JP2002249969A - 横配列ウェブの製造方法および装置 - Google Patents

横配列ウェブの製造方法および装置

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JP2002249969A JP2001052536A JP2001052536A JP2002249969A JP 2002249969 A JP2002249969 A JP 2002249969A JP 2001052536 A JP2001052536 A JP 2001052536A JP 2001052536 A JP2001052536 A JP 2001052536A JP 2002249969 A JP2002249969 A JP 2002249969A
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伸一 梅島
Yoshiaki Morino
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    • D04H3/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラメントを高度に横方向に配列させる。 【解決手段】 メルトブローダイス3には、フィラメン
ト4を押し出すノズル2と、ノズル2から押し出された
フィラメント4を細化するための高速気流を噴射するス
リット6a,6bとが設けられている。細化されたフィ
ラメント4はコンベア1上に集積され、ウェブとなって
搬送される。メルトブローダイス3とコンベア1との間
の高速気流の流域には、コンベア1の進行方向と平行な
回転軸7aを中心に矢印A方向に回転される棒状体7が
設置されている。棒状体7を回転させることにより、高
速気流の流れの向きがコンベア1の進行方向と直角な方
向に周期的に変動し、それに伴い、フィラメント4がコ
ンベア1の進行方向と直角な方向に周期的に振られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横方向に配列され
た複数本のフィラメントからなるウェブの製造方法およ
び製造装置に関する。
【0002】本発明により得られるウェブは、強度及び
寸法安定性に優れており、一方向に強度を要する不織布
や直交不織布の原料ウェブとして使用される。
【0003】
【従来の技術】不織布の製法としては、紡糸から直接不
織布とするスパンボンド方式、メルトブロー方式、スパ
ンレース方式等(以下これらを含めて広義のスパンボン
ド不織布と呼ぶ)がある。これらの方式によって製造さ
れた不織布は、経済性、量産性から不織布の主流をなし
ている。
【0004】これら従来の広義のスパンボンド不織布
は、フィラメントがランダムな方向に配列されたランダ
ム不織布であり、強度が小さく、寸法安定性の無いもの
が多かった。本発明者らは、これらの従来の不織布の持
つ欠点を改善した、不織布の延伸方法やそれらを直交積
層させた不織布の製法を発明した(特公平3−3694
8号公報等)。
【0005】また、本発明者らは、直交積層不織布の原
料ウェブとなる、フィラメントが横方向に配列されたウ
ェブ(以下、横配列ウェブという)の製法に関しても開
発を行ってきた(特許第1992584号、特許第26
12203号等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年の不織布工業の発
展により、直交積層不織布においても、更なる高品質
化、高生産性が望まれてきている。
【0007】しかしながら、特公平3−36948号公
報や特許第1992584号に開示されているスプレー
方式による横配列ウェブの製法では、1つのノズル当た
りの押し出し量が多く、フィラメントの横方向への配列
性も良好であるので、フィラメントを横方向へ配列する
のに有効な手段ではあるが、1つの紡糸ガンに対して1
つのノズルしか設けることができない。そのため、1つ
のノズル当たりの生産性が良くても、生産量を向上させ
るためには多数の紡糸ガンを設ける必要がある。また、
生産できるウェブの幅も400mmから500mm程度
であり、それ以上の幅のウェブを生産するのは困難であ
る。さらに、フィラメントの横方向への配列性を良くし
ようとすると、ウェブの幅方向両端部(耳端部ともい
う)の厚みが厚くなり、ウェブの歩留まりが低下すると
ともに、坪量の均一性が悪くなりやすい。
【0008】一方、特許第2612203号に記載され
ている、コンベアに種々の工夫を施すことでフィラメン
トの横方向への配列を実現する手段では、広義のスパン
ボンド法による紡糸手段を使用でき、生産性も良好であ
るが、フィラメントの横方向への配列の程度が不十分で
ある。
【0009】一般に、フィラメントが横方向に十分に配
列されたウェブを得るには、紡糸工程においてフィラメ
ントを横方向に配列させるだけでは不十分である。ま
た、紡糸工程で得られるフィラメントそのものの強度は
一般に小さい。フィラメントの配列性を向上させ、か
つ、フィラメントの強度をさらに向上させる最も良い方
法は、紡糸工程で得られたウェブを横方向に延伸するこ
とである。しかし、一般にウェブの紡糸後の横方向への
延伸については、フィラメントの横方向への配列が良く
ないこと、および冷却が不十分であることにより、延伸
性が悪く、高倍率で高強度の延伸とすることが困難であ
る。
【0010】本発明の目的は、フィラメントの横方向へ
の配列性を高めつつ、歩留まりもよく、しかも広幅のウ
ェブを製造する、横配列ウェブの製造方法および製造装
置を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、広義のスパンボンド
法による紡糸手段をそのまま利用でき、それによって生
産性を向上させた横配列ウェブの製造方法および製造装
置を提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、フィラメントの横方
向への配列性を向上させた横配列ウェブを、簡単な構成
で、かつ安定して製造可能な横配列ウェブの製造装置を
提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、延伸性が良く、延伸
後の強度等の物性や坪量分布が均一な横配列ウェブを製
造可能な、横配列ウェブの製造方法および製造装置を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の横配列ウェブの製造方法は、溶融ポリマーをフ
ィラメントとして押し出す、コンベアの進行方向と平行
に配列された複数のノズルを有する紡糸手段と、フィラ
メントの細化のためにフィラメントの押し出し方向と平
行な方向に噴射される高速流体の流れの方向を前記コン
ベアの進行方向と直角な方向に周期的に変動させる少な
くとも一つの気流振動手段とを準備する工程と、溶融し
たポリマーをフィラメントとして前記ノズルから押し出
す工程と、前記高速流体を噴射し、該高速流体との摩擦
力によって、前記ノズルから押し出されたフィラメント
を細化する工程と、前記気流振動手段によって前記高速
流体の流れの方向を周期的に変動させ、前記フィラメン
トを、前記コンベアの進行方向と直角な方向に周期的に
変動させながら前記コンベア上に集積する工程とを有す
る。
【0015】また、本発明の横配列ウェブの製造装置
は、溶融したポリマーをフィラメントとして押し出す、
列状に配列された複数のノズルを備えるとともに、前記
ノズルからの前記フィラメントの押し出し方向と平行な
高速流体を噴射して前記フィラメントを細化する高速流
体噴射部を備えた紡糸手段と、前記高速流体によって細
化されたフィラメントが集積され、前記ノズルの配列方
向と平行な方向に進行するコンベアと、前記高速流体の
