JP3403352B2 - 口紅組成物 - Google Patents

口紅組成物

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JP3403352B2 JP09078999A JP9078999A JP3403352B2 JP 3403352 B2 JP3403352 B2 JP 3403352B2 JP 09078999 A JP09078999 A JP 09078999A JP 9078999 A JP9078999 A JP 9078999A JP 3403352 B2 JP3403352 B2 JP 3403352B2
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喜昭 八木田
美和 曽山
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勝之 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口紅組成物に関する
ものであり、さらに詳しくは人の唇に塗布する時なめら
かにのびて塗り易く、べたつきがなく、口唇上でのつや
が良好で、且つコ−ヒ−カップ、衣類等に色移りせず、
食事をしても化粧くずれのない、化粧もちに極めて優れ
た口紅組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常の油性口紅は、各種の油分、
ワックス、色材で構成され、唇に塗布した場合、つやは
良好であるが、コ−ヒ−カップ、衣類等に色移りしてし
まい、また食事後の化粧もちが特に悪いという欠点を有
していた。
【0003】この欠点を解消し、化粧もちを良くするた
め、従来より種々の検討がなされて来た。その例とし
て、特開平5−178722号公報には、ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサンの1種又は2種以
上を含有する化粧もちに優れた油性固型化粧料(油性メ
イクアップ化粧料、口紅)、特開平6−199630号
公報には、揮発性溶媒、シリコ−ン樹脂、ワックス、粉
末、油分を含む耐うつり性化粧料組成物(メ−クアップ
化粧料組成物、口紅)、特開平6−298623号公報
には、特定のアルキルメチルポリシロキサンを含有する
耐久性、耐磨耗性に優れたリップケア化粧組成物、特開
平7−17831号公報には、エチレンオキシドが付加
重合された非イオン界面活性剤、パ−フルオロアルキル
基を含有する液状油剤、液体油、半固体脂又は固体脂、
顔料を含有する化粧もちに優れた油性化粧料(口紅)、
さらに、特開平7−33622号公報には、ポリオキシ
アルキレン変性シリコ−ン、パ−フルオロアルキル基を
含有する液状油剤、液体油、半固体脂又は固体脂、顔料
を含有する化粧もちに優れた油性化粧料(口紅)が開示
されている。
【0004】さらに、特公昭61−12884号公報に
は、分散重合体を、これを溶解しない有機媒体中に分散
せしめた非水系ポリマ−ディスパ−ジョンを皮膜形成成
分として含有することを特徴とする化粧もちに優れたメ
ーキャップ化粧料が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の口紅組成物は、塗り易さ、べたつき、つやにおいてあ
る程度の機能を有してはいるが、口唇上でのつやが良好
である事と同時に、コ−ヒ−カップ、衣類等に色移りし
ないほどの良好な化粧もちに対して充分な効果を発揮す
るものではない。さらに、特に、食事後の化粧もちに対
しては全く考慮されたものではなかった。
【0006】本発明者等は、このような現状に鑑み鋭意
研究を重ねた結果、口紅組成物において、揮発性シリコ
−ンに重合体が分散した非水系ポリマ−ディスパ−ジョ
ンと特定のフッ素変性シリコーン又はフッ素変性メチル
フェニルポリシロキサン及び特定のアルコキシ変性シリ
コーンとを含有させると、口唇に塗布する時なめらかに
のびて塗り易く、口唇上でのつやが良好で、特に、コ−
ヒ−カップ、衣類等に色移りせず、食事をしても化粧く
