JP2002250924A - 光配向膜の製造方法 - Google Patents

光配向膜の製造方法

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JP2002250924A JP2001353466A JP2001353466A JP2002250924A JP 2002250924 A JP2002250924 A JP 2002250924A JP 2001353466 A JP2001353466 A JP 2001353466A JP 2001353466 A JP2001353466 A JP 2001353466A JP 2002250924 A JP2002250924 A JP 2002250924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光や熱に対する長期安定性に優れた光配向膜
を提供すること。 【解決手段】 一分子中に2個以上の重合性基を有する
二色性染料を含有する光配向膜用材料を基板上に塗布
し、偏光を照射して光配向機能を付与した後、加熱又は
光を照射することにより重合性基を重合させる光配向膜
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子に用
いられる光配向膜の製造方法に関し、さらに詳しくは、
光を照射することにより、ラビングを行うことなく液晶
分子を配向させることができる光配向膜の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置においては、液晶の分子配
列の状態を電場等の作用によって変化させて、これに伴
う光学的特性の変化を表示に利用している。多くの場
合、液晶は、二枚の基板の間隙に挟んだ状態で用いられ
るが、ここで液晶分子を特定の方向に配列させるため
に、基板の内側に配向処理が施される。
【0003】通常、配向処理は、ガラス等の基板にポリ
イミド等の高分子の膜を設け、これを一方向に布等で摩
擦する、ラビングという方法が用いられる。これによ
り、基板に接する液晶分子はその長軸(ダイレクタ)が
ラビングの方向に平行になるように配列する。たとえ
ば、ツイストネマチック(TN)セルでは二枚の直交し
た偏光板の間に、内側に配向膜が塗布された二枚の基板
を対向させ、そのラビング方向が互いに直交するように
配置し、光透過率の変化による表示を可能にしている。
【0004】しかしながら、ラビング法は製造装置が簡
単であるという利点を有するものの、製造工程において
静電気や埃が発生するため、配向処理後に洗浄工程が必
要となるとともに、特に近年多く用いられているTFT
方式の液晶セルでは静電気によりあらかじめ基板に設け
られたTFT素子が破壊され、これが製造時の歩留まり
を下げる原因にもなっている。一方、液晶表示素子にお
いては構成されている液晶分子の傾きに方向性があるた
め、表示素子を見る方向によって表示色やコントラスト
が変化するなどといった視野角依存性が問題となってい
る。
【0005】これを改善する方法としては、特開昭62
−159119号公報には、一画素を分割して、領域ご
とに液晶分子のプレチルト角を変える配向分割法が、特
開昭63−106624号公報には、一画素を分割し
て、領域ごとに液晶分子の配向方向を変える配向分割法
がそれぞれ提案されている。このような、分割領域ごと
に液晶分子を配向させる方法は、従来のラビング法では
プロセスが煩雑で、実用には適さない。
【0006】かかる問題を解決するために、近年ラビン
グを行わない液晶配向制御技術が注目されている。この
ようなラビングレスの配向技術としては、斜方蒸着法、
LB(ラングミュアー−ブロジェット)膜法、フォトリ
ソグラフィ法、光配向法などが検討されてきた。とりわ
け、偏光された光を基板上に設けられた塗膜に照射し
て、液晶配向性を生じさせる光配向法は簡便であり、盛
んに研究が行われている。この光配向法は、有機分子中
の光配向機能を発現させる光配向性基、例えばアゾ基等
の光異性化によるもの、シンナモイル基、クマリン基、
カルコン基等の光二量化によるもの、ベンゾフェノン基
等の光架橋やポリイミド樹脂等の光分解によるもの等が
報告されている。
【0007】光異性化、光二量化や光架橋を利用した光
配向膜材料としては、ガラス等の基板に塗布した際に均
一な膜が得られるように、側鎖や主鎖に前記のような光
配向性基を導入した高分子材料が用いられることが多
い。また、光配向性を有する分子をゲスト分子とし、高
分子化合物からなるホスト化合物に分散させて用いる場
合もある。
【0008】例えば、米国特許第4,974,941号
明細書には、二色性色素をポリイミド等の樹脂に混合
し、次いでこの混合物に偏光を照射することによって、
偏光方向に対して一定の方向に液晶を整列させることの
できる光配向材料が開示されている。しかしながら、こ
の光配向材料は、二色性色素のcis−trans異性
化を利用しており、可逆的であるため、偏光照射によっ
て得られた配向膜の配向状態は、異なる偏光方向を有す
る光を照射することによって、容易にその配向状態が変
化するという問題点がある。すなわち、当該米国特許に
開示された配向膜は、配向状態が不安定で、例えば、自
然光の照射によっても、その配向状態が変化する可能性
があり、そのため、実用上の液晶表示素子には適してい
なかった。また、そのような配向膜中に含まれる低分子
の二色性色素は、徐々に液晶中に溶け出し、これが電圧
保持率など液晶デバイスの特性を低下させるという問題
点を有しており、経時的にそのような配向膜は、液晶配
向能を失うという問題点を有していた。
【0009】一方、特開平8−328005号公報及び
米国特許第6,001,277号明細書には、光異性化
可能であって、二色性を有する構成単位を含む樹脂の皮
膜に偏光を照射してなる液晶配向膜が開示されている。
これは、二色性を有する構成単位を含む樹脂溶液を基板
上に塗布して得られる樹脂の皮膜に偏光を照射して配向
させ、更に樹脂が有する架橋性基によって配向の状態を
固定化するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二色性
を有する構成単位が樹脂中に組み込まれた構造を有する
膜は、偏光によって二色性を有する構成単位を再配列し
