JPH0692825A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

毛髪化粧料組成物

Info

Publication number
JPH0692825A
JPH0692825A JP4297210A JP29721092A JPH0692825A JP H0692825 A JPH0692825 A JP H0692825A JP 4297210 A JP4297210 A JP 4297210A JP 29721092 A JP29721092 A JP 29721092A JP H0692825 A JPH0692825 A JP H0692825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
hair
polymer
unsaturated monomer
cosmetic composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4297210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3600623B2 (ja
Inventor
Kazuhide Hayama
和秀 葉山
Kanji Narasaki
幹二 奈良崎
Yukio Saito
幸男 斎藤
Tomoaki Hiwatari
智章 樋渡
Isao Ito
功 伊藤
Shigeoki Kawaguchi
重興 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP29721092A priority Critical patent/JP3600623B2/ja
Publication of JPH0692825A publication Critical patent/JPH0692825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3600623B2 publication Critical patent/JP3600623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリシロキサン基よりなる構成単位および不
飽和単量体の重合体よりなる構成単位が、スルフィド結
合を介して結合された、グラフト型共重合体または交互
ブロック型共重合体を含有する毛髪化粧料。 【効果】 毛髪に柔軟性、光沢、櫛通り性、まとまり易
さ、ボリューム感等を付与し、毛髪の形状保持、損耗の
修復等の機能に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪のセットおよびコ
ンディショニングの好適な毛髪化粧料に関するものであ
る。さらに本発明は、毛髪化粧料に配合するに適した新
規ポリマーに関するものである。さらに詳しくは本発明
は、毛髪に優れた光沢と艶、および滑らかな感触を付与
するポリシロキサン基を有するポリマーに関するもので
ある。本発明の毛髪化粧料は、毛髪の形状保持(セッ
ト)、または、毛髪に柔軟性、光沢、櫛通り性、まとま
り易さ、ボリューム感の付与、損耗の修復等のコンディ
ショニング機能を与える目的で使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、シャンプー、リンス、トリートメ
ント、セット剤、パーマネントウェーブ液、マスカラ等
の水および/またはアルコール類を含む有機溶媒系の毛
髪化粧料には、毛髪に光沢や艶、およびなめらかさを与
えることを目的として、シリコーン系化合物、脂肪酸エ
ステル系化合物、炭化水素系化合物等の油性成分を乳
化、可溶化、または溶解して用いられてきた。特にシリ
コーン系化合物はその優れた特性から、近年広く用いら
れている。シリコーン系化合物の具体的な使用例とし
て、例えばポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェ
ニルシロキサン等のシリコーンオイル、およびエマルジ
ョンが添加された毛髪化粧料、ポリジメチルシロキサ
ン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体等のエーテ
ル変性シリコーンが、陽イオン性重合体および/または
両性重合体等の整髪用樹脂に添加された毛髪化粧料(特
開昭63-135319号公報、特開昭63-180814号公報、特開昭
63-183520号公報、特開平1-128915号公報)アミノ変
性オルガノポリシロキサンエマルジョンが添加されたシ
ャンプー、リンス(特開昭63-307811号公報)、アミ
ノ変性オルガノポリシロキサンエマルジョンが陽イオン
性高分子化合物、および両性高分子化合物に添加された
トリートメント剤、および整髪用(特開昭63-275515号
公報)、高分子量のポリジメチルシロキサン、ポリメ
チルフェニルシロキサン等を使用した毛髪化粧料(特開
昭63-243019号公報)等がある。
【0003】しかしながら、シリコーンオイル系および
エーテル変性シリコーンの場合、毛髪化粧料に多量に添
加したり、消費者が長期間使用したりすると、毛髪がべ
とついたり毛髪から手や衣服へ逆転移する等の問題があ
り、エマルジョンの場合は分散安定性に問題があり、高
分子量のシリコーンの場合は整髪用樹脂や添加物等との
相溶性が悪いことなどのため、配合上の制約が多く高範
囲の毛髪化粧料に適用できない問題がある。また、ポリ
エーテル基等の親水基を持たないシリコーン系化合物
は、通常の洗髪では除去しにくいため消費者が長期間使
用したりすると毛髪が疎水性となり染毛やパーマネント
ウェーブ処理等の際、問題を生じることがあった。これ
らの問題点を解決するために、ポリシロキサン基含有不
飽和単量体と親水性および/または疎水性の不飽和単量
体とを共重合して得られたポリシロキサン基グラフト型
ポリマーを毛髪化粧料に使用する方法が提案された(特
開平2-25411号公報、特開平3-128909号公報、特開平3-1
28311号公報)。しかし、これらのポリシロキサン基グ
ラフト型ポリマーは、ポリシロキサン基含有不飽和単量
体が共重合しにくいため、その製造において問題点があ
った。また、ポリシロキサン基の効果を発現させる為に
はポリシロキサン基含有不飽和単量体の共重合比率を高
める必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題を
解決し、べとつくことなく毛髪に優れた光沢と艶、およ
びなめらかな感触を付与し、長期間繰り返し使用しても
蓄積することがなく、ポリシロキサン基の分子量に影響
を受けず容易にポリシロキサン基をポリマー中に組み込
むことができ、さらに容易にポリシロキサン基の効果を
発現させることができる、配合上の問題のない新規なポ
リマーを含有する毛髪化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、ポ
リシロキサン基よりなる構成単位ならびに不飽和単量体
の重合体よりなる構成単位が、スルフィド結合を介して
結合された、グラフト型共重合体または交互ブロック型
共重合体を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