ずれを起こさず、化粧もちに極めて優れた効果を発揮
し、更にべたつきを防止するとの新たな知見を見出し、
本発明を完成するに至った。
【0007】本発明は、口唇に塗布する時なめらかにの
びて塗りやすく、乾燥時及び乾燥後べたつきがなく、口
唇上でのつやが良好で、且つコ−ヒ−カップ、衣類等に
色移りせず、さらに食事をしても化粧くずれが起きな
い、化粧もちに極めて優れた口紅組成物を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、揮
発性シリコーンに重合体が分散された非水系ポリマーデ
ィスパージョンと、下記一般式「化6」で表されるフッ
素変性シリコーン及び下記一般式「化7」で表されるア
ルコキシ変性シリコーンとを含有することを特徴とする
口紅組成物であって、 (1)前記重合体が、ラジカル重合性モノマーをラジカ
ル重合することにより得られる重合体であって、アクリ
ル酸エステル又はメタクリル酸エステルの重合体、また
はアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合
体であり、 (2)前記揮発性シリコーンが下記一般式「化9」また
は「化10」で表される1種または2種以上の揮発性シ
リコーンであり、 (3)前記非水系ポリマーディスパージョンの配合量が
口紅組成物全量に対して10〜80重量%であり、 (4)前記フッ素変性シリコーンの配合量が口紅組成物
全量に対して5〜40重量%であり、 (5)前記アルコキシ変性シリコーンの配合量が口紅組
成物全量に対して0.1〜20重量%であることを特徴
とする口紅組成物を提供するものである。
【化6】 (式中、Rfは炭素数1〜12のパーフロロアルキル
基、aは0〜5の整数、m、nは平均数で、mは1〜5
00、nは0〜500の数を表す。)
【化7】 (式中、ORは炭素数2〜30のアルコキシ基を、X、
Yは平均数で、Xは0〜500、Yは1〜500の数を
表す。)
【化9】 (式中、nは3〜7の整数を表す。)
【化10】 (式中、mは0〜5の整数を表す。)
【0009】また、本発明は、揮発性シリコーンに重合
体が分散された非水系ポリマーディスパージョンと、下
記一般式「化8」で表されるフッ素変性メチルフェニル
ポリシロキサン及び上記一般式「化7」で表されるアル
コキシ変性シリコーンとを含有することを特徴とする口
紅組成物であって、 (1)前記重合体が、ラジカル重合性モノマーをラジカ
ル重合することにより得られる重合体であって、アクリ
ル酸エステル又はメタクリル酸エステルの重合体、また
はアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合
体であり、 (2)前記揮発性シリコーンが上記一般式「化9」また
は「化10」で表される1種または2種以上の揮発性シ
リコーンであり、 (3)前記非水系ポリマーディスパージョンの配合量が
口紅組成物全量に対して10〜80重量%であり、 (4)前記フッ素変性メチルフェニルポリシロキサンの
配合量が口紅組成物全量に対して5〜40重量%であ
り、 (5)前記アルコキシ変性シリコーンの配合量が口紅組
成物全量に対して0.1〜20重量%であることを特徴
とする口紅組成物を提供するものである。
【化8】 (式中、Rfは炭素数1〜12のパーフロロアルキル
基、aは0〜5の整数、l、m、nは平均数で、lは1
〜150、mは1〜150、nは0〜150の数を表
す。)
【0010】さらに、本発明は、上記重合体が、アクリ
ル酸エステル又はメタクリル酸エステルの重合体、また
はアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合
体であることを特徴とする上記記載の口紅組成物を提供
するものである。
【0011】
【0012】さらに、本発明は、前記非水系ポリマーデ
ィスパージョンにおける重合体と揮発性シリコーンとの
組成比が、(重合体):(揮発性シリコーン)=1:2
5〜6:1の範囲であることを特徴とする上記記載の口
紅組成物を提供するものである。