て配向する際に、この構造が妨げとなって十分な配向性
が得られないという問題点があった。一方、二色性を有
する構成単位を側鎖に有する樹脂からなる膜は、前記の
様な問題点はある程度改善されるものの、二色性を有す
る構成単位の配向方向が完全に固定されないため、熱や
光により構成単位の配向状態が徐々に失われ、長期間に
わたって液晶配向能を保持することはできないという問
題点があった。
【0011】本発明が解決しようとする課題は、光や熱
に対する長期安定性に優れた光配向膜を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、一分子中に2個以上の重合性基を有する二
色性染料を含有する光配向膜用材料を基板上に塗布し、
偏光を照射して光配向機能を付与した後、加熱又は光を
照射することにより重合性基を重合させる光配向膜の製
造方法を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法で使用する光配
向膜用材料は、一分子中に2個以上の重合性基を有する
二色性染料を含有するものである。一分子中に2個以上
の重合性基を有する二色性染料において、二色性染料と
は、発色団における光の吸収能が偏光の電気ベクトルの
方向によって異なる染料をいう。二色性染料には、アン
トラキノン系、アゾ系、キノフタロン系、ペリレン系の
染料などが挙げられるが、これらの中でも、アゾ染料又
はアントラキノン染料は、偏光照射により特に良好な光
配向性を示す点で特に好ましい。重合性基を導入する前
のアゾ染料又はアントラキノン染料は、二色性染料とし
て使用可能なものであれば特に限定なく使用することが
できる。
【0014】本発明で使用する重合性基を有する二色性
染料は、例えば、水酸基を有する二色性染料に、公知の
方法により、重合性基を有するカルボン酸、重合性基を
有するカルボン酸クロライド、重合性基を有するカルボ
ン酸無水物、などを反応させることによって、容易に合
成することができる。また、水酸基を有する二色性染料
は、公知の方法によって容易に合成することができる。
【0015】本発明で使用する一分子中に2個以上の重
合性基を有する二色性染料は、光照射や加熱によって容
易に重合させることができるため、偏光照射により異方
性を生じた光配向膜内の分子を固定することができ、長
期にわたって異方性を保持し、安定な液晶配向膜を得る
ことができる。
【0016】重合性基としては、例えば、(メタ)アク
リロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)
アクリルアミド基、ビニル基、ビニルオキシ基、アジド
基、クロロメチル基、エポキシ基、などが挙げられ、重
合性基を有する誘導体としてケイ皮酸誘導体、チミン誘
導体等が挙げられる。これらの中でも、光重合や熱重合
が比較的容易なことから、(メタ)アクリロイル基、
(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリルアミ
ド基、ビニル基、ビニルオキシ基が好ましく、(メタ)
アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、又は
(メタ)アクリルアミド基がより好ましい。
【0017】また、これらの重合性基は、アルキレン基
及び/又はフェニレン基の如き連結基を介して、アゾ染
料又はアントラキノン染料と結合していてもよく、該連
結基は、エステル結合、エーテル結合、イミド結合又は
アミド結合を有していてもよい。
【0018】そのような連結基としては、例えば、メチ
レン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン
基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチ
レン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチ
レン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基の如き
炭素原子数が1〜18の直鎖状アルキレン基;1−メチ
ルエチレン基、1−メチル−トリメチレン基、2−メチ
ルトリメチレン基、1−メチル−テトラメチレン基、2
−メチル−テトラメチレン基、1−メチル−ペンタメチ
レン基、2−メチル−ペンタメチレン基、3−メチル−
ペンタメチレン基の如き炭素原子数が1から18の分岐
状アルキレン基;p−フェニレン基の如きフェニレン
基;2−メトキシ−1,4−フェニレン基、3−メトキ
シ−1,4−フェニレン基、2−エトキシ−1,4−フ
ェニレン基、3−エトキシ−1,4−フェニレン基、
2,3,5−トリメトキシ−1,4−フェニレン基の如
き炭素原子数が1〜18の直鎖状又は分岐状アルコキシ
ル基を有するアルコキシフェニレン基、などが挙げられ
る。
【0019】前記一分子中に2個以上の重合性基を有す
る二色性染料は、単独で光配向膜用材料として使用する
が、ポリビニルアルコールやポリイミド等の高分子材料
と混合して用いることもできる。
【0020】本発明の光配向膜の製造方法で使用する一
分子中に2個以上の重合性基を有するアゾ染料の中で
も、一般式(1)
【0021】
【化3】
【0022】(式中、R1及びR6は、各々独立して、
(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ
基、(メタ)アクリルアミド基、ビニル基、及びビニル
オキシ基からなる群から選ばれる重合性基を表わす。X
1及びX2は、各々独立して、(1)直接結合、(2) 炭素原
子数1〜18のアルキレン基又はフェニレン基、又は
(3)炭素原子数1〜18のアルキレン基と炭素原子数1
〜18のフェニレン基とが、直接結合、エステル結合、
エーテル結合、イミド結合又はアミド結合を介して結合
した連結基を表わす。X1が、直接結合である場合、Y1
は、直接結合を表わす。X2が、直接結合を表わす場
合、Y2は、直接結合を表わす。X1及びX2が、直接結
合以外の連結基を表わす場合、Y1及びY2は、各々独立
して、直接結合、エステル結合、エーテル結合、イミド
結合又はアミド結合を表わす。R2、R3、R 4及びR
5は、各々独立して、水素、ハロゲン、カルボキシル