本発明のグラフト型共重合体、または交互ブロック型共
重合体を含有する毛髪化粧料は、従来のシリコーン系化
合物の有する欠点、すなわち多量添加時、長期間使用時
のベとつきや逆転移は、解決し、さらに不飽和単量体重
合体を選択することにより、洗髪時に容易に除去するこ
とが出来るようになり、毛髪化粧料への配合上の制約が
なくなった。また、ポリシロキサン基よりなる構成単位
の導入は、メルカプト基含有ポリシロキサン化合物によ
り達成させるが、このメルカプト基の反応特性により、
ポリシロキサン基の分子量に影響を受けず容易にポリシ
ロキサン基よりなる構成単位と、不飽和単量体の重合体
よりなる構成単位がスルフィド結合を介して結合するこ
とができるようになった。
【0006】〔発明の具体的説明〕以下に、本発明を詳
細に説明する。 I.スルフィド結合を介して結合されたグラフト型共重
合体または交互ブロック 型共重合体 一般に、メルカプト基含有化合物の存在下に不飽和単量
体をラジカル重合する場合、メルカプト基含有化合物は
ラジカル捕捉剤として働き、その結果、メルカプト基含
有化合物の残基に不飽和単量体重合物がスルフィド結合
を介して結合したポリマーが得られることは、広く知ら
れている。本発明の毛髪化粧料組成物に含有されるポリ
マーは、この技術を利用し、メルカプト基含有化合物と
して、分子中に少なくとも1個のメルカプト基を含有す
るポリシロキサン化合物、例えば下記一般式(3)また
は(4)で示されるような、分子中にn個または(2+
p)個のメルカプト基を含有するポリシロキサン化合物
の1種または2種以上を選び、これらの存在下に、不飽
和単量体をラジカル重合することにより得ることができ
る。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】すなわち、上記一般式(3)で示されるメ
ルカプト基含有化合物の存在下に不飽和単量体をラジカ
ル重合することにより、下記一般式(1)で示されるポ
リシロキサン基よりなる構成単位に、不飽和単量体の重
合体よりなる構成単位がスルフィド結合を介して結合さ
れた、グラフト型共重合体を得ることができる。また、
上記一般式(4)で示されるメルカプト基含有化合物を
使用することにより、下記一般式(2)で示されるポリ
シロキサン基よりなる構成単位に、不飽和単量体の重合
体よりなる構成単位がスルフィド結合を介して結合され
た、グラフト型共重合体または交互ブロック型共重合体
を得ることができる。
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】上記一般式において、R1は水素原子、炭
素数1〜10のアルキル基、フェニル基、末端がヒドロ
キシル基置換されたポリオキシアルキレン基、またはア
ルキルエーテルもしくは脂肪酸エステル置換されたポリ
オキシアルキレン基、ポリアルキレンポリアミン基、脂
肪酸基、又はポリシロキサン基を表し、R2は炭素数1
〜10のアルキレン基を表し、m,nおよびpは、ポリ
シロキサン基に含まれるそれぞれの基の数を示し、次記
の整数を表す。但し、m,nおよびpは繰り返し単位を
示すものではない。 m =10〜350の整数; n =1〜50の整数; p =0〜50の整数。
【0013】本発明の毛髪化粧料に用いられるグラフト
型共重合体または交互ブロック型共重合体は、上記一般
式(3)または(4)で示されるようなポリシロキサン
化合物のメルカプト残基の少なくとも1つが、不飽和単
量体の重合体よりなる構成単位とスルフィド結合を介し
て結合しているものであればよく、ポリシロキサン化合
物中のメルカプト基の全てが不飽和単量体の重合体より
なる構成単位との結合に関与している必要はない。ポリ
シロキサン基よりなる構成単位とスルフィド結合を介し
て結合する不飽和単量体の重合体よりなる構成単位は、
通常ポリシロキサン化合物に含有されるメルカプト基の
数、即ち、上記一般式(3)で示され化合物を用いた場
合にはn個まで、上記一般式(4)で示される化合物を
用いた場合には(2+p)個まで導入することができ
る。また、後述する過酸化ベンゾイル等の過酸化物を用
いてラジカル重合する場合には、得られる共重合体の水
素引抜き反応により発生したラジカルと他のポリシロキ
サン化合物のメルカプト基とがさらに反応した、上記の
数以上のスルフィド結合を有するブロック型共重合体も
得られる。本発明の毛髪化粧料に用いられる共重合体と
しては、分子量が10,000〜1,000,000の範囲であること
が好ましい。
【0014】I.1 メルカプト基含有ポリシロキサン
化合物 本発明のスルフィド結合を有するポリマーの製造に使用
される、メルカプト基含有ポリシロキサン化合物は、上
記一般式(3)または一般式(4)で示される、分子中
に少なくとも一つのメルカプト基を有するポリシロキサ
ン化合物であり、これらは群内および両群内で併用して
使用することができる。
【0015】一般式(3)で示される化合物は市販品と
して入手することができ、例えば商品名BX16−83
8A(東レダウコーニングシリコーン(株);前記一般
式(3)において、m=250、n=5、R1=メチル
基、R2=プロピレン基;製造例において、メルカプト
ポリシロキサンBX16と記す)、商品名X−22−9
80(信越化学工業(株);前記一般式(3)におい
て、m=100、n=4、R1=メチル基、R2=プロピ
レン基;製造例において、メルカプトポリシロキサンX
22と記す)、および商品名KP−358(信越化学工
業(株);前記一般式(3)において、m=50、n=
4、R1=メチル基、R2=プロピレン基;製造例におい
て、メルカプトポリシロキサンKP358と記す)があ
る。さらに、一般式(4)で示される化合物は、例えば
商品名X−22−167B(信越化学工業(株);前記
一般式(4)において、m=40、p=0、R1=メチ
ル基、R2=プロピレン基;製造例に於いて、メルカプ
トポリシロキサンX−Bと記す)がある。
【0016】メルカプト基含有ポリシロキサン化合物の
使用量は、得られるグラフト型共重合体、または交互ブ
ロック型共重合体において、ポリシロキサン基よりなる
構成単位/不飽和単量体の重合体よりなる構成単位の重
量比が、0.5〜85/99.5〜15の範囲であり、好
ましくは1〜75/99〜25の範囲である。ポリシロ
キサン基よりなる構成単位の重量比が0.5重量%未満
では、得られるポリマーは、毛髪に優れた光沢、艶およ
び滑らかな感触を付与することができない。85重量%
を超えると、化粧料へ配合した場合問題を生じ、また長
期間繰り返し使用した場合問題を生じることとなる。
【0017】I.2 不飽和単量体 本発明のグラフト型共重合体または交互ブロック型共重
合体を構成する不飽和単量体は、下記の(a)親水性不
飽和単量体、および/または(b)疎水性不飽和単量体
より選ぶことができるが、これらの単量体は、それぞれ
(a)または(b)各群内で併用することができる。 (a) 親水性不飽和単量体は、カチオン性、アニオン
性、ノニオン性、両性のラジカル重合性を有する親水性
の不飽和単量体であって、一般に、水に対する溶解度が
10(g/100g水/25℃)以上である。カチオン
