JP3597289B2 - 伸縮性素材及びその製造方法並びにそれを用いた製品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い弾性回復率で示される優れた伸縮性と共に優しい風合いを有していて、衛生用品、医用品、衣用品等の基材に好適なポリオレフィン系伸縮性素材及びその製造方法並びにそれを用いた製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、不織布、止着テープ等に伸縮性機能を付与する多くの試みがある。不織布においては、例えば、熱可塑性ポリウレタン繊維を用いるもの(特開昭59−157362号公報)、高捲縮性のポリエステル繊維をホットメルト型バインダー繊維で熱融着したもの(特開昭62−177269号公報)、ポリオレフィン系の高捲縮性複合繊維と他の有機繊維を混合して部分熱接着したもの(特開平4−65562号公報)、特定のポリプロピレン樹脂を溶融紡糸し、延伸、捲縮したもの(特開平5−71057号公報)等が開示されている。しかしながら、ポリウレタン繊維を用いた不織布は風合いがゴム様のベタツキ感を示し、且つ、黄変し易い、比重が大きいという好ましくない性質があり、ポリエステル繊維を用いたものは風合いが悪い(硬い)、伸縮性が劣る欠点がある。また、特開平4−65562号公報に記載のものは、捲縮と接着点間の変形による伸縮で伸縮率が小さく、伸張回復時間が長い。また、特開平5−71057号公報に記載のものも、不織布のモノフィラメント自身が伸縮性をもつものでなく、捲縮、交絡部によるもので、弾性回復の時間が長く伸縮性に劣る。
【0003】
また、止着テープにおいては、特開昭62−15304号公報、特開昭62−81477号公報、及び特開昭62−285969号公報では、中央部に伸縮性、両端の接着部に非伸縮性の素材を用いたテープが開示されている。また、接着部も伸縮性を有して剥離時に基材が伸びるに伴って粘着剤の量が薄くなり、無痛剥離のパップ剤、接着時の応力には保持力が有り、剥離時の(接着時より強い)応力では基材が伸び、その伸びに伴って粘着剤量が薄くなり、被着体の表面を損ねることなくきれいに除去出来るテープが開示されている。(通常、粘着剤による接着力はその塗布量に比例する)
【0004】
しかし、これらの伸縮性機能を付与された不織布又は止着テープである伸縮性素材は、大きな歪みの後も弾性回復できる伸縮性素材である場合には、小さな応力にも歪み、また、小さな応力では歪みができず大きな応力で歪みができる伸縮性素材である場合には、応力を除去しても弾性回復しない等の性質から、伸縮性不織布、止着テープの素材として要求を満たすに至っていない。
【0005】
従って、本発明の目的は、高い弾性回復率で示される優れた伸縮性と共に優しい風合いを有する伸縮性素材及びその製造方法並びにそれを用いた製品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、種々検討した結果、結晶性ポリオレフィン樹脂を主成分とする樹脂組成物のみを用いて、特定の成形条件でフィルム状又はフィラメント状に成形することにより、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0007】
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、結晶性ポリオレフィン樹脂を主成分とする結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形したフィルム又はフィラメントからなり、第1降伏点が13%歪み以内にあり、30%歪み時の応力が第1降伏点の応力の130%以下であり、50%伸張の際の弾性回復率が80%以上であり、上記結晶性ポリオレフィン樹脂が結晶性ポリプロピレン樹脂であることを特徴とする伸縮性素材を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、上記伸縮性素材の製造方法であって、上