【0013】以下、本発明を詳述する。本発明の口紅組
成物と前記特公昭61−12884号公報との大きな相
違点は、同公報が有機媒体としてエタノ−ル、プロパノ
−ル、イソプロパノ−ル等の低級アルコ−ル又はミネラ
ルスピリット、アイソパ−(エッソ石油社製)、IPソ
ルベント(出光石油社製)等の脂肪族炭化水素、芳香族
炭化水素又はこれらの混合物を用いているのに対し、本
発明では、媒体(外相)として前記の媒体よりも匂い及
び皮膚に対する安全性に於いて優れた特性を持つ揮発性
シリコ−ンを用いている点が挙げられる。
【0014】また、特公昭61−12884号公報は、
メーキャップ化粧料の中でも、特にアイライナ−、マス
カラ、アイブロ−、マニキュアに関するもので、これら
以外の実施例は開示されていない。これに対し、本発明
はメーキャップ化粧料の中で、特に口紅組成物に関する
ものである。
【0015】本発明にいう非水系ポリマーディスパージ
ョンとは、揮発性シリコーンを媒体とし、これに重合体
(ポリマー)が分散された樹脂液を意味するが、これ
は、通常、揮発性シリコーン溶媒中にて重合性モノマー
を重合することにより製造することができる。ここで言
う重合性モノマーはラジカル重合性モノマーが好まし
く、これを揮発性シリコーン溶媒中にて、ラジカル開始
剤を用いて、ラジカル重合することにより製造すること
ができ、分散安定性の面で好ましい。非水系ポリマーデ
ィスパージョンにおける重合体と揮発性シリコーンとの
組成比は任意であるが、好ましくは、(重合体):(揮
発性シリコーン)=1:25〜6:1の範囲であり、さ
らに好ましくは、1:7〜2:1の範囲である。
【0016】本発明の口紅組成物に含有される非水系ポ
リマ−ディスパ−ジョンに含有される重合体は、例え
ば、アクリルもしくはメタクリル酸と炭素数1〜10の
アルコールとのエステルをモノマーとする重合体、アク
リル酸もしくはメタクリル酸のシリコーンエステル重合
体、などの重合体が使用でき、ホモポリマーであっても
コポリマーであってもよいが、アクリル酸エステル又は
メタクリル酸エステルの重合体、またはアクリル酸エス
テルとメタクリル酸エステルの共重合体である。
【0017】また、非水系ポリマ−ディスパ−ジョン
は、揮発性シリコーンに上記重合体と共にショ糖安息香
酸エステルが分散されていることが好ましい。
【0018】本発明の口紅組成物に含有される非水系ポ
リマ−ディスパ−ジョンは、重合体を分散させる媒体に
匂い及び皮膚に対する安全性に於いて優れた特性を持つ
揮発性シリコ−ンを使用したものであり、媒体は揮発性
シリコーンであれば特に限定されないが、上記一般式
「化9」及び「化10」で表される揮発性シリコーンが
好ましい。
【0019】非水系ポリマ−ディスパ−ジョンの配合量
は、口紅組成物全量に対して10〜80重量%の範囲が
好ましく、より好ましくは20〜50重量%である。こ
の配合量が10重量%未満あるとコ−ヒ−カップ、衣類
への色移りが起こり、化粧もちが不良となる。またこの
配合量が80重量%を越える範囲では塗布のし易さが不
良となり好ましくない。
【0020】本発明の口紅組成物に含有されるフッ素変
性シリコ−ン又はフッ素変性メチルフェニルポリシロキ
サンは上記一般式「化6」又は「化8」で示される1種
または2種以上のもので、その配合量は、口紅組成物全
量に対して5〜40重量%の範囲が好ましく、より好ま
しくは10〜30重量%である。この配合量が5%未満
であるとべたつき(塗布直後〜3時間後)が不良とな
り、40%を越える範囲では本発明の揮発性シリコ−ン
を媒体とする非水系ポリマ−ディスパ−ジョンの被膜形
成能を阻害し、コ−ヒ−カップ、衣類への色移りが起こ
り、化粧もちが不良となり好ましくない。上記のフッ素
変性シリコ−ン及びフッ素変性メチルフェニルポリシロ
キサンを同時に配合することも可能である。
【0021】本発明の口紅組成物に含有されるアルコキ
シ変性シリコーンは、上記一般式「化7」で示される1
種または2種以上のものでその配合量は口紅組成物全量
に対して0.1〜20重量%の範囲が好ましく、より好
