JP4404338B2 - 皮膚用化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚用化粧料に関するものであり、さらに詳しくは、化粧効果の持続性に優れているとともに、塗布時の延びが十分でべたつき感のない皮膚用化粧料に関する。
一般に、油性化粧料は、皮膚に対する密着性が良好で、化粧効果の持続性を有するものである反面、これを構成する油性成分(シリコーン油以外の油性成分)に起因して、皮膚へ塗布する際に延び(ひろがり)にくく、また、べたつき感を生じる傾向がある。
油性化粧料による化粧効果の持続性を維持しながら、べたつき感を軽減して延ばしやすくすること等を目的として、高分子量のシリコーンを配合する技術(特許文献1参照);アミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコーンを配合する技術(特許文献2および特許文献3参照);直鎖状のポリエーテル変性シリコーン(オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量が400〜10,000であるポリオキシアルキレン−オルガノポリシロキサン交互ブロック共重合体)を配合する技術(特許文献4および特許文献5参照)が提案されている。
しかしながら、これらの特許文献1〜特許文献5に開示された何れの化粧料によっても、化粧効果の持続性と、べたつき感を軽減して延ばしやすくする(展延性の向上)という相反する効果をバランスよく発揮することはできない。
上記のように、従来公知の皮膚用化粧料においては、化粧効果の持続性が良好であるものは、塗布時における延びが不十分で、べたつき感を生じる傾向があり、化粧効果の持続性に優れているとともに、塗布時における延びが良好で、べたつき感を生じさせない皮膚用化粧料は知られていない。
一方、最近の傾向として、グロス感(艶・光沢性)に優れた被膜を形成することができる化粧料が望まれている。
特開平10−72319号公報 特開平5−32527号公報 特開平5−32534号公報 特開平4−234307号公報(請求項2、実施例1〜4) 特開平7−277923号公報
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の第1の目的は、化粧効果の持続性に優れている皮膚用化粧料を提供することにある。
本発明の第2の目的は、塗布時における延び(展延性)が良好で、べたつき感を生じさせない皮膚用化粧料を提供することにある。
本発明の第3の目的は、化粧効果の持続性に優れているとともに、塗布時における延び(展延性)が良好で、べたつき感を生じさせない皮膚用化粧料を提供することにある。
本発明の第4の目的は、グロス感(艶・光沢性)に優れた化粧被膜を形成することのできる皮膚用化粧料を提供することにある。
本発明の第5の目的は、使用感の良好な皮膚用化粧料を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有し、オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量および全体の平均分子量が一定以上であるポリオキシアルキレン−オルガノポリシロキサン交互ブロック共重合体を油性成分と併用することにより、化粧効果の持続性に優れているものでありながら、塗布時における展延性が良好でべたつき感のない皮膚用化粧料が得られることを見出し、かかる知見に基いて本発明を完成するに至った。
本発明の皮膚用化粧料は、油性成分(以下、「油性成分(A)」ともいう。)と;下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキレン−オルガノポリシロキサン交互ブロック共重合体(以下、「ブロック共重合体(B)」ともいう。)とを含有することを特徴とする。
Figure 0004404338
〔式中、R1 は、互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基を表し、Y1 は、2価の有機基を表し、R2 は、互いに独立して、水素原子、水酸基、置換または無置換の1価の炭化水素基、アルコキシ基、あるいは式:−Y1 −O−(C2 4 O)b1(C3 6 O)b2−Y2 (Y2 は、水素原子または置換もしくは無置換の1価の炭化水素基を示す。)で表される基であり、aは、1以上の整数、b1は、1以上の整数、b2は、0または1以上の整数、cは、1以上の整数である。式:−(SiR1 2 O)a SiR1 2 −で表されるオルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は10,500以上であり、オルガノポリシロキサンブロックは、このブロック共重合体(B)の50〜99質量%を構成し、式:−(C2 4 O)b1(C3 6 O)b2−で表されるポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は130〜10,000であり、このブロック共重合体(B)の平均分子量は50,000以上である。〕
本発明の皮膚用化粧料においては、油性成分(A)100質量部に対して、ブロック共重合体(B)を0.1〜300質量部の割合で含有することが好ましい。
また、油性成分(A)として、シリコーン油を含有することが好ましい。
(1)本発明の皮膚用化粧料は、化粧効果の持続性(化粧持ち効果)に優れているとともに、塗布時における延び(展延性)が良好で、べたつき感を生じさせない。
(2)本発明の皮膚用化粧料によれば、グロス感(艶・光沢性)に優れた化粧被膜を形成することができ、良好な使用感を与えることができる。
(3)本発明の皮膚用化粧料は、油性化粧料の好ましい性質(例えば、皮膚に対する良好な密着性)を有している。
本発明の皮膚用化粧料は、油性成分(A)と、ブロック共重合体(B)とを必須成分として含有してなる。
本発明の皮膚用化粧料を構成する油性成分(A)としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、固体、半固体、液状の何れのものであってもよく、例えば天然動植物油脂類、半合成油脂、炭化水素油、高級アルコール、エステル油、フッ素系油剤およびシリコーン油などが包含される。
油性成分(A)として使用される「天然動植物油脂類」および「半合成油脂」としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油、脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ポリオキシエチレン(POE)ラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルおよび卵黄油などが挙げられる。
