JP2002237423A - 漏洩インダクタンス低減トランス、これを用いた高周波回路及びパワーコンバータ並びにトランスにおける漏洩インダクタンスの低減方法 - Google Patents

漏洩インダクタンス低減トランス、これを用いた高周波回路及びパワーコンバータ並びにトランスにおける漏洩インダクタンスの低減方法

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JP2002237423A
JP2002237423A JP2001384706A JP2001384706A JP2002237423A JP 2002237423 A JP2002237423 A JP 2002237423A JP 2001384706 A JP2001384706 A JP 2001384706A JP 2001384706 A JP2001384706 A JP 2001384706A JP 2002237423 A JP2002237423 A JP 2002237423A
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conductive
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windings
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Patrizio Vinciarelli
ヴィンチアレッリ パトリツィオ
Jay M Prager
エム.プラジャー ジェイ
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Abstract

(57)【要約】 【発明の構成】 磁路を形成する磁気媒体、前記磁路に
沿って異なる位置にて前記磁路を取り囲む2以上の巻
線、及び前記磁気媒体及び巻線の近傍に配置されて前記
磁気媒体及び巻線から発する磁束を閉じ込め且つ抑制す
る導電媒体を含むトランス。 【発明の作用】 漏洩インダクタンスの値を制御して分
離巻線による利点を得ることが出来る。導電媒体は、例
えば、ゼロ電流スイッチングパワーコンバータに用いら
れるトランスのために漏洩インダクタンスを低減させる
ように形成され、分離された巻線を有し、前記低減は少
なくとも25%であり、更に例えば、PWMパワーコン
バータに用いられる低漏洩インダクタンストランスを得
るために少なくとも75%の漏洩インダクタンスの低減
をなすように導電媒体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスの巻線間結合
係数及びトランスの漏洩インダクタンスを可変としたト
ランスに関し、特にかかるトランスを用いた、例えば高
周波パワーコンバータの如き高周波スイッチングコンバ
ータに関する。
【0002】
【従来技術】1図は、巻線12,14を有するトランス
を概略的に示しており、巻線を流れる電流によって生ず
る磁束が種々の経路を経て閉じている。かかる磁束のう
ち例えば、磁束16は両方の巻線に鎖交し、別の磁束2
0,22,23,24,26の如き磁束は両方の巻線に
は鎖交しない。両方の巻線に鎖交する磁束を「相互磁
束」と称し、一方の巻線にのみ鎖交する磁束を「漏洩磁
束」と称する。また、一方の巻線に生成された磁束の他
方の巻線への鎖交の度合を巻線の「結合係数」によって
示す。単位(すなわち1)の大きさの結合係数は完全な
結合を意味する。すなわち、1の巻線に鎖交する全ての
磁束が他の巻線に鎖交し、漏洩磁束が存在しない。すな
わち、1の巻線に鎖交する磁束はその巻線との鎖交のみ
に止まらない。回路的な観点から見ると、漏洩磁束の効
果は、各巻線について、等価漏洩インダクタンスとして
表される。結合係数の増大は、漏洩インダクタンスの低
下に帰結する。そして、結合係数が1に近づくにつれて
巻線の漏洩インダクタンスはゼロに近づく。
【0003】トランスの巻線に結線された1又はそれ以
上のスイッチング素子を開閉することにより電源側から
負荷側へ電力を伝送するスイッチングパワーコンバータ
においては、トランスの漏洩インダクタンスを制御する
ことは重要である。なお、スイッチングパワーコンバー
タの例としては、DC−DCコンパータ、スイッチング
増幅器及びサイクロコンバータが挙げられる。例えば、
通常のパルス幅変調(PWM)コンバータにおいてはト
ランスを流れる電流がスイッチング素子の開閉によって
断続せしめられ、漏洩インダクタンス内に蓄えられたエ
ネルギーはスイッチング素子中におけるスイッチングロ
スとして消散する。よって、漏洩インダクタンスをゼロ
に近づけるようになされた低漏洩インダクタンストラン
スが望まれる。
【0004】特に、零電流スイッチングコンバータにお
いては、制御された漏洩インダクタンスは、パワートレ
インの一部を形成し、かつ、種々のコンバータ動作パラ
メータを支配する。かかるコンバータ動作パラメータと
しては特性時定数、定格最大出力電流がある(この点に
ついては、米国特許第4,415,959号を参照のこと)。よ
って、有限なかつ制御された漏洩インダクタンスを有す
る可変漏洩インダクタンストランスが望まれる。
【0005】一方、スイッチングパワーコンバータ分野
においては、スイッチ周波数すなわちスイッチングパワ
ーコンバータ内のスイッチの開閉速度がより高くなる傾
向がある。そして、スイッチング周波数が例えば50K
Hzから100KHzに上昇した場合、変換能力を維持
もしくは改善するためにより良い漏洩インダクタンスは
が要求される。例えば、通常のPWMコンバータにおけ
る漏洩インダクタンスが固定値であるとすれば、スイッ
チング周波数の増大はスイッチングロスの増大を生じ
て、変換効率すなわち入力電力から負荷に供給される電
力の割合が低下する。
【0006】他方、巻線間距離が大きいトランスにおい
ては巻線間(寄生)キャパシタンスが小さく、静的絶縁
度が高く、従って、製造が容易である。しかし乍ら、通
常のトランスにおいては巻線間距離の増大につれて巻線
間の結合係数が低下して漏洩インダクタンスが増大す
る。もし、例えば、トランスが第1図に示す如く形成さ
れたとすれば、巻線#1によって生成される磁束23は
巻線#2に鎖交せず、よって、巻線#1の漏洩磁界を形
成する。しかし乍ら、巻線#2が巻線#1に対してより
近接せしめられるか重ね巻きされた場合は磁束23が巻
線#2に鎖交する相互磁束の一部を形成することにな
り、これは結合係数の増大に帰結しかつ漏洩インダクタ
ンスの低下に帰結する。よって、第1図に示された如き
トランスにおいては結合係数及び漏洩インダクタンスは
巻線間の距離に依存する。
【0007】よって、従来技術においては、漏洩インダ
クタンスの制御が巻線間の距離の調整によってなされて
いる。結合係数を大きくすることは巻線を物理的に重ね
巻きすることによってなされ、種々の構造技術(例えば
巻線の分割及び交互巻)が結合係数を増大させ、近接巻
線による好ましからざる近接効果の低減の為に採用され
ている。他の従来技術においてはマルチファイラ巻又は
同軸巻線が用いられて巻線を形成する電流担持部材間の
距離の故に漏洩磁束の削減を促進し或いはマトリックス
トランスにおけるが如く磁気媒体及び巻線を複数の小さ
な相互結合アセンブリによって形成している。かかるマ
ルチファイラー又は同軸巻線又はマトリックス構造を用
いたトランスは重ね巻き線を用いている故に同じような
欠点を有し、それよりも尚製造が困難であり且つ、複雑
であり特に巻線比が1以外のものが望まれる場合特に問
題がある。よって、巻線の近接又はその構造によって結
合度を制御する従来技術は巻線が分離されている場合の
利点を犠牲にしている。
【0008】導体シールドが磁界の空間的分布を減衰さ
せかつ変化させることがよく知られている。導体シール
ドはその表面に直角に入る時間変化磁束成分に対して
“短絡ターン”として表われて入って来る磁界に対して
抗する働きをなす誘起電流を維持する。導体シールドを
インダクタ及びトランスの外側に用いることは近傍の電
気的アセンブリに結合する漂遊磁界を小さくするために
よく用いられる。例えば、クレパズ(Crepaz)、セリノ
(Cerrino)及びソマルガ(Sommaruga)による“The Re
duction of the External Electromagnetic Field Prod
uced by Reactorsand Inductors For Power Electronic
s ;,ICEM, 1986”を参照されたい。また、米国特許第
4,145,591号(Takeda)及びMiyoshi及びOmoriによる“Re
ductionof Magnetic Flux Leakage From an Induction
Heating Range;, IEEE Transactions on Industry app
lications, Vol.1 R-19,No.4, July/August 1983”にお
いて、誘導ヒータにおける漏洩磁界を低減させる手段と
して導電体及び円筒状導体リングの仕様が開示されてい
る。また、1965年4月28日発行の英国特許明細書第99
0,41号はテープ状に巻かれた巻線を有するトランスのコ
ア及び巻線の双方のまわりのターンを形成する導体シー
ルドがテープ状巻線のエッジの近傍における漏洩磁界の
分布を変化させる為に用いられて、巻線内の電流に漏洩
磁界が作用することによるロスを低減することが示され
ている。米国特許第4,259,654号(Persson)は磁気コア
に最も近いテープ状巻線の幅を広げることによって同様
な結果を得たことを開示している。
【0009】電界分布に対する導体シールドの効果もよ
く知られている。トランスにおいては、導体シートが
“ファラデーシールド”として用いられており、一次巻
線及び二次巻線間の静電的結合すなわち容量結合を低減
せしめる。
【0010】
【発明の概要】本発明による実施例においては、結合係
数が増大せしめられ、巻線間の漏洩インダクタンスが低
減せしめられて、同時に、コア(磁束経路を画定する磁
気媒体)に沿った巻線の距離を巻線間の絶縁を維持する
に充分としてかつ製造コスト及び複雑さを低減してい
る。かかるトランスは高周波スイッチングパワーコンバ
ータにおいて特に有用である。高周波スイッチングパワ
ーコンバータにおいては製造コストが低減せしめられな
ければならず、又、漏洩インダクタンスが非常に低く維
持されるか又は所望の低い値にセットされなければなら
ず、こうして変換効率を高レベルに維持し又はコンバー
タ動作パラメータを支配するのである。このような利点
は導電性媒体を磁気媒体及び巻線の近傍に設けることに
よって達成される。かかる導電性媒体は磁気媒体及び巻
線から発せられる磁束を閉じ込める境界を形成する。こ
の導電性媒体は漏洩磁束によってそれ自身に生ぜしめら
れた渦電流によって漏洩磁束を閉じ込めかつ抑制する。
この導電性媒体の形状を調整することにより漏洩磁束の
空間的分布を制御して種々のメリットを達成する。
【0011】よって本発明のひとつの特徴はトランスを
