JP3313149B2 - 空隙を有するエマルション粒子 - Google Patents

空隙を有するエマルション粒子

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JP3313149B2
JP3313149B2 JP23003992A JP23003992A JP3313149B2 JP 3313149 B2 JP3313149 B2 JP 3313149B2 JP 23003992 A JP23003992 A JP 23003992A JP 23003992 A JP23003992 A JP 23003992A JP 3313149 B2 JP3313149 B2 JP 3313149B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般の塗工紙、板紙、
軽量塗工紙、超軽量塗工紙、アート紙、キャストコート
紙などに用いられる紙塗工用や、その他塗料に用いられ
るコーティング剤に添加される有機顔料として有用な、
乾燥時に粒子内部に空隙を有する新規なエマルション粒
子及びそれを含有してなる紙塗工用塗料組成物および塗
料用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のコーティング剤中に添加さ
れる有機顔料として、乾燥時にその粒子内部に空隙を有
するエマルション粒子が非常に注目されている。この空
隙を有する粒子は、隠蔽性、白色度および光沢、さらに
はその断熱性、軽量化効果の点で従来の密実型の粒子よ
り優れた性能を発揮するとされており、その調製方法も
種々開示されている。特公平3−9124号公報には、
芯物質として不飽和カルボン酸を少なくとも5%共重合
させたポリマー分散液に、鞘ポリマーを形成するモノエ
チレン的不飽和鞘単量体の少なくとも1種類を添加し、
乳化重合して得られるエマルション粒子中の芯ポリマー
を、アンモニアなどの揮発性塩基により中和膨潤させる
ことによって、乾燥した際に粒子中に微小空隙を形成す
る水性分散液の製造方法が開示されている。この方法に
よって調製された粒子は、有機顔料としてその隠蔽性は
ある程度改善されているが、次のような問題点を有して
いる。即ち、アンモニアやアミンなどの揮発性塩基を中
和剤に用いているために、例えば紙塗工分野におけるよ
うなライン塗工では、塗工液の粘性が不良となる。特に
高専断力下での粘度は著しく高くなり、近年のブレード
コーターなどによる高速塗工には使用出来ない。また、
エマルションとしての安定性も不良であり、無機顔料や
水溶性バインダーと混合して使用する場合などには、経
時で凝集傾向を示し、塗工液の粘度が著しく増大すると
いった問題も指摘されている。また、実際の取扱い時、
およびそれを含有する塗料のアンモニア臭またはアミン
臭が甚だ強く、非常に大きな問題となっている。さらに
は、大きな空隙率を得るために芯部の膨潤率を高める
と、薄くなった鞘ポリマー部分がアンモニアまたはアミ
ンの可塑化作用のために変形しやすくなり、粒子自体が
球形を保つことが困難となり、結果的に空隙率が低下し
てしまうなどの問題もある。特公平1−37401号公
報には、上記の臭気を低減する方法として、塩基性物質
を水酸化ナトリウムなどの不揮発性塩基に変更し、該不
揮発性塩基が粒子外層部を透過しやすくするために、実
質的には5重量%以上の不飽和カルボン酸を該外層部重
合に添加するか、或いは、ある種の有機溶剤を塩基性物
質での膨潤処理時に添加する方法が開示されている。こ
の方法によって調製された中空粒子は、確かに臭気の点
では大きな改善が認められるものの、新たな問題が生じ
てしまう。即ち、不揮発性塩基の透過性を高めるため
に、外層部に通常のエマルション粒子と比較して非常に
多量のカルボキシル基を導入しているために、不揮発性
塩基の処理時に外層部を形成しているポリマーの一部が
水相中に溶解し、泡立ちや安定性の点で問題が発生して
しまう。また、有機溶剤を添加する方法を取れば、用途
範囲が狭められるだけでなく、得られるエマルションに
別の臭気を与えてしまう結果となる。特開昭64−48
805には、外層部の重合時に上記不飽和カルボン酸や
有機溶剤を含まない中空粒子の製造方法が開示されてい
る。しかしながら、該出願に記載されている方法では、
親水性の高いコアを疎水性の高い重合体で被覆すること
は甚だ困難であるため、非揮発性の塩基性物質で処理を
行った際には、乾燥時に小孔を有するための粒子内部の
膨潤ではなく、粒子表面に露出したコア部の膨潤がより
