JP2008247758A - 油性固形化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】形状保持性に優れ、しかも塗付時の滑らかな使用感とべたつきの無さに優れ、閉塞性が高く水分の蒸散を抑制しエモリエント効果の持続性に優れた油性固形化粧料を提供する。
【解決手段】(A)糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル及び(B)ワセリンを含有する油性固形化粧料である。成分(A)の総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基及びドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上であるフラクトオリゴ脂肪酸エステルが好ましい。また、成分(B)のワセリンは、油性固形化粧料中に20質量%以上含有させるのが好ましい.
【選択図】なし

Description

本発明は油性固形化粧料に関し、更に詳しくは、形状保持性に優れ、しかも塗付時の滑らかな使用感とべたつきの無さに優れ、また閉塞性が高く水分の蒸散を抑制しエモリエント効果の持続性に優れた油性固形化粧料に関する。
従来、肌に塗布したとき肌を閉塞し、この閉塞により水分蒸散を抑え、エモリエント効果を付与する化粧料或いは皮膚外用剤として種々の油性製剤が提案されている。この肌の閉塞は、ペースト状油剤を配合することにより発現させている。このペースト状油剤の代表的なものはワセリンである。しかし、ワセリンを用いた場合、ワセリンの配合量を多くすると、それに応じてエモリエント効果は高まるが、反面、ワセリン自身の持つのびの重さやべたつき感が強くなり、肌や口唇への塗布時の使用感が悪くなるという問題点がある。
そして、閉塞性の高いワセリンを含有する油性製剤をスティック状に成型して、使用性を高めることが提案されている。例えば、ワックス、ワセリン、液状油、及びセタノールをそれぞれ特定の割合で含有させた油性半固形状外用剤が提案されている(特許文献1)。また、閉塞性の高いワセリンを含有する製剤において、肌へのなじみと適度な被膜感、経時の形状保持性を高めるため、ワセリンにデキストリン脂肪酸エステルとポリエチレン末を配合した半固形製剤が提案されている(特許文献2)。また、イヌリン糖脂肪酸エステルを、揮発性環状シリコーンのゲル構造付与剤に用いることが提案されている(特許文献3)。
特開2003−12493号公報 特開2003−128533号公報 特開2002−265328号公報
従来の閉塞性の高いワセリンを含有する固形状乃至半固形状の製剤において、ワックスなどの固形状油分を配合して固形化した製剤は、油分の融点が高いため体温付近ではのびが重く、またデキストリン脂肪酸エステル用いてワセリンを固化し、形状保持性をよくした製剤は、ワックスなどの固形状油分を配合した製剤に比べのびは良好であるが、ワセリンのべたつき感があり、塗布時の滑らかさに欠け、未だ満足の行くものではなかった。本発明は、形状保持性に優れ、しかも塗付時の滑らかな使用感とべたつきの無さに優れ、閉塞性が高く水分の蒸散を抑制しエモリエント効果の持続性に優れた油性固形化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の糖重合度で、特定の脂肪酸エステル化度以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、ワセリンを固化してその形状保持性をよくし、しかもそのときワセリンの結晶を微細化し、ワセリン特有のべたつき感を低減させることを知見し、これを利用して、ワセリンを配合した油性固形化粧料の物性を改善することを思い付き、本発明を完成した。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(B)、
(A)糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル
(B)ワセリン
を含有することを特徴とする油性固形化粧料である。
上記の成分(A)は、糖平均重合度の10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルであって、該エステルの総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基及びドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上であるフラクトオリゴ脂肪酸エステルが好ましい。また、成分(B)のワセリンは、油性固形化粧料中に10〜90質量%含有させるのが好ましい。
本発明で用いる糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、ワセリンを固化する作用を有し、またその固化の際にワセリンは微細な結晶となり、ワセリン特有のべたつき感が低減するので、上記フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルとワセリンを配合した本発明の油性固形化粧料は、形状保持性に優れ、しかもワセリン特有のべたつき感を低減し、滑らかな使用感に優れる。
本発明の成分(A)について説明する。成分(A)は、糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルである。フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは公知である(特開平3−197409号公報、特開2002−193732号公報)。成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの原料であるフラクトオリゴ糖は、フルクトースを主要構成糖とするオリゴ糖である。フラクトオリゴ糖はいろいろな植物、例えばキク科、イネ科およびユリ科の根、茎、葉、種子等に含まれており、その構造は主鎖の結合様式が2→1結合のものと、2→6結合のものの2種類がある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラゴシン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バクモンドウ由来のフラクトオリゴ糖等が挙げられ、2→6結合のものとしてはフレアン、レバン、セラカン等が挙げられる。いずれも使用できる。これらのフラクトオリゴ糖の中でも、とりわけイヌリンが物性面からも供給面からも好ましい。
