JP2000063225A - 化粧品原料、化粧品および化粧品の製造方法 - Google Patents
化粧品原料、化粧品および化粧品の製造方法Info
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Abstract
な使用成、表面保護性を付よし得る化粧品原料、化粧品
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 カルボシロキサンデンドリマー構造を側
鎖に有するビニル系重合体からなることを特徴とする化
粧品原料、該ビニル系重合体とシリコ−ンオイル、有機
オイル、アルコ−ルおよび水からなる群から選ばれる液
体とからなる溶液もしくは分散液であることを特徴とす
る化粧品原料およびこれらの化粧品原料と他の化粧品原
料とからなる化粧品および該化粧品の製造方法に関す
る。
Description
詳しくは、化粧品への配合安定性に優れ、化粧品に良好
な使用感、表面保護性を付与し得る化粧品原料、化粧品
およびその製造方法に関するものである。
ル重合性単量体との共重合体を化粧品原料として使用す
ることは知られている。例えば、特開平5−924号公
報においては、メタクリル基含有ジメチルポリシロキサ
ンオリゴマーと、アクリル酸ターシャリーブチルとメタ
クリル酸とを重合して得られたビニル重合体を整髪剤の
基油とする方法が提案されている。また、特開平9−59
132号公報においては、ポリジメチルシロキサン・ポ
リオキシアルキレン交互ブロック共重合体を含有する毛
髪化粧料が提案されている。さらに、特開平9−208
422号公報には、オルガノポリシロキサンとアクリル
酸ブチル、メタクリル酸、スチレン、アクリル酸を重合
して得られるエマルジョンを含有した化粧料組成物が提
案されている。しかし、これらの化粧品原料は、他の化
粧品原料との相溶性が不十分で、化粧品への配合安定性
に劣る等の問題点があった。また、これらの化粧品原料
は、化粧品に撥水性や滑り性を付与する反面、毛髪や皮
膚への付着性に劣り、毛髪や皮膚から流され易く表面保
護性に劣る等の問題点があり、用途によっては不満足な
ものであった。
点を解消するため鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明の目的は、化粧品への配合安定性に優
れ、化粧品に良好な使用感、表面保護性を付与し得る化
粧品原料、化粧品および化粧品の製造方法を提供するこ
とにある。
ンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体から
なることを特徴とする化粧品原料、該ビニル系重合体と
シリコ−ンオイル、有機オイル、アルコ−ルおよび水か
らなる群から選ばれる液体とからなる溶液もしくは分散
液であることを特徴とする化粧品原料およびこれらの化
粧品原料と他の化粧品原料からなる化粧品および該化粧
品の製造方法に関する。
品原料はカルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有
するビニル系重合体からなることを特徴とする。かかる
化粧品原料を構成するビニル系重合体は、その重合体の
側鎖にカルボシロキサンデンドリマー構造を含有するの
であるが、本発明においては、カルボシロキサンデンド
リマー構造とは、一つの核から放射線状に高度に規則的
に枝分れした高分子量の基を意味する。このような構造
を有するカルボシロキサンデンドリマーとしては、例え
ば、高分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体があ
る(特願平9−171154号公報参照)。本発明の化
粧品原料においては、ビニル系重合体中のカルボシロキ
サンデンドリマー構造は、次に示す一般式で示される基
が好ましい。
アリーレン基、アラルキレン基、エステル含有2価有機
基、エーテル含有2価有機基、ケトン含有2価有機基、
アミド基含有2価有機基が例示される。これらの中で
も、次式で示される有機基が好ましい。
り、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン
基が例示される。これらの中でもメチレン基、プロピレ
ン基が好ましい。R10は炭素原子数1〜10のアルキル
基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。R
11は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアル
キレン基が例示される。これらの中でもエチレン基が好
ましくい。dは0〜4の整数であり、eは0または1であ
る。R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリ
ール基であり、アルキル基としては、メチル基、メチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル
基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基が例示され、アリール基としては、フェニル基、ナフ
チル基が例示される。これらの中でもメチル基、フェニ
ル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。X1はi=1と
した場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
0のアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基、
ブチレン基、ヘキシレン基などの直鎖状アルキレン基;
メチルメチレン基、メチルエチレン基、1−メチルペン
チレン基、1,4−ジメチルブチレン基等の分岐状アル
キレン基が例示される。これらの中でも、エチレン基、
メチルエチレン基、ヘキシレン基、1−メチルペンチレ
ン基、1,4−ジメチルブチレン基が好ましい。R3は炭
素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基が例示さ
れる。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜
10の整数であり、aiは0〜3の整数である。)}で示
される基である。
なカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系
重合体が好ましい。即ち、(A)ビニル系単量体
0〜99.9重量部と、
(B)一般式:
素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基であ
