JP2002241448A - 中空ポリマー粒子の製造方法 - Google Patents

中空ポリマー粒子の製造方法

Info

Publication number
JP2002241448A
JP2002241448A JP2001044547A JP2001044547A JP2002241448A JP 2002241448 A JP2002241448 A JP 2002241448A JP 2001044547 A JP2001044547 A JP 2001044547A JP 2001044547 A JP2001044547 A JP 2001044547A JP 2002241448 A JP2002241448 A JP 2002241448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer particles
monomer
weight
hollow
hollow polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001044547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4843850B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Zama
義明 座間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2001044547A priority Critical patent/JP4843850B2/ja
Publication of JP2002241448A publication Critical patent/JP2002241448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4843850B2 publication Critical patent/JP4843850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 粒子径が均一で、かつ空孔率の高い中空ポリ
マー粒子、特に、紙、繊維、皮革等のコーティング、塗
料等の用途における光散乱剤又は光散乱助剤として有用
な中空ポリマー粒子を、常圧で比較的低温で効率良く製
造することが可能な方法を提供する。 【解決手段】 不飽和カルボン酸及び共重合可能なラジ
カル重合性モノマーからなるモノマー(a)を乳化重合
させてポリマー粒子(A)を得、得られたポリマー粒子
(A)5〜1000重量部の存在下で、不飽和カルボン
酸およびラジカル重合性モノマーからなるモノマー
(b)100重量部を乳化重合させて得られたポリマー
粒子(B)の分散体のpHを揮発性塩基によって7以上
に調整し、そのポリマー粒子(B)を中和膨潤させたの
ち、(b)の未反応モノマーを重合させて中空ポリマー
粒子(C)を得ることを特徴とする中空ポリマー粒子お
よびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空ポリマー粒子
の製造方法に関する。さらに詳しくは、隠蔽性、光沢、
塗膜強度、耐水性、耐アルカリ性、耐候性、耐熱性等を
バランス良く備えるとともに、粒子径が均一で、かつ空
孔率の高い中空ポリマー粒子、特に、紙、繊維、皮革等
のコーティング、塗料等の用途における光散乱剤又は光
散乱助剤として有用な中空ポリマー粒子を、効率良く製
造することが可能な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空ポリマー粒子(内部に単一の閉鎖空
孔を有するポリマー粒子)は、例えば、その空孔に各種
の物質を充填させた有機系マイクロカプセル粒子とし
て、また粒子を空孔化にすることよって生じる光散乱性
を利用した有機系光散乱剤や有機系光散乱助剤等とし
て、紙、繊維、皮革等のコーティング、塗料等の分野で
従来から広く用いられている。このような中空ポリマー
粒子を製造する方法としては、例えば、少なくとも1個
のカルボン酸基を含むモノマーシステムを乳化重合した
コアと、異なったモノマーシステム(少なくとも1個の
モノマーは、硬質で、Tgが25℃を超え、20℃で皮
膜を形成せず、かつアンモニア及びアミンに対して浸透
可能なポリマーを生成するもの)から重合したシェルと
を有し、コアをアンモニア又はアミンで中和することに
より膨潤させ、さらに乾燥させて単一の空孔をコア内に
形成させる方法が開示されている(特公平3−7688
号公報及び特公平3−9124号公報等)。
【0003】しかしながら、これらの方法は、空孔をコ
ア内に形成させる条件のコントロールが煩雑かつ困難で
あり、所望の空孔を有するポリマー粒子を高収率で製造
することが困難であった。また、これらの方法で得られ
る粒子は、コーティング、塗料等の分野で要請される諸
特性のうち、その一部である隠蔽性、光沢、塗膜強度、
白色度等に一定の改良は認められるものの、主要な要請
特性(隠蔽性、光沢、塗膜強度、白色度、耐水性、耐ア
ルカリ性、耐候性、耐熱性等)のバランスの面で必ずし
も十分に満足し得るものではない。さらには、コアをア
ンモニアあるいはアミンで中和膨潤する際、シェルを構
成するポリマーのTgより高い温度でおこなわなくては
十分な中空率が得られず工程に高温高圧環境が要求され
る。それ故、シェルを高Tg化、高分子化、あるいは架
橋させることは困難であり、機械的な圧力、衝撃が必要
な用途や耐熱性、耐油性、耐薬品性が必要な用途に適さ
ないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑みなされたもので、隠蔽性、光沢、塗膜強度、耐水
性、耐アルカリ性、耐候性、耐熱性、耐油性、耐薬品性
等をバランス良く備えるとともに、粒子径が均一で、か
つ空孔率の高い中空ポリマー粒子、特に、紙、繊維、皮
革等のコーティング、塗料等の用途における光散乱剤又
は光散乱助剤として有用な中空ポリマー粒子を、常圧で
比較的低温で効率良く製造することが可能な方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、下記の中空ポリマー粒子の製造方
法並びにその方法で得られる中空ポリマー粒子を用いた
紙塗工用組成物及びコーティング用組成物が提供され
る。
【0006】[1]不飽和カルボン酸(a−1)5〜8
0重量%及び(a−1)と共重合可能なラジカル重合性
モノマー(a−2)20〜95重量%からなるモノマー
(a)を乳化重合させてポリマー粒子(A)を得、得ら
れたポリマー粒子(A)5〜1000重量部の存在下
で、不飽和カルボン酸(b−1)0〜20重量%および
ラジカル重合性モノマー(b−2)80〜100重量%
からなるモノマー(b)100重量部を乳化重合させ
て、ポリマー粒子(A)の表層をモノマー(b)に由来
するポリマーと(b)の未反応モノマーを含むシェル層
で被覆させたコアシェル状のポリマー粒子(B)を得、
得られたポリマー粒子(B)の分散体のpHを揮発性塩
基によって7以上に調整し、そのポリマー粒子(B)を
中和膨潤させたのち、(b)の未反応モノマーを重合さ
せて中空ポリマー粒子(C)を得ることを特徴とする中
空ポリマー粒子の製造方法。
【0007】[2]前記ポリマー粒子(B)のシェル層
においてモノマー(b)に由来するポリマーと(b)の
未反応モノマーの重量比率が99:1〜50:50であ
る前記[1]に記載の中空ポリマー粒子の製造方法。
【0008】[3]ポリマー粒子(A)の存在下で前記
モノマー(b)の一部あるいは全部を最初に一括仕込み
で乳化重合させる前記[1]又は[2]に記載の中空ポリマ
ー粒子の製造方法。
【0009】[4]前記ポリマー粒子(A)の存在下で
最初に一括仕込みで乳化重合させるモノマー(b)の一
部あるいは全部の総量の50重量%以上が、不飽和カル
ボン酸エステルおよびモノエチレン性芳香族化合物から
選ばれる少なくとも1種である前記[3]に記載の中空ポ
リマー粒子の製造方法。
【0010】[5]前記ポリマー粒子(A)の存在下で
最初に一括仕込みで乳化重合させるモノマー(b)の一
部あるいは全部と前記ポリマー粒子(A)の重量比率が
10:1〜1:10である前記[3]又は[4]に記載の中
空ポリマー粒子の製造方法。
【0011】[6]前記ラジカル重合性モノマー(b−
2)中に架橋性ラジカル重合性モノマーを0〜50重量
%含有する前記[1]〜[5]のいずれかに記載の中空ポリ
マー粒子の製造方法。
【0012】[7]前記ポリマー粒子(B)を中和膨潤
させる際の分散体の温度を、中空粒子(C)の殻を構成
するポリマーのガラス転移温度(Tg)以下とする前記
[1]〜[6]のいずれかに記載の中空ポリマー粒子の製造
方法。
【0013】[8]前記ポリマー粒子(A)の存在下で
モノマー(b)を乳化重合させる際に、はじめに前記ラ
ジカル重合性モノマー(b−2)のみを用いて重合を行
い、前記モノマー(b)総量の25重量%の重合が終了
した後に、前記不飽和カルボン酸(b−1)を共用して
重合させる[1]〜[7]のいずれかに記載の中空ポリマー
粒子の製造方法。
【0014】[9]前記[1]〜[8]のいずれかに記載の
製造方法で得られる中空ポリマー粒子 [10]前記[9]に記載の中空ポリマー粒子0.1〜10
0重量部に対し、顔料及び/又はバインダー0〜99.
