JP2004084101A - フィラメント配列ウェブの製造方法および該ウェブの製造装置 - Google Patents

フィラメント配列ウェブの製造方法および該ウェブの製造装置 Download PDF

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Yoshiki Kuroiwa
黒岩 由喜
Kazuhiro Yabe
矢部 和宏
Masaru Ishida
石田 大
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Abstract

【課題】高速流体から生じる随伴流がもたらすフィラメントの配列の乱れを抑制し、フィラメントがより高度に一方向に配列したウェブを製造する。
【解決手段】ウェブ製造装置1は、溶融ポリマーをフィラメント8として押し出す多数のノズル11が配列されるとともに、フィラメント8を細化するための熱風を噴射するスリット12が設けられたメルトブローダイス10と、ノズル11から押し出されたフィラメント8を捕集して搬送するコンベア4と、メルトブローダイス10とコンベア4との間に設置された紡糸室30とを有する。紡糸室30には、熱風と随伴流とを含む紡糸エアを、フィラメントを配列すべき方向であってコンベア4の上面に平行な成分を有する方向に吸引し、吸引した紡糸エアを随伴流発生部に供給する、ファン34を備えた循環流路35が設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造方法およびそのウェブの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
不織布の製法としては、ポリマーから紡糸したフィラメント群からウェブを形成し直ちにフィラメント間が接合される、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法(以下、これらの製法を広義のスパンボンド法と呼び、また、これらの製法によって製造された不織布を広義のスパンボンド不織布と呼ぶ)がある。広義のスパンボンド不織布は、経済性および量産性に優れることから、不織布の主流をなしている。
【0003】
従来の広義のスパンボンド不織布はフィラメントがランダムな方向に配列されたランダム不織布であるため、強度が小さく、寸法安定性の無いものが多かった。そこで、フィラメントの配列性を向上させるための種々の提案がなされている。
【0004】
例えば、フィラメントを縦方向に配列させる方法として、特公昭60−25541号公報には、フィラメントの射出方向に対してコンベアを傾斜させることによってフィラメントを高度に一方向に配列させる方法が記載されている。また、特開平7−3604号公報には、気流とともに噴出させたフィラメントを通気性のあるコンベア上に堆積させ、このコンベアの裏側に気流遮断手段を設けて気流の制御を行うことにより、フィラメントを縦方向に広げ、配列性を向上させる方法が記載されている。
【0005】
一方、フィラメントを横方向に配列させる方法としては、特公平3−36948号公報および特許第1992584号に、紡糸ノズルの周囲に、それぞれノズルの円周方向成分を持ってエアを噴射する複数のエアノズルを備え、それによって、フィラメントをスパイラル状に放出し、さらにその外周に、ウェブの搬送方向と平行な方向で互いに衝突するように配された2つのエアノズルを配し、これによって、スパイラル状に放出されたフィラメントを横方向に広げることで、フィラメントを横方向に配列させる方法が開示されている。また、特許第2612203号には、コンベアに工夫を施すことでフィラメントを横方向に配列させる方法が開示されている。
【0006】
また本出願人らは、フィラメントの配列性をより向上させる方法として、断面が楕円形のロッド部材を広義のスパンボンド法による紡糸ダイスの近傍に配置し、ロッド部材を一方向に回転させることで紡糸ダイスから噴出される高速流体の流れの向きを周期的に変動させ、これによってフィラメントを周期的に振動させる方法を提案している(特開2001−140159号公報)。
【0007】
これら広義のスパンボンド法においては、紡糸したフィラメントが高速流体の流れによって細化されてコンベア上に集積され、ウェブが製造される。この際、高速流体の流れに伴って、高速流体の流量の10倍前後の多量の随伴流が発生する。高速流体と随伴流を合わせた紡糸エアの流れは、得られるウェブの坪量の均一性に大きく影響する。そこで、紡糸エアの乱れを抑制するために、特開平8−127953号公報には、紡糸ダイスと通気性コンベアとの間の紡糸空間に、天井部および底部が開口し、天井部に複数の整流板が設けられた囲い部材を設置した不織布製造装置が開示されている。この不織布製造装置は、通気性コンベアの裏面側から紡糸エアを吸引し、通気性コンベアの搬送面と垂直な方向への紡糸エアの流れを作ることによって、通気性コンベアに沿って流れるエアの発生を抑制し、ウェブの坪量の均一性向上を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年の不織布工業の発展により、不織布の適用範囲が急速に拡大しており、不織布には更なる強度および寸法安定性が要求されている。一般に、不織布の強度および寸法安定性を向上させるには、フィラメントを延伸するのが最も効果的である。しかし、ウェブの延伸前においてフィラメントが一方向に配列されていないと、ウェブを延伸してもフィラメントの間隔が広がるだけでフィラメントが実質的に延伸される確率が低くなり、延伸後の十分な強度および寸法安定性が得られなくなる。つまり、更なる高い強度および寸法安定性を有する不織布を製造するには、ウェブにおいても更に高度にフィラメントが一方向に配列されていることが要求される。前述したように、紡糸ダイスの近傍に配置したロッド部材によって紡糸エアを周期的に振動させる方法は、フィラメントが高度に一方向に配列されたウェブを製造するのに極めて有効な方法である。
【0009】
しかしながら、従来の広義のスパンボンド法では、多量の随伴流が紡糸ダイスとコンベアとの間の紡糸空間に流入するため、流入した随伴流によってフィラメントの配列に乱れが生じてしまうことがある。また、随伴流が紡糸空間に流入すると、紡糸の際に使用される加熱エアが冷却されて熱効率が低下したり、紡糸空間の温度ムラが生じたりして、紡糸条件を安定して維持するのが困難になる。そこで、特開平8−127953号公報に開示されたように、紡糸空間に囲い部材を設置して紡糸エアの流れを制御することも考えられる。しかし、この方法は、コンベアの搬送面と垂直な方向への紡糸エアの流れを作るものであり、ロッド部材の運動による紡糸エアの振動を打ち消してしまう。したがって、ロッド部材を用いてフィラメントを高度に一方向に配列させる方法にこの構成を採用することはできない。
