JP2002223095A - 電磁波シールド材の製造方法、並びにパターン形成方法 - Google Patents

電磁波シールド材の製造方法、並びにパターン形成方法

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JP2002223095A
JP2002223095A JP2001015651A JP2001015651A JP2002223095A JP 2002223095 A JP2002223095 A JP 2002223095A JP 2001015651 A JP2001015651 A JP 2001015651A JP 2001015651 A JP2001015651 A JP 2001015651A JP 2002223095 A JP2002223095 A JP 2002223095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波シールド材を、透視性の為に高開口
率を維持しつつ、シールド層の細線パターンをドクター
筋、泳ぎ、流れ、モアレ等の印刷不良無く且つ生産性良
く製造する。また、この様な印刷不良無く生産性良いパ
ターン形成方法を提供する。 【解決手段】 電磁波シールド材の製造は、基材1上
に、シールド層2として導電性インキや磁性インキをフ
レキソ印刷でパターン状に印刷してシールドインキ層3
を形成する。或いは、基材に無電解メッキ触媒を含む触
媒インキ層4をフレキソ印刷でパターン状に印刷後、無
電解メッキで金属メッキ層5を触媒インキ層直上にのみ
シールド層として形成する。このシールド層の形成方法
を他の物品へ適用したのがパターン形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の表示パ
ネル面等の電子材料分野の他に、建築物の窓ガラス面等
の建材分野等にも展開可能な、高開口率を必要とする電
磁波シールド材の製造方法に関する。或いはまた、導電
パターン、磁性パターン等として、配線基板、電極等に
も応用できるパターン形成方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基材上に導電性や磁性を有するパ
ターンを形成する事で、その電気的性質、磁気的性質等
を利用した各種物品が製造されている。例えば、配線基
板、電子部品、電磁波シールド材、静電シールド材等で
ある。そして、例えば、電磁波シールドの場合では、従
来一般に、電気機器等のハウジングに導電性の層を設
け、内部から発生した電磁波、或いは外部から内部へ進
入する電磁波を、反射・吸収・減衰させる事で行ってい
る。その主な方法としては、金属性のハウジングの使
用、銅、ニッケル等の導電性金属の真空蒸着やメッキ処
理、導電性塗料の塗布等がある。そして、窓ガラス、或
いはCRT、PDP等の表示部にて、透視性と電磁波シ
ールド性の両方を備えた電磁波シールド材を得る為に
は、例えば次の様な方法があった。すなわち、先ず、基
材としては、透明なプラスチック等の非導電性材料から
なる基材を用いて透視性を確保する。そしてこの透明性
基材に、更に電磁波シールド性を持たせる最も簡単な方
法の一つとしては、導電性塗料(或いはインキ)を施し
てシールド層を設ける方法である。そして、基材による
透視性を維持する為に、導電性インキで所望のパターン
のシールド層としてシールドインキ層を作成する場合、
シルクスクリーン印刷が一般的であった。
【0003】また、基材に銅やニッケル等の金属を無電
解メッキ処理にて形成して金属メッキ層を形成する方法
もある。そして、基材による透視性を維持する為に、所
望のパターン状に該金属メッキ層を形成するには、一
旦、全面に該金属メッキ層をメッキ形成した後、その上
にシルクスクリーン印刷等で前記パターンのネガパター
ンでレジスト膜を印刷形成し、この後、エッチング処理
して、金属メッキ層を所望のパターン形状とする。或い
は、パラジウム等の無電解メッキ触媒を含む触媒インキ
を、所望のパターン状に基材上にシルクスクリーン印刷
によって印刷した後、無電解メッキ処理することで、最
初から金属メッキ層をパターン状に形成することも出来
る(特開平11−170420号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、透視性を
備えた電磁波シールド材は、導電性インキや、適宜パタ
ーンニング処理を伴う無電解メッキ等を利用して製造で
きるが、そのパターン作成時に、シルクスクリーン印刷
を利用して格子柄やストライプ柄等の細線によるパター
ンでシールド層を印刷する場合、モアレ(印刷版の紗の
網目との干渉による)、細線の断線等の印刷不良が発生
し易く、詳細な印刷条件検討が必要であった。また、印
刷面積が広く紗(印刷版)が大きくなる場合、紗の伸び
縮み、版上でのインキの経時的な乾燥等の為に、連続し
て良好な精度で印刷して生産する事が困難でもあった。
その上、シルクスクリーン印刷は、通常は枚葉印刷行う
のが一般的であり、印刷速度も遅く、生産性が悪いとい
う問題もあった。
【0005】以上の様なシルクスクリーン印刷の問題点
を踏まえて、本発明者らは、グラビア印刷によるパター
ン形成も検討してみた。グラビア印刷によれば、被印刷
物を連続帯状の形態で印刷できる上、印刷速度も速くで
き印刷方式である為、生産性の問題は解決する。しか
し、グラビア印刷の場合、ドクターブレードを必然的に
使用する事になるために、ドクター筋が発生し易く、ま
た特にパターンが細線からなる場合には、インキの泳
ぎ、インキのエッジ部の流れ等も発生し易く、これら印
刷不良無しに細線で良好なパターンを印刷する事は容易
ではなかった。また、グラビア印刷の場合、使用するイ
ンキは粘度を低くする必要がある為に、例えば導電性イ
ンキの場合、該インキ中に含有させる導電性粉末の含有
量は少なくする必要があり、要求性能次第では、それに
呼応した良好なる電磁波シールド性能を得るには不安が
残った。
【0006】また、上記の様な、シルクスクリーン印刷
やグラビア印刷で印刷した場合、導電性インキ層等のシ
ールド層のパターンを細線で格子柄等のパターン形状に
印刷する場合、線の交点部分が印刷版面上で太ったり印
刷時にインキが広がり線が太ったり交点部分特有の現象
があり、その分、開口率が低下するという問題もあっ
た。
【0007】すなわち、本発明の課題は、透視性確保の
為に高開口率を維持しつつ電磁波シールド性を良好にす
るために、導電性層等からなるシールド層のパターンを
細線で形成する場合でも、ドクター筋、泳ぎ、流れ、モ
アレ等の印刷不良無しに形成でき、且つ連続生産性にも
優れた、電磁波シールド材の製造方法を提供することで
ある。また、線の交点部分での線の太りによる開口率低
下を防げる、電磁波シールド材の製造方法を提供するこ
とである。また、本発明の別の課題は、上記製造方法の
他の物品への応用として、配線パターン、磁性パター
ン、静電シールドパターン等の各種パターンを、ドクタ
ー筋、泳ぎ、流れ、モアレ等の印刷不良無しに形成で
き、且つ連続生産性にも優れた、パターン形成方法を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明の電磁波シールド材の製造方法では、シールド層
とする導電性層や磁性層等のパターン形成にフレキソ印
刷方式を利用する事にして、シルクスクリーン印刷やグ
ラビア印刷で起きる印刷不良を回避し、且つ電磁波シー
ルド性能及び生産性も良い方法とした。また、線の交点
部分特有の線の太りによる開口率低下は、交点が無いパ
ターン同士の重ね刷りによって回避し、高開口率を維持
できる様にした。
【0009】すなわち、本発明の電磁波シールド材の製
造方法に於ける、第1の発明は、導電性インキを用いた
製造方法(以下、この方法をシールド層を直接的に形成
する方法である事から「直接法」とも呼称する。)に対
応する発明であり、基材に、導電性インキ及び/又は磁
性インキをフレキソ印刷にてパターン状に印刷すること
で、パターン状のシールド層とする導電性層及び/又は
磁性層として、導電性インキ層及び/又は磁性インキ層
からなるシールドインキ層を形成する様にした。なお、
上記各「及び/又は」の相互関係は、当然の事だが、導
電性インキには導電性層及び導電性インキ層が対応し、
磁性インキには磁性層及び磁性インキ層が対応する。
【0010】また、本発明の電磁波シールド材の製造方
法に於ける、第2の発明は、上記第1の発明に於ける好
ましい一形態であり、パターン状のシールド層の該パタ
ーンを、格子柄、ストライプ柄等として細線にて形成す
る様にした。
【0011】また、本発明の電磁波シールド材の製造方
法に於ける、第3の発明は、パターンニングを伴う無電
解メッキ法を利用する製造方法(以下、これを「間接
法」とも呼称する。)に対応する発明であり、基材に、
無電解メッキ触媒を含む触媒インキ層をフレキソ印刷に
てパターン状に印刷した後、パターン状のシールド層と
する導電性層或いは磁性層として、無電解メッキにより
導電性金属或いは磁性金属の金属メッキ層を前記触媒イ
ンキ層直上にのみ形成する様にした。なお、上記各「或
いは」の相互関係は、導電性層には導電性金属が、磁性
層には磁性金属が対応する。
【0012】また、本発明の電磁波シールド材の製造方
法に於ける、第4の発明は、上記第3の発明に於ける好
ましい一形態であり、パターン状のシールド層の該パタ
ーンを、格子柄、ストライプ柄等として細線にて形成す
る様にした。
【0013】以上の様な構成の電磁波シールド材の製造
方法とすることで、第1、第2、第3、及び第4の発明
の、いずれの発明においても、シールド層のパターン形
成をフレキソ印刷で形成することになるので(導電性イ
ンキ、磁性インキを用いる直接法による形態では導電性
インキ層や磁性インキ層の印刷形成、無電解メッキを利
用する間接法による形態では触媒インキ層の印刷形成が
該当)、グラビア印刷で見られたドクター筋や泳ぎ、流
れは無くなり、また、シルクスクリーン印刷で見られた
モアレも無くなる。それは、これら印刷不良が、グラビ
ア印刷やシルクスクリーン印刷に各々特有な印刷不良で
あり、これら以外の印刷方式としてフレキソ印刷方式を
採用すれば、回避できるからである。その結果、シルク
スクリーン印刷と同等以上の精度でパターン形成でき
る。また、フレキソ印刷であれば、グラビア印刷で見ら
れた導電性インキ中の導電性粉末の含有量を上げられな
いという問題も回避できる。従って、導電性インキや磁
性インキを用いて製造する直接法の形態でも、電磁波シ
ールド性能の低下の心配が無い。その上、被印刷物の形
状は枚葉はもちろん連続帯状でも可能で、しかもまた大
面積でも、継続的に且つシルクスクリーン印刷に比べる
と高速で連続印刷できるので、生産性も優れた製造方法
とできる。
【0014】そして、本発明の電磁波シールド材の製造
方法に於ける第2及び第4の発明では、シールド層のパ
ターンを細線で形成することによって、透視性を備えた
電磁波シールド材として高開口率を維持して、それ自体
不透明性であるシールド層のパターンが、透視性へ悪影
響することを最小限に抑えつつ、必要な電磁波シールド
性能を維持できる事になる。しかも、上記作用効果のう
ちドクター筋解消以外のものは、特に、シールド層のパ
ターンを細線にて形成する場合において顕著に得られ
る。
【0015】また、本発明の電磁波シールド材の製造方
法では、線の交点部分特有の線の太りによる開口率低下
を、次の様に、交点が無いパターンの重ね刷りによって
回避できる様にもした。
【0016】すなわち、本発明の電磁波シールド材の製
造方法に於ける、第5の発明として、上記第1又は第2
の発明のいずれかの発明において、シールドインキ層
を、格子柄等の線同士が交点を有するパターンとして印
刷形成する際に、ストライプ柄等の線同士が交点を有さ
ないパターンの少なくとも2種以上の版を用いて重ね刷
りすることで前記交点を生成する、請求項1又は2記載
の電磁波シールド材の製造方法。
【0017】また、本発明の電磁波シールド材の製造方
法に於ける、第6の発明として、上記第3又は第4の発
明のいずれかの発明において、触媒インキ層を格子柄等
の線同士が交点を有するパターンとして印刷形成する際
に、ストライプ柄等の線同士が交点を有さないパターン
の少なくとも2種以上の版を用いて重ね刷りすることで
前記交点を生成する様にした。
【0018】以上の如く、電磁波シールド材の製造方法
を、上記第5の発明、第6の発明の様な構成の製造方法
とすることで、交点の有るパターンは、交点が無いパタ
ーンの重ね刷りによって形成する為に、印刷版面上で線
が太ったり、インキが生乾き状態の時に線の交点部分で
流れて広がったりする現象を本質的に回避できる。従っ
て、交点部分での線の太りによる開口率低下を防げ、高
開効率を維持でき、透視性及び電磁波シールド性能共に