性不飽和単量体は例えば、アクリル酸ないしメタクリル
酸〔以下、(メタ)アクリル酸という〕と炭素数1〜4
のトリアルキルアミンのエピハロヒドリン4級化物から
誘導される単量体であり、例えば(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルトリエチルアン
モニウムブロマイド等が挙げられる。さらに、(メタ)
アクリル酸または(メタ)アクリルアミドと、アルキル
基が炭素数1〜4であるジアルキルアルカノールアミン
から誘導される(メタ)アクリル酸のアミン誘導体、ま
たは(メタ)アクリルアミドのアミン誘導体であり、例
えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート等、またはジメチル
アミノプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられ
る。
【0018】また、前述の(メタ)アクリル酸のアミン
誘導体および(メタ)アクリルアミドのアミン誘導体の
塩酸、乳酸等の酸による中和物;塩化メチル、塩化エチ
ル、臭化メチル、沃化エチル等のハロゲン化アルキルに
よる変性物;モノクロロ酢酸エチル、モノクロロプロピ
オン酸メチル等のハロゲン化脂肪酸エステルによる変性
物;ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸に
よる変性物等が挙げられる。さらに、ジアリルジメチル
アンモニウムクロライド等のアリル化合物のアミン誘導
体がある。これらのカチオン性不飽和単量体は、上述の
単量体の形で共重合に供することもできるが、また別法
として前駆体の形で共重合し、次にいわゆる変性化剤で
カチオン化することもできる。具体例を挙げて説明する
と、前駆体であるジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レートの形で共重合に供し、次に変性化剤(塩酸、モノ
クロロ酢酸エチル、ジメチル硫酸等)を加えてカチオン
化することも可能である。
【0019】アニオン性不飽和単量体の具体例を挙げれ
ば、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等の不飽
和カルボン酸単量体;不飽和多塩基無水物(例えば無水
コハク酸、無水フタル酸等)とヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等のヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートと
のハーフエステル;スチレンスルホン酸、スルホエチル
(メタ)アクリレート等のスルホン酸基を有する単量
体;アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、3−クロロ2−アシッドホスホオキシプロピル(メ
タ)アクリレート等のリン酸基を有する単量体等があ
る。これらアニオン性不飽和単量体は、酸のまま、もし
くは部分中和または完全中和して使用することができ、
酸のまま共重合に供し次に部分中和または完全中和する
こともできる。中和に使用する塩基物として具体例を挙
げれば、例えば、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アンモニア
水、モノ−、ジ−、もしくはトリエタノールアミン、ト
リエチルアミン、モルホリン、アミノメチルプロパノー
ル、アミノエチルプロパンジオール等のアミン化合物等
がある。
【0020】ノニオン性不飽和単量体の具体例を挙げれ
ば、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メ
トキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、メトキシポリ(エチレングリコール/プロピレング
リコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルア
ミド等の(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリルア
ミドと炭素数2〜4のアルキレンオキサイドから誘導さ
れる単量体等がある。
【0021】両性不飽和単量体の具体例を挙げれば、例
えば、前述の(メタ)アクリル酸のアミン誘導体、およ
び(メタ)アクリルアミドのアミン誘導のモノクロロ酢
酸/アミノメチルプロパノール中和物、モノクロロ酢酸
/トリエタノールアミン中和物、モノクロロ酢酸カリウ
ム、モノプロピオン酸ナトリウム等のハロゲン化脂肪酸
塩による変性物、およびプロパンサルトンによる変性物
等がある。これらの両性不飽和単量体は、前述のカチオ
ン性不飽和単量体と同様に、上述の単量体の形で共重合
に供することもできるが、また別法として前駆体の形で
共重合し、次にいわゆる変性化剤で両性化することもで
きる。また両性化により副成する塩は単量体段階、また
は共重合−両性化後の段階で必要に応じ濾過、イオン交
換等により除去することが可能である。これらの技術に
ついては特開昭56-92809号公報に詳細に述べられてい
る。
【0022】(b) 疎水性不飽和単量体は、得られる
ポリマーに疎水性、およびフィルムの強度、硬度、およ
び柔軟等を付与する目的で使用する疎水性のラジカル重
合性を有する不飽和単量体であって、一般に、水に対す
る溶解度が10(g/100g水/25℃)未満てあ
る。疎水性不飽和単量体の具体例を挙げれば、例えば、
メチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレ
ート、イソブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)
アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート等の炭素
数1〜24の飽和および不飽和のアルキル(メタ)アク
リレート;ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ダイアセントアクリルアミド等の疎水性
(メタ)アクリル系誘導体;スチレン、クロロスチレ
ン、ビニルトルエン等の芳香系不飽和単量体;酢酸ビニ
ル等がある。不飽和単量体の使用量は、得られるグラフ
ト型共重合体または交互ブロック型共重合体において、
ポリシロキサン基よりなる構成単位/不飽和単量体の重
合体よりなる構成単位の重量比が0.5〜85/99.5
〜15の範囲であり、好ましくは1〜75/99〜25
の範囲である。
【0023】親水性不飽和単量体(a)の使用量は、任
意に選択することができるが、シャンプー、リンス、ト
リートメント、パーマネントウェーブ液等の毛髪をコン
ディショニングするに適した毛髪化粧料に配合する場合
は、一般に、全不飽和単量体に対して100〜25重量
%であり、セット剤、マスカラ等の毛髪セットするに適
した毛髪化粧料に配合する場合は、一般に、全不飽和単
量体に対して80〜0重量%が好ましい。疎水性不飽和
単量体(b)の使用量は、親水性不飽和単量体と同様に
任意に選択することができるが、毛髪をコンディショニ
ングするに適した毛髪化粧料に配合する場合は、一般
