JPH1180760A - ガス精製装置 - Google Patents

ガス精製装置

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JPH1180760A
JPH1180760A JP9249720A JP24972097A JPH1180760A JP H1180760 A JPH1180760 A JP H1180760A JP 9249720 A JP9249720 A JP 9249720A JP 24972097 A JP24972097 A JP 24972097A JP H1180760 A JPH1180760 A JP H1180760A
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晴治 香川
Toshikuni Sera
俊邦 世良
Susumu Okino
沖野  進
Shintaro Honjo
新太郎 本城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス中の硫黄化合物のより完全な吸収と、塩
素化合物や窒素化合物などの不純物の除去処理が、小型
な設備構成でかつ低コストで実現できるガス精製装置を
提供する。 【解決手段】 生成ガスを吸収液と気液接触させること
により生成ガス中に含まれる少なくとも硫化水素を吸収
除去する脱硫塔21と、生成ガスを脱硫塔21に導入す
る前に洗浄液に気液接触させて洗浄する洗浄塔7と、こ
の洗浄塔7の前流において生成ガス中の硫化カルボニル
を硫化水素に変換する変換器5とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭ガス化プロセ
ス等の生成ガスの湿式の精製装置に係わり、特に、ガス
中の硫黄化合物やその他の不純物の除去処理が容易に可
能であるとともに、この除去処理のための生成ガスの冷
却及び再加熱を行う熱交換器の容量が格段に低減できる
ガス精製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石油資源の枯渇、価格の高騰か
ら、燃料の多様化が叫ばれ、石炭や重質油の利用技術開
発が進められており、その一つとして、石炭や重質油を
ガス化して発電燃料や合成原料とする技術が注目されて
いる。また、ガス化ガスによる発電は、石炭や石油によ
る従来の火力発電に比較して効率が良いので、有限な資
源の有効利用の点からも注目されている。
【0003】しかし、このガス化生成ガスには、数10
0〜数1000ppmの硫黄化合物(主に硫化水素)が
含まれ、これは公害防止のため、或いは後流機器(例え
ばガスタービン等)の腐食防止等のため、除去する必要
が有る。この除去方法としては、例えば特開平7−48
584号公報に示されるように、ガスを吸収液に気液接
触させる湿式のガス精製技術が知られている。
【0004】なお、ガス化生成ガスに含まれる硫黄化合
物としては、H2S(硫化水素)の他に、100ppm程
度のCOS(硫化カルボニル)が含有されているが、こ
れは吸収液では除去できない。このため、このCOSを
湿式のガス精製で除去するには、吸収液とガスとの気液
接触を行う脱硫塔の前流で、予めCOSを加水分解反応
によりH2Sに変換しておく必要がある。そして従来、
この変換のための触媒としては、例えば特公昭63−1
1053号公報や特開平1−223197号公報に示さ
れるように、酸化チタンをベースにし、LiやNaなど
の添加剤を加えたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ガス精製技術では、生成ガスに含まれる塩素化合物(H
Cl)や窒素化合物(NH3)等の有害な不純物について
は特に考慮されておらず、改善が望まれていた。すなわ
ち、一般に石炭ガス化プロセス等の生成ガスには、例え
ば100〜1500ppm程度のNH3と、例えば100
ppm程度のHClが含有されるので、さらなるクリー
ン化のためにはこれらを除去する必要がある。
【0006】なお、このうち塩素化合物であるHCl
は、強酸であってステンレス材に対しても腐食性があ
り、設備材料を保護する観点から特になるべく前流側で
除去する必要があるとともに、生成ガスがガスタービン
等で燃焼してなる排煙中に含有されるかたちで大気中に
排出される塩素化合物の量を低減するためにも除去する
必要がある。
【0007】また、窒素化合物であるアンモニアは、一
般にアミン化合物よりなる吸収液(アルカリ性)を用い
た脱硫塔における気液接触処理ではほとんど除去され
ず、ガスタービン等で燃焼して有害な窒素酸化物とな
り、ガスタービン等の後流側に一般的に設けられる脱硝
装置の負荷を増大させるので問題であった。
【0008】そこで出願人は、脱硫塔の前流で生成ガス
(以降、生成ガスを単にガスと記載する場合がある。)
を洗浄液に気液接触させてガスを洗浄し前記不純物を除
去する技術を提案しているが、この場合、この洗浄を行
う洗浄塔と前述のCOSの変換を行うCOS変換器との
位置関係や、生成ガスの熱を有効利用するための熱交換
器などの機器構成が問題となる。
【0009】すなわち、発明者らの知見によれば、HC
lに代表されるガス中のハロゲン化物などの不純物は、
COSをH2Sに変換する一般的な触媒の活性を害する
ことが分っており、このような活性低下を回避するた
め、前記洗浄塔をCOS変換器の前流に設けて、予め前
記不純物を洗浄除去する構成が好ましいものと考えられ
ていた。
【0010】しかし、COS変換器の性能(変換率)は
ガスの温度が低い程低下する傾向にあり、この場合性能
を実用的なレベルとするためには、洗浄塔での洗浄液と
の接触により冷却されたガスを再加熱して、最低でも1
50℃程度とする必要がある。また、脱硫塔での性能を
確保するためには、COS変換器を出て脱硫塔に入るガ
スの温度を40℃程度まで低下させるのが好ましい。
【0011】さらに、ガスタービン等に送られる処理後
のガスをより高温状態に維持して高い熱効率を実現する
ためには、洗浄塔に導入される前の高温のガスから熱回
収して脱硫塔を出た処理後のガスを加熱する必要もあ
る。このため、洗浄塔をCOS変換器より前流に配置す
る構成の場合には、機器構成が、例えば図7に示すよう
な複雑な構成となり、設備の大型化及び高コスト化を招
くので、実用上大きな問題となっていた。
【0012】なお図7の装置構成において、符号Q1で
示すものは、ガス化炉(図示省略)を出てスチームヒー
タ(図示省略)で熱回収された後、ポーラスフィルタ等
(図示省略)で除塵されてなる精製処理前の生成ガスで
あり、その温度は420℃程度である。そしてこの生成
ガスQ1は、まず熱交換器101に導入され、この生成
ガスQ1の熱で処理後のガスQ4が加熱され、生成ガス
Q1の温度は逆に177℃程度に低下する。
【0013】次いで生成ガスQ1は、洗浄塔102に導
入され、洗浄液との接触により塩化水素やアンモニアな
どの不純物が吸収除去されるとともに冷却されて、ガス
の温度が露点温度(40℃程度)まで低下したガスQ2
となる。次いで洗浄塔102を出たガスQ2は、熱交換
器103に導入され、後述のガスQ3の熱で加熱されて
120℃程度とされ、その後加熱器104に導入されて
さらに加熱され、150℃程度となる。
【0014】次いで加熱器104を出たガスQ2は、蒸
気QWを加えられて前流で凝縮した水分が補われた後、
前述の触媒が装填されたCOS変換器105に導入さ
れ、含有しているCOSがH2Sに変換されて、COSを
ほとんど含有しないガスQ3となる。次いでCOS変換
器105を出たガスQ3は、前述の熱交換器103で逆
に冷却され、150℃程度から72℃程度とされた後、
さらに冷却器106で工業用水等との熱交換によりさら
に冷却されて、結局40℃程度とされて脱硫塔107に
導入される。
【0015】次いで脱硫塔107では、アミン系の吸収
剤を含む吸収液との気液接触により、ガスQ3中のH2
Sが除去されて、最終的に硫黄分やその他の不純物をほ
とんど含まないクリーンなガスQ4(温度は42℃程
度)として排出される。次に脱硫部107を出たガスQ
4は、前述の熱交換器101により加熱されて、温度が
300℃程度まで高められ、クリーンかつ高温な精製処
理後のガス化ガスQ5として複合発電システムのガスタ
ービンなどに送られる。
【0016】そして、このような図7に示す構成である
と、二つの熱交換器101,103の伝熱面積が、それ
ぞれ2262m2,2898m2となり、また、加熱器1
04と冷却器106の伝熱面積は、それぞれ754
2,715m2必要になって、これら熱機器のトータル
の伝熱面積は6629m2となる。
【0017】また、加熱器104で加熱するための熱エ
ネルギーが必要になるとともに、水蒸気QWや冷却器1
06の冷媒も必要になり、装置が大型化するとともに設
備コスト及び運転コストが非常に高いものとなる。しか
も、このように装置構成が大型で高コストなものとなる
にもかかわらず、COS変換器におけるガス温度は上述
したように150℃程度にしかならないため、COSの
変換効率はそれ程高くできない。
【0018】そこで本発明は、ガス中の硫黄化合物のよ
り完全な吸収と、塩素化合物や窒素化合物などの不純物
の除去処理が、小型な設備構成でかつ低コストで実現で
きるガス精製装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明によるガス精製装置は、石炭や
重質油などのガス化によって得られる生成ガスを精製す
るガス精製装置であって、前記生成ガスを吸収液と気液
接触させることにより前記生成ガス中に含まれる少なく
とも硫化水素を吸収除去する脱硫塔と、前記生成ガスを
前記脱硫塔に導入する前に洗浄液に気液接触させて洗浄
する洗浄塔と、この洗浄塔の前流において前記生成ガス
中の硫化カルボニルを硫化水素に変換する変換器とを備
えたことを特徴とする。
【0020】また、請求項2記載のガス精製装置は、前
記変換器に装填されて前記硫化カルボニルを硫化水素に
変換する反応を促進する触媒として、酸化チタンよりな
り、前記生成ガス中の不純物と親和力の強い添加剤を含
まない触媒を使用したことを特徴とする。
【0021】また、請求項3記載のガス精製装置は、前
記脱硫塔で処理された後の生成ガスを加熱するための熱
を、前記変換器の後流側の生成ガスから回収し、前記変
換器の前流側の生成ガスからは回収しない構成としたこ
とを特徴とする。
【0022】また、請求項4記載のガス精製装置は、前
記脱硫塔で処理された後の生成ガスを加熱するための熱
を、前記変換器の後流側と前流側の生成ガスから回収す
る構成としたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。第1例 まず、第1例を説明する。図1は、本例のガス精製装置
における主に前処理部の構成を示す図であり、図2は同
装置における脱硫部及び石膏回収部の構成を示す図であ
る。
【0024】まず、前処理部の構成及び基本動作につい
て説明する。図1に示すように、ガス化炉1では、例え
ば石炭が空気をガス化剤としてガス化され、一酸化炭素
及び水素を主成分とした生成ガスAが発生する。このよ
うに石炭を原料とし空気をガス化剤としてなる生成ガス
Aには、通常、1000〜1500ppm程度のH2
(硫黄化合物)と、100ppm程度のCOS(硫黄化
合物)とが含有され、さらに、100〜1500ppm
程度のNH3(窒素化合物)と、100ppm程度のH
Cl(塩素化合物)が含有されている。
【0025】また生成ガスAは、炉出口直後においては
通常1000℃〜1300℃であるが、通常炉出口側に
設けられたスチームヒータ(図示省略)により熱回収さ
れて例えば420℃程度に冷却され、その圧力は例えば
26ata程度である。この生成ガスAは、まずサイク
ロン2とポーラスフィルタ3に順次導入され、比較的大
径な粉塵と微細な粉塵とがそれぞれ分離除去される構成
となっている。
【0026】ポーラスフィルタ3の後流には、COSを
2Sに変換する触媒が装填された変換器5が設けられ、
生成ガスA1中のCOSのほとんどがここでH2Sに変
換される。なお、この場合の変換器5の触媒としては、
例えば酸化チタン単体よりなるもので、少なくとも特公
昭63−11053号公報に示されたような添加剤(L
i、Na、K、Cs、Mg、Ca、Ba、Zn、Cd、
Sn、Pb)を含まない触媒を使用するのが好ましい。
【0027】というのは、発明者らの研究によれば、こ
のような触媒であると、ハロゲン化物などの不純物がガ
ス中に存在していても、触媒の活性が害されないことが
判明しているからである。なお、その要因は必ずしも明
らかになっていないが、上述のような添加剤はハロゲン
化物などの不純物と親和力が強く、このような不純物が
ガス中に存在する場合には、却って触媒としての能力を
低下させるものと考えられる。例えば、触媒中のアルカ
リ金属の水酸化物(例えば、KOH)が塩化水素と反応
してハロゲン化物(例えば、KCl)になると、別の物
質になるのであり、化学的性質が変るため、触媒として
の能力が低下すると考えられる。
【0028】またこの変換器5の後流には、熱交換器6
が設けられ、変換器5から導出されたガスA2の熱によ
って浄化された後のガスA4が加熱される構成となって
いる。なおガスA2は、この熱交換器6で逆に熱を奪わ
れて、この場合177℃程度まで冷却される。
【0029】そして、熱交換器6の後流には、ガスA2
を後述の脱硫塔21に導入する前に、洗浄液Bに気液接
触させる洗浄塔7が設置されている。洗浄塔7は、この
場合いわゆる充填式の気液接触塔であり、塔底部に貯留
された水を主成分とする洗浄液Bが循環ポンプ8により
吸上げられて、塔上部のスプレーパイプ9から噴射さ
れ、ガスA2と気液接触しつつ充填材10を経由して流
下して再び塔底部に戻って循環する構成となっている。
【0030】また洗浄塔7は、この場合いわゆる向流式
のものであり、塔下部から導入されたガスA2が、流下
する洗浄液Bに対向して塔内を上昇し、HClやNH3
を除去された後、塔頂部から洗浄後のガスA3として排
出される。
【0031】すなわち洗浄塔7では、脱硫塔21に導入
される前の生成ガスであるガスA2が、水を主成分とす
る洗浄液Bに気液接触させられるため、ガスA2中に含
有される溶解度の高いNH3やHClは、特にpH調整等
を行わなくても相当量が洗浄液B中に吸収され、最終的
には排水Cとして系外に排出される。このため、最終的
に得られるガスA5は、H2Sとともに相当量のNH3
HClが吸収除去された従来にないクリーンなものとな
る。
【0032】なお、ガスA2中には通常HClよりもN
3が多量に含まれているため、なんらpH調整をしなけ
れば、洗浄液Bはアルカリ性を示す。洗浄液Bがアルカ
リ性になると、NH3の吸収性能が低下するばかりか、ガ
スA2中に含有される弱酸性のH2Sも相当量が洗浄液
B中に吸収され、排水Cに含有されることになる。硫黄
化合物は排出規制が厳しく無害化処理が困難であるた
め、この場合には、排水Cの排水処理が大掛かりで高コ
ストなものとなる問題が生じる。
【0033】この問題を解決するため本例では、洗浄塔
7の洗浄液B中に硫酸等の酸Eを適宜供給してpH調整
する構成としており、洗浄液BのpHを例えば弱酸性以
下に保持する。これにより、排水Cに含有されるH2
の量を抑制して、面倒な排水処理を回避できる。なおこ
の場合でも、HClは強酸であるため、弱酸性領域であ
れば十分吸収可能である。
【0034】但し、NH3をより完全に吸収除去するた
めには、pHを例えば強酸領域まで大きく低下させるの
が好ましく、この場合にはHClの吸収性能が低下する
ため、HClとNH3の両者をより完全に除去するため
には、主にNH3を吸収するための洗浄塔と、主にHC
lを吸収するための洗浄塔とを設けた、2塔式の構成と
するのが好ましい。
【0035】なおガスA3は、洗浄液Bとの接触で冷却
されるため、特に冷却器を設けなくても、脱硫塔21に
導入するのに好ましい温度(40℃程度)になる。また
ここで、洗浄液Bの一部は、この場合循環ポンプ8の吐
出側から分岐する流路により抜き出され、排水Cとして
系外に排出されるようになっている。また、洗浄液Bの
循環経路のいずれかには、排水Cとして或いはガス中に
含まれて持去られる分を補う量の補給水Dが適宜供給可
能となっている。また、洗浄塔7の塔上部には、ガス中
のミストを分離除去するミストエリミネータ11が設け
られ、後流側に流出するいわゆる同伴ミストの量が低く
抑えられる構成となっている。
【0036】次に、脱硫部の構成及び動作を図2により
説明する。脱硫部は、主に脱硫塔21と再生塔22とよ
りなる。脱硫塔21は、前述の洗浄塔7と同様な気液接
触塔であり、再生塔22の塔底部に貯留された硫化水素
の吸収液Fが循環ポンプ23により吸上げられて、吸収
液熱交換器24で冷却された後、塔上部のスプレーパイ
プ25から噴射され、ガスA3と気液接触しつつ充填材
26を経由して流下する構成となっている。
【0037】また、吸収液Fと気液接触してH2Sを除
去されたガスA4(温度は42℃程度)は、ミストエリ
ミネータ27により同伴ミストを除去された後、この脱
硫塔21の塔頂部から排出され、前述の熱交換器6によ
り加熱されて、精製処理後のガスA5となる。なお、ガ
スA5の圧力は例えば25.5ata程度、その温度は
300℃程度となり、またその硫黄分(H2S及びCO
Sの濃度)は10ppm以下となる。
【0038】一方、再生塔22は、脱硫塔21の塔底部
に貯留された吸収液Fが循環ポンプ28により吸上げら
れて、吸収液熱交換器24で加熱された後、塔上部のス
プレーパイプ29から噴射され、塔内を上昇する吸収液
Fの蒸気や吸収成分(オフガス)と接触しつつ充填材3
0を経由して流下する構成となっている。
【0039】この再生塔22の塔底部の吸収液Fは、リ
ボイラ31において水蒸気Gにより加熱され、これによ
り、吸収成分であるH2Sがこの再生塔22においてガス
側に放散されるようになっている。そして、このH2
を含むオフガスHは、ミストエリミネータ32において
ミストを除去された後、再生塔22の頂部に設けられた
還流部を経てより高濃度にH2Sを含むオフガスH1
(主成分CO2)として、後述の石膏回収部に送られ
る。
【0040】なおここで、再生塔22の頂部に設けられ
た還流部は、オフガスHが冷却器33により冷却される