含む高周波回路である。このトランスは、磁束経路を提
供する磁気媒体を含む電磁カプラーと、この磁束経路に
沿って離れた位置において該磁束経路を囲む2以上の巻
線と、該磁気電磁カプラーの近傍に配置された導電媒体
とからなる。上記導電媒体は磁性カプラーから生ずる磁
束を閉じ込める境界を形成する。従って導電媒体は1又
はそれ以上の巻線の漏洩インダクタンスを少なくとも2
5%は低減させるのである。1以上の巻線に回路が接続
されて巻線内を流れる電流が100KHzより高い動作
周波数において変化するようになすのである。
【0012】本発明の好ましい実施例は以下の特徴を有
する。すなわちスイッチングパワーコンバータとして用
いるときは、巻線に結合する1以上のスイッチング素子
を含み、スイッチングパワーコンバータのスイッチング
周波数はその動作周波数である。導電媒体が1以上の巻
線における漏洩インダクタンスを動作周波数において少
なくとも75%は低減させるように形成されている。又
他の実施例においては導電媒体が磁束経路における巻線
の存在位置以外の選択された位置から磁束が生ずること
を制限するような形状がなされている。更に他の実施例
においては、導電媒体が巻線によって囲まれた磁束経路
に沿った選択された位置において磁気媒体から磁束が発
生することを抑制するように形成されている。
【0013】又、他の実施例においては、導電媒体のい
くつか又はすべてが磁気媒体の表面に形成された導電性
部材から成っている。更に他の実施例においては導電媒
体のいくつか又はすべてが電磁カプラーの近傍であって
磁気媒体及び巻線の外側において設けられた導電性部材
からなる。かかる導電媒体は磁気媒体の外側の磁束の空
間的分布を画定するように形成され巻線に鎖交する磁束
について短絡ターンを形成することを予め排除するよう
になされている。また、当該導電媒体のいつくか又はす
べては磁気媒体の表面に形成されるシート状メタルによ
って形成されることが出来、あるいは、磁気媒体の表面
にメッキされることもあり、また、磁気媒体の表面に巻
装される金属フォイルであってもよい。また、当該導電
媒体は2以上の層からなる導電性部材であっても良い。
また、当該導電媒体のいつくか又はすべては銅又は銀、
又は超電導体又は銅の上に銀がメッキされた層であって
もよい。
【0014】当該導電媒体は漏洩磁束が通過する窓を有
することも出来、これによって漏洩磁束の空間的分布を
制御することができる。窓の間の磁気経路のリラクタン
スは磁気経路に沿って磁気媒体を配置することによって
低減させることもできる。また、第2の導電媒体を設け
て窓の間の一部又はすべての領域を囲むこともでき、こ
の第2の導電媒体は第2の導電媒体によって囲まれる領
域に磁束を閉じ込める。この第2の導電媒体は一対の窓
をつなぐ空洞チューブを形成することもでき、この空洞
チューブは窓を通過する磁束について短絡ターンが形成
されることを予め排除する。
【0015】当該導電媒体は磁束経路に沿った所定位置
において磁気媒体の表面において形成された1以上の導
電性金属のパターンを含む。当該導電媒体は磁気磁束経
路に沿った各位置毎に磁気媒体の表面の全てを包むこと
もあり磁気媒体全体の表面を覆うこともある。導電媒体
は電磁カプラーの近傍において磁気媒体及び巻線の外側
の領域内で形成された1又はそれ以上の導電性シートか
らなることも考えられる。巻線及び磁気媒体は第1の面
内にあり金属シートはこの第1の面に平行な面内に存在
する。この金属シートは高周波回路を含むスイッチング
パワーコンバータの1又は1以上の表面を形成する。い
くつかの実施例においては、導電媒体は電磁カプラーの
外に配置された中空開放端金属チューブからなる。この
導電媒体の厚さは動作周波数における1又は2以上のあ
るいは3又はそれ以上の表皮深さ(skin depth)であ
る。磁気媒体のドメイン(domain)は単一又は複数にすな
わち一重又は多重に接続されている。1又は2以上の磁
束経路は1又は2以上のギャッブを含む。磁気媒体は2
又はそれ以上の(例えばU型の)磁気コア片の組み合せ
からなる。磁気コア片は異なる透磁率を有することがで
きる。1又は2以上の巻線は磁束経路の回りに巻装され
た1又は2以上のワイヤ(又は導電テープ)からなって
いる。巻線は磁束経路に沿った磁気媒体のセグメントを
囲むボビンの表面に巻装され得る。
【0016】いくつかの実施例においては少なくとも1
つの巻線が基板に設けられて巻線の一部として作用する
導電性通路を有し、この導電性通路に接続された導体は
巻線の他の部分として作用する。導体と導電性通路は電
気的に接続されて巻線として作用する。少なくとも1の
導体が少なくとも2つの導電性通路に接続される。上記
した基板は印刷配線板からなり上記導電性通路は印刷配
線板の表面に形成されている。また、上記した磁性媒体
は巻線によって囲まれた磁気コアの構造を有している。
この磁気コアの構造は基板の表面に平行な平面内に磁束
経路を形成する。いくつかの実施例においては導電媒体
は導電性金属カップからなり、各カップは磁気コア片の
閉塞端に密着係合する。導電性バンドが第1の導電媒体
によってカバーされない位置の磁気ドメインの表面の全
てを覆うように設けられている。この導電性バンドは巻
線に鎖交する磁束について短絡ターンが生ずることを予
め排除するように形成される。また、このバンドはこれ
によって覆われる表面から動作周波数において磁束が生
ずるのを制限するように形成されている。
【0017】全体として本発明はトランス自体、スイッ
チングパワーコンバータ、スイッチングパワーコンバー
タモジュール、漏洩インダクタンスの制御方法、および
スイッチングパワーコンバータあるいは電力伝送におけ
るスイッチングロスの最少化の方法において特徴を有す
る。本発明による種々の利点及び特徴は以下の詳細な説
明及び請求項の記載から明らかとなる。
【0018】
【実施例】図1は2巻線トランスの概略を示す図であ
る。このトランスは外部の導磁率μeより大なる導磁率
μrを有する磁気媒体18とN1回巻の一次巻線12及
びN2回巻の2次巻線14の2巻線からなる。これらの
2巻線は磁気媒体を囲む巻線内を流れる電流によって生
ずる磁束のいくつかの磁力線が図において点線によって
示されている。いくつかの磁力線は例えば磁力線16の
如く双方の巻線に鎖交し他のいくつかの磁力線20,2
2,23,24及び26は双方の巻線には鎖交しない。
双方の巻線に鎖交する磁束を相互磁束と称し、一方の巻
線にのみ鎖交する磁束を漏洩磁束と称する。よって、図
1においては、磁力線が3つのカテゴリーに分類され
る。すなわち双方の巻線に鎖交する磁束(例えば磁束1
6)fm,一次巻線のみに鎖交する漏洩磁束f11(例
えば磁束20,22,及び23)、及び二次巻線に鎖交
する漏洩磁束f12(例えば磁束24,及び26)であ
る。従って一次巻線に鎖交する全磁束f1=f11+f
mであり二次巻線に鎖交する全磁束f2=f12+fm
である。1の巻線によって生成された磁束が他の巻線に
鎖交する割合は各巻線についての次の数式に示される結
合係数によって表される。
【0019】
【数1】
【0020】磁束の変化分df1及びdfm1は一次巻
線に流れる電流i1の変化によっている。そして、次の
数式2が成立する。
【0021】
【数2】
【0022】ここに磁束変化分df2及びdfm2は二
次巻線を流れる電流iの変化によっている。漏洩磁束は
1の巻線に流れる電流の関数であり、一方、相互磁束は
双方の巻線に流れる電流の関数である。巻線電圧はファ
ラデーの法則によれば、巻線に鎖交する全磁束の時間変
化率に比例する。従って1の巻線に生ずる電圧はその巻
線内の電流の時間変化率のみならず他の巻線の電流の時
間変化率に関連している。回路的な観点から見れば、巻
線電圧と電流との相互関係は集中インダクタンスによっ
て表現される。このインダクタンスは磁束変化に巻線電
流変化を関連づけることによって巻線電圧を巻線電流の
時間変化率に直接関連づけさせる手段を提供する。
【0023】図2は、図1に示した2巻線トランスの為
の線形回路モデル70を示している。この回路モデルは
次の数式3によって示される値の一次漏洩インダクタン
ス72を含んでいる。
【0024】
【数3】
【0025】この一次漏洩インダクタンスは一次巻線電
流i1の変化に応じて一次漏洩磁束の全部の変化を示し
ている。二次漏洩インダクタンス74は数式4に示され
る値を有し、二次巻線電流i2の変化に応じた二次漏洩
磁束の全部における変化を表わしている。
【0026】
【数4】
【0027】巻数比a=N1/N2を有する“理想トラ
ンス”78は一次及び二次電圧及び電流における巻数比
の効果及び巻線間の電気的絶縁を表わしている。トラン
スの相互インダクタンスをMとしたとき、aMの値の一
次磁化インダクタンス76は一方の巻線に鎖交する相互
磁束ににおける他方の巻線の電流変化による全変化分を
表している。抵抗Rp77及びRs79は巻線のオーム
抵抗を表わしている。定義によって、相互磁束は双方の
巻線に鎖交する故に、巻線におけるアンペアターンの等
しい変化は相互磁束における等しい変化を生成する。従
って次の数式5及び数式6が成立する。
【0028】
【数5】
【0029】
【数6】
【0030】よって、2図の回路モデルから判るように
巻線電流及び電圧の間の関係は次の数式7及び数式8に
よって示される。
【0031】
【数7】
【0032】
【数8】
【0033】ここにL1及びL2は、各々、一次及び二
次の自己インダクタンスを示している。そして次の数式
9及び数式10が成立する。
【0034】
【数9】
【0035】
【数10】
【0036】そして、これらの関係は電磁誘導の原理に
よって想定される動作を示している。数式1乃至6にお
いて結合係数はトランスのインダクタンスによって次の
数式11及び数式12によって示される。
【0037】
【数11】
【0038】
【数12】
【0039】大部分のトランス応用分野において特にス
イッチングパワーコンバータに用いられるトランスの場
合は、トランスのインダクタンスの相対値及び絶対値は
共に重要である。通常のPWMコンバータにおいては、
漏洩インダクタンスを非常に小さく維持しかつ磁化イン
ダクタンスを高く維持することが望ましい。ゼロ電流ス
イッチングコンバータにおいては、制御されかつ予想さ
れた値の漏洩インダクタンスと共に高い磁化インダクタ
ンスが望まれる。図1に示された如き通常のトランスに
おいては相互インダクタンスすなわち磁化インダクタン
ス、漏洩インダクタンス及び結合係数は構成要素の物理
的配列および電磁特性の双方に依存している。例えば、
磁気媒体18の導磁率を増すことは相互及び磁化インダ
クタンスを増大させるものの漏洩インダクタンスに対し
ては余り大きな影響を与えない。なんとなれば漏洩磁束
の一部又は全ての経路長は磁気媒体の外側の低い導磁率
の領域に存在するからである。よって磁気媒体の導磁率
を増大させることは結合を改善し磁化インダクタンスを
増大させるものの、漏洩インダクタンスの値に対しては
あまり大きな影響を与えない。しかしながら、巻線1