基、ハロゲン化メチル基、ハロゲン化メトキシ基、シア
ノ基又は水酸基を表わす。Mは、水素、アルカリ金属又
はNH4を表わす。)で表わされるアゾ染料が好まし
い。
【0023】前記一般式(1)におけるR1及びR6は、
前記した重合性基の中でも、(メタ)アクリロイルオキ
シ基及び(メタ)アクリルアミド基が好ましい。
【0024】前記一般式(1)におけるR2、R3、R4
及びR5の具体例としては、例えば、水素;フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素の如きハロゲン;カルボキシル基;フ
ルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメ
チル基、クロロメチル基の如きハロゲン化メチル基、フ
ルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、クロロメ
トキシ基の如きハロゲン化メトキシ基;シアノ基;水酸
基、などが挙げられる。これらの中でも、水素、カルボ
キシル基、トリフルオロメチル基が特に好ましい。
【0025】特に、前記一般式(1)におけるR1及び
6が、(メタ)アクリロイルオキシ基であり、R2、R
3、R4及びR5が、トリフルオロメチル基、カルボキシ
ル基又は水素であり、かつ、Mがナトリウムであるアゾ
染料が好ましく、さらに、X1及びX2がアルキレンオキ
シフェニレン基であり、かつ、Y1及びY2がエステル結
合であるアゾ染料がより好ましい。
【0026】前記一般式(1)におけるMとしては、例
えば、水素原子;リチウム、ナトリウム、カリウムの如
きアルカリ金属原子;NH4、などが挙げられる。これ
らの中でも、ナトリウムが好ましい。
【0027】前記一般式(1)で表わされる重合性基を
有するアゾ染料は、例えば、以下の方法によって、容易
に合成することができる。即ち、まずベンジジン−3,
3‘−ジスルホン酸と亜硝酸ナトリウムとをジアゾ化反
応を行ってジアゾニウム塩を合成する。次いで前工程で
得られたジアゾニウム塩混合物を、o−トリフルオロメ
チルフェノールと反応させて、4.4’−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−トリフルオロメチルフェニル−1−ア
ゾ)ビフェニル−3,3‘−ジスルホン酸ジナトリウム
塩を合成する。このようにして得られた水酸基を有する
アゾ染料に、公知の方法により、重合性基を有するカル
ボン酸、重合性基を有するカルボン酸クロライド、重合
性基を有するカルボン酸無水物、などを反応させること
によって、前記一般式(1)で表わされる重合性基を有
するアゾ染料を合成する。
【0028】前記一般式(1)で表わされる重合性基を
有するアゾ染料は、スルホ基またはその塩を有するた
め、水あるいは極性有機溶媒に高い溶解性を示し、かつ
ガラス等に対して良好な親和性を示す。そのため、前記
一般式(1)で表わされる重合性基を有するアゾ染料を
水あるいは極性有機溶媒に溶解してなる光配向膜用材料
を、ガラス等の基板に塗布した後、水あるいは極性有機
溶媒を除去するだけで、基板上に、機械的、かつ経時的
に安定な塗膜を形成することができる。
【0029】このようにしてガラス等の基板上に形成さ
れた、重合性基を有するアゾ染料を含有する光配向膜用
材料からなる未重合の塗膜は、偏光を照射することによ
り、偏光の電気ベクトルと同一の方向に電子遷移モーメ
ントを有する構造単位が選択的に光励起され、電子遷移
モーメントが偏光の電気ベクトルの方向を避けるように
再配列することで塗膜内に異方性が生じ、光配向機能を
有するようになる。
【0030】前記一般式(1)で表わされるアゾ染料
は、1分子中に2個の重合性基を有するので、前記の如
く偏光を照射した後、光照射又は加熱を施すことによっ
て容易に重合し、偏光を照射することにより異方性の生
じた塗膜内の構造単位を固定することができ、長期にわ
たって異方性を保持し、安定な液晶配向膜を得ることが
できる。
【0031】また、本発明の光配向膜の製造方法で使用
する1分子中に2個以上の重合性基を有するアントラキ
ノン染料の中でも、一般式(2)
【0032】
【化4】
【0033】(式中、R7、R8、R9及びR10は、各々
独立して、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロ
イルオキシ基、(メタ)アクリルアミド基、ビニル基及
びビニルオキシ基からなる群から選ばれる重合性基を表
わす。X7、X8、X9及びX10は、各々独立して、直接
結合、アルキレン基又はフェニレン基を表わす。X7
直接結合の場合、Y7は直接結合を表わす。X8が直接結
合の場合、Y8は直接結合を表わす。X9が直接結合の場
合、Y9は直接結合を表わす。X10が直接結合の場合、
10は直接結合を表わす。X7、X8、X9及びX10が、
各々独立して、アルキレン基又はフェニレン基を表わす
場合、Y7、Y8、Y9及びY10は、各々独立して、直接
結合、エステル結合、エーテル結合、イミド結合、又は
アミド結合を表わす。m、n、p及びqは、各々独立し
て、0〜4の整数を表わす。ただし、mとnとpとqと
の和は2〜4である。R11及びR12は、水酸基、ニトロ
基、スルホ基、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト
基、及びカルバモイル基からなる群から選ばれる基を表
わす。r及びsは、各々独立して、0〜4の整数を表わ
す。ただし、rとsの和は0〜6である。)で表わされ
るアントラキノン染料も好ましい。(mとnとpとqと
rとsの和が8未満であるとき、残りは水素が結合して
いる。)
【0034】前記一般式(2)におけるR7−X7−Y7
−、R8−X8−Y8−、R9−X9−Y 9−及びR10−X10
−Y10−のいずれかは、前記した中でも、(メタ)アク
リロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基及び(メ
タ)アクリルアミド基が好ましく、(メタ)アクリロイ
ルオキシ基及び(メタ)アクリルアミド基が特に好まし
い。さらに、前記一般式(2)における、R7、R8、R
9及びR10が(メタ)アクリロイルオキシ基又は(メ
タ)アクリルアミド基であり、X7、X8、X9、X10
