JPH09279453A - 一方向伸縮性不織布およびその製造方法 - Google Patents

一方向伸縮性不織布およびその製造方法

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JPH09279453A
JPH09279453A JP8041026A JP4102696A JPH09279453A JP H09279453 A JPH09279453 A JP H09279453A JP 8041026 A JP8041026 A JP 8041026A JP 4102696 A JP4102696 A JP 4102696A JP H09279453 A JPH09279453 A JP H09279453A
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nonwoven fabric
elongation
stretchable nonwoven
fabric
fibers
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Hiroyuki Nakagami
博行 中上
Hiroyuki Mitsuzuka
裕之 三塚
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方向だけ伸縮性を有する不織布を提供し、
かつ、その簡便で効率的な製造方法を提供する。 【解決手段】 主としてポリオレフィン系樹脂の繊維か
ら構成し、一方向の伸び率を5〜70%とし、かつ、そ
れと直交する方向の伸び率を100〜500%とし、ま
た、一方向およびそれと直交する方向の10%伸長回復
率の比(SMD/STD)を0.9以下とし、さらに、
一方向およびそれと直交する方向の10%伸び応力の比
(FMD/FTD)を10以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一方向伸縮性不織布
およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、一方向
だけ伸縮性を有するおむつ等のウエストバンド部等に好
適に用いられる一方向伸縮性不織布およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、おむつ等のウエストバンド部等に
用いられる不織布は、一方向の伸縮性が優れる共に、お
むつ製造機等に対する機械(ライン)適性からそれと直
交する方向では伸びの少ない素材が好ましいため、一方
向だけの伸縮性が求められていた。なお、ウエストバン
ド部は、たとえばおむつ等を装着して最後に止めるため
のバンドであり、横方向には容易に伸び、かつ適度に張
力をかけてバンドを伸ばしても、張力フリーにすると縮
む必要がある。その一例を図2に示す。このようなウエ
ストバンド部11の素材としては、それ自身が捲縮した
伸縮性を有する繊維等からなる不織布やウレタンフィル
ムが用いられてきた。すなわち、このような不織布の伸
縮性に関する方向性の制御は、それ自身が伸縮性を有す
る繊維の並び替えやその並び方の密度を変え、縦横方向
の伸縮性を制御することにより行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような不織
布は、その構造上一方向だけが伸縮性を有し、かつそれ
と直交する方向は伸縮性を実質的に有しないものとする
ことは困難であり、伸縮性を実質的に要求されない方向
には、非伸縮性のテープやフィルムを貼着して、その方
向の伸縮の制御をする等の手間を必要としていた。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みなされたもの
であり、一方向だけ伸縮性を有する不織布を提供するこ
と、かつ、その簡便で効率的な製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、主として熱可塑性樹脂の繊維から
なる不織布において、一方向の伸び率が5〜70%であ
り、かつそれと直交する方向の伸び率が100〜500
%であることを特徴とする一方向伸縮性不織布が提供さ
れる。
【0006】また、その好ましい態様として、一方向の
JIS−L−1096に規定された30%伸長回復率
(SMD)と、それと直交する方向の前記30%伸長回