る。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブ
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示さ
れる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が
例示される。これらの中でもメチル基,フェニル基が好
ましく、メチル基が特に好ましい。X1はi=1とした場合
の次式で示されるシリルアルキル基である。
0のアルキレン基である。R3は炭素原子数1〜10のア
ルキル基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基が例示される。Xi+1は水素原子、炭素原
子数1〜10のアルキル基、アリール基および上記シリ
ルアルキル基からなる群から選択される基である。iは
該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数
であり、aiは0〜3の整数である。)}で示されるラジ
カル重合可能な有機基を含有するカルボシロキサンデン
ドリマー100〜0.1重量部を重合させてなるカルボ
シロキサンデンドリマー構造を含有するビニル系重合体
である。
(A)成分のビニル系単量体は、ラジカル重合性のビニ
ル基を有するものであればよく、その種類等については
特に限定されない。かかるビニル系単量体としては、例
えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)ア
クリル酸イソプロピルなどの低級アルキル(メタ)アク
リレート;(メタ)アクリル酸グリシジル;(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級(メタ)アクリ
レート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの低級脂
肪酸ビニルエステル;酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、
2−エチルヘキサン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステ
アリン酸ビニル等の高級脂肪酸エステル;スチレン、ビ
ニルトルエン、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン等
の芳香族ビニル型単量体;(メタ)アクリルアミド、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメ
チル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメトキシ
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド等のアミド基含有ビニル型単量体;(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
ヒドロキシプロピルアルコール等の水酸基含有ビニル型
単量体;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸含有ビニル型
単量体、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル
ビニルエーテル、セチルビニルエーテル、2ーエチルヘ
キシルビニルエーテル等のエーテル結合含有ビニル型単
量体;(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、片末端に(メタ)アクリル基を含有したポリジメチ
ルシロキサン、片末端にスチリル基を含有するポリジメ
チルシロキサンなどの不飽和基含有シリコ−ン化合物;
ブタジエン;塩化ビニル;塩化ビニリデン;(メタ)ア
クリロニトリル;フマル酸ジブチル;無水マレイン酸;
ドデシル無水コハク酸;(メタ)アクリルグリシジルエ
ーテル:(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、フマル酸、マレイン酸等のラジカル重合性不飽和カ
ルボン酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミ
ン塩;スチレンスルホン酸のようなスルホン酸基を有す
るラジカル重合性不飽和単量体、およびそれらのアルカ
リ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2−ヒドロ
キシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドのような(メタ)アクリル酸から誘導
される4級アンモニウム塩、メタクリル酸ジエチルアミ
ンエステルのような3級アミン基を有するアルコールの
メタクリル酸エステル、およびそれらの4級アンモニウ
ム塩が例示される。
り、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テ
トラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)
アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレートトリ(メタ)アクリレート、スチリル基封鎖
ポリジメチルシロキサンなどの不飽和基含有シリコ−ン
化合物等が例示される。
ーは、一般式:
あり、ラジカル反応可能な有機基であればよいが、具体
的には、下記一般式で表されるで示される(メタ)アクリ
ロキシ基含有有機基、(メタ)アクリルアミド基含有有機
基、スチリル基含有有機基または炭素原子数2〜10の
アルケニル基が挙げられる。
り、R5およびR8は炭素原子数1〜10のアルキレン基で
あり、R7は炭素原子数1〜10のアルキル基である。b
は0〜4の整数であり、cは0または1である。)。この
ようなラジカル重合可能な有機基としては、例えば、ア
クリロキシメチル基、3−アクリロキシプロピル基、メ
タクリロキシメチル基、3−メタクリロキシプロピル
基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、4
−(2−プロペニル)フェニル基、3−(2−プロペニ
ル)フェニル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル
基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基、ビニル基、
