JPH08283358A - 毛髪化粧料用樹脂 - Google Patents

毛髪化粧料用樹脂

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JPH08283358A
JPH08283358A JP7093796A JP9379695A JPH08283358A JP H08283358 A JPH08283358 A JP H08283358A JP 7093796 A JP7093796 A JP 7093796A JP 9379695 A JP9379695 A JP 9379695A JP H08283358 A JPH08283358 A JP H08283358A
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JP
Japan
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unsaturated monomer
weight
resin
hair
carbon atoms
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Application number
JP7093796A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Hayama
和秀 葉山
Yukio Saito
幸男 斉藤
Yukitaka Goto
幸孝 後藤
Katsuhiko Yamada
勝彦 山田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(I)で示されるポリシロキサン
基含有不飽和単量体(A)0.1〜90重量%と、これ
と共重合可能な親水性不飽和単量体(B)99.9〜1
0重量%および疎水性不飽和単量体(C)0〜89.9
重量%とを共重合してなる分子量が5,000〜2,0
00,000の毛髪化粧料用樹脂。 【化1】 (nは4〜500の数である。) 【効果】 本発明の毛髪化粧料用樹脂を含有する毛粧料
は、毛髪に優れた光沢と艶、及び滑らかな感触を賦与
し、優れた洗髪性を示す。この毛髪化粧料用樹脂は水分
に対して安定であるため、長期に亘って性能に変化がな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャンプー、リンス、
トリートメント、整髪剤、パーマネントウェーブ液等の
水及び/又はエタノール系の毛髪化粧料に用いられる毛
髪化粧料用樹脂に関する。特に、セット力に優れ、水分
に対して長期に安定であり、毛髪に優れた光沢と艶、及
び滑らかな感触を賦与し、優れた洗髪性を有する、スプ
レー用整髪剤、ムース用整髪剤、ジェル用整髪剤の基材
樹脂として有用である、整髪剤用樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪化粧料用樹脂としてポリシロキサン
基が導入された親水性不飽和単量体を必須構成成分とす
るポリマーは知られている。例えば、特開平3−128
909号公報には、(a)次の群より選ばれたポリシロ
キサン基含有不飽和単位0.1〜85重量%、
【0003】
【化7】
【0004】(b)親水性不飽和単量体単位15〜9
9.9重量%および、(c)疎水性不飽和単量体単位0
〜84.9重量%の共重合体からなる毛髪化粧料用樹脂
が記載されている。又、特開平5−924号公報には、
(a)次式で示されるポリシロキサン基含有不飽和単量
体1〜30重量%
【0005】
【化8】
【0006】(b)アクリル酸またはメタクリル酸10
〜30重量%および(c)炭素数が3〜5の分岐鎖を有
するアルキル基を有するアクリレート40〜85重量%
を共重合してなる整髪剤用樹脂が開示されている。
【0007】これらの毛髪化粧料用樹脂は、ポリシロキ
サンの優れた特徴を生かした、べとつくことなく毛髪に
優れた光沢と艶、及びなめらかな感触を賦与し、長期間
繰り返し使用しても蓄積することがなく、化粧料への配
合上の問題もない毛髪化粧料用樹脂である。
【0008】しかし、これら毛髪化粧料用樹脂は、ビニ
ル重合反応性基と直鎖ポリシロキサン基との結合にエス
テル結合を含むため、加水分解の影響を受け易く、シャ
ンプー、リンス、あるいはスプレー、ジェル、ムース等
の化粧料では、長期に水分にふれるような条件下でその
優れた性能を減じてしまう問題を生じることがあり、使
用上、大きな制約を受ける。特に、この毛髪化粧料用樹
脂中にアクリル酸やメタクリル酸等のα,β−不飽和カ
ルボン酸に基づくカルボキシル基のアニオンが存在する
ときはその影響が大きい。
【0009】更に、特開平3−128312号公報は、
(a)次式で示される分子量が10,000〜1,00
0,000のポリシロキサン基含有不飽和単量体0.1
〜50重量%
【0010】
【化9】
【0011】〔式中、R1 はHまたはCH3 、R4 は水
素またはアルキル基、mは1,2または3、rは5〜7
50の数である。〕 (b)親水性不飽和単量体7.5〜80重量%および
(c)親油性不飽和単量体0〜98重量%を共重合した
ヘアコンディショニングおよびスタイリング用樹脂を開
示する。
【0012】この樹脂の製造においては、(a)のポリ
シロキサン基含有不飽和単量体と、他の共重合可能な不
飽和単量体(b),(c)との共重合性が不良のため、
目的とする共重合体が得られ難いか、又は未反応のポリ
シロキサン基含有不飽和単量体(a)を共重合体から除
去する必要を生じることがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題を