に、全不飽和単量体に対して0〜75重量%であり、毛
髪をセットするに適した毛髪化粧料に配合する場合は、
一般に、全不飽和単量体に対して20〜100重量%が
好ましい。
【0024】I.3 重 合 本発明に使用されるスルフィド結合を介して結合された
グラフト型共重合体または交互ブロック型共重合体は、
メルカプト基含有ポリシロキサン化合物の存在下、不飽
和単量体の重合により製造することができるが、その重
合方法は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化
重合法等の公知のラジカル重合法により実施できる。好
ましい重合法は溶液重合法であり、メルカプト基含有ポ
リシロキサン化合物および1種または2種以上の不飽和
単量体を溶媒に溶解し、重合開始剤を添加し、窒素気流
下に加熱撹拌することからなる方法によって行なう。溶
媒は水、およびメタノール、エタノール、イソプロパノ
ル、エチレングリコール、およびブチルセロソルブ等の
アルコール類、およびアセトン、トルエン、酢酸エチル
等より選ぶ事ができる。これらの溶媒はまた混合使用し
てもよい。重合開始剤は過酸化ベンゾイル、過酸化ラウ
ロイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等の
アゾ化合物が好ましい。メルカプト基含有ポリシロキサ
ン化合物、および単量体はその全種類および全量を重合
当初から存在させるのが普通であるが、それらの種類お
よび/または量に関して分割添加を行なうこともでき
る。溶媒使用量は、生成共重合体溶液のポリマー濃度が
10〜65重量%となるようなものであることが好まし
い。ポリマーの分子量は、本発明の必須成分であるメル
カプト基含有ポリシロキサン化合物が連鎖移動剤として
働くが、さらに、重合温度、重合開始剤の種類および
量、溶媒使用量、および他の連鎖移動剤等の重合条件を
適宜選択することにより任意の分子量を得ることができ
る。得られる共重合体ポリマーの分子量は10,000
〜1,000,000の範囲であることが好ましい。ポリ
マー溶液の溶媒を除去すれば、ポリマーを固体として取
り出すことができる。任意の溶媒で希釈することにより
任意のポリマー溶液を得て使用することもできる。ま
た、得られるポリマーおよびその溶液は2種以上を混合
使用してもよい。
【0025】II. 使 用 形 態 前記の様にして得られるポリマーは、毛髪化粧料用ポリ
マーとして公知のシャンプー、リンス、トリートメン
ト、セット剤、パーマネントウェーブ液、マスカラ等の
組成物中に、0.1重量%以上、好ましくは0.1〜10
重量%の割合で添加使用することが好ましい。添加使用
される毛髪化粧料は、液体、クリーム、エマルジョン、
ゲル等、如何なる形状でもよい。また、従来使用されて
いる公知の天然系ポリマー、天然系変性ポリマー、合成
系ポリマーと併用使用してよい。次に代表例で説明する
と、 1) シャンプーの場合、公知のアニオン性、両性、ま
たはノニオン性の界面活性剤基材に添加して使用する。
またこれに、増泡剤、増粘剤、ハイドロトロープ、乳濁
剤、コンディショニング剤、殺菌剤、香料等の公知の添
加剤を併用使用してもよい。 2) リンス、トリートメントの場合、公知のカチオン
性の界面活性剤基材に添加して使用する。またこれに、
油脂類、カチオン性、および両性のポリマー、保湿剤、
可溶化剤、乳化剤、増粘剤、乳濁剤、殺菌剤、養毛剤、
香料等の公知の添加剤を併用使用してもよい。 3) セット剤、マスカラの場合、このセット剤とはエ
アゾール形式ヘアスプレー、ポンプ方式ヘアスプレー、
フォーム状エアゾール、ヘアミスト、セットローショ
ン、ヘアスタイリングジェル、ヘアリキッド、ヘアクリ
ーム、ヘアーオイル等の整髪料を含むが、アニオン性、
ノニオン性、カチオン性、および両性の公知のセット用
ポリマー、およびポリシロキサン系ポリマーに代替して
使用する。またこれに、前述の公知のセット用ポリマ
ー、油脂類、保湿剤、可溶化剤、乳化剤、増粘剤、乳濁
剤、殺菌剤、香料等の公知の添加剤を併用使用してもよ
い。 4) パーマネントウェーブ液の場合、公知の臭素酸塩
類、過ホウ酸塩類、およびチオグリコール酸およびその
塩、システィン等の酸化還元剤基材に添加して使用す
る。これに界面活性剤、増粘剤、安定剤、乳濁剤、コン
ディショニング剤、湿潤剤、殺菌剤、香料等の公知の添
加剤を併用使用してもよい。
【0026】
【実施例】次ぎに製造例および実施例により本発明を説
明するが、本発明を限定するものではない。なお、製造
例中の部および%は重量基準で表す。また、実施例中の
部および%は有効成分換算した重量基準で表す。 〔製造例 1〕還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素
置換用ガラス管、および撹拌装置を取り付けた五つ口フ
ラスコにメルカプトポリシロキサンBX16:5部、ジ
エチルアミノエチルメタクリレート:90部、ステアリ
ルメタクリレート:5部、および無水エタノール:55
部を入れ、窒素気流下80℃で還流加熱し、アゾビスイ
ソブチロニトリル:0.6部をエタノール:33部に溶
解した溶液を3時間かけて滴下ロートで五つ口フラスコ
に滴下し、次にアゾビスイソブチロニトリル:0.3部
を加えて窒素気流下80℃で還流加熱してさらに6時間
重合を行なう。冷却後、ジエチルアミノメタクリレート
と等モルのジエチル硫酸を滴下ロートにて五つ口フラス
コに滴下し、さらに窒素気流下50℃で2時間カチオン
化反応を行なう。次に、溶媒を除去し得られた固形物を
純水に溶解し、ポリマーの水溶液を得る。得られたポリ
マーを「P−1」とする。なお、得られたポリマーの平
均分子量は300,000であった。
【0027】〔製造例 2〕製造例1と同様の五つ口フ
ラスコにメルカプトポリシロキサンBX16:10部、
ジメチルアミノエチルメタクリレート:90部、および
無水エタノール:100部を入れ、アゾビスイソブチロ
ニトリル:1部を加えて、窒素気流下80℃で還流加熱
して7時間重合を行なう。次に、ジメチルアミノメタク
リレートと等モルのモノクロロ酢酸のアミノメチルプロ
パモール中和物の50%無水エタノール溶液を滴下ロー
トにて五つ口フラスコに滴下し、さらに窒素気流下80
℃で還流加熱して6時間両性化反応を行なう。次に、純
水を滴下ロートにて五つ口フラスコに滴下しつつエタノ
ールを加熱留去し、ポリマーの水溶液を得る。得られた
ポリマーを「P−2」とする。なお、得られたポリマー
の平均分子量は70,000であった。
【0028】〔製造例 3〕製造例1と同様の五つ口フ
ラスコにメルカプトポリシロキサンKP358:70
部、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド:30
部、および無水エタノール:100部を入れ、アゾビス
イソブチロニトリル:0.6部を加えて、窒素気流下8
0℃で還流加熱して8時間重合を行なう。次に、ジメチ
ルアミノプロピルメタクリルアミドと等モルの塩化ブチ
ルを滴下ロートにて五つ口フラスコに滴下し、さらに窒
素気流下80℃で6時間カチオン化反応を行なう。得ら
れたポリマーを「P−3」とする。なお、得られたポリ
マーの平均分子量は5,000であった。
