JPH11236310A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH11236310A
JPH11236310A JP10140503A JP14050398A JPH11236310A JP H11236310 A JPH11236310 A JP H11236310A JP 10140503 A JP10140503 A JP 10140503A JP 14050398 A JP14050398 A JP 14050398A JP H11236310 A JPH11236310 A JP H11236310A
Authority
JP
Japan
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acid
xanthan gum
oil
molecular weight
cosmetic material
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Pending
Application number
JP10140503A
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English (en)
Inventor
Takashi Isshiki
隆 一色
Giichi Konno
義一 紺野
Junichi Inata
淳一 生稲
Minoru Nishida
穣 西田
Yuko Terui
優子 照井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Nisshin Oil Mills Ltd
Original Assignee
Kose Corp
Nisshin Oil Mills Ltd
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Publication date
Application filed by Kose Corp, Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Kose Corp
Priority to JP10140503A priority Critical patent/JPH11236310A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】経時安定性、使用感に優れた化粧料を提供す
る。 【解決手段】主鎖がグルコースのβ−(1,4)結合、
側鎖が2個のマンノースと1個のグルクロン酸から構成
され、末端マンノースにはピルピン酸残基が、非末端マ
ンノースにはアセチル基が結合しているものであり、か
つ見かけの平均分子量が1600万以上のものであるキ
サンタンガムを含有することを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の高い見かけ
の重量平均分子量を有するキサンタンガムを含有する、
経時安定性に優れ、使用感の良好な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料において、増粘効果、安定
性、皮膜形成性、感触改良等の付与を目的としてし、各
種の水溶性高分子が利用されている。微生物系高分子で
あるキサンタンガムは、キサントモナス属菌により産生
される天然多糖類であり、剪断速度を高めると流動性が
上がり(見かけ粘度が低下)、静置すると流動性が下が
る(見かけ粘度が上昇)という典型的な擬塑性流動特性
を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
キサンタンガムは、増粘性が低く、乳化物等に配合した
場合の安定性付与効果が十分ではなかった。また、これ
らの効果を発現させるために多量に配合すると、ぬるぬ
るした感触やべたつき感等を生じるという欠点を有して
いた。したがって、キサンタンガムの特性を損ねること
無く、経時安定性や使用感に優れた化粧料の開発が望ま
れていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者らは鋭意研究を行った結果、特定の分子量を有するキ
サンタンガムを用いることにより、上記課題を解決し得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、後述する構造式で表され、かつ見かけの
重量平均分子量が1600万以上であるキサンタンガム
を含有することを特徴とする化粧料に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳細に説明する。
本発明で使用されるキサンタンガムは、下記構造式で表
され、主鎖がグルコースのβ−(1,4)結合、側鎖が
2個のマンノースと1個のグルクロン酸から構成され、
末端マンノースにはピルビン酸残基が、非末端マンノー
スにしアセチル基が結合しているものであり、かつ見か
けの重量平均分子量が1600万以上のものである。
【0006】
【化2】
【0007】本発明で使用するキサンタンガムは、糖鎖
中に含まれる多数の水酸基が広範囲に亘り水素結合して
架橋構造を有しているため、従来のキサンタンガムと比
較して見かけの重量平均分子量が大きく、総合的に強固
な結合となっている。キサンタンガムの見かけの重量平