【0010】
本発明の目的は、高速流体から生じる随伴流がもたらすフィラメントの配列の乱れを従来とは異なったやり方で抑制し、フィラメントをより高度に一方向に配列させることのできる、ウェブの製造方法および製造装置を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、多量の随伴流が紡糸空間に流入することによる熱的な問題を改善したウェブの製造方法および製造装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のウェブの製造方法は、溶融ポリマーをフィラメントとして押し出す複数のノズルおよび押し出されたフィラメントを細化するための高速流体を噴射する噴射部を備えた紡糸手段と、前記ノズルから押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベアとを用いた、フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造方法であって、
前記噴射部から高速流体を噴射すると同時に、前記ノズルからフィラメントを押し出す工程と、
前記噴射部から噴射された高速流体と該高速流体に随伴するエアの流れである随伴流とを含む紡糸エアを、前記フィラメントを配列すべき方向であって前記コンベアの上面に平行な成分を有する方向に吸引し、吸引した紡糸エアを随伴流発生部に供給する工程と、
吸引される前記紡糸エアの流れに乗ったフィラメントを前記コンベア上に捕集する工程とを有する。
【0013】
また、本発明のウェブの製造装置は、フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造装置であって、
溶融ポリマーをフィラメントとして押し出す複数のノズルおよび押出されたフィラメントを細化するための高速流体を噴射する噴射部を備えた紡糸手段と、
前記ノズルから押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベアと、
前記紡糸手段と前記コンベアとの間に設置された紡糸室とを有し、
前記紡糸室には、前記噴射部から噴射された高速流体と該高速流体に随伴するエアの流れである随伴流とを含む紡糸エアを、前記フィラメントを配列すべき方向であって前記コンベアの上面に平行な成分を有する方向に吸引し、吸引したエアを随伴流発生部に供給する強制循環手段が設けられている。
【0014】
本発明によれば、ノズルから押出されたフィラメントは、高速流体と随伴流とを含む紡糸エアの流れによって細化されてコンベア上に捕集され、コンベアで搬送されることでウェブとなる。ここで、紡糸エアは、フィラメントを配列すべき方向であってコンベアの上面に平行な成分を有する方向に吸引されるので、紡糸手段のコンベアとの間では紡糸エアの吸引方向への紡糸エアの流れが積極的に作られる。その結果、紡糸手段とコンベアとの間での紡糸エアの流れの乱れが抑制され、フィラメントの配列性が向上する。また、吸引した紡糸エアを随伴流発生部に供給することで、高速流体の流域への随伴流の流入が抑制され、これにより、紡糸手段とコンベアとの間での温度ムラや紡糸エアの流れの乱れが抑制される。
【0015】
本発明においては、紡糸手段とコンベアとの間に、フィラメントを配列すべき方向において高速流体に対面する表面を有する気流振動部材を配置し、この気流振動部材を、その表面と高速流体の流域の中心との距離が周期的に変化するように移動させてもよい。このような気流振動部材を設けることにより、紡糸エアはフィラメントを配列すべき方向に周期的に振動し、それに伴ってフィラメントも振動するので、上述した紡糸エアの吸引によるフィラメントの配列効果が相乗的に発揮される。
【0016】
本発明において、フィラメントの配列方向や延伸方向等を説明する場合に用いる「縦方向」とは、ウェブまたは不織布を製造する際の機械方向すなわちウェブまたは不織布の送り方向を意味し、「横方向」とは、縦方向と直角な方向すなわちウェブまたは不織布の幅方向を意味する。
【0017】
本発明において「高速流体」とは、10m/sec以上、好ましくは20m/sec以上、最も好ましくは30m/sec以上の流速を有する流体を意味する。高速流体の流速が10m/sec未満では、フィラメントを十分に振動させることができなくなるおそれがある。高速流体の流速は、通常、音速程度を上限とするが、特殊な工夫をすることで音速の2倍程度までの高速にすることもできる。また、「流体」は、通常は空気を意味するが、酸化を防止するために窒素ガスを使用したり、水分蒸発を防ぐためなどに水蒸気を使用したりする場合も含む。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態である、メルトブロー法によるウェブの製造装置の概略構成図である。図1に示すウェブ製造装置1は、フィラメント8が縦方向に配列されたウェブ9を製造するものであり、フィラメント8を紡糸するメルトブローダイス10と、紡糸されたフィラメント8を捕集し搬送するコンベア4と、メルトブローダイス10から紡糸されたフィラメント8を縦方向(コンベア4による搬送方向と平行な方向)に周期的に振らせるための気流振動機構20と、紡糸室30とを有する。なお、図1において、メルトブローダイス10は内部構造が分かるように断面で示している。
【0020】
メルトブローダイス10は、それぞれ溶融樹脂をフィラメント8として押出す多数のノズル11を有する。図2に示すようにノズル11はメルトブローダイス10の長手方向と平行な方向に並列に配列され、メルトブローダイス10自身は、その長手方向をコンベア4の幅方向と平行にして配置される。ギアポンプ(不図示)から送られてきた溶融樹脂がそれぞれノズル11から下向きに押し出されることで、コンベア4の幅方向に沿って多数のフィラメント8が形成される。
【0021】
メルトブローダイス10のノズル11の両側、詳しく言えば、各ノズル11の中心線を通る平面に垂直な方向についてノズル11の両側には、それぞれメルトブローダイス10の長手方向(コンベア4の幅方向)に沿って設けられ、ノズル11に隣接する位置に開口するスリット12が形成されている。各スリット12はそれぞれメルトブローダイス10の内部に設けられたエア供給路13に連通している。エア供給路13には、フィラメント8の原料となる樹脂の融点以上に加熱された高圧エアが送入され、エア供給路13に送入された高圧エアは、スリット12から熱風(高速流体)としてフィラメント8に向けて噴出される。スリット12から噴出した熱風は、ノズル11の下方でノズル11の中心線に沿う流れa,aを形成し、熱風の流域の中心はノズル11の中心線とほぼ一致する。
【0022】