【0029】〔製造例 4〕製造例1と同様の五つ口フ
ラスコにメルカプトポリシロキサンBX16:15部、
ジメチルアミノエチルメタクリレート:40部、メチル
メタクリレート:10部、イソブチルアクリレート:1
0部、ステアリルメタクリレート:25部、および無水
エタノール:67部を入れ、窒素気流下80℃で還流加
熱し、アゾビスイソブチロニトリル:0.6部をエタノ
ール:33部に溶解した溶液を3時間かけて滴下ロート
で五つ口フラスコに滴下し、次にアゾビスイソブチロニ
トリル:0.3部を加えて窒素気流下80℃で還流加熱
して、さらに6時間重合を行なう。次に、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレートと等モルのモノクロロ酢酸の水
酸化カリウム中和物の40%無水エタノール懸濁液を滴
下ロートにて五つ口フラスコに滴下し、さらに窒素気流
下80℃で還流加熱して12時間両性化反応を行なう。
得られた粘稠懸濁液を加圧濾過機にて懸濁物を濾過す
る。濾液を再生済みカチオン交換樹脂(「ダイヤイオン
PK−220」再生後、系を無水エタノールで置換した
もの)を充填したカラムに通し、次に再生済みアニオン
交換樹脂(「ダイヤイオンPA−416」再生後、系を
無水エタノールで置換したもの)を充填したカラムに通
す。この様にして得られたポリマーを「P−4」とす
る。なお、得られたポリマーの平均分子量は150,0
00であった。
【0030】〔製造例 5〕製造例1と同様の五つ口フ
ラスコにメルカプトポリシロキサンBX16:20部、
アクリル酸:10部、メタクリル酸:15部、スチレ
ン:10部、メチルメタクリレート:10部、ターシャ
リーブチルアクリレート:10部、ステアリルメタクリ
レート:25部、アセトン:100部を入れ、過酸化ベ
ンゾイル:0.3部を加えて、窒素気流下60℃で還流
加熱して10時間重合を行なう。次に、エタノールを滴
下ロートにて五つ口フラスコに滴下しつつアセトンを加
熱留去し、ポリマーのエタノール溶液を得る。冷却下、
アクリル酸、およびメタクリル酸の等モルの80%に対
応するアミノメチルプロパノールの50%エタノール
(5%含水)溶液を滴下ロートにて五つ口フラスコに滴
下する。得られたポリマーを「P−5」とする。なお、
得られたポリマーの平均分子量は500,000であっ
た。
【0031】〔製造例 6〕製造例1と同様の五つ口フ
ラスコにメルカプトポリシロキサンX−B:3部、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート:40部、N−ビニル
ピロリドン:40部、メチルメタクリレート:17部、
および無水エタノール:12部を入れ、アゾビスイソブ
チロニトリル:0.6部を加えて、窒素気流下80℃で
還流加熱して8時間重合を行なう。次に、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレートと等モルのプロパンサルトンを
滴下ロートにて五つ口フラスコに滴下し、さらに窒素気
流下80℃で6時間両性化反応を行なう。得られたポリ
マーを「P−6」とする。なお、得られたポリマーの平
均分子量は70,000であった。
【0032】〔製造例 7〕製造例1と同様の五つ口フ
ラスコにメルカプトポリシロキサンBX16:20部、
2−エチルヘキシルメタクリレート:20部、ラウリル
メタクリレート:60部、およびイソプロピルアルコー
ル:100部を入れ、アゾビスイソブチロニトリル:
0.6部を加えて、窒素気流下80℃で還流加熱して8
時間重合を行なう。得られたポリマーを「P−7」とす
る。なお、得られたポリマーの平均分子量は600,0
00であった。
【0033】〔製造例 8〕製造例1と同様の五つ口フ
ラスコにメルカプトポリシロキサンX22:35部、N
−ビニルピロリドン:40部、ヒドロキシエチルメタク
リレート:10部、トリデシルメタクリレート:15
部、および無水エタノール:100部を入れ、アゾビス
イソブチロニトリル:0.6部を加えて、窒素気流下8
0℃で還流加熱して8時間重合を行なう。得られたポリ
マーを「P−8」とする。なお、得られたポリマーの平
均分子量は30,000であった。
【0034】〔実施例 1〕次のシャンプー組成物を調
製した。 % AEROSOL A−102(注1) 20 ラウロイルジエタノールアミド 2 「P−1」 2 香料 0.2 防腐剤 0.1 色素 微量 純水 残部 100% 注1 AEROSOL A−102:三井サイアナミッ
ド(株)より販売のスルホコハク酸モノエステルジナト
リウム。 この組成物をシャンプーに使用するとき、洗髪後の毛髪
は容易に櫛通しをする事ができ、乾燥後の毛髪は優れた
光沢と艶を有し、なめらかな感触で容易に櫛通しをする
事ができた。また、シャンプーを繰り返してもべとつき
等の悪い影響は出なかった。
【0035】〔実施例 2〕次のシャンプー組成物を調
製した。 % ホ゜リオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム(3EO) 10 ラウリル硫酸ナトリウム 8 ラウロイルジエタノールアミド 2 「P−2」 1 純水 残部 100% この組成物をシャンプーに使用するとき、実施例1と同
様の優れた結果が得られた。
【0036】〔実施例 3〕次のシャンプー組成物を調
製した。 % ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノスルホベタイン 10 ホ゜リオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム(3EO) 5 「P−2」 0.5 純水 残部 100% この組成物をシャンプーに使用するとき、実施例1と同
様の優れた結果が得られた。
【0037】〔実施例 4〕次のリンス組成物を調製し
た。 % 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5 セタノール 2 「P−1」 0.2 純水 残部 100% この組成物をリンスに使用するとき、リンス後の毛髪は
容易に櫛通しをする事ができ、乾燥後の毛髪は優れた光
沢と艶を有し、なめらかな感触で容易に櫛通しをする事
ができた。また、リンスを繰り返してもべとつき等の悪
い影響は出なかった。
【0038】〔実施例 5〕次のリンス組成物を調製し
た。 % 塩化ジステアリルトリメチルアンモニウム 1.5 「P−3」 1 香料 0.1 純水 残部 100% この組成物をリンスとして使用するとき、実施例4と同
様の優れた結果が得られた。
【0039】〔実施例 6〕次の希釈原液をスプレー缶
に入れ、液化石油ガスを充填することによりエアゾール
型ヘアスプレー組成物を調製した。 希釈原液 65部 内 「P−4」 3部 無水エタノール 62部 液化石油ガス(3kg/cm2G,20℃) 35部 この組成物を毛髪にスプレー塗布して使用するとき、毛
髪に対して優れたセット保持力を与え、さらに、毛髪に
優れた光沢と艶、およびなめらかな感触を与えた。ま
た、このヘアスプレー組成物の塗布使用と先発を繰り返
した場合、べとつき、蓄積等による違和感等の悪い影響
は出なかった。
【0040】〔実施例 7〕次の希釈原液をスプレー缶