アリル基、メタリル基、5−ヘセニル基が挙げられる。
R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール
基であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、
イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が
例示される。アリール基としては、フェニル基、ナフチ
ル基が例示される。これらの中でもメチル基、フェニル
基が好ましく、メチル基が特に好ましい。X1はi=1とし
た場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
り、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレ
ン基などの直鎖状アルキレン基;メチルメチレン基、メ
チルエチレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジ
メチルブチレン基等の分岐状アルキレン基が例示され
る。これらの中でも、エチレン基、メチルエチレン基、
ヘキシレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメ
チルブチレン基が好ましい。R3は炭素原子数1〜10の
アルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、イソプロピル基が例示される。R1は前記と
同じである。Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のア
ルキル基、アリール基および上記シリルアルキル基から
なる群から選択される基である。aiは0〜3の整数であ
る。iは1〜10の整数であり、これは該シリルアルキ
ル基の階層数、即ち、該シリルアルキル基の繰り返し数
を示している。従って、階層数が1である場合には、本
成分のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式:
水素原子または前記R1と同じである。a1は前記aiと同じ
であるが、1分子中のa1の平均合計数は0〜7であ
る。)で示さる。階層数が2である場合には、本成分の
カルボシロキサンデンドリマーは、一般式:
およびa2は前記aiと同じであるが、1分子中のa1とa2の
平均合計数は0〜25である。)で示される。階層数が
3である場合には、カルボキシデンドリマーは、一般
式:
a1,a2およびa3は前記aiと同じであるが、1分子中のa1
とa2のとa3の平均合計数は0〜79である。)で示され
る。
するカルボキシデンドリマーとしては、下記平均組成式
で示されるカルボシロキサンデンドリマーが例示され
る。
は、特開平11―1530号公報(特願平9−1711
54号)に記載された分岐状シロキサン・シルアルキレ
ン共重合体の製造方法に従って製造できる。例えば、一
般式:
ケイ素原子結合水素原子含有ケイ素化合物と、アルケニ
ル基含有有機ケイ素化合物とをヒドロシリル化反応させ
ることにより製造することができる。上式で示されるケ
イ素化合物としては、例えば、3−メタクリロキシプロ
ピルトリス(ジメチルシロキシ)シラン、3−アクリロ
キシプロピルトリス(ジメチルシロキシ)シラン、4−
ビニルフェニルトリス(ジメチルシロキシ)シランが用
いられる。アルケニル基含有有機ケイ素化合物として
は、ビニルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、ビニ
ルトリス(ジメチルフェニルシロキシ)シラン、5−ヘ
キセニルトリス(トリメチルシロキシ)シランが用いら
れる。尚、このヒドロシリル化反応は、塩化白金酸や白
金ビニルシロキサン錯体などの遷移金属触媒の存在下に
行うのが好ましい。
有するビニル系重合体において、上記(A)成分と
(B)成分の重合比率は、(A)成分と(B)成分が重
量比で、0:100〜99.9:0.1となる範囲であ
り、好ましくは、1:99〜99:1となる範囲であ
る。尚、(A)成分と(B)成分が0:100というこ
とは、(B)成分のホモポリマーであってもよいことを
意味している。
ドリマー構造を有するビニル系重合体は、上記のような
(A)成分と(B)成分を共重合させるか、(B)成分
のみを重合させてなるものである。重合方法としては、
ラジカル重合法やイオン重合法が使用されるが、これら
の中でのラジカル重合法が好ましい。このラジカル重合
においては溶液重合法が好適に使用される。この溶液重
合は、溶媒中で、(A)成分と(B)成分とをラジカル
開始剤の存在下、50〜150℃の温度条件下で3〜2
0時間反応させることにより行われる。このとき用いる
溶媒としては、ヘキサン、オクタン、デカン、シクロヘ
キサン等の脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、ジブチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン類;酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエス
テル類;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、ブタノール等のアルコール類;オクタメチルテシ
クロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキ
サン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシ
ロキサン等のオルガノシロキサンオリゴマーが例示され
る。ラジカル開始剤としては、一般にラジカル重合法に
使用される従来公知の化合物が用いられ、具体的には、
2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2'−ア
ゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2'−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾビス系
化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ter
t−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の有機過酸化
物が例示される。このラジカル開始剤は1種を単独で使
用してもよく、また2種類以上を混合して使用してもよ
