JPH11338627A - 光学式マウスパッドの製造方法 - Google Patents

光学式マウスパッドの製造方法

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JPH11338627A
JPH11338627A JP10142802A JP14280298A JPH11338627A JP H11338627 A JPH11338627 A JP H11338627A JP 10142802 A JP10142802 A JP 10142802A JP 14280298 A JP14280298 A JP 14280298A JP H11338627 A JPH11338627 A JP H11338627A
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JP
Japan
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line pattern
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line
manufacturing
optical mouse
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JP10142802A
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Takaaki Kato
高明 加藤
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Nippon Steel Texeng Co Ltd
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Nisshin Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインパターンの形状精度を維持しながら、
製造コストをさらに低減することのできる光学式マウス
パッドの製造方法を提供する。 【解決手段】 インキパン17の内部にはインクが収容
され、このインクに浸漬するように配設されたアニロッ
クスロール13が設けられる。アニロックスロール13
の周面上にはセル構造が設けられ、ドクター14のブレ
ード部14aが当接している。アニロックスロール13
には版胴15も当接しており、この版胴15の周面には
版型16が貼り込まれている。版型16の表面には、形
成すべきラインパターンの形状に対応したライン形状の
凸パターン16aが形成されている。版型16の表面に
は被印刷体であるシート状の樹脂フィルム23が圧胴1
8によって押し付けられ、印刷の進行とともに矢印方向
に送られるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学式マウスパッドの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、マウスパッドに形成されたラ
インパターンを光学的に読みとって座標情報としてコン
ピュータなどに送るように構成された光学式マウスが使
用されている。光学式マウスは、機械式マウスに較べ
て、検出部の機械的損傷が生じにくく、汚れなどに強い
とともに 検出精度に優れているため、高級マウスとし
て市販されている。光学式マウスの構造には種々のもの
があるが、その代表的なものとして特公平1−3912
8号公報に記載されたものがある。
【0003】ところで、光学式マウスが機械式マウスに
較べて劣っている点は製造コストであり、製造コストを
低減することが光学式マウス改良の重要なポイントとな
っている。光学式マウスシステムには高精度な光学式マ
ウスパッドが必要になるが、マウスパッドの製造コスト
の低減がシステムのコスト低減に効果的である。光学式
マウスパッドの製造コストを低減するには、光を反射す
るラインパターンの形成工程を如何に安価に、しかも精
度を維持したまま行うかにかかっている。このため、例
えば、従来のようなアルミニウムの蒸着とフォトリソグ
ラフィなどによって反射層を形成する代わりに、特願平
3−129732号にも記載されているように、グラビ
ア印刷によってアルミニウム粉などの光反射性粒子を含
むインクを用いた高輝度の印刷層で反射層を形成するこ
とにより、製造コストを低減することも提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のライ
ンパターンをグラビア印刷によって行う方法では、印刷
機の版胴に、ラインパターンの印刷範囲に対応した版領
域内に微細な凹部からなる多数のセルを配列させたセル
構造を備えているが、セル幅の微細化は70〜80μm
程度が限界である反面、ラインパターンのライン幅は非
常に細いため、セルの寸法がライン幅に較べて比較的大
きくなることから、版の輪郭線とセル位置の関係が長手
