JP2002241771A - 硫黄化合物の低減方法及びその装置 - Google Patents

硫黄化合物の低減方法及びその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度の硫黄化合物を効率よく燃焼させ、未
燃分や他の反応物を生成しない硫黄化合物の低減装置及
びその装置を提供すること。 【解決手段】 炭素質原料をガス化するときに発生する
ガスに含有する硫黄化合物から高濃度硫黄化合物ガスを
脱硫化硫黄装置19にて脱離させている。この高濃度硫
黄化合物ガスは、硫化水素燃焼装置33で所定の空気比
で燃焼させる。この硫化水素燃焼装置33で燃焼させた
燃焼ガスは、冷却手段としての熱交換ボイラ35によっ
て冷却される。これにより、燃焼ガスを熱交換ボイラ3
5で所定の温度まで急速に冷却することにより不要ガス
の発生する温度領域を短時間で通過させることができる
ので、不要ガスの発生を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭に代表される
固定炭素質原料をガス化する際に発生する硫黄化合物を
低減する硫黄化合物の低減方法及びその装置に係り、特
に、固体炭素質原料をガス化して得られるガス中に含ま
れる硫黄化合物を処理した後に脱離することにより得ら
れる高濃度硫黄化合物ガスを所定の空気比で燃焼させた
後に硫黄化合物を除去する硫黄化合物の低減方法及びそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭をガス化するガス化炉として
は、固定層、流動層、気流層等の各種の燃焼方式のもの
が提案されている。これらの方式の中において気流層を
採用したガス化炉は、上記原料を微粉にし、酸素や空気
等の酸化剤とともに原料灰の融点以上の温度(例えば、
約1300〜1600℃)となっている炉内に供給して
ガス化させるため、(i) 他の方式に比較しガス化効率が
高い、 (ii) 適用炭種が広い、(iii) 環境適合性が優れ
ている等の特徴を有している。したがって、この気流層
を採用したガス化炉による石炭ガス化法は、合成ガス、
複合発電、燃料電池等の燃焼及び原料製造に適している
ため、国内外で開発が進められている。
【0003】ところで、石炭等の原料中には、周知のと
おり、硫黄(化学記号「S」)が含まれている。この原
料中に含まれる硫黄は、ガス化にすることによって、そ
のほとんどが硫化水素(HS)となり、さらに一部は
硫化カルボニル(COS)に変換される。これらの硫黄
化合物の濃度は、当然、原料の石炭中の硫黄の含有量で
支配される。ガス化された生成ガスの中における前記硫
黄化合物の濃度は、一般に、数100から数1000
〔ppm〕である。したがって、石炭等の原料のガス化に
よって生成したガスを、合成ガス、複合発電、燃焼電池
等の燃料及び原料として用いるときは、環境保全の観点
により、生成ガスから上記硫黄化合物を除去する必要が
ある。
【0004】この硫黄化合物の除去方法には、従前によ
り、乾式法と、湿式法が提案されている。前者の乾式法
は、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)などの金属酸化物
に、硫化水素(HS)を反応させた後、酸素含有ガス
で硫化水素(HS)を酸化させるとともに金属酸化物
として再生するようにした方法である。しかしながら、
この乾式法は、吸収剤が粉化する欠点があり実用化には
至っていない。一方、後者の湿式法は、従来、石油化学
プロセスで開発されたものであって、アルカノールアミ
ン吸収液などを用いて硫化水素(HS)を吸収させた
後、この液を別の処理装置に導いて減圧、加熱して硫化
水素(HS)を脱離させ、しかる後、クラウス反応に
より単体の硫黄(S)として回収するようにした方法で
ある。
【0005】さて、石炭ガス化により発生した硫黄化合
物の処理方法としては、上述したような実績のある湿式
法を採用するほうが信頼性が高くなることは、容易に想
像がつく。
【0006】ところが、クラウス法によって回収される
単体の硫黄は、市場が低迷していることと、危険物であ
ることなどの理由により、石炭ガス化法により発生する
硫黄化合物を除去する処理方法としては適切ではない。
【0007】そこで、考えられるのは、石炭ガス化によ
り発生する硫黄化合物を、最終的に、石膏(CaS
)の形にして回収すれば、市場性も高く、危険物で
はないため、特に石炭ガス化複合発電のように多量に石
炭を処理するプラントでは好ましいといえる。
【0008】従来、石膏として回収する方法としては、
脱離した数10%の高濃度の硫化水素(HS)含有ガ
スを酸化し亜硫酸ガス(SO)にして、この亜硫酸ガ
ス(SO)を石灰石石膏法脱硫装置に代表される脱硫
装置に導き処理する方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の石膏を回収する方法では、次のような問題点が
あった。上記従来の方法において各処理工程における反
応式を挙げることにする。まず、硫化水素(HS)を
燃焼させたときの反応式は次の数式1に示すようにな
る。 HS +(3/2)O → SO + HO ………〔数1〕
【0010】また、燃焼空気が不足した場合、すなわち
硫化水素(HS)が燃焼して酸素(O)がなくなる