7、Y8、Y9及びY10が直接結合であり、かつm、
n、p及びqは0又は1であり、mとnとpとqとの和
は2〜4であり、R11及びR12が水酸基であり、r及び
sは0又は1であり、rとsの和は0〜2であるアント
ラキノン染料がより好ましい。
【0035】前記一般式(2)で表わされるアントラキ
ノン染料は、水酸基、ニトロ基、スルホ基、アミノ基、
カルボキシル基、メルカプト基又はカルバモイル基を有
することから、水や極性有機溶媒に対して良好な溶解性
を示す。また、前記一般式(2)で表わされるアントラ
キノン染料の中でも、R11及びR12が水酸基、スルホ
基、又はカルボキシル基である染料は、ガラス等の基板
への親和性が良好となり、均一な塗膜が作製できるので
好ましく、さらに、R11及びR12が水酸基、スルホ基で
ある染料が特に好ましい。
【0036】前記一般式(2)で表わされるアントラキ
ノン染料は、例えば、水酸基あるいはアミノ基を有する
アントラキノン染料に、公知の方法により、重合性基を
有するカルボン酸、重合性基を有するカルボン酸クロラ
イド、重合性基を有するカルボン酸無水物、などを反応
させることによって、容易に合成することができる。水
酸基あるいはアミノ基を有するアントラキノン染料も、
公知の方法により、アントラキノン染料から、容易に合
成することができる。
【0037】前記一般式(2)で表わされるアントラキ
ノン染料は、水あるいは有機溶媒に対して良好な溶解性
を示し、かつガラス等の基板に対して高い親和性を示
す。このため、一般式(1)で表わされるアゾ染料を含
有する光配向膜用材料と同様、偏光を照射することによ
り、偏光の電気ベクトルの方向に電子遷移モーメントの
ベクトル成分を有する構造単位が選択的に光励起され、
光吸収が小さくなる方向に構造単位が再配列すること
で、塗膜内に異方性が生じ、光配向機能を有するように
なる。さらに重合性基を有するので、前記の如く偏光を
照射した後、光照射又は加熱を施すことによって容易に
重合し、偏光を照射することによって異方性の生じた塗
膜内の構造単位を固定することができ、長期にわたって
異方性を保持し、安定な液晶配向膜を得ることができ
る。
【0038】本発明の光配向膜の製造方法で使用する二
色性染料は、これを適切な溶媒に溶解した形態の光配向
膜用材料として用いる。この際、用いる溶媒には特に限
定がないが、該二色性染料が良好な溶解性を示す溶媒と
しては、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホル
ムアミド、ブチルセロソルブ、γ−ブチロラクトン、ク
ロロベンゼン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセト
アミド、テトラヒドロフラン、などが挙げられる。これ
らの溶剤の中でも、ガラス等の基板に対する光配向膜用
材料の溶液の塗布性が良好で、かつ、均一な膜が得られ
るので、N−メチルピロリドン、ブチルセロソルブ、γ
−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミドが、特に好ま
しい。
【0039】光配向膜は、前記光配向膜用材料の溶液を
基板上にスピンコーティング法、印刷法等の方法によっ
て塗布し、乾燥させた後、光配向操作及び重合操作を行
うことによって、製造することができる。
【0040】本発明で使用する基板は、液晶表示素子に
通常用いられる基板であって、配向膜溶液の塗布後の乾
燥時、あるいは液晶素子に組み立てる際の接着時におけ
る加熱に耐えうる耐熱性を有する材料であれば、特に制
限はない。そのような基板としては、ガラス基板が挙げ
られる。
【0041】光配向操作とは、偏光を照射することで光
配向機能を付与する操作のことであり、偏光の波長は、
本発明で使用する二色性染料が光吸収を有する波長が選
ばれ、可視光線、紫外線等が挙げられるが、特に波長が
300〜400nm付近の紫外線が好ましい。また、光
配向に用いられる偏光は、直線偏光や楕円偏光が挙げら
れ、特にキセノンランプ、高圧水銀ランプ、メタルハラ
イドランプ等の紫外光源からの光を偏光フィルタやグラ
ントムソン、グランテーラー等の偏光プリズムを通して
得られる直線偏光が好ましい。このとき、液晶分子のプ
レチルト角を得るために、偏光を基板に対して斜め方向
から照射する方法や、偏光照射後に斜め方向から無偏光
の光を照射する方法を用いても良い。
【0042】重合操作は、光配向操作に続いて行われ、
一般に紫外線等の光照射あるいは加熱によって行う。ま
た、必要に応じて、光配向膜用材料に重合開始剤を添加
しておくこともできる。
【0043】光照射による重合の場合には、重合開始剤
として光重合開始剤を用いることが好ましい。光重合開
始剤としては公知慣用のものが使用でき、例えば、2−
ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1173」)、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー
社製「イルガキュア184」)、1−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、2−
メチル−1−[(メチルチオ)フェニル]−2−モリホ
リノプロパン−1(チバ・ガイギー社製「イルガキュア
907」)、ベンジルジメチルケタール(チバ・ガイギ
ー社製「イルガキュア651」)、2,4−ジエチルチ
オキサントン(日本化薬社製「カヤキュアDETX」)
とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル(日本化薬社製
「カヤキュアEPA」)との混合物、イソプロピルチオ
キサントン(ワードプレキンソップ社製「カンタキュア
−ITX」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチルとの
混合物、アシルフォスフィンオキシド(BASF社製
「ルシリンTPO」)、などが挙げられる。
【0044】一方、加熱による重合の場合には、重合開
始剤として熱重合開始剤を用いることが好ましい。熱重
合開始剤としては公知慣用のものが使用でき、例えば、