に入れ、ジメチルエーテル、および液化石油ガスを充填
することにより含水エアゾール型ヘアスプレー組成物を
調製した。 希釈原液 70部 内 「P−5」 3部 純水 20部 無水エタノール 47部 ジメチルエーテル 15部 液化石油ガス(3Kg/cm2 G,20℃) 15部 この組成物を毛髪にスプレー塗布して使用するとき、実
施例6と同様の優れた結果が得られた。
【0041】〔実施例 8〕実施例6と同様に操作し
て、下記組成のフォーム状エアゾール組成物を調製し
た。 希釈原液 88部 内 「P−4」 2部 ユカフォーマーAM-75 R205S(注2) 2部 ホ゜リオキシエチレンセチルエーテル(10EO) 0.3部 ホ゜リオキシエチレンセチルエーテル(2EO) 0.1部 純水 残部 液化石油ガス(3Kg/cm2 G,20℃) 12部 注2 ユカフォーマーAM−75 R205S:三菱油
化(株)より販売のカルボキシベタイン型両性ポリマ
ー。 この組成物を毛髪に塗布して使用するとき、実施例6と
同様の優れた結果が得られた。
【0042】〔実施例 9〕次の含水ポンプ型ヘアスプ
レー組成物を調製した。 % 「P−5」 3 純水 45 無水エタノール 残部 100% この組成物を毛髪にスプレー塗布して使用するとき、実
施例6と同様の優れた結果が得られた。
【0043】〔実施例 10〕次のヘアスタイリングジ
ェル組成物を調製した。 % カーボポール940(注3) 1 アミノメチルプロパノール 0.9 「P−6」 3 無水エタノール 15 純水 残部 100% 注3 カーボポール940:グッドリッチ社(株)より
販売のカルボキシビニルポリマー この組成物を毛髪に塗布して使用するとき、実施例6と
同様の優れた結果が得られた。
【0044】〔実施例 11〕次のヘアオイル組成物を
調製した。 % オクタメチルシクロテトラシロキサン 40 「P−7」 8 無水エタノール 残部 100% この組成物を毛髪に塗布使用するとき、毛髪は優れた光
沢と艶を有し、毛髪になめらかな感触を与えた。
【0045】〔実施例 12〕次のパーマネントウェー
ブ液組成物を調製した。 % チオグリコール酸 6 モノエタノールアミン 7 エマルゲン320P(注4) 1 「P−8」 2 純水 残部 100% 注4 エマルゲン320P:花王(株)より販売のポリ
オキシエチレンステアリルエーテル(13EO) この組成物をパーマネントウェーブ液第1液として、常
法によりパーマネントウェーブ液第2と毛髪に使用する
とき、毛髪は優れた光沢と艶を有し、毛髪になめらかな
感触を与えた。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
毛髪のセットおよびコンディショニングにおいて、毛髪
に柔軟性、光沢、櫛通り性、まとまり易さ、ボリューム
感等を付与し、毛髪の形状保持、損耗の修復等の機能に
優れた毛髪化粧料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋渡 智章 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 伊藤 功 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 川口 重興 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリシロキサン基よりなる構成単位なら
    びに不飽和単量体の重合体よりなる構成単位が、スルフ
    ィド結合を介して結合された、グラフト型共重合体また
    は交互ブロック型共重合体を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 グラフト型共重合体または交互ブロック
    型共重合体における、ポリシロキサン基よりなる構成単
    位/不飽和単量体の重合体よりなる構成単位の重量比
    が、0.5〜85/99.5〜15である、請求項1に記
    載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 ポリシロキサン基よりなる構成単位が、
    下記一般式(1)および/または一般式(2)で示され
    るものである請求項1に記載の毛髪化粧料: 【化1】 【化2】 (式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル
    基、フェニル基、末端がヒドロキシル基置換されたポリ
    オキシアルキレン基、またはアルキルエーテルもしくは
    脂肪酸エステル置換されたポリオキシアルキレン基、ポ
    リアルキレンポリアミン基、脂肪酸基、又はポリシロキ
    サン基を表し、R2は炭素数1〜10のアルキレン基を
    表し、m,nおよびpは、ポリシロキサン基に含まれる
    それぞれの基の数を示し、次の整数を表す: m =10〜350の整数; n =1〜50の整数; p =0〜50の整数)。
  4. 【請求項4】 不飽和単量体の重合体よりなる構成単位
    が、アクリル酸もしくはメタクリル酸および/またはそ
    の誘導体の重合体よりなる、請求項1に記載の毛髪化粧
    料。
  5. 【請求項5】 不飽和単量体の重合体よりなる構成単位
    における、親水性不飽和単量体/疎水性不飽和単量体の
    重量比が、80〜0/20〜100である、毛髪をセッ
    トするのに適した、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 不飽和単量体の重合体よりなる構成単位
    における、親水性不飽和単量体/疎水性不飽和単量体の
    重量比が、100〜25/0〜75である、毛髪をコン
    ディショニングするに適した、請求項1に記載の毛髪化
    粧料。
  7. 【請求項7】 スルフィド結合を介して結合されたグラ
    フト型共重合体または交互ブロック型共重合体が、0.
    1重量%以上含有されてなる、請求項1に記載の毛髪化
    粧料。
JP29721092A 1992-07-28 1992-11-06 毛髪化粧料組成物 Expired - Fee Related JP3600623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29721092A JP3600623B2 (ja) 1992-07-28 1992-11-06 毛髪化粧料組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-201373 1992-07-28
JP20137392 1992-07-28
JP29721092A JP3600623B2 (ja) 1992-07-28 1992-11-06 毛髪化粧料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0692825A true JPH0692825A (ja) 1994-04-05