起こり、実用的な中空粒子は得られない。また、上記疎
水性重合体で被覆が出来たとしても、該塩基性物質の透
過性が著しく低いために、同様に実用的な中空粒子は得
られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、紙塗
工剤、塗料などに用いられるコーティング剤に添加する
有機顔料として有用な、臭気が低減され、且つ粘性や安
定性に優れた乾燥時に粒子内部に空隙を有する新規なエ
マルション粒子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく鋭
意検討を重ねた結果、上記課題が解決できる乾燥時に粒
子内部に空隙を有する新規なエマルション粒子を見出す
に到り、本発明を完成するに到った。即ち、本発明は、
酸官能性ビニル単量体を5〜80重量%含有するビニル
単量体混合物(a)の重合により調製される重合体
(A)からなるコア層、酸官能性ビニル単量体を0〜1
0重量%含有するビニル単量体混合物(b)の重合によ
り調製される重合体(B)からなる1次シェル層、酸官
能性ビニル単量体を一切含有しないビニル単量体混合物
(c)をHLB10〜18のノニオン性界面活性剤の存
在下で重合することにより調製されるガラス転移温度が
50℃以上である重合体(C)からなる不揮発性塩基が
透過可能な2次シェル層で構成されるエマルション粒子
であり、不揮発性塩基を添加することにより、該塩基が
コアを中和、水和膨潤する結果、乾燥時に粒子内部に空
隙を有する粒子径0.1〜5.0μのエマルション粒子
に関する。
【0005】ビニル単量体混合物(a)中に5〜80重
量%含有される酸官能性ビニル単量体としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フマール酸、イタコ
ン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノアルキルエステ
ル、フマール酸モノアルキルエステルなどの不飽和カル
ボン酸を例示することができる。ここで、該酸官能性ビ
ニル単量体の含有量が80重量%を越えると、重合体
(A)からなる芯粒子を安定性に調製することが困難と
なり、また、5重量%未満では、空隙率が小さくなり、
実用的な粒子は得られない。上記酸官能性ビニル単量体
と組み合わせる他のビニル単量体としては、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルな
どのメタクリル酸エステル類、アクリル酸メチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシルなどのアク
リル酸エステル類、酢酸ビニルなどのビニルエステル系
単量体、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ンなどの芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリロニトリ
ルなどのビニルシアン系単量体、塩化ビニル、塩化ビニ
リデンなどのハロゲン化ビニル単量体およびブタジエン
などのジエン系単量体およびジビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレートなどの架橋性ビニル単量
体、さらに(メタ)アクリル酸2ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アク
リルアミドなどの官能性ビニル単量体を例示することが
でき、1種または2種以上組み合わされたものが使用さ
れる。以上の酸官能性ビニル単量体を含有するビニル単
量体混合物(a)の重合によって調製される重合体
(A)からなる粒子の存在下で、ビニル単量体混合物
(b)を重合することにより、重合体(A)の外層部に
重合体(B)を1次シェルとして形成させる。ここで、
ビニル単量体混合物(b)中には、先に例示した酸官能
性ビニル単量体が0〜10重量%含有されるが、好まし
くは0〜5重量%、より好ましくは0〜2重量%であ
る。該酸官能性ビニル単量体が10重量%を越えて含有
されると、後述の重合体(C)からなる2次シェルを該
1次シェルの外層部に形成させることが困難となり、さ
らには不揮発性塩基の処理時に重合体(B)の一部が水
相中に溶出し、本発明の目的であるエマルション粒子が
得難くなる。
【0006】上記酸官能性ビニル単量体と組み合わせる
他のビニル単量体としては、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのメタクリル
酸エステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸2エチルヘキシルなどのアクリル酸エステル
類、酢酸ビニルなどのビニルエステル系単量体、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族
ビニル単量体、(メタ)アクリロニトリルなどのビニル
シアン系単量体、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハ
ロゲン化ビニル単量体およびブタジエンなどのジエン系
単量体およびジビニルベンゼン、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレートなどの架橋性ビニル単量体、さらに(メ
タ)アクリル酸2ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル
アミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミドなどの
官能性ビニル単量体を例示することができ、1種または
2種以上組み合わされたものが使用される。以上のビニ
ル単量体混合物(b)を構成するビニル単量体は特に限
定はされないが、重合体(A)からなる粒子の外層部に
1次シェルとしてして形成させることから、親水性の高
いメタクリル酸メチルを50重量%以上含有しているこ
とが好ましい。また、上記ビニル単量体混合物(b)の
添加量は、重合体(A)に対して、重量で2〜10倍に
することが好ましいが、重合体(A)および重合体
(B)の親疎水性の関係によって前後に若干変動するこ
ともあり得る。以上の重合体(A)/重合体(B)から
なるコア/1次シェル構造のエマルション粒子の存在下
で、ビニル単量体混合物(c)を重合することにより、
重合体(B)の外層部に重合体(C)を2次シェルとし
て形成させる。ここで、ビニル単量体混合物(c)とし
ては、酸官能性ビニル単量体以外のビニル単量体を例示
することができ、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチルなどのメタクリル酸エステル
類、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
2エチルヘキシルなどのアクリル酸エステル類、酢酸ビ
ニルなどのビニルエステル系単量体、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合
物、(メタ)アクリロニトリルなどのビニルシアン系単
量体、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロゲン化ビ
ニル化合物およびブタジエンなどのジエン化合物、およ
びジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
トなどの架橋性単量体、(メタ)アクリル酸2ヒドロキ
シエチル、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミドなどの官能性ビニル単量体の中
から1種または2種以上を組合わせたものが使用され
る。
【0007】ここで、形成される重合体(C)のガラス
転移点は50℃以上であり、好ましくは70℃以上であ
る。50℃未満では、粒子間での融着や粒子自体の変形
が起こりやすくなり、有機顔料としての使用が困難にな
ってしまい、さらに低くなると、目的とする粒子自体が
得られなくなる。以上のガラス転移点、さらには有機顔
料としての屈折率の高さから、上記ビニル単量体混合物
(c)中にはスチレンが50重量%以上含有されている
ことが好ましく、より好ましくは80重量%以上であ
る。さらに、該重合体(C)を1次シェルを形成してい
る重合体(B)の外層部に形成させるためには、アクリ
ルアミド類の使用が好ましく、特にメタクリルアミドを
使用することが好ましい。以上のようにして選択された
ビニル単量体混合物(c)の添加量は、上記の重合体
(B)に対して重量で1〜7倍であり、より好ましくは
2〜7倍である。上記のビニル単量体混合物(c)の重
合は、HLB10〜18のノニオン性界面活性剤の共存
下で行う。ここで、該界面活性剤のHLBが10未満で
は重合時の安定性が低下し、凝集物が発生しやすくな
る。また一方、HLBが18以上では、重合安定性が向
上するものの、得られるエマルション粒子の空隙が小さ