流れの方向を前記コンベアの進行方向と直角な方向に周
期的に変動させる少なくとも一つの気流振動手段とを有
する。
【0016】本発明によれば、ノズルより押し出された
フィラメントは、高速流体との摩擦力によって細化され
てコンベア上に集積され、ウェブとなる。ここで、高速
流体の流れの向きは気流振動手段によってコンベアの進
行方向と直角な方向に周期的に変動されるので、この高
速流体の流れの向きの変動に伴って、ノズルから押し出
されたフィラメントもコンベアの進行方向と直角な方向
に周期的に振動しながらコンベア上に集積される。これ
により、フィラメントが横方向に良好に配列したウェブ
が得られる。
【0017】本発明において、フィラメントの紡糸には
広義のスパンボンド方式を採用する。スパンボンド方式
は、紡糸方式として最も合理化された方式であり、経済
性にも量産性にも優れているからである。広義のスパン
ボンド方式は、溶融(溶剤による溶解も含むが、簡便の
ため本明細書では溶融の用語を用いる)したフィラメン
トを音速に近い高速気流中で高倍率にドラフトさせて細
化する点で共通する。
【0018】本発明者らが鋭意研究を進めた結果、この
フィラメントの細化に利用される高速気流の向きをコン
ベアの進行方向に周期的に変動させることで、フィラメ
ントの配列性を向上させることができることを見出し
た。高速流体中に壁面を設置した場合、その壁面が高速
流体に近づくときには高速流体は壁面に対して反発し、
壁面が高速流体から遠ざかるときには高速流体は壁面に
沿って流れようとする現象が生じる(コアンダ効果)。
そこで、フィラメントが高速流体の流れに乗って細化さ
れる状況において、その壁面を、高速流体に近づけたり
遠ざけたりする動作を周期的に繰り返すことで、高速流
体中のフィラメントが大きく振動して折り畳まれる。本
発明では、そのような高速流体の流域に設置される壁面
を有する気流振動手段を用いている。
【0019】気流振動手段を複数個配置することによ
り、フィラメントの振れ幅がより大きくなり、幅広のウ
ェブが得られる。また、紡糸手段からコンベアに向かっ
て噴射される高速流体を、紡糸手段からコンベアまでの
高速流体の経路とは別の経路で循環させることにより、
高速流体の流れを有効に利用することができ、フィラメ
ントの細化がより促進されるとともに、コンベア上での
ウェブの幅も広くなる。さらに、高速流体に霧状の液体
を噴霧し、高速流体を冷却することで、フィラメントの
結晶化度が小さくなり、ウェブの横方向への強度を向上
させるために後工程でウェブを横方向に延伸する場合、
その延伸性が向上する。
【0020】気流振動手段としては、高速流体の流れの
方向をコンベアの進行方向と直角な方向に周期的に変動
させることができるものであれば、種々の機構を採用す
ることができる。上述したコアンダ効果を発揮させるた
めには、気流振動手段は、高速流体に対して向きおよび
距離の少なくとも一方が周期的に変化する壁面を有して
いればよい。この場合、壁面は、中心軸線がコンベアの
進行方向と平行に配置されかつ中心軸線回りに回転され
る、断面が楕円形、少なくとも1つの突出部を有する円
形、または他各界の棒状体の周壁面であってもよいし、
周面が高速流体に対面して配置されかつコンベアの進行
方向と平行な軸を中心として揺動される板部材の上記周
面であってもよい。
【0021】なお、本発明において、フィラメントの配
列方向や延伸方向等を説明する場合に用いる「縦方向」
とは、不織布またはウェブを製造する際の機械方向すな
わち不織布またあhウェブの送り方向を意味し、「横方
向」とは、縦方向と直角な方向、すなわち不織布または
ウェブの幅方向を意味する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施形態である、メル
トブロー法によるウェブの製造装置の概略正面図であ
る。図1に示す装置は、フィラメント4を紡糸するメル
トブローダイス3と、紡糸されたフィラメント4を搬送
するコンベア1と、メルトブローダイス4から紡糸され
たフィラメント4の流れの向きを周期的に変えるのに用
いられる棒状体7とを有する。なお、図1において、メ
ルトブローダイス3は内部構造が分かるように断面で示
している。
【0024】メルトブローダイス3は、先端(下端)
に、紙面に対して垂直な方向に列状に並べられた多数の
ノズル2を有する。ギアポンプ(不図示)から送られて
きた溶融樹脂がそれぞれノズル2から押し出されること
で、多数のフィラメント4が形成される。各ノズル2の
両側にはそれぞれエア溜め5a,5bが設けられてい
る。樹脂の融点以上に加熱された高圧加熱エアーは、こ
れらエア溜め5a,5bに送入され、エア溜め5a,5
bと連通してメルトブローダイス3の先端に開口するス
リット6a,6bからフィラメント4に向けて噴出され
る。これにより、ノズル2からのフィラメント4の押し
出し方向とほぼ平行な高速気流が生じる。この高速気流
により、ノズル2から押し出されたフィラメント4はド
ラフト可能な溶融状態に維持され、高速気流の摩擦力に
よりフィラメント4にドラフトが与えられ、フィラメン
ト4が細化される。上記の機構は、通常のメルトブロー
法と同様である。高速気流の温度は、フィラメント11
の紡糸温度よりも80℃以上、望ましくは120℃以上
高くする。
【0025】メルトブローダイス3を用いてフィラメン
ト4を形成する方法では、高速気流の温度を高くするこ
とにより、ノズル2から押し出された直後のフィラメン
ト4の温度をフィラメント4の融点よりも十分に高くす
ることができるため、フィラメント4の結晶化度を小さ
くすることができる。
【0026】メルトブローダイス3の下方にはコンベア
1が配置される。コンベア1は、不図示の駆動源により
回転されるコンベアローラやその他のローラ(不図示)
に掛け回されており、これらのローラの回転によりコン
ベア1を駆動することで、ノズル2から押し出されたフ
ィラメント4がコンベア1上に集積して得られるウェブ
8は、図1において紙面の奥から手前に向かって、また
は手前から奥へ向かって搬送される。
【0027】メルトブローダイス3の下方で、かつコン
ベア1の上方の、スリット6a,6bによる高速気流の
流域には、断面が楕円形の棒状体7が設けられている。
棒状体7は、その回転軸7aが、コンベア1上でのウェ
ブ8の搬送方向と平行に配置され、この回転軸7aを中
心に図示矢印A方向に回転される。
【0028】気体や液体の高速噴流近傍に壁が存在して
いるとき、噴流軸の方向と壁面の方向とが異なっていて
も、噴流が壁面に沿って流れる傾向があることは一般に
知られている。これをコアンダ効果という。棒状体7
は、この現象を利用してフィラメント4の流れの向きを
変える。
【0029】以下に、棒状体7の回転による、フィラメ
ント4の流れの向きの変動について図2(a)〜(c)
を参照して説明する。
【0030】図2(a)に示す状態では、棒状体7の楕
円形端面の長軸7cは、高速気流の気流軸9とほぼ平行
であり、棒状体7の周壁面7bと気流軸9との距離は、
最も大きい。このとき、周壁面7bの気流軸9に最も近
い部位はほぼ気流軸9に平行であり、フィラメント4も
ほぼ気流軸9に沿って流れる。
【0031】棒状体7が回転していき、図2(b)に示
すように棒状体7の楕円形端面の長軸9cが気流軸9に
対して傾きを持つようになると、棒状体7の周壁面7b
と気流軸9との距離が次第に小さくなり、これに伴いコ
アンダ効果が大きくなっていく。棒状体7は断面が楕円
形であるので、この状態では、周壁面7bと気流軸9と
の距離は、高速気流の流れ方向下流に向かって次第に大
きくなる。従って、高速気流は周壁面7bに沿って流れ
ようとし、それに伴ってフィラメント4は棒状体7側に
引き寄せられる。
【0032】さらに棒状体7が回転し、図2(c)に示