スリット12から噴出された熱風により、ノズル11から押し出されたフィラメント8は溶融状態に維持され、熱風との摩擦力によりフィラメント8に張力が与えられ、フィラメント8が細化される。上記のメルトブローダイス10の構造は、通常のメルトブロー法に用いられるダイスと同様である。熱風の温度は、フィラメント8の紡糸温度よりも80℃以上、望ましくは120℃以上高くする。
【0023】
メルトブローダイス10を用いてフィラメント8を紡糸する方法では、熱風の温度を高くすることにより、ノズル11から押し出された直後のフィラメント8の温度をフィラメント8の融点よりも十分に高くすることができるため、フィラメント8の結晶化度を小さくすることができる。
【0024】
コンベア4は、メルトブローダイス10の下方に配置されている。コンベア4は、メッシュコンベアなど通気性を有するものであり、不図示の駆動機構により駆動されて、捕集したフィラメント8で構成されるウェブ9を図示矢印A方向に搬送する。コンベア4のウェブ搬送面の裏側にはサクションボックス5が配置され、コンベア4の上方に存在するエアの一部が、コンベア4を通してサクションボックス5に吸引される。
【0025】
気流振動機構20は、メルトブローダイス10の下方でノズル11の近傍に配置された、楕円形断面を有する一対のバー21,22を有する。バー21,22は、メルトブローダイス10から紡糸されたフィラメント8が間を通過するように互いに間隔をあけて対向し、かつ、その長手方向がノズル11の配列の長手方向と平行になるように配置されている。バー21,22は、フィラメント8を振動させるべき方向(本実施形態では、コンベア4によるウェブ9の搬送方向すなわち縦方向)に往復移動可能に案内された連結部材によって互いに固定された状態で連結されている。
【0026】
連結部材をこの方向に往復移動させることで、バー21,22は、一方がノズル11の中心線に接近するときには他方がノズル11の中心線から離れ、一方がノズル11の中心線から離れるときには他方がノズル11の中心線に接近するように、矢印B方向に往復移動する。バー21,22の移動範囲は、バー21,22がノズル11の中心線を越えて移動しない範囲とされる。
【0027】
紡糸室30は、メルトブローダイス10とコンベア4との間に設置されて、メルトブローダイス10とコンベア4との間の紡糸空間を取り囲む。したがって、気流振動機構20は紡糸室30の中に位置する。紡糸室30は、側壁となる外壁31と、上壁となる上カバー33とを有する。
【0028】
紡糸室30へのコンベア4の入口側端部および出口側端部において、外壁31の内側には、それぞれ内壁32が設けられている。内壁32は、外壁31と間隔をあけて設置されており、内壁32と外壁31との間の領域が、下端がエア入口となり上端がエア出口となる循環流路35として構成される。循環流路35内には、エア入口から循環流路35内に流入したエアを強制的にエア出口へ送るためのファン34が設けられている。
【0029】
上カバー33は、外壁31の上端に接して、外壁31とメルトブローダイス10との間の領域を覆って設置されている。また、上カバー33は、矢印D方向に移動可能であり、これによって、メルトブローダイス10との間の隙間が調整可能となっている。
【0030】
次に、本実施形態のウェブ製造装置1の動作を説明する。
【0031】
ノズル11から押出されたフィラメント8は、スリット12から噴射した熱風の流れa,aと、この熱風の流れa,aによって発生する随伴流(メルトブローダイス10と上カバー33との隙間を通って紡糸室30の外部から流入してきたエアの流れb,b、後述する強制還流mo,mo、および自然還流n,n)とを含む紡糸エアの流れq,qに乗って、細化されつつ下方へ導かれる。
【0032】
この、メルトブローダイス10による紡糸中は、バー21,22は、矢印B方向に往復移動されている。バー21,22のこの往復移動によって、フィラメント8は図1に示すようにコンベア4による搬送方向に振動する。以下に、バー21,22の往復移動によるフィラメント8の挙動について、図3(a)、(b)を参照して説明する。
【0033】
バー21,22は、フィラメント8と直接衝突させるものではなく、紡糸エアの流れを急激に、しかも周期的に変えることを目的としたものである。図3(a)に示すように、右側のバー22がノズル11の中心線(一点鎖線で示す)から離れ、それに伴って左側のバー21がノズル11の中心線に接近すると、コアンダ効果によって紡糸エアは左側のバー21の周面に沿って流れ、その流れに乗ってフィラメント8は左側のバー21に引き寄せられる。逆に、図3(a)に示すように、左側のバー21がノズル11の中心線から離れ、それに伴って右側のバー22がノズル11の中心線に接近すると、紡糸エアは右側のバー22の周面に沿って流れ、その流れに乗ってフィラメント8は右側のバー22に引き寄せられる。
【0034】
上述したバー21,22の動作を周期的に繰り返すことで、図1に示すように、フィラメント8は縦方向に振られ、コンベア4上で折り畳まれて捕集される。したがって、コンベア4上でのフィラメント8の縦方向への配列性を向上させ、かつ、コンベア4上でのフィラメント8の振れ幅を大きくすることができる。フィラメント8の縦方向への配列性を向上させることは、ウェブ9の縦方向の強度を向上させるのに効果がある。
【0035】
このように、フィラメント8の配列性の向上を、バー21,22の単純な水平方向への往復運動のみで実現することができるので、装置構成も極めて簡単ですむ。また、バー21,22は水平方向に往復運動するだけであるので、バー21,22をメルトブローダイス10に接近して配置することができる。紡糸エアは、その流速が速ければ速いほど、バー21,22に引き寄せられ易くなる。また、紡糸エアの流速は、メルトブローダイス10から離れると急速に低下する。したがって、バー21,22をメルトブローダイス10に接近して配置できるということは、紡糸エアの流速の速い領域を有効に利用してフィラメント8の振れ幅をより大きくすることができるということを意味する。
【0036】
ここで、バー21,22の周面がノズル11の中心線に最も接近したときのノズル11の中心線とバー21,22の周面との距離をL1、この距離L1が定まる位置でのバー21,22の周面とメルトブローダイス10との距離をL2とする。このとき、L1は、30mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは15mm以下、最も好ましいのは10mm以下である。また、L2は、30mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは20mm以下、最も好ましいのは10mm以下である。
【0037】
以上説明したように、紡糸エアは気流振動機構20により周期的に振動し、それに伴ってフィラメント8が振動するわけであるが、紡糸室30は、この紡糸エアの流れをさらに制御し、フィラメント8をより効率よく振動させる効果を発揮する。以下に、紡糸室30による作用について説明する。