い。ラジカル開始剤の使用量は、上記(A)成分と
(B)成分の合計100重量部に対して0.1〜5重量
部の範囲であることが好ましい。また、重合に際しては
連鎖移動剤を添加することができる。この連鎖移動剤と
して具体的には、2−メルカプトエタノール、ブチルメ
ルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、3−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピル基
を有するポリジメチルシロキサン等のメルカプト化合
物;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、臭化ブ
チル、3−クロロプロピルトリメトキシシラン等のハロ
ゲン化物が挙げられる。尚、本発明のビニル系重合体を
製造する場合、重合後、加熱下、減圧処理して、残存す
る未反応のビニル系単量体を除去することが好ましい。
有するビニル重合体の数平均分子量は、化粧品原料とし
ての配合のしやすさから、好ましくは、3,000〜2
000,000であり、さらに好ましくは、5,000
〜800,000である。また、その性状は、液状、ガ
ム状、ペースト状、固体状、粉体状などが例示され、好
ましくは、溶媒の希釈による溶液や分散液あるいは粉体
状が好ましい。
シロキサン構造を有するビニル系重合体からなるもので
あるが、もう一つの本発明の化粧品原料は、カルボシロ
キサンデンドリマー構造を側鎖に含有するビニル系重合
体と、シリコーンオイル、有機オイル、アルコールおよ
水からなる群から選ばれる液体とからなる溶液もしくは
分散液である。
サンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体は
上記したビニル系重合体と同じものである。この発明に
おいて使用される液体は、シリコーンオイル、有機オイ
ル、アルコールもしく水であるが、この内、シリコーン
オイルとしては、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロ
キシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリ
メチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェ
ニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロ
キシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−
トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体等の直鎖状
の非反応性シリコーンオイルや、ヘキサメチルシクロト
リシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシク
ロヘキサシロキサンなどの環状体が挙げられる。また上
記の非反応性シリコーンオイル以外に、分子鎖の末端あ
るいは側鎖にポリエーテル基やアミノ基、シラノール基
などの官能基を有する変性ポリシロキサンも使用でき
る。
ィン、イソパラフィン、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチ
ン酸セチル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パル
ミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシ
ル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、オレイン
酸2−オクチルドデシル、乳酸ミリスチル、乳酸セチ
ル、酢酸ラノリン、ステアリルアルコール、オレイルア
ルコール、アボガド油、アルモンド油、オリーブ油、カ
カオ油、ホホバ油、ゴマ油、大豆油、ツバキ油、スクワ
ラン、パーシック油、ヒマシ油、ミンク油、綿実油、ヤ
シ油、卵黄油、牛脂、豚脂、ポリプロピレングリコール
モノオレート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘ
キサノエート等のグリコールエステル油;イソステアリ
ン酸トリグリセライド、椰子油脂肪酸トリグリセライド
等の多価アルコールエステル油;ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル
等のポリオキシアルキレンエーテル油等の有機オイルが
挙げられる。
れているものが使用可能である。これらの中でも、メタ
ノ−ル、エタノ−ル、ブタノ−ル、イソプロピリアルコ
−ルなどの低級アルコ−ルが好ましい。この溶液や分散
液の粘度は、25℃で10〜10億mPa・sが好まし
く、さらに、化粧品での感触の改良効果が高いことか
ら、100〜5億mPa・sが好ましい。
ルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系重合
体と、シリコ−ンオイル、有機オイル、アルコ−ルもし
くは水とを単に混合することにより容易に製造できる。
また、カルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニ
ル系重合体を重合する段階でこれらの液体を存在させて
おくこともできる。この場合、溶液もしくは分散液を常
圧もしくは減圧下、加熱処理して残存する未反応のビニ
ル単量体を完全に除去して未反応のビニル系単量体の臭
気を完全に除去することが必要である。分散液の場合
は、このビニル系重合体の分散性を向上させるためには
界面活性剤を配合することができる。このような界面活
性剤としては、ヘキシルベンゼンスルホン酸、オクチル
ベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ドデ
シルベンゼンスルホン酸、セチルベンゼンスルホン酸、
ミリスチルベンゼンスルホン酸やそのナトリウム塩等の
アニオン系界面活性剤;オクチルトリメチルアンモニウ
ムヒドロキシド、ドデシルトリメチルアンモニウムヒド
ロキシド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロ
キシド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムヒドロ
キシド、デシルジメチルベンジルアンモニウムヒドロキ
シド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、牛脂トリメチルアンモニウムヒドロキシド、ヤシ油