くなり、有機顔料としての性能が低下してしまう。ここ
で、上記ビニル単量体混合物(c)の重合時に添加され
るノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド
ブロック共重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、アルキルアルカノールアミドなどが、単独にまたは
組合せて使用される。ここで、上記のHLBの範囲内で
あれば例示した以外にも使用することができ特に限定は
されない。尚、上記ノニオン性界面活性剤の概念には、
その分子中に重合可能なビニル基を有するノニオン性の
反応性界面活性剤も含有される。
【0008】上記ノニオン性界面活性剤の添加量は、ビ
ニル単量体(c)に対して、0.1〜10重量%、好ま
しく1〜7重量%である。その添加量が0.1重量%未
満では、添加効果が認められず、大きな空隙は得られな
い。一方、10重量%を越えて添加すると、調製される
エマルションの泡立ちが顕著になり、実用的でなくな
る。以上の構成からなるコア/1次シェル/2次シェル
型エマルション粒子に不揮発性塩基を添加することによ
り、該2次シェル層が不揮発性塩基を透過し、該塩基が
コアを中和、水和膨潤する結果、乾燥時に粒子内部に空
隙を有するエマルション粒子を得ることが出来る。尚、
本発明のエマルション粒子の粒子径は0.1〜5.0μ
であり、好ましくは0.1〜3.0μである。ここで、
0.1μ未満および5.0μを越える粒子径を有する乾
燥時に内空隙を有する粒子はその調製が困難である。以
上のエマルション粒子の調製は、通常、乳化重合法によ
り行う。通常、乳化重合を行う場合には界面活性剤を添
加するが、本発明のビニル単量体混合物(a)、
(b)、および(c)の重合時に用いられる界面活性剤
としては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
ルキル硫酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナト
リウム、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物などの
アニオン性界面活性剤を例示することができ、単独にま
たは組み合せて使用される。上記界面活性剤の使用量は
特に限定されないが、通常、各層間の単量体使用量に対
して0.05〜1重量%程度である。尚、上述のノニオ
ン性界面活性剤を添加するビニル単量体(c)の重合に
おいても、上記界面活性剤を併用することは何ら差し支
えない。
【0009】重合開始剤としては、通常の乳化重合に使
用されているものであれば良く、例えば、過硫酸カリウ
ム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、などの過
硫酸塩類;ベンゾイルハイドロパーオキサイドなどの有
機過酸化物類;アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ
化合物などである。必要に応じて還元剤と組み合わせ
て、レドックス系開始剤として使用することもできる。
重合体(A)からなるコアエマルション粒子を調製する
ために、上記の界面活性剤および重合開始剤、さらに必
要に応じて緩衝剤の存在下に、各種の単量体を一括、分
割、或いは、連続的に滴下して重合が行われる。その
際、重合は窒素パージ下に重合温度20〜90℃で行わ
れる。次に重合体(A)から成る上記粒子の存在下、引
き続いてビニル単量体(b)、さらにはビニル単量体
(c)を一括、分割、或いは、連続的に滴下する方法で
重合が行われる。また、別工程として重合体(A)から
成るコアエマルション粒子を前もって製造し、このコア
エマルションを種粒子として、新たに重合槽内に仕込
み、ビニル単量体(b)、およびビニル単量体(c)を
上記のように添加して重合、処理を行ってもよい。さら
に、重合体(A)の重合時には、粒子径を正確に調整す
る目的で従来より知られているシード乳化重合法を用い
ることもでき、この際にシードとなるものの組成につい
ては特に限定されない。このような重合体(A)、重合
体(B)、重合体(C)の調製は、引き続いて1段の工
程で行ってもよく、それぞれ別工程、或いは組み合わせ
た工程で行ってもよく、特に制限はされない。上記の重
合過程の後に不揮発性の塩基性物質を添加し、重合体
(A)の中和膨潤処理を行う。使用される不揮発性塩基
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、などの
