JP6694241B2 - 伸縮性長繊維不織布 - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮性長繊維不織布及びその製造方法に関する。本発明は、特には、伸縮性及び柔軟性に優れた、伸縮性長繊維不織布及びその製造方法に関する。
従来から、本出願人らにより発明された、ポリエチレンテレフタレートからなる長繊維フィラメントを高度に縦方向に配列してなる、縦配列長繊維不織布が知られている(例えば、特許文献1)。また、ポリエチレンテレフタレートからなる長繊維フィラメントを高度に横方向に配列してなる横配列長繊維不織布も知られており(例えば、特許文献2)、これらを積層してなる直交長繊維不織布も知られている。
特開2001-140159号公報 特開2002-249969号公報
特許文献1、2に開示された発明は、ポリエチレンテレフタレートからなる長繊維フィラメントを用いて製品化されている。これらの製品は、外力による伸びが小さく、寸法安定性に優れ、かつ、優れた強度並びに外観を有するという大きな利点を備えている。一方で、ポリエチレンテレフタレートからなる縦配列長繊維不織布、横配列長繊維不織布、及び直交長繊維不織布は、用途によっては、変形しにくいことが使用時に問題になる場合があった。寸法安定性、強度、並びに外観といった利点を保持しながら、伸縮性、柔軟性を付与することが求められていた。
上記の課題に鑑みて、本発明は、伸縮性長繊維不織布であって、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に延伸してなり、前記長繊維フィラメントが、繊維径5〜15μmのフィラメントであり、前記延伸の倍率が、1.1〜7倍である。
前記伸縮性長繊維不織布において、前記低結晶性ポリプロピレンが、メルトフローレートが、50〜2000g/10分のアタクチックポリプロピレンであることが好ましい。
前記伸縮性長繊維不織布は、前記配列の方向への伸び率が、1〜20%であることが好ましい。
前記伸縮性長繊維不織布は、前記配列の方向への伸長回復率が、80〜100%であることが好ましい。
別の局面においては、本発明は積層体であって、前述のいずれかに記載の伸縮性長繊維不織布からなる第1の繊維層と、第2の繊維層とを含んでなり、前記第1の繊維層と、前記第2の繊維層とを積層し、熱溶着してなる積層体であって、
前記第2の繊維層が、
a)前述のいずれかに記載の伸縮性長繊維不織布であって、第1の繊維層と繊維の配列方向が略直交する伸縮性長繊維不織布、
b)非低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に延伸してなる、長繊維不織布であって、第1の繊維層と繊維の配列方向が略直交する長繊維不織布、
c)網状構造体
から選択される1以上の繊維層であり、
前記網状構造体が、
1)一軸延伸多層フィルムを延伸方向に沿って割繊し、前記延伸方向と直交する方向に拡幅してなる割繊維フィルム
2)多層フィルムに一方向に沿ってスリットを形成し、前記方向に一軸延伸してなる網状フィルム
3)前記1)の割繊維フィルムを、延伸方向が直交するように経緯積層してなる割繊維不織布
4)前記1)の割繊維フィルムと前記2)の網状フィルムとを延伸方向が直交するように積層してなる網状不織布
5)一軸延伸多層テープを、互いに交差するように経緯積層してなる不織布
6)一軸延伸多層テープを、互いに交差するように経緯織成してなる織布
7)前記1)〜前記6)の2以上からなる任意の組み合わせ
からなる群から選択される、積層体である。
本発明によれば、高強度、並びに優れた外観といった利点を保持しながら、伸縮性、柔軟性、追従性を備える伸縮性長繊維不織布を提供することができる。
本発明の縦配列伸縮性長繊維不織布を製造するための製造装置の一例を示す概念図である。 本発明の横配列伸縮性長繊維不織布を製造するための製造装置の一例を示す概念図である。
本発明は、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に平行に延伸してなる、伸縮性長繊維不織布である。ここで、「長繊維フィラメントを一方向に配列し」とは、不織布を構成する繊維群の長さ方向が概ね同一の方向に配列することをいう。例えば、伸縮性長繊維不織布を長尺シートとして製造する場合において、特定の配列方向は、長手方向もしくは幅方向を基準とした繊維の配列の方向、あるいは長手方向もしくは幅方向からの繊維の傾きの角度で表すことができる。ある実施形態においては、長繊維フィラメントの配列する一方向は、長尺シートの長手方向、すなわち縦方向であるか、または長尺シートの幅方向、すなわち横方向である。しかし、縦方向または横方向から、若干の傾斜角度を有してもよい。また、一方向に配列した長繊維フィラメントを配列の方向に平行に延伸することで、長繊維フィラメントを構成する分子が、延伸方向、すなわち繊維の配列方向と平行な方向に配向する。
以下の第1実施形態においては、長繊維フィラメントの長さ方向が概ね縦方向となるように長繊維フィラメントを配列し、次いで縦方向に延伸した結果、長繊維フィラメントを構成する分子が縦方向に配向する。このようにして得られた伸縮性長繊維不織布を、縦配列伸縮性長繊維不織布と指称して説明する。以下の本明細書において、「縦方向」とは、本発明に係る不織布を製造する際の機械方向すなわち送り方向を意味する。また、第2実施形態においては、長繊維フィラメントの長さ方向が概ね横方向となるように長繊維フィラメントを配列し、次いで、横方向に延伸した結果、長繊維フィラメントを構成する分子が横方向に配向する。このようにして得られた伸縮性長繊維不織布を、横配列伸縮性長繊維不織布と指称して説明する。「横方向」とは、縦方向と垂直な方向、すなわち不織布の幅方向を意味する。本発明の伸縮性長繊維不織布は、以下に説明する特定の繊維の配列方向、並びに長繊維フィラメント及び分子の配向方向に限定されるものではない。
[第1実施形態:縦配列伸縮性長繊維不織布]
本発明は、第1実施形態によれば縦配列伸縮性長繊維不織布に関する。本実施形態に係る縦配列伸縮性長繊維不織布は、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを縦方向に配列し、縦方向に延伸してなる、伸縮性長繊維不織布であって、前記延伸の倍率が、1.1〜7倍であり、延伸後の前記長繊維フィラメントの繊維径が5〜15μmである。