9重量部を含有することを特徴とする紙塗工用組成物。
【0015】[11]前記[9]に記載の中空ポリマー粒
子0.1〜100重量部に対し、顔料及び/又はバイン
ダー0〜99.9重量部を含有することを特徴とするコ
ーティング用組成物。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、具
体的に説明する。
【0017】1.中空ポリマー粒子の製造方法 本発明の中空ポリマー粒子の製造方法は、特定のモノマ
ー(a)を水性媒体中で乳化重合させてポリマー粒子
(A)を調製し、次いで、ポリマー粒子(A)の表層を
モノマー(b)に由来するポリマーと(b)の未反応モ
ノマーを含むシェル層で被覆させたコアシェル状のポリ
マー粒子(B)を調製し、次いで、ポリマー粒子(B)
の分散体のpHを揮発性塩基によって7以上に調整し、
ポリマー粒子(B)を中和膨潤させて、中空ポリマー粒
子(C)を得ることを特徴とする。以下、本発明の製造
方法を各工程ごとに具体的に説明する。
【0018】(1)ポリマー粒子(A)の調製 本発明においては、まず、不飽和カルボン酸(a−1)
(以下、「モノマー(a−1)」ということがある)及
びラジカル重合性モノマー(a−2)(以下、「モノマ
ー(a−2)」ということがある)からなるモノマー
(a)を水性媒体中で乳化重合させることによってポリ
マー粒子(A)を調製する。
【0019】モノマー(a−1)としては、例えば、
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマー
ル酸、イタコン酸等のモノ又はジカルボン酸、前記ジカ
ルボン酸の酸無水物を挙げることができる。中でも、粒
子の安定性の観点から、(メタ)アクリル酸、イタコン
酸等が好ましく、中でも、メタアクリル酸がさらに好ま
しい。これらは、1種単独で又は2種以上を組合わせて
用いることができる。
【0020】モノマー(a−2)としては、例えば、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート
などの不飽和カルボン酸エステル、スチレン、α−メチ
ルスチレン等の芳香族モノマー、(メタ)アクリロニト
リル、酢酸ビニル、 N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド等を挙げることができる。中でも、不飽和カル
ボン酸エステルが好ましく、特に、モノマー(a−2)
の50重量%以上が、不飽和カルボン酸エステルである
ことが好ましい。不飽和カルボン酸エステルが、モノマ
ー(a−2)の50重量%未満であると、中空粒子がい
びつな形になり、中空率が上がらない。また、ブタジエ
ン、イソプレン、ジビニルベンゼン、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート等の架橋性モノマーを用いる
ことができ、その好ましい配合量は、モノマー(a)の
合計の0〜5重量%であり、さらに好ましくは0.2〜
2重量%である。架橋性モノマーの割合が、モノマー
(a)の50重量%より多いと、揮発性塩基での膨潤が
十分でなくなり、中空率が低くなり隠蔽性、白色度、光
沢等の特性が不十分なものとなり好ましくない。
【0021】モノマー(a)におけるモノマー(a−
1)及びモノマー(a−2)の配合量は、モノマー(a
−1)5〜80重量%及びモノマー(a−2)20〜9
5重量%、好ましくは、モノマー(a−1)10〜60
重量%及びモノマー(a−2)40〜90重量%、さら
に好ましくは、モノマー(a−1)20〜50重量%及
びモノマー(a−2)50〜80重量%である。モノマ
ー(a−1)の割合が、5重量%未満であると、揮発性
塩基での膨潤性が十分でなく、中空率が低くなり隠蔽
性、白色度、光沢等の特性が不十分なものとなり好まし
くない。モノマー(a−1)の割合が、80重量%を超
えると、粒子(A)の重合安定性が低下し、表層にモノ
マー(b)由来のポリマーを均一に被覆させることが困
難になり、中空粒子の形状がいびつになるので好ましく
ない。
【0022】上記モノマー(a)を水性媒体中で乳化重
合させる方法については、特に制限はなく、例えば、モ
ノマーを一括添加して重合してもよく、また、連続的に
添加して重合してもよいが、均一な粒径の粒子を安定性
よく得るためには後者が好ましい。またポリマー粒子
(A)の調製は、1段の重合で行ってもよく、2段以上
の多段階の重合で行ってもよい。さらには、シード粒子
の存在化にモノマー(a)をシード乳化重合させてもよ
く、特にシード粒子としてはモノマー(a)とSP値
(溶解度パラメーター)が近いものが均一な粒径の粒子
を安定性よく得るために好ましい。乳化剤としては、例
えば、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、
カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、有機懸濁保護
剤等を挙げることができ、中でも、粒子の安定性の点で
アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、有機懸
濁保護剤が好ましい。これらの乳化剤は、1種単独で又
は2種以上を組合わせて用いることができる
【0023】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
ロジン酸カリウム、ロジン酸ナトリウム等のロジン酸
塩、オレイン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、ラウリ
ン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン
酸カリウム等の脂肪酸のナトリウム塩又はカリウム塩、
ラウリル硫酸ナトリウム等の脂肪族アルコールの硫酸エ
ステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の
アルキルアリルスルホン酸等を挙げることができる。
【0024】非イオン性界面活性剤としては、例えば、
ポリエチレングリコールのアルキルエステル、アルキル
エーテル、アルキルフェニルエーテル等を挙げることが
できる。
【0025】有機懸濁保護剤としては、例えば、ポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、ポリビニルスルホン酸、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエ
チレングリコール等の親水性合成高分子物質、ゼラチ
ン、水溶性でんぷん等の天然親水性高分子物質、カルボ
キシメチルセルロース等の親水性半合成高分子物質等を
挙げることができる。
【0026】重合開始剤としては、例えば、クメンハイ
ドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロ
パーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイ
ド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等で代表される
有機ハイドロパーオキサイド類と含糖ピロリン酸処方、
スルホキシレート処方、含糖ピロリン酸処方/スルホキ
シレート処方の混合系処方、ホルムアルデヒド樹脂処方
等で代表される還元剤との組合せによるレドックス系の
開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫
酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド等を挙げることが
でき、中でも、粒子の安定性及び粒径の均一性の点で過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、アゾ
ビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイドが
好ましい。また、必要に応じて還元剤を組み合せて用い
ることもできる。
