JPH10325064A - 伸縮性に優れた生分解性不織布及びその製造方法 - Google Patents
伸縮性に優れた生分解性不織布及びその製造方法Info
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- JPH10325064A JPH10325064A JP15297297A JP15297297A JPH10325064A JP H10325064 A JPH10325064 A JP H10325064A JP 15297297 A JP15297297 A JP 15297297A JP 15297297 A JP15297297 A JP 15297297A JP H10325064 A JPH10325064 A JP H10325064A
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Abstract
布を提供する。 【解決手段】 この生分解性不織布は、生分解性樹脂よ
りなる長繊維が集積されてなる。不織布中には、長繊維
相互間が自己融着された区域が、散点状に設けられてい
る。この不織布は、(i)不織布の幅方向の破断伸度が
100%である、(ii)不織布の縦方向の破断伸度に対
する幅方向の破断伸度の比が3以上である、(iii)不
織布を幅方向に50%伸長した時の伸長回復率が60%
以上である、(iv)不織布を幅方向に100%伸長した
時の伸長回復率が50%以上である、の条件を同時に満
足すると共に、空隙率が85%以上となっている。生分
解性樹脂よりなる長繊維を集積した繊維ウェブに、部分
的に熱を与えて繊維フリースを得る。この繊維フリース
を、所望により幅方向に拡幅して、10〜80%の延伸
比で熱延伸を施した後、熱固定して生分解性不織布を得
る。
Description
縮性を持つ生分解性不織布及びその製造方法に関するも
のである。
不織布を生分解性不織布に置き換える試みが盛んに行な
われている。特に、使用後直ちに廃棄される不織布、例
えば、使い捨ておむつや生理用ナプキンの表面材,パッ
プ材の基布,スポーツ用サポーター,手術着或いは包帯
等に用いられている医療衛生資材用不織布について、生
分解性不織布を用いることが試みられている。また、使
用後度中に埋設されたままで放置される不織布、例え
ば、地盤敷設用シート等の土木資材用不織布について
も、生分解性不織布を用いることが試みられている。こ
れらの不織布は、いずれも、人体の動きに追随し易いこ
と及び人体になじみ易いこと、或は地盤に沿いやすいこ
と等の理由で伸縮性が要求されている。しかしながら、
生分解性不織布に良好な伸縮性を与える技術は、未開発
である。
ィン系不織布或はポリアミド系不織布等の非生分解性不
織布に、伸縮性を与える技術としては、以下のようなも
のが知られている。例えば、特開昭63−28960号
公報には、潜在捲縮性短繊維ウェブに水流交絡を施した
後、熱処理を施し潜在捲縮を顕在化させた伸縮性不織布
が開示されている。特開平2−91217号公報には、
潜在捲縮性短繊維ウェブにニードルパンチを施した後、
熱処理を施して潜在捲縮を顕在化させた伸縮性不織布が
開示されている。また、特公平4−46145号公報に
は、紡糸工程において、異形断面の紡出糸条に片面冷却
を施し、冷却歪みを付与し、この歪みを利用して顕在或
いは潜在捲縮を長繊維に付与し、この長繊維を構成繊維
とする伸縮性不織布が開示されている。特公平4−46
147号公報には、熱収縮性の異なる二種の重合体を、
並列型又は偏心芯鞘型に複合した複合長繊維を集積して
なる繊維ウェブに、熱処理を施して、異なる熱収縮性に
よって長繊維に捲縮を発現させた伸縮性不織布が開示さ
れている。しかしながら、生分解性樹脂を用いて得られ
た生分解性繊維に、潜在捲縮性或は顕在捲縮性を与える
技術は、確立されていない。従って、上記したような各
種技術を生分解性繊維に適用して、伸縮性に優れた生分
解性不織布を得ることは困難である。
捲縮性繊維を使用せずに、主として不織布の構造に起因
する伸縮性を発揮させた不織布も知られている。例え
ば、短繊維を主として一方向(縦方向)に配列させた繊
維ウェブに、ゴム系結合剤を付与した不織布も知られて
いる。即ち、この不織布は、短繊維の配列とゴム系結合
剤との共働作用によって、ある程度、幅方向への伸縮性
を発揮するものである。このような短繊維の配列は、カ
ード法による開繊集積によって容易に得られるものであ
る。従って、構成繊維として生分解性繊維を用い、この
方法を適用すれば、伸縮性に優れた生分解性不織布が得
られると考えられる。しかしながら、ゴム系結合剤は、
結合剤溶液を乾燥して付与するものであるため、この乾
燥時に生分解性繊維が劣化し、破断強度の高い不織布が
得られにくいということがあった。何故なら、生分解性
繊維は、一般に融点が低い傾向にあり、高温下で溶融し
やすいという性質があるためである。また、この不織布
は短繊維で構成されているという点でも、破断強度の高
い不織布が得られにくいという欠点があった。
長繊維不織布において、長繊維を縦方向に配列させ、長
繊維相互間を熱融着することによって、伸縮性長繊維不
織布を得ることも考えられている。しかしながら、一般
のスパンボンド法で長繊維を縦方向に配列させようとす
ると、溶融紡糸における引き取り速度と、捕集コンベア
の移動速度とを近似させなければならず、工程上困難で
ある。即ち、溶融紡糸における引き取り速度は数千m/
分程度であるが、捕集コンベアの移動速度は速くしても
せいぜい数百m/分であり、これを近似させることは困
難である。また、一旦、溶融紡糸によって長繊維を得た
後、これを集束してトウとなし、このトウを開繊させる
方法においては、長繊維が縦方向に配列した不織布を得
ることは可能である。しかしながら、この方法は不織布
の製造が煩雑となって、不合理である。更に、短繊維又
は長繊維をコンベア上に堆積させる際、これらの繊維を
縦方向に配列させると、無作為な繊維配列の場合に比較
して、繊維相互間の接触点(熱融着点)が少なく、幅方
向における破断強度が不十分になるという欠点があっ
た。従って、このような方法を生分解性繊維に適用し
て、伸縮性に優れ且つ高破断強度の生分解性不織布を得
ることも困難である。
た、構成繊維が無作為に配列している繊維フリースに、
熱延伸を施して、構成繊維を縦方向に配列せしめるよう