長繊維フィラメントは実質的に長繊維であれば良く、平均長が100mmを越えているものをいうことができる。延伸後の前記長繊維フィラメントの繊維径とは、後述の製造方法において、1.1〜7倍に延伸後、不織布となった状態における長繊維フィラメントの平均直径をいうものとする。長繊維フィラメントの繊維径は、5〜15μmであり、5〜10μmであることがより好ましい。きめの細かい外観を得るためである。フィラメントの長さ及び径は、拡大顕微鏡写真より測定した値をいうものとする。
本実施形態による不織布においては、長繊維フィラメントの折り畳み幅が、300mm以上であることが好ましい。フィラメントが長繊維として機能するのには、折り畳み幅もある程度大きい必要があるからである。このような折り畳み幅は、後述の製造方法において、高速気流の流速と気流振動機構の回転速度に依存して変化させることができる。なお、長繊維フィラメントの折り畳み幅とは、紡糸された長繊維フィラメントが、縦方向に振動されてコンベア上で折り返して配置される場合の、折り返し点間の略直線の部分の平均長さであって、延伸後、不織布となった状態において目視で観察される長さをいうものとする。
本実施形態による長繊維フィラメントは、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする。低結晶性ポリプロピレンとしては、特には、プロピレンユニットのメチル基が主鎖に対して不規則に配列したアタクチックポリプロピレンが挙げられる。アタクチックポリプロピレンは、融点が75〜85℃であることが好ましい。融点が85℃よりも高いと伸縮性に欠ける場合があり、75℃よりも低いと形状安定性に欠ける場合がある。また、アタクチックポリプロピレンは、メルトフローレートが、例えば、50〜2000g/10分、好ましくは、50〜600g/10分であるものが好ましい。メルトブロー法での紡糸性が良好なためである。
また、低結晶性ポリプロピレン以外に、他の成分として、プロピレンユニットのメチル基が主鎖に対して規則的に配列したポリプロピレンが、例えば、1〜50質量%、好ましくは、5〜20質量%含まれていても良い。このようなポリプロピレンを上記範囲内で添加することにより、用途及び目的に合わせて、柔軟性を低下させ、剛性を付与することができる。そのほかの成分として、例えば、酸化防止剤、耐候剤、着色剤などの添加剤が、0.01〜2%程度含まれていてもよい。
本実施形態による縦配列伸縮性長繊維不織布においては、長繊維フィラメントが縦方向に配列しており、かつ、縦方向に延伸されている。
次に、本発明を、伸縮性長繊維不織布の製造方法の観点から説明する。縦配列伸縮性長繊維不織布の製造方法は、多数本のフィラメントを押し出すノズル群、前記ノズル群から押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベア、及びフィラメントに吹き付けられる高速気流を振動させる気流振動手段を準備する工程と、前記コンベアに向けて、多数本の低結晶性ポリプロピレンを主成分とするフィラメントを前記ノズル群より押し出す工程と、前記ノズル群から押し出されたフィラメントを高速気流に随伴させて細化する工程と、前記気流振動手段によって、前記高速気流の向きを前記コンベアの進行方向に周期的に変動させる工程と、これにより、フィラメントが縦方向に配列した長繊維不織布を製造する工程と、前記フィラメントが縦方向に配列した長繊維不織布を、前記コンベアの進行方向に一軸延伸することにより、縦配列長繊維不織布を得る工程とを含む。
図1は、縦配列伸縮性長繊維不織布の製造方法に用いうる、メルトブロー法による縦配列伸縮性長繊維不織布製造装置の一例を示す概略構成図である。図1に示す不織布製造装置は、主にメルトブローダイス1とコンベア7とで構成される紡糸ユニットと、延伸シリンダ12a,12b、引取ニップローラ16a,16b等で構成される延伸ユニットとを有する。
装置の前段において、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする樹脂が、前述の所定の組成で、押出機(不図示)に投入され、溶融され、押し出されて、メルトブローダイス1に送られる。
メルトブローダイス1は、先端(下端)に、紙面に対して垂直な方向に、すなわち、コンベア7の進行方向に垂直に並べられた多数のノズル3を有する。ギアポンプ(不図示)から送入された低結晶性ポリプロピレンを主成分とする溶融樹脂2がノズル3から押し出されることで、多数のフィラメント11が形成される。なお、図1ではメルトブローダイス1は内部構造を明瞭にするため断面を示しており、ノズル3は一つしか示されていない。また、各ノズル3の両側にはそれぞれエア溜5a,5bが設けられている。低結晶性ポリプロピレンを主成分とする樹脂の融点以上に加熱された高圧加熱エアは、これらエア溜5a,5bに送入され、エア溜5a,5bと連通してメルトブローダイス1の先端に開口するスリット6a,6bから噴出される。これにより、ノズル3からのフィラメント11の押し出し方向とほぼ平行な高速気流が生じる。この高速気流により、ノズル3から押し出されたフィラメント11はドラフト可能な溶融状態に維持され、高速気流の摩擦力によりフィラメント11にドラフトが与えられ、フィラメント11が細径化される。紡糸直後のフィラメント11の直径は、好ましくは30μm以下であり、より好ましくは25μm以下である。上記の機構は、通常のメルトブロー法と同様である。高速気流の温度は、フィラメント11の紡糸温度よりも80℃以上、望ましくは120℃以上高くする。
メルトブローダイス1を用いてフィラメント11を形成する方法では、高速気流の温度を高くすることにより、ノズル3から押し出された直後のフィラメント11の温度をフィラメント11の融点よりも十分に高くすることができるため、フィラメント11の分子配向を小さくすることができる。
メルトブローダイス1の下方にはコンベア7が配置される。コンベア7は、不図示の駆動源により回転されるコンベアローラ13やその他のローラに掛け回されており、コンベアローラ13の回転によりコンベア7を駆動することで、ノズル3から押し出されたフィラメント11は図示右方向へ搬送される。
メルトブローダイス1の近傍の、スリット6a,6bによる高速気流が発生している領域には、楕円柱状の気流振動機構9が設けられている。気流振動機構9は、コンベア7上でのフィラメント11の搬送方向にほぼ直交させて、すなわち製造すべき不織布の幅方向とほぼ平行に回転軸9aを配置させ、この回転軸9aを回転させることで回転軸9aを中心に図示矢印A方向に回転される。このように、高速気流の流域に楕円柱状の気流振動機構9を配置し、これを回転させることで、後述するようにコアンダ効果を利用してフィラメント11の流れる向きを変えることができる。気流振動機構9の数は一つに限られるものではなく、必要に応じて複数個設け、フィラメント11の振れ幅をより大きくしてもよい。