ベンゾイルパーオキサイド、2,4-ジクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、1,1-ジ(ターシャリーブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
n−ブチル−4,4’−ジ(ターシャリーブチルパーオ
キシ)バレレート、ジクミルパーオキサイドの如き過酸
化物類;7−アゾビスイソブチルニトリルの如きアゾ化
合物類;テトラメチルチウラムジスルフィド、などが挙
げられる。
【0045】重合操作を光照射で行なう場合は、既に得
られている光配向膜用材料の配向状態を乱さないように
するために、二色性染料の異方的光吸収を示す構造単位
(当該構造単位は、アゾ染料におけるアゾベンゼン骨
格、又はアントラキノン染料におけるアントラキノン骨
格に相当する。)が、吸収しない波長、すなわち、液晶
配向能を付与する波長とは異なる波長の光を照射するこ
とが好ましい。具体的には、200〜320nmの波長
の無偏光の紫外光を照射することが好ましい。一方、重
合操作を加熱によって行う場合は、前記のように光配向
膜用材料を塗布し光配向操作を行った基板を加熱するこ
とによって行われる。加熱温度は、100〜300℃の
範囲が好ましく、100〜200℃の範囲が更に好まし
い。
【0046】本発明の光配向膜の製造方法により作成し
た光配向膜を用いた液晶表示素子の作製方法の一例を以
下に述べる。即ち、ITO等の透明電極を設けた二枚の
ガラス基板の電極を設けた面に、本発明における光配向
膜用材料を塗布し、乾燥させた後、光配向操作及び重合
操作を行い、光配向膜を作成する。次に光配向膜を設け
た面を、スペーサーを介して、かつ、互いの光配向方向
が直交するように対向させ、その間隙に液晶を注入す
る。このようにして作製した液晶セルの外側に、それぞ
れの基板における光配向膜の配向方向と透過する偏光方
向とが一致するように偏光板を貼り付けることによっ
て、液晶表示素子を製造することができる。
【0047】本発明で使用する重合性基を有する二色性
染料は、水や有機溶媒に対する溶解性が高いという特徴
を有するともに、ガラス基板やITO等の酸化物透明電
極に高い親和性を示す。従って、本発明で使用する二色
性染料を溶媒に溶解させてなる光配向膜用材料を、ガラ
ス基板に塗布し、溶媒を乾燥させることによって安定な
塗膜が得られる。また、液晶表示素子を作製した場合
に、二色性染料の一部分が液晶中に溶け出すことがない
ので、液晶配向能や電荷保持率等のデバイス特性が劣化
することがない。さらに、本発明で使用する二色性染料
は、重合性基を有するため、配向操作後に重合処理を行
うことによって、配向状態を固定化することができるの
で、従来の光配向膜が光の照射に対して不安定であると
いう問題を解決することもできる。
【0048】また本発明の光配向膜の製造方法で使用す
る二色性染料は、高分子材料と混合して用いることもで
きる。この際、高分子材料としては、基板上に成膜でき
るもので、溶媒に対する溶解性が高く、かつ二色性染料
の光吸収波長に対して透明なものが用いられ、具体的に
はポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリマレイミ
ド、ポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。中でも
ポリビニルアルコールおよびポリイミドは耐熱性や成膜
性が良好であるので特に好ましい。
【0049】光配向膜は、前記二色性染料と、高分子材
料と、必要に応じて溶媒とを混合してなる光配向膜用材
料を、基板上にスピンコート等の方法によって塗布し、
乾燥させた後、光配向操作及び重合操作を行うことによ
って、製造することができる。基板は、前記二色性染料
を溶媒に溶解させて用いる場合と同様のものを用いるこ
とができる。
【0050】光配向操作は、前記二色性染料を溶媒に溶
解させて用いる場合と同様に行われる。重合操作は、光
配向操作に続いて行われ、前記二色性染料を溶媒に溶解
させて用いる場合と同様に行うことができるが、この操
作によって二色性染料を重合させると同時に高分子材料
を重合させることが好ましい。必要に応じて、光配向膜
用材料に、前記二色性染料を溶媒に溶解させて用いる場
合と同様に、重合開始剤を添加しておくこともできる。
【0051】このように、前記二色性染料と高分子材料
とを混合して用いた場合でも、本発明で使用する重合性
基を有する二色性染料は、ガラス基板やITO等の酸化
物透明電極に高い親和性を示すことから安定な塗膜が得
られる。また、液晶表示素子を作製した場合に、二色性
染料の一部分が液晶中に溶け出すことがないので、液晶
配向能や電荷保持率等のデバイス特性が劣化することが
ない。さらに、本発明で使用する二色性染料は、重合性
基を有するため、配向操作後に重合処理を行うことによ
って、配向状態を固定化することができるので、従来の
光配向膜が光の照射に対して不安定であるという問題を
解決することもできる。
【0052】
【実施例】以下、合成例、比較合成例、実施例および比
較例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明
は、これらの範囲に限定されるものではない。
【0053】[合成例1]ベンジジン−3,3’−ジス
ルホン酸0.69g(0.002モル)に亜硝酸ナトリ
ウム0.28g(0.004モル)の水溶液を加え、こ
れを攪拌しながら3%塩酸3.0ml(0.0024モ
ル)を滴下して、ジアゾ化反応を行った。次に、5%の
炭酸ナトリウム水溶液10mlおよびo−トリフルオロ
メチルフェノール0.65g(0.004モル)を混合
し、氷浴で冷却しながら、かつ、攪拌しながら前記の方
法で得られたジアゾニウム塩混合物を徐々に滴下し、4
時間反応させた。反応終了後、沈殿物を濾別し、これを
熱したクロロホルムおよびアセトンで洗浄することによ
って、4.4’−ビス(4−ヒドロキシ−3−トリフル
オロメチルフェニル−1−アゾ)ビフェニル−3,3’
−ジスルホン酸ジナトリウム塩0.75g(収率51
%)を得た。このようにして得られたアゾ染料0.22
g(0.0003モル)およびピリジン10mlを混合
し、攪拌した。この混合物にメタクリル酸クロライド
0.063g(0.0006モル)を加えた後、環流さ
せながら3時間反応を続けた。この反応生成物を室温に