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形する際の成形条件が、(1/メルトフローレート)×ドラフト比>10であり、溶融成形することにより得られた伸縮性素材に更に熱処理を施し、該熱処理の温度は、50℃〜樹脂の融点より10℃低い温度であり、時間は、0.5〜600秒であることを特徴とする伸縮性素材の製造方法を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、フィラメントを積繊し、部分接着した不織布において、該フィラメントとして、上記伸縮性素材であるフィラメントを用いることを特徴とする伸縮性不織布を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、シート状基材の表面の一部又は全部に、接着剤層を設けた接着テープにおいて、該シート状基材として、上記伸縮性素材であるフィルム又は上記伸縮性不織布を用いることを特徴とする伸縮性接着テープを提供するものである。
【0011】
なお、本発明において使用する「第1降伏点」、「第2降伏点」及び「破断点」の定義について、図面を参照して説明する。ここで、図1は、本発明の伸縮性素材であるフィルム又はフィラメントをテンシロン引張試験機で引張ったときの応力/歪み曲線のグラフである。
【0012】
本発明において、「第1降伏点」とは、図1に示す応力/歪み曲線のグラフにおける点a、b、c、d、e、f、g、h、iのうちのc点をいう。
また、本発明において、「第2降伏点」とは、図1に示す応力/歪み曲線のグラフにおける点a、b、c、d、e、f、g、h、iのうちのf点をいう。
また、本発明において、「破断点」とは、図1に示す応力/歪み曲線のグラフにおける点a、b、c、d、e、f、g、h、iのうちのi点をいう。
上記c点が明瞭に現れない場合は、b点の接線とd点の接線との交点をc点とする。尚、このとき、b点は3%歪み、d点は30%歪みの位置とする。
【0013】
また、本発明において、「50%伸張の際の弾性回復率(κ)」とは、サンプル長さを15cmとし、テンシロン引張試験機を用いて、つかみ間10cm、引張速度10cm/分で、つかみ間15cmまで伸張し、すぐに戻り速度10cm/分で戻し、応力0の時のつかみ間長さ(L)を測定し、下記式によって算出した値をいう。
κ=〔(15−L)/5〕×100(%)
【0014】
本発明の伸縮性素材は、一定の応力以上から伸縮性が発現し、一定の伸張の際の弾性回復率が高い点にあり、更に、架橋剤等の特殊な添加物を含まないポリオレフィン樹脂の組成物で(成形条件によって)機能(伸縮性)を発現させるため、安全性に優れ、熱融着加工(溶融成形)が容易で生産性に優れ、乾湿弾性率の差が少なく風合いに優れている点を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、先ず本発明の伸縮性素材について詳述する。
本発明の伸縮性素材に用いられる結晶性ポリオレフィン樹脂組成物の主成分である結晶性ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレン樹脂が用いられる。
【0016】
上記結晶性ポリオレフィン樹脂の(曲げ)弾性率は、好ましくは10000kg/cm2以上、更に好ましくは13000kg/cm2以上、最も好ましくは15000kg/cm2以上である。特に、ポリプロピレン系樹脂(プロピレンを主成分とするホモポリマー)の場合には11000kg/cm2以上であるのが好ましい。ここで、上記(曲げ)弾性率が10000kg/cm2より小さいと、フィルム、フィラメント自身の伸縮性が乏しくなる。なお、本発明において、「(曲げ)弾性率」とは、JIS K 6758に準拠して測定した値をいう。
【0017】
また、上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物には、通常フィルム、フィラメント等に用いられる添加剤、例えば、艶消し剤、耐熱剤、耐光剤、顔料等を本発明の効果が損なわれない範囲であれば、必要に応じて添加することができる。