均分子量が1600万未満であると、十分な増粘効果が
得られず、また、乳化化粧料等に対して満足し得る安定
性付与効果を発現させることができない。なお、本発明
でいうキサンタンガムの見かけの重量平均分子量(絶対
分子量ともいう)は、各種濃度の希釈水溶液を調製し、
その光散乱と屈折率増分を測定し、測定値をもとにZi
mm解析を行って求められる値である。この方法による
測定限界は2000万程度であり、それ以上の分子量は
正確に表わせない。なお、「見かけの」を付した理由
は、加熱によっても構造式は変らず、単に絡み合って粘
性が増すと考えられるからである。
【0008】本発明で使用する高分子量キサンタンガム
は、一般に、乾燥減量(常圧下、105℃、5時間加
熱、以下別に定義する場合を除き、「乾燥減量」はこの
条件下での乾燥減量をいうものとする)が50重量%以
下のキサンタンガムを100〜140℃で30分以上加
熱することによって得ることができる。高分子量キサン
タンガムを製造するのに使用する原料キサンタンガムは
乾燥減量が50重量%以下、好ましくは20重量%以
下、さらに好ましくは15重量%以下のキサンタンガム
である。かかる原料キサンタンガムとしてはまず市販の
粉末状、顆粒状等のキサンタンガムを用いることができ
る。かかる原料キサンタンガムとしてはまた、トウモロ
コシ澱粉やグルコース等を炭素源として、キサントモナ
ス・カンペストリスを液体培養して得られる培養液から
低級アルカノールで分別沈殿させるキサンタンガムの製
造法において、分別沈殿後の乾燥工程中に乾燥減量が5
0重量%以下となったキサンタンガムを用いることがで
きる。原料キサンタンガムの乾燥減量が50重量%より
多いとキサンタンガムの品温が十分に上がらず効果がな
い。
【0009】本発明の高分子量キサンタンガムを製造す
るために、かかる原料キサンタンガムを加熱するが、加
熱は100〜140℃、好ましくは100〜130℃、
さらに好ましくは105〜125℃で、30分以上、好
ましくは30分〜10時間、さらに好ましくは30分〜
7時間、さらに一層好ましくは30分〜6時間である。
これらの条件中においても、高温側では比較的短時間加
熱、低温側では比較的長時間加熱が好ましい。加熱はも
っとも好ましくは105〜125℃で30分〜6時間行
う。加熱温度が100℃未満であると粘性の改善が十分
でなく、140℃を超えると一般に着色する可能性が大
きくなる。
【0010】上記加熱は気体中でも液体中でも行うこと
ができる。気体中で行う場合、空気中等酸素の存在下で
行うと着色する恐れがあるので、キサンタンガムと反応
しない不活性ガス中で行うのが良い。不活性ガスとして
は窒素ガス、ヘリウムガス、炭酸ガス、水蒸気等を挙げ
ることができる。また、気体中での加熱を減圧下で行う
ことによっても着色を回避できる。この場合の気体とし
ては上記不活性ガスを用いることができるのは勿論であ
るが、減圧の程度によっては空気も着色を生じることな
く用いることができる。減圧の程度は、特に制限ない
が、200〜0.01mmHgが適当である。
【0011】液体中で加熱を行う場合、キサンタンガム
を溶解しない不活性溶剤中にキサンタンガムを分散させ
た状態で加熱する。液体中で加熱を行う場合も着色は起
こらない。不活性溶剤としてはキサンタンガムを溶解せ
ず、キサンタンガムと反応しないものであれば特に制限
はない。不活性溶剤の例としてはメタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、n−ペンチルアルコール等の炭素数1〜6のアル
カノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレング
リコール、エチレングリコール等の炭素数1〜4のアル
カンジオール、エチレングリコールジメチルエーテル、
エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)
等のエチレングリコールのモノもしくはジ低級アルキル
(C=1〜4、特に1〜2)エーテル、ジエチレングリ
コール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル等のジエチレングリコールのモノもしくはジ低級アル
キル(C=1〜4、特に1〜2)エーテル等を挙げるこ
とができる。不活性溶剤中での反応は場合により加圧下
で、例えばオートクレーブ中で行うことができる。加熱
処理後に得られる高分子量キサンタンガムの単離は、例
えば加熱処理液を濾過し、ケーキを必要に応じエタノー
ル等の低沸点溶剤で洗浄し、ついで真空乾燥することに
よって行うことができる。
【0012】上記方法によって製造される高分子量キサ
ンタンガムは、上述の高い重量平均分子量に加え、その
高い粘性において従来のキサンタンガムと異なる。すな
わち、本発明で使用する高分子量キサンタンガムは、キ
サンタンガム濃度として0.5重量%の水溶液とした場
合、4000〜25000mPa・s(mPa・s=ミ
リパスカル×秒)(B型粘度計、6rpm、25℃。以
下別に定義する場合を除き、粘度値はこの条件下でのも
のをいうものとする。なお、1mPa・s=1cP(セ
ンチポアズ)である)、好ましくは4500〜2300
0mPa・s、さらに好ましくは5000〜22000
mPa・sの粘度を示す。市販のキサンタンガムの0.
5重量%の水溶液の粘度は1600〜3300mPa・
s程度であるので、本発明で使用する高分子量キサンタ
ンガムの高粘性は驚異的である。なお、本発明で使用す
る高分子量キサンタンガムの市販品として日清製油社製
「ノムコートZ」がある。
【0013】本発明の化粧料中における高分子量キサン
タンガムの配合量は、特に限定されないが、好ましくは
0.01〜2重量%、より好ましくは0.05〜1重量
%である。
【0014】さらに、従来のキサンタンガムは、粘性が
低いため塩類を配合した場合、系の安定性を十分に保つ
ことができず、処方上の制約を有していた。それに対
し、本発明で使用する高分子量キサンタンガムは、架橋
構造を有するため、少量でも高い粘性を示し、感触的な
デメリットを生ずることなく、塩類を配合しても系の安
定性を良好に保つことができるという利点を有してい
る。したがって、上述した特定分子量のキサンタンガム
を配合することにより、処方上の制約を低減することが
可能となり、本来有していた塩類の効果を十分に発現さ
せることができる。
【0015】塩類としては、L−アスコルビン酸リン酸
エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エス
テルマグネシウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステ
ルカルシウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルカ
リウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム
塩、L−アスコルビン酸硫酸エステルマグネシウム塩、
L−アスコルビン酸硫酸エステルカリウム塩、L−アス
コルビン酸硫酸エステルカルシウム塩、ピロリドンカル
ボン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、クエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カルシウム、硫酸ナト
リウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、リン酸ナト
リウム、リンゴ酸ナトリウム、グリチルリチン酸ジカリ
ウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛等が挙げられ、こ
れらの少なくとも1種を適宜選択して用いることができ
る。これらの中でも、L−アスコルビン酸無機酸エステ
ルの塩、具体的にはL−アスコルビン酸リン酸エステル
ナトリウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグ
ネシウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシ
ウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム
塩、L−アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム塩、L
−アスコルビン酸硫酸エステルマグネシウム塩、L−ア
スコルビン酸硫酸エステルカリウム塩およびL−アスコ
ルビン酸硫酸エステルカルシウム塩から選ばれる少なく
とも1種が好ましい。これらの塩類の配合量は特に限定
されないが、好ましくは0.01〜5重量%である。
【0016】本発明の化粧料は、本発明の効果を妨げな
い範囲で通常の化粧料に使用される固体、半固体または
液状の油剤、水、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形
成剤、界面活性剤、油溶性ゲル化剤、有機変性粘土鉱
物、樹脂、粉体、紫外線吸収剤、保湿剤、防腐剤、抗菌
剤、香料、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼
剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒
れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビ
タミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物等
を含有することができる。
【0017】それぞれ特に限定されるものではないが、
いくつか例を挙げると、例えば油剤としては、天然動植
物油脂類、半合成油脂、炭化水素油、高級脂肪酸、高級
アルコール、エステル油、シリコーン油、フッ素系油剤
等があるが、天然動植物油脂類および半合成油脂として
は、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロ
ウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カ
ヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛
脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロ
ウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌ
カ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シ
アバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、
セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ
油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本
キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パー
ム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油
脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベ
リーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、
ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、
モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸
グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリ
ン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリ
ン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウ
リン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、
POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸
ポリエチレングリコールエステル、POE水素添加ラノ
リンアルコールエーテル、卵黄油等;
【0018】炭化水素油としては、オゾケライト、スク
ワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィ
ンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブ
チレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、
エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸
(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸等;
【0019】高級アルコールとしては、ラウリルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデ
シルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリル
アルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノ
ール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデ
シノール、コレステロール、フィトステロール、POE
コレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエ
ーテル(バチルアルコール)等;
【0020】エステル油としては、アジピン酸ジイソブ
チル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−
2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−ア
ルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリ
イソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチル
ヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレン
グリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグ
リコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロール
プロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリス
リトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエ
ステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデ
シル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグ
リコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘ
キシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステア
リン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジ
イソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳
酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2
−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシ
ル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジペ
ンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソ
プロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリス
チン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、
ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタ
ミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイ
ソステアリル等;
【0021】グリセライド油としては、アセトグリセラ
イド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステ
アリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセラ
イド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノ
ステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカ
ン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド等;
【0022】シリコーン油としては、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイド
ロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、デカメ
チルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイ
ドロジェンシクロテトラシロキサン、ステアロキシシリ
コーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、アルキル変
性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高
級脂肪酸エーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコー
ン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム等;フッ素系油剤
としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデ
カリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
【0023】アルコール類としては、エタノール、イソ
プロパノール等の低級アルコール、ソルビトール、マル
トース等の糖アルコール等、ステロールとして、コレス
テロール、シトステロール、フィトステロール、ラノス
テロール等がある。
【0024】水溶性高分子としては、アラビアゴム、ト
ラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、
カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マル
メロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、
コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカスト
ビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキス
トラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分
子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の
動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒド
ロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチル
セルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロー
ス、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸
ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル
等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、
カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオ
キシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等の
アクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリ
マー、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウ
ム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系
水溶性高分子などがある。また、この中には、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も
含まれる。
【0025】界面活性剤にはアニオン性、カチオン性、
ノニオン性および両性の活性剤があるが、アニオン性界
面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウム、パルミチ
ン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキ
ルエーテルカルボン酸およびその塩、アミノ酸と脂肪酸
との縮合物等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、
アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルスルホン酸塩、
脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩のホ
ルマリン縮合物等のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステ
ル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル
およびアリールエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステ
ル硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エ
ステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル
塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸
塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン
酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤
等;
【0026】カチオン性界面活性剤としては、アルキル
アミン塩、ポリアミン、アミノアルコール脂肪酸誘導体
等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四
級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩
等;
【0027】非イオン界面活性剤としては、ソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ
糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノー
ルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエー
テル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポ
リオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアル
キレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アル
カノールアミド、糖エーテル、糖アミド等;両性界面活
性剤としては、ベタイン系、アミノカルボン酸塩、イミ
ダゾリン誘導体、レシチン等が挙げられる。
【0028】油溶性のゲル化剤としては、アルミニウム
ステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリ
ステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グル
タミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸
誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキスト
リンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘ
キサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸
エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステア
リン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジ
リデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等の
ソルビトールのベンジリデン誘導体等が挙げられ、ま
た、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロ
ナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモ
ンモリロナイトクレー等の有機変性粘土鉱物も含まれ
る。
【0029】粉体としては、通常の化粧料に使用される
ものであれば、その形状(球状、針状、板状等)、粒子
径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、
無孔質等)を問わずいずれのものも使用することがで
き、例えば、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジル
コニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウ
ム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、合成
雲母、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲
母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無
水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、
ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン
酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、
ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘク
トライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リ
ン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化
ホウ素、窒化ボロン、シリカ等;
【0030】有機粉体としては、ポリアミドパウダー、
ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプ
ロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタ
ン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグア
ナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポ
リメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルク
パウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロ
ン、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン
・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノー
ル樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラ
ミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、微結
晶繊維粉体、コメデンプン、ラウロイルリジン等;界面
活性剤金属塩粉体(金属セッケン)としては、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜
鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セ
チルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム
等;
【0031】有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チ
タン酸鉄等の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系
顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、
カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンゴバイオレッ
ト、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化ク
ロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等
の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、ター
ル系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化した
もの、およびこれらの粉体を複合化した複合粉体等;パ
ール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被
覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ
塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チ
タン被覆着色雲母等;
【0032】金属粉末顔料としては、アルミニウムパウ
ダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;ター
ル色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106
号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色
205号、赤色220号、赤色226号、赤色227
号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色
505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色2
03号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色
2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色2
01号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、
橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色20
7号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン
酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる
粉体で、これらの粉体を複合化したり、油剤、シリコー
ンまたはフッ素化合物で表面処理を行った粉体でも良
く、必要に応じて一種または二種以上用いることができ
る。
【0033】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル
等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル
等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸
オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒド
ロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収
剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収
剤等が挙げられる。
【0034】保湿剤としては、ソルビトール、キシリト
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリ
セリン、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コン
ドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられ
る。
【0035】防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アル
キルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビ
ン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、
抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソル
ビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタ
クレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、
感光素、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0036】酸化防止剤としては、トコフェロール、ブ
チルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエ
ン等、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコー
ル酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等、キ
レート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム、ポ
リリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸
等、清涼剤としては、L−メントール、カンフル等、抗
炎症剤としては、アラントイン、グリシルレチン酸、ト
ラネキサム酸、アズレン等が挙げられる。
【0037】美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブ
チン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロ
イヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血
液抽出液等の細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレ
ニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸
β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロ
ン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タ
ンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロー
ル、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレー
ト、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラ
パミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促
進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、
チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
【0038】ビタミン類としては、ビタミンA油、レチ
ノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等の
ビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラ
ビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリド
キシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタ
ミンB6類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸
ジパルミチン酸エステル等のビタミンC類、パントテン
酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテ
ニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエー
テル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コ
レカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニ
コチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸
類、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフ
ェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハ
ク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタ
ミンP、ビオチン等が挙げられる。
【0039】アミノ酸類としては、アルギニン、アスパ
ラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリ
ン、ロイシン、トリプトファン等、核酸としては、デオ
キシリボ核酸等、ホルモンとしては、エストラジオー
ル、エチニルエストラジオール等が挙げられる。
【0040】本発明においては、化粧料とは、ファンデ
ーション、メークアップ下地、頬紅、アイシャドウ、マ
スカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート
剤、口紅等のメークアップ化粧料、化粧水、乳液、クリ
ーム、パック、マッサージ料、リップクリーム、ハンド
クリーム、洗浄剤等の皮膚化粧料、頭髪化粧料のみなら
ず、外用医薬品などの使用時に感触が問題とされる、皮
膚に外用されるすべての製品を包含する。また、剤型
も、クリーム、乳液等の水中油型(O/W)、油中水型
(W/O)のエマルションから、口紅等の油性固形化粧
料、化粧水等のローション、さらにペースト状、ゲル
状、パウダー状等種々の携帯を選択することができる。
【0041】
【実施例】以下に、本発明の実施例および参考例を挙げ
て説明するが、本発明は、これらの実施例によって限定
されるものではない。実施例中濃度を表す%は重量%を
表す。 参考例1 高分子量キサンタンガムの製造 キサンタンガム粉末(「ケルトロール」、ザ・ニュート
ラスウィート・ケルコカンパニー・ア・ユニット・オブ
・モンサント・カンパニー社製、乾燥減量12重量%)
10gを減圧下(空気、60mmHg)において115
℃で3時間加熱して高分子量キサンタンガムを得た。こ
の高分子量キサンタンガムの0.01〜0.09%水溶
液を調製し、その光散乱と屈折率増分を測定して、Zi
mm解析を行い見かけの重量平均分子量を求めた。光散
乱は、大塚電子社製DSL−7000を用い、また、屈
折率増分については、大塚電子社製DRM−1030を
使用して測定した。その結果、見かけの重量平均分子量
は、従来品のキサンタンガム(上記「ケルトロール」)
では315〜370万であり、上記高分子量キサンタン
ガムは2000万以上であった。
【0042】参考例2 粘度の測定 参考例1で調製した高分子量キサンタンガムの0.5、
1.0、1.5および2.0%水溶液を調製し、その粘
度を測定した。その結果を表1に示す。得られた結果か
ら明らかなように、該高分子量キサンタンガムは、従来
品に比較して高い粘性を有していた。
【0043】
【表1】
【0044】実施例1および比較例1 下記表2に示す組成の乳液を製造し、経時安定性につい
て評価した。
【0045】
【表2】
【0046】(製造方法) A:成分8〜12を均一に混合し、70℃とする。 B:成分1〜7を均一に混合し、70℃とする。 C:AにBを添加して乳化混合し、冷却して乳液を得
た。
【0047】(評価方法) 1.安定性 上記のごとく調製した乳液を40℃の恒温槽にセット
し、1か月後の状態を肉眼にて観察した。その評価結果
を表2に併せて示す。
【0048】2.使用感 専門評価パネル20名による使用テストを行い、塗布時
ののび広がり、しっとり感、ぬるぬる感のなさ、べたつ
き感のなさについて下記の規準で5段階評価し、その平
均点から判定した。 [評価規準] 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 [判定] ◎:平均点4.5点以上 ○:平均点3.5点以上4.5点未満 △:平均点2.5点以上3.5点未満 ×:平均点2.5点未満 得られた結果を表2に併せて示す。
【0049】得られた結果から明らかなように、本発明
に係る実施例1の乳液は優れた経時安定性を有し、使用
感も良好なものであった。それに対し、従来品としての
比較例1の乳液ではクリーミング(分離)を生じ、ぬる
ぬる感やべぬつき感があるなど使用感においても十分な
ものではなかった。
【0050】 実施例2 化粧水 (成分) (%) 1.ポリオキシエチレン(20)オレイルアルコール 0.5 2.香料 適量 3.エタノール 10.0 4.ジプロピレングリコール 6.0 5.ポリエチレングリコール 5.0 6.防腐剤 適量 7.キサンタンガム(参考例1で製造したもの) 0.05 8.L−アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム塩 0.5 9.精製水 残量
【0051】(製造方法) A:成分4〜9を均一に加熱混合し、冷却する。 B:成分1〜3を均一に加熱混合し、Aに添加混合して
化粧水を得た。得られた化粧水は安定性に優れ、良好な
使用感を有する化粧水であった。
【0052】 実施例3 クリーム (成分) (%) 1.セチルアルコール 5.0 2.ステアリン酸 3.0 3.ワセリン 5.0 4.スクワラン 10.0 5.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 7.0 6.1,3−ブチレングリコール 5.0 7.グリセリン 5.0 8.モノステアリン酸プロピレングリコールエステル 3.0 9.ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 3.0 10.香料 適量 11.トリエタノールアミン 1.0 12.キサンタンガム(参考例1で製造したもの) 0.3 13.L−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩 1.0 14.精製水 残量
【0053】(製造方法) A:成分11〜14を均一に加熱混合し、70℃とす
る。 B:成分1〜10を均一に加熱混合し、70℃とする。 C:AにBを添加して乳化混合し、冷却してクリームを
得た。 得られたクリームは安定性に優れ、良好な使用感を有す
るクリームであった。
【0054】 実施例4 乳液 (成分) (%) 1.セチルアルコール 1.0 2.ミツロウ 0.5 3.ワセリン 2.0 4.スクワラン 6.0 5.ジメチルポリシロキサン 2.0 6.ポリオキシエチレン(10)モノオレイン酸エステル 1.0 7.モノステアリン酸グリセリル 1.0 8.香料 適量 9.グリセリン 4.0 10.ジプロピレングリコール 4.0 11.キサンタンガム(参考例1で製造したもの) 0.15 12.L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0 13.精製水 残量
【0055】(製造方法) A:成分9〜13を均一に加熱混合し、70℃とする。 B:成分1〜8を均一に加熱混合し、70℃とする。 C:AにBを添加して乳化混合し、冷却して乳液を得
た。 得られた乳液は安定性に優れ、良好な使用感を有する乳
液であった。
【0056】 実施例5 クレンジングジェル (成分) (%) 1.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.5 2.香料 適量 3.防腐剤 適量 4.エタノール 15.0 5.1,3−ブチレングリコール 3.0 6.グリセリン 3.0 7.キサンタンガム(参考例1で製造したもの) 0.3 8.ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 9.精製水 残量
【0057】(製造方法) A:成分5〜9を均一に加熱混合し、冷却する。 B:成分1〜4を均一に混合し、Aに添加混合してクレ
ンジングジェルを得た。 得られたクレンジングジェルは安定性に優れ、使用感の
良好なクレンジングジェルであった。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の化粧料
は、特定高分子量のキサンタンガムを配合することによ
り、経時安定性が良好で、使用感に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生稲 淳一 神奈川県横須賀市小矢部2−21−22−503 (72)発明者 西田 穣 神奈川県横須賀市野比3−1−6−307 (72)発明者 照井 優子 神奈川県鎌倉市寺分1−13−15 木ノ下荘 206号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式で表され、かつ見かけの重量
    平均分子量が1600万以上であるキサンタンガムを含
    有することを特徴とする化粧料。 【化1】
  2. 【請求項2】 さらに塩類を含有する請求項1記載の化
    粧料。
  3. 【請求項3】 塩類がL−アスコルビン酸無機酸エステ
    ルの塩から選ばれる少なくとも1種である請求項2記載
    の化粧料。
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