すように棒状体7の楕円形端面の長軸9cが気流軸9と
垂直になると、棒状体7の周壁面7bと気流軸9との距
離は最も小さくなる。このときコアンダ効果は最も大き
く、また、高速気流の流れ方向に関して周壁面7bの気
流軸9との距離が最も近い位置よりも下流側では、気流
軸9に対する周壁面7bの角度は、図2(b)に示した
状態よりも大きくなる。従って、フィラメント4は、図
2(b)に示した状態よりもさらに棒状体7側に引き寄
せられる。
【0033】図2(c)に示した状態よりもさらに棒状
体7が回転すると、今度は、棒状体7の周壁面7bは、
高速気流の流れ方向に関して上流側から下流側へ向かっ
て気流軸9に次第に接近する向きとなる。これによりフ
ィラメント4の流れの向きが棒状体7から離れる向きに
変えられ、その後、気流軸9に対する周壁面7aの角度
が小さくなり、フィラメント4の流れ方向が気流軸9と
平行な方向に近づいて行く。そして、棒状体7が図2
(a)に示した状態から180°回転すると、再び図2
(a)に示したのと同じ状態になり、その後は、上述し
た一連の動作を繰り返す。
【0034】このように棒状体7を回転させることによ
り、フィラメント4を周期的に振動させることができ
る。ここで図1を参照すると、前述したように、棒状体
7の回転軸7aはコンベア1によるウェブ8の搬送方向
と平行に配置されているので、フィラメント4は、コン
ベア1による搬送方向と直角な方向すなわち幅方向に振
動する。これにより、コンベア1上に、フィラメント4
が幅方向に配列した、幅Sのウェブ8が得られる。
【0035】ここで、棒状体7の周壁面7bが気流軸9
に最も近付いた状態での気流軸9と周壁面7bとの距離
をL1、その状態における、気流軸9と平行な方向で
の、ノズル2と、棒状体7の気流軸9に対して最も近い
点との距離をL2とする。これらL1およびL2が小さ
いほど、得られるウェブ8の幅Sは大きくなる。しか
し、L1が小さすぎると、フィラメント4が棒状体7に
巻き付く等のトラブルが発生するおそれがあり、また、
L2についても、棒状体7の断面の大きさ等により自ず
と制限される。一方、L1およびL2が大きすぎると、
周壁面7bによるフィラメント4の振動の効果が小さく
なる。そこで、L1は、30mm以下であることが好ま
しく、さらに好ましくは15mm以下であり、最も好ま
しいのは10mm以下である。また、L2は、80mm
以下であることが好ましく、さらに好ましくは55mm
以下であり、最も好ましいのは52mm以下である。た
だし、棒状体7は、フィラメント4に衝突しない位置に
配置する必要がある。
【0036】また、フィラメント4の振れ幅は、高速気
流の流速と、棒状体7の回転速度にも依存する。棒状体
7の回転による、気流軸9と周壁面7bとの距離の変動
を周壁面7bの振動として考えた場合、フィラメント4
の振れ幅を最大とするような、周壁面7bの振動数が存
在する。この振動数以外では、周壁面7bの振動数と高
速気流の持つ固有の振動数とが異なるため、フィラメン
ト4の振れ幅も小さくなる。この振動数は、紡糸条件に
よって異なるが、一般的な紡糸手段により紡糸されたフ
ィラメント4を振動させる場合には、5Hz以上30H
z以下の範囲が好ましく、より好ましくは10Hz以上
20Hz以下、最も好ましくは12Hz以上18Hz以
下の範囲である。高速気流の速度は、10m/sec以
上、好ましくは15m/sec以上である。これ以下の
速度では、フィラメント4を十分に振らせることができ
なくなるおそれがある。
【0037】上述した例では棒状体7がフィラメント4
の流れと同方向に回転する場合について説明している
が、気流と壁面との距離を周期的に変えることができる
ものであれば、棒状体7をフィラメント4の流れと逆方
向に回転させても同様の効果を得ることができる。ま
た、詳しくは後述するように、振動など、回転以外の方
法で壁面を動かす機構を採用することもできる。
【0038】なお、棒状体7の長さは、メルトブローダ
イス1(図1参照)によって紡糸されるフィラメント群
の幅よりも100mm以上大きいことが望ましい。これ
よりも棒状体7の長さが短いと、フィラメント群の両端
部で高速気流の流れ方向を十分に変えられず、フィラメ
ント群の両端部でのフィラメント4の横方向の配列が不
十分になるおそれがある。
【0039】以上説明したように、棒状体7で高速気流
の方向を横方向に振動させ、これによってフィラメント
4を縦方向に振らせてコンベア1上に集積し、ウェブ8
とすることで、コンベア1上でのフィラメント4の横方
向への配列性を向上させ、かつ、コンベア1上でのフィ
ラメント4の折り畳み幅(すなわちウェブ8の幅S)を
大きくすることができる。本実施形態によれば、幅Sが
500mm以上のウェブ8も容易に得ることができ、フ
ィラメント4の配列性および折り畳み幅を向上させる点
で画期的な効果を有する。このようなフィラメント4の
配列は、ウェブ8の横方向の強度を向上させるのに効果
がある。
【0040】また、折り畳み幅が大きいことは、フィラ
メント4を横方向に配列させる効果があるばかりでな
く、ウェブ8の幅方向については1つのノズル2を設け
るだけで広幅のウェブ8を生産性よく製造することがで
きるという効果も有する。
【0041】得られたウェブ8は、そのままでも使用さ
れるが、必要に応じて、横方向に延伸したり、熱処理や
熱エンボス等の部分接着処理といった後処理を施した
り、これらを組み合わせた処理を行ってもよい。
【0042】図3は、本発明によるウェブ製造装置の他
の実施形態の概略正面図である。図3に示す装置は、図
1に示したものと同様の断面が楕円形の棒状体171
172が2本配置されている点と、冷却ボックス21を
有する点と、コンベア11の下側に吸引ボックス22が
配置されている点とが、図1に示した装置と相違してい
る。
【0043】各棒状体171,172は、回転軸がコンベ
ア11の進行方向と平行で、かつ、メルトブローダイス
13により生じる高速気流の気流軸19に対称となるよ
うに並列に、コンベア11の進行方向と直角な方向に間
隔をあけて配置されている。また、各棒状体171,1
2は、互いに向き(位相)を90度ずらして配置さ
れ、同期して回転される。
【0044】冷却ボックス21は、それぞれ各棒状体1
1,172に対応して配置され、フィラメント14を冷
却するために高速気流中へ霧状の水を噴霧するスプレー
ノズル21bと、整流板21aとを有する。コンベア1
1はメッシュコンベアであり、吸引ボックス22は、コ
ンベア11のフィラメント14が集積される面の裏面側
に配置されている。吸引ボックス22は、コンベア11
の幅方向両端部でそれぞれ開口する吸引口22a,22
bを有し、これにより、一方の吸引口22aと他方の吸
引口22bとの間の領域でフィラメント14を確実にコ
ンベア11上に捕集し、その結果、所望の幅のウェブ1
8が得られる。
【0045】図3に示した装置では、メルトブローダイ
ス13から押し出され、高速気流に随伴して運ばれたフ
ィラメント14は、一対の棒状体171,172の間を通
過する。各棒状体171,172は上述したように互いに
位相を90度ずらした状態で回転されるので、フィラメ
ント14が棒状体171,172の間を通過する際、図2
(a)〜(c)を用いて説明したフィラメント14の引
き寄せおよび反発が、各棒状体171,172で同時に行
われる。すなわち、フィラメント14が一方の棒状体1
1に引き寄せられるときには他方の棒状体172により
反発され、一方の棒状体171により反発されるときに
は他方の棒状体172に引き寄せられる。その結果、フ
ィラメント14の振れ幅がより大きくなり、横方向への
フィラメント14の配列性をより向上させることがで
き、ひいては、ウェブ18の横方向の強度を向上させる
ことができる。また、棒状体171,172を気流軸19