方向に変化することによって、インクの広がりにばらつ
きが発生しやすく、しかも、セル構造の形成精度が大き
くラインパターンの形状に影響するため、ラインパター
ンを高い形状精度で形成することが困難であるという問
題点がある。この問題点は、近年、マウスの高分解能化
に伴ってますます重要になってきている。
【0005】また、グラビア印刷によりラインパターン
を形成する場合、樹脂フィルムをグラビア印刷機にかけ
て印刷を行うが、一般にグラビア印刷機は大型で、多版
構造を備えているため、大型の版胴の軸線方向に亘る印
刷精度の確保が難しいので、版胴の中心側の一部しか印
刷に用いることができなかったり、複数の版胴を直列に
備えた大型の機械のうちの一つの版胴しか実質的に用い
ないことから機械稼働率が低くなり製造コストの低減が
必ずしも充分でないという問題点がある。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、ラインパターンの形状精度を維
持しながら、製造コストをさらに低減することのできる
光学式マウスパッドの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明が講じた手段は、光学式マウスによって光学
的に検知され得るラインパターンを備えた光学式マウス
パッドの製造方法において、前記ラインパターンをフレ
キソ印刷により形成することを特徴とする。この手段に
よれば、フレキソ印刷によりラインパターンを形成する
ことによって、グラビア印刷などの他の印刷法よりも製
造コストを低減することができるとともに、印刷条件を
改善することによって精細なラインパターンの形状精度
を悪化させることなく製造することができる。
【0008】この場合において、前記ラインパターンを
フィルム上に形成し、該フィルムを透明基材に貼着する
ことによって構成することが好ましい。この手段によれ
ば、フレキソ印刷の量産性を妨げることなくラインパタ
ーンを形成できるので、製造コストの低減効果を充分に
得ることができる。
【0009】上記各手段においては、前記フレキソ印刷
により、光反射性顔料を含有するインクを用いて前記ラ
インパターンを形成することが好ましい。この手段によ
れば、光反射性顔料の粒度や濃度により光反射率を制御
したラインを印刷することができる。このとき、特に、
印刷層の反射率を高めるとともに乱反射量を抑制するた
めには光反射性顔料として、リーフ状(箔状)の粉体を
用いることが好ましい。光反射性顔料としては金属粉末
などがある。
【0010】上記各手段においては、前記ラインパター
ンには、前記透明基材の表面側に形成された第1ライン
パターンと、該第1ラインパターンに対して略直交する
方向に伸び、前記透明基材の裏面側に形成された第2ラ
インパターンとからなり、前記第1ラインパターンと前
記第2ラインパターンのうちの少なくとも一方を前記フ
レキソ印刷により形成することが好ましい。
【0011】この場合にはまた、前記フレキソ印刷を行
う際に、検出光の反射率が10〜70%となるように光
反射性粒子を含有するインクを用いて前記第1ラインパ
ターンを形成することが望ましい。この手段によれば、
第1ラインパターンの反射率を上記範囲内に設定するこ
とによって、第1ラインパターンの検出を可能としなが
ら、第2ラインパターンの検出を妨げないようにするこ
とができる。この場合には特に、検出光の反射率が40
〜60%であることが確実な両ラインパターンの検出を
行うために望ましい。
【0012】上記各手段においては、前記フレキソ印刷
は、凹部であるセルを配列したセル構造を有し、版胴に
対してインクを転写するための転写ローラを用い、該転
写ローラのセル幅を前記ラインパターンの印刷ライン幅
よりも小さくすることが好ましい。この手段によれば、
セル構造を有する転写ローラでインクを引き取り、版胴
に転写することによって、一定のインク量を供給して安
定した条件で印刷を生産性良く行うことができるととも
に、高精細なラインパターンであっても、セル幅を印刷
ライン幅よりも小さくすることによって、印刷ラインの
にじみや幅のばらつきを低減することができる。
【0013】この場合にはさらに、前記転写ローラのセ
ル幅を前記印刷ライン幅の10〜80%の範囲内に設定
することが望ましい。この手段によれば、セルの加工を
困難にしたり、インクの詰まりを生じやすくしたり、耐
久性を劣化させたりすることなく、印刷ラインの精度を
向上することができる。特に、上記範囲が20〜40%
程度であることがより実用的で好ましい。
【0014】なお、請求項4又は請求項5においては、
光反射層の表面上に低反射率のインクを用いて前記第2
ラインパターンを印刷形成することもでき、低反射率の
表面上に高反射率のインクを用いてラインパターンを印
刷形成することも可能である。これらの印刷は上記フレ
キソ印刷を用いることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る光学式マウスパッドの製造方法の実施形態につい