復率(STD)との比(SMD/STD)が0.9以下
であることを特徴とする一方向伸縮性不織布が提供され
る。
【0007】また、その好ましい態様として、一方向の
JIS−L−1096に規定された引張強さの測定方法
に準拠した10%伸び応力(FMD)と、それと直交す
る方向の前記10%伸び応力(FTD)との比(FMD
/FTD)が10以上であることを特徴とする一方向伸
縮性不織布が提供される。
【0008】また、(A)主として熱可塑性樹脂の繊維
からなる不織布を作製し、(B)この未延伸原反を、延
伸温度が融点より60℃低い温度から融点より10℃低
い温度の間の温度で、また延伸倍率が1.4〜4.0、
かつニップロール間隔(ニップ間距離)が未延伸原反幅
の0.5〜10倍の条件で一軸延伸をすること、を特徴
とする一方向伸縮性不織布の製造方法が提供される。
【0009】さらに、その好ましい態様として、前記熱
可塑性樹脂の繊維が、エラストマー成分を含まないポリ
オレフィン樹脂長繊維であることを特徴とする一方向伸
縮性不織布またはその製造方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一方向伸縮性不織
布およびその製造方法の実施の形態を具体的に説明す
る。本発明の一方向伸縮性不織布は、主として、熱可塑
性樹脂の繊維からなり、互いに直交する二方向におい
て、それぞれ特定の伸び率、10%伸長回復率の比、お
よび10%伸び応力の比を有している。 1.熱可塑性樹脂の不織布 本発明に用いられる熱可塑性樹脂の不織布の素材として
は、特に制限はないが、たとえばポリオレフィン系樹
脂,ポリエステル系樹脂,ポリアミド系樹脂,ポリアク
リル系樹脂,ハロゲン含有ポリビニル系樹脂,ゴム系樹
脂及びそれらの混合物を挙げることができる。おむつ等
への使用に際し、揆水性,柔軟性,リサイクル性を考慮
すると、エラストマー成分を含まないポリオレフィン,
およびポリエステル樹脂が好ましい。中でもポリプロピ
レン系樹脂が特に好ましい。このポリプロピレン系樹脂
としては、たとえばホモポリプロピレン、プロピレンと
α−オレフィン(エチレン等)とのランダム共重合体を
挙げることができる。また、これらの材料中には、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリカーボネイト等の異種ポリ
マーが少量添加されていてもよい。更に、必要に応じ
て、難燃剤、顔料、帯電防止剤、耐候性向上剤等の添加
剤を混合してもよい。ポリプロピレン系樹脂の分子量に
ついては、特に制限はない。なお、本発明において、熱
可塑性樹脂の融点の温度とは、DSCを用い、昇温速度
10℃/分で測定した融解吸収曲線の極値を与える温度
をいう。
【0011】また、不織布を構成する糸径は、通常5〜
100μm、好ましくは10〜50μmである。糸径が
5μmより細い場合には、糸切れが生じやすくなり、か
つ繊維自体の生産が困難になる。また100μmより太
い場合には、不織布の風合いが硬くなる。
【0012】2.伸び率 本発明における伸び率とは、JIS−L−1096に準
拠し、幅5cm,長さ20cmの試験片を、つかみ間隔
10cm、引張速度30cm/分で引張り、破断するま
での原反の伸びを、つかみ間隔10cmに対する割合
(%)で示したものをいう。互いに直交するに方向、た
とえば縦横方向の伸び率は、横方向が100〜500
%、好ましくは120〜300%である。縦方向は70
%以下、好ましくは50%以下、さらに好ましくは30
%以下である。横方向の伸び率が100%未満であると
十分な伸縮性が得られず、500%を超えると原反が伸
びきって回復しない。また縦方向の伸び率が70%を超
えるとおむつ製造機に対する機械適性が悪化する。
【0013】3.直交する二方向の10%伸長回復率の
比 本発明における10%伸長回復率(S10)は、以下の
ようにして求められる。すなわち、JIS−L−109
6に準拠し、幅5cm,長さ20cmの試験片を、つか
み間隔間隔10cm、引張速度10cm/分で1cmだ
け伸長し、そのまま1分間放置後、10cm/分の速度
で弛緩させる。この弛緩の過程で応力が零になった時の
残留伸び(Lmm)を記載紙より読み取り、次式により
求められる。 10%伸長回復率(%)=[(10−L)/10]×1
00 本発明の不織布においては、互いに直交する二方向、た
とえば縦横方向の10%伸長回復率の比(SMD/ST
D)は0.9以下であることが好ましい。0.9を超え
ると、おむつ製造機に対する機械適性が悪化する。
【0014】4.直交する二方向の10%伸び応力の比 本発明における10%伸び応力(F10)とは、JIS
−L−1096に準拠し、幅5cm,長さ20cmの試
験片を、つかみ間隔間隔10cm、引張速度10cm/
分で1cmだけ伸長した時の応力をいう。従って、F1
0が大きいほど、加工時に伸びにくく、機械適性に優れ
ていることを意味する。本発明の不織布においては、互
いに直交する二方向、たとえば縦横方向の10%伸び応
力の比(FMD/FTD)は10以上が好ましく、20
以上がさらに好ましい。10未満であると、縦方向に低
い応力で伸びることになり、おむつ製造機に対する機械
適性が悪化するため、又は横方向に伸ばすために必要な
力が大きくなるため、たとえばおむつとして使用する
際、ウエストバンドの要求性能を満たさないおそれがあ
る。
【0015】5.製造方法 本発明の一方向伸縮性不織布は、主な工程として、ウェ
ブの作製工程、必要に応じた熱融着工程、および一軸延
伸工程を含んでいる。 (1)ウェブの作製工程 上述のように、本発明に用いられる熱可塑性樹脂として
は、エラストマーを含まないポリオレフィン樹脂が好ま
しく、中でもポリプロピレン系樹脂が特に好ましい。こ
の、主としてポリプロピレン系樹脂の繊維からなるウェ
ブには、他の繊維が混入されていてもよい。例えば、ポ
リエチレン等のポリプロピレン以外のポリオレフィン繊
維、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維、レ
ーヨン繊維等が混入可能である。ウェブの作製方法とし
ては、特に制限はなく、たとえば、長繊維の場合はスパ
ンボンド法などがあり、短繊維の場合は、ステープルフ
ァイバーをカード機に通してウェブ化する方法などがあ
る。。
【0016】(2)熱融着工程 上記で得られたウェブを不織布にするための一つの例と
して、熱融着方法を挙げることができる。具体的には、
エンボスロールを使用した熱エンボス加工を好適例とし
て挙げることができる。融点160℃のポリプロピレン
系繊維からなるウェブを用いた場合、加工温度は、12
0〜160℃が好ましい。120℃より低い場合には、
融着が不十分となって、毛羽立ち、ほつれ等が生じやす
くなる。また、160℃より高い場合には、融着部の穴
あきや周辺部の繊維の溶融による風合いの低下や原反の
熱ロールへの巻きつきによる機械の停止等が生じるおそ
れがある。
【0017】この熱融着の際の圧着率は特に制限はない
が、3〜30%が適当である。3%より下の場合には繊
維の脱落が起きる可能性があり、また30%より大きい
場合には風合いが硬くなったり、用途によっては透液性
や通気性が低下するおそれがある。なお、熱融着以外の
繊維間の接合方法、例えばニードルパンチ法、ウォータ
ーニードル法等を用いることもできるが、生産速度が遅
い、設備が大規模になる等の不都合を生ずることがあ
る。
【0018】(3)一軸延伸工程 一軸延伸の具体的方法としては、例えばロール式延伸
法、テンター式延伸法等を挙げることができる。融点1
60℃のポリプロピレン系樹脂の繊維からなるウェブを
用いた場合、延伸温度は、100〜150℃が好まし
く、120〜140℃が特に好ましい。100℃未満で
あると原反の伸びが足りなくなって切れてしまう。ま
た、延伸温度が150℃を超えると、繊維が溶融状態に
近くなり、不織布表面に延伸ロール表面が転写されて表
面がフィルム状になったり、風合いが硬くなったりす
る。
【0019】延伸時の延伸倍率は1.4〜4倍とするこ
とが好ましい。1.4倍未満であると、延伸による繊維
の配向(並び替え)が十分に発生せず、繊維の流れ方向
(本願でいう縦方向)の強度が得られないばかりか、横
方向の伸縮性も少なくなる。4倍を超えると原反が裂け
たり、ひどい場合は破断することがある。また、一軸延
伸時、図1に示すように不織布2を熱炉3に展開するた
めのニップロール1の間隔(ニップ間距離)は、未延伸
不織布の原反幅の0.5〜10倍、好ましくは1〜5倍
とする。0.5倍未満であると横方向に縮む力が十分に
発生せず、単なる縦延伸となり、幅方向への伸縮性が生
まれない。10倍を超えると横方向に縮む力が強すぎ、
有効な製品幅が得られない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によって、さらに具体