と、残存した硫化水素(HS)と新たに生成した二酸
化硫黄ガス(SO)とが反応して固体の硫黄(S)を
生成する様子を次の数式2に示す。 2HS + SO → 3S + 2HO ………〔数2〕
【0011】さらに、過剰酸素(O)の状態下で二酸
化硫黄ガス(SO)が燃焼すると、三酸化硫黄(SO
)が生成されることを数式3に示す。 SO + (1/2)O → SO ………〔数3〕
【0012】また、このようにして生成された三酸化硫
黄(SO)が、約300〔℃〕以下では水と急激な熱
反応により微細な硫酸ミスト(HSO)になってし
まうことを次の数式4に示す。 SO + HO → HSO ………〔数4〕
【0013】上述した反応式を参照しながら説明する
と、石膏として回収するためには、硫化水素(HS)
を二酸化硫黄ガス(SO)へ酸化させることが必要で
ある(数式1参照)。
【0014】しかしながら、燃焼空気が不足した場合に
は、残存した硫化水素(HS)と新たに生成した二酸
化硫黄ガス(SO)とが反応して固体の硫黄(S)を
生成することになる(数式2参照)。なお、数式1の反
応は速く、数式2の反応は遅い。
【0015】上述した数式1や数式2の反応式で示すよ
うな反応によって得られた二酸化硫黄ガス(SO)や
単体の硫黄(S)、さらに未反応の硫化硫黄(HS)
からなるガスが、本燃焼炉の下流に設置されている石灰
石石膏脱硫装置で用いる吸収液の石灰石スラリに触れた
場合、二酸化硫黄ガス(SO)は石灰石スラリに反応
して吸収されるものの、硫化硫黄(HS)や硫黄
(S)とは反応しないことになり、これらは石灰石石膏
脱硫装置から排出されることになり、環境上好ましくな
い。
【0016】また、数式3に示す反応式による反応で生
成された三酸化硫黄(SO)は、約300〔℃〕以下
では水と急激な熱反応により、微細な硫酸ミスト(H
SO )になるため(数式4参照)、排ガスの気流に乗
って石灰石石膏法では十分に回収されずに大気に放出さ
れることになり、上述同様に、環境上好ましくない。特
に、この硫酸(HSO)ミストは、強酸であって材
料を腐食するため、格別の配慮をする必要がある。
【0017】本発明は、上述した従来の問題点を解消
し、高濃度の硫黄化合物を効率よく燃焼させ、未燃分や
他の反応物を生成しない硫黄化合物の低減装置及びその
装置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、1以上の空
気比でかつ低い残酸素濃度で硫化水素を高温で燃焼させ
た後に、ごく短時間に急激に該燃焼ガスを不要ガスが発
生することがない所定温度まで冷却し、このガスを好ま
しくは酸素濃度を増加させて所定の温度よりさらに低い
温度以下に冷却することにより達成される。
【0019】このような目的を達成できる理由につい
て、図6及び図7を参照して説明する。図6は二酸化硫
黄ガスから三酸化硫黄の生成量の関係を示す特性図であ
り、横軸には燃焼温度〔℃〕が、縦軸には三酸化硫黄の
発生量〔ppm〕がそれぞれ示されている。また、図7
は、硫化硫黄(HS)を炉で燃焼させたときに、ガス
温度が300〔℃〕以下になる炉の出口において三酸化
硫黄(SO)の濃度を測定した結果を示す特性図であ
り、横軸には燃焼温度〔℃〕が、縦軸には三酸化硫黄の
発生量〔ppm〕がそれぞれ示されている。
【0020】図6において、電気炉内温度を一定にした
電気炉に二酸化硫黄ガス(SO)と酸素(O)を供
給し、さらに反応後の三酸化硫黄(SO)の濃度を測
定した結果、800〔℃〕付近における三酸化硫黄(S
)の生成量が最も高く、酸素(O)濃度を高くす
るほどその生成量が高くなることがわかる。また、12
00〔℃〕以上では三酸化硫黄(SO)の生成量が少
なく、400〔℃〕以下でも三酸化硫黄(SO)の生
成量はほぼ皆無となることがわかる。
【0021】したがって、本発明では硫化水素(H
S)を三酸化硫黄(SO)の発生がほとんどない1
200〔℃〕以上の高温で空気比を1以上で燃焼させ、
次に該燃焼ガスを熱交換もしくはガスの注入によって三
酸化硫黄(SO)の発生量が多い温度域(1200
〔℃〕〜400〔℃〕)を極短時間で冷却し、好ましく
は400〔℃〕以下まで冷却させることにより、三酸化
硫黄(SO)の発生を抑制させている。
【0022】また、本発明者らの実験によると、酸素
(O)過剰で硫化水素(HS)を高温で燃焼させる
と、硫化水素(HS)の酸化を促進されるものの、図
7に示すように、三酸化硫黄(SO)の生成量を増加
することがわかっている。生成された三酸化硫黄(SO
)含有ガスは、水スプレイで冷却すると、含有ガス中
の水蒸気分圧が増加する。したがって、当該ガスが露点
以下の温度に急激に冷却されると、水蒸気分圧が高いた
め、数式4による急激な発熱反応が抑制されて、硫酸ミ
ストの粒径が大きくなる。
【0023】したがって、上述した図6及び図7の説明
から本発明では、硫化水素を三酸化硫黄が発生しない1
200〔℃〕以上の高温度で空気比を1以上で燃焼さ
せ、当該燃焼ガスを冷却して三酸化硫黄が発生する領域
(図6参照、1200〔℃〕〜400〔℃〕の範囲)を
極短時間に通過させている。また、硫酸ミストが発生し
ても、これを有効に除去することが可能になる。
【0024】このような処理方法を実現する手段を以下
に説明する。上記目的を達成するために、本発明に係る
硫黄化合物の低減方法は、炭素質原料をガス化するとき
に発生するガスに含有する硫黄化合物を脱硫後に高濃度
硫黄化合物ガスを脱離させるガス分離工程と、前記ガス
分離工程で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに所定の空
気比で燃焼させる燃焼工程と、前記燃焼工程で得た燃焼
ガスを冷却する冷却工程とを備え、当該燃焼ガスの冷却
により硫黄化合物を低減させることを特徴とする。
【0025】上記硫黄化合物の低減方法では、ガス分離
工程で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに所定の空気比
で燃焼させることにより燃焼時に不要ガスを発生させな
いようにし、かつ、その燃焼ガスを所定の温度まで急速
に冷却し不要ガスの発生する温度領域を短時間で通過さ
せることにより、不要ガスの発生を抑制している。
【0026】上記硫黄化合物の低減方法を採用するに際
しては、以下の要素を付加することができる。 (1)前記冷却工程は、熱回収手段により前記燃焼ガス
を冷却する。 (2)前記冷却工程は、前記燃焼工程により発生した燃
焼ガスから熱を回収しないで当該燃焼ガスを単に冷却す
る第1の冷却工程と、この第1の工程の後に熱回収する
ことにより前記燃焼ガスを冷却する第2の冷却工程とを
併用する。 (3)前記第1の冷却工程は、燃焼処理ガス中の酸素分
圧を低下させるガスを用いる。 (4)前記燃焼処理ガス中の酸素分圧を低下させるガス
は、窒素、二酸化炭素等の不活性ガスあるいは空気より
酸素濃度が低い処理ガスを用いる。 (5)前記冷却工程でガスを冷却した後に、さらに当該
ガスを冷却する。 (6)前記冷却工程でガスを冷却した後に、さらに当該
ガスを冷却するために冷却用ガスまたは液体を用いる。
【0027】また、上記目的を達成するために、本発明
に係る硫黄化合物の低減装置は、炭素質原料をガス化す
るときに発生するガスに含有する硫黄化合物を脱硫後に
高濃度硫黄化合物ガスを脱離させるガス分離手段と、前
記ガス分離手段で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに所
定の空気比で燃焼させる燃焼手段と、前記燃焼手段で得
た燃焼ガスを冷却する冷却手段とを備え、当該燃焼ガス
の冷却により硫黄化合物を低減させることを特徴とす
る。
【0028】上記構成の硫黄化合物の低減装置では、ガ
ス分離手段で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに硫化水
素燃焼装置で所定の温度でかつ所定の空気比で燃焼させ
ることにより燃焼時に不要ガスを発生させないように
し、かつ、その燃焼ガスを冷却手段で所定の温度まで急
速に冷却することにより不要ガスの発生する温度領域を
短時間で通過させることにより、不要ガスの発生を抑制
している。
【0029】上記硫黄化合物の低減装置を構成するに際
しては、以下の要素を付加することができる。 (1)前記冷却手段は、熱回収ボイラにより前記燃焼ガ
スを冷却するよう構成されている。 (2)前記冷却手段は、前記燃焼工程により発生した燃
焼ガスから熱を回収しないで当該燃焼ガスを単に冷却す
る冷却手段と、この冷却手段の後に熱回収して前記燃焼
ガスを冷却する廃熱回収ボイラとを備えている。 (3)前記冷却手段は、燃焼処理ガス中の酸素分圧を低
下させるガスを供給できるガス供給手段からなる。 (4)前記ガス供給手段は、窒素、二酸化炭素等の不活
性ガスあるいは空気より酸素濃度が低い処理ガスを供給
できるよう構成されている。 (5)前記燃焼手段で得た燃焼ガスを冷却する冷却手段
と、この冷却手段のあとにさらに当該ガスを冷却する第
2の冷却手段が設けられている。 (6)前記第2の冷却手段は、燃焼ガスを冷却するため
に冷却用ガスまたは液体を供給できる手段を備えてい
る。
【0030】さらに、上記目的を達成するために、本発
明に係る硫黄化合物の低減装置は、炭素質原料をガス化
するときに発生するガスに含有する硫黄化合物を脱硫後
に高濃度硫黄化合物ガスを脱離させるガス分離手段と、
前記ガス分離手段で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに
所定の空気比で燃焼させる燃焼手段と、前記燃焼手段で
得た燃焼ガスを冷却する冷却手段と、前記冷却手段から
の燃焼ガスから硫酸ミスト除去する硫酸処理装置と、前
記硫酸処理装置で硫酸ミストを除去した燃焼ガスから石
膏を得る石灰石−石膏法脱硫装置とを備えたことを特徴
とする。
【0031】上記構成の硫黄化合物の低減装置では、ガ
ス分離手段で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに硫化水
素燃焼装置で所定の温度でかつ所定の空気比で燃焼させ
ることにより燃焼時に不要ガスを発生させないように
し、かつ、その燃焼ガスを冷却手段で所定の温度まで急
速に冷却することにより不要ガスの発生する温度領域を
短時間で通過させることにより、不要ガスの発生を抑制
し、さらに、硫酸処理装置によって当該燃焼ガスから硫
酸を除去し、その除去した燃焼ガスを石灰石−石膏法脱
硫装置によって処理することにより石膏を得るようにし
ている。
【0032】上記硫黄化合物の低減装置を構成するに際
しては、以下の要素を付加することができる。 (1)前記硫酸処理装置は、前記燃焼手段からの燃焼ガ
スを取込み当該燃焼ガスに水をスプレして冷却する第1
のスプレ装置と、前記燃焼ガスに水スプレして生成され
る硫酸ミストを捕捉するミストセパレータと、前記ミス
トセパレータに捕捉されたミストを洗い流す第2のスプ
レ装置とを備えている。 (2)前記硫酸処理装置と石灰石−石膏法脱硫装置との
間に反応槽を設け、前記反応槽は、前記硫酸処理装置で
燃焼ガスから硫酸ミスト除去した液を取込み、当該液に
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の化合物に添加し
て反応させた後に、石灰石−石膏法脱硫装置に送り込む
よう構成されている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 <第1の実施の形態>図1は本発明の実施の形態に係る
硫黄化合物の低減装置が適用された複合発電プラントを
示す装置系統図である。この図1において、本発明の第
1の実施の形態に係る硫黄化合物の低減装置が適用され
た複合発電プラント11は、大別すると、ガス化炉13
と、脱塵装置15と、熱交換器17と、脱硫化硫黄装置
19と、ガスタービン21と、廃熱回収ボイラ23と、
図示しない蒸気タービンと、図示しない発電機とから構
成されている。
【0034】また、同第1の実施の形態に係る硫黄化合
物の低減装置31は、硫化水素燃焼装置33と、ガス冷
却手段としての熱交換ボイラ35と、石灰石−石膏法脱
硫装置37とから構成されている。
【0035】さらに説明すると、微粉炭1は酸化剤3と
ともにガス化炉13に供給されて反応させられる。ガス
炉3において、生成した一酸化炭素ガス(CO)および
水素(H)に富むガスは、ライン14を通って脱塵装
置15に至る。この脱塵装置15はサイクロンあるいは
フィルタで構成されており、飛散したチャーを捕集する
目的で設置されている。この脱塵装置15において捕集
したチャーは、チャーライン12を介して再度ガス化炉
13に供給される。
【0036】この脱塵装置15においてチャーを取り除
かれた当該ガスは、ライン16を経て熱交換器17に入
り、脱硫化硫黄装置19からライン20aを介して熱交
換器17に供給されているガスを加熱する。
【0037】熱交換器17で熱交換したガスは、ライン
18を経由して脱硫化硫黄装置19に入る。脱硫化硫黄
装置19では、当該ガスの中から硫化水素(HS)を
除去し、その硫化水素(HS)を除去したガスをライ
ン20aを介して熱交換器17に送り込む。
【0038】熱交換器17で加熱されたガスはライン2
0bを通ってガスタービン21に供給される。このガス
は、ガスタービン21を駆動した後に、ライン22を介
して廃熱回収ボイラ23に供給される。廃熱回収ボイラ
23では、当該ガスから熱を蒸気の形態で回収し、当該
蒸気によって図示していない蒸気タービンを駆動する。
【0039】蒸気タービンは、ガスタービン21ととも
に、図示しない発電機に接続されており、複合発電を行
うようになっている。脱硫化硫黄装置19で分離した高
濃度硫化水素(HS)含有ガスは、ライン24を介し
て硫化水素燃焼装置33に供給される。このガスは、空
気32とともに硫化水素燃焼装置33において燃焼す
る。このときに、硫化水素燃焼装置33では、空気比を
1以上の酸化雰囲気で高濃度硫化水素(HS)含有ガ
スを1000〔℃〕以上、好ましくは1200〔℃〕以
上であって三酸化硫黄(SO)が発生しない温度雰囲
気で燃焼させている。
【0040】このようにして硫化水素燃焼装置33で燃
焼したガスは、ライン34を経て熱交換ボイラ35に供
給される。この熱交換ボイラ35では、ライン34を介
して供給されてきたガスを600〔℃〕以下、好ましく
は400〔℃〕以下に急冷させている。
【0041】このようにする理由は既に説明している
が、さらに説明すると、三酸化硫黄(SO)の発生量
は、図6に示すように、約800〔℃〕で最大になり、
この温度域(1200〔℃〕〜400〔℃〕)を極短時
間で通過するように当該ガスを冷却させることにより、
三酸化硫黄(SO)の発生を皆無とさせことが可能と
なるからである。
【0042】そして、熱交換ボイラ35で十分に冷却さ
れたガスは、三酸化硫黄(SO)がなく、二酸化硫黄
(SO)の成分だけになるため、石灰石−石膏法脱硫
装置37によって石膏になり、ライン38からは浄化さ
れたガスが排出されることになる。
【0043】このように上述した第1の実施の形態によ
れば、高濃度の硫黄化合物を確実にかつ効率よく燃焼さ
せることができ、しかも、未燃分や他の反応物を生成し
ないようにすることができる。
【0044】<第2の実施の形態>図2は、本発明の第
2の実施の形態に係る硫黄化合物の低減装置を示す装置
系統図である。この第2の実施の形態に係る硫黄化合物
の低減装置31aは、第1の実施の形態における熱交換
ボイラ35(ガス冷却手段)に加えて、ライン34に冷
却用ガス39を供給して硫化水素燃焼装置33からのガ
スを冷却し、また、熱交換ボイラ35を出たライン36
のガスにさらに冷却ガス41及び水ライン43から冷却
水45を供給してライン36のガスをさらに冷却するよ
うにしたものである。
【0045】すなわち、硫化水素燃焼装置33で燃焼さ
せたガスは、ライン34に排出されることになる。この
ライン34を通っているガスは、冷却ガス39と熱交換
ボイラ35を用いて600〔℃〕以下、好ましくは40
0〔℃〕以下に急冷させている。
【0046】これは、図6に示すように、三酸化硫黄
(SO)の発生量が約800〔℃〕で最大となり、こ
の温度域(1200〔℃〕〜400〔℃〕)を極短時間
で通過できるように冷却用ガス39を供給して冷却し、
これによって三酸化硫黄(SO )の発生を無くしてい
る。
【0047】また、熱交換ボイラ35から排出されたガ
スは、ライン36において、冷却用ガス41によって2
00〔℃〕以下に冷却した後に、石灰石−石膏法脱硫装
置37に送るようにしている。
【0048】これは次のような理由からである。すなわ
ち、二酸化硫黄(SO)を除去する石灰石−石膏法脱
硫装置37では、吸収液の温度を60〔℃〕以下に保つ
必要があるため、約200〔℃〕以上の高温のガスが流
入すると、機器が破損したり、あるいは、耐熱性に優れ
た材料を用いざるを得ない。また、石灰石−石膏法脱硫
装置37において二酸化硫黄(SO)を吸収した液の
亜硫酸イオン(SO 2−)を硫酸イオン(S
2−)に酸化させる必要がある。
【0049】このような理由から、上述したように熱交
換ボイラ35から排出されたガスを、ライン36におい
て、冷却用ガス41によって200〔℃〕以下に冷却し
ている。また、水ライン43から水を供給している。
【0050】この第2の実施の形態は、上述したような
構成にしたことにより、石灰石−石膏法脱硫装置37が
破損することなく、かつ、亜硫酸イオンの酸化も促進さ
れるのである。これによって、石灰石−石膏法脱硫装置
37の能力を最大限に発揮させるとともに、高温による
石灰石スラリの劣化を防止することができる。
【0051】なお、三酸化硫黄(SO)の発生は、図
6に示すように、酸素(O)濃度が低いほど低い。し
たがって、冷却用ガス39は、ライン34を通過してい
るガスの酸素濃度を低下させる窒素や二酸化炭素などの
ガスが好ましい。また、窒素ガスは、微粉炭1を搬送す
る搬送ガスとして、複合発電プラントに使用されている
ことから、容易に使用することが可能である。
【0052】<第3の実施の形態>図3は、図2の硫黄
化合物の低減装置の制御系統を示す系統図である。この
図3に示す第3の実施の形態に係る硫黄化合物の低減装
置31bは次のように構成されている。この図3におい
て、硫化水素燃焼装置33は、ライン24を介して高濃
度硫化硫黄ガスが供給されている。この硫化水素燃焼装
置33には、ブロワ100によって加圧された空気32
が供給されるようになっている。
【0053】硫化水素燃焼装置33の出口部には、冷却
用ガス39のライン40が接続されている。また、この
硫化水素燃焼装置33の出口部は、ライン34を介して
熱交換ボイラ35に連通している。この熱交換ボイラ3
5の下流は、ライン36を介して石灰石−石膏法脱硫装
置37に連通している。
【0054】熱交換ボイラ35の下流であってライン3
6には、硫化水素燃焼装置33に供給される空気と同じ
空気が冷却ガス41としてライン42を介して供給され
るようになっている。
【0055】また、硫化水素燃焼装置33の入口部と、
石灰石−石膏法脱硫装置37の入口部とには、それぞれ
ガス温度を検出する温度センサ101及び102が設置
されている。これらの温度センサ101,102の測定
値は、冷却用ガス流量制御機器103,104に入力さ
れるようになっている。冷却用ガス流量制御機器10
3,104は、温度センサ101,102からの検出値
を基に、アクチュエータ105,106を駆動制御し、
アクチュエータ105,106を通過する冷却用ガスの
流量を調整できるようになっている。
【0056】そして、冷却用ガス流量制御機器103,
104は、温度センサ101,102からの検出値を基
にアクチュエータ105,106の開度を調整し、各温
度センサ101,102の部分がそれぞれ1100
〔℃〕,200〔℃〕になるように冷却用ガスの流量を
制御する。
【0057】このように冷却ガス流量を制御することに
よって、例えばガス化炉13における負荷変化などによ
って硫化水素燃焼装置33に流入するライン24の硫化
水素(HS)ガス量が変化しても、三酸化硫黄(SO
)の発生を皆無にすることができる。
【0058】なお、硫化水素燃焼装置33に流入するラ
イン24の硫化水素(HS)ガス量を検出して冷却用
ガス量を制御しても同様の効果が得られるのは明白であ
る。
【0059】<第4の実施の形態>図4は、同第4の実
施の形態に係る硫黄化合物の低減装置を示す系統図であ
る。この図4において、第4の実施の形態に係る硫黄化
合物の低減装置31cが第2の実施の形態の装置31a
と異なるところは、ライン34を通過しているガスの酸
素濃度を低下させるために使用する窒素や二酸化炭素な
どの冷却ガスに代えて、石灰石−石膏法脱硫装置37の
出口から排出されるガスを冷却ガス39として用いる点
にある。
【0060】さらに詳細に説明すると、この第4の実施
の形態では、上述した石灰石−石膏法脱硫装置37の出
口部から排出されたガスは、石灰石スラリにより、水分
が飽和状態となっている。そこで、当該石灰石−石膏法
脱硫装置37から排出される低濃度の二酸化硫黄(SO
)による低温腐食を防止するために、ガス/ガス熱交
換器46を設置し、硫化水素燃焼装置33からから排出
するガスをライン34において急冷している。
【0061】この第4の実施の形態では、石灰石−石膏
法脱硫装置37の出口部のガスをガス/ガス熱交換器4
6を介してブロワ47に取込み、ブロワ47によって加
圧された冷却ガスをライン34に供給するようにしてい
る。
【0062】これにより、石灰石−石膏法脱硫装置37
に送るガスは、ガス/ガス熱交換器46と冷却ガス41
である空気によって、200〔℃〕以下に急冷すること
になる。
【0063】また、この第4の実施の形態では、ガスと
して石灰石−石膏法脱硫装置37の排出ガスを利用して
いることから、特別なガスを用意する必要がなくなる。
【0064】<第5の実施の形態>図5は本発明の第5
の実施の形態を示す装置系統図である。この図5に示す
第5の実施の形態に係る硫黄化合物の低減装置31d
は、硫化水素燃焼装置33、熱交換ボイラ35、石灰石
−石膏法脱硫装置37、及び硫酸処理装置51を備え次
のように構成されている。すなわち、硫化水素燃焼装置
33の出口から下流に熱交換ボイラ35が設けられてい
る。この熱交換ボイラ35の下流には、硫酸処理装置5
1が設けられている。この硫酸処理装置51の下流に石
灰石−石膏法脱硫装置37が設けられている。
【0065】また、硫酸処理装置51の上部には、スプ
レ装置53が設けられている。また、また、硫酸処理装
置51の出口にはミストセパレータ55が設けられてい
る。このミストセパレータ55の中央部付近には、スプ
レ装置57が設けられている。このスプレ装置57は、
循環ポンプ59の吐出部に接続されている。スプレ装置
57及び硫酸処理装置51の下部には、水60が供給さ
れるようになっている。また、硫酸処理装置51の下部
には、洗浄液61が滞留している。この洗浄液61は循
環ポンプ59で吸い上げられて、スプレ装置53に供給
されるようになっている。なお、符号75は炭酸カルシ
ウム(CaCO)のスラリであり、この炭酸カルシウ
ム(CaCO)のスラリ75は当該硫黄化合物の低減
装置31dが運転中は継続して供給されるようになって
いる。
【0066】また、循環ポンプ59の吐出部は、バルブ
63を介して反応槽65に連通している。また、反応槽
65は、ポンプ67を介して石灰石−石膏法脱硫装置3
7の下部に連通している。反応槽65の下部には吸収液
66が、石灰石−石膏法脱硫装置37の下部には吸収液
68が滞留している。
【0067】石灰石−石膏法脱硫装置37の上部には、
スプレ装置71が設けられている。このスプレ装置71
には循環ポンプ73によって吸収液68が供給されるよ
うになっている。
【0068】このような硫黄化合物の低減装置31dに
よれば、硫化水素燃焼装置33において高濃度の硫化化
水素(HS)は空気32を供給することにより燃焼さ
せる。この硫化水素燃焼装置33からの排ガスは、熱交
換ボイラ35を通って、硫酸処理装置51に供給され
る。硫酸処理装置51では、スプレ装置53より水スプ
レがなされ、冷却されながら硫酸(HSO)ミスト
が生成される。
【0069】なお、冷却が不十分の場合には、熱交換ボ
イラ35と硫酸処理装置51との間のライン36におい
てスプレ装置79によって水スプレを行い、熱交換ボイ
ラ35を通過したガスをさらに冷却するようにしてもよ
い。
【0070】このとき、このように硫化水素燃焼装置で
燃焼させたガスを急冷させることによって三酸化硫黄は
ほとんど発生しないが、微量の三酸化硫黄が発生した場
合、硫酸処理装置51では、水蒸気分圧が高いため、急
激な発熱反応が起こらないので、硫酸ミストの液滴径は
大きくなる。排ガスとともに流れる硫酸ミストは、フィ
ルタ状のミストセパレータ55に導く。このミストセパ
レータ55で捕捉された硫酸ミストは、スプレ装置57
からの水によって洗浄されて、洗浄液61の中に落ち
る。
【0071】洗浄液59は循環ポンプ61で水スプレ5
3に送られる。洗浄液59は、循環ポンプ61の先に分
岐して配設されているバルブ63を開けることにより、
反応槽65に流れ込む。反応槽65ではアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属の化合物、例えば炭酸カルシウ
ム(CaCO)を添加して、硫酸(HSO)と炭
酸カルシウム(CaCO)とを反応させて、ペーハー
(pH)調整した後に、石灰石−石膏法脱硫装置37に
送られる。石灰石−石膏法脱硫装置37は、通常火力発
電所等で用いられているものと同様にして、二酸化硫黄
(SO)を硫酸カルシウム(CaSO)と反応させ
て石膏を得る。
【0072】このような第5の実施の形態によれば、硫
化水素(HS)の燃焼時に生成した三酸化硫黄(SO
)は、スプレ装置53で冷却することにより液滴の大
きい硫酸(HSO)となり、ミストセパレータ55
で捕集し、その大部分は洗浄液61の中に捕捉される。
その後に、反応槽65での炭酸カルシウム(CaC
)を添加することによりペーハー(pH)を調整
し、石灰石−石膏法脱硫装置37において、完全に石膏
として処理される。
【0073】なお、捕捉されない硫酸(HSO)ミ
ストは、スプレ装置53からの水スプレによりサイズが
大きくなっているので、容易にメッシュ状のフィルタ型
のミストセパレータ55で完全捕捉される。
【0074】この第5の実施の形態では、ミストセパレ
ータ55にはメッシュ状のフィルタを用いたが、液滴の
大きなミストを捕捉するものであれば、何でもよい。
【0075】また、この第5の実施の形態は、上記のよ
うに構成したが、これに限定されるものではなく、硫酸
(HSO)を液滴の大きい水滴もしくはミストにす
るスプレ装置53と、それを捕集するミストセパレータ
55と、洗浄した液をペーハー(pH)調整する反応槽
65と、石灰石−石膏法脱硫装置37とがあればよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の硫黄化合
物の低減方法よれば、石炭ガス化ガスに含まれる硫黄化
合物を除去、脱離した高濃度硫化水素含有ガスを、三酸
化硫黄、硫黄単体さらには硫化水素を発生させることな
く、二酸化硫黄含有ガスを後続の石灰石石膏法脱硫装置
に供給することができるため、三酸化硫黄による配管な
どの腐食トラブルが皆無となり、該脱硫装置において、
高効率に脱硫できる。
【0077】また、本発明の硫黄化合物の低減装置よれ
ば、石炭ガス化ガスに含まれる硫黄化合物を除去、脱離
した高濃度硫化水素含有ガスを、三酸化硫黄、硫黄単体
さらには硫化水素を発生させることなく、二酸化硫黄含
有ガスを後続の石灰石石膏法脱硫装置に供給することが
できるため、三酸化硫黄による配管などの腐食トラブル
が皆無となり、該脱硫装置において、高効率に脱硫でき
る。
【0078】さらに、本発明の硫黄化合物の低減装置よ
れば、石炭のガス化により生成したガス中に含まれる硫
化水素を吸収した後に脱離した高濃度硫化水素含有ガス
を燃焼し、発生した三酸化硫黄を硫酸水溶液の形で回収
し、水素イオン濃度を調整した上で、石灰石−石膏法脱
硫装置に供給することができるため、三酸化硫黄による
配管などの腐食トラブルが皆無となり、かつ、三酸化硫
黄が排出されないため、環境上非常に好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る硫黄化合物の低減装
置が適用された複合発電プラントを示す装置系統図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る硫黄化合物の
低減装置を示す装置系統図である。
【図3】図2の硫黄化合物の低減装置の制御系統を示す
系統図である。
【図4】同第4の実施の形態に係る硫黄化合物の低減装
置を示す系統図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す装置系統図で
ある。
【図6】二酸化硫黄ガスから三酸化硫黄の発生量の関係
を示す特性図である。
【図7】硫化硫黄を炉で燃焼させたときに、所定の温度
以下のガスになる炉の出口において三酸化硫黄の濃度を
測定した結果を示す特性図である。
【符号の説明】
11 複合発電プラント 13 ガス化炉 15 脱塵装置 17 熱交換器 19 脱硫化硫黄装置 21 ガスタービン 23 廃熱回収ボイラ 31,31a,31b,31c,31d 硫黄化合物の
低減装置 33 硫化水素燃焼装置 35 熱交換ボイラ(冷却手段) 37 石灰石−石膏法脱硫装置 39,41 冷却用ガス 43 水ライン 46 ガス/ガス熱交換器 51 硫酸処理装置 53,57,79 スプレ装置 55 ミストセパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 昭雄 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 山田 陸雄 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 正路 一紀 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 山口 英次 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 (72)発明者 上田 俊之 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 (72)発明者 吉田 直美 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 西田 隆弘 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 (72)発明者 尾田 直己 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 Fターム(参考) 4D002 AA02 BA02 DA05 DA16 DA35 EA02 EA09 EA11 EA13 FA03 FA08 GA03 GB03 GB11

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素質原料をガス化するときに発生する
    ガスに含有する硫黄化合物を脱硫後に高濃度硫黄化合物
    ガスを脱離させるガス分離工程と、 前記ガス分離工程で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに
    所定の空気比で燃焼させる燃焼工程と、 前記燃焼工程で得た燃焼ガスを冷却する冷却工程とを備
    え、当該燃焼ガスの冷却により硫黄化合物を低減させる
    ことを特徴とする硫黄化合物の低減方法。
  2. 【請求項2】 前記冷却工程は、熱回収手段により前記
    燃焼ガスを冷却することを特徴とする請求項1記載の硫
    黄化合物の低減方法。
  3. 【請求項3】 前記冷却工程は、前記燃焼工程により発
    生した燃焼ガスから熱を回収しないで当該燃焼ガスを単
    に冷却する第1の冷却工程と、この第1の工程の後に熱
    回収することにより前記燃焼ガスを冷却する第2の冷却
    工程とを併用することを特徴とする請求項1記載の硫黄
    化合物の低減方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の冷却工程は、燃焼処理ガス中
    の酸素分圧を低下させるガスを用いることを特徴とする
    請求項3記載の硫黄化合物の低減方法。
  5. 【請求項5】 前記燃焼処理ガス中の酸素分圧を低下さ
    せるガスは、窒素、二酸化炭素等の不活性ガスあるいは
    空気より酸素濃度が低い処理ガスを用いることを特徴と
    する請求項4記載の硫黄化合物の低減方法。
  6. 【請求項6】 前記冷却工程でガスを冷却した後に、さ
    らに当該ガスを冷却することを特徴とする請求項1記載
    の硫黄化合物の低減方法。
  7. 【請求項7】 前記冷却工程でガスを冷却した後に、さ
    らに当該ガスを冷却するために冷却用ガスまたは液体を
    用いることを特徴とする請求項6記載の硫黄化合物の低
    減方法。
  8. 【請求項8】 炭素質原料をガス化するときに発生する
    ガスに含有する硫黄化合物を脱硫後に高濃度硫黄化合物
    ガスを脱離させるガス分離手段と、 前記ガス分離手段で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに
    所定の空気比で燃焼させる燃焼手段と、 前記燃焼手段で得た燃焼ガスを冷却する冷却手段とを備
    え、当該燃焼ガスの冷却により硫黄化合物を低減させる
    ことを特徴とする硫黄化合物の低減装置。
  9. 【請求項9】 前記冷却手段は、熱回収ボイラにより前
    記燃焼ガスを冷却することを特徴とする請求項8記載の
    硫黄化合物の低減方法。
  10. 【請求項10】 前記冷却手段は、前記燃焼工程により
    発生した燃焼ガスから熱を回収しないで当該燃焼ガスを
    単に冷却する冷却手段と、この冷却手段の後に熱回収し
    て前記燃焼ガスを冷却する廃熱回収ボイラとを備えたこ
    とを特徴とする請求項8記載の硫黄化合物の低減装置。
  11. 【請求項11】 前記冷却手段は、燃焼処理ガス中の酸
    素分圧を低下させるガスを供給できるガス供給手段から
    なることを特徴とする請求項10記載の硫黄化合物の低
    減装置。
  12. 【請求項12】 前記ガス供給手段は、窒素、二酸化炭
    素等の不活性ガスあるいは空気より酸素濃度が低い処理
    ガスを供給できるようにしたことを特徴とする請求項1
    1記載の硫黄化合物の低減装置。
  13. 【請求項13】 前記燃焼手段で得た燃焼ガスを冷却す
    る冷却手段と、この冷却手段のあとにさらに当該ガスを
    冷却する第2の冷却手段を設けたことを特徴とする請求
    項8記載の硫黄化合物の低減装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の冷却手段は、燃焼ガスを冷
    却するために冷却用ガスまたは液体を供給できる手段を
    備えたことを特徴とする請求項13記載の硫黄化合物の
    低減装置。
  15. 【請求項15】 炭素質原料をガス化するときに発生す
    るガスに含有する硫黄化合物を脱硫後に高濃度硫黄化合
    物ガスを脱離させるガス分離手段と、 前記ガス分離手段で得た高濃度硫黄化合物ガスをさらに
    所定の空気比で燃焼させる燃焼手段と、 前記燃焼手段で得た燃焼ガスを冷却する冷却手段と、 前記冷却手段からの燃焼ガスから硫酸ミスト除去する硫
    酸処理装置と、 前記硫酸処理装置で硫酸ミストを除去した燃焼ガスから
    石膏を得る石灰石−石膏法脱硫装置とを備えたことを特
    徴とする硫黄化合物の低減装置。
  16. 【請求項16】 前記硫酸処理装置は、前記燃焼手段か
    らの燃焼ガスを取込み当該燃焼ガスに水をスプレして冷
    却する第1のスプレ装置と、前記燃焼ガスに水スプレし
    て生成される硫酸ミストを捕捉するミストセパレータ
    と、前記ミストセパレータに捕捉されたミストを洗い流
    す第2のスプレ装置とを備えたことを特徴とする請求項
    15記載の硫黄化合物の低減装置。
  17. 【請求項17】 前記硫酸処理装置と石灰石−石膏法脱
    硫装置との間に反応槽を設け、前記反応槽は、前記硫酸
    処理装置で燃焼ガスから硫酸ミスト除去した液を取込
    み、当該液にアルカリ金属またはアルカリ土類金属の化
    合物に添加して反応させた後に、石灰石−石膏法脱硫装
    置に送り込むことを特徴とする請求項15記載の硫黄化
    合物の低減装置。
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