JP2002241709A - アクリル系粘着剤組成物及び該組成物を用いた粘着テープの製造方法 - Google Patents

アクリル系粘着剤組成物及び該組成物を用いた粘着テープの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィンや自動車塗装面等のような低
表面エネルギー材料への十分な粘着特性を有するアクリ
ル系粘着テープを製造するためのアクリル系粘着剤組成
物を提供すること、及び、該組成物を用いたアクリル系
粘着テープの製造方法を提供すること。 【解決手段】 アクリル系単量体、Mwが50000以
上であるアクリル系粘着性ポリマー、Mwが20000
以下でTgが20℃以上であるアクリル系粘着付与樹
脂、光重合開始剤、架橋剤を含有し、実質的に水及び溶
剤を含有していないアクリル系粘着剤組成物、及び、該
組成物を支持体に流延し、残存モノマー量が5〜20重
量%となるように強度1〜500(W/m )の紫外
線を照射して光重合を行い、残存モノマーが5000p
pm以下となるように加熱乾燥を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実質的に溶剤及び
水を含有していないアクリル系粘着剤組成物、及び、こ
の組成物を用いたアクリル系粘着テープを製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から粘着剤として、ゴム系粘着剤、
アクリル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコー
ン系粘着剤などが使用されている。中でも、(メタ)ア
クリル系ポリマーを主成分とするアクリル系粘着剤は、
耐候性や酸化劣化に優れ様々な分野で使用されている。
【0003】(メタ)アクリルポリマーはそれ自体に粘
着性があり、粘着付与樹脂を添加しなくとも良好な粘着
特性を示すが、ポリオレフィンや自動車塗装面等の低表
面エネルギー材料への粘着特性は十分でないため、これ
らに使用する場合には、(メタ)アクリル系ポリマーの
粘着付与樹脂を添加したアクリル系粘着剤が利用されて
いる。
【0004】粘着付与樹脂としては、ロジンやテルペン
樹脂などの天然樹脂系粘着付与樹脂、キシレン樹脂等の
合成樹脂系粘着付与樹脂が知られている。これらの粘着
付与樹脂は、耐候性や酸化劣化に対する耐性が十分でな
いため、アクリル系粘着剤にこれらを使用すると、(メ
タ)アクリル系ポリマーが有する優れた耐候性と酸化劣
化の耐性を低下させることになる。
【0005】これらの粘着付与樹脂以外に、粘着特性を
改善するために比較的低分子量のアクリル系ポリマーを
配合することが知られている。例えば、特開平1−13
9665号公報には、炭素数1〜20のアルキル基又は
シクロアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル、遊離基重合性オレフィン酸等を重合することにより
得られた数平均分子量35000以下で、軟化点が40
℃以上のポリマー型添加物を含有する接着剤組成物の発
明が記載されている。この公報には、「このポリマー型
添加物は既知の重合法、たとえば乳化重合、懸濁重合、
溶液重合または塊状重合のいずれによっても製造でき
る。」、「このポリマー型添加物は既知の方法、たとえ
ば混合またはブレンド法により接着剤組成物に均一に含
有させることができる。添加物は好ましくは水性エマル
ジョン、または水性/有機溶剤組合せ媒質中の乳化液の
形で接着剤組成物に添加される。」と記載されている。
【0006】この公報では、乳化重合又は溶液重合によ
り製造されたポリマー型添加物を、アクリル系エマルジ
ョンとブレンドしている。ブレンドは、水に分散された
状態で行われており、アクリル系ポリマーとポリマー型
添加物は、互いに樹脂粒子状態で混合されているため、
アクリル系ポリマー分子とポリマー型添加物分子の分子
同士は、完全には混合されていない。また、この公報記
載の方法では、溶剤の除去や水の除去が必要となり、大
量のエネルギーを必要とする。
【0007】一方、溶媒を使用せずに感圧接着剤(粘着
剤)を製造する方法が知られている。例えば、特開昭5
0−87129号公報及び特開昭50−102635号
公報には、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと特定
の極性基を有するビニル単量体との混合物と、これらと
同一の重合体又は相溶性の良い重合体を支持体に塗布
後、加熱重合する感圧性接着テープの製造方法が開示さ
れている。これらの方法では、共重合体が単量体混合物
にほぼ均一に溶解するため、得られる感圧性接着テープ
(粘着テープ)は、加熱重合により得られる重合体分子
と加熱重合前に添加された重合体分子がほぼ均一に混合
されているが、加熱重合により得られる重合体と加熱重
合前に添加された重合体の組成がほぼ同一であることか
ら、ポリオレフィン等のような低表面エネルギー材料へ
の粘着性能は十分でない。
【0008】また、特開平2−60981号公報には、
アクリル酸アルキルエステルを主成分とするビニル系モ
ノマーに光重合開始剤を添加した液状物を、基材に塗布
又は含浸し、強度1〜300W/mの紫外線を照射し
て少なくとも90重量%を重合反応させ、次にその強度
以上の紫外線を照射して重合反応を完結させるアクリル
系粘着テープの製造方法が開示されている。この方法で
は、残存モノマーを光強度を増加させて重合させてお
り、ガラス転移温度の低い低分子量ポリマーが生成し、
粘着特性、特に耐熱性に問題がある。
【0009】さらに、特許第2922036号公報に
は、特定の単量体混合物と光重合開始剤を含む組成物に
特定の強度の紫外線を照射した後加熱乾燥を行う感圧接
着剤の製造方法が開示されている。この方法では、耐熱
性を有する粘着テープが得られるものの、低表面エネル
ギー材料への粘着特性は十分でなく、特にそれらの材料
への曲面貼り付け適性などに劣るものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、実質的にア
クリル系重合体のみからなり、アクリルポリマー自体の
耐候性及び耐酸化劣化性を損なうことなく、ポリオレフ
ィンや自動車塗装面等のような低表面エネルギー材料へ
の十分な粘着特性を有するアクリル系粘着テープを製造
するためのアクリル系粘着剤組成物を提供すること、及
び、該組成物を用いたアクリル系粘着テープの製造方法
を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のアクリル系粘着
剤組成物は、(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルを主成分とする重合性単量体 100重量部と、
(b)(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
する重合性単量体の重合物であり、重量平均分子量が5
0000以上である粘着性ポリマー 5重量部以上20
0重量部以下と、(c)(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルを主成分とする重合性単量体の重合物であり、重
量平均分子量が20000以下であって、ガラス転移温
度が20℃以上である粘着付与樹脂 10重量部以上
200重量部以下と、(d)光重合開始剤 0.01重
量部以上5重量部以下と、(e)架橋剤と、を含有し、
実質的に水及び溶剤を含有していない。
【0012】また、本発明のアクリル系粘着テープの製
造方法は、(A)前記アクリル系粘着剤組成物を、支持
体に流延し、残存モノマー量が5〜20重量%となるよ
うに、強度1〜500(W/m )の紫外線を照射し
て光重合を行う工程と、(B)残存モノマーが5000
ppm以下となるように、加熱乾燥を行う工程とを含む
ことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のアクリル系粘着剤組成物
は、(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とする重合性単量体 100重量部と、(b)(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする重合性
単量体の重合物であり、重量平均分子量が50000以
上である粘着性ポリマー 5重量部以上200重量部以
下と、(c)(メタ)アクリル酸エステルを主成分とす
る重合性単量体の重合物であり、重量平均分子量が20
000以下であって、ガラス転移温度が20℃以上であ
る粘着付与樹脂 10重量部以上200重量部以下
と、(d)光重合開始剤 0.01重量部以上5重量部
以下と、(e)架橋剤と、を含有している。この中で、
重量平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグ
ラフィにより求めた値であり、ガラス転移温度はFox
の式により算出した値である。
【0014】本発明のアクリル系粘着剤組成物を構成す
る成分(a)の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
主成分とする重合性単量体は、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル1種類の単量体、又は、少なくとも1種類
の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含み、その単
量体混合物中の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの
総量が50重量%を超える単量体混合物である。(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルの例としては、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸
ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アク
リル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)ア
クリル酸ドデシル等を挙げることができる。
【0015】前記単量体混合物は、アクリル酸アルキル
エステルと共重合可能な他の単量体を混合しても良い。
共重合可能な単量体の例としては、(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸の
ような不飽和カルボン酸;(メタ)アクリル酸-2-ヒド
ロキシエチル、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシプロ
ピル、(メタ)アクリル酸とポリエチレングリジコール
又はポリプロピレングリコールとのモノエステル等のヒ
ドロキシル基含有ビニル単量体;(メタ)アクリル酸グ
リシジル等のエポキシ基含有ビニル単量体;(メタ)ア
クリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシ
エチル、(メタ)アクリル酸プロポキシエチル、(メ
タ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸エ
トキシプロピル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアル
キル;(メタ)アクリルアミド、メチロール(メタ)ア
クリルアミド、メトキシエチル(メタ)アクリルアミド
等のアミド基含有ビニル単量体;メタクリロキシプロピ
ルメトキシシラン等のケイ素含有ビニル単量体;(メ
タ)アクリロイルアジリジン等のアジリジン基含有ビニ
ル単量体;(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アク
リル酸ベンジル、スチレン、メチルスチレン等の芳香族
ビニル単量体;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸イソボルニル等の脂環式アルコール
と(メタ)アクリル酸とのエステル;エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を2
個以上有する単量体;その他、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、マクロモノマー、ジビニルベンゼン等を挙げること
ができる。尚、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸とメ
タクリル酸の両方を意味し、(メタ)アクリレートは、
アクリレートとメタクリレートの両方を意味する。
【0016】本件発明のアクリル系粘着剤組成物を構成
する成分(b)の粘着性ポリマーは、(メタ)アクリル
酸アルキルエステルを主成分とする重合性単量体の重合
物であり、重量平均分子量が50000以上である。こ
の粘着性ポリマーを得るために使用する重合性単量体
は、前記成分(a)の重合性単量体に記載した単量体と
同じものを使用できる。
【0017】また、成分(b)の粘着性ポリマーは、得
られる粘着テープの常温以下での粘着特性を向上させる
ためには、そのガラス転移温度は0℃以下であることが
好ましい。この場合、成分(b)の粘着性ポリマーを得
るために使用する重合性単量体は、炭素数2〜14のア
クリル酸アルキルエステルを主成分とすることが好まし
い。
【0018】さらに、成分(b)の粘着性ポリマーのG
PC法による重量平均分子量は、5万以上であるが、好
ましくは5万以上200万以下、特に好ましくは10万
以上150万以下である。この粘着性ポリマーの重量平
均分子量が高くなると得られる粘着テープの粘着特性は
良好であるが、組成物としての粘度が高くなるため、支
持体への均一な流延が難しくなる。また、この重量平均
分子量を低くすると支持体への均一な流延が容易になる
が、この粘着性ポリマーの重量平均分子量が5万未満に
なると、得られる粘着テープの耐熱性能が著しく低下す
る。
【0019】成分(b)の粘着性ポリマーの配合量は、
成分(a)の重合性単量体100重量部に対して、5〜
200重量部であり、特に、10重量部〜150重量部
が好ましい。成分(a)に対して、成分(b)の配合量
が少ないと、光重合反応時の発熱及び流延した組成物の
収縮が大きくなり、得られるテープの粘着性能が不均質
になる。この配合量が多いと組成物としての粘度が高く
なり支持体への均一な流延が困難になる。
【0020】本発明のアクリル系粘着剤組成物を構成す
る成分(c)の粘着付与樹脂は、(メタ)アクリル酸エ
ステルを主成分とする重合性単量体の重合物であり、重
量平均分子量が20000以下であって、ガラス転移温
度が20℃以上である。この粘着付与樹脂を得るために
使用する重合性単量体は、前記成分(a)の重合性単量
体に記載した単量体と同じものを使用できる。
【0021】また、成分(c)の粘着付与樹脂のガラス
転移温度は20℃以上であるが、40℃以上であること
がより好ましい。さらに、成分(c)の粘着付与樹脂に
使用する(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする重
合性単量体は、炭素数1〜14のメタクリル酸アルキル
エステル及び炭素数3〜14の脂環式アルコールとメタ
クリル酸とのエステルから選ばれる少なくとも1種類の
メタクリル酸エステルを主成分とする重合性単量体が好
ましい。
【0022】成分(c)の粘着付与樹脂の配合量は、成
分(a)の重合性単量体100重量部に対して、10〜
200重量部であり、特に、15重量部〜150重量部
が好ましい。成分(a)に対して成分(c)の配合量が
少ないと、得られる粘着テープの低エネルギー表面への
粘着特性向上効果が得られず、多いと、得られる粘着テ
ープのタックの低下、耐熱性能の低下、低温性能の低下
が起こる。
【0023】本発明のアクリル系粘着剤組成物を構成す
る成分(d)の光重合開始剤としては、アセトフェノ
ン、メトキシアセトフェノン、2,2-ジエトキシアセトフ
ェノン、p-ジメチルアミノアセトフェノン、2,2-ジメト
キシ-2-フェニルアセトフェノン、α-ヒドロキシ-α,
α'-ジメチルアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-シクロ
ヘキシルアセトフェノン、2-メチル-1[4-(メチルチオ)
フェニル]-2-モンフォリノプロパノン-1等のアセトフェ
ノン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルブチル
エーテル等のベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン、
2-クロロベンゾフェノン、p,p'-ジクロロベンゾフェノ
ン,N,N'-テトラメチル-4,4'-ジアミノベンゾフェノン、
4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル(2-ヒドロキシ-2-プ
ロピル)ケトン等のケトン類、チオキサンソン、2-クロ
ロチオキサンソン、2-メチルチオキサンソン等のチオキ
サンソン類、ビスアシルホスフィンオキサイド、ベンゾ
イルホスフィンオキサイド等のホスフィン酸化物、ベン
ジルジメチルケタール等のケタール類、カンファン-2,3
-ジオン、フェナントレンキノン等のキノン類などを挙
げることができる。
【0024】成分(d)の光開始剤の配合量は、成分
(a)100重量部に対して、0.01〜5重量部であ
り、0.02〜2重量部がより好ましい。光開始剤が少
ないと、光重合が有効に進行せず、多いと反応の進行が
急激になり反応系の温度が急激に上昇するため均一な塗
膜が得られないとともに、生成ポリマーの重量平均分子
量が低下するため、粘着性能が低下する。
【0025】本発明のアクリル系粘着剤組成物を構成す
る成分(e)の架橋剤としては、エポキシ化合物、イソ
シアネート化合物、金属キレート化合物、アミノ樹脂等
を挙げることができる。中でも、分子内に2個以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ架橋剤、及び、分子内に2個
以上のイソシアネート基を有するイソシアネート架橋剤
が、好ましい。
【0026】この分子内に2個以上のエポキシ基を有す
るエポキシ架橋剤の例としては、1,3-ビス(N,N-ジグリ
シジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N',N'-テト
ラグリジル-m-キシリレンジアミン、N,N,N',N'-テトラ
グリジルアミノフェニルメタン、トリグリシジルイソシ
アヌレート、m-N,N-ジグリシジルアミノフェニルグリシ
ジルエーテル、N,N-ジグリシジルトルイジン、N,N-ジグ
リシジルアニリン等のエポキシ基を2個以上有すると共
に第3級窒素原子を1個以上有する化合物が好ましい。
【0027】また、分子内に2個以上のイソシアネート
基を有するイソシアネート架橋剤の例としては、トリレ
ンジイソシアネート(TDI)、クロルフェニレンジイ
ソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、テト
ラメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添された
ジフェニルメタンジイソシアネートなどのイソシアネー
トモノマー及びこれらイソシアネートモノマーをトリメ
チロールプロパンなどと付加したイソシアネート化合物
やイソシアヌレート化物、ビュレット型化合物、さらに
は公知のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオ
ール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオー
ル、ポリイソプレンポリオールなど付加反応させたウレ
タンプレポリマー型のイソシアネート等を挙げることが
できる。
【0028】この架橋剤の配合量としては、成分
(a)、(b)、(c)の合計100重量部に対して
0.001〜5重量部である。架橋剤と反応する官能基
は、成分(a)〜(c)の少なくとも1つの成分にあれ
ばよく、成分(a)〜(c)のすべてにあっても良い。
例えば、架橋剤として、前記エポキシ化合物を用いる場
合には、成分(a)の重合性単量体としてアクリル酸を
1〜10重量%程度含ませても良く、成分(b)及び/
又は(c)に、アクリル酸1〜10重量%程度の共重合
体を使用しても良い。
【0029】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、成分
(a)〜(e)を個別に調製した後に混合しても良く、
成分(a)及び(b)の混合物については、特開平11
−49811号公報や特開2000−313704号公
報に開示された方法等で、(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを主成分とする重合性単量体の部分重合物を調
製することでも得られる。また、成分(b)及び成分
(c)については、溶液重合、乳化重合、懸濁重合及び
塊状重合のいずれの重合方法で調製してもよいが、溶媒
や分散媒の除去が不要であることから、塊状重合で調製
したものが好ましい。成分(c)については、例えば、
前記公報に開示された方法で、重合開始剤量、反応温
度、連鎖移動剤などを調整し重合率を95%以上とした
重合体を使用することが好ましい。また、特開平12−
128911号公報に開示された重合法によっても容易
に調製できる。
【0030】本発明のアクリル系粘着剤組成物には、シ
リカ、チタニア、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム
等の無機充填剤、ガラスバルーン、シラスバルーン等の
無機中空充填剤、ナイロンビーズ、シリコーン樹脂ビー
ズ等の有機充填剤、塩化ビニリデンバルーン等の有機中
空充填剤、発泡剤、染料、顔料、酸化防止剤、難燃剤な
どの添加剤を配合しても良い。
【0031】本発明のアクリル系粘着テープの製造方法
は、(A)前記アクリル系粘着剤組成物を、支持体に流
延し、残存モノマー量が5〜20重量%となるように、
強度1〜500(W/m )の紫外線を照射して光重
合を行う工程と、(B)残存モノマーが5000ppm
以下となるように、加熱乾燥を行う工程とを含んでい
る。
【0032】本発明の製造方法の工程(A)は、前記ア
クリル系粘着剤組成物を支持体に流延し、成分(a)の
重合性単量体の重合率が80〜95%となるように、強
度1〜500(W/m )の紫外線を照射し、残存モ
ノマーを5〜20%に調製する。ここで使用される支持
体としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルムなどのポリオレフィンフィルム、ポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステルフィルム、金属箔、布、
不織布、紙等を挙げることができる。これらの支持体
は、複数種の積層体でも良く、シリコーン等の剥離剤を
コートしたものでも良く、コロナ処理などにより表面エ
ネルギーを変化させたものでも良い。
【0033】この工程(A)での紫外線照射は、強度1
〜500(W/m )であり、好ましくは、強度5〜
450(W/m )である。照射時間は、流延したア
クリル系粘着剤の厚みにもよるが、通常5〜180秒間
照射することにより、成分(a)の重合性単量体の重合
率を80〜95%とすることができる。この紫外線照射
は、重合禁止作用のある酸素の影響をできるだけ防ぐた
めに、窒素ガス雰囲気下、或いは、不活性ガス雰囲気下
で行うか、支持体に流延したアクリル系粘着剤組成物
に、ポリエチレンテレフタレート等の紫外線は通過する
が酸素を遮断するフィルムを積層させて行うことが好ま
しい。
【0034】本発明の工程(B)では、工程(A)で得
られたシートの残存モノマーが5000ppm以下とな
るように、加熱乾燥を行う。この加熱乾燥は、熱風乾燥
でも良く、赤外線乾燥でも良い。好ましくは、熱風乾燥
と赤外線乾燥を併用する。
【0035】本件発明の製造方法により得られる粘着テ
ープは、アクリル系モノマー由来の重合体のみで構成す
ることができるために、アクリル系ポリマーが本来有す
る耐候性と耐酸化劣化性を損なわずに、ポリオレフィン
や自動車塗装面等の低表面エネルギー面への粘着特性に
優れ、また、それらの材料の曲面部分に貼り付けたとき
の粘着特性に優れている。
【0036】本発明の粘着テープの製造方法において、
アクリル系粘着組成物を支持体に流延するには、ロール
コーター、ダイコーター、バーコーター、ナイフコータ
ー、グラビアコーター、メイヤーバーコーター等を用い
て塗布すれば良い。塗布時のアクリル系粘着剤組成物の
粘度は、通常0.1〜50(Pa・s)、好ましくは1
〜30(Pa・s)の範囲にすれば良く、必要により、
加熱又は冷却しながら塗布することもできる。
【0037】本発明の粘着テープの製造方法により得ら
れる粘着テープの幅及び長さは、特に制限が無く、紙管
などに巻回してもよく、シート状にしても良い。
【0038】
【実施例】本発明を実施例を示してさらに具体的に説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
【0039】
【製造例1】粘着付与樹脂T−1の調製 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び冷却管を備えた容
量2リットルの4つ口フラスコに、メタクリル酸イソブ
チル(以下i-BMAとする)1200g及び分子量調整
剤としてn-ドデシルメルカプタン96gを投入し、フ
ラスコ内の空気を窒素に置換しながら70℃まで加熱し
た。
【0040】ついで、重合開始剤としてクミルペルオキ
シネオデカノエート3.6gを撹拌下に投入して均一に
混合した。重合開始剤投入後、反応系の温度は上昇した
が、冷却を行わずに重合反応を続けたところ、反応系の
温度が110℃に達し、その後徐々に下がり始めた。水
浴により系内の温度を70℃まで強制冷却した。強制冷
却後、さらに、クミルペルオキシネオデカノエート3.
6gを撹拌下に投入して均一に混合した。2回目の開始
剤投入後、反応系の温度は上昇したが冷却を行わずに重
合反応を続けたところ、反応系の温度が105℃に達し
た。その後、水浴により反応系の温度を室温まで強制冷
却した。
【0041】さらに、得られた部分重合物1000gを
ステンレス製の容器にとり、クミルペルオキシネオデカ
ノエート20g及びt-ヘキシルペルオキシ2-エチルヘキ
サノエート20gを加えよく混合した後、120℃の加
熱乾燥機で1時間重合反応させることにより、粘着付与
樹脂T−1を得た。得られた樹脂T−1の重量平均分子
量(Mw)は4900であり、ガラス転移温度は48℃
であった。
【0042】
【製造例2】粘着付与樹脂T−2の調製 製造例1において、i-BMA1200gの代わりに、メ
タクリル酸シクロヘキシル840g及びi-BMA360
gを用い、n−ドデシルメルカプタンを120gとした
以外は同様にして、粘着付与樹脂T−2を得た。得られ
た樹脂T−1のMwは3200であり、ガラス転移温度
は60℃であった。
【0043】
【製造例3】アクリル系シロップA−1の調製 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び冷却管を備えた容
量2リットルの四つ口フラスコに、アクリル酸2-エチル
ヘキシル(以下2-EHAとする)919g、アクリル酸
(以下AAとする)80g、アクリル酸2-ヒドロキシエ
チル1g、n-ドデシルメルカプタン0.6gを投入
し、フラスコ内の空気を窒素に置換しながら、50℃ま
で加熱した。
【0044】ついで、重合開始剤として2,2'-アゾビス
(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)0.02
5gを撹拌下に投入して均一に混合した。重合開始剤投
入後、反応系の温度は上昇したが、冷却を行わずに重合
反応を続けたところ、反応系の温度が119℃に達し、
その後徐々に下がり始めた。反応系の温度が115℃ま
で下がったところで、強制冷却を行いアクリル系シロッ
プA−1を得た。このシロップは、モノマー濃度67
%、ポリマー濃度33%で、ポリマー分のMwが21万
のアクリル系シロップA−1を得た。
【0045】
【製造例4】アクリル系シロップA−2の調製 アクリル酸ブチル(以下BAとする)1920g、AA
80g、2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モル
フォリノプロパノン-1(チバガイギー(株)製、商品名
イルガキュアー907)0.03gを、光重合装置に仕
込み、強度56(W/m)の紫外線を間歇的に照射し
て、アクリル系シロップA−2を得た。このシロップは
モノマー濃度80重量%、ポリマー濃度20重量%で、
ポリマー分のMwは80万であった。
【0046】
【比較製造例1】比較用粘着付与樹脂TC−1の調製 製造例1において、n−ドデシルメルカプタンを11g
とした以外は同様にして、比較用粘着付与樹脂TC−1
を得た。得られた樹脂TC−1のMwは25000で、
ガラス転移温度は48℃であった。
【0047】
【実施例1】アクリル系シロップA−1を100g、粘
着付与樹脂T−1を20g、光重合開始剤として、2-ヒ
ドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン(ダロ
キュア1173;チバガイギー(株)製)0.3g、架
橋剤として、N,N,N',N'-テトラグリジル-m-キシリレン
ジアミン(テトラッドX;三菱ガス化学(株)製)0.
05gを混合して、アクリル系粘着剤組成物E−1を得
た。
【0048】
【実施例2〜5、比較例1〜5】実施例1と同様にし
て、表1に示す配合で、アクリル系粘着剤組成物E−2
〜5、C−1〜5を得た。表1には、成分(a)を10
0重量部としたときの各成分の重量配合比を併記した。
但し、成分(e)は、成分(a),(b)及び(c)の
合計100重量部に対しての配合量である。
【0049】
【表1】
【0050】
【実施例6】粘着剤組成物E−1を、厚さが25μmの
ポリエステルフィルム上に塗布した。これを、窒素ガス
雰囲気下で、最大強度400(W/m)となるように
調節した高圧水銀ランプより6(kJ/m)の光を照
射して光重合した。このときの未反応モノマーは、7
(wt%)であった。
【0051】つぎに、これを熱風循環乾燥機に投入し
て、100℃で5分間加熱処理して、未反応モノマーを
除去し、粘着剤層の厚さ50μm、残存モノマー250
0ppmの粘着剤層を有する粘着テープを得た。
【0052】
【実施例7〜10、比較例6〜9】アクリル系粘着剤組
成物E−2〜5及びC−1〜4を用いて、実施例6と同
様に、粘着テープを作成した。
【0053】
【比較例10】アクリル系粘着剤組成物C−5を用い
て、実施例6と同様に粘着テープを作成しようとした
が、粘度が低く均一に塗工できず、粘着テープが得られ
なかった。
【0054】
【実施例11】実施例6のランプ強度を0.1(W/m
)とした以外は同様にして粘着テープを得た。このと
きの照射時間は、75分であり、多大な時間を要した。
【0055】
【実施例12】実施例6のランプ強度を2000(W/
)とし、14.3(kJ/m)の光を照射した以
外は同様にして粘着テープを得た。
【0056】
【実施例13】粘着剤組成物E−1を、厚さが25μm
のポリエステルフィルム上に塗布した。これを、窒素ガ
ス雰囲気下で、最大強度400(W/m)となるよう
に調節した高圧水銀ランプより3(kJ/m)の光を
照射して光重合した。このときの未反応モノマーは、2
5(wt%)であった。
【0057】つぎに、これを熱風循環乾燥機に投入し
て、100℃で15分間加熱処理して、未反応モノマー
を除去し、粘着剤層の厚さ50μm、残存モノマー25
00ppmの粘着テープを得た。
【0058】
【実施例14】粘着剤組成物E−1を、厚さが25μm
のポリエステルフィルム上に塗布した。これを、窒素ガ
ス雰囲気下で、最大強度400(W/m)となるよう
に調節した高圧水銀ランプより9(kJ/m)の光を
照射して光重合した。このときの未反応モノマーは、3
(wt%)であった。
【0059】つぎに、これを熱風循環乾燥機に投入し
て、100℃で5分間加熱処理して、未反応モノマーを
除去し、粘着剤層の厚さ50μm、残存モノマー230
0ppmの粘着テープを得た。
【0060】(粘着テープの評価試験)実施例6〜14
及び比較例6〜9で得られた粘着テープについて、下記
の試験方法により評価試験を行った。結果を表2に示
す。接着力試験 JIS Zー0273に準じ接着力を測定した。被着体
としては、SUS304板及びポリプロピレンを使用し
た。保持力試験 JIS Z−0273に準じ、SUS304を被着体と
し、貼付面積20mm×20mm、23℃,65RH%
の条件で貼り付けた後、80℃で20分静置してから1
kgの荷重をかけて落下するまでの時間又は1時間後の
ずれを測定した。曲面貼付試験 実施例6〜14、比較例6〜8、10の粘着テープの作
成において、25μmのポリエステルフィルムの代わり
に、25μmの剥離処理をしたポリエステルフィルムを
用いて粘着剤層を作成し、厚さ5mmのウレタンフォー
ムに転写して曲面貼付試験用の粘着テープとした。この
粘着テープを20mm×50mmに裁断し試験片とし
た。この試験片を280番の耐水研磨紙で研磨した50
mmφのSUS304円筒に貼り付けた。23℃に24
時間静置し、さらに40℃に24時間静置して、試験片
エッジ部のウキ又は剥がれ距離を測定した。
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物を使用して得られ
る粘着テープは、耐光性及び耐酸化劣化性を損なうこと
なく、ポリオレフィンや自動車塗装面のような低エネル
ギー表面への十分な粘着力(接着力)を有するととも
に、本発明の粘着剤組成物は、実質的に水及び溶剤を使
用していないため、水を揮散させるための膨大なエネル
ギーを要することもなく、溶剤を揮散させることによる
地球環境への負荷、溶剤を回収するための莫大なエネル
ギーの消費を抑制でき、粘着テープ中の残存溶剤による
人体への影響、臭気発生等を防ぐことができる。
【0063】また、本発明の粘着テープの製造方法は、
本発明の粘着剤組成物の効果を十分に発揮させるもので
ある。この製造方法を採用することにより、得られる粘
着テープは、前記粘着剤組成物の効果にあわせて、低表
面エネルギー表面を持つ材料の曲面に対しての貼付特性
に優れたものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA10 AB01 AB05 AB06 CA02 CA04 CA06 CA08 CB01 CB02 CB03 CC02 CC03 CD02 CD08 DA04 GA01 4J040 DF041 DF051 EC092 EC122 EF282 FA152 GA11 GA20 HB13 HB16 HB19 HD23 JB01 JB08 JB09 KA13 KA15 KA16 LA01 LA02 LA06 LA07 MA10 MA11 NA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(a)〜(e); (a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
    する重合性単量体 100重量部、(b)(メタ)アク
    リル酸アルキルエステルを主成分とする重合性単量体の
    重合物であり、重量平均分子量が50000以上である
    粘着性ポリマー 5重量部以上200重量部以下、
    (c)(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする重合
    性単量体の重合物であり、重量平均分子量が20000
    以下であって、ガラス転移温度が20℃以上である粘着
    付与樹脂 10重量部以上200重量部以下、(d)
    光重合開始剤 0.01重量部以上5重量部以下、
    (e)架橋剤と、を含み、実質的に水及び溶剤を含有し
    ないことを特徴とするアクリル系粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 成分(e)架橋剤が、分子内にエポキシ
    基を2個以上有するエポキシ化合物であることを特徴と
    する請求項第1項記載のアクリル系粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 成分(e)架橋剤が、分子内にイソシア
    ネート基を2個以上有するイソシアネート化合物である
    ことを特徴とする請求項第1項記載のアクリル系粘着剤
    組成物。
  4. 【請求項4】 成分(b)粘着性ポリマーのガラス転移
    温度が、0℃以下であることを特徴とする請求項第1項
    乃至第3項記載のアクリル系粘着剤組成物
  5. 【請求項5】 成分(c)粘着付与樹脂を構成する(メ
    タ)アクリル酸エステルを主成分とする重合性単量体
    が、炭素数1〜14のアルキル基を有するメタクリル酸
    エステル及び炭素数3〜14の脂環式アルコールとメタ
    クリル酸とのエステルから選ばれる少なくとも1種類の
    メタクリル酸エステルを主成分とする重合性単量体であ
    ることを特徴とする請求項第1項乃至請求項第4項のア
    クリル系粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】下記工程(A)及び(B); (A)請求項第1項乃至請求項第5項記載のアクリル系
    粘着剤組成物を、支持体に流延し、残存モノマー量が5
    〜20重量%となるように、強度1〜500(W/m
    )の紫外線を照射して光重合を行う工程、 (B)残存モノマーが5000ppm以下となるよう
    に、加熱乾燥を行う工程、を含むことを特徴とするアク
    リル系粘着テープの製造方法。
  7. 【請求項7】 工程(A)の残存モノマー量が、5〜1
    0重量%であることを特徴とする請求項第6項記載のア
    クリル系粘着テープの製造方法。
  8. 【請求項8】 工程(B)の加熱乾燥が、60〜130
    ℃で行うことを特徴とする請求項第6項記載のアクリル
    系粘着テープの製造方法
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