【0038】
前述したように、紡糸室30内には、コンベア4の入口側端部および出口側端部にそれぞれ循環流路35が設けられている。言い換えると、紡糸室30は、循環流路35がフィラメント8の配列方向両端部に位置するように設置されている。循環流路35内にはファン34が設けられており、循環流路35の下端のエア入口から強制的に紡糸エアを強制的に吸引し、循環流路35のエア入口では循環流路35内に吸引される紡糸エアの流れmi,miが発生する。
【0039】
これにより、コンベア4上には、コンベア4の上面(以下、コンベア面という)と平行な紡糸エアの流れp,pが発生する。循環流路35は、紡糸室30内でのフィラメント8の配列方向両端部に位置しているので、コンベア面と平行な紡糸エアの流れp,pは、主としてフィラメント8の配列方向に大きな成分を持つ。コンベア面と平行な紡糸エアの流れp,pが発生することで、気流振動機構20によって生じた紡糸エアの流れq,qがコンベア面近傍で減速するのが防止され、コンベア4上へのフィラメント8の縦方向への配列が補助される。なお、サクションボックス5の吸引作用で発生する紡糸エアの流れcは、コンベア4上でのフィラメント8の乱れを抑制し、ウェブ9の安定化を図る。
【0040】
このように、本実施形態では、コンベア面と平行な紡糸エアの流れp,pを積極的に作り出すことで、フィラメント8の配列性を向上させている。これに対して従来の広義のスパンボンド法では、坪量や紡糸の安定性を目的として、コンベアの裏面側から紡糸エアを吸引することで、コンベア面に垂直な方向の紡糸エアの流れを均一にすることに努力を傾注しており、この点で、循環流路35による作用とは原理的に異なる。
【0041】
なお、コンベア面と平行な紡糸エアの流れp,pは、厳密な意味でコンベア面と平行である必要はない。コンベア面に対して斜め方向であっても、ベクトルとしてコンベア面と平行な成分を含む方向であればよい。コンベア面に対して斜め方向から紡糸エアを吸引しても、コンベア4の上面で吸引すれば、周囲の紡糸エアはコンベア面に沿って吸引されて結果的にコンベア面と平行な方向の紡糸エアの流れが生じ、フィラメント8の配列性向上に寄与する。
【0042】
一方、循環流路35内に吸引された紡糸エアの流れmi,miは、ファン34の作用により、循環流路35のエア出口から出て、強制還流mo,moとして随伴流発生部に戻される。随伴流発生部とは、随伴流としてエアが流れ込む周辺部分である。ファン34は、紡糸エアを循環流路35のエア入口から吸引してエア出口から排出するためのものであるので、同様の機能を有するものであれば、ファン34の他に、ポンプなど任意の送風手段を用いることができる。
【0043】
また、循環流路35内に吸引されなかった紡糸エアの流れp,pは、内壁32の表面に沿って上昇する自然還流n,nとなる。これら強制還流mo,moおよび自然還流n,nは、気流振動機構20の上方で、スリット12からの熱風および外部から流入したエアと合流する。
【0044】
このように、強制還流mo,moおよび自然還流n,nを生じさせること、すなわち紡糸エアを紡糸室30内で循環させることで、紡糸室30の外部から流入するエアの流れb,bを小さくし、紡糸の安定性に大きく貢献することができる。
【0045】
外部から流入するエアが多いと、流入したエアによってメルトブローダイス10が冷却され、メルトブローダイス10に温度ムラが生じて紡糸が不安定になる。特に、メルトブローダイス10は図2にも示したように細長く、長手方向中央部に比べて両端部が冷却され易いので、中央部と両端部との温度差が激しくなる。また、外部から流入するエアが多いと、メルトブローダイス10ばかりでなく紡糸室30内でも温度ムラが生じるとともに、紡糸室30内での紡糸エアの流れq,qも乱れ、これによっても紡糸が不安定になる。
【0046】
つまり、外部から流入するエアの流れb,bが小さくなることにより、メルトブローダイス10および紡糸室30内の温度ムラが抑制されるとともに、紡糸室30内での紡糸エアの流れq,qが安定し、結果的に、安定した紡糸が可能となる。さらに、紡糸室30の内部を循環しているエアは、外部から流入してくるエアよりも高温であり、スリット12から噴射した熱風を冷却することが少ない。そのため、熱風の温度を高く保つことができ、熱エネルギー的に有効であるばかりでなく、メルトブローダイス10の温度の均一性にも寄与する。
【0047】
また、紡糸エアを強制循環させることで、フィラメント8の振動の程度をある程度制御することもできる。例えば、気流振動機構20によって生じる紡糸エアの流れq,qがノズル11の中心線に対して対称形にならない場合、各ファン34の回転数を個別に設定して各循環流路35からの吸引力を変えることで、紡糸エアの流れq,qを対称形にし、紡糸の安定性を図ることができる。紡糸エアの流れq,qを対称形にすることは、後述するようにフィラメントが横方向に配列されたウェブを製造する際にウェブの幅方向での坪量を均一にするのに特に重要である。
【0048】
なお、外部から流入するエアの流れb,bの量は、上カバー33による紡糸室30の上面の開口面積を調整することで規制することができる。これにより、紡糸室30内の圧力を、紡糸エアの流れq,qに乱れが生じず安定した紡糸に適した圧力、望ましくは大気圧に調整することができる。
【0049】
紡糸室30内の圧力は、紡糸室30内に流入するエア(スリット12から噴射する熱風および外部からの流入エア)の量と紡糸室30から排出されるエア(サクションボックス5からの吸引エア)の量とのバランスで決まる。紡糸室30内に流入するエアの量が、紡糸室30から排出されるエアの量よりも多いと、紡糸室30内は加圧状態となる。一方、紡糸室30内に流入するエアの量が、紡糸室30から排出されるエアの量よりも少ないと、紡糸室30内は負圧状態となる。紡糸室30内が過度に加圧状態になったり負圧状態になったりすると、紡糸室30内の紡糸エアの流れq,qが不均一になり、紡糸の安定性に欠けるようになる。
【0050】
そこで、本実施形態のように、開閉可能な上カバー33を紡糸室30に設け、紡糸室30内に流入するエアの量と紡糸室30から排出されるエアの量とがほぼ等しくなるように、外部から紡糸室30内へ流入するエアの量を調整できるようにすることで、紡糸室30内の圧力を、安定した紡糸に適した圧力とすることができる。スリット12から噴射される熱風の量、サクションボックス5から吸引される紡糸エアの量、および強制循環される紡糸エアの量は、ウェブ製造装置1の運転条件によって決まり、それに応じて、紡糸室30内の圧力がほぼ大気圧となるように、上カバー33の開度が設定される。また、開度が調整可能な上カバー33は、紡糸室30内が必要以上に高温になり過ぎるのを調整する役目もある。なお、サクションボックス5から吸引された紡糸エアは、そのまま排気することもできるが、スリット12から噴射される熱風や外部から流入するエアの気体源として再利用することもできる。