本発明で用いる成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、その糖平均重合度が10以上60以下である。糖平均重合度の測定法は、例えばL. De Leenheer, Starch 46(5),p193-196(1994)、Carbohydrates as Organic Raw Materials,Vol.III,p67-92(1996)に記載されている。糖平均重合度を10以上60以下の範囲にすることによって、後述するように、成分(B)のワセリンに対し高いゲル化能力を発揮し、またワセリンの結晶を小さくする。そのため、ワセリンのべたつき感を低減する。糖平均重合度10未満のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル或はデキストリン脂肪酸エステルもワセリンの結晶を小さくするが、糖平均重合度を10以上60以下のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、これらに較べてゲル化能が優れており、ゲル硬度の高いゲルを形成し、しかもワセリンの結晶をより小さくする。
フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、フラクトオリゴ糖の水酸基における水素原子をアシル基RCO−(ここでRは炭素数7〜32の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換したものである。すなわち、このフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、フラクトオリゴ糖に式RCOOH(ここでRは前記と同じ)で表される脂肪酸またはその反応性誘導体、具体的には酸ハライド、酸無水物等を反応させることにより製造される。この反応は、従来公知の方法により行なうことができる。例えば、フラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミド及びピリジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライド又は脂肪酸無水物を加え、60℃前後で約2時間反応させることにより得ることができる。
そして、本発明の成分(A)では、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上、すなわち一単糖単位当たり平均2.2個以上の水酸基が置換されたものを用いる。置換度が2.2以上であると、成分(B)のワセリンを含有する油性基材への溶解性がよく固形化がよいためゲル構造をよりつくりやすいものとなり、安定性がより向上して分離などが起きにくい。一方、置換度が2.2より低いと、油性基材への溶解性が低いためゲル構造をつくりにくく、安定性の確保が困難な場合がある。
また、本発明の成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルにおいて、その総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基又はドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。これらのアシル基の総量が60モル%以上であれば、本発明のゲル組成物や化粧料の安定性がより向上する。アシル基の炭素鎖長に関し、ヘキサデカノイル基より炭素数の少ないアシル基ではゲル硬度の付与が充分でない場合があり、反対にドコサノイル基より炭素数の多いアシル基では使用時に重い感触を伴ったり、経時的にゲル化剤が析出する場合がある。
総アシル基の60モル%以上がヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基及びドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上であるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルにおいて、他のアシル基としてはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、テトラデカノイル基、テトラコサノイル基、ヘキサコサノイル基、オクタコサノイル基、トリアコンタノイル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフトイル基等を例示することができる。
本発明の成分(A)の糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、本発明の成分(B)のワセリンのゲル化能に優れ、均一かつ滑らかで光沢に優れ、べたつきを抑えたゲル組成物を得ることが可能であり、低い粘性からペースト状そしてハードゲルまで幅広い範囲で粘性をコントロールすることができる。
なお、本発明の油性固形化粧料に、安定性の確保と同時にゲルの収縮や亀裂を抑制したり、柔らかいゲル状にしたい場合には、成分(A)の糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルのアシル基において、分岐炭化水素骨格を有するアシル基を含有させれば良い。この場合、分岐炭化水素骨格を有するアシル基は炭素数22以下であることが好ましく、炭素数18以下が特に好ましい。好適に使用される分岐炭化水素骨格を有するアシル基を例示すると、イソステアロイル基、イソヘキサデカノイル基、イソデカノイル基、イソオクタノイル基等を挙げることができる。
本発明の油性固形化粧料において、成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、必要に応じてその1種又は2種以上を組み合わせて配合することができ、その配合量は特に限定されないが、油性固形化粧料中の0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜20質量%が特に好ましい。この範囲内にあれば、油性固形化粧料の安定性、特に高温での安定性に優れ、かつ塗布時の肌や口唇へのつきやのびが優れたものが得られる。
本発明の成分(B)のワセリンは、石油から得た半固形の炭化水素類混合物で、化粧品用や医薬品用として通常使用されているものである。ワセリンの配合量は、10〜90質量%が好ましく、更に好ましくは、20〜80質量%である。この範囲内で,ワセリンは、閉塞性を高め、水分の蒸散を抑制し、エモリエント効果の持続性を高める作用を発揮する。