「炭化水素油」としては、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、流動イソパラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリンなど;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸およびエルカ酸などが挙げられる。
「高級アルコール」としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)およびモノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)などが挙げられる。
「エステル油」としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸n−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリルなど;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリルなどが挙げられる。
「フッ素系油剤」としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタンなどが挙げられる。
本発明においては、油性成分(A)としてシリコーン油を含有することが好ましい。
ここに、「シリコーン油」としては、例えば、重合度(シロキサン鎖中のケイ素数)が10以上のジメチルポリシロキサンおよびそのメチル基の一部が置換された、液状〜ガム状およびワックス状のものが挙げられる。シロキサン鎖は分岐鎖を持っていてもよく、一部架橋していてもよい。置換基としては、炭素数2〜500の直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基(例えばフェニル基、2−フェニルエチル基)、アミノ置換アルキル基(例えば−C3 6 NH2 、−C3 6 NHC2 4 NH2 )、糖誘導体基、グリセリル基、ポリグリセリル基などが挙げられる。特に好ましいものとして、重合度10〜400のジメチルポリシロキサンが挙げられる。
本発明の皮膚用化粧料は、特定の構造を有するブロック共重合体(B)を含有する点に特徴がある。ここに、ブロック共重合体(B)を示す上記一般式(1)中、R1 は互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基である。
脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、フェニル基、フェネチル基などを挙げることができ、メチル基およびフェニル基が好ましい。
1 で表されるアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロペニロキシ基、メトキシエトキシ基、フェニルオキシ基、アセトキシ基、シクロヘキシルオキシ基およびドデカニルオキシ基のような、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基を挙げることができ、メトキシ基およびエトキシ基が好ましい。
上記一般式(1)において、Y1 で表される2価の有機基は、炭素−ケイ素結合によって、オルガノポリシロキサンブロックを構成するケイ素原子に結合し、酸素原子を介して、ポリオキシアルキレンブロック〔ポリ(オキシエチレン)(オキシプロピレン)ブロック〕と結合している。
1 で表される有機基の具体例としては、―R16―、―R16―CO−、―R16―NHCO−、―R16―NHCONHR17―NHCO−および―R16―OOCNH―R17―NHCO−〔式中、R16は、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などのアルキレン基、R17は、アルキレン基、−C6 4 −、−C6 4 −C6 4 −、−C6 4 −CH2 −C6 4 −、−C6 4 −CH(CH3 )−C6 4 −などのアリーレン基を示す。〕である。
1 で表される好適な有機基としては、−CH2 CH2 −、−CH2 CH2 CH2 −、−CH2 CH(CH3 )CH2 −、−(CH2 4 −、−(CH2 2 CO−、−(CH2 3 NHCO−、−(CH2 3 NHCONHC6 4 CO−または−(CH2 3 OOCNHC6 4 NHCO−などを挙げることができる。これらのうち、−CH2 CH2 −、−CH2 CH2 CH2 −、−CH2 CH(CH3 )CH2 −などのアルキレン基が好ましく、−CH2 CH(CH3 )CH2 −が最も好ましい。
上記一般式(1)において、R2 は、互いに独立して、水素原子、水酸基、置換または無置換の1価の炭化水素基、アルコキシ基、あるいは式:−Y1 −O−(C2 4 O)b1(C3 6 O)b2−Y2 (Y2 は、水素原子または置換もしくは無置換の1価の炭化水素基を示し、Y1 は、上記の定義のとおりである。)で表される基である。
2 で表される置換または無置換の1価の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、アミノプロピル基、グリシドキシプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基およびドデシル基のような、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6のアルキル基;ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基およびオクテニル基のような、炭素数2〜8、好ましくは炭素数2〜6のアルケニル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基およびシクロヘキシル基のような、炭素数3〜8、好ましくは5〜7のシクロアルキル基;トリフルオロプロピル基、パーフルオロオクチルエチル基、クロロプロピル基およびペンタクロロオクチル基のような炭素数1〜8、好ましくは1〜6のハロゲン化アルキル基;アセチル基、プロピオニル基、ペンタノイル基およびオクタノイル基のような炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜7の脂肪族アシル基;ベンゾイル基およびベンジルカルボニル基のような炭素数7〜15、好ましくは炭素数7〜11の芳香族アシル基;フェニル基、トリル基、キシリル基およびナフチル基のような炭素数6〜14、好ましくは炭素数6〜10のアリール基;並びにベンジル基およびフェネチル基のような炭素数7〜15、好ましくは7〜11のアラルキル基などを挙げることができる。これらのうち、メチル基およびフェニル基が好ましい。
式:−Y1 −O−(C2 4 O)b1(C3 6 O)b2−Y2 で表される基(R2 を構成する基)において、Y2 は、水素原子または置換もしくは無置換の1価の炭化水素基を示す。Y2 で表される置換または無置換の1価の炭化水素基としては、上記のR2 で表されるものとして例示した基と同様の基を挙げることができる。