まで冷却した後、エタノールを加え、濾過することによ
って沈殿物を得た。この沈殿物に、再びエタノールを加
え、加熱して沸騰させ、再び濾過して沈殿物を得た後、
直ちに空気中で乾燥させた。このようにして式(3)
【0054】
【化5】
【0055】で表わされる化合物0.16g(収率63
%)を得た。
【0056】[合成例2]ベンジジン−3,3’−ジス
ルホン酸0.69g(0.002モル)に亜硝酸ナトリ
ウム0.28g(0.004モル)の水溶液を加え、こ
れを攪拌しながら3%塩酸3ml(0.0024モル)
を滴下して、ジアゾ化反応を行った。次に、5%の炭酸
ナトリウム水溶液10mlおよび3−ヒドロキシ安息香
酸0.55g(0.004モル)を混合し、氷浴で冷
却、攪拌しながら前記の方法で得られたジアゾニウム塩
混合物を徐々に滴下し、4時間反応させた。得られた沈
殿物を濾別し、熱したクロロホルムおよびアセトンで洗
浄することにより、4,4‘−ビス(4−ヒドロキシ−
2−カルボキシルフェニル−1−アゾ)ビフェニル−
3,3’−ジスルホン酸ジナトリウム塩0.77g(収
率56%)を得た。このようにして得られたアゾ染料
0.21g(0.0003モル)およびピリジン10m
lを混合し、攪拌した。この混合物にメタクリル酸クロ
ライド0.063g(0.0006モル)を加え、環流
させながら3時間反応を続けた。この反応生成物を室温
にまで冷却した後、エタノールを加え、濾過することに
よって沈殿物を得た。この沈殿物に再びエタノールを加
え、加熱して沸騰させ、再び濾過して沈殿物を得た後、
直ちに空気中で乾燥させた。このようにして式(4)
【0057】
【化6】
【0058】で表わされる化合物0.15g(収率62
%)を得た。
【0059】[合成例3]1,8−ジヒドロキシ−4,
5−ジアミノアントラキノン2.7g(0.01モル)
とメタクリル酸クロライド6.27g(0.06モル)
をピリジン30mlに加え、環流させながら30分間反
応を続けた。この反応生成物を室温にまで冷却した後、
5%の希塩酸100ml中に注ぎ込み、これを濾過し
た。得られた沈殿物を水で洗浄し、乾燥させた。このよ
うにして得られた生成物をクロロホルムに溶解させた
後、シリカゲルを固定相、クロロホルムを移動相とした
カラムクロマトグラフを用いて精製することにより、式
(5)
【0060】
【化7】
【0061】で表わされる化合物2.8g(収率53
%)を得た。
【0062】[合成例4]合成例3において、1−ヒド
ロキシ−4,5−ジアミノアントラキノン2.5g
(0.01モル)とメタクリル酸クロライド3.76g
(0.036モル)を用いた以外は、合成例3と同様に
して、式(6)
【0063】
【化8】
【0064】で表わされる化合物1.99g(収率42
%)を得た。
【0065】[合成例5]1,8−ジヒドロキシ−4,
5−ジアミノアントラキノン2.7g(0.01モル)
とメタクリル酸クロライド2.6g(0.025モル)
をクロロベンゼン20mlに混合し、環流させながら3
0分間反応を続けた。反応生成物を60℃まで冷却し、
攪拌しながらこれにエタノール30mlを加えた。この
混合物を一旦沸点にまで加熱した後、20℃まで冷却し
た。ここで生成した沈殿物を濾別し、エタノールで洗浄
した後、クロロホルムに溶解し、シリカゲルを固定相、
クロロホルムを移動相としたカラムクロマトグラフを用
いて精製することにより、式(7)
【0066】
【化9】
【0067】で表わされる化合物2.7g(収率67
%)を得た。
【0068】[合成例6]4,4’−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−トリフルオロメチルフェニル−1−アゾ)ビ
フェニル−3,3’−ジスルホン酸ジナトリウム塩0.
22g(0.0003モル)をピリジン10mlに加
え、攪拌した。これに、p−(アクリロイル−n−ヘキ
シルオキシ)安息香酸クロライド0.19g(0.00
06モル)とハイドロキノン0.005gを加え、60
℃で5時間攪拌しながら反応を続けた。反応生成物を冷
却し、沈殿物を濾別した後、エタノール30mlで洗浄
し、空気中で乾燥させることによって、式(8)
【0069】
【化10】
【0070】で表わされる化合物0.22g(収率58
%)を得た。
【0071】[比較合成例1]ベンジジン−3,3’−
ジスルホン酸0.69g(0.002モル)に亜硝酸ナ
トリウム0.28g(0.004モル)の水溶液を加
え、この混合物を攪拌しながら、この混合物に3%塩酸
3.0ml(0.0024モル)を滴下して、ジアゾ化
反応を行った。次に、5%の炭酸ナトリウム水溶液10
mlおよびo−トリフルオロメチルフェノール0.65
g(0.004モル)を混合し、氷浴で冷却、攪拌しな
がら前記の方法で得られたジアゾニウム塩混合物を徐々
に滴下し、4時間反応させた。反応終了後、沈殿物を濾
別し、これを熱したクロロホルムおよびアセトンで洗浄
することによって、式(9)
【0072】
【化11】
【0073】で表わされる化合物0.75g(収率51
%)を得た。
【0074】[比較合成例2]N−メチルー2―ピロリ
ドン8g、1−(2,4−ジアミノフェノキシ)−2−
[4−(フェニルアゾ)フェノキシ]−エタン0.34
8g及び4,4’−ジアミノジフェニルメタン0.19
8gを混合した。次に、この混合物を氷浴で冷却しなが
ら、この混合物にエチレングリコールビス(トリメット
酸無水物)0.821gを少量ずつ添加した。添加終了
後、氷浴で冷却しながら5時間反応させて、ポリアミド
酸の溶液を得た。
【0075】[実施例1〜8]下記表1および表2に示
すように、合成例1〜6で得られた化合物を用いてなる
光配向膜用材料を使用して、光重合法または熱重合法に
より光配向膜を形成し、液晶の配向性、電荷保持率およ
び耐久性を評価した。具体的な実験手順を以下に示す。
【0076】(光配向膜の作製方法) a−1.光配向膜用材料溶液の調整(光重合用) 合成例および比較合成例で得られた化合物99質量部
に、光重合開始剤「イルガキュア−651」(チバガイ
ギー社製)1質量部を添加し、ジメチルホルムアミドに
溶解させて、不揮発成分5質量%の溶液とした。この溶
液を0.1μmのフィルターで濾過して光配向膜用材料
溶液とした。
【0077】a−2.光配向膜用材料溶液の調整(熱重
合用) 合成例および比較合成例で得られた化合物99質量部
に、熱重合開始剤としてABN-E(日本ヒドラジン工業
(株)製)1質量部を添加し、ジメチルホルムアミドに
溶解させて、不揮発成分5質量%の溶液とした。この溶
液を0.1μmのフィルターで濾過し、光配向膜用材料
とした。
【0078】b.光配向膜作製 b−1 光重合法 前記a−1.の方法で得られた光配向膜用材料溶液を、
スピンコーターにてITO電極付ガラス基板上に均一に
塗布し、100℃で15分間乾燥した。このようにして
得られた塗膜表面に超高圧水銀ランプより、積算光量で
30J/cm2の波長365nm付近の直線偏光した紫
外線を基板に垂直方向から照射し、光配向操作を行っ
た。続いて、同じ表面に超高圧水銀ランプより積算光量
で50mJ/cm2の波長313nm付近の無偏光の紫
外線を基板に垂直方向から照射し、配向した光配向膜用
材料塗膜の重合操作を行った。
【0079】b−2 熱重合法 前記a−2.の方法で得られた光配向膜用材料溶液を、
スピンコーターにてITO電極付ガラス基板上に均一に
塗布し、100℃で15分間乾燥した。このようにして
得られた塗膜表面に超高圧水銀ランプより、積算光量で
30J/cm2の波長365nm付近の直線偏光した紫外
線を照射し、光配向操作を行った。続いて、このガラス
基板を190℃のオーブン中で1時間加熱することによ
り、光配向膜用材料塗膜の重合操作を行った。
【0080】c.液晶セルの作製 前記b−1またはb−2で得られた光配向膜付基板の周
囲に直径8μmのスチレンビーズを含んだエポキシ系接
着剤を液晶注入口を残して塗布し、配向面が相対するよ
うに、かつ偏光の方向が直交する向きに重ね合わせて圧
着し、接着剤を150℃、90分かけて硬化させた。次
いで、液晶注入口よりネマチック液晶(5CB)をアイ
ソトロピック相で真空注入し充填した後、エポキシ系接
着剤で液晶注入口を封止した。
【0081】(光配向膜の評価方法) A.液晶配向性評価 液晶配向性の評価には、光電子増倍管を取り付けたクロ
スニコル条件の偏光顕微鏡を用いて行った。ここで、偏
光顕微鏡のタングステンランプ光源からの光を完全に遮
断した時を透過率0%、サンプルステージに試料を置か
ない状態を透過率100%となるように、光電子増倍管
からの出力を換算した。前記c.の方法で得られた液晶
セルを、電圧を印加しない状態で最も透過率が大きくな
るような方向に配置し、液晶セルの電極間に0Vから5
Vの電圧を印加、掃引することで、電圧−透過率(V−
T)曲線を測定した。液晶の配向性は次式で表されるコ
ントラスト比、及び目視によって評価した。
【0082】コントラスト比 = 4V印加時の光透過
率/0V印加時の光透過率
【0083】B.電圧保持率の測定 前記c.の方法で得られた液晶セルに、5Vの直流電圧
を64マイクロ秒間印加し、続いて16.6ミリ秒間回
路を開放した後の初期印加電圧に対する電圧の保持率を
測定した。
【0084】C.熱耐久性の評価 前記c.の方法で得られた液晶セルを80℃にて100
0時間保持した後の配向性をコントラスト比及び目視で
表し、熱耐久性を評価した。
【0085】D.光耐久性の評価 前記c.の方法で得られた液晶セルを積算光量で50J
/cm2の任意の方向に直線偏光した超高圧水銀ランプ
からの紫外光を照射した後の配向性をコントラスト比及
び目視で表し、光耐久性を評価した。
【0086】[比較例1]比較合成例1で得られた式
(9)の化合物をジメチルホルムアミドに溶解させて、
不揮発成分5質量%の溶液とした。この溶液を0.1μ
mのフィルターで濾過して光配向膜用材料とした。次
に、光や熱による重合操作を行わないこと以外は、実施
例1〜8で示した光配向膜作製方法と同様の方法によ
り、基板上へのコーティングおよび直線偏光した紫外線
の照射を行い、光配向膜を作製した。得られた光配向膜
付基板を用いて、実施例1〜8に示した方法に従い、液
晶セルを作製し、評価を行った。
【0087】[比較例2]比較合成例2で得られたポリ
アミド酸をジメチルホルムアミドに溶解させて、不揮発
分5質量%溶液とした。この溶液を0.1μmのフィル
ターで濾過して、光配向膜用材料とした。次に、スピン
コーターにてITO電極付ガラス基板上に塗布し、70
℃で1分間加熱し、樹脂皮膜を形成した。このようにし
て得られた塗膜表面に超高圧水銀ランプより、積算光量
で30J/cm2の波長365nm付近の直線偏光した
紫外線を照射し、光配向操作を行った。得られた光配向
膜付基板を用いて、実施例1〜8に示した方法に従い、
液晶セルを作製し、評価を行った。
【0088】(評価結果)表1及び表2に液晶配向性、
電圧保持率および耐久性の評価結果をまとめて示した。
なお、表1には目視による評価結果を、表2にはコント
ラスト比による評価をそれぞれ示した。目視による評価
は、均一に一方向に良好な配向を示した場合には○、欠
陥が生じたり、配向の方向が場所によって異なっていた
場合には×とした。またコントラスト比は、値が大きい
ものほど配向性が良好であることを示す。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【発明の効果】本発明の光配向膜の製造方法によれば、
光化学的な長期安定性に優れた光配向膜を提供すること
ができる。また、本発明の光配向膜の製造方法によれ
ば、光配向膜形成材料を基板に塗布した後、偏光を照射
し、熱または光硬化させるので、均一で、かつ、安定な
配向膜を形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 20/38 C08F 20/38 20/60 20/60 (72)発明者 エレナ・プルドニコワ 中華人民共和国 香港 九龍 清水湾 香 港科技大学 (72)発明者 ホイシン・コク 中華人民共和国 香港 九龍 清水湾 香 港科技大学 (72)発明者 ブラディミアー・グリゴリエビッチ・チグ リノフ 中華人民共和国 香港 九龍 清水湾 香 港科技大学 (72)発明者 ブラディミアー・マルコビッチ・コゼンコ フ 中華人民共和国 香港 九龍 清水湾 香 港科技大学 (72)発明者 高田 宏和 千葉県佐倉市大崎台2−21−13 (72)発明者 福田 昌宣 埼玉県桶川市坂田971−41 Fターム(参考) 2H090 HB07Y HB17Y HC08 HC13 MB12 MB13 4F205 AB12 AB19 AC05 AG01 AH33 GA07 GB01 GC06 GF24 4J011 AC04 CA08 CB00 CC10 QA12 QA19 SA02 SA14 SA16 SA54 SA61 SA64 SA78 SA88 UA01 UA08 WA01 XA02 4J100 AL66P AL74P BA02P BA11P BA15P BA16P BA45P BA56P BB18P BC43P BC44P BC48P CA01 DA66 JA39

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一分子中に2個以上の重合性基を有する
    二色性染料を含有する光配向膜用材料を基板上に塗布
    し、偏光を照射して光配向機能を付与した後、加熱又は
    光を照射することにより重合性基を重合させることを特
    徴とする光配向膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記二色性染料が一分子中に2個以上の
    重合性基を有するアゾ染料又は一分子中に2個以上の重
    合性基を有するアントラキノン染料である請求項1に記
    載の光配向膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アゾ染料が、一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びR6は、各々独立して、(メタ)アクリ
    ロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)ア
    クリルアミド基、ビニル基、及びビニルオキシ基からな
    る群から選ばれる重合性基を表わす。X1及びX2は、各
    々独立して、(1)直接結合、(2) 炭素原子数1〜18の
    アルキレン基又はフェニレン基、又は(3)炭素原子数1
    〜18のアルキレン基と炭素原子数1〜18のフェニレ
    ン基とが、直接結合、エステル結合、エーテル結合、イ
    ミド結合又はアミド結合を介して結合した連結基を表わ
    す。X1が、直接結合である場合、Y1は、直接結合を表
    わす。X2が、直接結合を表わす場合、Y2は、直接結合
    を表わす。X1及びX2が、X 1及びX2が、直接結合以外
    の連結基を表わす場合、Y1及びY2は、各々独立して、
    直接結合、エステル結合、エーテル結合、イミド結合又
    はアミド結合を表わす。R2、R3、R4及びR5は、各々
    独立して、水素、ハロゲン、カルボキシル基、ハロゲン
    化メチル基、ハロゲン化メトキシ基、シアノ基又は水酸
    基を表わす。Mは、水素、アルカリ金属又はNH4を表
    わす。)で表わされるアゾ染料である請求項2に記載の
    光配向膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表わされるアゾ染料
    が、R1及びR6が、(メタ)アクリロイルオキシ基であ
    り、R2、R3、R4及びR5が、トリフルオロメチル基、
    カルボキシル基又は水素であり、かつ、Mがナトリウム
    である化合物である請求項3に記載の光配向膜の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)で表わされるアゾ染料
    が、X1及びX2がアルキレンオキシフェニレン基であ
    り、かつ、Y1及びY2がエステル結合である化合物であ
    る請求項4に記載の光配向膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記アントラキノン染料が、一般式
    (2) 【化2】 (式中、R7、R8、R9及びR10は、各々独立して、
    (メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ
    基、(メタ)アクリルアミド基、ビニル基及びビニルオ
    キシ基からなる群から選ばれる重合性基を表わす。
    7、X8、X9及びX10は、各々独立して、直接結合、
    アルキレン基又はフェニレン基を表わす。X7が直接結
    合の場合、Y7は直接結合を表わす。X8が直接結合の場
    合、Y8は直接結合を表わす。X9が直接結合の場合、Y
    9は直接結合を表わす。X10が直接結合の場合、Y10
    直接結合を表わす。X7、X8、X9及びX10が、各々独
    立して、アルキレン基又はフェニレン基を表わす場合、
    7、Y8、Y9及びY10は、各々独立して、直接結合、
    エステル結合、エーテル結合、イミド結合、又はアミド
    結合を表わす。m、n、p及びqは、各々独立して、0
    〜4の整数を表わす。ただし、mとnとpとqとの和は
    2〜4である。R11及びR12は、水酸基、ニトロ基、ス
    ルホ基、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基、及
    びカルバモイル基からなる群から選ばれる基を表わす。
    r及びsは、各々独立して、0〜4の整数を表わす。た
    だし、rとsの和は0〜6である。)で表わされる重合
    性基を有するアントラキノン染料である請求項2に記載
    の光配向膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記一般式(2)で表わされるアントラ
    キノン染料が、R7、R8、R9及びR10が(メタ)アク
    リロイルオキシ基又は(メタ)アクリルアミド基であ
    り、X7、X8、X9、X10、Y7、Y8、Y9及びY10が直
    接結合であり、m、n、p及びqは0又は1であり、m
    とnとpとqとの和は2〜4であり、R 11及びR12が水
    酸基であり、r及びsは0又は1であり、rとsの和は
    0〜2である化合物である請求項6に記載の光配向膜の
    製造方法。
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