JPH10273681A - 乾式脱硫装置 - Google Patents

乾式脱硫装置

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JPH10273681A
JPH10273681A JP9079866A JP7986697A JPH10273681A JP H10273681 A JPH10273681 A JP H10273681A JP 9079866 A JP9079866 A JP 9079866A JP 7986697 A JP7986697 A JP 7986697A JP H10273681 A JPH10273681 A JP H10273681A
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JP
Japan
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gas
sulfur
tower
desulfurization
regeneration
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Application number
JP9079866A
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English (en)
Inventor
Keiji Murata
圭治 村田
Michio Hori
美知郎 堀
Hakaru Ogawa
斗 小川
Masakuni Sasaki
雅國 佐々木
Masafumi Fukuda
雅文 福田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来は、酸素による脱硫剤の酸化再生反応によ
って脱硫を行っていたが、反応熱が大きくそれに伴って
硫黄回収率が低下するという問題があった。 【解決手段】ガス化ガス11から硫黄分を除去する脱硫
塔2内には、脱硫剤12が備えられ、気流搬送によって
再生塔3に運ばれる。再生塔3から排出される再生塔出
口ガス14は、純酸素15と混合されて燃焼器4に供給
される。燃焼器4からの燃焼排ガスは、冷却器5によっ
て冷却され、クラウス反応器6に送られる。クラウス反
応器6からの排ガスは、純酸素15と混合されて、選択
酸化器7を通過後、硫黄凝縮器8に送られる。硫黄分が
取り除かれたテールガス17は循環コンプレッサ9で圧
縮され加熱器10に送られ加熱され再生ガス13とな
り、再生塔3に供給される。この様な構成により、再生
反応に伴う反応熱が減少するので、再生ガスの循環量を
減少させ、設備を小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式脱硫装置に係
り、特に石炭ガス化ガス等の粗製ガスを高温で脱硫処理
する乾式脱硫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化石燃料の中でも石炭は、石油、天然ガ
スに比較して世界に広く分布し、その埋蔵量も多く、将
来の発電用燃料として期待されている。例えば、石炭を
燃料とする発電プラントとしては、石炭を微粉炭として
燃焼させる微粉炭火力発電所が良く知られている。しか
し、熱効率、環境適合性の観点から、現在、石炭をガス
化して燃焼させる石炭ガス化複合発電プラントの開発が
進められている。
【0003】図5は、従来の石炭ガス化複合発電プラン
トのブロック図である。石炭ガス化複合発電プラント2
1は、石炭ガス化設備22と、ガス精製設備40と、複
合発電設備24とから構成される。更にガス精製設備4
0は、乾式脱硫装置1 と脱塵装置23とから構成され
る。
【0004】石炭ガス化設備22は、微粉化された石炭
25とガス化剤26( 通常、酸素を使用) とを混合し、
所定の条件下でガス化するガス化炉27a、27bと、
ガス化炉27bから排出されたガス化ガス11を冷却す
るガス冷却器28とからなる。
【0005】ガス冷却器28から排出されたガス化ガス
11は、乾式脱硫装置1内の脱硫塔2を通り、その後脱
塵装置23内に設けられたフィルタ29を通過し、複合
発電設備24に供給される。
【0006】ガス化ガス11は、複合発電設備24内に
設けられた燃焼器30で燃焼され、ガスタービン31を
通って、廃熱回収ボイラ33に供給される。廃熱回収ボ
イラ33には、復水器36と蒸気タービン35とが設け
られる。
【0007】この様な構成をなす石炭ガス化複合発電プ
ラント21の動作について説明する。微粉化された石炭
25とガス化剤26とが混合され、高温のガス化炉27
aに供給される。ガス化炉27aでは、主に炭素が酸化
反応されることによって二酸化炭素を生成する反応がお
こる。ガス化炉27b内は高圧下にあり、主に二酸化炭
素と炭素とにより還元反応がおこり、一酸化炭素が生成
される。つまりガス化炉27a、27bは高温高圧下
(ガス化方式によって異なるが、1400[ ℃]程度、
2[Mpa] 程度)で、石炭をガス化しガス化ガス11を生
成する。生成されたガス化ガス11の成分は、一酸化炭
素、水素、二酸化炭素、水蒸気等である。
【0008】ガス化ガス11は、ガス冷却器28で適当
な温度(500[ ℃] 程度)に冷却される。冷却された
ガス化ガス11は、ガス精製設備40内の脱硫塔2に送
られる。脱硫塔2では、ガス化ガス11に含まれるH2
Sを除去する。脱硫塔2から排出されたガス化ガス11
は、その後フィルタ29を通過する。フィルタ29は、
ガス化ガス11が通過する際に、ガス化ガス11に含ま
れる粉塵を取り除く。つまり、脱硫塔2及びフィルタ2
9ではガス化ガス11が通過することで、ガスタービン
の腐食や磨耗の原因となる硫黄分と微小粒子とを除去し
ている。
【0009】硫黄分や微小粒子が取り除かれたクリーン
なガス化ガス11が、複合発電設備24に供給される。
ガス精製設備40で精製されたクリーンなガス化ガス1
1は、燃焼器30で燃焼され、その燃焼ガスによってガ
スタービン31を回転させて発電を行う。ガスタービン
31から排出された排ガス32は廃熱回収ボイラ33へ
送られる。廃熱回収ボイラ33では、排ガス32から熱
を奪って蒸気34aとなり、その蒸気34aにより蒸気
タービン35を回転させて発電を行う。蒸気タービン3
5から排出された蒸気34aは、復水器36で凝縮さ
れ、再び廃熱回収ボイラ33に戻る。
【0010】また、ガス冷却器28でガス化ガス11か
ら回収された熱は蒸気34bとなり、蒸気34aと共に
蒸気タービン35に送られる。その後、蒸気34bは、
蒸気タービン35から排出され復水器36を通ってガス
冷却器28に戻る。
【0011】この様な構成をなす石炭ガス化複合発電プ
ラント21の原料となる石炭をガス化すると、石炭中の
硫黄分は、大部分が硫化水素となってガス化ガス11中
に混入する。この硫化水素を高温で除去する脱硫装置と
して、酸化鉄を脱硫剤に用いた乾式脱硫装置1が用いら
れる。乾式脱硫装置1は、ガス化炉27a、27bで生
成された硫化水素を含有するガス化ガス11の温度をで
きる限り下げることなく高温に保ったままで脱硫し、複
合発電設備24に供給するよう動作する。又、熱効率の
点からも乾式脱硫方法が優れている。
【0012】以下、乾式脱硫装置1の構成について、図
6を参照しながら説明する。図6は、従来の乾式脱硫装
置のブロック図である。乾式脱硫装置1は、脱硫塔2
と、再生塔3と、還元塔37と、硫黄凝縮器8と、循環
ガスコンプレッサ9と、加熱器10とからなる。
【0013】ガス化ガス11は、脱硫塔2の一端(図中
下方)から流入して、脱硫塔2内に設けられた脱硫剤3
8と接触する。ガス化ガス11と脱硫剤38との化学反
応は、以下の式( 1) の通りである。
【0014】
【化1】 Fe23+2H2S+H2→2FeS+3H2O …( 1) その後、硫黄分が除去されたガス化ガス11は、脱硫塔
2の他端( 図中上方)から流出する。
【0015】ガス化ガス11中の硫黄分を吸収し硫化物
となった脱硫剤38は、再生塔3の一端( 図中上方) に
送られる。再生塔3の他端( 図中下方) からは空気39
が供給される。再生塔3内では、硫化物と空気とが以下
の式( 2) に示す化学反応をおこし、硫化物を酸化す
る。この酸化反応により硫化物は、再生可能となる。
【0016】
【化2】 4FeS+7O2→2Fe23+4SO2 …( 2) 再生された脱硫剤38は、再び脱硫塔2に送られ、再使
用される。脱硫剤38の脱硫塔2 と再生塔3 との間の
移動は気流搬送によって行われる。
【0017】再生塔3では脱硫剤38から脱離した硫黄
分が、亜硫酸ガスとなって再生塔出口ガス14として、
還元塔37に送られる。還元塔37の一端( 図中下方)
から供給された再生塔出口ガス14は、還元塔37の他
端( 図中上方) より供給された無煙炭41と以下に示す
式( 3) の化学反応をおこす。
【0018】
【化3】2C+2SO2→2CO2+S2 …( 3) 化学反応によって生成された硫黄蒸気は、硫黄凝縮器8
の一端( 図中上方) から流入する。
【0019】流入した硫黄蒸気は、硫黄凝縮器8内で冷
却される。冷却によって凝縮された硫黄蒸気は、 元素硫
黄16として乾式脱硫装置1外部に排出される。硫黄凝
縮器8の他端( 図中下方) から流出されたテールガス1
7は、循環コンプレッサ9に送られ昇圧される。循環コ
ンプレッサ9から排出されたテールガス17は、加熱器
10に供給され、昇温される。加熱されたテールガス1
7の一部は、脱硫塔2に供給されるガス化ガス11と混
入され脱硫塔2へ、残りは再生用空気39と混合されて
再生塔3にそれぞれ送られる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た様な乾式脱硫装置では、以下の様な問題点が生じてい
た。まず、再生塔内の再生温度が700[ ℃] 以上にな
ると、酸化鉄が還元されて、シンタリング( 焼結体) が
生成される。又、400[ ℃] 以下になると硫酸鉄が生
成される。硫酸鉄は、強熱によって分解されて二酸化硫
黄を生成する。
【0021】この様なことから、再生塔内の温度は、4
00[ ℃] 以上700[ ℃] 以下の範囲に制御する必要
がある。又、上述した式( 2) に示される硫化鉄の酸化
反応は、きわめて大きな反応熱を伴う発熱反応である。
そのため、再生塔出口ガス中の酸素濃度を数[ %] 以下
に希釈しなければならない。この様に酸素濃度が微小で
あるために、ガス循環流量を大きくしなければならず、
結果的に還元塔、硫黄凝縮器、循環ガスコンプレッサ等
からなる硫黄回収設備や再生塔の大型化を招き、乾式脱
硫装置の製造および運転コストも高くなる。
【0022】又、再生塔出口ガス中の酸素濃度が小さい
と再生塔から排出される生成ガス中の亜硫酸ガス濃度も
小さくなるので、硫黄回収率は低い値となる。又、質量
バランスの点から、硫黄回収設備から排出されたテール
ガス全てを、再生塔に供給することは困難であり、未回
収の硫黄分がガス化ガス中に混入してしまう問題もあ
る。
【0023】又、硫黄回収率を向上させようとすると、
還元塔、硫黄凝縮器、循環ガスコンプレッサ等からなる
硫黄回収設備が大型化・複雑化してしまい乾式脱硫装置
がコスト高となる。
【0024】そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑み
てなされたもので、還元塔、硫黄凝縮器、循環ガスコン
プレッサ等からなる硫黄回収設備や再生塔を、硫黄回収
率を低下させることなく、小型で低コストとする乾式脱
硫装置の提供を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、気体に含有される硫黄分を脱硫剤によ
って除去する脱硫塔と、硫黄分を吸収した前記脱硫剤
と、少なくとも水蒸気を含む気体との化学反応により硫
化水素を生成する再生塔と、前記再生塔から排出された
硫化水素を含む気体から硫黄分を回収する硫黄回収手段
と、前記硫黄回収手段から排出された気体を前記再生塔
に供給する循環手段とから構成される。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は、乾式脱硫装置の第1 実施例のブロ
ック図である。石炭がガス化されたガス化ガス11から
硫黄分を除去する脱硫塔2が設けられる。脱硫塔2内に
は、脱硫剤12が備えられる。脱硫塔2には、脱硫塔2
の脱硫剤12が気流搬送によって運ばれる再生塔3が接
続されている。再生塔3から排出される再生塔出口ガス
14は、外部から供給される純酸素15と混合されて燃
焼器4に供給される。燃焼器4から排出された高温の燃
焼排ガスは、冷却器5に送られる。冷却器5によって冷
却されたガスは、クラウス反応器6に送られる。クラウ
ス反応器6内で所定の化学反応をおこした排ガスは、外
部から供給される純酸素15と混合されて、選択酸化器
7を通過後、硫黄凝縮器8に送られる。硫黄凝縮器8に
よって循環ガス中の硫黄分が取り除かれたテールガス1
7は循環コンプレッサ9( 循環手段) に送られ圧縮され
る。圧縮されたテールガス17は、加熱器10に送られ
加熱される。加熱されたテールガス17は、再生ガス1
3となり、再生塔3に供給される。又、冷却器5と凝縮
器8とから排出された凝縮水18は、加熱器10へ送ら
れる。硫黄回収手段は、冷却器5、クラウス反応器6、
選択酸化手段7、硫黄凝縮器8を有する。
【0027】この様な構成からなる第1実施例の動作に
付いて説明する。ガス化炉で生成された高温度(500
[ ℃] 程度)のガス化ガス11は、脱硫塔2の一端から
供給される。供給されたガス化ガス11中の硫化水素
は、脱硫塔2内の脱硫剤12と接触して化学反応をおこ
し硫化鉄を生成する。硫化水素が除去されたガス化ガス
11は、脱硫塔2の他端から外部に排出される。
【0028】脱硫塔2内に設けられた脱硫剤12は、例
えばgアルミナによって担持された酸化鉄FeO/Al
2O3である。脱硫塔2における硫化反応は、以下に示
す式( 4) の通りである。
【0029】
【化4】 FeO/g−Al23+H2S→FeS/g−Al23+H2O…( 4) 脱硫塔2において硫化水素と反応し、硫化物を形成して
脱硫活性の低下した脱硫剤12は、再生塔3の一端に気
流搬送される。ただし、図1では気流搬送のための設備
は省略する。
【0030】又、再生塔3の他端から、少なくとも水蒸
気を含んだ再生ガス13、具体的には不活性ガスである
窒素ガスと水蒸気とからなる再生ガス13が再生塔3内
に流入される。硫化反応によって硫化物を生成した脱硫
剤12は、再生ガス13中の水蒸気と以下に示す式(
5) の化学反応を生ずる。
【0031】
【化5】 FeS/g−Al23+H2O→FeO/g−Al23+H2S…( 5) 式( 5) に示す化学反応によって、硫化鉄として吸着し
ていた硫黄分は、硫化水素となって脱離する。
【0032】再生塔3から排出された再生塔出口ガス1
4は、硫化水素と未反応の水蒸気と窒素ガスとからな
り、燃焼装置4に送られる。燃焼装置4では、再生塔出
口ガス14中に含まれる硫化水素の約1/3を純酸素1
5と燃焼させる。硫化水素と純酸素とが燃焼することに
よって亜硫酸ガスが生成される。この化学反応を以下式
( 6) に示す。
【0033】
【化6】 3H2S+(3/2)O2→2H2S+SO2+H2O …( 6) 燃焼装置4に供給される純酸素15は、純酸素15と、
硫化水素とによって生成される亜硫酸ガスの量が、残存
する硫化水素の量の1/2あるいは1/2よりも若干少
なくなる様に調整される。
【0034】燃焼装置4で生成された亜硫酸ガスを含ん
だ再生塔出口ガス14は、冷却器5に送られる。冷却器
5では、再生塔出口ガス14を所望の温度( 約500
[ ℃])に冷却する。冷却された再生塔出口ガス14は、
クラウス触媒を充填したクラウス反応器6に送られる。
クラウス反応器6では、硫化水素と亜硫酸ガスとから、
元素硫黄と水蒸気とを生成する式( 7) に示す化学反応
をおこす。
【0035】
【化7】 2H2S+SO2→(3/2)S2+2H2O …( 7) クラウス反応器6内で生じた化学反応によって反応せず
に残った若干量の未反応硫化水素は、純酸素15と混合
される。混合された未反応硫化水素と純酸素15とは、
選択酸化器7にて、以下に示す式( 8) の化学反応( 触
媒反応) をおこし、触媒反応がおこることで、元素硫黄
と水蒸気とを生成する。
【0036】
【化8】2H2S+O2→S2+2H2O …( 8) なお、選択酸化器7における反応温度は、約250[
℃] が最適である。元素硫黄は、蒸気となって同伴ガス
と共に硫黄凝縮器8に送られる。硫黄蒸気は、硫黄凝縮
器8で冷却されて凝縮し、元素硫黄16として乾式脱硫
装置1外に回収除去される。
【0037】硫黄凝縮器8から排出されたテールガス1
7は、循環コンプレッサ9に送られ昇圧される。循環コ
ンプレッサ9によって昇圧されたテールガス17は、加
熱器10に送られる。加熱器10では、テールガス17
を約600[ ℃] まで加熱し再生ガス13とし、その
後、高温の再生ガス13を再生塔3に送る。
【0038】又、冷却器5や硫黄凝縮器8で凝縮された
凝縮水18は、加熱器10で加熱されて蒸発される。凝
縮水18の蒸気は、硫黄凝縮器8からのテールガス17
と混合され、再生ガスとなって再生塔3に供給される。
【0039】以上述べた様な乾式脱硫装置の第1実施例
では、式( 5) に示された水蒸気による再生反応におい
ては、反応熱が非常に小さいため、乾式脱硫装置1内を
循環する種々の循環ガスの流量を減少させることができ
る。このため、再生塔出口ガス14中の硫黄含有ガスの
濃度を大きくすることができ、硫黄回収率を向上させる
ことができる。
【0040】又、再生塔3の脱硫剤12に吸着した硫黄
分を高濃度の硫化水素として取り出せることができるた
め、硫黄生成率が高いクラウス反応器6が容易に利用で
きる。
【0041】又、式( 5) 、( 6) 、( 7) 、( 8) に
示す様に、必要な酸素を純酸素として供給することで、
テールガス17を装置外部に排出することなく(また外
部から新たに水を供給することなく)、クローズドシス
テムによる乾式脱硫が可能となる。したがって、未回収
の硫黄分を装置外部に排出することなく、硫黄回収率を
向上させることができる。
【0042】又、循環ガスの流量を減少させ、硫黄回収
率を向上させることにより、再生塔3や硫黄凝縮器8、
循環ガスコンプレッサ10等の硫黄回収設備がコンパク
トになり、低コストとなる。
【0043】又、 脱硫剤12には金属酸化物として酸化
鉄( Fe2O3) 、酸化亜鉛( ZnO) 、酸化コバルト
( CoO) 等がある。又、硫化物を水蒸気によって再生
させる再生反応を、生成される水素の平衡濃度が低くと
も完結させる場合には、硫化剤12に、gアルミナによ
って担持された酸化鉄FeO/g‐Al2O3、gアル
ミナによって担持された酸化マンガンMnO/g‐Al
2O3、スズや酸化スズを用いれば良い。
【0044】つまり本実施例では、硫黄分を吸着して硫
化物となった脱硫剤12の全てあるいは一部を水蒸気で
再生し、硫化水素として硫黄分を脱離させることができ
るので、再生反応における反応熱を小さく出来、循環ガ
スの流量を減少させることができる。又、再生塔出口ガ
ス14中の硫黄含有ガスの濃度を大きくすることがで
き、硫黄回収率の向上が図れる。更に、再生塔3や硫黄
回収設備が小型化でき、安価に製造することができる。
【0045】次に、本発明の第2実施例の構成に付い
て、図2を参照して説明する。尚、以下の各実施例にお
いて、第1実施例と同一構成要素は同一符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0046】第2実施例の特徴は、脱硫塔2から供給さ
れる脱硫剤12を酸素と水蒸気とを用いて脱硫すること
で、硫黄回収率を向上させたことである。図2は、乾式
脱硫装置の第2実施例のブロック図である。
【0047】石炭がガス化されたガス化ガス11から硫
黄分を除去する脱硫塔2が設けられる。脱硫塔2内に
は、脱硫剤12が備えられる。脱硫塔2には、脱硫塔2
内の脱硫剤12が気流搬送によって運ばれる再生塔3が
接続されている。再生塔3から排出された再生塔出口ガ
ス14は、冷却器5に送られる。冷却器5によって冷却
されたガスは、クラウス反応器6に送られる。クラウス
反応器6内で所定の化学反応をおこした排ガスは、純酸
素15と混合されて、選択酸化器7を通過後、硫黄凝縮
器8に送られる。硫黄凝縮器8によって循環ガス中の硫
黄分が取り除かれた、硫黄分を持たないテールガス17
は循環コンプレッサ9に送られ圧縮される。圧縮された
テールガス17は、加熱器10に送られ加熱される。加
熱されたテールガス17は、再生ガス13となり、再生
塔3に再び供給される。又、冷却器5と凝縮器8とから
排出される凝縮水18は、加熱器10へ送られる。
【0048】この様な構成からなる第2実施例の動作に
付いて説明する。図示しないガス化炉で生成された高温
度(500[ ℃] 程度)のガス化ガス11が、脱硫塔2
の一端から脱硫塔2内へ流入される。ガス化ガス11中
の硫化水素は、脱硫塔2内の脱硫剤12と接触して化学
反応をおこし硫化鉄を生成する。
【0049】脱硫剤12には、例えばg アルミナによっ
て担持された酸化鉄Fe0/Al23が使われる。脱硫
塔2内でおこる化学反応は、上述した第1実施例におけ
る式( 4) である。
【0050】脱硫塔2内で硫化水素と反応し、硫化物を
形成して脱硫活性の低下した脱硫剤12は、再生塔3に
気流搬送される。ただし、図2では気流搬送のための設
備は省略する。
【0051】再生塔3の一端からは、不活性ガスである
窒素ガスと水蒸気とからなる再生ガス13が流入する。
又、再生塔3には純酸素15が供給される。硫化物を形
成した脱硫剤12の大部分は、再生ガス13中の水蒸気
と上述した式( 5) に示す化学反応をおこし、脱硫剤1
2に吸着していた硫黄分を硫化水素として脱離する。
【0052】硫化物を形成した脱硫剤12の一部は、再
生塔3に供給された純酸素と以下に示す式( 9) の化学
反応をおこす。化学反応によって脱硫剤12に吸着して
いた硫黄分は、亜硫酸ガスとなって脱離する。
【0053】
【化9】 2FeS/g−Al23+3O2→2FeO/g−Al23+2SO2 …( 9) 再生された脱硫剤12は、再び脱硫塔2の他端から供給
され、循環使用される。脱硫剤12の脱硫塔2への移動
は気流搬送による。
【0054】式( 9) に示した酸素による硫化鉄の酸化
反応は、その反応速度が大きく、供給された酸素のほと
んど全てを消費する。そのため再生塔2から排出された
再生塔出口ガス14は、硫化水素、亜硫酸ガス、未反応
の水蒸気および窒素ガスからなり酸素は含まれない。
【0055】再生塔3に供給される酸素15の量は、生
成される亜硫酸ガスの量が硫化水素の量の1/2あるい
は1/2よりも若干少なくなるように調整する。再生塔
出口ガス14は、冷却器5で所望の温度にまで冷却され
た後、クラウス触媒を充填したクラウス反応器6に送ら
れる。クラウス反応器6内では、硫化水素と亜硫酸ガス
とが、上述した式( 7) の化学反応をおこし、元素硫黄
と水蒸気とを生成する。クラウス反応器6内に残ってい
る未反応の硫化水素は、純酸素15と混合され、選択酸
化器7に送られる。選択酸化器7では、上述した式(
8)の触媒反応をおこし、未反応の硫化水素から硫黄蒸
気と水蒸気とを生成する。
【0056】選択酸化器7から排出された硫黄蒸気は、
硫黄凝縮器8で冷却されて凝縮し、元素硫黄16として
回収し除去される。硫黄凝縮器8から排出されたテール
ガス17は、循環コンプレッサ9によって昇圧される。
昇圧されたテールガス17は、加熱器10によって60
0[ ℃] 程度まで加熱された後、再生ガス13として再
生塔3に供給される。
【0057】冷却器5や硫黄凝縮器8で凝縮された凝縮
水18は、加熱器10で加熱されて蒸発し、硫黄凝縮器
8から排出されたテールガス17と混合され再生塔3に
供給される。
【0058】以上述べた様な乾式脱硫装置の第2実施例
では、脱硫剤12の約1/3を酸素によって再生し、又
残りの約2/3を水蒸気によって再生するため、脱硫剤
12の再生反応による発熱量は、全ての脱硫剤12を酸
素によって再生させた場合と比べて約1/3になる。し
たがって、循環ガスの流量を減少させることができ、再
生塔出口ガス14中の硫黄含有ガスの濃度を大きくする
ことが可能である。
【0059】又、クラウス反応器6内で消費される硫化
水素と亜硫酸ガスとを、再生塔3で同時に生成すること
ができるため、還元塔に比べて硫黄生成率の高いクラウ
ス反応器6となる。
【0060】又、再生塔出口ガス14を燃焼させるため
の燃焼装置を省くことができ、そのため装置全体が簡略
化され、コンパクト化できる。又、式( 5) 、( 7) 、
( 8) 、( 9) に示す様に、必要な酸素を純酸素15と
して供給することで、硫黄回収設備のテールガス17を
外部に出すことなく(また外部から新たに水を供給する
ことなく)、クローズドシステムによる乾式脱硫が可能
となる。従って、未回収の硫黄分を外部に排出すること
がなく、硫黄回収率を向上させることができる。
【0061】次に、本発明の第3実施例の構成につい
て、図3を参照して説明する。第3実施例の特徴は、脱
硫塔2内を分割して、分割されたそれぞれの小部屋に酸
化鉄からなる脱硫剤12と酸化亜鉛からなる脱硫剤1
2’とを供給し、ガス化ガス11からの硫黄回収率を向
上させたことである。
【0062】図3は、乾式脱硫装置の第3実施例のブロ
ック図である。石炭がガス化されたガス化ガス11から
硫黄分を除去する脱硫塔2が設けられる。脱硫塔2内
は、分割された複数の小部屋からなり、その小部屋には
酸化鉄からなる脱硫剤12と酸化亜鉛からなる脱硫剤1
2’が備えられる。脱硫塔2には、脱硫塔2内の脱硫剤
12、12’が気流搬送によって運ばれる再生塔3が接
続される。再生塔3は、第1の部屋3aと第2の部屋3
bとに分けられ、それぞれ脱硫剤12、12’が流入す
る。再生塔3から排出される再生塔出口ガス14は、冷
却器5に送られる。冷却器5によって冷却されたガス
は、クラウス反応器6に送られる。クラウス反応器6内
で所定の化学反応をおこした排ガスは、純酸素15と混
合されて、選択酸化器7を通過後、硫黄凝縮器8に送ら
れる。硫黄凝縮器8によって循環ガス中の硫黄分が取り
除かれた硫黄分を持たないテールガス17は、循環コン
プレッサ9に送られ圧縮される。圧縮されたテールガス
17は、加熱器10に送られ加熱される。加熱されたテ
ールガス17は、再生ガス13となり、再生塔3に供給
される。又、冷却器5と凝縮器8とから排出される凝縮
水18は、加熱器10へ送られる。
【0063】この様な構成からなる第3実施例の動作に
付いて説明する。脱硫塔2内は、二つの部屋に分割され
ており、各部屋にはそれぞれg アルミナによって担持さ
れた酸化鉄12( FeO/g‐Al2O3) と酸化亜鉛
12’(ZnO) とが充填される。
【0064】ガス化炉で生成された高温度( 500[
℃] 程度) のガス化ガス11は、脱硫塔2の一端から脱
硫塔2内に供給される。脱硫塔2内に入ったガス化ガス
11は、FeO/g‐Al2O3、ZnOの順に脱硫剤
12、12’と接触する。ガス化ガス11は、脱硫剤1
2、12’と接触し化学反応をおこすことで、ガス化ガ
ス11中の硫化水素分を除去する。ここで、硫化水素と
脱硫剤12あるいは脱硫剤12’との化学反応は、上述
した式( 4) と以下に示す式( 10) となる。
【0065】
【化10】 ZnO+H2S→ZnS+H2O …( 10) 脱硫剤12、12’を通過して硫化水素濃度が低下した
ガス化ガス11は、脱硫塔2の他端から排出され、図示
しない脱塵装置を経て、複合発電設備に送られる。
【0066】脱硫塔2において硫化水素と反応し、硫化
物を形成した2種類の脱硫剤12(FeS/g‐Al2
O3) および脱硫剤12’( ZnS) は、それぞれ再生
塔3の所定の場所へ気流搬送によって送られる。
【0067】不活性ガスである窒素ガスと水蒸気とから
なる再生ガス13は、再生塔3の一端から再生塔3内の
第1の部屋3aに供給され、再生塔3内の第1の部屋3
aに流入する脱硫剤12( FeS/g‐Al2O3) と
混合される。
【0068】脱硫剤12( FeS/g‐Al2O3)
は、再生ガス13中の水蒸気と上述した式( 5) の化学
反応をおこす。化学反応によって、脱硫剤12に吸着し
ていた硫黄分は、硫化水素となって脱離する。
【0069】又、脱硫剤12を通過して硫黄分が脱離さ
れた再生ガス13は、再生塔3内で少量の純酸素15を
注入された後、再生塔3内の第2の部屋3bに入り、第
2の部屋3bに流入する脱硫剤( ZnS) 12’と混合
される。脱硫剤12’( ZnS) は、再生ガス13に混
合された酸素と以下に示す式( 11) の化学反応をおこ
す。化学反応によって、吸着していた硫黄分は亜硫酸ガ
スとなって脱離する。
【0070】
【化11】 2ZnS+3O2→2ZnO+2SO2 …( 11) 再生された2種類の脱硫剤12、12’は、再び脱硫塔
2に気流搬送によって送られ、循環使用される。
【0071】上述した式( 11) で示された酸素による
硫化亜鉛の酸化反応は、その反応速度が大きく、供給さ
れた酸素はほとんど全て消費される。したがって、再生
塔3から排出された再生塔出口ガス14は、硫化水素、
亜硫酸ガス、未反応の水蒸気および窒素ガスからなる。
脱硫剤12’( ZnO) や再生塔3に供給される酸素1
5は、生成される亜硫酸ガスの量が、硫化水素の量の1
/2あるいは1/2よりも若干少なくなるように調整さ
れる。
【0072】再生塔出口ガス14は、冷却器5で所定の
温度まで冷却された後、クラウス触媒を充填したクラウ
ス反応器6に送られる。クラウス反応器6では、硫化水
素と亜硫酸ガスとが、上述した式( 7) の化学反応をお
こし、硫黄蒸気と水蒸気とが生成される。
【0073】クラウス反応器6から排出された若干量の
未反応硫化水素は、純酸素15と混合され、選択酸化器
7で上述した式( 8) に示される触媒反応をおこし、硫
黄蒸気と水蒸気とを生成する。選択酸化器7から排出さ
れた硫黄蒸気は、硫黄凝縮器8で冷却されて凝縮し、元
素硫黄16として回収除去される。
【0074】硫黄凝縮器8から排出されたテールガス1
7は、循環コンプレッサ9によって昇圧され、加熱器1
0によって約600[ ℃] まで加熱された後、再生塔3
に供給される。
【0075】冷却器5や硫黄凝縮器8で凝縮された凝縮
水18は、加熱器10で加熱されて蒸発し、硫黄凝縮器
8からのテールガス17と共に再生塔3に供給される。
以上述べた様な第3実施例では、循環ガスの流量を減少
させ、硫黄回収率を向上させることが出来る。又、装置
全体をコンパクトにすることができ、安価な乾式脱硫装
置となる。
【0076】更に、脱硫剤12’( 酸化亜鉛) は、Fe
O/g‐Al2O3 に比べ、硫化反応によって脱硫でき
る硫化水素の平衡濃度が低い。そのため、脱硫剤12に
酸化亜鉛を併用することによって、FeO/g‐Al2
O3 だけを使用した場合よりも脱硫性能を一層向上させ
ることができる。尚、硫化反応によって脱硫できる硫化
水素の平衡濃度が低い脱硫剤としては、酸化亜鉛系以外
に酸化銅系の脱硫剤などがある。
【0077】又、式( 5) 、( 7) 、( 8) 、( 11)
に示される様に、必要な酸素を純酸素15として供給す
ることで、硫黄回収設備のテールガス17を外部に排出
することなく(又、外部から新たに水を供給することな
く)、クローズドシステムの乾式脱硫装置となる。従っ
て、未回収の硫黄分を外部に排出することがなく、硫黄
回収率を向上させることができる。
【0078】次に、本発明の第4実施例の構成につい
て、図4を参照して説明する。第4実施例の特徴は、ク
ラウス反応器6、選択酸化器7、硫黄凝縮器8の代わり
に湿式石灰石石膏法脱硫設備19を設け、ガス化ガス1
1からの硫黄回収率を向上させたことである。
【0079】図4は、乾式脱硫装置の第4実施例のブロ
ック図である。石炭がガス化されたガス化ガス11は、
硫黄分を除去する脱硫塔2を通過する。脱硫塔2内に
は、例えば酸化鉄からなる脱硫剤12が設けられる。脱
硫塔2内の脱硫剤12は、気流搬送によって再生塔3に
運ばれる。再生塔3から排出される再生塔出口ガス14
は、純酸素15が混合され、燃焼装置4に送られる。燃
焼装置4から排出されたガスは、冷却器5に送られる。
冷却器5で冷却されたガスは、湿式石灰石石膏法脱硫設
備19に送られる。湿式石灰石石膏法脱硫設備19から
排出されたテールガス17は、循環コンプレッサ9を介
して加熱器10に送られ、水20と混合される。加熱さ
れたテールガス17は、再生ガス13となり、再生塔3
に供給される。又、冷却器5から排出される凝縮水18
は、加熱器10へ送られる。
【0080】この様な構成からなる第4実施例の動作に
付いて説明する。再生塔出口ガス14中の硫化水素は、
燃焼装置4で純酸素15と反応し、上述した式( 6) の
化学反応をおこし亜硫酸ガスとなる。亜硫酸ガスを含む
再生塔出口ガス14は、冷却器5で常温近くまで冷却さ
れた後、湿式石灰石石膏法脱硫設備19に流入され、亜
硫酸ガスが除去される。
【0081】湿式石灰石石膏法脱硫設備19から排出さ
れたテールガス17は、循環コンプレッサ9によって昇
圧され、加熱器10で約600[ ℃] まで加熱された
後、再生ガス13として再生塔3に戻る。
【0082】加熱器10には、冷却器5で凝縮した凝縮
水18および湿式石灰石石膏法脱硫設備19で失った水
と、同量の水20が加熱器10に供給され、蒸気として
テールガス17に加えられる。
【0083】以上述べた様な第4実施例では、水蒸気に
よる再生反応を利用するので、循環ガスの流量を減少さ
せることができる。又、再生塔出口ガス14中の硫黄含
有ガスの濃度を大きくできるので、硫黄回収率を向上さ
せることができる。その結果、再生塔3や冷却器5、選
択酸化器7、加熱器10は、コンパクトにすることがで
き、安価な乾式脱硫装置となる。
【0084】尚、本発明は上記実施例には限定されず、
その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施出来る事
は言うまでもない。例えば、クラウス反応器で発生する
未反応硫化水素が少ない場合には、選択酸化器を省略し
ても構わない。更に、冷却器で回収した熱を加熱器の熱
源として使用することで、脱硫剤の再生、硫黄の回収に
必要なエネルギを減少させることができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の乾式脱硫装置
によれば、硫黄回収率を低下させることなく、小型で低
コストにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の乾式脱硫装置の第1実施例のブロッ
ク図
【図2】 本発明による脱硫装置の第2実施例のブロッ
ク図
【図3】 本発明による脱硫装置の第3実施例のブロッ
ク図
【図4】 本発明による脱硫装置の第4実施例のブロッ
ク図
【図5】 従来の石炭ガス化複合発電プラントのブロッ
ク図
【図6】 従来の乾式脱硫装置のブロック図
【符号の説明】
1 乾式脱硫装置 2 脱硫塔 3 再生塔 4 燃焼装置 5 冷却器 6 クラウス反応器 7 選択酸化器 8 硫黄凝縮器 9 循環コンプレッサ 10 加熱器 11 ガス化ガス 12、12’ 脱硫剤 13 再生ガス 14 再生塔出口ガス 15 純酸素 16 元素硫黄 17 テールガス 18 凝縮水 19 湿式石灰石石膏法脱硫設備 20 水 21 石炭ガス化複合発電プラント 22 石炭ガス化設備 23 脱塵装置 24 複合発電設備 25 石炭 26 ガス化剤 27a、27b ガス化炉 28 ガス冷却器 29 フィルタ 30 燃焼器 31 ガスタービン 32 排ガス 33 廃熱回収ボイラ 34a、34b 蒸気 35 蒸気タービン 36 復水器 37 還元塔 38 脱硫剤 39 再生用空気 40 ガス精製設備 41 無煙炭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 雅國 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 福田 雅文 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体に含有される硫黄分を脱硫剤によって
    除去する脱硫塔と、硫黄分を吸収した前記脱硫剤と、少
    なくとも水蒸気を含む気体との化学反応により硫化水素
    を生成する再生塔と、前記再生塔から排出された硫化水
    素を含む気体から硫黄分を回収する硫黄回収手段と、前
    記硫黄回収手段から排出された気体を前記再生塔に供給
    する循環手段とから構成されることを特徴とする乾式脱
    硫装置。
  2. 【請求項2】前記硫黄回収手段は、前記再生塔から排出
    される気体を冷却する冷却器と、前記冷却器から排出さ
    れる気体から硫黄を生成するクラウス反応器と、前記ク
    ラウス反応器から排出される気体を酸化する酸化器と、
    前記酸化器から排出される気体を凝縮する凝縮器とから
    構成されることを特徴とする請求項1 記載の乾式脱硫装
    置。
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