JP3600623B2 JP3600623B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=26512753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29721092A Expired - Fee Related JP3600623B2 (ja) 1992-07-28 1992-11-06 毛髪化粧料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3600623B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08133926A (ja) * 1994-11-10 1996-05-28 Nippon Oil & Fats Co Ltd 化粧用組成物
US6350439B1 (en) 1995-10-18 2002-02-26 L'oreal Aqueous lacquer packaged in an aerosol device and including at least one silicone graft polymer for treating keratinous materials, and uses thereof
US6471952B1 (en) 1995-09-29 2002-10-29 L'oreal, S.A. Cosmetic composition including at least one silicone-grafted polymer and at least one combination of an anionic polymer and a cationic polymer
JP2010518190A (ja) * 2007-02-06 2010-05-27 チバ ホールディング インコーポレーテッド ポリシロキサンブロックコポリマー類
US8258243B2 (en) 2007-04-27 2012-09-04 3M Innovative Properties Company Grafted silicone polymer and products made therewith
WO2014087779A1 (ja) 2012-12-03 2014-06-12 花王株式会社 オルガノポリシロキサングラフトポリマー
JP2014129504A (ja) * 2012-04-20 2014-07-10 Mitsubishi Chemicals Corp 共重合体、化粧料組成物及びコンディショニング剤
WO2014125687A1 (ja) * 2013-02-13 2014-08-21 花王株式会社 オルガノポリシロキサングラフトポリマー
JP2015209407A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 花王株式会社 整髪用化粧料
WO2016035232A1 (ja) * 2014-09-04 2016-03-10 信越化学工業株式会社 皮膜形成性組成物及び化粧料
JP2017186286A (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 花王株式会社 毛髪化粧料
WO2020175300A1 (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 日信化学工業株式会社 (メタ)アクリルシリコーン樹脂のエマルジョン組成物及び該組成物を含有した繊維処理剤、並びに該繊維処理剤で処理した繊維
WO2021246275A1 (ja) 2020-06-01 2021-12-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2021246274A1 (ja) 2020-06-01 2021-12-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2021246273A1 (ja) 2020-06-01 2021-12-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2021246272A1 (ja) 2020-06-01 2021-12-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2023013479A1 (ja) 2021-08-02 2023-02-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2023013480A1 (ja) 2021-08-02 2023-02-09 花王株式会社 毛髪化粧料組成物
WO2023100810A1 (ja) 2021-11-30 2023-06-08 花王株式会社 ケラチン物質又は頭飾製品用繊維の処理方法
WO2023100812A1 (ja) 2021-11-30 2023-06-08 花王株式会社 ケラチン物質又は頭飾製品用繊維の処理方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104428330B (zh) 2012-06-25 2016-05-18 花王株式会社 有机聚硅氧烷接枝聚合物

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08133926A (ja) * 1994-11-10 1996-05-28 Nippon Oil & Fats Co Ltd 化粧用組成物
US6471952B1 (en) 1995-09-29 2002-10-29 L'oreal, S.A. Cosmetic composition including at least one silicone-grafted polymer and at least one combination of an anionic polymer and a cationic polymer
US6350439B1 (en) 1995-10-18 2002-02-26 L'oreal Aqueous lacquer packaged in an aerosol device and including at least one silicone graft polymer for treating keratinous materials, and uses thereof
US6440404B1 (en) 1995-10-18 2002-08-27 L'oreal S.A. Aqueous lacquer for treating keratin substances, packaged in an aerosol device and comprising at least one grafted silicone polymer, and uses thereof
JP2010518190A (ja) * 2007-02-06 2010-05-27 チバ ホールディング インコーポレーテッド ポリシロキサンブロックコポリマー類
US8258243B2 (en) 2007-04-27 2012-09-04 3M Innovative Properties Company Grafted silicone polymer and products made therewith
JP2014129504A (ja) * 2012-04-20 2014-07-10 Mitsubishi Chemicals Corp 共重合体、化粧料組成物及びコンディショニング剤
US9351920B2 (en) 2012-12-03 2016-05-31 Kao Corporation Organopolysiloxane graft polymer
EP2927253A4 (en) * 2012-12-03 2016-05-04 Kao Corp Organopolysiloxane GRAFT POLYMER
WO2014087779A1 (ja) 2012-12-03 2014-06-12 花王株式会社 オルガノポリシロキサングラフトポリマー
US10195135B2 (en) 2013-02-13 2019-02-05 Kao Corporation Organopolysiloxane graft polymer
CN104981492A (zh) * 2013-02-13 2015-10-14 花王株式会社 有机聚硅氧烷接枝聚合物
EP2957581A4 (en) * 2013-02-13 2016-09-14 Kao Corp Organopolysiloxane GRAFT POLYMER
WO2014125687A1 (ja) * 2013-02-13 2014-08-21 花王株式会社 オルガノポリシロキサングラフトポリマー
JP2015209407A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 花王株式会社 整髪用化粧料
WO2016035232A1 (ja) * 2014-09-04 2016-03-10 信越化学工業株式会社 皮膜形成性組成物及び化粧料
JP2016053010A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 信越化学工業株式会社 皮膜形成性組成物及び化粧料
US10047184B2 (en) 2014-09-04 2018-08-14 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Film-forming composition and cosmetic
JP2017186286A (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 花王株式会社 毛髪化粧料
WO2020175300A1 (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 日信化学工業株式会社 (メタ)アクリルシリコーン樹脂のエマルジョン組成物及び該組成物を含有した繊維処理剤、並びに該繊維処理剤で処理した繊維
WO2021246275A1 (ja) 2020-06-01 2021-12-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2021246274A1 (ja) 2020-06-01 2021-12-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2021246273A1 (ja) 2020-06-01 2021-12-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2021246272A1 (ja) 2020-06-01 2021-12-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2023013479A1 (ja) 2021-08-02 2023-02-09 花王株式会社 化粧料組成物
WO2023013480A1 (ja) 2021-08-02 2023-02-09 花王株式会社 毛髪化粧料組成物
WO2023100810A1 (ja) 2021-11-30 2023-06-08 花王株式会社 ケラチン物質又は頭飾製品用繊維の処理方法
WO2023100812A1 (ja) 2021-11-30 2023-06-08 花王株式会社 ケラチン物質又は頭飾製品用繊維の処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3600623B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5480634A (en) Hair-care products containing copolymers formed from unsaturated hydrophilic monomers and unsaturated monomers having a polysiloxane group
KR970001208B1 (ko) 모발 화장품 조성물
JP3600623B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
KR100981204B1 (ko) 알칼리 팽윤성 회합 중합체, 이의 제조 방법 및 이를함유하는 조성물
RU2139033C1 (ru) Косметическая или дерматологическая композиция для обработки кератинового материала и способ косметической обработки кератиновых материалов
CN102341089B (zh) 用于个人护理组合物的两性三元共聚物
JP4736741B2 (ja) 化粧料組成物
JP5262376B2 (ja) シリコーン含有ブロックポリマーと、このシリコーン含有ブロックポリマーを含む化粧料組成物
JP2002322219A (ja) 両親媒性高分子化合物及び毛髪化粧料
JP2000302649A (ja) 毛髪化粧料
JPH07285831A (ja) 毛髪化粧料組成物
JP2815684B2 (ja) 毛髪化粧料用ポリマー
JP2002011338A (ja) 乳化剤及び乳化組成物
JPH06271427A (ja) 毛髪用一時着色料組成物
JP4073582B2 (ja) 毛髪化粧料用重合体及び毛髪化粧料
JPH08310921A (ja) 毛髪化粧料
JP3143720B2 (ja) 毛髪化粧用組成物
JPH072964A (ja) カチオン性ポリシロキサンポリマー
JP2837196B2 (ja) 毛髪用一時着色料組成物
JP6032725B2 (ja) 毛髪化粧料
JP6292706B2 (ja) 毛髪化粧料
JP4894240B2 (ja) ポリマー及び化粧料組成物
JPH08113517A (ja) 毛髪セット剤組成物
JPH08283358A (ja) 毛髪化粧料用樹脂
EP0878185A2 (en) Hair-care preparations

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070924

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees