JPH1149811A - 光重合性モノマーの部分重合物の製造方法 - Google Patents

光重合性モノマーの部分重合物の製造方法

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JPH1149811A
JPH1149811A JP20779497A JP20779497A JPH1149811A JP H1149811 A JPH1149811 A JP H1149811A JP 20779497 A JP20779497 A JP 20779497A JP 20779497 A JP20779497 A JP 20779497A JP H1149811 A JPH1149811 A JP H1149811A
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JP
Japan
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temperature
photopolymerization
photopolymerizable monomer
molecular weight
reaction
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JP20779497A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ueno
野 浩 上
Susumu Kawase
瀬 進 川
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Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明の光重合性モノマーの部分重合物
の製造方法は、光重合装置に、アクリル系モノマーおよ
び他の光重合性ビニル系モノマーを含有する光重合性モ
ノマーと、この光重合性モノマー100重量部に対して
0.0001〜0.010重量部の光重合開始剤とを仕
込み、紫外線等を照射し、同時にこの光重合装置内の温
度を60〜165℃の範囲内に制御しながら、仕込んだ
光重合性モノマーの5〜95重量%を光重合させること
を特徴とする。この温度範囲内で任意の反応温度を設定
してこの温度で反応させることにより、平均分子量、分
子量分布等部分重合物の物性を制御することができる。 【効果】 本発明によれば、光重合における反応制御が
容易になり、任意の部分重合物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は光重合によるアクリル系ポ
リマーの部分重合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来から光学材料、歯科材料、接着剤、塗
料、繊維加工剤等の分野でアクリル系ポリマーが使用さ
れている。こうしたアクリル系ポリマーは、アクリル系
モノマーを塊状重合、溶液重合あるいは乳化重合するこ
とにより製造されることが多い。
【0003】これらの重合法とは別にアクリル系の部分
重合物を用いて電子線あるいは紫外線を用いて硬化させ
る無溶剤型のアクリル系ポリマー(樹脂、組成物、接着
剤を含む)が注目されている。このような無溶剤型のア
クリル系樹脂ポリマーは、アクリル系モノマーと光重合
開始剤とを反応装置に仕込み、これに電子線、紫外線の
ようなエネルギー線を照射することにより仕込んだアク
リル系モノマーを部分的に重合させることにより製造さ
れている。反応容器で行う光重合反応においては、エネ
ルギー線の照射により重合反応が暴走しやすく、従っ
て、従来光重合反応の際の反応温度は、40℃以下、例
えば30℃程度の低温で行うことが必要であった。
【0004】しかしながら、このように低温条件で重合
させたとしても、エネルギー線の光源に最も近い部分で
は光重合反応を制御することが難しく、光源から最も近
い部分ではゲル状物が生成しやすく、均一に光重合を行
うことが難しかった。また、このように光重合により製
造された部分重合物は、光重合開始剤を含有するために
経時的な安定性がよくない。例えば太陽光線に晒された
場合等には、容器内で光重合反応が進行して部分重合物
の粘度が上昇し変色するとの傾向が見られる。
【0005】また、光重合反応では、重合反応が暴走し
やすいことから、40℃以下で重合を行うのが一般的で
あるが、こうした低温条件下では、光開始剤濃度を高く
しても、概して重合反応により生成するポリマーは、1
50万以上の高分子量体となり、連鎖移動剤を添加しな
ければ数万〜150万程度の分子量範囲のポリマーを生
成することは難しく、不揮発分も高粘度となるために高
くすることができない等の制約があり、光重合反応を制
御することは甚だ困難である。
【0006】ところで、特開平7-330815号公報
には、光重合性組成物への紫外線の照射を間欠的に行う
ことを特徴とする光重合方法の発明が開示されている。
そして、この発明では、上記のように紫外線の照射を間
欠的に行うと共に、反応温度を30℃程度に抑えて光重