2 で表される好適な基としては、−CH=CH2 、−CH2 CH=CH2 、−CH2 C(CH3 )=CH2 、−(CH2 2 −CH=CH2 などのアルケニル基、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基およびアセチル基を挙げることができる。
上記一般式(1)において、aは、1以上の整数であり、好ましくは140〜1350の整数、更に好ましくは160〜400の整数である。
b1は、1以上の整数であり、好ましくは3〜220の整数、更に好ましくは7〜60の整数である。
b2は、0または1以上の整数であり、好ましくは0〜170の整数、更に好ましくは0〜50の整数である。
cは、1以上の整数であり、好ましくは5〜50の整数、更に好ましくは10〜50の整数である。
式:−(SiR1 2 O)a SiR1 2 −で表されるオルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は、通常10,500以上とされ、好ましくは10,500〜100,000、さらに好ましくは12,000〜30,000とされる。
オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量が10,500未満のブロック共重合体を含有する皮膚用化粧料は、塗布時の延び(展延性)および化粧効果の持続性に劣るものとなる。また、そのような皮膚用化粧料によっては、良好なグロス感を有する化粧被膜を形成することはできない。
ブロック共重合体(B)におけるオルガノポリシロキサンブロック(全量)の構成割合としては、通常50〜99質量%とされ、好ましくは70〜99質量%、さらに好ましくは90〜99質量%とされる。
オルガノポリシロキサンブロック構成割合が50質量%未満のブロック共重合体を含有する皮膚用化粧料によっては、塗布時の延び(展延性)および化粧効果の持続性に劣るものとなる。一方、この構成割合が99質量%を超えるブロック共重合体を含有する皮膚用化粧料によっても、化粧効果の持続性が不十分で、化粧崩れなどが生じやすくなる。
式:−(C2 4 O)b1(C3 6 O)b2−で表されるポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は、通常130〜10,000とされ、好ましくは310〜5,000、更に好ましくは440〜3,000とされる。
ポリオキシアルキレンブロックの平均分子量が130未満のブロック共重合体を含有する皮膚用化粧料、および平均分子量が10,000を超えるブロック共重合体を含有する皮膚用化粧料の何れであっても、塗布時の延び(展延性)および化粧効果の持続性に劣るものとなる。
ブロック共重合体(B)を構成するポリオキシアルキレンブロックにおいて、オキシエチレン基(−C2 4 O−)およびオキシプロピレン基(−C3 6 O−)は、ランダムに結合されていてもよいし、ブロック状に結合されていてもよい。
好適なポリオキシアルキレンブロックを示す上記式において、繰り返し数(b1/b2)としては、(3〜220/0〜170)であることが好ましく、更に好ましくは(7〜60/0〜50)、特に好ましくは(10〜35/0〜35)とされる。
ブロック共重合体(B)の平均分子量は、通常50,000以上とされ、好ましくは55,000以上、更に好ましくは100,000〜2,000,000、特に好ましくは150,000〜1,000,000とされる。
平均分子量が50,000未満のブロック共重合体を含有する皮膚用化粧料によっては、化粧効果の持続性を十分に発揮することができない。
本発明の皮膚用化粧料におけるブロック共重合体(B)の含有割合としては、油性成分(A)100質量部に対して、0.1〜300質量部であることが好ましく、更に好ましくは0.3〜200質量部、特に好ましくは0.3〜100質量部とされる。
ブロック共重合体(B)の含有割合が過小である場合には、本発明の目的を十分に達成することができない。一方、この含有割合が過大である場合には、油性成分(A)による好適な感触や仕上がり時の外観が阻害されることがある。
本発明の皮膚用化粧料には、その目的に応じて、通常の化粧料を構成する種々の成分を任意成分として含有させることができる。かかる任意成分としては、界面活性剤を挙げることができる。このような界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性および両性のものがあるが、本発明においては特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。
以下に具体的に例示すると、アニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミンなどの脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸およびその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルおよびアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油などの硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤などが挙げられる。
ここに、好適なアニオン性界面活性剤として、脂肪酸セッケン、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−長鎖アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などが例示される。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアミノアルコール脂肪酸誘導体などのアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩などが挙げられる。
ここに、好適なカチオン性界面活性剤として、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェートおよびセチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェートなどの第四級アンモニウム塩が例示される。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール酸エステル、ポリエチレングリコール酸エステル、ショ糖酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミドなどが挙げられる。
ここに、好適な非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルアリルポリオキシエチレンエーテル、アルキロールアミド、アルキルグリセリンエーテル型ポリオキシエチレンエーテル、プロピレングリコールエステルのポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリンと脂肪酸のエステルのポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸のソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールポリオキシエチレンの脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレン−オルガノポリシロキサン共重合体〔ブロック共重合体(B)を除く。〕などが例示される。
両性界面活性剤としては、ベタイン型(カルボキシベタイン・スルホベタイン)、アミドベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型などが挙げられる。
本発明の皮膚用化粧料には、その目的に応じて粉体や着色剤を用いることができる。このような粉体や着色剤は、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状など)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級など)、粒子構造(多孔質、無孔質など)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば、無機粉体、有機粉体、および界面活性剤金属塩粉体のような粉体、有色顔料、パール顔料、タール色素、金属粉末顔料、および天然色素のような着色剤が挙げられる。
無機粉体の具体例としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカなどが挙げられる。
有機粉体の具体例としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、シリコーンパウダー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン粉末、ラウロイルリジンなどが挙げられる。更に、大部分が−[Si−O−]n −骨格からなる有機粉末も好ましいものとして挙げられる。この場合、分子内の一部に−Si(CH2 m −Si−結合を有してもよい。
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)の具体例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウムなどが挙げられる。
有色顔料の具体例としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄などの無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土などの無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラックなどの無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレットなどの無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルトなどの無機緑色顔料、紺青、群青などの無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、およびこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体などが挙げられる。
パール顔料の具体例としては、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母など;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダーなどが挙げられる。
タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号など;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシンなどから選ばれる粉体が挙げられる。
これらの粉体は本発明の効果を妨げない範囲で、粉体の複合化や一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤などで処理したものも使用することができ、必要に応じて一種、または二種以上用いることができる。
本発明の皮膚用化粧料には、その目的に応じて、分子構造中にアルコール性水酸基を有する少なくとも1種の化合物を用いることもできる。本発明において添加することのできるアルコール類としては、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール、ソルビトール、マルトースなどの糖アルコールなどがあり、ステロールとしては、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロールなどがある。本発明においては、特に水溶性の一価アルコール、および/または、水溶性の多価アルコールを使用することが好ましい。
また、本発明の皮膚用化粧料には、増粘剤、懸濁剤、または乳化安定剤として水溶性高分子を含めることもできる。水溶性高分子としては、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガムなどの植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルランなどの微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチンなどの動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプンなどのデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどのアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマーなどのビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミドなどのアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなど他の合成水溶性高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸などの無機系水溶性高分子などがある。
また、アニオン性の水溶性高分子として、前述したアラビアゴム、カラギーナン、ペクチン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマーなどのほか、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸およびこれらの塩などが挙げられる。
また、カチオン性の水溶性高分子として、カチオン変性セルロースエーテル誘導体〔ポリマーJR(U.C.C)等〕、カチオン性デンプン、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドのポリマー〔マーコート(Merk)等〕、ポリアクリル酸誘導体四級アンモニウム〔Cartex(National Starch等)〕、ポリアミド誘導体四級アンモニウム(Sandoz等)、ポリオキシエチレンポリアルキレンポリアミン〔ポリコート(HENKEL)等〕などが挙げられる。
また、両性の水溶性高分子として、カルボキシル基やスルホン酸基などの陰イオン性基を有するモノマーと塩基性窒素を有するモノマーとの共重合体、カルボキシベタイン型モノマーの重合体または共重合体、カルボキシル基やスルホン酸基などの陰イオン性基を陽イオン性ポリマーに導入したもの、塩基性窒素含有基を陰イオン性ポリマーに導入したもの、アクリルアミドなどの非イオン性基を有するモノマーと陰イオン性基を有するモノマーと塩基性窒素含有基を有するモノマーの共重合体などがある。両性の水溶性高分子としては、市販のものを用いることができ、例えばアクリル酸/ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミドの共重合体としてマーコートプラス3330(CALGON社製)などが挙げられる。
また、非イオン性の水溶性高分子として、前述したガラクタン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのほか、ヒドロキシエチルセルロース、デキストリンが挙げられる。
また、本発明の皮膚用化粧料には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンのような皮膜形成剤も含めることができ、これらも水溶性高分子である。
本発明の皮膚用化粧料には、上記成分の他、本発明の効果を妨げない範囲で通常の化粧料に使用される成分、例えば、水、皮膜形成剤、油溶性ゲル化剤、有機変性粘土鉱物、樹脂、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、防腐剤、抗菌剤、香料、薬剤、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤など)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物、蛋白または蛋白分解物、希釈剤(溶剤)などを添加することができる。
油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステートなどの金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミンなどのアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステルなどのデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトールなどのソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレーなどの有機変性粘土鉱物などから選ばれるゲル化剤が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸などの安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチルなどのアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチルなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルなどのケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチルなどのウロカニン酸系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−4' −メトキシ−ジベンゾイルメタンなどのジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤などが挙げられる。
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドなどがある。
防腐剤、抗菌剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノールなど、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール、エチルパラベン、ブチルパラベンなどがある。
酸化防止剤としては、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸など、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウムなど、キレート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸など、清涼剤としては、L−メントール、カンフルなど、抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸およびその塩、グリチルレチン酸およびグリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、アズレンなどが挙げられる。
美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物などの美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液などの細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリウムなどの血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸などの皮膚収斂剤、イオウ、チアントロールなどの抗脂漏剤などが挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどのビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチドなどのビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシントリパルミテートなどのビタミンB6類、ビタミンB12およびその誘導体、ビタミンB15およびその誘導体などのビタミンB類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウムなどのビタミンC類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールなどのビタミンE類、ビタミンH、ビタミンP、ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテルなどのパントテン酸類、ビオチンなどがある。アミノ酸類としては、グリシン、ヴァリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファンなど、核酸としては、デオキシリボ核酸など、ホルモンとしては、エストラジオール、エテニルエストラジオールなどが挙げられる。
蛋白または蛋白分解物としては、前述したゼラチン、コラーゲンのほか、大豆蛋白、絹フィブロイン、エラスチンなどが挙げられる。
希釈剤(溶剤)としては、前述した低級アルコールのほか、テトラクロロジフルオロエタン、炭素数2〜9のポリシロキサン(例えば、炭素数2〜9の直鎖状ジメチルポリシロキサン、炭素数4〜5の環状ジメチルポリシロキサン、これらのメチル基の一部をフェニル基で置換したもの)などが挙げられる。
本発明の皮膚用化粧料には、油中水型乳化物や水中油型乳化物などの乳化状のものも含まれる。
本発明の皮膚用化粧料は、その使用目的にあわせて、オイル状、クリーム状、ムース状、ゲル状、ワックス状、スティック状などの様々な形態を有することができる。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
以下の実施例で使用するブロック共重合体(B)として、下記のブロック共重合体(B−1)乃至(B−4)を用意した。
〔ブロック共重合体(B−1)〕
上記一般式(1)で示されるブロック共重合体。
〔但し、一般式(1)中、R1 は、メチル基;
1 は、式:−CH2 CH(CH3 )CH2 −で表される基;
2 は、式:−CH2 CH(CH3 )CH2 −O−(C2 4 O)14−CH2 C(CH3 )=CH2 で表される基;
aは199;
b1は14;
b2は0;
cは13;
オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は14,900であり、オルガノポリシロキサンブロックは、このブロック共重合体(B−1)の95.7質量%を構成し;
ポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は610であり;
このブロック共重合体(B−1)の平均分子量は218,000である。〕
〔ブロック共重合体(B−2)〕
上記一般式(1)で示されるブロック共重合体。
〔但し、一般式(1)中、R1 は、メチル基;
1 は、式:−CH2 CH(CH3 )CH2 −で表される基;
2 は、式:−CH2 CH(CH3 )CH2 −O−(C2 4 O)23(C3 6 O)6 −CH2 C(CH3 )=CH2 で表される基;
aは160;
b1は23;
b2は6;
cは7;
オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は12,000であり、オルガノポリシロキサンブロックは、このブロック共重合体(B−2)の88.7質量%を構成し;
ポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は1,360であり;
このブロック共重合体(B−2)の平均分子量は109,000である。〕
〔ブロック共重合体(B−3)〕
上記一般式(1)で示されるブロック共重合体。
〔但し、一般式(1)中、R1 は、メチル基;
1 は、式:−CH2 CH(CH3 )CH2 −で表される基;
2 は、式:−CH2 CH(CH3 )CH2 −O−(C2 4 O)20(C3 6 O)35−CH2 C(CH3 )=CH2 で表される基;
aは141;
b1は20;
b2は35;
cは24;
オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は10,600であり、オルガノポリシロキサンブロックは、このブロック共重合体(B−3)の77.8質量%を構成し;
ポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は2,900であり;
このブロック共重合体(B−3)の平均分子量は343,000である。〕
〔ブロック共重合体(B−4)〕
上記一般式(1)で示されるブロック共重合体。
〔但し、一般式(1)中、R1 は、メチル基;
1 は、式:−CH2 CH(CH3 )CH2 −で表される基;
2 は、式:−CH2 CH(CH3 )CH2 −O−(C2 4 O)46(C3 6 O)15−CH2 C(CH3 )=CH2 で表される基;
aは385;
b1は46;
b2は15;
cは29;
オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は28,500であり、オルガノポリシロキサンブロックは、このブロック共重合体(B−4)の90.7質量%を構成し;
ポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は2,900であり;
このブロック共重合体(B−4)の平均分子量は949,000である。〕
ブロック共重合体(B)に代えて以下の比較例で使用する変性シリコーンとして、下記の変性シリコーン(b−1)および(b−2)を用意した。
〔変性シリコーン(b−1)〕
下記化学式(1)で示される直鎖状変性シリコーン(ポリオキシアルキレン−ジメチルポリシロキサン交互ブロック共重合体)。
Figure 0004404338
変性シリコーン(b−1)において、オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は3,100(10,500未満)であり、このオルガノポリシロキサンブロックは、変性シリコーン(b−1)の58.1質量%を構成し;ポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は1,360であり;変性シリコーン(b−1)の平均分子量は10,300(50,000未満)である。
〔変性シリコーン(b−2)〕
下記化学式(2)で示される直鎖状変性シリコーン。

Figure 0004404338
変性シリコーン(b−2)において、オルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は3,100(10,500未満)であり、このオルガノポリシロキサンブロックは、変性シリコーン(b−2)の70.8質量%を構成し;ポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は610であり;変性シリコーン(b−2)の平均分子量は4,200(50,000未満)である。
<実施例1〜2および比較例1〜2(リップグロスの調製例)>
下記表1に示す配合処方に従って、各成分を90℃で十分に攪拌・溶融・混合して金型に注入し、型内で冷却・固化させることによりリップグロス(皮膚用化粧料)を製造した。得られたリップグロスは金型から取り出して容器に充填した。
得られたリップグロスの各々について、化粧歴10年以上の女性10名をパネラーとして、塗布時における延び(展延性)、べたつき感のなさ、グロス感(艶)の程度、および化粧効果の持続性〔塗布後4時間経過時において、塗布直後と同程度の状態(化粧効果)が維持されている場合に「良好」と評価する。〕の4つの項目の官能評価を行った。評価基準は下記のとおりである。
〔評価基準〕
「◎」:9名以上が良好と評価。
「○」:6〜8名が良好と評価。
「△」:3〜5名が良好と評価。
「×」:0〜2名が良好と評価。

Figure 0004404338
〔数値の単位は「質量部」である。(*)は油性成分であることを示す。〕
<実施例3〜6および比較例3〜4(口紅の調製例)>
下記表2に示す配合処方に従い、下記のようにして口紅(本発明の皮膚用化粧料)を製造した。
先ず、セレシンと、マイクロクリスタリンワックスと、ポリエチレン粉末と、トリ2エチルヘキサン酸グリセリンと、トリイソステアリン酸グリセリンと、ブロック共重合体(B)または変性シリコーン(比較例)と、流動イソパラフィンと、リンゴ酸ジイソステアリルと、スクワランと、ビタミンEとを加熱溶融混合し、次いで、赤色201号と、赤色202号と、赤色104号のアルミニウムレーキと、酸化鉄と、酸化チタンとを加えてロールミルにて均一に混合し、これを加熱して再溶融させた後、香料と着色雲母チタンとを加えて混合、脱気し、容器に充填し、これを冷却することにより口紅(皮膚用化粧料)を製造した。
得られた口紅の各々について、化粧歴10年以上の女性10名をパネラーとして、塗布時における延び(展延性)、および化粧効果の持続性(塗布後4時間経過時の状態と塗布時の対比)の2つの項目の官能評価を行った。評価基準は下記のとおりである。
〔評価基準〕
「◎」:8名以上が良好と評価。
「○」:6〜7名が良好と評価。
「△」:3〜5名が良好と評価。
「×」:0〜2名が良好と評価。

Figure 0004404338
〔数値の単位は「質量部」である。(*)は油性成分であることを示す。〕
<実施例7(ローションの調製例)>
下記に示す配合処方Aに従って、各成分を70〜80℃で十分に攪拌・溶融させた後、冷却することによりローション(本発明の皮膚用化粧料)を製造した。このようにして得られたローションは、延びがよいため塗布しやすいものであった。
〔配合処方A〕
(1)流動パラフィン(油性成分) … 2.0質量部
(2)オクタン酸セチル(油性成分) …10.0質量部
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン
「VS−7158」(日本ユニカー(株)製)…60.0質量部
(4)ブロック共重合体(B−1) …20.0質量部
(5)メチルフェニルポリシロキサン(油性成分) 「FZ−209」(日本ユニカー(株)製) … 8.0質量部
<実施例8(サンスクリーン乳液の調製例)>
下記に示す配合処方Bに従い、下記のようにしてサンスクリーン乳液(本発明の皮膚用化粧料)を製造した。
先ず、油相成分〔下記(1)〜(11)〕および水相成分〔下記(12)〜(13)〕のそれぞれを60℃に加熱して溶融させた後、油相成分(溶融物)に水相成分(溶融物)を加えてホモミキサーを用いて乳化させ、次いで、脱気・冷却することによりサンスクリーン乳液を製造した。
このようにして得られたサンスクリーン乳液は、塗布時における延びがよく、使用感の良好なものであった。
〔配合処方B〕
(1)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル … 5.0質量部
(2)二酸化チタン(疎水化処理品) … 5.0質量部
(3)酸化亜鉛(疎水化処理品) … 9.0質量部
(4)スクワラン(油性成分) …20.0質量部
(5)デカメチルシクロペンタシロキサン …23.0質量部
(6)ブロック共重合体(B−1) … 2.0質量部
(7)ジイソステアリン酸グリセリン … 2.0質量部
(8)有機変性モンモリロナイト … 0.5質量部
(9)パラオキシ安息香酸メチル … 0.05質量部
(10)パラオキシ安息香酸プロピル … 0.05質量部
(11)香料 … 適量
(12)精製水 …28.4質量部
(13)1,3−ブチレングリコール … 5.0質量部
<実施例9(サンオイルの調製例)>
下記に示す配合処方Cに従い、下記のようにしてサンスオイル(本発明の皮膚用化粧料)を製造した。
先ず、ミスチリン酸イソプロピルと、ジメチルシロキサンと、ブロック共重合体(B−1)とを十分に混合後、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルと、流動イソパラフィンと、酸化防止剤と、香料とを添加し、この系を攪拌することによりサンオイルを製造した。このようにして得られたサンオイルは、塗布時における延びがよく、使用感の良好なものであった。
〔配合処方C〕
(1)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル … 2.0質量部
(2)流動イソパラフィン(油性成分) …53.0質量部
(3)ミスチリン酸イソプロピル(油性成分) …10.0質量部
(4)ジメチルシロキサン(10mm2 /s)(油性成分) …30.0質量部
(5)ブロック共重合体(B−1) … 5.0質量部
(6)酸化防止剤 … 適量
(7)香料 … 適量
<実施例10(ファンデーションの調製例)>
下記に示す配合処方Dに従い、下記のようにしてファンデーション(本発明の皮膚用化粧料)を製造した。
先ず、プロピレングリコールにベントナイトを分散させて分散液を調製し、この分散液を精製水に加え、70℃でホモミキサー処理し、これに、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンと、トリエタノールアミンとを加えて更に攪拌した。その後、タルクと、二酸化チタンと、ベンガラと、黄酸化鉄と、黒酸化鉄とを攪拌しながら添加し、70℃でホモミキサー処理した。次いで、防腐剤と、ステアリン酸と、イソヘキサデシルアルコールと、モノステアリン酸グリセリンと、液状ラノリンと、流動パラフィンと、ブロック共重合体(B−1)とを70〜80℃で均一に溶融させたものを徐々に添加し、70℃でホモミキサー処理し、45℃に冷却後、香料を加え、室温まで冷却、脱気することによりファンデーションを製造した。
このようにして得られたファンデーションは、塗布時における延びがよく、化粧効果の持続性(化粧持ち)にも優れたものであった。
〔配合処方D〕
(1)タルク … 3.0質量部
(2)二酸化チタン … 5.0質量部
(3)ベンガラ … 0.5質量部
(4)黄酸化鉄 … 1.4質量部
(5)黒酸化鉄 … 0.1質量部
(6)ベントナイト … 0.5質量部
(7)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン… 0.9質量部
(8)トリエタノールアミン … 1.0質量部
(9)プロピレングリコール …10.0質量部
(10)精製水 …41.4質量部
(11)防腐剤 … 適量
(12)ステアリン酸(油性成分) … 2.2質量部
(13)イソヘキサデシルアルコール(油性成分) … 7.0質量部
(14)モノステアリン酸グリセリン … 2.0質量部
(15)液状ラノリン(油性成分) … 2.0質量部
(16)流動パラフィン(油性成分) … 8.0質量部
(17)ブロック共重合体(B−1) … 8.0質量部
(18)香料 … 適量
<実施例11(マスカラの調製例)>
下記に示す配合処方Eに従い、下記のようにしてマスカラ(本発明の皮膚用化粧料)を製造した。
先ず、軽質流動イソパラフィンと、固形パラフィンと、ブロック共重合体(B−1)と、ラノリンワックスと、セスキオレイン酸ソルビタンと、防腐剤と、香料とを混合し、この混合物を70℃に加温した。一方、精製水に酸化鉄(黒)を加えてホモミキサーで分散した後、ポリアクリル酸エステルエマルジョンを加え、この水溶液を70℃に加温した。前記混合物に前記水溶液を加えホモミキサーにて均一に乳化分散した後、脱気、冷却することによりマスカラを製造した。
このようにして得られたマスカラは睫毛に付着しやすく、グロス感(艶)があり、しかも化粧効果の持続性にも優れたものであった。
〔配合処方E〕
(1)酸化鉄(黒) …10.0質量部
(2)精製水 …10.0質量部
(3)ポリアクリル酸エステルエマルション…30.0質量部
(4)軽質流動イソパラフィン(油性成分)…30.0質量部
(5)固形パラフィン(油性成分) … 5.0質量部
(6)ブロック共重合体(B−1) … 3.0質量部
(7)ラノリンワックス(油性成分) … 8.0質量部
(8)セスキオレイン酸ソルビタン … 4.0質量部
(9)防腐剤 … 適量
(10)香料 … 適量
<実施例12(サンスクリーンジェルの調製例)>
下記に示す配合処方Fに従い、下記のようにしてサンスクリーンジェル(本発明の皮膚用化粧料)を製造した。
先ず、有機変性モンモリロナイトを、流動パラフィンの一部に添加して膨潤させた後、強く攪拌することにより均一に分散させた。次いで、この分散体に、流動パラフィンの残部と、パラメトキシケイ皮酸オクチルと、オリーブオイルと、ブロック共重合体(B−2)と、BHT(酸化防止剤)と、着色料と、香料とを添加し、これを均一に混合することによりサンスクリーンジェルを製造した。
このようにして得られたサンスクリーンジェルは、べたつき感がなく、塗布時における延びもよいものであった。
〔配合処方F〕
(1)パラメトキシケイ皮酸オクチル… 2.0質量部
(2)流動パラフィン(油性成分) …68.0質量部
(3)オリーブオイル(油性成分) …20.0質量部
(4)有機変性モンモリロナイト … 5.0質量部
(5)ブロック共重合体(B−2) … 5.0質量部
(6)BHT(酸化防止剤) … 適量
(7)着色料 … 適量
(8)香料 … 適量
<実施例13(マッサージクリームの調製例)>
下記に示す配合処方Gに従い、下記のようにしてマッサージクリーム(本発明の皮膚用化粧料)を製造した。
先ず、精製水と、1,3ブチレングリコールと、ホウ砂とを70℃で加熱混合して水溶液を調製した。一方、ワセリンと、固形パラフィンと、流動パラフィンと、ブロック共重合体(B−2)と、ミツロウとを加熱混合後、これに、モノステアリン酸グリセリンと、POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステルと、防腐剤と、酸化防止剤と、香料とを加えて混合し70℃に保持した。この混合物に、前記水溶液を徐々に添加し、予備乳化を行い、ホモミキサーにて乳化粒子を均一にした後、脱気、冷却することによりマッサージクリームを製造した。
このようにして得られたマッサージクリームは、べたつき感がなく、塗布時における延びもよいものであった。
〔配合処方G〕
(1)精製水 …20.8質量部
(2)1,3ブチレングリコール … 4.0質量部
(3)ホウ砂 … 0.2質量部
(4)ワセリン(油性成分) …10.0質量部
(5)固形パラフィン(油性成分) … 5.0質量部
(6)流動パラフィン(油性成分) …41.0質量部
(7)ブロック共重合体(B−2) … 5.0質量部
(8)ミツロウ(油性成分) …10.0質量部
(9)モノステアリン酸グリセリン … 2.0質量部
(10)POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル… 2.0質量部
(11)防腐剤 … 適量
(12)酸化防止剤 … 適量
(13)香料 … 適量
本発明の皮膚用化粧料の商品形態も特に限定されるものではなく、各種の化粧品として使用可能である。例えば、口紅、リップクリーム、リップグロス、ローション、アイライナー、マスカラ、ファンデーション、アンダーメーク、紫外線防御クリーム、サンオイル、サンスクリーン乳液、サンスクリーンジェル、マッサージクリーム、整髪剤などとして好適に使用することができる。

Claims (3)

  1. (A)油性成分と;
    (B)下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキレン−オルガノポリシロキサン交互ブロック共重合体とを含有する皮膚用化粧料。
    Figure 0004404338
    〔式中、R1 メチル基を表し、
    1 は、−CH 2 CH 2 −、−CH 2 CH 2 CH 2 −、−CH 2 CH(CH 3 )CH 2 −から選択されるアルキレン基を表し、
    2 は、互いに独立して、式:−1 −O−(C2 4 O)b1(C3 6 O)b2−Y2 (Y2 は、−CH=CH 2 、−CH 2 CH=CH 2 、−CH 2 C(CH 3 )=CH 2 、−(CH 2 2 CH=CH 2 から選択されるアルケニル基を示し、Y 1 は、上記の定義のとおりであり、b1およびb2は、下記の定義のとおりである。)で表される基であり、
    aは、1以上の整数、
    b1は、7〜60の整数、
    b2は、0〜50の整数、
    cは、1以上の整数である。
    式:−(SiR1 2 O)a SiR1 2 −で表されるオルガノポリシロキサンブロックの平均分子量は10,500以上であり、
    オルガノポリシロキサンブロックは、このブロック共重合体の50〜99質量%を構成し、
    式:−(C2 4 O)b1(C3 6 O)b2−で表されるポリオキシアルキレンブロックの平均分子量は310〜5,000であり、
    このブロック共重合体の平均分子量は150,000〜1,000,000である。〕
  2. 前記油性成分100質量部に対して、前記ポリオキシアルキレン−オルガノポリシロキサン交互ブロック共重合体を0.1〜300質量部の割合で含有する請求項1に記載の皮膚用化粧料。
  3. 前記油性成分として、シリコーン油を含有する請求項1または請求項2に記載の皮膚用化粧料。
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