的に説明する。 [実施例1]ポリプロピレン(出光石油化学社製、出光
ポリプロ Y6005GM(商品名))を溶融紡糸して
糸径25μmのポリプロピレン長繊維を製造した後、こ
のポリプロピレン長繊維より目付50g/m2 のウェブ
を作製した。次に、エンボスロールを使用し、このウェ
ブを145℃−線圧60kg/cmで熱エンボス加工し
て圧着率14%の未延伸の原反を得た。なお、この不織
布の融点は160℃であった。さらに原反の端部をスリ
ットすることにより1m幅の未延伸原反を得た。
【0021】次に、一軸ロール延伸機を使用し、この未
延伸原反を延伸温度130℃、延伸倍率2.0倍、ニッ
プロール間隔を1.5mの条件で一軸延伸して本実施例
に係る延伸不織布を製造した。この不織布の目付量は4
0g/m2 であった。このような製造条件をまとめて表
1に示す。この製造時における運転安定性は、良好であ
った。また、得られた不織布の性状は、毛羽立ち、ほつ
れも見られず、風合いの硬さもなかった。
【0022】次に、本実施例の延伸不織布に対して、縦
横方向の伸び率、10%伸長回復率(S10)、および
10%伸長応力(F10)をそれぞれ測定した。その結
果を表2に示す。
【0023】また、本実施例における、おむつ製造機に
対する機械(ライン)適性、およびファスニング適性
(ファスニングテープで止め易いか否かの適性)につい
て評価した結果を表2に示す。ここで、おむつ製造機に
対する機械適性は、おむつ製造ライン(200ショット
/分)にサンプル不織布をかけて1時間稼動をして、フ
ァスニングテープ部に起因するトラブル、製品不良の発
生回数から、ライン適性を判断した。その評価は下記の
ようにした。 ○:トラブル回数0 △:トラブル回数1〜10 ×:トラブル回数10以上 なお、記号△および×の場合、縦方向の強度が弱いの
で、ライン上で原反が引っぱられ幅変動がおこり、生産
トラブル,製品不良が発生した。また、ファスニング適
性は、上記おむつ製造機において、得られたおむつを1
0人の母子に実際に装着してもらい、下記基準(特にフ
ァスニングテープで止めやすいか否か)により評価し
た。 ○:8人以上の母子が良好(止め易い)と判断 △:3人〜7人以上の母子が良好(止め易い)と判断 ×:全員、不良(止めにくい)と判断
【0024】[実施例2]延伸倍率を3倍にして不織布
を得たこと以外は、実施例1と同様にした。この例にお
ける不織布の目付量は35g/m2 であった。
【0025】[比較例1]延伸温度を80℃にしたこと
以外は実施例1と同様にした。この場合、不織布切れが
発生し、製造できなかった。
【0026】[比較例2]延伸温度を160℃にしたこ
と以外は実施例1と同様にした。この場合、不織布に溶
融による穴あきや切断が生じ製造できなかった。
【0027】[比較例3]延伸倍率を1.2倍にしたこ
と以外は実施例1と同様にした。得られた不織布の目付
量は43g/m2 であった。
【0028】[比較例4]延伸倍率を5倍にしたこと以
外は実施例1と同様にした。この場合、不織布切れが発
生し、製造できなかった。
【0029】[比較例5]未延伸原反を目付が80g/
2 のポリプロピレンスパンボンド不織布(目付以外
は、実施例1と同じものである)としたこと、およびニ
ップロール間隔を25cmとしたこと以外は実施例1と
同様にした。得られた不織布の目付量は41g/m2
あった。
【0030】[比較例6]目付が50g/m2 の未延伸
原反をそのまま用い、実施例1と同様の評価を行った。
【0031】[比較例7]実施例1において、繊維に用
いる樹脂の種類を、ポリプロピレンからポリウレタンに
変え、弾性不織布としたこと以外は実施例1と同様にし
た。
【0032】[実施例3]ポリプロピレンのステープル
ファイバー(糸径25μm、繊維長52mm)をカード
機に通し、目付50g/m2 のウェブを作製した。次に
エンボスロールを使用し、前述のウェブを145℃−線
圧60kg/cmで熱エンボス加工して圧着率14%の
未延伸の原反を得た。なお、この不織布の融点は160
℃であった。さらに原反の端部をスリットすることによ
り、1m幅の未延伸原反を得た。これを実施例1と同様
の方法で延伸し、同様の評価を行った。得られた不織布
の目付量は50g/m2 であった。
【0033】[比較例8]実施例3の延伸に使用した、
未延伸の不織布(目付50g/m2 )について、実施例