本発明の油性固形化粧料では、成分(A)の糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルと成分(B)のワセリン以外に、通常、化粧料で使用される液状や半固形状、固形状の油性成分を配合することができる。その他に、メークアップ効果や感触調整として粉体を配合したり、粉体や水性成分を配合する場合の分散剤や乳化剤として界面活性剤を配合することができる。また、保湿や防腐、感触調整でアルコール類を用いたり、成分(A)以外のゲル化剤及び増粘剤を更に加えることもできる。また、それぞれの添加剤の効果を持たせるため、保湿剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸等を配合することができる。
上記の液状の油性成分としては、天然動植物油及び半合成油、炭化水素油、エステル油、グリセライド油、シリコーン油が例示される。具体的には、天然動植物油及び半合成油としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、カヤ油、肝油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、シナギリ油、シナモン油、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、胚芽油、パーシック油、パーム油、レッドパーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、綿実油、ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。
炭化水素油としては、スクワラン、スクワレン、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィン、ポリイソプチレン、α−オレフィンオリゴマー等が挙げられる。エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジ−2−エチルへキサン酸エチレングリコール、ジ−2−エチルへキサン酸ネオペンチルグリコール、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、炭酸ジアルキル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、パルミチン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸−2−ヘプチルウンデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
グリセライド油としては、アセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド、ジグリセリンテトライソステアリル、ジグリセリントリイソステアリル、ジグリセリンジイソステアリル等が挙げられる。シリコーン油としては、揮発性オルガノポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
上記の固形状の油性成分としては、具体的には、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、ラノリン等の天然ロウ類、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の鉱物系ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等の合成ワックス、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、カカオ脂、モクロウ等の油脂、キャンデリラレジン等の樹脂類、硬化ひまし油、12−ヒドロキシステアリン酸、ショ糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ロジン酸ペンタエリスリットエステル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル、ステアリル変性シリコーン、ベヘニル変性シリコーン等のシリコーンワックスが挙げられる。
粉体としては無機粉体、有機粉体、金属石鹸粉末、有色顔料、パール顔料、金属粉末、タール色素、天然色素等が挙げられ、その粒子形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、何れのものも使用することができる。無機粉体として、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維粉体パウダー、コメデンプン、ラウロイルリジン等が挙げられる。
金属石鹸粉末(界面活性剤金属塩粉末)としてはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の各粉末が挙げられる。有色顔料としては酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等が挙げられる。パール顔料としては酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等が挙げられ、また、金属粉末としてはアルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等が挙げられる。
タール色素としては赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げられ、天然色素としてはカルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。これらの粉体はそのまま使用しても良いが、これらを粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、フッ素化合物等で表面処理を行なって使用しても良い。上記粉体は必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