ましくは0.5〜5重量%である。この配合量が0.1
重量%未満であると食事後の化粧もちが不良となり、2
0重量%を超える範囲では本発明の揮発性シリコーンを
媒体とする非水系ポリマーディスパージョンの被膜形成
能を阻害し、食事後の化粧もちが不良となり、好ましく
ない。
【0022】本発明の口紅組成物には、口唇に塗布する
時なめらかにのびて塗り易く、べたつきがなく、口唇上
でのつやが良好で、且つコ−ヒ−カップ、衣類等に色移
りせず、特に食事後の化粧もちにも優れるという特有の
効果を得るための上記の必須成分に加え、必要に応じ、
本発明の効果を損なわない質的、量的範囲で通常の化粧
品、医薬品分野で用いられるその他の成分を配合するこ
とができる。例えば、イオン交換水、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシロ
キサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、高重合度
のガム状ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコ−
ン、ポリエ−テル変性シリコ−ン等のシリコ−ン類、ラ
ノリン等の動物油、ヒマシ油、オリ−ブ油等の植物油、
イソプロピルミリステ−ト、グリセロ−ルトリ−2−エ
チルヘキサノエ−ト等の合成エステル油、カルナバロ
ウ、キャンデリラロウ、ビ−スワックス、炭化水素系等
のワックス類、グリセリン、プロピレングリコ−ル、
1,3ブチレングリコ−ル等の多価アルコ−ル系保湿
剤、各種界面活性剤、増粘剤、ゲル化剤、金属石鹸、水
溶性高分子、油溶性高分子、薬剤、酸化防止剤、顔料、
染料、パ−ル剤、有機・無機粉末、香料等を配合するこ
とができる。
【0023】本発明の口紅組成物は、上記必須成分を含
む配合成分を加熱し、攪拌混合して冷却することにより
製造される。本発明の口紅組成物の剤型は任意であり、
例えば固型状(スティック状等)、半固型状、液状が可
能であり、さらにW/O乳化系も可能である。
【0024】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明をさ
らに詳細に説明する。本発明は以下に挙げる実施例のみ
に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない
範囲で種々の変更が可能である。なお以下の記載におい
ては配合量の単位は何れも重量%である。
【0025】本発明で用いられる揮発性シリコ−ンに重
合体が分散された非水系ポリマ−ディスパ−ジョンは、
例えば次の様にして調製する事が可能である。
【0026】「非水系ポリマ−ディスパ−ジョンA」の
製造 メチルメタアクリレ−トモノマ−15%、エチルアクリ
レ−トモノマ−25%、重合開始剤0.1%、分散安定
剤ジメチルポリシロキサングラフト重合体(分子量約1
5万)5%を分散媒デカメチルシクロペンタシロキサン
(前記一般式「化4」でn=5)54.9%に添加し、
120℃で10時間撹拌して重合を行った。次いで、減
圧により、脱モノマ−処理を行った後、25℃まで冷却
して、外観が乳白色で分散重合体粒子の平均粒子径が1
μmの揮発性シリコ−ンを分散媒とする非水系ポリマ−
ディスパ−ジョンAを得た。
【0027】「非水系ポリマ−ディスパ−ジョンB」の
製造 メチルメタアクリレ−トモノマ−10%、エチルアクリ
レ−トモノマ−15%、メタクリル酸シリコ−ンエステ
ルモノマ−5%、ショ糖安息香酸エステル(ショ糖の水
酸基の水素原子8個のうち6.5〜8個がベンゾイル基
に置換したもの)の酢酸エチル溶液(重量比1:1)1
5%、重合開始剤0.1%、分散安定剤ジメチルポリシ
ロキサングラフト重合体(分子量約10万)5%を分散
媒デカメチルシクロペンタシロキサン(前記一般式「化
4」でn=5)49.9%に添加し、120℃で10時
間撹拌して重合を行った。次いで減圧により、脱モノマ
−、脱酢酸エチル処理を行った後、25℃まで冷却し
て、外観が乳白色で分散重合体粒子の平均粒子径が0.