合反応を行うことにより、反応を制御している。そし
て、反応を制御するためにこのような低い温度で反応を
行う必要があることから、この公報に記載されている発
明では、こうした低温においても充分に光重合反応が進
行するように、比較的多量の光重合開始剤が使用されて
いる。従って、上述のような分子量分布の制御、重合率
の調整には制約があり、このようにして得られた部分重
合物は、充分な経時安定性を有していない。
【0007】
【発明の目的】本発明は、光重合反応によりアクリル系
の部分重合物を製造するに際して、重合反応の暴走を制
御して効率よくアクリル系部分重合物を製造する方法を
提供することを目的としている。
【0008】さらに本発明は、経時的に安定なアクリル
系部分重合物を提供することを目的としている。また、
本発明は、光重合性モノマーを用いたアクリル系部分重
合物の製造に際して、光重合反応を制御して、所望の分
子量、分子量分布を有する部分重合物を製造する方法を
提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明の光重合性モノマーの部分重合物
の製造方法は、温度調節手段および光照射手段を有する
光重合装置に、アクリル系モノマーおよび該アクリル系
モノマーと光重合可能なビニル系モノマーを含有する光
重合性モノマーと、該光重合性モノマー100重量部に
対して 0.0001〜0.010重量部の光重合開始剤
とを仕込み、該光重合装置に光照射手段から該光重合開
始剤が感知し得る光線を照射すると共に、該光重合装置
内の温度を60〜165℃の範囲内に制御しながら、仕
込んだ光重合性モノマーの5〜95重量%を光重合させ
ることを特徴としている。
【0010】本発明の光重合性モノマーの部分重合物の
製造方法では、反応温度を上記反応温度範囲内の任意の
温度に設定し、この反応温度を設定温度±2℃に制御す
ることが好ましい。さらに本発明では、この反応温度を
上記範囲内で少なくとも2点設定し、それぞれの設定温
度において、反応温度を設定温度±2℃に制御すること
が好ましい。さらに本発明の他の態様では、上記範囲内
で反応温度を2点設定し、反応温度をこの2点間で連続
的に変化させながら反応させることができる。
【0011】光重合反応の際における反応温度を上記の
ように制御することにより、得られる部分重合物の分子
量分布等を制御することができる。
【0012】
【発明の具体的説明】次の本発明の光重合性モノマーの
部分重合物の製造方法について、具体的に説明する。
【0013】本発明の光重合性モノマーの部分重合物の
製造方法では、光重合性モノマーとして、アクリル系モ
ノマーおよびこのアクリル系モノマーと光重合可能なビ
ニル系モノマーを使用する。
【0014】本発明で使用されるアクリル系モノマーと
しては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチ
ル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレー
ト、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)
アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオ
クチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレ
ート、イソノニル(メタ)アクリレート、デカニル(メ
タ)アクリレート、ウンデカニル(メタ)アクリレー
ト、ドデカニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレ
ート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび
(メタ)アクリル酸、シクロヘキシル(メタ)アクリレ
ート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、
2-シアノエチル(メタ)アクリレート、N-メチロールア
クリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート等が使用される。特に、
光重合反応を行う温度領域(65℃〜165℃)を考慮
して沸点の高いモノマーが好ましく使用される。
【0015】上記のようなアクリル系モノマーと共にイ
タコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、ビニルピロリドン、スチレン、メチ
ルスチレンおよびα-メチルスチレンのような他のビニ
ル系モノマーを併用することができる。
【0016】上記のような光重合性モノマーは任意の組
み合わせで使用することができるが、光重合性モノマー
中、アクリル系モノマーは通常60〜100重量%、そ
の他のモノマーは、通常0〜40重量%の範囲内であ
る。
【0017】本発明において使用される光重合開始剤は
熱的に安定である化合物が好ましい。さらに、本発明に
おいて、照射される光線は紫外線に限らず、可視光線で
あってもよい。即ち、本発明で使用される光重合開始剤
は、照射される光線に感応性を有する化合物であればよ
く、このような光重合開始剤としては、アセトフェノン
類、ベンソインエーテル類、ケトン類、チオキサンソン
類、ホスフィン酸化物、ケタール類およびキノン類があ
る。
【0018】ここでアセトフェノン類の例としては、ア
セトフェノン、2,2-ジエトキシアセトフェノン、p-ジメ
チルアミノアセトフェノン、p-ジメチルアミノプロピオ
フェノン、メトキシアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2
-フェニルアセトフェノン(チバガイギー(株)製、商
品名イルガキュア651)、α-ヒドロキシ-α,α'-ジ
メチルアセトフェノン(チバガイギー(株)製、商品名
ダロキュア1173)、2-ヒドロキシ-2-シクロヘキシ
ルアセトフェノン(チバガイギー(株)製、商品名イル
ガキュア184)、2-メチル-1[4-(メチルチオ)フェ
ニル]-2-モンフォリノプロパノン-1(チバガイギー
(株)製、商品名イルガキュア907)等を挙げること
ができる。
【0019】ベンゾインエーテル類の例としては、ベン
ゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ンイソブチルエーテル等を挙げることができる。
【0020】ケトン類の例としては、ベンゾフェノン、
2-クロロベンゾフェノン、p,p'-ジクロロベンゾフェノ
ン、p,p'-ビスジエチルアミノベンゾフェノン、N,N'-テ
トラメチル-4,4'-ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケ
トン)、4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル(2-ヒドロ
キシ-2-プロピル)ケトン(チバガイギー(株)製、商品
名ダロキュア2659)等を挙げることができる。
【0021】チオキサンソン類の例としては、チオキサ
ンソン、2-クロロチオキサンソン、2-メチルチオキサン
ソン等を挙げることができる。ホスフィン酸化物の例と
しては、ビスアシルホスフィン酸化物(BAPO)、ベ
ンゾイルホスフィン酸化物(TPO)等を挙げることが
できる。
【0022】ケタール類の例としては、ベンジルジメチ
ルケタール(チバガイギー(株)製、商品名イルガキュ
ア651)等を挙げることができる。キノン類の例とし
ては、カンファン-2,3-ジオン(カンファーキノン)、
フェナントレンキノン等を挙げることができる。
【0023】上記の光重合開始剤は単独であるいは組み
合わせて使用することができる。本発明の光重合反応に
おいて、上記のような光重合開始剤の使用量は非常に少
量である。即ち、光重合性モノマー100重量部に対し
て、上記光重合開始剤は、0.0001〜0.01重量
部、好ましくは0.0003〜0.008重量部の量で使
用される。この光重合開始剤の量が0.01を超える
と、本発明で採用する反応温度60〜165℃におい
て、光重合反応が暴走して反応を制御することができな
くなる。また、0.0001重量部に満たないと、光重
合反応が有効に進行しない。従来の光重合反応では、比
較的多量の重合開始剤を使用して、反応温度を低く抑え
ることにより反応制御を行っていたが、反応温度が低く
ても、光重合開始剤の含有率が高いために、紫外線等の
エネルギー線の照射部分に近い部分では、他の部分より
も照射されるエネルギー量が多くなるために、他の部分
よりも反応の進行が早く、この部分で重合性モノマーが
過度に重合してゲル状物が形成されることが多い。即
ち、光重合反応を反応装置内で均一に進行させることが
非常に難しかった。本発明では、非常に少量の光重合開
始剤を使用する代わりに、従来よりも高い温度で光重合
反応を行うことにより、全体として均一に光重合反応を
進行させることができるのである。
【0024】上記のような光重合性モノマーおよび光重
合開始剤とを、反応装置内に収容して光重合反応を行
う。ここで使用される反応装置は、温度制御および光照
射が可能にされている装置であれば特に限定はないが、
例えば、図1に示すように、原料の収容部10を有する
と共に、加熱および重合熱除去が可能な加熱冷却装置
2、エネルギー線照射装置3、コンデンサー4、窒素ガ
ス導入口5、測温抵抗体6および撹拌装置7を備えた光
重合装置1を用いることができる。
【0025】図1において、加熱冷却装置2は、反応温
度を60〜165℃の範囲内の任意の温度に調整できる
ように、加熱および冷却が可能にされている。エネルギ
ー線照射装置3は、通常は紫外線照射装置であり、原料
収容部10に仕込まれた光重合性モノマーに所定量のエ
ネルギー線を照射できるようにされている。通常、この
エネルギー線照射装置3には、原料収容部10側にシャ
ッター(図示なし)が備えられている。このシャッター
の開閉により、エネルギー線を連続的あるいは間欠的に
重合性モノマーに照射することができる。
【0026】エネルギー線の照射量は、エネルギーが照
射される装置接液部の面積、装置接液部に置ける単位面
積当たりの照射強度(mW/cm2)、照射時間によって
決められる。エネルギー線の照射強度は、例えば紫外線
の場合、装置接液部でUV強度が40mW/cm2以下、
好ましくは30mW/cm2以下が望ましい。40mW/c
m2を超えると装置接液部のモノマーの重合が急速に進
み、装置接液部でフィルム化が起こりやすくなる。エネ
ルギー線の照射量は、原料モノマーの種類および量によ
って異なるが、照射面積や照射時間を調節することによ
り、適宜制御することができる。
【0027】本発明の光重合性モノマーの部分重合方法
において、例えば上記のような光重合装置に光重合性モ
ノマーおよび光重合開始剤を仕込み、原料収容部10を
密閉し、撹拌装置7で撹拌しながら、不活性ガス導入口
5から窒素ガスまたは不活性ガスを導入して、反応容器
内の空気を不活性ガスで置換する。反応容器内の空気が
不活性ガスで充分置換された後、加熱冷却装置2を用い
て反応原料の温度を60〜165℃の間の任意の温度に
調整する。この60〜165℃という温度は、上述した
ように非常に少量の光重合開始剤を使用する本発明の方
法において、光重合を有効に進行させるのに必要な温度
であり、この温度以下では連鎖移動剤を添加しない場合
には、重量平均分子量が150万程度の高分子量ポリマ
ーしか得られず、部分重合物の粘度が高くなるために重
合率を10%以上に調整することは難しく、ゲル状物の
生成も起こりやすい。また165℃を超えると、光重合
反応の進行を制御することができなくなり、反応が暴走
する。特に本発明では、この光重合反応における反応温
度を60〜165℃の範囲内に設定することにより、光
重合反応を制御しながら、有用性の高い部分重合物を製
造することができる。
【0028】本発明の方法では、反応温度の制御によっ
て平均分子量、分子量分布など得られる部分重合物の物
性を制御することができる。特に本発明の方法におい
て、反応温度を60〜165℃の範囲内の任意の温度に
設定し、エネルギー線を照射する前に、まず光重合性モ
ノマーの温度がこの温度になるように加熱冷却装置2を
用いて加熱し、次いで、撹拌下にシャッターをあけて所
定量のエネルギー線を照射する。このようにしてエネル
ギー線を照射することにより光重合反応が進行し、この
反応は通常は発熱反応であるから、加熱冷却装置2を用
いて、反応系の温度を設定温度±2℃の範囲内に制御す
る。このように設定温度±2℃の範囲内に制御すること
により、得られる部分重合物は図2および図3に示すよ
うな1ピークの正規分布曲線を示す分子量を有するよう
になる。そして、こうして得られた部分重合物の分散指
数(Mw/Mn)は、通常1.05〜8.0、好ましくは
1.2〜6.0の範囲内になり、均一性の高い部分重合物
が得られる。
【0029】また、反応温度を60〜165℃の範囲内
において、任意に2点設定し、それぞれの設定温度にお
いて反応温度を設定温度±2℃の範囲内で光重合反応さ
せることにより、図4(a)に示すようにそれぞれの設
定温度で別個に製造した部分重合物の分子量分布曲線を
重ねたのと近似した分子量分布曲線を有する部分重合物
を得ることができる。そして、こうして得られた部分重
合物の分散指数(Mw/Mn)は、通常1.3〜80、
好ましくは1.5〜65の範囲内になる。
【0030】さらに、反応温度を60〜165℃の範囲
内において、任意に3点以上設定し、それぞれの設定温
度において設定温度±2℃の範囲内で光重合反応を行う
ことにより、図5(a)に示すように、それぞれの温度
において個別に重合させた部分重合物の低分子量の分子
量分布曲線の頂点と、高分子量の分子量分布曲線の頂点
とを結んだような台形状の分子量分布曲線を有する部分
重合物を得ることができる。
【0031】さらに、本発明の方法では、反応温度を6
0〜165℃の任意の2点を設定し、この設定した2点
間を一定の速度で昇温あるいは降温しながら光重合を行
うことにより、図6および図7に示すような正規分布曲
線を有する部分重合物を得ることができる。そして、こ
うして得られた部分重合物の分散指数(Mw/Mn)
は、通常1.3〜80、好ましくは1.5〜65の範囲内
になる。
【0032】本発明の光重合による部分重合物の製造方
法では、仕込んだ光重合性モノマーの5〜95重量%、
好ましくは15〜90重量%を光重合させる。この光重
合性モノマーの重合量は、例えば照射するエネルギー線
の量を調整することにより制御することができる。この
重合率は、エネルギー線の照射量の調整によりほぼ1重
量%刻みで制御することができる。このように調整され
た部分重合物をシート状またはフィルム状にして重合を
完結させる場合、部分重合物の重合率が高い程、重合に
消費されるエネルギー量は少なくて済み、経済性に優れ
るとともに分子量分布を制御できるため重合物の分子量
設計がしやすい利点がある。
【0033】こうして得られる部分重合物の重量平均分
子量は、通常は1万〜200万、好ましくは2万〜15
0万の範囲内で、およそ1万刻みで制御することができ
る。そして、本発明の方法では、使用される光重合開始
剤の量が少ないので、60〜165℃という光重合反応
にしては高温で反応させているにも拘わらず、反応が暴
走することがなく、高重合率の部分重合物が得られ、ま
た、光照射装置近傍で選択的に光重合反応が進行すると
いう従来の光重合方法における欠点も是正される。
【0034】しかも、この部分重合物における光重合開
始剤の含有率が低いので、保存安定性が高く、長期間保
存しても粘度増加、変色などが生じにくい。本発明の方
法で得られた部分重合物に新たに光重合開始剤やその他
の重合開始剤を添加し、新たなエネルギーを加えて重合
を完結させることにより、光学材料、歯科材料、塗料、
接着剤、繊維加工剤等に使用できる。例えば、この部分
重合物に光開始剤を新たに添加し、プラスチックフィル
ム、紙、不織布、金属箔、フォーム類の基材や剥離紙に
塗布し、光エネルギーを照射することにより重合を完結
させ接着シートを得ることができる。
【0035】本発明の方法で得られた部分重合物は、溶
剤を含有していないので、後重合の工程で溶剤の揮散に
よる環境汚染等の問題がなく、生成するポリマーは乳化
重合で得られるポリマーから形成される皮膜のように耐
水性に劣るという問題もない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、発熱量の大きいアクリ
ル系モノマーを、暴走反応を引き起こすことなく、無溶
剤下で反応させることができる。
【0037】また、本発明の方法では、使用する光重合
開始剤の量が少ない(光重合開始剤の濃度が低い)の
で、本発明の方法により得られた部分重合物の貯蔵安定
性が良好であり、また、着色することもない。
【0038】さらに、本発明の方法は、反応温度を60
〜165℃の範囲内の任意の温度に設定し、この設定さ
れた温度に反応系を制御することにより、連鎖移動剤を
添加しなくとも部分重合物の平均分子量を数万〜数百万
までの任意の値に制御することができ、さらに分散指数
Mw/Mnの値が小さい分子量分布の部分重合物を得る
ことができる。
【0039】また、反応温度を所定の範囲内で連続的に
変化させることにより、連鎖移動剤を添加することな
く、部分重合物の平均分子量を数万〜数百万までの任意
の値に制御することができ、このように連続的に反応温
度を変化させることにより、分散指数Mw/Mnの値が
大きい分子量分布の部分重合物を得ることができる。
【0040】
【実施例】次の本発明の実施例を示して本発明をさらに
具体的に説明するが本発明はこれらによって限定される
ものではない。
【0041】なお、以下に記載する実施例等において
「部」は特に断りのない限り「重量部」を表す。また、
以下に記載する実施例等で使用した光重合装置1は、加
熱および重合熱除去が可能な加熱冷却装置2、UV照射
装置3、コンデンサー4、窒素ガス導入口5、測温抵抗
体6および撹拌装置7を備えた光重合装置を用いた。
【0042】
【実施例1】2-エチルヘキシルアクリレート(「2-EH
A」)1900部、アクリル酸(「AA」)100部お
よび2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノ
フェニル)-ブタノン-1(チバガイギー(株)製、商品名
イルガキュアー369)0.06部を光重合装置に仕込
み、200rpmの速度で撹拌し、130℃に保ちながら
反応装置内の空気を30分間かけて窒素ガスで置換し
た。
【0043】窒素ガスで置換した後、光源から最も近い
重合系内におけるUV強度を5.6mW/cm2に設定し
て、有効照射面積が84cm2となるようにし、10秒間
UV照射と冷却操作とを交互に繰り返し行い光重合装置
内の温度を130℃±2℃に保ちながら、総UV照射時
間が1000秒になるまでUVを照射して重合を行っ
た。
【0044】得られた部分重合物の25℃における粘度
は、約3.0×105cpsであり、重合率は、80%であ
り、重量平均分子量(Mw)は約23万、分子量分布は
分散指数(Mw/Mn)が約3.4であり、この部分重
合物は、正規分布に似た1ピークの分子量分布曲線を示
した。この分子量分布曲線を図2に示す。
【0045】
【実施例2】n-ブチルアクリレート(「BA」)200
0部および2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-
モルフォリノプロパノン-1(チバガイギー(株)製、商
品名イルガキュアー907)0.03部を光重合装置に
仕込み、200rpmの速度で撹拌し、100℃に保ちな
がら反応装置内の空気を30分間かけて窒素ガスで置換
した。
【0046】窒素ガスで置換した後、実施例1と同様に
操作して光重合装置内の温度を100±2℃に保ちなが
ら、総UV照射時間が540秒になるまでUVを照射し
て重合を行った。
【0047】得られた部分重合物の25℃における粘度
は、約1.3×105cpsであり、重合率は、45%であ
り、重量平均分子量(Mw)は約70万、分子量分布は
分散指数(Mw/Mn)が約3.4であり、この部分重
合物は、正規分布に似た1ピークの分子量分布曲線を示
した。この分子量分布曲線を図3に示す。
【0048】
【実施例3】2-エチルヘキシルアクリレート2000部
および2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン
(チバガイギー(株)製、商品名イルガキュアー65
1)0.1部を光重合装置に仕込み、200rpmの速度で
撹拌し、150℃に保ちながら反応装置内の空気を30
分間かけて窒素ガスで置換した。
【0049】窒素ガスで置換した後、実施例1と同様に
操作して光重合装置内の温度を150±2℃に保ちなが
ら、総UV照射時間が100秒になるまでUVを照射し
て重合を行った。次いで装置内を95℃まで冷却してか
ら、実施例1と同様にして重合装置内の温度を95±2
℃に保ちながら、総UV照射時間が100秒になるまで
UVを照射して重合を行った。
【0050】得られた部分重合物の25℃における粘度
は、約2.8×103cpsであり、重合度は、40%であ
り、重量平均分子量(Mw)は約40万、分子量分布は
分散指数(Mw/Mn)が約5.3であり、この部分重
合物は、二つの正規分布曲線を重ね合わせたような2ピ
ークの分子量分布曲線を示した。この分子量分布曲線を
図4(a)に示す。すなわち、上記のようにして製造さ
れた部分重合物は、図4(b)に示すように、この分子
量分布は、同じ組成のモノマー溶液を、それぞれ、15
0±2℃、および、95±2℃で同様に光重合した重合
物について測定した分子量分布曲線を重ねたときに想定
される仮想分布曲線(x)と近似した形態を有する。
【0051】
【実施例4】2-エチルヘキシルアクリレート2000部
および2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリ
ノフェニル)-ブタノン-1(チバガイギー(株)製、商品
名イルガキュアー369)0.06部を光重合装置に仕
込み、200rpmの速度で撹拌し、150℃に保ちなが
ら反応装置内の空気を30分間かけて窒素ガスで置換し
た。
【0052】窒素ガスで置換した後、実施例1と同様に
操作して光重合装置内の温度を150±2℃に保ちなが
ら、総UV照射時間が100秒になるまでUVを照射し
て重合を行った。
【0053】次いで、装置内を120℃まで冷却してか
ら、実施例1と同様にして重合装置内の温度を120±
2℃に保ちながら、総UV照射時間が100秒になるま
でUVを照射して重合を行った。
【0054】さらに装置内を95℃まで冷却してから、
実施例1と同様にして重合装置内の温度を95±2℃に
保ちながら、総UV照射時間が100秒になるまでUV
を照射して重合を行った。
【0055】得られた部分重合物の25℃における粘度
は、約8.2×103cpsであり、重合度は、53%であ
り、重量平均分子量(Mw)は約36万、分子量分布は
分散指数(Mw/Mn)が約5.2であり、この部分重
合物は、台形の形状の分子量分布曲線を示した。この分
子量分布曲線を図5(a)に示す。
【0056】この分子量分布は、図5(b)に示すよう
に、同じ組成のモノマー溶液を、それぞれ、150±2
℃、120±2℃、および、95±2℃で同様に光重合
した重合物について測定したそれぞれの分子量分布曲線
を重ね合わせたとき想定される仮想分布曲線(x)と近似
した形態を有する。
【0057】
【実施例5】2-エチルヘキシルアクリレート2000部
および2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モル
フォリノプロパノン-1(チバガイギー(株)製、商品名
イルガキュアー907)0.06部を光重合装置に仕込
み、200rpmの速度で撹拌し、150℃に保ちながら
反応装置内の空気を30分間かけて窒素ガスで置換し
た。
【0058】窒素ガスで置換した後、光源から最も近い
重合系におけるUV強度を16mW/cm2に設定して、
有効照射面積が36cm2となるようにし、反応系内温度
を85〜110℃まで2.5℃/分の昇温速度で連続的
に昇温しながら、総UV照射時間が600秒になるまで
UVを照射して重合を行った。
【0059】得られた部分重合物の25℃における粘度
は、約1.1×105cpsであり、重合率は、45%であ
り、重量平均分子量(Mw)は約71万、分子量分布は
分散指数(Mw/Mn)が約2.8であり、この部分重
合物は、正規分布に似た1ピークの分子量分布曲線を示
した。この分子量分布曲線を図6に示す。
【0060】
【実施例6】2-エチルヘキシルアクリレート2000部
および2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モル
フォリノプロパノン-1(チバガイギー(株)製、商品名
イルガキュアー907)0.06部を光重合装置に仕込
み、200rpmの速度で撹拌し、150℃に保ちながら
反応装置内の空気を30分間かけて窒素ガスで置換し
た。
【0061】窒素ガスで置換した後、光源から最も近い
重合系におけるUV強度を16mW/cm2に設定して、
有効照射面積が36cm2となるようにし、反応系内温度
を150〜95℃まで1.8℃/分の降温速度で連続的
に降温しながら、総UV照射時間が100秒になるまで
UVを照射して重合を行った。
【0062】得られた部分重合物の25℃における粘度
は、約1.0×105cpsであり、重合率は、40%であ
り、重量平均分子量(Mw)は約40万、分子量分布は
分散指数(Mw/Mn)が約3.0であり、この部分重
合物は、正規分布に似た1ピークの分子量分布曲線を示
した。この分子量分布曲線を図7に示す。
【0063】
【比較例1】実施例1において、光反応装置内の温度を
30℃とした以外は同様にしてUV重合を行った。UV
照射時間の経過と共に反応物の粘度が上昇したが、光源
から最も近い重合槽の内壁にゲル状物が生成した。
【0064】
【比較例2】実施例1において、2-ベンジル-2-ジメチ
ルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1(チ
バガイギー(株)製、商品名イルガキュアー369)の
配合量を0.001部(モノマー100部に対して0.0
0001部)とした以外は同様にしてUV重合を行おう
としたが、重合による粘度増加は見られなかった。
【0065】
【比較例3】実施例1において、2-ベンジル-2-ジメチ
ルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1(チ
バガイギー(株)製、商品名イルガキュアー369)の
配合量を0.3部とした以外は同様にしてUV重合を行
った。
【0066】UV照射による発熱が大きく、重合系内の
温度を一定に保つことが困難で、かつ光源から最も近い
重合槽の内壁にゲル状物が生成した。また得られた部分
重合物をサンプルビンに500g入れ、日光の当たる場
所で1週間保管した結果、実施例により得られた部分重
合物の物性が変化しないのに対して、この比較例3によ
り得られた部分重合物は増粘しており、かつ黄変した。
【0067】
【比較例4】実施例5において、重合系温度を85〜1
70℃まで昇温させた以外は同様にしてUV重合を行っ
た。しかしながら、重合系内温度が170℃に到達する
と同時に重合反応が暴走して、除熱冷却制御が不能にな
った。
【0068】
【実施例7】実施例2のBA2000部の代わりに、2
EHA1850部、AA150部とした以外は実施例2
と同様にしてUV重合により部分重合物を得た。得られ
た部分重合物の25℃における粘度は約42500cp
sであり、重合率は31.0%、重量平均分子量(M
w)は約60万、分子量分布は分散指数(Mw/Mn)
が約3.5であり、この部分重合物は、正規分布に似た
1ピークの分子量分布曲線を示した。
【0069】
【実施例8】2-エチルヘキシルアクリレート1850
部、アクリル酸150部および2-ベンジル-2-ジメチル
アミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1(チバ
ガイギー(株)製、商品名:イルガキュアー369)
0.06部を光重合槽に仕込み、200rpmの速度で撹拌
し、70℃に保ちながら反応装置内の空気を30分間か
けて窒素ガスで置換した。
【0070】窒素ガスで置換した後、実施例1と同様に
操作して光重合装置内の温度を70℃±2℃に保ちなが
ら、総UV照射時間が100秒になるまでUVを照射し
て重合を行った。次いで、装置内を110℃になるまで
昇温してから、実施例1と同様に操作して光重合装置内
の温度を110℃±2℃に保ちながら、総UV照射時間
が100秒になるまでUVを照射して重合を行った。さ
らに、光重合装置内の温度が150℃になるまで昇温し
てから、実施例1と同様に操作して光重合装置内の温度
を150℃±2℃に保ちながら総UV照射時間が100
秒になるまでUVを照射して重合を行った。
【0071】得られた部分重合物の25℃における粘度
は、約6.7×105cpsであり、重合率は、51%であ
り、重量平均分子量(Mw)は約46万、分子量分布は
分散指数(Mw/Mn)が約5.2であり、この部分重
合物は、台形の形状の分子量分布曲線を示した。この分
子量分布曲線を図8に示す。
【0072】この分子量分布は、同じ組成のモノマー溶
液を、それぞれ、70±2℃、110±2℃および15
0±2℃で同様に光重合した重合物について測定したそ
れぞれの分子量分布曲線を重ね合わせたときの始点及び
終点のカウント数とほぼ一致した。
【0073】
【参考例1】実施例7、8で得られた部分重合物100
重量部に、光開始剤イルガキュア907を0.5部、4
官能エポキシ化合物であるN,N,N',N'-テトラグリシジル
-m-キシレンジアミン(三菱瓦斯化学(株)製、商品名
TETRAD−X)1部を部分重合物と同一組成のモノ
マー49部に溶解した溶液3.0重量部を加えて撹拌混
合した。真空脱泡後、このシロップをPETセパレータ
基材に厚さ180μmの厚さに塗布し、PETセパレー
タでサンドイッチして空気を遮断し、50Watt/cmの高
圧水銀灯にて照射距離30cmからPETセパレータ表面
にUV照射して重合を完結させ、40℃にて3日熟成し
て接着フィルムを作成した。この接着フィルムの粘着
力、保持力、ボールタックをJIS−Z0237に従っ
て測定した結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の製造方法で使用することが
できる光重合装置の一例を模式的に示す図である。
【図2】 図2は、実施例1で製造した部分重合物の分
子量分布曲線である。
【図3】 図3は、実施例2で製造した部分重合物の分
子量分布曲線である。
【図4】 図4(a)は、実施例3で製造した部分重合
物の分子量分布曲線であり、図4(b)は、温度条件を
変動させずに個別に製造した部分重合物の分子量曲線で
ある。
【図5】 図5(a)は、実施例4で製造した部分重合
物の分子量分布曲線であり、図5(b)は、温度条件を
変動させずに個別に製造した部分重合物の分子量分布曲
線である。
【図6】 図6は、実施例5で製造した部分重合物の分
子量分布曲線である。
【図7】 図7は、実施例6で製造した部分重合物の分
子量分布曲線である。
【図8】 図8は、実施例8で製造した部分重合物の分
子量分布曲線である。
【符号の説明】
1・・・光重合装置 2・・・加熱冷却装置 3・・・エネルギー線照射装置(UV照射装置) 4・・・コンデンサー 5・・・不活性ガス導入口(窒素ガス導入口) 6・・・測温抵抗体 7・・・撹拌装置 10・・・原料収容部 x・・・仮想分子量分布曲線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度調節手段および光照射手段を有する
    光重合装置に、アクリル系モノマーおよび該アクリル系
    モノマーと光重合可能なビニル系モノマーを含有する光
    重合性モノマーと、該光重合性モノマー100重量部に
    対して 0.0001〜0.010重量部の光重合開始剤
    とを仕込み、該光重合装置に光照射手段から該光重合開
    始剤が感知し得る光線を照射すると共に、該光重合装置
    内の温度を60〜165℃の範囲内に制御しながら、仕
    込んだ光重合性モノマーの5〜95重量%を光重合させ
    ることを特徴とする光重合性モノマーの部分重合物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記光重合装置内の温度を、60〜16
    5℃の範囲内の任意の温度±0〜2℃の範囲に制御しな
    がら、光重合性モノマーの5〜95重量%を光重合する
    ことを特徴とする請求項第1項記載の光重合性モノマー
    の部分重合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記光重合装置内の温度を、60〜16
    5℃の範囲内において5℃以上異なる任意の少なくとも
    2点を設定し、光重合装置内の温度を、該設定した少な
    くとも2点の温度±0〜2℃の範囲内の温度に段階的に
    制御しながら、光重合性モノマーの5〜95重量%を光
    重合することを特徴とする請求項第1項記載の光重合性
    モノマーの部分重合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記光重合装置内の温度を、60〜16
    5℃の範囲内において5℃以上異なる任意の2点を設定
    し、光重合装置内の温度を、該設定した2点の温度の下
    限温度から上限温度まで連続的に昇温制御しながら、光
    重合性モノマーの5〜95重量%を光重合することを特
    徴とする請求項第1項記載の光重合性モノマーの部分重
    合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記光重合装置内の温度を、60〜16
    5℃の範囲内において5℃以上異なる任意の2点を設定
    し、光重合装置内の温度を、該設定した2点の温度の上
    限温度から下限温度まで連続的に降温制御しながら、光
    重合性モノマーの5〜95重量%を光重合することを特
    徴とする請求項第1項記載の光重合性モノマーの部分重
    合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記光重合装置内の温度を、60〜16
    5℃の範囲内において5℃以上異なる任意の2点を設定
    し、光重合装置内の温度を、該設定した2点の温度の下
    限温度から上限温度まで連続的に昇温制御した後、上限
    温度から下限温度まで連続的に降温制御しながら、また
    は、光重合装置内の温度を、該設定した2点の温度の上
    限温度から下限温度まで連続的に降温制御した後、下限
    温度から上限温度まで連続的に昇温制御しながら、光重
    合性モノマーの5〜95重量%を光重合することを特徴
    とする請求項第1項記載の光重合性モノマーの部分重合
    物の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記光重合性モノマーの部分重合物を、
    反応溶媒を用いることなく行うことを特徴とする請求項
    第1項乃至第6項のいずれかの項記載の光重合性モノマ
    ーの部分重合物の製造方法。
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