JP5033567B2 - オイルクレンジング料 - Google Patents
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Description
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、手に取ったときや肌に塗布したときにタレ落ちが無く使用性に優れ、またクレンジング料に溶解・分散させた化粧や汚れを水で洗い流す際の洗い流し性が良好で、しかも洗い流し後のさっぱり感、膜感の無さに優れたオイルクレンジング料を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、次の次の成分(A)〜(C):
(A)糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上であるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル0.1〜20.0質量%
(B)液状油60.0〜94.9質量%
(C)常温で液状又はペースト状で、かつHLB値が7〜17の界面活性剤5.0〜30.0質量%
を含有することを特徴とするオイルクレンジング料である。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。まず、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの製造例を示す。
イヌリン(商品名「ラフティリンLS」ORAFTI社製、糖平均重合度10)10.8gにジメチルホルムアミド500gを加え、60℃で攪拌して溶解した。これにピリジン16gを加えて攪拌しながら塩化ステアロイル60.5g滴下し、2時間反応後ピリジン塩を濾別し、ジメチルホルムアミドを留去した。残渣にトルエンを加えて抽出し、ボウ硝にて乾燥後溶媒を留去した。残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル45gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分子数を示す)は2.7であった。
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル91gを滴下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル57gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度は2.8であった。
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル73gを滴下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル53gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度は2.2であった。
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ベヘノイル108gを滴下し、5時間反応後、精製水1.5L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンベヘン酸エステル67gを得た。このイヌリンベヘン酸エステルの脂肪酸平均置換度は2.7であった。
加水分解イヌリン(商品名「ラフティローズP−95」ORAFTI社製、糖重合度2〜7)を用いる以外は、合成例2と同様の操作を行い、目的物のイヌリンステアリン酸エステル56gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度は2.8であった。
表1に示す組成及び下記の製法でオイルクレンジング料を調製し、下記の評価方法により、使用性の良さ(タレ落ちのなさ)、化粧とのなじみの良さ、洗い流し後のさっぱり感(べたつきのなさ)、洗い流し後の膜感の無さの評価を実施し判定した。その結果も併せて表1に示す。
A:成分1〜14を80℃で溶解し、均一に混合する。
B:Aを容器に流し込み、室温まで冷却し、オイルクレンジング料を得た。
<評価>
専門パネル10名により、本発明品1〜3及び比較品1〜6の各試料について評価を行った。
(使用性の良さ―タレ落ちのなさ)
片手に5gとり、顔になじませるまでのタレ落ちの程度を評価した。
(化粧とのなじみの良さ)
油中水型リキッドファンデーションを上腕内側に塗布した後、オイルクレンジング料を5gとり、5回指を往復させて、ファンデーションとのなじみの良さを目視で評価した。
(洗い流し後のさっぱり感―べたつきのなさ、膜感の無さ)
全顔に油中水型リキッドファンデーションを塗布し、オイルクレンジング料を両手に5gずつとり、15秒間メイクとなじませた後、十分に水ですすいだ時の後肌のべたつきのなさ、膜感のなさを評価した。
なお、上記評価においては、パネル各人が下記評価基準aを用いて評点を付け、各試料毎にパネル全員の評点合計からその平均値を算出したものを、下記判定基準bを用いて判定した。
(評点) : (評価)
6 : 非常に良い
5 : 良い
4 : やや良い
3 : 普通
2 : やや悪い
1 : 悪い
0 : 非常に悪い
(判定) : (評点平均値)
◎ : 5点を超える
○ : 3.5点を超え、かつ、5点以下
△ : 1.5点を超え、かつ、3.5点以下
× : 1.5点以下
下記組成及び製法にて油性固形状クレンジング料を調製した。
(組成)
(成分) (質量%)
1.流動パラフィン 残量
2.パルミチン酸イソプロピル 10
3.ミリスチン酸イソプロピル 10
4.マカデミアナッツ油 5
5.ホホバ油 3
6.イソステアリン酸 1
7.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例3) 12
8.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(30EO) 5
9.イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(8EO) 10
10.酢酸トコフェロール 適量
11.BHT 適量
12.香料 適量
A:成分1〜11を80℃で溶解し均一に混合する。
B:Aを70℃に冷却し、成分12を混合する。
C:Bを容器に流し込み、室温まで冷却し、油性固形状クレンジング料を得た。
以上のようにして得られた油性固形状クレンジング料は、使用性が良く、化粧とのなじみの良さ、べたつきの無さ、洗い流し後の膜感の無さに優れたオイルクレンジング料であった。
下記組成及び製法にて油性液状クレンジング料を調製した。
(組成)
(成分) (質量%)
1.α−オレフィンオリゴマー(注1) 残量
2.パルミチン酸イソオクチル 10
3.米ぬか油 10
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 5
5.ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール(12) 5
6.トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20EO) 5
7.イソステアリン酸ポリエチレングリコール(10) 5
8.ジイソステアリン酸ジグリセリル 2
9.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例1) 4
10.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例4) 4
11.精製水 0.2
12.酢酸トコフェロール 適量
13.BHT 適量
14.香料 適量
注1:ノムコートHPD−C(日清オイリオ社製)
A:成分1〜13を80℃で溶解し均一に混合する。
B:Aを70℃に冷却し、成分14を混合する。
C:Bを容器に流し込み、室温まで冷却し、油性液状クレンジング料を得た。
以上のようにして得られた油性液状クレンジング料は、タレ落ちの無さ、化粧とのなじみの良さ、べたつきの無さ、洗い流し後の膜感の無さに優れたオイルクレンジング料であった。
Claims (2)
- 次の成分(A)〜(C):
(A)糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上であるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル0.1〜20.0質量%
(B)液状油60.0〜94.9質量%
(C)常温で液状又はペースト状で、かつHLB値が7〜17の界面活性剤5.0〜30.0質量%
を含有することを特徴とするオイルクレンジング料。 - 成分(A)が、糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルであって、且つ該脂肪酸エステルの総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基及びドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上のアシル基であるフラクトオリゴ脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1記載のオイルクレンジング料。
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