に対称に配置することで、フィラメント14の振れの左
右でのバランスも均一なものとなるので、得られるウェ
ブ18の品質および歩留まりを向上させることができ
る。
【0046】図3に示す例では、各棒状体171,172
を、互いの位相を90度ずらして配置した例を示した
が、それぞれの棒状体171,172によるフィラメント
14の引き寄せおよび反発が同時に行われる配置であれ
ば、位相のずれは90度である必要はない。また、図3
に示した例では、2つの棒状体171,172を気流軸1
9に対称となるように並列に配置した例を示したが、メ
ルトブローダイス13からコンベア11へ向かう方向に
複数の棒状体(気流振動機構)を直列に配置しても、フ
ィラメント14の振れ幅を大きくすることができる。さ
らには、複数の気流振動機構の上述した並列配置と直列
配置を組み合わせて実施することもできる。
【0047】図4は、本発明によるウェブ製造装置のさ
らに他の実施形態の概略側面図である。図4に示す装置
も、図1に示した装置と同様に、メルトブローダイス3
3から押し出され、高速気流に随伴するフィラメント
を、棒状体37で、コンベア31による搬送方向と直角
な方向に周期的に振動させ、コンベア31上に集積させ
るものである。しかし、図4に示す装置は、紡糸された
ウェブに熱エンボス処理を行い、フィラメント同士を部
分的に結合させるための機構が設けられている。なお、
図4には、フィラメントを構成する樹脂を収容するホッ
パ41と、ホッパ41から供給された樹脂を可塑化して
メルトブローダイス33へ供給する押出機42とが示さ
れている。
【0048】図4において、コンベア31上に捕集さ
れ、コンベア31によって図示右方に搬送され、適宜温
度に加熱された第1のアイロンローラ43に移され、第
1のアイロンローラ43と第1のエンボスローラ44と
にニップされる。第1のエンボスローラ44の外周面に
は、その周方向に沿った筋目が設けられており、これに
より、ウェブには縦筋状のエンボス処理が施される。次
いでウェブは、適宜温度に加熱された第2のアイロンロ
ーラ45に移され、第2のアイロンローラ45と第2の
エンボスローラ46とにニップされる。第2のエンボス
ローラ46の外周面には、その両端部にそれぞれ多数の
突起を有し、これにより、ウェブの幅方向両端部の補強
のためのエンボス処理が施される。ここでは各エンボス
ローラ44,46は特に加熱していないが、より確実な
エンボス処理のためには、各エンボスローラ44,46
も加熱するのが好ましい。
【0049】このようにしてエンボス処理が施されたウ
ェブは、引取ニップローラ47で引き取られた後、冷却
ローラ48によって冷却され、次工程へ送られる。
【0050】図5は、本発明によるウェブ製造装置の更
に他の実施形態の概略正面図である。図5に示す装置
は、コンベア51の幅方向両側方においてメルトブロー
ダイス53とコンベア51との間の空間を側板61で囲
んで紡糸室としている。棒状体571,572は図3に示
した例と同様であり、これら各棒状体571,572は、
紡糸室の中に配置される。側板61は、コンベア51の
幅方向外側に卵形に膨らんだ形状をしている。
【0051】側板61を設け、紡糸室を構成すること
で、メルトブローダイス53からコンベア51に向かっ
て噴射された高温の高速気流は、コンベア51上で向き
を変え、紡糸室内で、側板61に沿って上昇して棒状体
571,572の上方へ戻る。このようにして高速気流を
メルトブローダイス53からコンベア51までの高速気
流の経路とは別の経路で循環させ、高温の空気の流れを
有効利用することで、高速気流の温度を高温のまま維持
することができる。これにより、フィラメントの細化を
より促進することができるとともに、コンベア51上で
のウェブの幅もより広くすることができる。また、側板
61の形状を、上述のように卵形に膨らんだ形状とする
ことで、高速気流の流れを乱さずに循環させることがで
きるので、高速気流をより有効に利用することができ
る。
【0052】なお、図5に示した例では、紡糸室内の、
棒状体571,572の上方にそれぞれ、メルトブローダ
イス53から噴射された高速気流に向かって、フィラメ
ントの溶融温度よりも高い温度の熱風を噴射する熱風噴
射ノズル62a,62bを配置している。これにより、
熱風噴射ノズル62a,62bから噴射された熱風は、
メルトブローダイス53と棒状体571,572との間
で、メルトブローダイス53から噴射された高速気流お
よび循環した高速気流の流れと合流し、上述したフィラ
メントの細化およびウェブ幅向上の効果がより高まる。
【0053】以上、本発明について、横配列ウェブの製
造装置の代表的な幾つかの例を挙げて説明したが、以下
に、本発明に適用可能なフィラメント、紡糸手段、気流
振動機構、および他の付加的な構成要素の例について説
明する。
【0054】〈フィラメント〉本発明に用いられるフィ
ラメントに適合するポリマーとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリウレタン、フッ素系樹脂等の熱可塑
性樹脂及びこれらの変性樹脂を用いることができる。ま
た、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアクリルニトリ
ル系樹脂等の湿式または乾式の紡糸手段による樹脂も使
用することができる。
【0055】また、本発明では、本出願人が国際公開W
O96/17121号公報に開示した異種ポリマーから
なるフィラメントや、コンジュゲートフィラメントを使
用することも可能である。
【0056】本発明におけるフィラメントは長繊維フィ
ラメントである。ここでいう長繊維フィラメントとは実
質的に長繊維であれば良く、平均長が100mmを越え
ているものをいう。また、紡糸直後のフィラメントの直
径が50μm以上ではフィラメントが剛直で交絡が不十
分になる。そこで本発明に用いられるフィラメントの直
径は、好ましくは30μm以下であり、より好ましくは
25μm以下である。特に強度の強いウェブを望む場合
は、ウェブの紡糸後、ウェブを横方向に延伸するのが望
ましい。その場合の延伸後のフィラメントの直径は5μ
m以上であることが望ましい。フィラメントの直径及び
長さは、拡大顕微鏡写真より測定し、長さについては3
0本の平均値、直径については100本の平均値で示
す。
【0057】〈紡糸手段〉フィラメントの紡糸手段とし
て、広義のスパンボンド法であるメルトブロー法による
ものについて説明したが、以下に、狭義のスパンボンド
法を用いた例について説明する。
【0058】図6は、狭義のスパンボンド法を用いたウ
ェブ製造装置を正面から見た概略断面図である。通常の
スパンボンド紡糸では、多数の紡糸孔を有するスパンボ
ンドダイス73から紡糸された多数のフィラメント74
は、エジェクタ75でエア76により吸引され、エジェ
クタ75のノズル75aにより加速されたエアである高
速気流に伴われてコンベア71の上に集積される。コン
ベア71は、コンベアローラ(不図示)によって駆動さ
れ、フィラメント74を、図面に対して奥から手前へ、
または手前から奥へ搬送する。なお、コンベア71の下
方には、図3に示したものと同様の吸引ボックス(不図
示)が設置されており、所望の幅のウェブを得やすくな
っている。
【0059】エジェクタ75とコンベア71との間の、
高速気流の流域には、断面が楕円形の棒状体77が配置
される。棒状体77は、図1に示したものと同様のもの
であり、図6に示す矢印A方向に回転することで高速気
流の向きをコンベア71によるウェブの搬送方向と直角
な方向に周期的に変化させる。これにより、エジェクタ
75から放出されたフィラメント74は、方向が周期的
に変化する高速気流に沿って流れ、横方向に折り畳まれ
コンベア71上に集積され、フィラメント74が横方向