【0027】重合温度は、好ましくは5〜95℃、さら
に好ましくは50〜90℃である。5℃未満であると、
不飽和カルボン酸の反応性が低く、粒子が不安定になる
ことがあり、95℃を超えると、粒子が不安定になるこ
とがある。
【0028】以上により得られるポリマー粒子(A)
は、アルカリ膨潤性のコア粒子となるものであり、ポリ
マー粒子(A)の粒子径としては、好ましくは0.1〜
2μm、さらに好ましくは0.2〜2μmである。
【0029】(2)ポリマー粒子(B)の調製 本発明においては、ポリマー粒子(A)を調製した後
に、ポリマー粒子(A)5〜1000重量部の存在下
で、不飽和カルボン酸(b−1)(以下、「モノマー
(b−1)」ということがある)0〜20重量%及びラ
ジカル重合性モノマー(b−2)(以下、「モノマー
(b−2)」ということがある)80〜100重量%か
らなるモノマー(b)100重量部を乳化重合させて、
ポリマー粒子(A)の表層にモノマー(b)に由来する
ポリマーと(b)の未反応モノマーを含むシェル層を被
覆させたコアシェル状のポリマー粒子(B)を調製す
る。
【0030】モノマー(b−1)としては、前述したモ
ノマー(a−1)の例として示した不飽和カルボン酸と
同じものを用いることができ、中でも、粒子の安定性の
観点から、(メタ)アクリル酸、イタコン酸等が好まし
い。モノマー(b−2)としては、例えば、スチレン、
α−メチルスチレン等のモノエチレン性芳香族化合物、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート等の不飽和カルボン酸
エステル、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどの非架橋
性ラジカル重合性モノマーを用いることができる。さら
にはジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジシクロ
ペンタジエン、ブタジエン、イソプレン、アリルグリシ
ジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート等の架橋性ラジカル重
合性モノマーを用いることもできる。中でも、スチレン
等のモノエチレン性芳香族化合物が好ましく、特に、モ
ノマー(b−2)総量の50重量%以上が、スチレン等
のモノエチレン性芳香族化合物であることが好ましい。
モノエチレン性芳香族化合物が、50重量%未満である
と、ポリマーの屈折率が低下し、白色度、不透明度、光
沢が不十分になることがある。また架橋性ラジカル重合
性モノマーを(b−2)の一部として添加することは、
最終的に得られた中空粒子の形状を熱や機械的ストレス
あるいは溶剤、薬品による膨潤、分解等に対して保持さ
せる上で好ましく、特にジビニルベンゼン、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレートが好ましい。その好ま
しい配合量はモノマー(b−2)総量の0〜50重量%
で、さらに好ましくは0.1〜30重量%である。架橋
性ラジカル重合性モノマーが50重量%を超えると、中
空率が不十分になり好ましくない。
【0031】モノマー(b)におけるモノマー(b−
1)及びモノマー(b−2)の配合量は、モノマー(b
−1)0〜20重量%及びモノマー(b −2)80〜
100重量%、好ましくは、モノマー(b−1)0.1
〜10重量%及びモノマー(b−2)90〜99.9重
量%、さらに好ましくは、モノマー(b−1)0.2〜
5重量%及びモノマー(b−2)95〜99.8重量%
である。モノマー(b−1)の割合が、20重量%を超
えると、重合安定性が著しく悪くなり、また、揮発性塩
基処理及び加熱処理後のポリマー粒子が、変形して空孔
率が低下する。
【0032】本発明においては、前述のように、ポリマ
ー粒子(A)5〜1000重量部、好ましくは、7〜1
00重量部、さらに好ましくは、10〜50重量部の存
在下で、モノマー混合物(b)100重量部を乳化重合
させて、ポリマー粒子(A)の表層にモノマー混合物
(b)に由来するポリマーと(b)の未反応モノマーを
含むシェル層で被覆させたコアシェル状のポリマー粒子
(B)を調製する。ポリマー粒子(A)が、5重量部未
満であると、最終目的物である中空ポリマー粒子(C)
の空孔形成が不十分となり、塗膜としたときに隠蔽性、
白色度、光沢等の特性が劣ったものとなる。ポリマー粒
子(A)が、1000重量部を超えると、重合安定性が
悪くなり、また、揮発性塩基処理及び加熱処理後のポリ
マー粒子が、破裂、変形してつぶれてしまい、空孔率が
低下する。
【0033】モノマー(b)を乳化重合する方法として
は特に制限はなく、前述したポリマー粒子(A)で示し
た例と同じ方法を用いることができる。この場合、シェ
ルの被覆構造を完全にするためには、モノマー(b)の
一部あるいは全部を最初に一括仕込みで乳化重合させる
のが好ましい。その際、最初に一括仕込みで乳化重合さ
せるモノマー(b)とポリマー粒子(A)の重量比率は
10:1〜1:10が好ましく、さらには5:1〜1:
5が特に好ましい。上記比率が10:1以上だと重合安
定性に問題を生じる。また1:10以下だと、ポリマー
粒子(A)の被覆が十分でなく中空粒子がいびつになり
中空率が低下する。さらには最初に一括仕込みで乳化重
合させるモノマー(b)は、スチレン等のモノエチレン
性芳香族化合物およびメチル(メタ)アクリレート等の
不飽和カルボン酸エステルが特に好ましい。また最初に
モノマー(b−2)のみで重合を行い、モノマー(b)
総量の25重量%程度の重合が終了した後に、モノマー
(b−1)を共用して重合させることが中空粒子の中空
率を上げるためには好ましい。またポリマー粒子(B)
のシェル層においてモノマー(b)に由来するポリマー
と(b)の未反応モノマーの重量比率が99:1〜5
0:50であることが好ましい。さらには97:3〜8
0:20が好ましい。上記比率が99:1以上だと揮発
性塩基による中和時に温度を高くしなくては中空率を高
くすることができず好ましくない。また50:50以下
だと中和膨潤時の温度、PHコントロールが難しく、様
態が悪化しやすく、中空粒子がいびつに変形して好まし
くない。
【0034】以上により得られるポリマー粒子(B)
は、モノマー(b)に由来するポリマー層のうち少なく
とも1層はガラス転移温度(Tg)が50℃以上である
ことが、白色度、不透明度、光沢の向上の点から好まし
い。また、ポリマー粒子(B)の粒子径は、好ましくは
0.15〜4μm、さらに好ましくは0.25〜3μm
である。
【0035】(5)中空ポリマー粒子(C)の調製 本発明においては、前工程で調製したコアシェル状のポ
リマー粒子(B)の分散体のPHをアンモニア、アミン
等の揮発性塩基によって7以上に調整し中和膨潤させ、
また、必要に応じて加温し、さらにはモノマー(b)の
未反応モノマーを重合することによって、中空ポリマー
粒子(C)を調製する。
【0036】モノマー(b)に由来するポリマーは、揮
発性塩基が浸透し得るため、揮発性塩基の添加によっ
て、ポリマー粒子(A)成分が中和される。これに伴
い、ポリマー粒子(A)成分が著しく吸水して、コアシ
ェル状のポリマー粒子(A)は、内部に空孔を有する中
空ポリマー粒子(C)となる。生成した粒子(C)は水
分散体では粒子内部の空孔に水を含有している。この含
水粒子を乾燥させることによって、分散媒である水が揮
発するとともに粒子内部の水も揮発して中空となる。な
お、紙塗工用組成物や、コーティング組成物等の、水性
媒体を主体とする塗料等の用途に用いる場合には、内部
に水性媒体を含有するポリマー粒子水分散体(含水粒
子)の状態のまま用いることができる。この場合、含水
粒子は、塗料等の乾燥時に水が揮発して中空となる。
【0037】ポリマー粒子(B)を中和膨潤させる際の
分散体の温度は、ポリマー粒子(B)のシェル層におけ
るモノマー(b)の未反応モノマー量にもよるが、最終
的な中空粒子(C)の殻を構成するポリマーのガラス転
移温度(Tg)以下とするのが好ましい。それ以上の温
度で中和膨潤すると中のコアがシェルを破って外に飛び