【0051】
次に、本発明の他の実施形態について、図4を参照して説明する。
【0052】
図4に示すウェブ製造装置51は、狭義のスパンボンド法により、フィラメント58が横方向に配列されたウェブ59を製造するものである。スパンボンドダイス60は、並列に配列された多数のノズルを有し、長手方向がコンベア54によるウェブ59の搬送方向と平行になるように配置されている。コンベア54は、ウェブ59を図面に対して垂直方向(手前から奥に向かって、または奥から手前に向かって)に搬送する。
【0053】
一般に、スパンボンドダイスにおいてはノズルが複数列で配列されており、ノズルの配列パターンには種々のパターンがある。本実施形態では、図5(a)に示すように、各列のノズル61の位置をスパンボンドダイス60の長手方向に半ピッチずらして配置したものを用いている。また、スパンボンドダイスの中には、図5(b)に示すように、それぞれ複数のノズル61’が設けられたノズルユニット62’を、複数列に、かつ、各列のノズルユニット62’の位置をスパンボンドダイス60’長手方向に半ピッチずらして配列したものもあり、本実施形態ではこのようなスパンボンドダイス60’も用いることができる。
【0054】
再び図3を参照すると、スパンボンドダイス60の下方には下端にノズル65aを有するエジェクタ65が配置されている。スパンボンドダイス60から紡糸された多数のフィラメント58は、エジェクタ65内に供給されるエア66によりエジェクタ65内に吸引され、エジェクタ65内で加速されたエア66(高速流体)に伴われてノズル65aから放出される。
【0055】
エジェクタ65の下方には、長手方向がスパンボンドダイス60の長手方向と平行に配置された一対のバー71,72を備えた気流振動機構70が配置されている。気流振動機構70は、コンベア54に対する向きが異なること以外は図1に示したものと同様であり、その作用の詳細な説明は省略するが、コンベア54の幅方向と平行な方向に往復運動することにより、紡糸エアをコンベア54の幅方向に周期的に振動させ、フィラメント58を交互に引き寄せる。これにより、フィラメント58はコンベア54の幅方向すなわち横方向に折り畳まれてコンベア54上に捕集され、フィラメント58が横方向に配列されたウェブ59が得られる。
【0056】
エジェクタ65とコンベア54との間には、紡糸室80が設置されている。紡糸室80は、図1に示したものと同様に、その内部において両端部にそれぞれファン84が設けられた循環流路85を備えるとともに、外部から流入するエアの量を調整するための上カバー83を備えている。また、本実施形態でも、紡糸室80は、循環流路85がフィラメント58の配列方向両端部に位置するように設置されている。ただし、本実施形態はフィラメント58が横方向に配列されたウェブ59を製造するものであるので、コンベア54に対する紡糸室80の向きは図1に示したものと異なり、循環流路85がコンベア54の幅方向両端部に位置するように紡糸室80が設置される。コンベア54の裏面側には、サクションボックス55が設置されている。
【0057】
これら紡糸室80およびサクションボックス55によって、図1と同じ符号で示す紡糸エアの流れが生じる。これにより、図1に示したものと同様に、紡糸エアの流れを安定させるとともに紡糸室80内での温度ムラも抑制し、紡糸の安定性が向上する。
【0058】
本実施形態ではスパンボンドダイス60を用いたが、メルトブローダイスを用いた場合でも、その長手方向をコンベア54によるウェブ59の搬送方向と平行に設置することで、フィラメントが横方向に配列されたウェブを製造することができる。また、図4において、コンベア54をその幅方向がスパンボンドダイス60の長手方向と平行になるように設置すれば、フィラメントが縦方向に配列されたウェブを製造することができる。
【0059】
フィラメントが縦方向に配列されたウェブを製造する場合、ウェブの幅は紡糸ダイスのノズル配列長さに依存するが、フィラメントが横方向に配列されたウェブを製造する場合、ウェブの幅はフィラメントの振れ幅に依存する。したがって、フィラメントが横方向に配列されたウェブを製造する場合は、フィラメントの振れ幅を適宜設定することによって、ウェブの幅を自由に変更することができる。つまり、フィラメントの振れ幅をより大きくすることによって、より幅広のウェブを製造することができる。
【0060】
また、コンベアに対する紡糸ダイスの向きを適宜設定することにより、上述したようにフィラメントが縦方向に配列されたウェブや横方向に配列されたウェブが得られるが、さらに、コンベアの搬送方向および幅方向を紡糸ダイスの長手方向と非平行に配置することで、フィラメントが斜め方向に配列されたウェブを得ることもできる。なお、フィラメントの配列は、フィラメントが完全に一方向に配列していることを意味するものではなく、配列方向における10%伸度での引張り強度が、その配列方向と直角な方向での10%伸度での引張り強度に対して3倍以上、好ましくは5倍以上、最も好ましくは10倍以上大きいものをいう。引張り強度の測定は、JISL1906「一般長繊維不織布試験法」による。
【0061】
上述のように、フィラメントの紡糸法としては、メルトブロー法や狭義のスパンボンド法など、広義のスパンボンド法であれば何れも本発明に採用することができる。広義のスパンボンド法は、最も合理化された方式であり、経済性にも量産性にも優れている。また、広義のスパンボンド法は、溶融したフィラメント(溶剤による溶解をも含むが、ここでは簡便のため溶融の用語を使用する)を音速に近い高速流体中で高倍率に引っ張って細化し、そのフィラメントをコンベア上に堆積して搬送し、ウェブを形成する点で共通する。
【0062】
フィラメントの紡糸法が狭義のスパンボンド法やフラッシュ紡糸法である場合は、フィラメントの分子配向が既になされている場合もあるが、このような場合であっても、気流振動機構を用いることによりフィラメントの配列を飛躍的に向上させることが可能であり、フィラメントの配列方向に強度の高いウェブを得ることができる。
【0063】
また、上述した実施形態からも明らかなように、紡糸室の循環流路による紡糸エアの吸引方向は、フィラメントの配列方向である。例えば、フィラメントが縦方向に配列されたウェブを製造する場合は、紡糸エアの吸引方向はコンベアの進行方向に平行であり、フィラメントが横方向に配列されたウェブを製造する場合は、紡糸エアの吸引方向はコンベアの幅方向である。循環流路による紡糸エアの吸引は、前述したように、コンベア面と平行な紡糸エアの流れを生じさせ、フィラメントの配列を補助する。したがって、紡糸エアの吸引によるフィラメント配列性向上効果をより発揮させるためには、紡糸室の、フィラメントの配列方向の両端部で、かつ対称の位置から紡糸エアを吸引することが望ましい。
【0064】
以上、本発明について代表的な2つの実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更を加えることができる。
【0065】
図6〜図8に、本発明に適用可能な気流振動機構の例を示す。
【0066】
図6に示す気流振動機構110は、メルトブローダイス10のノズル11の中心線を間において対向配置された、断面が楕円形の一対のバー111,112を有する。各バー111,112はそれぞれ、バー111,112を通り、かつ、メルトブローダイス10の長手方向と平行な軸111a,112aを中心に、互いに同期して同じ向きに揺動する。図6(a)に示すように、バー111,112が右側に傾き、左側のバー111の上部がノズル11の中心線に接近すると、フィラメントは左側のバー111に引き寄せられる。一方、図6(b)に示すように、バー111,112が左側に傾き、右側のバー112の上部がノズル11の中心線に接近すると、フィラメントは右側のバー112に引き寄せられる。
【0067】
以上の動作を交互に繰り返すことで、フィラメントが振動する。フィラメントがバー111,112に引き寄せられる原理は、図3に示した例と同じである。バー111,112の揺動角度は、約45°である。
【0068】
図7に示す気流振動機構120も、メルトブローダイス10のノズル11の中心線を間において対向配置された、断面が楕円形の一対のバー121,122を有する。各バー121,122は、メルトブローダイス10の長手方向と平行な軸123aを中心に揺動可能に支持された連結部材123によって互いに連結されている。軸123aを中心とした連結部材123の揺動運動により、図7(a)に示すように左側のバー121が上昇すると、左側のバー121はノズル11の中心線に接近し、フィラメントは左側のバー121に引き寄せられる。一方、図7(b)に示すように右側のバー122が上昇すると、右側のバー122がノズル11の中心線に接近し、フィラメントは右側のバー122に引き寄せられる。以上の動作を交互に繰り返すことで、フィラメントが振動する。フィラメントがバー121,122に引き寄せられる原理は、図3に示した例と同じである。
【0069】
図8に示す気流振動機構130も、メルトブローダイス10のノズル11の中心線を間において対向配置された、断面が楕円形の一対のバー131,132を有する。各バー131,132は、メルトブローダイス10の長手方向と平行な軸線を中心と した円軌道(一点鎖線で示す)上を、互いに同期して、かつ互いの姿勢を維持したまま周回運動可能に支持されている。各バー131,132の周回運動により、図8(a)に示すように左側のバー131がノズル11の中心線に接近すると、フィラメントは左側のバー131に引き寄せられる。一方、図8(b)に示すように右側のバー132がノズル11の中心線に接近すると、フィラメントは右側のバー132に引き寄せられる。以上の動作を交互に繰り返すことで、フィラメントが振動する。フィラメントがバー131,132に引き寄せられる原理は、図3に示した例と同じである。
【0070】
図3および図6〜図8に示した例では、気流振動機構の、高速流体の流域に対面する部材として、断面が楕円形のバーを示したが、バーの形状はこれに限定されるものではなく、バーの表面の少なくとも高速流体に対面する領域およびそれに続く下側の領域が高速流体に向かって滑らかに凸となっている形状であれば、任意の形状を採用することができる。また、高速流体の流域に対面する部材は対をなすものである必要はなく、1つであってもよい。ただし、この部材が1つだけの場合はフィラメントの振れ幅も小さくなるので、その部材を1つにするか対にするかは、目的とするウェブを得るのに必要なフィラメントの振れ幅に応じて選択する。
【0071】
ところで、上述した実施形態では、外部から紡糸室内に流入するエアとして、紡糸ダイスの周囲から流入するエアのみについて述べてきた。しかし、実際には、コンベアと紡糸室との間にも両者が干渉しないようにするために隙間が存在し、この隙間からもエアの出入りが生じる。例えば、紡糸室の内圧が正圧の場合には紡糸室から外部へ流出するエアの量が多くなり、紡糸室の内圧が負圧の場合には紡糸室内へ流入するエアの量が多くなる。さらには、紡糸室の内圧がほぼ大気圧であっても、コンベアの移動に伴い、紡糸室のコンベア入口側端部からエアが流入する一方、コンベア出口側端部からエアが流出する傾向がある。
【0072】
このような紡糸室に対するエアの流出入は、紡糸室内に生じる前述したような種々のエアの流れを乱す要因となる。特に、コンベアの移動速度が大きくなると、コンベア入口側端部およびコンベア出口側端部でのエアの流出入の影響は無視できなくなる。したがって、コンベアと紡糸室との隙間からのエアの流出入はできるだけ少なくするのが好ましい。
【0073】
コンベアの幅方向両端部については、紡糸室の外壁をコンベアのウェブ搬送部よりも下方に延長することで、そこからのエアの流入出を抑制することができる。
【0074】
一方、コンベア入口側端部およびコンベア出口側端部については、エアのシール手段を設けることで、そこからのエアの流入出を抑制することができる。
【0075】
図9(a)に、シール手段の一例を示す。図9(a)に示すように、紡糸室150のコンベア入口側端部およびコンベア出口側端部において、紡糸室150の外側に隣接する位置に、それぞれローラ151,152が回転自在に設けられている。ローラ151,152は、紡糸室150の、コンベア154の幅方向での長さ以上の長さを有し、コンベア154の幅方向と平行に、かつ、周面をコンベア154の上面に接して設けられている。なお、図9(a)には、コンベア154の移動方向を矢印MDで示している。このように、紡糸室150のコンベア入口側端部およびコンベア出口側端部にローラ151,152を設けることで、コンベア入口側端部およびコンベア出口側端部でのエアの流入出を抑制することができる。
【0076】
ここで、紡糸室でのエアの流入出が紡糸室内に及ぼす影響を考えると、紡糸室に流入するエアは紡糸室内の温度を低下させるため、紡糸室から流出するエアと比べて紡糸の安定性に与える影響は大きい。上述したように、紡糸室内がほぼ大気圧である場合、コンベア出口側端部ではエアの流出が主体となるが、コンベア入口側端部ではエアの流入が主体となる。また、コンベア出口側端部では、コンベア上にウェブが存在しているため、ここからのエアの流入出はコンベア入口側端部と比べて少ない。したがって、シール手段は、コンベア入口側端部だけに設けてもよい。すなわち、図9(a)に示した例でいえば、コンベア出口側端部のローラ152は必ずしも設けなくてもよい。