1と同様の評価を行った。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】以上のことから次のことがわかった。実施
例1,2および3は、おむつ製造機に対する機械適性に
優れている。また、製品(おむつ)として使用する場合
でも、横方向に伸び易く、張力をフリーにするとバンド
が縮むので、装着して止め易い。比較例6は、未延伸原
反を使用した場合であるが、おむつ製造機に対する機械
適性が劣り、連続生産に不向きである。試作したおむつ
は横方向には伸び難く、無理に伸ばすとバンドが伸びた
ままになり、ファスニングテープで止めにくく、しっか
り固定されない。比較例3は、延伸倍率が低いので、繊
維が縦方向に十分に配列していない。おむつ製造機に対
する機械適性が不十分で、生産トラブルも未延伸原反ほ
どではないが発生する。また、横方向に伸び難く、無理
に伸ばすとバンドが伸びたままになり、ファスニングテ
ープで止めにくく、またしっかり固定されない。比較例
5は、ニップロール間隔が短いので、単なる縦延伸した
不織布の場合に該当するが、おむつ製造機に対する機械
適性は優れるものの、横方向には非常に伸び難く、無理
に伸ばすとバンドが伸びたままになり、ファスニングテ
ープで止めにくく、しっかり固定されない。比較例7は
ファスニング適性は優れるもののおむつ製造機に対する
機械適性に劣る。比較例8は、おむつ製造機に対する機
械適性、ファスニング適性とも不良である。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によっ
て、一方向だけに伸縮性を有する不織布を提供すること
ができるとともに、その簡便で効率的な製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一方向伸縮性不織布およびその製造方
法の一実施例に用いられる一軸延伸工程の構成を模式的
に示す断面説明図である。
【図2】おむつにおけるウエストバンド部およびファス
ニングテープ部の一例を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 ニップロール 2 不織布 3 熱炉 10 おむつ 11 ウエストバンド部 12 ファスニングテープ部 13 テープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として熱可塑性樹脂の繊維からなる不
    織布において、一方向の伸び率が5〜70%であり、か
    つそれと直交する方向の伸び率が100〜500%であ
    ることを特徴とする一方向伸縮性不織布。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一方向伸縮性不織布にお
    いて、一方向のJIS−L−1096に規定された10
    %伸長回復率(SMD)と、それと直交する方向の前記
    10%伸長回復率(STD)との比(SMD/STD)
    が0.9以下であることを特徴とする一方向伸縮性不織
    布。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の一方向伸縮性不織布にお
    いて、一方向のJIS−L−1096に規定された引張
    強さの測定方法に準拠した10%伸び応力(FMD)
    と、それと直交する方向の前記10%伸び応力(FT
    D)との比(FMD/FTD)が10以上であることを
    特徴とする一方向伸縮性不織布。
  4. 【請求項4】 (A)主として熱可塑性樹脂の繊維から
    なる不織布を作製し、(B)この未延伸原反を、延伸温
    度が樹脂の融点より60℃低い温度から融点より10℃
    低い温度の間の温度で、また延伸倍率が1.4〜4.
    0、かつニップロール間隔が未延伸原反幅の0.5〜1
    0倍の条件で一軸延伸をすること、 を特徴とする一方向伸縮性不織布の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂の繊維が、エラストマ
    ー成分を含まないポリオレフィン樹脂繊維であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の一方向伸
    縮性不織布またはその製造方法。
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