【0018】
本発明の伸縮性素材は、上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形したフィルム又はフィラメントからなるものである。
【0019】
上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形することにより得られた本発明の伸縮性素材は、第1降伏点が13%歪み以内、好ましくは3〜10%歪みにあり、30%歪み時の応力が第1降伏点の応力の130%以下、好ましくは90〜120%であり、50%伸張の際の弾性回復率が80%以上、好ましくは90〜100%である。
ここで、上記第1降伏点が13%歪みを超えたところにあると、低い応力で歪みが生じ、形状保持性が悪くなる。
また、上記の30%歪み時の応力が第1降伏点の応力の130%を超えると、伸縮領域(例えば0〜50%歪み)での伸張に要する力が大きくなりすぎる。
また、上記の50%伸張の際の弾性回復率が80%未満であると、伸縮性が不充分となる。
【0020】
また、本発明の伸縮性素材のメルトフローレートは、好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、最も好ましくは5以下である。
ここで、上記メルトフローレートが15より大きいと、フィルム、フィラメント自身の引張強度が小さくなる。
なお、本発明において、「メルトフローレート」(以降、「MFR」と称する)とは、ASTM D 1238に準拠して測定した値であり、ポリプロピレン樹脂を用いる場合は230℃、2.16Kgfで測定した値をいう(単位;g/10分)。
【0021】
特に、本発明の伸縮性素材は、結晶配向性及び得られたフィルム、フィラメントの引張り強度の点から、ポリプロピレン樹脂を主成分とする結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形したものであって、MFRが15以下のものであることが好ましい。
【0022】
本発明の伸縮性素材であるフィルムは、弱い(小さい)応力には歪みが生じず(変形せず)一定の応力で歪み、且つ高い弾性回復率を有しているため、接着テープのテープ基材に用いるのが好ましく、該フィルムを用いることにより、一定応力までテープ伸張による被着体とのズレが生じないため接着性がよく、フィット性、繰り返し止着/剥離性に優れた接着テープを提供することができる。
【0023】
また、本発明の伸縮性素材であるフィラメントは、弱い(小さい)応力には歪みが生じず(変形せず)一定の応力で歪み、且つ高い弾性回復率を有しているため、不織布基材に用いるのが好ましく、該フィラメントを用いることにより、風合い、肌触り、装着感等の優れた製品を提供することができる。
【0024】
また、本発明の伸縮性素材であるフィルム、フィラメントは、上記テープ基材、上記不織布基材に限らず、例えば、フィルムの場合には、1〜50mm幅にスリットして、またフィラメントの場合には、モノフィラメント紡糸法により500〜2000デニールのフィラメントを得て、非伸縮性素材からなる吸収性物品等の部分伸縮構成(ギャザー等)における伸縮性素材として用いることができる。
【0025】
次に、本発明の伸縮性素材の製造方法について説明する。
本発明の伸縮性素材の製造方法は、上述した本発明の伸縮性素材を製造する方法であって、上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形する際に、特定の成形条件を有する方法である。
【0026】
本発明の伸縮性素材に、上記の伸縮特性(即ち、第1降伏点が13%歪み以内にあり、30%歪み時の応力が第1降伏点の応力の130%以下であり、50%伸張の際の弾性回復率が80%以上であること)を発現させるための条件は、上記結晶性ポリオレフィン樹脂のMFRと溶融成形時のドラフト比(以降、「DR」と称する)とにより規定され、該MFRが大きな樹脂程DRも大きくする必要がある。即ち、MFRとDRとが次の特定の関係にあることが条件となり、この条件は、上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形する際の成形条件とすることにより達成できる。