【0077】
図9(b)、(c)に、コンベア入口側端部に設けられるシール手段の例を示す。図9(b)に示す例は、コンベア入口側端部で紡糸室160の外壁を二重とし、紡糸室160の内部と外部との間にバッファ用の空間160aを形成し、紡糸室160の内部と外部との間で直接エアが出入りしないようにしている。外壁を三重以上とし、バッファ用の空間を複数としてもよい。図9(c)に示す例では、紡糸室170のコンベア入口側端部において紡糸室170の外側に、コンベア174の上方からコンベア174に向かってコンベア面に垂直方向にエアを噴射するエアノズル171を設けている。エアノズル171は、少なくともコンベア174の幅方向全幅にわたってエアを噴射し、これによって紡糸室170の入口側端部での、紡糸室170に対するエアの流入出が抑制される。
【0078】
これら図9(b)、(c)に示したシール手段は、コンベア出口側端部ではコンベア上のウェブに悪影響を与える場合があるので、コンベア入口側端部に設けるシール手段として適している。もちろん、図9(b)、(c)に示したシール手段を用いる場合、コンベア出口側端部にも、図9(a)に示したローラなどのシール手段を設けることが望ましいことは言うまでもない。なお、図9(b)、(c)においても、コンベアの搬送方向を矢印MDで示している。
【0079】
本発明により得られるウェブを構成するフィラメントに適合するポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン、フッ素系樹脂などの熱可塑性樹脂およびこれらの変性樹脂を用いることができる。また、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂などの、湿式または乾式の紡糸装置による樹脂も使用することができる。
【0080】
本発明におけるフィラメントは長繊維フィラメントである。一般的には、長繊維フィラメントとは平均長が100mmを超えるものをいい、本発明のように連続的に紡糸されたフィラメントは長繊維フィラメントに含まれる。また、紡糸直後のフィラメントの直径が50μm以上ではフィラメントが剛直で交絡が不十分になる。そこで本発明に用いられるフィラメントの直径は、好ましくは30μm以下であり、より好ましくは25μm以下である。特に強度の強いウェブを望む場合は、ウェブの紡糸後、ウェブをフィラメントの配列方向に延伸するのが望ましい。その場合の延伸後のフィラメントの直径は5μm以上であることが望ましい。フィラメントの直径及び長さは、拡大顕微鏡写真より測定し、長さについては30本の平均値、直径については100本の平均値で示す。
【0081】
得られたウェブは、そのままでも使用可能であるが、さらに、フィラメントの配列方向に延伸することにより、フィラメントの配列性をより向上させることができる。したがって、フィラメントの配列方向にウェブを延伸する延伸装置を付加することが好ましい。このとき、フィラメントの配列性が良いものほど、ウェブの延伸時にフィラメントが実質的に延伸される確率が高くなり、最終延伸ウェブの強度も大きくなる。フィラメントの配列が悪いと、ウェブを延伸してもフィラメントの折り畳み構造やフィラメントの間隔が広がるだけでフィラメントが実質的に延伸される確率が低くなり、延伸後の十分な強度が得られなくなる。また、ウェブの段階でフィラメントを高度に一方向に配列させることで、延伸時のフィラメントの切れを防止することができる。
【0082】
フィラメントが縦方向に配列されたウェブは縦方向に延伸される。ウェブの縦方向への延伸には、従来の種々の延伸装置、例えばフィルムの延伸に使用されているタテ延伸装置を用いることができる。タテ延伸装置の中でも特に、ローラ間での近接延伸によるものが、個々のフィラメントを効果的に延伸できるという点で、ウェブの縦方向への延伸に適している。
【0083】
一方、フィラメントが横方向に配列されたウェブは横方向に延伸される。ウェブを横方向に延伸する手段としては、例えば、フィルムの2軸延伸に用いられているテンター式の横延伸装置や、特公平3−36948号公報に記載されるプーリ式の横延伸装置や、周方向に沿った溝がそれぞれ形成された2つの溝付きローラでウェブを挟むことによりウェブを横方向に延伸する溝ローラ式の横延伸装置を用いることができる。それらの延伸装置のうち、プーリ式の横延伸装置は、安価で簡便な方法であり、しかも延伸倍率を自由に変化させることができ高倍率延伸も可能であるので、本発明に用いられる横延伸装置として最も適している。
【0084】
なお、延伸後のウェブの幅を非常に大きくしたい場合には、通常の延伸温度での横延伸の前に、通常の延伸温度よりも高い温度(ポリエステルの場合は5〜10℃高い温度、ポリプロピレンの場合は20〜30℃高い温度)で予備延伸を行う方法が有効である。その場合の横延伸装置としては上述の延伸装置を使用することができる。
【0085】
ウェブの延伸において、延伸前のウェブに軽くエンボス処理を施し、その後に延伸することにより、延伸倍率を高くすることができ、延伸後の強度も向上し、また、延伸切れ等のトラブルも少ない安定した延伸を行うことができる。
【0086】
ウェブの延伸倍率は、ウェブを構成するフィラメントのポリマーの種類やウェブの紡糸手段、目的とする縦方向及び横方向の強度や伸度等によって異なる。しかし、いずれの種類や手段を用いるにしろ、本発明の目的であるウェブの高配列性、高強度を達成できる延伸倍率が選択される。
【0087】
ウェブは、前述したように、フィラメントの配列方向に延伸することにより、フィラメントの配列性をさらに向上させることができる。しかし、フィラメントの分子配向が大きい場合は、フィラメントに伸度がなく、延伸張力が高くなるので、高倍率の後延伸が困難になる場合もある。高倍率の後延伸を望む場合は、ノズル直下でフィラメントを冷却することによりフィラメントの分子配向を小さくするのが有効である。その手段として最も有効なのが、紡糸装置とコンベアとの間に、高速気流中へ霧状の水を噴霧するスプレーノズル(不図示)を設け、高速気流に霧状の液体を含ませることである。
【0088】
その霧状の液体に、いわゆる紡糸・延伸用油剤と称する延伸性や静電除去等の性質を付与することができる油剤を添加することも、その後の延伸性を向上させるとともに、毛羽も少なくすることができ、さらに延伸後の強度及び伸度も向上させることができるという点で有効である。なお、スプレーノズルから噴射される流体は、フィラメントを冷却することができるものであれば必ずしも水分等を含む必要はなく、冷エアーであってもよい。
【0089】
