JP2002263440A - 硫黄分を多く含む油を燃料とするボイラの排煙処理装置 - Google Patents

硫黄分を多く含む油を燃料とするボイラの排煙処理装置

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JP2002263440A
JP2002263440A JP2001062184A JP2001062184A JP2002263440A JP 2002263440 A JP2002263440 A JP 2002263440A JP 2001062184 A JP2001062184 A JP 2001062184A JP 2001062184 A JP2001062184 A JP 2001062184A JP 2002263440 A JP2002263440 A JP 2002263440A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中への亜硫酸アンモニウムや硫酸アンモ
ニウム等の飛散を防止すると共に産業廃棄物の生成を抑
制することができる、硫黄分を多く含む油を燃料とする
ボイラの排煙処理装置を提供する。 【解決手段】 ボイラ1から排出された排ガス中にアン
モニア注入装置5によりSOのモル数の1〜1.5倍の
NHを注入すると、排ガス中に含まれるSOはNH
と反応して硫酸水素アンモニウムに転換し、この硫酸
水素アンモニウムを硫酸水素アンモニウム回収装置11
で回収した後、煤塵分離装置12で煤塵を取り除き、蓄
熱装置13に導いて排熱回収装置15で回収した熱量を
蓄熱させ、予熱器16に伝熱させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硫黄分を多く含む油
を燃焼させるボイラの排ガス中にアンモニアを注入して
反応生成物を回収することにより、排ガス中に含まれる
三酸化硫黄を除去するようにした、硫黄分を多く含む油
を燃料とするボイラの排煙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の燃焼技術の進歩に伴って、残渣油
やオイルコークス等の低質油も火力発電用ボイラの燃料
として用いられるようになったが、かかる低質油燃料は
従来、一般的に使用されてきたC重油に較べて硫黄
(S)やバナジウム(V)分をより多く含むため、排ガ
ス中の硫黄酸化物(SO,SO、以下、SOと記
す)や煤煙中の五酸化バナジウム(V)の濃度が
高くなる。このような低質油を燃焼させる火力発電用ボ
イラであっても、重油焚きボイラと同様に、窒素酸化物
(NO,NO、以下、NOと記す)、SOおよび
煤塵を大気中に放出しないように、脱硝装置、脱硫装
置、電気集塵機(EP)等の公害防止機器を設置するこ
とが義務付けられている。
【0003】図6は従来技術に係る火力発電用ボイラの
排煙処理系統の概略構成を示す模式図である。同図で、
ボイラ1から排出された排ガスは脱硝装置3でNO
を、電気集塵機(EP)6で煤塵を、そして、脱硫装
置8でSOをそれぞれ除去している。なお、排煙処理
における脱硫性能を向上させるためと、脱硫後の排ガス
を乾燥状態で大気中に放出するようにするために、通常
の排煙処理系統では途中にガスガスヒーター(GGH)
7が設置されていて、高温の排ガスから回収した熱量
で、脱硫装置8出口からの排ガスを加熱するようにして
いる。さらに、脱硫装置8に至るまでに除去しきれない
煤塵を除去するために、煙突10入口に湿式の電気集塵
機9を設けて、集塵効率を高めている。
【0004】ところで、S(硫黄)分濃度が2〜6%の
高硫黄濃度低質油を燃焼させると、排ガス中のSO
度は1000〜3000ppmとなる。さらに、低質油焚きボイラ
から排出された煤塵中には酸化触媒として作用するV
が多く含まれるため、排ガス中のSOの中、1〜
5%は酸化されてSOとなり、その濃度は10〜150p
pm となる。脱硫装置としては、石灰(CaCO)と
石膏(CaSO) の懸濁液に排ガスを気液接触させ
る湿式の石灰ー石膏法排煙脱硫方式のものが安価な石灰
を使用することと脱硫性能が優れていることから、国内
の事業用ボイラに多用されている。
【0005】排ガス中に含まれるSOは、図7のSO
濃度と硫酸露点との特性グラフに示すようにSO
濃度が10〜150ppmの場合には、低質油焚きボイラから排
出された排ガスの温度が約140〜約160°C以下(水分15
%の場合)になると、硫酸露点に達して液体、即ち、硫
酸霧になる。石灰ー石膏法の脱硫装置8や湿式電気集塵
機9では硫酸霧の微粒子液滴を除去できないので、硫酸