フィラメント11は、ノズル3の両側のスリット6a,6bから噴出された高圧加熱エアが合流した流れである高速気流に沿って流れる。高速気流は、スリット6a,6bから噴出された高圧加熱エアが合流して、コンベア7の搬送面とほぼ垂直な方向に流れる。ところで、気体や液体の高速噴流近傍に壁が存在しているとき、噴流軸の方向と壁面の方向とが異なっていても、噴流が壁面に沿った方向の近くを流れる傾向があることは一般に知られている。これをコアンダ効果という。気流振動機構9は、このコアンダ効果を利用してフィラメント11の流れの向きを変える。
気流振動機構9の幅、すなわち回転軸9aと平行な方向における長さは、メルトブローダイス1(図1参照)によって紡糸されるフィラメント群の幅よりも100mm以上大きいことが望ましい。これよりも気流振動機構9の幅が小さいと、フィラメント群の両端部で高速気流の流れ方向を十分に変えられず、フィラメント群の両端部でのフィラメント11の縦方向の配列が不十分になるおそれがある。また、気流振動機構9の周壁面9bと高速気流の気流軸100との距離は、最も小さいときで25mm以下、望ましくは15mm以下である。気流振動機構9と気流軸100との距離がこれ以上大きくなると、高速気流が気流振動機構9に引き寄せられる効果が小さく、フィラメント11を十分に振らせることができなくなるおそれがある。
さらに、フィラメント11の振れ幅は、高速気流の流速と気流振動機構9の回転速度に依存する。したがって、高速気流の速度は10m/sec以上、好ましくは15m/sec以上である。これ以下の速度では、気流は気流振動機構9の周壁面9bに十分に引き寄せられず、結果的にフィラメント11を十分に振らせることができなくなるおそれがある。気流振動機構9の回転速度は、周壁面9bにおける振動数を、フィラメント11の振れ幅を最大とする振動数とすればよい。このような振動数は、紡糸条件によっても異なるため、当業者が適宜決定することができる。
メルトブローダイス1とコンベア7との間には、スプレーノズル8が設けられている。スプレーノズル8は、高速気流中へ霧状の水を噴霧するもので、これによりフィラメント11が冷却され、急速に凝固される。スプレーノズル8は実際には各複数個設置されるが、煩雑さを避けるため図1では1個のみを示した。
凝固したフィラメント11は、縦方向に振られながらコンベア7上に集積し、縦方向に部分的に折り畳まれて連続的に捕集される。コンベア7上のフィラメント11は、コンベア7により図示右方に搬送され、延伸温度に加熱された延伸シリンダ12aと押さえローラ14とにニップされ、延伸シリンダ12aに移される。その後、フィラメント11は、延伸シリンダ12bと押さえゴムローラ15とにニップされて延伸シリンダ12bに移され、2つの延伸シリンダ12a,12bに密着される。このようにフィラメント11が延伸シリンダ12a,12bに密着しながら送られることで、フィラメント11は、縦方向に部分的に折り畳まれた状態のまま、隣接するフィラメント同士が融着したウェブとなる。
延伸シリンダ12a,12bに密着して送られることにより得られたウェブは、さらに、引取ニップローラ16a,16b(後段の引取ニップローラ16bはゴム製)で引き取られる。引取ニップローラ16a,16bの周速は延伸シリンダ12a,12bの周速よりも大きく、これによりウェブは縦方向に延伸される。
ウェブの延伸倍率は、ウェブを構成するフィラメントのポリマーの種類やウェブの紡糸手段や配列手段、目的とする縦方向及び横方向の強度や伸度等によって異なり、ウェブの高配列性、高強度を達成できる延伸倍率が選択される。特に、通常の不織布よりも高倍率に延伸することにより、フィラメント径が細くなり、それにより、ファインデニールの不織布となり、風合いやフィルター特性を改善することができる。本発明において、延伸倍率は、1.1〜7倍であり、好ましくは、2.5〜6倍である。
その延伸倍率は、延伸前のウェブに延伸方向に一定の間隔で入れたマークにより以下の式で定義される。
延伸倍率=[延伸後のマーク間の長さ]/[延伸前のマーク間の長さ]
ここでいう延伸倍率は、通常の長繊維フィラメントヤーンの延伸のように、必ずしもフィラメント1本1本の延伸倍率を意味しない。
このような延伸の工程を経て、本実施形態による縦配列伸縮性長繊維不織布18が得られる。得られた縦配列伸縮性長繊維不織布18は、さらに必要に応じて延伸されてもよいし、熱処理や熱エンボス等の部分接着処理等の後処理を行ってもよい。前述したように、本実施形態では、紡糸したウェブを縦方向に延伸することにより、フィラメントの配列性をさらに向上させている。従って、紡糸手段は、延伸性の良いフィラメントからなるウェブとして紡糸することも可能である。そのためには、フィラメントが十分に急冷されて、延伸応力が小さく伸度が大きいフィラメントからなるウェブとする必要がある。その手段として最も有効なのが、上述したようにスプレーノズル8から霧状の水を噴霧し、高速気流に霧状の液体を含ませることである。その霧状の液体に、いわゆる紡糸・延伸用油剤と称する延伸性や静電除去等の性質を付与することができる油剤を添加することも、その後の延伸性を向上させるとともに、毛羽も少なくすることができ、さらに延伸後の強度及び伸度も向上させることができるという点で有効である。なお、スプレーノズル8から噴射される流体は、フィラメント11を冷却することができるものであれば必ずしも水分等を含む必要はなく、冷エアであってもよい。
なお、図1を参照して説明した製造方法及び製造装置は、一例であって、本実施形態に係る縦配列伸縮性長繊維不織布の製造方法は上記方法には限定されない。例えば、フィラメントの紡糸方法は、上記のメルトブロー法に限定されず、スパンボンド法を用いたものであってもよい。また、延伸手段としては、少なくとも一段目は、赤外線、熱風、温水、蒸気等の熱源による加熱を伴った近接延伸法を用いることが好ましい。二段目以降は、ロール延伸、温水延伸、蒸気延伸、熱盤延伸、ロール圧延等の延伸方式を用いることができる。また、気流振動機構については、回転により高速気流の向きを変えるものや揺動により高速気流の向きを変えるものが知られており、例えば、特許文献1に開示された種々の機構のほか、高速気流の気流軸100に対して傾斜した壁面を有しこの壁面と高速気流の気流軸100との距離を変化させるように平行移動させるだけでコアンダ効果を生じさせる機構を用いてもよい。