に配列されたウェブとなる。
【0060】本発明の紡糸手段が狭義のスパンボンド法
やスパンレース法である場合は、フィラメントの結晶化
が既になされている場合もあるが、このような場合であ
っても、本発明によりフィラメントの配列を飛躍的に向
上させることが可能であり、横方向に強いウェブを得る
ことができる。
【0061】フィラメントの結晶化度が大きい場合は、
フィラメントに伸度がなく、延伸張力が高くなるので、
高倍率の後延伸が困難になる場合もある。高倍率の後延
伸を望む場合は、ノズル直下でフィラメントを冷却する
ことによりフィラメントの結晶化度を小さくするのが有
効である。
【0062】なお、広義のスパンボンド不織布の紡糸手
段において、いわゆる衝突板にフィラメントを衝突させ
る方式がある(例えば、特公昭49−4026号公報、
特公平5−24261号公報等参照)。このような衝突
板は、フィラメントを開繊、拡散させ、コンベア上での
ウェブの異方性を小さくするのを目的としている。これ
に対して本発明で用いる気流振動機構は、ウェブの異方
性を大きくすること、すなわちフィラメントを一方向に
良好に配列させることを目的としており、上記衝突板と
は目的及び効果が異なる。また、本発明で用いる気流振
動機構は、フィラメントに直接衝突させるものではな
く、高速気流の流域で高速気流の流れ方向を変化させ、
しかも非常に短い周期で壁面の位置を変動させるもので
あり、上記衝突板とは作用も異なる。
【0063】〈気流振動機構〉気流振動機構は、フィラ
メントをドラフトさせるための高速気流の向きを横方向
に周期的に変化させることができるものであれば、どの
ような形態のものを用いてもよい。
【0064】以下に、気流振動機構の種々の例について
説明する。
【0065】図7は、円筒体を利用した気流振動機構の
例を示す。この気流振動機構は主要な構成部品として円
筒体131を有している。円筒体131の両端には、軸
部材132a,132bが円筒体131の中心軸線と同
軸上に一体的に設けられている。これら軸部材132
a,132bを回転自在に軸支し不図示の駆動源で回転
させることで、円筒体131は軸部材132a,132
bを中心に回転される。円筒体131の周面には、それ
ぞれ先端部が曲面で構成された2つの突出部133が一
体的に設けられている。突出部133は、円筒体131
の中心軸線を挟んで対向する位置に、円筒体131の中
心軸線方向に沿って設けらている。
【0066】これにより、気流振動機構が回転すると、
円筒体131の周面と突出部133とが交互に高速気流
の気流軸に対面することになる。高速気流の気流軸に円
筒体131の周面が対面しているときは、気流軸との距
離は十分に大きく、高速気流の流れに影響を与えない。
気流振動機構がさらに回転し、突出部133が気流軸と
対面し始めると、気流軸との距離が次第に小さくなり、
コアンダ効果により高速気流は突出部133の表面に沿
って流れる。従って、高速気流に沿って流れるフィラメ
ントは円筒体131に引き寄せられ、結果的に、図1に
示した例と同様に、フィラメントを周期的に振らせるこ
とができる。
【0067】なお、図7に示したように、円筒体131
の周面に、円筒体131の中心軸線に沿って複数134
の穴をあけ、これら穴134から空気を噴出させること
により、高速流体の流れを円筒体131から遠ざかる方
向に変化させ、フィラメントの振れ幅をより大きくする
こともできる。この場合は、一方の軸部材132aを中
空とし、この軸部材132aから円筒体131の内部に
空気を供給する。また、図示していないが、突出部13
3に穴をあけ、この穴から空気を吸引して高速気流の一
部を引き込むことで、高速気流をより突出部133に沿
って流れ易くし、これによってフィラメントの振れ幅を
より大きくすることもできる。
【0068】また、図7に示した例では2つの突出部1
33を設けた例を示したが、円筒体131の回転により
突出部133が高速気流と周期的に対面し、高速気流の
向きを周期的に変動させることができるのであれば、突
出部の数は1つでもよいし3つ以上であってもよい。
【0069】図8は、断面が三角形の気流振動機構の例
を示す。図8に示した気流振動機構は三角柱形状の回転
体141を有し、この回転体141を回転させることに
より高速気流の流れ方向を変化させるものである。この
回転体141を回転させた場合、高速気流は、エッジ部
141aが高速気流の気流軸に接近するときには、回転
体141のエッジ部141aよりも下流側の壁面に沿っ
て流れようとし、エッジ部141aが気流軸から離れて
いくときには、回転体141の壁面の影響を受けずに流
れようとする。この高速気流の流れ方向の変化により、
フィラメントを横方向に振らせることができる。
【0070】図8では断面が三角形の気流振動機構を示
したが、これに限らず、断面が正方形や正五角形など、
正多角形の横断面を持つ回転体であれば、高速気流の気
流軸と気流振動機構の壁面との距離を周期的に変えるこ
とができるので、同様の効果を得ることができる。
【0071】図9は、断面が正方形の気流振動機構の例
を示す。図9に示す気流振動機構は、図8に示したもの
の応用であり、四角柱形状の回転体151のエッジ部1
51aが曲面加工され、隣り合う側壁面同士がが滑らか
に繋がっている。これにより、高速気流の気流軸にエッ
ジ部151aが近づくときと遠ざかるときとでの高速気
流の流れの向きがより滑らかに変化する。このような曲
面加工は、エッジ部151aに対してだけでなく側壁面
に対して行っても同様の効果が得られる。
【0072】図10は、回転ではなく揺動によって高速
気流の向きを変化させる気流振動機構の例の側面を示
す。図10において、主面161aが高速気流に対面し
て配置された板部材161は、その下端部が、製造すべ
きウェブの幅方向と直角(不図示のコンベアの進行方向
と平行)な軸に支持されている。つまり、板部材161
は、下端部の点pを中心に揺動自在に設けられいる。さ
らに、板部材161は、その上下方向の中間部におい
て、連結棒163を介して、回転軸rを中心に回転する
回転部材162と連結されている。連結棒163は、そ
の一端が回転部材162の偏心点sに揺動自在に連結さ
れ、他端は板部材162の上下方向中央部の点qに揺動
自在に連結されている。
【0073】これにより、回転部材162を回転させる
と、板部材161は、点pを中心に、図中一点鎖線で示
した位置と二点鎖線で示した位置との間の範囲で揺動す
る。なお、板部材161の揺動範囲は、板部材161の
上端が気流軸から最も遠ざかった状態のときに板部材1
61の主面161aが気流軸とほぼ平行となるように、
回転軸rと偏心点sとの距離や、点pと点qとの距離が
設定される。従って、板部材161が一点鎖線で示した
状態のときには高速気流の向きは変わらず、上端部が気
流軸に次第に近づき、板部材161の主面161aが傾
くにつれて高速気流は主面161aに沿って流れようと
し、高速気流の向きが図示右方へ変化していく。つま
り、板部材161を揺動させることにより、板部材16
1の揺動に伴って高速気流の向きを周期的に変化させる
ことができる。
【0074】図11も、図10と同様に揺動によって高
速気流の向きを変化させるものであるが、板部材171
は、下端部ではなく上端部の点oを軸として揺動自在に
設けられている。その他、板部材171が連結棒173
を介して回転部材172と連結されていることや、連結
棒173と板部材171とが点qで連結されているこ
と、及び連結棒173と回転部材171とが偏心点sで
連結されていることは、図10に示したものと同様であ
る。これにより、板部材171は、点oを中心として、
一点鎖線で示した位置と二点鎖線で示した位置との間の
範囲で揺動する。
【0075】このような構造で板部材171を揺動させ
ることで、高速気流を板部材171側に引き寄せるので
