JPH05310538A - 毛髪化粧用組成物 - Google Patents

毛髪化粧用組成物

Info

Publication number
JPH05310538A
JPH05310538A JP14103592A JP14103592A JPH05310538A JP H05310538 A JPH05310538 A JP H05310538A JP 14103592 A JP14103592 A JP 14103592A JP 14103592 A JP14103592 A JP 14103592A JP H05310538 A JPH05310538 A JP H05310538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerizable unsaturated
weight
cationic resin
hair
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14103592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3143720B2 (ja
Inventor
Kanji Narasaki
幹二 奈良崎
Kazuhide Hayama
和秀 葉山
Shigeoki Kawaguchi
重興 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP04141035A priority Critical patent/JP3143720B2/ja
Publication of JPH05310538A publication Critical patent/JPH05310538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3143720B2 publication Critical patent/JP3143720B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 (式中、R1 は水素原子又はメチル基であり、R2 は炭
素数1〜4のアルキレン基であり、R3 及びR4 はそれ
ぞれ炭素数1〜4のアルキル基であり、Aは酸素原子又
はNH基である。)で表わされる単量体50〜90重量
%と、(メタ)アクリル酸の炭素数12〜24のアルキ
ルエステル10〜50重量%と、その他の単量体0〜2
5重量%との共重合体をカチオン化剤で変性させてなる
カチオン性樹脂を含有せしめた毛髪化粧用組成物であ
る。 【効果】 優れた整髪効果を発揮し、毛髪に対して優れ
たセット保持力、光沢、艶、櫛通り性及び滑らかな感触
等を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪に対し優れた整髪
効果を発揮するとともに、湿時及び乾燥における優れた
滑り性、櫛通り性及びコンディショニング効果等をも付
与することのできるカチオン性樹脂を含有する毛髪化粧
用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】整髪効果を有する毛髪化粧用の樹脂とし
ては、アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸等のカル
ボキシル基含有不飽和単量体と、アクリル酸アルキルエ
ステル、メタクリル酸アルキルエステル、アルキルビニ
ルエーテルなどの疎水性不飽和単量体との共重合体の中
和物で代表されるアニオン性ポリマー(たとえば特公昭
50−6538号、特公昭51−27740号の各公報
参照)、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体
で代表されるノニオン性ポリマー、及びカルボキシベ
タイン含有不飽和単量体と、アクリル酸アルキルエステ
ル、メタクリル酸アルキルエステルなどの疎水性不飽和
単量体との共重合体で代表される両イオンポリマー(た
とえば特開昭51−9732号、特開昭56−9280
9号の各公報参照)などが知られており、広く使用され
ている。
【0003】しかし、これらの公知の樹脂は、滑り性、
櫛通り性、コンディショニング効果が不充分であるため
に、それらの性能を補なう目的で、シリコーン系化合
物、エステル系化合物、炭化水素系化合物等の油性成分
を乳化、可溶化又は溶解させて併用していた(特開昭6
3−135319号、特開昭63−275515号の各
公報参照)。
【0004】一方、カチオン性ポリマーは、カチオン基
含有不飽和単量体とビニルピロリドンとの共重合体(特
開昭46−750号公報参照)、ジメチルジアリルアン
モニウムクロライド系重合体(特開昭63−12261
3号公報参照)等で代表されるものが知られていたが、
整髪効果が劣るために、単なるコンディショニング効果
の付与の目的で毛髪化粧料に用いられる程度であり(特
開昭56−92182号、特開昭57−197206号
公報参照)、整髪効果を期待した毛髪化粧料には使用さ
れていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた整髪
効果を発揮することができ、かつ湿時及び乾燥時におけ
る優れたすべり性、櫛通り性及びコンディショニング効
果を付与できるカチオン性樹脂含有毛髪化粧用組成物を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記の課
題を解決するために種々研究を重ねた結果、特定のカチ
オン性樹脂を用いることによって、その目的を達成する
ことができたのである。
【0007】すなわち、本発明の毛髪化粧用組成物は、
下記の一般式(I)で示される重合性不飽和単量体50
〜90重量%、下記の一般式(II)で示される重合性
不飽和単量体10〜50重量%、及び前記の各重合性不
飽和単量体と共重合可能な他の重合性単量体0〜25重
量%を共重合させて得られた共重合体を、一般式XB
〔式中、Xは臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子又は硫酸
アルキル残基(そのアルキル基の炭素数が1〜4個であ
る)であり、Bは炭素数1〜12個のアルキル基、ベン
ジル基又は炭素数1〜3個の脂肪酸のアルキルエステル
残基(そのアルキル基の炭素数が1〜4個である)であ
る。〕で示されるカチオン化剤で変性させてなるカチオ
ン性樹脂を含有せしめたことを特徴とする組成物であ
る。
【0008】
【化3】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基であり、R2 は炭
素数1〜4のアルキレン基であり、R3 及びR4 はそれ
ぞれ炭素数1〜4のアルキル基であり、Aは酸素原子又
はNH基である。)
【0009】
【化2】 (式中、R5 は水素原子又はメチル基であり、R6 は炭
素数12〜24個のアルキル基である。)
【0010】本発明で用いるカチオン性樹脂を得るため
の原料の共重合体は、前記の一般式(I)で示される重
合性不飽和単量体50〜90重量%、好ましくは55〜
85重量%、前記の一般式(II)で示される重合性不
飽和単量体10〜50重量%、好ましくは15〜45重
量%、及び前記の各重合性不飽和単量体と共重合可能な
他の重合性不飽和単量体0〜25重量%を共重合させて
得られるものである。
【0011】前記の一般式(I)で示される重合性不飽
和単量体のうちでも特に好ましいものは、R1 がメチル
基、R2 が炭素数2〜3のアルキレン基、R3 及びR4
がメチル基又はエチル基、そしてAが酸素原子である単
量体である。
【0012】前記の重合性不飽和単量体(I)の具体例
としては、たとえばジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどがあげられ
る。なお、本明細書に記載の「(メタ)アクリレート」
とは、アクリレートとメタクリレートの総称であり、
「(メタ)アクリルアミド」とは、アクリルアミドとメ
タクリルアミドとの総称である(その他これに準じ
る)。
【0013】これらの重合性不飽和単量体(I)の使用
量は、前記したとおり、共重合させる全単量体量に対し
て50〜90重量%、好ましくは55〜85重量%であ
る。その使用量が少なすぎると、最終的に得られるカチ
オン性樹脂が水に難溶性となり、洗髪の際の洗浄除去性
が悪くなるし、またカチオン性能の低下に起因して、毛
髪に対してすべり性、櫛通し性及びコンディショニング
効果を付与する効果が低下してくる。逆に、その使用量
が多くなりすぎると、得られるカチオン性樹脂がベタツ
キ感を示したり、整髪効果の低下をきたすなどの問題が
生じる。
【0014】前記の一般式(II)で示される重合性不
飽和単量体のうちでも特に好ましいものは、R5 がメチ
ル基、R6 が炭素数13〜20のアルキル基である単量
体である。
【0015】前記の重合性不飽和単量体(II)の具体
例としては、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、ベヘニル(メタ)アクリレートなどがあげられ
る。
【0016】これらの重合性不飽和単量体(II)の使
用量は、前記したとおり、共重合させる全単量体量に対
して10〜50重量%、好ましくは15〜45重量%で
ある。その使用量が少なすぎると、最終的に得られるカ
チオン性樹脂がベタツキ感を示したり、柔軟性に乏しい
ものとなる。また、その使用量が多くなりすぎると、得
られるカチオン性樹脂が水に難溶性となり、洗髪の際の
洗浄除去性が悪くなるし、毛髪のコンディショニング効
果の低下をきたすなどの問題が生じる。
【0017】共重合用の重合性不飽和単量体としては、
前記の重合性不飽和単量体(I)及び(II)のほか
に、必須成分ではないが、他の重合性不飽和単量体を使
用することができる。使用する他の重合性不飽和単量体
を適宜に選定することにより、最終的に得られるカチオ
ン性樹脂に、適度の柔軟性や硬度を付与して感触等を調
節することができる。
【0018】その使用することのできる他の重合性不飽
和単量体の具体例としては、たとえばメチル(メタ)ア
クリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレートなどの(メタ)アクリルアルキルエステ
ル;アクリロニトリル、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、エチレングリコール(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、プロピレングリコール(メタ)アクリレート、
1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ダイアセトンアクリルアミドなどの(メタ)アクリル系
誘導体;スチレン、クロロスチレン、ビニルトルエンな
どの芳香族系不飽和単量体;N−ビニルピロリドン、酢
酸ビニルなどのビニル系不飽和単量体等があげられる。
【0019】これらの他の単量体は、前記したとおり、
必須成分ではなく、その使用量は、共重合させる全単量
体量に対して0〜25重量%である。他の単量体の使用
量が多くなりすぎると、重合性不飽和単量体(I)や
(II)の使用量が低下し、支障をきたすことになる。
【0020】前記の重合性不飽和単量体(I)と(I
I)、及び必要に応じて用いる他の重合性不飽和単量体
の共重合は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳
化重合法等の種々のラジカル重合法により行なわせるこ
とができる。好ましい重合法は溶液重合法であり、前記
の重合性不飽和単量体を適当な溶媒に溶解し、重合開始
剤を添加し、窒素気流下で加熱攪拌して重合させる。
【0021】その場合の使用溶媒としては、水;メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコ
ール、ブチルセロソルブなどのアルコール類;アセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ヘキサン、ト
ルエンなどの炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなど
の酢酸エステル類が好ましく使用される。これらの溶媒
は、適宜に2種以上を混合して使用することができる。
【0022】重合開始剤としては、たとえば過酸化ベン
ゾイル、過酸化ラウロイルなどの過酸化物、アゾビスイ
ソブチロニトリルなどのアゾ化合物があげられる。
【0023】重合に際して、単量体及び重合開始剤は、
その全種類及び全量を重合開始当初から重合系に存在さ
せるのが一般的であるが、それらの種類及び/又は量に
ついて分割添加方法を用いることもできる。溶媒の使用
量は、生成共重合体溶液のポリマー濃度が10〜65重
量%になるような量であるのが好ましい。
【0024】得られる共重合体の分子量は、重量平均分
子量で5,000〜500,000の範囲が好ましい。
分子量の制御は、重合温度、重合開始剤の種類と使用
量、エタノールやイソプロパノールなどの連鎖移動性の
ある溶媒の使用量、ブチルメルカプタンやラウリルメル
カプタンなどの連鎖移動剤の使用量等の重合条件の選定
及び調節等によって行なわせることができる。
【0025】以上のような共重合によって得られた共重
合体を、前記した一般式で示されるカチオン化剤で変性
反応させると、本発明で用いるカチオン性樹脂が得られ
る。
【0026】そのカチオン化剤の具体例としては、たと
えば塩化メチル、塩化ブチル、ヨウ化エチルなどのハロ
ゲン化アルキル類;塩化ベンジル、臭化ベンジルなどの
ハロゲン化ベンジル類;硫酸ジメチル、硫酸ジエチルな
どの硫酸エステル類;モノクロル酢酸エチル、モノ臭化
プロピオン酸プロピル、モノクロル酢酸ブチルなどのモ
ノハロゲン化脂肪酸エステルなどがあげられる。
【0027】共重合体のカチオン化剤による変性、すな
わちカチオン化反応は、共重合体溶液にカチオン化剤を
添加し、不活性雰囲気下、たとえば窒素気流下で攪拌し
ながら、40〜100℃の温度で4〜30時間加熱する
ことにより行なわせる。
【0028】カチオン化剤による変性は、前記したよう
に、共重合後に行なわせるのが一般的であり、好ましい
が、別法として、単量体の段階で、すなわち前記の一般
式(I)で表わさせる重合性単量体を、その重合前に予
めカチオン化剤を反応させてカチオン化したのち、その
カチオン化された重合性単量体を用いて共重合させてカ
チオン性樹脂とすることもできる。そして、本発明は、
この別法による実施態様も含まれるものである。
【0029】本発明の毛髪化粧用組成物は、以上のよう
にして得られたカチオン性樹脂を含有せしめたことを特
徴とする組成物であるが、組成物中のカチオン性樹脂の
含有量は、通常、0.1重量%以上であり、好ましくは
0.2〜10重量%である。この場合のカチオン性樹脂
は、製造されたカチオン性樹脂の溶液をそのまま用いて
もよいし、製造された溶液状態のカチオン性樹脂溶液か
ら一旦、溶媒を蒸発させて除いたのちの固形状のカチオ
ン性樹脂を用いてもよいし、さらにその固形状のカチオ
ン性樹脂を他の溶媒に再溶解させて用いてもよい。
【0030】本発明の毛髪化粧用組成物は、種々の使用
態様の組成物とすることができる。たとえば一般整髪
料、シャンプー剤、リンス剤、トリートメント剤、セッ
ト剤、パーマネントウェーブ液、及びマスカラなどの種
々の使用態様のものとすることができる。また、毛髪化
粧用組成物の剤型も、液状のもの、クリーム状のもの、
水性エマルジョン状のもの、ゲル状のものなど種々の剤
型状にすることができる。
【0031】一般整髪料の場合については、本発明のカ
チオン性樹脂を、唯一のポリマー成分として使用しても
よいし、従来から知られていたような整髪料用の天然系
ポリマー、天然系変性ポリマー、合成系ポリマーと併用
してもよい。さらに、シリコーン系重合体、シリコーン
系重合体の化学変性物、界面活性剤、増粘剤、ハドロト
ロープ、乳濁剤、コンディショニング剤、油脂類、保湿
剤、高級脂肪酸エステル、グリセリン、ポリエチレング
リコールなどの可塑剤、着色剤、殺菌剤、香料等の種々
の添加剤を併用することもできる。
【0032】また、シャンプー剤、リンス剤、トリート
メント剤、セット剤、パーマネントウェーブ剤、マスカ
ラなどの場合には、従来知られていたようなそれらの剤
に、本発明のカチオン性樹脂を、0.1重量%以上、好
ましくは0.2〜10重量%添加して、本発明の毛髪化
粧用組成物としてのシャンプー剤やリンス剤やマスカラ
などとすることができる。
【0033】本発明の毛髪化粧用組成物の特に好ましい
使用態様は、セット剤とマスカラである。このセット剤
には、エアゾール形式ヘアスプレー、ポンプ方式ヘアス
プレー、フォーム状エアゾール、ヘアミスト、セットロ
ーション、ヘアスタイリングジェル、ヘアリキッド、ヘ
アクリーム、ヘアーオイルなどの整髪料が含まれ、これ
らは、本発明のカチオン性樹脂を、従来公知のアニオン
性、ノニオン性、及び両性のセット用ポリマーに代替し
て、又はそれらと併用して、調製することができる。
【0034】
【実施例】以下に、カチオン性樹脂製造例、及び実施例
をあげて説明する。これらの例に記載の「部」及び
「%」は、それぞれ重量部及び重量%を意味する。
【0035】カチオン性樹脂製造例1 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素置換用ガラス
管、及び攪拌装置を取り付けた五つ口フラスコに、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート55部、ラウリルアク
リレート15部、セチルメタクリレート20部、ベヘニ
ルメタクリレート10部、及び無水エタノール100部
を入れ、アゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIB
N」と略記する)0.3部を加え、窒素気流下80℃で
還流加熱し、さらに2時間後にAIBNを0.6部追加
して、同温度で6時間重合を行なわせた。
【0036】次に、これに硫酸ジエチル53.9部(ジ
メチルアミノエチルメタクリレートに対し等モル量)、
及び無水エタノール100部を添加し、さらに窒素気流
下50℃で10時間変性化反応を行なわせた。
【0037】次いで、エタノール含量を調整して、ポリ
マー含量30%のカチオン性樹脂溶液を得た。この樹脂
の変性前の重量平均分子量は120,000であった。
【0038】カチオン性樹脂製造例2 製造例1と同様のフラスコに、ジメチルアミノエチルメ
タクリレート85部、ステアリルメタクリレート15
部、及び無水エタノール54部を入れ、AIBNを0.
1部添加し、窒素気流下80℃で還流加熱し、さらに2
時間後にAIBNを0.6部追加し、同温度で6時間重
合を行なわせた。
【0039】次いで、これにモノクロロ酢酸エチル7
2.8部(ジメチルアミノエチルメタクリレートに対し
1.1倍モル量)、及び無水エタノール100部を添加
し、さらに窒素気流下80℃の還流加熱で12時間変性
化反応させた。
【0040】次いで、エタノール含量を調整して、ポリ
マー含量25%のカチオン性樹脂溶液を得た。この樹脂
の変性前の重量平均分子量は200,000であった。
【0041】カチオン性樹脂製造例3 製造例1と同様のフラスコに、ジメチルアミノエチルメ
タクリレート80部、トリデシルメタクリレート12
部、ステアリルアクリレート8部、及び無水エタノール
400部を入れ、AIBN2.0部を加え、窒素気流下
80℃で還流加熱し、さらに2時間後にAIBNを0.
6部追加して6時間同温度で重合させた。
【0042】次いで、塩化ブチル32.9部(ジメチル
アミノエチルメタクリレートに対して0.7モル倍量)
を添加し、窒素気流下80℃の還流加熱して30時間変
性化反応させた。
【0043】次いで、エタノール含量を調整して、ポリ
マー含量30%にしたのち、予め活性炭を充填したカラ
ムに通して脱臭処理をした。さらに、その処理液をフラ
スコに入れ、エタノールを留去しながら水を添加してポ
リマー含有量35%のカチオン性樹脂水溶液を得た。こ
のカチオン性樹脂の変性前の重量平均分子量は6,00
0であった。
【0044】カチオン性樹脂製造例4 製造例1と同様のフラスコに、ジエチルアミノエチルメ
タクリレート70部、セチルアクリレート5部、ステア
リルメタクリレート10部、N−ビニルピロリドン10
部、ブチルメタアクリレート5部、及びアセトン100
部を入れ、AIBNを0.3部加えて窒素気流下60℃
で還流加熱し、さらに2時間後にAIBNを0.1部追
加して窒素気流下同温度で15時間重合反応させた。
【0045】次いで、硫酸ジエチル68.6部(ジエチ
ルアミノエチルメタクリレートに対して等モル量)、及
び無水エタノール100部を添加し、さらに窒素気流下
50℃で10時間還流加熱して変性化反応を行なわせ
た。
【0046】得られた粘稠液体を、減圧下70℃で溶媒
のエタノールを除去し固形物を得た。この固形物を粉砕
した後、ジエチルエーテルでよく洗浄し、再び減圧下7
0℃でよく乾燥して固形のカチオン性樹脂を得た。この
樹脂の変性前の重量平均分子量は400,000であっ
た。
【0047】実施例1 下記の組成のエアゾール型ヘアスプレーを調製した。 製造例1で得られたカチオン性樹脂溶液 5.0%(樹脂量) ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 *1 0.1% 香料 適量 無水エタノール バランス LPG(3Kg/cm2 ・G) 25.0% 合計 100% 注)*1・・・ トーレ・シリコン株式会社商品名 SH3771
【0048】このヘアスプレーを毛髪にスプレー塗布す
ると、塗布後の毛髪は、優れたセット保持力が与えられ
るとともに、容易に櫛通しをすることができ、しかも毛
髪に優れた光沢、艶、及び滑らかな感触を与えることが
できた。
【0049】実施例2 下記の組成のポンプ型ヘアスプレーを調製した。 製造例2で得られたカチオン性樹脂溶液 4.0%(樹脂量) 香料 適量 純水 20.0% 無水エタノール バランス 合計 100%
【0050】このポンプ型ヘアスプレーを毛髪にスプレ
ー塗布した結果は、実施例1の場合と同様であった。
【0051】実施例3 下記の組成のポンプ型ヘアスプレーを調製した。 製造例3で得られたカチオン性樹脂水溶液 9.0%(樹脂量) 香料 適量 純水 30.0% 無水エタノール バランス 合計 100%
【0052】このヘアスプレーを毛髪にスプレー塗布し
た結果は、実施例1の場合と同様であった。
【0053】実施例4 下記の組成の毛髪用のフォーム状エアゾール剤を調製し
た。 製造例3で得られたカチオン性樹脂水溶液 6.0%(樹脂量) ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル 0.3% ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 0.1% ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 *1 0.1% 香料 適量 純水 バランス 無水エタノール 5.0% LPG(3Kg/cm2 ・G) 10.0% 合計 100% 注)*1・・・ 実施例1の*1に同じ
【0054】このフォーム状エアゾールを毛髪に塗布し
た結果は、実施例1の場合と同様であった。
【0055】実施例5 下記の組成の毛髪用のフォーム状エアゾールを調製し
た。 ユカフォーマーAM−75 SM *2 3.0%(樹脂量) 製造例4で得られた固形のカチオン性樹脂 0.3%(樹脂量) ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル 0.3% ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 0.1% ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 *1 0.1% 香料 適量 純水 バランス 無水エタノール 10.0% LPG(3Kg/cm2 ・G) 8.0% 合計 100% 注)*1・・・ 実施例1の*1に同じ *2・・・ 三菱油化株式会社商品名、カルボキシベタイン型両性ポリ マー
【0056】このフォーム状エアゾールを毛髪に塗布し
た結果は、実施例1の場合と同様であった。
【0057】
【発明の効果】優れた整髪効果を示し、毛髪に対して優
れたセット保持力、光沢、艶、櫛通り性及び滑らかな感
触等を付与することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I)で示される重合性不
    飽和単量体50〜90重量%、下記の一般式(II)で
    示される重合性不飽和単量体10〜50重量%、及び前
    記の各重合性不飽和単量体と共重合可能な他の重合性単
    量体0〜25重量%を共重合させて得られた共重合体
    を、一般式XB〔式中、Xは臭素原子、塩素原子、ヨウ
    素原子又は硫酸アルキル残基(そのアルキル基の炭素数
    が1〜4個である)であり、Bは炭素数1〜12個のア
    ルキル基、ベンジル基又は炭素数1〜3個の脂肪酸のア
    ルキルエステル残基(そのアルキル基の炭素数が1〜4
    個である)である。〕で示されるカチオン化剤で変性さ
    せてなるカチオン性樹脂を含有せしめたことを特徴とす
    る毛髪化粧用組成物。 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基であり、R2 は炭
    素数1〜4のアルキレン基であり、R3 及びR4 はそれ
    ぞれ炭素数1〜4のアルキル基であり、Aは酸素原子又
    はNH基である。) 【化2】 (式中、R5 は水素原子又はメチル基であり、R6 は炭
    素数12〜24個のアルキル基である。)
  2. 【請求項2】 カチオン性樹脂の重量平均分子量が、カ
    チオン化剤で変性する前の共重合体の分子量で5,00
    0〜500,000である請求項1に記載の毛髪化粧用
    組成物。
  3. 【請求項3】 カチオン性樹脂が0.1重量%以上含有
    されている請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧用組
    成物。
JP04141035A 1992-05-07 1992-05-07 毛髪化粧用組成物 Expired - Fee Related JP3143720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04141035A JP3143720B2 (ja) 1992-05-07 1992-05-07 毛髪化粧用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04141035A JP3143720B2 (ja) 1992-05-07 1992-05-07 毛髪化粧用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05310538A true JPH05310538A (ja) 1993-11-22
JP3143720B2 JP3143720B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=15282717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04141035A Expired - Fee Related JP3143720B2 (ja) 1992-05-07 1992-05-07 毛髪化粧用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3143720B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08208442A (ja) * 1995-01-31 1996-08-13 Shiseido Co Ltd 毛髪セット剤組成物
WO1999043289A1 (fr) * 1998-02-24 1999-09-02 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Traitement capillaire et procede de traitement des cheveux
WO2012086847A2 (en) 2010-12-24 2012-06-28 Dow Corning Toray Co., Ltd. Polysiloxane-n, n-dihydrocarbylene sugar-modified multiblock copolymer and method for producing the same
WO2012086843A1 (en) 2010-12-24 2012-06-28 Dow Corning Toray Co., Ltd. Polysiloxane-hydrocarbylene aminohydrocarbylene multiblock copolymer and method for producing the same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08208442A (ja) * 1995-01-31 1996-08-13 Shiseido Co Ltd 毛髪セット剤組成物
WO1999043289A1 (fr) * 1998-02-24 1999-09-02 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Traitement capillaire et procede de traitement des cheveux
US6641804B1 (en) 1998-02-24 2003-11-04 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Hair treatment and method of treating hair using compounded resin containing urethane resin
WO2012086847A2 (en) 2010-12-24 2012-06-28 Dow Corning Toray Co., Ltd. Polysiloxane-n, n-dihydrocarbylene sugar-modified multiblock copolymer and method for producing the same
WO2012086843A1 (en) 2010-12-24 2012-06-28 Dow Corning Toray Co., Ltd. Polysiloxane-hydrocarbylene aminohydrocarbylene multiblock copolymer and method for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3143720B2 (ja) 2001-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101067958B1 (ko) 다목적 양이온성 및 회합 중합체, 이들을 함유하는 조성물 및 이들의 제조 방법
KR100981204B1 (ko) 알칼리 팽윤성 회합 중합체, 이의 제조 방법 및 이를함유하는 조성물
KR101446925B1 (ko) 실리콘 코폴리올 마크로머를 함유하는 폴리머, 및 이를 함유하는 개인 관리 조성물
KR101662339B1 (ko) 레올로지 개질제로서 유용한 공중합체 및 가정 및 개인 관리 조성물
KR20070011343A (ko) 다목적 중합체, 방법 및 조성물
KR101062881B1 (ko) 헤어 스타일링 조성물
JPH0692825A (ja) 毛髪化粧料組成物
JP2000302649A (ja) 毛髪化粧料
JP2003055164A (ja) 毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料
JPH07285831A (ja) 毛髪化粧料組成物
JP3143720B2 (ja) 毛髪化粧用組成物
JPH09100315A (ja) 毛髪化粧料
JP2001058918A (ja) 化粧品に使用される架橋又は分枝状の両性コポリマー及びそれを使用した組成物
JP2815684B2 (ja) 毛髪化粧料用ポリマー
JPH08310921A (ja) 毛髪化粧料
JP2002523532A (ja) カチオン性ポリマーとその使用
JPH07285832A (ja) 毛髪化粧料組成物
JPH0826938A (ja) 毛髪化粧料組成物
JP5509533B2 (ja) 毛髪洗浄剤及び洗浄剤製品
JP4073582B2 (ja) 毛髪化粧料用重合体及び毛髪化粧料
JP3878889B2 (ja) 毛髪用の化粧料
JP2000086468A (ja) 毛髪セット剤組成物
JP2001039834A (ja) 毛髪化粧料用基剤及びそれを用いた毛髪化粧料
JPH08113517A (ja) 毛髪セット剤組成物
JPH10245325A (ja) 毛髪セット剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090105

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees