JP2002253741A

JP2002253741A - 遊技機

Info

Publication number: JP2002253741A
Application number: JP2001056180A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Matayoshi; 正弘又吉
Original assignee: Olympia KK
Current assignee: Olympia KK
Priority date: 2001-03-01
Filing date: 2001-03-01
Publication date: 2002-09-10

Abstract

(57)【要約】【課題】複数遊技にわたる演出を行い、遊技者を飽き
させない遊技機を提供するとともに、遊技者に有利な状
況を作り出すことができる遊技機を提供すること。【解決手段】前記演出制御装置は、複数の演出データ
の中から開始されるべき一の演出データを決定する演出
選択手段を有し、複数回の遊技にわたり連続した連続演
出を行うことができるように形成されているとともに、
前記連続演出中に遊技状態が変化した場合には、演出内
容を変化させるように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、抽選結果が入賞
の場合には所定の入賞フラグを成立させる遊技機であっ
て、複数遊技にわたる連続した演出を行う遊技機に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】遊技の進行に伴い、入賞の予告や入賞の
報知など、遊技状態の告知のための演出を行う遊技機に
おいては、所定の入賞が当選した場合に入賞フラグが成
立し、その入賞フラグ成立を演出の開始もしくは終了の
契機としている場合が多い。すなわち、入賞フラグが成
立している場合には、音声、ランプの点滅などの告知演
出を行って、遊技者にフラグ成立を知らしめるものであ
る。

【０００３】ここで、「フラグ」とは、入賞の抽選結果
の「当たり」「ハズレ」のデータを制御装置に記憶して
おくメモリ部分のことである。入賞フラグは、入賞の当
選毎に成立するものであり、通常の遊技においては、入
賞フラグ成立中に入賞が確定しなければ消滅する。ただ
し、特定の入賞フラグについては、入賞フラグ成立中に
入賞が確定しなくても消滅せずに、次の遊技まで持ち越
されるように形成されているものである。

【０００４】そして、入賞の予告等の演出は、１回の遊
技ごとに演出を行うか否かを、例えば抽選により決定
し、入賞フラグに応じた演出を行っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の遊技機では、特定の入賞フラグが成立するボーナスゲ
ームにおいては、同じ演出が繰り返されて遊技者の興味
を削ぐものであった。また、単に演出が行われるだけ
で、遊技者に何らの特典も与えられなければ、演出がた
だ煩わしいものとなってしまうおそれがある。

【０００６】そこで、各請求項にそれぞれ記載された各
発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、次の点に
ある。（請求項１）すなわち、請求項１記載の発明は、複数遊
技にわたる演出を行い、遊技者を飽きさせない遊技機を
提供するとともに、遊技者に有利な状況を作り出すこと
ができる遊技機を提供することを目的とする。

【０００７】（請求項２）請求項２記載の発明は、上記
した請求項１記載の発明の目的に加え、次の点を目的と
する。すなわち、請求項２記載の発明は、連続演出中の
入賞をすべて遊技者に知らせる遊技機を提供しようとす
るものである。

【０００８】（請求項３又は４）請求項３又は４記載の
発明は、上記した請求項１記載の発明の目的に加え、次
の点を目的とする。すなわち、請求項３又は４記載の発
明は、連続演出中の入賞を所定の確率で遊技者に知ら
せ、期待感を高める演出を行う遊技機を提供しようとす
るものである。

【０００９】（請求項５）請求項５記載の発明は、上記
した請求項１乃至４のいずれか１項に記載の発明の目的
に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項５記載
の発明は、連続演出中の高確率遊技への移行を遊技者に
知らせる遊技機を提供しようとするものである。

【００１０】（請求項６乃至１０）請求項６乃至１０記
載の発明は、上記した請求項１乃至５のいずれか１項に
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわ
ち、請求項６乃至１０記載の発明は、連続演出の開始時
期について種々のバリエーションを有する遊技機を提供
しようとするものである。

【００１１】（請求項１１乃至１６）請求項１１乃至１
６記載の発明は、上記した請求項１乃至１０のいずれか
１項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項１１乃至１６記載の発明は、連続演出
の終了時期について種々のバリエーションを有する遊技
機を提供しようとするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】各請求項にそれぞれ記載
された各発明は、上記した各目的を達成するためになさ
れたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の
実施の形態を用いて、以下に説明する。なお、符号は、
発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の
技術的範囲を限定するものではない。

【００１３】（特徴点）（請求項１）請求項１記載の発明は、次の点を特徴とす
る。すなわち、請求項１記載の発明は、遊技機の作動を
制御すると共に、所定確率で入賞の抽選を行うための遊
技制御装置21と、遊技制御装置からの演出要請に応じ、
遊技に付随する演出を行うための演出制御装置22とを有
し、遊技機に対する操作により遊技を開始するととも
に、遊技機が所定の状態になることにより遊技が終了す
る遊技機であって、抽選結果が所定の入賞の場合には入
賞フラグを成立させ、入賞フラグ成立中に遊技状況が予
め定められた入賞の態様になることにより入賞が確定す
る遊技機において、前記演出制御装置22は、複数の演出
データの中から開始されるべき一の演出データを決定す
る演出選択手段120を有し、複数回の遊技にわたり連続
した連続演出を行うことができるように形成されている
とともに、前記連続演出中に遊技状態が変化した場合に
は、演出内容を変化させるように形成したことを特徴と
する。

【００１４】本発明は、入賞の抽選結果が所定の入賞に
当選した場合に、遊技状況が予め定められた入賞の態様
になることにより入賞が確定する遊技機であって、遊技
開始から遊技終了を１回の遊技として、複数回の遊技を
繰り返す遊技機、例えばスロットマシンなどに適してい
る。ここで、「遊技機に対する操作」とは、例えば、メ
ダル等を遊技機に投入したり、スタートスイッチを操作
したりすることである。また、「遊技機が所定の状態に
なる」とは、遊技機が作動を停止する等、遊技機が遊技
中とは異なる状態になることである。スロットマシンを
例にすると、メダルの投入後スタートスイッチ30の操作
により複数の回転リール40が回転を開始し、ストップス
イッチ50の操作により回転リール40が停止する。そし
て、すべての回転リール40が停止したところで一回の遊
技が終了する。そして、「遊技状況が予め定められた入
賞の態様になる」とは、複数の回転リール40に表された
図柄61が、予め定められた有効入賞ライン上に揃うよう
に各回転リール40を停止させることである。

【００１５】なお、「入賞フラグ」とは、入賞の抽選結
果の「当たり」のデータを制御装置に記憶しておくメモ
リ部分のことである。本発明における連続演出とは、ラ
ンプの点滅、液晶画面の表示、音声などの演出が、上記
した１回の遊技中において完結しないで、次遊技、次々
遊技へと連続性をもって行われるものである。すなわ
ち、前回の遊技と次回の遊技との間に、物語性など何ら
かの関連性を感じさせるような演出を行うものである。

【００１６】また、連続演出中に「遊技状態が変化」す
るとは、入賞の確定により通常遊技から特別遊技に移行
することや、入賞抽選テーブルが確率の異なるテーブル
に移行することの他、入賞フラグが成立することも含む
ものとする。「演出内容を変化させる」とは、例えば連
続演出のストーリーの方向性を変化させたり、異なる連
続演出を開始したりすることの他に、連続演出でない演
出（以下独立演出という）を行うことも含むものであ
る。また、演出変化後の演出（以下、他の演出という）
は、連続演出であってもよいし、独立演出であってもよ
い。さらに、他の演出が終了することにより連続演出を
終了してもよいし、他の演出終了後も連続演出が継続す
るものとしてもよい。

【００１７】演出選択手段120は、複数の演出データを
記憶しており、所定の条件に応じてそれらの中からデー
タを選択決定し、所定時に演出を行うものである。（請求項２）請求項２記載の発明は、上記した請求項１
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。

【００１８】すなわち、請求項２記載の発明は、前記演
出制御装置22は、連続演出中に入賞フラグが成立した場
合に、演出内容の変化として、遊技者に入賞フラグ成立
を告知する告知演出を行うことを特徴とする。本発明
は、連続演出中の入賞を完全告知するものである。前記
告知演出は、何らかの入賞フラグが成立したということ
を遊技者が確実に把握できるような態様のものであって
もよいし、特定の入賞フラグが成立したということを遊
技者が確実に把握できるような態様のものであってもよ
い。

【００１９】（請求項３）請求項３記載の発明は、上記
した請求項１記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴
とする。すなわち、請求項３記載の発明は、前記演出制
御装置22は、連続演出中に入賞フラグが成立した場合
に、演出内容の変化として、遊技者に入賞フラグ成立を
所定確率で告知する告知演出を行うことを特徴とする。