良好な電磁波シールド材を製造できる。特に、この作用
効果は、線が細線である場合に顕著である。
【0019】一方、本発明のパターン形成方法は、上記
電磁波シールド材の製造方法を、導電パターン等として
パターン形成が必要な他の物品に応用した発明である。
【0020】すなわち、本発明のパターン形成方法とし
ての第1の発明(請求項7)は、基材に、導電性インキ
又は磁性インキをフレキソ印刷にてパターン状に印刷す
ることで、パターン状の導電性層又は磁性層として、導
電性インキ層又は磁性インキ層を形成する様にした。
【0021】また、本発明のパターン形成方法としての
第2の発明(請求項8)は、基材に、無電解メッキ触媒
を含む触媒インキ層をフレキソ印刷にてパターン状に印
刷した後、パターン状の導電性層或いは磁性層として、
無電解メッキにより導電性金属或いは磁性金属の金属メ
ッキ層を前記触媒インキ層直上にのみ形成する様にし
た。
【0022】以上の様な構成のパターン形成方法とする
ことで、その第1及び第2の発明の、いずれの発明にお
いても、導電性層や磁性層のパターン形成をフレキソ印
刷で形成することになるので(導電性インキ、磁性イン
キを用いる直接法による形態では導電性インキ層や磁性
インキ層の印刷形成、無電解メッキを利用する間接法に
よる形態では触媒インキ層の印刷形成が該当)、グラビ
ア印刷で見られるドクター筋や泳ぎ、流れが無く、ま
た、シルクスクリーン印刷で見らるモアレも無く、パタ
ーン形成できる事になる。それは、これら印刷不良が、
グラビア印刷やシルクスクリーン印刷に各々特有な印刷
不良であり、これら以外の印刷方式としてフレキソ印刷
方式を採用すれば、回避できるからである。その結果、
シルクスクリーン印刷と同等以上の精度でパターン形成
できる。また、フレキソ印刷であれば、グラビア印刷で
起こり得る導電性インキ中の導電性粉末の含有量を上げ
られないという問題も回避できる。従って、導電性イン
キや磁性インキ等を用いる直接法の形態でも、導電性能
や磁性性能の性能の低下の心配が無い。その上、被印刷
物(基材)の形状は枚葉はもちろん連続帯状でも可能
で、しかもまた大面積でも、継続的に且つシルクスクリ
ーン印刷に比べると高速で連続印刷できるので、生産性
も優れた形成方法となる。また、パターンを細い線で形
成する事も可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、実施の形
態を説明する。なお、説明は、電磁波シールド材の製造
方法を先に説明した後、その方法の応用として、当該方
法を踏まえて、パターン形成方法について説明する。
【0024】〔概要〕先ず、本発明の電磁波シールド材
の製造方法で得られる、電磁波シールド材の一例を図1
で示す。図1(A)の断面図による電磁波シールド材1
0aは直接法の場合の一例であり、図1(B)の断面図
による電磁波シールド材10bは間接法の場合の一例で
ある。そして、図1(C)の平面図は、直接法や間接法
で得られたシールド層2のパターンの一例であり、シー
ルド層2が細線等の線からなる格子柄(同図の場合は正
方格子)のパターンで、該パターンは開口部Aを有し、
これにより透視性が確保される。
【0025】なお、図1(A)で例示される電磁波シー
ルド材10aは、基材1の片面に、シールド層2とし
て、導電性インキ及び/又は磁性インキからなるシール
ドインキ層3がパターン状にフレキソ印刷で形成された
構成で、その結果、該パターンは開口部Aを有する。ま
た、 図1(B)で例示される電磁波シールド材10b
は、基材1の片面に、先ずべースコート層6を全面に形
成した後、そのべースコート層6上に、無電解メッキ触
媒を含む触媒インキ層4をパターン状にフレキソ印刷に
て形成した後、無電解メッキにより導電性及び/又は磁
性の金属メッキ層5を前記触媒インキ層4の直上にのみ
形成する事で、金属メッキ層5からなるパターン状のシ
ールド層2が形成された構成で、その結果、該パターン
は開口部Aを有する。なお、べースコート層6は、密着
性向上等の為に、必要に応じ適宜設ければ良く必須では
無い。
【0026】以下、本発明の電磁波シールド材の製造方
法を、更に各層毎に順を追って詳述する。
【0027】〔基材〕先ず、基材1としては、基本的に
は、シールドインキ層や触媒インキ層をフレキソ印刷で
きる様な形状であれば特に限定は無い。また、電磁波シ
ールド材として透視性も必要な場合には、更に透明な物
(基材)であれば良い。この様な基材としては、例え
ば、基材の材質としては、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂、或いは、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン、ポリメチ
ルペンテン等のポリオレフィン系樹脂等の樹脂材料、或
いはガラス等の無機材料が使用される。なお、基材の形
状は、通常はシート(フィルム)、平板等である。シー
トや平板の厚さは、特に制限は無いが、電磁波シールド
材を使用する用途により、例えばシートでは50〜50
0μm、板では1〜10mm等である。なお、基材の表
面には、必要に応じて、コロナ放電処理、オゾン吹付処
理、プラズマ処理等の易接着処理を施しても良い。
【0028】なお、基材に対して、シールドインキ層或
いはシールドインキ層の密着性が不足し密着性向上が必
要となる様な場合には、これらのインキを印刷する前
に、下地としてべースコート層を全面に形成しておいて
も良い。ベースコート層は、樹脂液等からなる塗料を、
ロールコート、スプレーコート、フレキソ印刷等の公知
の塗工法、印刷法で形成すれば良い。なお、べースコー
ト層は無電解メッキ触媒を含ませるものではないので、
更にまた透明な層としても形成できるので、シルクスク
リーン印刷やグラビア印刷で形成し、これらに特有の印
刷不良が仮に発生したとしても目立たず、支障を来すこ
とは無い。
【0029】なお、べースコート層の樹脂としては、密
着性向上の場合には、基材とシールドインキ層或いは触
媒インキ層との両方に密着性の良い樹脂を用いれば良
い。該樹脂は、基材の材料にもよるが、例えば、2液硬
化型ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シランカップリング
剤等を1種又は2種以上混合して用いると良い。また、
塗工・印刷適性調整の為に、シリカ等の体質顔料等の公
知の添加剤を適宜添加したものを使用しても良い。この
様なべースコート層は、基材が例えばポリオレフィン系
樹脂からなる場合の様に、密着性が悪い基材である場合
に特に効果的である。
【0030】〔シールドインキ層〕シールドインキ層3
は、パターン状のシールド層2となる層であり、導電性
インキ、磁性インキ、或いはこれら両者を用いて、フレ
キソ印刷により印刷してパターン状に形成する。導電性
インキを印刷すれば導電性インキ層が形成され、磁性イ
ンキを印刷すれば磁性インキ層が形成される。また、導
電性インキを印刷し且つ磁性インキも印刷すれば、導電
性インキ層と磁性インキ層の両層が形成される。
【0031】導電性インキとしては、金属粒子等の導電
性を持つ導電性粒子を分散させたインキを使用すれば良
い。上記金属粒子としては、金、銀、銅、アルミニウ
ム、鉄、ニッケル等が使用できる。また導電性粒子とし
て、必要に応じカーボンブラック、黒鉛等の非金属粒子
を添加、分散したインキを使用することもできる。導電
性粒子の形状とは、球形、多面体でも良いが、好ましく
は、鱗片形、針形の方が粒子間の導通の点で望ましい。
インキのバインダー樹脂としては、基材の材質、要求物
性等に応じた公知の樹脂を適宜選択使用すれば良い。例
えば、バインダー樹脂としては、2液硬化型ウレタン樹
脂等のウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ア
ルキド樹脂、ポリエステル樹脂、或いは紫外線や電子線
で硬化させる電離放射線硬化性樹脂等を一種又は二種以
上の混合樹脂として用いる。特に、バインダー樹脂とし
て、電離放射線硬化性樹脂は無溶剤型インキも可能であ
り、この為、導電性粒子が高含有率のインキも可能であ
る点で好ましい。なお、インキ中には、導電性粒子及び
バインダー樹脂の他、必要に応じその他公知の添加剤、
また溶剤乾燥型インキとする場合には、イソプロピルア
ルコール等の適宜な溶剤を含ませる。
【0032】また、磁性インキとしては、上記導電性イ
ンキに於いて、導電性粒子の代わりに磁性粒子を分散さ
せたインキを使用すれば良い。磁性粒子としては、軟磁
性体、フェライト等の粒子が使用できる。軟磁性体とし
ては、軟鉄、ケイ素鋼、パーマロイ、センダスト等の高
透磁率金属等が用いられ、フェライトとしては、Ni−
Znフェライト、Mn−Znフェライト等が用いられ
る。
【0033】〔触媒インキ層〕触媒インキ層4は、無電
解メッキ触媒を含む触媒インキを、フレキソ印刷により
印刷してパターン状に形成する。該無電解メッキ触媒と
しては、パラジウム、金、銀、白金等の貴金属のコロイ
ド状の微粒子を用いることができる。なかでも、パラジ
ウムは代表的である。
【0034】なお、パラジウムのコロイド粒子を用いる
場合は、該コロイド粒子と反対の表面電荷を有する粒子
として微細アルミナゲル、シリカゲル等の触媒担持体
に、該コロイド粒子を担持させて用いることが望まし
い。触媒担持体の利用により、パラジウムコロイド粒子
は、触媒インキ層の表面に露出し易くなる上、これら触
媒担持体は、触媒インキにチキソトロピー性を与える事
が出来、細線等の線にて形成さたれ触媒インキ層の輪郭
におけるインキの切れをシャープにし、滲みや太りを起
こし難くする。
【0035】なお、触媒インキのバインダー樹脂として
は、例えば、2液硬化型ウレタン樹脂等のウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリ
エステル樹脂等を一種又は二種以上の混合樹脂として用
いる。また、触媒インキは、この様なバインダー樹脂
と、パラジウム触媒、及び適宜な溶剤等からなるが、こ
の他、印刷適性を調整する等の為に、必要に応じ更に、
体質顔料、界面活性剤、着色剤等の添加剤を含有させて
も良い。体質顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、シリカ等の粉末を用いる。なお、着色剤
を含有させることで、無電解メッキ前の段階で、パター
ン状に印刷形成された触媒インキ層の出来具合の品質確
認を行い易く出来る。着色剤には、カーボンブラック等
の公知の着色剤を用いれば良い。また、触媒インキは、
有機溶剤系、水系、エマルション系等いずれでも良い。
【0036】〔金属メッキ層〕間接法に於けるシールド
層2となる金属メッキ層5は、触媒インキ層4の上に無
電解メッキにより形成する。金属メッキ層は、導電性或
いは磁性を有する層として、導電性層或いは磁性層とし
て機能してシールド層となる。
【0037】そして、この様な金属メッキ層の無電解メ
ッキは、用途に応じた公知の無電解メッキ浴によって行
えば良い。無電解メッキで形成する金属メッキ層の金属
としては、注目する性質が導電性であるか或いは磁性で
あるかにより、導電性金属或いは磁性金属として導電性
或いは磁性を確保できる金属であれば特に制限は無く、
例えば、銅、鉄、ニッケル、クロム、銀、金、白金、コ
バルト等を採用できる。但し、鉄、銅、銀等の錆び易い
ものに関しては、酸化膜を設ける等の公知の防錆処理
を、メッキ後に更に施しても良い。或いは、全面に透明
樹脂層を塗工或いは印刷形成しても良い。
【0038】〔シールド層のパターン〕ここで、最終的
に得られるシールド層2のパターン(形状)について説
明する。シールド層のパターンは、直接法の場合は前述
したシールドインキ層自体のパターンそのものであり、
また、間接法の場合は上述した触媒インキ層のパターン
と同一又は略同一のパターンとなる。この様なパターン
は、電磁波シールド材に透視性を付与する為には、高開
口率となる様なパターンであれば良く、パターン(形
状)は任意である。但し、好ましくは、直接法、間接
法、どちらの場合でも、シールド層のパターンは、格子
柄、ストライプ柄等として細線等の線にて形成するの
が、高開口率を実現して透視性を良くする点で望まし
い。
【0039】ここで、図2の平面図で、細線等の線を用
いて形成されたシールド層のパターンの幾つかを例示す
る。同図で、黒い部分がシールド層2が線により形成さ
れている部分であり、白い部分が該シールド層が形成さ
れていない部分、すなわち開口部Aである。そして、シ
ールド層2のパターンは、図2(A)では正方格子のパ
ターンであり、図2(B)では(正)六角格子状のパタ
ーンであり、図2(C)では(正)三角格子状のパター
ンであり、図2(D)ではストライプ状(図面では縦縞
或いは横縞)を呈する(格子状)のパターンであり、図
2(E)は煉瓦積み模様状を呈する格子状のパターンで
ある。図2(A)、(B)、(C)及び(E)は格子柄
の幾つかの例に該当し、図2(D)はストライプ柄の或
る一例に該当する。なお、開口部Aは、格子柄に於いて
は全周囲がシールド層で囲繞されているが、図2(D)
のストライプ柄の場合には全周囲で囲繞されていない。
【0040】なお、本発明において格子柄とは、全ての
開口部がその形状及びサイズ共に同一で且つ二次元的に
規則的に配置されている場合のパターン〔例えば図2
(A)、(B)、(C)、(E)等〕の他に、開口部の
形状、サイズのいずれか一方或いは両方が全ての開口部
において同一では無いか、開口部の形状及びサイズが同
一であっても二次元的に不規則的に配置されていない部
分を有するか(シールド層部分の線幅が同一でないこと
になる)、或いはこれら両方の要素を有するパターンも
包含する。すなわち、格子柄のパターンとしては、不揃
いな要素があっても良い。
【0041】なお、隣接する開口部と開口部とを分離す
るシールド層部分(それを細線等の線で形成する場合
は、該線)が呈する形状は、図2の例では全て直線であ
ったが、曲線、或いは直線と曲線の組合せでも良い。す
なわち、細線等の線の形状は、直線、曲線、或いはこれ
らの組合せと任意である。また、該シールド層部分(そ
れを細線等の線で形成する場合は、該線)の線幅は、用
途の応じて、要求される透視性及び電磁波シールド性能
を損なわない線幅とすれば良い。例えば、線幅は5〜3
00μm程度とする。但し、より好ましくは、線は細線
(具体的には線の幅が200μm以下、より好ましくは
100μm以下の線)が、より高開口率を実現してより
良好なる透視性を確保できる点で好ましい。なお、線幅
は均一な太さで無くても良い。
【0042】また、開口部Aが全面積に閉める面積割
合、すなわち、開口率は、透視性と電磁波シールド性能
を両立させる為には、60〜90%の範囲が好ましい。
開口率を60%未満にすると透明性(透視性)が損なわ
れ、開口率を90%超過にすると、シールド性能を十分
に得難い他、シールド層部分の線幅が細くなり印刷時の
欠陥が目立つようになる。
【0043】なお、開口率とは、シールド層が形成され
ていない部分である開口部が、全面積に占める割合であ
るが、シールド層のパターンが図3で示す様な正方格子
柄の場合で言えば、該正方格子の縦横各々の方向につい
て、格子周期Ra、Rbと、線間スペースSa、Sbと
を定義した時に、開口率〔%〕={(Sa×Sb)/
(Ra×Rb)}×100 によって算出される値であ
る。
【0044】また、シールド層のパターンを格子柄等と
して線、それも特に細線にて形成する場合に、そのパタ
ーンが線同士が交点を有するパターンである場合には、
特にその交点部分で線がの太るのが目立つ事がある。そ
れは、印刷版の版面上にて、その画線部の交点部分が製
版上の特性で太ったり、印刷時に特に交点部分でインキ
が広がって太ったりするからである。図4で示す電磁波
シールド材10の平面図は、その一例であり、シールド
層2は菱形の格子柄でパターン状に形成され、該シール
ド層2を構成する複数の線の交点部分Cに於いて線が太
り、その分、開口部Aの面積が減少している状態を示
す。
【0045】上記の様に線の交点にて線が太る場合に
は、格子柄等の線同士が交点を有するパターンは一回の
印刷で形成するのでは無く、ストライプ柄等の線同士が
交点を有さないパターンの少なくとも2種以上の版を用
いて、重ね刷りして形成する事で、交点部分の線の太り
を回避すると良い。すなわち、単一の印刷版を用いて、
シールド層のパターンを形作るのでは無く、交点の無い
パターンの印刷版を複数用いて、これらのパターンの組
合せとして形作ると良い。これによる太り防止効果は、
線が特に細線である場合に、開口率向上への効果が顕著
である。
【0046】図5は、この重ね刷りによるパターン形成
方法を、その一形態として上記図4のパターンに適用し
た場合を概念的に説明する説明図(平面図)である。す
なわち、図5(A)に示す印刷版Paは、複数の斜めの
直線からなる斜めストライプ柄のパターンを、線Laで
印刷形成する為の版である。一方、図5(B)に示す印
刷版Pbは、図5とは逆斜めで複数の直線からなる斜め
ストライプ柄のパターンを線Lbで印刷形成する為の版
である。印刷版Paと印刷版Pbとは、どちらを1色目
として先に印刷しても構わないが、とにかく印刷版Pa
と印刷版Pbとの両版を使って重ね刷りすれば、その結
果、図5(C)に示す様な、菱形の格子柄のパターンと
して線の交点を有するパターンをシールド層2として形
成できる。
【0047】なお、直接法による形態では、上記シール
ド層2のパターン形状はシールドインキ層3として形作
られるので、このシールドインキ層を印刷形成する際
に、上記の如き重ね刷りを行う事になる。一方、間接法
による形態では、上記シールド層2のパターン形状は触
媒インキ層4として形作られるので、この触媒インキ層
を印刷形成する際に、上記の如き重ね刷りを行う事にな
る。従って、後者の場合は、シールド層を無電解メッキ
で形成するときは、既に交点を有する所望のパターン形
状は出来あがっている。
【0048】なお、交点部分での線の太り現象は、一般
に、交点から伸びる線のうち、隣接する線同士で形成す
る交点角度〔図5(C)中αとβ〕が大きい程少なく、
該交点角度が小さい程、顕著に表れる傾向がある。従っ
て、四角形からなる(四角)格子柄でも、全ての交点角
度が90°となる正方格子よりは、図5(C)、図4の
様な、90°未満の交点角度(β)を有する菱形の斜め
格子の方が、その効果が大きい。
【0049】なお、交点角度は、格子柄の格子が四角形
からなる場合には、α及びβの2種類のみ定義される
が、他の格子柄の場合では、例えば、図2(B)の様に
正六角形からなる正六角格子の場合には交点角度120
°の1種類のみとなり、図2(C)の様に正三角形から
なる正三角格子の場合には交点角度60°の1種類のみ
となる。そして、図2(C)の様な正三角格子は、互い
にストライプの角度が120°づつ異なる3種類のスト
ライブ柄の印刷版を用いて3回の重ね刷りで対応すれば
良い。また、図2(B)の様な正六角格子、或いは図
(E)の様な煉瓦積み格子等の場合でも、交点生成を、
或る線の中間部分(末端で無い部分)と、別の線の末端
部分(始点や終点)とを重ねる事で生成させれば(すな
わち、交点とはこの様な場合も含む)対応できる。但
し、交点生成に線の始点又は終点が関与する場合には、
その始点又は終点が他の線上に一致する様にパターン形
成するには、位置合わせ(見当合わせ)して印刷する必
要があり、しかも線幅が細くなる程、位置合わせ精度が
要求される。従って、この様な位置合わせが不要である
点で、格子が四角形(正方形、長方形、菱形等)からな
る四角格子が格子柄としては好ましい。
【0050】なお、重ね刷りによる交点生成は、線の中
間部分同士での重ね合わせで生成できるパターンであっ
ても、例えば、2本の線が交点を生成する場合で言え
ば、図6(A)の様に重なり合うべき部分で分断した線
Lcの末端部分と他方の線Ldの中間部分とを重ね合わ
せて交点Cを生成したり、図6(B)の様に重なり合う
部分で線幅を細くした線Leを片方又は両方の線に用い
て交点Cを生成したりしても良い。この様にすると事
で、交点部分のシールド層の盛り上がりが支障を来たす
場合に、その盛り上がりを抑える事ができる。
【0051】〔電磁波シールド材の用途〕本発明による
電磁波シールド材の用途は、パターン状のシールド層が
形成するが故に、透視性が要求される用途が好適であ
り、例えば、電磁波を発生する各種電気機器のLCD、
PDP、CRT等の表示部分、建築物の外壁や内壁の窓
ガラス等である。
【0052】〔パターン形成方法〕次に、本発明のパタ
ーン形成方法は、上述した電磁波シールド材の製造方法
に於いて、その基本的要素である、シールド層のパター
ンをフレキソ印刷を利用して形作る方法(なかでも特に
基本的である第1及び第3の発明)を、目的対象物を電
磁波シールド材に限定せずに、導電性層や磁性層のパタ
ーンを形成する方法として一般化した発明である。
【0053】従って、本発明のパターン形成方法に於い
ては、導電性層や磁性層の形成対象物である基材は不透
明の基材でも良く、また透明な基材でも良く、得られる
物品の用途に応じたものを用いれば良い。例えば、基材
は前述した基材の他、セラミックス、琺瑯、ガラス繊維
等による繊維強化樹脂板、樹脂成形物等である。
【0054】一方、直接法に於ける導電性インキ及び磁
性インキ、間接法に於ける触媒インキ及び金属メッキ層
は、上述電磁波シールド材の製造方法で述べたのと同様
のものを、用途に応じて使えば良い。従って、これらに
ついては更なる説明は省略する。また、導電性インキ
層、磁性インキ層及び触媒インキ層の形成(印刷)方法
も同様であるので、更なる説明は省略する。また、本発
明のパターン形成方法では、細線等の細い線で導電性
層、磁性層を形成する事も可能である。この様なパター
ン形成方法によって、図1(A)で示す電磁波シールド
材10a、及び図1(B)で示す電磁波シールド材10
bに於いて、シールド層2をシールド目的以外にもなり
得る層としての導電性層或いは磁性層に置き換えた層構
成のものが得られる。また、これら図中、開口部Aはパ
ターン非形成部となる。
【0055】なお、電磁波シールド材以外の用途、例え
ば配線回路等では導電性層のパターンを、格子柄、スト
ライプ柄等として形成することは普通は無いが、該パタ
ーンを細い線にて形成する事が高密度配線、高密度実装
等を可能にする点で好ましい。また、磁気カードの磁気
ストライプとして磁性層も、細い線にて形成する事で、
高密度記録等を可能にしても良い。但し、前述電磁波シ
ールド材の製造方法の場合では、開口率維持の点から、
細い線として好ましくは線幅200μm以下の細線を用
いる方法としたが、他の用途も含むパターン形成方法と
しては、線の線幅は用途に応じたものとすれば良い。ま
た、もしも、線の交点部分での太りを抑える必要がある
場合には、前述電磁波シールド材の製造方法で説明し
た、交点を有さないパターンの版を重ね刷りする方法に
よれば良い。
【0056】以上の様な本発明のパターン形成方法によ
って、グラビア印刷で起こるドクター筋や泳ぎ、流れが
無く、また、シルクスクリーン印刷で起こるモアレも無
い状態で、導電性層や磁性層のパターンを形成できる事
になる。それは、これら印刷不良が、グラビア印刷やシ
ルクスクリーン印刷に各々特有な現象であり、フレキソ
印刷方式を採用すれば、回避できるからである。その結
果、シルクスクリーン印刷と同等以上の精度でパターン
形成できる。また、フレキソ印刷であれば、グラビア印
刷で起こり得る導電性インキ中の導電性粉末の含有量を
上げられないという問題も回避できる。従って、導電性
インキや磁性インキを用いる直接法の形態でも、導電性
層や磁性層のパターンの性能低下の心配が無い。その
上、被印刷物(基材)の形状は枚葉はもちろん連続帯状
でも可能で、しかもまた大面積でも、継続的に且つシル
クスクリーン印刷に比べると高速で連続印刷できるの
で、生産性も優れた製造方法とできる事になる。また、
パターンを細い線で形成する事も可能である。
【0057】なお、本発明のパターン形成方法によって
得られる物品としては、その導電性或いは磁性のパター
ンを利用できるものであれば特に制限は無く、例えば、
各種の配線基板、電極、電子部品、静電シールド材、磁
気製品等である。
【0058】
【実施例】次に実施例及び比較例により本発明を更に説
明する。
【0059】〔実施例1〕図1(A)の如き層構成で、
図2(A)の如き正方格子柄のシールド層を有する電磁
波シールド材10aを次の様な直接法にて作製した。易
接着処理された透明なポリエチレンテレフタレートシー
ト(厚さ100μm)を基材1として用い、この基材1
の片面に、紫外線で硬化する電離放射線硬化性樹脂に対
して銀粉を50質量%含有する無溶剤型の導電性インキ
(塗料)を、フレキソ印刷で印刷した後、紫外線照射し
てインキを硬化させ、シールド層2として正方格子柄の
パターンを呈する、導電性インキ層からなるシールドイ
ンキ層3を形成して、透視性を備えた電磁波シールド材
10aを得た。
【0060】なお、印刷版面上に於ける格子柄のパター
ンは、図7(A)及び図7(B)の2種類の格子パター
ンについて、それぞれ(1)細線の線幅W=40μm、
線間スペースS=250μm、(2)細線の線幅W=3
0μm、線間スペースS=250μm、(3)細線の線
幅W=20μm、線間スペースS=250μm、の3種
類のサイズで、合計6種類のパターンについて行った。
また、印刷速度は50m/minで行った。なお、図7
(A)は、全ての細線が印刷方向に対して、平行又は直
角となるパターンであり、図7(B)は全ての細線が印
刷方向に対して斜め(45°)になるパターンである。
【0061】以上の結果、印刷速度50m/minで、
線幅20μmまで良好に印刷可能であった。得られた電
磁波シールド材の開口率は80%、電磁波シールド性能
は1GHz以下の周波数で40dBであった。なお、開
口率は、図3で例示した様な線間スペース及び格子周期
の実測から算出した。
【0062】〔比較例1〕実施例1に於いて、印刷方式
をグラビア方式に変更し、導電性インキとして銀粉を5
0質量%含有する導電性インキ(塗料)を用い、実施例
1と同じ格子柄を有するグラビア印刷版によって、グラ
ビア印刷で導電性インキ層を印刷形成した他は、実施例
1と同様にして透視性を備えた電磁波シールド材を作製
した。以上の結果、線幅20μmでは印刷抜けによる細
線の断線、細りが多く見られた。また、線幅30μm以
上では、泳ぎ、ドクター筋が観察され、実際に印刷形成
された細線の線幅は40〜60μmと太目となり、開口
率が低下し透視性が悪化した上、不揃いな細線により外
観も低下した。
【0063】〔比較例2〕実施例1に於いて、印刷方式
をシルクスクリーン印刷に変更し、導電性インキとして
銀粉を50質量%含有する導電性インキ(塗料)を用
い、実施例1と同じ格子柄を有するシルクスクリーン印
刷版によって、シルクスクリーン印刷で導電性インキ層
からなるシールドインキ層を印刷形成した他は、実施例
1と同様にして透視性を備えた電磁波シールド材を作製
した。以上の結果、モアレは発生しなかったが線幅20
μmでは細線の断線が見られた。
【0064】〔実施例2〕図1(B)の如き層構成で、
図2(A)の如き正方格子柄のシールド層を有する電磁
波シールド材10bを次の様な間接法にて作製した。易
接着処理された透明なポリエチレンテレフタレートシー
ト(厚さ100μm)を基材1として用い、この基材1
の片面に、先ず、密着性向上の為に、樹脂分4質量部、
無機顔料6質量部、溶剤分90質量部からなる塗料を全
面に塗布してべースコート層6を形成した。次いで、無
電解メッキ触媒としてパラジウム触媒を含有する、固形
分12質量%でイソプロピルアルコールを主溶剤とする
触媒インキを、実施例1と同様にしてフレキソ印刷で印
刷して触媒インキ層4を形成した後、ロッシェル塩・ホ
ルマリンタイプの銅の無電解メッキ溶液に30分間浸漬
して無電解銅メッキを行い、触媒インキ層直上にのみ導
電性層としての金属メッキ層3をシールド層2として形
成して、透視性を備えた電磁波シールド材10bを得
た。なお、フレキソ印刷に用いた印刷版は実施例1と同
じ版の合計6種類である。
【0065】以上の結果、印刷速度50m/minで、
線幅20μmまで良好に印刷可能であった。得られた電
磁波シールド材の開口率は80〜85%であり、また、
電磁波シールド性能は1GHz以下の周波数で40dB
であった。
【0066】〔比較例3〕実施例2に於いて、印刷方式
をグラビア印刷に変更して、パラジウム触媒を含有する
触媒インキを用いて、実施例2と同じ格子柄を有するグ
ラビア印刷版によって、グラビア印刷で触媒インキ層を
印刷形成した他は、実施例2と同様にして、透視性を備
えた電磁波シールド材を作製した。但し、用いたグラビ
ア印刷版は、線幅30μmのもののみ(パターンは2種
類)とした。以上の結果、全面に微細なドクター筋が発
生し、本来の格子柄の触媒インキ層以外の開口部とする
部分にも、無電解メッキで金属メッキ層が形成されてし
まった。
【0067】〔実施例3〕図1(A)の断面図の如き層
構成で透視性を備えた電磁波シールド材10aを、次の
様にして作製した。易接着処理された透明なポリエチレ
ンテレフタレートシート(厚さ100μm)を基材1と
して用い、この基材1の片面に、銀粉を50質量%含有
する導電性インキ(塗料)をフレキソ印刷で印刷して図
5(C)の様な斜め格子柄〔但し、交点角度αは90°
とした正方格子、すなわち、図7(B)と同様〕のパタ
ーンを有する導電性インキ層からなるシールドインキ層
3をシールド層2として形成した。なお、印刷は、図5
(A)及び図5(B)の様なストライプ柄の2版を用い
た。また、両版ともに、線幅(印刷部分)に相当する版
面凸部の幅Wは10μm、線間スペースSは250μ
m、交点角度α90°〔図5(C)参照〕である。そし
て、これら2版の重ね刷り(2色刷り)で行って、図5
(C)の電磁波シールド材10の如き、格子柄のパター
ンのシールド層2を完成させた。
【0068】その結果、開口率は85.7%、電磁波シ
ールド性能は1GHz以下の周波数で40dBであっ
た。なお、開口率は、前記図3によって線間スペース及
び格子周期の実測から算出する方法では、交点部分の太
りが評価し難いので、光線透過率の測定によって行っ
た。シールド層を形成していない基材のみの光線透過率
(これを開口率100%とする)と、シールド層形成済
みの完成された電磁波シールド材との光線透過率の比較
から算出した。
【0069】〔比較例4〕実施例3に於いて、シールド
インキ層3の印刷形成時に、最初から図5(C)の様な
交点を有する印刷版を用いて、シールドインキ層を印刷
した他は、実施例3と同様にして、透視性を備えた電磁
波シールド材(図4参照)を作製した。その結果、図4
で示す電磁波シールド材10の如く、シールド層2のパ
ターンを形作る細線の交点部分Cにて線が太り、開口率
は78%と低下した。この交点部分での線の太りは、既
に印刷版面上の交点でも観察され、印刷版の製版段階か
ら発生しているものであった。なお、電磁波シールド性
能は1GHz以下の周波数で40dBであった。
【0070】〔実施例4〕実施例3同様のパターンを有
する印刷版による重ね刷りを行う事とした他は、実施例
2と同様にして間接法にてシールド層を形成して、透視
性を備えた電磁波シールド材を作製した。開口率を実施
例3同様に光線透過率で測定したところ、80%であっ
た。
【0071】〔比較例5〕実施例4に於いて、触媒イン
キ層の印刷形成時に、最初から図5(C)の様な交点を
有する印刷版を用いて、触媒インキ層を印刷した他は、
実施例4と同様にして、透視性を備えた電磁波シールド
材を作製した。開口率を実施例3同様に光線透過率で測
定したところ、78%であった。
【0072】
【発明の効果】(1)本発明の電磁波シールド材の製造
方法によれば、導電性インキや磁性インキを用いる直接
法による形態、無電解メッキを利用する間接法による形
態、どちらの形態でも、シールド層のパターン形成に際
して、グラビア印刷で見られたドクター筋や泳ぎ、流れ
は無くなり、また、シルクスクリーン印刷で見られたモ
アレも無くなる。その結果、シルクスクリーン印刷と同
等以上の精度でパターン形成できる。また、グラビア印
刷で見られた導電性インキ中の導電性粉末の含有量を上
げられないという問題も回避できる。従って、導電性イ
ンキや磁性インキを用いて製造する直接法の形態でも、
電磁波シールド性能の低下の心配が無い。その上、被印
刷物の形状は枚葉はもちろん連続帯状でも可能で、しか
もまた大面積でも、継続的に且つシルクスクリーン印刷
に比べると高速で連続印刷できるので、生産性も優れた
製造方法とできる。 (2)更に、シールド層のパターンを細線で形成するこ
とによって、透視性を備えた電磁波シールド材として高
開口率を維持して、それ自体不透明性であるシールド層
のパターンが、透視性へ悪影響することを最小限に抑え
つつ、必要な電磁波シールド性能を維持できる。しか
も、上記(1)の効果(ドクター筋解消は除く)は、特
にこのパターンを細線にて形成する場合において顕著に
得られる。
【0073】(3)また、線同士が交点を有するパター
ンを、ストライプ柄等の線同士が交点を持たないパター
ンの版の重ね刷りで形成する様にすれば、交点部分での
線の太りによる開口率低下を防げ、高開効率を維持で
き、透視性及び電磁波シールド性能共に良好な電磁波シ
ールド材を製造できる。また、この効果は、特に線を細
線にて形成する場合において顕著に得られる。
【0074】(4)一方、本発明のパターン形成方法に
よれば、導電性インキや磁性インキを用いる直接法によ
る形態、無電解メッキを利用する間接法による形態のど
ちらの形態でも、グラビア印刷で見られるドクター筋や
泳ぎ、流れが無く、また、シルクスクリーン印刷で見ら
るモアレも無く、導電性層や磁性層のパターンを形成で
きる。その結果、シルクスクリーン印刷と同等以上の精
度でパターン形成できる。また、グラビア印刷で起こり
得る導電性インキ中の導電性粉末の含有量を上げられな
いという問題も回避できる。従って、導電性インキや磁
性インキを用いる直接法の形態でも、導電性能や磁性性
能の低下の心配が無い。その上、基材の形状は枚葉はも
ちろん連続帯状でも可能で、しかもまた大面積でも、継
続的に且つシルクスクリーン印刷に比べると高速で連続
印刷できるので、生産性も優れた方法となる。また、パ
ターンを細い線で形成する事も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁波シールド材をその或る形態
例で説明する断面図と平面図。
【図2】シールド層のパターンの幾つかを概念的に例示
する平面図。
【図3】開口率の計算方法を、四角形の格子柄の場合で
説明する平面図。
【図4】線の交点部分での線の太りを概念的に説明する
平面図。
【図5】線の交点部分での線の太りの回避法をその一例
で概念的に説明する平面図。
【図6】線の交点部分での線の太りの回避法の別のを概
念的に説明する平面図。
【図7】シールド層のパターンとする印刷版のパターン
を示す平面図。
【符号の説明】
1 基材 2 シールド層 3 シールドインキ層 4 触媒インキ層 5 金属メッキ層 6 べースコート層 10 導電性シールド材 A 開口部 C (線の)交点部分 L、La〜Le (細)線 P、Pa、Pb 印刷版 Ra、Rb 格子周期 S、Sa、Sb、 線間スペース W 線幅 α 交点角度 β 交点角度

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に、導電性インキ及び/又は磁性イ
    ンキをフレキソ印刷にてパターン状に印刷することで、
    パターン状のシールド層とする導電性層及び/又は磁性
    層として、導電性インキ層及び/又は磁性インキ層から
    なるシールドインキ層を形成する、電磁波シールド材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 パターン状のシールド層の該パターン
    を、格子柄、ストライプ柄等として細線にて形成する、
    請求項1記載の電磁波シールド材の製造方法。
  3. 【請求項3】 基材に、無電解メッキ触媒を含む触媒イ
    ンキ層をフレキソ印刷にてパターン状に印刷した後、パ
    ターン状のシールド層とする導電性層或いは磁性層とし
    て、無電解メッキにより導電性金属或いは磁性金属の金
    属メッキ層を前記触媒インキ層直上にのみ形成する、電
    磁波シールド材の製造方法。
  4. 【請求項4】 パターン状のシールド層の該パターン
    を、格子柄、ストライプ柄等として細線にて形成する、
    請求項3記載の電磁波シールド材の製造方法。
  5. 【請求項5】 シールドインキ層を、格子柄等の線同士
    が交点を有するパターンとして印刷形成する際に、スト
    ライプ柄等の線同士が交点を有さないパターンの少なく
    とも2種以上の版を用いて重ね刷りすることで前記交点
    を生成する、請求項1又は2記載の電磁波シールド材の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 触媒インキ層を、格子柄等の線同士が交
    点を有するパターンとして印刷形成する際に、ストライ
    プ柄等の線同士が交点を有さないパターンの少なくとも
    2種以上の版を用いて重ね刷りすることで前記交点を生
    成する、請求項3又は4記載の電磁波シールド材の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 基材に、導電性インキ又は磁性インキを
    フレキソ印刷にてパターン状に印刷することで、パター
    ン状の導電性層又は磁性層として、導電性インキ層又は
    磁性インキ層を形成する、パターン形成方法。
  8. 【請求項8】 基材に、無電解メッキ触媒を含む触媒イ
    ンキ層をフレキソ印刷にてパターン状に印刷した後、パ
    ターン状の導電性層或いは磁性層として、無電解メッキ
    により導電性金属或いは磁性金属の金属メッキ層を前記
    触媒インキ層直上にのみ形成する、パターン形成方法。
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