霧が煙突10から排ガスと共に大気中に放出される場合
がある。そこで、排ガス中のSO濃度を低減する最も
一般的な方法であるアンモニア(NH)注入法が併用
された。このNH注入法は、SOの濃度や分布に応
じて、その濃度の2倍強のNHを注入して、SO
化合させて硫酸アンモニウム((NHSO)を
生成させ、これを電気集塵機6で回収除去する方法であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記NH注入法にお
いては、NHの注入量が少なく、従って、NH濃度
が低い場合には、腐食性が強く融点の低い硫酸水素アン
モニウム(NHHSO )が生成し易いので、従来は
この生成を防ぐために、SO濃度に対して過剰のNH
を注入して、できるだけ硫酸アンモニウム((N
SO)を生成させるようにしていた。このよ
うに、過剰のNHを注入することにより、排ガス中の
SOは殆ど無くなり、煙突からの排煙が有色煙となる
原因物質である硫酸霧の放出が無くなるものの、これに
伴って幾つかの技術的な問題が発生した。
【0007】まず、第一に、脱硫装置の吸収液中にNH
が溶解すると、泡立ち現象が起きるため、これを回避
するのに消泡剤を注入しなければならない。第二に、S
が水に溶解した時に生じるSO −−イオンや、こ
れが酸化して生成したSO −−イオンと余剰のNH
とが化学反応して亜硫酸アンモニウムや硫酸アンモニウ
ムが生成されると、これらの化学物質が大気中に放出さ
れたり、産業廃棄物となる可能性がある。
【0008】本発明は従来技術におけるかかる現状に鑑
みて為されたものであり、大気中への亜硫酸アンモニウ
ムや硫酸アンモニウム等の飛散を防止すると共に産業廃
棄物の生成を抑制することができる、硫黄分を多く含む
油を燃料とするボイラの排煙処理装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、温度が約260°C以下であり、アンモニ
アの注入量は三酸化硫黄のモル数の1〜1.5倍となる
ように制御したものであり、例えば、排ガス中に含まれ
る三酸化硫黄と注入したアンモニアとが化学反応して生
成した硫酸水素アンモニウムを蓄熱媒体または伝熱媒体
として利用したり、排ガス中に還流させて再利用したり
する手段を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を実施するための形態を具
体的に述べると、まず、(i)排ガス中に注入するNH
の注入量をSOモル数の1〜 1.5 倍とし、生成物質
を硫酸アンモニウムではなく、硫酸水素アンモニウム
(NHHSO)とし、これを回収することにする。
そして、(ii)回収した硫酸水素アンモニウムは蓄熱媒体
や熱交換器における熱媒体として利用する。つまり、夜
間等に発生した余剰熱量をこの硫酸水素アンモニウムに
蓄熱し、昼間に熱放出させることにより、ボイラ熱効率
の向上を図る。あるいは、(iii)回収した硫酸水素アン
モニウム中の不純物を分離、除去した後、大気圧下また
は減圧雰囲気下で加熱してNHと硫酸に分解させ、N
は前工程の排ガスの脱硫用のNHとして再利用す
ると共に生成した硫酸は薬品として利用することにより
産業廃棄物の生成防止を図るようにした。
【0011】次に、硫酸水素アンモニウムの生成方法に
ついて具体的に説明する。水分を含む燃焼排ガス中にS
モル数の1〜1.5倍の量のNHを注入してSO
と反応させると硫酸水素アンモニウムが生成する。
【0012】 SO+NH+HO→NHHSO……(1) 図5はNH濃度をパラメーターとするSO濃度と酸
性硫安析出温度との関係を示すグラフである。同図から
判るように、硫酸水素アンモニウム(酸性硫安とも言
う)の析出温度はSO濃度およびNH濃度が共に高
い程、高温になる。例えば、SO濃度およびNH
度が共に100ppmの時は約250°Cで硫酸水素アンモニウ
ムが析出する。この温度は実際のボイラの排ガスの測定
値の範囲200〜260°Cの範囲にある。硫酸水素アンモニ
ウムの融点は147°Cなので、実際のボイラの運転によ
り発生した排ガスから生成した硫酸水素アンモニウムは
ほぼ溶融状態になっている。
【0013】また、NHの注入量が多く、SOのモ
ル数の2倍以上の量が注入された場合は、硫酸水素アン
モニウムはNHと化学反応を起こして速やかに硫酸ア
ンモニウムに変化する。
【0014】 NHHSO+NH→(NHSO ……(2) 硫酸水素アンモニウムの生成を抑制しようとする場合
は、このように、NHの注入量を増やせば良いが、前
述のような問題点が生じる。
【0015】NHの注入量がSOのモル数の1〜1.
5倍の場合は、排ガス中に含まれるSOの全量をNH
との化学反応により、硫酸水素アンモニウムに転換す
ることができる。この場合は余剰のNHが生じないの
で、脱硫装置の吸収液が発泡性を起こしたり、煙突から
亜硫酸アンモニウムや硫酸アンモニウムが大気中に放出
されたりするといったことがない。
【0016】ところで、硫酸水素アンモニウムは大気圧
下では融点が147°C、沸点が490°Cであるが、僅かに
加圧すれば融点が上昇し、150〜550°Cの温度範囲で液
体状態とすることができる。また、その熱容量は3100MJ
/m3であり、他の溶融塩媒体の熱容量(1500〜2500MJ/m
3)に較べてかなり大きいという特徴がある。そこで、こ
の大きな熱容量を利用して硫酸水素アンモニウムを蓄熱
媒体として用いることにより、他の溶融塩蓄熱媒体のも
のに較べて、同じ容量でより多くの熱量を保有させるこ
とができる。因みに、発電容量が400MW級のボイラから
は、約600kg/hの硫酸水素アンモニウムを回収できるか
ら、蓄熱材料の分野で大きな産業的実用性を見込むこと
ができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の第一実施例に係る低質油焚
きボイラの排煙処理系統の概略を示す構成図である。同
図において、2はアンモニア(NH)をボイラ1の下
流に接続された煙道にNH を注入するアンモニア注入
装置、4はボイラ1に供給される燃焼用空気を予熱する
空気予熱器、5は空気予熱器4の下流の排ガス用ダクト
内にNHを注入するアンモニア注入装置、11はアン
モニア注入装置5により注入されたNHと排ガス中に
含まれるSOとの反応生成物である硫酸水素アンモニ
ウムを回収する硫酸水素アンモニウム回収装置、12は
回収した硫酸水素アンモニウムとこれに混入する煤塵と
を分離する煤塵分離装置、13は硫酸水素アンモニウム
を蓄熱媒体として用いた蓄熱装置、14は煤塵分離装置
12で分離された煤塵を回収する煤塵回収装置、15は
図示していない供給源から供給された排熱を回収して蓄
熱装置13に蓄熱する排熱回収装置、16はボイラ1に
供給される給水、空気、燃料等を予め予熱する予熱器で
ある。なお、従来例と同一または同一とみなせる箇所に
は同一の符号を附して重複する説明を省略する。
【0018】空気予熱器4で熱回収された排ガスの温度
は約160〜200°Cとなっており、この排ガス中にアンモ
ニア注入装置5によりNHを注入すると、前述の(1)
式により、排ガス中に含まれるSOはNHと反応し
て硫酸水素アンモニウムに転換する。硫酸水素アンモニ
ウム回収装置11の下流の排ガス中のSO濃度をでき
るだけ低く、硫酸アンモニウムを生成することなく硫酸
水素アンモニウムだけを生成するようにするために、ア
ンモニア注入装置5によるNHの注入量をSOモル
数の1〜 1.5 倍となるように制御する。
【0019】図2は硫酸水素アンモニウム回収装置の内
部構成の概略を示す断平面図(a)および断正面図
(b)である。同図において、17は排ガス中に生成し
た液滴状の硫酸水素アンモニウム(粒径が0.01〜1mm)を
効率的に捕集できるように、波形に形成した捕集板であ
る。この捕集板17の波形の高さは捕集する硫酸水素ア
ンモニウムの量や硫酸水素アンモニウム回収装置11の
前後差圧等を考慮して決定されるが、通常は5〜100mm
程度の高さが好適である。硫酸水素アンモニウム回収装
置11本体や捕集板17の素材は硫酸水素アンモニウム
に対する高い耐腐食性を有したクロムおよびモリブデン
を含むニッケル合金(インコネル625合金、ハステロイ
炭素合金等)、チタン、ジルコニウム等の金属材料や耐
熱性有機樹脂あるいは無機材料を用いる。経済的には、
フェノール系やノボラック系ビスフェノール、フッ素樹
脂、琺瑯等の被覆や焼き付けを施した材料が好適であ
る。
【0020】硫酸水素アンモニウムを蓄熱媒体として用
いた蓄熱装置13は夜間等の電力需要が低下した時間帯
に、加熱排ガス、加熱水、加熱蒸気等の熱源から排熱回
収装置15を介して供給された余剰熱を蓄熱すると共
に、昼間等の電力需要が増大した時間帯に、予熱器16
に導入された給水、燃焼用空気、燃料等の加熱用に用い
ることにより、ボイラの熱効率が改善されると共に燃料
消費の平準化を実現できる。
【0021】図3は本発明の第二実施例に係る低質油焚
きボイラの排煙処理系統の概略を示す構成図である。同
図において、18は煤塵分離装置12で煤塵が分離され
て浄化された硫酸水素アンモニウムを伝熱媒体として用
いたガスガスヒーターである。他の構成は第一実施例の
ものと変わらない。硫酸水素アンモニウムが150〜450°
Cの温度範囲では流動性の液体であり、比熱も大きいこ
とから、本実施例では脱硫装置8の上下流の煙道にガス
ガスヒーター7と並列にガスガスヒーター18を設け
て、高温の排ガスから熱回収して脱硫後の排ガスを再加
熱するガスガスヒーター7の補完機能を担わせている。
同様の機能を水を伝熱媒体とした伝熱装置で果たさせよ
うとすると、高耐圧装置として構成しなければならない
が、本実施例のように、硫酸水素アンモニウムを伝熱媒
体として用いたものは常圧で使用できるから、装置を軽
量かつ安価に作成できるという利点がある。
【0022】図4は本発明の第三実施例に係る低質油焚
きボイラの排煙処理系統の概略を示す構成図である。同
図において、19は煤塵分離装置12で煤塵が分離され
て浄化された硫酸水素アンモニウムを減圧下(または大
気圧下)で加熱して硫酸とNHとに分解させる加熱分
解装置、20はその加熱源、22は加熱分解装置19で
分解生成された硫酸を回収する硫酸回収装置である。加
熱分解装置19で分解生成されたNHはアンモニア注
入装置5に還流され、再利用される。このように、本実
施例では排ガス中に含まれるSOを硫酸水素アンモニ
ウム(NHHSO)として回収した後、加熱分解さ
せて生成されたNHは脱硫用に還流利用し、硫酸は工
業用薬品として利用するようにしたので、排煙処理に伴
って排出される産業廃棄物の生成量を著しく低減でき
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、排ガスの温度が約260°C以下であり、ア
ンモニアの注入量が三酸化硫黄のモル数の1〜1.5倍
となるように制御したので、三酸化硫黄をアンモニアと
化学反応させて、有効利用や加熱分解可能な硫酸水素ア
ンモニウムを生成させることができるから、大気中への
有害な亜硫酸アンモニウム等の飛散を防止すると共に産
業廃棄物の発生を防止することができる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、排ガス中に
含まれる三酸化硫黄と注入したアンモニアとが化学反応
して生成した硫酸水素アンモニウムを蓄熱媒体または伝
熱媒体として利用したので、排ガス等の排熱を効率良く
回収して、ボイラの熱効率を向上させる等の有効活用を
図ることができる。
【0025】請求項3記載の発明によれば、排ガス中に
含まれる三酸化硫黄と注入したアンモニアとが化学反応
して生成した硫酸水素アンモニウムを大気圧下または減
圧下で加熱分解させて生成したアンモニアを排ガス中に
還流させて再利用したので、低質油焚きボイラの脱硫に
必要なアンモニアの容量と生成される産業廃棄物の発生
量を著しく低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る低質油焚きボイラの
排煙処理系統の概略を示す構成図
【図2】硫酸水素アンモニウム回収装置の内部構成の概
略を示す断平面図(a)および断正面図(b)
【図3】本発明の第二実施例に係る低質油焚きボイラの
排煙処理系統の概略を示す構成図
【図4】本発明の第三実施例に係る低質油焚きボイラの
排煙処理系統の概略を示す構成図
【図5】SO濃度と酸性硫安析出温度との関係を示す
グラフ
【図6】従来技術に係る火力発電用ボイラの排煙処理系
統の概略構成を示す模式図
【図7】SO濃度と硫酸露点との関係を表す特性グラ
【符号の説明】
1 ボイラ 2,5 アンモニア注入装置 3 脱硝装置 4 空気予熱器 6 電気集塵機(EP) 7,18 ガスガスヒーター(GGH) 8 脱硫装置 11 硫酸水素アンモニウム回収装置 12 煤塵分離装置 13 蓄熱装置 14 煤塵回収装置 17 捕集板 19 加熱分解装置 22 硫酸回収装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄分を多く含む油を燃料とするボイラ
    から排出された排ガス中にアンモニアを注入して排ガス
    中に含まれる三酸化硫黄と化学反応させ、反応生成物を
    回収することにより排ガス中に含まれる三酸化硫黄を除
    去するようにした硫黄分を多く含む油を燃料とするボイ
    ラの排煙処理装置において、排ガスの温度が約260°
    C以下であり、アンモニアの注入量が三酸化硫黄のモル
    数の1〜1.5倍となるように制御したことを特徴とす
    る硫黄分を多く含む油を燃料とするボイラの排煙処理装
    置。
  2. 【請求項2】 排ガス中に含まれる三酸化硫黄と注入し
    たアンモニアとが化学反応して生成した硫酸水素アンモ
    ニウムを蓄熱媒体または伝熱媒体として利用する手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の硫黄分を多く含
    む油を燃料とするボイラの排煙処理装置。
  3. 【請求項3】 排ガス中に含まれる三酸化硫黄と注入し
    たアンモニアとが化学反応して生成した硫酸水素アンモ
    ニウムを大気圧下または減圧下で加熱分解させて生成し
    たアンモニアを排ガス中に還流させて再利用する手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の硫黄分を多く含
    む油を燃料とするボイラの排煙処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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