上記製造方法及びその変形形態による製造方法により製造された本実施形態に係る縦配列伸縮性長繊維不織布は、上述したとおりの繊維径、延伸倍率を備える。また、縦方向への伸縮性、追従性に優れている。
好ましい実施形態において、本実施形態に係る縦配列伸縮性長繊維不織布は、繊維の方向、すなわち長繊維フィラメントの配列の方向であり、延伸方向である縦方向への伸び率が、1〜20%であり、好ましくは、5〜15%である。このような伸び率は、JIS L1096 8.16.1 a)A法により測定した値をいうものとする。好ましい実施形態において、本実施形態に係る縦配列伸縮性長繊維不織布は、繊維の方向である縦方向への伸長回復率が、80〜100%であり、好ましくは、90〜100%である。伸長回復率は、JIS L1096 8.16.2 a)A法により測定した値をいうものとする。
本実施形態に係る縦配列伸縮性長繊維不織布は、これらの伸び率、伸長回復率の両方の特性を備える場合もあるし、これらのうち一方の特性を備える場合もある。これらの特性は、同様の製造方法によりポリエチレンテレフタレートから製造されていた従来技術による長繊維不織布とは明らかに異なっており、望まれていた伸縮性及び追従性を備えたものとなっている。
[第2実施形態:横配列伸縮性長繊維不織布]
本発明は、第2実施形態によれば横配列伸縮性長繊維不織布に関する。本実施形態に係る横配列伸縮性長繊維不織布は、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを横方向に配列し、横方向に延伸してなる、伸縮性長繊維不織布であって、前記延伸の倍率が、1.1〜7倍であり、延伸後の前記長繊維フィラメントの繊維径が5〜10μmである。
本実施形態において、長繊維フィラメントの定義、好ましい平均長、繊維径、並びに折り畳み幅は、第1実施形態による縦配列伸縮性長繊維不織布に関して説明したのと同様であって良い。また、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントの材料についても、第1実施形態による縦配列伸縮性長繊維不織布に関して説明したのと同様であって良い。本実施形態による横配列伸縮性長繊維不織布においては、長繊維フィラメントが横方向に配列しており、かつ、横方向に延伸されている。
次に、本発明を、横配列伸縮性長繊維不織布の製造方法の観点から説明する。横配列伸縮性長繊維不織布の製造方法は、多数本のフィラメントを押し出すノズル群、前記ノズル群から押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベア、及びフィラメントに吹き付けられる高速気流を振動させる気流振動手段を準備する工程と、前記コンベアに向けて、多数本の低結晶性ポリプロピレンを主成分とするフィラメントを前記ノズル群より押し出す工程と、前記ノズル群から押し出されたフィラメントを高速気流に随伴させて細化する工程と、前記気流振動手段によって、前記高速気流の向きを前記コンベアの進行方向と垂直な方向に周期的に変動させる工程と、これにより、フィラメントが横方向に配列した長繊維不織布を製造する工程と、前記フィラメントが横方向に配列した長繊維不織布を、前記コンベアの進行方向と垂直な方向に一軸延伸することにより、横配列長繊維不織布を得る工程とを含む。
図2は、横配列伸縮性長繊維不織布の製造方法に用い得る、メルトブロー法による横配列伸縮性長繊維不織布の製造装置の概略正面図である。図2に示す不織布製造装置は、主に、メルトブローダイス101と、コンベア107と、気流振動機構109とを有する。なお、図2において、メルトブローダイス101は内部構造が分かるように断面で示している。
装置の前段において、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする樹脂が、前述の所定の組成で、押出機(不図示)に投入され、溶融され、押し出されて、メルトブローダイス101に送られる
メルトブローダイス101は、先端(下端)に、紙面に対して垂直な方向に、すなわちコンベアの進行方向に平行に列状に並べられた多数のノズル103を有する。ギアポンプ(不図示)から送られてきた低結晶性ポリプロピレンを主成分とする溶融樹脂がそれぞれノズル103から押し出されることで、多数のフィラメント111が形成される。各ノズル103の両側にはそれぞれエア溜め105a,105bが設けられている。樹脂の融点以上に加熱された高圧加熱エアは、これらエア溜め105a,105bに送入され、エア溜め105a,105bと連通してメルトブローダイス101の先端に開口するスリット106a,106bからフィラメント111に向けて噴出される。これにより、ノズル103からのフィラメント111の押し出し方向とほぼ平行な高速気流が生じる。この高速気流により、ノズル103から押し出されたフィラメント111はドラフト可能な溶融状態に維持され、高速気流の摩擦力によりフィラメント111にドラフトが与えられ、フィラメント111が細化される。上記の機構は、通常のメルトブロー法と同様である。高速気流の温度は、フィラメント111の紡糸温度よりも80℃以上、望ましくは120℃以上高くする。
第1実施形態と同様に、高速気流の温度を高くすることにより、ノズル103から押し出された直後のフィラメント111の温度をフィラメント111の融点よりも十分に高くすることができるため、フィラメント111の結晶化度を小さくすることができる。
メルトブローダイス101の下方にはコンベア107が配置される。コンベア107は、不図示の駆動源により回転されるコンベアローラやその他のローラ(不図示)に掛け回されており、これらのローラの回転によりコンベア107を駆動することで、ノズル103から押し出されたフィラメント111がコンベア107上に集積して得られるウェブ120は、図2において紙面の奥から手前に向かって、または手前から奥へ向かって搬送される。
メルトブローダイス101の下方で、かつコンベア107の上方の、スリット106a,106bによる高速気流の流域には、断面が楕円形の気流振動機構109が設けられている。気流振動機構109は、その回転軸109aが、コンベア107上でのウェブ120の搬送方向と平行に配置され、この回転軸109aを中心に図示矢印A方向に回転される。気流振動機構109は、第1実施形態と同様に、コアンダ効果を利用してフィラメント111の流れの向きを変えることができる。
このように気流振動機構109を回転させることにより、フィラメント111を周期的に振動させることができる。気流振動機構109の回転軸109aはコンベア107によるウェブ120の搬送方向と平行に配置されているので、フィラメント111は、コンベア107による搬送方向と垂直な方向すなわち幅方向に振動する。これにより、コンベア107上に、フィラメント111が幅方向に配列した、幅Sのウェブ120が得られる。
気流振動機構109の周壁面109bが気流軸100に最も近付いた状態での気流軸100と周壁面109bとの距離をL1とする。また、ノズル103先端と略同一平面を構成するメルトブローダイス101の下端面と、気流振動機構109の回転軸109a中心との距離をL2とする。これらL1およびL2が小さいほど、得られるウェブ120の幅Sは大きくなる。しかし、L1が小さすぎると、フィラメント111が気流振動機構109に巻き付く等のトラブルが発生するおそれがあり、また、L2についても、気流振動機構109の断面の大きさ等により自ずと制限される。一方、L1およびL2が大きすぎると、周壁面109bによるフィラメント111の振動の効果が小さくなる。そこで、L1は、30mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは15mm以下であり、最も好ましいのは10mm以下である。また、L2は、80mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは55mm以下であり、最も好ましいのは52mm以下である。ただし、気流振動機構109は、フィラメント111に衝突しない位置に配置する必要がある。
また、フィラメント111の振れ幅Sは、高速気流の流速と、気流振動機構109の回転速度にも依存する。気流振動機構109の回転による、気流軸100と周壁面109bとの距離の変動を周壁面109bの振動として考えた場合、フィラメント111の振れ幅を最大とするような、周壁面109bの振動数が存在する。この振動数以外では、周壁面109bの振動数と高速気流の持つ固有の振動数とが異なるため、フィラメント111の振れ幅も小さくなる。この振動数は、紡糸条件によって異なるが、一般的な紡糸手段により紡糸されたフィラメント111を振動させる場合には、5Hz以上30Hz以下の範囲が好ましく、より好ましくは10Hz以上20Hz以下、最も好ましくは12Hz以上18Hz以下の範囲である。高速気流の速度は、10m/sec以上、好ましくは15m/sec以上である。これ以下の速度では、フィラメント111を十分に振らせることができなくなるおそれがある。
なお、気流振動機構109の長さは、メルトブローダイス101によって紡糸されるフィラメント群の幅よりも100mm以上大きいことが望ましい。これよりも気流振動機構109の長さが短いと、フィラメント群の両端部で高速気流の流れ方向を十分に変えられず、フィラメント群の両端部でのフィラメント111の横方向の配列が不十分になるおそれがある。
以上説明したように、気流振動機構109で高速気流の方向を横方向に振動させ、これによってフィラメント111を横方向に振らせてコンベア107上に集積し、ウェブ120とすることで、コンベア107上でのフィラメント111の横方向への配列性を向上させ、かつ、コンベア107上でのフィラメント111の折り畳み幅(すなわちウェブ120の幅S)を大きくすることができる。本実施形態によれば、幅Sが500mm以上のウェブ120も容易に得ることができ、フィラメント111の配列性および折り畳み幅を向上させる点で画期的な効果を有する。このようなフィラメント111の配列は、ウェブ120の横方向の強度を向上させるのに効果がある。また、折り畳み幅が大きいことは、フィラメント111を横方向に配列させる効果があるばかりでなく、ウェブ120の幅方向については1つのノズル103を設けるだけで広幅のウェブ120を生産性よく製造することができるという効果も有する。
得られたウェブ120は、コンベア107により紙面手前もしくは紙面奥に搬送され、図示しない延伸装置により延伸される。延伸装置としては、例えば、プーリ式延伸装置や、テンター延伸装置等が挙げられるが、これらには限定されない。延伸倍率は、第1実施形態と同様に、1.1〜7倍であり、好ましくは、2.5〜6倍である。延伸倍率の定義は、第1実施形態において説明したとおりである。このような延伸の工程を経て、本実施形態による横配列伸縮性長繊維不織布が得られる。
得られた横配列伸縮性長繊維不織布は、第1実施形態と同様に、さらに必要に応じて延伸されてもよいし、熱処理や熱エンボス等の部分接着処理等の後処理を行ってもよい。また、フィラメントを十分に急冷するために、霧状の水を噴霧するためのスプレーノズル等を備えてもよい。
上記製造方法及びその変形形態による製造方法により製造された本実施形態に係る横配列伸縮性長繊維不織布は、上述したとおりの繊維径、延伸倍率を備える他、横方向への伸縮性に優れている。
好ましい実施形態において、本実施形態に係る横配列伸縮性長繊維不織布は、繊維の方向、すなわち長繊維フィラメントの配列の方向であり、延伸方向である横方向への伸び率が、1〜20%であり、好ましくは、5〜15%である。このような伸び率は、JIS L1096 8.16.1 a)A法により測定した値をいうものとする。また、好ましい実施形態において、本実施形態に係る横配列伸縮性長繊維不織布は、繊維の方向である横方向への伸長回復率が、80〜100%であり、好ましくは、90〜100%である。伸長回復率は、JIS L1096 8.16.2 a)A法により測定した値をいうものとする。
本実施形態に係る横配列伸縮性長繊維不織布は、これらの伸び率、伸長回復率の両方の特性を備える場合もあるし、これらのうち、一方の特性を備える場合もある。これらの特性は、同様の製造方法によりポリエチレンテレフタレートから製造されていた従来技術による長繊維不織布とは明らかに異なっており、望まれていた、配列方向への伸縮性及び追従性を備えたものとなっている。
このようにして得られた直交長繊維不織布は、縦・横の各方向に伸縮性を備え、結果としてほぼ全方向にある程度の伸縮性を持つため、凹凸面に不織布を貼り付ける際など、追従性に特に優れる。
[第3実施形態:積層体]
本発明は、第3実施形態によれば、積層体であって、低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に延伸してなる、本発明に係る伸縮性長繊維不織布からなる第1の繊維層と、第2の繊維層とを含んでなり、前記第1の繊維層と、前記第2の繊維層とを積層し、熱溶着してなる。そして、第2の繊維層が、
a)第1の繊維層と繊維の配列方向が略直交する伸縮性長繊維不織布、
b)非低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に延伸してなる、長繊維不織布であって、第1の繊維層と繊維の配列方向が略直交する長繊維不織布、
c)網状構造体
のいずれか1つの繊維層、あるいはそれらの2以上の繊維層の組み合わせである。以下、それぞれの態様について説明する。なお、本実施形態において、第1の繊維層、第2の繊維層という用語は二つの異なる繊維層を区別するために用いられるものであって、積層順などを限定するものではなく、場合により互換的に用いられうる。
a)直交長繊維不織布(二方向伸縮性)を含む積層体
本態様においては、第1の繊維層が、本発明に係る一方向に繊維が配列した伸縮性長繊維不織布であって、第2の繊維層が、第1の繊維層と繊維の配列方向が略直交する伸縮性長繊維不織布である、積層体に関する。典型的には、第1の繊維層が、第1実施形態による縦配列伸縮性長繊維不織布であって、第2の繊維層が、第2実施形態による横配列伸縮性長繊維不織布である。積層体は、少なくともこれらの繊維層を、積層し、熱溶着してなる直交長繊維不織布であって、少なくとも二方向に伸縮性を有する。
縦配列伸縮性長繊維不織布、横配列伸縮性長繊維不織布については、第1実施形態及び第2実施形態において説明したとおりである。ここで、好ましい繊維の平均長、繊維径、並びに折り畳み幅は、縦配列伸縮性長繊維不織布と、横配列伸縮性長繊維不織布とで、ほぼ同じであってもよいし、各実施形態において定義した範囲で異なっていても良い。縦・横の各方向に求められる強度、伸び率などに応じ、適宜に設計することができる。また、フィラメント原料となる低結晶性ポリプロピレンを主成分とする樹脂についても、縦配列伸縮性長繊維不織布と、横配列伸縮性長繊維不織布とで、同じであってもよいし、各実施形態において定義した範囲で異なっていても良い。好ましくは、原料となる低結晶性ポリプロピレンを主成分とする樹脂は、同一の材料から構成される。積層後の熱溶着において、接着性が高くなるためである。
本態様による直交長繊維不織布の製造方法は、第1実施形態に記載の製造方法により縦配列伸縮性長繊維不織布を製造し、これとは別に、第2実施形態に記載の製造方法により横配列伸縮性長繊維不織布を製造し、それぞれを、供給方向に重ね合わせる。次いで、重ね合わせた2枚の長繊維不織布を、対向配置された一対の加熱シリンダ間に供給し、幅方向の収縮が生じないように固定しながら、50〜80℃の温度で熱溶着を行う。これにより、2枚の伸縮性長繊維不織布の配列方向が直交してなる、直交長繊維不織布を得ることができる。
b)直交長繊維不織布(一方向伸縮性)を含む積層体
本態様においては、第1の繊維層が、本発明に係る一方向に繊維が配列した伸縮性長繊維不織布である。典型的には、第1の繊維層が、第1実施形態による縦配列伸縮性長繊維不織布または第2実施形態による横配列伸縮性長繊維不織布である。そして、第2の繊維層が、非低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に平行に延伸してなる、長繊維不織布であって、第1の繊維層と配列方向が略直交する長繊維不織布である。積層体は、少なくともこれらの繊維層を、積層し、熱溶着してなる直交長繊維不織布であって、少なくとも一方向に伸縮性を有する。
本態様において、第2の繊維層は、典型的には、伸縮性を有さない長繊維不織布である。非低結晶性ポリプロピレンは、アタクチックポリプロピレンではなく、プロピレンユニットのメチル基が主鎖に対して規則的に配列したポリプロピレンである。このような非伸縮性の長繊維不織布は、第1実施形態、第2実施形態またはその変形形態による製造方法において、材料及び、場合により、紡糸温度や高速気流の温度、流量といった条件を適宜変更することにより、製造することができる。また、本態様における直交長繊維不織布の製造方法は、第2の繊維層の製造方法以外は、態様a)と同様にして実施することができる。
c)伸縮性長繊維不織布と網状構造体とを含む積層体
本態様においては、第1の繊維層が、本発明に係る伸縮性長繊維不織布であり、典型的には、第1実施形態による縦配列伸縮性長繊維不織布または第2実施形態による横配列伸縮性長繊維不織布である。そして、第2の繊維層が網状構造体である。網状構造体としては、以下のフィルム、不織布、織布、あるいはそれらの任意の組み合わせからなる網状構造体が挙げられる。
1)一軸延伸多層フィルムを延伸方向に沿って割繊し、前記延伸方向と直交する方向に拡幅してなる割繊維フィルム
2)多層フィルムに一方向に沿ってスリットを形成し、前記方向に一軸延伸してなる網状フィルム
3)前記1)の割繊維フィルムを、延伸方向が直交するように経緯積層してなる割繊維不織布
4)前記1)の割繊維フィルムと前記2)の網状フィルムとを延伸方向が直交するように積層してなる網状不織布
5)一軸延伸多層テープを、互いに交差するように経緯積層してなる不織布
6)一軸延伸多層テープを、互いに交差するように経緯織成してなる織布
7)前記1)〜前記6)の2以上からなる任意の組み合わせ
それぞれの網状構造体を構成する多層フィルム、多層テープとしては、第1の熱可塑性樹脂からなる層の両面に、第1の熱可塑性樹脂よりも低い融点を有する第2の熱可塑性樹脂からなる層を積層した、三層構造を有するものが好ましい。熱溶着により積層体を接着する観点からである。第2の熱可塑性樹脂からなる層の厚みは、多層フィルム、多層テープ全体の厚みの50%以下、望ましくは40%以下である。熱溶着時の接着強度等の諸物性を満足させるためには、第2の熱可塑性樹脂からなる層の厚み(延伸前)は5μm以上であればよいが、好ましくは10〜100μmの範囲から選択される。第1の熱可塑性樹脂及び/または第2の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンおよびこれらの共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート群のポリエステルおよびこれらの共重合体、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドおよびこれらの共重合体、ポリ塩化ビニル、メタクリル酸またはその誘導体の重合体および共重合体、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリテトラクロロエチレンポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられる。好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレンである。
上記1)〜6)のいずれの網状構造体も、上記多層構造を備える多層フィルムを、一方向、例えば、縦方向もしくは横方向、またはテープの長手方向に一軸延伸してなる層を含み、その延伸倍率は、1.1〜15倍が好ましく、より好ましくは3〜10倍である。多層フィルムを一軸延伸することで、フィルムを構成する分子が、延伸方向に配向する。その結果、網状構造体からなる第2の繊維層は、延伸方向に繊維が配列している。1)の割繊維フィルムは、一軸延伸多層フィルムを延伸方向に沿って割繊し、延伸方向と直交する方向に拡幅してなり、典型的には、互いに平行に延びる幹繊維と、隣接する前記幹繊維同士を繋ぐ枝繊維とを備え、縦方向に延伸されている。2)の網状フィルムは、多層フィルムに一方向に沿ってスリットを形成し、前記方向に一軸延伸してなり、典型的には、菱形の網目状構造を有し、横方向に延伸されている。あるいは、互いに平行に延びる幹繊維と、隣接する前記幹繊維同士を繋ぐ枝繊維とを備え、1)の割繊維フィルムに対して約90度回転したパターンを備えてなり、横方向に延伸されている。5)、6)の一軸延伸多層テープは、一軸延伸多層フィルムを延伸方向に沿って切断することにより、あるいは多層フィルムを所定の幅に切断した後、長手方向に一軸延伸することにより製造することができる。一軸延伸多層テープの幅は、例えば、2〜8mmのものであってよいが、特定の幅には限定されない。7)には、例えば1)または2)のフィルムに対し、その延伸方向(繊維の配列方向)に斜交し、且つ互いに平行に延びる一軸延伸多層テープ群からなる第1の一軸延伸多層テープ群層と、前記第1の一軸延伸多層テープ群層と反対方向から1)または2)のフィルムの延伸方向に斜交し、且つ互いに平行に延びる第2の一軸延伸多層テープ群からなる第2の一軸延伸多層テープ群層とを積層してなる不織布がある。
第1の繊維層である本発明に係る伸縮性長繊維不織布、典型的には第1実施形態または第2実施形態に係る伸縮性長繊維不織布と、第2の繊維層である1)〜7)の網状構造体との積層体は任意の組み合わせが可能であるが、第1の繊維層と、第2の繊維層とで、繊維の配列方向(延伸方向)が異なり、交差し、あるいは直交するような組み合わせを含むことが好ましい。
網状構造体を含む積層体の具体例としては、第1実施形態に係る縦配列伸縮性長繊維不織布と、2)の網状フィルムを含んでなる積層体、第2実施形態に係る横配列長伸縮性長繊維不織布と、1)の割繊維フィルムを含んでなる積層体が挙げられるが、これらには限定されない。
積層体の製造方法については、本発明に係る伸縮性長繊維不織布、典型的には第1実施形態もしくは第2実施形態による伸縮性長繊維不織布を製造する。これとは別に、上記いずれかの網状構造体を従来技術により製造する。そして、それぞれを、供給方向に重ね合わせる。次いで、伸縮性長繊維不織布と網状構造体との積層体を、例えば、対向配置された一対の加熱シリンダ間に供給し、50〜80℃の温度で熱溶着を行うことにより、積層体を製造することができる。
本実施形態による積層体は、縦・横の任意の方向に伸縮性を持つという利点を備え、例えば、衛材などに使用される一方向規制の伸縮素材などの用途において好ましく用いられる。
以下に、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。しかしながら、以下の実施例は、本発明を限定するものではない。
[実施例1]
実施例1では、図1に示した装置と同様の装置を用いて縦配列伸縮性長繊維不織布を作製し、その物性を測定した。メルトブローダイスは、ノズル径が0.38mm、ノズルピッチが1.0mm、紡糸幅が500mmの紡糸ノズルを有するものを用い、これをコンベアの進行方向と垂直に配置した。フィラメントの材料としては、メルトフローレートが、600g/10分、融点が80℃の、アタクチックポリプロピレン(出光興産製、S600)を用いた。このメルトブローダイスより、1ノズル当たりの吐出量を0.33g/min、ダイスの温度を250℃としてフィラメントを押し出した。ノズルから押し出されたフィラメントにドラフトをかけて細化するための高速気流は、温度を300℃、流量を2000Nl/minとした。また、スプレーノズルからは霧状の水を噴霧してフィラメントを冷却した。気流振動機構としては、図1に示したような、断面が楕円形の1本の棒状体を用いた。この気流振動機構においては、円筒体の両端には、軸部材が円筒体の軸線と同軸上に一体的に設けられており、これら軸部材を回転自在に軸支し不図示の駆動源で回転させることで、円筒体は軸部を中心に回転されるものである。このような気流振動機構についての詳細は、本出願人らによる特許文献1に詳述されている。気流振動機構は、メルトブローダイスのノズルの延長線との距離が最小で15mmとなるように配置した。この気流振動機構の回転数を計測し、気流振動機構の周壁面での振動数が20.0Hzとなるように回転させ、フィラメントを縦方向に配列させた状態でコンベア上に捕集した。そして、コンベア上に捕集されたフィラメント群からなるウェブを延伸シリンダで加熱し、縦方向に4倍に延伸して、縦配列伸縮性長繊維不織布を得た。
[比較例1]
フィラメントの材料として、極限粘度が0.57dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、ダイス温度を320℃、高速気流を300℃に変更した以外は実施例1と同様にして、比較例1の縦配列長繊維不織布を得た。
得られた実施例1の縦配列伸縮性長繊維不織布、及び比較例1の縦配列長繊維不織布について、JIS L1096 8.16.2 a)A法による伸縮性織物及び編物の伸縮性の項に規定された測定方法により、縦方向への伸び率、伸長回復率、残留ひずみ率を測定した。測定結果を以下に示す。
実施例1の縦配列伸縮性長繊維不織布では、縦方向への大きな伸び率、伸長回復率、並びに小さい残留ひずみ率が観察されたのに対し、比較例1の縦配列長繊維不織布は、殆ど伸びが認められなかった。表中、比較例1の伸長回復率及び残留ひずみ率における「ND」の表示は、比較例1の縦配列長繊維不織布が伸びず、測定不能であったことを示す。
[実施例2]
実施例2では、図2に示した装置と同様の装置を用いて横配列伸縮性長繊維不織布を作製し、その物性を測定した。メルトブローダイスは、ノズル直径が0.3mm、ノズルピッチが1.0mm、紡糸幅が500mmの紡糸ノズルを有するものを用い、これをコンベアの進行方向と平行に配置した。フィラメントの材料としては、メルトフローレートが、600g/10分、融点が80℃の、アタクチックポリプロピレン(出光興産製、S600)を用いた。この溶融樹脂を、メルトブローダイスより、1ノズル当たりの吐出量を0.35g/分、ダイスの温度を250℃としてフィラメントを押し出した。押し出されたフィラメントを細化するための高速気流は、温度を300℃、流量を1000Nl/分とした。気流振動機構としては、図2に示したような、断面が楕円形の1本の棒状体を用いた。この棒状体は、断面での短軸の長さが60mm、長軸の長さが90mmのものであり、図2中のL1が15mm、L2が55mmとなるように配置した。また、棒状体の回転数は、600回転/分(断面が楕円であり、気流軸に対して最接近する箇所が1回転中に2箇所存在するので、気流の振動数としては20Hz)とし、フィラメントを横方向に振動させた。棒状体の回転方向は、図2に示す矢印A方向とした。これにより得られたウェブを、プーリ式延伸装置で60℃の熱風中で横方向に5.5倍に延伸し、横配列伸縮性長繊維不織布を得た。
[比較例2]
フィラメントの材料として、比較例1と同じポリエチレンテレフタレートを用い、ダイス温度を320℃、高速気流を300℃に変更した以外は実施例2と同様にして、比較例2の横配列長繊維不織布を得た。
得られた実施例2の横配列伸縮性長繊維不織布、及び比較例2の横配列長繊維不織布について、実施例1、比較例1と同様の測定方法により、横方向への伸び率、伸長回復率、残留ひずみ率を測定した。測定結果を以下に示す。
実施例2の横配列伸縮性長繊維不織布では、横方向への大きな伸び率、伸長回復率、並びに小さい残留ひずみ率が観察された。一方、比較例2の横配列長繊維不織布は、殆ど伸びが認められず、伸長回復率及び残留ひずみ率は測定不能であった(表2中のND)。この結果は、縦配列伸縮性長繊維不織布において得られた結果と概ね同様であった。
本発明に係る網状積層不織布は、内装用途、包装材用途、服飾用途、紙おむつなどの衛生材料用途、及び接着用不織布として、非常に有用である。
1、101 メルトブローダイス
2 溶融樹脂
3、103 ノズル
5a,5b,105a,105b エア溜
6a,6b,106a,106b スリット
7、107 コンベア
8 スプレーノズル
9、109 気流振動機構
9a、109a 回転軸
9b、109b 周壁面
11、111 フィラメント
12a,12b 延伸シリンダ
13 コンベアローラ
14 押さえローラ
15 押さえゴムローラ
16a,16b 引取ニップローラ
18 縦配列伸縮性長繊維不織布
100 気流軸
120 ウェブ

Claims (6)

  1. 低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に延伸してなる、伸縮性長繊維不織布であって、
    前記長繊維フィラメントが、繊維径5〜15μmのフィラメントであり、
    前記延伸の倍率が、1.1〜7倍であり、
    前記低結晶性ポリプロピレンが、融点が75〜85℃のアタクチックポリプロピレンである、伸縮性長繊維不織布。
  2. 前記長繊維フィラメントが、プロピレンユニットのメチル基が主鎖に対して規則的に配列したポリプロピレンをさらに含む、請求項1に記載の伸縮性長繊維不織布。
  3. 前記アタクチックポリプロピレンの、メルトフローレートが、50〜2000g/10分である、請求項1または2に記載の伸縮性長繊維不織布。
  4. 前記配列の方向への伸び率が、1〜20%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮性長繊維不織布。
  5. 前記配列の方向への伸長回復率が、80〜100%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮性長繊維不織布。
  6. 低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に延伸してなる、伸縮性長繊維不織布であって、前記長繊維フィラメントが、繊維径5〜15μmのフィラメントであり、前記延伸の倍率が、1.1〜7倍である、伸縮性長繊維不織布からなる第1の繊維層と、第2の繊維層とを含んでなり、前記第1の繊維層と、前記第2の繊維層とを積層し、熱溶着してなる積層体であって、
    前記第2の繊維層が、
    a)低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に延伸してなる、伸縮性長繊維不織布であって、前記長繊維フィラメントが、繊維径5〜15μmのフィラメントであり、前記延伸の倍率が、1.1〜7倍である伸縮性長繊維不織布であって、第1の繊維層と繊維の配列方向が略直交する伸縮性長繊維不織布、
    b)非低結晶性ポリプロピレンを主成分とする長繊維フィラメントを一方向に配列し、前記配列の方向に延伸してなる、長繊維不織布であって、第1の繊維層と繊維の配列方向が略直交する長繊維不織布、
    c)網状構造体
    から選択される1以上の繊維層であり、
    前記網状構造体が、
    1)一軸延伸多層フィルムを延伸方向に沿って割繊し、前記延伸方向と直交する方向に拡幅してなる割繊維フィルム
    2)多層フィルムに一方向に沿ってスリットを形成し、前記方向に一軸延伸してなる網状フィルム
    3)前記1)の割繊維フィルムを、延伸方向が直交するように経緯積層してなる割繊維不織布
    4)前記1)の割繊維フィルムと前記2)の網状フィルムとを延伸方向が直交するように積層してなる網状不織布
    5)一軸延伸多層テープを、互いに交差するように経緯積層してなる不織布
    6)一軸延伸多層テープを、互いに交差するように経緯織成してなる織布
    7)前記1)〜前記6)の2以上からなる任意の組み合わせ
    からなる群から選択される、積層体。
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