て説明する。図1は、フレキソ印刷法を実施する場合の
印刷状況を示す模式的な概略斜視図である。インキパン
17の内部には後述するインクが収容され、このインク
に周面部を浸漬するように配設されたアニロックスロー
ル13が設けられる。アニロックスロール13は、その
周面上に多数の微細な凹部からなるセルを配列したセル
構造を備えている。アニロックスロール13の周面には
ドクター14のブレード部14aが当接している。アニ
ロックスロール13の周面にはステンレス鋼などからな
る円柱状の版胴15も当接しており、この版胴15の周
面には合成ゴム、感光性樹脂などからなる版型16が貼
り込まれている。版型16の表面には、形成すべきライ
ンパターンの形状に対応したライン形状の凸パターン1
6aが形成されている。版型16の表面には被印刷体で
あるシート状の樹脂フィルム(例えば、透明ポリエステ
ルフィルムなど)23が圧胴18によって押し付けら
れ、印刷の進行とともに矢印方向に送られるように構成
されている。
【0016】アニロックスロール13は、インキパン1
7内のインクを版型16の表面に転写するための転写ロ
ーラであり、例えば、鉄製ローラ表面にプラズマ溶射法
などによりセラミック(酸化アルミニウム、酸化クロム
など)がコーティングされ、表面が研磨された後、レー
ザー彫刻法により表面に微細な矩形、菱形、6角形など
の平面形状を備えた凹部からなるセル13aが全面的に
配列形成される。セル13aの深さは5〜20μm程
度、セルの平面寸法はセル幅が10〜150μm程度に
設定される。この方法ではセル13aの深さ、セル13
aの平面寸法、形成ピッチなどはインクの種類、粘度、
版型のパターン、版型の素材、印刷速度、印圧などに応
じて適宜に調整して設計される。アニロックスロール1
3は、鋼材を機械彫刻してセルを形成し、その表面にク
ロムメッキを施すことによっても製造できるが、上記方
法で製造する方が微細なセル形状を高精度に構成でき
る。
【0017】版胴15上に貼着された版型16の凸パタ
ーン16aは、ラインパターンのライン幅よりもやや小
さいパターン幅を備えた形状、例えば、100〜140
μmの幅に成形される。本実施形態では、凸パターン1
6aの幅を120μm、高さを10μm、アニロックス
ロール13のセル13aの寸法を約40×40μmの矩
形状とし、上記各条件を適宜に調整した結果、本実施形
態では170μm幅、340μmピッチのラインパター
ンをプラスマイナス15μmの精度で形成することがで
きた。版型16の凸パターン16aは図示のように版胴
15の軸線方向に伸びるストライプ状の平行ラインとな
っている。ただし、ラインの延伸方向は版胴15の軸線
方向ではなく、軸線に対して斜めに伸びていてもよく、
或いは版胴15の周回方向に伸びていてもよい。本実施
形態はストライプ状のラインパターンを形成するために
ストライプ状の凸パターン16aを形成しているが、例
えばラインパターンの形状は、その延長方向に分割され
た破線、点線状となっていてもよく、この場合、凸パタ
ーンもそのようなラインパターンの形状に応じて形成さ
れる。
【0018】上記フレキソ印刷に用いるインクとして
は、光反射性の顔料としてアルミニウム粉末を約30w
t%、有機溶剤の主成分としてアクリレートエステルを
約50wt%、アルミニウム粉末を均一に分散させるた
めの活性剤を約10wt%、光硬化剤その他の添加剤を
約10wt%含むものである。アルミニウム粉末として
は、球状のものよりもリーフ状(箔状)のものを用いる
ことによって高輝度な印刷層を得ることができるうえ
に、乱反射量を抑制することにより、ライン検出に用い
ることのできる実効的な反射率を高めることができる。
アルミニウム粉末の粒径としては、例えば、0.1〜
1.0μmの範囲内のものが約60wt%、1.1〜
2.0μmの範囲内のものが約40wt%とすることが
好ましい。リーフ状のアルミニウム粉末としては、表面
に剥離剤を塗布した樹脂フィルム上にアルミニウムを薄
く蒸着し、形成されたアルミニウム箔を剥離させて粉砕
し、所定の粒度に選別して用いる。このように形成した
リーフ状のアルミニウム粉末は印刷層の内部に沈降する
ことなく、高輝度な印刷層を得ることができる。上記ア
ルミニウム粉末の代わりに、光反射性の良好な各種素材
を用いることもできる。例えば、金、銀、銅、真鍮、チ
タン、クロム、ニッケルなどの金属や、これらの各種合
金、ステンレス鋼などの金属素材である。なお、上記の
ような光硬化性のインクではなく、熱硬化性のインクと
してもよい。高輝度の印刷層は光吸収効率が悪いため、
熱硬化性のインクの方が取り扱いが容易な場合もある。
【0019】本実施形態の光学式マウスパッドにおいて
は、例えば、図2に示すように、アクリル製の透明基板
10の表面11上に、上記フレキソ印刷法によってX方
向ラインパターン21を印刷形成した透明な樹脂フィル
ム(透明ポリエステルフィルム)23の裏面(印刷面と