本発明により得られるウェブは、引張強度および寸法安定性に優れており、一方向に強度を要する不織布や直交不織布の原料ウェブとして使用することができる。また、本発明によるウェブは、一方向の強度が要求されるウェブとしてそのまま使用できる他、紙、不織布、布、フィルム等の横方向の強度の補強用として、これらと積層して用いることもできる。また、本発明によるウェブを延伸したものは光沢が良く、その光沢を活かした包装材料等に用いることができる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フィラメントを配列すべき方向であってコンベアの上面に平行な成分を有する方向への紡糸エアの流れを積極的に作り出すことで、フィラメントの配列方向への紡糸エアの流れの整列性が増し、フィラメントの配列性を向上させることができる。また、紡糸エアの流れの乱れが抑制されるので、紡糸の安定性が向上し、得られるウェブの坪量の均一性も向上させることができる。さらに、吸引した紡糸エアを随伴流発生部に供給することで、高速流体の流域への随伴流の流入が抑制され、これによって、高速流体の熱効率を向上させることができるとともに、紡糸手段とコンベアとの間での温度ムラを少なくすることができ、このことも紡糸の安定性の向上に寄与する。
【0091】
特に、上述した紡糸エアの吸引を気流振動部材と組み合わせて行うことで、フィラメントの振動幅がより大きくなるので、フィラメントの配列性がより向上する。また、フィラメント径も小さくなり、ウェブの柔軟性や地合いといった品質面でも寄与する。
【0092】
また、本発明のウェブの製造装置において、開口面積が調整可能な大気開放部や、紡糸室とコンベアとの間を介しての紡糸室に対するエアの流入出を規制するシール手段を、紡糸室に設けることで、紡糸室内での紡糸エアの流れの乱れや温度ムラをより効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるウェブ製造装置の概略構成図である。
【図2】図1に示すメルトブローダイスのノズル配列を示す図である。
【図3】図1に示す気流振動機構の動作を説明する図である。
【図4】本発明の他の実施形態によるウェブ製造装置の概略構成図である。
【図5】スパンボンドダイスのノズル配列を示す図である。
【図6】気流振動機構の他の例の動作を説明する図である。
【図7】気流振動機構の他の例の動作を説明する図である。
【図8】気流振動機構の他の例の動作を説明する図である。
【図9】紡糸室のコンベア入口側端部および出口側端部でのエアのシール構造を示す図である。
【符号の説明】
1,51  ウェブ製造装置
4,54,154,174  コンベア
5,55  サクションボックス
8,58  フィラメント
9,59  ウェブ
10  メルトブローダイス
11  ノズル
12  スリット
13  エア供給路
20,70,110,120,130  気流振動機構
21,22,71,72,111,112,121,122,131,132
バー
30,80,150,160,170  紡糸室
31  外壁
32  内壁
33,83  上カバー
34,84  ファン
35,85  循環流路
60  スパンボンドダイス
61  ノズル
62  ノズルユニット
65  エジェクタ
65a  ノズル
151,152  ローラ
160a  空間
171  エアノズル

Claims (7)

  1. 溶融ポリマーをフィラメントとして押し出す複数のノズルおよび押し出されたフィラメントを細化するための高速流体を噴射する噴射部を備えた紡糸手段と、前記ノズルから押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベアとを用いた、フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造方法であって、
    前記噴射部から高速流体を噴射すると同時に、前記ノズルからフィラメントを押し出す工程と、
    前記噴射部から噴射された高速流体と該高速流体に随伴するエアの流れである随伴流とを含む紡糸エアを、前記フィラメントを配列すべき方向であって前記コンベアの上面に平行な成分を有する方向に吸引し、吸引した紡糸エアを随伴流発生部に供給する工程と、
    吸引される前記紡糸エアの流れに乗ったフィラメントを前記コンベア上に捕集する工程とを有するウェブの製造方法。
  2. 前記紡糸手段と前記コンベアとの間に、前記フィラメントを配列すべき方向において前記高速流体に対面する表面を有する気流振動部材を配置し、
    前記気流振動部材の表面の、前記高速流体の流域の中心との距離を、周期的に変化させることによって、前記紡糸エアを、前記フィラメントを配列すべき方向に振動させる工程を有する、請求項1に記載のウェブの製造方法。
  3. フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造装置であって、
    溶融ポリマーをフィラメントとして押し出す複数のノズルおよび押出されたフィラメントを細化するための高速流体を噴射する噴射部を備えた紡糸手段と、
    前記ノズルから押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベアと、
    前記紡糸手段と前記コンベアとの間に設置された紡糸室とを有し、
    前記紡糸室には、前記噴射部から噴射された高速流体と該高速流体に随伴するエアの流れである随伴流とを含む紡糸エアを、前記フィラメントを配列すべき方向であって前記コンベアの上面に平行な成分を有する方向に吸引し、吸引したエアを随伴流発生部に供給する強制循環手段が設けられている、ウェブの製造装置。
  4. 前記強制循環手段は、前記紡糸室の前記フィラメントを配列すべき方向の両端部に設けられた、下端部がエア入口となり上端部がエア出口となった循環流路と、該循環流路内に設けられた送風手段とを有する、請求項3に記載のウェブの製造装置。
  5. 前記紡糸室の内部には、前記フィラメントを配列すべき方向において前記高速流体に対面する表面を有し、かつ、該表面の、前記高速流体の流域の中心との距離を、周期的に変化させるように移動する気流振動部材が設けられている、請求項3または4に記載のウェブの製造装置。
  6. 前記紡糸室には、開口面積が調整可能な大気開放部が設けられている、請求項3ないし5のいずれか1項に記載のウェブの製造装置。
  7. 前記紡糸室のコンベア入口側端部およびコンベア出口側端部の少なくとも前記コンベア入口側端部に、前記紡糸室と前記コンベアとの間を介しての前記紡糸室に対するエアの流入出を規制するシール手段を有する、請求項3ないし6のいずれか1項に記載のウェブの製造装置。
JP2002244928A 2002-08-26 2002-08-26 フィラメント配列ウェブの製造方法および該ウェブの製造装置 Pending JP2004084101A (ja)

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