JP2009084229A - オイルクレンジング料 - Google Patents

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Abstract

【課題】タレ落ちが無く使用性に優れ、水で洗い流す際の洗い流し性が良好で、しかも洗い流し後のさっぱり感、膜感の無さに優れたオイルクレンジング料を提供する。
【解決手段】(A)糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上であるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル、(B)液状油、及び(C)常温で液状叉はペースト状で、かつHLB値が7〜17の界面活性剤を含有することを特徴とするオイルクレンジング料である。上記成分(A)を0.1〜20.0質量%、成分(B)を60.0〜94.9質量%、成分(C)を5.0〜30.0質量%配合することが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルでゲル化された液状油と界面活性剤の混合物を含有するオイルクレンジング料に関し、タレ落ちが無く、水での洗い流し性が良好で、洗い流し後のさっぱり感、膜感の無さに優れたオイルクレンジング料に関する。
肌上の化粧や汚れを落とすクレンジング料は、いわゆる界面活性剤型と溶剤型に大別される。界面活性剤型は、界面活性剤の洗浄作用によって化粧や汚れを除去するタイプである。このタイプは、クレンジング料を手に取り水を加えて泡立てて肌に塗布し、化粧や汚れを洗い落すもので、油膜感が残らなく、後肌がさっぱりしている。溶剤型は、溶剤の溶解作用によって化粧や汚れを除去するタイプである。このタイプは、クレンジング料を手に取りそのまま肌に塗布して、化粧や汚れをクレンジング料に溶解・分散させ、その後これを拭き取ったり、水洗して洗い流すものである。強固な油汚れを充分に除去するには、溶剤型のクレンジング料が適するので、このタイプのクレンジング料が種々開発されている。
溶剤型のクレンジング料は、その目的や用途に応じて、使用感、洗浄力、水洗性等を考慮し、各種の油剤、界面活性剤等を適宜選択し、それらを組み合わせることにより要求品質を満たす剤型開発がなされてきた。例えば、クレンジングローションなどの水系に界面活性剤を溶解した水性クレンジング料、油分を乳化した乳液状やクリーム状の乳化クレンジング料(W/O型、O/W型)、界面活性剤と多価アルコール、水からなる界面活性剤相或いは液晶相中に油剤を多量に分散させたゲル状クレンジング料、油性成分を主体として界面活性剤を溶解したオイルクレンジング料などがある。乳化クレンジング料は、適度な洗浄性と水洗性、手に取ったり肌に塗布したときのタレ落ち(液ダレ)の無い使用性、幅広い使用感を有していることから汎用されている。しかし、耐水性、耐久性の高いメイクアップ化粧料が開発され汎用されるようになるとともに、より洗浄力の高いクレンジング料が望まれるようになり、多量の油分による溶剤効果により化粧とのなじみが良く、また、水で洗い流した後の後肌がさっぱりすることからオイルクレンジング料が好まれるようになった。しかし、オイルクレンジング料は油性成分から成っているため、その粘度が配合する油剤に依存し、手に取ったときや肌に塗布したときにタレ落ちし易く、クレンジング行為中の使用性が悪い場合があった。
そこで、オイルクレンジング料の粘度を高めて使用性を向上させる目的で、例えば特許文献1に示されるように、常温で液状叉はペースト状でかつHLB値が5〜15である非イオン系界面活性剤と液体油を必須成分とする非水クレンジング料に、粘度を高めるために有機変性ベントナイト、疎水化ケイ酸、無水ケイ酸、デンプン脂肪酸エステル等の油性ゲル化剤を配合したり、また特許文献2に示されるように、クレンジング化粧料成分に、グリセリンと炭素数14〜20の二塩基酸と高級脂肪酸とから合成されたオリゴエステルを含むグリセリン系オリゴエステル系ゲル化剤を配合して固形状にしたりすることが提案されている。
特開昭62−108806号公報 特許第3655564号公報
しかしながら、上記の特許文献1に示されるようなデンプン脂肪酸エステル等の油性ゲル化剤を配合したオイルクレンジング料は、タレ落ちの無さといった使用性は向上するものの、洗い流した際にべたつきやぬめりといった油性感が残るため、さっぱり感が得られ難いという欠点を有していた。また特許文献2に示されるような固形状クレンジング料においても、タレ落ちの無さには優れるが、ゲル化剤が水で洗い流す際に乳化されにくく、ゲル化剤に由来する硬い膜感を後肌に感じてしまうという点で満足のいくものではなかった。
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、手に取ったときや肌に塗布したときにタレ落ちが無く使用性に優れ、またクレンジング料に溶解・分散させた化粧や汚れを水で洗い流す際の洗い流し性が良好で、しかも洗い流し後のさっぱり感、膜感の無さに優れたオイルクレンジング料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、液状油と界面活性剤の混合物を特定のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルでゲル化させたオイルクレンジング料が上記課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C)、
(A)糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上であるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル
(B)液状油
(C)常温で液状叉はペースト状で、かつHLB値が7〜17の界面活性剤
を含有することを特徴とするオイルクレンジング料である。
また本発明のオイルクレンジング料では、上記成分(A)を0.1〜20.0質量%、成分(B)を60.0〜94.9質量%、成分(C)を5.0〜30.0質量%配合することが好ましい。また、成分(A)は、糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルであって、且つ該脂肪酸エステルの総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基及びドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上のアシル基であるフラクトオリゴ脂肪酸エステルが好ましい。
本発明のオイルクレンジング料は、油ゲル化剤として成分(A)の糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルを用いることで、成分(B)の液状油及び成分(C)の界面活性剤をゲル化して、オイルクレンジング料をとろみ状から固形状にすることができ、手に取ったときや肌に塗布したときにタレ落ちが無く、使用性に優れたオイルクレンジング料とすることができる。しかも、本発明は、上記のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルをゲル化剤に用いたので、従来の油ゲル化剤を用いたのでは期待できない効果を発揮する。すなわち、このフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、フラクトオリゴ糖の持つ親水性に因り、成分(C)の特定の界面活性剤と併用することによって、オイルクレンジング料に、良好な水洗い流し性を付与でき、またこのオイルクレンジング料は、水洗後の後肌が、膜感を感じなく、べたつきやぬめりといった油性感が残ることのないさっぱり感をもつものとなる。
本発明を更に詳しく説明する。本発明の成分(A)は、糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルである。フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは公知である(特開平3−197409号公報、特開2002−193732号公報)。成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの原料であるフラクトオリゴ糖は、フルクトースを主要構成糖とするオリゴ糖である。フラクトオリゴ糖はいろいろな植物、例えばキク科、イネ科及びユリ科の根、茎、葉、種子等に含まれており、その構造は主鎖の結合様式が2→1結合のものと、2→6結合のものの2種類がある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラゴシン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バクモンドウ由来のフラクトオリゴ糖等が挙げられ、2→6結合のものとしてはフレアン、レバン、セラカン等が挙げられる。これらのフラクトオリゴ糖はいずれも使用できるが、とりわけイヌリンが物性面からも供給面からも好ましい。
本発明で用いる成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの糖平均重合度は10以上60以下である。この糖平均重合度10以上60以下のものは、成分(B)の液状油と成分(C)の界面活性剤の混合物を良好にゲル化することができる。糖平均重合度の測定法は、例えばL. De Leenheer, Starch 46(5), p193-196 (1994), Carbohydrates as Organic Raw Materials, Vol. III, p67-92 (1996)に記載されている。
フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、フラクトオリゴ糖の水酸基の水素原子をアシル基RCO−(ここでRは炭素数7〜32の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換したものである。すなわち、このフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、フラクトオリゴ糖にRCOOH(ここでRは前記と同じ)で表される脂肪酸又はその反応性誘導体、具体的には酸ハライド、酸無水物等を反応させることにより製造される。この反応は、従来公知の方法により行うことができる。例えば、フラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミド及びピリジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライド又は脂肪酸無水物を加え、60℃前後で約2時間反応させることにより得ることができる。
そして、本発明の成分(A)では、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上、すなわち一単糖単位当たり平均2.2個以上の水酸基が置換されたものを用いる。置換基が2.2以上であると、成分(B)の液状油及び成分(C)の界面活性剤を含有する基材への溶解性が良いためゲル構造をよりつくりやすいものとなり、安定性がより向上して分離などが起きにくい。一方、置換度が2.2より低いと、基材への溶解性が低いためゲル構造をつくりにくく、安定性の確保が困難な場合がある。
また、本発明の成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルのアシル基において、総アシル基の60モル%以上がヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基又はドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。これらのアシル基の総量が60モル%以上であれば、本発明のオイルクレンジング料の安定性がより向上する。アシル基の炭素鎖長に関し、ヘキサデカノイル基より炭素数の少ないアシル基ではゲル構造性の付与が充分でない場合があり、反対にドコサノイル基より炭素数の多いアシル基では使用時に重い感触を伴ったり、経時的にゲル化剤が析出する場合がある。
総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基又はドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上であるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルにおいて、他のアシル基としてはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、テトラデカノイル基、テトラコサノイル基、ヘキサコサノイル基、オクタコサノイル基、トリアコンタノイル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフトイル基等を例示することができる。
なお、本発明のオイルクレンジング料を固形状にした場合、安定性の確保と同時にゲルの収縮や亀裂を抑制したい場合には、成分(A)の糖平均重合度が10以上60以下で一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルのアシル基において、分岐炭化水素骨格を有するアシル基を含有させれば良い。この場合、分岐炭化水素骨格を有するアシル基は炭素数22以下であることが好ましく、炭素数18以下が特に好ましい。好適に使用される分岐炭化水素骨格を有するアシル基を例示すると、イソステアロイル基、イソヘキサデカノイル基、イソデカノイル基、イソオクタノイル基等を挙げることができる。
本発明のオイルクレンジング料において、成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、成分(B)の液状油と成分(C)の界面活性剤の混合物を、良好に且つ安定性良く、ゲル化できる。そのため、オイルクレンジング料をとろみ状から固形状にすることができ、手に取ったときや肌に塗布したときにタレ落ちが無く、使用性に優れたオイルクレンジング料とすることができる。また、このフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルでゲル化されたゲル化物は、水での洗い流し性がよく、水洗後の後肌は、膜感を感じなく、べたつきやぬめりといった油性感が残らない。この成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量はオイルクレンジング料中の0.1〜20.0質量%が好ましく、1.0〜15.0質量%が特に好ましい。0.1質量%未満では、粘性付与効果が十分でなく、タレ落ちする等使用性が悪くなる。また20.0質量%を超えると、使用時の伸びが重くなる等使用感触が悪くなり、また、洗い流し後の後肌のべたつきを生じる。
本発明の成分(B)の液状油には、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、脂肪酸類など化粧料一般に使用されるものが用いられる。具体的には、炭化水素類として流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワレン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン等が挙げられ、油脂類としてトウモロコシ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、アボカド油、米胚芽油、小麦胚芽油、アルモンド油、大豆油、菜種油、胡麻油、ツバキ油、サザンカ油、パーシック油、オリーブ油、茶実油、シソ実油、ミンク油、ヒマシ油、アマニ油、月見草油、ボレッジ油、トリイソオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル等が挙げられ、エステル油類としてミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、安息香酸アルキルエステル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリジイソステアリル、ホホバ油等が挙げられ、シリコーン油類として低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等があり、フッ素系油類としてパーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等が挙げられ、高級アルコールとしてオレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられ、脂肪酸類としてオレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。中でも、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、トリイソオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ジカプリン酸プロピレンギリコール、メチルフェニルポリシロキサンが好ましく用いられる。
本発明の成分(B)の液状油は、肌上の化粧や汚れをクレンジング料に溶解・分散させる作用をなす。成分(B)の配合量は、オイルクレンジング料中の60.0〜94.9質量%が好ましく、70.0〜90.0質量%が特に好ましい。60.0質量%未満では、化粧とのなじみが悪くなり、十分なメーク落とし効果が得られず、94.9質量%を超えると洗い流し性が悪くなり、また、洗い流し後のべたつきを生じる。
本発明で用いる成分(C)の、常温で液状叉はペースト状で、かつHLB値が7〜17の界面活性剤としては、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(5〜20モル)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(5〜25モル)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜25モル)ソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜25モル)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(5〜25モル)ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜60モル)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(5〜60モル)ソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、テトライソステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜60)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(5〜60)ソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜40モル)グリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(5〜40モル)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20〜40モル)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20〜40モル)グリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、トリミリスチン酸ポリオキシエチレン(20〜40モル)トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20〜50モル)トリメチロールプロパン等のポリオキシエチレントリメチロールプロパン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(10〜40モル)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(15〜60モル)ヒマシ油、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20〜60モル)硬化ヒマシ油、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(15〜60モル)硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(30〜60モル)硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(5〜10モル)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(3〜5モル)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(5〜10モル)イソステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(5モル)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(5モル)コレステリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(3〜10モル)ポリオキシプロピレン(2モル)デシルエーテル、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(3〜12モル)、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(3〜12モル)、ジラウリン酸ポリエチレングリコール(6〜12モル)、ジオレイン酸ポリエチレングリコール(10〜20モル)、ジオレイン酸ポリエチレングリコール(10〜20モル)等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノイソステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸ヘキサグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸等が挙げられ、なかでも、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜25モル)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(5〜25モル)ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜60モル)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(5〜60モル)ソルビタン、テトライソステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜60)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(5〜60)ソルビット、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(5〜40モル)グリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(5〜40モル)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20〜40モル)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20〜40モル)グリセリル、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(3〜12モル)、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(3〜12モル)、ジラウリン酸ポリエチレングリコール(6〜12モル)、ジオレイン酸ポリエチレングリコール(10〜20モル)、ジオレイン酸ポリエチレングリコール(10〜20モル)が好ましく用いられる。
上記の成分(C)は、本発明のオイルクレンジング料に、クレンジング作用を付与し、且つ水への乳化分散性を付与する。この乳化分散性の付与によって、肌上の化粧や汚れを溶解・分散した成分(B)の液状油を水洗する際の洗い流し性が良くなり、後肌のさっぱり感が得られる。本発明の成分(C)の配合量は、オイルクレンジング料中の5.0〜30.0質量%が好ましく、7.0〜20.0質量%が特に好ましい。5.0質量%未満では、メーク落とし効果や洗い流し性が不十分であり、30.0質量%を超えると、成分(C)に因る洗い流し後の後肌のべたつきを生じる。
本発明のオイルクレンジング料では、成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル、成分(B)の液状油、及び成分(C)の界面活性剤を必須成分とする。本発明におけるオイルクレンジング料とは、油性成分を主骨格とし、油性成分が連続相であるクレンジング料を意味するものであり、油性成分を主骨格とするものであれば、水や水溶性成分を含有する油中水型のクレンジング料も含む。本発明のオイルクレンジング料は、上記必須成分のほかに、通常、化粧品で使用される固形状の油性成分、アルコール類、保湿剤、上記の成分(A)以外のゲル化剤及び増粘剤、粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸等を任意に配合することができる。
上記固形状の油性成分としては、具体的には、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、ラノリン等の天然ロウ類、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の鉱物系ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等の合成ワックス、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、カカオ脂、モクロウなどの油脂類、キャンデリラレジン等の樹脂類、硬化ひまし油、12−ヒドロキシステアリン酸、ショ糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ロジン酸ペンタエリスリットエステル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル、ステアリル変性シリコーン、ベヘニル変性シリコーン等のシリコーンワックスが挙げられる。
アルコール類としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール等の多価アルコール、ソルビトール、マルトース、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール類等が例示される。
保湿剤としては尿素、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられる。また、ゲル化剤のうち、水性のものとしては、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合体、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系ゲル化剤増粘剤が挙げられる。
上記の成分(A)以外のゲル化剤のうち、油性のものとしては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸混合エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー等の有機変性粘土鉱物が挙げられる。
粉体としては無機粉体、有機粉体、金属石鹸粉末、有色顔料、パール顔料、金属粉末、タール色素、天然色素等が挙げられ、その粒子形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、何れのものも使用することができる。無機粉体として、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維粉体パウダー、コメデンプン、ラウロイルリジン等が挙げられる。
金属石鹸粉末(界面活性剤金属塩粉末)としてはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の各粉末が挙げられる。有色顔料としては酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等が挙げられる。
パール顔料としては酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等が挙げられ、また、金属粉末としてはアルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等が挙げられる。タール色素としては赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げられ、天然色素としてはカルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。
これらの粉体はそのまま使用しても良いが、これらを粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、フッ素化合物等で表面処理を行なって使用してもよい。上記粉体は必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
紫外線吸収剤としてはパラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。
防腐剤、抗菌剤としてはパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
酸化防止剤としてはトコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン等、pH調整剤としては乳酸、乳酸塩、クエン酸、クエン酸塩、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等、キレート剤としてはアラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン等、清涼剤としてはL−メントール、カンファ、薄荷油、ペパーミント油、ユーカリ油等、抗炎症剤としてはアラントイン、グリチルレチン酸塩、グリチルレチン誘導体、トラネキサム酸、アズレン等が夫々挙げられる。
美肌用成分としてはアルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。まず、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの製造例を示す。
合成例1
イヌリン(商品名「ラフティリンLS」ORAFTI社製、糖平均重合度10)10.8gにジメチルホルムアミド500gを加え、60℃で攪拌して溶解した。これにピリジン16gを加えて攪拌しながら塩化ステアロイル60.5g滴下し、2時間反応後ピリジン塩を濾別し、ジメチルホルムアミドを留去した。残渣にトルエンを加えて抽出し、ボウ硝にて乾燥後溶媒を留去した。残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル45gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度(一単糖単位あたりにアシル化した脂肪酸の分子数を示す)は2.7であった。
合成例2
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル91gを滴下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル57gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度は2.8であった。
合成例3
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル73gを滴下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンステアリン酸エステル53gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度は2.2であった。
合成例4
イヌリン(商品名「ラフティリンHP」ORAFTI社製、糖重合度23)16.2gにジメチルホルムアミド200g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解した。これに、攪拌しながら塩化ベヘノイル108gを滴下し、5時間反応後、精製水1.5L中に投入して固形分を析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄し、目的物のイヌリンベヘン酸エステル67gを得た。このイヌリンベヘン酸エステルの脂肪酸平均置換度は2.7であった。
合成例5
加水分解イヌリン(商品名「ラフティローズP−95」ORAFTI社製、糖重合度2〜7)を用いる以外は、合成例2と同様の操作を行い、目的物のイヌリンステアリン酸エステル56gを得た。このイヌリンステアリン酸エステルの脂肪酸平均置換度は2.8であった。
実施例1〜3及び比較例1〜6
表1に示す組成及び下記の製法でオイルクレンジング料を調製し、下記の評価方法により、使用性の良さ(タレ落ちのなさ)、化粧とのなじみの良さ、洗い流し後のさっぱり感(べたつきのなさ)、洗い流し後の膜感の無さの評価を実施し判定した。その結果も併せて表1に示す。
Figure 2009084229
(製法)
A:成分1〜14を80℃で溶解し、均一に混合する。
B:Aを容器に流し込み、室温まで冷却し、オイルクレンジング料を得た。
<評価>
専門パネル10名により、本発明品1〜3及び比較品1〜6の各試料について評価を行った。
(使用性の良さ―タレ落ちのなさ)
片手に5gとり、顔になじませるまでのタレ落ちの程度を評価した。
(化粧とのなじみの良さ)