【0027】
即ち、上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形する際の成形条件は、フィルムを成形する場合には、(1/MFR)×DR>10、好ましくは(1/MFR)×DR>20、更に好ましくは(1/MFR)×DR>30であり、またフィラメントを成形する場合には、(1/MFR)×DR>10、好ましくは(1/MFR)×DR>30、更に好ましくは(1/MFR)×DR>50である。
ここで、(1/MFR)×DRが10以下であると、結晶配向性が劣り、フィルム、フィラメントの弾性回復率が低くなる。
なお、本発明において、「DR」(ドラフト比)とは、(伸縮性素材の)引き取り速度/ダイから押し出される樹脂の線速度をいう。
【0028】
また、上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形することにより得られた伸縮性素材は、より優れた伸縮性を発現させる点から、更に熱処理(以降、「熱処理−1」と称する)を施す。
【0029】
本発明の伸縮性素材であるフィルム又はフィラメントの製造方法を、以下別個に説明する。
先ず、本発明の伸縮性素材であるフィルムを製造するには、従来から熱可塑性樹脂フィルム成形法として知られているインフレーション成形法、Tダイ法等による溶融成形により実施することができる。
【0030】
上記溶融成形の成形条件は、例えば、上記インフレーション成形法を用いた場合には、(1/MFR)×DR>10であることに加えて、DRが好ましくは20以上、更に好ましくは30以上であり、ブロー比(以降、「BR」と称す)が好ましくは1.2〜0.7、更に好ましくは1.1〜0.8であり、フィルム引き取り速度が好ましくは5〜100m/分、更に好ましくは10〜50m/分であり、成形温度が融点より好ましくは30〜100℃高い温度、更に好ましくは50〜80℃高い温度である。
なお、本発明において、「BR」(ブロー比)とは、成形されたフィルム径/ダイリップ(樹脂吐出部)径をいう。
【0031】
上述のようにして得られた上記フィルムには、より優れた伸縮性を発現させる点から、更に「熱処理−1」を施して、より結晶を成長させる。
ここで、上記「熱処理−1」の温度は、50℃〜樹脂の融点(mp)より10℃低い温度であり、時間は、0.5〜600秒であり、張力は、フィルムが変形(伸びたり縮んだり)しない張力であるのが好ましい。
また、(1/MFR)×DR=10〜20と小さい場合には、この「熱処理−1」が伸縮性発現に特に有効である。
【0032】
また、上記フィルムには、更に延伸処理を施してもよい。該延伸処理を施せば、フィルム自身の伸縮性が一時固定されるため、切断、積繊等を行なうのが容易になる。
【0033】
上記延伸処理を施す際の延伸倍率は、好ましくは10〜100%(延伸前の長さ100に対し延伸後の長さ110〜200)、更に好ましくは20〜80%である。該延伸倍率が10%未満では実質延伸の効果発現が少なく、100%を超えると第2降伏点を超え、後記の「熱処理−3」による加熱収縮率が小さくなる場合がある。
【0034】
上記延伸処理は、ロール延伸機等の通常の延伸装置を用いて行うことができる。
また、上記延伸処理は、通常、熱延伸により行われ、本発明においては、延伸温度を50℃以下とすることが好ましい。次いで、延伸した状態をセットする為、熱処理(以降、「熱処理−2」と称する)される。該「熱処理−2」されたフィルムは、各々用途によって加工されるが、この加工の前又は後で、更に熱処理(以降、「熱処理−3」と称する)されて、延伸状態を解除することにより、フィルム自身に伸縮性が発現する。また、「熱処理−3」の加熱方法によって、フィルムの伸縮性を部分的に発現させることもできる。
【0035】