ことにより生成され、タンク34に貯留されたオフガス
Hの凝縮液Iが、ポンプ35によりスプレーパイプ36
から噴射されるもので、これによりオフガスH中の蒸気
がより多く液化し、液中の吸収成分であるH2Sがより多
く放散して、例えば体積パーセントで20%程度の高濃
度のH2Sを含むオフガスH1が得られる。
【0041】次に、石膏回収部の構成及び動作について
説明する。本例の石膏回収部は、オフガスH1を空気J
と反応させて含有されるH2Sを燃焼させる燃焼炉41
と、この燃焼炉41でオフガスH1が燃焼してなる燃焼
ガスH2からSO2(亜硫酸ガス)等の硫黄酸化物を吸収
除去して無害な排ガスH3として排出する湿式石灰石膏
法による脱硫装置とを組合せたものである。
【0042】脱硫装置は、H2Sが燃焼してなるSO2
高濃度に含む燃焼ガスH2を、内部に供給されたカルシ
ウム化合物を含有するスラリKと気液接触させて排出す
る反応器42と、この反応器42内のスラリ中に酸化用
空気Lを多数の微細気泡として吹込む空気供給手段(図
示略)と、反応器42から抜き出されたスラリM(石膏
スラリ)を固液分離する遠心分離機等の固液分離手段4
4とを備える。
【0043】なお、図2において符号46で示すもの
は、燃焼ガスH2をSO2等の吸収に好ましい温度に冷却
する冷却器である。また、固液分離手段44における固
液分離により生成した分離水M3は、反応器42内のス
ラリを構成する水分として、この場合反応器42内に直
接戻されている。
【0044】ここで反応器42は、具体的には、例えば
塔底部に酸化用空気Lが吹込まれるスラリタンクを有
し、燃焼ガスH2が流通する塔上部に、スラリタンク内
のスラリが噴射される充填式、スプレー式、又は液柱式
等の気液接触部を備えた、スラリ循環式のいわゆる吸収
塔により構成できる。或いはこの反応器42は、タンク
内のスラリ中に酸化用空気Lと燃焼ガスH2の両者が吹
込まれ、SO2等の吸収と酸化が全てタンク内で行われる
いわゆるバブリング方式のものであってもよい。いずれ
にしろ反応器42では、例えば以下の反応式(1)乃至
(3)で示されるような反応が進行して、主にSO2
吸収され、二水石膏が生成される。
【0045】
【化1】 SO2 +H2O → H+ +HSO3 - (1) H+ +HSO3 - +1/2O2 → 2H+ +SO4 2- (2) 2H+ +SO4 2- +CaCO3 +H2O → CaSO4・2H2O +CO2 (3)
【0046】なお、反応器42に供給されるスラリK
は、例えば石灰石(CaCO3)等のカルシウム化合物が
図示省略したスラリタンクにおいて、工業用水等と攪拌
混合されてなるものであるが、カルシウム化合物は微細
化した固形状態のまま直接反応器42に供給するように
してもよいことはいうまでもない。また、石膏加熱装置
45(石膏加熱工程)を設けて、固液分離手段44によ
り得られた固形分M1(二水石膏の石膏ケーキ)を12
0℃〜150℃程度まで加熱して半水石膏M2としても
よい。
【0047】また、カルシウム化合物の供給量は、吸収
すべき亜硫酸ガスの量に応じて基本的に決定されるが、
実際の運転では例えば反応器42内のスラリのpHや未
反応石灰石濃度等を検知して、この値が吸収反応等に最
適な値に保持されるように供給量を微調整するような制
御をすればよい。また酸化用空気Lは、例えば反応器4
2内のスラリの酸化還元電位等を検知して、必要最小限
な量だけ供給するようにするのが好ましい。
【0048】以上のように構成されたガス精製装置によ
れば、COS変換器5が洗浄塔7の前流側(高温側)に
設けられ、洗浄塔7から出たガスA3がそのままの温度
で脱硫塔21に導入されるため、図7に示す熱交換器1
03、加熱器104、及び冷却器106に相当する機器
が全く不要になり、加熱器104で必要な熱エネルギー
や冷却器106の冷媒も不要になる。
【0049】すなわち、本例の要部構成を図7と同様に
図示すれば、図5(a)のようになり、熱機器として熱
交換器6のみが設けられた極めて簡素で運転コストの低
い装置構成になるのが分る。この場合、熱交換器6にお
けるガス入口出口の温度条件は、図7に示す熱交換器1
01と同様であり、熱交換器6の伝熱面積も2262m
2でよいため、本例の場合の熱機器のトータルの伝熱面
積は2262m2となって、図7の構成に比較して極め
て小さくなる。
【0050】また、図7においてCOS変換器105に
導入されるガスQ2に比較して、本例のCOS変換器5
に導入されるガスA1は水分を多く含むので、図7に示
すような蒸気QWを特に供給する必要もない。したがっ
て本例によれば、装置が極めて小型になり、運転コスト
も著しく低減できる。
【0051】しかも、洗浄塔や脱硫塔の運転条件は変ら
ないため、精製装置としての性能(硫黄化合物やその他
不純物の除去率)は、図7に示す構成と同等かそれ以上
になる。特に、COS変換器5におけるガス温度は、4
20℃程度と極めて高いため、COSの変換率が極めて
高くなり、結果としてCOSの除去率が図7に示すよう
な構成に比較して著しく高くなる。
【0052】例えば、COS変換器5の触媒として前述
したような酸化チタンの単体を使用した場合には、CO
Sの変換率と温度条件との関係が図6の実線及び黒丸印
に示すようになるという実験結果が得られており、42
0℃の場合には、95%程度の極めて高い変換率が得ら
れる。
【0053】また、例えば特公昭63−11053号公
報に開示されたような従来の一般的なCOS変換触媒の
場合には、図6の三角印に示すようになるという実験結
果が得られており、特に温度が低い程、極端に性能が落
ちることが分っている。このため、COSの変換率向上
という点では、いずれの触媒を使用しても、COS変換
器5の温度条件が極めて高くできる本例の構成が有効で
あることが分る。
【0054】なお図6のデータは、COS変換触媒の活
性を害するハロゲン化物などの不純物がガス中に存在し
ない場合のデータであるが、前述したように例えば酸化
チタン単体の場合(図6の実線及び黒丸印)には、この
ような不純物が存在してもこの性能が維持される。
【0055】第2例 次に、第2例を説明する。図3は、本例のガス精製装置
における主に前処理部の構成を示す図である。また、本
例の要部構成を図7と同様に図示すると、図5(b)の
ようになる。なお、第1例と同様の要素には同符号を付
して、重複する説明を省略する。本例は、第1例の構成
に加えてCOS変換器5の前流側(ポーラスフィルタ3
の後流側)に熱交換器4を設けたもので、脱硫塔21で
処理された後のガスA4を加熱するための熱を、COS
変換器5の後流側と前流側のガスから回収する構成とし
たものである。
【0056】すなわち熱交換器4は、ポーラスフィルタ
3から導出されたガスA1の熱により精製された後のガ
スA4を加熱するもので、COS変換器5の後流側のガ
スA2の熱で同じくガスA4を加熱する熱交換器6との
組合せで、最終的にガスA4を前述のガスタービン等に
送る温度(300℃程度)まで加熱する。
【0057】この場合、ガスA1はこの熱交換器4にお
いて熱を奪われて、例えば250℃程度まで冷却される
ので、COS変換器5の温度条件も250℃程度まで低
下することになる。しかし、COS変換器5の温度条件
が150℃程度であり、しかもこの温度条件を実現する
ために加熱器等を別個に設けている図7の構成に比較す
れば、やはり装置の小型化や運転コストの低減が図れる
とともに、COSの変換率の向上が図れる。
【0058】またこの場合、熱交換器4の出口ガス温度
を250℃程度の高温とすることによって、アンモニア
と塩化水素が結合してなる塩化アンモニウムの固体粒子
生成が抑制でき、COS変換器5での触媒上に固体粒子
が付着するのを確実に防止できる。
【0059】なおこの場合、例えばCOS変換触媒とし
て前述したような酸化チタン単体よりなる触媒を使用し
た場合には、図6から分るように90%程度の高い変換
率が実現できる。またこの場合、熱交換器4として必要
な伝熱面積は1626m2、熱交換器6として必要な伝熱
面積は636m2であり、熱機器のトータルの伝熱面積は
やはり2262m2となって、図7の構成に比較して極
めて小さくなる。
【0060】第3例 次に、第3例を説明する。図4は、本例のガス精製装置
における主に前処理部の構成を示す図である。また、本
例の要部構成を図7と同様に図示すると、図5(c)の
ようになる。なお、第1例及び第2例と同様の要素には
同符号を付して、重複する説明を省略する。本例は、C
OS変換器5の後流側の熱交換器6を削除して、COS
変換器5の前流側の熱交換器4を設けたもので、脱硫塔
21で処理された後のガスA4を加熱するための熱を、
COS変換器5の前流側のガスのみから回収する構成と
したものである。
【0061】すなわち、この場合の熱交換器4は、ポー
ラスフィルタ3から導出されたガスA1の熱により精製
された後のガスA4を加熱し、ガスA4の温度を前述の
ガスタービン等に送る温度(300℃程度)まで加熱す
る。
【0062】なおこの場合、ガスA1はこの熱交換器4
において熱を奪われて、177℃程度まで冷却されるの
で、COS変換器5の温度条件も177℃程度まで低下
することになる。しかし、COS変換器5の温度条件が
150℃程度であり、しかもこの温度条件を実現するた
めに加熱器等を別個に設けている図7の構成に比較すれ
ば、やはり装置の小型化や運転コストの低減が図れると
ともに、COSの変換率の向上が図れる。
【0063】なおこの場合、例えばCOS変換触媒とし
て前述したような酸化チタン単体よりなる触媒を使用し
た場合には、図6から分るように85%程度の比較的高
い変換率が実現できる。またこの場合、熱交換器4とし
て必要な伝熱面積は2262m2であり、熱機器のトータ
ルの伝熱面積はやはり2262m2となって、図7の構成
に比較して極めて小さくなる。
【0064】なお本例は、アンモニアと塩化水素が結合
してなる塩化アンモニウムの固体粒子生成が少ない場合
に特に有効であるが、塩化アンモニウムの固体粒子生成
が相当量ある場合でも、COS変換器5の触媒を例えば
ハニカム型に成型して固体粒子が付着目詰りし難い構造
とすれば、固体粒子の付着の問題に対処できる。
【0065】なお、本発明は上記形態例に限られず各種
の態様がありうる。例えば、必要に応じて洗浄塔の洗浄
液を冷却する冷却器を設けてガス温度を十分に下げると
ともに、洗浄塔の後流側にポーラスフィルタなどの除塵
手段を設けて、生成ガスの冷却により発生する塩化アン
モニウムのヒューム(サブミクロンの固体粒子)をこの
除塵手段により除去するようにしてもよい。
【0066】なお、塩化アンモニウムのヒュームは、洗
浄塔での気液接触や脱硫塔での吸収処理では除去が困難
であり、ヒューム状で通過するとガスタービンの材料腐
食トラブルを引き起こしたり、燃焼によって熱分解して
有害物(窒素化合物や塩素化合物等)として大気中に排
出されるため、塩化水素やアンモニアなどの不純物と同
様になるべく前流側で除去することが好ましい物質であ
る。
【0067】また本発明は、石灰石膏法による脱硫処理
(除去した硫化水素から石膏を回収する態様)を採用せ
ず、脱硫塔において吸収された硫黄分(硫化水素)から
硫黄単体を回収する態様でもよいことはいうまでもな
い。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載のガス精製装置は、生成ガ
スを脱硫塔に導入する前に洗浄液に気液接触させて洗浄
する洗浄塔を備えるとともに、この洗浄塔の前流におい
て生成ガス中の硫化カルボニルを硫化水素に変換する変
換器を備える。このため、最終的に得られるガスは、硫
化カルボニル及び硫化水素を含む硫黄化合物とともに、
相当量の塩素化合物などの不純物が吸収除去された従来
にないクリーンなものとなり、硫黄化合物や塩素化合物
などの不純物がガス中に残留することによる前述の問題
点が解消される。
【0069】しかも本発明では、硫化カルボニルの変換
器を洗浄塔の前流側(高温側)に設けているため、洗浄
塔の後流側に設ける場合と比較して、洗浄塔から出たガ
スがそのままの温度で脱硫塔に導入されることになり、
図7に示す熱交換器103、加熱器104、及び冷却器
106に相当する機器が全く不要になり、加熱器104
で必要な熱エネルギーや冷却器106の冷媒(工業用水
等)も不要になる。
【0070】すなわち、本装置の要部構成を図7と同様
に図示すれば、例えば図5(a),(b),(c)のよ
うになり、熱機器として熱交換器6又は熱交換器4のみ
が設けられた極めて簡素で運転コストの低い装置構成に
なるのが分る。この場合、洗浄塔や脱硫塔のガス入口出
口の温度条件を図7に示す場合と同じとすれば、熱交換
器のトータルの伝熱面積は、いずれの場合も2262m
2であり、図7の構成(トータルの伝熱面積は6629m
2)に比較して極めて小さくなる。
【0071】また、図7においてCOS変換器105に
導入されるガスQ2に比較して、本発明のCOS変換器
に導入されるガスA1は水分を多く含むので、図7に示
すような蒸気QWを特に供給する必要もない。したがっ
て本発明によれば、装置が極めて小型になり、運転コス
トも著しく低減できる。
【0072】しかも、洗浄塔や脱硫塔の運転条件は変ら
ないため、精製装置としての性能(硫黄化合物やその他
不純物の除去率)は、図7に示す構成と同等かそれ以上
になる。
【0073】特に請求項3記載のように、脱硫塔で処理
された後の生成ガスを加熱するための熱を、COS変換
器の後流側の生成ガスから回収し、COS変換器の前流
側の生成ガスからは回収しない構成とした場合(図5
(a)に示すような態様の場合)には、COS変換器に
おけるガス温度は、処理前のガス温度そのものであり例
えば420℃程度と極めて高くなるため、COSの変換
率が極めて高くなり、結果としてCOSの除去率が図7
に示すような構成に比較して著しく高くなる。またこの
場合、COS変換器に導入されるガス温度が420℃程
度の高温とされることによって、アンモニアと塩化水素
が結合してなる塩化アンモニウムの固体粒子生成が抑制
でき、COS変換器での触媒上に固体粒子が付着するの
を確実に防止できる。
【0074】また請求項4記載のように、脱硫塔で処理
された後の生成ガスを加熱するための熱を、COS変換
器の後流側と前流側の生成ガスから回収する構成とした
場合(図5(b)に示すような態様の場合)には、CO
S変換器におけるガス温度は、処理前のガス温度が比較
的若干量低下したものとなり例えば250℃程度と高く
なるため、やはりCOSの変換率が格段に高くなり、結
果としてCOSの除去率が図7に示すような構成に比較
して格段に高くなる。またこの場合、COS変換器に導
入されるガス温度が250℃程度の高温とされることに
よって、アンモニアと塩化水素が結合してなる塩化アン
モニウムの固体粒子生成が抑制でき、COS変換器での
触媒上に固体粒子が付着するのを確実に防止できる。
【0075】さらに、請求項2記載のガス精製装置で
は、COS変換器の触媒として、酸化チタンよりなり、
生成ガス中の不純物と親和力の強い添加剤を含まない触
媒を使用した。このため、生成ガス中の不純物により前
記触媒の活性が害されるという不具合が解消され、本発
明のように上記不純物を除去する洗浄塔の前にCOS変
換器を配置した場合でも、触媒の機能が長期間に渡って
高く発揮され、実用性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例である精製装置の主に前処理部
の構成を示す図である。
【図2】同精製装置における脱硫部及び石膏回収部の構
成を示す図である。
【図3】本発明の第2例である精製装置の主に前処理部
の構成を示す図である。
【図4】本発明の第3例である精製装置の主に前処理部
の構成を示す図である。
【図5】本発明の各例の要部構成を示す図である。
【図6】温度条件をパラメータとした場合のCOS変換
率のデータを示す図である。
【図7】COS変換器を洗浄塔の後流に配置した精製装
置の要部構成を示す図である。
【符号の説明】
4,6 熱交換器 5 変換器 7 洗浄塔 21 脱硫塔 A,A1〜A5 生成ガス B 洗浄液 F 吸収液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10J 3/46 ZAB C10J 3/46 ZABJ (72)発明者 世良 俊邦 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 沖野 進 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 本城 新太郎 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭や重質油などのガス化によって得ら
    れる生成ガスを精製するガス精製装置であって、 前記生成ガスを吸収液と気液接触させることにより前記
    生成ガス中に含まれる少なくとも硫化水素を吸収除去す
    る脱硫塔と、 前記生成ガスを前記脱硫塔に導入する前に洗浄液に気液
    接触させて洗浄する洗浄塔と、 この洗浄塔の前流において前記生成ガス中の硫化カルボ
    ニルを硫化水素に変換する変換器とを備えたことを特徴
    とするガス精製装置。
  2. 【請求項2】 前記変換器に装填されて前記硫化カルボ
    ニルを硫化水素に変換する反応を促進する触媒として、
    酸化チタンよりなり、前記生成ガス中の不純物と親和力
    の強い添加剤を含まない触媒を使用したことを特徴とす
    る請求項1記載のガス精製装置。
  3. 【請求項3】 前記脱硫塔で処理された後の生成ガスを
    加熱するための熱を、前記変換器の後流側の生成ガスか
    ら回収し、前記変換器の前流側の生成ガスからは回収し
    ない構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    ガス精製装置。
  4. 【請求項4】 前記脱硫塔で処理された後の生成ガスを
    加熱するための熱を、前記変換器の後流側と前流側の生
    成ガスから回収する構成としたことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載のガス精製装置。
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