一般の無機の塩基性物質であれば特に限定はされない。
塩基性物質による処理開始時のpHは通常、8〜12、
好ましくは9〜11の範囲で行われる。ここで、処理開
始時のpHが8未満では、充分に中和膨潤が起こらず、
また12を越えるとエマルションの安定性が損なわれや
すくなる。また、処理時の温度は、通常50℃以上、好
ましくは70〜100℃、より好ましくは80〜95℃
である。50℃未満では、外層部の可塑化が不充分なた
めに、効果的に中和膨潤処理を行うことが出来ない。以
上の工程を経て、目的とする乾燥時に、粒子内部に芯粒
子を有し、さらにその芯粒子外層部に空隙層を有するエ
マルション粒子が得られるが、その構造は粒子自体、さ
らには粒子の断面を電子顕微鏡で観察することにより、
容易に確認できる。上記の乾燥時に内部に空隙を有する
エマルション粒子は、顔料として優れた性能を示し、紙
塗工用塗料組成物、塗料組成物に使用した場合、光沢、
白色度、および不透明性はもとより、臭気や安定性など
の点でも著しく改善された該組成物を得ることができる
ようになる。
【0010】以下に紙塗工用塗料組成物、塗料組成物に
つき説明する。本発明の紙塗工用塗料組成物は、バイン
ダー、無機顔料および/または填料、有機顔料としての
本発明の乾燥時に内部に空隙を有するエマルション粒子
からなり、さらに必要に応じて助剤として、分散剤、青
味剤などの染料、粘度調整剤、消泡剤、離型剤などを添
加することができる。バインダーとしては、スチレン−
ブタジエン系、スチレン−メタクリル酸メチル−ブタジ
エン系などの合成樹脂ラテックス、アクリル系、アクリ
ル−スチレン系、酢酸ビニル系などの合成樹脂エマルシ
ョンといった水分散系バインダー;デンプン、変成デン
プン、カゼイン、ポリビニルアルコールといった水溶性
バインダーなどが例示できる。これらのバインダーを単
独にまたは2種以上組合わせて使用するが、隠蔽性、白
色度、光沢、粘性などの点から合成樹脂ラテックスを単
独で使用するか、またはこれとデンプンやカゼインなど
を併用することが好ましい。ここで使用するバインダー
量は有機顔料を含めた全顔料に対して4〜30重量%で
あり、好ましく6〜20重量%である。バインダーの使
用量が4重量%未満では実用的な強度を有する塗工層が
得られない。また30重量%を越えると、ブロッキング
などの問題が生じる。無機顔料としては、カオリンクレ
ー、炭酸カルシウム、タルク、サチンホワイト、二酸化
チタンなどを例示することができる。本発明の乾燥時に
内部に空隙を有するエマルション粒子の有機顔料として
の使用量は、全顔料中に1重量%以上であれば特に限定
はされないが、好ましくは2〜70重量%、より好まし
くは3〜30重量%である。ここで、該粒子の使用量が
1重量%未満では、その添加効果は認められない。尚、
上記のようなバインダーと顔料を配合する際には、系を
安定化するために塩基性物質によってpHを7以上に調
整するが、使用する塩基性物質としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどの不揮発性塩基が粘性の点で
好ましい。本発明の紙塗工用塗料組成物は、紙や板紙、
さらにはプラスチックシートなどの上に塗工されるが、
塗工はサイズプレスコーター、ゲートロールコーター、
エアナイフコーター、およびブレードコーターなど通常
の方法によって行われる。以上のようにして得られる、
本発明の紙塗工用塗料組成物は、臭気、粘性および高速
塗工適性、さらに安定性に優れ、これより得られる塗工
層は光沢、隠蔽性、白色度に優れるという特徴を有す
る。
【0011】本発明の塗料組成物は、バインダー、無機
顔料および/または填料、有機顔料としての本発明の乾
燥時に内部に空隙を有するエマルション粒子からなり、
さらに必要に応じて造膜助剤、可塑剤、増粘剤、顔料分
散剤、凍結防止剤、pH調整剤、消泡剤、防腐剤、湿潤
剤など種々の添加剤を加えることが出来る。バインダー
としては、顔料や填料を接着するものであれば特に限定
はされないが、前述の紙塗工用塗料組成物に比較して、
より耐水性が要求されることから、アクリル系、アクリ
ル−スチレン系、酢酸ビニル系などの合成樹脂エマルシ
ョン、あるいはスチレン−ブタジエン系などの合成樹脂
ラテックスといった水分散系バインダーを使用すること
が好ましい。一方、無機フィラーおよび顔料としては、
カオリンクレー、炭酸カルシウムや二酸化チタンなどを
例示することができる。本発明の乾燥時に内部に空隙を
有するエマルション粒子の有機顔料としての使用量は、
全顔料中に1重量%以上であれば特に限定はされない
が、好ましくは2〜90重量%、より好ましくは3〜8
0重量%である。ここで、該粒子の使用量が1重量%未
満では、その添加効果は認められない。尚、本発明の塗
料組成物に添加することのできる添加剤としては、セロ
ソルブ、ブチルセロソルブ、カルビトール、ブチルカル
ビトール、ソロソルブアセテート、カルビトールアセテ
ート、テキサノールなどの造膜助剤;ジオクチルフタレ
ート、ジオクチルアジペートなどの可塑剤;ポリカルボ
ン酸塩類などの顔料分散剤;ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースなどの増粘剤;エチレ
ングリコール、プロピレングリコールなどの凍結防止剤
などを例示することができる。ここで、塗料を安定化す
る目的でpHを7以上にするが、使用する塩基性物質と
しては、アンモニア、トリメチルアミン、2−アミノ−
2−メチルプロパノールなどの揮発性塩基、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどの不揮発性塩基が例示でき
るが、塗料組成物の耐水性を重視する場合には、前記揮
発性塩基が、また、臭気を重視する場合には、後者の不
揮発性塩基を使用することが好ましい。尚、本発明の塗
料組成物は、必要に応じて水で適当に希釈し、ハケ塗
り、ローラー塗り、およびスプレー塗りなど、従来の方
法により塗装することができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。尚、以下の部および%については全て重量部および
重量%を示す。尚、ここで、重合体の屈折率nおよびガ
ラス転移点Tgは、成書(POLYMERHANDBOOK 2nd Ed., e
d. by J. BRANDRUP and E. H. IMMERGUT, JOHN WILLEY
&SONS, 1975) に記載されている各単独重合体のガラス
転移点Tgiと重合の際に添加した各単独重合体の重量
分率xiから下式に従って算出した。尚、本発明におい
て反応性界面活性剤を使用した場合については、ガラス
転移点に大きな影響はないものとみて計算上無視した。 (1/Tg) = Σ(xi/Tgi) 重合実施例1 攪拌機、温度計、還流コンデンサー付のセパラブルフラ
スコに水2200部を仕込み、攪拌下に窒素置換しなが
ら80℃迄昇温する。内温を80℃に保ち、重合開始剤
として過硫酸アンモニウム0.5部を添加し、溶解後、
予め水50部、ラウリル硫酸ナトリウム0.2部にメタ
クリル酸メチル50部、アクリル酸ブチル10部、メタ
クリル酸40部を攪拌下に加えて調製した乳化物のうち
0.5%相当の乳化物を添加し、30分反応させた後、
残りの乳化物を連続的に3時間かけて添加して反応さ
せ、添加終了後2時間の熟成を行う。続いて水70部に
溶解させた過硫酸アンモニウム9部を添加した後、予
め、水350部、ラウリル硫酸ナトリウム0.6部にメ
タクリル酸メチル630部、スチレン70部を攪拌下に
加えて調製した乳化物を連続的に3時間かけて添加して
反応させ、添加終了後1時間の熟成を行う。続いて、再
度、水28部に溶解させた過硫酸アンモニウム2.8部
を添加した後、予め水600部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム5.6部にスチレン1330部、メタクリルアミド4
2部、メタクリル酸2ヒドロキシエチル28部、エマル
ゲン913(花王製;ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル(HLB:14.5))42部を攪拌下に加
えて調製した乳化物を連続的に3時間かけて添加して反
応させ、添加終了後2時間の熟成を行う。ここで、調製
される重合体(C)のガラス転移点は101℃である。
引き続いて、上記エマルションに20%水酸化ナトリウ
ム水溶液80部を添加し、更に3時間保持して膨潤処理
を行う。得られたエマルションは、不揮発分40%、粒
子直径Dが0.51μであり、透過型電子顕微鏡観察に
より、直径0.28μの空隙を確認した。
【0013】重合実施例2〜5 重合実施例1において、ビニル単量体(c)の重合時に
添加するノニオン性界面活性剤の量および種類を変更し
て調製した結果を重合実施例2〜5として表−1に示
す。 重合比較例1 重合実施例1において、ビニル単量体(c)の重合時に
ノニオン性界面活性剤を添加しなかった場合を重合比較
例1とした。 重合比較例2 重合実施例1において、塩基性物質をアンモニアに変更
して調製した結果を表−1に示す。以上のようにして調
製したエマルション粒子につき、その電解質安定性を評
価した。測定は、濃度を連続的に変化させた塩化カルシ
ウム水溶液10cc中にエマルション0.1ccを滴下
し、目視で凝集物の発生が確認される濃度を読み取るこ
とにより行った。結果を表−1に併せて示す。
【0014】
【表1】
【0015】[紙塗工用塗料組成物例]上記の重合実施
例および重合比較例で示されたエマルション粒子を紙塗
工用塗料の有機顔料として以下の配合で評価を行った。 [配合] ───────────────────────────── UW−90[EMC社製] 90部 エマルション粒子 10部 アロンT−40[東亜合成化学工業製] 0.09部 MS−4600[日本食品工業製] 3部 ポリラック755[三井東圧化学製] 12部 ───────────────────────────── 塗工液固形分 62% 塗工液の調製は、水に分散剤である固形分40%のアロ
ンT−40を加え、カウレスミキサーにてカオリンクレ
ーUW−90を十分に分散し、これにバインダーとし
て、リン酸エステル化澱粉MS−4600、固形分50
%のスチレン−ブタジエン系ラテックスポリラック75
5を加え、さらに有機顔料として上記のエマルション粒
子を添加することにより行った。上記塗工液をアプリケ
ーターにて乾燥塗布量が約14〜15g/m2になるよう
に上質紙に塗布し、120℃、20秒で乾燥した後、キ
ャレンダーロールにて、ロール温度60℃、線圧70kg
/cm、速度10m/min.の条件にて2回通紙することに
より塗工紙を得た。以下に評価方法を示す。 カラー粘度 :BM型粘度計にて測定(60rpm, No.4
ローター) ハイシャー粘度:ハーキュレスレオメーターにて測定
(8800 rpm) 白紙光沢 :JIS P−8142に準じて75°
における反射率を測定。 印刷光沢 :東洋インキ製ニューブライト藍0.4
ccを用いてRI印刷試験機にて印刷。乾燥後JIS
P−8142に準じて75°反射率を測定。 白色度 :JIS P−8123に準じて、ハン
ター白色度計にて測定。 白紙不透明度 :JIS P−8138に準じて測定。 評価結果を表−2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】[塗料用組成物例] 上記の重合実施例および重合比較例で調製されたエマル
ション粒子を有機顔料とし、ルチル型二酸化チタンの一
部に置き換えて塗料配合を行った。なお、その際、塗料
用ビヒクルとして樹脂固形分45%のアクリルエマルシ
ョン、アルマテックスE−208を用いた。塗料配合を
以下に示す。 [配合] ──────────────────────────────────── 水 45.0部 25%タモール731 水溶液(ローム&ハース製) 12.2部 エチレングリコール 40.0部 2−アミノ−2−メチルプロパノール 3.0部 ノプコDF−122NS(サンノプコ製) 0.8部 ルチル型二酸化チタン 164.5部 エマルション粒子(40%) 102.8部 アルマテックスE−208(三井東圧化学製) 676.0部 ブチルセロソルブ/テキサノール(1/2)混合溶剤 40.0部 ヒドロキシエチルセルロース/ プロピレングリコール (1/10)混合液 12.4部 ──────────────────────────────────── 塗料固形分 46.9% PWC(固形分中のピグメント重量%) 40.0% 塗料粘度 70〜80KU 塗料の調製は、水、タモール731、エチレングリコー
ル、2−アミノ−2−メチルプロパノール、ノプコDF
−122NS、ルチル型二酸化チタンを顔料分散機で十
分分散した後、重合実施例または重合比較例で調製した
エマルション粒子、およびアルマテックスE−208、
ブチルセロソルブ/テキサノール、ヒドロキシエチルセ
ルロース/プロピレングリコールを攪拌下に添加し、ス
トマー年度計で70〜80KUとなるように塗料を調製
した。得られた塗料をスレート板に、乾燥膜厚が40μ
となるようにアプリケーターで塗布し、常温乾燥一週間
後に、評価を行った。以下に各評価方法を示す。 光沢 :須賀試験機製光沢計にて75°の角度で
測定。 隠蔽率 :JIS K−5663に準じて測定。 日本テストパネル工業製の隠蔽力試験紙を用いてアプリ
ケーターで乾燥膜厚が75μとなるように塗布し、常温
乾燥一週間後45°/0°の反射率の比より計算した。 アンモニア臭:塗料配合物の臭気を、○;微弱、×;有
りで判定。 評価結果を表−3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明の乾燥時に内部に空隙を有する新
規なエマルション粒子は、臭気、安定性、粘性等に優
れ、紙塗用塗料や塗料などに用いられるコーティング剤
に添加する有用な有機顔料として、広範な範囲に使用す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 151/00 C09D 151/00 (56)参考文献 特開 平3−140306(JP,A) 特開 平2−92939(JP,A) 特開 昭64−48805(JP,A) 特開 昭63−146913(JP,A) 特開 昭56−32513(JP,A) 特公 平3−9124(JP,B2) 特公 平1−37401(JP,B2) 特表 平7−501836(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/44 C08F 2/22 C08F 8/44 C08F 265/02 C08F 285/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸官能性ビニル単量体を5〜80重量%
    含有するビニル単量体混合物(a)の重合により調製さ
    れる重合体(A)からなるコア層、酸官能性ビニル単量
    体を0〜10重量%含有するビニル単量体混合物(b)
    の重合により調製される重合体(B)からなる1次シェ
    ル層、酸官能性ビニル単量体を一切含有しないビニル単
    量体混合物(c)を、HLB10〜18のノニオン性界
    面活性剤の存在下で重合することにより調製されるガラ
    ス転移温度が50℃以上である重合体(C)からなる不
    揮発性塩基が透過可能な2次シェル層で構成され、該不
    揮発性塩基を添加することにより、該塩基がコアを中
    和、水和膨潤する結果、乾燥時に粒子内部に空隙を有す
    る粒子径0.1〜5.0μのエマルション粒子。
  2. 【請求項2】 ノニオン性界面活性剤がビニル単量体
    (c)に対して0.1〜10重量部添加される請求項1
    記載のエマルション粒子。
  3. 【請求項3】 ノニオン性界面活性剤が重合可能なビニ
    ル基を有する反応性界面活性剤である請求項1記載のエ
    マルション粒子。
  4. 【請求項4】 ビニル単量体混合物(b)中にメタクリ
    ル酸メチルを50重量%以上含有する請求項1記載のエ
    マルション粒子。
  5. 【請求項5】 ビニル単量体混合物(c)中にスチレン
    を50重量%以上含有する請求項1記載のエマルション
    粒子。
  6. 【請求項6】 ビニル単量体混合物(c)中に(メタ)
    アクリルアミドを1〜10重量%含有する請求項1記載
    のエマルション粒子。
  7. 【請求項7】 酸官能性ビニル単量体を5〜80重量%
    含有するビニル単量体混合物(a)を乳化重合すること
    により調製される重合体(A)からなるコア粒子の存在
    下、酸官能性ビニル単量体を0〜10重量%含有するビ
    ニル単量体混合物(b)を該重合体(A)に対して重量
    で2〜10倍となるように添加、重合して、該コア粒子
    の外層部に重合体(B)からなる1次シェルを形成し、
    続いて、酸官能性ビニル単量体を含有しないビニル単量
    体混合物(c)を、ビニル単量体混合物(c)に対して
    0.1〜10重量%のHLBが10〜18のノニオン性
    界面活性剤と共に該重合体(B)に対して1〜7倍とな
    るように添加、重合し、重合体(C)からなる2次シェ
    ル部を形成し、引き続いて、不揮発性塩基を該エマルシ
    ョン粒子に添加して中和、膨潤処理を行うことにより得
    られる請求項1記載の乾燥時に粒子内部に空隙を有する
    エマルション粒子の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載のいずれかのエマルシ
    ョン粒子を含有することを特徴とする紙塗工用塗料組成
    物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7記載のいずれかのエマルシ
    ョン粒子を含有することを特徴とする塗料用組成物。
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