基、エチル基、n-プロピル基、又はイソプロピル基、より好ましくはメチル基、n-プロピル基、又はイソプロピル基である、<8>又は<9>に記載の毛髪化粧料組成物。
<11>
 成分(B1)がポリシルセスキオキサン類であり、好ましくはポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、ポリフェニルシルセスキオキサン、ポリメチルフェニルシルセスキオキサン、及びフッ素変性アルキルジメチルポリシルセスキオキサンからなる群から選ばれる1種以上、より好ましくはポリメチルシルセスキオキサン及びポリプロピルシルセスキオキサンからなる群から選ばれる1種以上、更に好ましくはポリプロピルシルセスキオキサンである、<8>~<10>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<12>
 成分(B2)が、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系重合体、アクリル-シリコーン系グラフト共重合体、及び、ポリシロキサン基よりなる構成単位及び不飽和単量体の重合体よりなる構成単位が、スルフィド結合を介して結合された、グラフト型共重合体又は交互ブロック型共重合体からなる群から選ばれる1種以上、好ましくは、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系重合体及びアクリル-シリコーン系グラフト共重合体からなる群から選ばれる1種以上、より好ましくは(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上、更に好ましくは(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーである、<8>~<11>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<13>
 成分(B3)が、シリコーン変性された環状ポリオレフィン、好ましくは下記一般式(B3-1)で表されるシリコーン変性ポリノルボルネンである、<8>~<12>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000006

(式中、Rはそれぞれ独立に炭素数1以上12以下のアルキル基であり、Xは下記式(i)で表される基である。a1は1以上3以下の整数である。b1、c1は繰り返し単位数であり、それぞれ独立に1以上の整数である。)
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000007

(式中、Rはそれぞれ独立に炭素数1以上12以下の炭化水素基であり、d1は1以上5以下の整数である。)
<14>
 成分(B4)が、側鎖にシリコーン構造を有するプルラン、好ましくは、プルラン中のOH基の水素原子の少なくとも一部が下記一般式(ii)で表される基で置換されたシリコーン変性プルランである、<8>~<13>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000008

 式中、Rは単結合又は2価の有機基である。R、X、a1は前記と同じであり、Xは好ましくはトリメチルシロキシ基、a1は好ましくは3である。
<15>
 成分(B5)が、ポリシロキサン/ポリ尿素/ポリウレタンブロックターポリマーである、<8>~<14>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<16>
 成分(B)が、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上、好ましくはポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上、より好ましくはポリプロピルシルセスキオキサン及び(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーからなる群から選ばれる1種以上、更に好ましくは(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーである、<1>~<15>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<17>
 毛髪化粧料組成物中の成分(A)の含有量が、好ましくは0.5質量%以上30質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上25質量%以下、更に好ましくは1質量%以上20質量%以下、より更に好ましくは1.5質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上12質量%以下であり、より更に好ましくは2質量%以上9質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上5質量%以下である、<1>~<16>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<18>
 毛髪化粧料組成物中の成分(B)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上30質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上25質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以上20質量%以下、より更に好ましくは1質量%以上20質量%以下、より更に好ましくは1質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上10質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上5質量%以下である、<1>~<17>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<19>
 毛髪化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量が、好ましくは0.6質量%以上40質量%以下、より好ましくは1質量%以上40質量%以下、更に好ましくは1質量%以上35質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上30質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上25質量%以下、より更に好ましくは3質量%以上20質量%以下、より更に好ましくは3質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは5質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは5質量%以上10質量%以下である、<1>~<18>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<20>
 毛髪化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合[(A)/{(A)+(B)}]が、好ましくは10%以上90%以下、より好ましくは10%以上80%以下、更に好ましくは15%以上75%以下、より更に好ましくは20%以上75%以下、より更に好ましくは25%以上70%以下、より更に好ましくは30%以上70%以下、より更に好ましくは35%以上65%以下である、<1>、<6>~<19>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<21>
 毛髪化粧料組成物中の成分(C)の含有量が、好ましくは1質量%以上80質量%以下、より好ましくは5質量%以上80質量%未満、更に好ましくは10質量%以上80質量%未満、より更に好ましくは10質量%以上75質量%以下、より更に好ましくは10質量%以上70質量%以下、より更に好ましくは15質量%以上60質量%以下、より更に好ましくは20質量%以上50質量%以下、より更に好ましくは25質量%以上45質量%以下、より更に好ましくは30質量%以上40質量%以下である、<1>、<6>~<20>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<22>
 成分(D)として揮発性溶媒を含有する、<1>~<21>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<23>
 成分(D)が、常圧で260℃以下の沸点を有する、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、炭化水素系溶媒、及びシリコーン系溶媒からなる群から選ばれる1種以上、好ましくはアルコール系溶媒、炭化水素系溶媒、及びシリコーン系溶媒からなる群から選ばれる1種以上である、<22>に記載の化粧料組成物。
<24>
 アルコール系溶媒が、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、及びベンジルアルコールからなる群から選ばれる1種以上である、<23>に記載の毛髪化粧料組成物。
<25>
 炭化水素系溶媒が、軽質流動イソパラフィン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、及びイソテトラデカンからなる群から選ばれる1種以上である、<23>又は<24>に記載の毛髪化粧料組成物。
<26>
 シリコーン系溶媒が、25℃における粘度が10mm/s以下のジメチルポリシロキサン、アルキルトリメチコン、及び25℃における粘度が20mm/s以下のメチルフェニルポリシロキサンからなる群から選ばれる1種以上である、<23>~<25>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<27>
 成分(D)が、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、デカン、イソデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン、軽質流動イソパラフィン、25℃における粘度が10mm/s以下のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、及び25℃における粘度が20mm/s以下のメチルフェニルポリシロキサンからなる群から選ばれる1種以上、好ましくはエタノール、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン、軽質流動イソパラフィン、25℃における粘度が5mm/s以下のジメチルポリシロキサン、及びメチルトリメチコンからなる群から選ばれる1種以上、より好ましくはエタノール、イソデカン、イソドデカン、イソテトラデカン及び軽質流動イソパラフィンからなる群から選ばれる1種以上、より更に好ましくはイソドデカンである、<22>~<26>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<28>
 毛髪化粧料組成物中の成分(D)の含有量が、好ましくは1質量%以上98質量%以下、より好ましくは5質量%以上95質量%以下、更に好ましくは10質量%以上90質量%以下、より更に好ましくは15質量%以上80質量%以下、より更に好ましくは20質量%以上70質量%以下である、<22>~<27>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<29>
 さらに成分(E)として機能性粉体、好ましくは顔料を含有する、<1>~<28>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<30>
 毛髪化粧料組成物中の成分(E)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上30質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上20質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以上15質量%以下、より更に好ましくは1.0質量%以上10質量%以下である、<29>に記載の毛髪化粧料組成物。
<31>
 毛髪化粧料組成物中の固形油の含有量が、好ましくは50質量%未満、より好ましくは20質量%未満、更に好ましくは10質量%未満、より更に好ましくは5質量%未満、より更に好ましくは1質量%未満である、<1>~<30>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<32>
 毛髪化粧料組成物中の揮発性環状シリコーン、好ましくはデカメチルシクロペンタシロキサンの含有量が、好ましくは5質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満であり、より更に好ましくは0質量%である、<1>~<31>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<33>
 毛髪化粧料組成物中のシリコーン系界面活性剤の含有量が、好ましくは5質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である、<1>~<32>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<34>
 毛髪化粧料組成物中の油ゲル化剤の含有量が、好ましくは5質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である、<1>~<33>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<35>
 毛髪化粧料組成物中の不揮発性液状油剤の含有量が、好ましくは50質量%未満、より好ましくは40質量%未満、更に好ましくは30質量%未満、より更に好ましくは20質量%未満、より更に好ましくは10質量%未満、より更に好ましくは5質量%未満、より更に好ましくは2質量%未満、より更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である、<1>~<34>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<36>
 毛髪化粧料組成物中の多価アルコールの含有量が、好ましくは5質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%未満である、<1>~<35>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<37>
 非乳化型組成物である、<1>~<36>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<38>
 リーブオン製剤である、<1>~<37>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物。
<39>
 <1>~<38>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物からなる、リンス剤組成物、コンディショニング剤組成物、トリートメント剤組成物、又は染毛剤組成物。
<40>
 <1>~<39>のいずれか1に記載の毛髪化粧料組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の処理方法。
<41>
 <39>に記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法。
<42>
 2以上の組成物を備えた毛髪化粧料キットであって、
 前記組成物を混合して得られる毛髪化粧料組成物中に下記成分(A)~(C)が含まれる、毛髪化粧料キット。
 成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
 成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー
 成分(C):水
<43>
 前記毛髪化粧料キットが備える前記2以上の組成物を使用前に混合して成分(A)~(C)を含有する毛髪化粧料組成物を調製し、毛髪に塗布して用いる、<42>の毛髪化粧料キット。
 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されない。なお本実施例において、各種測定及び評価は以下の方法により行った。
<評価用毛束の準備>
 人毛白髪(100%)毛束((株)ビューラックス製、長さ10cm、質量1g)を下記組成のプレーンシャンプーで洗浄後、40℃の温水ですすぎ、十分に乾燥したものを評価用毛束として準備した。
(プレーンシャンプーの組成)
成分                       (質量%) 
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(*1)                      15.5
ラウリン酸ジエタノールアミド(*2)         1.5
エデト酸4ナトリウム塩                0.3
安息香酸ナトリウム                  1.43
精製水                        残 量 
 計                       100.0
*1:エマール227(花王(株)製、有効成分27質量%)として57.4質量%
*2:アミノーンL-02(花王(株)製)
<塗り延ばしやすさ>
 市販のPETフィルム(東レ(株)製;ルミラーフィルムT60-A4-100μm)に各例の毛髪化粧料組成物を0.05~0.2ml滴下し、バーコーター(アズワン社製、No.60)で延ばした。室温で十分乾燥させた後、複合機(RICOH MP C5504)でスキャンしJPEG画像とし、毛髪化粧料組成物が塗り広げられた部分の面積を、画像処理ソフト「Image J」を用いて算出した。毛髪化粧料組成物の滴下量と塗り広げられた部分の面積から、下記式により0.1ml当たりの塗り広げ面積を算出した。
  0.1ml当たりの塗り広げ面積[cm]=塗り広げられた面積[cm]÷滴下量[ml]×0.1
 上記試験を2回行い、その平均値を表に示した。0.1ml当たりの塗り広げ面積が9cm未満の場合は不合格とした。9cm以上であれば塗り延ばしやすく、12cm以上ではより塗り延ばしやすく、20cm以上ではさらに塗り延ばしやすい。
<毛束のばらけやすさ>
 前記評価用毛束に、各例の毛髪化粧料組成物を0.15g塗布し、次いでドライヤー乾燥させて、毛髪処理を行った。乾燥した毛束を複合機(RICOH MP C5504)でスキャンしJPEG画像とし、先端から5.7cmの部分の幅を画像処理ソフト「Image J」を用いて算出した。
 毛束の幅が150mm以上の場合は毛束がばらけやすく、165mm以上の場合はよりばらけやすく、200mm以上の場合はよりさらにばらけやすいといえる。毛束の幅が150mm未満の場合は不合格とした。
<指通りのよさ>
 前記評価用毛束に、各例の毛髪化粧料組成物を0.15g塗布し、次いでドライヤー((株)日立製作所製「P2-D250」、設定HIGH)を用いて、毛束から18cm離れた位置から温風を2分あて乾燥させて毛髪処理を行った。処理後の毛束の感触について、専門パネラーが下記基準で官能評価を行い、N=2の平均点を算出した。
 5:とても指通りが良いと感じる
 4:指通りが良いと感じる
 3:やや指通りが良いと感じる
 2:わずかに指通りが良くないと感じる
 1:指通りが良くないと感じる
 N=2の平均点が2未満の場合、指通りが良くないと感じ、感触が悪いと感じる(不合格)。平均点が2以上3未満の場合、ややきしみを感じるものの、指通りが悪くはなくやや良好な感触である。平均点が3以上4未満であれば良好な感触であり、4以上であればより良好な感触である。
<洗浄耐久性>
 実施例1~12、比較例1~2の毛髪化粧料組成物については、形成される皮膜を視覚的に確認できるよう、各例の毛髪化粧料組成物2gに対し、15質量%カーボンブラック分散液0.07gを添加し、均一に混合して評価用の組成物を調製した。実施例13の毛髪化粧料組成物は、そのまま評価に使用した。
 前記評価用毛束に、上記評価用組成物を0.15g塗布し、次いでドライヤー((株)日立製作所製「P2-D250」、設定HIGH)を用いて、毛束から18cm離れた位置から温風を2分間あて乾燥させて毛髪処理を行った。
 処理後の毛束を、色彩色差計(コニカミノルタ(株)製、「CR-400」)を用いてCIE表色系(L,a,b)で測色した後、40℃の温水で前記組成のプレーンシャンプーを用いて洗浄し、乾燥する工程を3回行った。3回洗髪し、乾燥した後の毛束を同様に色彩色差計で測色し、下式に従い、3回洗髪後のΔE持続率[%]を算出した。L,a,bの計測は、毛束上の異なる6点(毛束を長さ方向に3等分した各領域の中央部2点ずつ)において行い、平均値を算出した。
処理後の毛束のΔE *
  ΔE *={(L *-L +(a *-a +(b *-b 1/2
3回洗髪後の毛束のΔE *
  ΔE *={(L *-L +(a *-a +(b *-b 1/2
ΔE持続率[%]=ΔE *÷ΔE *×100
  L 、a 、b :処理前の毛束の計測値
  L 、a 、b :処理後、洗髪前の毛束の計測値
  L 、a 、b :3回洗髪後の毛束の計測値
 ΔE持続率>50%であれば、処理後の毛束の耐洗髪性が良好であり、色持続性に優れると判断できる。また、ΔE持続率>60%であればより良好であり、ΔE持続率>70%であればさらにより良好であり、ΔE持続率>90%であればさらにより良好である。ΔE持続率≦50%の場合は不合格とした。
実施例1~13、比較例1~2(毛髪化粧料組成物の調製及び評価)
 表1に示す各成分を、各表に記載の配合割合にて配合し、均一になるまで混合して、毛髪化粧料組成物を調製した。得られた毛髪化粧料組成物を用いて、前記方法で各種評価を行った。結果を表1に示す。
 なお、表に記載の配合量(質量%)は、いずれも有効成分量である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000009
 表に記載の成分は下記である。
*1:X-21-5595、信越化学工業(株)製、トリメチルシロキシケイ酸(60質量%)のイソドデカン溶液
*2:SR1000、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製、トリメチルシロキシケイ酸
*3:KP-550、信越化学工業(株)製、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー(40質量%)のイソドデカン溶液
*4:DOWSIL FA 4002 ID Silicone Acrylate、ダウ・東レ(株)製、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー(40質量%)のイソドデカン溶液
*5:DOWSIL 680 ID Fluid、ダウ・東レ(株)製、ポリプロピルシルセスキオキサン(75質量%)のイソドデカン溶液
*6:マルカゾールR、丸善石油化学(株)製、イソドデカン
*7:レッドR-516PS、三好化成(株)製、酸化鉄
 表1より、本発明の毛髪化粧料組成物は塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、指通りのよさ、及び洗浄耐久性のいずれにおいても優れることがわかる。
 本発明によれば、毛髪に適用すると、広い範囲に塗り延ばしやすく、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを付与することができ、洗浄耐久性にも優れる毛髪化粧料組成物を提供できる。また、該毛髪化粧料組成物を染毛剤組成物として用いると、塗り延ばしやすさ、毛髪のばらけやすさ、及び指通りのよさを付与できるとともに、洗髪による色落ちが少なく色持続性も良好である。

 

Claims (10)

  1.  成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
     成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー、及び、
     成分(C):水
    を含有し、成分(C)の含有量が80質量%以下である、毛髪化粧料組成物。
  2.  成分(B)がシリコーン系ポリマーである、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
  3.  成分(B)が下記成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
    (B1)RSiO3/2で表されるT単位を含み、SiO4/2で表されるQ単位を実質的に含まないシリコーン樹脂(Rは前記と同じである。)
    (B2)アクリルシリコーンポリマー
  4.  毛髪化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有質量に対する成分(A)の含有質量の割合[(A)/{(A)+(B)}]が10%以上90%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物。
  5.  毛髪化粧料組成物中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量が1質量%以上40質量%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物。
  6.  毛髪化粧料組成物中の成分(C)の含有量が10質量%以上80質量%未満である、請求項1~5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物。
  7.  請求項1~6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物からなる染毛剤組成物。
  8.  請求項1~6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の処理方法。
  9.  請求項7に記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪の染色方法。
  10.  2以上の組成物を備えた毛髪化粧料キットであって、
     前記組成物を混合して得られる毛髪化粧料組成物中に下記成分(A)~(C)が含まれる、毛髪化粧料キット。
     成分(A):(RSiO1/2で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を有する皮膜形成性ポリマー(式中、Rはフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のRは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)、
     成分(B):成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー
     成分(C):水

     
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