油中水型リキッドファンデーションを上腕内側に塗布した後、オイルクレンジング料を5gとり、5回指を往復させて、ファンデーションとのなじみの良さを目視で評価した。
(洗い流し後のさっぱり感―べたつきのなさ、膜感の無さ)
全顔に油中水型リキッドファンデーションを塗布し、オイルクレンジング料を両手に5gずつとり、15秒間メイクとなじませた後、十分に水ですすいだ時の後肌のべたつきのなさ、膜感のなさを評価した。
なお、上記評価においては、パネル各人が下記評価基準aを用いて評点を付け、各試料毎にパネル全員の評点合計からその平均値を算出したものを、下記判定基準bを用いて判定した。
(評価基準a)
(評点) : (評価)
6 : 非常に良い
5 : 良い
4 : やや良い
3 : 普通
2 : やや悪い
1 : 悪い
0 : 非常に悪い
(判定基準b)
(判定) : (評点平均値)
◎ : 5点を超える
○ : 3.5点を超え、かつ、5点以下
△ : 1.5点を超え、かつ、3.5点以下
× : 1.5点以下
表1の結果から明らかなように、本発明品である実施例1〜3のオイルクレンジング料は、「使用性の良さ(タレ落ちの無さ)」、「化粧とのなじみの良さ(メーク落とし効果)」、「洗い流し後のさっぱり感(べたつきの無さ)」、「洗い流し後の膜感の無さ」に優れたオイルクレンジング料であった。それに対し、成分(A)のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルを配合してない比較例1、及び成分(A)の代わりに糖重合度が2〜7のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例5)を配合した比較例2のオイルクレンジング料は、それぞれ、タレ落ちがあり使用性が悪いものであった。また、成分(C)の代わりにHLBが4.7の界面活性剤を配合した比較例3のオイルクレンジング料は、洗い流し性が悪く、その結果、洗い流し後の後肌がべたつき、後肌の膜感を感じるものであった。また、成分(A)の代わりに、一般に糖エステル系の油ゲル化剤として用いられているパルミチン酸デキストリンを配合した比較品4のオイルクレンジング料は、本発明品と比較して、使用性、メーク落とし効果、洗い流し後の膜感のなさが劣り、特に後肌のべたつきのあるものであった。また、成分(A)の代わりに、一般に油ゲル化剤として用いられているベヘン酸エイコサン二酸グリセリル、ポリエチレンワックスを配合した比較品5,6は、洗い流し後の後肌のべたつきがあり、膜感を感じるものであった。
実施例4
下記組成及び製法にて油性固形状クレンジング料を調製した。
(組成)
(成分) (質量%)
1.流動パラフィン 残量
2.パルミチン酸イソプロピル 10
3.ミリスチン酸イソプロピル 10
4.マカデミアナッツ油 5
5.ホホバ油 3
6.イソステアリン酸 1
7.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例3) 12
8.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(30EO) 5
9.イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(8EO) 10
10.酢酸トコフェロール 適量
11.BHT 適量
12.香料 適量
(製造方法)
A:成分1〜11を80℃で溶解し均一に混合する。
B:Aを70℃に冷却し、成分12を混合する。
C:Bを容器に流し込み、室温まで冷却し、油性固形状クレンジング料を得た。
以上のようにして得られた油性固形状クレンジング料は、使用性が良く、化粧とのなじみの良さ、べたつきの無さ、洗い流し後の膜感の無さに優れたオイルクレンジング料であった。
実施例5
下記組成及び製法にて油性液状クレンジング料を調製した。
(組成)
(成分) (質量%)
1.α−オレフィンオリゴマー(注1) 残量
2.パルミチン酸イソオクチル 10
3.米ぬか油 10
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 5
5.ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール(12) 5
6.トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20EO) 5
7.イソステアリン酸ポリエチレングリコール(10) 5
8.ジイソステアリン酸ジグリセリル 2
9.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例1) 4
10.フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(合成例4) 4
11.精製水 0.2
12.酢酸トコフェロール 適量
13.BHT 適量
14.香料 適量
注1:ノムコートHPD−C(日清オイリオ社製)
(製造方法)
A:成分1〜13を80℃で溶解し均一に混合する。
B:Aを70℃に冷却し、成分14を混合する。
C:Bを容器に流し込み、室温まで冷却し、油性液状クレンジング料を得た。
以上のようにして得られた油性液状クレンジング料は、タレ落ちの無さ、化粧とのなじみの良さ、べたつきの無さ、洗い流し後の膜感の無さに優れたオイルクレンジング料であった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)〜(C):
    (A)糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上であるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル
    (B)液状油
    (C)常温で液状叉はペースト状で、かつHLB値が7〜17の界面活性剤
    を含有することを特徴とするオイルクレンジング料。
  2. 成分(A)を0.1〜20.0質量%、成分(B)を60.0〜94.9質量%、成分(C)を5.0〜30.0質量%配合することを特徴とする請求項1記載のオイルクレンジング料。
  3. 成分(A)が、糖平均重合度が10以上60以下で、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2以上のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルであって、且つ該脂肪酸エステルの総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基及びドコサノイル基から選ばれる1種又は2種以上のアシル基であるフラクトオリゴ脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1記載のオイルクレンジング料。
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