界面活性剤としては通常化粧料に使用されるものであれば特に制限はなく、何れのものも使用することができる。界面活性剤はアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が例示されるが、これらを必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。アニオン性界面活性剤として、具体的にはステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステル硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキルエーテルジメチルアンモニウム塩、ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩や芳香族4級アンモニウム塩をはじめ、アルキルピリジニウム塩等のピリジニウム塩、アルキルジヒドロキシエチルイミダゾリン塩等のイミダゾリン塩、N−アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩、そしてアルキルアミン塩、ポリアミン、アミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としてはソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としてはアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のカルボベタイン型両性界面活性剤、アルキルスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二塩等のアミドアミン型(イミダゾリン型)両性界面活性剤、N−[3−アルキルオキシ−2−ヒドロキシプロピル]アルギニン塩等のアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤等が挙げられる。
アルコール類として、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール等の多価アルコール、ソルビトール、マルトース、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール類等が例示される。
油ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物が挙げられる。
水系増粘剤、ゲル化剤としてはアラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系増粘剤、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等がある。また、この中には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。
保湿剤としては尿素、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられる。紫外線吸収剤としてはパラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。
防腐剤、抗菌剤としてはパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
酸化防止剤としてはトコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン等、pH調整剤としては乳酸、乳酸塩、クエン酸、クエン酸塩、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等、キレート剤としてはアラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン等、清涼剤としてはL−メントール、カンファ、薄荷油、ペパーミント油、ユーカリ油等、抗炎症剤としてはアラントイン、グリチルレチン酸塩、グリチルレチン誘導体、トラネキサム酸、アズレン等が夫々挙げられる。
美肌用成分としてはアルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
ビタミン類としてはビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB6類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等が挙げられる。
アミノ酸類としてはアルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、アラニン、グリシン、プロリン等、核酸としてはデオキシリボ核酸等が挙げられる。
本発明において油性固形化粧料とは、連続相が油性成分である化粧料を意味するものであり、非水系の化粧料のみならず、油性成分を主骨格とするものであれば、水や水溶性成分を含む油中水型の化粧料も含むものでも特に限定はされない。本発明の油性固形化粧料は、他の成分との併用により種々の剤型にて実施することができ、アイクリーム、ヘアクリーム、ヘアワックス等の基礎化粧品や頭髪化粧品や、口紅やリップクリーム、コンシーラー、ファンデーション、アイ製品等のメイクアップ製品等に用いることができる。とりわけ、本発明の技術は特に口紅やリップクリームにおいて好適に用いることができ、発明の効果を十分に利用することができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。まず、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの合成例を示す。
合成例1
イヌリン(商品名「ラフティリンLS」ORAFTI社製、糖平均重合度10)10.8gにジメチルホルムアミド500gを加え、60℃で攪拌して溶解した。これにピリジン16gを加えて攪拌しながら塩化ステアロイル60.5g滴下し、2時間反応後ピリジン塩を濾別し、ジメチルホルムアミドを留去した。残渣にトルエンを加えて抽出し、ボウ硝にて乾燥後溶媒を留去した。残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル45gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分子数を示す)は2.7であった。
合成例2
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖平均重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル91gを滴下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル57gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分子数を示す)は2.8であった。
合成例3
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖平均重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル73gを滴下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル53gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分子数を示す)は2.2であった。
合成例4
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖平均重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ベヘノイル108gを滴下し、5時間反応後、精製水1.5L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンベヘン酸エステル67gを得た。このイヌリンベヘン酸エステルの脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分子数を示す)は2.7であった。
比較合成例1
加水分解イヌリン(商品名「ラフティローズP−95」 ORAFTI社製、糖重合度2〜7)を用いる以外は、合成例2と同様の操作を行い、目的物のイヌリンステアリン酸エステル56gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分子数を示す)は2.8であった。
表1に示す組成と下記の製法でリップバームを調製した。各試料についてゲル硬度を測定した。さらに官能試験により塗付時の滑らかな使用感、べたつきの無さ及びエモリエント効果の持続性を下記の評価方法により評価を実施し、判定した。その結果も併せて表1に示す。また光学顕微鏡による結晶の観察を実施した。図1は本発明品2の顕微鏡写真であり、図2は比較品1の顕微鏡写真である。
(製法)
成分1〜6を90℃で加温溶解後、ジャー容器に充填後冷却しリップバームを得た。
<顕微鏡観察>
本発明品2及び比較品1の各試料をプレパラート上に載せ、80℃で加熱溶解後、25℃に冷却し、光学顕微鏡(偏光フィルター使用、倍率400倍)にて結晶状態の観察を行なった。
<ゲル硬度>
本発明品1〜2及び比較品1〜5の各試料を80℃で加温溶解後、25℃の恒温槽に3時間静置した後に、ゲル硬度の測定を実施した。ゲル硬度はFUDOH社製レオメーターでΦ10mmのプランジャーを用い、6cm/分の進入速度で3mm進入時の荷重ピーク値(g)をゲル硬度とした。
<官能試験>
専門パネル10名により、本発明品1〜2及び比較品1〜5の各試料について、塗付時の滑らかな使用感、べたつきの無さ、エモリエント効果の持続性の各評価項目について使用テストを行ない、パネル各人が下記評価基準aを用いて評点を付け、各試料毎にパネル全員の評点合計からその平均値を算出したものを、下記判定基準bを用いて判定した。なお、エモリエント効果の持続性の判定は、塗布後通常の仕事をしてもらい、4時間後のエモリエント感について評価した。
(評価基準a)
(評点) : (評価)
6 : 非常に良い
5 : 良い
4 : やや良い
3 : 普通
2 : やや悪い
1 : 悪い
0 : 非常に悪い
(判定基準b)
(判定) : (評点平均値)
◎ : 5点を超える
○ : 3.5点を超え、5点以下
△ : 1.5点を超え、3.5点以下
× : 1.5点以下
表1の結果から明らかなように、本発明品1〜2のリップバームはゲル硬度が確保できて形状保持性に優れ、唇に塗布した時の滑らかな使用感とべたつきの無さ、エモリエント効果の持続性、全ての項目において良好な結果を示し、優れたリップバームであることが分かる。一方、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルを用いない比較品1はゲル硬度が低くて形状保持性に劣り、滑らかな使用感やべたつきの無さの項目でも劣っていた。ワセリンを用いない比較品2はエモリエント効果の持続性に劣っていた。糖平均重合度が10未満のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルを用いた比較品3は比較例1のワセリンのみの時に比べれば使用感は少し滑らかになったが、ゲル硬度が低く形状保持性に劣り、べたつきは改善されなかった。また、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの代わりにパルミチン酸デキストリンを配合した比較品4〜5は、特に滑らかな使用感は得られなかった。比較例4はゲル硬度が低く形状保持性に劣り、べたつきも改善されなかった。比較例5はゲル硬度は高くなりべたつきは多少改善が見られたが、滑らかな使用感は得られなかった。図1、図2の顕微鏡の観察結果と官能試験の結果を比べてみると、図2の比較品1はワセリンの結晶が大きく、これより、べたつきがあり使用感の滑らかさは得られなかったと考えられる。それに比べ、図1の本発明品2は、結晶がかなり微細となり、滑らかな使用感とべたつきの無さが得られたと考えられる。
下記組成及び製法にてリップクリームを調製した。
(成分) (%)
1.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例1のもの) 5
2.ワセリン 30
3.セレシンワックス 10
4.精製ホホバ油 35.9
5.精製オリーブ油 10
6.ミツロウ 5
7.パルミチン酸 4
8.酢酸トコフェロール 0.1
(製法)
A:成分1〜7を加温溶解後、成分8を加えて均一に混合する。
B:Aをスティック容器に充填後冷却しリップクリームを得た。
以上のようにして得られた実施例2のリップクリームは、形状保持性に優れ、口唇への使用時の滑らかさとべたつきの無さ、エモリエント効果の持続性にも極めて優れた品質を有するものであった。
下記組成及び製法にて油性固形ファンデーションを調製した。
(成分) (%)
1.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例3のもの) 5
2.ワセリン 20
3.エチレン−プロピレン共重合体(注3) 5
4.2−エチルヘキサン酸セチル 15
5.ジメチルポリシロキサン(注4) 10
6.炭酸ジアルキル(注5) 残量
7.シリコーン処理酸化チタン(注6) 12
8.シリコーン処理ベンガラ(注6) 0.5
9.シリコーン処理黄酸化鉄(注6) 3
10.シリコーン処理黒酸化鉄(注6) 0.1
11.シリコーン処理タルク(注6) 15
12.ポリメチルシルセスキオキサン(注7) 5
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
注3:EPSワックス(日本ナチュラルプロダクツ社製)
注4:KF−96−10cs(信越化学工業社性)
注5:LIALCARB SR−1000/R(ミテックス社製)
注6:メチルハイドロジェンポリシロキサン2%処理粉体
注7:トスパール120(GE東芝シリコーン社製)
(製法)
A:成分2〜6を加温溶解後、成分7〜11を加えて均一に混合する。
B:Aに成分1を加えて均一に混合する。
C:Bに成分12〜14を添加して混合後、容器に充填して油性固形ファンデーションを得た。
以上のようにして得られた実施例3の油性固形ファンデーションは、形状保持性に優れ、肌への使用時の滑らかさとべたつきの無さ、エモリエント効果の持続性にも極めて優れた品質を有するものであった。
下記組成及び製法にて油性コンシーラーを調製した。
(成分) (%)
1.流動パラフィン 5
2.2−エチルヘキサン酸セチル 5
3.ジメチルポリシロキサン(注8) 10
4.ワセリン 20
5.シリコーン分岐型ラウリル・ポリグリセリン変性シリコーン(注9) 0.5
6.カルナウバワックス(注10) 3
7.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例2のもの) 2
8.シリコーン処理酸化チタン(注11) 30
9.ベンガラ 0.5
10.黄酸化鉄 6
11.黒酸化鉄 0.01
12.シリコーン処理タルク(注12) 残量
13.ナイロンパウダー(注13) 3
14.雲母チタン(注14) 10
15.防腐剤 適量
16.香料 適量
注8:KF−96A−20cs(信越化学工業社製)
注9:KF−6105(信越化学工業社製)
注10:精製カルナバワックス(日本ナチュラルプロダクツ社製)
注11:SA−チタンCR−50(三好化成社製)
注12:SA−タルク5μ(三好化成社製)
注13:東レナイロン粉末SP−500(東レ社製)
注14:チミロンスーパーレッド(メルク社製)
(製法)
A:成分1〜7を加温溶解後、成分8〜15を添加して、ローラーで混合分散する。
B:Aを冷却後、成分16を添加して混合し、容器に加温充填後、冷却固化して油性コンシーラーを得た。
以上のようにして得られた実施例4の油性コンシーラーは、形状保持性に優れ、肌への使用時の滑らかさとべたつきの無さ、エモリエント効果の持続性にも極めて優れた品質を有するものであった。
下記組成及び製法にて油性固形状アイカラーを調製した。
(成分) (%)
1.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例4のもの) 3
2.ポリエチレンワックス(注15) 7
3.ワセリン 10
4.ロジン酸ペンタエリスット(注16) 5
5.トリイソオクタン酸グリセリル 残量
6.N−アシル−L−グルタミン酸エステル(注17) 1
7.ジメチルポリシロキサン(注18) 5
8.パーフルオロポリエーテル(注19) 0.01
9.セスキオレイン酸ソルビタン 2
10.酸化チタン 2
11.雲母チタン 10
12.ベンガラ被覆雲母チタン 5
13.マイカ 15
14.群青 1.5
15.黒酸化鉄 0.5
16.ウレタンパウダー(注20) 5
17.防腐剤 適量
18.香料 適量
注15:PERFORMALENE 500(ニューフェーズテクノロジー社製)
注16:エステルガムHP(荒川化学工業社製)
注17:エルデュウCL−301(味の素社製)
注18:KF−96A−6cs(信越化学工業社製)
注19:フォンブリンHC/04(アウシモント社製)
注20:プラスチックパウダーD400(根上工業社製)
(製法)
A:成分1〜9を加温して均一混合し、成分10〜18を添加して均一に混合する。
B:Aを金皿に加温充填後、冷却固化して油性固形状アイカラーを得た。
以上のようにして得られた実施例5の油性固形状アイカラーは、形状保持性に優れ、まぶたへの使用時の滑らかさとべたつきの無さ、エモリエント効果の持続性にも極めて優れた品質を有するものであった。
下記組成及び製法にてスティック状口紅を調製した。
(成分) (%)
1.エチレン−プロピレン共重合体(注3) 7
2.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例1のもの) 5
3.ワセリン 20
4.リンゴ酸ジイソステアリル 8
5.2−エチルヘキサン酸セチル 残量
7.シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注21) 5
8.ジカプリン酸ピロピレングリコール 20
9.赤色201号 1
10.赤色202号 2
11.黄色4号アルミニウムレーキ 1
12.酸化チタン 1
13.雲母チタン(注14) 10
14.香料 適量
注21:KF-6028P(信越化学工業社製)
(製法)
A:成分1〜13を加温混合し、成分14を加えて均一に混合分散する。
B:Aを容器に加温充填後、冷却固化してスティック状口紅を得た。
以上のようにして得られた実施例6のスティック状口紅は、形状保持性に優れ、口唇への使用時の滑らかさとべたつきの無さ、エモリエント効果の持続性にも極めて優れた品質を有するものであった。
実施例1の本発明品2の顕微鏡写真 実施例1の比較品1の顕微鏡写真

Claims (3)

  1. 次の成分(A)〜(B)、
    (A)糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル
    (B)ワセリン
    を含有することを特徴とする油性固形化粧料。
  2. 成分(A)が、糖平均重合度の10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルであって、該エステルの総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基及びドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上であるフラクトオリゴ脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1記載の油性固形化粧料。
  3. 成分(B)のワセリンが、油性固形化粧料中に10〜90質量%含有することを特徴とする請求項1又は2記載の油性固形化粧料。
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