解決し、水分に対して長期に安定であり、毛髪に優れた
光沢と艶、及び滑らかな感触を賦与し、優れた洗髪性を
有し、化粧料への配合上の問題のない整髪剤用樹脂の提
供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)で示されるポリシロキサン基含有不飽和単量体
(A)0.1〜90重量%と、これと共重合可能な親水
性不飽和単量体(B)99.9〜10重量%および疎水
性不飽和単量体(C)0〜89.9重量%とを共重合し
てなる分子量が5,000〜2,000,000の整髪
剤用樹脂を提供するものである。
【0015】
【化10】
【0016】〔式中、R1 はHまたはCH3 ;R2 は炭
素数が1〜10のアルキル基または炭素数が7〜10の
アルキルアリール基;R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
8 およびR9 はそれぞれ同一または異なっても良い、
炭素数が1〜10のアルキル基、アリール基、または分
子量が100〜2,000のポリオキシアルキレン基で
ある。mは0〜4の整数であり、nは4〜500の整数
である。〕
【0017】(発明の具体的説明)本発明の毛髪化粧料
用樹脂は、前記式(I)で示されるポリシロキサン基含
有単量体(A)と、これと共重合可能な他の親水性不飽
和単量体(B)および疎水性不飽和単量体(C)とを共
重合して得られる。これらの単量体は、それぞれ各群内
で併用することができる。
【0018】(A)ポリシロキサン基含有不飽和単量体 式(I)で示されるポリシロキサン基含有不飽和単量体
は、PolymerJ.(Tokyo)14(11)
913(1982)やMacromol.Chem.P
hys.195,2965(1994)等に記載の方法
により合成することができる。
【0019】式(I)において、nの数は4〜500、
好ましくは10〜300である。4未満では共重合して
得られるポリマーに、ポリシロキサンの有する長所を発
揮させることができない。また500を越えると、ポリ
シロキサン基含有不飽和単量体を高純度で合成すること
が難しくなり、特に性能が良好になるわけではないの
で、意味のないものである。かかるポリシロキサン基含
有不飽和単量体の好ましい例としては、次のものが挙げ
られる。
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】〔式中、R10は炭素数が1〜4のアルキ
ル基であり、mは10〜100の整数、nは0〜200
の整数である。〕 このポリシロキサン基含有不飽和単量体(A)の共重合
量は、全単量体の0.1〜90重量%、好ましくは0.
5〜40重量%である。0.1重量%未満では、得られ
る共重合体は毛髪に優れた光沢と感触を賦与することが
できない。また90重量%を越えると、必然的に他の共
重合可能な不飽和単量体の割合が少なくなり、セット力
や洗髪性など、毛髪化粧料用樹脂としての他の必要な性
能が得られなくなる問題がある。
【0023】(B)親水性不飽和単量体 親水性不飽和単量体(B)は、カチオン性、アニオン
性、ノニオン性、両性の親水基を含む不飽和単量体であ
って、一般に、水に対する溶解度が10g/100g水
(25℃)以上のものが好ましい。
【0024】かかるカチオン性不飽和単量体としては、
例えば、 (イ)アクリル酸ないしメタクリル酸(以下(メタ)ア
クリル酸という)の誘導体である、(メタ)アクリル酸
ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルトリエチル
アンモニウムブロマイド等の(メタ)アクリル酸と炭素
数1〜4のエピハロヒドリン四級化物から誘導される単
量体;
【0025】(ロ)ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等、
またはジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド
等の、(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリルアミ
ドと炭素数1〜4であるジアルキルアルカノールアミン
とから誘導される(メタ)アクリル酸のアミン誘導体ま
たは(メタ)アクリルアミドのアミン誘導体;
【0026】(ハ)前述の(メタ)アクリル酸のアミン
誘導体、および(メタ)アクリルアミド誘導体の塩
酸、乳酸等の酸による中和物、塩化メチル、塩化エチ
ル、臭化メチル、沃化エチル等のハロゲン化アルキルに
よる変性物、モノクロロ酢酸エチル、モノクロロプロ
ピオン酸メチル等のハロゲン化脂肪酸エステルによる変
性物;ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸
による変性物等が挙げられる。
【0027】更に、アリル化合物のアミン誘導体である
ジアリルジメチルアンモニウムクロライド等がある。こ
れらのカチオン性不飽和単量体は、上述の単量体の形で
共重合に供することもできるが、また別法として前駆体
の形で共重合し、次にいわゆる変性化剤でカチオン化す
ることもできる。
【0028】例えば、前駆体であるジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレートの形で共重合に供し、次に変性
化剤(塩酸、モノクロロ酢酸エチル、ジメチル硫酸等)
を加えてカチオン化する。
【0029】アニオン性不飽和単量体としては、例え
ば、(i)(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等のα,β
−不飽和カルボン酸、(ii)不飽和多塩基酸無水物(例
えば無水コハク酸、無水フタル酸等)とヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート等のヒドロキシル基含有(メタ)アクリレ
ートとのハーフエステル、(iii)スチレンスルホン酸、
スルホエチル(メタ)アクリレート等のスルホン酸基を
有する単量体、(iv)アシッドホスホオキシエチル(メ
タ)アクリレート、3−クロロ2−アシッドホスホオキ
シプロピル(メタ)アクリレート等のリン酸基を有する
単量体、等が挙げられる。
【0030】これらアニオン性不飽和単量体は、酸のま
ま、若しくは部分中和または完全中和して使用すること
ができ、酸のまま共重合に供し、次に部分中和または完
全中和することもできる。中和に使用する塩基物として
具体例を挙げれば、例えば、水酸化リチウム、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、
アンモニア水、モノ−、ジ−、若しくはトリエタノール
アミン、トリエチルアミン、モルホリン、アミノメチル
プロパノール、アミノエチルプロパンジオール等のアミ
ン化合物等がある。
【0031】ノニオン性不飽和単量体としては、例え
ば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メト
キシポリ(エチレングリコール/プロピレングリコー
ル)モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド等
の(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリルアミドと
炭素数2〜4のアルキレンオキサイドとから誘導される
単量体およびアクリルアミド、N−ビニルピロリドン等
がある。
【0032】両性不飽和単量体としては、例えば、前述
の(メタ)アクリル酸のアミン誘導体、および(メタ)
アクリルアミド誘導体たとえばジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレートおよびジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミドのモノクロロ酢酸アミノメチル
プロパノール塩、モノクロロ酢酸トリエタノールアミン
塩、モノクロロ酢酸カリウム、モノブロモプロピオン酸
ナトリウム等のハロゲン化脂肪酸塩による変性物、およ
びプロパンサルトンによる変性物等がある。
【0033】これらの両性不飽和単量体は、前述のカチ
オン性不飽和単量体と同様に、単量体の形で共重合に供
することもできるが、別法として前駆体の形で共重合
し、次いで、変性化剤で両性化することもできる。な
お、両性化により副成する塩は単量体段階、又は共重合
後段階で必要に応じ濾過、イオン交換等により除去する
ことが可能である。
【0034】これらの中でも好ましい親水性不飽和単量
体は、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの塩、
【0035】
【化13】
【0036】〔式中、R11はHまたはCH3 ,R12とR
13は独立して炭素数1〜4のアルキル基、Aは炭素数2
〜6のアルキレン基である。〕ならびに
【0037】
【化14】
【0038】〔式中、R10,Aは式(IV)と同じであ
り、R12,R13,R14は独立して炭素数1〜4のアルキ
ル基、Xはハロゲン、炭素数1〜2のアルキル硫酸から
なる陰イオンである。〕より選ばれるものである。
【0039】親水性不飽和単量体(B)の使用量は、毛
髪化粧料が主に水及び/またはエタノールを溶剤として
用いることから、ポリシロキサン基含有不飽和単量体と
共重合可能な他の単量体の全量として用いることもで
き、10〜99.9重量%であり、好ましくは、シャン
プー、リンス、及びトリートメントの用途の場合は30
〜99.5重量%、整髪(セット)剤の場合は13〜5
9.5重量%、より好ましくは13〜45重量%であ
る。
【0040】親水性不飽和単量体(B)の量が10重量
%未満では、得られる共重合体は水及び/又はエタノー
ル系溶媒に難溶となり、また洗髪の際に洗浄除去が困難
となる等の問題がある。99.9重量%を越えては、毛
髪に優れた光沢と滑らかな感触を与える樹脂を得ること
ができない。
【0041】本発明の親水性不飽和単量体(B)は、整
髪剤用途であるときは、特に、アニオン性単量体である
アクリル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和カルボン
酸を用いると、より水溶性溶媒への溶解性が高まる。
【0042】(C)疎水性不飽和単量体 必要により用いられる疎水性不飽和単量体は得られる毛
髪化粧用共重合体に疎水性、およびフィルムの強度、硬
度、および柔軟等を賦与する目的で使用され、親水性単
量体よりも水に対する溶解度が低い単量体である。
【0043】具体例を挙げれば、 (i)メチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)ア
クリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オレイル
(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート
等の炭素数1〜24の、飽和および不飽和のアルキル
(メタ)アクリレート;
【0044】(ii)ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフル
フリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ダイアセトンアクリルアミド等
の疎水性(メタ)アクリル系誘導体;
【0045】(iii)スチレン、クロロスチレン、ビニル
トルエン等の芳香系不飽和単量体; (iv)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエス
テル類がある。好ましくは、次式(V)で示されるアル
キル(メタ)アクリレートである。
【0046】
【化15】
【0047】〔式中、R15はHまたはCH3 であり、R
16は炭素数が1〜18のアルキル基である。〕
【0048】この疎水性不飽和単量体(C)の使用量
は、全単量体に対して、0〜89.9重量%である。多
すぎると、得られる共重合体は水及び/又はエタノール
系溶媒に難溶となり、また洗髪の際に洗浄除去が困難と
なる等の問題がある。好ましい配合量は、用途に応じて
任意に選択できるが、シャンプー、リンス、及びトリー
トメント、パーマネントウェーブ液のコンディショニン
グ用途の場合は全単量体に対し0〜69.5重量%、整
髪剤の用途の場合は20〜86.5重量%が好ましい。
【0049】エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト等の二官能性不飽和単量体を使用する場合、その使用
量は、全単量体に対して2重量%以下とすることが好ま
しい。2重量%を越えると共重合体の分子量が大きくな
りすぎ、ゲル化等の問題を生じる。
【0050】共重合体の製造方法 不飽和単量体(A),(B)および(C)の共重合は、
塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等の
公知のラジカル重合法により実施できる。好ましい重合
法は溶液重合法であり、各単量体を溶媒に溶解し、重合
開始剤を添加し、窒素気流下に加熱攪拌することからな
る方法によって行なう。
【0051】かかる溶媒としては水、及びメタノール、
エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、
及びブチルセロソルブ等のアルコール類、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、トル
エン、キシレン等が使用できる。これら溶媒は単独で、
または二種以上混合して使用される。
【0052】重合開始剤としては、例えば、過酸化ベン
ゾイル、過酸化ラウロイル等の過酸化物;2,2′−ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス
(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等
のアゾ化合物が使用できる。
【0053】単量体はその全種類及び全量を重合当初か
ら存在させても良いし、単量体の種類及び(又は)量に
関して分割添加を行なうこともできる。溶媒使用量は、
生成共重合体溶液中の共重合体の濃度が10〜65重量
%となる量を用いることが好ましい。
【0054】共重合体の分子量は、重合温度、重合開始
剤の種類及び量、溶媒使用量、連鎖移動剤等の重合条件
を適宜選択することにより任意の分子量を得ることがで
きる。共重合体の分子量は5,000〜2,000,0
00の範囲であることが好ましい。特に好ましくは2
0,000〜1,000,000である。
【0055】共重合体溶液の溶媒を除去すれば毛髪化粧
料用共重合体を固体として取り出すことができる。又、
溶媒で希釈して共重合体溶液として使用することもでき
る。又、共重合体及びその溶液は2種以上を混合使用す
ることもできる。
【0056】毛髪化粧料用樹脂の使用(毛髪化粧料) この様にして得られる共重合体は、毛髪化粧料用樹脂と
してシャンプー、リンス、トリートメント、整髪剤、パ
ーマネントウェーブ液等の組成物中に、0.1〜10重
量%の割合で添加され、使用されることが好ましい。添
加使用される毛髪化粧料は、液体、クリーム、エマルジ
ョン、ゲル等、如何なる形状でもよい。又、従来使用さ
れている公知の天然系ポリマー、天然系変性ポリマー、
合成系ポリマーと併用使用してよい。
【0057】本発明の共重合体が使用される毛髪化粧料
としては、毛髪の形状を保持すること(セット)を目的
とするエアゾールヘアスプレー等のセット剤(整髪剤)
および毛髪に柔軟性、光沢、櫛どおり性、損傷の修復、
まとまり易さ等のコンディショニング機能を与えること
を目的として、リンス等がある。
【0058】より詳細に説明すれば、下記の通りであ
る。 1)セット商品 このセット商品とはヘアスプレー、フォーム状エアゾー
ル、ヘアミスト、セットローション、ヘアスタイリング
ジェル、ヘアリキッド、ヘアクリーム、ヘアーオイル等
の水および/またはエタノール、イソプロパノール等の
アルコール類を溶媒とする公知の整髪料を含む。
【0059】本発明の毛髪化粧料用樹脂を慣用のアニオ
ン性、ノニオン性、カチオン性、及び両性の公知のセッ
ト用ポリマー、及びポリシロキサン系ポリマーに一部ま
たは全部代替して使用する。また、公知のセット用ポリ
マー。炭化水素類、エステル油類、天然油脂などの油
剤、高級アルコール類、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、グリセリン等の感触向上剤、ポリアクリル酸、ヒド
ロキシエチルセルロースなどの増粘剤、保湿剤、可溶化
剤、乳化剤、乳濁剤、殺菌剤、香料等の公知の添加剤を
併用使用してよい。
【0060】これらのうち、噴射剤を用いる毛髪化粧料
においては、原液中に本発明の毛髪化粧料用樹脂を0.
1〜10重量%、溶媒を50〜99.9重量%配合する
ことが好ましく、必要に応じて、油剤を0.01〜5重
量%、感触向上剤を0.5〜3重量%および他の添加剤
を配合する。
【0061】尚、噴射剤としては、LPG、フロンガ
ス、ジメチルエーテルなどの液化ガスおよび炭酸ガス、
窒素ガスなどの圧縮ガスなどを1種または2種以上用い
ることができる。また、ヘアスタイリングジェルなどの
ゲル状毛髪化粧料においては、本発明の毛髪化粧料用樹
脂を0.1〜10重量%、溶媒を50〜99.8重量
%、増粘剤を0.1〜3重量%を配合することが好まし
く、必要に応じて感触向上剤などの他の添加剤を0.5
〜5重量%配合する。
【0062】毛髪剤の用途の場合の、本発明の毛髪化粧
料用樹脂を構成する構成単量体の好ましい範囲は、
(A)式(I)で示されるポリシロキサン基含有不飽和
単量体ポリシロキサン基含有不飽和単量体が0.5〜4
0重量%、(B)親水性単量体単位が13〜59.5重
量%および(C)疎水性不飽和単量体単位が40〜8
6.5重量%である。
【0063】尚、(B)成分の単量体としてカチオン性
単量体とアニオン性単量体の混合物を使用する場合、カ
チオン性単量体/アニオン性単量体の重量比は1/9〜
9/1である。
【0064】コンディショニング剤 本発明の毛髪化粧料用樹脂をコンディショニング機能の
使用を目的として添加使用する場合、添加する対象の毛
髪化粧料は、シャンプー、リンス、パーマネント液等
の、溶剤が水および/またはエタノール、イソプロパノ
ール等のアルコール類である毛髪化粧料、またはヘアー
トリートメント等の、溶媒が水および/またはエタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類および/または
沸点50℃〜300℃である炭化水素類、あるいは環状
ジメチルシロキサン類からなる毛髪化粧料がある。
【0065】本発明の毛髪化粧料用樹脂を添加使用する
毛髪化粧料が、 (ア)シャンプーの場合、公知のアニオン性、両性、又
はノニオン性の界面活性剤基材に添加使用する。増泡
剤、増粘剤、ハドロトロープ、乳濁剤、コンディショニ
ング剤、殺菌剤、香料等の公知の添加剤を併用使用して
よい。
【0066】(イ)リンスの場合、公知のカチオン性の
界面活性剤基材に添加使用する。油剤、カチオン性、及
び両性のポリマー、保湿剤、可溶化剤、乳化剤、増粘
剤、乳濁剤、殺菌剤、養毛剤、香料等の公知の添加剤を
併用使用してよい。
【0067】(ウ)パーマネントウェーブ液の場合、公
知の臭素酸塩類、過ホウ酸塩類、及びチオグリコール酸
及びその塩、システイン等の酸化還元剤基材に添加使用
する。界面活性剤、増粘剤、安定剤、乳濁剤、コンディ
ショニング剤、湿潤剤、殺菌剤、香料等の公知の添加剤
を併用使用してよい。
【0068】(エ)ヘアートリートメントの場合、公知
のカチオン性の界面活性剤、および/またはカチオン化
ポリペプタイド、カチオン化セルロース、カチオン化ポ
リシロキサン等のカチオン化ポリマーに一部または全部
代替して使用する。油剤、両性のポリマー、保湿剤、可
溶化剤、乳化剤、増粘剤、殺菌剤、養毛剤、および香料
等の添加剤を併用使用して良い。
【0069】この場合、本発明の毛髪化粧料用樹脂を構
成する構成単位して式(I)で示されるポリシロキサン
基含有不飽和単量体(A)が0.5〜40重量%、親水
性不飽和単量体(B)が30〜99.5重量%、疎水性
不飽和単量体(C)が0〜69.5重量%である。
【0070】この場合の親水性不飽和単量体単位(B)
の好ましいイオン性としては、カチオン性、または同一
分子中にカチオン性およびアニオン性の両イオン性を有
する両性、またはカチオン性単位およびアニオン性単位
の混合物からなることによる両性であり、これら親水性
不飽和単量体は単独使用もしくは併用使用することがで
きる。
【0071】なお、カチオン性の親水性不飽和単量体/
アニオン性、または同一分子量中にアニオン性およびカ
チオン性の両イオン性を有する両性の不飽和単量体との
組み合わせを使用する場合、カチオン性単量体/アニオ
ン性単量体、またはカチオン性単量体と同一分子量中に
アニオン性及びカチオン性の両イオン性を有する両性の
親水性不飽和単量体の重量比は1/9〜9/1である。
【0072】
【実施例】下記の製造例および処方例により、本発明を
さらに具体的に説明する。尚、例中の部および%は重量
基準で表す。また、ポリシロキサン基含有不飽和単量体
は下記のものを使用した。
【0073】
【化16】
【0074】
【化17】
【0075】
【化18】
【0076】実施例1 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素置換用ガラス