トリメチルアンモニウムヒドロキシド等のカチオン系界
面活性剤;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポ
リオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシア
ルキレンアルキルエステル、ポリオキシアルキレンソル
ビタンエステル、ポリエチレングライコール、ポリプロ
ピレングライコール、ジエチレングライコールトリメチ
ルノナノールのエチレンオキサイド付加物やポリエステ
ル系のノニオン系界面活性剤、これらの界面活性剤の二
種以上の混合物が例示さる。さらに、このような溶液や
分散液には、化粧品に配合可能な酸化鉄などの顔料や酸
化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、マイカ、タルクなど
の無機酸化物粒子を配合することもできる。この分散液
では、ビニル系重合体の平均粒径は0.001〜100
μmの範囲内にあることが好ましく、0.01〜50μ
mの範囲内にあることがさらに好ましい。これは、平均
粒子径がこの範囲外であるエマルジョンを配合した化粧
品は、指や肌への感触、伸び、および使用感が十分でな
くなる傾向があるからである。この分散液や溶液のビニ
ル系重合体の濃度は、0.1〜95重量%の範囲内であ
り、5〜85重量%の範囲内が好ましい。配合のしやす
さや取り扱いの容易さから、10〜75重量%の範囲内
がさらに好ましい。
品への配合安定性に優れ、良好な使用感、表面保護性を
付与し得るので、各種化粧品の原料として好適に使用さ
れる。特に皮膚化粧品に適用した場合は、違和感がな
く、撥水性、ガス透過性や湿気透過性に優れ、べとつか
ず、さっぱりした感触を与えることができる。また毛髪
化粧品に適用した場合は、毛髪へ撥水性やヘアセット性
を付与することができる。したがって、皮膚用化粧品お
よび毛髪化粧品の原料として好適に使用される。
の化粧品は、上記化粧品原料と他の化粧品原料とからな
ることを特徴とし、上記本発明の化粧品原料を含有する
化粧品は全て包含される。かかる本発明の化粧品原料を
含有する化粧品は、一般に化粧品あるいは化粧料と呼称
されているものであればよく、その種類等は特に限定さ
れない。かかる化粧品としては、皮膚化粧料として、例
えば、石鹸、ボディシャンプー、洗顔クリーム等の洗浄
用化粧品、化粧水、クリーム、乳液、パック等の基礎化
粧品;おしろい、ファンデーション等のベースメークア
ップ化粧品、口紅、ほほ紅、アイシャドー、アイライナ
ー、マスカラ等の眉目化粧品、マニキュア等の美爪化粧
品や、脱毛剤、髭剃り用ローション、制汗・消臭剤、日
焼け防止剤等の特殊化粧品、香水、オー・デ・コロン等
の芳香性化粧品が例示される。また、毛髪化粧料として
は、シャンプー、ヘアリンス、トリ−トメント、パ−マ
ネントウェ−ブ剤、整髪料、育毛剤、養毛剤、染毛剤等
が挙げられる。さらに、その他の化粧品としては、歯磨
き、浴用剤等も例示される。この化粧品の形態は、水性
液状、油性液状、乳液状、クリーム状、フォーム状、半
固形状、固形状、粉状が例示される。またこの化粧品を
スプレーにより用いることができる。
粧品原料とからなるものであるが、他の化粧品原料とし
ては、例えば、アボガド油、アルモンド油、オリブ油、
カカオ脂、牛脂、ゴマ油、小麦胚芽油、サフラワー油、
シアバター、タートル油、椿油、パーシック油、ヒマシ
油、ブドウ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、卵黄
油、モクロウ、ヤシ油、硬化油等の油脂;オレンジラフ
ィー油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、
ホホバ油、モンタンロウ、ミツロウ、ラノリン等のロウ
類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、セレシ
ン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン等の炭
化水素;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン
酸、オキシステアリン酸、リノール酸、ラノリン酸、合
成脂肪酸等の高級脂肪酸;エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコー
ル、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリ
ンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、ヘキシル
デカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルア
ルコール等のアルコール;コレステロール、ジヒドロコ
レステロール、フィトステロール等のステロール;リノ
ール酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂
肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸
ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクチ
ルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルド
デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、イソオク
タン酸セチル、パルミチン酸セチル、トリミリスチン酸
グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリ
ン、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリイソステ
アリン酸グリセリン、トリイソオクタン酸グリセリン、
乳酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリ
ル等の脂肪酸エステル;グリセリン、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、d,l−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳
酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸ナトリウム
等の保湿剤;高級脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エス
テル塩、N−アシルグルタミン酸塩、リン酸エステル塩
等のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ベタイ
ン型、アミノ酸型、イミダゾリン型、レシチン等の両性
界面活性剤、多価アルコールエステル型、酸化エチレン
縮合型等の非イオン界面活性剤等の界面活性剤;酸化鉄
等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム等の白色顔料、マイカ、タルク、セリサイト等の体質
顔料等の顔料;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン、オクタメチルテトラシクロシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ポリエーテル
変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、
トリメチルケイ酸等のシリコーン系材料;精製水;カラ
ギーナン、アルギン酸、アルギン酸塩、アラビアゴム、
トラガント、ペクチン、寒天、カゼイン、デンプン、キ
サンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリ(メタ)アクリル酸やその塩、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステルやその誘導体、ポリエチレング
リコール、酢酸ビニル系樹脂などの高分子:さらには、
増粘剤、ゲル化剤、老化防止剤、帯電防止剤、顔料湿潤
剤、分散剤、色別れ防止剤、沈降防止剤、ダレ防止剤、
紫外線吸収剤、抗菌剤、坑炎症剤、制汗剤、防腐剤、香
料、酸化防止剤、pH調節剤、噴射剤、美容成分が例示
される。
ン硬化物粒子を配合することができる。シリコ−ン硬化
物粒子としては、レジン状シリコーン硬化物粒子、ゴム
状シリコーン硬化物粒子が挙げられる。レジン状シリコ
ーン硬化物粒子は髪や肌へのサッパリ感を与え、ゴム状
粒子は肌への柔軟な感触を与える。これらの中でも配合
しやすさから、シリコ−ンゴム硬化粒子の水サスペンシ
ョンが好ましい。その配合量は、化粧品中に0.1〜9
9重量%の範囲内で含まれる量あり、0.2〜85重量
%の範囲内で含まれる量が好ましい。ここで、レジン状
シリコ−ン硬化物粒子の製法は、加水分解性のシランあ
るいはその部分加水分解物を加水分解縮合して調製され
る。ゴム状シリコ−ン硬化物粒子は、架橋性シリコ−ン
ゴム組成物を架橋させた後、粉砕する方法や、架橋性シ
リコ−ンゴム組成物を水などの媒体中に分散したのち架
橋し、媒体を除去する方法などが例示される。ゴム状シ
リコ−ン硬化物粒子の水系サスペンションは、ゴム状シ
リコ−ン硬化物粒子を界面活性剤などを使用して水に分
散させる方法や、架橋性シリコ−ンゴム組成物を水に分
散した後架橋することにより得られる。
うな本発明の化粧品原料と他の化粧品原料を単に均一混
合することにより容易に製造できる。混合手段として
は、通常化粧品の製造に使用されている各種の混合装
置、混練装置が使用できる。かかる装置としては、例え
ば、ホモミキサー、パドルミキサー、ヘンシェルミキサ
ー、ホモディスパー、コロイドミキサー、プロペラ攪拌
機、ホモジナイザー、インライン式連続乳化機、超音波
乳化機、真空式練合機が例示される。
る。尚、実施例中、粘度は25℃における値である。ま
た、化粧品原料としてのカルボシロキサンデンドリマー
構造を有するビニル系重合体の特性、および化粧品の特
性の評価は次の方法に従って測定した。 ○カルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系
重合体の特性 1.分子量 ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)装
置を使用し測定した。測定値はポリスチレン換算の数平
均分子量で表した。 2.撥水性 重合体の20重量%トルエン溶液をガラス板に塗布し、
風乾および100℃のオ−ブンで溶媒を除去後、その表
面に水滴を載せ、水に対する接触角を測定した。測定装
置は、自動接触角計(協和界面化学株式会社製)を用い
た。 3.酸素透過性 JIS K−7126に規定する酸素透過性試験に準じ
て、温度23℃、湿度0%、酸素濃度5%の条件下で酸
素透過性を測定した。ここで、測定手段としては、酸素
透過試験機(モダンコントロール社製10/50)を使
用し、重合体の試料は皮膜面積50cm2の試験片を使
用した。測定値P値は酸素透過係数の100億倍の値で
あり、単位は、cm3・cm/(cm2・sec・mmH
g)である。 4.ガラス転移点(Tg) 示差熱分析(DSC)を用いて測定した。
した後、手首を折り曲げた。この折り曲げを50回繰り
返した後、手首への化粧品の付着残存量を指で確認し
た。評価結果は化粧品の付着があると感じた人数が8〜
10人である場合を○印、これが4〜7人である場合を
△印、またこれが3人以下である場合を×印として表し
た。 2.乾きの速さ パネラ−10人が手の甲に化粧品を塗布して指でよく伸
ばした後、化粧品の乾きの速さの相対比較を行なった。
評価結果は乾きが一番速いと感じた人数が8〜10人で
ある場合を○印、これが4〜7人である場合を△印、ま
た、これが3人以下である場合を×印として表した。 3.撥水性 パネラ−10人が手の甲に化粧品を塗布して指でよく伸
ばした。次いで、手の甲を石鹸液で洗浄しタオルで拭い
た後、水滴をおとして、その広がりから撥水性を評価し
た。評価結果は水滴の広がりがあると感じた人数が8〜
10人である場合を○印、これが4〜7人である場合を
△印、またこれが3人以下である場合を×印として表し
たした。 4.髪のセット保持性 髪をカ−ルした後、ヘア−スプレ−で髪を処理した。そ
して濡れタオルを髪に5分間載せた後のカ−ル保持性を
パネラ−10人が評価した。評価結果はカ−ル保持性が
あると感じた人数が8〜10人である場合を○印、これ
が4〜7人である場合を△印、またこれが3人以下であ
る場合を×印として表した。
般式で示されるカルボシロキサンデンドリマー30重量
部、メチルメタクリレ−ト45重量部、n−ブチルアク
リレ−ト25重量部、環状ジメチルポリシロキサン(5
量体)400重量部を仕込み、混合した後、2,2’―
アゾビスイソブチロニトリル0.3重量部を添加して混
合した。攪拌しつつ80℃に昇温して6時間保持した。
得られた重合体分散液は白色であった。この重合体分散
液は未反応のメチルメタクリレ−ト臭がした。これを、