ここで、上記延伸温度、上記熱処理、及び上記結晶性ポリオレフィン樹脂の融点(mp)それぞれの温度は、下記式を満足する関係にあるのが好ましい。
「延伸温度」<「熱処理−1」≦「熱処理−2」≦「熱処理−3」、且つ
「熱処理−3」<樹脂のmp(樹脂がブレンド系の場合は低い樹脂のmp)
【0036】
次に、本発明の伸縮性素材であるフィラメントを製造するには、ロングスピン法、モノフィラメント法等の通常用いられる溶融成形(溶融紡糸)による方法により実施することができる。
上記フィラメントは、溶融紡糸装置を用いて溶融成形を行なうことにより得ることができる。
【0037】
上記溶融成形の成形条件は、例えば、ロングスピン法を用いた場合には、(1/MFR)×DR>10であることに加えて、通常、口金径(ノズル径)0.2〜1.5mm、穴数200〜1000のダイを用い、成形温度が樹脂の融点より好ましくは40〜180℃高い温度、更に好ましくは60〜130℃高い温度であり、DRが好ましくは30以上、更に好ましくは50以上であり、引き取り速度が好ましくは20〜200m/分、更に好ましくは30/150m/分である。
【0038】
上述のようにして得られた上記フィラメントは、長繊維の状態であり、不織布にする場合には、そのまま所定の長さに切断されて単繊維の状態とされる。
【0039】
また、上記フィラメントは、より優れた伸縮性を発現させる点から、更に「熱処理−1」を施して、より結晶を成長させる。
ここで、上記「熱処理−1」の温度は、50℃〜樹脂のmpより10℃低い温度であり、時間は、0.5〜600秒であり、張力は、フィラメントが変形(伸びたり)しない張力であるのが好ましい。
また、(1/MFR)×DR=10〜30と小さい場合には、この「熱処理−1」が伸縮性発現に特に有効である。
【0040】
また、上記フィラメントを不織布にする場合には、上記フィラメントに、必要に応じて捲縮処理を施してもよい。この捲縮処理は、上記フィラメントを所定の長さに切断する前に施される。該捲縮処理の方法は、特に制限されず、通常の不織布製造工程で行う捲縮装置によって行うことができる。該捲縮処理を施せば、モノフィラメント自身の伸縮性と合まって、不織布の伸縮性(弾性回復率)が増すと共に伸縮挙動(伸縮力等)の調整範囲が広げられる。
【0041】
また、上記フィラメントには、所定の長さに切断する前に、必要に応じて延伸処理を施してもよい。該延伸処理を施せば、フィラメント自身の伸縮性が一時固定されるため、切断、積繊等を行なうのが容易になる。
【0042】
上記延伸処理を施す際の延伸倍率は、好ましくは10〜100%(延伸前の長さ100に対し延伸後の長さ110〜200)、更に好ましくは20〜80%である。該延伸倍率が10%未満では実質延伸の効果発現が少なく、100%を超えると第2降伏点を超え、後記の「熱処理−3」による加熱収縮率が小さくなる場合がある。
【0043】
上記延伸処理は、ロール延伸機等の通常の延伸装置を用いて行うことができる。
また、上記延伸処理は、通常、熱延伸により行われ、本発明においては、延伸温度を50℃以下とすることが好ましい。次いで、延伸した状態をセットする為、熱処理(以降、「熱処理−2」と称する)される。該「熱処理−2」された長繊維の状態のフィラメントは所定の長さに切断して短繊維の状態とされ、積繊して部分接着されるが、この接着の前又は後で、更に熱処理(以降「熱処理−3」と称する)されて、延伸状態を解除することにより、フィラメント自身に伸縮性が発現する。また、「熱処理−3」の加熱方法によってフィラメントの伸縮性を部分的に発現させることもできる。
【0044】
ここで、上記延伸温度、上記熱処理、及び上記結晶性ポリオレフィン樹脂の融点(mp)それぞれの温度は、下記式を満足する関係にあるのが好ましい。
「延伸温度」<「熱処理−1」≦「熱処理−2」≦「熱処理−3」、且つ
「熱処理−3」<樹脂のmp(樹脂がブレンド系の場合は低い樹脂のmp)
【0045】
次に、本発明の伸縮性不織布について詳述する。
本発明の伸縮性不織布は、フィラメントを積繊し、部分接着した不織布において、該フィラメントとして、上述した本発明の伸縮性素材であるフィラメントを用いるものである。
本発明の伸縮性不織布における上記フィラメントは、フラットなフィラメント(単繊維の状態のフィラメント)に限定されず、通常用いられている異形、中空、分割等の複合繊維を単独で又は2種以上を混合して用いることもできる。
【0046】
単繊維の状態の上記フィラメントの長さは特に制限されないが、通常は10〜100mm、好ましくは20〜60mmである。
また、本発明の伸縮性不織布においては、上記単繊維の状態のフィラメントのみでなく、100mmより長い長繊維の状態のフィラメントをブレンドして用いることもできる。該長繊維の状態のフィラメントをブレンドすることにより、部分接着点密度を下げることができ、風合いが向上するため有効である。
【0047】
上記フィラメントの積繊の方法は、カード機や気流式ランダムウエバー等の公知の方法が利用でき、更にクロスラッパーを用いてクロスラッパーウエブとする方法でもよい。
【0048】
本発明の伸縮性不織布は、上記フィラメントを積繊した後、部分接着して得ることができる。
上記部分接着の方法は特に制限されないが、風合い、伸縮性、コストの点から、熱融着による方法が好ましい。該熱融着の方法としては、一般に行われている熱エンボス法、超音波による方法等が用いられる。
【0049】
また、上記部分接着のパターンは特に制限されず、一般の不織布と同様に、布面上に分布する点状に接着され、必要(引張)強度、風合い等に応じて任意に決められる。
この際、上記部分接着の接着点の1点の面積は、0.05〜5mm2 であるのが好ましく、また、接着点の合計面積は、接着前全面積の10〜40%であるのが好ましい。上記接着点の1点の面積が0.05mm2 より小さいか又は上記合計面積が10%より狭いと(引張)強度が弱くなる場合があり、上記接着点の1点の面積が5mm2 より大きいか又は上記合計面積が40%より広いと風合いが悪くなる場合がある。
【0050】
本発明の伸縮性不織布に用いられる上記フィラメントの太さは、該不織布の柔軟性、風合いの点から細い程好ましく、特に好ましくは3デニール以下であり、その下限には特に制限されないが、現在の実生産可能なフィラメントの太さは0.1デニール位である。
【0051】
本発明の伸縮性不織布の目付けは、10〜500g/m2 であることが好ましく、20〜300g/m2 であることが特に好ましい。上記目付けが10g/m2 より少ないと、前記部分接着の好ましい条件範囲に入っていても、不織布の(引張)強度が弱くなり、弾性回復率が低下する場合があり、500g/m2 を超えると、風合いが悪くなる場合がある。
【0052】
また、本発明の伸縮性不織布は、種々の製品、例えば、吸収性物品、マスク、包帯、衣料等に用いることができる。
上記吸収性物品に用いる場合には、表面材、吸収体及び裏面材からなる吸収性物品においては、表面材、吸収体及び/又は裏面材の一部又は全部に使用され、上記の特性を有する本発明の伸縮性不織布により、変形に即時追随して伸縮するため、フィット性に優れ、ポリウレタン、ポリアミド等の吸湿性樹脂に比して、ポリオレフィン特有の乾湿弾性率差のない特性と合まって、良好な風合いの製品となる。
また、上記マスク又は包帯に用いる場合には、本発明の伸縮性不織布のみで使用され、又は本発明の伸縮性不織布と伸縮性を要しない部分に通常の不織布、織布等とが組合わせて使用され、良好な風合いと動きに追随したフィット性に優れた製品となる。
また、上記衣料に用いる場合には、特に裏地に用いられ、伸縮性を有するため、該衣料全体の型崩れがなく、フィット性、肌触りの優れた製品となる。
【0053】
次に、本発明の伸縮性接着テープについて詳述する。
本発明の伸縮性接着テープは、シート状基材の表面の一部又は全部に、接着剤層を設けた接着テープにおいて、該シート状基材として、上述した本発明の伸縮性素材であるフィルム又は本発明の伸縮性不織布を用いるものである。
上記接着剤層に用いられる接着剤の種類や使用量は、種々の用途に応じて任意である。
【0054】
本発明の伸縮性接着テープは、吸収性物品の裏面材や防水衣の表面材等に用いられ、優しいフィット性、防漏性に優れた製品とすることができる。
【0055】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明は、これらの実施例により制限されない。
【0056】
〔実施例1〜3、及び比較例1〜3〕
ポリオレフィン樹脂を用い、サーキュラーダイD−1;ダイリップ径200mm、ダイリップクリアランス1mm、又はD−2;ダイリップ径200mm、ダイリップクリアランス2mmを取り付けた50mm単軸押出機(L/D:28)にて、各成形条件でチューブを成形、一端を切開して1枚のフィルムを得た。
このフィルムを紙管に巻き、熱オーブン中に入れ、各条件で「熱処理−1」を施した。
得られたフィルムの物性を、樹脂、成形条件と共に下記〔表1〕に示す。因に、従来の代表的な伸縮性素材である天然ゴム、合成ゴム等の架橋ゴムの伸縮性については、第1降伏点を示さず、30%歪み時の応力は10%歪み時の応力の250〜300%であり、また代表的な熱可塑性エラストマーであるウレタンエラストマーの伸縮性については、同200〜250%である。
【0057】
なお、各種特性の測定方法及び評価基準は、次の方法又は基準により実施した。
・樹脂の融点;パーキンエルマー社製示差走差型熱量計DSC−7型を用い、昇温速度5℃/分で測定した融解吸熱曲線の極値を与える温度を融点(mp)とした。
・メルトフローレート(MFR);前述した通り、ASTM D 1238に準拠して測定した値であり、ポリエチレン樹脂を用いる場合は190℃、2.16Kgfで測定した値をいい、ポリプロピレン樹脂を用いる場合は230℃、2.16Kgfで測定した値をいう(単位;g/10分)。
【0058】
・ドラフト比(DR);前述した通り、(フィルム又はフィラメントの)引き取り速度/ダイから押し出される樹脂の線速度の値である。
・ブロー比(BR);前述した通り、成形されたフィルム径/ダイリップ(樹脂吐出部)径をいう。
・曲げ弾性率;前述した通り、JIS K 6758に準拠した。
【0059】
・弾性回復率(κ);前述した通り、サンプル長さを15cmとし、東洋ボールドウイン社製テンシロンUCT−100引張試験機を用いて、つかみ間10cm、引張速度10cm/分で、つかみ間15cmまで伸張し、すぐに戻り速度10cm/分で戻し、応力0の時のつかみ間長さ(L)を測定し、下記式によって算出した値をいう。
κ=〔(15−L)/5〕×100(%)
・第1降伏点の応力及び歪み;東洋ボールドウイン社製テンシロンUCT−100を用い、長さ10cmの試料をつかみ間5cm、引張速度5cm/分で測定したときの引張応力/歪み曲線のグラフから、第1降伏点(図1のc点)を決定し、その点における応力及び歪みを求めた。
【0060】
【表1】
【0061】
〔実施例4,5、及び比較例4,5〕
ポリプロピレン樹脂を用い、押出機からギヤポンプを通して溶融樹脂を供給し、穴径0.2mm、穴数200の紡糸口金(D−3)または穴径0.3mm、穴数200の紡糸口金(D−4)から吐出空冷で紡糸した。その後、0.02g/デニールの張力をかけ、「熱処理−1」を施してフィラメントを得た。得られたフィラメントの物性を、樹脂、成形条件と共に下記〔表2〕に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
〔実施例6,7、及び比較例6,7〕
実施例4,5、及び比較例4,5で得られた上記フィラメントをそのまま、又は延伸処理し、長さ51mmに切断して短繊維を得た。この際、延伸処理は、ロール延伸機を用いて50℃で搬送速度20m/分で50%延伸し、「熱処理−2」を145℃で、10秒施した。切断して得られた上記短繊維は、フラットカードにより目付け30g/m2 のウエブを作成した。次いで、このウエブを熱エンボスロールに通した。この際、エンボスロールによる処理は、径1mm、高さ6mmの円柱が各円柱間隔が2mmでロール回転方向に斜め(45度)に点在する鉄製ロールを表面温度170℃で、バックロール(ペーパーロール)との線圧30Kg/cm、搬送速度25m/分で行った。その後、「熱処理−3」を1分間150℃のオーブン中、張力フリーで行うことにより、不織布を得た。得られた不織布の物性(不織布強力、弾性回復率、及び風合い)を、成形条件と共に下記〔表3〕に示す。