に配列変えを行い、幅方向に伸縮性を持たせた不織布を
製造する方法も知られている(米国特許第524448
2号明細書)。この方法で得られた不織布は、幅方向に
良好な伸縮性を持っているが、構成繊維相互間の空隙の
大きさが減少しており、繊維密度の高いもの(空隙率の
小さいもの)である。即ち、米国特許第5244482
号明細書によると、繊維フリース中における構成繊維相
互間の空隙の大きさに対して、得られた伸縮性不織布中
における構成繊維相互間の空隙の大きさは、80%以下
になると説明されている。伸縮性不織布の用途によって
は、このような空隙の減少、即ち空隙率の低下が好まし
い場合もある。例えば、微小塵埃を瀘過するための瀘過
材等として用いるのには、好ましい場合もある。しかし
ながら、他の用途、特に人体に適用される使い捨ておむ
つや生理用ナプキンの表面材,パップ材の基布,スポー
ツ用サポーター,包帯等の生分解性が要求される医療衛
生資材用途の場合には、空隙率の低下は好ましくない結
果を与える。即ち、空隙率の小さい伸縮性不織布は、通
気性が低いために、スポーツ用サポーター等として使用
すると、汗蒸れが生じやすく、使用者に不快感を与える
という欠点がある。また、通液性も低いため、使い捨て
おむつや生理用ナプキンの表面材として使用すると、体
液が使い捨ておむつ本体や生理用ナプキン本体の吸収体
へ透過しにくく、体液が漏れるという欠点がある。従っ
て、このような方法を適用して伸縮性に優れた生分解性
不織布を得たとしても、使い捨ておむつの表面材等の医
療衛生資材用途に用いるのは、不適当である。
意検討した結果、生分解性樹脂を一般のスパンボンド法
に適用して、長繊維が比較的無作為に集積されてなる繊
維フリースであって、熱融着区域が散在している繊維フ
リースを得た後、特定の方法で熱延伸を付与することに
よって、繊維フリース中における長繊維相互間の空隙を
実質的に減少させずに、一方向に伸縮性を発揮しやすい
構造を持つ生分解性不織布を得ることに成功し、本発明
に到ったのである。
樹脂に、一般のスパンボンド法を適用して得られた、熱
融着区域を持つ繊維フリースに、熱延伸を付与する方法
としては、特公昭57−54583号公報や特開平2−
33369号公報に記載の技術が知られているが、本発
明の如き伸縮性を発揮させることを目的としないもので
ある点、及び生分解性不織布を得ることを目的としない
ものである点で決定的に相違する。即ち、前者の技術
は、風合が良好でドレープ性に優れた不織布を得ること
を目的とするものであり、繊維フリースに熱延伸を付与
することによって、構成繊維を一部切断するというもの
である。また、後者の技術は、毛羽立ちが少なく、引張
強伸度特性及び風合に優れた不織布を得ることを目的と
するものであり、低結晶性且つ低配向性の未延伸長繊維
で繊維フリースを形成し、この繊維フリースに熱延伸を
付与することによって、未延伸長繊維を高結晶性且つ高
配向性の長繊維に変換させるというものである。換言す
れば、繊維フリースを得た後に、繊維フリース中の繊維
を物性の良好な長繊維に変換するという技術である。ま
た、前二者の技術は、いずれも構成繊維を切断したり、
或いは構成繊維の物性を変換したりするものであり、本
発明の如く、構成繊維の配列を変え、この配列変えの状
態で熱固定して、良好な伸縮性を発揮させようと言うも
のではない。
リースに熱延伸を施すものであるが、伸縮性に優れた不
織布を得ることを目的としている点、及び生分解性の不
織布を得ることを目的としている点で相違し、また製造
方法としては、熱延伸前に繊維フリースを所望により幅
方向に拡幅する点、及び熱延伸後に熱固定する点で相違
するものである。
分解性樹脂よりなる長繊維が集積されてなり、該長繊維
相互間が自己融着されてなる融着区域が、散点状に設け
られてなる伸縮性に優れた生分解性不織布であって、こ
の生分解性不織布の幅方向(横方向とも言う)の破断伸
度は100%以上であり、縦方向(機械方向とも言
う。)の破断伸度に対する幅方向の破断伸度の比は、3
以上であり、且つ、この生分解性不織布を幅方向に50
%伸長した時の伸長回復率は60%以上であり、更に幅
方向に100%伸長した時の伸長回復率は50%以上で
あると共に、空隙率が85%以上であることを特徴とす
る伸縮性に優れた生分解性不織布に関するものである。
繊維を、捕集コンベア上に堆積させて繊維ウェブを形成
し、該繊維ウェブに部分的に熱を与えて、該長繊維相互
間が自己融着されてなる融着区域を、該繊維ウェブ中に
散点状に設けてなる繊維フリースを得た後、該繊維フリ
ースを幅方向に拡幅率0〜50%となるように拡幅した
状態で、縦方向に該繊維フリースを10〜80%の延伸
比で熱延伸し、その後、該生分解性樹脂の融点以下の温
度で熱固定することを特徴とする伸縮性に優れた生分解
性不織布の製造方法に関するものである。
樹脂よりなる長繊維を構成繊維とするものである。生分
解性樹脂としては、一般的には疎水性の脂肪族ポリエス
テル系重合体が好適である。また、生分解性樹脂の融点
は100℃以上であるのが好ましい。脂肪族ポリエステ
ル系重合体としては、ヒドロキシカルボン酸を縮重合し
てなる重合体又は共重合体、或はグリコールとジカルボ
ン酸とを縮重合してなる重合体又は共重合体を挙げるこ
とができる。
グリコール酸や乳酸等のα−ヒドロキシカルボン酸が用
いられる。従って、これらのα−ヒドロキシカルボン酸
を用いて得られた生分解性樹脂としては、ポリグリコー
ル酸やポリ乳酸等のポリ(α−ヒドロキシカルボン酸)
が挙げられる。また、乳酸としては、D−乳酸及びL−
乳酸のいずれか一方を単独で、又は両者を混合して用い
ることもでき、ポリ(D−乳酸),ポリ(L−乳酸)又
はD−乳酸とL−乳酸との共重合体を生分解性樹脂とし
て用いることもできる。更に、乳酸と他のヒドロキシカ
ルボン酸との共重合体を生分解性樹脂として用いること
もでき、例えば、D−乳酸と他のヒドロキシカルボン酸
との共重合体、L−乳酸と他のヒドロキシカルボン酸と
の共重合体を用いることもできる。これら各種のポリヒ
ドロキシカルボン酸の混合物も生分解性樹脂として採用
することができる。なお、他のヒドロキシカルボン酸と
しては、グリコール酸,ヒドロキシ酪酸,ヒドロキシ吉
草酸,ヒドロキシペンタン酸,ヒドロキシカプロン酸,
ヒドロキシヘプタン酸,ヒドロキシオクタン酸等を用い
ることができる。