は逆側の面)を透明接着剤22を塗布して貼着する。ま
た、透明若しくは薄く着色した(パッドの光反射による
使用者の幻惑を低減するため)ポリエステルなどからな
る保護フィルム26の表面上に磨耗防止用のハードコー
ト膜(例えばシリコン系の紫外線硬化型硬質膜)24を
形成し、これを透明接着剤27を介して樹脂フィルム2
3の表面上に接着する。ここで、樹脂フィルム23の印
刷面を透明基板10に接着し、印刷面とは反対側の表面
上にハードコート膜24を形成することによって、保護
フィルム26を不要にすることもできる。
【0020】一方、透明ポリエステルなどからなる裏面
フィルム33の表面上にアルミニウムなどの光反射層3
5を蒸着法、スパッタリング法などにより全面的に形成
したものの上に、さらに、黒色インクなどによりストラ
イプ状の印刷パターン36を形成することによって、Y
方向ラインパターン31を形成する。この裏面フィルム
33の印刷面を透明接着剤32を介して透明基板10の
裏面12上に接着する。なお、裏面フィルム33の裏面
には滑り止め用ゴム板34が固着される。Y方向ライン
パターン31としては、例えば、全面的に黒色の印刷層
を形成し、或いは黒色の膜を形成した後、この上にXラ
インパターンと同様の光反射性の印刷層を形成して構成
してもよい。この場合、光反射性の印刷層は、上記と全
く同様のフレキソ印刷によって形成できる。ただし、後
述するように、Y方向ラインパターンの光反射ラインは
X方向ラインパターンの光反射ラインよりも反射率を高
くしなければならない。
【0021】上記のような構造の光学式マウスパッドに
おいて、表面側に形成されたX方向ラインパターン21
は、裏面側に形成されたY方向ラインパターンの検出を
妨げないように、検出光(例えば近赤外線、波長950
nm、850nmなど)に対する反射率が10〜70%
の範囲内に調節して形成されることが好ましい。10%
未満では、X方向ラインパターンにおけるライン部と非
ライン部の光反射率の差が小さくなるため、X方向ライ
ンパターンの判別が困難になり、70%を越えるとY方
向ラインの検出を妨害することによりY方向ラインパタ
ーンの検出精度が維持しにくくなる。特に、光学式マウ
スの光学系においてX、Y両方向のラインパターンを安
定かつ確実に検出するためには、X方向ラインパターン
21の光反射率が40〜60%であることがより好まし
い。したがって、上記フレキソ印刷において、X方向ラ
インパターン21を形成する場合、インク中の光反射性
粒子(アルミニウム粉末)の粒度や量、さらには印刷パ
ターンの印刷層の厚さを適宜調整してラインパターンの
光反射率を調節する。印刷層の厚さは、フレキソ印刷に
おけるアニロックスロール13のセルの深さやセルパタ
ーンの大きさ、印圧、印刷速度などによって調整可能で
あるが、特に、インク中のアルミニウム粉末の粒度を小
さく(大きく)し、アルミニウム粉末の量を大きく(少
なく)することによって反射率を増大(低下)させるこ
とができ、また、アニロックスロール13のセルパター
ンの大きさ(線数)或いはセル面積比(線比)を適宜に
設定することによって容易かつ制御性良く反射率を調節
することができる。
【0022】また、上記版胴15上の凸パターン16a
の高さは、5μm以上、好ましくは10μm以上であ
る。これ以下ではラインの輪郭を高精度に形成すること
が困難になる。凸パターン16aの高さの上限は版型1
6の機械的特性にもよるが、30〜50μm程度とな
る。さらに、ラインパターンの幅に対するアニロックス
ロール13のセル幅は、ラインパターンのライン幅が1
70μmのとき、25〜125μmの範囲内(線数で約
200〜1000ライン/インチ)であることが、ライ
ンの長手方向の幅のばらつきを低減する上で好ましい。
特に、最適範囲としては40〜60μm程度である。す
なわち、印刷ライン幅に対してセル幅が約10〜80%
の範囲内、特に20〜40%であることが好ましい。セ
ル幅が小さくなるとインクの詰まりなどが生じやすくな
り、耐久性も劣るようになり、しかもアニロックスロー
ルが製造しにくくなる。セル幅が大きくなると、ライン
パターンの長手方向の幅のばらつきが大きくなり、ま
た、セル幅の変化により印刷層の厚さを制御することも
できなくなる。
【0023】一方、Y方向ラインパターン31における
光反射層35の光反射率は、確実な検出が可能となるよ
うに、70%以上である必要があり、90%以上である
ことが好ましい。Y方向ラインパターン31を構成する
黒色の印刷層36はグラビア印刷、スクリーン印刷その
他の方法で形成することができるが、特に、上記のフレ
キソ印刷で形成することもできる。この場合、インクの
組成は異なるものの、他の条件などは上記のものとほぼ
同様である。また、上述のように、黒色面上に光反射層
をフレキソ印刷によって印刷形成することもできる。
【0024】本実施形態では、ラインパターンをフレキ
ソ印刷により形成することにより、印刷精度をほぼ維持
したまま、従来よりも低コストで光学式マウスパッドを
製造することが可能になる。すなわち、フレキソ印刷で
は比較的小型の印刷機を容易に用いることができ、印刷
機の稼働効率も高くできる。また、版型16のみを替え
るだけで印刷が可能になるため、印刷コストも低減でき
る。これに加え、グラビア印刷では、版胴にラインパタ
ーンに対応したセルを配列した版を形成するため、版胴
のセル構造がラインパターンの形状にフレキソ印刷の場
合よりも大きく影響し、セル構造によるラインパターン
の輪郭のにじみ、セル精度や版胴の歪みなどによるライ
ンパターンの歪みなどが発生しやすい。これに対してフ
レキソ印刷ではアニロックスロールのセル構造は直接に
印刷パターンに影響しにくく、印刷の条件設定さえ充分
に行えばグラビア印刷以上の印刷品位を実現することが
できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フレキ
ソ印刷によってラインパターンを形成することにより、
従来よりも製造コストを低減することができ、しかも高
精細なラインパターンであっても、その形状精度を確保
することができる。また、ラインパターンの光反射率制
御も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式マウスパッドの製造方法の
実施形態におけるフレキソ印刷工程の印刷状態を示す模
式的概略斜視図である。
【図2】同実施形態における光学式マウスパッドの製造
方法により製造されるマウスパッドの構造を示す模式的
縦断面図である。
【符号の説明】
10 透明基板 12 アニロックスロール 15 版胴 16 版型 16a 凸パターン 18 圧胴 21 X方向ラインパターン 23 樹脂フィルム 31 Y方向ラインパターン 33 裏面フィルム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学式マウスによって光学的に検知され
    得るラインパターンを備えた光学式マウスパッドの製造
    方法において、前記ラインパターンをフレキソ印刷によ
    り形成することを特徴とする光学式マウスパッドの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ラインパターン
    をフィルム上に形成し、該フィルムを透明基材に貼着す
    ることによって構成することを特徴とする光学式マウス
    パッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記フレキソ
    印刷を行う際に光反射性粒子を含有するインクを用いて
    前記ラインパターンを形成することを特徴とする光学式
    マウスパッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記ラ
    インパターンには、前記透明基材の表面側に形成された
    第1ラインパターンと、該第1ラインパターンに対して
    略直交する方向に伸び、前記透明基材の裏面側に形成さ
    れた第2ラインパターンとからなり、前記第1ラインパ
    ターンと前記第2ラインパターンのうちの少なくとも一
    方を前記フレキソ印刷により形成することを特徴とする
    光学式マウスパッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記フレキソ印刷に
    より、検出光の反射率が10〜70%となるように光反
    射性顔料を含有するインクを用いて前記第1ラインパタ
    ーンを形成することを特徴とする光学式マウスパッドの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項において、前記フレキソ印刷は、凹部であるセルを配
    列したセル構造を有し、版胴に対しインクを転写するた
    めの転写ローラを用い、該転写ローラのセル幅を前記ラ
    インパターンの印刷ライン幅よりも小さくすることを特
    徴とする光学式マウスパッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記転写ローラのセ
    ル幅を前記印刷ライン幅の10〜80%の範囲内に設定
    することを特徴とする光学式マウスパッドの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002223095A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Dainippon Printing Co Ltd 電磁波シールド材の製造方法、並びにパターン形成方法
JP2016085507A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 王子ホールディングス株式会社 マウスパッド

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