2,14がより近接せしめられあるいは重ね巻きされた
ならば、各巻線の漏洩磁界を形成するはずの磁束が双方
の巻線に鎖交する相互磁束に変換される。このようにし
て、漏洩磁束の相互磁束に対する比が減少し、漏洩イン
ダクタンスの値の低下に帰結し、結合係数が改善され
る。逆に、例えば、巻線に係合する磁気媒体の長さを増
加させるなどして巻線の距離を大にした場合漏洩磁束の
増加、漏洩インダクタンスの増加、より低い結合係数及
び減少した磁化インダクタンスを生ずるのである。一般
に、通常のトランスにおいては、漏洩インダクタンスの
値が巻線の近接度に依存し巻線の分離度を増大させるこ
とは漏洩インダクタンスの低下及び結合係数の増大には
必ずしもならない。
【0040】しかしながら、巻線を近接せしめることに
よって欠点が生ずる。スイッチングパワーコンバータに
おいては、巻線間の距離を短縮することは巻線間の定格
耐電圧を低減せしめ巻線間容量の増加に帰結する。かか
る欠点はスイッチング周波数が増大するにつれてより大
きな問題となる。なんとなれば高周波動作における所定
の能力例えばPWMDC−DCコンバータあるいはゼロ
電流スイッチングコンバータ等における効率は通常漏洩
インダクタンスの値が低い値であることを要求するから
である。よって、例えば100KHzの如きより高いス
イッチング周波数においては従来の構造を用いる限り巻
線間電圧絶縁を適当な値に位置しかつ巻線間容量を小さ
い値にしつつ漏洩インダクタンスの値を充分低い値にす
ることは非常に困難である。
【0041】従って、本発明の目的は、(a) 高い巻
線間耐電圧を提供し低い巻線間容量を提供する手段とし
て分離された巻線を用いること、(b) 非常に低くか
つ制御された値の漏洩インダクタンスを達成すること、
結合係数を高い値に維持すること、である。これらのこ
とが比較的高周波例えば約100KHzの周波数で動作
するスイッチングパワーコンバータにおいて重要であ
る。
【0042】本発明によるトランスにおいては巻線間の
空間的関係を調整することにより磁束の最大鎖交数を達
成する代りに導電媒体を用い磁気媒体の外の領域におけ
る磁束の空間的分布を選択的に制御することによって磁
束鎖交数を増大せしめている。 もし導電性媒体が所望
の伝達動作周波数において適当な厚さ(後述する)を有
する場合この導電性媒体は漏洩磁束を含み且つ抑制し更
にトランスの結合係数を増大せしめる境界を形成する。
例えば、図3は導電性媒体に覆われていない閉成した磁
気コア構造142の一部を示している。例えば、コアの
2つの脚部に設けられた巻線(図示せず)に流れる電流
によって生成される時間変化磁束144,150,15
2,154,156,158の磁力線はコアの外側に広
く分布する。磁力線152及び154は巻線の双方に鎖
交する相互磁束を示し、この相互磁束は部分的にコア内
にあり、また部分的にコアの外側に存在する経路を通過
する。磁力線144,150,156,158は漏洩磁
束を示し、この漏洩磁束は一方の巻線にのみ鎖交する。
図4はコア142を示し、コア142は導電性シート1
32からなる導電媒体によって囲まれている。スリット
140はシート132が磁気媒体によって維持される時
間変化磁束に対して“閉ターン“として作用することを
禁止している。導電性シートによって覆われたコアの部
分においては、このコアから導電性シートの表面に直交
する方向において発する磁束が導電媒体内の誘導電流1
70,172によって抑制される。
【0043】図4の実施例においては、磁気媒体の表面
に導電媒体が存在し、この導電媒体は一部が磁気媒体の
内側及び外側に存在する経路を通る磁束を包み込み且つ
抑制する。しかしながら、図1からも明らかなように、
漏洩磁束経路のあるものは磁気媒体の完全な外側に存在
する。例えば図1の磁束22及び26である。よって、
図5に示す別の実施例においては導電媒体が磁気媒体の
表面から発する磁束のみならず、磁気媒体の外の経路を
通る磁束をも包み込み且つ抑制する。
【0044】図5においては、別々の巻線を有するトラ
ンス662が導電性材料からなるシート664,666
の間に配置されている。従って、導電シートの表面に直
交する方向にコア又は巻線から発する磁束は導電シート
を流れる誘導電流670,672によって抑制される。
そうして、図4及び図5の実施例は互いに組合わされ
る。これによって、磁気媒体の表面に存在する導電媒体
と磁気媒体及び巻線の近傍すなわち外側の領域に存在す
る導電媒体を組み合せることによって磁束の抑制及び包
み込みが達成される。こうして導電媒体によって形成さ
れる領域内に漏洩磁束を閉じ込め且つ抑制するとによっ
て適当な導電性および厚さの導電媒体による効果によっ
て漏洩インダクタンスの低減及び結合係数の増大が達成
される。従って、本発明によれば、磁気媒体から発する
磁束の鎖交の為に巻線の近接度を調整するのではなく、
磁気媒体及び巻線の外側の境界を画定する導電媒体を用
い、この境界内に漏洩磁束を閉じ込めかつ抑制するので
ある。こうして、別々の巻線を有するトランスにおいて
漏洩磁界の空間的分布が処理されて巻線の近接度に殆ど
関係なく漏洩インダクタンスが制御若しくは低減せしめ
られるのである。図6は本発明によるトランスを含むス
イッチングパワーコンバータ回路を示している。図6に
示されるスイッチングパワーコンバータ回路は米国特許
第 4,415,959号に記載された如きゼロ電流スイッチン
グフォワードコンバータである。図6においては、この
コンバータは、スイッチ502,トランス504,第1
単方向導電性素子506,キャパシタンスC1の第1キ
ャパシタ508,第2単方向導電性素子510,出力イ
ンダクタ512,第2キャパシタ514及びスイッチコ
ントローラ516からなる。この図において、トランス
504は一部を切り換えて図示された504Aであり、
巻線の極性をより良く示す回路504Bによって示され
ている。コンバータの入力端は電圧Vinの値の入力電圧
源518に接続されコンバータの出力電圧Voが負荷5
20に供給される。トランス504Aは磁性媒体53
0,一次巻線532,二次巻線534及び導電媒体から
なる。導電媒体536,538の部分は磁気媒体の表面
に存在する。尚、導電媒体の530の一部は切り欠いて
示されてその下の磁気媒体を示している。導電媒体の他
の部分538,540は磁気媒体及び巻線の近傍であ
り、且つその外側に存在する。尚、導電媒体540の一
部が切り換えて表示されている。このトランスは一次・
二次巻線比がa=N1/N2であり、一次及び二次結合
係数がk1及びk2でありこれらの結合係数は各々単位
1に近い値であり、一次漏洩インダクタンスの値はL1
1であり、二次漏洩インダクタンスの値はL12であ
る。このトランスの二次関連(secondy-referenced)等
価漏洩インダクタンスは略Le=L12+(L11/A
2)に等しい。
【0045】動作において、スイッチコントローラ51
6によるスイッチの閉成により(スイッチ502におけ
るゼロ電流時)、スイッチ電流Ip(t)が流れ、その
結果二次巻線及び第1ダイオードに電流Is(t)が流
れ、スイッチ電流Ip(t)はpi・√(Le・C1)
の特性時定数を有するエネルギー伝達位相の間に上昇し
かつ低下する。スイッチ電流がゼロに戻った時、スイッ
チコントローラはスイッチを開放する。第1キャパシタ
の両端の脈動電圧は出力インダクタ及び第2キャパシタ
によって濾波されて負荷の両端に直流電圧Voを生成す
る。スイッチコントローラは負荷電圧Voを所望の出力
電圧を示し且つ図示されていない基準電圧に比較してス
イッチの開閉速度であるスイッチング周波数を負荷電圧
調整手段として調整する。米国特許第4,415,959号に示
されているように、 (a) コンバータ効率はトランスの結合係数が1に近
づくにつれて改良される。
【0046】(b) Leの値は最大コンバータ出力電
力及びコンバータ出力周波数によって定まる。 (c) Leの値の減少は最大許容コンバータ出力電力
及びコンバータ動作周波数の双方の値の増加に対応す
る。従って、高い結合係数(すなわち1に近い値)及び
低漏洩インダクタンスはかかるコンバータにおいて好ま
しいのである。伝統的な手法においては、重ね巻き線の
従来のトランスはトランスパラメータのこのような組合
せを達成するための用いられたのである。しかし乍ら、
分離した巻線を有する構造のトランスに比較して従来の
重ね巻き線の構造はより複雑であり高い巻線間容量を有
し、さらに、適当にして安全な一次・二次間定格電圧を
得るために複雑な巻線間絶縁構造を必要としていた。
【0047】本発明による導電媒体の効果はその導電性
及び厚さに依存する。導電媒体の厚さはこの導電媒体が
トランスの動作周波数又はそれ以上の周波数において磁
束の効果的なバリヤーとして働けるのを確実にするよう
に選択され、この点において、所望の厚さδは所定周波
数下における導電性材料の表皮深さ(skin depth)であ
り、数式13によって表される。
【0048】
【数13】
【0049】δはmによって表わされる表皮深さを示
し、ρはΩ‐mによって表される導電性材料の固有抵抗
であり、μrは導電性材料の相対的導磁率であり、fは
Hzによって表される周波数である。表皮深さなる術語
は導電性材料の表面近傍における誘導電流分布の深さを
示し、磁界の侵入深さをも示す。この点に関し、ジャク
ソン(Jackson)著“Classical Electrodynsmics",第2
版、ジョンウィリーアンドサンズ(John Wiley and Son
s)社1975年PP.298.LL.335‐339を参照されたい。例え
ば超電導体の如くρ=0の材料の如き完全導電媒体の場
合表皮深さはゼロであり、誘導電流は導電媒体の深さゼ
ロの領域をロスなしに流れる。かかる条件下において
は、導電媒体の内側及び外側のいずれにも表面に直交す
る方向の磁束は存在しない。有限の固有抵抗の場合、誘
導電流分布の部材表面近傍の深さは固有抵抗の増加によ
って大きくなり周波数の増加によって減少する。一般
に、例えば銀及び銅の如き高導電性材料を用いることは
表皮深さを小さくしかつ誘導電流に伴なうロスを小さく
するためには好ましい。導電媒体の厚さ及び磁気媒体を
覆う導電媒体の大きさは場合によって異なる。トランス
の動作周波数(すなわち巻線を流れる電流波形の周波数
スペクトラムの最低周波数)における表皮深さの3倍に
等しいか又はこれより大なる厚みの導電媒体はほぼ磁束
に対して対向して最少の漏洩インダクタンスが望まれる
場合は適当である。尚、この場合、磁気媒体の殆どの表
面が導電媒体によって囲まれている。そしてこの場合の
例としてはPWMパワーコンバータに用いられる低漏洩
インダクタンストランスである。3・10-8Ω‐mの固
有抵抗を有する銅の場合3倍の表皮深さは1MHzの周
波数において0.26mm(10.3・10-3インチ)に対応し、2
50KHzにおける0.52mm(0.021インチ)に対応し、1
00KHzにおける0.83mm(0.033インチ)に対応
し、20KHzにおける1.9mm(0.073インチ)に対応
し60Hzにおける33.8mm(1.33インチ)に対
応する。トランスの動作周波数における3倍の表皮深さ
より薄い導電媒体であって、磁気媒体の表面の一部のみ
を覆う導電媒体を用いた場合かなりの磁束の閉じ込めが
達成され漏洩インダクタンスの低下を達成することがで
きる。そして一般に、トランスの動作周波数における1
倍の表皮深さに等しい比較的薄い厚さであって磁気媒体
の適当なパーセントの表面を覆う導電媒体を用いること
により或いはより厚い(例えば3倍又はそれ以上の表皮
深さ)の厚さを有しより少いパーセンテージの表面を覆
う電導媒体を用いることによって漏洩インダクタンスを
制御することができる。一般に導電媒体における誘導電
流に伴うロスは導電媒体が厚い程低いのでより厚く小さ
い領域を覆う導電媒体が好ましい。
【0050】図7A及び7Bは例えばゼロ電流スイッチ
ングコンバータに用いられる可変漏洩インダクタンスト
ランス30を示し、このトランス30は2つの同一形状
のコア片32,34からなる磁気コア構造を有してい
る。2つのプラスチックボビン36,38は一次及び二
次巻線40,42を保持する。これらの巻線の端部は端
子44,46,48,50に接続されている。高導電性
銅板を切断折り曲げ及び半田付けすることによって形成
される2つの導電性銅カップ52がコアに対して摺接嵌
合せしめられて導電媒体を形成している。図示されたト
ランスにおいては、コア半体の端部間の距離は1.1イ
ンチでありコア片の外側幅は0.88インチであり、コ
ア片の高さは0.26インチであり、コア断面積はほぼ
均一な0.078平方インチである。このコアはペンシ
ルバニア州、バトラー(Butler)のマグネティクス社(M
agnetics Inc.)によって製造されるタイプR材料からな
っている。2つの銅製カップは0.005インチの厚さを有
しコア片の端部に密接嵌合している。各カップの長さは
0.31インチである。一次巻線は20回巻の1×18
×40のリッツ(Litz)ワイヤーからなり、二次巻線は
6回巻の3×18×40のリッツワイヤーからなってい
る。一次及び二次巻線の直流抵抗は、各々、Rpri=
0.17Ωであり、Rsec=0.010Ωである。このト
ランスにおいて銅製カップをつけない場合、二次巻線を
オープンとして、測定した全一次インダクタンス(一次
漏洩インダクタンス及び磁化インダクタンスの合計)は
1KHzから500KHzの間においてほぼ一定であっ
て450μHであった。そして、1MHzにおいては5
00μHに上昇した。これはこの周波数において材料の
導磁率が上昇することによる。次に、銅製カップをつけ
た場合のトランスの特性を測定してみると二次巻線をオ
ープンとして一次インダクタンスは1KHzから500
KHzの間においてはほぼ一定であって440μHであ
った。そして、1MHzにおいては導磁率の上昇によっ
て490μHに上昇した。
【0051】次に、二次巻線を小とした場合の一次イン
ダクタンスLpsの測定を1KHzから1MHzの間に
おいて銅製カップをつけた場合及びつけない場合につい
て測定を行った。その結果は図8に示してある。この図
において、Lps1は銅製カップをつけないトランスの
一次インダクタンスを示し、Lpsには銅製カップをト
ランスに付した場合の一次インダクタンスを示してい
る。数KHz以上の周波数においては、誘導効果が支配
的であり、巻線抵抗に比して誘導インピーダンスが比較
的大である。そして、比較的大なる値の磁化インダクタ
ンスの故に測定されたLps1及びLps2の値は、図
2を参照すれば、2つの漏洩インダクタンスの一次関連
(Primary-referenced)値はすなわちLps=L11+a
2L12にほぼ等しい。従って、Lpsは一次関連漏洩
インダクタンスと称することができる。カップなしのト
ランスにおいては、一次関連漏洩インダクタンスは所定
の周波数範囲においてはほぼ一定であり、カップを付け
たトランスにおいては一次関連誘導インダクタンスは急
速に減少し約250KHz以上においてはぼ一定であり
約14μHの値である。この250KHzの周波数にお
いてはカップの厚さは約1倍の表皮深さに対応しカップ
のないトランスにして約55%の低減効果がある。トラ
ンスの巻線間容量すなわち一次及び二次巻線間の測定容
量は0.56μFであった。
【0052】図9及び10は例えばPWMパワーコンバ
ータにおいて用いられる低漏洩インダクタンストランス
110の他の例を示し、このトランスは境界面116に
おいて接合する2つのU型コア片112,114からな
る磁気コア構造を有する。2つの銅ハウジング126,
128がこのU型コアを覆い又境界面116において接
合している。各銅ハウジングは狭いスリット140(矢
印によって場所が示されているが図においては見えな
い)を有し、このスリット140は銅ハウジングが2つ
の巻線間を通過する磁束に対して閉ターンすなわち短絡
ターンを形成することを防止している。この点に関しソ
ビエト特許第 620,805号においては、“磁気回路と同一
平面の開放ターン”が導電度材料の磁気シールド効果に
基づく導電度測定手段として示されている。又、英国特
許明細書第 990,418号はテープ巻線のエッジ近傍におけ
る漏洩磁界の分布を変更するために開放ターンを用い、
巻線を流れる電流による漏洩磁界の相互作用によるロス
の低減をなすことを開示している。2つの空洞ボビン1
18,122ワイヤーが巻装されて一次及び二次巻線1
22,124が形成されている。これらの2つのボビン
は互いに並置されて導電性ハウジングが設けられた2つ
のU型コアの端部はボビンの空洞内に存在し巻線に鎖交
する閉じた磁気回路を形成する。
【0053】磁気コアを導電性金属ハウジングによって
完全に覆う効果の例として図7に示されたタイプのトラ
ンスであって大きさ、コア材料及び巻線形状が図7のも
のと等しいトランスを以下の点において変形した。すな
わち、(a) 銅性カップに換えてコア片上に非電子メ
ッキ工程により直接0.0075インチ厚さの銅コーテ
ィングを形成した。尚、この銅コーティングは図7の例
における銅性カップと同じ形状及び大きさを有した。
【0054】(b) 巻線ボビンの下に0.005イン
チ厚さの銅性バンドを加えた。図7Bに示す如く1の銅
バンド53が示されておりこのバンドは図示しない巻線
の下を1の銅カップ52のエッジから他のカップ54の
エッジまで延在し、コアの内側側面に沿って狭いスリッ
ト55(約0.030インチ幅)を残しつつコア片3
2,34の脚部の回りに巻装されて短絡ターンの形成を
防止している。銅性カップ又はバンドを用いない場合イ
ンダクタンスの値及び一次参照漏洩インダクタンスの合
計は既に上記した通りであった。しかし乍ら銅性カップ
及びバンドを配置した場合、一次参照漏洩インダクタン
スの測定値は1MHzにおいて5.6μHだけ減少し
た。この減少は82%の減少である。このトランスの巻
線間容量は0.64pF(ピコファラド)であった。
【0055】比較の目的のために上記したトランスと同
じ値の漏洩インダクタンス及び一次参照漏洩インダクタ
ンスを示す従来のトランスを形成した。この従来型のト
ランスは上記実施例において示したと同じコア片及び一
次巻線を用いて形成された。しかしながら巻線を別々に
することをせず二次巻線を一次巻線の上に重ね巻きして
両巻線間の半径方向距離を約0.030インチに調整し
て所望の一次参照漏洩インダクタンスの値を得るように
した。この従来型の重ね巻線トランスの一次参照漏洩イ
ンダクタンスは1MHzにおいて5.31μHであり、
巻線間容量は4.7pFであった。従ってほぼ比較し得
る漏洩インダクタンスに対して本発明によるトランスは
巻線間容量において7倍以上の低減効果があり、分離し
た巻線の故により大なる巻線間耐電圧能力を有してい
る。
【0056】磁気媒体の表面上に導電媒体を設ける本発
明によるトランスの実施例においては導電媒体を以下の
ように形成することが望ましい。すなわち、 (a) 導電媒体が漏洩磁束の生ずるはずの部分の磁気
媒体の表面に設けられること。 (b) 導電媒体は相互磁束に対して閉ターンを形成し
ないこと。
【0057】(c) 導電媒体内における誘導電流の流
れに伴うロスが最少になること。ところで、漏洩磁束の
大部分が通過すると予想される磁気媒体の表面はトラン
スの形状に依存する。例えば図7のトランスにおいて銅
カップ52,54がない場合漏洩磁束の大きな部分が磁
気コアの外側側面から発しコア片の互いに向い会う内側
側面56の間においてはわずかな部分の磁束が生ずる。
故に図7に示された類のトランスにおいては、導電媒体
によって外側側面を覆うことが漏洩磁束の大部分を取り
込むことになる。しかし乍ら、導電媒体の物理的形状は
任意に選択することは出来ない。なんとなれば、導電媒
体内の誘導電流は導電媒体内における電力ロスに帰結し
このロスの相対的な大きさは媒体の異なる配列によって
異なるからである。
【0058】例えば、図11及び図12はコア片304
の外側側面を覆う導電媒体の2つの可能な形状を示して
いる。図11において導電媒体302は図7のトランス
において用いられたカップと同様にコア片の端部の外側
表面の全てを覆っている。図12においては、導電媒体
がコア片の端部の外側表面全てを殆ど覆っているが、単
一の一体片として形成される代りに狭いスリット310
によって分離される2つの対称部分306,308から
形成されている。図11及び12の導電媒体はいずれも
相互磁束に対しては閉ターンを形成しない。図11及び
12の導電媒体はコア片の端部の外側表面の殆ど全てを
覆っており、各々は漏洩磁束の取り込みに関しては同様
な効果を呈するものと予想される。すなわち、各導電媒
体は漏洩インダクタンスの低減については殆ど同様な効
果を有する。しかしながら、等しい磁束取り込み作用は
各導電媒体における誘起電流の均等な分布を示唆し、こ
のことの為に、電流は図12の電動媒体における径路を
流れ図11の導電媒体においては流れない。例えば図1
1の導電媒体中の径路Aに沿った誘起電流を考えられば
この点が明らかである。図13(導電媒体の上から見た
径路Aを流れる電流を示している。)から明らかなよう
にこの電流は媒体の前面312,側面314,318及
び後面316に沿って連続的に流れ得る。しかしなが
ら、図12の導電媒体におけるスリットの存在故に同様
な径路に沿った電流ループは流れない。かわりに、電流
ループは図14に示す如く各導電媒体の内を流れる。尚
図14は上方から見た図12の導電媒体の2つの部分中
を流れる電流を示している。また、スリットの幅は狭い
のでスリット320,322のエッジに沿って反対の方
向に流れる電流の磁気的効果はキャンセルされようとし
て、図14の2つの電流ループの実質的な磁束取り込み
効果は図13の単一ループの効果と殆ど同じである。し
かし乍ら、スリット320,322(図14)のエッジ
に沿って流れる電流は12図の導電媒体内でのロスを生
成する。一方、図11の導電媒体においてはかかるロス
は存在しない。従って、図11の導電媒体の形状は図1
2のそれよりより効率的である。(低いロスを示す)。
なんとなれば、等しい電流分布において図12の導電媒
体におけるスリットの存在が図11の導電媒体において
は存在しないスリットのエッジに沿った電流の流れを生
成し、従ってロスを生成するからである。
【0059】導電媒体における電流の遮断の効果を明ら
かにするために図7に示したトランスと同じ大きさ同じ
コア材料及び同じ巻線形状を有するトランスを0.00
9インチの厚さの銅のテープによって銅カップを置きか
えて変形した。この銅テープは上記図7の実施例の銅カ
ップと同じ形状及び大きさを有した。一次参照漏洩イン
ピーダンス(即ち、二次巻線をショートして一次巻線に
おいて測定した直列インダクタンス及び直列抵抗)が異
なる3つの条件の下に1MHzの周波数にて測定された
(図15A,15B,15C参照)これらの3つの異な
る条件とは導電媒体を設けない場合、スリットのない導
電媒体を設けた場合、約0.010インチ幅の狭いスリ
ットをトランスの両端における導電媒体の側部及び頂部
に沿って設けた場合(図15A)、及び前記スリットの
他にコアの各面の中央に沿って両方の導電媒体に垂直に
スリットを設けた場合(図15B)である。導電媒体の
ない場合の等価直列抵抗は巻線の表皮効果を含む巻線抵
抗による巻線内のロス及び磁気コア内のロスを示す最低
ラインであると考えられる。そして、導電媒体を設ける
ことによる抵抗の増加は導電媒体の存在そのものによる
のである。図15Cに示す如く、導電媒体内においてス
リットが導電路を遮断する限りにおいて漏洩インダクタ
ンスに対する影響は比較的小さいが、透過直列抵抗に対
する影響は非常に大きい。従って、磁束閉じ込めの所望
量のためにトランスの効率は導電媒体を次の如く形成す
ることによって理想化される。すなわち、(a) 導電
媒体が相互磁束に関して閉ターンを形成することなく、
漏洩磁束の大部分が発する磁気媒体の表面を覆うこと。
【0060】(b) 導電媒体がこれらの表面に関して
遮断されない導電シートを形成すること。例えばPWM
コンバータに用いられる低漏洩インダクタンストランス
の如き低漏洩インダクタンストランスが望まれる場合、
巻線に鎖交する磁束について閉ターンを形成することを
回避しつつ導電材料によって磁気媒体を完全に覆うこと
が望ましい。例えば、図16は導電コーティングが設け
られた磁気コア片の断面を示し、磁気コア媒体200の
上に2つの銅ハウジング202a,202bがメッキな
どによって設けられている。スリット208がこの2つ
の銅ハウジングを分離している。2つの銅ストリップ2
06a、206bがスリットの上に設けられており、ス
トリップ206bは銅ハウジングに電気的に接続し他方
のストリップ206aは絶縁材ストリップ204によっ
て銅ハウジングから絶縁されている。又、別々の銅スト
リップ及び絶縁ストリップに代えて絶縁性の接着性裏張
りを有する銅テープを用いることが可能である。図17
の例においては、銅層214及び絶縁層216が磁気コ
ア210を完全に取り囲んでいる。絶縁層は銅層がオー
バラップする領域において閉ターンを形成することを禁
止している。
【0061】図18においては、接着コーティングされ
た銅層226及び絶縁層224からなるテープ222が
磁気コア220の回りに巻き付けられている。上記した
ことから明らかなように、比較的幅広のテープを用いる
ことにより導電媒体における理想的な電流分布が損なわ
れることによるロスを最少にすることができる。なお、
導電材料を種々のパターンに形成することにより、導電
コーティングによる磁気コア又はその一部の中への磁束
閉じ込めを閉ターンを形成することなく最大限に達成す
ることが出来る。
【0062】上記した実施例においては導電媒体が磁気
媒体の表面に直接設けられている。しかし乍ら、他の実
施例においては導電媒体は磁気媒体及び巻線を取り巻く
領域において設けられる導電シートによっても形成され
る。例えば図5に示す如き構成である。例えば、モジュ
ラー型DC−DCスイッチングコンバータにおいては、
トランスがパッケージコンバータの表面の一部を形成す
る比較的厚い導電性ベースプレートのごく近傍に設けら
れている。例えば、図19はかかるコンバータモジュー
ルの断面図を示し、トランスのコア902及び巻線90
4,906がユニットの頂部を形成する金属ベースプレ
ート908に平行な面内に配置されている。このトラン
スは他の電子素子を含むプリント配線板910の上に載
置されており、非導電性部材912が残りの部分を取り
囲んでいる。図7Aに示すようなトランスの近傍に設け
られた平行導電性シートの一次参照漏洩インダクタンス
に与える影響及びかかる平行シートと磁気媒体上に設け
られる導電媒体との組合せの効果は図20に示されてい
る。この図に示すように、一次参照漏洩インダクタンス
の測定は1MHzの周波数の下で4つの異なる条件下に
おいて行なわれた。すなわち、図20において巻線90
4,906及び磁気コア902からなるトランスの近傍
には導電媒体を配置せず且つ第7Aにおいて銅カップ5
2,54を磁気コアの端部に設けることをしない第1の
場合、寸法が2.4インチ×4.6インチ×0.125
インチの6063アルミニウム合金(r=3.8×10
-8Ωmからなる平板914の表面にトランスを配置し且
つ磁気コアの端部には銅カップを設けない第2の場合、
磁気コア端部の洞カップを設けないで且つ上記アルミニ
ウム合金板上にトランスを配置し、トランスの両側に約
0.25インチだけオーバーハングする大きさの0.0
05インチ厚さの軟銅シート916を上記アルミニウム
合金板に平行にトランスの上側に配置した第3の場合、
上記第3の場合の構成で図7Aに示すような銅カップを
磁気コアの端部に設けた第4の場合である。
【0063】図20のテーブルに示す如くアルミニウム
合金板は一次参照漏洩インダクタンスを約30%低減せ
しめ等価直列抵抗に対しては殆ど影響を与えない。この
アルミニウム合金板と銅シートの組合せによれば一次参
照漏洩インダクタンスは50%以上の低減効果が得ら
れ、これは8図に示す如く銅カップだけの効果と比較し
得る。そして、この場合も、等価直列抵抗に対しては比
較的小さな増大しか与えない。上記した2つの平行な導
電板及び銅カップの組合せは一次参照漏洩インダクタン
スを72%以上低減させ等価直列抵抗に対してはあまり
大きな増大を与えることがない。以下の3つのケースに
ついて等価直列インピーダンスを比較する。すなわち、
磁気コアの端部に銅カップのみを付した図7Aのトラン
ス、図15Cに示すスリットなしの導電テープを磁気コ
アの端部に設けたトランス、及び2つの平行導電板を設
けた図20に示すトランスについてである。これらのト
ランスについて調べてみると1MHzにおける漏洩イン
ピーダンスの値はほぼお互いに等しく14.0μH,1
5.3μH及び14.5μHであった。しかしながら、
等価直列抵抗については、1MHzにおいて各々2.3
8Ω,2.98Ω,1.44Ωであった。更なる比較の
為に19図に示すようなコンバータモジュールの製造モ
デルに用いられる可変漏洩インピーダンストランスであ
って図7Aに示したものとほぼ同じ大きさのトランスに
ついて1MHzの周波数の下で測定した。この場合の一
次参照漏洩インピーダンスは10μHであり、等価直列
抵抗は2.2Ωであった。そして、等価直列抵抗の相対
値を比較することによって次のことが解った。すなわ
ち、 (a) 別々の巻線に係合する磁気媒体およびこれらの
巻線及び磁気媒体の外側の領域に配置された導電媒体を
含む本発明のトランスはトランスの効率を大きく損なう
ことなく一次参照漏洩インダクタンスを大幅に低減させ
ることができる。ここで、トランスの効率とはトランス
を介して電源から負荷に伝送される電力の割合であり、
入出力電力差は熱としてトランス内で消費される。
【0064】(b) 上記したトランスは重ね巻きした
巻線を有する従来のトランス又は磁気媒体の表面に設け
られる導電媒体のみを含む本発明によるトランスに比し
てより良い効率を呈し従って少ない電力ロスを有する。
図21は磁気媒体及び巻線の外側の領域に配置された導
電媒体の他の例を示している。図示したトランスは図7
Aに示したものと同じ大きさ材料及び巻線を有し磁気コ
ア902及び巻線904,906からなり0.010イ
ンチの厚さの銅からなる長円形断面筒状体920によっ
て囲まれている。この筒状体の内側大きさは1.25イ
ンチ×0.5インチであり、筒状体の長さは1.25イ
ンチである。また、この筒状体の両端は開口している。
この図のテーブルにおいては一次参照漏洩インダクタン
ス及び等価直列抵抗の値が3つの異なる条件の下に測定
されて示されている。これらの3つの場合とは、トラン
スの近傍にはなんらの導電媒体をおかず且つ磁気コアの
端部にも銅カップを置かない第1の場合、トランスの回
りに銅性筒状体を設ける一方銅カップは設けない第2の
場合、及びトランスの回りを囲む銅性筒状体と磁気コア
の端部に銅カップを設けた第3の場合である。図21の
テーブルからも明らかなように、(a)一次参照漏洩イ
ンダクタンスが78%程度低減し、(b)等価直列抵抗
の著しい増大は認められず、(c)等価直列抵抗の値は
低い。
【0065】実際の磁気媒体及び導電媒体は有用な動作
パラメータを達成するために種々の形状とされ得る。磁
気媒体は種々の形状とされ得る。すなわち、数学的意味
において、磁気媒体のドメインは一重,二重又は多重に
形成され且つ、巻線は所望の距離によって離間せしめら
れて所望の巻線間容量及び絶縁を達成するのである。例
えば図7及び図9のトランスにおいて用いられる磁気コ
アは単一ループを形成し即ち、磁気媒体のドメインは二
重に構成されている。
【0066】図22は磁気媒体が2つのループを有する
トランスの例を示している。すなわち、このトランスに
おいては磁気媒体のドメインが多重構成となっている。
この図において、磁気コア710は頂部部材718及び
底部部材720を有しこれらの部材は3つの脚部71
2,714,716によって接続されている。これらの
3つの脚部は巻線722,724,726によって囲ま
れている。導電媒体728,730は上記頂部部材及び
底部部材、更に、各脚部の一部の上に形成されている。
図示されていないが、導電媒体にはスリットが設けられ
て巻線に鎖交する相互磁束について閉ターンの形成が予
め防止されている。磁気媒体710内の1つのループは
左側脚部712,中央脚部714及び頂部及び底部部材
718,720の最左側部によって形成されている。磁
気媒体710内の第2ループは中央脚部714,右側脚
部716及び頂部及び底部部材718,720の最右側
部により形成されている。
【0067】導電媒体は種々のパターンに従って形成さ
れてトランスの漏洩磁束の場所及び空間的形状及び量を
制御することができる。極端な場合には、磁気媒体の全
体が比較的厚い(例えばトランス動作周波数における表
皮深さの3倍以上)導電媒体によって覆うことにより7
5%以上の漏洩インダクタンスの低減をなすことができ
る。適当な厚さの導電媒体が比較的高い導磁率の磁気コ
アの上に設けられて磁気コアの表面から時間変化する磁
束の発生を抑制するので漏洩インダクタンスの低減は巻
線に鎖交する相互磁束の径路の長さ即ちコアの長さに依
存する。巻線に鎖交する磁束径路“磁束通路”として働
かせることにより、導電部材の完全なコーティングは巻
線間の距離を広くすることを可能とし漏洩インダクタン
スの値を低くすることに寄与する。磁気媒体及び巻線の
外側の領域に導電媒体を適当に配置することによって漏
洩インダクタンス低減が可能であり、また、磁気媒体及
び巻線の外側の空間に配置した導電媒体と磁気媒体の表
面に設けた導電媒体の組合せによっても漏洩インダクタ
ンスの低減化は可能である。また、他の構成においては
導電部材のパターンを選択して、例えば磁気媒体の表面
に形成したり磁気媒体及び巻線の外側の領域に設けた
り、あるいはその双方の構成を用いることによって漏洩
磁束の空間的分布を好ましい態様にし又漏洩インダクタ
ンスを制御することができる。かかる構成によって漏洩
インダクタンスを25%以上低減させることができる。
従って、本発明によれば低漏洩インダクタンス及び可変
漏洩インダクタンストランスを構成することができる。
【0068】導電媒体は銅又は銀の如く種々の材料によ
って形成することができる。固有抵抗ゼロの“超電導
体”を用いることによって誘起電流によるロスの増加な
く漏洩インダクタンスの大幅な低減を達成することがで
きる。また、導電媒体は異なる導電率を有する材料の層
を重ね合わせることによっても形成され得る。例えば、
図23に示す如く、導電媒体802は磁気媒体804の
上に設けられ導電媒体は2つの層806,808からな
っている。例えば、コアに近い方の層808は銀の層で
あり、外側の層は銅である。銀の導電率は銅のそれより
高く、表皮深ささがより浅くなるより高い周波数におい
ては全てが銅からなる導電媒体に比してより少ないロス
が得られる。
【0069】例えば、別々のボビンに巻装される如く互
いに離れた巻線を有するトランスは重ね巻きされあるい
は同軸の巻線を用いた等価なトランスに比して大形のワ
イヤーを用いて構成することができる。従って、導電媒
体を適当な構成にすることによって等価直列抵抗の値を
低く維持しつつ漏洩インダクタンスを低減せしめること
ができ、本発明によるトランスは従来の等価なトランス
に比してより高い効率(すなわち所定動作電力レベルに
おける低いロス)を得ることができる。よって、改善さ
れた効率によれば所定の動作パワーレベルにおいて低い
動作温度を得ることができ、巻線が周囲に対してより良
い熱的結合を呈し、本発明によるトランスによれば与え
られた最高動作温度において従来のトランスに比してよ
り大きな電力を処理することができる。
【0070】図24は図9及び図10のトランスにおい
て用いられた金属片126,128の各々が窓134を
有する場合を示している。この窓の位置は漏洩磁束がト
ランスの一方の側のコアの内側表面からトランスの他方
の側のコアの内側表面に巻線ボビンに平行な方向におい
て達するように選択される。図示した如く金属片の周囲
に延在する径路Bの如き閉じた電導径路が窓134から
発する漏洩磁束に対して閉ターンとして作用することを
防止するためにスリット136が窓の近傍の導電媒体の
中に設けられている。窓の大きさ及びスリットの位置は
窓を通過する漏洩磁束の量を制御するように選択され、
従って、トランスの漏洩インダクタンス及び結合係数が
調整される。金属片の形状及び大きさ並びに窓及びスリ
ットの大きさ及び形状は磁気コアを多かれ少かれ覆うよ
うに変形される。
【0071】図25の例においては、窓の近傍の磁気コ
ア材料は互いに向き合うように延在し各磁気コアの半体
はEの形状に近い形状となる。このコア延在部160,
162の長さが増大するにつれて、コア延在部の端部の
間のギャップが減少し漏洩インダクタンスが増大する。
窓の間の経路のリラクタンスは漏洩磁束の通過する経路
の導磁率の増加によって減少し、これによって、漏洩磁
束経路によって示される等価直列インダクタンスが増大
する。導電媒体は漏洩磁束をこのコア延在部の間の経路
に閉じこめるので、漏洩インダクタンスは漏洩磁束の経
路の形状によって決定される。窓の間を通過する磁束を
固定のドメインの中に閉じ込めて窓の間の磁束の“縁取
り(frining)”を低減させるために、窓の双方に、図2
6に示す如く、中空導電性筒状体を組合せる。この図に
おいて、磁気コア142は導電性ハウジング132によ
って覆われている。しかしながら、漏洩磁束144,1
56をして巻線(図示せず)の間を通過せしめる窓を単
に設けるのに代えて、中空導電性筒状体250が2つの
窓を結合するために用いられる。筒状体の中にスリット
260が設けられてこの筒状体が漏洩磁束に対して閉タ
ーンとして作用することを防止する。この筒状体はこの
筒を筒状体の中の漏洩磁束について閉ターンを形成する
ことなく内方ドメインを完全に囲むように形成される。
これは既に記載したいくつかの技術を用いることによっ
て行なわれる。また、筒状体の内側の磁束によって形成
される経路のリラクタンスはこの筒状体がハウジングに
結合する領域内に磁性コアの一部を突出させることによ
って低減することができる。すなわち、図25に示す如
きコア延長部160,162を用いることができる。磁
気媒体及び窓の間に用いられ得る導電性筒状体の形状を
種々変更することにより洩れ磁束経路のリラクタンス及
び磁束の分布状態の双方を変更することができる。例え
ば、図25に示した如く窓内に磁気媒体を延出させるに
代えて一対又はそれ以上の対の窓の間に磁気コア材料の
小片を吊り下げることにより漏洩磁束経路のリラクタン
スを低減させることが出来る。また、導電性筒状体が用
いられた場合磁性材料の一部が窓の間の筒状体の一部の
中に配置されることも出来る。 上記した実施例におい
てはトランスの巻線はボビンの上に巻装されたワイヤー
からなっている。しかしながら、本発明の利点は他の巻
線構造を有するトランスにおいても実現される。例え
ば、巻線はテープ状巻線であってもよく、また、米国特
許出願第07/598,896号(1990年10月16日出願)に記載さ
れたような導体及び導電性通路によって形成されること
もできる。図27はこのような巻線形状を有するトラン
ス410の例を示している。この図において、トランス
の二次巻線416は基板412の上面に蒸着された印刷
ワイヤリング通路430,432,434,…及びこれ
らの印刷ワイヤリング通路にその端部においてパッド4
35,437によって電気的に接続した導体424,4
26,428から構成されている。また、一次巻線41
4は同様に導体436,438,440,…及び基板の
他方の面に蒸着され、基板の上面においてパッド44
2,444,446に導電性貫通孔448,450,4
52を介して接続した印刷ワイヤリング通路からなって
いる。一次及び二次導体は互いに重ね合わさってかつ絶
縁シート470によって分離されており、2つのコア片
420,422からなる磁気コアによって取り囲まれて
いる。図27に示したトランスにおいて巻線を重ね合わ
せる理由は漏洩インダクタンスを小さくすることであ
る。しかしながら、本発明を用いれば、トランスが、
(a)図27に示す巻線構造の利点を具体化し、かつ、
(b)低漏洩インダクタンスを示す分離巻線の利点をも
提供するトランスを構成することが出来る。かかるトラ
ンスが図28A及び28Bに示されている。図28Aに
おいて図示された印刷ワイヤリングバターンはパッド6
07にて終端する5つの一次印刷通路604の組、パッ
ド611にて終端する7つの二次印刷通路610の組及
び一次及び二次入力端末パッド602,608からな
る。図28Bに示す如く磁気コア630に印刷ワイヤリ
ングパターンを重ね合せ、コアの両側にてパッド60
7,611に電気的に接続した導電性部材620を磁気
コアに重ね合せることによってトランスが構成される。
一次巻線は印刷通路と共に2回巻き一次巻線を形成する
2つのかかる部材からなるように示されている。又、二
次巻線は3つの導電性部材を用いて3回巻き巻線となっ
ている。導電性コネクタ622は巻線の端部を各々の入
力端子パッド602,608に接続している。コア63
0のいくつか又は全ては28Bに示すコアの両端に設け
られる導電性コーティング632の如き導電媒体によっ
て覆われている。この導電媒体は上述した方法によって
得られる。導電媒体は漏洩インダクタンスを低く維持す
る又は制御することを可能にしつつ巻線を分離すること
を可能にする。また、分離巻線方式によって別々の巻線
のための印刷通路の全てが基板の一方の面に蒸着せしめ
られ得る。また、図28Bのトランスは2つの巻線を備
えているが、3個以上の巻線が望まれる場合も上記した
ことは適用され得る。よって両面又は多層の基板を用い
ることは必ずしも必要ではない。一方、印刷通路は基板
の両面に設けられて電流容量を改善したり通路の抵抗を
低減せしめることも出来る。また、基板の上に追加の導
電性通路のパターンを形成して導電媒体の一部を形成す
ることもできる。たとえば図28Aにおける導電通路6
13である。
【0072】本発明は分離した巻線を有し高い能力を備
えたトランスを提供するものであり、かかるトランスは
単純な部品を用いて構成することができ、例えば7図に
示す如く、対称性が高く、かかるトランスの製造の自動
化が比較的容易である。更に、巻数比が異なる多種類の
トランスが比較的少数の標準部品を用いることにより選
択的にリアルタイムで構成出来る。例えば、DC−DC
スイッチングパワーコンバータはモデル毎に、通常、定
格入力及び出力電圧において異なり、トランスに用いら
れる一次及び二次巻線の巻数がモデル毎に異なるのであ
る。一般にどのモデルにおいても一次巻数は与えられる
入力定格電圧に応じて固定である。例えば300Vの入
力電圧のモデルの場合一次巻線の巻数は20回である。
又、二次巻線の巻数も所与の定格出力電圧に対して固定
される。例えば5Vの出力電圧モデルの場合二次巻線の
巻数は1回巻である。よって、入力定格電圧が12,2
4,28,48,300Vあって、出力電圧が5,1
2,15,24,48Vのモデルの一連のコンバータは
25種類のトランスモデルを必要とする。一方、従来の
トランスの異なるモデルは通常バッチ処理によって製造
され個々に在庫管理されねばならない。なんとなれば、
重ね巻きあるいは交互巻きされた巻線はモデル毎に製作
されねばならないからである。しかしながら、図7に示
した如きトランスは各々適当な巻数の一次巻線を巻装し
た1のボビン40及び適当な巻数の二次巻線を有する他
のボビン42を単に選択しかつ導電コーティングされた
コア片32,34に組合せることによってリアルタイム
で製作できる。よって、従来例のトランスの場合一連の
コンバータを作る為には25種類の部品を蓄えかつこれ
を取り扱わなければならないが、本発明によれば10種
類の巻線及び一種類のコア片を組合せることによって一
連のトランスを製作することができる。
【0073】種々の実施例が以下の特許請求の範囲に含
まれる。例えば、導電媒体は種々の態様にて用いること
ができる。導電媒体は一次又は二次巻線に接続されてフ
ァラディシールドを提供することができる。磁気媒体は
不均一な導磁率を有することもでき、異なる導磁率の部
材を重ね合わせることによって得ることもできる。ま
た、磁気媒体は種々の態様で種々の巻線に鎖交する複数
のループを形成するようになされることもできる。ま
た、磁気コアは1以上のギャップを含み、コアのエネル
ギー貯蔵能力を増大させることも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の2巻線トランスを示す概略図である。
【図2】2巻線トランスの扇形回路モデルを示す回路図
である。
【図3】コア片の近傍における磁力線を示す斜視図であ
る。
【図4】導電媒体によって覆われたコア片の近傍におけ
る磁力線及び誘起電流ループを示す斜視図である。
【図5】磁気媒体及び巻線の外の領域において配置され
た導電シートを含む導電媒体を示す斜視図である。
【図6】本発明によるトランスを含むスイッチングパワ
ーコンバータ回路の回路図である。
【図7】図7A,7Bは、各々、トランスの一部分解斜
視図及び導電性バンドを含む7A図のトランスの変形例
を示す一部切り欠き斜視図である。
【図8】図7のトランスにおいて導電カップを設けた場
合としない場合の周波数についての二次巻線短絡状態で
の一次参照漏洩インダクタンスの変化を示すグラフであ
る。
【図9】トランスの一部切り欠き平面図である。
【図10】図9のトランスの一部切り欠き側面図であ
る。
【図11】磁気コアの一部に単一の導電媒体を設けてこ
の導電媒体内を誘起電流が流れる連続経路を示す斜視図
である。
【図12】磁気コアの一部に設けられて2つの対称導電
性片であってスリットによって分離された電導媒体を示
す斜視図である。
【図13】1図1の導電媒体における誘起電流の経路の
例を示す図である。
【図14】1図2の導電媒体を形成する2つの部分内の
経路に沿って流れる2つの誘起電流であって1図3に示
す誘起電流によると同様な磁束閉じ込め効果をなす電流
を示す図である。
【図15】1図5Aないし1図5Cは導電媒体のスリッ
トの誘起電流の流れによるロスについての効果を示す図
である。
【図16】磁気コアの一部を導電材によって取り囲む技
術を示す図である。
【図17】磁気コアの一部を導電材によって取り囲む技
術を示す図である。
【図18】磁気コアの一部を導電材によって取り囲む技
術を示す図である。
【図19】DC−DCコンバータモジュールの断面を示
しかつトランスのコア及び巻線並びに導電金属カバーの
間の空間的関係を示す断面図である。
【図20】平行な導電性平板を含む導電媒体の導電媒体
の間にコア及び巻線が設けられたトランスを示しかつ一
次参照漏洩インダクタンスの導電媒体の種々の態様の影
響を示す図である。
【図21】導電性金属筒状体からなる導電媒体内にコア
及び巻線が配置されたトランスを示しかつこのトランス
における一次参照漏洩インダクタンスについての導電媒
体の対応に従った影響を示す図である。
【図22】2つの磁束ループ経路を形成する多重接続コ
アを有するトランスを示す図である。
【図23】異なる導電性材からなる2つの層からなる導
電媒体を示す図である。
【図24】金属片を示す斜視図である。
【図25】他のトランスを示す平面図である。
【図26】ルーブ状コアを覆う導電媒体の端部における
一対の窓の間に設けられる空洞筒状体を漏洩磁束を閉じ
込める手段として用いることを示す図である。
【図27】導体及び導電性通路によって形成される巻線
を備えた従来のトランスを示す斜視図である。
【図28】図28A及び28Bは図27に示す巻線構造
を用いた本発明によるトランスの例を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
12……一次巻線 14……二次巻線 16……相互磁束 20,22,23,24,26…漏洩磁束 132……導電性シート 140……スリット 142……磁気コア 664,666……導電性シート 170,172,670,672…誘起電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイ エム.プラジャー アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01879ティングスボロ ノリスロード 80 Fターム(参考) 5E058 CC02 CC12

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が選択されたターン数の一次及び二
    次アンペアターンを有する複数のトランスを製造する方
    法であって、 各々がトランスコア片を受け入れる中空空間を囲む異な
    るターン数の一揃いのトランス巻線を用意するステップ
    と、 一揃いのトランスコア片であってその内の少なくともい
    くつかは前記トランス巻線の1つの中空空間の中に挿入
    され得るトランスコア片を用意するステップと、 前記一揃いのトランス巻線の中から、前記選択されたタ
    ーン数のアンペアターンを有する2以上の巻線を選択す
    ることによって、第1の選択されたターン数の一次及び
    二次アンペアターンを有する巻線を備えたトランスを自
    動的に製造するステップと、 前記一揃いのトランス巻線の中から前記選択されたター
    ン数を有する2以上の巻線を選択するステップと、 前記一揃いのコア片の中から少なくとも2つのコア片を
    選択するステップと、 前記2以上の巻線と前記少なくとも2つのコア片とを組
    み合わせて、各巻き線の中空空間に前記コア片の少なく
    とも1つの少なくとも一部を収容せしめるステップと、 前記選択及び組み合わせステップを自動的に繰り返して
    別の選択されたターン数の一次及び二次アンペアターン
    を有する別のトランスを製造するステップと、からなる
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、前記巻線
    は、更にボビンを含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法であって、前記トラ
    ンス巻線の一揃いは前記ボビンに予め巻回された巻線を
    さらに含むことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の方法であって、前記トラ
    ンス巻線の一揃いは、前記ボビンにリアルタイムに巻回
    される巻線を更に含むことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の方法であって、前記トラ
    ンス巻線の一揃いは、少なくとも一つの予め巻回された
    巻線と少なくとも1つのリアルタイムに巻回される巻線
    をさらに含むことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の方法であって、前
    記2以上の巻線を選択するステップは、ボビンを選択
    し、リアルタイムに選択されたターン数のアンペアター
    ンの前記巻線を形成することを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の方法であって、前記コア
    片の一揃いは磁気特性の一揃いを更に含むことを特徴と
    する方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法であって、前記磁気
    特性の一揃いは、透磁率の値の選択を更に含むことを特
    徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の方法であって、前記磁気
    特性の一揃いは、ギャップの長さの選択を更に含むこと
    を特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の方法であって、ギャッ
    プの長さの選択はコア片が互いに組み合わされた後にな
    されることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の方法であって、前記磁
    気特性の一揃いは、漏洩磁束制御特性の選択をなすステ
    ップを更に含むことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の方法であって、前記コ
    ア片の一揃いは、前記コア片を覆う導電性のカバーリン
    グのパターンの選択ステップを更に含むことを特徴とす
    る方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の方法であって、前記
    パターンの選択ステップはリアルタイムになされること
    を特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の方法であって、前記
    パターンの選択は予め製造されていることを特徴とする
    方法。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の方法であって、前記少
    なくとも2つのコア片を選択するステップは、前記コア
    片の少なくとも1つの上に導電性コーティングのパター
    ンをリアルタイムに形成するステップを含むことを特徴
    とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の方法であって、前記少
    なくとも2つのコア片が共に、少なくとも1つのループ
    及び表面を有する磁気コアを形成し、前記2以上の巻線
    が前記磁気コアの部分を囲むようになっており、更に、
    前記ループに沿って前記巻線によって囲まれる部分を除
    いたほとんど全ての位置において、前記磁気コアの表面
    の少なくとも一部を導電性テープによって覆うステップ
    を更に有することを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の方法であって、前記
    導電性テープは、前記巻線によって囲まれる部分内の位
    置において、前記磁気コアの表面の少なくとも一部を囲
    むことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17記載の方法であっ
    て、前記導電性テープは、絶縁層を有することを特徴と
    する方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の方法であって、前記
    導電性テープは、前記ループに沿った各位置において前
    記磁気コアを囲む短絡ターンを形成しないように前記磁
    気コアの表面のすべてを覆うことを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の方法であって、前記少
    なくとも2つのコア片は表面及び2つのベース部分の一
    つによって各端部に結合した少なくとも2つの脚部を有
    する磁気コアを形成し、前記磁気コアの少なくとも1つ
    のベース部分に接触した表面の少なくとも一部に金属を
    メッキするステップを含むことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の方法であって、前記
    金属はベース部分の双方の少なくとも1部の上にメッキ
    されることを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項20又は21記載の方法であっ
    て、前記金属は前記脚部の少なくとも1部の上にメッキ
    されることを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の方法であって、 前記コア片の少なくとも一部の少なくとも一部を覆うた
    めの導電性カバーリングの1揃えを用意するステップ
    と、 前記導電性カバーリングの少なくとも1つを選択して漏
    洩インダクタンスの選択された値を形成するステップ
    と、 前記少なくとも1つの導電性カバーリングを前記2以上
    のコア片の上に組み合せるステップと、を更に有するこ
    とを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の方法であって、前記
    導電性カバーリングは銅からなることを特徴とする方
    法。
  25. 【請求項25】 請求項23記載の方法であって、前記
    導電性カバーリングは銀からなることを特徴とする方
    法。
  26. 【請求項26】 請求項23記載の方法であって、前記
    導電性カバーリングは銅キャップからなることを特徴と
    する方法。
  27. 【請求項27】 請求項23記載の方法であって、前記
    導電性カバーリングは銅テープからなることを特徴とす
    る方法。
  28. 【請求項28】 請求項23記載の方法であって、前記
    導電性カバーリングは銅チューブからなることを特徴と
    する方法。
  29. 【請求項29】 請求項23記載の方法であって、前記
    導電性カバーリングは銅及び銀の層からなることを特徴
    とする方法。
  30. 【請求項30】 磁気回路であって、 少なくとも1つのループを形成しかつ前記ループに沿っ
    て磁束を運ぶ磁性材料からなる磁気コアと、 前記磁気コアの表面の上の複数の領域に亘って伸長して
    透磁性材料の小片を含む漏洩経路と、前記磁気回路の少
    なくとも一部の表面に亘って形成された導電性媒体と、
    からなることを特徴とする磁気回路。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の磁気回路であって、
    2つの巻線を更に有し、前記ループは前記巻線によって
    囲まれた空間の中を通過することを特徴とする磁気回
    路。
  32. 【請求項32】 請求項30記載の磁気回路であって、
    前記透磁材料の小片は前記漏洩経路の長手方向に沿って
    延在することを特徴とする磁気回路。
  33. 【請求項33】 請求項30記載の磁気回路であって、
    前記漏洩経路は更にギャップを含むことを特徴とする磁
    気回路。
  34. 【請求項34】 請求項30記載の磁気回路であって、
    前記磁気コアは少なくとも2つのコア片を含むことを特
    徴とする磁気回路。
  35. 【請求項35】 請求項30,31,32,33又は3
    4記載の磁気回路であって、前記導電性媒体は短絡ター
    ンを形成することなく前記漏洩経路の少なくとも一部を
    覆っていることを特徴とする磁気回路。
  36. 【請求項36】 請求項30,31,32,33,34
    又は35記載の磁気回路であって、前記導電性媒体は、
    短絡ターンを形成することなく前記ループの少なくとも
    一部を覆っていることを特徴とする磁気回路。
  37. 【請求項37】 請求項35又は36記載の磁気回路で
    あって、前記導電性媒体は、前記漏洩経路のほとんど全
    てを覆っていることを特徴とする磁気回路。
  38. 【請求項38】 請求項35,36又は37記載の磁気
    回路であって、前記磁気コアの導磁性は、前記導磁性材
    料の小片の導磁性とは異なることを特徴とする磁気回
    路。
  39. 【請求項39】 請求項34記載の磁気回路であって、
    前記2つのコア片は異なる導磁性を有することを特徴と
    する磁気回路。
  40. 【請求項40】 請求項34又は39記載の磁気回路で
    あって、前記コア片は、更に、前記漏洩経路の一部を画
    定する導磁性材料の延長部分を有することを特徴とする
    磁気回路。
  41. 【請求項41】 請求項30記載の磁気回路であって、
    前記磁気コアは、更に、前記漏洩経路の一部を画定する
    導磁性材料の延長部分を含んでいることを特徴とする磁
    気回路。
  42. 【請求項42】 請求項34記載の磁気回路であって、
    前記コア片は、各々、ほぼU字型のセグメントを含み、
    更に、短絡ターンを形成することなく前記巻線によって
    被われる領域を除いた前記ループに沿った前記コア片の
    ほとんど全ての表面を覆う導電性媒体をも有し、前記導
    電性媒体は前記漏洩経路が通過する窓を有することを特
    徴とする磁気回路。
  43. 【請求項43】 磁気回路であって、複数の脚部を有し
    かつ磁束を運ぶループを形成する2つの導磁性コア片
    と、 前記コア片の複数の領域に亘って延在し導磁性材料の片
    からなる漏洩磁束経路と、 前記磁気回路の表面の少なくとも一部に、短絡ターンを
    形成することなく形成された導電性媒体と、からなるこ
    とを特徴とする磁気回路。
  44. 【請求項44】 請求項43記載の磁気回路であって、
    前記導磁性材料の小片及び前記コア片は互いに異なる材
    料からなっていることを特徴とする磁気回路。
  45. 【請求項45】 請求項43又は44記載の磁気回路で
    あって、前記漏洩磁束経路を囲む導電性チューブを含
    み、前記導電性チューブは短絡ターンの形成を禁止する
    スリットを有することを特徴とする磁気回路。
  46. 【請求項46】 磁気回路における漏洩インダクタンス
    の制御方法であって、 少なくとも1つのループを形成しかつ前記ループに沿っ
    て磁束を運ぶ磁器材料からなる磁気コアを用意するステ
    ップと、 前記磁気コアの表面の複数の領域にわたる漏洩経路を形
    成するステップと、 前記漏洩経路内に導磁性材料の小片を設けるステップ
    と、 前記磁気回路の少なくとも一部の表面にわたって導電性
    媒体を設けるステップとからなることを特徴とする方
    法。
  47. 【請求項47】 請求項46記載の方法であって、前記
    ループが前記巻線によって囲まれる空間内を通過するよ
    うに2つの巻線を設けるステップを更に含むことを特徴
    とする方法。
  48. 【請求項48】 請求項46又は47記載の方法であっ
    て、前記導磁性材料の小片が前記漏洩経路の長手方向全
    体にわたって延在することを特徴とする方法。
  49. 【請求項49】 請求項46又は47記載の方法であっ
    て、前記漏洩経路内にギャップを設けるステップを更に
    有することを特徴とする方法。
  50. 【請求項50】 請求項46,47,48又は49記載
    の方法であって、前記磁気コアは少なくとも2つのコア
    片を含むことを特徴とする方法。
  51. 【請求項51】 請求項46,47,48,49又は5
    0記載の方法であって、前記導電性媒体は、短絡ターン
    を形成することなく前記漏洩経路の少なくとも一部を覆
    うことを特徴とする方法。
  52. 【請求項52】 請求項46,47,48,49,50
    又は51記載の方法であって、前記導電性媒体は、短絡
    ターンを形成することなく前記ループの少なくとも一部
    を覆うことを特徴とする方法。
  53. 【請求項53】 請求項51又は52記載の方法であっ
    て、前記導電性媒体は、前記漏洩経路のほとんど全てを
    覆うことを特徴とする方法。
  54. 【請求項54】 請求項51,52又は53記載の方法
    であって、前記磁気コアの導磁率は前記導磁性材料の小
    片の導磁率とは異なることを特徴とする方法。
  55. 【請求項55】 請求項52記載の方法であって、前記
    2つのコア片は、互いに異なる導磁率を有することを特
    徴とする方法。
  56. 【請求項56】 請求項50又は55記載の方法であっ
    て、コア片は、前記漏洩経路の一部を画定する磁気材料
    の延長部を更に有することを特徴とする方法。
  57. 【請求項57】 請求項46,47,48,54又は5
    6記載の方法であって、前記磁気コアは、前記漏洩経路
    の一部を画定する導磁性材料の延長部を更に有するを特
    徴とする方法。
  58. 【請求項58】 請求項46,55又は56記載の方法
    であって、前記コア片の各々は、ほぼU時状のセグメン
    ト及び前記ループに沿って前記巻線によって被われる領
    域を除く前記コア片の全ての表面にわたって、短絡ター
    ンを形成することなく設けられた導電性媒体と、からな
    り、前記導電性媒体は前記漏洩経路が通過する窓を有す
    ることを特徴とする方法。
  59. 【請求項59】 磁気回路における漏洩インダクタンス
    の制御方法であって、脚部を有しかつ磁束を運ぶループ
    を形成する2つの導磁性コア片を用意するステップと、
    前記コア片の表面の複数の領域にわたって延在する漏洩
    磁束経路を用意するステップと、前記漏洩磁束経路内に
    導磁性材料の小片を設けるステップと、 短絡ターンを形成することなく、前記磁気回路の表面の
    少なくとも一部にわたって導電性媒体を設けるステップ
    と、前記脚部が前記巻線によって囲まれた空間内におい
    て結合するように2つの巻線を用意するステップと、か
    らなることを特徴とする方法。
  60. 【請求項60】 請求項59記載の方法であって、前記
    導磁性材料の小片及びコア片は互いに異なる材料からな
    ることを特徴とする方法。
  61. 【請求項61】 請求項59又は60記載の方法であっ
    て、前記漏洩磁束を囲む導電性チューブを設けるステッ
    プと、前記チューブ内にスリットを設けて短絡ターンの
    形成を禁止するステップと、からなることを特徴とする
    方法。
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