【0064】
なお、不織布強力の測定方法及び風合いの評価基準を下記に示す。
・不織布強力(縦方向);東洋ボールドウイン社製テンシロンUCT−100を用いJIS L 1096に準じ、幅5cm、つかみ間隔10cm、引張速度10cm/分で測定した(単位;kg/5cm幅)。
・風合い;10人のパネラーによる官能試験を行い、下記基準で評価した。
○:10人全員が風合いが良好と判断
△:5〜9人が風合いが良いと判断
×:5人以上が風合いが悪いと判断
【0065】
【表3】
【0066】
〔実施例8,9、及び比較例8,9〕
実施例1,3、及び比較例1,3で得られたフィルムをテープ基材フィルムに用い、通常のオムツ用テープ仕様にて、表面処理、背面処理、粘着剤塗布を行いファスニングテープを製造した。このテープを取り付けた使い捨てオムツを10人のモニターに使用させて、下記評価基準に従って、再止着/剥離性、止着伸縮性、フィット性、及び着用者の運動性の評価を行った。その結果を下記〔表4〕に示す。
【0067】
【表4】
【0068】
【本発明の効果】
本発明の伸縮性素材は、優れた伸縮性を有し、特に一定の応力以上で伸縮し、30%歪み時の応力/第1降伏点の応力×100≦130%と低く、且つ弾性回復率が高く、優しい風合いを有し、更に接着剤等を要しない安価で生産性の高いものである。
また、本発明の伸縮性素材の製造方法によれば、従来のゴム等の伸縮性素材に比べて、上記の伸縮特性、良好な風合い、人体への安全性を有し、且つ、熱融着可能な生産性の高い伸縮性素材を得ることができる。
また、本発明の伸縮性不織布は、上記伸縮性素材の伸縮特性が生かされ、吸収性物品、衣料等に用いられ、優しいフィット性、快適な装着感を与えるものである。
また、本発明の伸縮性接着テープは、上記伸縮性素材の伸縮特性が生かされ、優れた接着性、フィット性、繰り返し止着/剥離性を与えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の伸縮性素材であるフィルム又はフィラメントをテンシロン引張試験機で引張ったときの応力/歪み曲線のグラフである。
【符号の説明】
c 第1降伏点
f 第2降伏点
i 破断点
Claims (5)
- 結晶性ポリオレフィン樹脂を主成分とする結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形したフィルム又はフィラメントからなり、第1降伏点が13%歪み以内にあり、30%歪み時の応力が第1降伏点の応力の130%以下であり、50%伸張の際の弾性回復率が80%以上であり、上記結晶性ポリオレフィン樹脂が結晶性ポリプロピレン樹脂であることを特徴とする伸縮性素材。
- メルトフローレートが15以下である請求項1記載の伸縮性素材。
- 請求項1又は2記載の伸縮性素材の製造方法であって、上記結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形する際の成形条件が、(1/メルトフローレート)×ドラフト比>10であり、
溶融成形することにより得られた伸縮性素材に更に熱処理を施し、該熱処理の温度は、50℃〜樹脂の融点より10℃低い温度であり、時間は、0.5〜600秒であることを特徴とする伸縮性素材の製造方法。 - フィラメントを積繊し、部分接着した不織布において、該フィラメントとして、請求項1又は2記載の伸縮性素材であるフィラメントを用いることを特徴とする伸縮性不織布。
- シート状基材の表面の一部又は全部に、接着剤層を設けた接着テープにおいて、該シート状基材として、請求項1若しくは2記載の伸縮性素材であるフィルム又は請求項4記載の伸縮性不織布を用いることを特徴とする伸縮性接着テープ。
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