6μmの揮発性シリコ−ンを分散媒とする非水系ポリマ
−ディスパ−ジョンBを得た。
【0028】「実施例1〜3」「比較例1〜5」 「表1」に示した各処方成分を85℃に加熱し、撹拌混
合した後、気密性の口紅容器に充填し、5℃迄冷却して
口紅組成物を得た。「表1」において実施例1〜3の本
発明の非水系ポリマ−ディスパ−ジョンは前記のA及び
Bを用いた。またフッ素変性シリコ−ンは前記一般式
「化6」でa=2、m=11、n=75、Rfの炭素数
=8のものを用い、アルコキシ変性シリコーンは前記一
般式「化7」でX=100、Y=80、炭素数18のア
ルコキシ基のものを用いた。また、「表1」において比
較例の非水系ポリマ−ディスパ−ジョンは、前記特公昭
61−12884号公報の実施例1〜4で配合されてい
るもの(注1〜4)を用いた。その他の成分は化粧品原
料として一般に市販されているものを用いた。
【0029】
【表1】 (注1):実施例1(マスカラ)で用いられている非水
系ポリマーディスパージョン(分散重合体:アクリル酸
メチルエステル重合体、媒体:ミネラルスピリット) (注2):実施例2(アイライナー)で用いられている
非水系ポリマーディスパージョン(分散重合体:アクリ
ル酸エチルエステル重合体、媒体:アイソパー) (注3):実施例3(アイライナー)で用いられている
非水系ポリマーディスパージョン(分散重合体:酢酸ビ
ニル重合体、媒体:アイソパー) (注4):実施例4(ネイルエナメル)で用いられてい
る非水系ポリマーディスパージョン(分散重合体:酢酸
ビニル−アクリル酸共重合体、媒体:エタノール) (注5):トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、
160CS(25℃)、屈折率1.575
【0030】「実施例4〜6」「表1」の実施例1〜3
において、フッ素変性シリコーンの代わりに、前記一般
式「化8」において、a=2、l=8、m=6、n=4
0、Rfの炭素数=8のフッ素変性メチルフェニルポリ
シロキサンを用い、他の成分は全く同じにして、同様な
方法で口紅組成物を製造し、それぞれ、実施例4〜6と
した。
【0031】[口紅組成物の評価]各実施例及び比較例
の口紅組成物の作用効果につき、パネル10名により、
塗布のし易さ、塗布時の匂い、べたつき(塗布直後〜3
時間後)、つや(塗布5分後〜3時間後)、コ−ヒ−カ
ップ、衣類への色移り(塗布5分後、3時間後)、食事
後の化粧もちの使用テストによる評価を行った。なお評
価基準は次のように定めた。 (評価基準) ☆:10名全員が極めて良好とした。 ◎:10名中8名以上が良好とした。 ○:10名中6名以上が良好とした。 △:10名中4名以上が良好とした。 ×:10名中3名以下が良好とした。
【0032】評価結果を「表2」に示す。
【表2】
【0033】「表2」から明らかなように、本発明の揮
発性シリコ−ンを分散媒とする非水系ポリマ−ディスパ
−ジョンA,Bを配合した実施例1、実施例2及び実施
例3の口紅組成物は、特公昭61−12884号公報の
実施例に記載されている4種類の非水系ポリマ−ディス
パ−ジョンをそれぞれ配合した比較例1〜4の口紅組成
物に比較し、塗布時の匂い、べたつき(塗布直後〜3時
間後)、つや(塗布5分後〜3時間後)、コ−ヒ−カッ
プ、衣類への色移り(塗布5分後)が優れていることが
判る。非水系ポリマ−ディスパ−ジョンBにフッ素変性
シリコ−ンを30重量%配合した実施例3は、フッ素変
性シリコ−ンを20重量%配合した実施例1及び25重
量%配合した実施例2よりもべたつき(塗布直後〜3時
間後)及びコ−ヒ−カップ、衣類への色移り(塗布5分
後、3時間後)に優れていることが判る。また、非水系
ポリマ−ディスパ−ジョンBにフッ素変性メチルフェニ
ルポリシロキサンを30重量%配合した実施例6は、フ
ッ素変性メチルフェニルポリシロキサンを20重量%配
合した実施例4及び25重量%配合した実施例5よりも
べたつき(塗布直後〜3時間後)及びコ−ヒ−カップ、
衣類への色移り(塗布5分後及び塗布3時間後)に優れ
ており、実施例3と比較しても、つや(塗布5分後〜3
時間後)の点で優れていることが分かる。特に、アルコ
キシ変性シリコーンを含有した実施例1〜6は、これを
含有しない比較例5よりも食事後の化粧もちに極めて優
れていることが分かる。
【0034】
【発明の効果】本発明の口紅組成物は、揮発性シリコ−
ンに重合体が分散された非水系ポリマ−ディスパ−ジョ
ンを含有することにより、塗布のし易さ、塗布時の匂
い、べたつき、口唇上のつやに優れ、コ−ヒ−カップ、
衣類への色移りが起こらず、化粧もちに優れたものであ
る。
【0035】また、フッ素変性シリコ−ン又はフッ素変
性メチルフェニルポリシロキサンを含有する口紅組成物
において、さらにアルコキシ変性シリコーンを含有させ
ることにより、べたつきとコ−ヒ−カップ、衣類への色
移りが更に向上し、塗布のし易さ、塗布時の匂い、べた
つき、つやにおいて優れた効果を有すると同時に、特に
食事後の化粧もちに極めて優れた効果を有する口紅組成
物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木田 喜昭 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 曽山 美和 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 佐藤 文孝 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 須原 常夫 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 金子 勝之 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 下田 学 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (56)参考文献 特開 平10−59827(JP,A) 特開 平10−87435(JP,A) 特開 平10−167930(JP,A) 特開 平7−165538(JP,A) 特開 平4−210612(JP,A) 特公 昭61−12884(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性シリコーンに重合体が分散された
    非水系ポリマーディスパージョンと、下記一般式「化
    1」で表されるフッ素変性シリコーン及び下記一般式
    「化2」で表されるアルコキシ変性シリコーンとを含有
    することを特徴とする口紅組成物であって、 (1)前記重合体が、ラジカル重合性モノマーをラジカ
    ル重合することにより得られる重合体であって、アクリ
    ル酸エステル又はメタクリル酸エステルの重合体、また
    はアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合
    体であり、 (2)前記揮発性シリコーンが下記一般式「化4」また
    は「化5」で表される1種または2種以上の揮発性シリ
    コーンであり、 (3)前記非水系ポリマーディスパージョンの配合量が
    口紅組成物全量に対して10〜80重量%であり、 (4)前記フッ素変性シリコーンの配合量が口紅組成物
    全量に対して5〜40重量%であり、 (5)前記アルコキシ変性シリコーンの配合量が口紅組
    成物全量に対して0.1〜20重量%であることを特徴
    とする口紅組成物。 【化1】 (式中、Rfは炭素数1〜12のパーフロロアルキル
    基、aは0〜5の整数、m、nは平均数で、mは1〜5
    00、nは0〜500の数を表す。) 【化2】 (式中、ORは炭素数2〜30のアルコキシ基を、X、
    Yは平均数で、Xは0〜500、Yは1〜500の数を
    表す。) 【化4】 (式中、nは3〜7の整数を表す。) 【化5】 (式中、mは0〜5の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 揮発性シリコーンに重合体が分散された
    非水系ポリマーディスパージョンと、下記一般式「化
    3」で表されるフッ素変性メチルフェニルポリシロキサ
    ン及び請求項1記載の上記一般式「化2」で表されるア
    ルコキシ変性シリコーンとを含有することを特徴とする
    口紅組成物であって、 (1)前記重合体が、ラジカル重合性モノマーをラジカ
    ル重合することにより得られる重合体であって、アクリ
    ル酸エステル又はメタクリル酸エステルの重合体、また
    はアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合
    体であり、 (2)前記揮発性シリコーンが請求項1記載の上記一般
    式「化4」または「化5」で表される1種または2種以
    上の揮発性シリコーンであり、 (3)前記非水系ポリマーディスパージョンの配合量が
    口紅組成物全量に対して10〜80重量%であり、 (4)前記フッ素変性メチルフェニルポリシロキサンの
    配合量が口紅組成物全量に対して5〜40重量%であ
    り、 (5)前記アルコキシ変性シリコーンの配合量が口紅組
    成物全量に対して0.1〜20重量%であることを特徴
    とする口紅組成物。 【化3】 (式中、Rfは炭素数1〜12のパーフロロアルキル
    基、aは0〜5の整数、l、m、nは平均数で、lは1
    〜150、mは1〜150、nは0〜150の数を表
    す。)
  3. 【請求項3】 前記非水系ポリマーディスパージョンが
    さらにショ糖安息香酸エステルが分散されたものである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の口紅組成物。
  4. 【請求項4】 前記非水系ポリマーディスパージョンに
    おける重合体と揮発性シリコーンとの組成比が、(重合
    体):(揮発性シリコーン)=1:25〜6:1の範囲
    であることを特徴とする請求項1、2または3記載の口
    紅組成物。
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