管、及び攪拌装置を取り付けた五つ口フラスコ内にアク
リル酸を20部、t−ブチルメタクリレートを55部、
上記(1)の単量体を25部、及びアセトン300部、
2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)を0.8部を加えて、窒素気流下沸点で還流加熱し
て12時間重合を行なった。
【0077】次に、この重合溶液を1000部の水に添
加して再沈殿を行い、乾燥して白色のポリマー94g
(部)を得た。尚、得たポリマー2gをn−ヘキサン2
0mlで還流温度下、4時間抽出し、抽出された未反応
ポリシロキサン化合物量を蛍光X線分析による珪素含量
の測定値から求めたところ、(1)の単量体の反応率は
94%であった。GPC(ゲルパーミネーションクロマ
トグラフィー)分析により求めたポリマーの平均分子量
は145,000であった。
【0078】次にこのポリマーを下記配合組成で配合
し、配合直後および配合液を50℃、1ケ月保管した後
の洗髪性、セット力、滑り性、加水分解率を評価したと
ころ、表1に示すように、毛髪化粧料のセット性ポリマ
ーとして優れた性能を示すと同時に、長期保管時におけ
る性能の変化も非常に少ないものであった。
【0079】 (配合組成) ポリマー 5% 水酸化カリウム 上記ポリマーを70%中和する量 エチルアルコール 80% 水 残部 ─────────────────────────────── 100%
【0080】比較例1 実施例1において、(1)の単量体に代えて、前記
(2)の単量体を25部を用いた他は実施例1と同様に
して、白色のポリマー95gを得た。尚、(2)の単量
体の反応率は90%であり、得たポリマーの平均分子量
は140,000であった。次に、このポリマーを用い
て実施例1と同様に配合し、評価した結果を表1に示
す。
【0081】比較例2 実施例1において、(1)の単量体に代えて、前記
(3)の単量体を25部を用いた他は実施例1と同様に
して、白色のポリマー95gを得た。尚、(3)の単量
体の反応率は74%であり、得たポリマーの平均分子量
は130,000であった。次に、このポリマーを用い
て実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
【0082】実施例2 実施例1と同様の五つ口フラスコ内に、アクリル酸を1
0部、メタクリル酸を15部、イソブチルメタアクリレ
ートを30部、ラウリルメタアクリレートを10部、前
記(1)のポリシロキサン基含有不飽和単量体を35
部、及びエチルアルコールを150部、2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリルを0.4部を加えて、窒素気流
下沸点で還流加熱して8時間重合を行なって共重合体を
得た。(1)の単量体の反応率は90%であり、共重合
体の分子量は158,000であった。この共重合体を
下記の配合組成で配合して整髪剤を調製した。これを実
施例1と同様に評価したところ、経時変化もなく、優れ
た滑り性を毛髪に賦与した。
【0083】 (配合組成) 共重合体 5% アミノメチルプロパノール 上記共重合体を70%中和する量 エチルアルコール 80% 水 残部 ─────────────────────────────── 100%
【0084】実施例3 実施例1と同様の五つ口フラスコ内に、ジメチルアミノ
エチルメタクリレートを40部、t−ブチルメタクリレ
ートを40部、トリデシルメタクリレートを15部、前
記(1)の単量体を5部、及びエチルアルコールを15
0部、2,2′−アゾビスイソブチロニトリルを0.8
部を加えて、窒素気流下沸点で還流加熱して6時間重合
を行なった。得たポリマーの分子量は108,000で
あった。
【0085】次いで、ジエチルアミノエチルメタクリレ
ートと等モルのモノクロロ酢酸のアミノメチルプロパノ
ール中和物の40%エチルアルコール溶液を五つ口フラ
スコ内に加え、沸点で6時間還流加熱して両性化反応を
行ってセット剤用樹脂を得た。この樹脂を下記の配合組
成で実施例1と同様に評価したところ、経時変化もな
く、優れた性能を有するセット性樹脂であった。
【0086】 (配合組成) 樹脂(有効成分) 5% エチルアルコール 80% 水 残部 ─────────────────────────────── 100%
【0087】実施例4 実施例1で用いた五つ口フラスコ内に、ジメチルアミノ
エチルメタアクリレートを30部、t−ブチルアクリレ
ートを60部、前記(1)の単量体を10部、及びエチ
ルアルコールを150部、2,2′−アゾビスイソブチ
ロニトリルを0.6部を加えて、窒素気流下沸点で還流
加熱して8時間重合を行なって、分子量が152,00
0の共重合体を得た。
【0088】次いで、ジエチルアミノエチルメタクリレ
ートと等モルのジエチル硫酸の40%エチルアルコール
溶液を1時間かけて滴下しながら五つ口フラスコ内に加
え、60℃で6時間還流加熱してカチオン化反応を行っ
て毛髪化粧料ポリマーを得た。このポリマーを下記の配
合組成で実施例1と同様に評価したところ、経時変化も
なく、優れた性能を有するセット性ポリマーであった。
【0089】 (配合組成) ポリマー(有効成分) 5% エチルアルコール 80% 水 残部 ─────────────────────────────── 100%
【0090】評価方法: (洗髪性)配合液を150ミクロンのアプリケーターを
用いて、アクリル板上に塗布、50℃で2時間乾燥し
て、評価用サンプル板を作成した。次いでこのサンプル
板上に、水を1滴たらし、1分放置した後のポリマー膜
の溶解状態で洗髪性を評価した。
【0091】○:完全に溶解 △:一部不溶 ×:不溶
【0092】(セット力)長さ15cmの頭髪束2.0
gを配合液に浸漬し、配合液から引き出し、軽く絞り、
直径1cmのロッドに巻き付け乾燥させた後、ロッドか
ら取り外して、カールした毛束を得た。この毛束を20
℃、80%湿度で調湿してある恒温高湿機内に30分間
垂直に吊るした後の毛束ののび具合からセット力を評価
した。
【0093】○:ほとんど変化なし。 △:若干伸びが認められる。 ×:明らかに伸びが認められる。
【0094】(滑り性)配合液を150ミクロンのアプ
リケーターを用いて、アクリル板上に塗布、50℃で2
時間乾燥して、評価用サンプル板を作成した。次いでこ
のサンプル板上を指で擦ることにより、滑り性を評価し
た。 ○:滑り感良好。
【0095】△:滑り感やや劣る。 ×:滑り感不良。 これらの結果を表1に示す。
【0096】
【表1】
【0097】実施例5 実施例1で用いた五つ口フラスコ内に、ジメチルアミノ
エチルメタアクリレートを70部、前記(1)の単量体
を30部、及びエチルアルコールを250部、2,2′
−アゾビスイソブチロニトリルを0.6部を加えて、窒
素気流下沸点で還流加熱して8時間重合を行なって分子
量が85,000のポリマーを得た。
【0098】次いで、ジエチルアミノエチルメタクリレ
ートと等モルのジエチル硫酸の40%エチルアルコール
溶液を1時間かけて滴下して五つ口フラスコ内に加え、
60℃で6時間還流加熱してカチオン化反応を行って毛
髪化粧料用樹脂を得た。この樹脂を下記の組成で配合し
てコンディショニング剤を調製し、配合直後およびこの
配合液を50℃、1ケ月保管した後、手で櫛通り性、お
よび洗髪性を評価したところ、経時変化もなく、優れた
性能を示すコンディショニング剤であった。
【0099】 (配合組成) 樹脂(有効成分) 5% エチルアルコール 80% 水 残部 ─────────────────────────────── 100%
【0100】評価方法: (洗髪性)配合液(コンディショニング剤)を150ミ
クロンのアプリケーターを用いて、ポリアクリル板上に
塗布し、50℃で2時間乾燥して、評価用サンプル板を
作成した。次いでこのサンプル板上に、水を1滴たら
し、1分放置した後の樹脂皮膜の溶解状態で洗髪性を評
価した。
【0101】○:完全に溶解 △:滑り感やや劣る。 ×:滑り感不良。
【0102】(櫛通り性)長さ15cmの頭髪束2.0
gを配合液に浸漬し、配合液から引き出し、軽く絞り、
乾燥させた後、櫛でとかしたとき、抵抗無く櫛通りでき
るものを良好、頭髪が樹脂でからみあって櫛通しが悪い
ものを不良と評価した。
【0103】(評価結果) 洗髪性:○ 櫛通り性:良好
【0104】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料用樹脂を含有する毛
粧料は、毛髪に優れた光沢と艶、及び滑らかな感触を賦
与し、優れた洗髪性を示す。この毛髪化粧料用樹脂は水
分に対して安定であるため、長期に亘って性能に変化が
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 勝彦 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるポリシロキ
    サン基含有不飽和単量体(A)0.1〜90重量%と、
    これと共重合可能な親水性不飽和単量体(B)99.9
    〜10重量%および疎水性不飽和単量体(C)0〜8
    9.9重量%とを共重合してなる分子量が5,000〜
    2,000,000の毛髪化粧料用樹脂。 【化1】 〔式中、R1 はHまたはCH3 ;R2 は炭素数が1〜1
    0のアルキル基または炭素数が7〜10のアルキルアリ
    ール基;R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 およびR
    9 はそれぞれ同一または異なっても良い、炭素数が1〜
    10のアルキル基、アリール基、または分子量が100
    〜2,000のポリオキシアルキレン基である。mは0
    〜4の整数であり、nは4〜500の整数である。〕
  2. 【請求項2】 樹脂中に占める構成単位が、下記一般式
    (I)で示されるポリシロキサン基含有不飽和単量体
    (A)に基づく構成単位量が0.5〜40重量%、これ
    と共重合可能なアニオン性不飽和単量体、カチオン性単
    量体、ノニオン性単量体および両性不飽和単量体より選
    ばれた親水性不飽和単量体(B)に基づく構成単位量が
    13〜59.5重量%および疎水性不飽和単量体(C)
    に基づく構成単位量が20〜86.5重量%であり、分
    子量が20,000〜1,000,000である、毛髪
    をセットするに適した、請求項1記載の整髪剤用樹脂。 【化2】 〔式中、R1 はHまたはCH3 ;R2 は炭素数が1〜1
    0のアルキル基または炭素数が7〜10のアルキルアリ
    ール基;R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 およびR
    9 はそれぞれ同一または異なっても良い、炭素数が1〜
    10のアルキル基、アリール基、または分子量が100
    〜2,000のポリオキシアルキレン基である。mは0
    〜4の整数であり、nは4〜500の整数である。〕
  3. 【請求項3】 式(I)で示される(A)成分が、 【化3】 〔式中、R10は炭素数1〜4のアルキル基であり、nは
    10〜300の整数である。〕であり、親水性不飽和単
    量体の(B)成分がアクリル酸、メタクリル酸およびそ
    の塩、 【化4】 〔式中、R11はHまたはCH3 ;R12とR13は独立して
    炭素数1〜4のアルキル基、Aは炭素数2〜6のアルキ
    レン基である。〕ならびに 【化5】 〔式中、R10,Aは式(III)と同じであり、R12
    13,R14は独立して炭素数1〜4のアルキル基、Xは
    ハロゲン、炭素数1〜2のアルキル硫酸からなる陰イオ
    ンである。〕より選ばれたものであり、疎水性不飽和単
    量体の(C)成分が、式(V) 【化6】 〔式中、R15はHまたはCH3 であり、R16は炭素数が
    1〜18のアルキル基である。〕で示されたものである
    請求項2記載の整髪剤用樹脂。
  4. 【請求項4】 (B)成分がアクリル酸、メタクリル酸
    もしくはそれらの塩であり、共重合体の整髪剤用樹脂に
    占める(B)成分に基づく構成単位の量が13〜45重
    量%である請求項2または請求項3に記載の整髪剤用樹
    脂。
  5. 【請求項5】 樹脂中に占める構成単位が、前記一般式
    (I)で示されるポリシロキサン基含有不飽和単量体
    (A)に基づく構成単位量が0.5〜40重量%、これ
    と共重合可能なアニオン性不飽和単量体、カチオン性不
    飽和単量体、ノニオン性不飽和単量体、および両性不飽
    和単量体より選ばれた親水性不飽和単量体(B)に基づ
    く構成単位量が30〜99.5重量%および疎水性不飽
    和単量体(C)に基づく構成単位量が0〜69.5重量
    %であり、分子量が20,000〜1,000,000
    である、毛髪化粧料へのコンディショニング成分として
    添加するのに適した、請求項1記載の毛髪用化粧料用樹
    脂。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6616920B1 (en) 1999-08-23 2003-09-09 Mitsubishi Chemical America, Inc. Nail-care composition containing nail-care polymer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6616920B1 (en) 1999-08-23 2003-09-09 Mitsubishi Chemical America, Inc. Nail-care composition containing nail-care polymer

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