−ヒドロキシカルボン酸又はこれの環状エステルを用い
ることもできる。従って、ε−カプロラクトンやβ−プ
ロピオラクトンを開環重合してなる重合体又は共重合体
を生分解性樹脂として用いることもできる。
ヒドロキシカルボン酸を用いることができる。β−ヒド
ロキシカルボン酸としては、3−ヒドロキシプロピオン
酸,3−ヒドロキシ酪酸,3−ヒドロキシカプロン酸,
3−ヒドロキシヘプタン酸,3−ヒドロキシカプリル酸
等を用いることができる。そして、これらを単独で又は
混合して縮重合又は共縮重合してなるものを、生分解性
樹脂として用いることができる。
ヒドロキシカルボン酸及びβ−ヒドロキシカルボン酸
は、各々、単独で縮重合しても良いし、これらを混合し
て共縮重合しても良い。また、この種のヒドロキシカル
ボン酸外のヒドロキシカルボン酸、例えば、3−ヒドロ
キシ吉草酸や4−ヒドロキシ酪酸等と共縮重合しても良
いことは、前述したとおりである。
なる重合体としては、エチレングリコールと蓚酸とを縮
合してなるポリエチレンオキサノレート、エチレングリ
コールと琥珀酸とを縮合してなるポリエチレンサクシネ
ート,エチレングリコールとアジピン酸とを縮合してな
るポリエチレンアジペート,エチレングリコールとアゼ
ライン酸とを縮合してなるポリエチレンアゼレート,ブ
チレングリコールと蓚酸とを縮合してなるポリブチレン
オキサノレート,ポリブチレングリコールと琥珀酸とを
縮合してなるポリブチレンサクシネート,ポリブチレン
グリコールとアジピン酸とを縮合してなるポリブチレン
アジペート,ブチレングリコールとセバシン酸とを縮合
してなるポリブチレンセバケート,ヘキサメチレングリ
コールとセバシン酸とを縮合してなるポリヘキサメチレ
ンセバケート,ネオペンチルグリコールと蓚酸とを縮合
してなるポリネオペンチルオキサノレート等のポリエス
テルを挙げることができる。また、1種のグリコールと
2種以上のジカルボン酸とを共縮合してなる共重合体ポ
リエステル、或は2種以上のグリコールと1種のジカル
ボン酸とを共縮合してなる共重合体ポリエステル、或は
2種以上のグリコールと2種以上のジカルボン酸とを共
縮合してなる共重合体ポリエステルも、生分解性樹脂と
して用いることができる。なお、共縮合する際には、グ
リコールとジカルボン酸との二量体又はそれ以上の多量
体を作成おき、この多量体同士を縮合することによっ
て、共重合体ポリエステルを製造するのが好ましい。
明において、特に好適に使用しうる生分解性樹脂は、以
下(i)〜(v)のとおりである。即ち、(i)ポリエ
チレンサクシネート、(ii)多量体であるエチレンサク
シネートに、他の多量体であるブチレンサクシネート,
ブチレンアジペート或はブチレンセバケートを共重合し
たポリエステルであって、エチレンサクシネートの共重
合量比が65モル%以上の共重合ポリエステル、(ii
i)融点が100℃以上のポリ乳酸系重合体、(iv)ポ
リブチレンサクシネート、(v)多量体であるブチレン
サクシネートに、他の多量体であるエチレンサクシネー
ト,ブチレンアジペート或はブチレンセバケートを共重
合したポリエステルであって、ブチレンサクシネートの
共重合量比が65%以上の共重合ポリエステルである。
これらの生分解性樹脂は、いずれも融点が比較的高く
(一般的には100℃以上)耐熱性に優れており、また
溶融紡糸時における製糸性に優れ、更に不織布としたと
きの生分解性にも優れている。なお、上記(ii)の共重
合体ポリエステルにおいて、エチレンサクシネートの共
重合量比が65モル%未満となった場合、及び上記
(v)の共重合体ポリエステルにおいて、ブチレンサク
シネートの共重合量比が65モル%未満となった場合、
融点が低くなって耐熱性に劣る傾向となり、また溶融紡
糸時における製糸性も悪くなる傾向が生じる。
し剤、顔料、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、結晶化
促進剤、抗菌剤等の各種添加剤を、本発明の目的を損な
わない範囲で添加してもよい。なお、本発明に係る生分
解性不織布中には、生分解性長繊維以外の他の長繊維又
は短繊維等が、不織布の生分解性を阻害しない範囲で若
干量混入していても差し支えない。
分解性樹脂よりなる単相型長繊維であっても良いし、2
種以上の生分解性樹脂の混合物よりなる単相型長繊維で
あっても良い。また、2種以上の生分解性樹脂が複合さ
れた複合型長繊維であっても良い。複合型長繊維として
は、低融点生分解性樹脂と高融点生分解性樹脂とよりな
り、低融点生分解性樹脂が繊維表面に露出した形態のも
のを採用するのが好ましい。このような複合型長繊維
は、繊維表面に露出した低融点生分解性樹脂のみを軟化
又は溶融させることによって、長繊維相互間を容易に融
着することができる。具体的には、サイドバイサイド型
複合長繊維,シースコア(芯鞘)型複合長繊維,多葉型
複合長繊維(芯とその周囲に接合した複数の葉よりなる
複合長繊維)が用いられる。また、単相型長繊維又は複
合型長繊維の横断面形状は、任意の形状で良く、例え
ば、円形,楕円形,中空形,多葉形等の形状が採用され
る。
に15デニール以下であることが好ましい。繊度が15
デニールを超えると、長繊維の剛性が高くなり、生分解
性不織布の粗硬感が強くなり、汎用的な用途に使用しに
くくなる。ここで言う長繊維の繊度は、得られた不織布
中における長繊維の繊度を意味しており、延伸前の繊維
フリース中における長繊維は、15デニールよりも多少
大きくても良い。しかしながら、繊維フリース中におけ
る長繊維の繊度が15デニールを大きく超えて太くなる
と、溶融紡糸工程において、紡出糸条の冷却固化に支障
を来したり、繊維フリースの延伸工程においても操業性
に劣る傾向となる。
維相互間が自己融着されてなる融着区域が、散点状に多
数設けられている。この融着区域は、長繊維相互間が、
当該長繊維の形成成分である生分解性樹脂の軟化又は溶
融によって自己融着している。例えば、長繊維として単
相型長繊維を用いた場合には、それを構成する生分解性
樹脂の軟化又は溶融によって自己融着される。従って、
融着区域においては、単相型長繊維は基本的には繊維形
態を維持しておらず、相互に自己融着してフィルム状と
なっている。一方、長繊維として低融点生分解性樹脂と
高融点生分解性樹脂との複合型長繊維を用いた場合に
は、低融点生分解性樹脂のみの軟化又は溶融によって自
己融着される。従って、融着区域において、高融点生分
解性樹脂は当初の繊維形態を維持しており、この繊維を
低融点生分解性樹脂が接着した状態となっている。一個
一個の融着区域の形態は、丸形、楕円形、菱形,三角
形,T形,井形,長方形等の任意の形態が採用される
が、明瞭な形態ではなく、ある程度不明瞭な形態となっ
ている。これは、熱延伸によって、その形態が歪むから
である。また、一個一個の融着区域の大きさは、0.2
〜6.0mm2程度が好ましい。更に、隣合う融着区域
間の距離は、短い箇所で0.3〜2mm程度であり、長
い箇所で1〜10mm程度である。また、融着区域の総
面積は、不織布の表面積に対して2〜50%程度が好ま
しく、特に5〜25%であるのが好ましい。
は、特定の物性を持つものであり、以下の四つの条件を
同時に満足するものである。第一に、不織布の幅方向の
破断伸度は100%以上でなければならない。この破断
伸度が100%未満であると、不織布の幅方向への伸長
性が不十分であり、良好な伸縮性が発揮できない。第二
に、不織布の縦方向の破断伸度に対する、不織布の幅方
向の破断伸度の比が3以上でなければならない。この比
が3未満であると、幅方向における伸長性が縦方向の伸
長性と比較して顕著に高くならず、一方向に良好な伸縮
性を持つものとは言えなくなる。なお、破断伸度(%)
はJIS−L−1096Aに記載の方法に準じて測定さ
れるものである。即ち、試料幅5cmの短冊状試料片1
0点を準備し、定速伸長型引張試験機(東洋ボールドウ
イン社製テンシロンUTM−4−1−100)を用い
て、各試料片をチャック間距離5cm、引張速度10c
m/分で伸長し、各試料片が破断したときの平均伸度を
破断伸度(%)とした。従って、破断伸度(%)=
{[(破断時のチャック間距離)−(5)]/(5)}
×100で計算されるものである。なお、不織布の幅方
向の破断伸度を測定するときは、短冊状試料片の長手方
向が不織布の幅方向となるようにして伸長させて測定
し、不織布の縦方向の破断伸度を測定するときは、短冊
状試料片の長手方向が不織布の縦方向となるようにして
伸長させて測定するものであることは、言うまでもな
い。
時の伸長回復率は、60%以上でなければならない。こ
の伸長回復率が60%未満であると、外力を加えて不織
布を幅方向に伸長した後、この外力を解除したときの収
縮が不十分で、良好な伸縮性を発揮しないものである。
第四に、不織布を幅方向に100%伸長した時の伸長回
復率は、50%以上でなければならない。この伸長回復
率が50%未満であるときも、良好な伸縮性を発揮しな
い。なお、この伸長回復率はJIS−L−1096
6.13.1Aに記載の方法に準じて、以下の如き方法
で測定されるものである。まず、試料幅5cmの短冊状
試料片を5点準備する。この際、短冊状試料片の長手方
向が不織布の幅方向となるようにする。そして、定速伸
長型引張試験機(東洋ボールドウイン社製テンシロンU
TM−4−1−100)を用いて、チャック間距離5c
m、引張速度10cm/分で、各試料片を幅方向に伸長
させ、伸長率が50%となった時点(チャック間距離が
5×1.5cmとなった時点),100%となった時点
(チャック間距離が5×2cmとなった時点)で、引っ
張りを停止する。その後、各試料片を引張試験機から外
して放置し、各試料片が収縮した後の各試料片のチャッ
ク間距離の長さLcmを測定する。そして、50%伸長
した時の伸長回復率(%)は、[(5×1.5−L)/
(5×1.5−5)]×100で計算される。また、1
00%伸長した時の伸長回復率(%)は、[(5×2−
L)/(5×2−5)]×100で計算される。
5%以上であり、好ましくは90%以上である。本発明
は、実質的に空隙率を減少させることなく、伸縮性に優
れた生分解性不織布を得るものであり、例えば繊維フリ
ース(生分解性不織布を得る際の前駆体としての繊維集
積体)の空隙率が85%未満であっても、得られた生分
解性不織布は85%以上の空隙率を持つものである。生
分解性不織布の空隙率が85%未満であると、長繊維相
互間で形成される空隙の大きさが小さすぎて、生分解性
が要求される医療衛生資材用途に適用できないため、好
ましくない。例えば、生分解性不織布を使い捨ておむつ
や生理用ナプキンの表面材として使用したときに、汗等
が溜って蒸れたり、体液透過性に劣るので、好ましくな
い。生分解性不織布の空隙率(%)は、[1−(w/t
Sρ)]×100(%)なる式で算出されるものであ
る。ここで、Sは不織布の面積(cm2)を表し、tは
不織布の厚み(cm)を表し、ρは不織布を構成する長
繊維の密度(g/cm3)を表し、wは面積Sの不織布
の重量(g/cm2)を表すものである。なお、厚みの
測定方法は、不織布に4.5g/cm2の荷重を負荷し
た状態で測定したものである。
タルハンド値は、3.0g/g/m2以下であるのが好
ましい。トータルハンド値が3.0g/g/m2を超え
ると、柔軟性に欠けた生分解性不織布となる。特に、本
発明に係る生分解性不織布を、使い捨ておむつ等の人体
に対して適用する医療衛生資材用として用いる場合に
は、トータルハンド値が3.0g/g/m2以下の柔軟
性に富むものを用いるのが好ましい。トータルハンド値
は、JIS L−1096のハンドルオメーター法に記
載の方法に準拠して測定された値を、目付にて除した値
である。
不織布は、以下の如き方法で製造することができる。ま
ず、前記した疎水性の脂肪族ポリエステル系重合体等の
任意の生分解性樹脂を1種又は2種以上準備する。この
生分解性樹脂を溶融紡糸装置に投入し、紡糸口金から単
相型長繊維又は複合型長繊維を紡出する。この後、紡出
繊維は公知の冷却装置を用いて冷却される。次いで、エ
アーサッカー法又はドカン(Docan)法を用いて、
目標繊度となるように牽引・細化される。この際、牽引
速度は所望に応じて適宜決定すれば良い事項であるが、
一般的には、2000m/分以上であるのが好ましい。
なお、このような高速度牽引によって得られる生分解性
長繊維の破断伸度は、特開平2−33369号公報に記
載のものに比べてかなり低く、概ね100%以下程度で
ある。
摩擦帯電法等の従来公知の開繊方法によって開繊せしめ
られた後、移動する金網製スクリーンコンベア等の捕集
コンベア上に堆積され、繊維ウェブが形成される。この
繊維ウェブに部分的に熱を与える。そして、部分的に熱
を与えた箇所において、単相型長繊維の生分解性樹脂を
軟化或は溶融させ、又は低融点生分解性樹脂と高融点生
分解性樹脂とよりなる複合型長繊維の低融点生分解性樹
脂のみを軟化或は溶融させ、長繊維相互間を自己融着さ
せた融着区域を形成する。この融着区域は、繊維ウェブ
中に散点状に設けられ、各融着区域間は所定の間隔を置
いて配置されている。ここで、繊維ウェブに熱を与える
際の温度は、生分解性樹脂の融点以下で一定の範囲の温
度であるのが好ましい。この温度が生分解性樹脂の融点
を超えると、融着区域における融着が激しく、フィルム
状の融着区域に孔が開く恐れがある。また、融着時には
孔が開いていなくとも、繊維フリースを熱延伸する際
に、融着区域に孔が開く恐れがある。また、この温度が
生分解性樹脂の融点以下で一定の範囲を超えてあまりに
も低すぎると、長繊維相互間の自己融着が不十分で、繊
維フリースを熱延伸する際に、長繊維が素抜けてしまう
恐れがある。また、得られる不織布の破断強力が不十分
になる。従って、繊維ウェブに熱を与える際の温度は、
(生分解性樹脂の融点−5℃)〜(生分解性樹脂の融点
−30℃)の範囲であるのが好ましい。なお、低融点生
分解性樹脂と高融点生分解性樹脂とよりなる複合型長繊
維の場合、繊維ウェブに与える温度は、単相型長繊維の
場合に比べて、厳格でなくとも良い。従って、低融点生
分解性樹脂の融点付近の温度を繊維ウェブに与えても差
し支えないことが多い。何故なら、高融点生分解性樹脂
が繊維形態を維持して存在しているため、融着区域がフ
ィルム状になりにくく、孔が開く恐れが少ないからであ
る。
ては、凹凸ロールと平滑ロールとよりなるエンボス装
置、或いは一対の凹凸ロールよりなるエンボス装置を使
用し、凹凸ロールを加熱して、繊維ウェブにその凸部を
押圧すればよい。なお、この凸部は凹凸ロール面に散点
状に配設されてなるものである。この際、凹凸ロール
は、前記したように長繊維を構成する生分解性樹脂の融
点以下で一定の範囲の温度に加熱されているのが好まし
い。凹凸ロールの一個一個の凸部の先端面形状は、丸
形、楕円形、菱形,三角形,T形,井形,長方形等の任
意の形状を採用することができる。また、融着区域は、
超音波溶着装置を使用して形成してもよい。超音波溶着
装置は、繊維ウェブの所定の区域に超音波を照射するこ
とによって、その区域における長繊維の相互間の摩擦熱
で、生分解性樹脂を軟化又は溶融させるものである。
配置された繊維フリースを得た後、この繊維フリースを
所望により幅方向に拡幅する。この拡幅は、エキスパン
ダーロールやグリード状ギヤー等の装置を用いて行うこ
とができる。また、この拡幅は、加熱下で行うのが好ま
しく、40〜80℃の熱風を吹き込んだ雰囲気下で行う
のが好ましい。加熱下で長繊維を若干可塑化させること
により、所望の拡幅率で拡幅を行いやすくなるからであ
る。繊維フリースの幅方向への拡幅率は、5〜50%で
あるのが好ましい。拡幅率が5%未満になると、後の熱
延伸処理後において不織布の目付増加が大きく、低目付
の不織布が得られにくくなる。また、無理に延伸率を大
きくして低目付の不織布を得ようとすると、長繊維相互
間の空隙が小さくなる傾向が生じ、得られる生分解性不
織布の空隙率が低下する恐れがある。しかしながら、延
伸率を大きくする必要がないときや不織布の目付を問題
にしないときには、拡幅率が5%未満であっても良く、
更には拡幅を施さなくても良いことは言うまでもない。
拡幅率が50%を超えると、繊維フリースが破断する恐
れがある。なお、繊維フリースの拡幅率(%)は、
{[(拡幅後の幅)−(拡幅前の幅)]/拡幅前の幅}
×100で表されるものである。
態を維持させたまま、繊維フリースの縦方向に熱延伸を
施す。延伸は公知の方法が用いられ、例えば、供給ロー
ルと、供給ロールよりも速い周速度で回転する延伸ロー
ル間で行われる。また、この延伸も加熱下で行われ、生
分解性樹脂の融点以下の温度による加熱下で行うのが好
ましい。熱延伸の好ましい態様は、熱固定も兼ねて、以
下のとおりである。
ルよりも高い温度に加熱された延伸ロールとを用いる方
法が挙げられる。供給ロール及び延伸ロールの加熱温度
は、使用する生分解性樹脂の種類によって、良好な延伸
が施されるよう、任意に設定しうる事項である。一般的
に、供給ロールの温度は室温〜60℃程度に加熱され、
延伸ロールの温度は60〜100℃程度に加熱される。
この方法においては、供給ロールから繊維フリースが導
出される際に熱延伸が施される。そして、この繊維フリ
ースが延伸ロールに導入される際に熱固定が行われる。
この場合において、供給ロールと延伸ロールとの間に加
熱域部を設けても良い。加熱域部は、供給ロールの加熱
温度と延伸ロールの加熱温度の中間程度の温度に、加熱
されているのが好ましい。また、この加熱域部は、供給
ロールと延伸ロールとの間ではなく、延伸ロールを通過
した後の工程中に設けられていても良い。この場合に
は、加熱域部は延伸ロールよりも高い温度に加熱されて
いるのが好ましい。これは、延伸ロールでは不十分であ
った熱固定を十分なものとするためである。加熱域部
は、繊維フリースが加熱されれば良いのであって、乾熱
又は湿熱等の任意の手段が採用される。例えば、乾熱と
しては、オーブンによる加熱,赤外線による加熱,ヒー
トプレートに接触させることによる加熱等が好ましく、
湿熱としては温湯中や湿熱蒸気中に繊維フリースを通す
のが好ましい。
加熱された延伸ロールと、供給ロールと延伸ロール間に
設けられた、延伸ロールの加熱温度よりも低い温度に加
熱された加熱域部とを用いる方法が挙げられる。延伸ロ
ールは60〜100℃程度に加熱されているのが好まし
く、加熱域部は50〜80℃程度に加熱されているのが
好ましい。この方法においては、繊維フリースが加熱域
部を通過する際に熱延伸が施される。そして、この繊維
フリースが延伸ロールに導入される際に熱固定が行われ
る。なお、加熱域部については、前述した(i)の場合
と同様に、種々の手段を採用することができる。また、
延伸ロールの後方に加熱域部を設けておいても良い。
ルと、常温の延伸ロールと、延伸ロールの後方に設置さ
れた、供給ロールの温度よりも高温に加熱された加熱域
部とを用いる方法が挙げられる。供給ロールは室温〜6
0℃程度に加熱されているのが好ましく、加熱域部は6
0〜100℃程度又はそれ以上に加熱されているのが好
ましい。この方法においては、供給ロールから繊維フリ
ースが導出される際に熱延伸が施される。そして、この
繊維フリースが常温の延伸ロールに導入され、次いで、
後方に設置された加熱域部を通過する際に熱固定が行わ
れる。なお、加熱域部については、前述した(i)の場
合と同様に、種々の手段を採用することができる。
ールと、供給ロールと延伸ロール間に設置された第一の
加熱域部Aと、延伸ロールの後方に設置された第二の加
熱域部Bとを用いる方法が挙げられる。そして、加熱域
部Bの方が、加熱域部Aよりも高い温度で加熱されてい
る。一般に、加熱域部Aは50〜80℃程度に加熱され
ているのが好ましく、加熱域部Bは60〜100℃程度
又はそれ以上に加熱されているのが好ましい。この方法
においては、繊維フリースが加熱域部Aを通過する際に
熱延伸が施される。そして、繊維フリースが常温の延伸
ロールに導入され、次いで、後方に設置された加熱域部
Bを通過する際に熱固定が行われる。なお、加熱域部
A,Bについては、前述した(i)の場合と同様に、種
々の手段を採用することができる。
が可塑化され、この成分のずり変形による延伸が、長繊
維に施されるのである。また、融着区域における長繊維
相互間の融着をある程度維持しながら、繊維フリース中
における長繊維が機械方向に再配列されると共にこの繊
維フリースを構成する長繊維中の分子配向が高められる
ことにより、幅方向への伸縮性が発現するのである。
おける破断伸度に対して、10〜80%の延伸比とする
必要があり、好ましくは40〜75%程度の延伸比とす
るのが良い。ここで、延伸比とは、繊維フリースの縦方
向における破断伸度に対する延伸時の伸度の割合を百分
率で表したものを意味している。従って、繊維フリース
の縦方向における破断伸度をB%とすると、(0.1×
B〜0.8×B)%、繊維フリースを縦方向に伸ばすと
いうことである。延伸比が10%未満の場合には、繊維
フリース中の長繊維が、機械方向に十分に再配列しない
ので、幅方向における伸縮性が不十分となる。また、長
繊維に十分なずり変形が与えられず、分子配向が進行し
ないので、引張強度が向上しにくい。延伸比が80%を
超えると、延伸が大きすぎて、繊維フリース中の長繊維
が破断する恐れがある。なお、繊維フリースの縦方向に
おける破断伸度(%)は、JIS−L−1096Aに記
載の方法に準じて、前述した不織布の破断伸度を測定す
る場合と同様にして測定されるものである。
に、生分解性樹脂の融点以下の温度で熱処理を施し、熱
固定する。熱固定の温度は、延伸時の熱履歴を消去する
ために、延伸時に採用した温度よりも高くするのが好ま
しい。この熱固定も、乾熱又は湿熱で行うことができ
る。また、この熱固定は、繊維フリースを弛緩させて行
っても良いし、緊張させて又は定長で行っても良い。特
に、緊張又は定長で行う方が、得られた生分解性不織布
に良好な伸縮性を付与することができるため好ましい。
このような熱固定は、前記(i)〜(iv)の手段で行う
ことも可能である。この熱固定によって、繊維フリース
中において機械方向に再配列した長繊維は、その状態で
固定され、良好な伸縮性を発揮する。
フロー図で示すと、図1に記載したとおりである。即
ち、所定の方法で繊維フリースを得た後(ステップ
1)、この繊維フリースを加熱下で拡幅する(ステップ
2)。次に、拡幅した状態の繊維フリースを、加熱下で
熱延伸する(ステップ3)。熱延伸した後、加熱下で熱
固定する(ステップ4)。そして、得られた不織布を所
望により巻き取れば良い(ステップ5)。これらの各ス
テップは、一般的に、連続してオンラインで行われる。
しかし、ステップ1とステップ2以降とを切り離し、繊
維フリースを得る工程と、ステップ2以降の拡幅,延
伸,熱固定の工程とを別工程で行っても良い。本発明に
係る生分解性不織布の製造方法においては、後述する実
施例の記載からも示唆されるように、繊維フリースの空
隙率よりも得られた生分解性不織布の空隙率の方が大き
くなるのが一般的である。このような現象は、延伸処理
した不織布に関する米国特許第5244482号明細書
の説明とは逆の現象であり、全く予期できないことであ
る。このような現象の生じる理由は定かではないが、繊
維フリースとして融着区域が散点状に配置されてなるも
のを使用したこと、及び熱延伸前に拡幅処理をしている
ためではないかと推定される。即ち、散点状の融着区域
と非融着区域とでは実質的に延伸の程度が異なるため、
この差によって空隙が更に生じると共に、熱延伸する前
に拡幅することにより予め空隙を大きくしておき、空隙
の減少を防止しうるからではないかと推定されるのであ
る。
は、そのままで生分解が要求される用途、特に使い捨て
が一般的である医療衛生資材用途に用いるのに適してい
る。また、図2に示す如く、弾性フィルム2と積層して
各種用途に用いることもできる。更に、生分解性不織布
1の両面に弾性フィルム2,2を積層したり、又は弾性
フィルム2の両面に生分解性不織布1,1を積層した三
層積層体として、各種用途に使用することもできる。ま
た、本発明に係る生分解性不織布は、このような使用形
態に限らず、どのような使用形態で用いられても差し支
えないことは、言うまでもない。なお、以上の説明にお
いて、本発明に係る生分解性不織布が医療衛生資材用と
して用いられる場合を主として詳述したが、本発明に係
る生分解性不織布はこの用途に限られず、土木資材用,
衣料用,産業資材用,農芸園芸資材用,生活関連資材用
等の従来公知のどのような用途にも用いられる。
するが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。また、実施例において使用する各物
性値等の測定方法は、次に示すとおりである。なお、破
断伸度(%)、伸長回復率(%),空隙率(%),拡幅
率(%),引張強力(kg/5cm巾)及びトータルハ
ンド値(g/g/m2)の測定方法については、前述し
たとおりである。 (1)融点(℃):パーキンエルマ社製示差走査型熱量
計DSC−2型を用い、試料重量5mg、昇温速度20
℃/分として測定して得た、融解吸熱曲線の最大値を与
える温度を融点(℃)とした。 (2)MI値(g/10分):ASTM D1238
(E)に記載の方法に準拠して測定した。 (3)結晶化温度(℃):示差走査型熱量計(パーキン
エマル社製;DSC−2型)を用い、試料重量を5m
g、降温速度を20℃/分として測定して得た固化発熱
曲線の最大値を与える温度を結晶化温度(℃)とした。 (4)目付(g/m2):標準状態の試料から、縦10
cm×横10cmの試料片を10点準備し、平衡水分率
にした後、各試料片の重量(g)を秤量し、得られた値
の平均値を単位面積当りに換算し目付(g/m2)とし
た。
が75℃のポリブチレンサクシネートを、エクストルー
ダー型溶融押出機に投入し、中空形状の紡糸孔を具えた
紡糸口金から、単孔吐出量=1.20g/分の条件下に
て溶融紡糸を行った。紡糸口金から紡出した糸条群を公
知の冷却装置で冷却し、紡糸口金の下方に設置したエア
ーサッカーを用いて牽引速度が3600m/分となるよ
うにして引き取った。その後、エアーサッカーの出口に
設けた開繊装置で糸条群を開繊し、移動する金網製のス
クリーンコンベアー上に堆積させて、目付30g/m2
の繊維ウェブを得た。この際、繊維ウェブを構成してい
る長繊維の繊度は3デニールであり、この長繊維の横断
面は丸形中空であった。
された凹凸ロールと95℃に加熱された平滑ロールの間
に導入した。この結果、凹凸ロールの凸部に当接した繊
維ウェブの区域が、部分的に加熱され、長繊維の形成成
分(ポリブチレンサクシネーート)が軟化又は溶融し
て、長繊維相互間が自己融着された。そして、融着区域
が散点状に配設された繊維フリースが得られた。各融着
区域の面積は0.6mm2であり、繊維フリース中にお
ける融着区域の密度は20個/cm2であり、また融着
区域の総面積は繊維フリース表面積に対して12%であ
った。また、この繊維フリースの縦方向の破断伸度は5
6%であった。更に、繊維フリースを構成しているポリ
ブチレンサクシネート長繊維の密度は、1.26g/c
m3であり、繊維フリースの空隙率は83%であった。
幅方向に15%拡幅した。そして、この拡幅した状態
で、繊維フリースを縦方向に熱延伸した。延伸条件とし
ては、1段延伸法を適用し、供給ロールに導入した後、
延伸ロールに導入した。この際、供給ロールの温度を4
0℃とし、延伸ロールの温度を60℃とし、延伸比を4
5%とした。そして、熱延伸後の繊維フリースを、90
℃のヒートドラムに導入し、熱固定を行って、生分解性
不織布を得た。この生分解性不織布の物性を表1に示し
た。
あり、ECは不織布の幅方向の破断伸度(%)であり、
EMは不織布の縦方向の破断伸度(%)であり、EEC
(50)は不織布を幅方向に50%伸長した時の伸長回
復率(%)であり、EEC(100)は不織布を幅方向
に100%伸長した時の伸長回復率(%)である。
で生分解性不織布を得、この物性を表1に示した。
で生分解性不織布を得、この物性を表1に示した。
が75℃のポリブチレンサクシネート(高融点生分解性
樹脂)と、ブチレンサクシネート85モル%とエチレン
サクシネート15モル%との共重合体であって、MI値
が30g/10分,融点が102℃,結晶化温度が52
℃の低融点生分解性樹脂とを、繊維断面が六葉形状とな
る紡糸孔を具えた紡糸口金を用い、芯部に低融点生分解
性樹脂を葉部に高融点生分解性樹脂を配し複合比1:1
で、単孔吐出量=0.9g/分とし、且つエアーサッカ
ーを用いて行う牽引速度を2800m/分とした他は、
実施例1と同様の方法で繊維ウェブを得た。
された凹凸ロールと90℃に加熱された平滑ロールの間
に導入し、芯部を形成している低融点生分解性樹脂のみ
を軟化又は溶融させ、長繊維相互間を熱融着した。その
他は、実施例1と同様の方法で繊維フリースを得た。こ
の繊維フリースの縦方向の破断伸度は52%であった。
また、繊維フリースを構成している複合型長繊維の密度
は、1.28g/cm3であり、繊維フリースの空隙率
は84%であった。この繊維フリースを、テンターに導
入し、幅方向に15%拡幅した。そして、この拡幅した
状態で、繊維フリースを縦方向に熱延伸した。延伸条件
としては、1段延伸法を適用し、供給ロールに導入した
後、延伸ロールに導入した。この際、供給ロールの温度
を室温とし、延伸ロールの温度を70℃とし、延伸比を
48.1%とした。そして、熱延伸後の繊維フリース
を、90℃のヒートドラムに導入し、熱固定を行って、
生分解性不織布を得た。この生分解性不織布の物性を表
1に示した。
−乳酸1モル%とL−乳酸99モル%とのポリD,L−
乳酸)を、繊維断面が丸型となる紡糸孔を具えた紡糸口
金を用い、単孔吐出量=1.60g/分とし、且つエア
ーサッカーを用いて行なう牽引速度を4600m/分と
した他は、実施例1と同様の方法で繊維ウェブを得た。
熱された凹凸ロールと120℃に加熱された平滑ロール
の間に導入した他は、実施例1と同様の方法で繊維フリ
ースを得た。この繊維フリースの縦方向の破断伸度は2
7%であった。繊維フリースを構成しているポリ乳酸長
繊維の密度は、1.25g/cm3であり、繊維フリー
スの空隙率は85%であった。この繊維フリースを、テ
ンターに導入し、幅方向に15%拡幅した。そして、こ
の拡幅した状態で、繊維フリースを縦方向に熱延伸し
た。延伸条件としては、1段延伸法を適用し、供給ロー
ルに導入した後、延伸ロールに導入した。この際、供給
ロールの温度を60℃とし、延伸ロールの温度を90℃
とし、延伸比を55.6%とした。そして、熱延伸後の
繊維フリースを、115℃のヒートドラムに導入し、熱
固定を行って、生分解性不織布を得た。この生分解性不
織布の物性を表1に示した。
フリースを得た後に拡幅,熱延伸及び熱固定を行わない
他は、実施例1と同様にして不織布を得た。なお、繊維
フリースの空隙率は実施例1と同様で、83%であっ
た。この不織布の物性を表2に示した。
〜5に係る方法で得られた生分解性不織布は、本発明の
目的とする良好な伸縮性を持つものであった。特に、実
施例1〜3に係る方法は、各々、同一の繊維フリースを
用いて、延伸比のみを変更したものであり、延伸比を大
きくする方が、不織布の幅方向における伸縮性が大きく
なることが分かる。また、実施例4に係る方法において
は、延伸比は実施例1と同程度であるが、伸縮性が顕著
に向上している。これは、長繊維として、低融点生分解
性樹脂と高融点生分解性樹脂よりなる複合型長繊維を用
いているためと考えられる。一方、表2の結果から明ら
かなように、比較例1に係る方法は、繊維フリースを得
た後に、拡幅,熱延伸及び熱固定を施していないため、
繊維フリースをそのまま不織布としたものであり、本発
明の目的とする良好な伸縮性を持つ生分解性不織布とは
言えないものであった。更に、表1の結果から明らかな
ように、生分解性不織布の空隙率は、拡幅及び延伸前の
繊維フリースの空隙率よりも大きくなっていることが分
かる。
性樹脂よりなる長繊維で構成されると共に、長繊維相互
間が自己融着された融着区域を散点状に配置したもので
あり、且つ、以下の四条件を同時に満足するものであ
る。即ち、(i)不織布の幅方向の破断伸度が100%
以上であること、(ii)不織布の縦方向の破断伸度に対
する幅方向の破断伸度の比が3以上であること、(ii
i)不織布を幅方向に50%伸長した時の伸長回復率が
60%以上であること、(iv)不織布を幅方向に100
%伸長した時の伸長回復率が50%以上であることを満
足するものである。従って、幅方向に極めて大きな伸縮
性を発揮し、縦方向には伸縮性を殆ど発揮しない一方向
性の伸縮性を持つという効果を奏するものである。更
に、本発明に係る生分解性不織布は、空隙率が85%以
上であるので、通水性及び通液性に優れるという効果を
奏する。
方法は、生分解性樹脂よりなる長繊維を採用し、この長
繊維で構成された繊維フリースに、熱延伸及び熱固定を
施して、機械方向に再配列した長繊維を、その状態で良
好に固定するというものである。従って、この熱固定に
よって、長繊維が再配列した状態を良好に維持せしめら
れるので、得られた生分解性不織布に優れた伸縮性を与
えることができるという効果を奏する。
方法においては、熱延伸の前に、繊維フリースを所望に
より幅方向に拡幅するので、繊維フリースの縦方向に比
較的高い倍率で延伸しても、得られる生分解性不織布の
幅入りを少なくすることができると共に低目付化が可能
であるいう効果も奏する。更に、拡幅した後に熱延伸す
るので、繊維フリース中の空隙が小さくなるのを防止で
き、大きな空隙を持つ生分解性不織布が得られるという
効果も奏する。特に、本発明に係る方法によって、繊維
フリースの空隙率よりも、得られる生分解性不織布の空
隙率の方を大きくすれば、前記の効果を助長しうる。ま
た、この拡幅によって、得られた生分解性不織布は、拡
幅時の幅までは必然的に伸長しうるため、高い伸長性及
び伸長回復性を確保しうるという効果も奏する。
方法は、以上のような効果を奏するため、特に使い捨て
にされ大量に廃棄される医療衛生資材として用いるのに
適した生分解性不織布を合理的に提供でき、産業上有用
なものである。
フロー図である。
積層体の断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 生分解性樹脂よりなる長繊維が集積され
てなり、該長繊維相互間が自己融着されてなる融着区域
が、散点状に設けられてなり、且つ下記式(1)〜
(4)を同時に満足すると共に空隙率が85%以上であ
ることを特徴とする伸縮性に優れた生分解性不織布。 記 EC≧100% ………(1) EC/EM≧3 ………(2) EEC(50)≧60% ………(3) EEC(100)≧50% ………(4) (但し、ECは不織布の幅方向の破断伸度であり、EM
は不織布の縦方向の破断伸度であり、EEC(50)は
不織布を幅方向に50%伸長した時の伸長回復率であ
り、EEC(100)は不織布を幅方向に100%伸長
した時の伸長回復率である。) - 【請求項2】 下記の(i)〜(v)よりなる群から選
ばれた生分解性樹脂を用いる請求項1記載の伸縮性に優
れた生分解性不織布。 記 (i)ポリエチレンサクシネート。 (ii)エチレンサクシネートに、ブチレンサクシネー
ト,ブチレンアジペート或はブチレンセバケートを共重
合したポリエステルであって、エチレンサクシネートの
共重合量比が65モル%以上の共重合ポリエステル。 (iii)融点が100℃以上のポリ乳酸系重合体。 (iv)ポリブチレンサクシネート。 (v)ブチレンサクシネートに、エチレンサクシネー
ト,ブチレンアジペート或はブチレンセバケートを共重
合したポリエステルであって、ブチレンサクシネートの
共重合量比が65%以上の共重合ポリエステル。 - 【請求項3】 長繊維の繊度が15デニール以下である
請求項1又は2記載の伸縮性に優れた生分解性不織布。 - 【請求項4】 生分解性樹脂よりなる長繊維を、捕集コ
ンベアに堆積させて繊維ウェブを形成し、該繊維ウェブ
に部分的に熱を与えて、該長繊維相互間が自己融着され
た融着区域を、該繊維ウェブ中に散点状に設けてなる繊
維フリースを得た後、該繊維フリースを幅方向に拡幅率
0〜50%となるように拡幅した状態で、縦方向に該繊
維フリースを10〜80%の延伸比で熱延伸し、その
後、該生分解性樹脂の融点以下の温度で熱固定すること
を特徴とする伸縮性に優れた生分解性不織布の製造方
法。 - 【請求項5】 下記の(i)〜(v)よりなる群から選
ばれた生分解性樹脂を用いる請求項4記載の伸縮性に優
れた生分解性不織布の製造方法。 記 (i)ポリエチレンサクシネート。 (ii)エチレンサクシネートに、ブチレンサクシネー
ト,ブチレンアジペート或はブチレンセバケートを共重
合したポリエステルであって、エチレンサクシネートの
共重合量比が65モル%以上の共重合ポリエステル。 (iii)融点が100℃以上のポリ乳酸系重合体。 (iv)ポリブチレンサクシネート。 (v)ブチレンサクシネートに、エチレンサクシネー
ト,ブチレンアジペート或はブチレンセバケートを共重
合したポリエステルであって、ブチレンサクシネートの
共重合量比が65%以上の共重合ポリエステル。 - 【請求項6】 繊維フリースの空隙率よりも生分解性不
織布の空隙率の方が大きい請求項4又は5記載の伸縮性
に優れた生分解性不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15297297A JP3516291B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 伸縮性に優れた生分解性不織布の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15297297A JP3516291B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 伸縮性に優れた生分解性不織布の製造方法 |
Publications (2)
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