はなく、板部材171によって高速気流を押し出すよう
な状態で、高速気流の向きを周期的に変化させることが
できる。
【0076】図10及び図11に示した例では、板部材
161,171は平板の例を示したが、高速気流の振れ
幅すなわちフィラメントの振れ幅をより大きくするため
に、湾曲した板を用いてもよい。
【0077】以上、本発明に好適に用いられる気流振動
機構のいくつかの例について、回転により高速気流の向
きを変えるものや揺動により高速気流の向きを変えるも
のを述べたが、それに限らず、高速気流の気流軸に対し
て傾斜した壁面を有しこの壁面と高速気流の気流軸との
距離を変化させるように平行移動させるだけでコアンダ
効果を生じさせる機構を用いてもよい。また、フィラメ
ントの横方向への配列性を向上させつつ、歩留まりよく
幅広のウェブを得ることができれば、気流振動機構の配
置や数についても特に制限はない。もちろん、ここに例
示した種々の気流振動機構は、図1〜図6に示したウェ
ブ製造装置に適用可能である。
【0078】〈付加的な構成要素〉得られたウェブを横
方向に延伸することにより、フィラメントの横方向への
配列性をより向上させることができる。したがって、フ
ィラメントが横方向に配列されたウェブを更に横方向に
延伸する延伸装置を付加することが好ましい。このと
き、フィラメントの横方向への配列性が良いものほど、
ウェブの横延伸時にフィラメントが実質的に延伸される
確率が高くなり、最終延伸ウェブの強度も大きくなる。
フィラメントの配列が悪いと、ウェブを延伸してもフィ
ラメントの折り畳み構造やフィラメントの間隔が広がる
だけでフィラメントが実質的に延伸される確率が低くな
り、延伸後の十分な強度が得られなくなる。
【0079】ところで、通常のメルトブロー紡糸では、
フィラメントは熱風とともにコンベアに直線的に衝突す
るので、コンベアに到達するまでの時間すなわち冷却時
間が短い。また、ノズルとコンベアとの距離を大きくし
過ぎると、ウェブの地合(坪量の部分的な均一性)が悪
くなる。従って、通常のメルトブロー紡糸では、ノズル
とコンベアとの距離は300mm前後とされている。こ
れに対し本発明によれば、フィラメントの振れ幅が大き
くなるので、フィラメントがコンベアに到達するまでの
時間が長くなり、紡糸装置とコンベアとの距離を大きく
しなくてもフィラメントを良好に冷却することができ
る。また、理由は必ずしも明確ではないが、ウェブの地
合もむしろ良好になることが実験の結果明らかになっ
た。
【0080】得られたウェブは、そのままでも使用可能
であるが、前述したように、さらに横方向に延伸するこ
とにより、フィラメントの配列性をさらに向上させてる
ことができる。従って、紡糸手段は、延伸性の良いフィ
ラメントからなるウェブとして紡糸することも可能であ
る。そのためには、フィラメントが十分に急冷されて、
延伸応力が小さく伸度が大きいフィラメントからなるウ
ェブとする必要がある。その手段として最も有効なの
が、紡糸装置とコンベアとの間に、高速気流中へ霧状の
水を噴霧するスプレーノズル(不図示)を設け、高速気
流に霧状の液体を含ませることである。
【0081】その霧状の液体に、いわゆる紡糸・延伸用
油剤と称する延伸性や静電除去等の性質を付与すること
ができる油剤を添加することも、その後の延伸性を向上
させるとともに、毛羽も少なくすることができ、さらに
延伸後の強度及び伸度も向上させることができるという
点で有効である。なお、スプレーノズルから噴射される
流体は、フィラメントを冷却することができるものであ
れば必ずしも水分等を含む必要はなく、冷エアーであっ
てもよい。
【0082】フィラメントが横方向に配列されたウェブ
を更に横方向に延伸する手段としては、従来の種々の延
伸装置を用いることができる。例えば、フィルムの2軸
延伸に用いられているテンター式の横延伸装置や、特公
平3−36948号公報に記載されるプーリ式の横延伸
装置や、周方向に沿った溝がそれぞれ形成された2つの
溝付きローラでウェブを挟むことによりウェブを横方向
に延伸する溝ローラ式の横延伸装置を用いることができ
る。それらの延伸装置のうち、プーリ式の横延伸装置
は、安価で簡便な方法であり、しかも延伸倍率を自由に
変化させることができ高倍率延伸も可能であるので、本
発明に用いられる横延伸装置として最も適している。
【0083】なお、延伸後のウェブの幅を非常に大きく
したい場合には、通常の延伸温度での横延伸の前に、通
常の延伸温度よりも高い温度(ポリエステルの場合は5
〜10℃、ポリプロピレンの場合は20〜30℃)で予
備延伸を行う方法が有効であり、その場合の横延伸装置
としては上述の延伸装置を使用することができる。
【0084】ウェブの横延伸において、延伸前のウェブ
に軽くエンボス処理を施し、その後に延伸することによ
り、延伸倍率を高くすることができ、延伸後の強度も向
上し、また、延伸切れ等のトラブルも少ない安定した延
伸を行うことができる。この場合のエンボスパターン
は、縦方向に方向性を持つパターンであることが望まし
い。エンボス温度は、延伸温度+5℃よりも低い温度と
するのが好ましい。エンボス圧力は、高すぎるとウェブ
のフィラメントを損傷し延伸切れの原因となるので、線
圧で3N/cm以上50N/cm以下の範囲が好まし
く、より好ましくは8N/cm以上30N/cm以下の
範囲、最も好ましくは10N/cm以上25N/cm以
下の範囲である。なお、エンボスローラの場合、ウェブ
はその全幅が一様にエンボスローラで加圧されるわけで
はなく、エンボス圧力はエンボス箇所の一点一点にかか
るわけではない。しかし、ここで実施されるエンボスで
はエンボス圧力は十分に小さい圧力でよく厳密に計算す
る必要はないので、ここではエンボス圧力を、通常の線
圧と同様に、 線圧(N/cm)=押下力(N)/エンボスローラ幅
(cm) で定義している。
【0085】ウェブの延伸倍率は、ウェブを構成するフ
ィラメントのポリマーの種類やウェブの紡糸手段は配列
手段、目的とする縦方向及び横方向の強度や伸度等によ
って異なる。しかし、いずれの種類や手段を用いるにし
ろ、本発明の目的であるウェブの高配列性、高強度を達
成できる延伸倍率が選択される。
【0086】その延伸倍率は、延伸前のウェブに延伸方
向に一定の間隔で入れたマークにより以下の式で定義さ
れる。 延伸倍率=[延伸後のマーク間の長さ]/[延伸前のマ
ーク間の長さ] ここでいう延伸倍率は、通常の長繊維フィラメントヤー
ンを延伸する場合のように、必ずしもフィラメント1本
1本の延伸倍率を意味しない。
【0087】図12(a)に、本発明により得られる横
配列ウェブの幅方向の質量分布の一例を示し、図12
(b)に、スプレー法により作製した横配列ウェブの幅
方向の質量分布の一例を示す。横配列ウェブにおける幅
方向の質量の分布をウェブのプロフィールという。ウェ
ブのプロフィールは、得られたウェブから、縦方向に1
00mmの部分を全幅にわたってサンプリングし、その
サンプルを更に25mm幅で切断し、切断されたそれぞ
れの質量を測定することによって得られる。図12
(a)に示すプロフィールを有するウェブは、幅方向の
質量分布がほぼ均一である。なお、幅方向両端部におい
て質量が若干小さくなっている(厚みが厚くなってい
る)が、これは、ウェブを横方向に延伸する場合に有利
である。というのは、ウェブを横方向に延伸する場合、
ウェブの幅方向両端部を掴みながらウェブを幅方向に延
伸するのが一般的であり、実質的には掴まれた部分は延
伸されず厚みも減少しないので、結果的に、延伸により
ウェブの幅方向の質量分布がより均一化されるからであ
る。一方、図12(b)に示すプロフィールを有するウ
ェブは、幅方向両端部において質量が大きく(厚みが厚
く)なっている。このウェブと図12(a)に示すウェ
ブとを対比すると、図12(a)に示すウェブの方が、
幅方向の質量分布が均一で、かつ、ウェブの幅も広いも
のとなる。
【0088】本発明によるウェブは、横方向の強度が要
求されるウェブとしてそのまま使用できる他、紙、不織
布、布、フィルム等の横方向の強度の補強用として、こ
れらと積層して用いることもできる。また、本発明によ
るウェブを延伸したものは光沢が良く、その光沢を活か
した包装材料等に用いることができる。さらに、本発明
によるウェブを横方向に延伸した横延伸ウェブを原料
に、本発明者らの先願発明である、特公平3−3694
8号公報、特開平2−269859号公報、特開平2−
269860号公報、国際公開公報WO96/1712
1号等に開示された直交積層不織布や斜交積層不織布の
原料ウェブとして用いることもできる。
【0089】
【実施例】以下に、本発明の実施例を具体的に示す。
【0090】実施例1−1 紡糸装置として、ノズル直径が0.3mm、ノズルピッ
チが1.0mm、紡糸幅が500mmのメルトブローダ
イスを用い、これをコンベアの進行方向と平行に配置し
た。フィラメントの材料としては、極限粘度が0.62
dl/gのポリエチレンテレフタレート溶融樹脂を用い
た。この溶融樹脂を、メルトブローダイスより、1ノズ
ル当たりの吐出量を0.35g/分、ダイスの温度を3
20℃としてフィラメントを押し出した。押し出された
フィラメントを細化するための高速気流は、温度を37
0℃、流量を1000Nl/分とした。気流振動機構と
しては、図1に示したような、断面が楕円形の1本の棒
状体を用いた。この棒状体は、断面での短軸の長さが6
0mm、長軸の長さが90mmのものであり、図1中の
L1が15mm、L2が55mmとなるように配置し
た。また、棒状体の回転数は、600回転/分(断面が
楕円であり、気流軸に対して最接近する箇所が1回転中
に2箇所存在するので、気流の振動数としては20H
z)とし、フィラメントを横方向に振動させた。棒状体
の回転方向は、図1に示す矢印A方向とした。これによ
り得られたウェブを、プーリ式延伸装置で90℃の熱風
中で横方向に延伸し、横延伸ウェブを作製した。
【0091】実施例1−2 棒状体の回転方向を実施例1−1と逆方向とした以外は
実施例1−1と同じ条件で横延伸ウェブを作製した。
【0092】実施例2−1 フィラメントの紡糸条件は、実施例1−1と同じとし
た。気流振動機構としては、実施例1−1で用いたもの
と同じ棒状体を、図3に示したように気流軸に対称に2
本配置した。棒状体の回転による気流の振動数は13.
5Hzとした。また、本実施例では、紡糸されたウェブ
にエンボス処理を施し、その後、実施例1−1と同じ条
件でウェブを横方向に延伸することによって横延伸ウェ
ブを作製した。エンボスパターンは、縦方向に5mmの
間隔をあけて設けられた長さ10mmのストライプを千
鳥掛け状に配列したパターンとした。エンボス温度は7
0℃、線圧は15N/cmとした。
【0093】実施例2−2 棒状体の回転による気流の振動数を23Hzとした以外
は実施例2−1と同じ条件で横延伸ウェブを作製した。
【0094】実施例3−1 実施例2−1で用いた装置に図5に示すような側板を設
け、また、棒状体の回転による気流の振動数を17Hz
としたこと以外は実施例2−1と同じ条件で横延伸ウェ
ブを作製した。
【0095】実施例3−2 実施例3−1で用いた装置に更に、図5に示すような熱
風供給ノズルを棒状体の両側に設け、ダイスと棒状体と
の間に熱風を噴射させたこと以外は、実施例3−1と同
じ条件で横延伸ウェブを作製した。熱風供給ノズルから
噴射する熱風の温度は105℃とし、各熱風供給ノズル
からの熱風の流量は、1.2m3/分とした。
【0096】実施例4 図1におけるL1を10mm、L2を52mmとした以
外は実施例3−2と同じ条件で横延伸ウェブを作製し
た。
【0097】実施例5 メルトブローダイスに代えて図6に示すスパンボンドダ
イスを用いたこと以外は実施例1−1と同じ条件で横延
伸ウェブを作製した。
【0098】比較例1 気流振動機構を用いないこと以外は実施例1−1と同じ
条件で横延伸ウェブを作製した。
【0099】図13に、上述の各実施例および比較例の
主要な条件、および得られたウェブの切断強度、切断伸
度の測定結果を示す。なお、図13には、参考のため、
市販のスパンボンド不織布(比較例2)および市販のメ
ルトブロー不織布について測定した切断強度および切断
伸度も示している。
【0100】図13において、「MB」は「メルトブロ
ー」を意味し、「SB」は「スパンボンド」を意味して
いる。また、図13における切断強度および切断伸度
は、JIS L1906に規定されている長繊維フィラ
メント不織布試験法に準じ、横方向についての切断強度
および切断伸度を測定したものである。なお、JISで
は切断強度を5cm当たりの切断荷重で表すが、ここで
は、試料となるウェブの坪量が種々であるので、ウェブ
の質量からtex(フィラメント1000m当たりの質
量)に換算し、1tex当たりの強度(mN/tex)
で表した。
【0101】図13に示す結果から、以下のことがいえ
る。
【0102】実施例2−1と実施例2−2とを対比する
と、振動数が小さいとフィラメントの振れ幅が大きくな
り、振動数が大きいとフィラメントの振れ幅は小さくな
ることがわかる。ただし、振動数が大きい方が、フィラ
メントの横配列性やウェブの地合いは良好である。実施
例3−1と実施例3−2とを対比すると、紡糸室内に熱
風供給ノズルを設けることにより、フィラメントの振れ
幅がより大きくなることができることがわかる。実施例
3−2と実施例4とを対比すると、気流振動機構をダイ
スのノズルに接近させることにより、フィラメントの振
れ幅がより大きくなることがわかる。しかも、ウェブの
地合いやプロフィールも良好なものとなる。実施例1−
1と実施例5とを対比すると、スパンボンドダイスを用
いても、メルトブローダイスを用いた場合と同様のウェ
ブを得ることができる。ただし、切断強度はスパンボン
ドダイスを用いた方が優れている。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィラメントを細化する高速流体の流れの向きをコンベア
の進行方向と直角な方向に周期的に変動させ、フィラメ
ントをその方向に振らせることにより、フィラメントの
横方向への配列を向上させ、横方向の強度および寸法安
定性のよい広幅ウェブを製造することができる。しか
も、通常の広義のスパンボンド方式の紡糸手段をそのま
ま利用できるので、装置構成も簡単であり、横配列ウェ
ブを安定的に生産性よく製造することができる。さら
に、高速流体を冷却することで、横方向への延伸性を向
上させるとともに、延伸後の強度等の物性や横方向での
質量分布の均一性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である、メルトブロー法に
よるウェブの製造装置の概略正面図である。
【図2】図1に示した棒状体の回転によるフィラメント
の流れの向きの変化を説明する図である。
【図3】本発明によるウェブ製造装置の他の実施形態の
概略正面図である。
【図4】本発明によるウェブ製造装置のさらに他の実施
形態の概略側面図である。
【図5】本発明によるウェブ製造装置の更に他の実施形
態の概略正面図である。
【図6】狭義のスパンボンド法を用いたウェブ製造装置
を正面から見た概略断面図である。
【図7】回転する円筒体を有する気流振動機構を示し、
(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図8】三角柱形状の回転体を有する気流振動機構を示
し、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図9】四角柱状の回転体を有する気流振動機構を示
し、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図10】揺動する板部材を有する気流振動機構の一例
の側面図である。
【図11】揺動する板部材を有する気流振動機構の他の
例の側面図である。
【図12】横配列ウェブの幅方向のプロフィールを示す
図であり、(a)は本発明によるもの、(b)はスプレ
ー法によるものを示す。
【図13】本発明の具体的な種々の実施例、および比較
例の主な製造条件および物性を示す表である。
【符号の説明】
1,11,31,51 コンベア 2,75a ノズル 3,13,33,53 メルトブローダイス 4,14,74 フィラメント 5a,5b エア溜め 6a,6b スリット 7,171,172,37,571,572,77 棒状
体 7a 回転軸 7b 周壁面 8,18 ウェブ 9,19 気流軸 21 冷却ボックス 22 吸引ボックス 41 ホッパ 42 押出機 43,45 アイロンローラ 44,46 エンボスローラ 61 側板 62a,62b 熱風供給ノズル 73 スパンボンドダイス 75 エジェクタ 131 円筒体 133 突出部 141,151 回転体 161,171 板部材 162,172 回転部材 163,173 連結棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢部 和宏 東京都目黒区碑文谷三丁目8番25号 (72)発明者 梅島 伸一 千葉県成田市東和田584−3−203 (72)発明者 森野 嘉朗 千葉県印旛郡富里町日吉台4−3−3 A −203 Fターム(参考) 4L045 AA06 DA08 DA10 DA22 4L047 AA21 AB03 BA08 BD02 CB01 CB10 EA05 EA07 EA22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融ポリマーをフィラメントとして押し
    出す、コンベアの進行方向と平行に配列された複数のノ
    ズルを有する紡糸手段と、フィラメントの細化のために
    フィラメントの押し出し方向と平行な方向に噴射される
    高速流体の流れの方向を前記コンベアの進行方向と直角
    な方向に周期的に変動させる少なくとも一つの気流振動
    手段とを準備する工程と、 溶融したポリマーをフィラメントとして前記ノズルから
    押し出す工程と、 前記高速流体を噴射し、該高速流体との摩擦力によっ
    て、前記ノズルから押し出されたフィラメントを細化す
    る工程と、 前記気流振動手段によって前記高速流体の流れの方向を
    周期的に変動させ、前記フィラメントを、前記コンベア
    の進行方向と直角な方向に周期的に変動させながら前記
    コンベア上に集積する工程とを有する、横配列ウェブの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記気流振動手段を準備する工程は、一
    対の気流振動手段を前記コンベアの進行方向と直角な方
    向に間隔をあけて対向配置することを含み、かつ、前記
    フィラメントを押し出す工程は、前記一対の気流振動手
    段の間に前記フィラメントを押し出すことを含む、請求
    項1に記載の横配列ウェブの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記紡糸手段から前記コンベアに向かっ
    て噴射される前記高速流体を、前記紡糸手段から前記コ
    ンベアまでの前記高速流体の経路とは別の経路で循環さ
    せる工程を更に有する、請求項1または2に記載の横配
    列ウェブの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記フィラメントを細化する工程は、前
    記高速流体の流れ方向について前記気流振動手段よりも
    上流側で前記高速流体に向けて前記フィラメントの溶融
    温度よりも高温の熱風を噴射することを含む、請求項3
    に記載の横配列ウェブの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記高速流体に霧状の液体を噴霧し、前
    記高速流体を冷却する工程を更に有する、請求項1ない
    し4のいずれか1項に記載の横配列ウェブの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記コンベア上に集積されたフィラメン
    トからなるウェブをその幅方向に延伸する工程を更に有
    する、横配列ウェブの製造方法。
  7. 【請求項7】 溶融したポリマーをフィラメントとして
    押し出す、列状に配列された複数のノズルを備えるとと
    もに、前記ノズルからの前記フィラメントの押し出し方
    向と平行な高速流体を噴射して前記フィラメントを細化
    する高速流体噴射部を備えた紡糸手段と、 前記高速流体によって細化されたフィラメントが集積さ
    れ、前記ノズルの配列方向と平行な方向に進行するコン
    ベアと、 前記高速流体の流れの方向を前記コンベアの進行方向と
    直角な方向に周期的に変動させる少なくとも一つの気流
    振動手段とを有する横配列ウェブの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記気流振動手段は、前記高速流体に対
    して向きおよび距離の少なくとも一方が周期的に変化す
    る壁面を有する、請求項7に記載の横配列ウェブの製造
    装置。
  9. 【請求項9】 前記壁面は、中心軸線が前記コンベアの
    進行方向と平行に配置され前記中心軸線回りに回転され
    る、断面が楕円形、少なくとも1つの突出部を有する円
    形、または多角形の棒状体の周壁面である、請求項8に
    記載の横配列ウェブの製造装置。
  10. 【請求項10】 前記壁面は、主面が前記高速流体に対
    面して配置され、かつ前記コンベアの進行方向と平行な
    軸を中心として揺動される板部材の前記主面である、請
    求項8に記載の横配列ウェブの製造装置。
  11. 【請求項11】 前記気流振動手段が複数個配置されて
    いる、請求項7ないし10のいずれか1項に記載の横配
    列ウェブの製造装置。
  12. 【請求項12】 前記高速流体を冷却する冷却手段を更
    に有する、請求項7ないし11のいずれか1項に記載の
    横配列ウェブの製造装置。
  13. 【請求項13】 前記コンベアの前記フィラメントが集
    積される面の裏面側に、前記コンベアの幅方向両端部で
    それぞれ吸引口が開口する吸引手段を更に有する、請求
    項7ないし12のいずれか1項に記載の横配列ウェブの
    製造装置。
  14. 【請求項14】 前記コンベアの幅方向両側方において
    前記紡糸手段と前記コンベアとの間の間の空間を取り囲
    んで、前記気流振動手段が内部に配置される紡糸室を構
    成する側板を更に有する、請求項7ないし13のいずれ
    か1項に記載の横配列ウェブの製造装置。
  15. 【請求項15】 前記側板は前記コンベアの幅方向外側
    に膨らんだ形状である、請求項14に記載の横配列ウェ
    ブの製造装置。
  16. 【請求項16】 前記紡糸室内の前記紡糸手段と前記気
    流振動手段との間に、前記高速流体に向けて前記フィラ
    メントの溶融温度よりも高温の熱風を噴射する熱風噴射
    手段を有する、請求項14または15に記載の横配列ウ
    ェブの製造装置。
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