140℃の加熱下、30分間、10mmHg減圧して、
低分子化合物および環状ジメチルシリコ−ン(5量体)
の合計量で約200重量部を除去したところメチルメタ
クリレートの臭気はなくなった。ここで不揮発分による
計算値として、重合収率は95重量%であった。これ
に、環状ジメチルシリコ−ン(5量体)を添加して、不
揮発分20重量%のカルボシロキサンデンドリマー構造
を有するビニル系重合体の分散液を製造した{化粧品原
料(A)}。この化粧品原料(A)の特性を表1に示し
た。
ドリマー30重量部、メチルメタクリレ−ト45重量
部、n−ブチルアクリレ−ト25重量部、トルエン20
0重量部を窒素置換した攪拌機付フラスコに仕込み混合
した後、2,2’アゾビスイソブチロニトリル0.3重
量部を添加して攪拌混合した。攪拌しつつ80℃に昇温
し、5時間保持した。得られた共重合体溶液は無色であ
った。この溶液を、100℃に加熱しつつ30分間、1
0mmHgで減圧して、低分子化合物およびトルエンの
合計量で約150重量部を除去した。次いで、メタノ−
ルで再沈殿して精製し乾燥した後、得られた重合体をボ
−ルミルで微粒子化した。その重量から、重合収率は9
2重量%であった。この重合体を環状ジメチルシリコ−
ン(5量体)で希釈してカルボシロキサンデンドリマー
構造を有するビニル系重合体の濃度20重量%溶液を製
造した{化粧品原料(B)}。この化粧品原料(B)の
特性を表1に示した。
ドリマー15重量部、n−ブチルメタクリレ−ト42重
量部、メタクリル酸20重量部、エタノ−ル400重量
部を窒素置換した攪拌機付フラスコに仕込み、混合した
後、2,2’アゾビスイソブチロニトリル0.3重量部
を添加して攪拌混合した。攪拌しつつ80℃に昇温し、
5時間保持した。得られた共重合体溶液を加熱して、エ
タノ−ルを除去した後、150℃、10mmHgの条件
下で10分間処理したところ臭気はなくなった。尚、不
揮発分による計算値として、重合収率は96重量%であ
った。これに、エタノ−ル400重慮部を添加混合した
後、トリエタノ−ルアミン23重量部を添加して、不揮
発分20重量%のカルボシロキサン構造を有するビニル
系重合体溶液を製造した{化粧品原料(C)}。この化
粧品原料(C)の特性を表1に示した。
ドリマー15重量部、n−ブチルメタクリレ−ト42重
量部、メタクリル酸20重量部、エタノ−ル200重量
部を窒素置換した攪拌機付フラスコに仕込み混合した
後、2,2’―アゾビスイソブチロニトリル0.3重量
部を攪拌混合した。攪拌しつつ80℃に昇温し、5時間
保持した。得られた共重合体溶液に室温にてトリエタノ
−ルアミン23重量部を加えた。この溶液を、ヘキサン
で再沈殿して十分に精製し乾燥した。得られた重合体を
ボ−ルミルで微粒子化した。その重量から重合収率は9
2重量%であった。この重合体をエタノ−ルで希釈し
て、カルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル
系重合体の20重量%溶液を製造した{化粧品原料
(D)}。この化粧品原料(C)の特性を表1に示し
た。
ドリマー30重量部の代わりに下記式で示されるオルガ
ノポリシロキサン30重量部を使用した以外は実施例1
と同様にして、ビニル系重合体の20重量%溶液を製造
した{化粧品原料(E)}。この化粧品原料(E)の特
性を測定し表1に併記した。
ドリマー30重量部の代わりに下記式で示されるオルガ
ノシロキサン30重量部を使用した以外は実施例1と同
様にして、ビニル系重合体の濃度20重量%の溶液を製
造した{化粧品原料(F)}。この化粧品原料(F)の
特性を測定し表1に併記した。
ドリマー30重量部の代わりに、メチルメタクリレート
30重量部を使用した以外は実施例1と同様にして、ビ
ニル系重合体を製造しようとしたが、このビニル系重合
体は環状ジメチルシリコ−ン(5量体)に分散しなかっ
た。
シ基封鎖ジメチルポリシロキサン(粘度2mPa・s)
20重量部、液状ラノリン5重量部、ヒマシ油3.8重
量部、グリセリルトリイソステアレ−ト8重量部を85
℃に加熱しつつ混合した後、抗酸化剤0.1重量部、香
料0.1重量部、シリコ−ン処理酸化チタン2.0重量
部、赤色201号2重量部、赤色202号1重量部、黄
色4号アルミニウムレ−キ3重量部を加えて均一に混合
した後、脱気して、容器に充填して油性液状口紅を調製
した。この口紅の評価を行い、その結果を表2に示し
た。
原料(E)を使用した以外は、実施例5と同様にして油
性液状口紅を調製した。この口紅の評価を行い、その結
果を表2に併記した。
料(F)を使用した以外は、実施例5と同様にして油性
液状口紅を調製した。この口紅の評価を行い、その結果
を表2に併記した。
テル15重量部、低沸点イソパラフィン(出光石油化学
株式会社製、商品名IPソルベント)4.5重量部を加
熱溶融し混合した後、疎水化無水ケイ酸2重量部、有機
性ベントナイト1.5重量部、黒酸化鉄粉末7重量部、
マイカ10重量部を加えて混合し、この混合物を容器に
充填して、マスカラを調製した。このマスカラの評価を
行い、その評価結果を表3に示した。
ロキシケイ酸(Me3SiO 1/2:SiO2=1.5:1.0)の
20重量%溶液62重量部を使用した以外は、実施例6
と同様にしてマスカラを調製した。このマスカラの評価
を行い、その結果を表3に併記した。
した以外は、実施例6と同様にしてマスカラを調製し
た。このマスカラの評価を行い、その結果を表3に併記
した。
量部、シュ−クロ−ズアセテ−トイソブチレ−ト5重量
部、クエン酸アセチルトリブチル5重量部、カンファ−
2重量部、酢酸エチル5重量部、酢酸ブチル10重量
部、トルエン17重量部、有機性ベントナイト1重量
部、顔料1重量部を均一に混合した後、容器に充填して
マニキュアを調製した。このマニキユアの評価を行い、
その結果を表4に示した。
した以外は、実施例7と同様にしてマニキュアを調製し
た。このマニキユアの評価を行いその結果を表4に併記
した。
以外は、実施例7と同様にしてマニキュアを調製した。
このマニキユアの評価を行い、その結果を表4に併記し
た。
ン粉末2重量部、p−メトキシ桂皮酸オクチル10重量
部、粘度20mPa・Sの分子鎖両末端トリメチルシロ
キシ基封鎖ジメチルポリシロキサン12重量部、ポリオ
キシエチレン(40モル付加物)硬化ヒマシ油3重量部、
スクワラン60重量部、グリセリン5重量部、ミツロウ
3重量部、防腐剤適量、香料適量、および精製水適量を
ヘンシェルミキサーに投入し1500rpmで10分間
撹拌して、皮膚用クリーム状化粧品を調製した。この化
粧品を評価し、その結果を表5に示した。
キシケイ酸(Me3SiO1/2:SiO2=1.5:1.
0)の20重量%溶液を15重量部使用した以外は実施
例8と同様にして、皮膚用クリ−ム状化粧品を調製し
た。この化粧品の評価結果を表5に併記した。
量部使用した以外は実施例8と同様にして、皮膚用クリ
−ム状化粧品を調製した。この化粧品の評価結果を表5
に示した。
ラウロイルジエタノ−ルアミド2重量部、化粧品原料
(C)5重量部、香料0.2重量部、防腐剤0.1重量
部、精製水72.5重量部、色素微量を混合した後、容
器に充填してシャンプ−を調製した。このシャンプーの
評価を行い、その結果を表6に示した。
使用した以外は、実施例9と同様にしてシャンプ−を調
製した。このシャンプーの評価を行い、その結果を表6
に併記した。
以外は、実施例9と同様にしてシャンプ−を調製した。
このシャンプーの評価を行い、その結果を表6に併記し
た。
部、液化石油ガス35重量部を冷却混合して、エアゾ−
ル型ヘアスプレ−を調製した。このスプレーの評価を行
い、その結果を表7に示した。
した以外は実施例10と同様にしてヘアスプレ−を調製
した。このスプレーの評価を行い、その結果を表7に併
記した。
した以外は実施例10と同様にしてヘアスプレ−を調製
した。このスプレーの評価を行い、その結果を表7に併
記した。
デンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体からな
り、また該ビニル系重合体とシリコーンオイル、有機オ
イル、アルコールおよび水からなる群から選ばれる液体
とからなる溶液もしくは分散液であるので、化粧品への
配合安定性に優れ、化粧品に良好な使用感、表面保護性
を付与できるという特徴を有する。そして本発明の化粧
品原料を適用した化粧品は、皮膚化粧品においては、違
和感がなく、良好な使用感、表面撥水性、酸素透過性に
優れており、毛髪化粧品においては、撥水性やヘアーセ
ット性を有するという特徴を有し、またその製造方法は
かかる化粧品を効率よく製造できるという特徴を有す
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 カルボシロキサンデンドリマー構造を側
鎖に有するビニル系重合体からなることを特徴とする化
粧品原料。 - 【請求項2】 カルボシロキサンデンドリマー構造が、 【化1】 {式中、Zは2価の有機基であり、pは0または1であ
り、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリ
ール基である。X1はi=1とした場合の次式で示されるシ
リルアルキル基である。 【化2】 (式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜1
0のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のア
ルキル基であり、Xi+1は水素原子,炭素原子数1〜10
のアルキル基,アリール基および上記シリルアルキル基
からなる群から選択される基である。iは該シリルアル
キル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは
0〜3の整数である。)}で示される基である、請求項
1記載の化粧品原料。 - 【請求項3】 ビニル系重合体が、(A)ビニル系単量
体 0〜99.9重量部と、
(B)一般式: 【化3】 {式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1は炭
素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基であ
り、X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキ
ル基である。 【化4】 (式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜1
0のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のア
ルキル基であり、Xi+1は水素原子,炭素原子数1〜10
のアルキル基,アリール基および上記シリルアルキル基
からなる群から選択される基である。iは該シリルアル
キル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは
0〜3の整数である。)}で示されるラジカル重合可能
な有機基を有するカルボシロキサンデンドリマー
100〜0.1重量部を重合させてなるも
のである、請求項1記載の化粧品原料。 - 【請求項4】 (B)成分中のラジカル重合可能な有機
基が、一般式: 【化5】 または 【化6】 (式中、R4は水素原子もしくはメチル基であり、R5は炭
素原子数1〜10のアルキレン基である。)で示される
アクリル基もしくはメタクリル基含有有機基、一般式: 【化7】 (式中、R6は水素原子もしくはメチル基であり、R7は炭
素原子数1〜10のアルキル基であり、R8は炭素原子数
1〜10のアルキレン基であり、bは0〜4の整数であ
り、cは0または1である。)で示されるスチリル基含
有有機基および炭素原子数2〜10のアルケニル基から
なる群から選択される基である請求項4に記載の化粧品
原料。 - 【請求項5】 請求項1記載のビニル系重合体とシリコ
−ンオイル、有機オイル、アルコ−ルおよび水からなる
群から選ばれる液体とからなる溶液もしくは分散液であ
ることを特徴とする、化粧品原料。 - 【請求項6】 請求項1または請求項5記載の化粧品原
料と他の化粧品原料からなる化粧品。 - 【請求項7】 請求項1または請求項5記載の化粧品原
料と他の化粧品原料とを混合することを特徴とする化粧
品の製造方法。
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