【００２０】本発明は、連続演出中の入賞を所定の確率
で告知するものである。すなわち、すべての入賞につい
て告知されるとは限らず、また場合によっては虚偽の告
知も含まれるものである。（請求項４）請求項４記載の発明は、上記した請求項３
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。

【００２１】すなわち、請求項４記載の発明は、前記告
知演出は、連続演出の回数が増加するにつれて、告知の
確率が高くなるよう形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、連続演出の回数が多くなってからの方
が、信頼度の高い告知を得ることができる。（請求項５）請求項５記載の発明は、上記した請求項１
乃至４記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とす
る。

【００２２】すなわち、請求項５記載の発明は、前記遊
技機は、乱数を用いて入賞の抽選を行い、取得した乱数
と、乱数の範囲内で種々の入賞形態を規定した入賞判定
テーブル113とを比較することによって入賞を決定する
ものであって、前記入賞判定テーブル113として、入賞
確率を低く設定した入賞判定テーブル（以下低確率テー
ブルという）と、入賞確率を高く設定した入賞判定テー
ブル（以下高確率テーブルという）を有しており、遊技
中の所定条件に応じて、低確率テーブルを用いて抽選を
行う遊技（以下低確率入賞遊技という）及び高確率テー
ブルを用いて抽選を行う遊技（以下高確率入賞遊技とい
う）が行われるものとし、前記演出制御装置22は、連続
演出中に高確率入賞遊技が開始されると、演出内容の変
化として、遊技者に告知する告知演出を行うことを特徴
とする。

【００２３】本発明は、連続演出中の高確率入賞遊技へ
の移行を告知するものである。ここで、高確率入賞遊技
及び低確率入賞遊技が開始される「遊技中の所定条件」
とは、所定の入賞又は抽選結果に基づくものの他、入賞
確定により対価を払い出すようにした遊技機にあって
は、相対的対価の払い出し量、すなわち対価の投入量と
払い出し量の差が一定量以上になったり一定量以下にな
ったりすることも含まれる。

【００２４】（請求項６）請求項６記載の発明は、上記
した請求項１乃至５記載の発明の特徴点に加え、次の点
を特徴とする。すなわち、請求項６記載の発明は、前記
連続演出は、遊技中の所定条件に基づいて開始されるも
のであることを特徴とする。

【００２５】本発明は、連続演出の開始時期を規定した
ものである。ここで、「遊技中の所定条件」としては、
入賞フラグ成立の有無、フラグの種類、遊技回数、遊技
開始からの経過時間などがある。（請求項７）請求項７記載の発明は、上記した請求項６
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。

【００２６】すなわち、請求項７記載の発明は、前記遊
技中の所定条件とは、入賞フラグの成立であることを特
徴とする。本発明は、連続演出の開始時期を、入賞フラ
グ成立時としたものである。（請求項８）請求項８記載の発明は、上記した請求項１
乃至５記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とす
る。

【００２７】すなわち、請求項８記載の発明は、前記連
続演出は、前記演出選択手段120による連続演出を行う
か否かの抽選結果に基づいて開始されるものであること
を特徴とする。本発明は、遊技中の所定時、例えば遊技
開始時に抽選を行い、その結果に基づいて連続演出を開
始するようにしたものである。

【００２８】（請求項９）請求項９記載の発明は、上記
した請求項６乃至８のいずれか１項に記載の発明の特徴
点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、請求項９記
載の発明は、前記連続演出は、前記演出選択手段120に
よる決定後、予め定められた回数の遊技が終了してから
開始されることを特徴とする。

【００２９】本発明は、連続演出の開始時期を、前記演
出選択手段120の決定後ｎゲーム後としたものである。
ｎは、例えば３ゲームとか５ゲームとか、予め設定して
おく。（請求項１０）請求項１０記載の発明は、上記した請求
項６乃至８のいずれか１項に記載の発明の特徴点に加
え、次の点を特徴とする。

【００３０】すなわち、請求項１０記載の発明は、前記
連続演出は、前記演出選択手段120による決定後、抽選
により決定された回数の遊技が終了してから開始される
ことを特徴とする。本発明は、連続演出の開始時期を、
前記演出選択手段120の決定後ｎゲーム後とし、ｎにつ
いて抽選で決定するものである。

【００３１】（請求項１１）請求項１１記載の発明は、
上記した請求項１乃至１０のいずれか１項に記載の発明
の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、請求
項１１記載の発明は、前記連続演出は、入賞の確定によ
り終了するものであることを特徴とする。

【００３２】本発明は、連続演出の終了時を、入賞確定
時としたものである。（請求項１２）請求項１２記載の発明は、上記した請求
項１乃至１０のいずれか１項に記載の発明の特徴点に加
え、次の点を特徴とする。すなわち、請求項１２記載の
発明は、前記連続演出は、入賞が確定しても終了しない
ものであることを特徴とする。

【００３３】（請求項１３）請求項１３記載の発明は、
上記した請求項１１又は１２記載の発明の特徴点に加
え、次の点を特徴とする。すなわち、請求項１３記載の
発明は、前記連続演出は、予め定められた所定回数の遊
技終了により終了することを特徴とする。

【００３４】本発明においては、連続演出中に入賞が確
定した場合には連続演出は終了することとしてもよい
し、入賞が確定しても予め定められた所定回数の遊技が
終了するまで連続演出は継続するものとしてもよい。（請求項１４）請求項１４記載の発明は、上記した請求
項１１又は１２記載の発明の特徴点に加え、次の点を特
徴とする。

【００３５】すなわち、請求項１４記載の発明は、前記
連続演出は、抽選により決定された所定回数の遊技終了
により終了することを特徴とする。本発明においては、
連続演出中に入賞が確定した場合には連続演出は終了す
ることとしてもよいし、入賞が確定しても抽選により決
定された所定回数の遊技が終了するまで連続演出は継続
するものとしてもよい。

【００３６】（請求項１５）請求項１５記載の発明は、
上記した請求項１１又は１２記載の発明の特徴点に加
え、次の点を特徴とする。すなわち、請求項１５記載の
発明は、前記連続演出は、遊技毎に行われる継続抽選に
より、継続の有無が決定されるものであることを特徴と
する。

【００３７】本発明によれば、演出選択手段120は、一
回の遊技が開始される毎に、あるいは終了する毎に、連
続演出を継続するか否かの抽選を行い、その結果に従っ
て連続演出の継続又は終了を決定する。（請求項１６）請求項１６記載の発明は、上記した請求
項１１乃至１５記載の発明の特徴点に加え、次の点を特
徴とする。

【００３８】すなわち、請求項１６記載の発明は、前記
連続演出は、遊技機の操作手段の操作により終了するこ
とを特徴とする。本発明は、遊技者の意思により連続演
出を終了させるものである。「遊技機の操作手段」とし
ては、演出を停止させるための専用スイッチを設けても
よいし、既存の操作手段を併用してもよい。

【００３９】

【発明の実施の形態】（図面の説明）図１乃至図１１
は、本発明の実施の形態を示すものである。図１はスロ
ットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図２は
スロットマシンの外観正面図及び図３乃至図５はスロッ
トマシンの動作の概略のフローをそれぞれ示す。図６乃
至図１１は連続演出の具体例を示したものであり、図１
２乃至図１６は演出制御装置22による演出の選択及び決
定についてのフローである。

【００４０】（スロットマシン10）スロットマシン10
は、図２に示すように、四角箱状の筐体11を有する。こ
の筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成
されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40
の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されて
いる。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メ
ダル投入口14が設けられている。

【００４１】なお、特に図示しないが、回転リール40と
して、入賞確定に関わらない演出専用の演出リールを設
けてもよい。スロットマシン10の内部には、図示してい
ないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するため
の制御装置20（図１参照）が内蔵されている。（制御装置20）上記制御装置20は、図示しないが、ＣＰ
Ｕを中心に構成され、ＲＯＭ、ＲＡＭ、Ｉ／Ｏ等を備え
ている。ここでＣＰＵは、一個に限定されず、二個以上
のＣＰＵで制御するようにしてもよい。また、ＣＰＵ、
ＲＯＭ、ＲＡＭ及びＩ／Ｏ等は一体化されてワンチップ
を構成してもよい。

【００４２】制御装置20は、主制御装置20Ａと、主制御
装置20Ａからの信号を受信して作動する副制御装置20Ｂ
とから成り、ＣＰＵがＲＯＭに記憶されたプログラムを
読み込むことで、次の（１）及び（２）の装置を構成す
る。（１）遊技制御装置21 （２）演出制御装置22 遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップス
イッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を
制御するためのものであり、主制御装置20Ａに配置され
る。演出制御装置22は、ランプやスピーカ等の表示装置
66を制御するためのものであり、副制御装置20Ｂに配置
される。

【００４３】なお、この遊技制御装置21及び演出制御装
置22の詳細については後述する。（入力段）上記制御装置20の入力段には、図１に示すよ
うに、次のパーツが接続されている。（１）投入スイッチ15 （２）ベットスイッチ16 （３）精算スイッチ17 （４）スタートスイッチ30 （５）ストップスイッチ50 なお、入力段としては、上記した（１）乃至（５）のパ
ーツに限定されるものではない。

【００４４】（投入スイッチ15）投入スイッチ15は、図
２に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたス
イッチであって、投入された遊技メダルを検知するため
のものである。（ベットスイッチ16）ベットスイッチ16は、図２に示す
ように、回転リール40の下方に位置するスイッチであっ
て、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのも
のである。

【００４５】（精算スイッチ17）精算スイッチ17は、図
２に示すように、回転リールの斜め下方に位置するスイ
ッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのも
のである。（スタートスイッチ30）スタートスイッチ30は、図２に
示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバー
であって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16
の投入を条件に、または、「再遊技（Replay）」時には
前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の
駆動を開始させるためのものである。

【００４６】なお、ここで、「再遊技（Replay）」と
は、入賞抽選手段110の抽選により、「再遊技（Repla
y）」のフラグが成立し、「再遊技（Replay）」の図柄
が有効入賞ライン上に揃うことにより、次の遊技におい
て、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技
を行うことができるものである。（ストップスイッチ50）ストップスイッチ50は、リール
ユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体
的には、ストップスイッチ50は、図２に示すように、各
回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、
各回転リール40の下方に１個ずつ配置されているもので
ある。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操
作により、当該対応した回転リール40が回転を停止する
ように設定されているものである。

【００４７】（出力段）前記制御装置20の出力段には、
図１に示すように、次のパーツが接続されている。（１）リールユニット60 （２）ホッパーユニット65 （３）表示装置66（演出表示部67及びランプ68及びスピ
ーカ69）なお、出力段としては、上記した（１）乃至（３）のパ
ーツに限定されるものではない。

【００４８】（リールユニット60）リールユニット60
は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個
のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の
回転リール40とから構成されている。そして、各回転リ
ール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ド
ラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを
備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個
（例えば２１個）の図柄61が表示されている。

【００４９】（ホッパーユニット65）ホッパーユニット
65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者に
メダルを払い出すためのものである。（表示装置66）表示装置66は、演出制御装置22の制御に
より、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を
行うものである。具体的には、表示装置66は、演出表示
部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。

【００５０】演出表示部67は、回転リール40の上方に設
けられた窓部であり、ＬＥＤ、ドットマトリックス、液
晶画面等を用いて、入賞の予告その他の演出を表示する
ためのものである。ランプ68及びスピーカ69は、発光体
の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知する
ためのものである。（遊技制御装置21）次に、遊技制御装置21について詳述
する。

【００５１】遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及
びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回
転及び停止を制御するためのものであり、主制御装置20
Ａに配置されている。そして、この遊技制御装置21は、
次の（１）乃至（３）の手段として機能する。（１）通常遊技制御手段70 （２）特別遊技制御手段80 （３）入賞抽選手段110 なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせる
ために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特
別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊
技に関する制御を行うものである。

【００５２】また、遊技制御装置21としては、上記した
（１）乃至（３）の手段に限定されるものではなく、他
の手段を含んでいても良い。（通常遊技制御手段70）通常遊技制御手段70は、通常遊
技を行わせるためのものである。すなわち、メダルの投
入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、
「再遊技（Replay）」時には前遊技から所定時間経過を
条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニ
ット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始す
る。

【００５３】その後、ストップスイッチ50の一個を操作
すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わる
と、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このと
き、表示窓12の有効入賞ライン上に、予め設定された図
柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚
数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代
わりに、クレジットしても良い。

【００５４】入賞には、遊技メダルの払い出しを伴い、
遊技者に利益を付与する小役入賞と、この小役入賞より
もさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞と、遊
技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入
することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技
（Replay）」とを備えている。そして、その抽選結果が
いずれかの入賞となった場合、その入賞に対応した入賞
フラグが成立する。そして、抽選結果が特別入賞である
場合に、特別入賞フラグが成立し、この特別入賞フラグ
成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄
61の組み合わせが、予め定められた所定の特別入賞図柄
61（例えば、有効入賞ライン上に「７」が三個揃うも
の）と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者に有
利な特別遊技を行わせるように形成されている。一方、
抽選により特別入賞フラグが成立したが、回転リール40
の停止図柄61の組み合わせが特別入賞図柄61と一致して
いない場合には、それ以後の遊技に特別入賞フラグ成立
の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小
役の入賞フラグは、入賞フラグが成立した遊技で入賞を
確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊
技への持ち越しはない。

【００５５】また、いずれかの入賞フラグが成立中に、
対応する入賞図柄61を有効入賞ライン上に揃えることが
できるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場
合、ストップスイッチ50のタイミングによるものであ
る。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、１
９０ｍｓ以内に回転リール40が停止するように設定され
ているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのま
ま停止させるか、或いは１９０ｍｓ以内に停止可能な回
転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止
図柄から連続する４個の引き込み可能図柄61の中に、対
応する入賞図柄61が含まれているような場合には、停止
するまでの時間を遅らせて、回転リール40は有効入賞ラ
イン上にその入賞図柄61を引き込んで停止する。一方、
かかる４個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞
図柄61が含まれていないような場合には、有効入賞ライ
ン上にその入賞図柄61を引き込んで停止することができ
ない。

【００５６】（特別遊技制御手段80）特別遊技制御手段
80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な
特別遊技を行わせるためのものである。上記特別遊技と
しては、大別すると、次のゲームがある。（１）特定導入遊技（ＢＢゲーム）（２）特定遊技（ＲＢゲーム）（３）特定入賞遊技（ＪＡＣゲーム）なお、特定遊技、例えばＲＢゲームは、特定導入遊技、
例えばＢＢゲーム中に行われる場合と、ＢＢゲーム中で
無いときにも単独で行われる場合がある。また、上記特
定入賞遊技、いわゆるＪＡＣゲームは、ＲＢゲーム中に
行われるものである。また、特別遊技としては、上記し
た（１）乃至（３）の遊技に限定されるものではない。
例えば、所定の入賞又は抽選結果に基づいて開始される
高確率入賞遊技を設けてもよい。

【００５７】特別遊技制御手段80は、図１に示すよう
に、大別すると、次の手段を備える。（１）特定導入遊技制御手段91（ＢＢゲーム制御手段9
0）（２）特定遊技制御手段101（ＲＢゲーム制御手段100）（特定導入遊技制御手段91）特定導入遊技制御手段91
は、ＢＢゲームを制御するためのものである。

【００５８】具体的には、通常遊技において、図示しな
いが、例えば「７」等の図柄61が有効入賞ライン上に三
個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば１５枚
のメダルが払い出される。このとき、ＢＢゲームが開始
される。ＢＢゲームに移行すると、通常遊技と同様に最
大３枚のメダルの投入によって開始され、３つの回転リ
ールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に
入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出
しが行われるものである。

【００５９】したがって、ＢＢゲーム中では、通常遊技
と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。
ただ、このＢＢゲーム中にＲＢゲームに移行するための
特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃った場合には、そ
の後ＲＢゲームに移行するものである。なお、通常、Ｂ
Ｂゲーム中はＲＢゲームへの移行が、例えば最大３回行
われることになっているために、１回目のＲＢゲームが
終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽
選及び制御が行われるものである。

【００６０】そして、ＢＢゲームでは、ＢＢゲーム中の
ＲＢゲームが所定の最大回数、例えば３回か、或いはＢ
Ｂゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大３
０回の終了により、ＢＢゲームは終了するものである。（特定遊技制御手段101）特定遊技制御手段101は、ＲＢ
ゲームを制御するためのものである。

【００６１】具体的には、ＲＢゲームに移行すると、メ
ダルが１枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が
表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞確定と
なる特定入賞遊技が行われるものである。そして、ＲＢ
ゲームでは、入賞するか否かの特定入賞遊技が最大１２
回行えるものであり、そのうち、最大８回の入賞確定が
可能である。すなわち、最大８回の入賞が確定するか、
或いは最大１２回の特定入賞遊技の終了により、ＲＢゲ
ームは終了するものである。

【００６２】（入賞抽選手段110）入賞抽選手段110は、
予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の
抽選を行うものである。そして、入賞抽選手段110によ
る抽選結果が入賞である場合に入賞フラグが成立し、こ
の入賞フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み
合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件
に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊
技等の利益が付与されるように設定されている。

【００６３】上記入賞抽選手段110は、図１に示すよう
に、大別すると、次の手段を備える。（１）乱数発生手段111 （２）乱数抽出手段112 （３）入賞判定テーブル113 （４）判定手段114 なお、入賞抽選手段110としては、上記した（１）乃至
（４）に限定されるものではない。

【００６４】（乱数発生手段111）乱数発生手段111は、
入賞抽選用の乱数を所定の領域内（例えば十進数で０〜
６５５３５）で発生させるものである。（乱数抽出手段112）乱数抽出手段112は、乱数発生手段
111が発生する乱数を、所定の条件（例えば、スタート
スイッチ30の操作）で抽出するものである。なお、この
抽出した乱数を抽出乱数データとする。

【００６５】なおここで、「乱数発生手段」としては、
ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させるこ
とができるものの他に、一定範囲の数字を高速で１づつ
加算するカウンタを用いて構成することもできる。例え
ば、０〜１６３８３の範囲の数字を、１秒間に７００万
回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。
そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ
を押したタイミングでカウンタの数字を読みとることな
る。

【００６６】このように形成すると、「乱数発生手段」
では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽
出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のよ
うな分布となる。このように、結果として乱数のような
分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生
手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものと
する。

【００６７】（入賞判定テーブル113）入賞判定テーブ
ル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入
賞項目の入賞領域を有するものである。入賞判定テーブ
ル113としては、入賞確率を低く設定した低確率テーブ
ルと、低確率テーブルよりも入賞確率を高く設定した高
確率テーブルとを設け、諸条件に応じて使い分ける。例
えば、遊技開始時には低確率テーブルを用いて低確率遊
技を行い、投入メダルと払い出しメダルとの差枚数が一
定量以下になった場合には、高確率テーブルに移行させ
て高確率遊技を行う。そして、高確率遊技中の投入メダ
ルと払い出しメダルとの差枚数が一定量以上になった
ら、今度は低確率テーブルに移行させる。このようにす
ることにより、払い出しメダルを均等化することができ
る。

【００６８】（判定手段114）判定手段114は、乱数抽出
手段112が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テーブ
ル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる
乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判
定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する
入賞領域に対応する入賞を決定するものである。

【００６９】（スロットマシン10の動作）次に、上記構
成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図３
乃至図５に示したフローを用いて説明する。先ず、図３
に示すステップ１００において、スタートスイッチ30が
操作されることにより、スタートスイッチ30がＯＮとな
る。そして、次のステップ１０１に進む。

【００７０】ステップ１０１において、入賞抽選手段11
0により抽選処理が行われる。そして、次のステップ１
０２に進む。ステップ１０２において、回転リール40の
回転が開始する。そして、次のステップ１０３に進む。
ステップ１０３において、ストップスイッチ50が操作さ
れることにより、ストップスイッチ50がＯＮとなる。そ
して、次のステップ１０４に進む。

【００７１】ステップ１０４において、回転リール40の
回転停止処理が行われる。そして、次のステップ１０５
に進む。ステップ１０５において、三個の回転リール40
に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否か
が判定される。そして、三個の回転リール40に対応する
ストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場
合、次のステップ１０６に進む。

【００７２】ステップ１０６において、入賞フラグ成立
中に当該入賞フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライ
ン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否か
が判定される。そして、入賞が確定したと判定された場
合、次のステップ１０７に進む。ステップ１０７におい
て、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。そし
て、遊技が終了する。

【００７３】前記ステップ１０５において、三個の回転
リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われ
ていないと判定された場合、ステップ１０３に戻る。前
記ステップ１０６において、入賞が確定していないと判
定された場合、ステップ１０７を飛び越して、遊技が終
了する。上述したステップ１０１の抽選処理について、
図４のフローを用いて説明する。

【００７４】ステップ２００において、入賞抽選手段11
0の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数
抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のス
テップ２０１に進む。ステップ２０１において、抽出さ
れた乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そし
て、次のステップ２０２に進む。

【００７５】ステップ２０２において、判定手段114に
より、抽出された乱数と、入賞判定テーブル113の入賞
判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステ
ップ２０３に進む。ステップ２０３において、判定手段
114により、抽出された乱数が、入賞判定テーブル113の
どの入賞領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が
決定される。そして、次のステップ２０４に進む。

【００７６】ステップ２０４において、所定の図柄の蹴
飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そし
て、抽選処理が終了する。上述したステップ１０４の回
転リール40の回転停止処理について、図５を用いて説明
する。ステップ３００において、所定の図柄に対して、
蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そし
て、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと
判定された場合、次のステップ３０１に進む。

【００７７】ステップ３０１において、１個の図柄分だ
け、回転リール40を回転させる。すなわち、１個の図柄
分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ３０２に
進む。ステップ３０２において、上述した１個の図柄分
だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップ
スイッチ50の操作後の４個目に該当するか否かが判定さ
れる。そして、ストップスイッチ50を操作した後、１図
柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が４
個目の場合には、次のステップ３０３に進む。

【００７８】ステップ３０３において、回転リール40の
回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リ
ール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了
する。前記ステップ３００において、所定の図柄の蹴飛
ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のス
テップ３０４に進む。

【００７９】ステップ３０４において、いずれかの図柄
に対して引き込みが設定されているか否かが判定され
る。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定さ
れていると判定された場合、次のステップ３０５に進
む。ステップ３０５において、引き込み設定が達成され
たか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成さ
れたと判定された場合、次のステップ３０３に進む。

【００８０】前記ステップ３０４において、いずれの図
柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された
場合、ステップ３０３に進む。前記ステップ３０５にお
いて、引き込み設定が達成されていないと判定された場
合、ステップ３０１に進む。前記ステップ３０２におい
て、ストップスイッチ50を操作した後、１図柄ずつ回転
リール40を回転させてずらした図柄の数が４個目でない
場合には、ステップ３００に戻る。

【００８１】なお、上述した実施の形態において、回転
リール40の停止処理に関してステップ３０１〜ステップ
３０５で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き
込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御と
しても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を押
すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール
40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の
方法によるものでも良いものである。このテーブル停止
制御は、入賞フラグ成立の有無や、入賞フラグ成立中の
入賞図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数の
テーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択さ
れるものである。

【００８２】なお、テーブル停止制御においても、入賞
フラグが成立しているときには、その入賞フラグに対応
する図柄が有効入賞ライン上に揃うように、予めテーブ
ルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み
設定の一種を備えているものである。また、入賞フラグ
が成立していないときには、他の入賞図柄が有効入賞ラ
イン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置
が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備え
ているものである。

【００８３】（演出制御装置22）次に、演出制御装置22
について詳述する。演出制御装置22は、遊技制御装置21
からの種々の演出要求信号に基づき、遊技の進行状況に
合わせて音声を発したり表示ランプの点滅を行うなど、
遊技に付随する演出を制御するためのものであり、副制
御装置20Ｂに配置されている。そして演出制御装置22
は、図１に示すように、次の（１）及び（２）の手段を
有している。

【００８４】（１）演出選択手段120 （２）遊技回数記憶手段130 なお、演出制御装置22としては、上記（１）及び（２）
の手段に限られず、他の手段を含んでいてもよい。（演出選択手段120）演出選択手段120は、演出を行うか
否かを決定すると共に、複数の演出データの中から、所
定の条件に応じて行われるべき演出データを選択するた
めのものである。そして、演出選択手段120は、図１に
示すように、次の（１）乃至（４）の手段を備える。

【００８５】（１）演出データ記憶手段121 （２）演出決定手段122 （３）抽選手段123 （４）演出データ出力手段124 （演出データ記憶手段121）演出データ記憶手段121は、
複数の演出データを記憶するためのものである。この演
出データ記憶手段121の記憶している演出データは、複
数の独立演出データ及び複数の連続演出データである。

【００８６】独立演出データとは、独立演出を行わせる
ための演出データである。独立演出とは、一回の遊技に
おいて完結する演出であり、例えばランプの点滅、画像
の表示、音声、演出リールの回転及び停止又はこれらの
組み合わせによるものである。ここで、「一回の遊技」
とは、メダルの投入もしくはベットスイッチ16の操作後
スタートスイッチ30を押下して遊技が開始されてから、
すべての回転リール40が停止し、次の遊技のためにメダ
ルの投入もしくはベットスイッチ16の操作をするまでの
間のことをいうものとする。

【００８７】そして、たとえば画像の表示が刻々変化す
るなどの、一見して連続性のある演出であっても、一回
の遊技中に開始されかつ終了するものは、独立演出であ
る。連続演出データとは、連続演出を行わせるための演
出データである。連続演出とは、複数回の遊技にわたり
連続する演出であり、一回の遊技毎に何らかの関連性を
有するもののことである。そして、複数回の遊技にわた
り連続して行われる演出であっても、一回の遊技毎に同
一の演出が繰り返されるものは、連続演出ではない。

【００８８】連続演出の具体例を、図６乃至図１１に基
づき説明する。例えば、演出表示部67を液晶画面で形成
し、図６に示すように、野球のスコアを表示する。すな
わち、Ｓはストライク、Ｂはボール、Ｏはアウトを表
す。そして、一回目の演出では、図６（Ａ）に示すよう
に、「ストライク１」の表示を行う。次に、二回目の演
出では、図６（Ｂ）に示すように、「ストライク２」の
表示を行う。そして、三回目の演出では、図７（Ａ）に
示すように「ボール１」の表示を行い、続いて四回目の
演出では、図７（Ｂ）に示すように、「ボール２」の表
示を行う。このようにして、所定回数の演出を連続して
いき、例えば途中で図８に示すように「ホームラン」の
表示を行なってもよい。また、「ストライク２」が表示
されている状態で、図９に示すように「三振」の表示を
した後、図１０のように「１アウト」の表示をすること
もできる。そして、所定回数の連続演出中に、「３アウ
ト」となったら連続演出を終了するものとすることがで
きる。この、「３アウト」になるまでの演出回数は、演
出データにより異なる。さらに、後述する抽選手段123
の行う継続抽選により、「３アウト」になる前に連続演
出が終了する場合もある。

【００８９】なお、特に図示しないが、演出表示部67に
動画を表示し、演出回数を重ねる毎に物語が展開してい
くようにすることもできる。そのほか、演出回数を重ね
る毎にランプ68の点灯数を増やしたり、ランプの点滅を
徐々に強くするようにしてもよい。（演出決定手段122）演出決定手段122は、演出の内容、
開始、変更、終了それぞれの決定をするためのものであ
る。すなわち、上記決定をするにあたり遊技状況その他
が所定条件を満たしているかどうかを判断し、演出の有
無、その条件に対応した演出データの決定、演出の開始
及び終了の決定を行うものである。

【００９０】演出決定手段122は、具体的には、以下の
ように決定を行う。（１）演出の有無演出決定手段122は、まず演出を行うか否かの決定をす
る。演出を行うか否かの決定は、入賞フラグの成立、遊
技回数、遊技開始からの経過時間、抽選に当選などを条
件として行うことができる。

【００９１】例えば、入賞フラグが成立したら必ず演出
を行うものとすることもできるし、特定の入賞フラグ成
立の場合のみ演出を行うようにすることもできる。ある
いは、入賞フラグが成立したら、演出を行うか否かの抽
選を行い、その結果に従って決定してもよい。また、遊
技回数５０回毎や、経過時間１８０秒毎に、あるいはス
タートスイッチ30の押下時や、遊技中の任意の時間に演
出を行うか否かの抽選を行い、その結果に従って決定す
るようにしてもよい。

【００９２】そして、演出を行うと決定した場合には、
次に演出内容の決定を行う。（２）演出内容演出内容の決定とは、複数の演出データの中から行われ
るべき演出データを特定することである。すなわち、演
出を行うと決定した場合に、独立演出を行うか連続演出
を行うか、それらの中でもどの種類の演出を行うかを特
定するものである。

【００９３】演出内容は、所定条件に応じて予め定めら
れている場合と、演出を行うと決定してから抽選により
選択する場合とがある。例えば、入賞フラグの種類毎に
行われる演出が定められていることとしてもよいし、入
賞フラグの種類や遊技回数、経過時間毎に複数の演出デ
ータが定められていて、その中から抽選により一のデー
タを選択するようにしてもよい。あるいは、演出を行う
と決定したら、複数の演出データすべての中から抽選に
より一のデータを選択することもできる。なお、抽選を
行う場合には、独立演出か連続演出かの抽選を行った後
に演出データの抽選を行ってもよいし、すべての演出デ
ータについて一度に抽選してもよい。

【００９４】そして、演出内容が決定した場合には、次
に演出開始の決定を行う。（３）演出開始演出開始の決定は、遊技状態その他が演出開始条件に適
合しているかどうかを判断することにより行う。前記演
出内容の特定と、演出開始は必ずしも同時でなくともよ
い。

【００９５】例えば、演出を行うか否か及び演出の種類
が決定されてから５ゲーム後に演出が開始されるものと
してもよいし、５ゲームの範囲内で抽選により決定した
遊技回数終了後に演出を開始してもよい。また、入賞フ
ラグ成立の有無に関わりなく演出を決定する場合には、
入賞フラグ成立を演出開始条件とすることもできる。そ
して、演出開始条件を満たしていると判断した場合に
は、演出開始の決定を行い、演出データ出力手段124に
その信号を送信する。

【００９６】（４）演出変化演出変化の決定は、連続演出実行中に遊技状態が変化し
たことを遊技者に告知するものである。演出の変化は、
遊技状態の変化を忠実に知らせるものの他、虚偽の告知
を行う場合を設けてもよい。例えば、連続演出実行中に
入賞フラグが成立したり、高確率入賞遊技が開始された
場合には、一連の連続演出とは異なるパターンの他の演
出を行うことによりフラグ成立や高確率テーブル移行を
告知する。フラグ成立の告知の場合、何らかの入賞フラ
グ成立を示唆するものであってもよいし、入賞の種類を
知らせるものであってもよい。例えば、前述した連続演
出の具体例によれば、連続演出中に入賞フラグが成立し
た場合には、図８に示すように、「ホームラン」の表示
を行い、入賞フラグ成立を告知することができる。

【００９７】一方、入賞フラグは成立していないが、他
の演出を行い、虚偽のフラグ成立告知をすることもでき
る。例えば連続演出中に演出を変化させるかどうかの抽
選を行い、その結果に基づいて演出を変化させる。この
とき、連続演出の回数を重ねるほど、演出変化の示唆す
るフラグ成立の信頼度がアップするようにすることがで
きる。具体例としては、図１１に示すように、「ファー
ル」の表示を数回行い、結果的に「ホームラン」ならば
フラグ成立、「三振」ならば虚偽の告知というようにす
ることができる。

【００９８】なお、他の演出は、連続演出であってもよ
いし、単独演出であってもよい。また、連続演出中に入
賞が確定した場合において、他の演出としてその入賞に
応じた特別演出を行うようにすることもできる。例え
ば、ＢＢ入賞が確定したらＢＢゲーム用の演出を開始す
るものである。他の演出終了後は、元の連続演出を終了
してもよいし、また元の連続演出の続きに戻してもよ
い。

【００９９】（５）演出終了演出終了の決定は、遊技状態その他が演出開始条件に適
合しているかどうかを判断することにより行う。例え
ば、独立演出の場合、一回の演出時間が長いと遊技者が
煩わしく感じる場合もある。このようなときには、特に
図示しないが、スロットマシン10の前面のどこかに演出
中止スイッチを設けたり、既存の操作手段（例えばベッ
トスイッチ16やスタートスイッチ30）の操作により演出
が中止されるように形成しておき、これらが操作された
信号を演出終了条件としてもよい。

【０１００】一方、連続演出に関しては、終了までの演
出回数を予め定めておく場合と、遊技状況に応じて演出
回数を変化させる場合とがある。例えば、連続演出が選
択されると、５ゲームにわたり連続演出が行われるもの
とする。この場合には、５回の遊技終了が演出終了条件
となる。また、連続演出が選択されたときに連続演出の
行われるべき遊技回数の抽選を行い、その結果に基づい
て演出回数を決定してもよい。この場合には、抽選結果
による遊技回数の終了が連続演出終了条件となる。ある
いは、一回の演出終了毎に、次回の演出を行うか否かの
継続抽選を行ってもよい。この場合には、継続抽選によ
る「継続せず」の抽選結果が連続演出終了条件となる。
また、上記した演出変化を、連続演出終了条件としても
よい。なお、これらの場合、入賞の確定を演出終了条件
として優先させることもできるし、入賞の確定に関わら
ず上記した諸条件を連続演出終了条件とすることもでき
る。

【０１０１】さらに、連続演出に関しても、遊技機に、
遊技者の意思により演出を中止できるような手段を設
け、その操作信号を演出終了条件としてもよい。この場
合は、演出が複数回の遊技にわたり行われるものである
ことから、既存の操作手段によらず、演出中止専用のス
イッチを設けることが望ましい。そして、所定の演出終
了条件が満たされた場合には、演出の終了を決定し、表
示装置66等にその信号を送信する。

【０１０２】（抽選手段123）抽選手段123とは、上記諸
条件に応じ抽選を行うためのものである。抽選手段123
としては、以下のような抽選を行なうことができる。ひ
とつには、遊技中の所定条件に従って、演出を行うか否
かを決定するための抽選がある。そして、演出を行う場
合には、独立演出か連続演出か、すなわち演出の種類に
ついての抽選を行うことができる。また、複数の演出デ
ータの中からいずれの演出を行うか、すなわち演出内容
の抽選を行うこともできる。

【０１０３】さらに、演出を開始するか否かの抽選、演
出を終了するか否かの抽選、演出回数の抽選を行うこと
もできる。これらの抽選は、演出決定手段122又は演出
データ出力手段124からの出力信号に対応して行われる
ものであり、抽選結果のデータは、演出決定手段122又
は演出データ出力手段124に送出される。

【０１０４】（演出データ出力手段124）演出データ出
力手段124は、演出決定手段122の決定又は抽選手段123
の抽選結果に基づいて、演出データ記憶手段121が記憶
している複数の演出データの中から一の演出データを遊
技機の表示装置66等に出力するためのものである。（遊技回数記憶手段130）遊技回数記憶手段130は、演出
開始までの遊技回数、又は連続演出の行われる遊技回数
を記憶するためのものである。具体的には、演出データ
出力手段124の決定した演出データに基づき、又は抽選
手段123が所定の抽選を行った抽選結果に基づき、遊技
回数をカウントし記憶するとともに、所定のカウント数
に達した場合にはその信号を出力するものである。遊技
回数は、メダル投入又はスタートスイッチ30の押下を基
準として、次のメダル投入又はスタートスイッチ30の押
下までを１ゲームとしてカウントする。

【０１０５】例えば、ある演出データについて、「ｎ回
で演出終了」が予め定められている場合には、演出開始
時の遊技を１回目として、ｎ回の遊技をカウントする。
そしてｎ回目の遊技をカウントし終わったところで、演
出決定手段122にｎ回の遊技終了の信号を送信する。ま
た、演出決定後、抽選回数の遊技終了後に演出を開始す
る場合には、抽選手段123の抽選結果に応じて遊技回数
をカウントし、演出決定手段122にｎ回の遊技終了の信
号を送信する。

【０１０６】（演出選択及び決定）次に、上記構成を有
する演出制御装置22の演出選択決定の概略について、図
１２乃至図１６のフローを用いて説明する。なお、図中
ｎは連続演出回数を、ｉは連続演出の最大実行可能回数
を、ｍは演出変更があった場合の演出（以下他の演出と
いう）の連続演出回数を、ｋは変更演出の最大実行可能
回数を、それぞれ表すものである。

【０１０７】図１２乃至図１４のフローは、入賞フラグ
成立を演出が行われる条件としている場合の例を示した
ものである。まず、図１２におけるステップ４００にお
いて、演出決定手段122が、入賞フラグの有無を判断す
る。具体的には、入賞抽選手段110による抽選結果が所
定の入賞に当選すると入賞フラグが成立し、遊技制御装
置21からフラグ成立信号が演出制御装置21に送出され
る。それを演出決定手段122が受信するのである。入賞
フラグなしの場合には、ステップ４００に戻る。一方、
入賞フラグありの場合には、次のステップ４０１に進
む。

【０１０８】ステップ４０１において、演出を行うか否
かを判断する。例えば、抽選手段123が演出を行うか否
かの抽選をし、その結果に基づいて判断する。演出無し
の場合にはステップ４００に戻る。一方、演出ありの場
合には、次のステップ４０２に進む。ステップ４０２に
おいて、前記ステップ４００において判断した入賞フラ
グが特別入賞フラグ（ＢＢフラグ又はＲＢフラグ）かど
うかを判断する。そして、成立しているのが特別入賞フ
ラグでない場合には、次のステップ４０３に進む。

【０１０９】ステップ４０３において、行うべき演出を
選択する。具体的には、抽選手段123が複数の演出デー
タの中から一の演出データを選択するための抽選を行
う。この場合、独立演出を行うか連続演出を行うかにつ
いて抽選により決定した後に、さらに演出データを抽選
するようにしてもよいし、独立演出も連続演出も含めた
演出データの中から一の演出データを抽選してもよい。
あるいは、入賞フラグの種類に応じて、予め複数の演出
データが定められていて、その中から一の演出データを
抽選してもよい。そして、次のステップ４０４に進む。

【０１１０】ステップ４０４において、ステップ４０３
で選択された演出データが連続演出かどうかを判断す
る。連続演出でない場合、すなわち独立演出の場合に
は、次のステップ４１１に進む。ステップ４１１におい
て、独立演出を行う。なお、この独立演出は、前記ステ
ップ４０３の演出選択後その遊技において行うものであ
ってもよいし、所定回数の遊技終了後、あるいは抽選に
より決定した回数の遊技終了後に演出を開始するように
してもよい。そして次のステップ４１２に進む。

【０１１１】ステップ４１２において、演出を終了す
る。前記ステップ４０４において、ステップ４０３で選
択された演出データが連続演出であると判断した場合に
は、次のステップ４０５に進む。ステップ４０５におい
て、ｎ回目の連続演出が行われる。すなわち、演出デー
タ出力手段124から表示装置66に演出データが出力さ
れ、このデータに基づき演出表示部67に画像等が表示さ
れ、ランプ68が点滅し、スピーカ69から音声が発せられ
る。なお、遊技回数記憶手段130はこのときｎ値を記憶
している。ちなみに一回目の連続演出が開始された遊技
は、「１」と記憶している。ところで、一回目の連続演
出の開始時に、抽選手段123は、ｉ値を抽選により決定
することができる。あるいは、ｉ値は演出データの種類
により予め定められているものとしてもよい。そして、
ｉ値は遊技回数記憶手段130に記憶される。また、この
連続演出は、前記ステップ４０３の演出選択後その遊技
において行うものであってもよいし、所定回数の遊技終
了後、あるいは抽選により決定した回数の遊技終了後に
演出を開始するようにしてもよい。そして、次のステッ
プ４０６に進む。

【０１１２】ステップ４０６において、連続演出を終了
するかどうかを判断する。例えば、入賞の確定により連
続演出を終了する場合には、入賞が確定したかどうかを
判断する。あるいは、演出中止のための操作手段が設け
てある場合には、その操作手段が操作されたかどうかを
判断する。また、抽選手段123が次遊技も連続演出を行
うかどうかを決定する継続抽選を行い、その結果に応じ
て演出を行うか終了するかを決定してもよい。それらの
演出終了条件が満たされている場合には、ステップ４１
２に進み、連続演出を終了する。一方、演出を終了しな
い場合には、次のステップ４０７に進む。

【０１１３】ステップ４０７において、ｎがｉかどうか
を判断する。すなわち、遊技回数記憶手段130が記憶し
ている遊技回数ｎが、連続演出の最大実行可能回数に達
したかどうかを判断する。ｎ＝ｉの場合には、連続演出
は終了する。一方、ｎ＝ｉでない場合には、次のステッ
プ４０８に進む。ステップ４０８において、演出を変化
させるかどうかを判断する。例えば、入賞フラグの成立
した遊技において入賞が確定せず、その入賞フラグが消
滅した後、他の入賞フラグ成立を条件に演出を変化させ
る場合には、他の入賞フラグが成立したかどうかを判断
する。あるいは、ｎ回目の連続演出終了後に、抽選手段
123に演出を変更するか否かの抽選を行わせ、その抽選
結果に基づいて演出を変化させるか否か判断してもよ
い。そして、演出変化の場合には、次のステップ４０９
に進む。

【０１１４】ステップ４０９において、他の演出を行
う。他の演出が終了後は、ステップ４１２に進み演出を
終了してもよいし、ステップ４１０に進み元の連続演出
の続きを行ってもよい。前記ステップ４０８において、
演出を変更しない場合には、次のステップ４１０に進
む。

【０１１５】ステップ４１０において、遊技回数記憶手
段130は、ｎ＝ｎ＋１とし、その値を記憶する。そして
ステップ４０５に戻る。ここで、図１２において点線で
囲ったＩ部分の詳細の一例を図１３のフローに基づき説
明する。この実施の形態は、入賞フラグ成立の有無に関
わらず演出を変化させる場合の例である。そして、入賞
フラグの有無に応じて他の演出を選択し、虚偽の告知も
することができると共に、他の演出の連続回数が多いほ
ど予告の信頼度が大きくなるように形成したものであ
る。

【０１１６】図１２におけるステップ４０８において演
出変化が決定されたところで、ステップ５００において
入賞フラグの有無を判断する。入賞フラグなしの場合に
は、次のステップ５０１に進む。ステップ５０１におい
て、他の演出として演出Ｂを選択する。演出Ｂは、ｋ回
（例えば５回）の連続演出を行うものであって、最終回
の演出において、入賞フラグは成立していないことを告
知するものである。従って、最終回まで演出が行われな
いうちに所定の連続演出終了条件に該当し、演出が終了
してしまった場合には、正確な告知を得ることができな
い。そして、次のステップ５０２に進む。

【０１１７】ステップ５０２において、ｍ回目の連続演
出を行う。そして次のステップ５０３に進む。ステップ
５０３において、連続演出を継続するか否かを判断す
る。例えば、演出中止操作手段の操作はあったか、抽選
手段123による継続抽選の結果はどうであったか、入賞
フラグが成立したか、等を判断する。連続演出を継続し
ない場合、すなわち、演出中止操作手段が操作されてい
たり、継続抽選の結果がハズレであったり、入賞フラグ
が成立した場合には、連続演出Ｂは終了する。一方、連
続演出を継続する場合には、次のステップ５０４に進
む。

【０１１８】ステップ５０４において、ｍ＝ｋかどうか
を判断する。ｍ＝ｋの場合には、演出は終了する。ｍ＝
ｋでない場合には、次のステップ５０５に進む。ステッ
プ５０５において、ｍ＝ｍ＋１を行う。そしてステップ
５０２に戻る。前記ステップ５００において、入賞フラ
グが成立していると判断した場合には、ステップ５０６
に進む。

【０１１９】ステップ５０６において、他の演出として
演出Ａを選択する。演出Ａは、ｋ回（例えば５回）の連
続演出を行うものであって、最終回の演出において、入
賞フラグが成立していることを告知するものである。な
お、以下のフローはステップ５０２からステップ５０５
までと同様であるので省略する。ただし、連続演出を継
続するか否かの判断においては、入賞が確定したかどう
かの判断を行う。すなわち、入賞確定により連続演出Ａ
を終了させることができる。

【０１２０】次に、前記ステップ４０２において、成立
した入賞フラグが特別入賞フラグの場合について、図１
４に示すフローに基づき説明する。ステップ６００にお
いて、行うべき演出を選択する。選択は、抽選によるも
のでもよいし、予め定められていてもよい。そして次の
ステップ６０１に進む。ステップ６０１において、ステ
ップ６００で選択された演出データが連続演出かどうか
を判断する。連続演出でない場合、すなわち独立演出の
場合には、次のステップ６０７に進む。

【０１２１】ステップ６０７において、独立演出を行
う。なお、この独立演出は、前記ステップ６００の演出
選択後その遊技において行うものであってもよいし、所
定回数の遊技終了後、あるいは抽選により決定した回数
の遊技終了後に演出を開始するようにしてもよい。そし
て次のステップ６０８に進む。ステップ６０８におい
て、演出を終了する。

【０１２２】前記ステップ６０１において、ステップ６
００で選択された演出データが連続演出の場合には、次
のステップ６０２に進む。ステップ６０２において、ｎ
回目の連続演出が行われる。そして、次のステップ６０
３に進む。ステップ６０３において、入賞が確定したか
どうかを判断する。入賞が確定した場合には、次のステ
ップ６０４に進む。

【０１２３】ステップ６０４において、特別遊技のため
の特別演出を行う。そして、次のステップ６０８に進
む。ステップ６０８において、特別演出を終了する。そ
して、連続演出も終了する。前記ステップ６０３におい
て、入賞が確定しない場合には、次のステップ６０５に
進む。

【０１２４】ステップ６０５において、ｎがｉかどうか
を判断する。ｎ＝ｉの場合には、連続演出は終了する。
一方、ｎ＝ｉでない場合には、次のステップ６０６に進
む。ステップ６０６において、遊技回数記憶手段130
は、ｎ＝ｎ＋１とし、その値を記憶する。そしてステッ
プ６０２に戻る。続いて、図１５に示すフローの説明を
する。図１５は、入賞フラグ成立の有無に関わらず連続
演出が行われる場合の例を示したものである。

【０１２５】ステップ７００において、抽選手段123
が、演出を行うか否かの抽選をする。この抽選は、例え
ばスタートスイッチ30の押下信号受信毎に行ってもよい
し、所定回数の遊技毎、所定時間毎に行ってもよい。そ
して、次のステップ７０１に進む。ステップ７０１にお
いて、ステップ７００の抽選結果が「演出あり」かどう
か判断する。「演出あり」でない場合すなわち演出を行
わない場合には、ステップ７００に戻る。一方「演出あ
り」の場合には、次のステップ７０２に進む。

【０１２６】ステップ７０２において、抽選手段123
が、複数の演出データの中から一の演出データを抽選に
より選択する。そして次のステップ７０３に進む。ステ
ップ７０３において、前記ステップ７０２において選択
された演出データが連続演出かどうかを判断する。連続
演出でない場合、すなわち独立演出の場合には、次のス
テップ７１１に進む。

【０１２７】ステップ７１１において、演出を開始する
か否かの判断を行う。すなわち、所定の演出開始条件に
該当しているかどうかの判断を行う。例えば、演出選択
後、予め定められたもしくは抽選により決定された遊技
回数が終了したか、入賞フラグが成立したか、等を演出
開始条件とすることができる。そして、演出開始条件に
該当しない場合にはステップ７１１に戻る。一方、演出
開始条件に該当する場合には、次のステップ７１２に進
む。

【０１２８】ステップ７１２において、独立演出を行
う。そして次のステップ７１３に進み、演出を終了す
る。前記ステップ７０３において、ステップ７０２にお
いて選択された演出データが連続演出の場合には、次の
ステップ７０４に進む。ステップ７０４において、演出
を開始するか否かの判断を行う。すなわち、所定の演出
開始条件に該当しているかどうかの判断を行う。そし
て、演出開始条件に該当しない場合にはステップ７０４
に戻る。一方、演出開始条件に該当する場合には、次の
ステップ７０５に進む。

【０１２９】ステップ７０５において、ｎ回目の連続演
出を行う。そして、次のステップ７０６に進む。ステッ
プ７０６において、演出を終了するかどうかを判断す
る。ここでは、入賞フラグが成立したか、入賞が確定し
たか、抽選手段123の抽選に当選したか、演出中止のた
めの操作手段は操作されたか、などを演出終了条件とす
ることができる。そして、所定の演出終了条件に該当す
る場合には、ステップ７１３に進み、連続演出は終了す
る。一方、演出終了条件に該当しない場合には、次のス
テップ７０７に進む。

【０１３０】ステップ７０７において、ｎがｉかどうか
を判断する。ｎ＝ｉの場合には、ステップ７１３に進
み、連続演出は終了する。一方、ｎ＝ｉでない場合に
は、次のステップ７０８に進む。ステップ７０８におい
て、演出を変更するかどうかを判断する。ここでは、入
賞フラグが成立したか、抽選手段123の抽選に当選した
か、高確率遊技が開始されたか、などを演出変更条件と
することができる。そして、所定の演出変更条件に該当
する場合にはステップ７０９に進む。

【０１３１】ステップ７０９において、他の演出を行
う。他の演出が終了後は、ステップ７１３に進み演出を
終了してもよいし、ステップ７１０に進み元の連続演出
の続きを行ってもよい。前記ステップ７０８において、
演出変更条件に該当しない場合には、次のステップ７１
０に進む。

【０１３２】ステップ７１０において、ｎ＝ｎ＋１を行
う。そしてステップ７０５に戻る。ここで、図１５に示
す点線で囲ったII部分の詳細の一例を、図１６のフロー
に基づき説明する。この実施の形態は、連続演出の回数
に応じて他の演出の種類が定められていて、連続回数が
多いほど確率の高い演出を行うように形成したものであ
る。なお、図１５のフローにおけるｉ値は７とし、予め
定められているものとする。また、演出Ｃ乃至Ｆは、独
立演出とする。

【０１３３】まずステップ８００において、演出変化を
決定した時点での連続演出の回数ｎが３未満かどうかを
判断する。すなわち、連続演出回数が１回又は２回であ
るかを判断する。そして、ｎが３未満の場合には、次の
ステップ８０１に進む。ステップ８０１において、他の
演出として演出Ｃを選択する。演出Ｃは、確率１０％の
告知を行う演出である。すなわち、９０％は虚偽の告知
を行う。例えば、入賞フラグ成立を告知する場合、フラ
グが成立しているときには１０％の確率で当該成立して
いる入賞フラグの入賞役を演出表示部67に表示し、９０
％はハズレ又は虚偽の入賞役の表示をする。一方フラグ
が成立していないときには、１０％の確率でハズレの表
示をし、９０％は虚偽の入賞役の表示をする、といった
演出を行うものである。そして、次のステップ８０７に
進む。

【０１３４】ステップ８０７において、前記演出Ｃを実
行し、演出終了後図１５のステップ７１０に進む。前記
ステップ８００において、ｎが３未満でない場合には、
次のステップ８０２に進む。ステップ８０２において、
ｎが３以上５未満かどうかを判断する。すなわち、連続
演出回数が３回又は４回であるかを判断する。そして、
ｎが３以上５未満の場合には、次のステップ８０３に進
む。

【０１３５】ステップ８０３において、他の演出として
演出Ｄを選択する。演出Ｄは、確率３０％の告知を行う
演出である。そして、次のステップ８０７に進む。ステ
ップ８０７において、前記演出Ｄを実行し、演出終了後
図１５のステップ７１０に進む。前記ステップ８０２に
おいて、ｎが３以上５未満でない場合には、次のステッ
プ８０４に進む。

【０１３６】ステップ８０４において、ｎが５以上７未
満かどうかを判断する。すなわち、連続演出回数が５回
又は６回であるかを判断する。そして、ｎが５以上７未
満の場合には、次のステップ８０５に進む。ステップ８
０５において、他の演出として演出Ｅを選択する。演出
Ｅは、確率５０％の告知を行う演出である。そして、次
のステップ８０７に進む。

【０１３７】ステップ８０７において、前記演出Ｅを実
行し、演出終了後図１５のステップ７１０に進む。前記
ステップ８０４において、ｎが５以上７未満でない場
合、すなわち連続演出回数が７回の場合には、次のステ
ップ８０６に進む。ステップ８０６において、他の演出
として演出Ｆを選択する。演出Ｆは、確率１００％の告
知を行う演出である。そして、次のステップ８０７に進
む。

【０１３８】ステップ８０７において、前記演出Ｆを実
行し、演出終了後図１５のステップ７１０に進む。以上
のように制御することにより、遊技者は、元の連続演出
の回数が多いほど、信頼度の高い告知を得ることができ
る。なお、ｉ値を抽選により決定する場合には、１乃至
７の間で抽選を行うことにより、上述のフローに基づい
た制御が可能である。

【０１３９】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。（請求項１）すなわち、請求項１記載の発明は、複数遊
技にわたる演出を行い、遊技者を飽きさせないととも
に、遊技者に有利な状況を作り出すことができる遊技機
を提供することができる。

【０１４０】（請求項２）請求項２記載の発明は、上記
した請求項１記載の発明の効果に加え、次のような効果
を奏する。すなわち、請求項２記載の発明は、連続演出
中の入賞をすべて遊技者に知らせる遊技機を提供するこ
とができる。

【０１４１】（請求項３又は４）請求項３又は４記載の
発明は、上記した請求項１記載の発明の効果に加え、次
のような効果を奏する。すなわち、請求項３又は４記載
の発明は、連続演出中の入賞を所定の確率で遊技者に知
らせ、期待感を高める演出を行う遊技機を提供すること
ができる。

【０１４２】（請求項５）請求項５記載の発明は、上記
した請求項１乃至４のいずれか１項に記載の発明の効果
に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項５
記載の発明は、連続演出中の高確率遊技への移行を遊技
者に知らせる遊技機を提供することができる。

【０１４３】（請求項６乃至１０）請求項６乃至１０記
載の発明は、上記した請求項１乃至５のいずれか１項に
記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。す
なわち、請求項６乃至１０記載の発明は、連続演出の開
始時期について種々のバリエーションを有する遊技機を
提供することができる。

【０１４４】（請求項１１乃至１６）請求項１１乃至１
６記載の発明は、上記した請求項１乃至１０のいずれか
１項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。すなわち、請求項１１乃至１６記載の発明は、連続
演出の終了時期について種々のバリエーションを有する
遊技機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の入力、制御及び出力を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
を示す外観正面図である。

【図３】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の動作の概略を示すフローである。

【図４】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。

【図５】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示す
フローである。

【図６】本発明の実施の形態であって、連続演出の具体
例を示す図である。

【図７】本発明の実施の形態であって、連続演出の具体
例を示す図である。

【図８】本発明の実施の形態であって、他の演出の具体
例を示す図である。

【図９】本発明の実施の形態であって、他の演出の具体
例を示す図である。

【図１０】本発明の実施の形態であって、連続演出の具
体例を示す図である。

【図１１】本発明の実施の形態であって、他の演出の具
体例を示す図である。

【図１２】本発明の実施の形態であって、演出の選択及
び決定を示すフローである。

【図１３】図１２のＩ部分の詳細の一例を示すフローで
ある。

【図１４】本発明の実施の形態であって、演出の選択及
び決定を示すフローである。

【図１５】本発明の他の実施の形態であって、演出の選
択及び決定を示すフローである。

【図１６】図１５のII部分の詳細の一例を示すフローで
ある。

【符号の説明】

10 スロットマシン 11 筺体 12 表示窓 13 図柄表示窓 14 メダル投入口 15 投入スイッ
チ 16 ベットスイッチ 17 精算スイッ
チ 20 制御装置 21 遊技制御装
置 22 演出制御装置 30 スタートスイッチ 40 回転リール 42 リールテープ 50 ストップス
イッチ 60 リールユニット 65 ホッパーユ
ニット 66 表示装置 70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制
御手段 91 特定導入遊技制御手段 101 特定遊技制
御手段 110 入賞抽選手段 111 乱数発生手
段 112 乱数抽出手段 113 入賞判定テ
ーブル 114 判定手段 120 演出選択手段 130 遊技回数記
憶手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技機の作動を制御すると共に、所定確
率で入賞の抽選を行うための遊技制御装置と、遊技制御装置からの信号に応じ、遊技に付随する演出を
行うための演出制御装置とを有し、遊技機に対する操作により遊技を開始するとともに、遊
技機が所定の状態になることにより遊技が終了する遊技
機であって、抽選結果が所定の入賞の場合には入賞フラグを成立さ
せ、入賞フラグ成立中に遊技状況が予め定められた入賞
の態様になることにより入賞が確定する遊技機におい
て、前記演出制御装置は、複数の演出データの中から開始さ
れるべき一の演出データを決定する演出選択手段を有
し、複数回の遊技にわたり連続した連続演出を行うこと
ができるように形成されているとともに、前記連続演出中に遊技状態が変化した場合には、演出内
容を変化させるように形成したことを特徴とする遊技
機。
【請求項２】前記演出制御装置は、連続演出中に入賞
フラグが成立した場合に、演出内容の変化として、遊技
者に入賞フラグ成立を告知する告知演出を行うことを特
徴とする請求項１記載の遊技機。
【請求項３】前記演出制御装置は、連続演出中に入賞
フラグが成立した場合に、演出内容の変化として、遊技
者に入賞フラグ成立を所定確率で告知する告知演出を行
うことを特徴とする請求項１記載の遊技機。
【請求項４】前記告知演出は、連続演出の回数が増加
するにつれて、告知の確率が高くなるよう形成されてい
ることを特徴とする請求項３記載の遊技機。
【請求項５】前記遊技機は、乱数を用いて入賞の抽選
を行い、取得した乱数と、乱数の範囲内で種々の入賞形
態を規定した入賞判定テーブルとを比較することによっ
て入賞を決定するものであって、前記入賞判定テーブルとして、入賞確率を低く設定した
入賞判定テーブル（以下低確率テーブルという）と、入
賞確率を高く設定した入賞判定テーブル（以下高確率テ
ーブルという）とを有しており、遊技中の所定条件に応じて、低確率テーブルを用いて抽
選を行う遊技（以下低確率入賞遊技という）及び高確率
テーブルを用いて抽選を行う遊技（以下高確率入賞遊技
という）が行われるものとし、前記演出制御装置は、連続演出中に高確率入賞遊技が開
始されると、演出内容の変化として、遊技者に告知する
告知演出を行うことを特徴とする請求項１乃至４記載の
遊技機。
【請求項６】前記連続演出は、遊技中の所定条件に基
づいて開始されるものであることを特徴とする請求項１
乃至５記載の遊技機。
【請求項７】前記遊技中の所定条件とは、入賞フラグ
の成立であることを特徴とする請求項６記載の遊技機。
【請求項８】前記連続演出は、前記演出選択手段によ
る連続演出を行うか否かの抽選結果に基づいて開始され
るものであることを特徴とする請求項１乃至５記載の遊
技機。
【請求項９】前記連続演出は、前記演出選択手段によ
る決定後、予め定められた回数の遊技が終了してから開
始されることを特徴とする請求項６乃至８記載の遊技
機。
【請求項１０】前記連続演出は、前記演出選択手段に
よる決定後、抽選により決定された回数の遊技が終了し
てから開始されることを特徴とする請求項６乃至８記載
の遊技機。
【請求項１１】前記連続演出は、入賞の確定により終
了するものであることを特徴とする請求項１乃至１０記
載の遊技機。
【請求項１２】前記連続演出は、入賞が確定しても終
了しないものであることを特徴とする請求項１乃至１０
記載の遊技機。
【請求項１３】前記連続演出は、予め定められた所定
回数の遊技終了により終了することを特徴とする請求項
１１又は１２記載の遊技機。
【請求項１４】前記連続演出は、抽選により決定され
た所定回数の遊技終了により終了することを特徴とする
請求項１１又は１２記載の遊技機。
【請求項１５】前記連続演出は、遊技毎に行われる継
続抽選により、継続の有無が決定されるものであること
を特徴とする請求項１１又は１２記載の遊技機。
【請求項１６】前記連続演出は、遊技機の操作手段の
操作により終了することを特徴とする請求項１１乃至１
５記載の遊技機。