出し、中空率が低下する可能性がある。
【0038】ポリマー粒子(B)を中和膨潤させたあと
シェル層に存在するモノマー(b)の未反応モノマーを
十分重合させる必要がある。最終的なモノマー(b)の
分散体中の濃度は3000ppm以下が好ましく、10
00ppm以下がさらに好ましく、300ppm以下が
特に好ましい。分散体中に3000ppm以上のモノマ
ー(b)が存在すると中空粒子(C)の殻の剛性が不十
分になり乾燥後の中空粒子が変形し好ましくない。
【0039】中和膨潤後のポリマー粒子(B)のシェル
層に存在するモノマー(b)の未反応モノマーを十分重
合させるために重合開始剤や重合開始助剤、還元剤等を
加えてもよい。重合開始剤としては、例えば、クメンハ
イドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイド
ロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイ
ド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等で代表される
有機ハイドロパーオキサイド類と含糖ピロリン酸処方、
スルホキシレート処方、含糖ピロリン酸処方/スルホキ
シレート処方の混合系処方、ホルムアルデヒド樹脂処方
等で代表される還元剤との組合せによるレドックス系の
開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫
酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド等を挙げることが
でき、中でも、高い反応性を有している点からt−ブチ
ルハイドロパーオキサイドとホルムアルデヒド樹脂の組
み合わせた系が好ましい。
【0040】ポリマー粒子(B)を中和膨潤させたあと
に、新たにラジカル重合性モノマーを添加し、重合させ
中空粒子(C)の殻の一部にすることも可能である。そ
の場合、前記の開始剤系を加えるのが好ましい。
【0041】ポリマー粒子を乾燥させて粉末状の中空ポ
リマー粒子を得る方法としては特に制限はないが、例え
ば、噴霧乾燥法(135〜155℃)、熱風乾燥機を用
いたトレイ乾燥法(50〜70℃)及び流動床乾燥法
(常温〜70℃)等を挙げることができる。
【0042】本発明では、以上の製造工程により、粒子
径が、0.2〜8μmで、かつ、単一の空孔を有し、容
積空孔率が、20〜90%の中空ポリマー粒子(C)を
得ることができる。
【0043】2.紙塗工用組成物及びコーティング用組
成物 本発明の紙塗工用組成物及びコーティング用組成物は、
前述の方法で得られる中空ポリマー粒子(C)0.1〜
100重量%、並びに顔料及び/又はバインダー0〜9
9重量%を含有することを特徴とする。
【0044】前述の方法で得られる中空ポリマー粒子
(C)を、紙塗工用組成物の顔料の一部として使用する
ことで隠蔽性、白色度、光沢、表面強度等の物性バラン
スが優れた塗工紙を得ることができる。
【0045】本発明の紙塗工用組成物及びコーティング
用組成物には、顔料及び/又はバインダーを含有させる
ことができる。
【0046】顔料としては、有機系の顔料、無機系の顔
料を挙げることができる。無機系の顔料としては、例え
ば、カオリンクレー、タルク、硫酸バリウム、酸化チタ
ン(ルチル、アナターゼ)、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化亜鉛、サチンホワイト等を挙げること
ができる。有機系の顔料としては、スチレン系、スチレ
ン/ブタジエン系、スチレン/アクリル系、中実プラス
チックピグメント、尿素樹脂粒子等を挙げることができ
る。
【0047】また、バインダー(結合剤)としては、例
えば、デンプン、変性デンプン、カゼイン等の天然バイ
ンダー、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス、
カルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体ラテッ
クス、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、アクリル系重合体
エマルジョン、ポリクロロプレンラテックス、ポリビニ
ルアルコール等の合成バインダーを挙げることができ、
これらのバインダーは、1種単独で又は2種以上を組合
わせて用いることができる。中でも、スチレン−ブタジ
エン系共重合体ラテックス、特に、カルボキシ変性スチ
レン−ブタジエン共重合体ラテックスを単独で又はデン
プン、カゼイン等の天然バインダーと組合せて用いるこ
とが好ましい。バインダーの配合量は、好ましくは、顔
料及び中空ポリマー粒子(C)の合計100重量部に対
して3〜30重量部、さらに好ましくは、5〜25重量
部である。バインダーの配合量が3重量部未満である
と、バインダーとしての効果が得られないことがあり、
30重量部を超えると紙塗工用組成物又はコーティング
用組成物の粘度が上昇して塗工作業性が劣ることがあ
る。
【0048】本発明の紙塗工用組成物及びコーティング
用組成物には、必要に応じて、各種添加剤を添加するこ
とができ、例えば、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタ
リン酸ナトリウム、ポリカルボン酸ナトリウム等の顔料
分散剤;ポリグリコール脂肪酸エステル、リン酸エステ
ル、シリコンオイル等の消泡剤;ポリアミド等の耐水化
剤、ステアリン酸カルシウム等の潤滑剤等を挙げること
ができる。
【0049】本発明の紙塗工用組成物及びコーティング
用組成物においては、中空ポリマー粒子(C)を0.1
〜100重量%、顔料及び/又はバインダーを0〜9
9.9重量%、好ましくは、中空ポリマー粒子(C)を
1〜95重量%、顔料及び/又はバインダーを5〜99
重量%含有する。中空ポリマー粒子(C)が0.1重量
%未満であると、白色度、不透明度、光沢等の特性が不
十分となる。
【0050】原紙への紙被覆用組成物の塗工方法として
は、例えば、エアナイフコーター、ブレードコーター、
ロールコーター、カーテンコーター等を挙げることがで
きる。
【0051】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、これらによっていかなる制限
を受けるものではない。なお、以下の記載において
「部」及び「%」は、特別に規定しない限り重量部およ
び重量%を示す。また、実施例及び比較例における重合
は、すべて窒素ガス雰囲気下において行った。また、ポ
リマー粒子の粒子径及び空孔直径は、電子顕微鏡による
観察において無作為に抽出した100個の粒子の測定結
果の平均値である。
【0052】[シード粒子の水性分散体の調製] シー
ド粒子の水性分散体の調製例を以下に示す。 シード粒子の調製例 容量2リットルの反応容器に、予め、媒体として水10
9.5部、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(花王(株)製 商品名:F65)0.2部、
重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.5部を投入し
た。その一方で、メタクリル酸メチル90部、メタクリ
ル酸10部、分子量調整剤としてオクチルチオグリコレ
ート0.5部、乳化剤(花王(株)製 商品名:F6
5)0.1部及び水40部を混合攪拌してモノマー混合
物の水性分散体を調製した。このモノマー混合物の水性
分散体の20%を前記反応容器に投入し、反応容器内の
液を攪拌しながら温度75℃まで昇温して1時間重合反
応を行い、その後温度を75℃に保ちながら残りのモノ
マー混合物の水性分散体を連続的に2時間かけて反応容
器に添加し、さらに、2時間熟成を行い、固形分40
%、粒子径200nm、重量平均分子量70,000の
シード粒子の水性分散体を得た。
【0053】[ポリマー粒子Aの水性分散体の調製]ポ
リマー粒子Aの水性分散体の調製例を以下の製造例1〜
14に示す。 製造例1 容量2リットルの反応容器に、予め、媒体として水18
6部を投入し、これに前記シード粒子の調製例で調製し
たシード粒子の水性分散体を固形分で10部(水性分散
体で25部)、重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.
5部を投入した。その一方で、メタクリル酸メチル6
9.5部、メタクリル酸30部、ジビニルベンゼン0.
5部(純度55%)、乳化剤(花王(株)製 商品名:
F65)0.1部及び水40部を混合攪拌してモノマー
混合物の水性分散体を調製した。次に、反応容器内の液
を攪拌しながら温度80℃まで昇温、保持し、上記モノ
マー混合物の水性分散体を反応容器に連続的に3時間か
けて投入した。その後、さらに2時間熟成を行ない、固
形分31%、粒子径410nmのポリマー粒子A−1の
水性分散体を得た。
【0054】製造例2〜5 配合量、モノマー成分を表1に示すように変えたこと以
外はポリマー粒子A−1の分散体と同様に重合を行い、
ポリマー粒子A−2〜5の分散体を得た。
【0055】
【表1】
【0056】表1中、重合安定性は、下記を意味する。 重合安定性:反応容器・攪拌翼への凝集物付着状態によ
り、下記〇、△及び×で判定した。 ○:付着物極少量 △:付着物やや多い ×:付着物非常に多い
【0057】[中空ポリマー粒子(B)の調製]本発明
の中空ポリマー粒子(B)の調製例を以下の実施例1〜
11及び調製比較例を比較例1〜5に示す。
【0058】実施例1 容量2リットルの反応容器に、
予め、媒体として水240部を投入し、これに前述のよ
うに調製したポリマー粒子A−1の水性分散体を固形分
で15部(水性分散体で48.4部)、スチレン20
部、重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.4部を投入
した。その一方で、スチレン69.5部、乳化剤(花王
(株)製 商品名:F65)0.1部及び水40部を混
合攪拌してモノマーの水性分散体を調製した。次に、反
応容器内の液を攪拌しながら温度80℃まで昇温、保持
して30分間でスチレンの重合を行い、ポリマー粒子A
−1にスチレンが複合したポリマー粒子を得た、続けて
この反応容器内の液を攪拌しながら80℃に保持して上
記モノマーの水性分散体を反応容器に連続的に4時間か
けて投入した。この際、モノマーの水性分散体を投入開
始後2時間経過時に、アクリル酸0.5部を反応容器に
一括投入してスチレンと共重合させた。さらに上記モノ
マーの水性分散体をすべて反応容器に投入した直後に、
ジビニルベンゼン5部、スチレン5部を一括投入し、ポ
リマー粒子A−1の表層にスチレン、アクリル酸、ジビ
ニルベンゼンを重合・積層させたコアシェル状のポリマ
ー粒子B−1を得た。すべてのモノマーの投入終およそ
15分後に攪拌しながら25%水酸化アンモニウムを5
部を一括投入して、温度を90℃に上げ、2時間攪拌熟
成した。25%水酸化アンモニウム投入直前の(b)の
未反応モノマーの(b)全体に対する重量比率は7%で
あった。その後、t−ブチルハイドロパーオキサイド
0.3部とホルムアルデヒド樹脂0.1部を投入し、そ
のまま1時間攪拌放置して、固形分26.5%、粒子径
1050nm、内径860nm、容積空孔率55%の単
一の空孔を有する球状の中空ポリマー粒子C−1の水性
分散体を得た。
【0059】実施例2〜11、比較例1〜5 ポリマー粒子Aの種類、配合量及びモノマー(b)、P
Hアップ時における(b)の未反応モノマー重量比率、
PHアップ後の熱処理温度を表2に示すように変えたこ
と以外は実施例1と同様にして、中空ポリマー粒子Cの
例である中空ポリマー粒子C−1〜11を調整した。ま
た中空ポリマー粒子Cの範囲外の例である中空ポリマー
粒子C’−1〜5は実施例1に準じて調製したが、表3
および以下の[比較例の詳細な説明]の中に記述している
部分を変更し調整した。
【0060】
【表2】
【0061】表2中、重合安定性は、下記を意味する。 重合安定性:反応容器・攪拌翼への凝集物付着状態によ
り、下記〇、△及び×で判定した。 ○:付着物極少量 △:付着物やや多い ×:付着物非常に多いまた、B-3及びB-11のPHア
ップ・加熱処理は増粘が著しいため、固形分18%に希
釈して行った。
【0062】
【表3】
【0063】表3中、重合安定性は、下記を意味する。 重合安定性:反応容器・攪拌翼への凝集物付着状態によ
り、下記〇、△及び×で判定した。 ○:付着物極少量 △:付着物やや多い ×:付着物非常に多い
【0064】実施例2〜11における中空ポリマー粒子
C−2〜11は、いずれも空孔率が良好な単一空孔を有
する球状中空粒子であった。また、各重合時の重合安定
性、及び収率が、ともに良好であった。
【0065】[比較例の詳細な説明]比較例1は、ポリマ
ー粒子(B)のPHアップ時における(b)の未反応モ
ノマー(b)全体に対する重量比率%が1%未満であっ
た場合で(b)をすべて添加してから2時間後にPHア
ップした例である。モノマー(b)の重合転化率が99
%を超えた後、PHアップすると十分な中空率が得られ
なかった。
【0066】比較例2は、ポリマー粒子(B)のPHア
ップ時における(b)の未反応モノマー重量比率%が5
0%を超えた場合で、(b)をすべて添加した直後にP
Hアップした例である。重合温度は75℃でおこなっ
た。モノマー(b)の重合転化率が50%未満でPHア
ップするとコア部の膨潤圧力によりシェル層が破壊され
粒子が破裂し、中空ラテックスにならなかった。
【0067】比較例3は、モノマー(b−2)の最初の
一括仕込みモノマーをポリマー粒子(A)に対し1/1
0以下にした例であり、ポリマー粒子(B)においてコ
アがかたよった構造をとる。その状態でPHアップする
と中空ラテックス(C)の殻が均一にならず、乾燥後に
殻が凹み、椀状粒子になってしまう。
【0068】比較例4は、ポリマー粒子(A)の使用量
がモノマー(b)100部に対し5部以下である例で、
膨潤コアが少なすぎ、十分な中空率を得られなかった。
【0069】比較例5は、ポリマー粒子(B)を中和膨
潤させる際の分散体の温度を、中空粒子(C)の殻を構
成するポリマーのガラス転移温度(Tg)より高くした
例であり、コア部の膨潤圧力によりシェル層が破壊され
粒子が破裂し、中空ラテックスにならなかった。 [紙塗工用組成物への適用例]上記実施例1〜11にお
いて得られた中空ポリマー粒子C−1〜11を用いて、
以下の(1)に示す配合処方で紙塗工用組成物(配合例
1〜11)を調製した。また、比較例1〜5において得
られた粒子C’−1〜5及び中実のプラスチックピグメ
ント(JSR(株)製 商品名:JSR0640)及び
実施例1で得られた粒子C−1を用いて、比較配合例1
〜6を調製した。また、この紙塗工用組成物を評価する
ため、(2)に示す塗工条件で塗工紙を作成し、得られ
た塗工紙について(3)に示す方法で評価を行った。
【0070】(1)紙塗工用組成物の配合処方(配合例
1〜20及び比較配合例1〜14)分散剤(東亜合成化
学工業(株)製 商品名:アロンT−40)0.05重
量%、水酸化ナトリウム0.2重量%を水に溶解し、コ
ーレス分散機で攪拌しながら表4、5に示す無機系顔料
を添加した。30分間攪拌した後、さらに表4、5に示
すポリマー粒子(配合例1〜11の場合:C−1〜1
1、並びに比較配合例1〜6の場合:C’−1〜5、J
SR0640、C−1)を表4、5に示す量、接着剤と
しての共重合体ラテックス(JSR(株)製 商品名:
JSR0619)を10重量%(固形分)及びスターチ
(日本食品(株)製 商品名:MS−4600)3重量
%(固形分)添加し、全固形分が62重量%になるよう
に水を加え、紙塗工用組成物を配合処方した。なお、比
較配合例14の場合、中空ポリマー粒子C−1の配合量
は0.08重量%(固形分)とした。
【0071】(2)塗工紙の作成 市販の上質紙(坪量72g/m2)に、上記の紙塗工用
組成物を乾燥後の塗工量が15g/m2(片面)となる
ようにロッドバーで塗工し、150℃のギヤオーブンで
5秒間乾燥した。得られた片面塗工紙をラボスーパーカ
レンダー(由利ロール(株)製)をロール表面温度40
℃、線圧10N/mで2回通し、光沢のある塗工紙を得
た。
【0072】(3)塗工紙の評価方法 上記で得られた塗工紙について、下記の方法で評価をし
た。結果を、表4、5に示す。 ドライピック強度 RI型印刷機を使用し、タックNo.9のインキで数回
重ね刷りを行い、印刷面のピッキング状態を肉眼で判定
した(5点満点で数値が大きいほうが良好)。 ウェットピック強度 RI型印刷機を使用し、モルトンロールで試験片上に給
水を行った後に1回印刷を行い、印刷面のピッキング状
態を肉眼で判定した(5点満点で数値の大きいほうが良
好)。 白紙光沢 未印刷塗工紙を村山式光沢計を用い、入射角75度,反
射角75度で測定した。数値の大きい方が、良好であ
る。 白色度 ハンター比色、白色度計を用いてブルーフィルターによ
って測定する。数値の大きい方が、良好である。 不透明度 ハンター比色、白色度計を用いてグリーンフィルターで
測定する。数値の大きい方が、良好である 耐熱性 サンプルをラボグロスカレンダー(由利ロール(株)
製)をもちいて、ロール表面温度180℃、線圧3N/
mで1回通した後、と同様に不透明度を求め、で求
めた不透明度との差をデータにした。小さい方が良好で
ある。 王研式透気平滑度 王研式透気平滑度計を用いてサンプルの平滑度を求め
た。大きい方が良好である。
【0073】
【表4】
【0074】 *1:EMC社製 商品名:UW−90 *2:Huer社製 商品名:HS *3:ECC社製 商品名:カルピタール90
【0075】
【表5】
【0076】 *1:EMC社製 商品名:UW−90 *2:Huer社製 商品名:HS *3:ECC社製 商品名:カルピタール90
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
塗工性が優れ、かつ塗膜の特性、例えば、隠蔽性、白色
度、不透明度、光沢、塗膜強度、耐水性、耐アルカリ
性、耐候性、耐熱性、耐薬品性等をバランス良く備える
とともに、粒子径が均一で、かつ空孔率の高い中空ポリ
マー粒子、特に、紙、繊維、皮革等のコーティング、塗
料等の用途における光散乱剤又は光散乱助剤として有用
な中空ポリマー粒子を、効率良く製造することが可能な
方法を提供することができる。本発明のポリマー粒子
は、上記の他にも種々の用途に用いることができ、例え
ば、塗料、インキ、繊維・皮革処理剤、インクジェット
紙の吸収性充填剤、製紙工程の内添充填剤、修正イン
キ、修正リボン用の高隠蔽性顔料、マイクロカプセル材
料又は電子写真に用いられるトナーの中間材料としても
有用である。また、感熱プリンター用紙、熱転写プリン
ター用紙や感熱紙の感熱層下塗りの断熱層等、空気によ
る断熱特性を利用する用途、樹脂、セメント、コンクリ
ート内添による軽量化などの空気による軽量化を利用す
る用途にも有用である。さらには半導体封止材料等に添
加し、空気の低誘電性を利用する用途に用いることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 19/42 D21H 19/42 21/54 21/54 Fターム(参考) 4J011 KA02 KA10 KB08 KB09 KB13 KB14 KB19 KB29 4J026 AA38 AA42 AA45 AA50 AC09 AC23 BA05 BA20 BA25 BA27 BA34 BA38 BB03 DA04 DB04 FA07 GA02 4J038 BA111 BA191 CA041 CA081 CE021 CF021 CG001 CP062 CP072 KA08 LA02 MA03 MA04 MA08 MA10 NA01 NA03 NA04 NA11 NA14 PC09 PC10 4J100 AB02Q AG04Q AJ01P AJ02P AJ08P AL03Q AL04Q AM02Q AM15Q CA04 CA29 FA20 HA31 JA13 4L055 AG11 AG27 AG47 AG63 AG70 AG71 AG74 AG76 AG89 AG94 AG98 AH02 AH37 AJ04 BE07 BE08 EA32 FA12 FA13 FA14 FA19 GA19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和カルボン酸(a−1)5〜80重量
    %および(a−1)と共重合可能な他のラジカル重合性
    モノマー(a−2)20〜95重量%からなるモノマー
    (a)を乳化重合させてポリマー粒子(A)を得、 得られたポリマー粒子(A)5〜1000重量部の存在
    下で、不飽和カルボン酸(b−1)0〜20重量%およ
    び(b−1)と共重合可能な他のラジカル重合性モノマ
    ー(b−2)80〜100重量%からなるモノマー
    (b)100重量部を乳化重合させて、ポリマー粒子
    (A)の表層をモノマー(b)に由来するポリマーと
    (b)の未反応モノマーを含むシェル層で被覆させたコ
    アシェル状のポリマー粒子(B)を得、 得られたポリマー粒子(B)の分散体のpHを揮発性塩
    基によって7以上に調整し、そのポリマー粒子(B)を
    中和膨潤させたのち、モノマー(b)の未反応モノマー
    を重合させて中空ポリマー粒子(C)を得ることを特徴
    とする中空ポリマー粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ポリマー粒子(B)のシェル層におい
    てモノマー(b)に由来するポリマーと(b)の未反応
    モノマーの重量比率が99:1〜50:50である請求
    項1に記載の中空ポリマー粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】ポリマー粒子(A)の存在下で前記モノマ
    ー(b)の一部あるいは全部を最初に一括仕込みで乳化
    重合させる請求項1又は2に記載の中空ポリマー粒子の
    製造方法。
  4. 【請求項4】前記ポリマー粒子(A)の存在下で最初に
    一括仕込みで乳化重合させるモノマー(b)の一部ある
    いは全部の総量の50重量%以上が、不飽和カルボン酸
    エステルおよびモノエチレン性芳香族化合物から選ばれ
    る少なくとも1種である請求項3に記載の中空ポリマー
    粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記ポリマー粒子(A)の存在下で最初に
    一括仕込みで乳化重合させるモノマー(b)の一部ある
    いは全部と前記ポリマー粒子(A)の重量比率が10:
    1〜1:10である請求項3又は4に記載の中空ポリマ
    ー粒子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ラジカル重合性モノマー(b−2)中
    に架橋性ラジカル重合性モノマーを0〜50重量%含有
    する請求項1〜5のいずれかに記載の中空ポリマー粒子
    の製造方法。
  7. 【請求項7】前記ポリマー粒子(B)を中和膨潤させる
    際の分散体の温度を、中空粒子(C)の殻を構成するポ
    リマーのガラス転移温度(Tg)以下とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の中空ポリマー粒子の製造方法。
  8. 【請求項8】前記モノマー(b)を乳化重合させる際
    に、はじめに前記ラジカル重合性モノマー(b−2)の
    みを用いて重合を行い、前記モノマー(b)総量の25
    重量%の重合が終了した後に、前記不飽和カルボン酸
    (b−1)を共用して重合させる請求項1〜7のいずれ
    かに記載の中空ポリマー粒子の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜8いずれかに記載の製造方法で
    得られる中空ポリマー粒子
  10. 【請求項10】請求項9記載の中空ポリマー粒子0.1
    〜100重量部に対し、顔料及び/又はバインダーを0
    〜99.9重量部含有することを特徴とする紙塗工用組
    成物。
  11. 【請求項11】請求項9記載の中空ポリマー粒子0.1
    〜100重量部に対し、顔料及び/又はバインダーを0
    〜99.9重量部を含有することを特徴とするコーティ
    ング用組成物。
JP2001044547A 2001-02-21 2001-02-21 中空ポリマー粒子の製造方法 Expired - Fee Related JP4843850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044547A JP4843850B2 (ja) 2001-02-21 2001-02-21 中空ポリマー粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044547A JP4843850B2 (ja) 2001-02-21 2001-02-21 中空ポリマー粒子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002241448A true JP2002241448A (ja) 2002-08-28
JP4843850B2 JP4843850B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=18906520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001044547A Expired - Fee Related JP4843850B2 (ja) 2001-02-21 2001-02-21 中空ポリマー粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4843850B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056261A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Rohm & Haas Co 中空球状ポリマーの使用方法
JP2008223188A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Jsr Corp 塗工用組成物、及び塗工体
WO2008120529A1 (ja) * 2007-03-14 2008-10-09 Kawamura Institute Of Chemical Research 有機無機複合塗膜、これを用いる構造色膜及びそれらの製造方法
JP2009501257A (ja) * 2005-07-14 2009-01-15 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア エマルジョンポリマーの製造法
JP2009035672A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Jsr Corp インクジェット用白色インク用中空粒子およびその製造方法並びにインクジェット用白色インク
JP2014001298A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Nippon Zeon Co Ltd 中空重合体粒子およびその水性分散液
JP2014122310A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットインク、インクジェットインクの製造方法、インクカートリッジ、インクジェット印刷装置、及び、インクジェット印刷方法
JP2014532776A (ja) * 2011-10-28 2014-12-08 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 粒子を懸濁させるために有用なネットワークポリマー
WO2016195076A1 (ja) * 2015-06-05 2016-12-08 長瀬産業株式会社 中空粒子を含有した中間層を有する感熱記録体
CN109721684A (zh) * 2018-12-20 2019-05-07 浙江弘利新材料有限公司 一种高遮盖力丁苯胶乳及其制备方法
JP7437218B2 (ja) 2020-03-31 2024-02-22 三井化学株式会社 エマルション粒子、コーティング剤、乾燥物およびエマルション粒子の製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05279409A (ja) * 1992-03-31 1993-10-26 Nippon Zeon Co Ltd 中空重合体ラテックスの製造方法
JPH05301932A (ja) * 1992-04-27 1993-11-16 Mitsui Toatsu Chem Inc 有芯多層構造エマルション粒子の製造方法
JPH0625314A (ja) * 1992-04-10 1994-02-01 Rohm & Haas Co 水不溶性重合体粒子の水性分散液の製造方法
JPH0881506A (ja) * 1994-08-12 1996-03-26 Rohm & Haas Co カプセル化された親水性ポリマーおよびその製造方法
JPH10195148A (ja) * 1996-12-28 1998-07-28 Nippon Zeon Co Ltd 中空重合体粒子、その水性分散液およびそれらの製造方法
JPH11199635A (ja) * 1997-11-05 1999-07-27 Rohm & Haas Co エマルションポリマー粒子の製造方法
JP2002194011A (ja) * 2000-10-12 2002-07-10 Rohm & Haas Co 水性ポリマー分散液を形成する方法
JP2004509985A (ja) * 2000-09-21 2004-04-02 ローム アンド ハース カンパニー 軽度に改質された粘土に関与する乳化重合方法およびそれを含む組成物

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05279409A (ja) * 1992-03-31 1993-10-26 Nippon Zeon Co Ltd 中空重合体ラテックスの製造方法
JPH0625314A (ja) * 1992-04-10 1994-02-01 Rohm & Haas Co 水不溶性重合体粒子の水性分散液の製造方法
JPH05301932A (ja) * 1992-04-27 1993-11-16 Mitsui Toatsu Chem Inc 有芯多層構造エマルション粒子の製造方法
JPH0881506A (ja) * 1994-08-12 1996-03-26 Rohm & Haas Co カプセル化された親水性ポリマーおよびその製造方法
JPH10195148A (ja) * 1996-12-28 1998-07-28 Nippon Zeon Co Ltd 中空重合体粒子、その水性分散液およびそれらの製造方法
JPH11199635A (ja) * 1997-11-05 1999-07-27 Rohm & Haas Co エマルションポリマー粒子の製造方法
JP2004509985A (ja) * 2000-09-21 2004-04-02 ローム アンド ハース カンパニー 軽度に改質された粘土に関与する乳化重合方法およびそれを含む組成物
JP2002194011A (ja) * 2000-10-12 2002-07-10 Rohm & Haas Co 水性ポリマー分散液を形成する方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009501257A (ja) * 2005-07-14 2009-01-15 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア エマルジョンポリマーの製造法
KR101323080B1 (ko) 2005-07-14 2013-10-29 바스프 에스이 유화 중합체의 제조 방법
JP2014000817A (ja) * 2005-08-22 2014-01-09 Rohm & Haas Co 中空球状ポリマーの使用方法
JP2007056261A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Rohm & Haas Co 中空球状ポリマーの使用方法
JP2010242103A (ja) * 2005-08-22 2010-10-28 Rohm & Haas Co 中空球状ポリマーの使用方法
US8501827B2 (en) 2005-08-22 2013-08-06 Rohm And Haas Company Methods for using hollow sphere polymers
US8486494B2 (en) 2007-03-14 2013-07-16 Kawamura Institute Of Chemical Research Organic/inorganic composite coating film, structural color film using the same, and preparation methods thereof
JP2008223188A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Jsr Corp 塗工用組成物、及び塗工体
WO2008120529A1 (ja) * 2007-03-14 2008-10-09 Kawamura Institute Of Chemical Research 有機無機複合塗膜、これを用いる構造色膜及びそれらの製造方法
JP2009035672A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Jsr Corp インクジェット用白色インク用中空粒子およびその製造方法並びにインクジェット用白色インク
JP2018031017A (ja) * 2011-10-28 2018-03-01 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 粒子を懸濁させるために有用なネットワークポリマー
JP2014532776A (ja) * 2011-10-28 2014-12-08 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 粒子を懸濁させるために有用なネットワークポリマー
JP2014001298A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Nippon Zeon Co Ltd 中空重合体粒子およびその水性分散液
JP2014122310A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットインク、インクジェットインクの製造方法、インクカートリッジ、インクジェット印刷装置、及び、インクジェット印刷方法
WO2016195076A1 (ja) * 2015-06-05 2016-12-08 長瀬産業株式会社 中空粒子を含有した中間層を有する感熱記録体
CN107614277A (zh) * 2015-06-05 2018-01-19 赛登化学株式会社 具有包含中空颗粒的中间层的热敏记录体
JPWO2016195076A1 (ja) * 2015-06-05 2018-03-29 長瀬産業株式会社 中空粒子を含有した中間層を有する感熱記録体
US10300726B2 (en) 2015-06-05 2019-05-28 Saiden Chemical Industry Co., Ltd. Heat-sensitive recording material having intermediate layer that contains hollow particles
CN107614277B (zh) * 2015-06-05 2019-11-05 赛登化学株式会社 具有包含中空颗粒的中间层的热敏记录体
CN109721684A (zh) * 2018-12-20 2019-05-07 浙江弘利新材料有限公司 一种高遮盖力丁苯胶乳及其制备方法
JP7437218B2 (ja) 2020-03-31 2024-02-22 三井化学株式会社 エマルション粒子、コーティング剤、乾燥物およびエマルション粒子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4843850B2 (ja) 2011-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0426391B1 (en) Synthetic resin emulsion, process for producing it and coating compositions comprising it
EP0376684B1 (en) Process for preparing polymer emulsion particles having pores
US6673451B2 (en) Process for forming an aqueous polymeric dispersion
US20040034147A1 (en) Hollow polymer particle, process for producing the same, paper coating composition using the same, coated paper and process for producing the same
EP0441559A2 (en) Cored multi-shell emulsion particle, process of preparing same and resin compositions including same
TWI487754B (zh) 水性塗層組成物及由其製造之具特殊光澤槪況之塗層
TWI513996B (zh) 水性塗層組成物及由其製造之抗眩光塗層
GB1602996A (en) Paper products comprising or coated with graft copolymer pigments
JP2002241448A (ja) 中空ポリマー粒子の製造方法
JP2002030113A (ja) 中空ポリマー粒子の製造方法
JP4650595B2 (ja) 中空ポリマー粒子の製造方法
JP3313149B2 (ja) 空隙を有するエマルション粒子
JP2668909B2 (ja) アルカリ膨潤性のポリマー粒子、内部に孔を有するポリマー粒子およびこれらを用いた紙被覆用組成物
JP2004076216A (ja) 紙塗工用組成物並びにそれを用いた塗工紙及びその製造方法
JP5034284B2 (ja) 顔料分散液及び該顔料分散液を含有する塗被紙用組成物
JPS6295301A (ja) 化粧品以外に用いられる非造膜性樹脂エマルジヨンの製法及びその粉末化法
KR101666273B1 (ko) 스티렌-부타디엔계 라텍스 및 그 제조방법
KR100890496B1 (ko) 중공 중합체 입자 및 그의 제조 방법, 및 그것을 이용한종이 도공용 조성물, 도공지 및 그의 제조 방법
JP3154477B2 (ja) 微粒子集合体エマルション及びその製造方法
JPH10245450A (ja) 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物
KR101184972B1 (ko) 블렌딩 라텍스 종이 코팅용 조성물
JPH10279639A (ja) 両性中空重合体粒子、その製造方法、および該粒子を用いた紙塗工用組成物
JPS6128697B2 (ja)
JP2820128B2 (ja) 塗被用組成物
JPH03199494A (ja) 塗被紙用組成物の製造方法及び塗工紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4843850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees